JPH0990611A - 湿し水不要平版原版および画像形成方法 - Google Patents

湿し水不要平版原版および画像形成方法

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JPH0990611A
JPH0990611A JP7247670A JP24767095A JPH0990611A JP H0990611 A JPH0990611 A JP H0990611A JP 7247670 A JP7247670 A JP 7247670A JP 24767095 A JP24767095 A JP 24767095A JP H0990611 A JPH0990611 A JP H0990611A
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laser
waterless
plate
layer
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JP7247670A
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English (en)
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Tsumoru Hirano
積 平野
Hiroaki Yokoie
弘明 横家
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C2210/00Preparation or type or constituents of the imaging layers, in relation to lithographic printing forme preparation
    • B41C2210/16Waterless working, i.e. ink repelling exposed (imaged) or non-exposed (non-imaged) areas, not requiring fountain solution or water, e.g. dry lithography or driography

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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はレ−ザ−光によるヒ−トモ−ド記録
によって湿し水が不要な印刷ができる印刷版を形成する
ための方法に関する。溶剤等の処理液を使用せず解像力
の良好なレーザー記録できる水なし版のシリコーン除去
方法を提供するとともに、レーザー記録時に光学系など
の記録系の汚染が起きず、長期にわたって安定したレー
ザー記録が実現でき、かつ、解像力、印刷性能、保存
性、環境保全性を満足する湿し水不要平版印刷原版及び
湿し水不要平版印刷版の形成方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 支持体上にレーザー光を熱に変換するこ
とにより密着性の変化する層を設けた原版シ−トに、シ
リコ−ンゴム層を最表面とする転写シ−トのシリコ−ン
ゴム層側を圧着して得られる湿し水不要平版印刷原版、
及び前記印刷原版をレ−ザ−光で画像露光した後に、転
写シ−トを剥離することにより画像を形成する湿し水不
要平版印刷原版の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザー光によるヒ
ートモード記録によって、湿し水を必要としない印刷が
できる湿し水不要平版原版(以下、水無し原版と称す)
および湿し水不要平版印刷版(以下、水無し平版印刷版
と称す)の形成方法に関する。なお、本明細書中では、
水無し原版とはインキ受容部と非インキ受容部の画像パ
ターンが形成されていない状態の画像記録する前の版材
を意味し、水無し平版印刷版とはインキ受容部と非イン
キ受容部の画像パターンが形成されており、そのまま印
刷にかけられる版材を意味する。
【0002】
【従来技術】従来の湿し水を必要とする印刷方式は湿し
水とインキの微妙なバランスのコントロールが難しく、
インキの乳化を起こしたり、湿し水にインキが混ざった
りして、インキ濃度不良や地汚れを発生し、損紙の原因
となるなど、大きな問題点を有していた。それに対し
て、水無し平版印刷版は湿し水を必要としないために数
多くの利点を有する。このような湿し水を用いないで平
版印刷を行うための水無し平版印刷版に関しては例え
ば、特公昭44−23042号、特公昭46−1604
4号、特公昭54−26923号、特公昭56−149
76号、特公昭56−23150号、特公昭61−54
222号、特開昭58−215411号、特開平2−1
6561号、特開平2−236550号等において種々
のものが提案されている。一方、近年プリプレスシステ
ムやイメージセッター、レーザープリンターなどの出力
システムの急激な進歩によって、印刷画像をデジタルデ
ーター化し、コンピューター・トウ・プレート、コンピ
ューター・トウ・シリンダー等の新しい製版方法によ
り、印刷版を得る方法が提案されるようになり、これら
の印刷システムのための新しいタイプの印刷材料が望ま
れ、開発が進められている。
【0003】レーザー書き込みにより水無し平版刷版を
形成できる例としては、特公昭42−21879号公報
にその最も古い開示がある。これにはインキ反発性のシ
リコーン層をレーザー照射により一部除去してインク付
着性とし水無し印刷することが記載されている。しか
し、レーザー照射部のシリコーンが版面全体に飛散し印
刷時に不都合を起こしたり、レーザー照射だけではシリ
コーン層が十分除去されないため、印刷が進むに従って
インキ付着部の面積が増大するなどの問題があった。さ
らに、特開昭50−158405号公報には、シリコー
ンゴム表面層を有する版材に赤外光レーザーであるYA
Gレーザーを照射し、溶剤(ナフサ)処理によりレーザ
ー照射部を除去して水無し平版印刷版を形成する方法が
開示されている。この方法にはシリコーン除去のために
処理液が必要であるという欠点がある。EP−0573
091には、シリコーンゴム表面層を有する版材にYA
Gレーザーを照射した後、無溶媒のドライ条件下で擦り
とるか、シリコーンゴムを膨潤させない溶剤を与えなが
ら擦りにより除去して水無し平版印刷版を形成する方法
が開示されている。この開示においては、シリコーンゴ
ムを膨潤させない液体にはイソプロパノール等を使用す
るが、これらの溶剤は取扱に注意を要したり、廃液の負
担が生じるなどできれば使用を避けたいものである。一
方、ドライ処理を行うものは実施例によると、液体を併
用し処理する場合に比べて解像力が低下してしまうこと
が指摘されている。また、これらのいずれもが印刷が進
むにしたがって、インク付着の画像面積が変化してしま
うことも実施例中に記載されている。
【0004】WO−9401280には、シリコーン層
上にカバーシートを設けた版材を、レーザー照射し、そ
の後カバーシートを剥離することで水無し平版印刷版を
形成する方法が記載されている。しかし、単なるカバー
シートの剥離のみでは画像部となる部分のシリコーンゴ
ム層を十分に除去することができず、それを補うために
カバーシートに接着層を設け、カバーシートとシリコー
ンゴム層の接着力を強める方法が明細書中に記載されて
いる。しかし、この方法を用いてもシリコーンゴム層を
十分に剥離することができず、印刷に耐えうる画像を形
成するには不十分であった。また、接着層を設けた場
合、印刷中、非画像部に汚れが発生する問題があった。
上記のように、レーザーにより水無し平版印刷版を形成
する方法は、従来いくつか提案されているが、シリコー
ンゴム層除去の方法に問題があり、解像力や印刷性能、
環境保全性等の性能上の問題を未だ十分満足させていな
い。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
の第1の目的は、レーザー記録でき、解像力、印刷性
能、環境保全性を満足する水無し平版印刷版を提供する
ことである。また、本発明の第2目的は、レーザー記録
時に光学系などの記録系の汚染が起きず、長期にわたっ
て安定したレーザー記録を実現できることである。本発
明の第3の目的は、溶剤等の処理液を使用せず解像力の
良好なレーザー記録できる水無し平版印刷版のシリコー
ンゴム除去方法を提供することである。本発明の第4の
目的は、溶剤などの処理液を不要とすることにより、レ
ーザー書き込みと印刷とを同一の機器で実行できる合理
的な水無し平版印刷版システムを可能とする水無し平版
印刷版を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、レーザー
書き込みできる水無し平版印刷版の作成方法について鋭
意検討した結果、上記の目的は下記水無し平版印刷版に
より達成された。 (1) 支持体上にレーザー光を熱に変換することによ
り密着性の変化する層(以下、感光層と称す)を設けた
原版シートに、シリコーンゴム層を最表面とする転写シ
ートのシリコ−ンゴム層側を圧着して得られることを特
徴とする湿し水不要平版原版。 (2) 請求項1に記載された湿し水不要平版原版をレ
ーザー光で画像露光した後に、転写シートを剥離するこ
とにより画像を形成することを特徴とする湿し水不要平
版印刷版の形成方法。
【0007】本発明において使用される水無し原版は、
レーザー光を熱に変換することにより密着性の変化する
感光層を設けた原版シートに、支持体シート上にシリコ
ーンゴム層を塗布して得られる転写シートのシリコ−ン
ゴム層側を圧着して得られる。印刷原版にレーザー光が
照射されると感光層でレーザーエネルギーが吸収され、
光を熱に変換することにより密着性の変化する感光層は
レーザー照射と同時に急速に昇温し、シリコーンゴム層
の一部もしくは全体の燃焼、融解、分解、気化、爆発
(アブレーション)等の化学反応や物理変化により、結
果として支持体またはシリコーンゴム層間のいずれかの
部分で密着性が低下する。レーザーを照射した区域のみ
でこのような密着性の低下が生じ、かつ支持体シートと
強く接着したシリコーンゴム層を有する転写シートを剥
離することでレーザーを照射した区域のシリコーンゴム
層を選択的に除去できる。シリコーンゴム層は支持体シ
ート上に塗布することにより、単に該支持体シートをシ
リコーンゴム層にラミネートしたものよりも、支持体シ
ートに対して強い接着力を有する。そのために、シリコ
ーンゴム層と比較的強く接着した転写シートの支持体シ
ートを剥離することで、レーザー露光によって感光層と
支持体またはシリコーンゴム層間の密着性が低下した部
分を、完全に取り除くことができる。よって、目的とす
る良好な印刷画質が得られるものと考えられる。また、
露光時に転写シートの支持体シートが最表面にあるため
に、シリコーンゴムの飛散を防ぎ、光学系の汚染を防止
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳しく説明す
る。 [原版シート]まず、レーザー光を熱に変換することに
より密着性の変化する感光層を有する原版シートについ
て説明する。 「支持体」本発明の水無し平版印刷版の支持体は、通常
の印刷機にセットできる程度のたわみ性を有し、同時に
印刷時にかかる荷重に耐えるものでなければならない。
従って、代表的な基板としては、アルミニウムのような
金属板、アルミニウム含有(例えば、珪素、銅、マンガ
ン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッ
ケルなどの金属とのアルミニウムとの合金)合金、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートの
ようなプラスチックフィルム、紙もしくはポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのプラスチックフィルムがラミ
ネートされた複合シートなどを挙げることができる。支
持体の膜厚は25μmから3mm、好ましくは75μm
から500μmが適当であるが、用いる支持体の種類と
印刷条件により最適な厚さは変動する。一般には100
μmから300μmが最も好ましい。
【0009】本発明においては、支持体と感光層との密
着性を向上させるために、支持体にコロナ処理等の表面
処理を施したり、プライマー層を設けることができる。
本発明に用いられるプライマー層としては、例えば、特
開昭60−22903号公報に開示されているような種
々の感光性ポリマーを感光性樹脂層を積層する前に露光
して硬化せしめたもの、特開昭62−50760号公報
に開示されているエポキシ樹脂を熱硬化せしめたもの、
特開昭63−133151号公報に開示されているゼラ
チンを硬膜せしめたもの、更に特開平3−200965
号公報に開示されているウレタン樹脂とシランカップリ
ング剤を用いたものや特開平3−273248号公報に
開示されているウレタン樹脂を用いたもの等を挙げるこ
とができる。この他、ゼラチンまたはカゼインを硬膜さ
せたものも有効である。更に、プライマー層を柔軟化さ
せる目的で、前記のプライマー層中に、ガラス転移温度
が室温以下であるポリウレタン、ポリアミド、スチレン
/ブタジエンゴム、カルボキシ変性スチレン/ブタジエ
ンゴム、アクリロニトリル/ブタジエンゴム、カルボキ
シ変性アクリロニトリル/ブタジエンゴム、ポリイソプ
レン、アクリレートゴム、ポリエチレン、塩素化ポリエ
チレン、塩素化ポリプロピレン等のポリマーを添加して
も良い。その添加割合は任意であり、フィルム層を形成
できる範囲内であれば、添加剤だけでプライマー層を形
成しても良い。また、これらのプライマー層には前記の
目的に沿って接着助剤(例えば、重合性モノマー、ジア
ゾ樹脂、シランカップリング剤、チタネートカップリン
グ剤やアルミニウムカップリング剤)等の添加物を含有
させることもできる。また、塗布後、露光によって硬化
させることもできる。プライマー層はシリコーン層除去
部のインキ受容層としても有用であり、支持体として金
属支持体のような非インキ受容性の場合、特に有用であ
る。また、プライマー層は印刷時のシリコーン層への圧
力緩和のためのクッション層としての役割も有してい
る。一般に、プライマー層の塗布量は乾燥重量で0.1
〜20g/m2 の範囲が適当であり、好ましくは1〜1
0g/m2 であり、より好ましくは1〜5g/m2であ
る。
【0010】「感光層」本発明に用いられる感光層は書
き込みに使用されるレーザー光を熱に変換(光熱変換)
することにより密着性の変化する機能を有する層であ
り、これらの機能を有する公知の光熱変換層が使用可能
である。光熱変換材料としては、従来、レーザー光源を
赤外線レーザーとした場合、赤外線吸収色素、赤外線吸
収顔料、赤外線吸収性金属、赤外線吸収金属酸化物など
書き込みのレーザーに使用する波長の光を吸収する各種
の有機および無機材料が使用可能であることが知られて
いる。これらの材料は単独膜の形態で、もしくはバイン
ダー、添加剤など他の成分との混合膜の形態で使用され
る。単独膜の場合には、アルミニウムのような金属や金
属酸化物、有機色素などを蒸着法により支持体上に形成
させることができる。また、混合膜の場合には、光熱変
換材料を溶解もしくは分散して他の成分と共に塗布法に
より形成することができる。
【0011】(光熱変換剤)光熱変換剤としては、有機
顔料としては酸性カーボンブラック、塩基性カーボンブ
ラック、中性カーボンブラックなど各種カーボンブラッ
ク、分散性改良等のために表面修飾もしくは表面コート
された各種カーボンブラック、ニグロシン類、有機色素
としては「赤外増感色素」(松岡著 Plenum Press ,New
York,NY(1990))、US4833124,EP−321
923、US−4772583,US−494214
1、US−4948776、US−4948777、U
S−4948778、US−4950639、US−4
912083、US−4952552、US−5023
229なの明細書に記載の各種化合物、金属もしくは金
属酸化物としてはアルミニウム、インジウムスズ酸化
物、酸化タングステン、酸化マンガン、酸化チタン等、
この他にポリピロール、ポリアニリンなどの導電性ポリ
マーなども使用可能である。
【0012】(バインダー)感光層を混合膜として形成
する場合に使用されるバインダーとしては、光熱変換材
料を溶解もしくは分散する公知のバインダーが使用され
る。これらの例としてはニトロセルロース、エチルセル
ロースなどのセルロース、セルロース誘導体類、ポリメ
チルメタクリレート、ポリブチルメタクリレートなどの
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの単独重合
体および共重合体、ポリスチレン、α−メチルスチレン
などのスチレン系モノマーの単独重合体もしくは共重合
体。イソプレン、スチレン−ブタジエンなどの各種合成
ゴム類、ポリ酢酸ビニルなどのビニルエステル類の単独
重合体および酢酸ビニル−塩化ビニルなどの共重合体、
ポリウレア、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボ
ネートなどの縮合系各種ポリマーおよび、「J. Imaging
Sci.,P59-64 ,30(2), (1986)(Frechetら)」や「Poly
mers in Electronics (Symposium Series,P11, 242,
T.Davidson,Ed.,ACS Washington,DC(1984)(Ito,Willso
n)」、「Microelectronic Engineering,P3-10,13(199
1)(E. Reichmanis,L.F.Thompson)」に記載のいわゆる
「化学増幅系」に使用されるバインダー等が使用可能で
ある。
【0013】(添加剤)感光層を混合膜として形成する
場合には、光熱変換剤とバインダー以外に添加剤を用い
ることが出来る。これらの添加剤は、感光層の機械的強
度を向上させたり、レーザー記録感度を向上させたり、
感光層中の分散物の分散性を向上させたり、支持体やプ
ライマー層などの隣接する層に対する密着性を向上させ
るなど種々の目的に応じて添加される。例えば、感光層
の機械的強度を向上させるために感光層を架橋する手段
が考えられ、この場合には各種の架橋剤が添加される。
また、加熱により分解し酸性化合物を生成する公知の化
合物を添加剤として使用することが出来る。これらを化
学増幅系のバインダーと併用することにより、感光層の
構成物質の分解温度を大きく低下させ、結果としてレー
ザー記録感度を向上させることが可能である。(これら
の添加剤の例としては、各種のヨードニウム塩、スルフ
ォニウム塩、フォスフォニウムトシレート、オキシムス
ルフォネート、ジカルボジイミドスルフォネート、トリ
アジンなどを使用することが出来る)光熱変換剤にカー
ボンブラックなどの顔料を用いた場合には、顔料の分散
度がレーザー記録感度に影響を与えることがあり、各種
の顔料分散剤を添加剤として使用される。接着性を向上
させるために公知の密着改良剤(例えば、シランカップ
リング剤、チタネートカップリング剤等)を添加しても
良い。この他にも、塗布性を改良するための界面活性剤
など必要に応じて各種の添加剤が使用される。
【0014】(膜厚)感光層の膜厚は、単独膜の場合に
は蒸着法にて薄膜が形成できる。この場合の膜厚は50
Åから1000Å、好ましくは100Åから500Åで
ある。混合膜は塗布により形成される。この場合の膜厚
は0.05μmから10μm、好ましくは0.1μmか
ら5μmである。感光層の膜厚は厚すぎるとレーザー記
録感度の低下など好ましくない結果を与える。
【0015】[転写シート]次に、圧着により原版シー
トにシリコーンゴム層を転写し、かつ画像露光後、剥離
することにより水無し平版印刷版を得るための転写シー
トに関して説明する。 「支持体」本発明に用いられる転写シートの支持体には
可撓性の支持体が用いられる。可撓性支持体としては、
例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル
など従来公知の各種プラスチックフイルムが使用でき
る。膜厚は6μm〜500μm、好ましくは10μmか
ら200μmである。本発明においては、支持体とシリ
コーン層との密着性を向上させるために、支持体にコロ
ナ処理等の表面処理を施したり、接着層を設けることが
できる。接着層としては、各種カップリング剤塗布、シ
リコーン系接着剤の塗布等従来公知の処理が可能であ
る。
【0016】「シリコーン層」本発明において用いられ
る架橋を行ったシリコーンゴム層は、下記組成物A、ま
たはBを硬化して形成した皮膜である。 組成物A (a)ジオルガノポリシロキサン (数平均分子量が3,000〜40,000) 100重量部 (b)縮合型架橋剤 3〜70重量部 (c)触媒 0.01〜40重量部 前記成分(a)のジオルガノポリシロキサンは、下記一
般式(1)で示されるような繰り返し単位を有するポリ
マーで、R1およびR2は炭素数1〜10のアルキル
基、ビニル基、炭素数6〜20のアリール基であり、ま
たその他の適当な置換基を有していても良い。一般的に
はR1およびR2の60%以上がメチル基、あるいはハ
ロゲン化ビニル基、ハロゲン化フェニル基などであるも
のが好ましい。
【0017】
【化1】
【0018】このようなジオルガノポリシロキサンは両
末端に水酸基を有するものを用いるのが好ましい。ま
た、前記成分(a)は、数平均分子量が3,000〜4
0,000であり、より好ましくは、5,000〜3
6,000である。成分(b)は縮合型のものであれば
いずれであってもよいが、次の一般式で示されるような
ものが好ましい。 R1m・Si・Xn (m+n=4、nは2以上) ここでR1は先に説明したR1と同じ意味であり、Xは
つぎに示すような置換基である。 Cl、Br,Iなどのハロゲン HまたはOH、OCOR3、OR3、−O−N=C
(R4)R5、−N(R4)R5 などの有機置換基。ここでR3は炭素数1〜10のアル
キル基および炭素数6〜20のアリール基、R4、R5
は炭素数1〜10のアルキル基を示す。
【0019】成分(c)は錫、亜鉛、鉛、カルシウム、
マンガンなどの金属カルボン酸塩、例えば、ラウリン酸
ジブチル、オクチル酸鉛、ナフテン酸鉛など、あるいは
塩化白金酸等のような公知の触媒があげられる。 組成物B (d)付加反応性官能基を有するジオルガノポリシロキサン (数平均分子量が3,000〜40,000) 100重量部 (e)オルガノハイドロジェンポリシロキサン 0.1〜10重量部 (f)付加触媒 0.00001〜1重量部 上記成分(d)の付加反応性官能基を有するジオルガノ
ポリシロキサンとは、1分子中にケイ素原子に直接結合
した炭素数2〜10のアルケニル基(より好ましくはビ
ニル基)を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサ
ン(数平均分子量が3,000〜40,000)で、ア
ルケニル基は分子量末端、中間いずれにあってもよく、
アルケニル基以外の有機基としては、置換もしくは非置
換の炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜20のア
リール基である。また、成分(d)には水酸基を微量有
することも任意である。
【0020】成分(d)は、数平均分子量が3,000
〜40,000であり、より好ましくは、5,000〜
36,000である。成分(e)としては、両末端水素
基のポリジメチルシロキサン、α、ω−ジメチルポリシ
ロキサン、両末端メチル基の(メチルシロキサン)(ジ
メチルシロキサン)共重合体、環状ポリメチルシロキサ
ン、両末端トリメチルシリル基のポリメチルシロキサ
ン、両末端トリメチルシリル基のジメチルシロキサン)
(メチルシロキサン)共重合体などが例示される。成分
(f)としては、公知のものの中から任意に選ばれる
が、特に白金系の化合物が望ましく、白金単体、塩化白
金、塩化白金酸、オレフィン配位白金などが例示され
る。これらの組成物の硬化速度を制御する目的で、テト
ラシクロ(メチルビニル)シロキサンなどのビニル基含
有のオルガノポリシロキサン、炭素−炭素三重結合含有
のアルコ−ル、アセトン、メチルエチルケトン、メタノ
−ル、エタノ−ル、プロピレングリコ−ルモノメチルエ
−テルなどの架橋抑制剤を添加することも可能である。
【0021】なお、シリコーンゴム層には必要に応じ
て、シリカ、炭酸カルシウム、酸化チタンなどの無機物
の微粉末、シランカップリング剤、チタネート系カップ
リング剤やアルミニウム系カップリング剤などの接着助
剤を添加しても良い。本発明におけるシリコーンゴム層
は、厚さが小さいとインキ反撥性が低下し、傷が入りや
すい等の問題点があり、厚さが大きい場合、画像再現性
が悪くなるという点から、厚みとしては0.5〜5g/
2 が好ましく、より好ましくは1〜3g/m2 であ
る。
【0022】[水無し原版の製造方法]転写シートは、
シリコーン層表面で原版シートの感光層表面に対して空
気の気泡が混入しないように圧着される。圧着はローラ
ー状の圧着ローラーで転写シート裏面および/または原
版シート裏面から加圧し行う。この時、シリコーン層と
感光層間の密着力は、レーザー照射により低下した版材
密着力より大きくなる必要がある。シリコーンゴム層と
原版シートの密着力を上げるために圧着中および/また
は圧着後、加熱することも可能である。加熱温度は50
℃〜150℃であり、好ましくは60℃〜120℃であ
る。加熱時間は5秒〜30分であり、好ましくは10秒
〜5分である。
【0023】[水無し平版印刷版の形成方法]本発明に
おいては、記録に用いられるレーザー光エネルギーが、
本発明の水無し原版の感光層において吸収されて熱エネ
ルギーに変換され、これに起因する、燃焼、融解、分
解、気化、爆発等の反応および物理変化により、結果と
して支持体とシリコーンゴム層の間のいずれかの部分で
密着性が低下する。本発明においては水無し原版を露光
するのにレーザー光が使用される。使用されるレーザー
はシリコーンゴム層が剥離除去されるのに十分な密着力
の低下が起きるのに必要な露光量を与えるものであれば
特に制限はなく、Arレーザー、炭酸ガスレーザーのご
ときガスレーザー、YAGレーザーのような固体レーザ
ー、そして半導体レーザーなどが使用できる。通常出力
が50mWクラス以上のレーザーが必要となる。保守
性、価格などの実用的な面からは、半導体レーザーおよ
び半導体励起の固体レーザー(YAGレーザーなど)が
好適に使用される。これらのレーザーの記録波長は赤外
線の波長領域であり、800nmから1100nmの発
振波長を利用することが多い。本発明では、レーザー記
録部の密着性の低下を利用して、レーザー照射後に転写
シートの支持体シートを剥離することでシリコーンゴム
層を選択的に除去することにより、インク受容性部を露
出させ水無し平版印刷版を形成することを特徴とする。
上記のように、本発明ではレーザー照射後、転写シート
の剥離のみで水無し平版印刷版を形成することができ、
溶剤などの処理液を用いることを必要としない。
【0024】
【実施例】本発明を実施例によりさらに詳細に説明す
る。ただし、本発明は下記の実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 「原版シートの作成」 (支持体)厚さ175μmのポリエチレンテレフタレー
トフイルム上にプライマー層として、乾燥膜厚0.2μ
mとなるようにゼラチン下塗り層を形成した。 (カーボンブラック分散液の作成)下記の混合液をペイ
ントシェーカーにて30分間分散した後、ガラスビーズ
をろ別してカーボンブラック分散液を作成した。 ・カーボンブラック(#40 三菱カーボン(株)製) 5.0g ・クリスボン3006LV (大日本インキ化学工業(株)製ポリウレタン) 5.0g ・ソルスパースS20000(ICI社製) 0.27g ・ソルスパースS12000(ICI社製) 0.22g ・テトラヒドロフラン 45g ・ガラスビーズ 160g (感光層の形成)前記のゼラチン下塗りポリエチレンテ
レフタレート上に、下記の塗布液を乾燥膜厚2μmとな
るように塗布し感光層を形成した。 ・上記のカーボンブラック分散液 55g ・ニトロセルロース(n−プロパノール30%含有) 7.2g ・テトラヒドロフラン 45g
【0025】「転写シートの作成」 (支持体シート)片面コロナ処理を施した厚さ50μm
のポリエチレンテレフタレートを支持体シートとして用
いた。 (シリコーンゴム層の形成)下記の塗布液を作成し、支
持体シート上コロナ処理面に塗布し、加熱(110℃、
1分)、乾燥することにより、乾燥膜厚2μmの付加型
シリコーンゴム層を形成した。 ・α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン(重合度約700)9.00g ・(CH3)3-Si-O-(SiH(CH3)-O)8-Si(CH3)3 0.60g ・ポリジメチルシロキサン(重合度約8000) 0.50g ・オレフィン−塩化白金酸 0.08g ・抑制剤[HC≡C-C(CH3)2-O-Si(CH3)3] 0.07g ・アイソパーG(エッソ化学(株)製) 55g
【0026】「水無し原版の作成」上記で作成した原版
シートの感光層と転写シートのシリコーンゴム層を向か
い合わせて、ファーストラミネーターMA−700(大
成ラミネーター(株)製)を用いて圧着し、本発明の水
無し原版を作成した。
【0027】「水無し平版印刷版の作成」得られた、水
無し原版を波長1064nm、ビーム径100μm(1
/e2)の半導体励起YAGレーザーを用いて連続線の
書き込みを行った。記録エネルギーは0.75J/cm
2 とした。その後、接着テープを転写シートの支持体シ
ートに貼り付け、転写シートを原版シートから剥離し
た。この剥離により、レーザー露光部のシリコーンゴム
層が転写シートの支持体シートと共に除去された。一
方、レーザー未照射部のシリコーン層は除去されずに水
無し原版表面に保持され、シャープなエッジのシリコー
ン画像が形成できた。また、水無し原版を版面上パワー
110mW、波長825nm、ビーム径10μm(1/
2)の半導体レーザーを用いて、主操作速度6m/秒
にて書き込みを行った。レーザー記録感度は300mJ
/cm2 、解像力は7μmでシャープなエッジの水無し
平版印刷版が形成された。この記録条件にて、200線
の網点形成を行ったところ網点面積率1%から99%ま
でが版上に形成できた。このようにして形成された水無
し平版印刷版を、印刷機を用いて印刷したところ2万枚
の汚れのない良好な印刷物が得られた。
【0028】比較例1 特公昭42−21879号公報の実施例3に記載の方法
で下記の通り水無し原版を作成した。ポリエチレンテレ
フタレートフイルム上に下記の塗布液を塗布し乾燥膜厚
5μmの層を形成した。 ・線状ポリエステル樹脂 10g ・ニトロセルロース 10g ・カーボンブラック 10g ・酢酸エチル 40g ・メチルイソブチルケトン 40g 次に、下記の塗布液を乾燥塗布量1g/m2 となるよう
に塗布した。 ・シロテックス30(不揮発分濃度30%) 10g ・氷酢酸 0.03g ・シロテックス30用触媒 0.5g ・キシレン 20g 得られた塗布物を150℃で10分加熱処理し硬化させ
た。
【0029】書き込みレーザーのパワーを2.4J/c
2 とする以外は実施例1と全く同様にして半導体励起
YAGレーザーにて書き込みを行ったところ、レーザー
照射部のシリコーン層は、破壊され一部は版面から除去
されているが、一部、特にエッジ部ではシリコーンは除
去されきらず、版面上に残存した。この様に、レーザー
照射のみでシリコーン層を破壊することはできるが、記
録に必要なエネルギーが増大するばかりでなく、形成さ
れた水無し版の画像エッジが不鮮明であり、これを印刷
した時、印刷が進むにしたがってエッジ部のシリコーン
が脱離するため、画像面積が増大してしまうなど種々の
不都合を示した。また、レーザー記録を多数の版材に対
し続けて行うと、破壊された版材の成分が空気中に飛散
することにより、しだいに光学系など記録部への汚染が
起き、これに伴いレーザー出力が低下し再現性の良い書
き込みが出来なくなる現象が起きた。すなわち、記録シ
ステムの安定性が欠如していた。
【0030】比較例2 実施例1で用いた原版シート上に、実施例1で用いたシ
リコーンゴム層塗布液を実施例1と同様の条件で乾燥膜
厚2μmとなるように塗布した。その後、実施例1で用
いた片面コロナ処理を施した厚さ50μmのポリエチレ
ンテレフタレートのカバーシートをシリコーンゴム層上
にファーストラミネーターMA−700(大成ラミネー
ター(株)製)を用いてラミネートし、比較例2の水無
し原版を得た。実施例1と全く同様にして、半導体励起
YAGレーザーにて書き込みしたのち、カバーシートを
剥離して水無し平版印刷版を形成した。しかし、記録画
像としては形成された水無し版の画像エッジが不鮮明で
あり、これを印刷した時、印刷が進むにしたがってエッ
ジ部のシリコーンが脱離するため、画像面積が増大して
しまうなど種々の不都合を示した。また、200線の網
点形成を行ったところ網点面積率3%から97%までし
か形成されず、フリンジの残る網点形状であった。
【0031】実施例2 厚さ0.24mmのアルミニウム支持体上に、膜厚3μ
mのポリウレタンよりなる親油性層を塗布乾燥し形成し
た。 「原版シートの作成」 (支持体)厚さ0.24mmのアルミニウム支持体上
に、下記組成の塗布液を乾燥膜厚1μmとなるように塗
布し、加熱(100℃、1分)、乾燥してプライマー層
を形成した。 ・サンプレンIB1700D(三洋化成(株)製ポリウレタン) 10g ・p−ジアゾジフェニルアミンとパラホルムアルデヒドとの 縮重合物のヘキサフルオロリン酸塩 0.1g ・ディフェンサーMCF323 (大日本インキ化学工業(株)製界面活性剤) 0.03g ・プロピレングリコールメチルエーテルアセテート 50g ・乳酸メチル 20g ・純水 1g その後、ネアーク社製 FT261V UDNS ULTRA-PLUS FLIPTO
P PLATE MAKER 真空露光機を用いて、20カウント露光
した。
【0032】(感光層の形成作成)下記の混合液をペイ
ントシェーカーにて30分間分散した後、ガラスビーズ
をろ別して感光層塗布液を作成した。前記のプライマー
層上に、この塗布液を乾燥膜厚2μmとなるように塗布
し感光層を形成した。 ・カーボンブラック(#40 三菱カーボン(株)製) 5.0g ・ニグロシン 2.0g ・ニッポラン2304 (日本ポリウレタン社製ポリウレタン) 5.0g ・ソルスパースS20000 (ICI社製) 0.27g ・ソルスパースS12000 (ICI社製) 0.22g ・ニトロセルロース(n−プロパノール30%含有) 7.2g ・テトラヒドロフラン 100g ・ガラスビーズ 160g
【0033】「転写シートの作成」 (支持体シート)片面コロナ処理を施した厚さ30μm
のポリエチレンテレフタレートを支持体シートとして用
いた。 (シリコーンゴム層の形成)下記の塗布液を作成し、支
持体シート上コロナ処理面に塗布し、加熱(110℃、
1分)、乾燥することにより、乾燥膜厚2μmの縮合型
シリコーンゴム層を形成した。 ・両末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサン(重合度700) 9.00g ・メチルトリアセトキシシラン 0.3g ・3−アミノプロピルトリメトキシシラン 0.1g ・ジブチル錫ジオクタエート 0.2g ・アイソパーG(エッソ化学(株)製) 160g
【0034】「水無し原版の作成」上記で作成した原版
シートの感光層と転写シートのシリコーンゴム層を向か
い合わせて、ファーストラミネーターMA−700(大
成ラミネーター(株)製)を用いて圧着した後、60℃
で3分間加熱して本発明の水無し原版を作成した。 「水無し版の形成」得られた水無し原版を版面上パワー
110mW、波長825nm、ビーム径10μm(1/
2)の半導体レーザーを用いて、主操作速度6m/秒
にて書き込みを行った。その後実施例1と同様に転写シ
ートを剥離したところ、解像力7μmのシャープな画像
エッジの水無し版が形成された。この記録条件にて、2
00線の網点形成を行ったところ、網点面積率1%から
99%までが版上に形成できた。このようにして形成さ
れた水無し版を、印刷機を用いて印刷したところ6万枚
の汚れのない良好な印刷物が得られた。
【0035】実施例3 「原版シート」 (感光層の形成)厚さ175μmのポリエチレンテレフ
タレートフイルム上に、アルミニウムを蒸着法により2
00Åの厚さで形成し感光層とした。 「転写シート」 (シリコーンゴム層の形成)実施例2と同様にして、片
面コロナ処理を施した厚さ30μmのポリエチレンテレ
フタレートに膜厚2μmの縮合型シリコーンゴムよりな
るシリコーンゴム層を形成し、転写シートを作成した。 「水無し原版の作成」上記で作成した原版シートの感光
層と転写シートのシリコーンゴム層を向かい合わせて、
ファーストラミネーターMA−700(大成ラミネータ
ー(株)製)を用いて圧着した後、80℃で3分間加熱
して本発明の水無し原版を作成した。 (水無し版の形成)得られた水無し原版を版面上パワー
110mW、波長825nm、ビーム径10μm(1/
2)の半導体レーザーを用いて、主操作速度4m/秒
にて書き込みを行った。その後実施例1と同様に転写シ
ートを剥離したところ、レーザー照射部のシリコーンが
選択的に除去され水無し平版印刷版が形成された。得ら
れた水無し平版印刷版の解像力は8μmと高解像力であ
った。この記録条件にて、200線の網点形成を行った
ところ網点面積率1%から99%までが版上に形成でき
た。レーザー記録による光学系など記録部への汚染はな
く、繰り返して同じレーザー出力にて再現性の良い書き
込みが行えた。
【0036】
【発明の効果】以上のごとく本発明により、レーザー露
光でき、解像力、印刷性能、環境保全性を満足できる水
無し版の形成方法が実現できた。また、この方法はレー
ザー記録時に記録に対する汚染がなく長期にわたり安定
なレーザー記録が行える。また、シリコーン除去に溶剤
を使用しない簡易なシリコーン除去方法が実現できた。
これにより、印刷機の版胴上に設置した印刷原版を、印
刷シリンダー上でレーザー記録し、同様に印刷シリンダ
ー上でシリコーン除去を行う水無し版システムを実現す
ることが可能となった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にレーザー光を熱に変換するこ
    とにより密着性の変化する層を設けた原版シートに、シ
    リコーンゴム層を最表面とする転写シートのシリコ−ン
    ゴム層側を圧着して得られることを特徴とする湿し水不
    要平版原版。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された湿し水不要平版原
    版をレーザー光で画像露光した後に、転写シートを剥離
    することにより画像を形成することを特徴とする湿し水
    不要平版印刷版の形成方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111849354A (zh) * 2020-06-12 2020-10-30 柳州市盛杰彩印有限公司 一种高耐印力无水胶印印版及其制备方法

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