JPH11130698A - アルギン酸多価金属塩球状微粒子集合体、該球状微粒子集合体に難溶性薬剤を担持した放出制御製剤及びそれらの製造方法 - Google Patents

アルギン酸多価金属塩球状微粒子集合体、該球状微粒子集合体に難溶性薬剤を担持した放出制御製剤及びそれらの製造方法

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JPH11130698A
JPH11130698A JP9314591A JP31459197A JPH11130698A JP H11130698 A JPH11130698 A JP H11130698A JP 9314591 A JP9314591 A JP 9314591A JP 31459197 A JP31459197 A JP 31459197A JP H11130698 A JPH11130698 A JP H11130698A
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丈士 本間
Nagayoshi Ake
明  長良
Takaya Satou
貴哉 佐藤
Hironobu Nanbu
宏暢 南部
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Taiyo Kagaku KK
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Taiyo Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬、食品、化学工業、農薬等の多分野で担
体として利用可能なアルギン酸の球状微粒子集合体、そ
の製法、該担体を使用した放出制御製剤等を提供する。 【解決手段】 アルギン酸及び/又はそのナトリウムの
水溶液を、多価アルコール脂肪酸エステルを主成分とす
る非水性溶媒に乳化分散させた油中水滴型エマルジョン
に多価金属塩水溶液を加えてアルギン酸多価金属塩の球
状微粒子集合体を形成させ、該球状微粒子集合体の水中
懸濁液を噴霧乾燥してアルギン酸多価金属塩の球状微粒
子集合体を製造する。該球状微粒子集合体に難溶性薬剤
を担持して放出制御製剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、医薬、化粧
品等の分野において増粘剤、ゲル化剤、安定剤として利
用されているアルギン酸を、該従来分野のみならず、化
学工業分野及び農業分野等の新しい応用分野においても
利用が可能な水不溶性の球状微粒子集合体に加工する方
法と、該方法によって製造されるアルギン酸多価金属塩
微粒子集合体に関する。特に本発明は、放出制御製剤に
好適なアルギン酸多価金属塩微粒子集合体とその製造方
法に関し、更に、アルギン酸多価金属塩微粒子集合体を
担体として溶解速度の遅い難溶性薬剤を担持せしめた、
小腸上部で速やかに溶出する放出制御製剤とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】難溶性薬剤を含有する経口投与製剤の場
合、難溶性薬剤は消化管内での溶解速度が小さいため、
所定時間内での溶解量が少なく、難溶性薬剤の消化管か
らの吸収を遅くし、消化管での時間あたりの吸収量を小
さくする結果をもたらすため生体内での吸収が遅くな
り、バイオアベイラビリティが低い評価となる。このこ
とから、有効な薬効の発現や即効性が求められる場合の
ために溶解性改善が望まれている。
【0003】従来提案されている難溶性薬剤の溶解性改
善方法の例としては、特許第2516524号として難
溶性で結晶性の薬剤であるニフェジピンやインドメタシ
ンの結晶を微粉化する方法や非晶質化する方法が知られ
ており、また、特開昭54−2316号公報には、ニフ
ェジピンとポリビニルピロリドンとをメタノールなどの
有機溶媒に溶解した溶液とした後、この溶液より有機溶
媒を除去して得られるニフェジピンとポリビニルピロリ
ドンよりなる固溶体を散剤、顆粒剤とする方法が記載さ
れている。
【0004】具体的に市販されているニフェジピン製剤
のうち、ポリエチレングリコールを用いてニフェジピン
の固溶体を形成させた製剤としては、商品名、アダラー
ト(武田薬品工業株式会社製、バイエル社製)がある。
また、ニフェジピンを有機溶剤に溶かして、乳糖にコー
ティングした製剤としては、商品名、セパミット(鐘紡
株式会社製)がある。
【0005】非晶質化の例としては、特公昭54−29
565公報に、β−1,4グルカンに難溶性主薬を含む
複数の医薬品を添加して共粉砕する方法が開示されてい
る。ここで、β−1,4グルカンとしては、微結晶セル
ロースのアビセル(旭化成工業株式会社製、登録商標)
が用いられ、難溶性主薬としては、フェナセチン、フェ
ノキシメチルペニシリン、フェノバルビタールが例示さ
れており、同時に用いられる医薬品としては、難溶性の
酢酸コルチゾン、可溶性の塩酸テトラサイクリン、水溶
性の塩酸ピリドキシン等が例示されている。共粉砕のた
めに用いられている粉砕機器はボールミルなどのような
機械的に圧壊、摩砕して微粉化する機構を有するもので
ある。共粉砕時間は、結晶性物質に特有な回折ピークが
なくなるまで、即ち、非晶質化するまでの数時間から1
0数時間である。有機溶剤を用いてニフェジピンを固溶
体とする方法は、前記の特開昭54−2316号公報の
みならず、特公平3−7645号公報にも記載されてい
る。
【0006】また、難溶性薬物の溶解速度を向上させる
方法としては、特公平5−66364号公報に、水平な
2軸ロールを持つロール混合機において、相対して内廻
りに回転するロール間に難溶性薬物と水溶性高分子とを
供給し、ロールの回転によって捏和混練する方法が記載
されている。
【0007】また、湿気に安定な易吸収性ニフェジピン
製剤の製法としては、特公平3−28404号公報の方
法があり、この製法によれば、水でのニフェジピンの溶
出性、特に、溶出速度が改善され、従来のポリビニルピ
ロリドンを用いた固溶体粉末製剤より湿気に安定な製剤
が得られるとされている。この方法は、乳糖などの医薬
添加物とポリビニルピロリドンなどの水溶性結合剤とを
用いて造粒して得られる水溶性細粒担体に、ニフェジピ
ンとヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはメチル
セルロースとをエタノールなどに溶解した溶液を噴霧し
て乾燥する方法であり、固溶体でコ−ティングされたニ
フェジピン製剤が得られている。この製剤は易溶出性な
いし易吸収性であり、湿気に安定な製剤であるという。
【0008】フエナセチンなどの水難溶性主薬を、α化
澱粉などの加工澱粉表面に担持して成る薬物複合体は、
特公平7−47548公報に開示されており、該複合体
は日本薬局方第10局のパドル法による主薬の溶出試験
(第2液、PH6.8)で、溶出速度が早くなり、主薬
の溶解性が改善されたという。
【0009】腸液に難溶性の結晶性薬品の腸液に対する
溶解性を改善する方法は、特開平6−227969号公
報に開示されており、この方法は、カルボキシメチルエ
チルセルロース(フロイント産業株式会社製)などの腸
溶性高分子を塩化メチレンとエタノールとの混合溶媒に
溶かして溶液とし、腸液に難溶性の結晶性薬品粒子とし
て、インドメタシン(平均粒径10μm)やメフェナム
酸(平均粒径27μm)を気中に分散させ、この粒子に
溶液を噴霧して付着させた後、乾燥させるものである。
【0010】水に難溶性の結晶性薬物の溶解性を改善す
る方法は、特開平7−112928号公報に開示されて
おり、この方法は、まず、ニフェジピン(平均粒径20
μm)をエタノールに溶かして溶液とし、この溶液を乳
糖などの親水性物質(5〜100μm)に噴霧して、親
水性物質に薬剤を担持させ、次に、薬剤を担持した親水
性物質を、ヒドロキシプロピルセルロースなどの水溶性
高分子をバインダーとして造粒するものである。
【0011】アルギン酸ゲルビーズについては、特開平
2−167220号公報に開示されており、ニフェジピ
ンなどの塩基性薬物をアルギン酸ゲルビーズ中に包含さ
せた徐放性製剤について記載されいる。それによると、
アルギン酸ソーダの溶液に塩基性薬物を分散させた懸濁
液をノズルを用いて塩化カルシウム溶液中に滴下して放
置し、アルギン酸ゲルビーズを製造して徐放性製剤とし
ている。ここでは、アルギン酸ゲルビーズとされている
ものはアルギン酸カルシウムゲルビーズになっていると
考えられている。
【0012】また、特開平5−39228号公報に開示
されているニフェジピンを含有するアルギン酸カルシウ
ムビーズは、ニフェジピンと、アルギン酸プロピレング
リコールエステル及び/またはアルギン酸ナトリウムと
を水に添加して溶液とし、ノズルを用いて塩化カルシウ
ム溶液中に滴下して攪拌後72時間放置し、水で洗浄
し、自然乾燥後に室温で真空乾燥して得られている。こ
のビーズは徐放性製剤として機能するものであるが、ア
ルギン酸カルシウムビーズはゲル状になっていると考え
られている。
【0013】また、特開平5−222208号公報に開
示されているアルギン酸カルシウムビーズは、カルシウ
ム等の2価の金属イオンによりイオン架橋されているア
ルギン酸の粒度が0.1〜30μmの真球状粒子であ
る。また、特開平6−100468号公報には、フェニ
イトン、ジクロフェナクナトリウム、ブリリアント・ブ
ルーなどの放出させる内容物、アルギン酸及びヒアルロ
ン酸とからなる徐放性組成物が開示されており、該徐放
性製剤は、ジクロフェナクナトリウム、アルギン酸ナト
リウム及びヒアルロン酸を含む水溶液をノズルを用いて
塩化カルシウム溶液中に滴下し、室温で24時間放置
後、蒸留水で洗浄して得られるている。この方法では、
使用されたアルギン酸ナトリウムはゲル状のアルギン酸
カルシウムになっていると考えられている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】特許第2516524
号の方法では、ニフェジピンまたはインドメタシンと架
橋ポリビニルピロリドンとがボ−ルミルを用いて連続し
て48時間混合粉砕されて、ニフェジピン、インドメタ
シンが非晶質化されているが、この方法は混合粉砕時間
がかかり過ぎるし、特公昭54−29565公報の発明
の方法は、微結晶セルロースと薬物とを結晶構造による
回折ピークが見られなくなるまで共粉砕するものである
が、この方法も共粉砕時間が長くかかり過ぎるという問
題があって、いずれも製造効率上の問題がある。
【0015】特開昭54−2316号公報の発明の方法
は、有機溶媒を用いる湿式法であり、製造された組成物
ではニフェジピンがポリビニルピロリドンなどの基材中
に溶解したガラス質状あるいは固溶体様を形成して存在
していることから、ニフェジピンを腸内で速やかに溶出
させるという目的のためには未だ十分に満足できるもの
ではない。
【0016】特公平5−66364号公報の発明の方法
は、製造時間が短い方法であるが、加熱工程が必要であ
るし、特公平3−28404公報の発明の方法は、製造
工程が煩雑であり、いずれも製造コストが上昇するとい
う問題があった。さらに、特公平7−47548号公報
の発明では、部分アルファ−化澱粉が好ましく例示され
ているが、薬物の担持は澱粉の表面に行われるものであ
るため、腸内で溶出させる放出制御製剤として十分なも
のではない。
【0017】特開平2−167220号、特開平5−3
9228号、特開平6−100468号及び特開平6−
25013号の各公報記載のものは、いずれも薬物をア
ルギン酸カルシウムゲルビーズに封入した徐放性製剤で
ある。特開平6−227969号及び特開平7−112
928号の各公報記載の方法は気中での製法であり大量
生産には難があった。
【0018】本発明の目的は、腸での溶解速度の遅い難
溶性薬物を腸内で速やかに溶出させることができる放出
制御製剤とその製造方法を提供することにある。更に、
難溶性薬物が腸内で、その担持体から速やかに99%以
上溶出される放出制御製剤及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、溶解速度
の遅い難溶性薬物を小腸上部で、速やかに99%以上溶
出させることができる放出制御製剤の製造方法を確立す
るために更に研究を行った結果、腸内での溶解速度の遅
い難溶性薬物を、二次粒子の比表面積が1から280m
2 /gの範囲のアルギン酸多価金属塩の球状微粒子集合
体に担持させる製造方法を確立し、本発明を完成した。
【0020】本発明は、以下の各技術事項から構成され
る発明を包含する。 (1)アルギン酸多価金属塩一次粒子の集合体である二
次粒子からなり、該一次粒子の平均粒径が0.01〜5
μmであり、かつ該二次粒子の比表面積が1〜280m
2 /gであることを特徴とするアルギン酸多価金属塩の
球状微粒子集合体。 (2)前記アルギン酸多価金属塩がアルギン酸カルシウ
ムである(1)記載のアルギン酸多価金属塩の球状微粒
子集合体。 (3)前記一次粒子の平均粒径が0.01〜5μm、好
ましくは0.05〜1μmで、前記二次粒子の比表面積
が1〜5m2 /gであることを特徴とする前記(1)又
は(2)記載のアルギン酸多価金属塩の球状微粒子集合
体。
【0021】(4)多価アルコール脂肪酸エステルを主
成分とする非水性溶媒中に、アルギン酸ナトリウム水溶
液及び/又はアルギン酸水溶液を入れ、乳化剤を加え、
乳化分散させて油中水滴型(W/O)エマルジョンを形
成させる第1のステップと、該溶媒中に多価金属塩水溶
液を入れ、アルギン酸多価金属塩の微粒子を形成させる
第2のステップと、該微粒子を水中に入れて懸濁させた
懸濁液を噴霧乾燥する第3のステップとから成ることを
特徴とするアルギン酸多価金属塩の球状微粒子集合体の
製造方法。
【0022】(5)平均粒径が0.01から5μmの微
粒子である一次粒子の集合体からなる二次粒子であっ
て、該微粒子の集合体の比表面積が1〜280m2 /g
であることを特徴とする(4)記載のアルギン酸多価金
属塩の球状微粒子集合体の製造方法。 (6)多価アルコール脂肪酸エステルが、グリセリン脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルか
ら選ばれる1種ないし2種以上であり、該脂肪酸の炭素
数が18以下、融点が50℃以下であることを特徴とす
る(4)又は(5)記載のアルギン酸多価金属塩の球状
微粒子集合体の製造方法。
【0023】(7)乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリリシノレイ
ン酸ポリグリセリンエステルから選ばれる1種ないし2
種以上であることを特徴とする(4)〜(6)のいずれ
かに記載のアルギン酸多価金属塩の球状微粒子集合体の
製造方法。 (8)多価金属が、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、
ベリリウム、銅、バリウム、カドミウム、水銀、ストロ
ンチウム、ラジウム、鉄、アルミニウム、コバルト、ニ
ッケル、クロム及びマンガンからなる2価以上の金属か
ら選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする
(4)〜(7)のいずれかに記載のアルギン酸多価金属
塩の球状微粒子集合体の製造方法。 (9)多価金属が、カルシウムであることを特徴とする
(4)〜(8)のいずれかに記載のアルギン酸多価金属
塩の球状微粒子集合体の製造方法。
【0024】(10)アルギン酸多価金属塩一次粒子の
集合体である二次粒子からなり、該一次粒子の平均粒径
が0.01〜5μmであり、かつ該二次粒子の比表面積
が1〜280m2 /gであるアルギン酸多価金属塩の球
状微粒子集合体に難溶性薬剤を担持させたことを特徴と
する放出制御製剤。 (11)難溶性薬剤が、アセトアミノフェン、アスピリ
ン、インドメタシン、エテンザミド、イブプロフェン及
びジクロフェナクナトリウムより選ばれた1種又は複数
種であることを特徴とする、(10)記載の放出制御製
剤。 (12)アルギン酸多価金属塩がアルギン酸カルシウム
である球状微粒子集合体に、難溶性薬剤を担持したこと
を特徴とする(10)又は(11)記載の放出制御製
剤。
【0025】(13)1重量部のアルギン酸カルシウム
の球状微粒子集合体と0.01〜10重量部の難溶性薬
剤からなることを特徴とする(10)〜(12)のいず
れかに記載の放出制御製剤。
【0026】(14)難溶性薬剤の人工腸液(2液、P
H6.8)での溶出率が30分間以内に99%以上であ
ることを特徴とする、(10)〜(13)のいずれかに
記載の放出制御製剤。 (15)難溶性薬剤の人工腸液(2液、PH6.8)で
の溶出率が15分間以内に95%以上であることを特徴
とする(10)〜(14)のいずれかに記載の放出制御
製剤。
【0027】(16)前記(1)記載のアルギン酸多価
金属塩の球状微粒子集合体と難溶性薬剤とを乾式で混合
せしめることを特徴とする(10)〜(15)のいずれ
かに記載の放出制御製剤の製造方法。 (17)前記(1)記載のアルギン酸多価金属塩の球状
微粒子集合体と難溶性薬剤とを湿式で混合せしめること
を特徴とする(10)〜(16)のいずれかに記載の放
出制御製剤の製造方法。 (18)アルギン酸多価金属塩の球状微粒子集合体がア
ルギン酸カルシウムの球状微粒子集合体であることを特
徴とする(16)又は(17)のいずれかに記載の放出
制御製剤の製造方法。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明のアルギン酸多価金属塩の
球状微粒子集合体に一次粒子として使用されるアルギン
酸多価金属塩は、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ベ
リリウム、銅、バリウム、カドミウム、水銀、ストロン
チウム、ラジウム、鉄、アルミニウム、コバルト、ニッ
ケル、クロム及びマンガンからなる2価以上の金属のア
ルギン酸塩から選ばれる平均粒径が0.01〜5μmの
範囲、好ましくは0.05〜1.0μmの微粒子体であ
る。
【0029】上記アルギン酸多価金属塩の微粒子体から
なる一次粒子は、海草由来のアルギン酸の水溶液を、グ
リセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸
エステルから選ばれる多価アルコール脂肪酸エステルと
混合して油中水滴型(W/O)エマルジョンを形成さ
せ、かつ安定化のためのソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル及びポリリシノレイン酸ポ
リグリセリンエステルから選ばれる、少なくとも1種の
乳化剤を含む非水性溶媒中に機械分散させることによ
り、安定な油中水滴型(W/O)エマルジョンを調製
し、アルギン酸と水不溶化物を形成し得るカルシウム、
マグネシウム、亜鉛、ベリリウム、銅、バリウム、カド
ミウム、水銀、ストロンチウム、ラジウムからなる2価
金属の塩、鉄、アルミニウム、コバルト、ニッケル、ク
ロム及びマンガンからなる3価以上の金属の塩から選ば
れる、少なくとも1種の多価金属塩水溶液を乳化混合し
て得られる。
【0030】上記の一次粒子の製造に使用される海草由
来のアルギン酸は、D−マンニュロン酸及びL−グルク
ロン酸の長鎖状共重合体(分子量4,000〜180,
000)であり、0.1〜5重量%、好ましくは0.5
〜2重量%の水溶液として使用されるが、溶解性のよい
アルギン酸ナトリウム塩等のアルカリ金属塩を使用する
ことができる。
【0031】また、油系連続層となる多価アルコール脂
肪酸エステルは、W/O乳化粒径がサブミクロンオーダ
ーに調製できるように、水との動的界面張力が可能な限
り低いものが好ましく、その構成脂肪酸の炭素数が18
以下、融点が50℃以下であるものが好ましい。好まし
い多価アルコール脂肪酸エステルとしては、オレイン酸
モノ又はジグリセリド、リノール酸モノ又はジグリセリ
ド等の脂肪酸グリセリド、クエン酸、コハク酸、リンゴ
酸、ジアセチル酒石酸等の有機酸を誘導した有機酸モノ
グリセリド、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸から構成され
るトリグリセリド等が挙げられる。他に、プロピレング
リコール脂肪酸エステルとして、カプリル酸モノ・、ジ
−エステル、カプロン酸モノ・、ジエステル、又はそれ
らにクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、ジアセチル酒石酸
等の有機酸を誘導した有機酸エステル等が挙げられる。
これらの多価アルコール脂肪酸エステル類は、常温での
揮発性、引火性を有していないために安全であり、作業
性がよい。
【0032】乳化剤として使用されるソルビタン脂肪酸
エステルは、エステル化度が20〜75%程度のものが
好ましく、構成脂肪酸はオレイン酸、リノール酸、リノ
レン酸等の不飽和脂肪酸又はそれらの混合物であること
が好ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルは、エステ
ル化度が20〜75%程度で、ポリグリセリンの縮合度
が2〜10の範囲のものが好ましく、特にジグリセリン
モノオレート、トリグリセリンジオレート、テトラグリ
セリントリオレート、ペンタグリセリンテトラオレー
ト、ヘキサグリセリンテトラオレート、ヘキサグリセリ
ンペンタオレート、デカグリセリンペンタオレート、デ
カグリセリンヘプタオレートが好ましい。ポリリシノレ
イン酸ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、リシノ
レイン酸の縮合度が2〜6で、ポリグリセリンの縮合度
が4〜10の範囲のものが好ましい。
【0033】アルギン酸と水不溶化物を形成することが
できる多価金属塩は、1〜20重量%の水溶液及び含水
アルコール溶液として調製され、カルシウム、亜鉛、ベ
リリウム、マグネシウム、銅、バリウム、カドミウム、
水銀、ストロンチウム、ラジウム、鉄、アルミニウム、
コバルト、ニッケル、クロム、マンガンの2価以上の金
属塩類から選ばれる少なくとも1種以上の混合物として
使用され、アルギン酸のW/Oミセルと同様の形態をも
って接触せしめ、アルギン酸の有する2個のカルボキシ
ル基を交差結合することでアルギン酸を水不溶性の金属
塩球状微粒子を形成する。
【0034】形成されたアルギン酸金属塩球状微粒子
は、不溶化処理が終了した後、W/O乳化層に直前に使
用したと同様の多価金属塩水溶液を3倍量以上追加する
ことでW/O乳化系から排除されるため、1500×g
以上の重力加速度を生じる遠心分離機で容易に油系連続
層から回収される。そして、回収されたアルギン酸球状
微粒子は、温水又は熱水で洗浄することによて微粒子表
面及び内面に残存する乳化剤、多価金属塩類、交叉結合
に供されなかった低分子のアルギン酸成分等の不要物が
除去される。
【0035】本発明におけるアルギン酸多価金属塩球状
微粒子からなる一次粒子は、平均粒径0.01〜5μm
の微粒子であることを特徴とし、前述の二次粒子である
球状微粒子集合体として放出制御製剤用担体に適するの
みならず、サブミクロン程度の厚さの塗装膜や合成繊維
中への添加剤として用いることができる。その厚みの1
/10程度の粒径を満たすものであり、また、人間が感
知できる10μm程度の粒径であることが要求される皮
膚化粧料等の触感を重視する応用分野においても人間が
関知できる10μm程度の粒径以下であることから、有
用な球状微粒子として用いることができる。
【0036】本発明における、アルギン酸多価金属塩の
球状微粒子からなる一次粒子は、それを水に懸濁せしめ
た後、噴霧乾燥することにより、該一次粒子が集合して
より大きな二次粒子を形成する結果、比表面積が1〜2
80m2 /gのアルギン酸金属塩球状微粒子集合体が得
られる。本発明のアルギン酸多価金属塩球状微粒子集合
体として好ましいものは、アルギン酸カルシウム球形微
粒子集合体(以下、CABという)である。CABは昆
布、アラメなどの褐藻類から抽出したアルギン酸ナトリ
ウムを真球状に造粒し、カルシウムイオンで不溶化した
ものであり、一次粒子の平均粒径が0.01〜5μm、
好ましくは0.05〜1μm、二次粒子の比表面積がB
ET法で1〜280m2 /g、好ましくは1〜50m2
/g、さらに好ましくは1〜5m2 /gである。市販品
としては、「フラビカファイン」(登録商標、日清紡績
株式会社)などが好ましく用いられる。
【0037】本発明のアルギン酸多価金属塩球状微粒子
集合体は、一次粒子の平均粒径が0.01μm未満であ
ると難溶性薬剤の球状微粒子集合体への吸着特性が悪く
なるし、また、5μmを越えると球状微粒子集合体の物
理強度が弱くなり、薬剤との混合時に破壊されてしま
う。また、二次粒子の比表面積が1m2 /g未満である
と物理的強度が弱くなり、薬剤との混合時に破壊される
こととなり、他方、280m2 /gを越えると難溶性薬
剤の球状微粒子集合体への吸着特性が悪くなり、好まし
くない。
【0038】本発明で好ましく用いられるアルギン酸多
価金属塩の球状微粒子集合体であるCABをレーザー回
折/散乱式平均粒径分布測定装置(SYSMPATEC
製、「HEROS」)を用いて体積基準で平均粒径分布
を測定すると、乾式(無溶剤)で分散したCABの粒子
径は5〜50μm、水中で分散したCABの粒子径は
0.5〜5μmであった。走査型電子顕微鏡写真との比
較で粒子径をみると、水中でCABは一次粒子近くで分
散しているが、乾燥状態やエタノール中では一次粒子が
凝集し、球状で多孔質の二次粒子となっている。
【0039】また、図1及び図2から分かるように、本
発明のCABは、二次粒子を形成しており、ゲルではな
いから、溶出する作用機序がゲルとは異なっている。図
2から分かるように、薬剤を担持したCABも前記CA
Bと同様に二次粒子を形成しており、ガラス質状や固溶
体様のものとは薬剤の担持の状態が全く異なる。また、
本発明のCABに難溶性薬剤を担持した放出制御製剤
は、澱粉等の単粒子担体表面に薬剤を担持させたものと
も異なっており、従来知られていなかった構造を有して
いる。
【0040】以下の実施例で述べる走査型電子顕微鏡写
真で分かるように、CABはほぼ球形である。一般に、
医薬品製剤の原料としての粉体は、原料の移送、供給の
際に重量偏差が少なくする必要から、流動性、定量性が
良いように真球に近い、すなわち、アスペクト比が1に
近いことが好ましい。ここで、アスペクト比とは、球形
粒の長軸と短軸との比であり、真球度を示す目安となる
ものである。この長軸、短軸の比は、球形の粒子をスラ
イドグラス上にランダムに置き、写真撮影して、50個
の球形粒について長軸の長さ(長径)と長軸の中点から
垂直に引いた短軸の長さ(短径)を測定し、各々につい
て短径に対する長径の比を求め、50個の平均値でしめ
したものである。好ましく使用するCABの二次粒子も
アスペクト比は1に近いことが特徴とされ、その値は
1.2以下、好ましくは1.1以下である。
【0041】本発明における放出制御製剤は、前述した
方法によって製造されるアルギン酸多価金属塩球状微粒
子集合体に難溶性薬剤を担持させることによって得られ
る。難溶性薬剤としては、薬効を有し、医学的に許容さ
れる物質であり、日本薬局方(第13改正)の規定に準
拠し、薬剤1gを溶解する水の量(ml)が30ml以
上必要である薬剤である。難溶性薬剤の例としては、ア
セトアミノフェン、アスピリン、インドメタシン、エテ
ンザミド、ニフェジピン等が挙げられる。これらの薬剤
の水に対する溶解性を表1に示す。単位は、溶媒1ml
に溶ける難溶性薬剤の重量mgである。
【0042】なお、溶解性とは、日本薬局方(第13改
正)においては、薬剤1gを溶媒中に入れ、20℃±5
℃で5分毎に強く振り混ぜる時、30分以内に溶ける度
合いをいう。本発明では、この評価方法に従っている。
「薬剤1gを溶かす水の量(ml)が30ml以上」は
「やや溶けにくい」から、「ほとんど溶けない」に該当
する。米国薬局方21(1985年)では、「やや溶け
にくい」の用語は「springly solubl
e」と規定されている。
【0043】
【表1】 表1 (単位:mg/ml) ─────────────────────────────────── 難溶性薬剤 水 ─────────────────────────────────── アセトアミノフェン 13.1 アスピリン 3.63 インドメタシン 0.1未満 エテンザミド 0.1未満 ───────────────────────────────────
【0044】本発明における放出制御製剤においては、
難溶性薬剤としてのアセトアミノフェン、アスピリン、
インドメタシン、エテンザミド、イブプロフェン、ジク
ロフェナクナトリウムより選ばれた1ないし複数の薬剤
が、前記CABのようなアルギン酸カルシウム球状微粒
子集合体に担持されている。放出制御製剤は、1重量部
のCABに0.01から10重量部の難溶性薬剤を担持
させている。
【0045】また本発明の放出制御製剤は、難溶性薬剤
の人工腸液(2液、PH6.8)での溶出率が30分間
以内に99%以上であることを特徴とする。また本発明
の放出制御製剤は、難溶性薬剤の人工腸液(2液、PH
6.8)での溶出率が15分間以内に95%以上である
ことを特徴とする。本発明の放出制御製剤は、賦形剤を
加えて調製した錠剤、難溶性薬剤を担持したCABを造
粒した散剤、顆粒剤であってもよく、この場合、前記の
錠剤、散剤、顆粒剤に、腸溶性皮膜剤をコーティングし
て、腸溶性製剤としてもよい。また、前記の顆粒剤をカ
プセルに詰めてもよい。
【0046】本発明の放出制御製剤は、難溶性薬剤とア
ルギン酸多価金属塩球状微粒子集合体とを乾式、又は湿
式で混成せしめることによって調製される。本発明の放
出制御製剤の調製方法において「乾式」とは、水や有機
溶剤などの溶媒を用いないことを意味し、「湿式」と
は、水や有機溶剤などの溶媒を用いることを意味する。
【0047】有機溶剤としては、エタノール単独、水エ
タノール、エタノールと塩化メチレンとの混合溶剤など
があるが、通常、エタノ−ル単独が好ましく用いられ
る。湿式製造によれば、アルギン酸多価金属塩球状微粒
子集合体の二次粒子内に薬剤を封じ込めることができ
る。すなわち、CABの二次粒子は、該二次粒子を形成
している一次粒子間に薬剤を担持して、マイクロスポン
ジとして作用し、多孔性物質のような機能を発揮してい
る。
【0048】本発明でいう「混成せしめる」とは、薬剤
をアルギン酸多価金属塩球状微粒子集合体に担持させる
ために両者を接触させる操作を意味し、単純な混合処
理、場合によっては薬剤成分の粉砕を伴うような混合処
理、乳化分散、スプレ−ドライング法、気中懸濁被覆法
などの処理技術(マイクロカプセル製造技術など)で難
溶性薬剤をアルギン酸多価金属塩球状微粒子集合体に担
持させることを意味している。
【0049】本発明において、薬剤成分の粉砕を伴う混
合処理には、通常の混合機を用いるかまたは混合粉砕機
を用いる。粉砕機としては、ボールミル(株式会社栗本
鐵所製)、縦型ジェットミル(株式会社セイシン企業
製)、遊星ボールミル(株式会社セイシン企業製)、振
動ミル(中央化工機株式会社製)などが例示されるが、
これらに限定されるものではない。当然ながら、薬剤の
粉砕を伴う混成処理を行う場合には、本発明のアルギン
酸多価金属塩微粒子の球状集合体(二次粒子)の破壊が
起こらないか、起こっても僅かであるような処理条件が
選定される。本発明の混成処理により、薬剤はアルギン
酸多価金属塩球状微粒子集合体表面及び粒子間隙に担持
される。これを水に入れると一次粒子に分解し、分散す
る。
【0050】本発明の放出制御製剤の調製における混成
処理工程での「乾燥」とは、水や有機溶剤などの溶媒を
蒸散させることを意味し、通常、噴霧乾燥装置における
乾燥操作が該当する。噴霧乾燥装置としては、難溶性薬
剤、アルギン酸多価金属塩球状微粒子集合体及び溶媒と
を含有する液体を熱風中に噴霧(スプレー)することに
より乾燥する装置であれば特に制限はなく、たとえば、
大川原化工機株式会社製、アシザワ・ニロアトマイザー
株式会社製などのスプレードライヤーを用いることがで
きる。
【0051】噴霧乾燥装置の乾燥空気の温度は、難溶性
薬剤の安定性確保の観点で250℃以下で、乾燥効率の
観点で100℃以上が好ましい。噴霧する手段としては
アトマイザーを用い、アトマイザーの種類としては、ロ
ータリーディスク(回転円盤)、2流体ノズル、ノズ
ル、エアレスノズルなどが例示される。ロ−タリーディ
スクを用いた場合と比べて、ノズルを用いた場合は、難
溶性薬剤を担持したアルギン酸多価金属塩球状微粒子集
合体の平均粒径分布がシャープになるので、通常、ノズ
ルが好ましく用いられる。噴霧乾燥装置以外にも、アル
ギン酸多価金属塩球状微粒子集合体等のアルギン酸多価
金属塩球状微粒子集合体からなる二次粒子構造を破壊し
ない装置であれば、特に制限はなく、静置乾燥、流動層
乾燥装置などが適宜選択される。
【0052】本発明で「人工腸液(第2液、PH6.
8)」とは、日本薬局方(第13改正)の溶出試験第2
法(パドル法)記載のPH6.8のリン酸緩衝液を意味
する。本発明で「溶出率」とは、難溶性薬剤の溶出濃度
を理論濃度で除し、百分率で表した値である。ここでい
う理論濃度とは、第2液に投入された難溶性薬剤がすべ
て溶解すると仮定した時の濃度である。たとえば、難溶
性薬剤5gを500mlの2液中に投入したときの理論
濃度は10mg/mlである。このとき、溶出濃度が5
mg/mlのとき、溶出率は50%になる。通常、難溶
性薬剤単独での人工腸液での溶解速度は遅く、飽和溶解
量も低く、従って、飽和溶解濃度は理論濃度より低い。
たとえば、図3でも明らかなようにインドメタシン単独
では2時間でも溶出率は40%未満である。
【0053】
【実施例】以下に、アルギン酸多価金属塩の球状微粒子
集合体としてCABを使用した例を示して本発明を説明
するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0054】実施例1 アルギン酸ナトリウムが5重量%の濃度となるように調
製したアルギン酸ナトリウム水溶液(分散相)1リット
ル、プロピレングリコールジカプリル酸エステルにポリ
リシノレイン酸ポリグリセリンエステルが10重量%の
濃度となるように添加した非水性溶媒(連続相)4リッ
トルを用意した。上記連続相に分散相を注加しつつ、ホ
モミキサーを用いて乳化(10000rpm,10分
間)し、W/Oエマルジョンを調製した。上記W/Oエ
マルジョンに20重量%の塩化カルシウム水溶液1リッ
トルを添加しつつ、ホモミキサーを用い乳化混合(10
000rpm,10分間)し、架橋させた。
【0055】さらに、この乳化混合物に20重量%の塩
化カルシウム水溶液10リットルを添加し、ホモミキサ
ーを用いて混合(10000rpm,10分間)した
後、遠心分離(1500×g,10分間)によりアルギ
ン酸カルシウム塩の球状微粒子を回収し、温水で洗浄を
行った後、水で分散させ懸濁液とし、この液を噴霧乾燥
した。この水で分散されたアルギン酸球状微粒子を、レ
ーザー回折方式の粒度分布測定機により測定したとこ
ろ、平均粒径0.05μmであり、電子顕微鏡での観察
により球形粒子であること確認された。
【0056】実施例2 アルギン酸ナトリウムが10重量%の濃度となるように
調製したアルギン酸ナトリウム水溶液(分散相)1.5
リットル、中鎖脂肪酸トリグリセリドにポリリシノレイ
ン酸ポリグリセリンエステルが5重量%の濃度となるよ
うに添加した非水性溶媒(連続相)3.5リットルを用
意した。上記連続相に分散相を注加しつつ、ホモミキサ
ーを用いて乳化(10000rpm,1分間)し、W/
Oエマルジョンを調製した。上記W/Oエマルジョンに
20重量%の塩化カルシウム水溶液2リットルを添加し
つつ、ホモミキサーを用いて乳化混合し(10000r
pm,10分間)、架橋させた。
【0057】さらに、この乳化混合物に20重量%の塩
化カルシウム水溶液6リットルを添加し、ホモミキサー
を用いて混合(10000rpm,10分間)した後、
遠心分離(1500×g,10分間)によりアルギン酸
カルシウム塩の球状微粒子を回収し、温水で洗浄を行っ
た後、水で分散させ懸濁液とし、この液を噴霧乾燥し
た。この水で分散されたアルギン酸カルシウム塩の球状
微粒子をレーザー回折方式の粒度分布測定機により測定
したところ、平均粒径1.0μmであり、電子顕微鏡で
の観察により球形粒子であること確認された。
【0058】実施例3 アルギン酸ナトリウムが10重量%の濃度となるように
調製したアルギン酸ナトリウム水溶液(分散相)2.5
リットル、中鎖脂肪酸トリグリセリドにソルビタンモノ
オレイン酸エステルが2重量%の濃度となるように添加
した非水性溶媒(連続相)2.5リットルを用意した。
上記連続相に分散相を注加しつつ、ホモミキサーを用い
て乳化(10000rpm,1分間)し、W/Oエマル
ジョンを調製した。上記W/Oエマルジョンに20重量
%の塩化カルシウム水溶液2リットルを添加しつつ、ホ
モミキサーを用いて乳化混合し(10000rpm,1
0分間)、架橋させた。
【0059】さらに、この乳化混合物に20重量%の塩
化カルシウム水溶液6リットルを添加し、ホモミキサー
を用いて混合(10000rpm,10分間)した後、
遠心分離(1500×g,10分間)によりアルギン酸
球状微粒子を回収し、温水で洗浄を行った後、水で分散
させ懸濁液とし、この液を噴霧乾燥した。この水で分散
されたアルギン酸球状微粒子をレーザー回折方式の粒度
分布測定機により測定したところ、平均粒径5.0μm
であり、電子顕微鏡での観察により球形粒子であること
確認された。
【0060】実施例4 難溶性薬剤としてアセトアミノフェン(金剛薬品株式会
社製、以下、AAPと略す)6gを局方エタノ−ルに溶
かして50mlの溶液とし、この溶液に担持体としてア
ルギン酸カルシウムビ−ズ(日清紡績株式会社製、商品
名、フラビカファインSF−D、以下、CABと略す)
1.0gを徐々に加えて30分間超音波処理をした。次
にこの処理液を3000rpmで20分間、遠心分離し
た。続いて、沈降したCABを105℃で4時間、静置
乾燥し、AAPを担持したCAB(以下、AAP担持C
ABと略す)を得た。
【0061】図1にCABを走査型電子顕微鏡で500
0倍にて撮影した写真を示す。この写真でわかるよう
に、CABは粒子径0.2から1.0μmの一次粒子が
凝集して二次粒子を形成した球状の微粒子である。メデ
ィアン径(D50)は14.2μmであった。またCA
Bの二次粒子はアスペクト比1.1であり、真球に近か
った。図2にAAP担持CABを走査型電子顕微鏡で5
000倍にて撮影した写真を示す。この写真でわかるよ
うに、CABは粒子径0.2から1.0μmの一次粒子
が凝集して二次粒子を形成した球状の微粒子である。メ
ディアン径(D50)は14.3μmであった。またA
AP担持CABのニ次粒子はアスペクト比1.1であ
り、真球に近かった。
【0062】AAP担持CAB中のAAP含有率は以下
の測定方法を用いた。即ち、AAP担持CABの100
mgを局方エタノ−ル100ml中に分散させ、30分
間超音波処理した後、遠心分離(3000rpm、20
分間)し、AAPの抽出液を得る。この抽出液を吸収波
長244nmで分光光度計にて吸光度を測定する。AA
P担持CAB中のAAP含有率は16.0%(w/w)
であった。
【0063】実施例5 AAPの代わりに難溶性薬剤のアスピリン(小堺製薬株
式会社製、以下、ASと略す)を用いた以外は、実施例
1と同様に操作してAS担持CAB得た。AS担持CA
Bを走査型電子顕微鏡で5000倍にて撮影した写真は
図2と同様であった。AS担持CAB中のAS含有率
は、吸収波長278nmとした以外は実施例1と同様に
測定したところ、16.1%(w/w)であった。
【0064】実施例6 難溶性薬剤のインドメタシン(大和薬品工業株式会社
製、以下、IMCと略す)、500mgとCAB、50
0mgとを自動乳鉢(日陶科学株式会社製)を用いて室
温で1時間、混合粉砕した。得られた混合粉砕品から1
00mg(IMCとして50mg)を採り、日本薬局方
(第13改正)の溶出試験第2法(パドル法)に準拠し
て試験を行った。すなわち、パドル回転数を100rp
mに固定して、第2液(PH6.8、リン酸緩衝液)5
00ml中に混合粉砕品100mgを投入し溶液とし、
37℃で試験した。
【0065】投入後、一定時間毎に採取した溶液をメン
ブランフィルター(pore size 0.2μm)
でろ過した後、ろ液を5ml採取し、5mlのクロロホ
ルムで抽出し、遠心分離した。分離後のクロロホルム層
を、波長318nmで分光光度計を用いてIMCの吸光
度を測定した。測定は2回行い、その平均値を求めた
が、ばらつきは小さいものであった。結果を図3に示
す。また、一液(PH1.2)に対する溶出率について
も、同様の操作で試験を行った。その結果、IMCはほ
とんど溶出されず、2時間以内の溶出率は1%未満であ
った。
【0066】実施例7 難溶性薬剤としてIMCのかわりにエテンザミド(株式
会社静岡カフェイン工業所製、以下、EZと略す)、5
00mgを用い、これとCAB、500mgとを自動乳
鉢を用いて室温で1時間、混合粉砕した。得られた混合
粉砕品、50mg(EZとして25mg)を実施例3と
同様な操作でEZの濃度を定量した。波長は290nm
とした。結果を図4に示す。
【0067】比較例1 結晶セルロース(旭化成工業株式会社製、商品名、Av
icel PH−M06、以下、CCと略す)、500
mgを用い、これに難溶性薬物剤IMC、500mgを
加え、自動乳鉢を用いて室温で1時間、混合粉砕した。
得られた混合粉砕品、100mg(IMCとして50m
g)を実施例3と同様な操作でIMCの濃度を定量し
た。波長は318nmとした。結果を図3に示す。
【0068】比較例2 架橋ポリビニルピロリドン(GAF製、商品名、ポリプ
ラスドンXL、以下、CLPVPと略す)、ポリビニル
ピロリドン(以下、PVPと略す)の各500mgと、
各々に対して難溶性薬剤としてIMC、500mgを加
え、自動乳鉢を用いて室温で1時間、混合粉砕した。得
られた各々の混合粉砕品、100mg(IMCとして5
0mg)を実施例3と同様な操作でIMCの濃度を定量
した。波長は318nmとした。結果を図3に示す。
【0069】比較例3 実施例6の混合粉砕品100mg(IMCとして50m
g)のかわりに、IMC単独として50mgを用いたほ
かは実施例6の同様な操作でIMCの濃度を定量した。
結果を図3に示す。
【0070】比較例4 結晶セルロース(旭化成工業株式会社製、商品名、Av
icel PH−M06、以下、CCと略す)、500
mgと各々に対して難溶性薬物剤としてEZ、500m
gを加え、自動乳鉢を用いて室温で1時間、混合粉砕し
た。得られた混合粉砕品、50mg(EZとして25m
g)を実施例6と同様な操作でEZの濃度を定量した。
波長は290nmとした。結果を図4に示す。
【0071】比較例5 架橋ポリビニルピロリドン(GAF製、商品名、ポリプ
ラスドンXL、以下、CLPVPと略す)、ポリビニル
ピロリドン(以下、PVPと略す)の各500mgと各
々に対して難溶性薬剤にEZ、500mgを加え、自動
乳鉢を用いて室温で1時間、混合粉砕した。得られた各
々の混合粉砕品、50mg(EZとして25mg)を実
施例6と同様な操作でEZの濃度を定量した。波長は2
90nmとした。結果を図4に示す。
【0072】比較例6 実施例4の混合粉砕品50mg(EZとして25mg)
のかわりに、EZ単独として25mgを用いたほかは実
施例6の同様な操作でETの濃度を定量した。結果を図
4に示す。
【0073】
【発明の効果】アルギン酸多価金属塩類の球状微粒子集
合体からなる二次粒子に難溶性薬剤を担持させるという
本発明の放出制御製剤は、従来にない難溶性薬剤担持製
剤であり、その担持方法も同様である。前記の実施例及
び比較例から明らかなように、アルギン酸カルシウム球
状微粒子集合体は、難溶性薬剤のそれ自身の溶解特性を
大きく向上させ、バイオアベイラビリティの優れた放出
制御製剤を提供できるものである。アルギン酸カルシウ
ム微粒子の球状微粒子集合体は、担持した難溶性薬剤を
2液で速やかに溶出させる作用効果を有することから、
難溶性薬剤の速効性が期待できる。
【0074】アルギン酸カルシウム微粒子の二次粒子で
ある球状微粒子集合体は、難溶性薬剤を2液で速やかに
99%以上溶出させるため、有効血中濃度を担保する製
剤設計上、薬剤の無駄が少なく安全性が高い。アルギン
酸カルシウム微粒子は、難溶性薬剤を2液で全量溶出
後、カルシウムイオンが塩化ナトリウム水溶液などのナ
トリウムイオンとイオン交換してアルギン酸ナトリウム
に変わり、水溶性となり、体内へ吸収されるか、排出さ
れる。従って、薬剤の担持体としてアルギン酸カルシウ
ム微粒子の球状集合体である二次粒子が好ましい。
【0075】難溶性薬剤を担持したアルギン酸カルシウ
ムビーズは胃内で薬物を少量溶出し、小腸上部へ薬剤を
徐放し、腸内で大部分を溶出する好ましい特徴を持つこ
とから、難溶性薬剤を担持したアルギン酸カルシウムビ
ーズを造粒し、顆粒、錠剤、カプセルなどに製剤化し、
これに更に、CMEC(カルボキシメチルエチルセルロ
ース)などの腸溶性コーティング剤をコーティングする
ことにより、胃で溶出せず、腸で溶出する腸溶性製剤に
することも可能となった。このことから、インドメタシ
ン、エテンザミドなどを使用した溶出制御製剤として、
従来にない腸内で完全溶出するという特性を付与するこ
とができた。
【0076】本発明の放出制御製剤は、乾式で短時間に
溶出制御製剤を製造できるため、製剤上、原価低減対策
のみならず、プロセスバリデーションの項目が減少しG
MP対策として好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】走査型電子顕微鏡(倍率5000倍)で観察し
たCABの表面を示す写真である。
【図2】走査型電子顕微鏡(倍率5000倍)で観察し
たAAP担持CABの表面を示す写真である。
【図3】難溶性薬剤の溶出率を示す図である。
【図4】難溶性薬剤の溶出率を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明 長良 東京都新宿区高田馬場2丁目14番2号 フ ロイント産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 貴哉 東京都足立区西新井栄町1−18−1 日清 紡績株式会社東京研究センター内 (72)発明者 南部 宏暢 三重県四日市市宝町1番3号 太陽化学株 式会社総合研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルギン酸多価金属塩一次粒子の集合体
    である二次粒子からなり、該一次粒子の平均粒径が0.
    01〜5μmであり、かつ該二次粒子の比表面積が1〜
    280m2 /gであることを特徴とするアルギン酸多価
    金属塩の球状微粒子集合体。
  2. 【請求項2】 多価アルコール脂肪酸エステルを主成分
    とする非水性溶媒中にアルギン酸ナトリウム水溶液及び
    /又はアルギン酸水溶液を加え、乳化剤を加えて乳化分
    散させて油中水滴型(W/O)エマルジョンを形成させ
    る第1のステップと、該溶媒中に多価金属塩水溶液を加
    えてアルギン酸多価金属塩の球状微粒子を形成させる第
    2のステップと、該球状微粒子を水中に懸濁させた懸濁
    液を噴霧乾燥する第3のステップとから成ることを特徴
    とするアルギン酸多価金属塩の球状微粒子集合体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 平均粒径が0.01から5μmの球状微
    粒子である一次粒子の集合体からなる二次粒子であっ
    て、該球状微粒子集合体の比表面積が1〜280m2
    gであることを特徴とする請求項2記載のアルギン酸多
    価金属塩の球状微粒子集合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 多価アルコール脂肪酸エステルが、グリ
    セリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エ
    ステルから選ばれる1種ないし2種以上であり、該脂肪
    酸の炭素数が18以下、融点が50℃以下であることを
    特徴とする請求項2又は3記載のアルギン酸多価金属塩
    の球状微粒子集合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 乳化剤が、ソルビタン脂肪酸エステル、
    ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリリシノレイン酸
    ポリグリセリンエステルから選ばれる1種ないし2種以
    上であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項
    に記載のアルギン酸多価金属塩の球状微粒子集合体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 多価金属が、カルシウム、マグネシウ
    ム、亜鉛、ベリリウム、銅、バリウム、カドミウム、水
    銀、ストロンチウム、ラジウム、鉄、アルミニウム、コ
    バルト、ニッケル、クロム及びマンガンからなる2価以
    上の金属から選ばれる少なくとも1種であることを特徴
    とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のアルギン酸
    多価金属塩の球状微粒子集合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 多価金属がカルシウムであることを特徴
    とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のアルギン酸
    多価金属塩の球状微粒子集合体の製造方法。
  8. 【請求項8】 アルギン酸多価金属塩一次粒子の集合体
    である二次粒子からなり、該一次粒子の平均粒径が0.
    01〜5μmであり、かつ該二次粒子の比表面積が1〜
    280m2 /gであるアルギン酸多価金属塩の球状微粒
    子集合体に難溶性薬剤を担持させたことを特徴とする放
    出制御製剤。
  9. 【請求項9】 アルギン酸多価金属塩がアルギン酸カル
    シウムであることを特徴とする球状微粒子集合体に、難
    溶性薬剤を担持したことを特徴とする請求項8記載の放
    出制御製剤。
  10. 【請求項10】 1重量部のアルギン酸カルシウムの球
    状微粒子集合体と0.01〜10重量部の難溶性薬剤か
    らなることを特徴とする請求項9記載の放出制御製剤。
  11. 【請求項11】 難溶性薬剤が、アセトアミノフェン、
    アスピリン、インドメタシン、エテンザミド、イブプロ
    フェン及びジクロフェナクナトリウムより選ばれた1種
    又は複数種であることを特徴とする請求項8〜10のい
    ずれか1項記載の放出制御製剤。
  12. 【請求項12】 難溶性薬剤の人工腸液(2液、PH
    6.8)での溶出率が30分間以内に99%以上である
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載
    の放出制御製剤。
  13. 【請求項13】 難溶性薬剤の人工腸液(2液、PH
    6.8)での溶出率が15分間以内に95%以上である
    ことを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載
    の放出制御製剤。
  14. 【請求項14】 請求項1記載のアルギン酸多価金属塩
    の球状微粒子集合体と難溶性薬剤とを混成処理せしめる
    ことを特徴とする放出制御製剤の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記混成処理は、アルギン酸多価金属
    塩の球状微粒子集合体と難溶性薬剤とを乾式又は湿式で
    混合する処理であることを特徴とする請求項14記載の
    放出制御製剤の製造方法。
  16. 【請求項16】 アルギン酸多価金属塩の球状微粒子集
    合体がアルギン酸カルシウムの球状微粒子集合体である
    ことを特徴とする請求項14又は15記載の放出制御製
    剤の製造方法。
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