JPH101640A - ワイパーブレードゴム用塗料組成物 - Google Patents
ワイパーブレードゴム用塗料組成物Info
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- JPH101640A JPH101640A JP8172837A JP17283796A JPH101640A JP H101640 A JPH101640 A JP H101640A JP 8172837 A JP8172837 A JP 8172837A JP 17283796 A JP17283796 A JP 17283796A JP H101640 A JPH101640 A JP H101640A
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Abstract
に対するワイパーブレードゴムの摺動性を向上すること
およびワイパーブレードの耐久性を向上するための塗料
組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 この出願発明は、樹脂、シリコーンゴム
パウダー及び固体潤滑剤及び有機溶剤からなる塗料組成
物に関する。
Description
物およびその製造方法、特に、ワイパーブレードゴム用
塗料組成物に関する。この出願発明の塗料組成物は、ワ
イパーブレードゴム表面に塗布することにより、ワイパ
ーブレードを作動した際にガラス面との摺動抵抗の減少
によってガラスに対する鳴き、びびりを抑えるものであ
る。特に、フロントガラスに撥水処理剤を塗布した場合
に適した塗料組成物である。
理剤を塗布する場合があるが、ガラス表面が撥水性とな
るため、通常のガラス表面と比較しワイパーブレードゴ
ムにかかる負荷が大きくなり、従来のハロゲン処理など
で表面処理したワイパーブレードゴムでは摺動性が不十
分で、結果的にワイパーブレードゴムの鳴きやびびりな
どの音の発生につながる。このような問題を解決するた
めに、潤滑剤として二硫化モリブデン、バインダーとし
てセルロース、溶剤として酢酸エチルなどを配合した塗
料組成物がある。しかし、一時的にはガラスに対する鳴
き、びびりなどの音の発生を抑えることができるが、摺
動性は不十分で耐久性がなく、問題を解決しているとは
いえない。
のような従来技術の欠点を解決するものであり、ガラス
及び撥水処理ガラスに対するワイパーブレードゴムの摺
動性を向上することおよびワイパーブレードの耐久性を
向上することを目的とする。
のような目的を達成するために種々の方法を検討した結
果、樹脂、シリコーンゴムパウダー及び固体潤滑剤及び
有機溶剤からなる塗料組成物をワイパーブレードゴム表
面に塗布することによりワイパーブレードゴムへの摺動
性を与えることを見いだし、この出願発明を完成した。
この出願発明は、樹脂、シリコーンゴムパウダー及び固
体潤滑剤及び有機溶剤からなる塗料組成物、特に、柔軟
性、耐久性に優れた二液常温硬化型バインダーを樹脂と
して使用し、さらに吸水性樹脂を添加した塗料樹脂組成
物およびその製造方法、特にワイパーブレードゴム用塗
料組成物に関する。
パウダーとは、シロキサン結合を有するオルガノポリシ
ロキサン重合体であり、−70℃〜250℃の広い範囲
でゴム弾性を有するものの球状の微粉末である。また、
このシリコーンゴムパウダーの平均粒径は20μm以下
が好ましく、1〜5μmが特に好ましい。シリコーンゴ
ムパウダーの配合割合は、樹脂100重量部に対し、2
0〜120重量部であるのが好ましい。20重量部未満
であれば摺動性が得られないことがあり、120重量部
を超えるとワイパーブレードゴムとの密着性が低下した
り、摺動耐久性が低下することがある。
ては、ポリテトラフルオロエチレン、二硫化モリブデ
ン、グラファイト、窒化ホウ素、6ナイロン、11ナイ
ロン、12ナイロン等の一種以上が使用されるが、中で
もポリテトラフルオロエチレン、12ナイロンがとくに
好ましい。
の方法で重合することにより容易に製造することがで
き、摩擦係数が極めて低いという特徴についてはよく知
られている。また、平均粒径は20μm以下が好まし
く、0.5μm〜5μmがとくに好ましい。配合割合
は、樹脂100重量部に対し10〜200重量部が好ま
しく、10重量部未満であれば満足な摺動性が得られ
ず、200重量部を越えるとワイパーブレードゴムとの
密着性が低下したり、摺動耐久性が低下することがあ
る。前記の6ナイロン、11ナイロン、12ナイロン
は、従来公知の方法で重合することにより容易に製造す
ることができ、摩擦係数が低く、耐摩耗性に優れるとい
う特徴についてはよく知られている。また、平均粒径は
20μm以下が好ましく、0.5μm〜5μmがとくに
好ましい。配合割合は、樹脂100重量部に対し10〜
200重量部が好ましく、10重量部未満であれば満足
な摺動性が得られず、200重量部を越えるとワイパー
ブレードゴムとの密着性が低下したり、摺動耐久性が低
下することがある。
イトは、それぞれ六方晶系の結晶構造を有し、その層状
構造の層間の弱い結合力のために層間で剪断が起こり低
摩擦特性を示すと考えられている。
以下が好ましく、0.5μm〜5μmがとくに好まし
い。配合割合は樹脂100重量部に対し10〜150重
量部が好ましい。10重量部未満であれば満足な摺動性
が得られず、150重量部を越えるとワイパーブレード
ゴムとの密着性が低下したり、摺動耐久性が低下するこ
とがある。
が好ましく、2〜15μmがとくに好ましい。配合割合
は樹脂100重量部に対し、10〜150重量部が好ま
しい。10重量部未満であれば満足な摺動性が得られ
ず、200重量部を越えるとワイパーブレードゴムとの
密着性が低下したり、摺動耐久性が低下することがあ
る。
好ましく、1〜8μmがとくに好ましい。配合割合は樹
脂100重量部に対し10〜150重量部が好ましい。
10重量部未満であれば満足な摺動性が得られず、15
0重量部を越えるとワイパーブレードゴムとの密着性が
低下したり、摺動耐久性が低下することがある。
二液常温硬化型でポリエステルポリオール樹脂、ポリエ
ーテルポリオール樹脂、アクリルポリオール樹脂、水酸
基含有フルオロオレフィンとアルキルビニルエーテルの
共重合体等があげられる。これらをポリイソシアネート
樹脂で硬化させることによりワイパーブレードゴムに必
要とされる性能である耐摩耗性、耐候性、耐水性、柔軟
性及び強靱性、耐熱性、密着性、耐ウォッシャー液性な
どが優れている塗膜を形成する。中でも水酸基含有フル
オロオレフィンとアルキルビニルエーテルの共重合体が
特に好ましい。
ては、高分子量酸化ポリエチレン、高分子量ポリエチレ
ングリコール及びアルギン酸カルシウムがあげられ、そ
れらを添加することで、塗膜に吸水性を付与することに
より、撥水処理ガラスとワイパーブレードゴムの界面に
水を介在させ、撥水ガラスに対し、優れた摺動性が得ら
れる。
エチレングリコール及びアルギン酸カルシウムは、従来
公知の方法で重合することにより容易に製造することが
でき、親水性で一般溶剤に溶けにくい性質がある。ま
た、平均粒径は20μm以下が好ましく、0.5μm〜
5μmがとくに好ましい。配合割合は、樹脂100重量
部に対し10〜150重量部が好ましく、10重量部未
満であれば満足な摺動性が得られず、150重量部を越
えるとワイパーブレードゴムとの密着性が低下したり、
摺動耐久性が低下することがある。
溶剤で溶解し、その溶液中にシリコーンゴムパウダー及
び固体潤滑剤または、シリコーンゴムパウダー、固体潤
滑剤及び吸水性樹脂を混合し、分散させることにより製
造する。
には、あらかじめ、硬化剤(ポリイソシアネート樹脂)
とNCO/OH=0.7〜1.3(当量)で混合し、そ
の混合物をスプレー塗布方法により塗布後、有機溶剤を
揮発させ硬化させる。硬化後の塗膜は3〜15μmが好
ましく、5〜10μmがとくに好ましい。塗膜は厚くな
ればなるほど母材であるワイパーブレードゴムへの追従
性が悪くなり、塗膜自身のクラックの発生を招き、拭き
取り性が低下することがある。
ワイパーブレードゴムの材質としては、天然ゴム、エチ
レン−プロピレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴ
ム等が挙げられる。以下、実施例によりこの出願発明を
具体的に説明する。
ルの共重合体100重量部をメチルエチルケトン100
0重量部で溶解し、その溶液中にテトラフルオロエチレ
ン120重量部、シリコーンゴムパウダー40重量部、
グラファイト40重量部を混合し、分散させることによ
り塗料組成物を製造した。
コーンゴムパウダー、固体潤滑剤及び吸水性樹脂を混合
し、分散させることにより表1〜4の塗料組成物を製造
した。
酷な摺動条件である溌水ガラスで性能評価を行う。 性能評価 1.試験片の作製 1.1.準備するもの ・車両用ワイパーブレードゴム(市販品ホンダ自動車用
長さ:500mm 材質:天然ゴム(ハロゲン処理
品)日本ワイパーブレード(株)製) ・ガラス撥水処理剤(超ガラコ (株)ソフト99コー
ポレーション製)
ィングし、80℃で30分乾燥する。塗布部はリップ側
面のみとし、エッジ上端面は塗布しない。試験に使用す
る車両のフロントガラスにガラス撥水処理剤を取扱い手
順通り塗布する。
ド金具にワイパーブレードゴムを取り付け通常速度で作
動させる。作動時は連続散水(1000cc/分)を行
い、一定作動後の拭き取り性能、ビビリ振動電圧、作動
時の鳴きを測定する。
残ったすじの数を目視で数え、評価点をつける。なお、
評価点は拭き下げ時とする。
下げて行き、ビビリ振動を起こした電圧値を測定する。
この電圧値が低いほど、摺動性がよくビビリ振動を起こ
しにくいといえる。なお、ビビリ振動電圧は拭き下げ時
とする。 評価点 13.0〜12.0 (V) 良好。 11.5 10.0 (V) 優れている。 9.5以下 (V) 大変優れている。 × 13.5Vでビビリ振動あり。
耳で聞き分ける。
理品で同様の試験をした。試験結果は表8の通りであ
る。
ワイパーブレード(株)製 比較例2 比較例1の従来品を市販の表面処理剤で処理
する。(モリワイパー 住鉱潤滑剤(株)製)
下の通りである。 (1)シリコーンゴム(信越化学工業(株)製KMP−
594) (2)ポリテトラフルオロエチレン((株)喜多村製K
TL−8F) (3)12ナイロン(東レ(株)製SP−500) (4)グラファイト((株)エスイーシー製SGO−5
GB) (5)水酸基含有フルオロオレフィンとアルキルビニル
エーテルの共重合体樹脂(大日本インキ化学工業(株)
製フルオネートK−702) (6)ポリエステルポリオール樹脂(大日本インキ化学
工業(株)製バーノックD6−439) (7)ポリイソシアネート樹脂(大日本インキ化学工業
(株)製バーノックDN−980) (8)高分子量ポリエチレングリコール(三洋化成工業
(株)製PE68) (9)アルギン酸カルシウム(日清紡製フラビカファイ
ンSF−D) (10)メチルエチルケトン(一般試薬) なお、これらはいずれも今回の試験に用いた原料を例示
したものであり、この出願発明はこれらに限定されるも
のではない。
ーブレードゴムに塗布することによりワイパーブレード
ゴムの摺動性に優れた効果があり、通常ガラス及び溌水
処理したガラスに対して、ビビリ振動、作動時の鳴きな
どによる音の発生問題を改善でき、かつ、摺動性が向上
し、持続性に優れた効果がある。
Claims (9)
- 【請求項1】 樹脂、シリコーンゴムパウダー及び固体
潤滑剤及び有機溶剤からなることを特徴とする塗料組成
物。 - 【請求項2】 樹脂が二液常温硬化型樹脂であることを
特徴とする請求項1に記載の塗料組成物。 - 【請求項3】 二液常温硬化型樹脂がポリエステルポリ
オール樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂、アクリルポ
リオール樹脂、水酸基含有フルオロオレフィンとアルキ
ルビニルエーテルの共重合体のいずれかとポリイソシア
ネートであることを特徴とする請求項1または2に記載
の塗料組成物。 - 【請求項4】 固体潤滑剤がポリテトラフルオロエチレ
ン、二硫化モリブデン、グラファイト、窒化ホウ素、6
ナイロン、11ナイロンまたは12ナイロン等の1種以
上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の塗料組成物。 - 【請求項5】 吸水性樹脂を含有することを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の塗料組成物。 - 【請求項6】 吸水性樹脂が高分子量酸化ポリエチレ
ン、高分子量ポリエチレングリコールまたはアルギン酸
カルシウムの1種以上であることを特徴とする請求項5
に記載の塗料組成物。 - 【請求項7】 樹脂を有機溶剤に溶解し、ついで、シリ
コーンゴムパウダー及び固体潤滑剤を添加することを特
徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の塗料組成物の
製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載の塗料組
成物からなることを特徴とするワイパーブレードゴム用
塗料組成物。 - 【請求項9】 請求項1〜6のいずれかに記載の塗料組
成物が塗布されていることを特徴とするワイパーブレー
ドゴム。
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---|---|---|---|
JP17283796A JP4162729B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | ワイパーブレードゴム用塗料組成物 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH101640A true JPH101640A (ja) | 1998-01-06 |
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JP17283796A Expired - Lifetime JP4162729B2 (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | ワイパーブレードゴム用塗料組成物 |
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