JP3086888B2 - 車両用ワイパーブレード及び車両ウインドガラスの水滴払拭方法 - Google Patents

車両用ワイパーブレード及び車両ウインドガラスの水滴払拭方法

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JP3086888B2
JP3086888B2 JP09209967A JP20996797A JP3086888B2 JP 3086888 B2 JP3086888 B2 JP 3086888B2 JP 09209967 A JP09209967 A JP 09209967A JP 20996797 A JP20996797 A JP 20996797A JP 3086888 B2 JP3086888 B2 JP 3086888B2
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誠 石居
隆太郎 日高
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    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S1/00Cleaning of vehicles
    • B60S1/02Cleaning windscreens, windows or optical devices
    • B60S1/04Wipers or the like, e.g. scrapers
    • B60S1/32Wipers or the like, e.g. scrapers characterised by constructional features of wiper blade arms or blades
    • B60S1/38Wiper blades
    • B60S2001/3827Wiper blades characterised by the squeegee or blade rubber or wiping element
    • B60S2001/3829Wiper blades characterised by the squeegee or blade rubber or wiping element characterised by the material of the squeegee or coating thereof

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ウインドガラ
スに付着した水滴を除去するワイパーブレードに関す
る。また、本発明は、そのようなワイパーブレードを使
用する車両ウインドガラスの水滴払拭方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に装備されているワイパーは、その
ゴムブレード(以下単に「ブレード」という)を車両ウ
インドガラス(以下単に「ガラス」という)の表面で摺
動させることによって、雨天時などにガラス表面に付着
した水膜や水滴、汚れなどを物理的に払拭することに用
いられ、このようなワイパーの機能が十分に発揮される
と、運転者にとっては、ガラスを透して明瞭な視界が確
保され、安全で快適な走行が可能になる。
【0003】ワイパーのブレードは、構造的には、ガラ
ス表面に直接当たって摺動する部分であるリップ部と、
一番くびれて細くなっている部分であるネック部と、ネ
ック部から横方向に突出された翼部、ネック部の上部に
連設された頭部とからなっている。このようなブレード
では、ワイパーが往復動するときに、ブレードのリップ
部のエッジがガラスと擦れ合う。
【0004】このようなワイパーのブレードにおいて、
ゴム材料を所定の形状に成型しただけのブレードは、柔
らかすぎてガラス表面上での滑性に劣るという性質を有
しており、そのようなブレードを用いたワイパーを作動
させても、ガラス表面でブレードが円滑に摺動しにく
い。そのため、ブレードに表面処理を施してその性質を
改善することが行われている。
【0005】ブレードの表面処理として一般的に行われ
ている方法は、塩素化処理を主流とするハロゲン化処理
であり、ハロゲン化処理を施したブレードは、その表面
だけが樹脂化して硬化し、滑性や耐摩耗性が改善されて
いる。このため、ガラスが、表面に撥水処理の施されて
いないノーマルガラスであれば、上記ブレードが改善さ
れた滑性を有するということが、上記リップ部のエッジ
とガラス表面との間に入り込んだ水が潤滑剤として役立
つことと相まって、ブレードが滑らかにガラスと摺動
し、ブレードが所謂「鳴き」や「びびり」といった現象
を生じるといった事態がほとんど起こらない。
【0006】また、ブレードのゴム中に潤滑性を発揮す
るパウダーを添加しておくことによって、ガラス表面と
の滑性を向上させ、「鳴き」や「びびり」の現象を生じ
ないようにすることも試みられている(特開平8−48
800号公報)。
【0007】ところで、近年では、ガラスの表面を撥水
処理剤でコーティングすることが多々行われるようにな
っている。このようにガラスの表面を撥水処理しておく
と、雨天時にガラスに付着した水が撥水作用を受けて水
玉となり、その水玉が、自動車の走行時にガラスが受け
る風の影響で流れ去るので、ガラスの透明性が確保され
やすい。そのため、撥水処理に伴う撥水作用や風の影響
でガラスの透明性が十分に確保されている限りにおい
て、ワイパーを作動させる必要はない。したがって、ガ
ラスの表面に撥水処理を施すことによってガラスの透明
性を確保することができるならば、運転者にとっては、
ワイパーを作動させることなく、視界を長時間に亘って
確保することができるようになるので安全走行のために
きわめて有益である。
【0008】しかしながら、車両の低速走行時や停車中
のように風の影響を受けにくい状況下ではガラスの表面
から水玉を流れ去らしてしまうのが困難である。また、
ガラスの表面にドロや土などの汚れがこびり付いてしま
っていることもある。これらの場合には、どうしてもワ
イパーを作動させて安全な視界を確保することが必要に
なる。
【0009】ところが、表面が撥水処理されたガラス
(以下「撥水ガラス」という)では、付着した水がその
表面張力によって小さな水玉となってしまって水膜を形
成しにくいので、ガラス表面とブレードのリップ部のエ
ッジとの間に水が入り込んで潤滑性を発揮するという作
用をもはや期待できなくなる。このため、撥水処理され
たガラスに付着した水が水玉になっているような状況で
は、ワイパーを作動させてもブレードがガラスの表面で
滑らかに摺動しなくなってブレードが「鳴き」や「びび
り」を起こすという現象が見られ、そのような現象が顕
著に起こると、「びびり音」が大きくなったり、ブレー
ドの払拭性能が極端に悪くなったりするので、運転者の
視界を確保するのが困難になる。ブレードが上述したよ
うなハロゲン化処理されたり固体潤滑剤が添加されたも
のであったとしても、同様の事態が生じる。したがっ
て、撥水ガラスに付着した水玉を払拭することのため
に、滑性が改善された従来のブレードを用いたワイパー
をそのまま適用することは好ましくなく、そのようなワ
イパーを適用したとしても十分な視界を確保することが
不可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、撥水ガラスに
対してワイパーを作動させたときのブレードの「鳴き」
や「びびり」を抑制するための対策として、ブレードに
施すハロゲン化処理を通常の場合よりも強力にしたり、
ブレードのゴム中に潤滑性を発揮するパウダー(固体潤
滑剤)をより多く添加したりすることが考えられる。
【0011】しかしながら、より強力なハロゲン化処理
を行なった場合、ブレードの摺動性について若干の向上
が見られるものの満足のいく十分な摺動性能は得られ
ず、却ってブレードの表面が硬くなりすぎて払拭性能が
著しく低下してしまう。また、ハロゲン化処理を行なう
には、ゴムの分子構造中に不飽和結合が必要であること
から、ブレードの原料として天然ゴムやSBRなどの不
飽和結合を持ったゴムを使用することが要求され、これ
らの不飽和結合を持っているゴムは耐候性に劣り、特に
大気中のオゾンや紫外線、赤外線の影響を受けて劣化し
やすいため、ブレードの最も肉厚の薄いネック部やリッ
プ部に早期にクラックが入ったりそれらの部分が切損さ
れてしまったりするという問題が生じる。このようにな
ってしまったブレードでは、撥水ガラスであるかノーマ
ルガラスであるかを問わず、もはや運転者の視界を安全
に確保することが不可能である。
【0012】パウダーのような固体潤滑剤をより多く添
加する場合、固体潤滑剤の添加量の増大に伴ってブレー
ドの硬度が大きくなりすぎ、また、ゴム弾性も極端に低
下してしまうので、その払拭性能が低下してしまうとい
う問題が生じる。
【0013】他方、撥水ガラスの表面に均一な薄い界面
活性剤を含む水膜を生成させ、それによって均一視界を
確保する方法も行われている。しかし、この方法は、界
面活性剤を主体として用いるものであるので、水膜がガ
ラスの表面に密着しにくく、降ってくる雨でその水膜が
簡単に流されてしまい、短時間で効果がなくなってしま
うという問題や、豪雨時には厚く歪んだ水膜になってし
まうと言う問題があり、どちらも安全走行を確保するこ
とが困難であった。
【0014】以上のように、撥水ガラスに付着した水玉
が流れ去りにくいためにその透明性が損なわれて視界が
確保されにくいようなときには、従来においても、その
視界を確保するための一応の対策が講じられることはあ
ったが、従来の対策はいずれも十分なものであるとはい
えなかった。
【0015】そこで、本発明では、撥水ガラスとブレー
ドゴムとの組合せに着目し、車両ウインドガラスに撥水
ガラスが用いられているにもかかわらず、どうしてもワ
イパーを作動させて安全な視界を確保することが必要に
なるようなときに、撥水ガラスに付着した水玉を、「鳴
き」や「びびり」の現象を伴わずにワイパーで払拭する
ことができるようにして、運転者の視界を十分に確保
し、安全性、快適性をもたらすことのできる車両用ワイ
パーブレードを提供することを目的としている。
【0016】また、本発明は、そのような車両用ワイパ
ーブレードを用いる車両ウインドガラスの水滴払拭方法
を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用ワイ
パーブレードは、撥水剤を用いて表面処理された車両ウ
インドガラスと組み合わせて用いられ、上記車両ウイン
ドガラスと摺動されるリップ部に、摺動性を向上させる
ためのコーティングが施されている
【0018】より具体的には、シリコーン系又はフッ素
系の撥水剤を用いて表面処理された車両ウインドガラス
と組み合わせて用いられる車両用ワイパーブレードであ
って、天然ゴム、合成ゴム又はそれらをブレンドしたゴ
ムを母材とするゴム材料で成形されていると共に、上記
車両ウインドガラスと摺動されるリップ部がコーティン
グ組成物でコーティングされている。コーティング組成
物は、シリコーンゴム、二硫化モリブデン、グラファイ
ト、窒化ホウ素、ナイロン、吸水性樹脂、ポリテトラフ
ルオロエチレン樹脂から選ばれるパウダー成分と、ウレ
タン系樹脂でなるバインダー成分とを含んでいる。そし
て、ウレタン系樹脂は、油変性ポリウレタン樹脂、湿気
硬化型ウレタン樹脂、二液型ウレタン樹脂、ブロック型
ウレタン樹脂からなる群より選ばれる。
【0019】また、本発明に係る車両ウインドガラスの
水滴払拭方法は、雨天時の車両走行に際して、撥水剤を
用いて表面処理された車両ウインドガラスの表面で、摺
動性を向上させるためのコーティングが施されたゴムブ
レードのリップ部を摺動させるという方法である。
【0020】より具体的には、上記撥水剤がシリコーン
系又はフッ素系であり、上記ゴムブレードが天然ゴム、
合成ゴム又はそれらをブレンドしたゴムを母材とするゴ
ム材料で成形されており、上記コーティングが、シリコ
ーンゴム、二硫化モリブデン、グラファイト、窒化ホウ
素、ナイロン、吸水性樹脂、ポリテトラフルオロエチレ
ン樹脂から選ばれるパウダー成分と、油変性ポリウレタ
ン樹脂、湿気硬化型ウレタン樹脂、二液型ウレタン樹
脂、ブロック型ウレタン樹脂からなる群より選ばれるウ
レタン系樹脂でなるコーティング組成物を用いて形成さ
れている、というものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用ワイパ
ーブレード及び車両ウインドガラスの水滴払拭方法につ
いての好ましい実施形態を説明する。
【0022】本発明に係る車両用ワイパーブレードは、
撥水ガラスと組み合わせて用いられ、撥水ガラスと摺動
されるリップ部には、撥水ガラスとの摺動性を向上させ
るためのコーティングが施されている。また、本発明に
係る車両ウインドガラスの水滴払拭方法では、雨天時の
車両走行に際して、撥水ガラスの表面で、摺動性を向上
させるためのコーティングが施されたブレードのリップ
部が摺動される。
【0023】車両用ウインドガラスの表面を撥水処理す
るための処理剤、すなわち撥水剤を適切に選定するため
に、撥水作用が長期持続し、しかも安全な視界を確保す
るという面から、種々の方法を検討した。その結果、特
定の成分を含む撥水剤がその要求を満足することが判っ
た。
【0024】撥水剤の具体例としては、その基剤が、ア
ミノ変性ポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、フ
ルオロアルキルシランからなる群より選ばれたものが掲
げられる。
【0025】フルオロアルキルシランには、一般式CF
(CFCHCHSi(OMe)
又はCF(CFCHCH
iCH(OMe)(式中nは5〜8、MeはC
基又はC基)で表される一種または二
種以上の組み合せより選ばれ、0.001〜5重量%含
まれていればよい。溶剤には、上記フルオロアルキルシ
ランを溶解するアルコール類の溶剤ならば特に限定しな
くてもよい。
【0026】また、他にフルオロアルキルシランを使用
した場合よりノーマルガラスとの結合力を上げる為に、
フルオロアルキルシランのアルコキシ基を加水分解し、
ガラス表面のOH基と強固に結合させる目的の為に強酸
又は強アルカリが有効な触媒となる。ノーマルガラスと
の結合力をより向上させるためにこれらの触媒を使用し
てもかまわない。
【0027】フルオロアルキルシランとしては、例えば
東芝シリコーン(株)製の商品名TSL8257〔化学
式CF(CFCHCHSi(O
CH〕、商品名TSL8233〔化学式CF
(CFCHCHSi(OC
〕、商品名TSL831〔化学式CF
(CFCHCHSiCH(OC
〕、東レ・ダウコーニング(株)製の商品
名AY43−158E〔化学式CF(CF
CHCHSi(OC〕、信越
化学工業(株)製の商品名KBM7803〔化学式CF
(CFCHCHSi(OCH
〕などが市販されている。
【0028】強酸又は強アルカリの触媒としての働きを
するものは、塩酸、硝酸、硫酸、芳香族スルホン酸、脂
肪族スルホン酸、フッ素化スルホン酸、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムなどの群から一つ以上選ばれる。好
ましくは塩酸、硝酸、硫酸である。
【0029】溶剤成分の例としては、メタノール、エタ
ノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコールな
どのアルコール類が挙げられる。このほか、OH基を含
有するグリコール系溶剤、トルエン、キシレンなどの芳
香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系
溶剤、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶
剤も使用できる。
【0030】フルオロアルキルシランの溶液中でアルコ
キシ基の経時変化による加水分解反応を防止する意味で
好ましいのはアルコール類である。
【0031】ジメチルポリシロキサンには、粘度が2〜
10000cs(分子量的には約400〜60000の
範囲のもの)、特に好ましくは20cs前後(分子量的
には約1100前後)のジメチルポリシロキサンを0.
1〜20重量%で含むもので、粘度範囲が一定でもまた
二種以上の組み合わせでもよい。溶剤としては上記ジメ
チルポリシロキサンを溶解するものならば何でもよく、
特に限定するものではないが、アルコール類の溶剤が好
ましい。ジメチルポリシロキサンの一部を環状ジメチル
ポリシロキサンに置き換えてもよい。
【0032】ジメチルポリシロキサンとしては、信越化
学工業(株)製の商品名KF−96シリーズ、東レ・ダ
ウコーニング(株)製の商品名SH200シリーズ、東
芝シリコーン(株)製の商品名TSF451シリーズを
挙げられる。また、環状ジメチルポリシロキサンとし
て、信越化学工業(株)製の商品名KF994、KF9
95、KF9937、東レ・ダウコーニング(株)製の
商品名SH244、SH344、SH245、DC34
5を用いることができる。
【0033】また、ガラスとの結合力を向上させる為
に、酸触媒を使用してもよい。酸触媒としては硫酸、硝
酸、燐酸、芳香族スルホン酸、脂肪族スルホン酸、フッ
化スルホン酸及び塩化水素酸が適当である。
【0034】溶剤成分の例としては、ベンジン、酢酸ブ
チル、四塩化炭素、エチルエーテル、ガソリン、ヘキサ
ン、イソプロピルアルコール、エタノール、メタノー
ル、メチルエチルケトン、トルエン、キシレンなどであ
るが、安全性と溶解力からアルコール系溶剤が好まし
い。
【0035】アミノ変性ポリシロキサンについては、2
5℃での粘度が10〜10000csであって、アミン
当量が300〜10000の範囲ならばよく、添加量は
0.01〜10.00重量%ならばよい。溶剤としては
アミノ変性ポリシロキサンを溶解させるものなら何でも
よく、一般的には水やアルコール溶剤が好ましく、これ
ら2つの混合溶剤でもかまわない。
【0036】アミノ変性ポリシロキサンとしては下記の
ものを用いることができる。 <ワッカーケミカルズイーストアジア(株)製> 商品名 粘度(cft/25℃) アミン当量 L 655 40 700 WR1100 7000 7000 WR1300 1000 3300 WR1600 1000 1700 <信越化学工業(株)製> 商品名 粘度(csf/25℃) アミン当量 KF− 393 60 360 KF− 861 3500 2000 KF− 857 70 830 KF− 852 750 1900 KF−8001 250 1900
【0037】また、酸を使用して、アミノ変性ポリシロ
キサンと反応させ、水溶解性を高めることもできる。酸
としては硫酸やスルホン酸のような酸でも使用できる
が、安全面よりギ酸のようなカルボン酸でも充分であ
る。酸は触媒として作用するに過ぎないので少量存在す
れば良い。
【0038】溶媒としては、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコールなどのアルコール系溶剤が良好
であるが、水でも可能である。勿論、これらアルコール
系溶剤と水との任意の割合での混合物でもよい。
【0039】次に、ワイパーに用いられるブレードの摩
擦抵抗を激減させ、撥水ガラス面上でも摺動性及び払拭
性が良好で、かつ耐久性に優れたブレードとするため
に、そのコーティング組成物に採用可能な特定のバイン
ダーと特定のパウダーについて種々検討を重ね、次に説
明する評価が得られた。
【0040】ブレードを成形するためのゴム材料の母材
としては、従来から用いられてきたゴム材ならば、天然
ゴムでも、合成ゴムでも、それらのブレンド品でもよ
い。ゴム材料は、一般的に添加剤として使用されている
カーボンブラック、プロセスオイル、酸化亜鉛、ステア
リン酸、老化防止剤、パラフィンワックス、架橋剤、加
硫促進剤等が適宜選択添加され、混練後に成形される。
【0041】コーティング組成物に含まれるバインダー
成分としては、油変性ポリウレタン樹脂、湿気硬化型ウ
レタン樹脂、ラッカー型ウレタン樹脂、二液型ウレタン
樹脂、ブロック型ウレタン樹脂といったウレタン系樹脂
や、ラッカー型アクリル樹脂のようなアクリル系樹脂、
フルオロオレフィンとアルキルビニルエーテルの共重合
体(フルオロオレフィン−アルキルビニルエーテル共重
合体)が挙げられ、中でもブレードに必要とされる耐摩
耗性、耐候性、耐水性、柔軟性及び強靱性、耐熱性、密
着性、耐ウインドウォッシャー液性などを考慮すると、
ウレタン系樹脂が特に好ましい。
【0042】油変性ポリウレタン樹脂は一液常温乾燥型
であって、アルキッド樹脂の無水フタル酸をジイソシア
ネートに置き換えた樹脂で(半)乾性油の酸化重合によ
って乾燥する。分子量は20000〜70000であ
る。
【0043】湿気硬化型ウレタン樹脂は一液常温硬化型
であり、分子内にNCOを含み、塗装後、このイソシア
ネート基に空気中の水分(湿気)が反応して硬化し、塗
膜を形成する。分子量は20000〜70000であ
る。
【0044】ラッカー型アクリル樹脂は一液常温乾燥型
であり、アクリル酸及びメタアクリル酸誘導体、スチレ
ンなどを主成分として、分子量は10000〜1000
00である。
【0045】二液型ウレタン樹脂はポリオールとポリイ
ソシアネートを配合して使用される二液混合型の樹脂
で、ポリオールとしてはポリエーテル、ポリエステル、
ポリウレタンポリオール、クロロプレンゴム、アクリル
樹脂などを利用できる。これら二液型樹脂は、溶剤型、
無溶剤型のどちらでも使用可能である。
【0046】ブロック型ウレタン樹脂は二液型接着剤の
硬化剤である。ポリイソシアネートの−NCO基をブロ
ック剤で封鎖することにより、常温では活性のないブロ
ックイソシアネートとしたもので、高温に加熱されると
遊離して、再び活性なNCO基となるので、一液型ウレ
タン樹脂のように使用できる。
【0047】フルオロオレフィン−アルキルビニルエー
テル共重合体は、一液常温乾燥型であり、主とする基本
骨格がフルオロオレフィンとアルキルビニルエーテルと
の交互重合体になっているものである。分子量は100
00〜40000である。また一般的にフルオロオレフ
ィン−アルキルビニルエーテル共重合体には水酸基が含
有されていることが多いが、本願発明において、水酸基
の有無については問わない。
【0048】これらバインダー成分の含有量は、コーテ
ィング剤塗料としたとき、どれもバインダーの種類に関
係なく、0.01〜30重量%が適当であるが、特に好
ましくは0.1〜15重量%である。バインダー成分が
0.01重量%以下であると、ブレードへの密着性が低
下してしまい、摺動耐久性が低下してしまう。また、3
0重量%を越えてしまうと、厚い樹脂層ができてしま
い、ブレードのゴム弾性を低下させてしまい、払拭性能
を低下させてしまうこととなる。
【0049】バインダー成分を溶解させたコーティング
組成物の溶剤としては、バインダー成分を溶解させられ
れば何でもよい。例としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、トル
エン、キシレンなどの芳香族系溶剤、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル系溶剤、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン系溶剤などを使用できる。コーティ
ング組成物としての溶剤蒸発速度を考えて、二種類以上
の溶剤の組み合わせも可能である。
【0050】コーティング組成物に含まれるパウダー成
分としては、シリコーンゴム、二硫化モリブデン、グラ
ファイト、窒化ホウ素、ナイロン、吸水性樹脂、ポリテ
トラフルオロエチレン樹脂が適当であり、そのうちの1
種類が単独で、あるいは2種類以上のものが組み合わせ
て使用される。
【0051】シリコーンゴムパウダーとは、シロキサン
結合を有するオルガノポリシロキサン重合体であり、−
70℃〜250℃の広い範囲でゴム弾性を有する微粉末
である。また、このシリコーンゴムパウダーの平均粒径
は20μm以下が好ましく、特に1〜5μmが好まし
い。
【0052】シリコーンゴムパウダーの配合割合は単独
で用いる場合、バインダー成分100重量部に対して、
10〜200重量部であることが好ましい。10重量部
未満であれば、ブレードの摺動性の効果が得られないこ
とがあり、200重量部を越えると、コーティング組成
物とブレードとの密着性が低下したり、摺動耐久性が低
下してしまうことがある。
【0053】また、他の固体潤滑剤と併用する場合、バ
インダー成分100重量部に対して5〜150重量部が
好ましい。5重量部未満であれば摺動性の効果が得られ
ないことがあり、150重量部を越えるとコーティング
組成物とブレードとの密着性が低下したり、摺動耐久性
が低下することがある。
【0054】二硫化モリブデンパウダーは六方晶系の結
晶構造を有し、その層状構造の層間の弱い結合力のため
に層間剪断が起こって低摩擦特性を示すと考えられてい
る。
【0055】二硫化モリブデンパウダーの平均粒径は1
0μm以下が好ましく、0.3μm〜8μmが特に好ま
しい。
【0056】二硫化モリブデンパウダーの配合割合は単
独で用いる場合、バインダー成分100重量部に対して
10〜300重量部であるのが好ましい。10重量部未
満であれば摺動性の効果が得られないことがあり、30
0重量部を越えると、ブレードとの密着性が低下した
り、摺動耐久性が低下してしまうことがある。
【0057】また、他の固体潤滑剤と併用する場合、バ
インダー成分100重量部に対して5〜200重量部が
好ましい。5重量部未満であれば、摺動性の効果が得ら
れないことがあり、200重量部を越えるとブレードと
の密着性が低下したり、摺動耐久性が低下することがあ
る。
【0058】グラファイトパウダーは六方晶系の結晶構
造を有し、その層状構造の層間の弱い結合力のために層
間剪断が起こって低摩擦特性を示すと考えられている。
【0059】グラファイトパウダーの平均粒径は40μ
m以下が好ましく、2〜15μmが特に好ましい。
【0060】グラファイトパウダーの配合割合は単独で
用いる場合、バインダー成分100重量部に対して、1
0〜300重量部であるのが好ましい。10重量部未満
であれば摺動性の効果が得られないことがあり、300
重量部を越えるとブレードとの密着性が低下したり、摺
動耐久性が低下してしまうことがある。
【0061】また、他の固体潤滑剤と併用する場合、バ
インダー成分100重量部に対して5〜200重量部が
好ましい。5重量部未満であれば、摺動性の効果が得ら
れないことが有り、200重量部を越えるとブレードと
の密着性が低下したり、摺動耐久性が低下することが有
る。
【0062】窒化ホウ素パウダーは六方晶系の結晶構造
を有し、その層状構造の層間の弱い結合力のために層間
剪断が起こって低摩擦特性を示すと考えられている。
【0063】窒化ホウ素パウダーの平均粒径は15μm
以下が好ましく、1〜8μmが特に好ましい。
【0064】窒化ホウ素パウダーの配合割合は単独で用
いる場合バインダー成分100重量部に対して、10〜
100重量部であるのが好ましい。10重量部未満であ
れば、摺動性の効果が得られないことがあり、100重
量部を越えるとブレードとの密着性が低下したり、摺動
耐久性が低下してしまうことがある。
【0065】また、他の固体潤滑剤と併用する場合、バ
インダー成分100重量部に対して5〜50重量部が好
ましい。5重量部未満であれば、摺動性の効果が得られ
ないことがあり、50重量部を越えるとブレードとの密
着性が低下したり、摺動耐久性が低下することがある。
【0066】ナイロンパウダーは、耐熱性、耐薬品性な
どのポリアミド特有の性質をもっており、架橋構造によ
る耐圧縮性、非熱流動性などの特異な性質を有している
パウダーである。
【0067】ナイロンパウダーの種類としては、ナイロ
ン6やナイロン12の各パウダーが適している。
【0068】ナイロンパウダーの平均粒径は30μm以
下が好ましく、1〜15μmが特に好ましい。
【0069】ナイロンパウダーの配合割合は単独で用い
る場合、バインダー成分100重量部に対して、10〜
300重量部であるのが好ましい。10重量部未満であ
れば摺動性の効果が得られないことがあり、300重量
部を越えるとブレードとの密着性が低下したり摺動耐久
性が低下してしまうことがある。
【0070】また、他の固体潤滑剤と併用する場合、バ
インダー成分100重量部に対して、5〜200重量部
が好ましい。5重量部未満であれば摺動性の効果が得ら
れないことがあり、200重量部を越えるとブレードと
の密着性が低下したり摺動耐久性が低下してしまうこと
がある。
【0071】ポリテトラフルオロエチレンパウダーは、
従来公知の方法で重合することにより、容易に製造する
ことができ、摩擦係数が極めて低いという特徴について
は、よく知られている。
【0072】ポリテトラフルオロエチレンパウダーの平
均粒径は20μm以下が好ましく、0.5μm〜5μm
が特に好ましい。
【0073】ポリテトラフルオロエチレンパウダーの配
合割合は単独で用いる場合、バインダー成分100重量
部に対して10〜200重量部であるのが好ましい。1
0重量部未満であれば、摺動性の効果が得られないこと
があり、200重量部を越えるとブレードとの密着性が
低下したり、摺動耐久性が低下してしまうことがある。
【0074】また、他の固体潤滑剤と併用する場合、バ
インダー成分100重量部に対して5〜100重量部が
好ましい。5重量部未満であれば、摺動性の効果が得ら
れないことがあり、100重量部を越えるとブレードと
の密着性が低下したり、摺動耐久性が低下することがあ
る。
【0075】吸水性樹脂パウダーとは、水のないときに
は樹脂の長い鎖が絡み合い、同時にところどころ鎖同士
が結合していて、全体が蜜に固まっているが、それぞれ
の鎖には多くの親水基を有しているため、水が存在する
と鎖が伸び拡がり、水を閉じ込めた網のような状態とな
る。
【0076】吸水性樹脂パウダーの平均粒径は100μ
m以下が好ましく、50μm〜5μmが特に好ましい。
【0077】吸水性樹脂パウダーの配合割合は、単独で
用いる場合は吸水性樹脂パウダー自身に自己潤滑性能が
ほとんど無いため、用いることは不可能である。
【0078】また、他の固体潤滑剤と併用して、補助剤
として使用する場合、バインダー成分100重量部に対
して2〜20重量部が好ましい。2重量部未満であれ
ば、吸水性樹脂パウダーの特徴である保水性がなくな
り、補助剤としての意味がなくなってしまう。20重量
部を越えるとブレードとの密着性が低下するだけでな
く、吸水性樹脂パウダー自身に自己潤滑性能がほとんど
無いために、摺動性及び摺動耐久性が低下してくる。
【0079】本発明のコーティング剤を塗布する場合に
は、コーティング組成物をスプレー塗布ディッピング、
刷毛塗りといった様々な塗布方法を採用することができ
る。
【0080】溶剤含有のコーティング組成物は、溶剤を
揮発させ、乾燥または硬化させればよい。これらの乾燥
または硬化時、加熱することで乾燥を早めたり硬化スピ
ードを早めたりしてもよい。
【0081】乾燥後または硬化後のブレードに対するコ
ーティング膜厚は3〜30μmが好ましく、5〜20μ
mが特に好ましい。
【0082】塗膜は厚くなればなるほど、母材であるブ
レードへの追従性が悪くなり、塗膜自身のクラックの発
生を招き、拭き取り性能が低下してしまうことがある。
また逆に塗膜が薄くなればなるほど、摺動性能が低下し
てしまうことがあるので、一定の塗布膜厚が必要となっ
てくる。
【0083】以下に本発明の好ましい実施形態を列挙す
る。
【0084】(1)上記コーティング組成物に、上記バ
インダー成分が0.01〜30重量%含まれている。 (2)上記コーティング組成物に、上記バインダー成分
が0.1〜15重量%含まれている。 (3)上記コーティング組成物の上記パウダー成分とし
て、平均粒径が20μm以下のシリコーンゴムが選ばれ
ている。 (4)上記コーティング組成物の上記パウダー成分とし
て、平均粒径が1〜5μmのシリコーンゴムが選ばれて
いる。 (5)上記コーティング組成物の上記パウダー成分とし
て、シリコーンゴムが単独で選ばれ、そのシリコーンゴ
ムが、上記バインダー成分100重量部に対して10〜
200重量部含まれている。 (6)上記コーティング組成物の上記パウダー成分が、
二硫化モリブデン、グラファイト、窒化ホウ素、ナイロ
ン、吸水性樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂のう
ちの1種または2種以上を含み、それらのパウダー成分
の全含有量が、上記バインダー成分100重量部に対し
て5〜150重量部である。 (7)上記コーティング組成物の上記パウダー成分とし
て、平均粒径が10μm以下の二硫化モリブデンが選ば
れている。 (8)上記コーティング組成物の上記パウダー成分とし
て、平均粒径が0.3μm〜8μm以下の二硫化モリブ
デンが選ばれている。 (9)上記コーティング組成物の上記パウダー成分とし
て、二硫化モリブデンが単独で選ばれ、その二硫化モリ
ブデンが、上記バインダー成分100重量部に対して1
0〜300重量部含まれている。 (10)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が40μm以下のグラファイトが選ばれ
ている。 (11)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が2〜15μmのグラファイトが選ばれ
ている。 (12)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、グラファイトが単独で選ばれ、そのグラファイト
が、上記バインダー成分100重量部に対して10〜3
00重量部含まれている。 (13)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が15μm以下の窒化ホウ素が選ばれて
いる。 (14)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が1〜8μmの窒化ホウ素が選ばれてい
る。 (15)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、窒化ホウ素が単独で選ばれ、その窒化ホウ素が、
上記バインダー成分100重量部に対して10〜100
重量部含まれている。 (16)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が30μm以下のナイロンが選ばれてい
る。 (17)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が1〜15μmのナイロンが選ばれてい
る。 (18)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、ナイロンが単独で選ばれ、そのナイロンが、上記
バインダー成分100重量部に対して10〜300重量
部含まれている。 (19)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が20μm以下のポリテトラフルオロエ
チレン樹脂が選ばれている。 (20)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が0.5〜5μmのポリテトラフルオロ
エチレン樹脂が選ばれている。 (21)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、ポリテトラフルオロエチレン樹脂が単独で選ば
れ、そのポリテトラフルオロエチレン樹脂が、上記バイ
ンダー成分100重量部に対して10〜200重量部含
まれている。 (22)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が100μm以下の吸水性樹脂が選ばれ
ている。 (23)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、平均粒径が50〜5μmの吸水性樹脂が選ばれて
いる。 (24)上記コーティング組成物の上記パウダー成分と
して、吸水性樹脂が他の固体潤滑剤と併用して、補助剤
として使用する場合、その吸水性樹脂が、上記バインダ
ー成分100重量部に対して2〜20重量部含まれてい
る。 (25)上記コーティング組成物が、少なくとも上記リ
ップ部に、スプレー塗布、ディッピング、刷毛塗りから
選ばれる塗布方法でコーティングされている。 (26)コーティングの膜厚が3〜30μmである。 (27)コーティングの膜厚が5〜20μmである。
【0085】
【実施例】<ブレードの製作> 下記配合により混練し、150℃,15分で加硫させ、
未コーティング(未処理のブレードを成形した。 ブレードA ブレードB (コーティングなし) (コーティングなし) 天然ゴム 100 60 スチレンブタジエンゴム − 40 ステアリン酸 1.0 1.0 亜鉛華3号 5.0 5.0 プロセスオイル 10.0 10.0 カーボンブラック 50.0 50.0 粉末パラフィン 1.5 1.5 老化防止剤 2.0 2.0 加硫促進剤 1.8 1.8 硫黄 2.0 2.0
【0086】次に、上記ブレードの表面を塩素化処理す
る為に、水10gにさらし粉5gと12規定塩酸とを5
ml溶解させ、この溶液中にブレードを3分間浸漬して
表面処理を行なった。
【0087】同様にEPDMを使用して、下記配合によ
り混練し、160℃で30分間加熱してブレードを成形
した。 ブレードC (コーティングなし) EPDM 100.0 ステアリン酸 1.0 亜鉛華3号 5.0 プロセスオイル 10.0 カーボンブラック 50.0 パーオキサイド 2.0
【0088】得られたブレードA、ブレードB、ブレー
ドCを以下に掲げたブレード発明品及びブレード比較品
を製作した。
【0089】〔ブレード発明品1の製作〕 ポリウレタン樹脂(商品名D6−439 大日本インキ
化学工業(株))100重量部をメチルエチルケトン3
50重量部で希釈し、その溶液中にシリコーンゴムパウ
ダー10重量部(商品名KMP594 信越化学工業
(株))、ポリテトラフルオロエチレン(商品名ルブロ
ンL−2 ダイキン工業(株))20重量部、グラファ
イト(商品名ACP 日本黒鉛工業(株))10重量
部、二硫化モリブデン(商品名モリパウダーA 日本黒
鉛工業(株))15重量部、ナイロンパウダー(商品名
オルガソール2001UD 日本リルサン(株))20
重量部を混合し、分散させることによりコーティング組
成物を製造した。このコーティング組成物に硬化剤(商
品名DN980 大日本インキ化学工業(株))60重
量部を加え、上記のブレードA,B,Cの各リップ部
に、スプレーを用いて、乾燥硬化後の膜厚が15μmと
なるようにコーティング(塗布)し、塗布後、80℃で
30分間硬化させた。30分後、リップ部がコーティン
グされたブレードを得た(ブレード発明品1)。
【0090】〔ブレード発明品2の製作〕 ラッカー型ウレタン樹脂(商品名バーノック16−41
6 大日本インキ化学工業(株))100重量部をトル
エン300重量部、キシレン100重量部で希釈し、そ
の溶液中にポリテトラフルオロエチレン(商品名KTL
−500F (株)喜多村)5重量部、グラファイト
(商品名CP 日本黒鉛工業(株))5重量部、二硫化
モリブデン(商品名A 日本モリブデン(株))5重量
部、ナイロンパウダー(商品名オルガソール200/U
D 日本リルサン(株))30重量部、吸水性樹脂パウ
ダー(商品名スミカゲルSP−510 住友化学工業
(株))10重量部を混合し、分散させることによりコ
ーティング組成物を製造した。このコーティング組成物
を上記のブレードA,B,Cの各リップ部に、スプレー
を用いて、乾燥硬化後の膜厚が20μmとなるようにコ
ーティングし、常乾させ、リップ部がコーティングされ
たブレードを得た(ブレード発明品2)。
【0091】〔ブレード発明品3の製作〕 油変性ポリウレタン樹脂(商品名バーノックTD−12
5 大日本インキ化学工業(株))100重量部をキシ
レン500重量部で希釈し、その溶液中にポリテトラフ
ルオロエチレン(商品名ルブロンL−5 ダイキン工業
(株))100重量部、グラファイト(商品名CP 日
本黒鉛工業(株))200重量部、窒化ホウ素(商品名
ショービーエヌUHP S−1 昭和電工(株))50
重量部を混合し、分散させることによってコーティング
組成物を製造した。このコーティング組成物を上記のブ
レードA,B,Cの各リップ部に、スプレーを用いて、
乾燥硬化後の膜厚が5μmとなるようにコーティング
し、常乾させ、リップ部がコーティングされたブレード
を得た(ブレード発明品3)。
【0092】〔ブレード発明品4の製作〕 ラッカー型アクリル樹脂(商品名FL−121 大日本
インキ化学工業(株))100重量部をキシレン150
0重量部、トルエン1500重量部で希釈し、その溶液
中にポリテトラフルオロエチレン(商品名ルブロンL−
2 ダイキン工業(株))8重量部、グラファイト(商
品名ACP 日本黒鉛工業(株))10重量部、シリコ
ーンゴムパウダー(商品名KMP594 信越化学工業
(株))7重量部、二硫化モリブデン(商品名A 日本
モリブデン(株))6重量部、ナイロンパウダー(商品
名SP−500 東レ(株))12重量部、窒化ホウ素
(商品名 ショービーエヌUHP S−1 昭和電工
(株))15重量部、吸水性樹脂パウダー(商品名SP
−510 住友化学工業(株))5重量部を混合し、分
散させることによりコーティング組成物を製造した。こ
のコーティング組成物を上記のブレードA,B,Cの各
リップ部に、スプレーを用いて、乾燥硬化後の膜厚が1
8μmとなるようにコーティングし常乾させ、リップ部
がコーティングされたブレードを得た(ブレード発明品
4)。
【0093】〔ブレード発明品5の製作〕 ブロック型ウレタン樹脂(商品名D−500 大日本イ
ンキ化学工業(株))100重量部を酢酸エチル700
重量部で希釈し、その溶液中にグラファイト(商品名C
P 日本黒鉛工業(株))300重量部を混合し、分散
させることによりコーティング組成物を製造した。この
コーティング組成物を上記のブレードA,B,Cの各リ
ップ部に、スプレーを用いて、乾燥硬化後の膜厚が30
μmとなるようにコーティングし、塗布後、80℃で3
0分間硬化させた。30分後、リップ部にコーティング
したブレードを得た(ブレード発明品5)。
【0094】〔ブレード発明品6の製作〕 湿気硬化型ウレタン樹脂(商品名DM−652 大日本
インキ化学工業(株))100重量部をキシレン400
重量部、セロソルブアセテート400重量部で希釈し、
その溶液中に二硫化モリブデン(商品名A 日本モリブ
デン(株))10重量部を混合し、分散させることによ
りコーティング組成物を製造した。このコーティング組
成物を上記のブレードA,B,Cの各リップ部に、スプ
レーを用いて、乾燥硬化後の膜厚が3μmとなるように
コーティングし、塗布後常乾させ、リップ部がコーティ
ングされたブレードを得た(ブレード発明品6)。
【0095】〔ブレード発明品7の製作〕 フルオロオレフィン−アルキルビニルエーテル共重合体
樹脂(商品名ルミフロンLF−400 旭硝子(株))
100重量部をキシレン1000重量部、トルエン50
0重量部、メチルエチルケトン500重量部で希釈し、
その溶液中にシリコーンゴムパウダー15重量部(商品
名KMP594 信越化学工業(株))、ポリテトラフ
ルオロエチレン(商品名ルブロンL−2 ダイキン工業
(株))15重量部、二硫化モリブデン(商品名モリパ
ウダーA 日本黒鉛工業(株))15重量部、ナイロン
パウダー(商品名SP−500 東レ(株))15重量
部、窒化ホウ素(商品名ショービーエヌUHP S−1
昭和電工(株))15重量部、グラファイト(商品名
CP 日本黒鉛工業(株))15重量部、吸水性樹脂パ
ウダー(商品名スミカゲルSP−510 住友化学工業
(株))10重量部を混合し分散させることによりコー
ティング組成物を製造した。このコーティング組成物を
上記のブレードA,B,Cの各リップ部のみに刷毛塗り
することで、乾燥硬化後の膜厚が20μmとなるように
コーティングし、50℃で20分間常乾させ、リップ部
がコーティングされたブレードを得た(ブレード発明品
7)。
【0096】〔ブレード比較品1の製作〕 ラッカー型アクリル樹脂(商品名FL−121 大日本
インキ化学工業(株))だけでコーティング組成物とし
た。このコーティング組成物を上記のブレードA,B,
Cの各リップ部に、スプレーを用いて、乾燥硬化後の膜
厚が18μmとなるようにコーティングし常乾させ、リ
ップ部がコーティングされたブレードを得た(ブレード
比較品1)。
【0097】〔ブレード比較品2の製作〕 油変性ポリウレタン樹脂(商品名バーノックTD−12
5 大日本インキ化学工業(株))100重量部をキシ
レン500重量部で希釈し、その溶液中にポリテトラフ
ルオロエチレン(商品名ルブロンL−5 ダイキン工業
(株))500重量部を混合し、分散させることにより
コーティング組成物を製造した。このコーティング組成
物を上記のブレードA,B,Cの各リップ部に、スプレ
ーを用いて、乾燥硬化後の膜厚が15μmとなるように
コーティングし、常乾させ、リップ部がコーティングさ
れたブレードを得た(ブレード比較品2)。
【0098】〔ブレード比較品3の製作〕 トルエン300重量部、キシレン300重量部の中に、
ポリテトラフルオロエチレン(商品名KTL−500F
(株)喜多村)10重量部、グラファイト(商品名C
P 日本黒鉛工業(株))15重量部、二硫化モリブデ
ン(商品名A日本モリブデン(株))10重量部、ナイ
ロンパウダー(商品名オルガソール200/UD 日本
リルサン(株))15重量部、吸水性樹脂パウダー(商
品名スミカゲルSP−510 住友化学工業(株))3
重量部を混合し、分散させることによりコーティング組
成物を製造した。このコーティング組成物を上記のブレ
ードA,B,Cの各リップ部に、スプレーを用いて、乾
燥硬化後の膜厚が20μmとなるようにコーティング
し、常乾させ、リップ部がコーティングされたブレード
を得た(ブレード比較品3)。
【0099】〔ブレード比較品4の製作〕 湿気硬化型ウレタン樹脂(商品名MD−652 大日本
インキ化学工業(株))100重量部をキシレン400
重量部、セロソルブアセテート400重量部で希釈し、
その溶液中に二硫化モリブデン(商品名A 日本モリブ
デン(株))0.5重量部、ポリテトラフルオロエチレ
ン(商品名ルブロンL−2 ダイキン工業(株))1重
量部、シリコーンゴムパウダー(商品名KMP594
信越化学工業(株))2重量部、窒化ホウ素(商品名シ
ョービーエヌUHP S−1 昭和電工(株))0.5
重量部、吸水性樹脂パウダー(商品名スミカゲルSP−
510 住友化学工業(株))0.1重量部を混合し、
分散させることによりコーティング組成物を製造した。
このコーティング組成物を上記のブレードA,B,Cの
各リップ部に、スプレーを用いて、乾燥硬化後の膜厚が
10μmとなるようにコーティングし、塗布後常乾さ
せ、リップ部がコーティングされたブレードを得た(ブ
レード比較品4)。
【0100】〔ブレード比較品5の製作〕 ラッカー型アクリル樹脂(商品名FL−121 大日本
インキ化学工業(株))100重量部をキシレン100
0重量部、トルエン1000重量部で希釈し、その溶液
中にポリテトラフルオロエチレン(商品名ルブロンL−
5 ダイキン工業(株))10重量部、グラファイト
(商品名ACP 日本黒鉛工業(株))10重量部、シ
リコーンゴムパウダー(商品名KMP594 信越化学
工業(株))8重量部、ナイロンパウダー(商品名SP
−500 東レ(株))15重量部を分散させることに
よりコーティング組成物を製造した。このコーティング
組成物を上記のブレードA,B,Cの各リップ部に、ス
プレーを用いて、乾燥硬化後の膜厚が55μmとなるよ
うにコーティングし常乾させ、リップ部がコーティング
されたブレードを得た(ブレード比較品5)。
【0101】〔ブレード比較品6の製作〕ラッカー型ア
クリル樹脂(商品名FL−121 大日本インキ化学工
業(株))100重量部をキシレン1000重量部、ト
ルエン1000重量部で希釈し、その溶液中にグラファ
イト(商品名ACP 日本黒鉛工業(株))100重量
部を混合し、分散させることによりコーティング組成物
を製造した。このコーティング組成物を上記のブレード
A,B,Cの各リップ部に、スプレーを用いて、乾燥硬
化後の膜厚が1μmとなるようにコーティングし、塗布
後常乾させ、リップ部がコーティングされたブレードを
得た(ブレード比較品6)。
【0102】<撥水剤又は界面活性剤の調製> 以下に掲げた撥水剤発明品、撥水剤比較品及び界面活性
剤比較品を調製した。 〔撥水剤発明品Aの調製〕 アミノ変性ポリシロキサン(商品名L−655)
2.0重量% 88%ギ酸
0.5重量% イソプロピルアルコール 9
2.5重量% イオン交換水
5.0重量% 上記配合によりアミノ変性ポリシロキサンを使用した撥
水剤(ガラス撥水コーティング剤)を調製した(撥水剤
発明品A)。
【0103】〔撥水剤発明品Bの調製〕 C17Si (OC
2.0重量% 98%硫酸 0.1重
量% イソプロピルアルコール 97.9重
量% 上記配合によりフルオロアルキルシランを使用した撥水
剤を調製した(撥水剤発明品B)。
【0104】〔撥水剤発明品Cの調製〕 ポリジメチルシリコーンオイル (商品名KF96:20cs) 2.0重量% ポリジメチルシリコーンオイル (商品名KF96:10cs) 1.0重量% 環状シリコーン (商品名KF994) 0.5重量% 98%硫酸 0.2重
量% エタノール 50.0重
量% イソプロピルアルコール 46.3重
量% 以上配合によりポリジメチルシリコーンオイルを使用し
た撥水剤を調製した(撥水剤発明品C)。
【0105】〔撥水剤比較品Aの調製〕 アミノ変性ポリシロキサン(商品名L−655) 1
1.0重量% 88%ギ酸
2.8重量% イソプロピルアルコール 8
1.2重量% イオン交換水
5.0重量% 上記配合によりアミノ変性ポリシロキサンを使用した撥
水剤を調製した(撥水剤比較品A)。
【0106】〔撥水剤比較品Bの調製〕 ポリジメチルシリコーンオイル (商品名KF96:20cs) 0.05 重量% 98%硫酸 0.
005重量% エタノール 60.
0 重量% イソプロピルアルコール 39.
945重量% 上記配合によりポリジメチルシリコーンオイルを使用し
た撥水剤を調製した(撥水剤比較品B)。
【0107】〔界面活性剤比較品Cの調製〕 エタノール 49.
0重量% イソプロピルアルコール 49.
0重量% 界面活性剤(商品名ノニポール60) 2.
0重量% 以上の配合により、撥水成分を含まない界面活性剤比較
品溶液を調製した(界面活性剤比較品C)。
【0108】〔試験方法〕 JIS D−5710の4.2の拭き性能、7.2の拭
き性能試験の項目を利用して試験を行なった。7.2の
図3の装置を使用してテストした。なお、装置のガラス
の表面には、上記の撥水剤発明品、撥水剤比較品又は界
面活性剤比較品をそれぞれ塗布した。
【0109】評価項目は、円滑作動の可否、著しいびび
り及び異状音の有無、拭き性能(水滴の拭き残しライン
の数)として、それぞれ初期、摺動後10万回、20万
回、30万回、40万回、50万回後の耐久テストとし
た。
【0110】なお、円滑作動の可否については、可を
○、否を×として、びびりの有無については、有を×、
無を○として、異常音の有無については、有を×、無を
○として示した。
【0111】拭き性能に関しては、JIS D−571
0「4.2 拭き性能」の項目に準じて調査した。JI
S D−5710「4.2 拭き性能」の項目は、ブレ
ード及びアームの拭き性能について規定し、円滑に作動
し、著しいびびり及び異常音がなく、水滴の拭き残しラ
インの数が下記に示す値以下のものを合格としている。
【0112】 記 <Mゾーン本> ヘアライン ヘビアライン ワイドライン 初期の拭き性能 3 1 0 耐久試験後の拭き性能 5 2 0 <Sゾーン本> ヘアライン ヘビアライン ワイドライン 初期の拭き性能 5 2 0 耐久試験後の拭き性能 7 3 2 なお、JIS D−5710 4.2の備考1〜3によ
ると、 「Mゾーン」とは、ワイパーのブレードが往復してでき
る面積のうち、ブレードの中心点から両端への1/4ず
つの部分の拭き面積 「Sゾーン」とは、Mゾーン以外の拭き範囲 「ヘアライン」とは、幅0.5mm以下のごく細かい筋
状のふき残し 「ヘビアラインとは、幅1mm以下の細い筋状のふき残
し 「ワイドライン」とは、幅1〜20mm程度までの帯状
のふき残しをいう。ヘアライン及びヘビアラインが数本
集まったもの並びに薄い膜状の拭き残しも含む。と、そ
れぞれ規定されている。また、前記「耐久試験後の拭き
性能」における耐久試験後とは、50万回往復作動(摺
動)時を示すものである。
【0113】撥水剤のテスト方法としては、JIS D
−5710の7.2の図3の装置のガラスに、それぞれ
撥水剤を塗布し、乾燥後に水で湿らしたタオルで拭きあ
げ、撥水ガラス(撥水コーティングガラス)とした。
【0114】評価項目としては、ワイパーブレード拭き
面積MゾーンとSゾーンにおいて、ワイパーブレード摺
動の初期、摺動後10万回、20万回、30万回、40
万回、50万回後の撥水状態を観察した。
【0115】撥水ガラス上で、円形の水玉となるものを
○、ゆがんだ水玉となるものを△、水玉とならないもの
を×で示して撥水性能とした。
【0116】ブレード従来品と比較するために、NRワ
イパーブレード(トヨタ純正品)でもテストを行なっ
た。
【0117】JIS D−5710に基づく拭き性能の
評価は、Mゾーンの本数XとSゾーンの本数Yとを横に
並べてXYと表した。たとえば、Mゾーンの本数Xが0
でSゾーンの本数Yが0であれば「00」、Mゾーンの
本数Xが0でSゾーンの本数Yが1であれば「01」な
どとして表した。
【0118】全体としてワイパーがスムーズに摺動し、
ガラスの撥水状態がきれいなもので十分な安全性を確保
できるものを◎で示し、そうでないものを×で示した。
【0119】〔測定結果〕
【表1−1】
【0120】
【表1−2】
【0121】
【表1−3】
【0122】
【表2−1】
【0123】
【表2−2】
【0124】
【表2−3】
【0125】
【表3−1】
【0126】
【表3−2】
【0127】
【表3−3】
【0128】
【表4−1】
【0129】
【表4−2】
【0130】
【表4−3】
【0131】
【表5−1】
【0132】
【表5−2】
【0133】
【表5−3】
【0134】
【表6−1】
【0135】
【表6−2】
【0136】
【表6−3】
【0137】
【表7−1】
【0138】
【表7−2】
【0139】
【表7−3】
【0140】
【表8−1】
【0141】
【表8−2】
【0142】
【表8−3】
【0143】
【表9−1】
【0144】
【表9−2】
【0145】
【表9−3】
【0146】
【表10−1】
【0147】
【表10−2】
【0148】
【表10−3】
【0149】
【表11−1】
【0150】
【表11−2】
【0151】
【表11−3】
【0152】
【表12−1】
【0153】
【表12−2】
【0154】
【表12−3】
【0155】
【表13−1】
【0156】
【表13−2】
【0157】
【表13−3】
【0158】
【表14−1】
【0159】
【表14−2】
【0160】
【表14−3】
【0161】
【表15−1】
【0162】
【表15−2】
【0163】
【表15−3】
【0164】
【表16−1】
【0165】
【表16−2】
【0166】
【表16−3】
【0167】
【表17−1】
【0168】
【表17−2】
【0169】
【表17−3】
【0170】
【表18−1】
【0171】
【表18−2】
【0172】
【表18−3】
【0173】
【発明の効果】本発明に係る車両用ワイパーブレード及
び車両ウインドガラスの水滴払拭方法によれば、天然ゴ
ムワイパー(NRワイパー)に比べて撥水ガラスに対す
るブレードの摩擦抵抗が低下して摺動性が向上し、ガラ
スに塗布した撥水剤の耐用寿命が向上する。そのため、
車両ウインドガラスに撥水ガラスが用いられているにも
かかわらず、どうしてもワイパーを作動させて安全な視
界を確保することが必要になるようなときに、撥水ガラ
スに付着した水玉を、「鳴き」や「びびり」の現象を伴
わずにワイパーで払拭して運転者の視界を十分に確保
し、安全性、快適性をもたらすことが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−164736(JP,A) 特開 平5−97015(JP,A) 特開 平8−48800(JP,A) 特開 平5−77690(JP,A) 特開 平3−42355(JP,A) 特開 平8−73241(JP,A) 特開 平5−278569(JP,A) 特開 平7−323825(JP,A) 実開 平1−82965(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン系又はフッ素系の撥水剤を用
    いて表面処理された車両ウインドガラスと組み合わせて
    用いられ、かつ、天然ゴム、合成ゴム又はそれらをブレ
    ンドしたゴムを母材とするゴム材料で成形されていると
    共に、上記車両ウインドガラスと摺動されるリップ部が
    コーティング組成物でコーティングされてなる車両用ワ
    イパーブレードであって、 上記コーティング組成物が、シリコーンゴム、二硫化モ
    リブデン、グラファイト、窒化ホウ素、ナイロン、吸水
    性樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂から選ばれる
    パウダー成分と、油変性ポリウレタン樹脂、湿気硬化型
    ウレタン樹脂、二液型ウレタン樹脂、ブロック型ウレタ
    ン樹脂からなる群より選ばれるウレタン系樹脂でなるバ
    インダー成分とを含んでいることを特徴とする車両用ワ
    イパーブレード。
  2. 【請求項2】 雨天時の車両走行に際して、撥水剤を用
    いて表面処理された車両ウインドガラスの表面で、摺動
    性を向上させるためのコーティングが施されたゴムブレ
    ードのリップ部を摺動させる車両ウインドガラスの水滴
    払拭方法であって、 上記撥水剤がシリコーン系又はフッ素系であり、上記ゴ
    ムブレードが天然ゴム、合成ゴム又はそれらをブレンド
    したゴムを母材とするゴム材料で成形されており、上記
    コーティングが、シリコーンゴム、二硫化モリブデン、
    グラファイト、窒化ホウ素、ナイロン、吸水性樹脂、ポ
    リテトラフルオロエチレン樹脂から選ばれるパウダー成
    分と、油変性ポリウレタン樹脂、湿気硬化型ウレタン樹
    脂、二液型ウレタン樹脂、ブロック型ウレタン樹脂から
    なる群より選ばれるウレタン系樹脂でなるコーティング
    組成物を用いて形成されていることを特徴とする車両ウ
    インドガラスの水滴払拭方法。
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