JPH0725895B2 - 高分子微粒子の製造方法 - Google Patents

高分子微粒子の製造方法

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JPH0725895B2
JPH0725895B2 JP2387292A JP2387292A JPH0725895B2 JP H0725895 B2 JPH0725895 B2 JP H0725895B2 JP 2387292 A JP2387292 A JP 2387292A JP 2387292 A JP2387292 A JP 2387292A JP H0725895 B2 JPH0725895 B2 JP H0725895B2
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JP
Japan
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fine
fine particles
particles
drying
polymer
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JP2387292A
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隆男 西畑
和人 神野
和美 若山
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DKS CO. LTD.
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DKS CO. LTD.
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子微粒子の製造方
法に関するものであり、2次凝集の少ない乾燥した高分
子微粒子を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン、ポリウレア樹脂微
粒子は未乾燥の分散液の状態で塗料樹脂に分散し使用さ
れているのが一般的であり、乾燥品の製造は噴霧乾燥、
真空乾燥、凍結乾燥を行なうことにより製造されている
(特公昭51−10878号、特公昭51−34880
号、特公昭56−9531号各公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記高
分子微粒子は、噴霧乾燥、真空乾燥あるいは凍結乾燥の
どの乾燥方法によっても、乾燥時において2次凝集を生
じて微粒子の2次凝集塊が発生してしまう。この2次凝
集塊は非常に強固なものであるため、解砕するに際し大
きなエネルギーを必要とし、同時に製品としての歩留ま
りも悪いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の問題点に着目してなされたものである。即ち、本発
明の高分子微粒子の製造方法は、ポリウレタン、ポリウ
レア樹脂からなる高分子微粒子が分散してなる分散液を
微粒子ケーキと分散媒とに分離し、微粉砕機に前記微粒
子ケーキ、及び湿度の低い乾燥空気ないしは熱風を仕込
み、解砕と乾燥を同時に行うことを特徴とする方法であ
る。
【0005】[手段を構成する要件] 1.上記高分子微粒子とは、粒子径1〜100μmのポ
リウレタン、ポリウレア樹脂からなる微粒子である。本
発明で使用し得るポリウレタン、ポリウレア樹脂は、ポ
リエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等の、水酸基を含
有したポリオール樹脂あるいは水と、トリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネー
ト及びこれらの2量体、3量体、変性体等の多価イソシ
アネート化合物との反応生成物であるが、これらによっ
て限定されるものではない。
【0006】前記高分子微粒子には着色剤が含まれてい
てもよい。着色剤としては、公知の無機顔料、有機顔
料、染料等が挙げられる。これらは単独ないしは併用し
て使用される。
【0007】2.高分子微粒子は、ポリオール樹脂と多
価イソシアネートあるいはその両者からなるウレタンプ
レポリマーを、着色剤を含ませる場合にあっては着色剤
及び必要なら希釈溶剤と混合し、乳化剤及び保護コロイ
ドの存在する水中に乳化させ硬化せしめる、といった従
来公知の方法により調整される。
【0008】このような方法にて製造した微粒子におい
ては、イソシアネートと水によるポリウレア結合、及び
活性水酸基とイソシアネートによるウレタン結合が生成
することになる。
【0009】3.液中にて硬化した高分子微粒子が分散
してなる分散液を、微粒子をも捕集する精密濾過機ない
しは遠心分離機にて、微粒子ケーキと分散媒とに分離す
る。その時の微粒子ケーキの揮発分は55%以下である
ことが好ましい。
【0010】4.微粒子ケーキを定量供給機で定量的に
微粉砕機に仕込み、同時に乾燥空気ないしは熱風を仕込
み、高分子微粒子の解砕と乾燥を同時に行なう。使用す
る微粉砕機が分級機構を備えていることが好ましい。
【0011】なお、乾燥空気は除湿装置で大気を除湿し
て調製し、また熱風は大気を直火バーナーで加温するか
あるいは熱交換器を通して加温して湿度の低い空気に調
整する。
【0012】どの程度乾燥した、言い換えればどの程度
除湿されてなる乾燥空気を使用するかは、特に限定はな
いが、湿度50%以下に除湿されている乾燥空気を使用
することが好ましく、湿度30%以下に除湿されている
乾燥空気を使用することがさらに好ましい。また熱風に
関しても、どの程度熱せられているかは特に限定はない
が、30℃以上に熱せられていることが好ましく、40
℃以上に熱せられていることがさらに好ましい。より低
い湿度に調整された空気、あるいはより高い温度に熱さ
れた熱風を使用することにより、微粒子ケーキの供給ス
ピードを増加させて微粉砕機内における処理時間を短縮
させることができ、また、微粒子ケーキの供給スピード
が同じである場合においては、微粉砕機に仕込む乾燥空
気あるいは熱風の単位時間当たりの容量を減らすことが
できる。
【0013】微粒子ケーキ1kg当たりどの程度(容
量)の乾燥空気あるいは熱風が必要であるかは、前記微
粒子ケーキにおける揮発分や微粒子の粒子径などによっ
て変化するので一概には言えないが、おおよそのところ
は10m〜200mである。
【0014】
【作用】
1.一般に微粒子はファン・デル・ワース力、水分によ
る毛管力、静電気力により付着及び凝集を起こす。この
傾向は粒子径1mm未満、即ちμmオーダーの微粒子に
現れやすく、粒子径が小さくなるほど顕著になる。
【0015】高分子微粒子が分散してなる分散液の揮発
分はかなり多いため、前記分散液のまま微粉砕機に仕込
んで解砕、乾燥しようとすると、大量の乾燥空気ないし
は熱風が必要となり、微粉砕機内の滞留時間が短くな
り、解砕されないので2次凝集塊が出来てしまう。高分
子微粒子が分散してなる分散液を微粒子ケーキと分散媒
とに分離すれば、該微粒子ケーキは揮発分が55%以
下、通常は45〜25%になり、乾燥用の乾燥空気ない
しは熱風が少なくてすみ、このため微粉砕機内で解砕、
分散に必要十分な時間が確保できる。
【0016】2.微粉砕機に仕込まれた微粒子ケーキ
は、微粉砕機により1次微粒子に分散される。1次微粒
子に分散すると乾燥空気ないしは熱風との接触面積が大
幅に増加し短時間で乾燥が終了する。またこのように、
1次微粒子状態で乾燥すると他の微粒子との接触がない
ので2次凝集塊の発生を最小限に抑えることができる。
得られた高分子微粒子を、例えば塗料に用いる。
【0017】
【実施例】本発明をより一層明らかにするため、以下に
実施例を挙げて説明するが、本発明はこれによって限定
されるものではない。
【0018】実施例1 水中で乳化および硬化させてなるカーボンブラック(着
色剤)含有のポリウレタン微粒子を含む分散液を、遠心
沈降機で微粒子ケーキと分散媒に分離した。前記微粒子
ケーキの揮発分は35%であり、平均粒子径は21μm
であった。
【0019】この微粒子ケーキを、分級機構付の微粉砕
機(商品名;ACMパルプライザー、ホソカワミクロン
(株)製)に50kg/hで定量供給し、また同時に、
大気を熱交換器で100℃まで加温した熱風を15m
/minの風速で前記微粉砕機に仕込んだ。このように
して解砕と乾燥を同時に行なった微粒子を集塵器で捕集
した。
【0020】乾燥後の着色高分子微粒子の揮発分は0.
8%であり、この乾燥微粒子を100μmの篩で分級し
た篩通過品の平均粒子径は23μmであり、2次凝集の
影響はほとんどでていない。また篩上品は微量であっ
た。
【0021】なお、前記したような熱風を使用する代わ
りに、除湿装置で大気を湿度3%にまで除湿して調整し
た乾燥空気を使用した。結果は上記と同様であり、2次
凝集がほとんど起こっていない乾燥微粒子を得ることが
できた。
【0022】比較例1 水中で乳化および硬化させてなるカーボンブラック(着
色剤)含有のポリウレタン微粒子を含む分散液を、遠心
沈降機で微粒子ケーキと分散媒に分離した。前記微粒子
ケーキの揮発分は35%であり、平均粒子径は21μm
であった。
【0023】この微粒子ケーキを70℃、10Torr
の真空乾燥で10時間乾燥させた。乾燥物の揮発分は
0.9%であり、2次凝集により形成した数mmの塊が
認められた。このものを実施例1で使用した分級機構付
き微粉砕機で解砕し100μmの篩で分級した。
【0024】篩通過品は41重量%であり、篩上品が5
9重量%であった。また、篩通過品の平均粒子径は38
μmと乾燥前に比べて2次凝集塊生成の影響により大き
くなった。
【0025】実施例2 水中で乳化および硬化させてなる酸化チタン(着色剤)
含有のポリウレタン微粒子を含む分散液を、遠心分離機
で微粒子ケーキと分散媒に分離した。前記微粒子ケーキ
の揮発分は32%であり、平均粒子径は53μmであっ
た。
【0026】この微粒子ケーキを実施例1と同様に同じ
微粉砕機、同じ条件で解砕、乾燥した。
【0027】乾燥後の着色高分子微粒子の揮発分は0.
6%であり、この乾燥粒子を100μmの篩で分級した
篩通過品の平均粒子径は54μmであり、2次凝集の影
響はほとんどなかった。また、篩上品は微量であった。
【0028】実施例3 実施例1と同じ微粒子ケーキ(平均粒子径21μm)を
使用し、同じ微粉砕機で熱風温度45℃、風速15m
/minの条件で解砕、乾燥を行なった。この時の微粒
子ケーキの供給速度は15kg/hであった。
【0029】乾燥後の着色微粒子の揮発分は0.9%で
あり、100μmの篩で分級した篩通過品の平均粒子径
は23μm、篩上品は微量と、実施例1の結果とほとん
ど変わらなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明により、乾燥時の2次凝集を抑制
できるので、微粒子の平均粒子径が乾燥の前後でほとん
ど変わらず、製品収率が良くなった。また解砕、乾燥の
工程が同時に進行するので、微粒子の製造が簡素になっ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン、ポリウレア樹脂からなる
    高分子微粒子の製造において、 高分子微粒子が分散してなる分散液を微粒子ケーキと分
    散媒とに分離し、微粉砕機に前記微粒子ケーキ、及び乾
    燥空気ないしは熱風を仕込み、解砕と乾燥を同時に行う
    ことを特徴とする高分子微粒子の製造方法。
JP2387292A 1992-02-10 1992-02-10 高分子微粒子の製造方法 Expired - Lifetime JPH0725895B2 (ja)

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JP2387292A JPH0725895B2 (ja) 1992-02-10 1992-02-10 高分子微粒子の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPH05222206A JPH05222206A (ja) 1993-08-31
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11130698A (ja) * 1997-10-31 1999-05-18 Freunt Ind Co Ltd アルギン酸多価金属塩球状微粒子集合体、該球状微粒子集合体に難溶性薬剤を担持した放出制御製剤及びそれらの製造方法

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