JPH05222207A - 高分子微粒子の製造方法 - Google Patents

高分子微粒子の製造方法

Info

Publication number
JPH05222207A
JPH05222207A JP2386692A JP2386692A JPH05222207A JP H05222207 A JPH05222207 A JP H05222207A JP 2386692 A JP2386692 A JP 2386692A JP 2386692 A JP2386692 A JP 2386692A JP H05222207 A JPH05222207 A JP H05222207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
particles
ultrafine
ultrafine particles
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2386692A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Nishihata
隆男 西畑
Kazuto Jinno
和人 神野
Kazumi Wakayama
和美 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd filed Critical Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
Priority to JP2386692A priority Critical patent/JPH05222207A/ja
Publication of JPH05222207A publication Critical patent/JPH05222207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高分子微粒子の乾燥時における2次凝集を抑
えること。 【構成】 ポリウレタン、ポリウレア樹脂からなる微粒
子に、その平均径の1/10以下の粒径を有する超微粒
子を付着させた。また、付着工程において要する前記微
粒子と超微粒子の比率が特定の式により関係付けられ
る。 【効果】 本発明の高分子微粒子の製造方法により、乾
燥による2次凝集を最小限に抑制でき、解砕の効率が上
がった。また、収率も良くなり、平均粒子径も乾燥前後
でほとんど変わらず、微粒子の製造が容易になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子微粒子の製造方
法に関するものであり、2次凝集の少ない乾燥した高分
子微粒子を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン、ポリウレア樹脂微
粒子は未乾燥の分散液の状態で塗料樹脂に分散して使用
されているのが一般的であり、乾燥品の製造は噴霧乾
燥、真空乾燥、凍結乾燥を行なうことにより製造されて
いる(特公昭51−10878号、特公昭51−348
80号、特公昭56−9531号各公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記高
分子微粒子は、噴霧乾燥、真空乾燥あるいは凍結乾燥の
どの乾燥方法によっても、乾燥時において2次凝集を生
じて微粒子の2次凝集塊が発生してしまう。この2次凝
集塊は非常に強固なものであるため、解砕するに際し大
きなエネルギーを必要とし、同時に製品としての歩留ま
りも悪いという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の問題点に着目してなされたものである。すなわち、
本発明の高分子微粒子の製造方法は、ポリウレタン、ポ
リウレア樹脂からなる微粒子に、該微粒子の平均径の1
/10以下の粒径を有する超微粒子を付着させて2次凝
集を防止すること、及び付着工程において要する前記微
粒子と超微粒子との比率が次式(1)の関係にあること
を特徴とする方法である。
【0005】 超微粒子容量≧(K×d/d)×微粒子容量 ……(1) K :係数(4〜40) d:超微粒子の平均径 d:微粒子の平均径。
【0006】なお、上記係数Kの値は、微粒子の種類と
超微粒子の種類との組み合わせによって決まる。
【0007】[手段を構成する要件] 1.上記微粒子とは、粒子径1〜100μmのポリウレ
タン、ポリウレア樹脂微粒子である。本発明で使用し得
るポリウレタン、ポリウレア樹脂は、ポリエーテル、ポ
リカーボネート、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂等の、水酸基を含有したポリオール樹脂ある
いは水と、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネートおよびこれらの2量
体、3量体、変性体等の多価イソシアネートとの反応生
成物である。
【0008】前記微粒子には着色剤が含まれていてもよ
い。着色剤としては、公知の無機顔料、有機顔料、染料
等が挙げられる。これらは単独ないしは併用して使用さ
れる。
【0009】2.前記微粒子に付着させる超微粒子(前
記微粒子が吸着する超微粒子)としては、特に限定はな
く、鉄、ニッケル、銅、チタン等の金属ないしはその酸
化物超微粒子;無機顔料、有機顔料、染料等の着色剤超
微粒子;二酸化珪素、アルミナ珪素等の鉱物質超微粒
子;ポリメチルメタクリレート、ポリスチレンラテック
ス等の有機物超微粒子;などを使用し得る。
【0010】3.前記超微粒子を、乾燥前の微粒子分散
液に仕込み、十分に分散して微粒子の表面に配位させ
る。必要ならば分散剤を添加して、超微粒子の分散、配
位を助けても良い。
【0011】4.乾燥は、分散液の状態で噴霧、真空、
凍結などの乾燥をしても良く、分散液を分離してケーキ
状として真空、凍結等の乾燥をしても良い。このように
して得られた高分子微粒子を例えば塗料に使用する。
【0012】
【作用】
1.一般に微粒子はファン・デル・ワース力、水分によ
る毛管力、静電気力により付着・凝集を起こす。この傾
向は径1mm未満の微粒子、即ちμmオーダーの微粒子
に現れやすく、粒子径が小さくなるほど顕著になる。
【0013】この微粒子に、該微粒子の平均粒子径1/
10以下の粒径を有する超微粒子で被覆すると、付着力
・凝集力が弱まって2次凝集塊の生成が少なくなり、ま
た生成しても強固な2次凝集塊とならず容易に解砕可能
となる。
【0014】超微粒子の粒径が微粒子平均径の1/10
より大きいと、超微粒子による微粒子の被覆がうまくい
かず凝集防止の効果が出ない。超微粒子の粒径の好まし
い範囲としては、微粒子平均径の1/10〜1/10,
000であり、さらに好ましくは1/200〜1/5,
000である。
【0015】2.微粒子と超微粒子との粒径比が変わる
と、微粒子を被覆するのに必要な超微粒子の必要量は変
わる。即ち同一粒径の微粒子に対し超微粒子の粒径が小
さければ小さい程、微粒子を被覆するのに必要な超微粒
子の量は少なくて良い。但し超微粒子の種類、微粒子と
超微粒子との相対関係、乾燥条件などにより必要量は変
化し、上記式(1)における係数Kは4〜40の範囲で
変わる。
【0016】高分子微粒子の製造前において、式(1)
により超微粒子の使用量を把握しておくことにより、ポ
リウレタン、ポリウレア樹脂からなる微粒子に効率よく
前記超微粒子を付着させることができる。すなわち、超
微粒子の方が不足ぎみで広い範囲にわたって付着してい
ない部分が生じたり、その逆に、超微粒子が多すぎて経
済的不利を招いたりするようなことが防止できる。
【0017】なお、前述したように、乾燥前の微粒子分
散液に超微粒子を仕込むため、微粒子に付着しない超微
粒子も存在し得る。これにより、式(1)の右辺により
算出される値よりも少し多めの量の超微粒子を使用する
ことが好ましい。どの程度多めに使用するかは、乾燥前
の微粒子分散液の液量及び微粒子と超微粒子の付着の相
対関係によっても変わるので一概に言えないが、2割増
量する程度が好適である。
【0018】
【実施例】本発明を一層明らかにするために、以下実施
例を挙げて説明するが、本発明はこれによって限定され
るものではない。
【0019】Kの数値を算出するための実験例1 水中で乳化および硬化させたポリウレタン微粒子100
重量部(以下、単に「部」という)を含む分散液を、微
粒子と分散液に分離した。水500部の中に分離した微
粒子全量と二酸化珪素超微粒子4部を仕込み十分に撹拌
した。なおポリウレタン微粒子はカーボンブラック(着
色剤)を含み平均粒子径20μmであり、また二酸化珪
素の平均粒径は0.02μmである。
【0020】撹拌した分散液より微粒子を分離し、70
℃、10Torrの真空乾燥で10時間乾燥した。乾燥
物の揮発分は1%であり、このものを卓上粉砕機で解砕
し100μmの篩で分級した。同様に二酸化珪素超微粒
子を2部仕込んだ実験、及び1部仕込んだ実験も行なっ
た。
【0021】篩通過品の量は、超微粒子4部の場合86
部、2部の場合85部、1部の場合55部であり、また
平均粒径は、それぞれ23μm、23μm、34μmで
あった。平均粒子径が乾燥後大きくなっていることより
2次凝集が起きているが、超微粒子の添加が2部以上で
は乾燥物の収率が85%と良いことから、2次凝集塊は
僅かであることが判明した。
【0022】超微粒子の添加が2部の実験の分離液中の
二酸化珪素を測定したところ0.4部であり、1.6部
の超微粒子がポリウレタン微粒子に付着したことが分か
った。
【0023】また、超微粒子の真比重値が2.2、ポリ
ウレタン微粒子の真比重値が1.1であることにより、
式(1)における係数Kが8であることが分かった。
【0024】実施例1 実験例1と同様の条件で、平均粒子径0.012μmで
ある二酸化珪素を使用た。真比重は同一であり、係数K
=8が実験例1より判明しているので、式(1)より、
超微粒子の必要重量部は0.96部と計算された。この
計算結果より二酸化珪素を1.2部仕込んだ。得られた
乾燥物の揮発分は1%、篩通過品量は84部、平均粒径
は23μmであった。このことより、式(1)の計算量
で効果のあることが判明した。
【0025】比較例1 水中で乳化および硬化させたポリウレタン微粒子100
部を含む分散液を、微粒子と分散液に分離した。なおポ
リウレタン微粒子はカーボンブラック(着色剤)を含み
平均粒子径20μmである。
【0026】この分散液より分離した微粒子を、70
℃、10Torrの真空乾燥で10時間乾燥した。乾燥
物の揮発分は1%であり、このものを卓上粉砕機で、超
微粒子を添加した場合の2倍の時間を掛けて解砕し、1
00μmの篩で分級した。篩通過品の量は40部であり
平均粒度は38μmであった。乾燥後の微粒子の平均粒
子径が大きいこと、乾燥物の収率が40%と少ないこと
の理由は2次凝集塊の生成による。
【0027】
【発明の効果】本発明の高分子微粒子の製造方法によ
り、乾燥時における2次凝集を最小限に抑制できて解砕
の効率が上がった。また、収率も良くなり、平均粒子径
も乾燥前後でほとんど変わらず、微粒子の製造が容易に
なった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン、ポリウレア樹脂からなる
    微粒子に、該微粒子の平均径の1/10以下の粒径を有
    する超微粒子を付着させること、及び付着工程において
    要する前記微粒子と超微粒子との比率が次式(1)の関
    係にあることを特徴とする高分子微粒子の製造方法。 超微粒子容量≧(K×d/d)×微粒子容量 ……(1) K :係数(4〜40) d:超微粒子の平均径 d:微粒子の平均径
JP2386692A 1992-02-10 1992-02-10 高分子微粒子の製造方法 Pending JPH05222207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2386692A JPH05222207A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 高分子微粒子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2386692A JPH05222207A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 高分子微粒子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05222207A true JPH05222207A (ja) 1993-08-31

Family

ID=12122368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2386692A Pending JPH05222207A (ja) 1992-02-10 1992-02-10 高分子微粒子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05222207A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996034036A1 (fr) * 1995-04-25 1996-10-31 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Composite et moulages obtenus a partir de ce composite

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083304A (ja) * 1983-10-13 1985-05-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 導電性と磁性を有する樹脂粒体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6083304A (ja) * 1983-10-13 1985-05-11 Sumitomo Electric Ind Ltd 導電性と磁性を有する樹脂粒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996034036A1 (fr) * 1995-04-25 1996-10-31 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Composite et moulages obtenus a partir de ce composite

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7223810B2 (en) Powder coating composition
US6013234A (en) Silica pigment particulates
US6833185B2 (en) Fluidization additives to fine powders
JP4588705B2 (ja) 高吸油性および高い構造性を有する非晶質シリカ粒子
US5011862A (en) Coating media containing low density composite opacifiers
JPH04500500A (ja) 高固形分水性シリカスラリー
WO1997049780A1 (en) Process and apparatus for the preparation of fine powders
JP4758896B2 (ja) 高吸油性非晶質シリカ粒子
US7341625B2 (en) Method for the production of coated, fine-particle, inorganic solids and use thereof
JPH11349868A (ja) ナノスケ―ル粒子を含有する耐引掻性の向上した透明コ―チング組成物
JP7094283B2 (ja) 表面修飾ナノダイヤモンド、表面修飾ナノダイヤモンドを含む分散液、及び樹脂分散体
EP0973834A1 (en) Powder coating composition containing lamellar pigment and resin
JPH1160231A (ja) 二重構造を有する非晶質シリカ粒子、その製法及び用途
JP4764558B2 (ja) 吸油量の増大した非晶質シリカ粒子、その製法及び用途
WO1990001516A1 (en) Opacifiers for paints and coatings
US20050023124A1 (en) Pyrolytic conversion of scrap tires to carbon products
US4036663A (en) Inorganic pigments and methods for producing the pigments and aqueous slurries thereof
WO2004090051A1 (ja) 粉体塗料の製造方法、および当該製造方法により得られる粉体塗料
JP6257519B2 (ja) 安定したナノ粒子懸濁液およびその製造法
JPH05222207A (ja) 高分子微粒子の製造方法
JPS61124506A (ja) 亜鉛フレ−クの製造方法
US2399655A (en) Rubber accelerator
JP4169826B2 (ja) 粉体皮膜形成方法
JPS6234779A (ja) 研磨材
JPH04210968A (ja) 二量化2,4−トリレンジイソシアネートの流動性の向上方法