JPH10203985A - 抗菌活性キノロン誘導体の味覚掩蔽製剤の製造 - Google Patents

抗菌活性キノロン誘導体の味覚掩蔽製剤の製造

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JPH10203985A
JPH10203985A JP10010909A JP1090998A JPH10203985A JP H10203985 A JPH10203985 A JP H10203985A JP 10010909 A JP10010909 A JP 10010909A JP 1090998 A JP1090998 A JP 1090998A JP H10203985 A JPH10203985 A JP H10203985A
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quinolone derivative
fatty acid
taste
mixture
antibacterial
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JP10010909A
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Gerhard Ahrens
ゲールハルト・アーレンス
Edgar Mentrup
エトガル・メントルプ
Jochen Maas
ヨーヘン・マース
Manfred Radau
マンフレート・ラダウ
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Hoechst AG
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Hoechst AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌活性キノロン誘導体の苦味が掩蔽された
製剤の提供。 【解決手段】 抗菌活性キノロン誘導体と少なくとも一
つの高級脂肪酸とを混合し、30〜140℃の温度にす
ることよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は抗菌活性キノロン誘導体の味覚掩
蔽経口製剤の製造方法に関する。 キノロン物質群からの細菌ジャイレースの抗菌活性阻害
剤は非常に苦みを有する固有の味を特徴とすることが知
られている。この固有の味はこの物質の経口製剤の投与
時に患者に十分許容されるようにするために消されなけ
ればならない。一般に、これは錠剤をフィルムコーティ
ングすることにより行われる。抗菌活性キノロン誘導体
で治療する場合、100mgから1000mgの個々の投与
量の医薬製剤が必要である。非常に大容量の固形製剤を
嚥下により取ることは、年老いて、また嚥下困難な患者
および子供にとって非常に困難であり、従って味に関し
て許容され、固形剤で全体として飲み込む必要がなく、
液体に懸濁するか又は噛み砕くかのいずれかにより取る
ことができる経口医薬形態に対する必要性がある。
【0002】技術的に最も簡単な、不快な味を消す方法
は、その薬剤の溶液に適当な香味料を加えることであ
る。しかしながら、抗菌活性キノロン誘導体の場合、こ
の方法は不十分であり、苦味を消すまたは中和するため
に更なる段階が必要である。 今までに知られている方法は、使用される溶媒中および
唾液中で主に溶解性の高い抗菌活性なキノロン誘導体の
溶解を阻止するかまたは少なくとも減少することを目的
としている。
【0003】EP-A-0551 820 では、塩基形態のこれらの
物質の無水物をマイクロカプセル化することにより行わ
れている。コーティング剤として水に不溶で中性のメチ
ルおよび/またはエチルエステル化合物またはポリメタ
アクリル酸の第4級アンモニウム化合物またはこれらの
混合物あるいはエチルセルロースが用いられる。 Biol. Pharm. Bull. (1993), 16(2), 172-7 には、コー
ティング剤としてエチルセルロースおよびヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースを用いるスパルフロキサシンと
低い置換割合のヒドロキシプロピルセルロースの顆粒を
マイクロカプセル化することが記載されている。EP-A-4
09 254 には、エチルセルロースおよび水溶性ポリマー
の混合物を用いるピリドンカルボン酸抗菌剤(特に、エ
ノキサシン)と水膨潤剤の粒子をマイクロカプセル化す
るための同様の方法が記載されている。
【0004】これらのマイクロカプセル化方法では、コ
ーティング剤はその溶液で噴霧することにより用いられ
る。ここでは以下のような不利益がある。つまり高価な
組立装置が必要とされること、および一方で粒子サイズ
を減少させるに伴いコーティングのための必要性が比例
して増し、他方で、粒子サイズを減少させるに伴い凝集
性が増すために、コーティングすべき顆粒の利用できる
粒子サイズについて実際上さらに低い制限がされること
である。そして、固まりになる傾向が増すために、噴霧
することによるコーティングの可能性が技術的に制限さ
れる。
【0005】EP-A-0551 820 には、得られるマイクロカ
プセルに対し好ましい範囲として100〜500μmの
粒子サイズが記載されている。しかしながら、懸濁剤と
して用いられる500μmの粒子により、患者の口の中
で不快なざらざらとした感じがはっきりと生じてくる。
更に、噴霧により細かい粒子をコーティングするのに要
する時間がかかりすぎる。JP 63 150220 には、マイク
ロカプセル化に似た製品もまた得ることができる方法が
記載されている。粉末化された医薬(例えば、エノキサ
シン)を粉末化されたコーティング剤、例えばパラフィ
ン、ステアリン酸、みつろうなどのろう質の物質とある
いはメタアクリル酸コポリマー、エチルセルロース、ポ
リスチレンなどのフィルム形成できるポリマー物質と混
合する。コーティング剤を溶解するために有機溶媒でそ
の混合物を処理する。溶媒を除去した後、粉末が再び得
られる。この方法の欠点は、引火性があり、健康に有害
で、または生態学上問題がある溶媒を使用することであ
る。そしてこの溶媒はコストのかかる手段で回収または
処理されなければならない。さらに残りの溶媒が製品中
に残留する。
【0006】抗菌活性キノロン誘導体の活性化合物粒子
または顆粒をコーティングするために、コーティング剤
を溶解または分散するための媒質として液体ビヒクルを
使用することは、今まで記載した全ての方法に共通して
いる。
【0007】本発明は、抗菌活性キノロン誘導体に対し
て活性化合物を迅速に放出できる経口投与用の味覚掩蔽
製剤の有効な製造方法を提供することに基づいており、
この方法は文献に知られている製法の上記の欠点がな
く、更にコーティング剤の溶解または分散するための媒
質として液体ビヒクルを使用することを避けたものであ
る。活性化合物の迅速な放出とは、900mlの0.1 NH
Cl中、30分後、個々の投与量の少なくとも80%の放
出をすることを意味するものと解される。
【0008】驚くべきことに、抗菌活性キノロン誘導体
を高級脂肪酸および適当である場合には更に添加剤を混
合し、その混合物を加熱し、冷却後粉末または顆粒に粉
砕すると、液体ビヒクルを使用しなくても味を消すこと
ができるを見出した。粉砕した後でさえ、その製品はま
だ十分に味を隠している。混合物の加熱は通常の方法に
より行われる。製造技術の観点から、高速回転をする加
熱混合機(例えば、Henschel Fluid Mixer FM4 または
FM10)が好ましく、その混合機では、混合物が摩擦熱で
加熱され、そして同じ装置内で冷却後粉砕することがで
きる。高速回転とは、少なくとも3000rpmの回転速
度を意味するものと解される。混合物は30〜140
℃、好ましくは40〜120℃、特に好ましくは50〜
85℃に加熱される。
【0009】更に、本発明はこの方法により製造される
製剤にも関する。高級脂肪酸とは、少なくとも10個の
炭素原子を有する脂肪酸を意味するものと解される。適
切な高級脂肪酸は、10〜22個の炭素原子を有するも
ので、上記の方法で特に適切なのは12〜18個の炭素
原子を有する脂肪酸である。脂肪酸の混合物がまた有利
に使用され得る。例えば、ステアリン酸とパルミチン酸
のほぼ等量混合物である市販されているステアリン酸が
容易に用いられる。適切な添加剤としては、例えば非常
に均一分散しているシリカである。
【0010】抗菌活性キノロン誘導体は、必須の構造上
の特徴として1−エチル−4−オキソピリジン−3−カ
ルボン酸を有する(Auterhoff, Knabe, Holtje, Lehrbu
ch der Pharmazeutischen Chemie[薬化学の教科書]、
第13版、1994、788頁参照)。レボフロキサシン(levof
loxacin)、オフロキサシン(ofloxacin)、シプロフロキ
サシン(ciprofloxacin)、ノルフロキサシン(norfloxa
cin)、スパフロキサシン(sparfloxacin)およびエノキ
サシン(enoxacin)が好ましい。レボフロキサシンおよ
びオフロキサシンが特に好ましい。キノロン誘導体の脂
肪酸に対する重量比率は、好ましくは1:0.3から
1:4であり、特に好ましくは1:1から1:2であ
る。
【0011】本発明により抗菌活性なキノロン誘導体お
よび高級脂肪酸の加熱処理、次いで粉砕された製剤は、
さらに処理され、医薬、例えばサシェ(sachets)、そし
ゃく錠または可溶性錠剤を得ることができる。
【0012】1.可溶性錠剤 可溶性錠剤とは、コップ一杯の水中で攪拌しながら長く
ても3分以内に崩壊し、0.715mmのメッシュ幅の篩
を通過することのできる懸濁液を形成することを企図し
た医薬形態である。高用量で投与しなければならず、そ
して通常の錠剤としては大容量のために飲み込むことが
困難である医薬に対して、可溶性錠剤は、医薬それ自体
で医薬形態となる。懸濁液または溶液で可溶性錠剤を投
与する特別の形態では、不快な味がする医薬の味を十分
に消すことが求められる。可溶性錠剤は、通常の錠剤で
用いられる補助剤とともに処方することができる。典型
的に、香料、甘味料および場合によっては着色剤が更に
加えられる。利用できる製造技術は湿式造粒、乾式造粒
および直打法である。
【0013】2.サシェ サシェとは、通常、粉末または顆粒として1回分の投与
量の医薬を含有する薬袋である。投与に際し、薬袋の内
容物はコップ一杯の水に懸濁又は溶解される。砂糖又は
砂糖代用品に加えて、適当な添加剤とは粘性を増加させ
る補助剤、流動調節剤、香料、着色剤および場合によっ
ては緩衝物質である。
【0014】3.そしゃく錠 そしゃく錠とは、飲み込む前にかみ砕かれる錠剤であ
る。高投与量の抗菌活性なキノロン誘導体の場合、この
製剤形態を使用する理由は、通常の錠剤、フィルムコー
ティングされた錠剤、カプセルまたはコーティングされ
た錠剤の飲み込み性に伴う、ある群の患者がもっている
のと同様な問題による。他の慣用的な錠剤補助剤のほ
か、そしゃく錠は通常主として砂糖または砂糖代用品お
よび香料を含む。
【0015】活性化合物の放出は、USP23,1792頁,セ
クション711,図2に記載されているように、USPパ
ドル装置で測定される。
【0016】〔実施例〕 実施例 1 この実施例はレボフロキサシン半水和物の味覚掩蔽基本
混合物(concealed taste base mixture)の製造を示
す。 レボフロキサシン半水和物 256.23mg ステアリン酸 211.00mg レボフロキサシン半水和物とステアリン酸を加熱混合機
で回転数1000rpmで3分間攪拌した。その後、回転
数を5500rpmまで上げ、混合物の温度が75℃に達
するまでさらに混合を行い、その物質が粒状構造を呈し
た。ジャケット冷却してその混合物を室温まで冷やし、
その後更に冷却しながら、その物質を5500rpmで4
×0.5分間かけてさらに混合して粉砕する。著しい特
徴のない味を有する粉末を得た。USPパドル装置での
活性化合物の放出測定により、次の結果が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】実施例 2 この実施例は可溶性錠剤を得るために、実施例1からの
味覚掩蔽基本混合物の処理方法を示す。 レボフロキサシン半水和物/ステアリン酸混合物 467.23mg コーン スターチ 243.77mg 微小結晶セルロース 200.00mg クロスポビドン(crospovidone)(微粉状) 50.00mg ポリビニルピロリドン 5.00mg レボフロキサシン半水和物/ステアリン酸混合物、コー
ンスターチ、微小結晶セルロース、クロスポビドン(微
粉状)およびポリビニルピロリドンを混合し、水で粒状
にし、乾燥し、メッシュ幅1.2mmの篩を通し、次いで
偏心錠剤機を用いて錠剤化した。活性化合物の苦い固有
の味は、室温で100mlの本管水道水(main water)中
の可溶性錠剤の懸濁液で十分に消された。USPパドル
装置での活性化合物の放出測定により、次の結果が得ら
れた。
【0019】
【表2】
【0020】実施例 3 この実施例は、味覚掩蔽用の高級脂肪酸としてパルミチ
ン酸を用いた、本発明による製法により製造されたレボ
フロキサシン半水和物の可溶性錠剤の製造を示す。 レボフロキサシン半水和物 512.46mg パルミチン酸 422.00mg 微小結晶セルロース 457.54mg クロスポビドン 150.00mg ラズベリー香料 30.00mg アスパルテーム 60.00mg レボフロキサシン半水和物とパルミチン酸を実施例1に
記載されたようにして処理し、味覚掩蔽基本混合物を得
た。微小結晶セルロース、クロスポビドン、ラズベリー
香料、アスパルテームを混合し、全混合物を圧縮し、
1.0mmの篩を通して、乾燥−粒状化した。乾燥粒状物
を処理し可溶性錠剤を得た。USPパドル装置での活性
化合物の放出測定により、次の結果が得られた。
【0021】
【表3】
【0022】実施例 4 この実施例は、味覚掩蔽用の高級脂肪酸としてステアリ
ン酸を用いて、本発明による製法によるノルフルオキサ
シン可溶性錠剤の製造を示す。ノルフルオキサシンはレ
ボフロキサシンより低溶解性である医薬の例である。 ノルフルオキサシン 500.00mg ステアリン酸 600.00mg コーンスターチ 711.46mg 微小結晶セルロース 638.32mg クロスポビドン 146.22mg 高度に均一分散しているシリカ 14.00mg ピーチ香料 30.00mg アスパルテーム 40.00mg アセスルファムK(acesulfam K) 20.00mg ノルフルオキサシンとステアリン酸を実施例1と同様に
して処理し、味覚掩蔽基本混合物を得た。コーンスター
チ、微小結晶セルロース、クロスポビドン、高度に均一
分散しているシリカ、ピーチ香料、アスパルテームおよ
びアセスルファムKを基本混合物に混合した。全混合物
を偏心錠剤機を用いて錠剤化した。USPパドル装置で
の活性化合物の放出測定により、次の結果が得られた。
【0023】
【表4】
【0024】実施例 5 この実施例は、味覚掩蔽用の高級脂肪酸としてステアリ
ン酸を用いて、本発明による製法によるオフロキサシン
可溶性錠剤の製造を示す。 オフロキサシン 500.00mg ステアリン酸 600.00mg コーンスターチ 711.46mg 微小結晶セルロース 638.32mg クロスポビドン 146.22mg 高度に均一分散しているシリカ 14.00mg ピーチ香料 30.00mg アスパルテーム 40.00mg アセスルファムK 20.00mg オフロキサシンとステアリン酸を実施例1と同様にして
処理し、味覚掩蔽基本混合物を得た。コーンスターチ、
微小結晶セルロース、クロスポビドン、高度に均一分散
しているシリカ、ピーチ香料、アスパルテームおよびア
セスルファムKを基本混合物に加え、全混合物を圧縮
し、1.0mmの篩を通して粒状化し、偏心錠剤機を用い
て錠剤化した。USPパドル装置での活性化合物の放出
測定により、次の結果が得られた。
【0025】
【表5】
【0026】実施例6、7、8および9 これらの実施例は、味覚掩蔽剤として種々のろう様物質
を用いて、レボフロキサシン半水和物の可溶性錠剤の製
造を示す。
【表6】
【0027】レボフロキサシン半水和物およびステアリ
ン酸もしくはステアリルアルコールもしくは硬化ひまし
油またはグリセロール モノステアレートを乳鉢で粉末
にし、乾燥機で1時間、80℃で加熱した。その混合物
を冷却し、粉砕し、次いで、ポリビドン25000、コーン
スターチ、微小結晶セルロースおよびクロスポビドン
(微粉状)と混合した。この混合物を水で粒状にし、乾
燥し、幅1mmの篩を通し、顆粒を加圧し錠剤を得た。U
SPパドル装置での活性化合物の放出測定により、次の
結果が得られた。
【0028】
【表7】
【0029】実施例9〜12からの可溶性錠剤をそれぞ
れ100mlの本管水道水に懸濁し、味の評価をした後、
味を十分に消したのは実施例9からの可溶性錠剤に対し
てだけであった。
【0030】比較例 1 この比較例は、高級脂肪酸としてパルミチン酸を用い
た、本発明による製法により製造されなかったレボフロ
キサシン半水和物の可溶性錠剤の製造を示す。 レボフロキサシン半水和物 512.46mg パルミチン酸 422.00mg 微小結晶セルロース 807.54mg クロスポビドン 150.00mg ラズベリー香料 30.00mg アスパルテーム 60.00mg レボフロキサシン半水和物、パルミチン酸、微小結晶セ
ルロース、クロスポビドン、ラズベリー香料およびアス
パルテームを混合し、圧縮し、1mmの篩を通して乾燥−
粒状化した。その乾燥粒状物を処理し可溶性錠剤を得
た。USPパドル装置での活性化合物の放出測定によ
り、次の結果が得られた。
【0031】
【表8】
【0032】医薬の苦い固有の味が、 実施例3からの
可溶性錠剤を用いた場合より、100mlの水に可溶性錠
剤を懸濁した後に、より強く検出された。
【0033】比較例 2この比較例は、本発明による製
法により製造されたものではなく、かつ高級脂肪酸を使
用しなかったノルフルオキサシン可溶性錠剤の製造を示
す。 ノルフルオキサシン 500.00mg コーンスターチ 711.46mg 微小結晶セルロース 638.32mg クロスポビドン 146.22mg 高度に均一分散しているシリカ 14.00mg ピーチ香料 30.00mg アスパルテーム 40.00mg アセスルファムK 20.00mg ノルフルオキサシン、コーンスターチ、微小結晶セルロ
ース、クロスポビドン、高度に均一分散しているシリ
カ、ピーチ香料、アスパルテームおよびアセスルファム
Kを混合し、圧縮し錠剤を得た。USPパドル装置での
活性化合物の放出測定により、次の結果が得られた。
【0034】
【表9】
【0035】それぞれ100mlの本管水道水中に実施例
4と比較例2からの可溶性錠剤を懸濁した後、味覚テス
トから次の結果を得た。本発明による製法によって消さ
れた味をもつ活性化合物を有する実施例4からの製剤は
苦い味がなく、しかるに本発明によらず、比較例2によ
る製剤は化合物の苦い固有の味をはっきりと確認させ
た。
【0036】比較例 3 この比較例は、本発明による製法により製造されたもの
ではなく、かつ高級脂肪酸を使用しなかったオフロキサ
シン可溶性錠剤の製造を示す。 オフロキサシン 500.00mg コーンスターチ 711.46mg 微小結晶セルロース 638.32mg クロスポビドン 146.22mg 高度に均一分散しているシリカ 14.00mg ピーチ香料 30.00mg アスパルテーム 40.00mg アセスルファムK 20.00mg オフロキサシン、コーンスターチ、微小結晶セルロー
ス、クロスポビドン、高度に均一分散しているシリカ、
ピーチ香料、アスパルテームおよびアセスルファムKを
混合し、圧縮し錠剤を得た。USPパドル装置での活性
化合物の放出測定により、次の結果が得られた。
【0037】
【表10】
【0038】それぞれ100mlの本管水道水中に実施例
5と比較例3からの可溶性錠剤を懸濁した後、次の結果
が味覚テストから得られた。本発明による製法によって
消された味をもつ活性化合物を有する実施例5からの製
剤はもはや苦い味がなく、しかるに本発明によらず、比
較例3による製剤は活性化合物では、不快な苦い固有の
味をはっきりと確認できた。
フロントページの続き (72)発明者 ヨーヘン・マース ドイツ連邦共和国64390エールツハウゼン. ビユーヒエンヴエーク24アー (72)発明者 マンフレート・ラダウ ドイツ連邦共和国65779ケルクハイム.ア ルテンハイナーシユトラーセ61

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キノロン誘導体を少なくとも一つの高級
    脂肪酸と混合し、そして同時にまたはその後のいずれか
    に加熱により30〜140℃の温度にすることからな
    る、抗菌活性キノロン誘導体の活性化合物を迅速に放出
    できる経口投与用の味覚掩蔽製剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 温度が40〜120℃である請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 温度が65〜85℃である請求項1また
    は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 高速回転する加熱混合機が加熱のために
    使用される請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 温度上昇が全く混合機内で生じる摩擦熱
    の手段のみで達成される請求項1〜4のいずれかに記載
    された方法。
  6. 【請求項6】 キノロン誘導体の脂肪酸に対する重量比
    率が1:0.3〜1:4である請求項1〜5のいずれか
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも10個の炭素原子を有する脂
    肪酸が使用される請求項1〜6のいずれかに記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 10〜18個の炭素原子を有する脂肪酸
    が使用される請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用される抗菌活性キノロン誘導体がレ
    ボフロキサシン、オフロキサシン、シプロフロキサシ
    ン、ノルフロキサシン、スパフロキサシンまたはエノキ
    サシンのようなキノロン誘導体である請求項1〜8のい
    ずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 使用される抗菌活性キノロン誘導体が
    レボフロキサシンまたはオフロキサシンである請求項1
    〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 抗菌活性キノロン誘導体、高級脂肪酸
    および適当な場合には添加剤の混合物を更に処理し、可
    溶性錠剤、そしゃく剤、サシェなどの活性化合物の味を
    消す必要のある製剤形態とする請求項1〜10のいずれ
    かに記載の方法。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11に対応する方法により
    製造され得る製剤。
  13. 【請求項13】 細菌感染の治療用の医薬品のための請
    求項12に記載の製剤。
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