JPH1096437A - 遠心クラッチ - Google Patents
遠心クラッチInfo
- Publication number
- JPH1096437A JPH1096437A JP8251284A JP25128496A JPH1096437A JP H1096437 A JPH1096437 A JP H1096437A JP 8251284 A JP8251284 A JP 8251284A JP 25128496 A JP25128496 A JP 25128496A JP H1096437 A JPH1096437 A JP H1096437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- boss
- shoes
- drive shaft
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D43/00—Automatic clutches
- F16D43/02—Automatic clutches actuated entirely mechanically
- F16D43/04—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed
- F16D43/14—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed with centrifugal masses actuating the clutching members directly in a direction which has at least a radial component; with centrifugal masses themselves being the clutching members
- F16D43/18—Automatic clutches actuated entirely mechanically controlled by angular speed with centrifugal masses actuating the clutching members directly in a direction which has at least a radial component; with centrifugal masses themselves being the clutching members with friction clutching members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 製造コストの低減化を図りつつ、分解組立を
容易にした遠心クラッチを提供する。 【解決手段】 駆動軸12に固定されたハブ部23と、
それぞれ該ハブ部23から半径方向に延びる複数のガイ
ド体24とを有するクラッチボス22と、クラッチボス
22とは独立に回転可能な従動側クラッチドラム20
と、それぞれ前記ガイド体24の各々に摺動自在に嵌合
して、クラッチボス22に半径方向へ移動可能に取り付
けられた複数のクラッチシュー26と、該クラッチシュ
ー26の各々を半径方向内方に付勢するスプリング25
とを有する遠心クラッチ10において、前記クラッチシ
ュー26の各々をクラッチシュー受けフランジの対応す
る各々に対して駆動軸12の軸線方向に押圧するように
各々のクラッチシュー26をクラッチボス22に係止す
るための係止手段40を有する。
容易にした遠心クラッチを提供する。 【解決手段】 駆動軸12に固定されたハブ部23と、
それぞれ該ハブ部23から半径方向に延びる複数のガイ
ド体24とを有するクラッチボス22と、クラッチボス
22とは独立に回転可能な従動側クラッチドラム20
と、それぞれ前記ガイド体24の各々に摺動自在に嵌合
して、クラッチボス22に半径方向へ移動可能に取り付
けられた複数のクラッチシュー26と、該クラッチシュ
ー26の各々を半径方向内方に付勢するスプリング25
とを有する遠心クラッチ10において、前記クラッチシ
ュー26の各々をクラッチシュー受けフランジの対応す
る各々に対して駆動軸12の軸線方向に押圧するように
各々のクラッチシュー26をクラッチボス22に係止す
るための係止手段40を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンソー等の
携帯形動力作業機に多用されている遠心クラッチに関
し、より詳細には、製造コストの低減を図りつつ、分解
組立を容易にした遠心クラッチに関する。
携帯形動力作業機に多用されている遠心クラッチに関
し、より詳細には、製造コストの低減を図りつつ、分解
組立を容易にした遠心クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】駆動軸の回転に伴う遠心力を利用して、
回転力を伝達するための遠心クラッチが従来から知られ
ている。従来の遠心クラッチ100の一例を図1及び図
2を参照しながら説明すれば、駆動軸112に固定され
たハブ部123と、それぞれ該ハブ部123から半径方
向に延びる三つのガイド体124とを有するクラッチボ
ス122と、該クラッチボス122と同心状に配置され
て、前記駆動軸112を中心として前記クラッチボス1
22とは独立に回転可能な従動側クラッチドラム(図示
せず)と、それぞれ前記三つのガイド体124の各々に
摺動自在に嵌合し、前記クラッチボス122に半径方向
へ移動可能に取り付けられた三つのクラッチシュー12
6と、該三つのクラッチシュー126の各々を半径方向
内方に付勢するリング状コイルスプリング125とを有
する。
回転力を伝達するための遠心クラッチが従来から知られ
ている。従来の遠心クラッチ100の一例を図1及び図
2を参照しながら説明すれば、駆動軸112に固定され
たハブ部123と、それぞれ該ハブ部123から半径方
向に延びる三つのガイド体124とを有するクラッチボ
ス122と、該クラッチボス122と同心状に配置され
て、前記駆動軸112を中心として前記クラッチボス1
22とは独立に回転可能な従動側クラッチドラム(図示
せず)と、それぞれ前記三つのガイド体124の各々に
摺動自在に嵌合し、前記クラッチボス122に半径方向
へ移動可能に取り付けられた三つのクラッチシュー12
6と、該三つのクラッチシュー126の各々を半径方向
内方に付勢するリング状コイルスプリング125とを有
する。
【0003】この構成により、前記駆動軸112が回転
し、前記クラッチボス122が回転することによって、
前記三つのクラッチシュー126の各々が回転遠心力で
前記リング状コイルスプリング125の付勢力に抗して
半径方向外方に摺動し、前記各クラッチシュー126が
前記従動側クラッチドラムと摩擦接触して該従動側クラ
ッチドラムを回転させ、切断装置等に動力を伝達させる
ことができる。このとき、前記各クラッチシュー126
の前記駆動軸112の軸線方向への移動を防止すべく、
略扇形の側板160が前記各クラッチシュー126に対
して取着されている。前記側板160は、図1に示すよ
うに、前記クラッチシュー126にそれぞれねじ162
によって固定されており、その結果、前記クラッチボス
122の三つのガイド体124は、前記側板160と前
記クラッチシュー126との間に挟み込まれている。従
って、分解時に前記駆動軸112から前記クラッチボス
122を軸方向に取り外す時に、前記側板160、前記
クラッチボス122及び前記クラッチシュー126が一
体のままで引き抜かれるので、前記クラッチボス122
だけが抜け出すことに起因して、前記リング状コイルス
プリング125の付勢力によって前記三つのクラッチシ
ュー126等がバラバラにされることがない。
し、前記クラッチボス122が回転することによって、
前記三つのクラッチシュー126の各々が回転遠心力で
前記リング状コイルスプリング125の付勢力に抗して
半径方向外方に摺動し、前記各クラッチシュー126が
前記従動側クラッチドラムと摩擦接触して該従動側クラ
ッチドラムを回転させ、切断装置等に動力を伝達させる
ことができる。このとき、前記各クラッチシュー126
の前記駆動軸112の軸線方向への移動を防止すべく、
略扇形の側板160が前記各クラッチシュー126に対
して取着されている。前記側板160は、図1に示すよ
うに、前記クラッチシュー126にそれぞれねじ162
によって固定されており、その結果、前記クラッチボス
122の三つのガイド体124は、前記側板160と前
記クラッチシュー126との間に挟み込まれている。従
って、分解時に前記駆動軸112から前記クラッチボス
122を軸方向に取り外す時に、前記側板160、前記
クラッチボス122及び前記クラッチシュー126が一
体のままで引き抜かれるので、前記クラッチボス122
だけが抜け出すことに起因して、前記リング状コイルス
プリング125の付勢力によって前記三つのクラッチシ
ュー126等がバラバラにされることがない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビス等
の締付部品を用いてねじ込み式によって前記側板160
を前記クラッチシュー126に締付固定するのでは、部
品数が増大しコスト増となるとともに、作業工数がかか
り分解組立にも時間を要する。このとき、かかる締付部
品を省略すべく、例えば、図5に示す如く、前記側板1
60に相当するクラッチシュー受けフランジ36を前記
クラッチボス122に相当するクラッチボス22と一体
とすることが考えられる。このタイプは、その分部品数
を減らしコスト増を防止するとともに、分解組立の手間
を省くことができる点では有利である。しかしながら、
それだけでは分解時に、先ず前記クラッチボス22を駆
動軸12から取り外すと、一体となった前記フランジ3
6も取り出される一方で、前記三つのクラッチシュー2
6が前記クラッチボス22の取り出しの途中でバラバラ
となってしまい易く、分解作業が極めてやっかいであ
る。
の締付部品を用いてねじ込み式によって前記側板160
を前記クラッチシュー126に締付固定するのでは、部
品数が増大しコスト増となるとともに、作業工数がかか
り分解組立にも時間を要する。このとき、かかる締付部
品を省略すべく、例えば、図5に示す如く、前記側板1
60に相当するクラッチシュー受けフランジ36を前記
クラッチボス122に相当するクラッチボス22と一体
とすることが考えられる。このタイプは、その分部品数
を減らしコスト増を防止するとともに、分解組立の手間
を省くことができる点では有利である。しかしながら、
それだけでは分解時に、先ず前記クラッチボス22を駆
動軸12から取り外すと、一体となった前記フランジ3
6も取り出される一方で、前記三つのクラッチシュー2
6が前記クラッチボス22の取り出しの途中でバラバラ
となってしまい易く、分解作業が極めてやっかいであ
る。
【0005】そこで、上述の課題を解決すべく、本発明
の目的は、製造コストの低減化を図りつつ、分解組立を
容易にした遠心クラッチを提供することにある。
の目的は、製造コストの低減化を図りつつ、分解組立を
容易にした遠心クラッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の遠心クラッチにあっては、駆動軸に固定された
ハブ部と、それぞれ該ハブ部から半径方向に延びる複数
のガイド体とを有するクラッチボスと、該クラッチボス
と同心状に配置されて前記駆動軸を中心として前記クラ
ッチボスとは独立に回転可能な従動側クラッチドラム
と、それぞれ前記複数のガイド体の各々に摺動自在に嵌
合して前記クラッチボスに半径方向へ移動可能に取り付
けられた複数のクラッチシューと、該複数のクラッチシ
ューの各々を半径方向内方に付勢するスプリングとを有
する遠心クラッチにおいて、前記クラッチボスは、前記
複数のガイド体の各々から張り出した複数のクラッチシ
ュー受けフランジをさらに有し、前記複数のクラッチシ
ューの各々を前記複数のクラッチシュー受けフランジの
対応する各々に対して前記駆動軸の軸線方向に押圧する
ように前記各々のクラッチシューを前記クラッチボスに
係止するための係止手段を有する構成としてある。
本発明の遠心クラッチにあっては、駆動軸に固定された
ハブ部と、それぞれ該ハブ部から半径方向に延びる複数
のガイド体とを有するクラッチボスと、該クラッチボス
と同心状に配置されて前記駆動軸を中心として前記クラ
ッチボスとは独立に回転可能な従動側クラッチドラム
と、それぞれ前記複数のガイド体の各々に摺動自在に嵌
合して前記クラッチボスに半径方向へ移動可能に取り付
けられた複数のクラッチシューと、該複数のクラッチシ
ューの各々を半径方向内方に付勢するスプリングとを有
する遠心クラッチにおいて、前記クラッチボスは、前記
複数のガイド体の各々から張り出した複数のクラッチシ
ュー受けフランジをさらに有し、前記複数のクラッチシ
ューの各々を前記複数のクラッチシュー受けフランジの
対応する各々に対して前記駆動軸の軸線方向に押圧する
ように前記各々のクラッチシューを前記クラッチボスに
係止するための係止手段を有する構成としてある。
【0007】又、前記複数のクラッチシューの各々は、
それぞれ半径方向内方に延びる二つのガイド脚部を有
し、該二つのガイド脚部の各々は、前記複数のガイド体
の各々に摺接するための対向摺動内面を有し、前記係止
手段は、前記二つのガイド脚部の外側を該ガイド脚部の
延び方向と略直交する方向から一緒に挟み込むための、
対向する二つの脚部を有する略コの字形のスナップから
なり、該スナップの前記脚部の各先端には、前記複数の
クラッチシュー受けフランジの各背面に廻り込んで前記
クラッチボスを前記複数のクラッチシュー側に付勢する
ためのフック部が形成されているのが好ましい。さら
に、前記複数のクラッチシュー受けフランジの各々は、
その両側部にそれぞれ前記スナップを保持する凹部を有
するのがよい。
それぞれ半径方向内方に延びる二つのガイド脚部を有
し、該二つのガイド脚部の各々は、前記複数のガイド体
の各々に摺接するための対向摺動内面を有し、前記係止
手段は、前記二つのガイド脚部の外側を該ガイド脚部の
延び方向と略直交する方向から一緒に挟み込むための、
対向する二つの脚部を有する略コの字形のスナップから
なり、該スナップの前記脚部の各先端には、前記複数の
クラッチシュー受けフランジの各背面に廻り込んで前記
クラッチボスを前記複数のクラッチシュー側に付勢する
ためのフック部が形成されているのが好ましい。さら
に、前記複数のクラッチシュー受けフランジの各々は、
その両側部にそれぞれ前記スナップを保持する凹部を有
するのがよい。
【0008】さらに又、前記複数のクラッチシューに関
し前記クラッチシュー受けフランジと軸線方向反対側で
前記駆動軸に嵌着されたワッシャーをさらに有し、 該
ワッシャーの一方の面が、前記複数のクラッチシュー及
び前記クラッチボスの軸線方向の係止面を形成し、該係
止面に当接する前記ガイド脚部及び前記ガイド体の当接
面には、前記スナップを保持する凹部が形成され、前記
スナップの装着時に前記当接面と面一となるようにして
もよい。加えて、前記スプリングは、リング状コイルス
プリングからなり、前記複数のクラッチシューの各々
は、外周部に前記リング状コイルスプリングを保持する
ための円弧状のスプリング保持溝を有し、前記複数のク
ラッチシュー受けフランジの各々は、前記ガイド体より
さらに半径方向外方に延びて前記スプリング保持溝を覆
うようにしてもよい。
し前記クラッチシュー受けフランジと軸線方向反対側で
前記駆動軸に嵌着されたワッシャーをさらに有し、 該
ワッシャーの一方の面が、前記複数のクラッチシュー及
び前記クラッチボスの軸線方向の係止面を形成し、該係
止面に当接する前記ガイド脚部及び前記ガイド体の当接
面には、前記スナップを保持する凹部が形成され、前記
スナップの装着時に前記当接面と面一となるようにして
もよい。加えて、前記スプリングは、リング状コイルス
プリングからなり、前記複数のクラッチシューの各々
は、外周部に前記リング状コイルスプリングを保持する
ための円弧状のスプリング保持溝を有し、前記複数のク
ラッチシュー受けフランジの各々は、前記ガイド体より
さらに半径方向外方に延びて前記スプリング保持溝を覆
うようにしてもよい。
【0009】
【作用】本発明の遠心クラッチによれば、駆動軸の回転
により、駆動軸に固定されたクラッチボスが回転し、ク
ラッチボスの半径方向に延びる複数のガイド体の各々に
摺動自在に嵌合する複数のクラッチシューもそれに応じ
て同様に回転する。かかる回転数の増加に応じて、複数
のクラッチシューの各々に作用する遠心力が増大し、そ
の結果所定回転数に達すると、複数のクラッチシューの
各々は半径方向内方に付勢するスプリングの力に抗し
て、複数のガイド体の各々に摺接しつつ、半径方向外方
に移動し、クラッチボスと同心に配置されたクラッチド
ラムの内周面に接触し、それによってクラッチシューと
クラッチドラム間の摩擦係合を通じてクラッチシューを
介して、駆動軸の回転力をクラッチドラムに伝達するこ
とが可能になる。
により、駆動軸に固定されたクラッチボスが回転し、ク
ラッチボスの半径方向に延びる複数のガイド体の各々に
摺動自在に嵌合する複数のクラッチシューもそれに応じ
て同様に回転する。かかる回転数の増加に応じて、複数
のクラッチシューの各々に作用する遠心力が増大し、そ
の結果所定回転数に達すると、複数のクラッチシューの
各々は半径方向内方に付勢するスプリングの力に抗し
て、複数のガイド体の各々に摺接しつつ、半径方向外方
に移動し、クラッチボスと同心に配置されたクラッチド
ラムの内周面に接触し、それによってクラッチシューと
クラッチドラム間の摩擦係合を通じてクラッチシューを
介して、駆動軸の回転力をクラッチドラムに伝達するこ
とが可能になる。
【0010】このとき、クラッチボスに一体に設けられ
た複数のクラッチーシュー受けフランジによって、ビス
等の締付部品を必要とすることなく、複数のクラッチシ
ューの軸線方向の移動を防止することが可能になる。さ
らに、遠心クラッチの分解時には、係止手段によって複
数のクラッチーシューはクラッチボスに係止されている
ので、クラッチシュー及びクラッチボスを一体に保持し
たままで、駆動軸から取り外すことが可能になり、その
結果、分解時にクラッチシューがクラッチボスから分離
して互いに離散することを防止することができる。な
お、本発明の係止手段は、軸線方向に係止(保持)力を
及ぼすだけであり、回転時における複数のクラッチシュ
ーのクラッチボスに対する半径方向への移動を阻害する
ことはない。
た複数のクラッチーシュー受けフランジによって、ビス
等の締付部品を必要とすることなく、複数のクラッチシ
ューの軸線方向の移動を防止することが可能になる。さ
らに、遠心クラッチの分解時には、係止手段によって複
数のクラッチーシューはクラッチボスに係止されている
ので、クラッチシュー及びクラッチボスを一体に保持し
たままで、駆動軸から取り外すことが可能になり、その
結果、分解時にクラッチシューがクラッチボスから分離
して互いに離散することを防止することができる。な
お、本発明の係止手段は、軸線方向に係止(保持)力を
及ぼすだけであり、回転時における複数のクラッチシュ
ーのクラッチボスに対する半径方向への移動を阻害する
ことはない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を添付図面
を参照して以下に詳細に説明する。図3乃至図5は、本
一実施例の遠心クラッチ10の詳細を示すものであっ
て、図3は該遠心クラッチの正面図、図4は図3のIV-I
V 矢視断面図、図5は遠心クラッチの分解斜視図であ
る。図3及び図4において、駆動軸(例えば、小型空冷
2サイクルエンジンのクランク軸)12の一端部には、
スラストワッシャ14とニードルローラ16が挿入さ
れ、該ニードルローラ16を介して従動歯車(例えば、
チェーンソーの場合のソーチェーンドライブキア)18
が独立して回転自在に支持されており、該従動歯車18
の一側端には、従動側部材であるクラッチドラム20が
一体に固定され、前記従動歯車18と一体となって回転
すべく配置されている。前記クラッチドラム20は、前
記従動歯車18に固定される円板部分20aと、該円板
部分20aの外周端から該円板部分20aに対して直角
に前記駆動軸12の軸線X−X方向に所定長さ延びる摩
擦接触環部20bとで構成されている。
を参照して以下に詳細に説明する。図3乃至図5は、本
一実施例の遠心クラッチ10の詳細を示すものであっ
て、図3は該遠心クラッチの正面図、図4は図3のIV-I
V 矢視断面図、図5は遠心クラッチの分解斜視図であ
る。図3及び図4において、駆動軸(例えば、小型空冷
2サイクルエンジンのクランク軸)12の一端部には、
スラストワッシャ14とニードルローラ16が挿入さ
れ、該ニードルローラ16を介して従動歯車(例えば、
チェーンソーの場合のソーチェーンドライブキア)18
が独立して回転自在に支持されており、該従動歯車18
の一側端には、従動側部材であるクラッチドラム20が
一体に固定され、前記従動歯車18と一体となって回転
すべく配置されている。前記クラッチドラム20は、前
記従動歯車18に固定される円板部分20aと、該円板
部分20aの外周端から該円板部分20aに対して直角
に前記駆動軸12の軸線X−X方向に所定長さ延びる摩
擦接触環部20bとで構成されている。
【0012】前記駆動軸12の前記従動歯車18の支持
部より更に先端部は、テーパー部12bが構成され、そ
のテーパー部12bの部分の先端は雄ねじ軸部12aに
構成されている。一方、クラッチボス22の中心部を構
成するハブ部23には、前記駆動軸12の雄ねじ軸部1
2aがねじ込まれる雌ねじ孔22aが穿設されている。
開口端部をテーパー27aに構成した円板状のワッシャ
ー27を前記駆動軸12に通し、前記クラッチボス22
の前記雌ねじ孔22aに前記駆動軸12の前記雄ねじ軸
部12aをねじ込み、前記テーパー27aを前記駆動軸
12の前記テーパー部12bに密着させて固定すること
によって、前記クラッチボス22は、前記駆動軸12と
一体となって、前記従動歯車18とは別個に回転する。
前記クラッチボス22は、周方向等間隔(ここでは12
0度間隔)に配置され、半径方向に延びる三つのガイド
体24を一体に備えており、該各ガイド体24は、図3
に示すように前記軸線X−Xを通り半径方向に延びる仮
想線に対して平行な摺動側面24b1、24b2 を左右
両側に備えている。
部より更に先端部は、テーパー部12bが構成され、そ
のテーパー部12bの部分の先端は雄ねじ軸部12aに
構成されている。一方、クラッチボス22の中心部を構
成するハブ部23には、前記駆動軸12の雄ねじ軸部1
2aがねじ込まれる雌ねじ孔22aが穿設されている。
開口端部をテーパー27aに構成した円板状のワッシャ
ー27を前記駆動軸12に通し、前記クラッチボス22
の前記雌ねじ孔22aに前記駆動軸12の前記雄ねじ軸
部12aをねじ込み、前記テーパー27aを前記駆動軸
12の前記テーパー部12bに密着させて固定すること
によって、前記クラッチボス22は、前記駆動軸12と
一体となって、前記従動歯車18とは別個に回転する。
前記クラッチボス22は、周方向等間隔(ここでは12
0度間隔)に配置され、半径方向に延びる三つのガイド
体24を一体に備えており、該各ガイド体24は、図3
に示すように前記軸線X−Xを通り半径方向に延びる仮
想線に対して平行な摺動側面24b1、24b2 を左右
両側に備えている。
【0013】前記複数のガイド体24の各々の前記摺動
側面24b1 、24b2 に摺接自在に三つのクラッチシ
ュー26が嵌合して、前記クラッチボス22に半径方向
に移動可能に取り付けられている。前記クラッチシュー
26の各々は、図5に明瞭に示すように、半径方向内方
に延びる二つのガイド脚部28を有し、該二つのガイド
脚部28の各々は、前記複数のガイド体24の各々に摺
接するための対向摺動内面30を有する。前記クラッチ
シュー26は概ね扇状をしており、外周部の前記クラッ
チドラム20の円板部分20aと反対側には円弧状のス
プリング保持溝32が設けられると共に、外周端にはラ
イニング部34が一体に形成されている。前記複数のク
ラッチシュー26の前記円弧状のスプリング保持溝32
には、一連のリング状コイルスプリング25が配置さ
れ、前記各クラッチシュー26を半径方向内方に付勢し
ている。
側面24b1 、24b2 に摺接自在に三つのクラッチシ
ュー26が嵌合して、前記クラッチボス22に半径方向
に移動可能に取り付けられている。前記クラッチシュー
26の各々は、図5に明瞭に示すように、半径方向内方
に延びる二つのガイド脚部28を有し、該二つのガイド
脚部28の各々は、前記複数のガイド体24の各々に摺
接するための対向摺動内面30を有する。前記クラッチ
シュー26は概ね扇状をしており、外周部の前記クラッ
チドラム20の円板部分20aと反対側には円弧状のス
プリング保持溝32が設けられると共に、外周端にはラ
イニング部34が一体に形成されている。前記複数のク
ラッチシュー26の前記円弧状のスプリング保持溝32
には、一連のリング状コイルスプリング25が配置さ
れ、前記各クラッチシュー26を半径方向内方に付勢し
ている。
【0014】前記クラッチボス22と一体に前記ガイド
体24の各々からクラッチシュー受けフランジ36が張
り出しており、前記ガイド体24の先端部から更に半径
方向外方にも延びて、前記スプリング保持溝32の開口
部を覆うように構成されている。又、前記クラッチシュ
ー受けフランジ36は、その左右両側部に、後に説明す
る係止手段であるスナップ40を保持するための凹部3
8を有する。前記スナップ40は、単一の、例えば弾性
金属片からなり、図5に特に明瞭に示すように、対向す
る二つの脚部42を有する略コの字形を有し、前記二つ
のガイド脚部28の外側を該ガイド脚部28の延び方向
と略直交する方向から一緒に挟み込むように構成されて
いる。さらに、前記二つの脚部42の各先端には、前記
複数のクラッチシュー受けフランジ36の各背面44に
廻り込んで、前記クラッチボス22を前記複数のクラッ
チシュー26側に付勢するためのフック部46が、前記
先端部を巻き成形することによって形成されている。な
お、前記スナップ40は、前記各クラッチシュー26を
前記対応する各クラッチシュー受けフランジ36に対し
て、前記軸線X−X方向に押圧するように、前記各クラ
ッチシュー26を前記クラッチボス22に係止(保持)
することができる限り、ばね鋼等以外の材質、例えば合
成樹脂であってもよい。
体24の各々からクラッチシュー受けフランジ36が張
り出しており、前記ガイド体24の先端部から更に半径
方向外方にも延びて、前記スプリング保持溝32の開口
部を覆うように構成されている。又、前記クラッチシュ
ー受けフランジ36は、その左右両側部に、後に説明す
る係止手段であるスナップ40を保持するための凹部3
8を有する。前記スナップ40は、単一の、例えば弾性
金属片からなり、図5に特に明瞭に示すように、対向す
る二つの脚部42を有する略コの字形を有し、前記二つ
のガイド脚部28の外側を該ガイド脚部28の延び方向
と略直交する方向から一緒に挟み込むように構成されて
いる。さらに、前記二つの脚部42の各先端には、前記
複数のクラッチシュー受けフランジ36の各背面44に
廻り込んで、前記クラッチボス22を前記複数のクラッ
チシュー26側に付勢するためのフック部46が、前記
先端部を巻き成形することによって形成されている。な
お、前記スナップ40は、前記各クラッチシュー26を
前記対応する各クラッチシュー受けフランジ36に対し
て、前記軸線X−X方向に押圧するように、前記各クラ
ッチシュー26を前記クラッチボス22に係止(保持)
することができる限り、ばね鋼等以外の材質、例えば合
成樹脂であってもよい。
【0015】前記ワッシャ27の前記クラッチドラム2
0の円板部分20aと反対側の面は、前記複数のクラッ
チシュー26及び前記クラッチボス22の軸線X−X方
向の係止面48を形成し、該係止面48に当接する前記
ガイド脚部28及び前記ガイド体24の当接面50(図
5参照)には、前記スナップ40を保持する凹部52が
形成され、装着時に前記スナップ40の表面が前記当接
面50と面一となるようにしてある。次に、このように
構成された本発明の一実施例の作動について説明する。
エンジンが始動し、前記駆動軸12が回転を始めると、
前記駆動軸12と一体に固定されている前記クラッチボ
ス22も回転を始める。回転数が前記エンジンのアイド
リング回転数を越えた所定値(クラッチイン回転数)に
なると、前記クラッチボス22に摺動自在に支持されて
いる前記クラッチシュー26が回転遠心力によって前記
リング状コイルスプリング25の付勢力に抗して外周方
向に摺動して移動を始め、更に回転数が増大すると、前
記クラッチシュー26の外周に一体に形成されている前
記ライニング部34が、前記従動側クラッチドラム20
の前記摩擦接触環部20bの内周面に摩擦接触して、前
記従動側クラッチドラム20を一緒に回転させ、クラッ
チインの状態とする。クラッチイン状態になると、前記
従動側クラッチドラム20と一体回転する従動歯車18
を介して、切断装置等の作業部にエンジンからの回転力
を伝達する。
0の円板部分20aと反対側の面は、前記複数のクラッ
チシュー26及び前記クラッチボス22の軸線X−X方
向の係止面48を形成し、該係止面48に当接する前記
ガイド脚部28及び前記ガイド体24の当接面50(図
5参照)には、前記スナップ40を保持する凹部52が
形成され、装着時に前記スナップ40の表面が前記当接
面50と面一となるようにしてある。次に、このように
構成された本発明の一実施例の作動について説明する。
エンジンが始動し、前記駆動軸12が回転を始めると、
前記駆動軸12と一体に固定されている前記クラッチボ
ス22も回転を始める。回転数が前記エンジンのアイド
リング回転数を越えた所定値(クラッチイン回転数)に
なると、前記クラッチボス22に摺動自在に支持されて
いる前記クラッチシュー26が回転遠心力によって前記
リング状コイルスプリング25の付勢力に抗して外周方
向に摺動して移動を始め、更に回転数が増大すると、前
記クラッチシュー26の外周に一体に形成されている前
記ライニング部34が、前記従動側クラッチドラム20
の前記摩擦接触環部20bの内周面に摩擦接触して、前
記従動側クラッチドラム20を一緒に回転させ、クラッ
チインの状態とする。クラッチイン状態になると、前記
従動側クラッチドラム20と一体回転する従動歯車18
を介して、切断装置等の作業部にエンジンからの回転力
を伝達する。
【0016】次に図5を参照しながら、分解手順を説明
する。先ず、前記クラッチボス22を反固定方向に回し
て前記駆動軸12とのねじ結合を解き、前記クラッチド
ラム20の開口側へと前記駆動軸12から取り外す。こ
のとき、前記スナップ40によって、前記各クラッチシ
ュー26は前記クラッチボス22に係止(保持)されて
いるので、前記クラッチボス22、前記クラッチシュー
26を一体のまま、換言すれば、前記スプリング保持溝
32に前記リング状コイルスプリング25を保持したま
ま前記駆動軸12から、簡単に引き抜くことができる。
次いで、前記駆動軸12から取り外した状態で、前記ス
ナップ40を軸線X−X方向に取り外し、前記各クラッ
チシュー26を前記クラッチボス22から分解する。
する。先ず、前記クラッチボス22を反固定方向に回し
て前記駆動軸12とのねじ結合を解き、前記クラッチド
ラム20の開口側へと前記駆動軸12から取り外す。こ
のとき、前記スナップ40によって、前記各クラッチシ
ュー26は前記クラッチボス22に係止(保持)されて
いるので、前記クラッチボス22、前記クラッチシュー
26を一体のまま、換言すれば、前記スプリング保持溝
32に前記リング状コイルスプリング25を保持したま
ま前記駆動軸12から、簡単に引き抜くことができる。
次いで、前記駆動軸12から取り外した状態で、前記ス
ナップ40を軸線X−X方向に取り外し、前記各クラッ
チシュー26を前記クラッチボス22から分解する。
【0017】組立は、上述の分解手順の逆の手順によっ
て達成されるのでその説明は省略するが、分解手順と同
様に、前記スナップ40を用いて前記各クラッチシュー
26を前記クラッチボス22に組み付ける際、スナップ
方式によってワンタッチで組立可能となる。以上、本発
明の一実施の形態を詳細に説明したが、請求の範囲に記
載された本発明の範囲内で種々の変更、修正が可能であ
る。例えば、クラッチシューの数は、三つに限らず、伝
達すべき回転駆動力及びばね剛性等との関係で適宜選択
すればよい。又、クラッチシューを半径方向内方に付勢
するスプリングは、リング状コイルスプリングに限らず
各クラッチシューを個別に連結する引っ張りスプリング
又はクラッチボスとクラッチシューとの間に配置する圧
縮スプリングであってもよい。
て達成されるのでその説明は省略するが、分解手順と同
様に、前記スナップ40を用いて前記各クラッチシュー
26を前記クラッチボス22に組み付ける際、スナップ
方式によってワンタッチで組立可能となる。以上、本発
明の一実施の形態を詳細に説明したが、請求の範囲に記
載された本発明の範囲内で種々の変更、修正が可能であ
る。例えば、クラッチシューの数は、三つに限らず、伝
達すべき回転駆動力及びばね剛性等との関係で適宜選択
すればよい。又、クラッチシューを半径方向内方に付勢
するスプリングは、リング状コイルスプリングに限らず
各クラッチシューを個別に連結する引っ張りスプリング
又はクラッチボスとクラッチシューとの間に配置する圧
縮スプリングであってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の遠
心クラッチによれば、クラッチシュー受けフランジをク
ラッチボスと一体に設けることによって、ビス等の締付
部品の省略を実現し、それによって製造コストの低減が
可能になるとともに、係止手段によって、回転時のクラ
ッチシューのクラッチボスに対する半径方向の移動を損
なうことなく、クラッチボスとクラッチシューを一体の
まま分解或いは組立ることが可能になるので、クラッチ
ボスの取り外しに伴って、クラッチシューがバラバラに
離散するような不都合を回避することが可能になった。
心クラッチによれば、クラッチシュー受けフランジをク
ラッチボスと一体に設けることによって、ビス等の締付
部品の省略を実現し、それによって製造コストの低減が
可能になるとともに、係止手段によって、回転時のクラ
ッチシューのクラッチボスに対する半径方向の移動を損
なうことなく、クラッチボスとクラッチシューを一体の
まま分解或いは組立ることが可能になるので、クラッチ
ボスの取り外しに伴って、クラッチシューがバラバラに
離散するような不都合を回避することが可能になった。
【図1】従来の遠心クラッチの正面図である。
【図2】図1の遠心クラッチのII-II 矢視断面図であ
る。
る。
【図3】本発明に係る一実施例遠心クラッチの正面図で
ある。
ある。
【図4】図3の遠心クラッチのIV-IV 矢視断面図であ
る。
る。
【図5】本発明に係る一実施例遠心クラッチの分解斜視
図である。
図である。
10 遠心クラッチ 12 駆動軸 20 クラッチドラム 22 クラッチボス 23 ハブ部 24 ガイド体 25 リング状コイルスプリング 26 クラッチシュー 27 ワッシャー 28 ガイド脚部 30 対向摺動内面 32 スプリング保持溝 36 クラッチシュー受けフランジ 38 凹部 40 スナップ(係止手段) 42 脚部 44 背面 46 フック部 48 係止面 50 当接面 52 凹部 X−X 駆動軸の軸線
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動軸(12)に固定されたハブ部(2
3)と、それぞれ該ハブ部(23)から半径方向に延び
る複数のガイド体(24)とを有するクラッチボス(2
2)と、該クラッチボス(22)と同心状に配置されて
前記駆動軸(12)を中心として前記クラッチボス(2
2)とは独立に回転可能な従動側クラッチドラム(2
0)と、それぞれ前記複数のガイド体(24)の各々に
摺動自在に嵌合して、前記クラッチボス(22)に半径
方向へ移動可能に取り付けられた複数のクラッチシュー
(26)と、該複数のクラッチシュー(26)の各々を
半径方向内方に付勢するスプリング(25)とを有する
遠心クラッチ(10)において、 前記クラッチボス(22)は、前記複数のガイド体(2
4)の各々から張り出した複数のクラッチシュー受けフ
ランジ(36)をさらに有し、 前記複数のクラッチシュー(26)の各々を前記複数の
クラッチシュー受けフランジ(36)の対応する各々に
対して、前記駆動軸(12)の軸線(X−X)方向に押
圧するように前記各々のクラッチシュー(26)を前記
クラッチボス(22)に係止するための係止手段(4
0)を有することを特徴とする遠心クラッチ。 - 【請求項2】 前記複数のクラッチシュー(26)の各
々は、それぞれ半径方向内方に延びる二つのガイド脚部
(28)を有し、該二つのガイド脚部(28)の各々
は、前記複数のガイド体(24)の各々に摺接するため
の対向摺動内面(30)を有し、前記係止手段(40)
は、前記二つのガイド脚部(28)の外側を該ガイド脚
部(28)の延び方向と略直交する方向から一緒に挟み
込むための、対向する二つの脚部(42)を有する略コ
の字形のスナップからなり、 スナップ(40)の前記該脚部(42)の各先端には、
前記複数のクラッチシュー受けフランジ(36)の各背
面(44)に廻り込んで前記クラッチボス(22)を前
記複数のクラッチシュー(26)側に付勢するためのフ
ック部(46)が形成されている請求項1に記載の遠心
クラッチ。 - 【請求項3】 前記複数のクラッチシュー受けフランジ
(36)の各々は、その両側部にそれぞれ前記スナップ
(40)を保持する凹部(38)を有する請求項2に記
載の遠心クラッチ。 - 【請求項4】 前記複数のクラッチシュー(26)に関
し前記クラッチシュー受けフランジ(36)と前記軸線
(X−X)方向反対側で前記駆動軸(12)に嵌着され
たワッシャー(27)をさらに有し、該ワッシャー(2
7)の一方の面が、前記複数のクラッチシュー(26)
及び前記クラッチボス(22)の軸線(X−X)方向の
係止面(48)を形成し、 該係止面(48)に当接する前記ガイド脚部(28)及
び前記ガイド体(24)の当接面(50)には、前記ス
ナップ(40)を保持する凹部(52)が形成され、前
記スナップ(40)の装着時に前記当接面(50)と面
一となるようにした請求項3に記載の遠心クラッチ。 - 【請求項5】 前記スプリング(25)は、リング状コ
イルスプリングからなり、前記複数のクラッチシュー
(26)の各々は、外周部に前記リング状コイルスプリ
ング(25)を保持するための円弧状のスプリング保持
溝(32)を有し、前記複数のクラッチシュー受けフラ
ンジ(36)の各々は、前記ガイド体(24)よりさら
に半径方向外方に延びて前記スプリング保持溝(32)
を覆うことを特徴とする請求項4に記載の遠心クラッ
チ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25128496A JP3462352B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 遠心クラッチ |
DE19741416A DE19741416C2 (de) | 1996-09-24 | 1997-09-19 | Fliehkraftkupplung |
US08/935,261 US5921364A (en) | 1996-09-24 | 1997-09-22 | Centrifugal clutch |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25128496A JP3462352B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 遠心クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096437A true JPH1096437A (ja) | 1998-04-14 |
JP3462352B2 JP3462352B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=17220522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25128496A Expired - Fee Related JP3462352B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 遠心クラッチ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5921364A (ja) |
JP (1) | JP3462352B2 (ja) |
DE (1) | DE19741416C2 (ja) |
Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
JP2005164036A (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Electrolux Home Products Inc | シュー保持機能を有した遠心式クラッチ |
CN110259850A (zh) * | 2019-05-28 | 2019-09-20 | 厦门南超机械有限公司 | 一种自锁离心式离合器 |
KR20210144140A (ko) * | 2020-05-21 | 2021-11-30 | 현대모비스 주식회사 | 인휠 모터용 클러치 |
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US5909848A (en) * | 1998-07-17 | 1999-06-08 | Stoneage, Inc. | High pressure liquid rotary nozzle with coil spring retarder |
US20050061600A1 (en) * | 2003-09-22 | 2005-03-24 | Holland Ronald A. | Automatic dual-function clutch |
ES2255832B1 (es) * | 2004-08-17 | 2007-07-16 | Bycmo Rc Models S.L. | Embrague. |
DE102007031338A1 (de) * | 2007-07-05 | 2009-01-08 | Andreas Stihl Ag & Co. Kg | Fliehkraftkupplung |
DE102009043247A1 (de) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | Andreas Stihl Ag & Co. Kg | Fliehkraftkupplung |
DE102011005809A1 (de) * | 2011-03-18 | 2012-09-20 | Robert Bosch Gmbh | Werkzeugmaschinenbremsvorrichtung |
US12092174B2 (en) * | 2022-05-02 | 2024-09-17 | Caswell, Inc. | Centrifugal clutch for a mud motor |
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US3367464A (en) * | 1965-09-13 | 1968-02-06 | American Lincoln Corp | Centrifugal clutch |
US3350955A (en) * | 1965-11-26 | 1967-11-07 | Gen Equipment Co | Power transmission mechanism for rotary power tools |
US3477555A (en) * | 1968-01-30 | 1969-11-11 | Mcculloch Corp | Centrifugal friction clutch |
US3610382A (en) * | 1969-10-27 | 1971-10-05 | Scott & Fetzer Co | Centrifugal clutch |
US3696901A (en) * | 1970-10-30 | 1972-10-10 | Mcculloch Corp | Centrifugal clutch |
US3768611A (en) * | 1972-03-28 | 1973-10-30 | Mc Culloch Corp | Centrifugal clutch with c-springs |
US3810533A (en) * | 1973-07-02 | 1974-05-14 | Outboard Marine Corp | Torque reducing centrifugal clutch |
DE2840364A1 (de) * | 1978-09-16 | 1980-04-03 | Stihl Maschf Andreas | Sicherheits-fliehkraftkupplung, insbesondere fuer motorkettensaegen |
JPS6045938U (ja) * | 1983-09-06 | 1985-04-01 | 株式会社共立 | 遠心クラツチ |
DE3332766C2 (de) * | 1983-09-10 | 1995-04-06 | Stihl Maschf Andreas | Fliehkraftkupplung |
DE3427147A1 (de) * | 1984-07-24 | 1986-02-06 | Dynamit Nobel Ag, 5210 Troisdorf | 3-azabicyclo (3.1.0) hexan-derivate und ein verfahren zu ihrer herstellung |
DE3611694A1 (de) * | 1986-04-08 | 1987-10-15 | Stihl Maschf Andreas | Fliehkraftkupplung |
JPH0322582Y2 (ja) * | 1986-12-08 | 1991-05-16 | ||
US5437356A (en) * | 1993-10-18 | 1995-08-01 | Hoffco, Inc. | Centrifugal clutch |
DE9411945U1 (de) * | 1994-07-25 | 1995-11-30 | Dolmar GmbH, 22045 Hamburg | Fliehkraftkupplung |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP25128496A patent/JP3462352B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-09-19 DE DE19741416A patent/DE19741416C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-22 US US08/935,261 patent/US5921364A/en not_active Expired - Fee Related
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JP2005164036A (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-23 | Electrolux Home Products Inc | シュー保持機能を有した遠心式クラッチ |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5921364A (en) | 1999-07-13 |
DE19741416C2 (de) | 2000-04-13 |
DE19741416A1 (de) | 1998-04-02 |
JP3462352B2 (ja) | 2003-11-05 |
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