JPH1067819A - エポキシ樹脂のための硬化剤 - Google Patents

エポキシ樹脂のための硬化剤

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JPH1067819A
JPH1067819A JP9191897A JP19189797A JPH1067819A JP H1067819 A JPH1067819 A JP H1067819A JP 9191897 A JP9191897 A JP 9191897A JP 19189797 A JP19189797 A JP 19189797A JP H1067819 A JPH1067819 A JP H1067819A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い潜在性及び機械的な影響に対する高い安
定性を有し、エポキシ樹脂、特に一成分エポキシ樹脂系
のための硬化剤として適する反応生成物を提供する。 【解決手段】 カルボン酸基を含むミクロゲルと窒素含
有塩基との反応生成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カルボン酸基を含
むミクロゲルと窒素含有塩基(ミクロゲルアミン塩又は
ミクロゲルイミダゾール塩)との反応生成物、前記反応
生成物の製造方法、前記反応生成物とエポキシ樹脂とか
らなる反応組成物、並びに前記組成物を硬化することに
より得ることができる架橋された生成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】窒素含有塩基は、エポキシ樹脂のための
硬化剤又は硬化促進剤として当業者に良く知られてい
る。しかしながら、前記系は、塩基が比較的低温、幾つ
かの場合には室温、でさえもエポキシドと反応し、これ
はそれ自体、エポキシ樹脂製剤の粘度の増加を示し、そ
して、貯蔵が長期間に及んだ場合には、混合物のゲル化
をもたらすので、制限された貯蔵安定性のみを有する。
窒素含有塩基の反応性の増大は、エポキシ樹脂混合物の
貯蔵安定性を減少させ、且つ可使寿命(ポットライフ)
を短縮する。この理由のために、前記系は二成分系の形
態で製剤化され、換言すれば、エポキシ樹脂と窒素含有
塩基とは別々に貯蔵され、そして、加工の極僅か前に一
緒に混合される。高い潜在性を有する硬化系を開発する
ことにより、前記系の貯蔵安定性を改良する試みが行な
われた。高い潜在性は、望ましい硬化温度における反応
性の如何なる実質的な減少もなく、問題の貯蔵温度での
高い安定性を意味する。
【0003】EP−A−304503には、カプセル化
材料と、エポキシ樹脂のための潜硬化剤としてのエポキ
シドと、粉末の形態の第三級アミンであるコア材料であ
って、同一アミンとエポキシ樹脂との反応生成物からな
るシェルにより取り囲まれているコア材料とからなるマ
スターバッチが記載されている。
【0004】コア材料がアミンと酸無水物とからなるこ
と以外は同一の硬化系が、特開平2−191624号公
報に開示されている。
【0005】カプセル化粒子に基づくこの様な潜硬化剤
又は促進剤は、貯蔵に適する一成分系の製造のために適
するけれども、それらは、例えば、剪断応力及び圧縮負
荷のような機械的な影響に対して安定性が不充分である
という不利益を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の基本的な課題
は、剪断応力の形態の機械的な応力に対して一層高い安
定性も有する改良されたポットライフを有する潜エポキ
シ硬化系を提供することにある。
【0007】窒素塩基と共にCOOH基を含むミクロゲ
ルの塩は要求される性能特性を有することが今や判っ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、カルボン酸基
を含むミクロゲルと窒素含有塩基との反応生成物に関す
るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】通常、ミクロゲルは、共有結合橋
により、鎖セグメントが個々の凝集体の領域内で架橋さ
れている高分子を意味すると理解されたい。ミクロゲル
は、種々の公知重合方法に従って製造されてよい。都合
の良い方法は、例えば、播種技術に従う、いわゆる多官
能性架橋剤の存在下での、重合性C−C二重結合を有す
る化合物の乳化重合である。前記の技術において、重合
後、ミクロゲル粒子は水性乳化液又は分散液の形態にあ
る。窒素含有塩基との別の反応は、好ましくは、この様
な乳化液/分散液を使用して行なうことができる。しか
しながら、最初に、例えば、噴霧乾燥又は凍結乾燥の手
段により、或いは溶媒交換により水性乳化液を有機相に
変換することにより、固体粉末の形態でミクロゲルを単
離することも可能である。基本的に、少なくとも二つの
重合性C−C二重結合を含む何れかの化合物が、多官能
性架橋剤として使用してよい。分子間架橋コポリマーが
形成され、これは通常、ナノメーター範囲(約5ないし
1000nm)の粒径を有する。
【0010】本発明の反応生成物を製造するために好ま
しいミクロゲルは、少なくとも一種の不飽和カルボン酸
と少なくとも一種の多官能性架橋剤とのコポリマーであ
る。
【0011】とりわけ好ましいミクロゲルは、少なくと
も一種の不飽和カルボン酸、カルボン酸基を含まない少
なくとも一種のビニルモノマーと少なくとも一種の多官
能性架橋剤とのコポリマーである。
【0012】基本的に、重合性C−C二重結合を含む何
れかのカルボン酸は、カルボン酸基を含むミクロゲルを
製造するために適する。
【0013】好ましい不飽和カルボン酸はアクリル酸、
メタクリル酸、2−カルボキシエチルアクリレート、2
−カルボキシエチルメタクリレート、フタル酸モノ(2
−アクリロイルエチル)エステル、フタル酸モノ(2−
メタクリロイルエチル)エステル、マレイン酸、マレイ
ン酸モノメチルエステル、マレイン酸モノエチルエステ
ル、フマル酸、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸
モノエチルエステル、イタコン酸、桂皮酸、クロトン
酸、4−ビニルシクロヘキサンカルボン酸、4−ビニル
フェニル酢酸及びp−ビニル安息香酸である。
【0014】アクリル酸及びメタクリル酸はとりわけ好
ましい。
【0015】基本的に、少なくとも二つの重合性C−C
二重結合を含む何れかのカルボン酸は、多官能性架橋剤
として適する。重合反応中又は重合反応後に、付加的な
官能性基により互いに反応する能力を有する少なくとも
二つのビニルモノマー、例えば、メタクリル酸及びグリ
シジルメタクリレート、の混合物も、多官能性架橋剤と
して適する。
【0016】多官能性架橋剤として、脂肪族,脂環式又
は芳香族ポリオールの多官能性アクリル酸エステル又は
メタクリル酸エステル、アクリル酸又はメタクリル酸と
ポリグリシジル化合物との付加生成物、アクリル酸又は
メタクリル酸とグリシジルアクリレート又はメタクリレ
ートとの付加生成物、アクリル酸アルケニルエステル又
はメタクリル酸アルケニルエステル、ジアルケニルシク
ロヘキサン又はジアルケニルベンゼンを使用することが
好ましい。
【0017】とりわけ好ましい多官能性架橋剤は、エチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、プロピレングリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジメタクリレート、1,4−
ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポ
リプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールジメタクリレート、1,1,1−トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、1,1,1−トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ビスフェノール
Aのジグリシジルエーテルジアクリレート、ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテルジメタクリレート、アク
リル酸アリルエステル、メタクリル酸アリルエステル、
ジビニルシクロヘキサン及びジビニルベンゼンである。
【0018】ミクロゲルを製造するために使用されるモ
ノマー混合物は、一種又はそれより多くのカルボン酸基
を含まないビニルモノマー、例えば、ブタジエン及びブ
タジエン誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリル酸エステル及びアミド、メタクリル酸エス
テル及びアミド、ビニルエーテル及びエステル、アリル
エーテル及びエステル、スチレン及びスチレン誘導体を
含んでよい。
【0019】好ましいカルボン酸基を含まないビニルモ
ノマーは、アルキルエステル、ヒドロキシアルキルエス
テル及び不飽和カルボン酸のグリシジルエステル、並び
にスチレン誘導体である。
【0020】とりわけ好ましい、カルボン酸基を含まな
いビニルモノマーは、メチルアクリレート、メチルメタ
クリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチル
メタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2
−エチルヘキシルメタクリレート及びスチレンである。
【0021】本発明の反応生成物は好ましくは、少なく
とも一種の不飽和カルボン酸2ないし70重量%から得
られる、少なくとも一種のカルボン酸基を含まないビニ
ルモノマー0ないし96重量%から得られる、及び少な
くとも一種の多官能性架橋剤2ないし70重量%(重量
%の合計は常に100である)から得られるコポリマー
であるミクロゲルから製造される。
【0022】とりわけ好ましいミクロゲルは、少なくと
も一種の不飽和カルボン酸5ないし50重量%、とりわ
け10ないし40重量%、少なくとも一種のカルボン酸
基を含まないビニルモノマー0ないし90重量%、とり
わけ30ないし85重量%、及び少なくとも一種の多官
能性架橋剤5ないし50重量%、とりわけ5ないし30
重量%から得られるコポリマーである。
【0023】簡略に記載するために、本発明の反応生成
物は、後記本文中において、“ミクロゲルアミン塩”と
して記載され、この表現中の用語“アミン”は全く一般
的な“窒素含有塩基”を示し、そして、厳密な意味での
用語“アミン”の意味に限定されるものではない。
【0024】本発明の反応生成物を製造するために適す
る窒素含有塩基は、基本的に、少なくとも一つの塩基性
窒素原子を含む塩基性化合物である。その例は、脂肪
族,脂環式及び芳香族アミンであり、そして又、飽和及
び不飽和N−複素環化合物である。
【0025】第一級,第二級及び第三級アミンを使用し
てよい;複数の塩基性窒素原子を有する化合物を使用す
ることも可能である。その例は、イミダゾール;ポリア
ミン、例えば、トリエチレンテトラミン又はイソホロン
ジアミン;ポリアミノアミド、例えば、脂肪族ポリアミ
ンと二量化又は三量化脂肪酸との反応生成物、そして
又、ポリオキシアルキレンアミン、例えば、ジェッファ
ミン〔商標名;Jeffamine ,テキサコ(Texaco)社製〕で
ある。
【0026】アミン、ポリアミン又はイミダゾールを使
用することが好ましい。
【0027】アミンとイミダゾールとの混合物も、勿
論、適する。
【0028】とりわけ好ましい窒素含有塩基は、次式
I,II又はIII :
【化2】 〔式中、R1 ないしR7 は互いに独立して水素原子、炭
素原子数1ないし12のアルキル基、非置換又は置換さ
れたフェニル基、ベンジル基、フェニルエチル基、シク
ロペンチル基又はシクロヘキシル基を表わし、或いはR
2 及びR3 又はR4 及びR5 又はR6 及びR7 が一緒に
なって、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、−(C
2 2 −O−(CH2 2 −基又は−(CH2 2
NH−(CH2 2 −基を表わし、Aは炭素原子数1な
いし30のアルカンジイル基を表わし、R8 及びR9
はR8 及びR11又はR10及びR11が一緒になって、テト
ラメチレン基、ペンタメチレン基、−(CH2 2 −O
−(CH2 2 −基又は−(CH2 2 −NH−(CH
2 2 −基を表わす〕で表わされるアミン又はイミダゾ
ールである。
【0029】式Iで表わされるアミンの例は、トリメチ
ルアミン、トリエアミン、フェニルジメチルアミン、ジ
フェニルメチルアミン、トリフェニルアミン、ベンジル
アミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、ピロリジ
ン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン及び
N−フェニルピペリジンである。
【0030】適する式IIで表わされるジアミンは、例え
ば、1,2−ジアミノエタン及びN,N,N’,N’−
テトラメチル−1,2−ジアミノエタンである。
【0031】式III で表わされるイミダゾールの例は、
イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−メチルイ
ミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−イソプロ
ピルイミダゾール、2−ドデシルイミダゾール、2−ヘ
プタデシルイミダゾール及び2−エチル−4−メチルイ
ミダゾールである。
【0032】2−フェニルイミダゾール、2−イソプロ
ピルイミダゾール、2−ドデシルイミダゾール、2−ヘ
プタデシルイミダゾール及び2−エチル−4−メチルイ
ミダゾールはとりわけ好ましい窒素含有塩基である。
【0033】窒素含有塩基とカルボン酸基を含むミクロ
ゲルとの反応は、溶液中で行なうのが好ましい。好まし
い溶媒は水、及び水と水混和性の溶媒、例えば、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール又はアセトンとの
混合物である。乳化重合によるミクロゲルの製造の際に
調製される乳化液又は懸濁液は、直接使用してよい。反
応温度は、都合良くは、0℃ないし200℃、好ましく
は10℃ないし100℃である。出発物質の相対比は、
広い制限範囲内で変化してよい。しかしながら、都合良
くは、カルボン酸基を含むミクロゲルと窒素含有塩基と
は、COOH基が塩基性窒素原子に対して等モル量又は
過剰に存在するような量使用される。ミクロゲル中のC
OOH基の数に対する塩基性窒素原子の数は、好ましく
は5ないし100モル%、とりわけ30ないし100モ
ル%、そして更に特別には60ないし95モル%であ
る。固体粉末の形態のミクロゲルアミン塩の単離は、噴
霧乾燥又は凍結乾燥の手段により行なってよい。しかし
ながら、反対に、公知方法(電解質の添加、凍結)を使
用して凝結させるために乳化液/懸濁液を生じさせ、次
いで、濾過することにより固体物質(この固体物質は、
所望により、別の粉砕手段により、望ましい粒径に変換
し得る)の形態で、得られる生成物を単離することも可
能である。蒸発により乳化液を乾燥物に変換し、次いで
公知方法を使用して残部を望ましい形態に変換すること
により、生成物を得ることも可能である。
【0034】しかしながら、意図する用途に応じて、固
体物質の形態で本発明のミクロゲルアミン塩を単離する
ことは絶対に必要ではない;水性乳化液/懸濁液の形態
で、又は有機溶媒中の水性乳化液/懸濁液の形態で、又
は一種よりも多くの有機溶媒の混合物の形態で、使用す
ることもできる。
【0035】本発明は、カルボン酸基を含むミクロゲル
を、0℃ないし200℃、好ましくは10℃ないし10
0℃の温度で窒素含有塩基と反応させ、出発物質は、カ
ルボン酸基の数が塩基の窒素原子の数と等しいか又はそ
れよりも多い量使用される、本発明の反応生成物の製造
方法にも関するものである。
【0036】本発明のミクロゲルアミン塩の製造方法
は、EP−A−304503のカプセル化アミンの製造
方法よりも非常に簡単である。
【0037】最初に述べた如く、本発明のミクロゲル塩
は、とりわけ、エポキシ樹脂のための硬化剤又は硬化促
進剤として適する。
【0038】したがって、本発明は、(a)分子当たり
平均して一つよりも多い1,2−エポキシ基を有するエ
ポキシ樹脂と、(b)カルボン酸基を含むミクロゲルと
窒素含有塩基との反応生成物(ミクロゲルアミン塩)と
からなる組成物にも関するものである。
【0039】本発明の組成物を製造するための成分
(a)として適するものは、エポキシ樹脂技術において
慣用のエポキシ樹脂である。
【0040】エポキシ樹脂の例は以下のものである: I)分子中に少なくとも二つのカルボキシル基を有する
化合物と、エピクロロヒドリン又はβ−メチル−エピク
ロロヒドリンとを各々反応させることにより得られるポ
リグリシジル及びポリ(β−メチルグリシジル)エステ
ル。反応は都合良くは、塩基の存在下で行なわれる。
【0041】分子中に少なくとも二つのカルボキシル基
を有する化合物として、脂肪族ポリカルボン酸を使用し
てよい。この様なポリカルボン酸の例は、シュウ酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、及び二量化又は三量化リノール酸
である。しかしながら、脂環式ポリカルボン酸、例え
ば、テトラヒドロフタル酸、4−メチルテトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、及び4−メチル−ヘキ
サヒドロフタル酸を使用することも可能である。芳香族
ポリカルボン酸、例えば、フタル酸、イソフタル酸、及
びテレフタル酸を使用してもよい。
【0042】II)少なくとも二つの遊離アルコール性ヒ
ドロキシ基及び/又はフェノール性ヒドロキシ基を有す
る化合物と、エピクロロヒドリン又はβ−メチルエピク
ロロヒドリンとを、各々、アルカリ性条件下で反応させ
ることにより、又は酸触媒の存在下で反応させ、次いで
アルカリ処理することにより得ることができるポリグリ
シジル又はポリ(β−メチルグリシジル)エーテル。
【0043】この様なグリシジルエーテルは、例えば、
アクリルアルコールから、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール又は高級ポリ(オキシエチレ
ン)グリコール、プロパン−1,2−ジオール又はポリ
(オキシプロピレン)グリコール、プロパン−1,3−
ジオール、ブタン−1,4−ジオール、ポリ(オキシテ
トラメチレン)グリコール、ペンタン−1,5−ジオー
ル、ヘキサン−1,6−ジオール、ヘキサン−2,4,
6−トリオール、グリセロール、1,1,1−トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリトリトール、ソルビトー
ル、そして又、ポリエピクロロヒドリンからも誘導され
る。別のこの様なグリシジルエーテルは、脂環式アルコ
ール、例えば、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)メタン、又は
2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパ
ンから、或いは芳香族基及び/又は別の官能性基、例え
ば、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アニリン又
はp,p’−ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)ジフ
ェニルメタンを含むアルコールから誘導される。グリシ
ジルエーテルは、単核フェノール、例えば、レゾルシノ
ール又はヒドロキノン、又は多核フェノール、例えば、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4’−ジ
ヒドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン又は2,2−ビス(3,5−ジブ
ロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンをベースとし
てよい。グリシジルエーテルを製造するための別の適す
るヒドロキシ化合物は、アルデヒド、例えば、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、クロラール又はフルフル
アルデヒドと、非置換又は塩素原子により若しくは炭素
原子数1ないし9のアルキル基により置換されたフェノ
ール又はビスフェノール、例えば、フェノール、4−ク
ロロフェノール、2−メチルフェノール又は4−第三ブ
チル−フェノールとを縮合させることにより得ることが
できるノボラックである。
【0044】III )エピクロロヒドリンと、少なくとも
二つのアミン水素原子を含むアミンとの反応生成物の脱
塩化水素により得ることができるポリ(N−グリシジ
ル)化合物。これらのアミンは、例えば、アニリン、n
−ブチルアミン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、
m−キシリレンジアミン又はビス(4−メチルアミノフ
ェニル)メタンである。
【0045】しかしながら、ポリ(N−グリシジル)化
合物は、トリグリシジルイソシアヌレート、シクロアル
キレン尿素のN,N’−ジグリシジル誘導体、例えば、
エチレン尿素又は1,3−プロピレン尿素、及びヒダン
トインのジグリシジル誘導体、例えば、5,5−ジメチ
ルヒダントインも包含する。
【0046】IV)ポリ(S−グリシジル)化合物、例え
ば、ジチオール、例えば、エタン−1,2−ジチオール
又はビス(4−メルカプトメチルフェニル)エーテルか
ら誘導されるジ−S−グリシジル誘導体。
【0047】V)脂環式エポキシ樹脂、例えば、ビス
(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、2,3
−エポキシシクロペンチルグリシジルエーテル、1,2
−ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エタン又は
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレート。
【0048】或いは又、1,2−エポキシ基が異なるヘ
テロ原子及び/又は官能性基に結合したエポキシ樹脂を
使用してもよい;この様な化合物は、例えば、4−アミ
ノフェノールのN,N,O−トリグリジシル誘導体、サ
リチル酸のグリジシルエーテル−グリジシルエステル、
N−グリジシル−N’−(2−グリジシルオキシプロピ
ル)−5,5−ジメチルヒダントイン、及び2−グリジ
シル−1,3−ビス(5,5−ジメチル−1−グリジシ
ルヒダントイン−3−イル)プロパンを包含する。
【0049】本発明のエポキシ樹脂組成物の製造のため
に、液体又は固体のポリグリジシルエーテル又はエステ
ル、とりわけ、液体又は固体のビスフェノールのジグリ
ジシルエーテル又はエステル、又は、固体又は液体の脂
環式又は芳香族ジカルボン酸のジグリジシルエステル、
或いは、脂環式エポキシ樹脂を使用することが好まし
い。エポキシ樹脂の混合物も使用してよい。適する固体
ポリグリジシルエーテル又はエステルは、室温以上、約
250℃までの融点を有する化合物である。好ましく
は、固体化合物の融点は、50℃ないし150℃の範囲
内にある。この様な固体化合物は公知であり、そして、
そのうちの幾つかは市販されている。固体のポリグリジ
シルエーテル及びエステルとして、液体ポリグリジシル
エーテル又はエステルの予備延長により得られる前駆生
成物を使用してもよい。
【0050】本発明のエポキシ樹脂組成物は、とりわ
け、液体ポリグリジシルエーテル又はエステルからな
る。
【0051】成分(a)としてとりわけ好ましいもの
は、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル又はビス
フェノールFのジグリシジルエーテルである。
【0052】本発明のミクロゲルアミン塩は、硬化剤と
して使用するのみならず、他の硬化剤を使用する硬化の
ための促進剤としても使用してよい。
【0053】したがって、本発明は、(a)分子当たり
平均して一つよりも多い1,2−エポキシ基を有するエ
ポキシ樹脂、(b)カルボン酸基を含むミクロゲルと窒
素含有塩基との反応生成物(ミクロゲルアミン塩)と、
(c)成分(b)と異なるエポキシ樹脂(a)のための
硬化剤とからなる組成物にも関するものである。
【0054】好ましい硬化剤は、ポリカルボン酸無水物
である。
【0055】酸無水物は、直鎖状の脂肪族ポリマー状酸
無水物、例えば、ポリセバシン酸ポリ無水物又はポリア
ゼライン酸ポリ無水物、或いは環状のカルボン酸無水物
であってよい。
【0056】環状のカルボン酸無水物はとりわけ好まし
い。
【0057】環状のカルボン酸無水物の例は以下のもの
である:コハク酸無水物、シトラコン酸無水物、イタコ
ン酸無水物、アルケニル置換コハク酸無水物、ドデセニ
ルコハク酸無水物、マレイン酸無水物及びトリカルバリ
ル酸無水物、マレイン酸無水物とシクロペンタジエン又
はメチルシクロペンタジエンとの付加物、リノール酸と
マレイン酸無水物との付加物、アルキル化エンドアルキ
レンテトラヒドロフタル酸無水物、メチルテトラヒドロ
フタル酸無水物及びテトラヒドロフタル酸無水物;後者
二つの異性体混合物はとりわけ適する。ヘキサヒドロフ
タル酸無水物及びメチルヘキサヒドロフタル酸無水物も
好ましい。
【0058】環状のカルボン酸無水物の別の例は、芳香
族酸無水物、例えば、ピロメリト酸二無水物、トリメリ
ト酸二無水物、及びフタル酸無水物である。
【0059】塩素化又は臭素化酸無水物、例えば、テト
ラクロロフタル酸無水物、テトラブロモフタル酸無水
物、ジクロロマレイン酸無水物、及びクロレンド酸無水
物も使用してよい。
【0060】分子当り少なくとも二つのカルボキシ基、
又は分子当り少なくとも一つのカルボキシ基と一つの酸
無水物基とを有する、上述のカルボン酸無水物から誘導
されるカルボン酸も硬化剤として適する。別の適する硬
化剤はジシアンジアミドである。
【0061】成分(a)と成分(b)との相対比率は、
本発明の組成物の広い制限範囲内で変化してよい。最適
比率は、中でも、アミンの種類及びミクロゲルアミン塩
のアミン含有率に依存し、そして、当業者により容易に
決定され得る。
【0062】ミクロゲルアミン塩が硬化剤として使用さ
れる場合には、成分(a):成分(b)の重量比は都合
良くは1:5ないし500:1、好ましくは1:2ない
し200:1、そしてとりわけ1:1ないし100:1
である。
【0063】ミクロゲルアミン塩が促進剤として使用さ
れる場合には、かなり少量で効果がある。成分(a):
成分(b)の重量比は、前記の場合には、都合良くは
1:2ないし2000:1、好ましくは1:1ないし1
000:1、そしてとりわけ2:1ないし1000:1
である。
【0064】本発明の組成物は、所望により、別の促進
剤、例えば、イミダゾール又はベンジルジメチルアミン
を含む。更に、本硬化性混合物は、タフナー(toughene
r) 、例えば、当業者に“ゴムタフナー”として知られ
るコア/シェルポリマー又はエラストマー若しくはエラ
ストマー含有グラフトポリマーを含む。
【0065】更に、本硬化性混合物は、充填剤、例え
ば、金属粉末、木材ダスト、ガラス粉末、ガラスビー
ズ、半金属酸化物及び金属酸化物、例えば、SiO
2 (エーロシル,石英,石英粉末,溶融シリカ粉末)、
コランダム及び二酸化チタン、半金属窒化物及び金属窒
化物、例えば、窒化珪素、窒化硼素及び窒化アルミニウ
ム、半金属カーバイド及び金属カーバイド(SiC)、
金属炭酸塩(ドロマイト,白亜,CaCO3 )、金属硫
酸塩(バライト,ギプサム)、鉱物充填剤、及び主に珪
酸塩系からの天然又は合成鉱物、例えば、ゼオライト
(とりわけ、モレキュラーシーブ)、タルク、雲母、カ
オリン、ヲラストナイト、ベントナイト等を含んでよ
い。
【0066】上述の添加剤に加えて、本硬化性混合物
は、別の慣用の助剤、例えば、酸化防止剤、光安定剤、
可塑剤、着色剤、顔料、チキソトロープ剤、靱性改良
剤、消泡剤、帯電防止剤、滑剤及び離型剤を含んでよ
い。
【0067】本発明の組成物は、公知の混合装置、例え
ば、攪拌機、混練機、ローラー又はドライミキサーを使
用する公知方法で製造することができる。固体エポキシ
樹脂の場合において、分散は溶融体内においても起こり
得る。分散中の温度は、混合工程中に早過ぎる硬化が起
こらないように選択される。最適な硬化条件は、ミクロ
ゲル、窒素含有塩基の種類及び量、エポキシ樹脂及び分
散形態に依存し、そして、公知方法を使用して、各場合
おいて、当業者により決定され得る。
【0068】成分(b)が固体の形態にある場合には、
ミクロゲルアミン塩はエポキシ樹脂(a)中に、又はエ
ポキシ樹脂(a)の溶液中に、公知方法により、例え
ば、単純に攪拌することにより又はガラスビーズ助剤と
共に攪拌することにより、分散される。操作は都合良く
は、ミクロゲルアミン塩とエポキシ樹脂とが反応を開始
する温度以下の温度で行なわれる。操作は、60℃以下
の温度で行なわれることが好ましい。
【0069】成分(b)が水中の又は溶媒中の懸濁液の
形態にある場合には、前記懸濁液は最初にエポキシ樹脂
と混合される。水又は溶媒は次いで公知方法、例えば、
蒸溜又は凍結乾燥により除去される。操作は都合良く
は、ミクロゲルアミン塩とエポキシ樹脂とが反応を開始
する温度以下の温度で行なわれる。操作は、60℃以下
の温度で行なわれることが好ましい。
【0070】成分(b)が促進剤として使用される場合
には、ミクロゲルアミン塩は硬化剤(c)中に分散され
てもよい。
【0071】成形体,塗膜及び同種のものの中での本発
明のエポキシ樹脂組成物の硬化は、例えば、エイチ.リ
ー(H.Lee) 及びケイ.ネヴィル(K.Nevill)による“エポ
キシ樹脂ハンドブック(Handbook of Epoxy Resins)”,
1967年に記載された様な、エポキシ樹脂技術におい
て慣用の方法で行なわれる。
【0072】本発明のミクロゲルアミン塩の高い潜在性
のために、本硬化性組成物は、高い貯蔵安定性及び長い
可使寿命、及び又、強い機械的影響(剪断負荷,圧縮負
荷)に対する高い耐性を有する。
【0073】本発明の組成物は、注型樹脂、積層樹脂、
接着剤、圧縮成形コンパウンド、被覆コンパウンド、並
びに電気及び電子部品の封入系、とりわけ注型樹脂とし
て非常に適する。
【0074】本発明は、本発明の組成物から製造される
架橋された生成物、例えば、成形材料、塗膜及び結合材
料にも関するものである。
【0075】
【実施例及び発明の効果】実施例: I.カルボン酸基を含むミクロゲルの製造 実施例I.1.: メタクリル酸、エチルアクリレート、
メチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート及びトリメチロールプロパントリメタクリレート
からなるミクロゲル 最初に、メタクリル酸21g、エチルアクリレート15
g、メチルメタクリレート12g、エチレングリコール
ジメタクリレート6g及びトリメチロールプロパントリ
メタクリレート6gからなるモノマー混合物を調製す
る。ガラス製アンカー攪拌機、温度計、ガス接続口及び
計測口を備えたスルホン化フラスコ内で、ドデシルスル
ホン酸ナトリウム1.8g及び脱イオン水320gを、
窒素下(約200rev /分)で攪拌し、次いで、65℃
(内部温度)に加熱する。上記モノマー混合物6ml及
び脱イオン水20ml中の過硫酸アンモニウム0.02
6gの溶液を次いで添加する。得られた混合物を70℃
に加熱し、次いで、70℃で15分攪拌した後、前記モ
ノマー混合物の残りを1時間45分かけて添加する。7
0℃で2時間攪拌した後、脱イオン水2g中の過硫酸ア
ンモニウム0.078gの溶液を添加し、次いで、この
反応混合物を、更に4時間70℃で攪拌する。室温に冷
却後、反応溶液内の内容物を濾紙を通して濾別する。得
られた乳化液は固形分13.8%及び酸価0.60モル
/kgを有し、そして、アミン又はイミダゾールと直接
反応して、本発明のミクロゲルアミン塩を形成すること
ができる。
【0076】実施例I.2.:メタクリル酸、エチルア
クリレート、メチルメタクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート及びトリメチロールプロパントリメ
タクリレートからなるミクロゲル 最初に、メタクリル酸57.6g、エチルアクリレート
48g、メチルメタクリレート86.4g、エチレング
リコールジメタクリレート24g及びトリメチロールプ
ロパントリメタクリレート24gからなるモノマー混合
物を調製する。ガラス製アンカー攪拌機、温度計、ガス
接続口及び計測口を備えたスルホン化フラスコ内で、ド
デシルスルホン酸ナトリウム7.2g及び脱イオン水1
280gを、窒素下(約200rev /分)で攪拌し、次
いで、65℃(内部温度)に加熱する。上記モノマー混
合物24ml及び脱イオン水80ml中の過硫酸アンモ
ニウム0.104gの溶液を次いで添加する。得られた
混合物を70℃に加熱し、次いで、70℃で15分攪拌
した後、前記モノマー混合物の残りを約2時間かけて添
加する。70℃で2時間攪拌した後、脱イオン水8g中
の過硫酸アンモニウム0.312gの溶液を添加し、次
いで、この反応混合物を、更に6時間70℃で攪拌す
る。室温に冷却後、反応溶液内の内容物を濾紙を通して
濾別する。得られた乳化液は固形分14.2%及び酸価
0.45モル/kgを有し、そして、アミン又はイミダ
ゾールと直接反応して、本発明のミクロゲルアミン塩を
形成することができる。
【0077】実施例I.3.:メタクリル酸、メチルメ
タクリレート、エチレングリコールジメタクリレート及
びトリメチロールプロパントリメタクリレートからなる
ミクロゲル 最初に、メタクリル酸14.4g、メチルメタクリレー
ト33.6g、エチレングリコールジメタクリレート6
g及びトリメチロールプロパントリメタクリレート6g
からなるモノマー混合物を調製する。ガラス製アンカー
攪拌機、温度計、ガス接続口及び計測口を備えたスルホ
ン化フラスコ内で、ドデシルスルホン酸ナトリウム1.
8g及び脱イオン水320gを、窒素下(約200rev
/分)で攪拌し、次いで、65℃(内部温度)に加熱す
る。上記モノマー混合物6ml及び脱イオン水20ml
中の過硫酸アンモニウム0.026gの溶液を次いで添
加する。得られた混合物を70℃に加熱し、次いで、7
0℃で15分攪拌した後、前記モノマー混合物の残りを
約1時間かけて添加する。70℃で2時間攪拌した後、
脱イオン水2g中の過硫酸アンモニウム0.026gの
溶液を添加し、次いで、この反応混合物を、更に6時間
70℃で攪拌する。室温に冷却後、反応溶液内の内容物
を濾紙を通して濾別する。得られた乳化液は固形分1
4.0%及び酸価0.41モル/kgを有し、そして、
アミン又はイミダゾールと直接反応して、本発明のミク
ロゲルアミン塩を形成することができる。
【0078】実施例I.4.:メタクリル酸、メチルメ
タクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート及びシリコ
ーンジアクリレートからなるミクロゲル 最初に、メタクリル酸15.66g、メチルメタクリレ
ート38.82g、エチレングリコールジメタクリレー
ト6.47g、トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート6.47g及びシリコーンジアクリレート〔エベク
リル350,商標名:(Ebecryl350),ラドキュアー ス
ペシャルティーズ(Radcure Specilties)製〕0.68g
及び脱イオン水10g中の過硫酸ナトリウム0.1gの
開始剤溶液からなるモノマー混合物を調製する。ガラス
製アンカー攪拌機、温度計、ガス接続口及び計測口を備
えたスルホン化フラスコ内で、ドデシルスルホン酸ナト
リウム2.07g及び脱イオン水388gを、窒素下
(約200rev /分)で攪拌し、次いで、65℃(内部
温度)に加熱する。上記モノマー混合物6.8ml及び
開始剤溶液3mlを次いで添加する。得られた混合物を
65℃に加熱し、次いで、65℃で15分攪拌した後、
前記モノマー混合物の残りを約1時間かけて添加する。
65℃で2時間攪拌した後、開始剤溶液1mlを添加
し、次いで更に3時間後、開始剤溶液2mlを別に添加
する。この反応混合物を、更に2.75時間70℃で攪
拌する。室温に冷却後、反応溶液内の内容物を濾紙を通
して濾別する。得られた乳化液は固形分14.3%及び
酸価0.402モル/kgを有し、そして、アミン又は
イミダゾールと直接反応して、本発明のミクロゲルアミ
ン塩を形成することができる。
【0079】II.ミクロゲルアミン塩の製造 実施例II.1.: イソプロパノール110ml中の2−
エチル−4−メチルイミダゾール5.95gの溶液を、
攪拌しながら、実施例I.1.で製造した水性乳化液1
00gに添加する。得られたミクロゲルイミダゾール塩
の乳化液(粒径:180nm)を噴霧乾燥する(入口温
度:132℃,出口温度:72〜76℃)。乾燥された
ミクロゲルイミダゾール粉末は、アミン価2.55モル
/kg及び酸価2.97モル/kgを有する。熱重量分
析(TGA)により、182℃(開始温度)での重量損
失の開始が示される。
【0080】実施例II.2.:イソプロパノール40g
中の2−エチル−4−メチルイミダゾール4.63g及
び脱イオン水40gの溶液を、攪拌しながら、実施例
I.2.で製造した水性乳化液100gに添加する。得
られたミクロゲルイミダゾール塩の乳化液(粒径:約6
5nm)を噴霧乾燥する(入口温度:132℃,出口温
度:62〜73℃)。乾燥されたミクロゲルイミダゾー
ル粉末は、アミン価2.05モル/kg及び酸価2.2
4モル/kgを有する。TGAにより、180℃(開始
温度)での重量損失の開始が示される。
【0081】実施例II.3.:イソプロパノール110
g中の2−フェニルイミダゾール7.78gの溶液を、
攪拌しながら、実施例I.1.で製造した水性乳化液1
00gに添加する。この混合物を、沈澱が溶解するまで
室温で攪拌する。得られたミクロゲルイミダゾール塩の
乳化液を噴霧乾燥する(入口温度:132℃,出口温
度:62〜72℃)。乾燥されたミクロゲルイミダゾー
ル粉末は、アミン価2.30モル/kg及び酸価2.6
2モル/kgを有する。TGAにより、232℃(開始
温度)での重量損失の開始が示される。
【0082】実施例II.4.:イソプロパノール110
g中の1−ベンジル−2−メチルイミダゾール10.1
gの溶液を、攪拌しながら、実施例I.1.で製造した
水性乳化液100gに添加する。この混合物を、沈澱が
溶解するまで室温で攪拌する。得られたミクロゲルイミ
ダゾール塩の乳化液を噴霧乾燥する(入口温度:132
℃,出口温度:59〜62℃)。乾燥されたミクロゲル
イミダゾール粉末は、アミン価2.13モル/kg及び
酸価2.56モル/kgを有する。
【0083】実施例II.5.:イソプロパノール30g
中の2−エチル−4−メチルイミダゾール8.36g及
び脱イオン水30gの溶液を、攪拌しながら、実施例
I.3.で製造した水性乳化液200gに添加する。得
られたミクロゲルイミダゾール塩の乳化液(粒径:約1
30nm)を噴霧乾燥する(入口温度:132℃,出口
温度:69〜72℃)。乾燥されたミクロゲルイミダゾ
ール粉末は、アミン価2.12モル/kg及び酸価2.
47モル/kgを有する。TGAにより、182℃(開
始温度)での重量損失の開始が示される。
【0084】実施例II.6.:イソプロパノール20g
中の2−エチル−4−メチルイミダゾール8.42gの
溶液を、攪拌しながら、実施例I.4.で製造した水性
乳化液100gに添加する。得られたミクロゲルイミダ
ゾール塩の乳化液を噴霧乾燥する(入口温度:132
℃,出口温度:80℃)。ミクロゲルイミダゾール粉末
を次いで、真空中(200Torr)で、45℃で8時間乾
燥すると、これは、アミン価1.96モル/kg及び酸
価2.04モル/kgを有する。
【0085】III .使用例 実施例III .1.: 実施例II.1.で製造したミクロゲ
ルイミダゾール粉末10.46gを、エポキシ価5.3
モル/kgを有する、ビスフェノールAのジグリジジル
エーテルとビスフェノールFのジグリジジルエーテルと
の液体エポキシ樹脂混合物120gに添加し、次いでガ
ラスビーズを有するディスパーマット(Dispermat) 分散
装置を使用して、2000rev /分(<40℃)で30
分間分散させる。得られた混合物は、40℃で1560
mPa ・s の粘度を有する。粘度は、40℃で12.5日
貯蔵後に、及び、室温で90日貯蔵後に二倍となる。温
度に応じて測定したゲル化時間を表1に示す。
【0086】実施例III .2.:実施例III .1.と同
様に、実施例II.2.で製造したミクロゲルイミダゾー
ル粉末10gと、エポキシ価5.3モル/kgを有す
る、ビスフェノールAのジグリジジルエーテルとビスフ
ェノールFのジグリジジルエーテルとの液体エポキシ樹
脂混合物90gとの混合物を調製する。この混合物は、
40℃で1520mPa ・s の粘度を有する。粘度は、4
0℃で8日貯蔵後に二倍となる。温度に応じて測定した
ゲル化時間を表1に示す。
【0087】実施例III .3.:実施例III .1.と同
様に、実施例II.3.で製造したミクロゲルイミダゾー
ル粉末10.63gと、エポキシ価5.3モル/kgを
有する、ビスフェノールAのジグリジジルエーテルとビ
スフェノールFのジグリジジルエーテルとの液体エポキ
シ樹脂混合物110gとの混合物を調製する。この混合
物は、40℃で1190mPa ・s の粘度を有する。粘度
は、40℃で15日貯蔵後に二倍となる。温度に応じて
測定したゲル化時間を表1に示す。
【0088】実施例III .4.:実施例III .1.と同
様に、実施例II.4.で製造したミクロゲルイミダゾー
ル粉末9.4gと、エポキシ価5.3モル/kgを有す
る、ビスフェノールAのジグリジジルエーテルとビスフ
ェノールFのジグリジジルエーテルとの液体エポキシ樹
脂混合物90gとの混合物を調製する。この混合物は、
40℃で1280mPa ・s の粘度を有する。粘度は、4
0℃で5日貯蔵後に二倍となる。温度に応じて測定した
ゲル化時間を表1に示す。
【0089】実施例III .5.:実施例II.3.で製造
したミクロゲルイミダゾール粉末20gを、ビスフェノ
ールAのジグリジジルエーテル91gとポリプロピレン
グリコール(400)ジグリジジルエーテル9gとを混
合し、次いでガラスビーズを有するディスパーマット(D
ispermat) 分散装置を使用して、2000rev /分(<
40℃)で30分間分散させることにより製造した液体
エポキシ樹脂混合物(エポキシ価:5.1モル/kg)
80gに添加する。得られた混合物10gを、ビスフェ
ノールAのジグリジジルエーテル91gとポリプロピレ
ングリコール(400)ジグリジジルエーテル9gとを
混合することにより製造した液体エポキシ樹脂混合物
(エポキシ価:5.1モル/kg)70gで希釈し、次
いでこの混合物を、メチルテトラヒドロフタル酸無水物
66gに添加する。未充填樹脂/硬化剤/促進剤混合物
は、40℃で150mPa ・s の粘度を有する。粘度は、
40℃で19時間貯蔵後に二倍となる。W12EST石
英粉末60gを未充填樹脂/硬化剤/促進剤混合物40
gに添加し、次いでガラスビーズを有するディスパーマ
ット(Dispermat) 分散装置を使用して、1000rev /
分(<25℃)で混合する。石英粉末を充填することに
より得られた樹脂/硬化剤/促進剤混合物は、40℃で
8800mPa ・s の粘度を有する。粘度は、40℃で2
0時間貯蔵後に二倍となる。温度に応じて測定したゲル
化時間を表1に示す。
【0090】実施例III .6.:実施例II.5.で製造
したミクロゲルイミダゾール粉末7gを、ビスフェノー
ルAのジグリジジルエーテル91gとポリプロピレング
リコール(400)ジグリジジルエーテル9gとを混合
し、次いでガラスビーズを有するディスパーマット(Dis
permat) 分散装置を使用して、2000rev /分(<4
0℃)で30分間分散させることにより製造した液体エ
ポキシ樹脂混合物(エポキシ価:5.1モル/kg)6
3gに添加する。得られた混合物24gを、ビスフェノ
ールAのジグリジジルエーテル91gとポリプロピレン
グリコール(400)ジグリジジルエーテル9gとを混
合することにより製造した液体エポキシ樹脂混合物(エ
ポキシ価:5.1モル/kg)56gで希釈し、次いで
この混合物を、メチルテトラヒドロフタル酸無水物66
gに添加する。未充填樹脂/硬化剤/促進剤混合物は、
40℃で152mPa ・s の粘度を有する。粘度は、40
℃で48時間貯蔵後に二倍となる。W12EST石英粉
末60gを未充填樹脂/硬化剤/促進剤混合物40gに
添加し、次いでガラスビーズを有するディスパーマット
(Dispermat) 分散装置を使用して、1000rev /分
(<25℃)で混合する。石英粉末を充填することによ
り得られた樹脂/硬化剤/促進剤混合物は、40℃で5
000mPa ・s の粘度を有する。粘度は、40℃で46
時間貯蔵後に二倍となる。温度に応じて測定したゲル化
時間を表1に示す。
【0091】実施例III .7.:実施例II.6.で製造
したミクロゲルイミダゾール粉末10.0gを、ビスフ
ェノールAのジグリジジルエーテル91gとポリプロピ
レングリコール(400)ジグリジジルエーテル9gと
を混合し、次いでガラスビーズを有するディスパーマッ
ト(Dispermat) 分散装置を使用して、2000rev /分
(<40℃)で30分間分散させることにより製造した
液体エポキシ樹脂混合物(エポキシ価:5.1モル/k
g)100gに添加する。得られた混合物13.2g
を、ビスフェノールAのジグリジジルエーテル91gと
ポリプロピレングリコール(400)ジグリジジルエー
テル9gとを混合することにより製造した液体エポキシ
樹脂混合物(エポキシ価:5.1モル/kg)26.8
gで希釈し、次いでこの混合物を、メチルテトラヒドロ
フタル酸無水物33gに添加する。未充填樹脂/硬化剤
/促進剤混合物は、40℃で145mPa ・s の粘度を有
する。粘度は、40℃で85時間貯蔵後に二倍となる。
温度に応じて測定したゲル化時間を表1に示す。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 59/40 C08G 59/40 C08L 33/00 C08L 33/00 (72)発明者 キャン タン スイス国,4104 オーバーヴィル,シュタ レンマットシュトラーセ 12 (72)発明者 ザマー ホーザム エルディン スイス国,1784 コーテピン,ラ グラン ド フィン(番地表示なし)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸基を含むミクロゲルと窒素含
    有塩基との反応生成物。
  2. 【請求項2】 ミクロゲルが、少なくとも一種の不飽和
    カルボン酸と少なくとも一種の多官能性架橋剤とのコポ
    リマーである請求項1記載の反応生成物。
  3. 【請求項3】 ミクロゲルが、少なくとも一種の不飽和
    カルボン酸、カルボン酸基を含まない少なくとも一種の
    ビニルモノマーと少なくとも一種の多官能性架橋剤との
    コポリマーである請求項1記載の反応生成物。
  4. 【請求項4】 不飽和カルボン酸がアクリル酸、メタク
    リル酸、2−カルボキシエチルアクリレート、2−カル
    ボキシエチルメタクリレート、フタル酸モノ(2−アク
    リロイルエチル)エステル、フタル酸モノ(2−メタク
    リロイルエチル)エステル、マレイン酸、マレイン酸モ
    ノメチルエステル、マレイン酸モノエチルエステル、フ
    マル酸、フマル酸モノメチルエステル、フマル酸モノエ
    チルエステル、イタコン酸、桂皮酸、クロトン酸、4−
    ビニルシクロヘキサンカルボン酸、4−ビニルフェニル
    酢酸及びp−ビニル安息香酸から選択された請求項2又
    は3記載の反応生成物。
  5. 【請求項5】 不飽和カルボン酸がアクリル酸又はメタ
    クリル酸である請求項2又は3記載の反応生成物。
  6. 【請求項6】 多官能性架橋剤が、脂肪族,脂環式又は
    芳香族ポリオールの多官能性アクリル酸エステル又はメ
    タクリル酸エステル、アクリル酸又はメタクリル酸とポ
    リグリシジル化合物との付加生成物、アクリル酸又はメ
    タクリル酸とグリシジルアクリレート又はメタクリレー
    トとの付加生成物、アクリル酸アルケニルエステル又は
    メタクリル酸アルケニルエステル、ジアルケニルシクロ
    ヘキサン又はジアルケニルベンゼンである請求項2又は
    3記載の反応生成物。
  7. 【請求項7】 多官能性架橋剤が、エチレングリコール
    ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
    ト、プロピレングリコールジアクリレート、プロピレン
    グリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオール
    ジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレ
    ート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエ
    チレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレング
    リコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジ
    メタクリレート、1,1,1−トリメチロールプロパン
    トリアクリレート、1,1,1−トリメチロールプロパ
    ントリメタクリレート、ビスフェノールAのジグリシジ
    ルエーテルジアクリレート、ビスフェノールAのジグリ
    シジルエーテルジメタクリレート、アクリル酸アリルエ
    ステル、メタクリル酸アリルエステル、ジビニルシクロ
    ヘキサン及びジビニルベンゼンから選択された請求項2
    又は3記載の反応生成物。
  8. 【請求項8】 カルボン酸基を含まないビニルモノマー
    が、アルキルエステル、ヒドロキシアルキルエステル又
    は不飽和カルボン酸のグリシジルエステルである、又は
    スチレン誘導体である請求項3記載の反応生成物。
  9. 【請求項9】 カルボン酸基を含まないビニルモノマー
    が、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
    ルアクリレート、エチルメタクリレート、2−ヒドロキ
    シエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリ
    レート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、
    2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシル
    メタクリレート又はスチレンである請求項3記載の反応
    生成物。
  10. 【請求項10】 ミクロゲルが、少なくとも一種の不飽
    和カルボン酸2ないし70重量%、少なくとも一種のカ
    ルボン酸基を含まないビニルモノマー0ないし96重量
    %、及び少なくとも一種の多官能性架橋剤2ないし70
    重量%から得られたコポリマーである請求項1記載の反
    応生成物。
  11. 【請求項11】 窒素含有塩基がアミン、ポリアミン又
    はイミダゾールである請求項1記載の反応生成物。
  12. 【請求項12】 窒素含有塩基が次式I,II又はIII : 【化1】 〔式中、R1 ないしR7 は互いに独立して水素原子、炭
    素原子数1ないし12のアルキル基、非置換又は置換さ
    れたフェニル基、ベンジル基、フェニルエチル基、シク
    ロペンチル基又はシクロヘキシル基を表わし、或いはR
    2 及びR3 又はR4 及びR5 又はR6 及びR7 が一緒に
    なって、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、−(C
    2 2 −O−(CH2 2 −基又は−(CH2 2
    NH−(CH2 2 −基を表わし、 Aは炭素原子数1ないし30のアルカンジイル基を表わ
    し、 R8 ないしR11は互いに独立して水素原子、炭素原子数
    1ないし18のアルキル基、フェニル基又はベンジル基
    を表わし、或いはR8 及びR9 又はR8 及びR11又はR
    10及びR11が一緒になって、テトラメチレン基、ペンタ
    メチレン基、−(CH2 2 −O−(CH2 2 −基又
    は−(CH2 2 −NH−(CH2 2−基を表わす〕
    で表わされるアミン又はイミダゾールである請求項1記
    載の反応生成物。
  13. 【請求項13】 窒素含有塩基が2−フェニルイミダゾ
    ール、2−イソプロピルイミダゾール、2−ドデシルイ
    ミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール又は2−エ
    チル−4−メチルイミダゾールである請求項1記載の反
    応生成物。
  14. 【請求項14】 カルボン酸基を含むミクロゲルが、0
    ℃ないし200℃の温度で窒素含有塩基と反応させら
    れ、出発物質は、カルボン酸基の数が塩基の窒素原子の
    数と等しいか又はそれよりも多い量使用される請求項1
    記載の反応生成物の製造方法。
  15. 【請求項15】(a)分子当たり平均して一つよりも多
    い1,2−エポキシ基を有するエポキシ樹脂と、(b)
    請求項1記載の反応生成物とからなる組成物。
  16. 【請求項16】(c)成分(b)と異なるエポキシ樹脂
    (a)のための硬化剤を更に含む請求項15記載の組成
    物。
  17. 【請求項17】 エポキシ樹脂(a)として、ビスフェ
    ノールAのジグリシジルエーテル又はビスフェノールF
    のジグリシジルエーテルを含む請求項15記載の組成
    物。
  18. 【請求項18】 硬化剤(c)として、ポリカルボン酸
    無水物を含む請求項16記載の組成物。
  19. 【請求項19】 成分(a):成分(b)の重量比が
    1:5ないし500:1である請求項15記載の組成
    物。
  20. 【請求項20】 成分(a):成分(b)の重量比が
    1:2ないし2000:1である請求項16記載の組成
    物。
  21. 【請求項21】 請求項15記載の組成物を硬化するこ
    とにより得ることができる架橋された生成物。
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