JPH1058932A - 操舵輪用独立懸架式サスペンション - Google Patents
操舵輪用独立懸架式サスペンションInfo
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- JPH1058932A JPH1058932A JP8227877A JP22787796A JPH1058932A JP H1058932 A JPH1058932 A JP H1058932A JP 8227877 A JP8227877 A JP 8227877A JP 22787796 A JP22787796 A JP 22787796A JP H1058932 A JPH1058932 A JP H1058932A
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- B60G3/265—Means for maintaining substantially-constant wheel camber during suspension movement ; Means for controlling the variation of the wheel position during suspension movement with a strut cylinder contributing to the suspension geometry by being linked to the wheel support via an articulation
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- B60G2200/44—Indexing codes relating to the wheels in the suspensions steerable
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- B60G2204/148—Mounting of suspension arms on the unsprung part of the vehicle, e.g. wheel knuckle or rigid axle
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- B60G2204/14—Mounting of suspension arms
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- B60G2204/1484—Mounting of suspension arms on the unsprung part of the vehicle, e.g. wheel knuckle or rigid axle on an intermediate upright strut upon which the stub axle is pivoted
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- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/50—Constructional features of wheel supports or knuckles, e.g. steering knuckles, spindle attachments
Abstract
(57)【要約】
【課題】 制動時に於ける車輌の走行安定性を悪化させ
ることなく悪路走行時等に於ける車輌の乗り心地性を向
上させる。 【解決手段】 車輪12を回転可能に支持するキャリア
10と、キャリアを転舵自在に支持するナックル20と
を含む操舵輪用独立懸架式サスペンション。内端にて弾
性ジョイント42を介して車体(44)に枢支され外端
にて少なくとも車輌前後方向に延在する軸線38の周り
に枢動可能にナックルの上方部に連結されたアッパアー
ム40と、内端にて弾性ジョイント52を介して車体に
枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延在する軸
線48の周りに枢動可能にナックルの下方部に連結され
たロアアーム50と、少なくとも車輌前後方向に延在し
一端にて車体に枢着され他端にてナックルに枢着された
ストラットバー72とを有する。
ることなく悪路走行時等に於ける車輌の乗り心地性を向
上させる。 【解決手段】 車輪12を回転可能に支持するキャリア
10と、キャリアを転舵自在に支持するナックル20と
を含む操舵輪用独立懸架式サスペンション。内端にて弾
性ジョイント42を介して車体(44)に枢支され外端
にて少なくとも車輌前後方向に延在する軸線38の周り
に枢動可能にナックルの上方部に連結されたアッパアー
ム40と、内端にて弾性ジョイント52を介して車体に
枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延在する軸
線48の周りに枢動可能にナックルの下方部に連結され
たロアアーム50と、少なくとも車輌前後方向に延在し
一端にて車体に枢着され他端にてナックルに枢着された
ストラットバー72とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
サスペンションに係り、更に詳細には操舵輪用の独立懸
架式サスペンションに係る。
サスペンションに係り、更に詳細には操舵輪用の独立懸
架式サスペンションに係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の操舵輪用の独立懸架式
サスペンションの一つとして、例えば特開平6−211
014号公報の図3に示されている如く、車輪を回転可
能に支持するキャリアと、キャリアを転舵自在に支持す
るナックルと、内端にて少なくとも車輌前後方向に延在
する軸線の周りに枢動可能に弾性ジョイントを介して車
体に連結され外端にてナックルの上方部に枢着されたア
ッパアームと、内端にて弾性ジョイントを介して車体に
枢支され車輌前後方向に隔置された二つの内端にてナッ
クルの下方部に枢着されたロアアームと、少なくとも車
輌前後方向に延在し前端にて車体に枢着され後端にてナ
ックルに枢着されたストラットバーとを含むサスペンシ
ョンが従来より知られている。
サスペンションの一つとして、例えば特開平6−211
014号公報の図3に示されている如く、車輪を回転可
能に支持するキャリアと、キャリアを転舵自在に支持す
るナックルと、内端にて少なくとも車輌前後方向に延在
する軸線の周りに枢動可能に弾性ジョイントを介して車
体に連結され外端にてナックルの上方部に枢着されたア
ッパアームと、内端にて弾性ジョイントを介して車体に
枢支され車輌前後方向に隔置された二つの内端にてナッ
クルの下方部に枢着されたロアアームと、少なくとも車
輌前後方向に延在し前端にて車体に枢着され後端にてナ
ックルに枢着されたストラットバーとを含むサスペンシ
ョンが従来より知られている。
【0003】かかるサスペンションによれば、ナックル
に対するキャリアの相対回転の軸線によりキングピン軸
が郭定されるので、アッパアーム及びロアアームの外
端、即ちこれらのアームとナックルとの間の二つの枢点
によりキングピン軸が郭定される一般的な操舵輪用の独
立懸架式サスペンションの場合に比して、キングピン軸
の設定の自由度を高くすることができる。
に対するキャリアの相対回転の軸線によりキングピン軸
が郭定されるので、アッパアーム及びロアアームの外
端、即ちこれらのアームとナックルとの間の二つの枢点
によりキングピン軸が郭定される一般的な操舵輪用の独
立懸架式サスペンションの場合に比して、キングピン軸
の設定の自由度を高くすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、車輌の良好な
乗り心地性を確保するためには、車輪が路面の突起を乗
り越す場合の如く路面よりの外乱に起因して車輪に前後
力が作用する際の衝撃が車体に伝達され難くくなるよ
う、アッパアーム及びロアアームの内端の弾性ジョイン
トの剛性が低く設定されることにより、サスペンション
の前後コンプライアンスが高く設定されハーシュネスが
低減されることが好ましい。
乗り心地性を確保するためには、車輪が路面の突起を乗
り越す場合の如く路面よりの外乱に起因して車輪に前後
力が作用する際の衝撃が車体に伝達され難くくなるよ
う、アッパアーム及びロアアームの内端の弾性ジョイン
トの剛性が低く設定されることにより、サスペンション
の前後コンプライアンスが高く設定されハーシュネスが
低減されることが好ましい。
【0005】上記公開公報に記載されている如き従来の
サスペンションに於いても、アッパアーム及びロアアー
ムの内端の弾性ジョイントの剛性が低く設定されると、
車輪の回転中心に前後力が作用する場合に於ける二つの
アームの外端の前後方向の移動量が大きくなり、サスペ
ンションの前後コンプライアンスが高くなるので、車輌
の良好な乗り心地性を確保することができる。
サスペンションに於いても、アッパアーム及びロアアー
ムの内端の弾性ジョイントの剛性が低く設定されると、
車輪の回転中心に前後力が作用する場合に於ける二つの
アームの外端の前後方向の移動量が大きくなり、サスペ
ンションの前後コンプライアンスが高くなるので、車輌
の良好な乗り心地性を確保することができる。
【0006】しかし車輌の制動時に車輪に作用する前後
力は車輪の接地点に作用するので、アッパアーム及びロ
アアーム両方の内端の弾性ジョイントの剛性が低く設定
されても、ロアアームの外端の前後方向の移動量はアッ
パアームの外端の移動量に比して大きく、そのためキャ
スタ剛性が低下してキャスタ角及びキャスタトレールの
変化量が大きくなり、これにより制動時に於ける車輌の
走行安定性が悪化するという問題がある。
力は車輪の接地点に作用するので、アッパアーム及びロ
アアーム両方の内端の弾性ジョイントの剛性が低く設定
されても、ロアアームの外端の前後方向の移動量はアッ
パアームの外端の移動量に比して大きく、そのためキャ
スタ剛性が低下してキャスタ角及びキャスタトレールの
変化量が大きくなり、これにより制動時に於ける車輌の
走行安定性が悪化するという問題がある。
【0007】特にこの問題は、サスペンションの前後コ
ンプライアンスを高く設定する上で有利な上記公開公報
に記載されている如きアーム構成、即ちロアアームが所
謂逆A型アームでありアッパアームが所謂A型アームで
ある場合に顕著であるが、アッパアームが逆A型アーム
でありロアアームがA型アームである場合やアッパアー
ム及びロアアームの両者がA型アームである場合にも同
様に生じる。
ンプライアンスを高く設定する上で有利な上記公開公報
に記載されている如きアーム構成、即ちロアアームが所
謂逆A型アームでありアッパアームが所謂A型アームで
ある場合に顕著であるが、アッパアームが逆A型アーム
でありロアアームがA型アームである場合やアッパアー
ム及びロアアームの両者がA型アームである場合にも同
様に生じる。
【0008】本発明は、上記公開公報に記載されている
如き従来のサスペンションに於ける上述の如き問題に鑑
みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、キャ
スタ剛性の低下は車輪の接地点に前後力が作用した場合
に於けるアッパアーム及びロアアームの外端の前後方向
の移動量が比較的大きく相違することによるものである
ことに着目し、アッパアーム及びロアアームをそれらの
外端の前後方向の移動量ができるだけ同一になるよう構
成することにより、制動時に於ける車輌の走行安定性を
悪化させることなく悪路走行時等に於ける車輌の乗り心
地性を向上させることである。
如き従来のサスペンションに於ける上述の如き問題に鑑
みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、キャ
スタ剛性の低下は車輪の接地点に前後力が作用した場合
に於けるアッパアーム及びロアアームの外端の前後方向
の移動量が比較的大きく相違することによるものである
ことに着目し、アッパアーム及びロアアームをそれらの
外端の前後方向の移動量ができるだけ同一になるよう構
成することにより、制動時に於ける車輌の走行安定性を
悪化させることなく悪路走行時等に於ける車輌の乗り心
地性を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の主要な課題は、本
発明によれば、請求項1の構成、即ち車輪を回転可能に
支持するキャリアと、前記キャリアを転舵自在に支持す
るナックルと、内端にて弾性ジョイントを介して車体に
枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延在する軸
線の周りに枢動可能に前記ナックルの上方部に連結され
たアッパアームと、内端にて弾性ジョイントを介して前
記車体に枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延
在する軸線の周りに枢動可能に前記ナックルの下方部に
連結されたロアアームと、少なくとも車輌前後方向に延
在し一端にて前記車体に枢着され他端にて前記ナックル
に枢着されたストラットバーとを含む操舵輪用独立懸架
式サスペンションによって達成される。
発明によれば、請求項1の構成、即ち車輪を回転可能に
支持するキャリアと、前記キャリアを転舵自在に支持す
るナックルと、内端にて弾性ジョイントを介して車体に
枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延在する軸
線の周りに枢動可能に前記ナックルの上方部に連結され
たアッパアームと、内端にて弾性ジョイントを介して前
記車体に枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延
在する軸線の周りに枢動可能に前記ナックルの下方部に
連結されたロアアームと、少なくとも車輌前後方向に延
在し一端にて前記車体に枢着され他端にて前記ナックル
に枢着されたストラットバーとを含む操舵輪用独立懸架
式サスペンションによって達成される。
【0010】上述の構成によれば、アッパアーム及びロ
アアームの何れも内端にて弾性ジョイントを介して車体
に枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延在する
軸線の周りに枢動可能にナックルに連結されているの
で、車輪の接地点に前後力が作用する場合にも、アッパ
アーム及びロアアームの何れも内端の弾性ジョイントの
周りに枢動し、従ってキャスタ角及びキャスタトレール
が大きく変化することなくサスペンションの十分な前後
コンプライアンスが確保され、これにより制動時に於け
る車輌の走行安定性を悪化させることなく悪路走行時等
に於ける車輌の乗り心地性が向上される。
アアームの何れも内端にて弾性ジョイントを介して車体
に枢支され外端にて少なくとも車輌前後方向に延在する
軸線の周りに枢動可能にナックルに連結されているの
で、車輪の接地点に前後力が作用する場合にも、アッパ
アーム及びロアアームの何れも内端の弾性ジョイントの
周りに枢動し、従ってキャスタ角及びキャスタトレール
が大きく変化することなくサスペンションの十分な前後
コンプライアンスが確保され、これにより制動時に於け
る車輌の走行安定性を悪化させることなく悪路走行時等
に於ける車輌の乗り心地性が向上される。
【0011】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の課題解決手段
の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に
於て、アッパアームの外端は車輪のタイヤの外縁より下
方であり且つタイヤの内縁より上方に位置するよう構成
される(好ましい態様1)。
の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成に
於て、アッパアームの外端は車輪のタイヤの外縁より下
方であり且つタイヤの内縁より上方に位置するよう構成
される(好ましい態様1)。
【0012】また本発明の課題解決手段の他の一つの好
ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、ス
トラットバーの他端は車輪の回転軸線より下方であり且
つロアアームの外端より上方に位置するよう構成される
(好ましい態様2)。
ましい態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、ス
トラットバーの他端は車輪の回転軸線より下方であり且
つロアアームの外端より上方に位置するよう構成される
(好ましい態様2)。
【0013】また本発明の課題解決手段の更に他の一つ
の好ましい態様によれば、上記請求項1又は上記好まし
い態様2の構成に於いて、ストラットバーは後端にて車
体に枢着され前端にてナックルに枢着され、後端は前端
より上方に位置するよう構成される(好ましい態様
3)。
の好ましい態様によれば、上記請求項1又は上記好まし
い態様2の構成に於いて、ストラットバーは後端にて車
体に枢着され前端にてナックルに枢着され、後端は前端
より上方に位置するよう構成される(好ましい態様
3)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を実施形態について詳細に説明する。
発明を実施形態について詳細に説明する。
【0015】図1は操舵駆動輪のダブルウイッシュボー
ン式サスペンションとして構成された本発明による操舵
輪用サスペンションの一つの実施形態を示す斜視図、図
2乃至図4はそれぞれ図1に示された実施形態を車輌の
後方、上方、内方より見たスケルトン図である。尚図2
乃至図4に於いては簡略化の目的で操舵系の図示は省略
されている。
ン式サスペンションとして構成された本発明による操舵
輪用サスペンションの一つの実施形態を示す斜視図、図
2乃至図4はそれぞれ図1に示された実施形態を車輌の
後方、上方、内方より見たスケルトン図である。尚図2
乃至図4に於いては簡略化の目的で操舵系の図示は省略
されている。
【0016】これらの図に於て、10は車輪12を回転
軸線Oの周りに回転可能に支持する車輪支持部材として
のキャリアを示している。キャリア10の上端部にはボ
ルト14により連結部材16が固定されており、連結部
材16はボールジョイント18によりナックル20のア
ッパアーム部20Aに枢動自在に連結されている。同様
にキャリア10の下端部にはボルト22により連結部材
24が固定されており、連結部材24はボールジョイン
ト26によりナックル20のロアアーム部20Bに枢動
自在に連結されている。
軸線Oの周りに回転可能に支持する車輪支持部材として
のキャリアを示している。キャリア10の上端部にはボ
ルト14により連結部材16が固定されており、連結部
材16はボールジョイント18によりナックル20のア
ッパアーム部20Aに枢動自在に連結されている。同様
にキャリア10の下端部にはボルト22により連結部材
24が固定されており、連結部材24はボールジョイン
ト26によりナックル20のロアアーム部20Bに枢動
自在に連結されている。
【0017】連結部材24にはナックルアーム24Aが
一体に設けられており、ナックルアーム24Aの先端に
はボールジョイント28によりステアリング装置30の
タイロッド32が枢着されている。かくしてボールジョ
イント18及び26の中心はキングピン軸34を郭定
し、ナックル20はキャリア10をキングピン軸34の
周りに転舵自在に支持しており、キャリア10はステア
リング装置30によって駆動されることによりキングピ
ン軸34の周りにナックル20に対し相対的に回転さ
れ、これにより車輪12が操舵されるようになってい
る。
一体に設けられており、ナックルアーム24Aの先端に
はボールジョイント28によりステアリング装置30の
タイロッド32が枢着されている。かくしてボールジョ
イント18及び26の中心はキングピン軸34を郭定
し、ナックル20はキャリア10をキングピン軸34の
周りに転舵自在に支持しており、キャリア10はステア
リング装置30によって駆動されることによりキングピ
ン軸34の周りにナックル20に対し相対的に回転さ
れ、これにより車輪12が操舵されるようになってい
る。
【0018】図4に示されている如く、キングピン軸3
4は車輪12が中立位置にある状態に於いて車輪12の
回転軸線Oを通り、上方より下方へ向かうにつれて車輌
前方へ傾斜して延在し、路面Gに対する車輪12の接地
点Pよりも車輌前方にて路面Gと交差し、これによりキ
ャスタトレールTc 及びキャスタ角θc を郭定してい
る。
4は車輪12が中立位置にある状態に於いて車輪12の
回転軸線Oを通り、上方より下方へ向かうにつれて車輌
前方へ傾斜して延在し、路面Gに対する車輪12の接地
点Pよりも車輌前方にて路面Gと交差し、これによりキ
ャスタトレールTc 及びキャスタ角θc を郭定してい
る。
【0019】ナックル20の上端には一対のブラケット
20Cが一体に設けられており、一対のブラケット20
Cにはゴムブッシュを含むジョイント36により実質的
に車輌前後方向に延在する軸線38の周りに枢動可能に
アッパアーム40の外端が枢着されている。尚図3及び
図4に於いては、ジョイント36は便宜上二つのジョイ
ント36A及び36Bにより示されている。
20Cが一体に設けられており、一対のブラケット20
Cにはゴムブッシュを含むジョイント36により実質的
に車輌前後方向に延在する軸線38の周りに枢動可能に
アッパアーム40の外端が枢着されている。尚図3及び
図4に於いては、ジョイント36は便宜上二つのジョイ
ント36A及び36Bにより示されている。
【0020】図示の実施形態に於いては、アッパアーム
40は所謂逆A型アームと同様に機能する実質的にT形
又はL形をなすアームであり、アッパアーム40の内端
は実質的に車輌前後方向に延在するゴムブッシュを含む
ジョイント42により車体44に枢支されている。図2
に示されている如く、ジョイント36は車輪12のタイ
ヤの外縁よりも下方であってタイヤの内縁よりも上方に
位置するよう設定されている。
40は所謂逆A型アームと同様に機能する実質的にT形
又はL形をなすアームであり、アッパアーム40の内端
は実質的に車輌前後方向に延在するゴムブッシュを含む
ジョイント42により車体44に枢支されている。図2
に示されている如く、ジョイント36は車輪12のタイ
ヤの外縁よりも下方であってタイヤの内縁よりも上方に
位置するよう設定されている。
【0021】ナックル20の下端には円筒部20Dが設
けられており、円筒部20Dの両端には一対のゴムブッ
シュを含むジョイント46A及び46Bにより実質的に
車輌前後方向に延在する軸線48の周りに枢動可能にロ
アアーム50の外端が枢着されている。ロアアーム50
は所謂逆A型アームであり、ロアアーム50の内端は実
質的に車輌前後方向に延在するゴムブッシュを含むジョ
イント52により車体44に枢支されている。
けられており、円筒部20Dの両端には一対のゴムブッ
シュを含むジョイント46A及び46Bにより実質的に
車輌前後方向に延在する軸線48の周りに枢動可能にロ
アアーム50の外端が枢着されている。ロアアーム50
は所謂逆A型アームであり、ロアアーム50の内端は実
質的に車輌前後方向に延在するゴムブッシュを含むジョ
イント52により車体44に枢支されている。
【0022】ナックル20に固定されゴムブッシュを含
むジョイント56にはショックアブソーバ58の下端が
枢着されており、ショックアブソーバ58の上端はゴム
ブッシュを含むジョイント60により車体44に枢支さ
れている。ジョイント60に設けられたアッパシート6
2とショックアブソーバ58のシリンダ58Aに固定さ
れたロアシート64との間にはサスペンションプリング
としての圧縮コイルばね66が弾装されている。
むジョイント56にはショックアブソーバ58の下端が
枢着されており、ショックアブソーバ58の上端はゴム
ブッシュを含むジョイント60により車体44に枢支さ
れている。ジョイント60に設けられたアッパシート6
2とショックアブソーバ58のシリンダ58Aに固定さ
れたロアシート64との間にはサスペンションプリング
としての圧縮コイルばね66が弾装されている。
【0023】更にナックル20には車輪12を回転駆動
するドライブシャフト68を遊嵌状態にて受け入れる孔
70が設けられており、ナックル20の孔70より車輌
後方側の部分には実質的に車輌前後方向に延在するスト
ラットバー72の前端がボールジョイント74により枢
着されている。ストラットバー72の後端はゴムブッシ
ュを含むジョイント76により車体44に枢支されてい
る。図示の実施形態に於いては、ボールジョイント74
はボールジョイント26及びジョイント46A、46B
よりも上方であって車輪の回転軸線Oよりも下方に位置
している。
するドライブシャフト68を遊嵌状態にて受け入れる孔
70が設けられており、ナックル20の孔70より車輌
後方側の部分には実質的に車輌前後方向に延在するスト
ラットバー72の前端がボールジョイント74により枢
着されている。ストラットバー72の後端はゴムブッシ
ュを含むジョイント76により車体44に枢支されてい
る。図示の実施形態に於いては、ボールジョイント74
はボールジョイント26及びジョイント46A、46B
よりも上方であって車輪の回転軸線Oよりも下方に位置
している。
【0024】特に図示の実施形態に於いては、図3に示
されている如く、軸線38は車輌の上方より見て車輌前
後方向に延在しているが、軸線48は車輌の上方より見
て車輌前方側より車輌後方側へ向かうにつれてインボー
ド方向へ傾斜して延在している。また図4に示されてい
る如く、軸線38及び48は車輌の内方より見て車輌前
後方向に水平に延在している。
されている如く、軸線38は車輌の上方より見て車輌前
後方向に延在しているが、軸線48は車輌の上方より見
て車輌前方側より車輌後方側へ向かうにつれてインボー
ド方向へ傾斜して延在している。また図4に示されてい
る如く、軸線38及び48は車輌の内方より見て車輌前
後方向に水平に延在している。
【0025】また図3及び図4に示されている如く、ス
トラットバー72は前端より後端へ向かうにつれてイン
ボード方向且つ僅かに上方へ傾斜して延在しており、こ
れにより車輌の内方より見た場合のサスペンションの瞬
間中心Oi は後端のジョイント76よりも車輌後方側に
て回転軸線Oより僅かに上方に位置している。更にジョ
イント42及び52の中心を通るサスペンションの回動
軸線78は、図2及び図4に示されている如く、上方よ
り下方へ向かうにつれてインボード方向且つ車輌後方へ
傾斜して延在している。
トラットバー72は前端より後端へ向かうにつれてイン
ボード方向且つ僅かに上方へ傾斜して延在しており、こ
れにより車輌の内方より見た場合のサスペンションの瞬
間中心Oi は後端のジョイント76よりも車輌後方側に
て回転軸線Oより僅かに上方に位置している。更にジョ
イント42及び52の中心を通るサスペンションの回動
軸線78は、図2及び図4に示されている如く、上方よ
り下方へ向かうにつれてインボード方向且つ車輌後方へ
傾斜して延在している。
【0026】上述の如く構成されたサスペンションに於
いて、車輪12がバウンド、リバウンドすると、キャリ
ア10及びナックル20は一体的に上下動し、アッパア
ーム40及びロアアーム50はそれぞれ内端のジョイン
ト42及び52の周りに枢動し、ストラットバー72は
後端のジョイント76の周りに枢動する。また車輪1
2、キャリア10及びナックル20の上下方向の移動量
は実質的に同一であるので、ショックアブソーバ58は
キャリア10よりインボード側に位置するにも拘らず車
体の振動がショックアブソーバにより効果的に減衰され
る。
いて、車輪12がバウンド、リバウンドすると、キャリ
ア10及びナックル20は一体的に上下動し、アッパア
ーム40及びロアアーム50はそれぞれ内端のジョイン
ト42及び52の周りに枢動し、ストラットバー72は
後端のジョイント76の周りに枢動する。また車輪1
2、キャリア10及びナックル20の上下方向の移動量
は実質的に同一であるので、ショックアブソーバ58は
キャリア10よりインボード側に位置するにも拘らず車
体の振動がショックアブソーバにより効果的に減衰され
る。
【0027】また車輪12が前後力を受けると、ナック
ル20に対するキャリア10のキングピン軸34の周り
の相対回転はタイロッド32により規制されるので、ナ
ックル20等は実質的にジョイント42及び52の中心
を通る回動軸線78の周りに前後方向に揺動しようと
し、車輪12が受けた前後力は主としてストラットバー
72により担持される。従ってストラットバー72の前
端のジョイント74若しくは後端のジョイント76の剛
性を比較的低く設定することにより、サスペンションの
前後コンプライアンスを高くし、これにより車輌の乗り
心地性を向上させることができる。
ル20に対するキャリア10のキングピン軸34の周り
の相対回転はタイロッド32により規制されるので、ナ
ックル20等は実質的にジョイント42及び52の中心
を通る回動軸線78の周りに前後方向に揺動しようと
し、車輪12が受けた前後力は主としてストラットバー
72により担持される。従ってストラットバー72の前
端のジョイント74若しくは後端のジョイント76の剛
性を比較的低く設定することにより、サスペンションの
前後コンプライアンスを高くし、これにより車輌の乗り
心地性を向上させることができる。
【0028】例えば図5に示されている如く、車輪12
が路面Gの突起等を乗り越すことにより車輪12がその
回転軸線Oの位置にて車輌後方への力Fr を受けると、
サスペンションの前後コンプライアンスにより回転軸線
Oは車輌後方へδ移動し、車輪12が路面Gより受ける
衝撃が緩和されることにより車輌の良好な乗り心地性が
確保される。またこの場合ナックル20等は実質的に回
動軸線78の周りに車輌後方へ回転し、ボールジョイン
ト18及び26の車輌後方への移動量は実質的に互いに
同一であり、キャスタトレールTc 及びキャスタ角θc
も実質的に変化しないので、車輪が路面の突起を乗り越
す場合等に於ける車輌の走行安定性の悪化を確実に防止
することができる。
が路面Gの突起等を乗り越すことにより車輪12がその
回転軸線Oの位置にて車輌後方への力Fr を受けると、
サスペンションの前後コンプライアンスにより回転軸線
Oは車輌後方へδ移動し、車輪12が路面Gより受ける
衝撃が緩和されることにより車輌の良好な乗り心地性が
確保される。またこの場合ナックル20等は実質的に回
動軸線78の周りに車輌後方へ回転し、ボールジョイン
ト18及び26の車輌後方への移動量は実質的に互いに
同一であり、キャスタトレールTc 及びキャスタ角θc
も実質的に変化しないので、車輪が路面の突起を乗り越
す場合等に於ける車輌の走行安定性の悪化を確実に防止
することができる。
【0029】また図5に示されている如く、車輌の制動
時に車輪12が路面Gに対する接地点Pに於いて制動力
Fb を受けると、その力はキャリア10及び連結部材1
6、24を介してボールジョイント18及び26へ伝達
され、これらのボールジョイントへ伝達された車輌後方
への力はナックル20、ジョイント36を介してアッパ
アーム40の外端に車輌後方への力として伝達され、ま
たナックル20、ジョイント46A及び46Bを介して
ロアアーム50の外端に車輌後方への力として伝達さ
れ、これによりナックル20等は実質的に回動軸線78
の周りに車輌後方へ回転する。
時に車輪12が路面Gに対する接地点Pに於いて制動力
Fb を受けると、その力はキャリア10及び連結部材1
6、24を介してボールジョイント18及び26へ伝達
され、これらのボールジョイントへ伝達された車輌後方
への力はナックル20、ジョイント36を介してアッパ
アーム40の外端に車輌後方への力として伝達され、ま
たナックル20、ジョイント46A及び46Bを介して
ロアアーム50の外端に車輌後方への力として伝達さ
れ、これによりナックル20等は実質的に回動軸線78
の周りに車輌後方へ回転する。
【0030】従って車輌の制動時に於けるボールジョイ
ント18及び26の車輌後方への移動量は実質的に互い
に同一であるので、キャスタトレールTc 及びキャスタ
角θc は実質的に変化せず、これによりサスペンション
の十分な前後コンプライアンスを確保しつつ車輌の制動
時に於ける走行安定性の悪化を確実に防止することがで
きる。
ント18及び26の車輌後方への移動量は実質的に互い
に同一であるので、キャスタトレールTc 及びキャスタ
角θc は実質的に変化せず、これによりサスペンション
の十分な前後コンプライアンスを確保しつつ車輌の制動
時に於ける走行安定性の悪化を確実に防止することがで
きる。
【0031】これに対しアッパアーム及びロアアームの
少なくとも一方がA型アームである従来のサスペンショ
ンに於いては、サスペンションの十分な前後コンプライ
アンスを確保して車輌の良好な乗り心地性を確保するた
めには、少なくともロアアーム内端のジョイントの剛性
を低く設定しなければならない。その場合には図6に示
されている如く、車輪12がその回転軸線Oの位置にて
車輌後方への力Fr を受けると、アッパアームの外端の
ジョイント36も車輌後方へ移動し、キャスタトレール
Tc 及びキャスタ角θc の変化は比較的小さいが、車輌
の制動時に車輪12が路面Gに対する接地点Pに於いて
制動力Fb を受けると、図6に於いて破線にて示されて
いる如く、ロアアームの外端のジョイント46は比較的
大きく車輌後方へ変位するのに対し、アッパアームの外
端のジョイント36は実質的に変位せず、そのためキャ
スタトレールTc 及びキャスタ角θc が大きく変化す
る。従って従来のサスペンションに於いては、車輌の良
好な乗り心地性を確保しつつ車輌の制動時に於ける走行
安定性を向上させることが困難である。
少なくとも一方がA型アームである従来のサスペンショ
ンに於いては、サスペンションの十分な前後コンプライ
アンスを確保して車輌の良好な乗り心地性を確保するた
めには、少なくともロアアーム内端のジョイントの剛性
を低く設定しなければならない。その場合には図6に示
されている如く、車輪12がその回転軸線Oの位置にて
車輌後方への力Fr を受けると、アッパアームの外端の
ジョイント36も車輌後方へ移動し、キャスタトレール
Tc 及びキャスタ角θc の変化は比較的小さいが、車輌
の制動時に車輪12が路面Gに対する接地点Pに於いて
制動力Fb を受けると、図6に於いて破線にて示されて
いる如く、ロアアームの外端のジョイント46は比較的
大きく車輌後方へ変位するのに対し、アッパアームの外
端のジョイント36は実質的に変位せず、そのためキャ
スタトレールTc 及びキャスタ角θc が大きく変化す
る。従って従来のサスペンションに於いては、車輌の良
好な乗り心地性を確保しつつ車輌の制動時に於ける走行
安定性を向上させることが困難である。
【0032】また従来のサスペンションに於いて車輌の
制動時に於けるキャスタトレール及びキャスタ角の変化
を低減するためには、アッパアームの外端のジョイント
36をできるだけ高い位置、例えば図6に示されている
如く車輪12の外縁よりも上方に設定しなけれはなら
ず、そのため車体のフード高さが高くならざるを得ない
のに対し、図示の実施形態によれば、アッパアームの外
端のジョイント36は車輪12のタイヤの外縁よりも下
方であってタイヤの内縁よりも上方に位置しているの
で、従来のサスペンションの場合に比して車体のフード
高さを低くすることができる。
制動時に於けるキャスタトレール及びキャスタ角の変化
を低減するためには、アッパアームの外端のジョイント
36をできるだけ高い位置、例えば図6に示されている
如く車輪12の外縁よりも上方に設定しなけれはなら
ず、そのため車体のフード高さが高くならざるを得ない
のに対し、図示の実施形態によれば、アッパアームの外
端のジョイント36は車輪12のタイヤの外縁よりも下
方であってタイヤの内縁よりも上方に位置しているの
で、従来のサスペンションの場合に比して車体のフード
高さを低くすることができる。
【0033】また周知の如く、アッパアーム及びロアア
ームがそれぞれ車輌前後方向に隔置された二つのアーム
よりなる所謂ダブルジョイント式のサスペンションによ
ってもキングピン軸の設定の自由度を高くすることがで
きるが、ダブルジョイント式のサスペンションに於いて
は車輪の操舵時にアッパアーム及びロアアームの延在方
向が変化することに起因してキングピン軸の位置が比較
的大きく変位するという問題がある。
ームがそれぞれ車輌前後方向に隔置された二つのアーム
よりなる所謂ダブルジョイント式のサスペンションによ
ってもキングピン軸の設定の自由度を高くすることがで
きるが、ダブルジョイント式のサスペンションに於いて
は車輪の操舵時にアッパアーム及びロアアームの延在方
向が変化することに起因してキングピン軸の位置が比較
的大きく変位するという問題がある。
【0034】これに対し図示の実施形態によれば、キャ
リア10がステアリング装置30によってキングピン軸
34の周り駆動されることにより車輪12が操舵される
場合にも、アッパアーム40及びロアアーム50が回動
軸線78の周りに前後方向に揺動することがストラット
バー72により規制されるので、車輪の操舵時にキング
ピン軸34の位置が大きく変位することを確実に防止
し、これによりダブルジョイント式のサスペンションの
場合に比して車輌の旋回性能を向上させることができ
る。
リア10がステアリング装置30によってキングピン軸
34の周り駆動されることにより車輪12が操舵される
場合にも、アッパアーム40及びロアアーム50が回動
軸線78の周りに前後方向に揺動することがストラット
バー72により規制されるので、車輪の操舵時にキング
ピン軸34の位置が大きく変位することを確実に防止
し、これによりダブルジョイント式のサスペンションの
場合に比して車輌の旋回性能を向上させることができ
る。
【0035】また図示の実施形態によれば、ストラット
バー72の前端のジョイント74はロアアーム50の外
端のジョイント46A及び46Bよりも上方であって車
輪12の回転軸線Oよりも下方に位置しているので、車
輪が路面の突起を乗り越す場合の如く車輪が回転軸線O
の位置にて前後力を受ける場合及び車輌の制動時の如く
車輪が接地点にて前後力を受ける場合の何れについて
も、ストラットバー72は前後力を良好に担持すること
ができる。
バー72の前端のジョイント74はロアアーム50の外
端のジョイント46A及び46Bよりも上方であって車
輪12の回転軸線Oよりも下方に位置しているので、車
輪が路面の突起を乗り越す場合の如く車輪が回転軸線O
の位置にて前後力を受ける場合及び車輌の制動時の如く
車輪が接地点にて前後力を受ける場合の何れについて
も、ストラットバー72は前後力を良好に担持すること
ができる。
【0036】また図示の実施形態によれば、ストラット
バー72の前端のジョイント74の位置に応じて車輪の
接地点に前後力が作用する際に於けるアッパアーム40
及びロアアーム50の内端の周りに作用する前後方向の
モーメントの比が変化するので、例えばジョイント74
の位置を高めに設定することにより制動時のアンチダイ
ブ効果を高くすることができ、逆にジョイント74の位
置を低めに設定することにより加速時のアンチリフト効
果を高くすることができる。
バー72の前端のジョイント74の位置に応じて車輪の
接地点に前後力が作用する際に於けるアッパアーム40
及びロアアーム50の内端の周りに作用する前後方向の
モーメントの比が変化するので、例えばジョイント74
の位置を高めに設定することにより制動時のアンチダイ
ブ効果を高くすることができ、逆にジョイント74の位
置を低めに設定することにより加速時のアンチリフト効
果を高くすることができる。
【0037】尚図示の実施形態に於ては、ストラットバ
ー72は前端にてナックル20に枢着され後端にて車体
に枢支されているが、ストラットバー72は前端にて車
体に枢支され後端にてナックル20に枢着されてもよ
く、その場合には前端は後端よりも高い位置に設定され
ることが好ましい。
ー72は前端にてナックル20に枢着され後端にて車体
に枢支されているが、ストラットバー72は前端にて車
体に枢支され後端にてナックル20に枢着されてもよ
く、その場合には前端は後端よりも高い位置に設定され
ることが好ましい。
【0038】また軸線38及び48は車輌の横方向に見
て車輌前後方向に水平に延在しているが、例えば軸線3
8は車輌後方へ向かうにつれて下がる方向に傾斜してい
てもよく、またストラットバー72が前端にて車体に枢
支され後端にてナックル20に枢着される場合には、軸
線48は車輌前方へ向かうにつれて上がる方向に傾斜し
ていてもよい。
て車輌前後方向に水平に延在しているが、例えば軸線3
8は車輌後方へ向かうにつれて下がる方向に傾斜してい
てもよく、またストラットバー72が前端にて車体に枢
支され後端にてナックル20に枢着される場合には、軸
線48は車輌前方へ向かうにつれて上がる方向に傾斜し
ていてもよい。
【0039】また回動軸線78は車輪12のバウンド、
リバウンドに伴うストラットバー72の後端の周りの枢
動によるキャリア10及びナックル20の前後方向の回
動軸線であるので、回動軸線78の傾斜はサスペンショ
ンのアライメント変化には殆ど影響を及ぼさず、従って
回動軸線78は図示の実施形態の傾斜方向以外の方向に
傾斜していてもよい。
リバウンドに伴うストラットバー72の後端の周りの枢
動によるキャリア10及びナックル20の前後方向の回
動軸線であるので、回動軸線78の傾斜はサスペンショ
ンのアライメント変化には殆ど影響を及ぼさず、従って
回動軸線78は図示の実施形態の傾斜方向以外の方向に
傾斜していてもよい。
【0040】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
いて詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0041】例えば図示の実施形態は前輪駆動車又は四
輪駆動車の前輪の如く操舵駆動輪のサスペンションとし
て構成されているが、本発明のサスペンションは後輪駆
動車の前輪の如く操舵従動輪のサスペンションとして構
成されてもよい。
輪駆動車の前輪の如く操舵駆動輪のサスペンションとし
て構成されているが、本発明のサスペンションは後輪駆
動車の前輪の如く操舵従動輪のサスペンションとして構
成されてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、車輪の接地点に前後力が作用する場合に
も、アッパアーム及びロアアームの何れも内端の弾性ジ
ョイントの周りに枢動するので、キャスタ角及びキャス
タトレールが大きく変化することを防止しつつサスペン
ションの十分な前後コンプライアンスを確保し、これに
より制動時に於ける車輌の走行安定性を悪化させること
なく悪路走行時等に於ける車輌の乗り心地性を向上させ
ることができる。
明によれば、車輪の接地点に前後力が作用する場合に
も、アッパアーム及びロアアームの何れも内端の弾性ジ
ョイントの周りに枢動するので、キャスタ角及びキャス
タトレールが大きく変化することを防止しつつサスペン
ションの十分な前後コンプライアンスを確保し、これに
より制動時に於ける車輌の走行安定性を悪化させること
なく悪路走行時等に於ける車輌の乗り心地性を向上させ
ることができる。
【0043】また本発明によれば、アッパアームの外端
とナックルとの間の連結部の軸線及びロアアームの外端
とナックルとの間の連結部の軸線の方向により制動時の
アンチダイブ効果や加速時のアンチリフト効果を設定す
ることができるので、アッパアームの内端及びロアアー
ムの内端の車体に対する枢支位置に拘らずアンチダイブ
効果及びアンチリフト効果を設定することができる。
とナックルとの間の連結部の軸線及びロアアームの外端
とナックルとの間の連結部の軸線の方向により制動時の
アンチダイブ効果や加速時のアンチリフト効果を設定す
ることができるので、アッパアームの内端及びロアアー
ムの内端の車体に対する枢支位置に拘らずアンチダイブ
効果及びアンチリフト効果を設定することができる。
【0044】更に本発明によれば、アッパアーム及びロ
アアームの何れも内端の弾性ジョイントの数が一つであ
るので、アッパアーム及びロアアームの少なくとも一方
の内端の弾性ジョイントが二つである従来のサスペンシ
ョンの場合に比して、アッパアーム及びロアアームの内
端の合計の弾性ジョイントの数を低減し、これによりエ
ンジンルームやキャビンのスペースを拡張することがで
きる。
アアームの何れも内端の弾性ジョイントの数が一つであ
るので、アッパアーム及びロアアームの少なくとも一方
の内端の弾性ジョイントが二つである従来のサスペンシ
ョンの場合に比して、アッパアーム及びロアアームの内
端の合計の弾性ジョイントの数を低減し、これによりエ
ンジンルームやキャビンのスペースを拡張することがで
きる。
【図1】操舵駆動輪のダブルウイッシュボーン式サスペ
ンションとして構成された本発明による操舵輪用サスペ
ンションの一つの実施形態を示す斜視図である。
ンションとして構成された本発明による操舵輪用サスペ
ンションの一つの実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示された実施形態を車輌の後方より見た
スケルトン図である。
スケルトン図である。
【図3】図1に示された実施形態を車輌の上方より見た
スケルトン図である。
スケルトン図である。
【図4】図1に示された実施形態を車輌の内方より見た
スケルトン図である。
スケルトン図である。
【図5】図1及び図2に示された実施形態に於いて車輪
に車輌後方への力が作用した場合に於けるキングピン軸
の位置の変化を誇張して示す説明図である。
に車輌後方への力が作用した場合に於けるキングピン軸
の位置の変化を誇張して示す説明図である。
【図6】従来のサスペンションに於いて車輪に車輌後方
への力が作用した場合に於けるキングピン軸の位置の変
化を誇張して示す説明図である。
への力が作用した場合に於けるキングピン軸の位置の変
化を誇張して示す説明図である。
10…キャリア 12…車輪 18、26…ボールジョイント 20…ナックル 30…ステアリング装置 34…キングピン軸 40…アッパアーム 44…車体 50…ロアアーム 58…ショックアブソーバ 68…ドライブシャフト 72…ストラットバー
Claims (1)
- 【請求項1】車輪を回転可能に支持するキャリアと、前
記キャリアを転舵自在に支持するナックルと、内端にて
弾性ジョイントを介して車体に枢支され外端にて少なく
とも車輌前後方向に延在する軸線の周りに枢動可能に前
記ナックルの上方部に連結されたアッパアームと、内端
にて弾性ジョイントを介して前記車体に枢支され外端に
て少なくとも車輌前後方向に延在する軸線の周りに枢動
可能に前記ナックルの下方部に連結されたロアアーム
と、少なくとも車輌前後方向に延在し一端にて前記車体
に枢着され他端にて前記ナックルに枢着されたストラッ
トバーとを含む操舵輪用独立懸架式サスペンション。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8227877A JPH1058932A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 操舵輪用独立懸架式サスペンション |
US08/884,473 US5938219A (en) | 1996-08-09 | 1997-06-27 | Independent steering suspension having high longitudinal compliance with high caster angle stability |
EP97112294A EP0825040A3 (en) | 1996-08-09 | 1997-07-17 | Independent steering suspension having high longitudinal compliance with high caster angle stability |
KR1019970035737A KR100221682B1 (ko) | 1996-08-09 | 1997-07-29 | 조타륜용 독립현가식 서스펜션 |
CN97116173A CN1053623C (zh) | 1996-08-09 | 1997-08-08 | 有高主销后倾角稳定度的高纵向柔顺性的独立的转向悬挂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8227877A JPH1058932A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 操舵輪用独立懸架式サスペンション |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1058932A true JPH1058932A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16867754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8227877A Pending JPH1058932A (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 操舵輪用独立懸架式サスペンション |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5938219A (ja) |
EP (1) | EP0825040A3 (ja) |
JP (1) | JPH1058932A (ja) |
KR (1) | KR100221682B1 (ja) |
CN (1) | CN1053623C (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012096713A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Komatsu Ltd | 装甲車 |
JP2017132418A (ja) * | 2016-01-29 | 2017-08-03 | 公益財団法人岡山県産業振興財団 | 車両懸架装置 |
Families Citing this family (68)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11129717A (ja) * | 1997-10-31 | 1999-05-18 | Nissan Motor Co Ltd | フロントサスペンション装置 |
KR100295845B1 (ko) * | 1997-12-31 | 2001-10-25 | 이계안 | 자동차의 서스펜션 시스템 |
SE9901476L (sv) * | 1999-04-26 | 2000-10-27 | Volvo Personvagnar Ab | Arrangemang för hjulupphängning i fordon |
DE20023579U1 (de) * | 1999-05-03 | 2004-12-16 | Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag | Radaufhängung für eine Vorderachse eines Kraftfahrzeuges |
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