JP4888189B2 - サスペンション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に用いられるサスペンション装置に関する。
従来の後輪用サスペンション装置としては、例えば特許文献1に記載の装置がある。この装置では、車輪支持部材の下部領域と車体側部材とを連結すると共に車両前後方向に間隔をおいて配置される一対の剛体アームと、上記一対の剛体アームにそれぞれ剛結することで当該一対の剛体アーム間に架設される結合部材と、を備える。その結合部材は、車体側部材及び車輪支持部材への連結部を含む面に平行な方向に変形可能なような、車両前後方向に延在する平板形状の鋼板から構成される。
これにより、車輪を支持する前後剛性を下げる事と、その際のトー特性の適正化を図っている。
特開昭62−234705号公報
車輪は乗り心地等を考慮して、ある程度変位することが必要であるが、変位量が大きくなり過ぎると、弊害が生じるため、大きな変位を規制する必要がある。
しかし上記従来技術では、結合部材の撓み変形量を規制するものがないので、別途、前後方向の変位を規制する手段が必要となる。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、車輪を支持する前後剛性を下げつつ、車輪の大変位を規制することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車輪支持部材と車体側部材とを連結する2本のリンクが車両前後方向に並んで配置され、且つ、その2本のリンク同士を、車幅方向に離れた2以上の箇所で個別かつ弾性的にブッシュを介して連結すると共に、その2本のリンクは、少なくとも車幅方向へ所定の範囲でだけ相対変位可能な状態とする。
本発明によれば、車輪を支持する前後剛性を下げつつ、車輪の大変位を規制することが出来る。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の後輪用サスペンション装置を示す上面図であり、図2は車両前方からみたリンクの配置を説明する概要図である。
(構成)
車輪1を回転自在に支持するアクスル2の下部領域と車体側部材であるサスペンションメンバ3との間を連結する2本のロアリンク4、5と、アクスル2の上部領域とサスペンションメンバ3とを連結するアッパリンク8とを備える。
上記2本のロアリンク4、5は、アクスル2に対し、それぞれ1つのブッシュ9、10によって上下揺動可能な状態で取り付けられると共に、サスペンションメンバ3に対してもそれぞれ1つのブッシュ11、12によって上下揺動可能な状態に連結している。アッパリンク8も、アクスル2に対し、1つのブッシュ13によって上下揺動可能な状態で取り付けられると共に、サスペンションメンバ3に対しても1つのブッシュ14によって上下揺動可能な状態に連結している。
上記2本のロアリンク4、5は、車両前後方向で並ぶように配置される。ここで、この2本のロアリンク4、5を区別して説明する場合には、車両前後方向前側のロアリンク4を前側ロアリンク4と、車両前後方向後側のロアリンク5を後側ロアリンク5と呼ぶことにする。
上記各ブッシュ9〜14は、入れ子状に配置された外筒と内筒との間にゴム体からなる弾性体が介装されて構成される。本実施形態では、外筒がリンク4、5、8の端部に固定されると共に、内筒がボルトを介してサスペンションメンバ3若しくはアクスル2に取り付けられている。
前側ロアリンク4はリンク軸線L1に沿って直線状に延びる棒状の部材であって、その両端取付け部に上記構成のブッシュ9、11がそれぞれ設けられている。
また、後側ロアリンク5は、リンク軸線L2に沿って延びるリンク本体部6と、そのリンク本体部6と一体になっていると共に当該リンク本体部6から上記前側ロアリンク4に向けて車両前後方向前方に張り出した張出部7とから構成されている。なお、上記張出部7は、板状の部材であって、上面視で略台形状の形状をしている。
その張出部7における前側ロアリンク4に車両前後方向で対向する先端部は、車幅方向にオフセットさせて配置された2個のブッシュ20、21を介して前側ロアリンク4に連結している。本実施形態では、その前側ロアリンク4と張出部7とを連結するブッシュ20、21は、上面視において、軸を略車両前後方向に向けて配置されて、外筒が前側ロアリンク4に固定されると共に内筒が取付けボルトを介して張出部7に固定されている。これによって、前側ロアリンク4と後側ロアリンク5とは、連結部であるブッシュ20、21によって三次元的に揺動可能に連結されると共にその揺動量も外筒と内筒と間のスパンや弾性体の剛性などによって一定に規制されている。
また本実施形態では、上面視において、2本のロアリンク4、5におけるサスペンションメンバ3への取付け点(以下、単に車体側取付け点P1、P3と呼ぶ。)間の車両前後方向でのスパンよりも、2本のロアリンク4、5におけるアクスル2への取付け点(以下、単に車輪側取付け点P2、P4と呼ぶ。)間の車両前後方向でのスパンの方が短くなるように配置されている。すなわち、上面視において、上記2本のロアリンク4、5における、それぞれの車輪側取付け点P2、P4と車体側取付け点P1、P3を結ぶリンク軸線L1、L2同士の交点P5は、アクスル2よりも車幅方向外方、つまり両ロアリンク4、5の車輪側取付け点P2、P4よりも車幅方向外方となるように設定している。図1の例では、側面視において、後側ロアリンク5における車体側取付け点P3に対する車輪側取付け点P4の車両前後方向後方へのオフセット量(図1ではほぼゼロ)よりも、前側ロアリンク4における車体側取付け点P1に対する車輪側取付け点P2の車両前後方向後方へのオフセット量が大きくなるように、上面視において、後側ロアリンク5のリンク軸線L2の車両前後方向後方への傾きよりも、前側ロアリンク4のリンク軸線L1の車両前後方向後方への傾きを大きく設定している。なお、このように配置することで、上面視において、2本のロアリンク4,5の車輪側取付け点P2、P4及び車体側取付け点P1、P3の4点を結ぶ形状が略台形形状となっている。
またこのように、後側ロアリンク5と比べて、前側ロアリンク4を、車体側取付け点P1、P3に対する車輪側取付け点P2、P4を車両前後方向後方に大きくオフセットするように設定する結果、2本のロアリンク4、5の両リンク軸線L1、L2の交点P5は、上面視において、車輪1の中心(ホイールセンタW/C)よりも車両前後方向後方に配置されている。
また本実施形態では、2本のロアリンク4、5の連結部を構成するブッシュ20、21は、上述のようにブッシュ軸を略車両前後方向に向けると共に、相対的に上下方向の剛性が高く且つ車幅方向の剛性が低い異方性を有する。例えば、ブッシュ20、21を構成する外筒と内筒との間に介挿するゴムからなる弾性体に対し、内筒を挟んだ上下に弾性体よりも硬い中間板を介挿されて上下方向の剛性が高くなるように調整されると共に、内筒の両側部分にスグリ(空洞部)が形成されて車幅方向の剛性が低くなるように調整される。
ここで、2本のロアリンク4、5同士を連結する連結部を構成するブッシュ20、21を、コネクトブッシュ20、21と呼称し、ロアリンク4、5と、アクスル2及びサスペンションメンバ3とを連結するブッシュ9〜12を取付けブッシュ9〜12と呼称する。
ここで、アクスル2が車輪支持部材を、サスペンションメンバ3が車体側部材を、コネクトブッシュ20、21が連結部を、それぞれ構成する。
(作用効果)
(1)2本のロアリンク4、5同士を連結することで、車輪1への車両前後方向の入力を2本のロアリンク4、5で受けることが可能となる。このため、当該車両前後方向入力を受けるために、別のリンクを設けなくても良い。
(2)また、このように2本のロアリンク4、5同士を連結しても、その連結部をコネクトブッシュ20、21によって所定の揺動範囲内でのみ揺動可能に構成することで、車輪1への車両前後方向の入力に対して、連結部は少なくとも車幅方向へ所定揺動範囲だけ揺動可能な状態で連結される。
その結果、路面の不整による、車輪1への前後方向入力(ホイールセンタW/Cヘの前後入力)に対し、連結部を構成するコネクトブッシュ20、21の弾性体が撓むことにより、図3に示すように、外筒に対して内筒が相対的に多少車両前後方向に揺動しつつ、車幅方向に揺動変位することで、上面視における2本のロアリンク4,5の車輪側取付け点P2、P4及び車体側取付け点P1、P3の4点を結ぶ略台形形状が変化して、連結された2本のロアリンク4、5で支持されるアクスル2の車両前後方向の剛性が低く設定されている。このため、特に突起乗り越し時のショックが低減されるなど、乗り心地が向上する。
また、コネクトブッシュ20、21は、所定以上弾性体が撓むとそれ以上揺動することがないので、別の部材を設けなくても、必要以上に揺動することが防止される。
また、前後方向の入力に対しコネクトブッシュ20、21が撓むことで吸収し、コネクトブッシュ20、21のゴムの特性により減衰も得られるため、前後方向入力に対する振動の収まりが良い。また、ロアリンク4、5は強度を満足するように設計しても、コネクトブッシュ20、21の剛性によって前後方向の剛性が決まるため、設計自由度を大きくすることが可能となる。
(3)またこのように、車輪1への前後方向入力に対しコネクトブッシュ20、21が撓むことで前後方向入力の剛性を低く設定できるので、2本のロアリンク4、5同士を連結して当該2本のロアリンク4、5で車輪1への前後方向の入力を受けるようにしても、路面不整によるショック低減のために、2本のロアリンク4、5の車輪側取付け点P2、P4及び車体側取付け点P1、P3を構成する取付けブッシュ9〜12の剛性を低く設定する必要がない。すなわち、当該ロアリンク4、5の取付けブッシュ9〜12の剛性を高く設定可能である。従って、上記ロアリンク4、5の取付けブッシュ9〜12の剛性を高く設定することで、アクスル2の横方向剛性(車幅方向の剛性)を高くすることができ、またこのことはキャンバ剛性を高くすることにも繋がる結果、操縦安定性を向上することができる。なお、車輪1への横方向入力は、2本のロアリンク4、5に対し略リンク軸線L1、L2方向に掛かるので、コネクトブッシュ20、21の剛性を低く設定してもアクスル2の横剛性を低くすることはない。この結果、前後方向の低剛性化と横方向の高剛性化の両立が可能で、乗り心地と操縦安定性をより高いレベルで両立することができる。
(4)また、上面視において、連結された2本のロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2の交点P5をアクスル2よりも車幅方向外方、つまり、車両前後方向における、車輪側取付け点P2、P4間のスパンが車体側取付け点P1、P3間のスパンより狭く設定していることで、次の作用効果を奏する。
制動などによって、車輪1に対し車両前後方向後方向への入力があると、2本のロアリンク4、5の車輪側取付け点P2、P4はともに車両前後方向後方にほぼ同量だけ揺動変位するが、その2本におけるロアリンク4、5の車輪側取付け点P2、P4の車両横方向変位の差によってトーイン方向のトー変化がついて、制動時の安定性が向上する。
図1の例では、後側ロアリンク5はほぼ車幅方向にリンク軸線L2を設定しているが、前側ロアリンク4は、車輪1側が車両前後方向後方となるように、リンク軸線L1が車両前後方向後方に傾いている結果、2本のロアリンク4、5の車輪側取付け点P2、P4はともに車両前後方向後方にほぼ同量だけ揺動変位するが、後側ロアリンク5の車輪側取付け点P4よりも前側ロアリンク4の車輪側取付け点P2が車両側に引き込まれることで、車輪1はトーイン方向に変化する。
(5)また、上面視において、2本のロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2の交点P5を、車輪1の中心(ホイールセンタW/C)よりも車両前後方向後方に位置させることで、アクスル2の回転中心がホイールセンタW/Cよりも後方に位置する。このため、車両旋回時のタイヤ横方向の入力に対し、旋回外輪側の車輪1をトーイン方向に向けるトルクが働き、車両旋回時の安定性が向上する。
(6)また、車幅方向に互いにオフセットして配置される各コネクトブッシュ20、21の剛性を、上下方向に高く且つ車幅方向に低い異方性を持たせることで、車輪1への車両前後方向入力には、次のような作用効果を奏する。
制動操作などによって車輪1の接地面に対し車両前後方向の制動力が入力されると、その入力によってワインドアップ方向のモーメントが発生する。このモーメントによってアクスル2に連結する後側ロアリンク5には上方に向かう力が作用すると共に、前側ロアリンク4には下方に向かう力が作用することで、両ロアリンク4、5の連結部であるコネクトブッシュ20、21にも上下方向の力が入力される。このとき、上述のようにコネクトブッシュ20、21の上下方向の剛性を高く設定しているので、両ロアリンク4、5を連結部で弾性部材を介して連結しても、ワインドアップ方向の剛性を高くすることが可能となる。
またこのとき、2つのコネクトブッシュ20、21を車幅方向にオフセットして配置することで、後側ロアリンク5と、前側ロアリンク4における上下方向の不要な相対変位を小さく抑えることが出来る。
また上述のように、コネクトブッシュ20、21の車幅方向の横剛性を低く設定することで、アクスル2の前後並進方向の剛性が低く設定している結果、両者の作用効果から、乗心地の改善と制動時の安定性の向上の両立や振動の低減ができる。
(応用)
上記実施形態では、アッパリンク8を1本の棒状リンクから構成する場合を例示しているが、2本以上あっても良いし、Aアームなど他の形状であっても良い。
また、上記実施形態では、後側ロアリンク5のリンク軸線L2を車幅方向に配置し、前側ロアリンク4のリンク軸線L1を車両前後方向後方に傾けることで、2つのロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2の交点P5を、アクスル2よりも車幅方向外方となるように設定しているが、これに限定されない。例えば前側ロアリンク4のリンク軸線L1を略車幅方向に配置すると共に、後側ロアリンク5のリンク軸線L2を、車体側取付け点P3よりも車輪側取付け点P4が車両前後方向前側にくるように、前側に傾斜させることで、2つのロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2の交点P5を、アクスル2よりも車幅方向外方となるように設定しても良い。
また上記実施形態では、コネクトブッシュ20、21の軸が、略車両前後方向に向くように配置しているが、これに限定しない。コネクトブッシュ20、21の軸を、例えば車幅方向やリンク軸線L1、L2に沿って配置したりしても良い。ただし、コネクトブッシュ20、21の軸を上下方向に向けると上下方向の剛性が高い異方性の設定が困難となる。
また上記実施形態では、後側ロアリンク5に対し、車両前後方向前側に張り出す張出部7を設けることで、2本のロアリンク4、5の連結部を、前側ロアリンク4のリンク軸線L1、L2上に配置しているが、これに限定されない。図4のように、前側ロアリンク4に対し、車両前後方向後側に張り出す張出部7を設け、2本のロアリンク4、5の連結部を、上面視で前側ロアリンク4のリンク軸線L1、L2上に配置しても良い。
または、両ロアリンク4、5からそれぞれ他方のリンクに向けて個別に張出部7を張り出させて、各ロアリンク4、5の軸線上に1つずつ連結部を設定し、その2つの連結部にそれぞれ上記コネクトブッシュ20、21を配置しても良い。なお、この場合であっても、車両正面視において、2つの連結部は、車幅方向に離して配置することが好ましい。
また、2つのロアリンク4、5の連結部は、ロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2上に配置する必要はなく、例えば、2本のロアリンク4、5の中間位置に対して配置しても良い。
また、2本のロアリンク4、5の連結部を構成するブッシュは、2箇所に限定されず3箇所以上あっても良い。
また、上記実施形態では、車両前後方向に並ぶ2本のリンクとしてロアリンク4,5を例示しているが、2本のリンクは、アッパリンクその他のリンクであっても良い。
また、サスペンション装置として後輪用サスペンション装置を例示しているが、本願発明を適用するサスペンション装置は、前輪用サスペンション装置であっても良い。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1実施形態と同様な部材などについては同一の符号を付して説明する。
(構成)
第2実施形態の基本構成は、上記第1実施形態と同様であるが、ロアリンク4、5にサスペンションスプリングの下部取付け部30が設定されている点が異なる。
そして、図5に示すように、上面視で、そのサスペンションスプリングの下部取付け部30を、後側ロアリンク5のリンク軸線L2上と重なるように、好ましくは、サスペンションスプリングの下部取付け部30の中心が後側ロアリンク5のリンク軸線L2上となるように設定した。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(作用効果)
(1)サスペンションスプリングの下部をロアリンク5に支持させるように配置することで、サスペンションスプリングの下部取付け位置をできるだけ下方に配置できる結果、社内の荷室スペースの拡大などの点で有利な構成となる。
(2)サスペンションスプリングの下部取付け部30を、上面視において、両端の支持剛性が高いリンク軸線L2上にほぼ位置させているので、サスペンションスプリングの反力によってリンク取付け点の変位が無いか小さく抑えられるので、サスペンションスプリングの反力を、効率よく伝達することができる。
ここで、第1実施形態で説明したように、ロアリンク4、5の両端部に設ける取付けブッシュ9〜12の剛性を高めることができる点からも有利な構成となる。
(3)また、サスペンションスプリングからの上下方向の反力が後側ロアリンク5に入力されても、その反力は、主としてロアリンク4、5の両端部に設けた取付けブッシュ9〜12で受けるので、サスペンションスプリングの反力によって、コネクトブッシュ20、21の撓みは無いか小さく抑えることが出来る。
(応用)
上記実施形態では、後側ロアリンク5にサスペンションスプリングを支持させる場合を例示しているが、前側ロアリンク4にサスペンションスプリングを支持させる場合であっても、同様な効果を得る。
また、ロアリンク4、5に支持させて、ロアリンク4、5に上下反力を入力するサスペンション部品としてサスペンションスプリングを例示しているが、サスペンションスプリングに代えて、若しくはサスペンションスプリングと共にサスペンションダンパの下部もロアリンク4、5に取り付けても良い。この場合であっても、上面視においてロアリンク4、5のリンク軸線L1、L2上に取り付けるように配置することで上記作用効果を得ることができる。
本発明に基づく第1実施形態に係る後輪用サスペンション装置を示す上面図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る後輪用サスペンション装置におけるリンクの配置構成を示す車両正面からみた概要図で有る。 車両前後方向への入力に対する挙動を示す上面図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る別の後輪用サスペンション装置を示す上面図である。 本発明に基づく第2実施形態に係る後輪用サスペンション装置を示す上面図である。
符号の説明
1 車輪
2 アクスル(車輪支持部材)
3 サスペンションメンバ(車体側部材)
4 前側ロアリンク
5 後側ロアリンク
6 リンク本体部
7 張出部
8 アッパリンク
20、21 コネクトブッシュ
30 下部取付け部
L1、L2 リンク軸線
P1、p3 車体側取付け点
P2,P4 車輪側取付け点
P5 交点

Claims (7)

  1. 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材と車体側部材とを連結する2本のリンクが車両前後方向に並んで配置されるサスペンション装置において、
    上記2本のリンク同士を、車幅方向に離れた2以上の箇所で個別かつ弾性的にブッシュを介して連結し、該2本のリンクは、少なくとも車幅方向へ所定の範囲でだけ相対変位可能であることを特徴とするサスペンション装置。
  2. 上記2本のリンクは、車両上下方向に、所定の範囲でだけ相対変位可能であることを特徴とする請求項1に記載したサスペンション装置。
  3. 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材と車体側部材とを連結する2本のリンクが車両前後方向に並んで配置されるサスペンション装置において、
    上記2本のリンク同士を、車幅方向に離れた2以上の箇所で個別かつ弾性的にブッシュを介して連結し、上記2本のリンクは、その2本のリンクの連結部において、上記車輪支持部材に対する車両前後方向への入力によって、少なくとも車幅方向へ所定の範囲でだけ相対変位可能であることを特徴とするサスペンション装置。
  4. 上記2本のリンク同士を連結する連結部は、車幅方向の剛性よりも上下方向の剛性の方が高いことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
  5. 上面視において、上記2本のリンクにおける、それぞれの車輪支持部材への取付け点と車体側部材への取付け点を結ぶリンク軸線同士の交点は、上記リンクの車輪支持部材への取付け点よりも車幅方向外方に位置することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
  6. 上面視において、上記2本のリンクにおける、それぞれの車輪支持部材への取付け点と車体側部材への取付け点を結ぶリンク軸線同士の交点は、車輪の中心よりも車両前後方向後方に位置することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
  7. 上記2本のリンクの一方に対し、サスペンションスプリング及びダンパの少なくとも一方の下部が取り付けられ、その下部は、上面視において、取り付けられるリンクにおける車輪支持部材への取付け点と車体側部材への取付け点とを結ぶリンク軸線と重なる位置に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
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