JPH1058674A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH1058674A
JPH1058674A JP8217366A JP21736696A JPH1058674A JP H1058674 A JPH1058674 A JP H1058674A JP 8217366 A JP8217366 A JP 8217366A JP 21736696 A JP21736696 A JP 21736696A JP H1058674 A JPH1058674 A JP H1058674A
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piezoelectric
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pressure chamber
laminated
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低い駆動電圧をもって積層型圧電体の電気機
械変換効率を向上し、インク圧力室の剛性を高めて発生
圧力の損失を少なくすることが可能で、積層型圧電体の
電極をインク圧力室内のインクから遮蔽することが可能
なコストの低いインクジェットヘッドの提供。 【解決手段】 スイッチSをオンさせた際に、駆動電源
Vから各第1内部電極26に駆動電圧が印加されること
に基づき、積層型圧電体23にてその分極方向に直交す
る電界を発生させてシェアモードにて変形させ、同時
に、外側圧電セラミック層24の分極方向と平行な電界
を発生させて外側圧電層を伸縮モードにて変形させるよ
うに構成する。これにより、インク圧力室21の容積が
減少され、これによりインク圧力室21内のインクがイ
ンク吐出口から印字用紙に向かって吐出されて文字等の
印字が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティプレー
トに形成されたインク圧力室の開放面を閉塞するように
圧電層を固定し、その圧電層に設けられた所定の内部電
極に駆動電圧を印加して圧電層を変形させることにより
インク吐出口からインクを吐出するインクジェットヘッ
ドに関し、特に、少なくとも2層以上の圧電層を積層し
てなりその積層方向に分極された積層型圧電体、及び、
積層型圧電体の一面に積層されその層厚方向に分極され
た外側圧電層を使用し、駆動電圧の印加時に積層型圧電
体の分極方向と直交する電界を発生させて積層型圧電体
をシェアモードにて変形させるとともに、外側圧電層の
分極方向と平行な電界を発生させて外側圧電層を伸縮モ
ードにて変形させることにより、低い駆動電圧をもって
積層型圧電体の電気機械変換効率を向上しつつ、積層型
圧電体のシェアモード変形と外側圧電層の伸縮モード変
形との協働により圧電体全体としての変形を大きくする
ことが可能であり、また、インク圧力室の剛性を高めて
発生圧力の損失を少なくすることが可能なインクジェッ
トヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタに搭
載されるインクジェットヘッドの構成については各種の
構成が提案されており、その一例として、キャビティプ
レートに形成されたインク圧力室の開放面に固定された
圧電素子の駆動電極に対して駆動パルスを印加し、圧電
素子にシェアモード変形を発生させてインク圧力室の容
積を変化させことによりインク吐出口からインク滴を吐
出するように構成したインクジェットヘッドが知られて
いる。
【0003】例えば、米国特許第4825227号の明
細書及び図面には、チャンバプレートと固定プレートと
からインク圧力室を構成し、そのインク圧力室の開放面
(上面)側に単層からなる圧電層を固定するとともに、
圧電層の一面(上面)にてインク圧力室の周縁部に2つ
の電極及び圧電層の他面(下面)の全面に共通電極を形
成したインクジェットヘッドが記載されている。かかる
インクジェットヘッドでは、圧電層がインク圧力室の中
央部から圧電層面に沿って平行に分極されており、2つ
の電極に駆動電圧を印加して分極方向に直交する電界を
発生させることにより圧電層にシェアモード変形を発生
し、これによりインク圧力室の容積を変化させてインク
圧力室内のインクをインク吐出口から吐出するように構
成されている。
【0004】また、米国特許第4584590号の明細
書及び図面には、本体プレートにインク圧力室を形成
し、そのインク圧力室の開放面(上面)側に単層からな
る圧電層を固定するとともに、インク圧力室に対応して
圧電層の両面に電極及びインク圧力室から外れた周縁位
置に対応して圧電層の両面に電極を形成したインクジェ
ットヘッドが記載されている。かかるインクジェットヘ
ッドでは、圧電層がその層厚方向に沿って分極されてお
り、インク圧力室に対応する各電極に駆動電圧を印加し
て分極方向に直交する電界を発生させることにより圧電
層にシェアモード変形を発生し、これによりインク圧力
室の容積を変化させてインク圧力室内のインクをインク
吐出口から吐出するように構成されている。
【0005】このように、前記した2つのインクジェッ
トヘッドでは、圧電層の分極方向が異なるものの、圧電
層に離間形成された電極間に駆動電圧を印加することに
より分極方向と直交する電界を発生して圧電層をシェア
モード変形させることによりインク圧力室の容積を変化
させてインク吐出口からインクを吐出するように構成し
た点、及び、圧電層として単層の圧電層を使用している
点で共通する。
【0006】更に、2層以上の圧電層を積層した積層型
圧電体を使用したインクジェットヘッドも知られてお
り、この種のインクジェットヘッドに使用される積層型
圧電体は、横効果モード或いは縦効果モードを利用し
た、所謂、伸縮モードにて変形を行う圧電体であり、か
かる圧電体とインク圧力室との間に振動板等を介在させ
た構成を採用している。また、積層型圧電体を使用する
とともに、その積層型圧電体に駆動電圧を印加し、その
分極方向と実質的に垂直な方向の電界を発生させてシェ
アモードにて変形させることによりインクチャンネルの
容積を変化してインクを吐出するインクジェットヘッド
も知られている(特開平4−125157号公報等参
照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た各米国特許第4825227号及び第4584590
号の明細書、図面に記載されたインクジェットヘッドで
は、前記のようにインク吐出口からインクを吐出する際
に圧電層の電極に駆動電圧を印加することにより形成さ
れる電界の方向は圧電層の分極方向と直交するものの、
圧電層として単層の圧電層が使用されていることから、
電界方向と分極方向との直交成分が少ない。従って、駆
動電圧の印加に基づく圧電層の電気機械変換効率は非常
に悪いものであり、これより圧電層の電気機械変換効率
を良好にするためには高い駆動電圧を必要とする問題が
ある。
【0008】また、圧電層の電気機械変換効率を増加さ
せるためには圧電層の厚さを薄くすればよいが、圧電層
自体がインク圧力室の一壁を構成していることから圧電
層の厚さを薄くした場合には、その強度が低下してしま
ってインク吐出時に撓んでしまい、この結果、インク圧
力室内に発生する圧力の低下を招来するという問題があ
る。
【0009】更に、前記米国特許第4825227号の
明細書、図面に記載されたインクジェットヘッドでは、
圧電層においてインク圧力室側に形成された共通電極は
直接インク圧力室内のインクに接触しており、共通電極
が腐食等してしまうおそれが多分に存する。これを防止
するには、前記米国特許第4584590号の明細書、
図面に記載されたインクジェットヘッドにおけるよう
に、圧電層のインク圧力室側に形成された電極をカバー
するようにエポキシ層を形成して電極をインク圧力室内
のインクからシールすればよい。しかし、このようにエ
ポキシ層を形成すると、エポキシ層が有する剛性に起因
して圧電層の変形が規制されてしまう虞があり、これに
より駆動電圧を電極に印加してインクを吐出させる際に
圧電層の動きが低下してインク吐出口から適正にインク
を吐出できなくなるという問題がある。
【0010】尚、積層型圧電体を使用するインクジェッ
トヘッドでは、積層型圧電体を伸縮モードにて変形させ
る関係上、積層型圧電体における伸縮変形をインク圧力
室に伝達してインク吐出を行うにつき振動板等が必要さ
れ、インクジェットヘッドのコストが高くなってしま
う。また、高解像度のマルチノズルヘッドを実現するに
おいては、伸縮モードの積層圧電体を用いる場合、複数
の前記圧電体を微小ピッチで配列する方法と、単一の前
記圧電体に溝加工を微小ピッチで行う方法とが考えられ
るが、いずれにしても微小ピッチ化に限界があり、結局
高解像度用のヘッドには不向きであった。
【0011】また、積層型圧電体をシェアモードにて変
形させることによりインクを吐出するインクジェットヘ
ッドでは、積層型圧電体が複数の圧電層を有することか
ら、電気機械変換効率は良く、駆動電圧を低減すること
が可能であるが、積層型圧電体はシェアモードのみにて
変形されるだけであるので、積層型圧電体の変形効率の
点でまだ尚充分なものとはいえない。
【0012】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、少なくとも2層以上の圧電層を
積層してなりその積層方向に分極された積層型圧電体、
及び、積層型圧電体の一面に積層されその層厚方向に分
極された外側圧電層を使用し、駆動電圧の印加時に積層
型圧電体の分極方向と直交する電界を発生させて積層型
圧電体をシェアモードにて変形させるとともに、外側圧
電層の分極方向と平行な電界を発生させて外側圧電層を
伸縮モードにて変形させることにより、低い駆動電圧を
もって積層型圧電体の電気機械変換効率を向上しつつ、
積層型圧電体のシェアモード変形と外側圧電層の伸縮モ
ード変形との協働により圧電体全体としての変形を大き
くすることが可能であるとともに、インク圧力室の剛性
を高めて発生圧力の損失を少なくすることが可能であ
り、また、絶縁フィルム等の特別な絶縁層や振動板等を
設けることなく且つ積層型圧電体の動きを規制すること
なく積層型圧電体の電極をインク圧力室内のインクから
遮蔽することが可能なコストの低いインクジェットヘッ
ドを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るインクジェットヘッドは、キャビティプ
レートに形成されるとともに一面が開放されたインク圧
力室と、インク圧力室の一面を閉塞するようにキャビテ
ィプレートに固定されるとともにインク圧力室に対応す
る位置に形成された第1内部電極及びインク圧力室の周
縁位置に形成された第2内部電極を有する圧電層と、第
1内部電極及び第2内部電極がそれぞれ接続される相互
に異なる極性の第1端子及び第2端子が設けられた電源
とを有し、電源から第1内部電極、第2内部電極間に駆
動電圧を印加して圧電層を変形させることによりインク
圧力室内のインクをインク吐出口から吐出するインクジ
ェットヘッドにおいて、前記第1内部電極及び第2内部
電極とが相互に重なるように前記圧電層を少なくとも2
層以上積層してなるとともに積層方向に分極された積層
型圧電体と、前記積層型圧電体の一面に積層されるとと
もに層厚方向に分極された外側圧電層と、前記外側圧電
層の片面に形成され、前記電源の第2端子に接続される
外側電極とを備え、前記電源から駆動電圧を印加した際
に、前記積層型圧電体にはその分極方向と直交する電界
を発生することにより積層型圧電体をシェアモードにて
変形させるとともに、前記外側圧電層にはその分極方向
と平行な電界を発生することにより外側圧電層を伸縮モ
ードにて変形させる構成を有する。
【0014】請求項1のインクジェットヘッドでは、そ
の駆動時に、電源から第1、第2内部電極間に駆動電圧
が印加され、これにより各第1内部電極と第2内部電極
との間で、積層型圧電体にはその分極方向と直交する電
界が発生されることに基づき積層型圧電体はシェアモー
ドにて変形されるとともに、電源の第2端子に接続され
た外側電極と外側圧電層に隣接する積層型圧電体の第1
内部電極との間で、外側圧電層にはその分極方向と平行
な電界が発生されることに基づき外側圧電層は伸縮モー
ドにて変形される。
【0015】このように、積層型圧電体をシェアモード
にて変形させ、同時に、外側圧電層の分極方向と平行な
電界を発生させて外側圧電層を伸縮モードにて変形させ
ることにより、低い駆動電圧をもって積層型圧電体の電
気機械変換効率を向上しつつ、積層型圧電体のシェアモ
ード変形と外側圧電層の伸縮モード変形との協働により
圧電体全体としての変形を大きくすることが可能であ
る。また、積層型圧電体を使用していることから、単層
の圧電層を使用する場合に比して、インク圧力室の剛性
を高めて発生圧力の損失を少なくすることが可能であ
る。
【0016】また、請求項2に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記
外側圧電層は積層型圧電体の上面に積層されていること
を特徴とする。かかる請求項2のインクジェットヘッド
では、インク圧力室側の積層型圧電体がシェアモードで
変形され、また、積層型圧電体の上面で外側圧電層が伸
縮モードで変形される。これにより、積層型圧電体に
は、外側圧電層の変形に基づき、所謂、バイモルフ変形
が生じることとなって、圧電体全体としての変形量が大
きくなる。
【0017】更に、請求項3に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1又は請求項2のインクジェットヘッドに
おいて、前記積層型圧電体における各圧電層の内、イン
ク圧力室のインクと接触する圧電層は絶縁層として作用
することを特徴とする。請求項3のインクジェットヘッ
ドでは、積層型圧電体における各圧電層の内、インク圧
力室のインクと接触する圧電層は絶縁層として作用する
ので、この圧電層を介して積層型圧電体にインクが接触
することを防止し、これより絶縁フィルム等の特別な絶
縁層や振動板等を設けることなく積層型圧電体をインク
圧力室のインクから隔絶することが可能となり、また、
かかる絶縁層の作用を行う圧電層は積層型圧電体の製造
と同時に形成することが可能であることからコストアッ
プを招来することもない。
【0018】また、請求項4に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項3のインクジェットヘッドにおいて、前記
インク圧力室のインクと接触する圧電層は、前記積層型
圧電体の変形に従って変形することを特徴とする。請求
項4のインクジェットヘッドでは、インク圧力室のイン
クと接触する圧電層は、積層型圧電体における各圧電層
と同一の層から形成されており、従って、かかる圧電層
は積層型圧電体の変形に従って変形される。これによ
り、積層型圧電体の動きを規制することなく積層型圧電
体の電極をインク圧力室内のインクから遮蔽することが
可能となる。
【0019】更に、請求項5に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記
外側圧電層は積層型圧電体の下面に積層されていること
を特徴とする。かかる請求項5のインクジェットヘッド
の場合には、インク圧力室側の外側圧電層が伸縮モード
で変形され、また、外側圧電層の上側で積層型圧電体が
シェアモードで変形される。この場合において、前記請
求項2のインクジェットヘッドの場合と同様、積層型圧
電体には、その下面の外側圧電層の変形に基づき、所
謂、バイモルフ変形が生じることとなって、圧電体全体
としての変形量が大きくなる。
【0020】また、請求項6に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項5のインクジェットヘッドにおいて、前記
外側圧電層の下面には、インク圧力室のインクと接触す
る圧電層が設けられていることを特徴とする。請求項6
のインクジェットヘッドでは、外側圧電層の下面にイン
ク圧力室のインクと接触する圧電層が設けられているこ
とから、外側圧電層の片面に形成された外側電極が直接
インクと接触することはない。また、インクと接触する
圧電層は、外側圧電層の外側電極にインクが接触するこ
とを防止する絶縁層の作用を行い、これより絶縁フィル
ム等の特別な絶縁層や振動板等を設けることなく外側電
極をインク圧力室のインクから隔絶することが可能とな
り、また、かかる絶縁層の作用を行う圧電層は積層型圧
電体及び外側圧電層の製造と同時に形成することが可能
であることからコストアップを招来することもない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインクジェッ
トヘッドについて、本発明を具体化した実施形態に基づ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1実施
形態に係るインクジェットヘッドが搭載されるインクジ
ェットプリンタの概略について図1に基づき説明する。
図1はインクジェットプリンタの要部を示す斜視図であ
る。
【0022】図1において、一対のフレーム1(図1
中、一方のフレーム1のみを示す)間には軸2を介して
プラテン3が回転可能に取り付けられており、このプラ
テン3はモータ4により回転駆動される。プラテン3に
対向して圧電式インクジェットヘッド5が配置されてい
る。かかる圧電式インクジェットヘッド5は、インク供
給装置6と共にキャリッジ7上に載置されている。キャ
リッジ7はプラテン3の軸線と平行に配設された2本の
ガイドロッド8に摺動可能に支持されており、また、キ
ャリッジ7には一対のプーリ9に掛装されたタイミング
ベルト10が結合されている。また、一方のプーリ9
(図1中、右側のプーリ9)は、モータ11の駆動軸に
固定されており、従って、モータ11を介して右側のプ
ーリ9が回転されることに基づきタイミングベルト10
が送られてキャリッジ7がプラテン3に沿って往復動さ
れるものである。
【0023】次に、圧電式インクジェットヘッド5の構
造について図2に基づき説明する。図2は第1実施形態
に係る圧電式インクジェットヘッド5のアレイ構造の一
部を示す断面図である。尚、第1実施形態に係るインク
ジェットヘッド5は、駆動電圧を印加した時にインクを
吐出する、所謂、押し打ち方式のインクジェットヘッド
である。
【0024】図2において、圧電式インクジェットヘッ
ド5のアレイ20は、基本的に、上面が開放された複数
個のインク圧力室21が形成されてなるキャビティプレ
ート22、各インク圧力室21の上面(開放面)を閉塞
するようにキャビティプレート22上に接着剤等により
固定された積層型圧電体23、及び、積層型圧電体23
の上面に積層された外側圧電セラミック層24から構成
されている。
【0025】ここに、各インク圧力室21はキャビティ
プレート22に切削加工等を施すことにより形成され、
また、各インク圧力室21間は区画壁25により区画さ
れている。
【0026】積層型圧電体23は、圧電・電歪効果を有
する複数の圧電セラミック層(図2では、一例として3
層の圧電セラミック層)を積層して構成されている。こ
こで、理解を容易にするため、外側圧電セラミック層2
4から下方に向かって順に第1圧電セラミック層23
A、第2圧電セラミック層23B、第3圧電セラミック
層23Cとする。第1圧電セラミック層23A及び第2
圧電セラミック層23Bには、各インク圧力室21に対
応する位置に第1内部電極26が形成されているととも
に、インク圧力室21の周縁位置にて各区画壁25に対
応して第2内部電極27が形成されている。また、第3
圧電セラミック層23Cには、各第1及び第2圧電セラ
ミック層23A、23Bと同様、各インク圧力室21に
対応する位置に第1内部電極26が形成されているとと
もに、インク圧力室21の周縁位置にて各区画壁25に
対応して第2内部電極27が形成されている一方、イン
ク圧力室21内のインクと接触する側には電極等は何ら
設けられていない。これは、第3圧電セラミック層23
Cに絶縁層としての機能を行わせ、この第3圧電セラミ
ック層23Cを介して、上側の第2圧電セラミック層2
3Bの第1内部電極26にインクが接触することを防止
し、これより絶縁フィルム等の特別な絶縁層や振動板等
を設けることなく積層型圧電体23の電極層をインク圧
力室のインクから隔絶することを可能とするためであ
る。また、第3圧電セラミック層23Cは、積層型圧電
体23の製造を行うについて第2圧電セラミック層23
B、第1圧電セラミック層23Aと同時に形成すること
が可能であることからコストアップを招来することもな
い。
【0027】また、第1圧電セラミック層23A、第2
圧電セラミック層23B、第3圧電セラミック装置23
Cは、図2に示すように、それぞれの第1内部電極26
及び第2内部電極27が相互に重なるように積層されて
おり、かかる構造を有する積層型圧電体23は、矢印A
にて示すように、各圧電セラミック層23A等の積層方
向に分極されている。各第1乃至第3圧電セラミック層
23A、23B、23Cにおける各第1内部電極26
は、それぞれスイッチSを介して駆動電源Vのプラス側
端子に接続されており、また、各第2内部電極27は、
それぞれ駆動電源Vのマイナス側端子に接続されてい
る。
【0028】更に、外側圧電セラミック層24は、積層
型圧電体23を製造する際に同時に形成されるものであ
り、その上面の全体に渡って外側電極28が設けられて
いる。かかる外側圧電セラミック層24は、矢印Bにて
示すように、その層厚方向に分極されている。また、外
側圧電セラミック層24の外側電極28は、駆動電源V
のマイナス側端子に接続されている。
【0029】尚、前記積層型圧電体23、外側圧電セラ
ミック層24等の製造方法、及び、これらの分極処理方
法については、特開平4−125157号公報等に記載
されている製造方法、分極処理方法と同一であり、従っ
て、ここでは製造方法等についての詳細な説明は省略す
る。
【0030】次に、前記のように構成されたインクジェ
ットヘッド5におけるアレイ20の動作について図3に
基づき説明する。図3は積層型圧電体23を変形させて
印字動作を行っているアレイ20の一部を拡大して示す
断面図である。尚、ここでは、図2に示すように、左か
ら2番目のインク圧力室21に対応するスイッチSがオ
ンされたものとして、各積層型圧電体23、外側圧電セ
ラミック層24の動作につき説明することとする。
【0031】図3において、所定の印字データに基づき
コントローラ(図示せず)を介してスイッチSがオンさ
れた場合、駆動電源Vを介して各第1内部電極26に駆
動電圧が印加される。このとき、各第1内部電極26は
駆動電源Vのプラス側端子に接続され、各第2内部電極
27はマイナス側端子に接続されているので、各第1内
部電極26と第2内部電極27との間で、図3に示すよ
うに、積層型圧電体23の分極方向(矢印Aにて示す)
と直交する電界(矢印Cにて示す)が発生する。これに
より、積層型圧電体23の第1圧電セラミック層23
A、第2圧電セラミック層23Bは、その圧電・電歪効
果に基づきシェアモードにて図示のように変形される。
また、第3圧電セラミック層23Cは、各第1、第2圧
電セラミック層23A、23Bと同一の層(成分)より
構成されていることから、第1、第2圧電セラミック層
23A、23Bのシェアモード変形に追随して変形され
る。
【0032】また、外側圧電セラミック層24の外側電
極28は駆動電源Vのマイナス側端子に接続されている
ことから、前記のようにスイッチSがオンされた際に第
1内部電極26との間で、外側圧電セラミック層24の
分極方向(矢印Bにて示す)と平行な方向の電界(矢印
Dにて示す)が発生する。これにより、外側圧電セラミ
ック層24は、その圧電・電歪効果に基づき伸縮モード
にて変形される。即ち、外側圧電セラミック層24は、
その厚み方向には伸び、長手方向には縮むため、隣接す
る第1圧電セラミック層23Aとの間のバイモルフ効果
により、図示下方向に湾曲する。
【0033】前記したように、スイッチSをオンさせた
際に、駆動電源Vから各第1内部電極26に駆動電圧が
印加されることに基づき、積層型圧電体23にてその分
極方向に直交する電界を発生させてシェアモードにて変
形させ、同時に、外側圧電セラミック層24の分極方向
と平行な電界を発生させて外側圧電層24を伸縮モード
にて変形させることにより、インク圧力室21の容積が
減少され、これによりインク圧力室21内のインクがイ
ンク吐出口(図示せず)から印字用紙に向かって吐出さ
れて文字等の印字が行われる。
【0034】このように、第1実施形態に係るインクジ
ェットヘッド5では、その印字駆動時に、積層型圧電体
23がシェアモードにて変形され、同時に、外側圧電セ
ラミック層24が伸縮モードにて変形されるので、低い
駆動電圧をもって積層型圧電体23の電気機械変換効率
を向上しつつ、積層型圧電体23のシェアモード変形と
外側圧電層24の伸縮モード変形との協働により、所
謂、バイモルフ変形が生じることとなって、圧電体全体
としての変形を大きくすることができる。また、積層型
圧電体23を使用していることから、単層の圧電層を使
用する場合に比して、インク圧力室21の剛性を高めて
発生圧力の損失を少なくすることができる。
【0035】また、積層型圧電体23における各圧電セ
ラミック層23A、23B、23Cの内、インク圧力室
21のインクと接触する圧電セラミック層23Cは絶縁
層として作用するので、この圧電セラミック層23Cを
介して積層型圧電体23の電極層にインクが接触するこ
とを防止し、これより絶縁フィルム等の特別な絶縁層や
振動板等を設けることなく積層型圧電体23の電極層を
インク圧力室21のインクから隔絶することができる。
また、かかる絶縁層の作用を行う圧電セラミック層23
Cは積層型圧電体23の製造と同時に形成することが可
能であることからコストアップを招来することもない。
【0036】更に、インク圧力室21のインクと接触す
る圧電セラミック層23Cは、積層型圧電体23におけ
る各圧電セラミック層23A、23Bと同一の層から形
成されており、従って、かかる圧電セラミック層23C
は積層型圧電体23の変形に従って容易に変形されるこ
ととなり、これにより、積層型圧電体23の動きを規制
することなく積層型圧電体23の第1内部電極26をイ
ンク圧力室21内のインクから遮蔽することができる。
【0037】尚、上記の第1実施形態において、積層型
圧電体23及び外側圧電セラミック層24の分極方向の
関係を逆の関係にすれば、積層型圧電体23及び外側圧
電層24を逆方向、即ち、インク圧力室21の容積を増
大させる方向に変形させることが可能であり、これによ
り後述する引き打ち方式へも適用可能である。
【0038】次に、第2実施形態に係るインクジェット
ヘッド5のアレイ構造について図4に基づき説明する。
図4は第2実施形態に係る圧電式インクジェットヘッド
5のアレイ構造の一部を示す断面図である。尚、第2実
施形態に係るインクジェットヘッド5は、駆動電圧を印
加した時にインクの吸引動作を行った後駆動電圧の印加
を停止した時点でインクを吐出する、所謂、引き打ち方
式のインクジェットヘッドである。
【0039】図4において、圧電式インクジェットヘッ
ド5のアレイ30は、基本的に、上面が開放された複数
個のインク圧力室31が形成されてなるキャビティプレ
ート32、各インク圧力室31の上面(開放面)を閉塞
するようにキャビティプレート32上に接着剤等により
固定された圧電セラミック層40、圧電セラミック層4
0の上面に積層された外側圧電セラミック層34、及
び、外側圧電セラミック層34の上面に積層された積層
型圧電体33から構成されている。尚、ここでは、説明
上便宜的に各層に分けているが、各圧電セラミック層4
0、外側圧電セラミック層34、積層型圧電体33は、
一体に形成されている。
【0040】ここに、各インク圧力室31はキャビティ
プレート32に切削加工等を施すことにより形成され、
また、各インク圧力室31間は区画壁35により区画さ
れている。
【0041】外側圧電セラミック層34の下面に配置さ
れた圧電セラミック層40の上面には、その全体に渡っ
て外側電極38が形成されており、かかる外側電極38
は、後述するように、駆動電源Vのマイナス側端子に接
続されて外側圧電セラミック層34を伸縮モードで変形
させるにつき必要な電極である。また、圧電セラミック
層40は、インク圧力室31内のインクと接触する圧電
層であり、外側圧電セラミック層34及び積層型圧電体
33をインクから隔絶する絶縁層として作用する。この
ように、圧電セラミック層40に絶縁層としての機能を
行わせ、この圧電セラミック層40を介して、上側の外
側圧電セラミック層34下面における外側電極38にイ
ンクが接触することを防止し、これより絶縁フィルム等
の特別な絶縁層や振動板等を設けることなく積層型圧電
体33をインク圧力室のインクから隔絶することを可能
とするためである。また、圧電セラミック層40は、積
層型圧電体33の製造を行うについて、後述する第1乃
至第3圧電セラミック層33A乃至33Cと同時に形成
することが可能であることからコストアップを招来する
こともない。
【0042】外側圧電セラミック層34は、その上面
に、各インク圧力室31に対応する位置に第1内部電極
36が形成されているとともに、インク圧力室31の周
縁位置にて各区画壁35に対応して第2内部電極37が
形成されている。かかる外側圧電セラミック層34は、
矢印Fにて示すように、その層厚方向に分極されてい
る。
【0043】ここに、外側圧電セラミック層34は、前
記圧電セラミック層40と一体に形成されることから、
外側電極38は外側圧電セラミック層34の下面の全体
に渡って形成されていることとなる。この外側電極38
は、駆動電源Vのマイナス側端子に接続されている。
【0044】積層型圧電体33は、圧電・電歪効果を有
する複数の圧電セラミック層(図4では、一例として3
層の圧電セラミック層)を積層して構成されている。こ
こで、理解を容易にするため、積層型圧電体33の上面
側から下方に向かって順に第1圧電セラミック層33
A、第2圧電セラミック層33B、第3圧電セラミック
層33Cとする。第1、第2及び第3圧電セラミック層
33A、33B、33Cには、それぞれ各インク圧力室
31に対応する位置に第1内部電極36が形成されてい
るとともに、インク圧力室31の周縁位置にて各区画壁
35に対応して第2内部電極37が形成されている。
【0045】また、第1圧電セラミック層33A、第2
圧電セラミック層33B、第3圧電セラミック装置33
Cは、図4に示すように、それぞれの第1内部電極36
及び第2内部電極37が相互に重なるように積層されて
おり、かかる構造を有する積層型圧電体33は、矢印E
にて示すように、各圧電セラミック層33A等の積層方
向に分極されている。各第1乃至第3圧電セラミック層
33A、33B、33Cにおける各第1内部電極36
は、それぞれスイッチSを介して駆動電源Vのプラス側
端子に接続されており、また、各第2内部電極37は、
それぞれ駆動電源Vのマイナス側端子に接続されてい
る。
【0046】尚、前記積層型圧電体33、外側圧電セラ
ミック層34等の製造方法、及び、これらの分極処理方
法については、特開平4−125157号公報等に記載
されている製造方法、分極処理方法と同一であり、従っ
て、ここでは製造方法等についての詳細な説明は省略す
る。
【0047】次に、前記のように構成された第2実施形
態に係るインクジェットヘッド5におけるアレイ30の
動作について図5に基づき説明する。図5は積層型圧電
体33を変形させて印字動作を行っているアレイ30の
一部を拡大して示す断面図である。尚、ここでは、図4
に示すように、左から2番目のインク圧力室31に対応
するスイッチSがオンされたものとして、各積層型圧電
体33、外側圧電セラミック層34の動作につき説明す
ることとする。
【0048】図5において、所定の印字データに基づき
コントローラ(図示せず)を介してスイッチSがオンさ
れた場合、駆動電源Vを介して各第1内部電極36に駆
動電圧が印加される。このとき、各第1内部電極36は
駆動電源Vのプラス側端子に接続され、各第2内部電極
37はマイナス側端子に接続されているので、各第1内
部電極36と第2内部電極37との間で、図5に示すよ
うに、積層型圧電体33の分極方向(矢印Eにて示す)
と直交する電界(矢印Gにて示す)が発生する。これに
より、積層型圧電体33の第1圧電セラミック層33
A、第2圧電セラミック層33B、第3圧電セラミック
層33Cは、その圧電・電歪効果に基づきシェアモード
にて変形される。
【0049】また、外側圧電セラミック層34の外側電
極38は駆動電源Vのマイナス側端子に接続されている
ことから、前記のようにスイッチSがオンされた際に対
向する第1内部電極36との間で、外側圧電セラミック
層34の分極方向(矢印Fにて示す)と平行な方向の電
界(矢印Hにて示す)が発生する。これにより、外側圧
電セラミック層34は、その圧電・電歪効果に基づき伸
縮モードにて変形される。即ち、外側圧電セラミック層
34は、前記第1実施形態における外側圧電セラミック
層24と同様、その厚み方向には伸び、長手方向には縮
むため、隣接する第3圧電セラミック層33Cとの間の
バイモルフ効果により、図示上方向に湾曲する。尚、イ
ンク圧力室31のインクと接触する圧電セラミック層4
0は、前記各第1、第2、及び第3圧電セラミック層3
3A、33B、33C、外側圧電セラミック層34と同
一の層(成分)より構成されていることから、基本的
に、第1、第2、第3圧電セラミック層33A、33
B、33Cのシェアモード変形及び外側圧電セラミック
層34の伸縮モード変形に追随して図5に示すように変
形される。
【0050】ここに、外側圧電セラミック層34は、積
層型圧電体33と圧電セラミック層40との間にサンド
イッチされていることから、前記のように発生するバイ
モルフ効果は若干弱くなるが、積層型圧電体33の方が
厚いので図5に示すように変形する。このとき、積層型
圧電体33、外側セラミック圧電層34の変形効率を重
視する場合には、圧電セラミック層40は省略する方が
よい。これは、外側電極38は、図4に示すように、駆
動電源Vのマイナス側端子(グランド)に接続されてお
り、インク圧力室31内のインクに悪影響を与えること
が少ないからである。これに対して、外側電極38がイ
ンク圧力室31内のインクへ与える可能性がある悪影響
を重視し、且つ、積層型圧電体33、外側セラミック圧
電層34の変形効率をも重視する場合には、圧電セラミ
ック層40に代えて外側圧電セラミック層34の下面に
可撓性のある絶縁フィルム等を配置するのがよい。前記
のように積層型圧電体33の下面に外側圧電セラミック
層34を設ける場合には各種の変形態様が考えられる
が、各変形態様には一長一短があるので、いずれの態様
を採用するかは最も重視するメリットを考慮して決定す
ればよい。
【0051】前記したように、スイッチSをオンさせた
際に、駆動電源Vから各第1内部電極36に駆動電圧が
印加されることに基づき、積層型圧電体33にてその分
極方向に直交する電界を発生させてシェアモードにて変
形させ、同時に、外側圧電セラミック層34の分極方向
と平行な電界を発生させて外側圧電層を伸縮モードにて
変形させることにより、インク圧力室21の容積が増大
され、これによりインク圧力室21内にインクを吸入し
た後、駆動電圧の印加を停止した時点でインクがインク
吐出口(図示せず)から印字用紙に向かって吐出されて
文字等の印字が行われる。
【0052】このように、第2実施形態に係るインクジ
ェットヘッド5では、その印字駆動時に、積層型圧電体
33がシェアモードにて変形され、同時に、外側圧電セ
ラミック層34が伸縮モードにて変形されるので、低い
駆動電圧をもって積層型圧電体33の電気機械変換効率
を向上しつつ、積層型圧電体33のシェアモード変形と
外側圧電層34の伸縮モード変形との協働により、所
謂、バイモルフ変形が生じることとなって、圧電体全体
としての変形を大きくすることができる。また、積層型
圧電体33を使用していることから、単層の圧電層を使
用する場合に比して、インク圧力室31の剛性を高めて
発生圧力の損失を少なくすることができる。
【0053】また、外側圧電セラミック層34の下面に
インク圧力室31のインクと接触する圧電セラミック層
40が設けられていることから、外側圧電セラミック層
34の下面に存在する外側電極38が直接インクと接触
することを防止する絶縁層としての作用を行い、これよ
り絶縁フィルム等の特別な絶縁層や振動板等を設けるこ
となく外側電極38をインク圧力室31のインクから隔
絶することができる。また、かかる絶縁層の作用を行う
圧電セラミック層40は積層型圧電体33及び外側圧電
セラミック層34の製造と同時に形成することが可能で
あることからコストアップを招来することもない。
【0054】更に、インク圧力室31のインクと接触す
る圧電セラミック層40は、積層型圧電体33における
各圧電セラミック層33A、33B、33C、及び、外
側圧電セラミック層34と同一の層から形成されてお
り、従って、かかる圧電セラミック層40は積層型圧電
体33のシェアモード変形、外側圧電セラミック層34
の伸縮モード変形に従って容易に変形されることとな
り、これにより、積層型圧電体33、外側圧電セラミッ
ク層34の動きを規制することなく積層型圧電体33の
第1内部電極36、外側圧電セラミック層34の外側電
極38をインク圧力室31内のインクから遮蔽すること
ができる。
【0055】尚、本発明は前記各第1及び第2実施形態
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論であ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1に係るインク
ジェットヘッドでは、積層型圧電体をシェアモードにて
変形させ、同時に、外側圧電層の分極方向と平行な電界
を発生させて外側圧電層を伸縮モードにて変形させるこ
とにより、低い駆動電圧をもって積層型圧電体の電気機
械変換効率を向上しつつ、積層型圧電体のシェアモード
変形と外側圧電層の伸縮モード変形との協働により圧電
体全体としての変形を大きくすることができる。また、
積層型圧電体を使用していることから、単層の圧電層を
使用する場合に比して、インク圧力室の剛性を高めて発
生圧力の損失を少なくすることができる。
【0057】また、請求項2に係るインクジェットヘッ
ドでは、インク圧力室側の積層型圧電体がシェアモード
で変形され、また、積層型圧電体の上面で外側圧電層が
伸縮モードで変形されることから、積層型圧電体には、
外側圧電層の変形に基づき、所謂、バイモルフ変形が生
じることとなって、圧電体全体としての変形量が大きく
なる。
【0058】更に、請求項3に係るインクジェットヘッ
ドでは、積層型圧電体における各圧電層の内、インク圧
力室のインクと接触する圧電層は絶縁層として作用する
ので、この圧電層を介して積層型圧電体にインクが接触
することを防止し、これより絶縁フィルム等の特別な絶
縁層や振動板等を設けることなく積層型圧電体をインク
圧力室のインクから隔絶することができ、また、かかる
絶縁層の作用を行う圧電層は積層型圧電体の製造と同時
に形成することが可能であることからコストアップを招
来することもない。
【0059】また、請求項4に係るインクジェットヘッ
ドでは、インク圧力室のインクと接触する圧電層は、積
層型圧電体における各圧電層と同一の層から形成されて
おり、従って、かかる圧電層は積層型圧電体の変形に従
って変形される。これにより、積層型圧電体の動きを規
制することなく積層型圧電体の電極をインク圧力室内の
インクから遮蔽することができる。
【0060】更に、請求項5に係るインクジェットヘッ
ドでは、インク圧力室側の外側圧電層が伸縮モードで変
形され、また、外側圧電層の上側で積層型圧電体がシェ
アモードで変形され、この場合において、積層型圧電体
には、その下面の外側圧電層の変形に基づき、所謂、バ
イモルフ変形が生じることとなって、圧電体全体として
の変形量が大きくなる。
【0061】また、請求項6に係るインクジェットヘッ
ドでは、外側圧電層の下面にインク圧力室のインクと接
触する圧電層が設けられていることから、外側圧電層の
片面に形成された外側電極が直接インクと接触すること
はない。また、インクと接触する圧電層は、外側圧電層
の外側電極にインクが接触することを防止する絶縁層の
作用を行い、これより絶縁フィルム等の特別な絶縁層や
振動板等を設けることなく外側電極をインク圧力室のイ
ンクから隔絶することができ、また、かかる絶縁層の作
用を行う圧電層は積層型圧電体及び外側圧電層の製造と
同時に形成することが可能であることからコストアップ
を招来することもない。
【0062】以上の説明した通り本発明は、少なくとも
2層以上の圧電層を積層してなりその積層方向に分極さ
れた積層型圧電体、及び、積層型圧電体の一面に積層さ
れその層厚方向に分極された外側圧電層を使用し、駆動
電圧の印加時に積層型圧電体の分極方向と直交する電界
を発生させて積層型圧電体をシェアモードにて変形させ
るとともに、外側圧電層の分極方向と平行な電界を発生
させて外側圧電層を伸縮モードにて変形させることによ
り、低い駆動電圧をもって積層型圧電体の電気機械変換
効率を向上しつつ、積層型圧電体のシェアモード変形と
外側圧電層の伸縮モード変形との協働により圧電体全体
としての変形を大きくすることが可能であるとともに、
インク圧力室の剛性を高めて発生圧力の損失を少なくす
ることが可能であり、また、絶縁フィルム等の特別な絶
縁層や振動板等を設けることなく且つ積層型圧電体の動
きを規制することなく積層型圧電体の電極をインク圧力
室内のインクから遮蔽することが可能なコストの低いイ
ンクジェットヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの要部を示す斜視図で
ある。
【図2】第1実施形態に係る圧電式インクジェットヘッ
ドのアレイ構造の一部を示す断面図である。
【図3】積層型圧電体を変形させて印字動作を行ってい
るアレイの一部を拡大して示す断面図である。
【図4】第2実施形態に係る圧電式インクジェットヘッ
ドのアレイ構造の一部を示す断面図である。
【図5】積層型圧電体を変形させて印字動作を行ってい
るアレイの一部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
5 インクジェットヘッド 20、30 アレイ 21、31 インク圧力室 22、32 キャビティプレート 23、33 積層型圧電体 23A、33A 第1圧電セラミック層 23B、33B 第2圧電セラミック層 23C、33C 第3圧電セラミック層 24、34 外側圧電セラミック層 25、35 区画壁 26、36 第1内部電極 27、37 第2内部電極 28、38 外側電極 40 圧電セラミック層 A、B、E,F 分極方向 C、D、G、H 電界方向 S スイッチ V 駆動電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティプレートに形成されるととも
    に一面が開放されたインク圧力室と、インク圧力室の一
    面を閉塞するようにキャビティプレートに固定されると
    ともにインク圧力室に対応する位置に形成された第1内
    部電極及びインク圧力室の周縁位置に形成された第2内
    部電極を有する圧電層と、第1内部電極及び第2内部電
    極がそれぞれ接続される相互に異なる極性の第1端子及
    び第2端子が設けられた電源とを有し、電源から第1内
    部電極、第2内部電極間に駆動電圧を印加して圧電層を
    変形させることによりインク圧力室内のインクをインク
    吐出口から吐出するインクジェットヘッドにおいて、 前記第1内部電極及び第2内部電極とが相互に重なるよ
    うに前記圧電層を少なくとも2層以上積層してなるとと
    もに積層方向に分極された積層型圧電体と、 前記積層型圧電体の一面に積層されるとともに層厚方向
    に分極された外側圧電層と、 前記外側圧電層の片面に形成され、前記電源の第2端子
    に接続される外側電極とを備え、 前記電源から駆動電圧を印加した際に、前記積層型圧電
    体にはその分極方向と直交する電界を発生することによ
    り積層型圧電体をシェアモードにて変形させるととも
    に、前記外側圧電層にはその分極方向と平行な電界を発
    生することにより外側圧電層を伸縮モードにて変形させ
    ることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記外側圧電層は積層型圧電体の上面に
    積層されていることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記積層型圧電体における各圧電層の
    内、インク圧力室のインクと接触する圧電層は、絶縁層
    として作用することを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記インク圧力室のインクと接触する圧
    電層は、前記積層型圧電体の変形に従って変形すること
    を特徴とする請求項3記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記外側圧電層は積層型圧電体の下面に
    積層されていることを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記外側圧電層の下面には、インク圧力
    室のインクと接触する圧電層が設けられていることを特
    徴とする請求項5記載のインクジェットヘッド。
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Cited By (14)

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