JPH1034918A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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Publication number
JPH1034918A
JPH1034918A JP19222196A JP19222196A JPH1034918A JP H1034918 A JPH1034918 A JP H1034918A JP 19222196 A JP19222196 A JP 19222196A JP 19222196 A JP19222196 A JP 19222196A JP H1034918 A JPH1034918 A JP H1034918A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
piezoelectric
pressure chamber
layer
ink pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP19222196A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuo Sakaida
惇夫 坂井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPH1034918A publication Critical patent/JPH1034918A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い駆動電圧をもって駆動電圧に対する積層
型圧電体の電気機械変換効率を向上しつつ、且つ、イン
ク圧力室の剛性を高めて発生圧力の損失を少なくしつ
つ、インクの吐出量をフレキシブルに制御して良好な印
字品質をもって文字等を印字可能なインクジェットヘッ
ドを提供する。 【解決手段】 制御装置28による選択的切換機能に基
づき、第1積層型圧電体23及び第2積層型圧電体24
を同時に印字駆動する第1駆動態様においては、第1積
層型圧電体23をシェアモードにて変形させると同時
に、第2積層型圧電体24もシェアモード変形させ、ま
た、第2駆動態様においては、第1積層型圧電体23と
第2積層型圧電体24の一方を選択的に印字駆動してシ
ェアモード変形させるように構成する。これにより、イ
ンクの吐出量をフレキシブルに制御して良好な印字品質
をもって文字等が印字される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティプレー
トに形成されたインク圧力室の開放面を閉塞するように
圧電層を固定し、その圧電層に設けられた所定の内部電
極に駆動パルスを印加して圧電層を変形させることによ
りインク吐出口からインクを吐出するインクジェットヘ
ッドに関し、特に、キャビティプレートに形成された相
互に対向する2つの開放面を有するインク圧力室の各開
放面のそれぞれを閉塞するように、少なくとも2層以上
の圧電層を積層してなる2つの積層型圧電体をキャビテ
ィプレートの両面に固定し、文字等の印字時に各積層型
圧電体に対して選択的に駆動電圧を印加して積層型圧電
体の分極方向と直交する電界を発生させて積層型圧電体
をシェアモードにて変形させることにより、低い駆動電
圧をもって駆動電圧に対する積層型圧電体の変電気機械
変換効率を向上しつつ、且つ、インク圧力室の剛性を高
めて発生圧力の損失を少なくしつつ、インクの吐出量を
フレキシブルに制御して良好な印字品質をもって文字等
を印字可能なインクジェットヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタに搭
載されるインクジェットヘッドの構成については各種の
構成が提案されており、その一例として、キャビティプ
レートに形成されたインク圧力室の開放面に固定された
圧電素子の駆動電極に対して駆動電圧を印加し、圧電素
子にシェアモード変形を発生させてインク圧力室の容積
を変化させことによりインク吐出口からインク滴を吐出
するように構成したインクジェットヘッドが知られてい
る。
【0003】例えば、米国特許第4825227号の明
細書及び図面には、チャンバプレートと固定プレートと
からインク圧力室を構成し、そのインク圧力室の開放面
(上面)側に単層からなる圧電層を固定するとともに、
圧電層の一面(上面)にてインク圧力室の周縁部に2つ
の電極及び圧電層の他面(下面)の全面に共通電極を形
成したインクジェットヘッドが記載されている。かかる
インクジェットヘッドでは、圧電層がインク圧力室の中
央部から圧電層面に沿って平行に分極されており、2つ
の電極に駆動電圧を印加して分極方向に直交する電界を
発生させることにより圧電層にシェアモード変形を発生
し、これによりインク圧力室の容積を変化させてインク
圧力室内のインクをインク吐出口から吐出するように構
成されている。
【0004】また、米国特許第4584590号の明細
書及び図面には、本体プレートにインク圧力室を形成
し、そのインク圧力室の開放面(上面)側に単層からな
る圧電層を固定するとともに、インク圧力室に対応して
圧電層の両面に電極及びインク圧力室から外れた周縁位
置に対応して圧電層の両面に電極を形成したインクジェ
ットヘッドが記載されている。かかるインクジェットヘ
ッドでは、圧電層がその層厚方向に沿って分極されてお
り、インク圧力室に対応する各電極に駆動電圧を印加し
て分極方向に直交する電界を発生させることにより圧電
層にシェアモード変形を発生し、これによりインク圧力
室の容積を変化させてインク圧力室内のインクをインク
吐出口から吐出するように構成されている。
【0005】このように、前記した2つのインクジェッ
トヘッドでは、圧電層の分極方向が異なるものの、圧電
層に離間形成された電極間に駆動電圧を印加することに
より分極方向と直交する電界を発生して圧電層をシェア
モード変形させることによりインク圧力室の容積を変化
させてインク吐出口からインクを吐出するように構成し
た点、及び、圧電層として単層の圧電層を使用している
点で共通する。
【0006】しかしながら、前記した各米国特許第48
25227号及び第4584590号の明細書、図面に
記載されたインクジェットヘッドでは、前記のようにイ
ンク吐出口からインクを吐出する際に圧電層の電極に駆
動電圧を印加することにより形成される電界の方向は圧
電層の分極方向と直交するものの、圧電層として単層の
圧電層が使用されていることから、電界方向と分極方向
との直交成分が少ない。従って、駆動電圧の印加に基づ
く圧電層の電気機械変換効率は非常に悪いものであり、
これより圧電層の電気機械変換効率を良好にするために
は高い駆動電圧を必要とする問題がある。
【0007】また、圧電層の電気機械変換効率を増加さ
せるためには圧電層の厚さを薄くすればよいが、圧電層
自体がインク圧力室の一壁を構成していることから圧電
層の厚さを薄くした場合には、その強度が低下してしま
ってインク吐出時に撓んでしまい、この結果、インク圧
力室内に発生する圧力の低下を招来するという問題があ
る。
【0008】更に、前記米国特許第4825227号の
明細書、図面に記載されたインクジェットヘッドでは、
圧電層においてインク圧力室側に形成された共通電極は
直接インク圧力室内のインクに接触しており、共通電極
が腐食等してしまうおそれが多分に存する。これを防止
するには、前記米国特許第4584590号の明細書、
図面に記載されたインクジェットヘッドにおけるよう
に、圧電層のインク圧力室側に形成された電極をカバー
するようにエポキシ層を形成して電極をインク圧力室内
のインクからシールすればよい。しかし、このようにエ
ポキシ層を形成すると、エポキシ層が有する剛性に起因
して圧電層の変形が規制されてしまう虞があり、これに
より駆動電圧を電極に印加してインクを吐出させる際に
圧電層の動きが低下してインク吐出口から適正にインク
を吐出できなくなるという問題がある。
【0009】そこで、前記したような各問題点を解消す
べく特開平4−125157号公報には、チャンネル本
体に形成されたインクチャンネルの上側開放面を閉塞す
るように、複数の圧電セラミック層を積層してなり積層
方向に分極された積層圧電素子を固着し、かかる積層圧
電素子の内部正電極層に駆動電圧を印加して内部負電極
層との間で分極方向と直交する電界を発生させることに
より、積層圧電素子をシェアモードにて変形させるとと
もにインクチャンネルの容積を変化させてインクを吐出
するインクジェットヘッドが記載されている。
【0010】かかるインクジェットヘッドによれば、電
界方向と分極方向との直交成分を多くして積層圧電素子
の電気機械変換効率を向上しつつ駆動電圧の低減を図る
ことができ、また、積層圧電素子は高い剛性を有するこ
とからインク圧力室内に発生する圧力の低下を防止で
き、更には、インクチャンネルのインクと接触する面に
は積層圧電素子の最も下側の圧電セラミック層が存在し
ており、この圧電セラミック層は積層圧電素子のシェア
モード変形に追随して変形可能であるから各圧電セラミ
ック層の動きが低下してしまう虞はない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−125157号公報に記載されたインクジェッ
トヘッドでは、積層圧電素子をシェアモードにて変形さ
せてインクチャンネルの容積を変化させるものである
が、インクチャンネル本体に形成されたインクチャンネ
ルはその上面のみが開放されて、その開放面にのみ積層
圧電素子が固着されているだけである。このように、イ
ンクチャンネルの容積は、その片側方向から積層圧電素
子を介して変化させられてインクが吐出されるものであ
り、従って、インクの吐出量をフレキシブルに制御する
には限界が存し、良好な印字品質をもって文字等を印字
するにはまだまだ充分なものではない。
【0012】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、低い駆動電圧をもって駆動電圧
に対する積層型圧電体の電気機械変換効率を向上しつ
つ、且つ、インク圧力室の剛性を高めて発生圧力の損失
を少なくしつつ、インクの吐出量をフレキシブルに制御
して良好な印字品質をもって文字等を印字可能なインク
ジェットヘッドを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係るインクジェットヘッドは、キャビティプ
レートに形成されるとともに相互に対向する2つの開放
面を有するインク圧力室と、前記インク圧力室の各開放
面を閉塞するようにキャビティプレートに固定されると
ともに、インク圧力室に対応する位置に形成された第1
内部電極及びインク圧力室の周縁位置に形成された第2
内部電極を有する圧電層を第1内部電極及び第2内部電
極とが相互に重なるように少なくとも2層以上積層して
なり、その積層方向に分極された第1及び第2の積層型
圧電体と、前記各第1内部電極及び第2内部電極がそれ
ぞれ接続される相互に異なる極性の端子が設けられた電
源とを備え、前記電源を介して第1内部電極に駆動電圧
を印加して積層型圧電体の分極方向と直交する電界を発
生して積層型圧電体をシェアモードにて変形させること
によりインク圧力室内のインクをインク吐出口から吐出
する構成を有する。
【0014】請求項1のインクジェットヘッドでは、キ
ャビティプレートに形成されたインク圧力室の2つの開
放面のそれぞれに第1積層型圧電体及び第2積層圧電体
が固定されていることから、その印字駆動時に、電源に
おけるプラス側端子を介して第1及び第2積層型圧電体
の各圧電層に形成された第1内部電極に駆動電圧が印加
され、これにより各第1内部電極と電源のマイナス側端
子に接続された第2内部電極との間で、第1及び第2積
層型圧電体にはその分極方向と直交する電界が発生され
る。これにより、第1積層型圧電体及び第2積層型圧電
体が共にシェアモードにて変形されることに基づき、イ
ンク圧力室の容積が変化されてインクがインク吐出口か
ら吐出され、文字等の印字が行われる。このとき、第1
積層型圧電体と第2積層型圧電体とを選択的に使用する
ことが可能である。
【0015】このように、請求項1のインクジェットヘ
ッドでは、その印字駆動時に第1積層型圧電体と第2積
層型圧電体との選択的使用を行うことにより、2つの第
1積層型圧電体及び/又は第2積層型圧電体のそれぞれ
がシェアモード変形してインク圧力室の容積を変化させ
ることから、低い駆動電圧をもって駆動電圧に対する積
層型圧電体の電気機械変換効率を向上しつつ、且つ、イ
ンク圧力室の剛性を高めて発生圧力の損失を少なくしつ
つ、インクの吐出量を増大したり又はフレキシブルに制
御して良好な印字品質をもって文字等を印字することが
可能となる。
【0016】また、請求項2に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1のインクジェットヘッドにおいて、前記
第1及び第2の積層型圧電体における圧電層の内、イン
ク圧力室のインクと接触する圧電層では前記第1内部電
極が削除されていることを特徴とする。請求項2のイン
クジェットヘッドでは、第1積層型圧電体及び第2積層
型圧電体においてインク圧力室のインクと接触する圧電
層では第1内部電極が削除されており、従って、この圧
電層は絶縁層として作用するので、圧電層を介して各第
1及び第2積層型圧電体にインクが接触することを防止
し、これより絶縁フィルム等の特別な絶縁層や振動板等
を設けることなく第1及び第2積層型圧電体をインク圧
力室のインクから隔絶することが可能となり、また、か
かる絶縁層として作用する圧電層は第1及び第2積層型
圧電体の製造と同時に形成することが可能であることか
らコストアップを招来することもない。
【0017】更に、請求項3に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項2のインクジェットヘッドにおいて、前記
インク圧力室のインクと接触する圧電層は、前記積層型
圧電体の変形に従って変形することを特徴とする。請求
項3のインクジェットヘッドでは、インク圧力室のイン
クと接触する圧電層は第1及び第2積層型圧電体におけ
る各圧電層と同一の層から形成されており、従って、か
かる圧電層は第1及び第2積層型圧電体の変形に従って
変形される。これにより、第1及び第2積層型圧電体の
動きを規制することなく各圧電層における第1内部電極
をインク圧力室のインクから遮蔽することが可能とな
る。
【0018】また、請求項4に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1乃至請求項3のいずれかのインクジェッ
トヘッドにおいて、前記第1及び第2の積層型圧電体
は、インク吐出口からインクを吐出する際に同時に駆動
電圧が印加されて変形されることを特徴とする。請求項
4のインクジェットヘッドでは、第1及び第2積層型圧
電体に対して同時に駆動電圧が印加されるので、インク
の吐出量を増大して速い印字速度をもって印字品質良く
文字等の印字を行うことが可能となる。
【0019】更に、請求項5に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1乃至請求項4のいずれかのインクジェッ
トヘッドにおいて、前記第1の積層型圧電体のみに駆動
電圧を印加する場合と、前記第1及び第2の積層型圧電
体の両者に駆動電圧を印加する場合とを選択的に切り換
える制御手段を備えたことを特徴とし、また、請求項6
に係るインクジェットヘッドは、請求項5のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記制御手段は、前記2つの場合
の選択的な切換により吐出されるインク量を可変にする
ことを特徴とする。かかる請求項5及び請求項6のイン
クジェットヘッドでは、制御手段を介して第1積層型圧
電体と第2積層型圧電体の選択的使用を行うことがで
き、これよりインクの吐出量をフレキシブルに制御して
良好な印字品質をもって文字等を印字することが可能と
なる。
【0020】また、請求項7に係るインクジェットヘッ
ドは、請求項1乃至請求項6のいずれかのインクジェッ
トヘッドにおいて、前記キャビティプレートには複数の
インク圧力室が設けられるとともに、前記第1及び第2
の積層型圧電体はそれぞれ複数のインク圧力室の開放面
に跨って固定されることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインクジェッ
トヘッドについて、本発明を具体化した実施形態に基づ
き図面を参照して詳細に説明する。先ず、本実施形態に
係るインクジェットヘッドが搭載されるインクジェット
プリンタの概略について図1に基づき説明する。図1は
インクジェットプリンタの要部を示す斜視図である。
【0022】図1において、一対のフレーム1(図1
中、一方のフレーム1のみを示す)間には軸2を介して
プラテン3が回転可能に取り付けられており、このプラ
テン3はモータ4により回転駆動される。プラテン3に
対向して圧電式インクジェットヘッド5が配置されてい
る。かかる圧電式インクジェットヘッド5は、インク供
給装置6と共にキャリッジ7上に載置されている。キャ
リッジ7はプラテン3の軸線と平行に配設された2本の
ガイドロッド8に摺動可能に支持されており、また、キ
ャリッジ7には一対のプーリ9に掛装されたタイミング
ベルト10が結合されている。また、一方のプーリ9
(図1中、右側のプーリ9)は、モータ11の駆動軸に
固定されており、従って、モータ11を介して右側のプ
ーリ9が回転されることに基づきタイミングベルト10
が送られてキャリッジ7がプラテン3に沿って往復動さ
れるものである。
【0023】次に、圧電式インクジェットヘッド5の構
造について図2、図3に基づき説明する。図2は本実施
形態に係る圧電式インクジェットヘッド5のアレイ構造
の一部を示す断面図、図3はアレイ構造を第1積層型圧
電体側から見て示す平面図である。尚、本実施形態に係
るインクジェットヘッド5は、駆動電圧を印加した時に
インクの吸引動作を行った後駆動電圧の印加を停止した
時点でインクを吐出する、所謂、引き打ち方式のインク
ジェットヘッドである。
【0024】図2において、圧電式インクジェットヘッ
ド5のアレイ20は、基本的に、上下両面が開放された
複数個のインク圧力室21が形成されてなるキャビティ
プレート22、各インク圧力室21の上下両面(開放
面)を閉塞するようにキャビティプレート22上に接着
剤等により固定された第1積層型圧電体23(上方側の
積層型圧電体)及び第2積層型圧電体24(下側の積層
圧電体)から構成されている。
【0025】ここに、各インク圧力室21はキャビティ
プレート22に打ち抜き加工、切削加工等を施すことに
より形成され、また、各インク圧力室21間は区画壁2
5により区画されている。
【0026】第1積層型圧電体23は、圧電・電歪効果
を有する複数の圧電セラミック層(図2では、一例とし
て4層の圧電セラミック層)を積層して構成されてい
る。ここで、理解を容易にするため、上面側から下方に
向かって順に第1圧電セラミック層23A、第2圧電セ
ラミック層23B、第3圧電セラミック層23C、第4
圧電セラミック層23Dとする。第1圧電セラミック層
23A、第2圧電セラミック層23B、及び、第3圧電
セラミック層23Cには、各インク圧力室21に対応す
る位置に第1内部電極26が形成されているとともに、
インク圧力室21の周縁位置にて各区画壁25に対応し
て第2内部電極27が形成されている。また、第4圧電
セラミック層23Dには、各第1、第2及び第3圧電セ
ラミック層23A、23B、23Cと同様、各インク圧
力室21に対応する位置に第1内部電極26が形成され
ているとともに、インク圧力室21の周縁位置にて各区
画壁25に対応して第2内部電極27が形成されている
一方、インク圧力室21内のインクと接触する側には電
極等は何ら設けられていない。これは、第4圧電セラミ
ック層23Dに絶縁層としての機能を行わせ、この第4
圧電セラミック層23Dを介して、上側の第3圧電セラ
ミック層23Cの第1内部電極26にインクが接触する
ことを防止し、これより絶縁フィルム等の特別な絶縁層
や振動板等を設けることなく第1積層型圧電体23をイ
ンク圧力室21のインクから隔絶することを可能とする
ためである。また、第4圧電セラミック層23Dは、第
1積層型圧電体23の製造を行うについて第1乃至第3
圧電セラミック層23A、23B、23Cと同時に形成
することが可能であることからコストアップを招来する
こともない。
【0027】また、第1圧電セラミック層23A、第2
圧電セラミック層23B、第3圧電セラミック装置23
C、第4圧電セラミック層23Dは、図2に示すよう
に、それぞれの第1内部電極26及び第2内部電極27
が相互に重なるように積層されており、かかる構造を有
する第1積層型圧電体23は、矢印Aにて示すように、
各圧電セラミック層23A等の積層方向に分極されてい
る。各第1乃至第4圧電セラミック層23A、23B、
23C、23Dにおける各第1内部電極26は、それぞ
れスイッチS、及び、制御装置28を介して駆動電源V
のプラス側端子に接続されており、また、各第2内部電
極27は、それぞれ駆動電源Vのマイナス側端子に接続
されている。
【0028】更に、第2積層型圧電体24は、前記第1
積層型圧電体23と同様、圧電・電歪効果を有する複数
の圧電セラミック層(図2では、一例として4層の圧電
セラミック層)を積層して構成されている。ここで、理
解を容易にするため、下面側から上方に向かって順に第
1圧電セラミック層24A、第2圧電セラミック層24
B、第3圧電セラミック層24C、第4圧電セラミック
層24Dとする。第1圧電セラミック層24A、第2圧
電セラミック層24B、及び、第3圧電セラミック層2
4Cには、各インク圧力室21に対応する位置に第1内
部電極29が形成されているとともに、インク圧力室2
1の周縁位置にて各区画壁25に対応して第2内部電極
30が形成されている。また、第4圧電セラミック層2
4Dには、各第1、第2及び第3圧電セラミック層24
A、24B、24Cと同様、各インク圧力室21に対応
する位置に第1内部電極29が形成されているととも
に、インク圧力室21の周縁位置にて各区画壁25に対
応して第2内部電極30が形成されている一方、インク
圧力室21内のインクと接触する側には電極等は何ら設
けられていない。これは、前記第1積層型圧電体23に
おける第4圧電セラミック層23Dと同様、第4圧電セ
ラミック層24Dに絶縁層としての機能を行わせ、この
第4圧電セラミック層24Dを介して、下側の第3圧電
セラミック層24Cの第1内部電極29にインクが接触
することを防止し、これより絶縁フィルム等の特別な絶
縁層や振動板等を設けることなく第2積層型圧電体24
をインク圧力室21のインクから隔絶することを可能と
するためである。また、第4圧電セラミック層24D
は、第2積層型圧電体24の製造を行うについて第1乃
至第3圧電セラミック層24A、24B、24Cと同時
に形成することが可能であることからコストアップを招
来することもない。
【0029】また、第1圧電セラミック層24A、第2
圧電セラミック層24B、第3圧電セラミック装置24
C、第4圧電セラミック層24Dは、図2に示すよう
に、それぞれの第1内部電極29及び第2内部電極30
が相互に重なるように積層されており、かかる構造を有
する第2積層型圧電体24は、矢印Bにて示すように、
各圧電セラミック層24A等の積層方向に分極されてい
る。各第1乃至第4圧電セラミック層24A、24B、
24C、24Dにおける各第1内部電極29は、それぞ
れスイッチS、及び、制御装置28を介して駆動電源V
のプラス側端子に接続されており、また、各第2内部電
極30は、それぞれ駆動電源Vのマイナス側端子に接続
されている。
【0030】ここに、前記制御装置28は、第1積層型
圧電体23と第2積層圧電体24の双方に駆動電源Vを
介して駆動電圧を印加する場合と、第1積層型圧電体2
3と第2積層圧電体24の一方に駆動電源Vを介して駆
動電圧を印加する場合とを選択的に切り換える作用を行
う。これについては後述する。
【0031】尚、前記第1積層型圧電体23、第2積層
型圧電体24等の製造方法、及び、これらの分極処理方
法については、特開平4−125157号公報等に記載
されている製造方法、分極処理方法と同一であり、従っ
て、ここでは製造方法等についての詳細な説明は省略す
る。
【0032】次に、前記のように構成されたインクジェ
ットヘッド5におけるアレイ20の動作について図4に
基づき説明する。図4は第1積層型圧電体23及び第2
積層型圧電体24を同時に変形させて印字動作を行って
いるアレイ20の一部を拡大して示す断面図である。
尚、ここでは、図2に示すように、各第1及び第2積層
型圧電体23、24において、左から2番目のインク圧
力室21に対応するスイッチSがオンされた場合(第1
駆動態様)に従って第1、第2積層型圧電体23、24
の動作につき説明することとする。
【0033】図4において、所定の印字データに基づき
コントローラ(図示せず)を介して制御装置28に対し
て第1及び第2積層型圧電体23、24を駆動すべく制
御信号が出力されて各スイッチSがオンされた場合、駆
動電源Vを介して第1積層型圧電体23における各第1
内部電極26に駆動電圧が印加される。このとき、各第
1内部電極26は駆動電源Vのプラス側端子に接続さ
れ、各第2内部電極27はマイナス側端子に接続されて
いるので、各第1内部電極26と第2内部電極27との
間で、図4に示すように、第1積層型圧電体23の分極
方向(矢印Aにて示す)と直交する電界(矢印Cにて示
す)が発生する。これにより、第1積層型圧電体23の
第1圧電セラミック層23A、第2圧電セラミック層2
3B、第3圧電セラミック層23Cは、その圧電・電歪
効果に基づきシェアモードにて変形される。また、第4
圧電セラミック層23Dは、各第1、第2、第3圧電セ
ラミック層23A、23B、23Cと同一の層(成分)
より構成されていることから、第1、第2、第3圧電セ
ラミック層23A、23B、23Cのシェアモード変形
に追随して変形される。
【0034】また、前記第1積層型圧電体23の各第1
内部電極26への駆動電圧の印加と同時に、駆動電源V
を介して第2積層型圧電体24における各第1内部電極
29に駆動電圧が印加される。このとき、前記と同様、
各第1内部電極29は駆動電源Vのプラス側端子に接続
され、各第2内部電極30はマイナス側端子に接続され
ているので、各第1内部電極29と第2内部電極30と
の間で、図4に示すように、第2積層型圧電体24の分
極方向(矢印Bにて示す)と直交する電界(矢印Dにて
示す)が発生する。これにより、第2積層型圧電体24
の第1圧電セラミック層24A、第2圧電セラミック層
24B、第3圧電セラミック層24Cは、その圧電・電
歪効果に基づきシェアモードにて変形される。また、第
4圧電セラミック層24Dは、各第1、第2、第3圧電
セラミック層24A、24B、24Cと同一の層(成
分)より構成されていることから、第1、第2、第3圧
電セラミック層24A、24B、24Cのシェアモード
変形に追随して変形される。
【0035】前記したように、第1積層型圧電体23及
び第2積層型圧電体24側の各スイッチSをオンさせた
際に、第1積層型圧電体23においては駆動電源Vから
各第1内部電極26に駆動電圧が印加されることに基づ
き、第1積層型圧電体23にてその分極方向に直交する
電界を発生させてシェアモードにて変形させ、同時に、
第2積層型圧電体24においては各第1内部電極29に
駆動電圧が印加されることに基づき、第2積層型圧電体
24にてその分極方向に直交する電界を発生させてシェ
アモード変形させることにより、インク圧力室21の容
積が増大され、これによりインク圧力室21内にインク
を吸入した後、駆動電圧の印加を停止した時点でインク
がインク吐出口(図示せず)から印字用紙に向かって吐
出されて文字等の印字が行われる。
【0036】続いて、制御装置28を介して第1積層型
圧電体23のみを選択的に印字駆動する場合(第2駆動
態様)におけるアレイ20の動作について図5に基づき
説明する。図5は第1積層型圧電体23のみを選択的に
変形させて印字動作を行っているアレイ20の一部を拡
大して示す断面図である。尚、ここでは、図2に示すス
イッチSの内第1積層型圧電体23における左から2番
目のインク圧力室21に対応するスイッチSがオンされ
た状態にある。
【0037】図5において、所定の印字データに基づき
コントローラ(図示せず)を介して制御装置28に対し
て第1積層型圧電体23のみを選択的に駆動すべく制御
信号が出力されてスイッチSがオンされた場合、前記第
1駆動態様の場合と同様、駆動電源Vを介して第1積層
型圧電体23における各第1内部電極26に駆動電圧が
印加される。このとき、各第1内部電極26は駆動電源
Vのプラス側端子に接続され、各第2内部電極27はマ
イナス側端子に接続されているので、各第1内部電極2
6と第2内部電極27との間で、図5に示すように、第
1積層型圧電体23の分極方向(矢印Aにて示す)と直
交する電界(矢印Cにて示す)が発生する。これによ
り、第1積層型圧電体23の第1圧電セラミック層23
A、第2圧電セラミック層23B、第3圧電セラミック
層23Cは、その圧電・電歪効果に基づきシェアモード
にて変形される。また、第4圧電セラミック層23D
は、各第1、第2、第3圧電セラミック層23A、23
B、23Cと同一の層(成分)より構成されていること
から、第1、第2、第3圧電セラミック層23A、23
B、23Cのシェアモード変形に追随して変形される。
尚、この第2駆動態様においては、第2積層型圧電体2
4側のスイッチSはオンされていないので、第2積層型
圧電体24がシェアモード変形されることはない。
【0038】前記したように第2駆動態様においては、
第1積層型圧電体23側のスイッチSのみをオンさせ、
第1積層型圧電体23においては駆動電源Vから各第1
内部電極26に駆動電圧が印加されることに基づき、第
1積層型圧電体23にてその分極方向に直交する電界を
発生させてシェアモードにて変形させ、一方、第2積層
型圧電体24においては駆動電圧が印加されることない
のでシェアモード変形することはない。かかる場合、図
5に示すように、第1積層型圧電体23のシェアモード
変形のみに基づきインク圧力室21の容積が増大され、
これによりインク圧力室21内にインクを吸入した後、
駆動電圧の印加を停止した時点でインクがインク吐出口
(図示せず)から印字用紙に向かって吐出されて文字等
の印字が行われる。このとき、インク圧力室21からイ
ンク吐出口を経て吐出されるインクの吐出量は、前記第
1駆動態様の場合に比して、小さくなるので、以下に述
べるような様々な利点がある。例えば、高画質な階調表
現が要求されるような場合には、前記第1、第2の駆動
態様を選択的に使い分けることにより、インクの吐出量
に大小を生じさせることができ、所謂液滴階調が可能と
なるため、優れた階調表現が実現できる。また、プリン
タにおいて通常の記録モードとインクセーブモードとを
持たせる場合、従来はインクセーブモードにおいて記録
パターンを1ドットおきに間引いていたが、本実施形態
においては、通常の記録モードを第1駆動態様にて記録
し、インクセーブモードを第2記録態様にて記録するこ
とができ、従来より画質の優れたインクセーブモードが
実現できる。尚、前記においては、第1積層型圧電体2
3のみを駆動する場合につき説明したが、第2積層型圧
電体24のみを駆動する場合でも基本的に前記と同様で
あることは明らかである。
【0039】以上詳細に説明した通り本実施形態に係る
インクジェットヘッド5では、第1積層型圧電体23及
び第2積層型圧電体24を同時に印字駆動する第1駆動
態様において、第1積層型圧電体23がシェアモードに
て変形されると同時に、第2積層型圧電体24もシェア
モード変形され、インク圧力室21の容積を変化させる
ので、低い駆動電圧をもって駆動電圧に対する積層型圧
電体の電気機械変換効率を向上しつつ、且つ、インク圧
力室の剛性を高めて発生圧力の損失を少なくしつつ、イ
ンクの吐出量を増大して良好な印字品質をもって文字等
を印字することができる。また、第1積層型圧電体23
と第2積層型圧電体24の一方を選択的に印字駆動する
第2駆動態様においては、第1駆動態様の場合に比して
インク圧力室21からインク吐出口を経て吐出されるイ
ンクの吐出量を可変にすることができる。
【0040】このように、本実施形態のインクジェット
ヘッド5では、制御装置28を介して、第1積層型圧電
体23と第2積層型圧電体24の選択的使用を行うこと
ができ、これよりインクの吐出量をフレキシブルに制御
して良好な印字品質をもって文字等を印字することがで
きる。
【0041】また、第1積層型圧電体23及び第2積層
型圧電体24においてインク圧力室21のインクと接触
する第4圧電セラミック層23D、24Dでは第1内部
電極26、29が削除されており、従って、この第4圧
電セラミック層23D、24Dは絶縁層として作用する
ので、かかる第4圧電セラミック層23D、24Dを介
して各第1及び第2積層型圧電体23、24にインクが
接触することを防止し、これより絶縁フィルム等の特別
な絶縁層や振動板等を設けることなく第1及び第2積層
型圧電体23、24をインク圧力室21のインクから隔
絶することができる。また、かかる絶縁層として作用す
る第4圧電セラミック層23D、24Dは第1及び第2
積層型圧電体23、24の製造と同時に形成することが
可能であることからコストアップを招来することもな
い。
【0042】更に、前記第4圧電セラミック層23D、
24Dは、第1及び第2積層型圧電体23、24におけ
る各圧電層23A、24A等と同一の層から形成されて
おり、従って、かかる第4圧電セラミック層23D、2
4Dは第1及び第2積層型圧電体23、24の変形に従
って変形される。これにより、第1及び第2積層型圧電
体23、24の動きを規制することなく各圧電層23
A、24A等における第1内部電極26、29をインク
圧力室21のインクから遮蔽することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が
可能であることは勿論である。
【0043】例えば、上記実施形態においては、第1及
び第2積層型圧電体23、24を使い分けることによ
り、インクの吐出量を可変にする例を説明したが、これ
に限らず、残留圧力波のキャンセル等にも適用できる。
即ち、第1積層型圧電体23にてインクを噴射後、所定
時間経過後に第2積層型圧電体24を増加もしくは減少
方向に変形させることにより、残留圧力波の効果的なキ
ャンセルが可能である。しかも、上記キャンセル時に
は、噴射に用いた圧電体以外の圧電体を用いることがで
きることから、圧電体の最大周波数以上の早さでキャン
セルが可能となり、記録速度の向上を実現できるもので
ある。なお、キャンセルの場合における第2積層型圧電
体24の変形方向は、上記所定時間の設定の仕方に起因
するものである。
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1のインクジェ
ットヘッドでは、その印字駆動時に第1積層型圧電体と
第2積層型圧電体との選択的使用を行うことにより、2
つの第1積層型圧電体及び/又は第2積層型圧電体のそ
れぞれがシェアモード変形してインク圧力室の容積を変
化させることから、低い駆動電圧をもって駆動電圧に対
する積層型圧電体の電気機械変換効率を向上しつつ、且
つ、インク圧力室の剛性を高めて発生圧力の損失を少な
くしつつ、インクの吐出量を増大したり又はフレキシブ
ルに制御して良好な印字品質をもって文字等を印字する
ことができる。
【0045】また、請求項2に係るインクジェットヘッ
ドでは、第1積層型圧電体及び第2積層型圧電体におい
てインク圧力室のインクと接触する圧電層では第1内部
電極が削除されており、従って、この圧電層は絶縁層と
して作用するので、圧電層を介して各第1及び第2積層
型圧電体にインクが接触することを防止し、これより絶
縁フィルム等の特別な絶縁層や振動板等を設けることな
く第1及び第2積層型圧電体をインク圧力室のインクか
ら隔絶することができる。また、かかる絶縁層として作
用する圧電層は第1及び第2積層型圧電体の製造と同時
に形成することが可能であることからコストアップを招
来することもない。
【0046】更に、請求項3に係るインクジェットヘッ
ドでは、インク圧力室のインクと接触する圧電層は第1
及び第2積層型圧電体における各圧電層と同一の層から
形成されており、従って、かかる圧電層は第1及び第2
積層型圧電体の変形に従って変形され、これにより、第
1及び第2積層型圧電体の動きを規制することなく各圧
電層における第1内部電極をインク圧力室のインクから
遮蔽することができる。
【0047】また、請求項4に係るインクジェットヘッ
ドでは、第1及び第2積層型圧電体に対して同時に駆動
電圧が印加されるので、インクの吐出量を増大して速い
印字速度をもって印字品質良く文字等の印字を行うこと
ができる。
【0048】更に、請求項5及び請求項6に係るインク
ジェットヘッドでは、制御手段を介して第1積層型圧電
体と第2積層型圧電体の選択的使用を行うことができ、
これよりインクの吐出量をフレキシブルに制御して良好
な印字品質をもって文字等を印字することができる。
【0049】また、請求項7に係るインクジェットヘッ
ドでは、前記キャビティプレートには複数のインク圧力
室が設けられるとともに、前記第1及び第2の積層型圧
電体はそれぞれ複数のインク圧力室の開放面に跨って固
定される。
【0050】以上のように本発明は、低い駆動電圧をも
って駆動電圧に対する積層型圧電体の電気機械変換効率
を向上しつつ、且つ、インク圧力室の剛性を高めて発生
圧力の損失を少なくしつつ、インクの吐出量をフレキシ
ブルに制御して良好な印字品質をもって文字等を印字可
能なインクジェットヘッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの要部を示す斜視図で
ある。
【図2】本実施形態に係る圧電式インクジェットヘッド
のアレイ構造の一部を示す断面図である。
【図3】アレイ構造を第1積層型圧電体側から見て示す
平面図である。
【図4】第1積層型圧電体及び第2積層型圧電体を同時
に変形させて印字動作を行っているアレイの一部を拡大
して示す断面図である。
【図5】第1積層型圧電体のみを選択的に変形させて印
字動作を行っているアレイの一部を拡大して示す断面図
である。
【符号の説明】
5 インクジェットヘッド 20 アレイ 21 インク圧力室 22 キャビティプレート 23 第1積層型圧電体 23A 第1圧電セラミック層 23B 第2圧電セラミック層 23C 第3圧電セラミック層 23D 第4圧電セラミック層 24 第2積層型圧電体 24A 第1圧電セラミック層 24B 第2圧電セラミック層 24C 第3圧電セラミック層 24D 第4圧電セラミック層 25 区画壁 26、29 第1内部電極 27、30 第2内部電極 28 制御装置 A、B 分極方向 C、D 電界方向 S スイッチ V 駆動電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティプレートに形成されるととも
    に相互に対向する2つの開放面を有するインク圧力室
    と、 前記インク圧力室の各開放面を閉塞するようにキャビテ
    ィプレートに固定されるとともに、インク圧力室に対応
    する位置に形成された第1内部電極及びインク圧力室の
    周縁位置に形成された第2内部電極を有する圧電層を第
    1内部電極及び第2内部電極とが相互に重なるように少
    なくとも2層以上積層してなり、その積層方向に分極さ
    れた第1及び第2の積層型圧電体と、 前記各第1内部電極及び第2内部電極がそれぞれ接続さ
    れる相互に異なる極性の端子が設けられた電源とを備
    え、 前記電源を介して第1内部電極に駆動電圧を印加して積
    層型圧電体の分極方向と直交する電界を発生して積層型
    圧電体をシェアモードにて変形させることによりインク
    圧力室内のインクをインク吐出口から吐出することを特
    徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の積層型圧電体におけ
    る圧電層の内、インク圧力室のインクと接触する圧電層
    では前記第1内部電極が削除されていることを特徴とす
    る請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記インク圧力室のインクと接触する圧
    電層は、前記積層型圧電体の変形に従って変形すること
    を特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の積層型圧電体は、イ
    ンク吐出口からインクを吐出する際に同時に駆動電圧が
    印加されて変形されることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第1の積層型圧電体のみに駆動電圧
    を印加する場合と、前記第1及び第2の積層型圧電体の
    両者に駆動電圧を印加する場合とを選択的に切り換える
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記2つの場合の選択
    的な切換により吐出されるインク量を可変にすることを
    特徴とする請求項5記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 前記キャビティプレートには複数のイン
    ク圧力室が設けられるとともに、前記第1及び第2の積
    層型圧電体はそれぞれ複数のインク圧力室の開放面に跨
    って固定されることを特徴とする請求項1乃至請求項6
    のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226788A (ja) * 2013-05-17 2014-12-08 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド
JP2016137723A (ja) * 2016-03-09 2016-08-04 ブラザー工業株式会社 圧電アクチュエータ

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JP2014226788A (ja) * 2013-05-17 2014-12-08 コニカミノルタ株式会社 インクジェットヘッド
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