JP2000141647A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000141647A
JP2000141647A JP31921998A JP31921998A JP2000141647A JP 2000141647 A JP2000141647 A JP 2000141647A JP 31921998 A JP31921998 A JP 31921998A JP 31921998 A JP31921998 A JP 31921998A JP 2000141647 A JP2000141647 A JP 2000141647A
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JP
Japan
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ink jet
piezoelectric
recording apparatus
jet recording
piezoelectric elements
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JP31921998A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Matsuo
浩之 松尾
Koji Ikeda
浩二 池田
Atsushi Sogami
淳 曽我美
Masaichiro Tachikawa
雅一郎 立川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電アクチュエータ10を有するインクジェ
ットヘッド1を備えたインクジェット記録装置に対し
て、簡単な回路構成で容易にインク滴の吐出量を可変に
して、低コストで多階調印刷を行えるようにする。 【解決手段】 圧電アクチュエータ10を、2つの圧電
素子11,12からなるバイモルフ型とし、その2つの
圧電素子11,12に互いに独立して電圧を印加するこ
とが可能なように第1及び第2の電極14,15をスイ
ッチSW1,SW2をそれぞれ介してアクチュエータ駆
動用電源9と接続し、コントローラ20の制御部21
が、圧電素子11,12のうちの1つ又は両方を選択し
て該選択された圧電素子のみに電圧を印加させるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧の印加により
圧力室の容積が減少するように変形してノズルからイン
ク滴を記録紙に対して吐出させる圧電アクチュエータを
有するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記
録装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のインクジェット記録装
置のインクジェットヘッドにおける圧電アクチュエータ
は、例えば特開平6−234218号公報に示されてい
るように、圧力室に臨設された振動板と、この振動板を
振動させる圧電素子とを備えている。この振動板は、通
常、電極を兼ねており、圧電素子の振動板とは反対側に
もう1つの電極が設けられ、これら両電極間に電圧が印
可されることで、圧電アクチュエータの幅方向(圧電素
子の幅方向)中央部が圧力室側に突出するように変形し
(たわみ)、このことにより、圧力室の容積が減少して
ノズルからインク滴を記録紙に対して吐出させるように
なっている。
【0003】また、例えば特公昭53−12138号公
報に示されているように、2つの圧電素子が圧電アクチ
ュエータの厚み方向(圧電素子の厚み方向)に積層され
た所謂バイモルフ型の圧電アクチュエータが知られてお
り、このものは、常に2つの圧電素子に同時に同じ電圧
を印可して一方の圧電素子を横方向に収縮させる一方、
他方の圧電素子を横方向に伸張させることにより、圧電
アクチュエータがその厚み方向にたわむように構成され
ている。尚、このバイモルフ型の圧電アクチュエータに
対し、圧電素子が1つのものはユニモルフ型といわれて
いる。
【0004】一方、近年、例えば特開平10−8101
2号公報に示されているように、同じノズルから吐出量
が互いに異なる複数のインク滴を吐出させるようにした
インクジェット記録装置が提案されており、この記録装
置では、複数種類の駆動パルスを有する駆動信号を発生
させ、この駆動信号のいずれか1種類又は複数種類の駆
動パルスを、上記ユニモルフ型の圧電アクチュエータに
選択的に印加して該圧電アクチュエータを作動させるよ
うにしている。このようにすることで、同じノズルから
吐出量が互いに異なるインク滴を吐出させるようにする
ことができ、記録紙上に記録されるドットの径を可変に
制御して多階調印刷を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案例
(特開平10−81012号公報)のようにユニモルフ
型の圧電アクチュエータを用いて多階調印刷を行うよう
にすると、インク滴の吐出量に応じて圧電素子に印可す
る電圧パルス波形を可変に構成する必要があり、しか
も、その電圧パルス波形が複雑になる。このため、回路
構成が複雑となってコストアップを招くという問題があ
る。特に電圧を可変に構成する場合には回路の多大なコ
ストアップを招いてしまう。
【0006】一方、バイモルフ型の圧電アクチュエータ
を用いて多階調印刷を行うことが考えられるが、従来の
ように常に2つの圧電素子に同時に同じ電圧を印可する
構成では、上記ユニモルフ型と同様に、インク滴の吐出
量に応じて電圧やパルス波形を複雑に制御しなければな
らず、回路コストがアップすることに変わりはない。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、圧電アクチュエータを
有するインクジェットヘッドを備えたインクジェット記
録装置に対して、簡単な回路構成で容易にインク滴の吐
出量を可変にして、低コストで多階調印刷を行えるよう
にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、圧電アクチュエータを複数の圧電
素子で構成し、その複数の圧電素子に互いに独立して電
圧を印加することが可能な電圧印加手段と、複数の圧電
素子のうちの1つ又は複数に対して選択的に電圧印加手
段により電圧を印加させる制御手段とを備えるようにし
た。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、インク
を収容する圧力室と、該圧力室に連通するノズルと、厚
み方向の一端面が上記圧力室に臨設しかつ電圧の印加に
より圧力室の容積が減少するように変形して上記ノズル
からインク滴を記録紙に対して吐出させる圧電アクチュ
エータとを有するインクジェットヘッドを備えたインク
ジェット記録装置を対象とする。
【0010】そして、上記圧電アクチュエータは、少な
くとも該圧電アクチュエータの厚み方向に複数の圧電素
子が電極を介して積層されてなり、上記圧電アクチュエ
ータの複数の圧電素子に互いに独立して電圧を印加する
ことが可能なように構成された電圧印加手段と、上記複
数の圧電素子のうちの1つ又は複数を選択して該選択さ
れた圧電素子のみに上記電圧印加手段により電圧を印加
させる制御手段とを備えているものとする。
【0011】上記の構成により、選択した圧電素子によ
って圧電アクチュエータの変形量(たわみ量)を異なら
せることができ、インク滴の吐出量を可変にすることが
できる。このため、インク滴の吐出量に応じて電圧やパ
ルス波形を複雑に変える必要はなく、電圧を印可させる
圧電素子を選択するだけで済む。また、複数の圧電素子
に電圧を印可することでユニモルフ型よりもたわみ量を
大きくすることができ、逆に、ユニモルフ型と同じたわ
み量を得ようとする場合には、印可する電圧を低くする
ことができる。よって、低コストで多階調印刷を行うこ
とができる。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、電圧印加手段は、複数の圧電素子に互いに同じ定
電圧を印加することが可能なように構成されているもの
とする。このことにより、回路構成をより一層簡略化し
つつ、多階調印刷を行うことができる。
【0013】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、圧電アクチュエータの厚み方向中央軸と厚み方向
の中立軸とが略一致しているものとする。
【0014】このことで、圧電アクチュエータの効率を
高めることができ、比較的低い電圧で大きなたわみ量を
容易に得ることができる。一方、圧電素子の厚みや材料
を互いに等しくする等すれば、容易に圧電アクチュエー
タの厚み方向中央軸と厚み方向の中立軸とを略一致させ
ることができる。
【0015】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、圧電アクチュエータの厚み方向中央軸と厚み方向
の中立軸とが互いに異なるものとする。こうすれば、請
求項3の発明よりも多くの階調数が容易に得られる。
【0016】請求項5の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明において、制御手段は、複数の圧電素子を選
択したときに、該選択した圧電素子毎に電圧印加開始の
タイミングを互いに異ならせるように構成されているも
のとする。
【0017】この発明により、複数の圧電素子を選択し
たときには、選択した圧電素子が1つの場合よりもイン
ク滴の吐出量は大きくなるが、その際、印加開始のタイ
ミングをずらすので、そのタイミングが同時であるとき
よりも圧電アクチュエータが緩やかに変形して吐出速度
が遅くなる。この結果、選択した圧電素子が1つの場合
と吐出速度を略同じに設定することができ、インク滴の
吐出量に関係なく吐出速度を略一定にすることができ
る。よって、インク滴の着弾位置精度を向上させること
ができる。
【0018】請求項6の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明において、制御手段は、複数の圧電素子を選
択したときに、該選択した圧電素子毎に電圧印加終了の
タイミングを互いに異ならせるように構成されているも
のとする。
【0019】このことで、圧電アクチュエータが元の状
態に復帰する動作速度が遅くなるので、ノズルから圧力
室内に空気が吸い込まれ難くなり、圧力室に気泡が発生
するのを抑制することができる。よって、次に吐出させ
るインク滴の吐出量をより安定化させることができる。
【0020】請求項7の発明では、請求項1の発明にお
いて、圧電アクチュエータは、第1及び第2の2つの圧
電素子と、該2つの圧電素子の間に介在された共通電極
と、上記第1の圧電素子の該共通電極と反対側に設けら
れた第1の電極と、上記第2の圧電素子の上記共通電極
と反対側に設けられた第2の電極とを有し、上記第1の
電極における第1の圧電素子との接触面積が上記第2の
電極における第2の圧電素子との接触面積よりも小さく
設定されているものとする。
【0021】このことにより、第1及び第2の圧電素子
の厚み及び圧電定数が互いに同じでありかつ互いに同じ
定電圧を印加するようにしても、第1及び第2の圧電素
子にそれぞれ単独に電圧を印加させる場合と、両方に電
圧を印可させる場合とでインク滴の吐出量を互いに変え
ることができ、4階調(白色を含む)が得られる。
【0022】請求項8の発明では、請求項7の発明にお
いて、インクジェットヘッドの圧電アクチュエータとノ
ズルとは、圧力室を挟んで互いに対向するように配設さ
れ、少なくとも第1の電極は、上記ノズルの中心軸線上
から離れた位置に設けられているものとする。
【0023】このようにすることで、第1の圧電素子に
おけるノズルの中心軸線上の部位には電界が生じず、こ
の部位が元の状態に復帰する速度が遅くなる。この結
果、請求項6の発明と同様に、ノズルから圧力室内への
空気の吸い込み現象が生じ難くなる。
【0024】請求項9の発明では、請求項1の発明にお
いて、圧電素子の間に介在された電極のうちの1つが、
インクジェットヘッドの圧力室を形成する圧力室形成部
材に取付固定されているものとする。
【0025】このことで、圧力室形成部材に取付固定さ
れた電極の厚みを他の電極よりも大きくすることで、そ
の強度を確保することができ、圧電アクチュエータを安
定して保持することができる。また、その取付固定され
た電極の厚み方向中央軸と圧電アクチュエータの厚み方
向の中立軸とを略一致させるようにすれば、圧電アクチ
ュエータの効率をより一層高めることができる。
【0026】請求項10の発明では、請求項1の発明に
おいて、インクジェットヘッドと記録紙を挟んで対向す
るように配設された対向電極と、上記インクジェットヘ
ッドの圧力室内のインクと上記対向電極との間に電圧を
印加する電源とを備えているものとする。
【0027】このことにより、インクジェットヘッドと
対向電極との間に静電界がかけられると共に、インクに
電荷が誘起されるので、ノズルから吐出したインク滴は
静電界により加速されながら記録紙に向かって飛翔す
る。このとき、インク滴の吐出量が小さいほどより大き
く加速され、吐出速度(初速度)が小さくても記録紙に
着弾するまでの間の平均速度を速くすることができる。
よって、通常は吐出量が大きいほど吐出速度が速くなる
が、平均速度は吐出量に関係なく一定に近づけることが
でき、インク滴の着弾位置精度を向上させることができ
る。
【0028】請求項11の発明では、請求項1の発明に
おいて、圧電アクチュエータの厚みが5μm以下に設定
されているものとする。この発明により、圧電素子及び
電極の積層構成が、スパッタ等の工法で精度良くかつ容
易に得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は、本発明の
実施形態1に係るインクジェット記録装置を示し、この
インクジェット記録装置は、後述の如くインク滴を記録
紙41に吐出するインクジェットヘッド1を備えてい
る。このインクジェットヘッド1はキャリッジ18に支
持固定されている。このキャリッジ18には、図1では
図示を省略するキャリッジモータ28(図6参照)が設
けられ、このキャリッジモータ28により上記インクジ
ェットヘッド1及びキャリッジ18が主走査方向(図1
及び図2に示すX方向)に延びるキャリッジ軸19にガ
イドされてその方向に往復動するようになっている。
【0030】上記記録紙41は、図1では図示を省略す
る搬送モータ26(図6参照)によって回転駆動される
2つの搬送ローラ42に挟まれていて、この搬送モータ
26及び各搬送ローラ42により上記主走査方向と垂直
な副走査方向(図1及び図2に示すY方向)に搬送され
るようになっている。
【0031】上記インクジェットヘッド1は、図2〜図
4に示すように、インクを収容する圧力室4と、該圧力
室4にそれぞれ連通するノズル2と、上記圧力室4を挟
んで該ノズル2と互いに対向するように配設され、厚み
方向の一端面が上記圧力室4に臨設しかつ電圧の印加に
より圧力室4の容積が減少するように変形して上記ノズ
ル2からインク滴を上記記録紙41に対してそれぞれ吐
出させる圧電アクチュエータ10とを有している。
【0032】上記圧力室4は、図2に示すように、イン
クジェットヘッド1の内部に上記主走査方向に延びるよ
うに長溝状に形成されていて、上記副走査方向に互いに
所定間隔をあけて配設されている。この圧力室4の一端
部(図2では右側の端部)には、上記ノズル2がインク
ジェットヘッド1の下面において上記副走査方向に互い
に所定間隔をあけて開口するように設けられている。
【0033】上記圧力室4の他端部(図2では左側の端
部)にはインク供給路5の一端部がそれぞれ接続され、
この各インク供給路5の他端部は、上記副走査方向に延
びるように設けられたインク供給室3に接続されてい
る。
【0034】また、上記インクジェットヘッド1は、図
3及び図4に示すように、上記ノズル2が形成されたノ
ズルプレート6と、上記圧力室4及びインク供給路5を
区画形成する区画壁7と、上記アクチュエータ10とが
順に積層されて構成されている。このノズルプレート6
は、例えば、厚さが10〜75μmであるポリイミド、
ケイ素、クロム、ニッケル、ステンレス、セラミック
ス、樹脂等の薄板からなり、区画壁7は、例えば、最上
部に設けられた厚さが50〜500μmであるステンレ
ス、ケイ素、セラミックス、感光性ガラス等からなる圧
力室形成部材7aと、トータル厚さが50〜500μm
である4枚のステンレス、ケイ素、ポリイミド、感光性
ガラス、セラミックス、樹脂等の薄板からなるインク流
路形成部材7bとが積層されてなっている。
【0035】上記圧電アクチュエータ10は、所謂バイ
モルフ型であって、該圧電アクチュエータ10の厚み方
向に第1及び第2の圧電素子11,12が共通電極13
を介して積層されてなっている。この第1の圧電素子1
1の上側(共通電極13と反対側)には第1の電極14
が、また第2の圧電素子12の下側(共通電極13と反
対側)には第2の電極15がそれぞれ設けられている。
この第2の電極15は、上記区画壁7の圧力室形成部材
7aの上面に取付固定されている。上記共通電極13並
びに第1及び第2の電極14,15は全て、例えば厚さ
0.01〜1μmの白金板からなっている。
【0036】上記第1及び第2の圧電素子11,12
は、結晶構造が互いに同じPZT(ジルコル酸チタン酸
鉛)からなっていて、圧電定数は互いに同じに設定され
ているが、厚み及び幅が互いに異なるように形成されて
いる。つまり、第1の圧電素子11の厚みの方が第2の
圧電素子12よりも薄く設定され、第1の圧電素子11
の幅の方が第2の圧電素子12よりも小さく設定されて
いる。但し、両圧電素子11,12の厚みは共に、厚さ
が0.1〜20μm(好ましくは0.5〜5μm)に設
定されている。尚、第1の圧電素子11の幅は圧力室4
の幅よりも小さく設定されていると共に、第1の電極1
4の幅は第1の圧電素子11と同じに、また共通電極1
3及び第2の電極15は第2の圧電素子12と同じにそ
れぞれ設定されている。
【0037】上記第2の電極15の下面(区画壁7の圧
力室形成部材7aへの取付部を除く部分)には、ポリイ
ミド等からなる厚さ0.05〜0.5μmの保護層16
が形成され、この保護層16により第2の電極15がイ
ンクにより腐食するのを防止するようにしている。した
がって、圧電アクチュエータ10は、ここでは、第1及
び第2の圧電素子11,12と、共通電極13と、第1
及び第2の電極14,15と、保護層16とからなって
いて、変形して圧力室4の容積を減少させるもののこと
をいう。そして、この圧電アクチュエータ10全体の厚
み(上記保護層16を含む)は5μm以下であることが
望ましく、このようにすることで、スパッタ等の工法で
精度良くかつ容易に積層することができる。
【0038】上記第1及び第2の圧電素子11,12は
共に、図5に示すように、上側がマイナスでかつ下側が
プラスとなるように分極され、その分極方向は、図5に
実線の矢印で示すように、上から下向きとなっている。
そして、後述の如く共通電極13と第1及び第2の電極
14,15との間に、該共通電極13がプラスとなるよ
うに電圧が印可されると、図5に点線の矢印で示すよう
に、電界Eが互いに逆方向に生じ、第1の圧電素子11
は幅方向(副走査方向)に収縮する一方、第2の圧電素
子12は幅方向に伸張するようになっている。このこと
で、圧電アクチュエータ10は、その幅方向の略中央部
が圧力室4側に突出するように変形し(たわみ)、上記
圧力室4を収縮させてノズル2からインク滴を吐出させ
るようになっている。また、共通電極13と第1及び第
2の電極14,15のいずれか一方とに電圧を印可して
も、圧電アクチュエータ10は、その幅方向の略中央部
が圧力室4側に突出するように変形するが、その厚み方
向の変形量(たわみ量)は、共通電極13と第1及び第
2の電極14,15とに電圧をそれぞれ印可したときよ
りも小さくなる。さらに、上記たわみ量は、共通電極1
3と第1の電極14とに電圧を印可したときの方が共通
電極13と第2の電極15とに電圧を印可したときより
も小さくなる。一方、電圧の印加を停止すれば、圧電ア
クチュエータ10が元の状態に復帰し、圧力室4が膨張
して該圧力室4にインク供給室3からインク供給路5を
経てインクが充填されるようになっている。そして、上
述の如く第1及び第2の圧電素子11,12の厚みが互
いに異なっているために、圧電アクチュエータ10の厚
み方向中央軸と厚み方向の中立軸とは互いに異なってい
る。
【0039】上記共通電極13は、定電圧を発生するア
クチュエータ駆動用電源9のプラス端子と接続され、第
1及び第2の電極14,15は、アクチュエータ駆動用
電源9の接地されたマイナス端子と第1及び第2のスイ
ッチSW1,SW2を介してそれぞれ接続されている。
この第1及び第2のスイッチSW1,SW2は、後述の
如く互いに独立にON、OFFされるようになってい
て、その両方がONされれば、上記第1及び第2の圧電
素子11,12の両方に互いに同じ定電圧を印加するこ
とが可能なように構成されている。また、いずれか一方
のみがONされれば、ONされた側の圧電素子のみに定
電圧を印加することができるようになっている。すなわ
ち、アクチュエータ駆動用電源9並びに第1及び第2の
スイッチSW1,SW2は、圧電アクチュエータ10の
両圧電素子11,12に互いに独立して電圧を印加する
ことが可能な電圧印加手段を構成している。上記第1及
び第2のスイッチSW1,SW2は共に、例えばトラン
ジスタ等からなっていて、このインクジェット記録装置
の駆動制御を行うコントローラ20におけるCPUから
なる制御部21に接続されている。
【0040】上記コントローラ20は、図6に示すよう
に、上記制御部21の他に、各種データ処理のためのル
ーチン等を記憶したROM22と、各種データの記憶等
を行うRAM23と、上記搬送モータ26及びキャリッ
ジモータ28をそれぞれ駆動制御するためのドライバ回
路25,27及びモータ制御回路24と、画像データを
受信するデータ受信回路29とを備えている。そして、
上記制御部21は、上記データ受信回路29が受信した
画像データに基づいてONさせるスイッチを選択し、そ
の選択したスイッチのみに信号を送るようになってい
る。このことで、上記制御部21は、第1及び第2の圧
電素子11,12のうちの1つ又は両方を選択して該選
択された圧電素子のみにアクチュエータ駆動用電源9並
びに第1及び第2のスイッチSW1,SW2により電圧
を印加させる制御手段が構成されている。尚、第1及び
第2のスイッチSW1,SW2の両方を選択してONさ
せるときに、両スイッチSW1,SW2のONさせるタ
イミングは互いに同じに設定され、両スイッチのONさ
せた後のOFFさせるタイミングも互いに同じに設定さ
れている。
【0041】以上の構成からなるインクジェット記録装
置の動作について説明する。先ず、データ受信回路29
が画像データを受信すると、制御部21がROM22に
記憶された処理ルーチンに基づいて、モータ制御回路2
4及びドライバ回路25,27を介して搬送モータ26
及びキャリッジモータ28をそれぞれ制御する。
【0042】そして、上記制御部21は、上記データ受
信回路29が受信した画像データに基づいてONさせる
スイッチを選択する。第1のスイッチSW1のみがON
されると、上述したように圧電アクチュエータ10のた
わみ量が最も小さいので、吐出量が最も小さい小インク
滴がノズル2から吐出され、記録紙41上に径が最も小
さい小ドットが記録される。また、第2のスイッチSW
2のみがONされると、吐出量が小インク滴よりも大き
い中インク滴が吐出され、記録紙41上に径が小ドット
よりも大きい中ドットが記録される。さらに、第1及び
第2のスイッチSW1,SW2の両方がONされると、
吐出量が最も大きい大インク滴が吐出され、記録紙41
上に径が最も大きい大ドットが記録される。このこと
で、全く記録されない場合(ドットがない白色の場合)
を含めて4つの階調値が得られる。
【0043】上記ONされていたスイッチは所定時間
(インク滴の吐出量との関係で各スイッチSW1,SW
2毎に予め決められており、両スイッチSW1,SW2
をONさせるときには互いに同じ時間に設定されてい
る)後にOFFされる。すると、圧電アクチュエータ1
0は元の状態に復帰して圧力室4にはインク供給室3か
らインク供給路5を経てインクが充填される。そして、
次の記録場所において、上記と同様にして第1及び第2
のスイッチSW1,SW2の選択を行い、小ドット、中
ドット又は大ドットを記録する。
【0044】したがって、上記実施形態1では、1つの
アクチュエータ駆動用電源9と第1及び第2のスイッチ
SW1,SW2とからなる簡単な回路構成で多階調印刷
を行うことができる。しかも、インク滴の吐出量に応じ
てアクチュエータ駆動用電源9の電圧を変えたり、複雑
な電圧パルス波形を生成したりする必要はなく、回路を
極めて低コストにすることができる。
【0045】尚、上記実施形態1では、第1及び第2の
圧電素子11,12の厚みを互いに異ならせたが、厚み
を同じにして、材料等を互いに異ならせることにより圧
電アクチュエータ10の厚み方向中央軸と厚み方向の中
立軸とを互いに異ならせるようにしてもよい。
【0046】また、上記実施形態1では、第1及び第2
の圧電素子11,12の圧電定数を互いに同じにした
が、材料や結晶構造等を互いに異ならせることにより圧
電定数を互いに異ならせるようにしてもよい。
【0047】さらに、上記実施形態1では、第1及び第
2の圧電素子11,12の幅を互いに異ならせたが、例
えば図7に示すように、第2の電極15の下側に、ステ
ンレス、ケイ素、クロム等からなる振動板17を設け、
この振動板17を圧力室形成部材7aの上面に取付固定
すると共に、第2の圧電素子12の幅を第1の圧電素子
11と略同じになるように小さくしてもよい。
【0048】(実施形態2)図8は本発明の実施形態2
を示し(尚、以下の実施形態2〜4では、図3と同じ部
分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略す
る)、第1及び第2の圧電素子11,12の厚みを互い
に同じに設定したものである。
【0049】すなわち、この実施形態2では、圧電アク
チュエータ10の厚み方向中央軸(共通電極13の厚み
方向中央軸と同じ)と厚み方向の中立軸とが略一致する
ようになされている。そして、上記実施形態1と同様
に、第1及び第2の圧電素子11,12の圧電定数も互
いに同じに設定されている。このため、第1のスイッチ
SW1のみをONさせたときと、第2のスイッチSW2
のみをONさせたときとで圧電アクチュエータ10のた
わみ量は同じとなり、第1及び第2のスイッチSW1,
SW2のいずれかをONさせたときの小インク滴と、第
1及び第2のスイッチSW1,SW2の両方をONさせ
たときの大インク滴との2種類のインク滴がノズル2か
ら吐出されることになる。
【0050】また、この実施形態2では、第1及び第2
のスイッチSW1,SW2の両方を選択してONさせる
ときに、圧電素子11,12毎に電圧印加開始のタイミ
ング及び電圧印加終了のタイミングを互いに異ならせる
ようにしている。つまり、図9に示すように、制御部2
1は、第2のスイッチSW2を先にONさせ、その後、
第2のスイッチSW2のみをONさせたときに得られる
たわみ量と略同じになったとときに(予め時間で設定し
ておく)、第1のスイッチSW1をONさせるようにな
っている。そして、第1のスイッチSW1をONさせて
から所定時間経過後に、先ず第2のスイッチSW2をO
FFさせ、その後、第2のスイッチSW2のみをONさ
せたときに得られるたわみ量と略同じになったとときに
(予め時間で設定しておく)、第1のスイッチSW1を
OFFさせるようになっている。
【0051】したがって、上記実施形態2では、3階調
になって実施形態1よりも階調数は減ることになるが、
圧電アクチュエータ10の厚み方向中央軸と厚み方向の
中立軸とが略一致しているので、圧電アクチュエータ1
0の効率を高めることができ、上記実施形態1と同じ電
圧を印加すれば、実施形態1のものよりも大きなたわみ
量を容易に得ることができる。
【0052】また、第1及び第2のスイッチSW1,S
W2をONさせるタイミングを互いにずらすことで、圧
電アクチュエータ10は、第1及び第2のスイッチSW
1,SW2を同時にONさせたときよりも緩やかに変形
して吐出速度が遅くなる。この結果、大インク滴の吐出
速度を、小インク滴の吐出速度に近づけることができ、
各インク滴の着弾位置精度を向上させることができる。
【0053】さらに、第1及び第2のスイッチSW1,
SW2をOFFさせるタイミングを互いにずらすこと
で、圧電アクチュエータ10は、第1及び第2のスイッ
チSW1,SW2を同時にOFFさせたときよりも緩や
かに元の状態に復帰する。この結果、ノズル2から圧力
室4内に空気が吸い込まれ難くなり、圧力室4に気泡が
発生するのを抑制することができる。
【0054】尚、上記実施形態2では、第2のスイッチ
SW2をOFFさせた後、第1のスイッチSW1をOF
Fさせたが、図10に示すように、第1のスイッチSW
1をOFFさせた後、第2のスイッチSW2をOFFさ
せるようにしても、圧電アクチュエータ10の復帰の仕
方は上記実施形態2と全く同じとなる。また、第1のス
イッチSW1を先にONさせてから第2のスイッチSW
2をONさせるようにしてもよい。
【0055】さらに、上記実施形態2では、第2の電極
15の下面に、上記実施形態1のような保護層16を形
成していないが、圧電アクチュエータ10の厚み方向中
央軸と厚み方向の中立軸とを略一致させることができれ
ば、保護層16を形成した方が望ましい。
【0056】加えて、上記実施形態2のように圧電素子
11,12毎に電圧印加開始のタイミング及び電圧印加
終了のタイミングを互いに異ならせることは、上記実施
形態1のように圧電素子11,12の厚みが互いに異な
る場合でも適用することができる。
【0057】さらにまた、上記実施形態1,2では、圧
電アクチュエータ10を2つの圧電素子11,12から
なるものとしたが、3つ以上の圧電素子を圧電アクチュ
エータ10の厚み方向に電極を介して積層するようにし
てもよい。この場合、圧電アクチュエータ10の厚み方
向両端部にも電極をそれぞれ設け、その一方の電極を全
ての圧電素子の共通電極とすればよい。
【0058】(実施形態3)図11は本発明の実施形態
3を示し、共通電極13を区画壁7の圧力室形成部材7
a上面に取付固定したものである。
【0059】すなわち、この実施形態3では、共通電極
13は、その厚みが第1及び第2の電極14,15より
も大きい0.5〜10μm(好ましくは1〜2μm)の
クロム、ステンレス、ニッケル等の薄板からなってい
て、ユニモルフ型圧電アクチュエータの振動板と同様で
ある。また、第1及び第2の圧電素子11,12の厚み
及び圧電定数は、上記実施形態2と同様に、互いに同じ
に設定されている。さらに、第2の電極15と第2の圧
電素子12とが圧力室4内に入り込んでおり、第2の電
極15の下面には上記実施形態1と同様の保護層16が
形成されている。そして、共通電極13の厚み方向中央
軸(圧電アクチュエータ10の厚み方向中央軸と一致)
と圧電アクチュエータ10の厚み方向の中立軸とが略一
致するようになされている。
【0060】したがって、上記実施形態3では、区画壁
7の圧力室形成部材7a上面に取付固定された共通電極
13の厚み方向中央軸が圧電アクチュエータ10の厚み
方向の中立軸となるので、圧電アクチュエータ10の効
率をより一層高めることができる。また、共通電極13
の厚みを他の電極14,15よりも大きくすることで、
その強度を確保して圧電アクチュエータ10を安定保持
することができる。
【0061】尚、この実施形態3においても圧電アクチ
ュエータ10を3つ以上の圧電素子で構成することがで
き、この場合、共通電極13の厚み方向中央軸と圧電ア
クチュエータ10の厚み方向の中立軸とを略一致させる
には、圧電素子の数を偶数にし、区画壁7の圧力室形成
部材7a上面に取付固定する電極の上側及び下側にそれ
ぞれ同じ数の圧電素子を配設するようにすればよい。
【0062】(実施形態4)図12は本発明の実施形態
4を示し、第1の電極14における第1の圧電素子11
との接触面積を第2の電極15における第2の圧電素子
12との接触面積よりも小さく設定したものである。
【0063】すなわち、この実施形態4では、上記実施
形態2と同様に、第1及び第2の圧電素子11,12の
厚み及び圧電定数が互いに同じに設定されているが、第
1の電極14の長さが第2の電極15の約半分に設定さ
れている(幅及び厚みは互いに同じ)。そして、第1の
電極14は、ノズル2の中心軸線上から最も離れた位置
に設けられている。
【0064】したがって、上記実施形態4では、第1及
び第2の圧電素子11,12の形状及び圧電定数を互い
に同じに設定しかつ互いに同じ定電圧を印加するように
しても、第1のスイッチSW1のみがONされたとき
と、第2のスイッチSW2のみがONされたときとでイ
ンク滴の吐出量を異ならせることができ、上記実施形態
1と同様に4階調が得られる。
【0065】また、第1の電極14がノズル2の中心軸
線上から離れた位置に設けられているので、第1の圧電
素子11におけるノズル2の中心軸線上の部位には電界
が生じず、この部位が元の状態に復帰する速度が遅くな
る。この結果、ノズル2から圧力室4内への空気の吸い
込み現象が生じ難くなる。
【0066】尚、上記実施形態4では、第1の電極14
の長さを第2の電極15の約半分に設定したが、どの程
度小さくするかは吐出量との関係で決まり、第2の電極
15よりも小さければいくらでもよい。そして、第1の
電極14の幅を第2の電極15よりも小さくするように
してもよい。
【0067】また、第2の電極15の長さを、第1の電
極14よりも大きくかつ圧電素子11,12よりも小さ
くなるようにしてもよく、この場合、第2の電極15も
ノズル2の中心軸線上から離れた位置に設けるようにし
てもよい。そして、逆に、第2の電極15の長さが第1
の電極14よりも小さくなるようにしてもよい。
【0068】さらに、上記実施形態4では、第1及び第
2の圧電素子11,12の厚み及び圧電定数を互いに同
じに設定したが、厚みや圧電定数を互いに異ならせるよ
うにしてもよい。
【0069】(実施形態5)図13は本発明の実施形態
5を示し(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付
してその詳細な説明は省略する)、インクジェットヘッ
ド1のノズル2から吐出されたインク滴を静電界により
加速するようにしたものである。
【0070】すなわち、この実施形態5では、インクジ
ェットヘッド1と記録紙41を挟んで対向するように対
向電極47が配設され、インクジェットヘッド1の圧力
室4内のインクとその対向電極47との間に電圧を印加
する静電界生成用電源48が設けられている。この静電
界生成用電源48のプラス側端子は接地された状態でイ
ンクジェットヘッド1の区画壁7のインク流路形成部材
7bに接続されている一方、マイナス側端子は上記対向
電極47に接続され、このことで、対向電極47には例
えば−4kV程度の高電圧が印加されるように構成され
ている。
【0071】したがって、この実施形態5では、インク
ジェットヘッド1と対向電極47との間に静電界がかけ
られると共に、インクに正電荷が誘起されるので、ノズ
ル2から吐出したインク滴は静電界により加速されなが
ら記録紙41に向かって飛翔する。このとき、インク滴
の吐出量が小さいほどより大きく加速され、吐出速度
(初速度)が小さくても記録紙41に着弾するまでの間
の平均速度を速くすることができる。よって、通常は吐
出量が大きいほど吐出速度は速くなるが、静電界により
平均速度は吐出量に関係なく一定に近づけることがで
き、インク滴の着弾位置精度を向上させることができ
る。
【0072】
【実施例】次に、具体的に実施した実施例について説明
する。先ず、図14及び図15(上記実施形態と同じ符
号を使用)に示すように、上記実施形態2と同様のイン
クジェットヘッド1を作製した(実施例1)。すなわ
ち、この実施例1のものは、第1及び第2の圧電素子1
1,12の厚み及び圧電定数が互いに同じであり、圧電
アクチュエータ10の厚み方向中央軸と厚み方向の中立
軸とが略一致している。尚、上記各圧電素子11,12
の圧電定数は100pC/Nである。
【0073】そして、アクチュエータ駆動用電源9の電
圧を15Vとし、第1及び第2のスイッチSW1,SW
2のいずれか一方又は両方をONさせたときの圧電アク
チュエータ10のたわみ量、ノズル2から吐出されたイ
ンク滴の吐出量、及びその吐出速度を調べた。このと
き、第1及び第2のスイッチSW1,SW2のいずれか
一方をONさせたときには、図16に示すように、10
μs後にOFFさせた。一方、両スイッチSW1,SW
2をONさせたときには、図17に示すように、電圧印
加開始のタイミング及び電圧印加終了のタイミングを互
いに異ならせるようにした。
【0074】上記実施例1の試験の結果を表1に示す
(尚、たわみ量については図16及び図17にも記載し
ている)。このことより、第1のスイッチSW1のみを
ONさせたときと、第2のスイッチSW2のみをONさ
せたときとで、たわみ量及び吐出量が同じとなるので、
3階調が得られると共に、吐出量に関係なく吐出速度を
一定にできることが判る。尚、ユニモルフ型では、吐出
量を2倍にするために電圧を単純に2倍に上げると、吐
出速度も2倍になってしまう。
【0075】
【表1】
【0076】続いて、図18に示すように、第1及び第
2の圧電素子11,12の厚みを互いに異ならせたもの
を作製した(実施例2)。すなわち、この実施例2のも
のでは、圧電アクチュエータ10の厚み方向中央軸と厚
み方向の中立軸とが互いに異なっている。そして、上記
実施例1と同様の試験を行った。この結果を表2に示
す。このことで、第1のスイッチSW1のみをONさせ
たときと、第2のスイッチSW2のみをONさせたとき
とで、たわみ量及び吐出量が異なるので、4階調が得ら
れることが判る。
【0077】
【表2】
【0078】次いで、図19に示すように、第1及び第
2の圧電素子11,12を上記実施例1と同じにすると
共に、第1の電極14の長さを共通電極13及び第2の
電極15の半分にしたものを作製した(実施例3)。
尚、第1の電極14を、上記実施形態4のようにノズル
2の中心軸線上から最も離れた位置に設けた。そして、
上記実施例1,2と同様の試験を行った。この場合も、
表3に示すように、4階調が得られることが判る。
【0079】
【表3】
【0080】尚、上記実施例1〜3において、両スイッ
チSW1,SW2をONさせたときのたわみ量及び吐出
量は、実施例1のものが最も大きく、アクチュエータの
効率が最も高いことが判る。
【0081】次に、上記実施形態5と同様のインクジェ
ットヘッド1を作製し(実施例4)、静電界生成用電源
48の電圧を4kVに設定すると共に、インクジェット
ヘッド1と対向電極47との距離を2mmとした。この
とき、吐出速度(初速度)が6m/sである小インク滴
と吐出速度(初速度)が12m/sである大インク滴と
をノズル2から吐出させるようにし、その小インク滴及
び大インク滴の記録紙41に着弾するまでの間の平均速
度が静電界によりどのように変化するかを調べた。
【0082】上記実施例4の試験の結果を図20に示
す。このことより、静電界により小インク滴が大インク
滴よりも大きく加速され、平均速度を吐出量に関係なく
一定に近づけられることが判る。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、複数の圧電素子が電極を介して積層されてなる
圧電アクチュエータを有するインクジェットヘッドを備
えたインクジェット記録装置として、この圧電アクチュ
エータの複数の圧電素子に互いに独立して電圧を印加す
ることが可能なように構成された電圧印加手段と、上記
複数の圧電素子のうちの1つ又は複数を選択して該選択
された圧電素子のみに上記電圧印加手段により電圧を印
加させる制御手段とを備えたことにより、回路コストを
低減しつつ、多階調印刷を行うことができる。
【0084】請求項2の発明によると、電圧印加手段
を、複数の圧電素子に互いに同じ定電圧を印加すること
が可能なように構成したことにより、回路構成のさらな
る簡略化を図ることができる。
【0085】請求項3の発明によると、圧電アクチュエ
ータの厚み方向中央軸と厚み方向の中立軸とを略一致さ
せたことにより、圧電アクチュエータの効率を高めて、
比較的低い電圧で大きなたわみ量が容易に得られる。
【0086】請求項4の発明によると、圧電アクチュエ
ータの厚み方向中央軸と厚み方向の中立軸とを互いに異
ならせたことにより、請求項3の発明よりも多くの階調
数が容易に得られる。
【0087】請求項5の発明によると、制御手段を、複
数の圧電素子を選択したときに、該選択した圧電素子毎
に電圧印加開始のタイミングを互いに異ならせるように
構成したことにより、インク滴の吐出量に関係なく吐出
速度を略一定にすることができ、インク滴の着弾位置精
度の向上化を図ることができる。
【0088】請求項6の発明によると、制御手段を、複
数の圧電素子を選択したときに、該選択した圧電素子毎
に電圧印加終了のタイミングを互いに異ならせるように
構成したことにより、ノズルから圧力室内に空気が吸い
込まれて圧力室に気泡が発生するのを抑制することがで
きる。
【0089】請求項7の発明によると、第1の電極にお
ける第1の圧電素子との接触面積を第2の電極における
第2の圧電素子との接触面積よりも小さく設定したこと
により、第1及び第2の圧電素子の厚み及び圧電定数が
互いに同じでありかつ互いに同じ定電圧を印加するよう
にしても、4階調が得られる。
【0090】請求項8の発明によると、インクジェット
ヘッドの圧電アクチュエータとノズルとを、圧力室を挟
んで互いに対向するように配設し、少なくとも第1の電
極を、上記ノズルの中心軸線上から離れた位置に設けた
ことにより、ノズルから圧力室内への空気の吸い込み現
象を生じ難くして、インク滴を安定して吐出させること
ができる。
【0091】請求項9の発明によると、圧電素子の間に
介在された電極のうちの1つを、インクジェットヘッド
の圧力室を形成する圧力室形成部材に取付固定したこと
により、圧電アクチュエータを安定保持することができ
ると共に、圧力室形成部材に取付固定された電極の厚み
方向中央軸と圧電アクチュエータの厚み方向の中立軸と
を略一致させることで、圧電アクチュエータの効率のさ
らなる向上化を図ることができる。
【0092】請求項10の発明によると、インクジェッ
トヘッドと記録紙を挟んで対向するように配設された対
向電極と、インクジェットヘッドの圧力室内のインクと
上記対向電極との間に電圧を印加する電源とを備えたこ
とにより、インク滴が吐出されてから記録紙に着弾する
までの間の平均速度を吐出量に関係なく一定に近づける
ことができ、インク滴の着弾位置精度の向上化を図るこ
とができる。
【0093】請求項11の発明によると、圧電アクチュ
エータの厚みを5μm以下に設定したことにより、圧電
素子及び電極の積層構成が精度良くかつ容易に得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るインクジェット記録
装置を示す概略斜視図である。
【図2】インクジェットヘッドの部分下面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】電圧印加手段の構成を示す概略図である。
【図6】コントローラの構成を示すブロック図である。
【図7】圧電アクチュエータの変形例を示す図4相当図
である。
【図8】実施形態2を示す図3相当図である。
【図9】第1及び第2のスイッチのON、OFFタイミ
ングと圧電アクチュエータのたわみ量との関係を示すグ
ラフである。
【図10】第1及び第2のスイッチのOFFタイミング
を実施形態2とは異ならせた例を示す図9相当グラフで
ある。
【図11】実施形態3を示す図3相当図である。
【図12】実施形態4を示す図3相当図である。
【図13】実施形態5を示す図1相当図である。
【図14】実施例1〜4のインクジェットヘッドの寸法
を示す図4相当の拡大図である。
【図15】実施例1の圧電アクチュエータの寸法を示す
長さ方向に沿って切断した断面図である。
【図16】第1及び第2のスイッチのいずれか一方をO
Nさせる場合において、そのスイッチのON、OFFタ
イミングと圧電アクチュエータのたわみ量との関係を示
すグラフである。
【図17】第1及び第2のスイッチの両方をONさせる
場合における図16相当グラフである。
【図18】実施例2を示す図15相当図である。
【図19】実施例3を示す図15相当図である。
【図20】実施例4において小インク滴及び大インク滴
の静電界による平均速度の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 2 ノズル 4 圧力室 7 区画壁 7a 圧力室形成部材 9 アクチュエータ駆動用電源(電圧印加手段) 10 圧電アクチュエータ 11 第1の圧電素子 12 第2の圧電素子 13 共通電極 14 第1の電極 15 第2の電極 21 制御部(制御手段) 41 記録紙 47 対向電極 48 静電界生成用電源 SW1 第1のスイッチ(電圧印加手段) SW2 第2のスイッチ(電圧印加手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曽我美 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 立川 雅一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF30 AF39 AF42 AG44 AG48 AM03 AM18 AR16 BA04 BA14 CA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容する圧力室と、該圧力室に
    連通するノズルと、厚み方向の一端面が上記圧力室に臨
    設しかつ電圧の印加により圧力室の容積が減少するよう
    に変形して上記ノズルからインク滴を記録紙に対して吐
    出させる圧電アクチュエータとを有するインクジェット
    ヘッドを備えたインクジェット記録装置であって、 上記圧電アクチュエータは、少なくとも該圧電アクチュ
    エータの厚み方向に複数の圧電素子が電極を介して積層
    されてなり、 上記圧電アクチュエータの複数の圧電素子に互いに独立
    して電圧を印加することが可能なように構成された電圧
    印加手段と、 上記複数の圧電素子のうちの1つ又は複数を選択して該
    選択された圧電素子のみに上記電圧印加手段により電圧
    を印加させる制御手段とを備えていることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、 電圧印加手段は、複数の圧電素子に互いに同じ定電圧を
    印加することが可能なように構成されていることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、 圧電アクチュエータの厚み方向中央軸と厚み方向の中立
    軸とが略一致していることを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、 圧電アクチュエータの厚み方向中央軸と厚み方向の中立
    軸とが互いに異なることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のインクジ
    ェット記録装置において、 制御手段は、複数の圧電素子を選択したときに、該選択
    した圧電素子毎に電圧印加開始のタイミングを互いに異
    ならせるように構成されていることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3又は4記載のインクジ
    ェット記録装置において、 制御手段は、複数の圧電素子を選択したときに、該選択
    した圧電素子毎に電圧印加終了のタイミングを互いに異
    ならせるように構成されていることを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、 圧電アクチュエータは、第1及び第2の2つの圧電素子
    と、該2つの圧電素子の間に介在された共通電極と、上
    記第1の圧電素子の該共通電極と反対側に設けられた第
    1の電極と、上記第2の圧電素子の上記共通電極と反対
    側に設けられた第2の電極とを有し、 上記第1の電極における第1の圧電素子との接触面積が
    上記第2の電極における第2の圧電素子との接触面積よ
    りも小さく設定されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のインクジェット記録装置
    において、 インクジェットヘッドの圧電アクチュエータとノズルと
    は、圧力室を挟んで互いに対向するように配設され、 少なくとも第1の電極は、上記ノズルの中心軸線上から
    離れた位置に設けられていることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のインクジェット記録装置
    において、 圧電素子の間に介在された電極のうちの1つが、インク
    ジェットヘッドの圧力室を形成する圧力室形成部材に取
    付固定されていることを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のインクジェット記録装
    置において、 インクジェットヘッドと記録紙を挟んで対向するように
    配設された対向電極と、 上記インクジェットヘッドの圧力室内のインクと上記対
    向電極との間に電圧を印加する電源とを備えていること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のインクジェット記録装
    置において、 圧電アクチュエータの厚みが5μm以下に設定されてい
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
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