JP4398121B2 - インクジェットヘッドの駆動装置、インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットプリンタ - Google Patents
インクジェットヘッドの駆動装置、インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットプリンタ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的に容量性のアクチュエータに電気的エネルギーを供給することによりインク滴を吐出させる形式のインクジェットヘッドの駆動回路、インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
オンデマンド型のインクジェットプリンタは装置の簡便な構造とカラー化が容易なことが特徴である。オンデマンド型のインクジェットプリンタのインク滴吐出の方式には膜沸騰による熱エネルギーを利用したバブルジェット方式、圧電素子の歪み効果を利用したピエゾ方式、対向する電極間に電力を印加し静電引力を利用する静電方式が代表的である。なかでもピエゾ方式と静電方式はアクチュエータ部へ供給する駆動エネルギーを制御することによりノズル面でのインクメニスカスがコントロールされ、同一ノズルから体積の異なるインク滴の吐出が可能となるもので高画質化に優れているといえる。
【0003】
ところで近年のインクジェットプリンタの市場要求はプリントアウトスピードの高速化と出力画像の高画質化である。プリントアウトスピードを高速化する方策の主たる項目はノズル数の増加、インクジェットヘッドの駆動周波数の高周波化である。高画質化する方策の主たる項目は印字記録画像の高密度化、吐出インク滴体積の高精度変調による高階調化である。高速化と高画質化を同時に行うためにはインクジェットヘッドのノズル数を増加させ駆動特性を向上させることである。ノズル数の増加は生産性や物理的なコストに影響し、コストと性能のバランスにより可能な範囲で増加すればよい。高周波化つまり高い駆動周波数での階調化はヘッド駆動特性という技術的側面が強くコストアップをせずに最も効率的に高速化、高画質化を行う可能性がある重要なファクターである。
【0004】
ところで、インク滴体積に変調を加えて高画質化を行うには吐出時ノズル面でのインクメニスカスを正確に制御する必要からヘッドアクチュエータ部への印加波形は単純なパルス波形ではなく複雑なものとなる。また異なる体積のインク滴毎、すなわち階調毎にアクチュエータへの駆動波形は異なるので、表現しようとする階調数分の駆動波形が必要なのは当然のことである。複数種類の駆動波形から一つだけ選択的にアクチュエータへ印加可能とする駆動方法として次に示す2つの技術がある。
【0005】
1つは時分割による方法である。まずドット記録周期内に異なる波形の複数の駆動パルスを出力する。これらの駆動パルスはパルス頂部がパルス幅方向に分割された2個の波形要素から構成されており、この2個の波形要素からなる複数の駆動パルスを複数のタイムスロットに分割し、各タイムスロットに階調毎の駆動パルスまたはそれらの駆動パルスの波形要素を割り当てる。すなわち、駆動信号源の信号をスイッチング素子を介してアクチュエータに接続し、ドット記録周期内において表現しようとする階調の駆動パルスが1つのタイムスロット内に割り当てられていればそのタイムスロットの期間のスイッチング素子をオン状態とし、それ以外をOFF状態とし、表現しようとする階調の駆動パルスが波形要素として複数のタイムスロットに点在する場合には必要なタイムスロット期間のみスイッチング素子をオン状態とし、それ以外をOFF状態としてアクチュエータへ入力する駆動方法である(特開平10−81014号公報参照)。
【0006】
もう1つは複数の駆動信号源と複数のスイッチング素子を用いる方法である。すなわち、複数の駆動信号源を用いて必要とされる階調数の駆動信号を同時に発生し、各出力信号を各々独立的に設けたスイッチング素子を介してアクチュエータに接続し、記録時には表現したい階調の駆動信号が入力されるスイッチング素子をオン状態とし、他のスイッチング素子をOFF状態として駆動する方法である(特開平10−217459号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開平10−81014号公報に示される駆動方法は一つの信号線に複数の駆動パルス、もしくは波形要素を記録周期に盛り込むことから実質的に1ドットを生成する時間が長くなってしまいプリントアウトスピードは遅くなるばかりである。特平10−217459号公報に示される方法は、特平10−814014号公報の場合のような問題点はないものの階調数に応じた複数の駆動信号源、及び信号線、多数の出力スイッチング素子が必要となるためコストアップを免れないという問題点がある。また上記2つの技術には駆動信号源から複雑な波形を出力しなければならないという共通の問題点がある。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、一種類の駆動信号から異なる波形の駆動信号を生成できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るインクジェットヘッドの駆動装置は、
互いに対向配置された電極に電気エネルギーを供給することによりノズルからインク滴を吐出させるインクジェットヘッドの駆動装置において、
一方の前記電極は、基準電位が与えられる基準電位部に接続され、
他方の前記電極は、並列接続されて選択的にオンオフ制御される複数のスイッチング素子の一端に接続され、
並列接続された複数の前記スイッチング素子の他端は駆動信号源に接続され、
前記複数のスイッチング素子は各々の通電特性が異なる
構成とした。
【0015】
ここで、前記複数のスイッチング素子の少なくとも一つの前記通電特性は、単独でオン状態に切り替えられた場合に、前記ノズルからインク吐出となる状態に至らしめない程度に前記駆動信号源から出力される駆動信号を制限するように定められている構成とできる。
【0017】
また、前記スイッチング素子はMOSアナログスイッチである構成とできる。
【0019】
また、前記スイッチング素子は一つの半導体に一体に集積されている構成とできる。
【0025】
本発明に係るインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドを有する印字機構と、本発明に係るインクジェットヘッドの駆動装置と、を具備する構成とした。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図9に基づいて説明する。図1はインクジェットプリンタの概略構造を示す斜視図、図2はインクジェットプリンタの概略構造を示す縦断側面図、図3はインクジェットヘッドの一部を示す縦断側面図、図4はインクジェットプリンタの電装系の構造を示すブロック図、図5はインクジェットヘッド及びヘッドドライバの回路図、図6はインクジェットヘッドのアクチュエータを駆動する駆動信号波形を示す説明図、図7は駆動信号波形の立ち上げ時間と階調レベルとの関係を示す説明図、図8は各信号のタイムチャート、図9は駆動信号波形の変化を示す説明図である。
【0028】
まず、図1及び図2を参照してインクジェットヘッドについて説明する。インクジェットプリンタ1のケーシング2には、用紙Sを積層保持する給紙カセット3が装着される給紙口4と、手差用紙を給紙する開閉自在の手差しトレイ5と、印字済みの用紙Sが排出される排紙トレイ6とが設けられている。ケーシング2の上側には、その内部を開放するために支軸7を回動中心として上方に開放可能な上カバー8が設けられている。ケーシング2には、図示しないが電源スイッチや各種の操作キーが設けられている。ケーシング2内には、給紙カセット3または手差しトレイ5から印字機構9を経由して排紙トレイ6へ至る用紙搬送路10と給紙機構11とが設けられている。この給紙機構11は、給紙ローラ12とフリクションパッド13とにより構成されており、給紙カセット3に積層保持された用紙Sを給紙ローラ12とフリクションパッド13とによって一枚ずつに分離して、用紙搬送路10に給紙する機能を有する。用紙搬送路10の手差しトレイ5側の端部には、手差しトレイ5に積層保持された用紙を一枚ずつ用紙搬送路10に給紙する給紙ローラ14が設けられている。用紙搬送路10中には、給紙カセット3内の用紙Sを印字機構9に向けて反転させる搬送ローラ15や複数対の搬送ローラ16が設けられている。これらの搬送ローラ15,16はフィードモータ26(図4参照)によって回転駆動され、用紙搬送路10中で用紙Sを搬送する。
【0029】
印字機構9は、主走査方向(図2において紙面垂直方向)に往復移動自在なキャリッジ17、このキャリッジ17に搭載されたインクジェットヘッド18、このインクジェットヘッド18に供給するインクを保持するインクカートリッジ19等によって形成されている。キャリッジ17は、ケーシング2内に設けられて主走査方向に延出する主ガイドロッド20と、この主ガイドロッド20に平行な従ガイドロッド21とによって主走査方向へスライド自在に支持されている。図1に示すように、ケーシング2内には、駆動プーリー22と従動プーリー23とに巻回されて、主ガイドロッド20の軸方向に沿って回転するタイミングベルト24が設けられている。駆動プーリー22は主走査モータ25によって回転駆動される。タイミングベルト24の一部には、キャリッジ17が取り付けられている。これにより、主走査モータ25を駆動してタイミングベルト24を回転させることで、キャリッジ17を主走査方向に移動させることが可能になる。この過程でインクジェットヘッド18を駆動することにより用紙Sに印字がなされる。
【0030】
なお、インクジェットヘッド18は、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出するために複数設けられている。各色毎のインクジェットヘッド18に各色のインクを供給するためのインクカートリッジ19はキャリッジ17に交換可能に装着されている。
【0031】
さらに、従ガイドロッド21の端部には、キャリッジ17をホームポジションに待機させたときに、インクジェットヘッド18の信頼性を回復するための信頼性維持装置Aが設けられている。この信頼性維持装置Aは、公知の技術であるため各部の図示および詳細な説明を省略するが、インクジェットヘッド18のノズルにキャップを被せるキャッピング機構と、キャッピングされたインクジェットヘッド18のノズルからインクを吸引する吸引機構と、ノズルおよびノズル周辺のクリーニングを行うクリーニング機構とにより構成されている。キャッピング機構は、キャリッジ17がホームポジションにある状態でノズルにキャップを被せ、ノズル周辺を湿潤状態に維持するためのものである。吸引機構は、キャッピング機構によりノズルがキャッピングされている状態で駆動され、キャップ内に負圧を発生させることで、インクとともに後述する加圧室内の気泡等をノズルから吸引するためのものである。吸引機構は、吸引したインクを回収する廃インク溜めを備えている。廃インク溜めは、図示しない廃インクケース内に、多孔質体により形成されたインク吸収体(図示せず)を備えている。
【0032】
クリーニング機構は、例えば図示しないワイパー等でノズルおよびノズル周辺を払拭することで、ノズル周辺に付着したインクやゴミ等を除去してノズルの詰りを防止する。
【0033】
次に、インクジェットヘッド18について説明する。インクジェットヘッド18はイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色毎に設けられているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のインクジェットヘッドでもよい。さらに、モノラル印字を目的とするプリンタの場合には一色のインク滴を吐出する1個のインクジェットでもよい。さらに、本発明は、圧電素子などの電気機械変換素子で液室壁面を形成する振動板を介してインクを加圧するピエゾ型、或いはインク流路壁面を形成する振動板とこれに対向する電極との間の静電力で振動板を変位させてインクを加圧する静電型などに適用することができるが、本実施形態ではピエゾ型インクジェットヘッド18を用いている。
【0034】
図3に示すように、インクジェットヘッド18は、駆動ユニット27とフレーム28と振動板29と感光性フィルム樹脂30とノズルプレート31との積層構造である。
【0035】
駆動ユニット27は、セラミック、ガラスエポキシ樹脂等からなる絶縁性の材料により形成された基板32と多数の圧電素子33とを有する。圧電素子33はこの例ではそれぞれ電極としての複数の個別電極34と複数の共通電極35とを互い違いに層状に配列してなる積層型を用いている。圧電素子33はノズル数に対応する数をもって図3の紙面に対して垂直方向に多数配列されている。ノズルが複数列に配列されている場合には圧電素子33を図3における左右方向に複数列配列してもかまわない。この例では圧電素子33は複数列に配列されている。圧電素子33の個別電極34は個別電極パターン36に接続され、共通電極35は導電膜36aを介して共通電極パターン(図示せず)に接続されている。個別電極パターン36及び共通電極パターンは基板32のデバイス実装面にNi・Al等のパターンを印刷することにより形成されている。
【0036】
駆動ユニット27は、基板32のデバイス実装面の全面にNi・Al等の導電膜を印刷により形成し、多数の圧電素子33の元となる長さの長い圧電部材を基板32に絶縁した状態で接合し、この圧電部材を多数の溝によって分割することにより、図3における紙面に対して垂直方向に配列された圧電素子33を形成するなどの方法により製作される。このときに圧電部材を分割するためにダイサー或いはワイヤソー等を用いて切削加工した溝により基板32上のNi・Al膜を切断することにより、このNi・Alの導電膜による多数の個別電極パターン36と共通電極パターンとが非導通状態で形成される。このため個別電極パターン36は図3における紙面と垂直な方向に平行に配列されているが、一つおきに電圧が印加されるようにフレキシブルケーブル(図示せず)に接続されている。すなわち、本実施の形態における圧電素子33は、電圧印加により駆動される圧電素子33と、電圧が印加されない非駆動の圧電素子33とが図3における紙面に対して垂直方向で交互に配列されるように構成されている。非駆動の圧電素子33は、振動板29を支える柱部材として機能する。
【0037】
圧電素子33は1層の厚さが20〜50μmのPZT(=Pb(Zr・Ti)O3)により形成され、個別電極34と共通電極35とは1層の厚さが数μmの銀・パラジューム(AgPd)により形成されている。このように1層の厚さを20〜50μmとした積層型の圧電素子33を用いることにより駆動信号の低電圧化が行える。例えば20〜50Vのパルス電圧で圧電素子33の電界強度1000V/mmを得ることができる。
【0038】
振動板29は、電圧が印加される駆動部を構成する圧電素子33に接合された変位部となるダイアフラム部29aと、電圧が印加されない非駆動部の柱状部材を構成する圧電素子33に接合する梁(図示せず)及びフレーム28に接合するベース29bと、各ダイアフラム部29aの周囲に形成された薄膜部分29cとを有し、金属或いは樹脂の薄膜により形成されている。ダイアフラム部29aは薄膜部分29cによって島状に突出されている。
【0039】
感光性フィルム樹脂30はフォトレジストフィルムにより形成され、ノズルプレート31は多数のノズル37を有して金属又は樹脂などにより形成されている。そして振動板29と感光性フィルム樹脂30とノズルプレート31とを順次積層して熱融着することにより、ノズル37と連通する多数の加圧液室38を有する液室ユニット39が形成されている。感光性フィルム樹脂30は各加圧液室38の隔壁部材として機能する。感光性フィルム樹脂30の内方における加圧液室38以外の空間は共通インク室40で、この共通インク室40と加圧液室38とは比較的に流体抵抗の大きなインク供給路(図示せず)により連通されている。
【0040】
ノズルプレート31は例えばエレクトロンフォーミング工法(電鋳)によって製造したNi(ニッケル)の金属プレートを用いているが、Si或いはその他の金属材料を用いることもできる。ノズルプレート31の品質は、インクの滴形状、飛翔特性を決定し、画像品質に大きな影響を与えるものであり、より高品位の画像品質を得る上で表面の均一化処理が不可欠であるので、インク吐出側面に撥水層が成膜されている。駆動ユニット27と液室ユニット39とは別々に組み立てた後に接着剤によって接着されている。
【0041】
次に、図4を参照してインキジェットプリンタの電装系の構造について説明する。外部ホストから送信されたコマンドもしくは画像データはI/F回路41により受信される。I/F回路41からはプリンタ側からの情報を外部に送信することも可能である。I/F回路41からのデータはCPU42、コントローラ43等で送受信が可能である。CPU42はROM44に書きこまれたプログラムを実行して送信されたコマンドの処理や画像データの演算処理などを実行する。このCPU42の動作に際しワークデータがRAM45に更新自在に書き込まれる。コントローラ43はプリンタ全体の動作シーケンスを制御する。前述した主走査モータ25、フィードモータ26の動作もコントローラ43によって制御される。そしてまた、コントローラ43は記録周期毎に駆動信号発生部としてのヘッド駆動信号発生回路46に駆動信号の発生を促し、さらにタイミングを合わせて色毎に設けたインクジェットヘッド18(図4では単にヘッドとして記載し(Y),(M),(C),(K)により色を区別する)毎の記録データをヘッドドライバ47に送信する。これらのヘッドドライバ47はインクジェットヘッド18とともにキャリッジ17(図1参照)に搭載されている。温度等プリンタ側の使用環境情報はその情報の項目毎に設けられたセンサ48の検出信号によってコントローラ43にフィードバックされる。図4において、CPU42、コントローラ回路43、ヘッド駆動信号発生回路46、ヘッドドライバ47によって、インクジェットヘッド18を駆動するための駆動装置Dが形成されている。
【0042】
次に、チャンネル毎に対向配置した個別電極34と共通電極35とは、図5に示すように容量性のコンデンサCを形成するので、本実施の形態におけるインクジェットヘッド18は、前述のコンデンサCと圧電素子33とにより形成された電気的に容量性のアクチュエータ49をもつ構成である。各チャンネル毎の共通電極35は、低インピーダンスの基準電位が与えられる基準電位部としてのグランドGNDに接続され、個別電極34はヘッドドライバ47に接続される。図4に示したヘッドドライバ47は、図5に示すように、コントローラから送られた記録データを各チャンネルに伝送するシフトレジスタ50と、記録データをラッチするラッチ回路51と、デコーダ52と、ラッチ回路51の出力を昇圧するレベルシフタ53と、アナログスイッチ回路54とにより構成されている。
【0043】
本実施の形態におけるインクジェットヘッド18の個別電極34に印加される駆動信号は、3種類の大きさのインク滴を選択的に吐出させる状態と、インク滴を吐出させない状態との4通りの状態が得られるように、ラッチ回路51はチャンネル単位に2ビット分のラッチL1,L2により構成されている。アナログスイッチ回路54はチャンネル単位に二つのスイッチング素子SW1,SW2を並列に接続した構成であり、チャンネル毎に並列に接続されたスイッチング素子SW1,SW2はインクジェットヘッド18の個別電極34とレベルシフタ53との間に接続されている。スイッチング素子SW1,SW2は、それぞれPMOS,NMOSからなるいわゆるCMOSアナログスイッチで構成され、シフトレジスタ50、ラッチ回路51、デコーダ52、レベルシフタ53とともにICとして半導体基板に一体に集積されている。
【0044】
本実施例におけるインクジェットヘッド18は、周期がTで、立ち上がり時間と立ち下がり時間とが異なるパルス状の駆動信号を印加することによりインク滴の吐出を可能とするもので、駆動信号のパルスの立ち上がり時にノズル37からインク吐出を行いそれ以降の波形によってノズル37でのインク液面の安定化を行ういわゆる押し打ちを行うインクジェットヘッド18である。図6はインクジェットヘッド18に印加する駆動信号の波形を表したものである。インクジェットヘッド18に立ち上がり時間TrにてVPまで急峻に電圧を印加することによりインク滴がノズル37より吐出する。さらに電圧がVPに到達後一定時間(Tp)電圧をVPに維持して圧電素子33の応答時間遅れによる変位の減少を抑制し、Tf以上の時間をかけて電圧を緩やかに立ち下げてグランドGNDの共通電位に戻すことによりノズル37での液面の安定化を行う。
【0045】
ここで、Trは電圧を0.1VPより0.9VPまで立ち上げる時間、Tfは電圧を0.9VPより0.1VPまで立ち下げる時間として定義している。図7は図6における立上がり時間Trをパラメータとしたときのインク滴の吐出体積を表わしている。ここで本実施例に示されるインクジェットヘッド18は3値の階調レベル1,2,3となるインク吐出体積Mja,Mjb,Mjcを同一のノズル37から吐出可能とするもので図6に示される特性を利用している。具体的な値として例えばVP=25V、Tp=20μsec、Tra=2.0μsec、Trb=1μsec、Trc=0.66μsec、Tf=15μsecにおいて、Mja=14pl、Mjb=18pl、Mjc=25plである。各チャンネル毎のコンデンサCの容量値は約2.5nFである。
【0046】
本実施の形態では、スイッチング素子SW1,SW2は通電時の通電特性が異なる。具体的にはスイッチング素子SW1の抵抗は90Ω、スイッチング素子SW2の抵抗は180Ωに定められている。これらの抵抗値は各スイッチング素子SW1,SW2のPMOS,NMOSのゲート長Wを選ぶことにより設定できる。
【0047】
ここで、ストローブ信号STBの出力、ラッチL1,L2の出力、スイッチング素子SW1,SW2のオンオフの組み合わせによる吐出インク滴体積の関係を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
次に、上記構成に基づくインクジェットプリンタ1の印字時の動作を説明する。外部ホストより印字要求のコマンドが送られると、CPU42は続いて送信される印字モード等のコマンドを解析してインクジェットプリンタ1を印字可能状態とする。画像データが送信されるとCPU42は適切な画像処理を行い所定の記録データに変換してRAM45にデータを蓄える。同時にフィードモータ26によって用紙Sをインクジェットヘッド18に搬送する。キャリッジ17の一回往復走査分のデータがRAM45蓄えられるとコントローラ43は主走査モータ25を駆動し印字動作に移行する。印字動作時にコントローラ43は記録周期ごとにヘッド駆動信号発生回路46に信号発生を促しさらにタイミングを合わせてインクジェットヘッド18毎の記録データを各ヘッドドライバ47に送信する。ここでヘッド駆動信号発生回路46からは立ち上がり時間が急峻で(0.1μsec以下)、立下り時間が緩やかな(15μsec)信号が出力される。
【0050】
この記録時のヘッドドライバ47の信号及びラッチL1,L2の出力に応じた各チャンネルの電圧印加状態を図8及び図9に示す。ヘッドドライバ47のシフトレジスタ50の素子S1,S2にシリアルデータData1i,Data2i(i=1〜n)が入力された後、Latch信号によりチャンネル毎の2つのラッチL1,L2にデータがラッチされる。データラッチ後STB信号がアクティブとなりラッチL1,L2より出力された信号はデコーダ52を通過してレベルシフタ53によってスイッチンク素子SW1,SW2を動作可能とするレベルに昇圧され、これにより、スイッチング素子SW1,SW2の開閉動作を制御する。表1に示したように、ラッチL1,L2出力=0出力の場合はスイッチング素子SW1,SW2はともにオフとなりインクジェットヘッド18に電圧は印加されず吐出動作はおこらない。ラッチL1出力=1、ラッチL2出力=0の場合はスイッチング素子SW1のみオンなり、Tra=2μsecの立ち上がりにてインクジェットヘッド18に電圧が印加され、ノズル37より吐出体積Mja(14pl)のインク滴が吐出される。ラッチL1出力=0、ラッチL2出力=1の場合はスイッチング素子SW2のみオンなり、Trb=1μsecの立ち上がりにてインクジェットヘッド18に電圧が印加され、ノズル37より吐出体積Mjb(18pl)のインク滴が吐出される。ラッチL1出力=1、ラッチL2出力=1の場合はスイッチング素子SW1,SW2ともにオンなり、Trc=0.66μsecの立ち上がりにてインクジェットヘッド18に電圧が印加され、ノズル37より吐出体積Mjc(25pl)のインク滴が吐出される。Trをパラメータとする駆動信号の波形は図9に示す通りである。各吐出状態が割り当てられたチャンネルは上記動作によりインク滴が吐出すると一定時間VPの電圧が保持され駆動信号がゆっくりとした立ち下がり波形に追従しノズル面のインクメニスカスが安定状態となり一回の記録動作が終了する。上記動作を一走査分行い以下同様の繰り返しにより印字動作が完了する。
【0051】
次に、本発明の第二の実施の形態を図10ないし図12に基づいて説明する。前記実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。図10はインクジェットヘッド及びヘッドドライバの回路図、図11は各信号のタイムチャート、図12は駆動信号波形の変化を示す説明図である。
【0052】
図10に示すように、本実施の形態では、それぞれ通電時の抵抗が異なる3個のスイッチング素子SW1,SW2,SW3が並列に接続されてチャンネル毎に個別電極34に接続されている。具体的に、スイッチング素子SW1の抵抗は93Ω、スイッチング素子SW2の抵抗は186Ω、スイッチング素子SW3の抵抗は2.7kΩである。各スイッチング素子SW1,SW2,SW3によるICに占めるトランジスタサイズの総和は第一の実施の形態と比してほとんど変わらない。
【0053】
ここで、ストローブ信号STBの出力、ラッチL1,L2の出力、スイッチング素子SW1,SW2,SW3のオンオフの組み合わせによる吐出インク滴体積の関係を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】
本実施の形態における記録時のヘッドドライバ47の動作を説明する。シフトレジスタ50の素子S1,S2にシリアルデータData1i,Data2iが入力された後Latch信号によりチャンネルごとの2つのラッチL1,L2にデータがラッチされる。データラッチ後STB信号がアクティブとなりラッチL1,L2より出力された信号はデコーダ52を通過してレベルシフタ53によってスイッチング素子SW1,SW2,SW3を動作可能とするレベルに昇圧されスイッチング素子SW1,SW2,SW3のオンオフ動作を制御する。ヘッド駆動信号発生回路46はデータラッチ後に0.1μsec以下の急峻な立ち上がり時間及び立ち下がり時間をもつパルス信号が出力される。ラッチL1,L2出力=0の場合にはスイッチング素子SW1,SW2,SW3の全てがオフのため吐出動作はおこらない。ラッチL1出力=1、ラッチL2出力=0の場合はスイッチング素子SW1及びSW3がオンとなりTra=2μsecの立ち上がりにてインクジェットヘッド18に電圧が印加されノズル37より吐出体積Mjaのインク滴が吐出される。ラッチL1出力=0、ラッチL2出力=1の場合にはスイッチングSW2,SW3がオンとなりTrb=1μsecの立ち上がりでインクジェットヘッド18に電圧が印加されノズル37より吐出体積Mjbのインク滴が吐出される。ラッチL1出力=1、ラッチL2出力=1の場合にはスイッチング素子SW1,SW2,SW3の全てがオンとなりTrc=0.66μsecの立ち上がりでインクジェットヘッド18に電圧が印加されノズル37より吐出体積Mjcのインク滴が吐出される。Trをパラメータとする駆動信号の波形は図12に示す通りである。
【0056】
図10に示す本実施の形態においては、ラッチL1出力=1、ラッチL2出力=0の場合で、スイッチング素子SW1及びSW3がオンとなり(表2参照)、駆動信号の立ち上がり時間がTra=2μsec(図12参照)と最も遅い場合の吐出体積Mjaのインク吐出を行うチャンネルの電圧がVpとなった充電時間経過後にSTBをインアクティブにすることにより、吐出チャンネルのスイッチング素子SW3のみがオンとなる。ここでSTBが変化してからスイッチング素子SW3が変化するまでの時間は駆動信号のレベルは一定で変化しない状態である。所定時間経過後には駆動信号が急峻に立ち下がるがスイッチング素子SW3の通電時の抵抗により電流値が制限されるため吐出後にチャンネルに印加される駆動信号は一様に緩やかに立ち下がり波形に追従しノズル面のインクメニスカスが安定状態となり一回の記録動作が終了する。上記動作を一走査分行い以下繰り返し行うことにより印字動作が完了する。
【0057】
以上のように、インクジェットヘッドの電極は所望の通電特性をもつ2つ以上の並列接続されて選択的にオンオフ制御されるスイッチング素子を介して駆動信号源に接続されているので、導通状態にする複数のスイッチング素子を選択することにより、単一の駆動信号源から出力される一種類の駆動信号から異なる波形の駆動信号を生成してインクジェットヘッドを駆動することができ、これにより、出力波形が単純な一つの駆動信号源を用いて階調表現を実現し、印字の高速化とコストダウンとを図ることができる。
また、複数のスイッチング素子は各々の通電特性が異なるので、導通状態にするスイッチング素子の組み合わせを選択することにより、駆動信号源から出力される一種類の駆動信号からさらに多くの波形の異なる駆動信号を生成することができ、これにより、階調数を高めることができる。
また、複数のスイッチング素子の少なくとも一つの通電特性は、単独でオン状態に切り替えられた場合に、ノズルからインク吐出となる状態に至らしめない程度に駆動信号源から出力される駆動信号を制限するように定められているので、ノズルからインク吐出となる状態に至らしめることができない通電特性のスイッチング素子をオン状態に制御することによりノズルにおけるインクのメニスカスを安定させることができ、このメニスカスが安定した状態で他のスイッチング素子をオン状態に制御することでインク滴を安定して飛翔させることができる。
また、スイッチング素子はMOSアナログスイッチであるので、スイッチング素子の動作を安定させることができ、さらに精度の高い階調表現をすることができる。
また、スイッチング素子は一つの半導体に一体に集積されているので、ノズル数に対応するチャンネル毎に設けるスイッチング素子の性能上の均一性を高め、印字品質を向上させることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェットヘッドの駆動装置によれば、一方の電極は、基準電位が与えられる基準電位部に接続され、他方の電極は、並列接続されて選択的にオンオフ制御される複数のスイッチング素子の一端に接続され、並列接続された複数のスイッチング素子の他端は駆動信号源に接続され、複数のスイッチング素子は各々の通電特性が異なる構成としたので、一種類の駆動信号から異なる波形の駆動信号を生成できる。
【0064】
本発明に係るインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッドを有する印字機構と、本発明に係るインクジェットヘッドの駆動装置と、を具備する構成としたので、出力波形が単純で安価な駆動信号源を用いて階調表現を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタの概略構造を示す斜視図である。
【図2】インクジェットプリンタの概略構造を示す縦断側面図である。
【図3】インクジェットヘッドの一部を示す縦断側面図である。
【図4】インクジェットプリンタの電装系の構造を示すブロック図である。
【図5】インクジェットヘッド及びヘッドドライバの回路図である。
【図6】インクジェットヘッドのアクチュエータを駆動する駆動信号波形を示す説明図である。
【図7】駆動信号波形の立ち上げ時間と階調レベルとの関係を示す説明図である。
【図8】各信号のタイムチャートである。
【図9】駆動信号波形の変化を示す説明図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態におけるインクジェットヘッド及びヘッドドライバの回路図である。
【図11】各信号のタイムチャートである。
【図12】駆動信号波形の変化を示す説明図である。
【符号の説明】
18 インクジェットヘッド
34,35 電極
37 ノズル
46 駆動信号源
SW1〜SW3 スイッチング素子
GND 基準電位部
D 駆動装置
Claims (5)
- 互いに対向配置された電極に電気エネルギーを供給することによりノズルからインク滴を吐出させるインクジェットヘッドの駆動装置において、
一方の前記電極は、基準電位が与えられる基準電位部に接続され、
他方の前記電極は、並列接続されて選択的にオンオフ制御される複数のスイッチング素子の一端に接続され、
並列接続された複数の前記スイッチング素子の他端は駆動信号源に接続され、
前記複数のスイッチング素子は各々の通電特性が異なる
ことを特徴とするインクジェットヘッドの駆動装置。 - 前記複数のスイッチング素子の少なくとも一つの前記通電特性は、単独でオン状態に切り替えられた場合に、前記ノズルからインク吐出となる状態に至らしめない程度に前記駆動信号源から出力される駆動信号を制限するように定められていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの駆動装置。
- 前記スイッチング素子はMOSアナログスイッチであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェットヘッドの駆動装置。
- 前記スイッチング素子は一つの半導体に一体に集積されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェットヘッドの駆動装置。
- インクジェットヘッドを有する印字機構と、請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェットヘッドの駆動装置と、を具備することを特徴とするインクジェットプリンタ。
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