JP2003170588A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003170588A
JP2003170588A JP2001375319A JP2001375319A JP2003170588A JP 2003170588 A JP2003170588 A JP 2003170588A JP 2001375319 A JP2001375319 A JP 2001375319A JP 2001375319 A JP2001375319 A JP 2001375319A JP 2003170588 A JP2003170588 A JP 2003170588A
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Japan
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actuator
ink
ink jet
impedance
recording apparatus
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JP2001375319A
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English (en)
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Sukeaki Aoki
右顕 青木
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各アクチュエータ素子のばらつきも吸収し
て、各ノズルについて吐出インク滴の体積を揃える。 【解決手段】 インクジェットヘッド14の各チャンネ
ルのアクチュエータは圧電素子で構成されているので、
容量性であり、C1〜Cnで示されている。各チャンネ
ルのC1〜Cnごとに、それぞれアナログスイッチSW
1〜SWnが並列に接続されている。このアナログスイ
ッチSW1〜SWnは、駆動信号に応じて各チャンネル
を駆動する。チャンネルごとに、アナログスイッチSW
1〜SWnの駆動の有無を設定しているテーブルをルッ
クアップして、ON抵抗調整回路95により、アナログ
スイッチSW1〜SWnを選択的に駆動する。これによ
り、各チャンネルのアクチュエータの容量とアナログス
イッチSW1〜SWnの合成インピーダンスとで決まる
時定数を様々に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オンデマンド型のインクジェットプリン
タは、装置の簡便な構造とカラー化が容易なことが特徴
である。そして、オンデマンド型のインクジェットプリ
ンタのインク滴吐出にはさまざまな方式が提案されてい
る。なかでも消費電力が少ないという点では、圧電素子
の歪み効果を利用したピエゾ方式、対向する電極間に電
力を印加したときの静電引力を利用する静電方式が優れ
ているといえる。このピエゾ方式、静電方式ともにアク
チュエータは電気的に容量性である。そして、インクジ
ェットプリンタの高速化を図るためには、複数のノズル
を一体集積してユニット化するのが一般的である。
【0003】また、特開2000-280467公報には、インク
ジェットヘッドのノズル数分用意されたアクチュエータ
駆動用の複数のスイッチング素子を同一IC上に形成
し、また、調整専用のスイッチング素子も同時に形成し
ておき、アクチュエータ駆動用のスイッチング素子のO
N抵抗を直接測定し、これに基づいて駆動波形を調整す
ることにより、アクチュエータに印加される信号を一定
にするようにして、各ノズルから吐出されるインク滴の
特性のばらつきを吸収しようとする技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数ノズルを持つイン
クジェットヘッドを用いたプリンタの出力画像品質の大
きな決定要因として、各ノズルから吐出されるインク滴
の特性のばらつきがある。吐出インク滴の特性のうち最
も重要なのは吐出インク滴の体積である。そして、イン
ク滴の特性のばらつきは、一体集積されユニット化され
た同一のインクジェットヘッド内でのノズルごとのばら
つきと、ユニット化されたインクジェットヘッドの各製
品間でのばらつきとの2種類があり、同一インクジェッ
トヘッド内でのばらつきに比べて、各製品間でのばらつ
きは非常に大きいといえる。
【0005】特に、ユニット化されたインクジェットヘ
ッドは、インクジェットプリンタ内では、インク色ご
と、あるいはモノクロ、カラーインクごとというよう
に、いくつかのインクブロックごとに各一個のインクジ
ェットヘッドが使用され、複数ユニットによってヘッド
システムを構成する。このように、ユニット化されたイ
ンクジェットヘッドごとにインク色を割り当てることか
ら、インクジェットヘッド間での前記のばらつきは、カ
ラー画像の印字品質を大きく左右することになる。
【0006】吐出インク滴のばらつきに関しては、イン
クジェットヘッドの製造において明確な許容範囲が規定
される。例えば、ピエゾ方式のインクジェットヘッドの
場合について考えると、期待される吐出インク滴の体積
Mjが、10[pl]であったとすれば、許容される吐
出インク滴のばらつきの範囲は、おおよそ±1[pl]
となる。
【0007】吐出インク滴のばらつきの主要な原因とし
ては、ノズル孔の真円度、アクチュエータ素子の寸法精
度といった機械的加工精度のほか、インクジェットヘッ
ドの駆動回路のばらつき、例えば、その出力アナログス
イッチのON抵抗のばらつきなどがある。
【0008】そして、これらの項目の精度を製造工程に
おいて向上させようとするだけでは、期待される特性を
達成することは困難であり、その他に何らかの調整が必
要となる。そして、前記した特開2000-280467に開示の
技術では、アクチュエータ駆動用のスイッチング素子の
ON抵抗を直接測定し、これに基づいて駆動波形を調整
するようにしている。
【0009】しかしながら、特開2000-280467に開示の
技術では、スイッチング素子のON抵抗についてのばら
つきに基づく吐出インク滴の特性のばらつきについては
解消できるかもしれないが、アクチュエータ素子の寸法
のばらつきなどには対応ができないという不具合があ
る。
【0010】この発明の目的は、各アクチュエータ素子
のばらつきも吸収して、各ノズルについて吐出インク滴
の体積を揃えることである。
【0011】この発明の目的は、この場合に、駆動信号
として単純なパルス信号を用いることを可能として、製
造コストを低減することである。
【0012】この発明の目的は、前記の場合に、簡易な
回路構成で実現できるようにすることである。
【0013】この発明の目的は、前記の場合に、製造を
容易にすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数のノズルごとに電気的に容量性であるアクチュ
エータ素子が設けられていて、前記各アクチュエータ素
子の駆動により前記ノズルからのインク吐出を個別に行
なうインクジェットヘッドと、前記アクチュエータ素子
をそれぞれ個別に駆動するスイッチング素子と、前記イ
ンク吐出の際には前記各アクチュエータ素子への充電状
態を当該アクチュエータ素子ごとに設定して、当該各ア
クチュエータに印加する電圧波形をそろえる充電手段
と、を備えているインクジェット記録装置である。
【0015】したがって、各アクチュエータに印加する
電圧波形をそろえることができる。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、前記充電手段は、
前記スイッチング素子のインピーダンスを前記アクチュ
エータ素子ごとに設定するインピーダンス設定手段を備
え、このインピーダンスの設定による前記インピーダン
スと前記アクチュエータ素子の静電容量とによる時定数
の違いで前記充電状態の前記アクチュエータ素子ごとの
設定をしている。
【0017】したがって、スイッチング素子のインピー
ダンスとアクチュエータ素子の静電容量とによる時定数
の違いで各アクチュエータ素子のばらつきも吸収でき
る。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のインクジェット記録装置において、前記スイッチング
素子は前記アクチュエータ素子ごとに複数個並列して設
けられていて、前記インピーダンス設定手段は、駆動さ
れる前記アクチュエータ素子ごとの複数個のスイッチン
グ素子の個数により前記インピーダンスの設定を行なう
ものである。
【0019】したがって、並列に駆動されるスイッチン
グ素子の個数により各アクチュエータ素子のばらつきも
吸収できる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のインクジェット記録装置において、前記インピーダン
ス設定手段は、前記アクチュエータ素子ごとの複数個の
スイッチング素子のうち各個の駆動の有無について登録
しているテーブルを記憶している記憶手段と、このテー
ブルを参照して前記アクチュエータ素子ごとの複数個の
スイッチング素子を選択的に駆動する駆動手段と、を備
えている。
【0021】したがって、各インクジェット記録装置の
回路構成は共通にすることができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載のインクジェット記録装置において、前記アクチ
ュエータ素子ごとの複数個のスイッチング素子をn個
(nは2以上の整数)とし、当該スイッチング素子の通
電状態での各インピーダンスをRoni(iはn以下の整
数)としたときに、前記各スイッチング素子は、 Roni=2×Roni+1 の関係が成立している。
【0023】したがって、並列接続されたスイッチング
素子として提供できるインピーダンスの数が最も多くな
り、かつ、時定数が小さい領域での調整精度を高くでき
る。
【0024】なお、請求項1〜5のいずれかの一に記載
のインクジェット記録装置において、前記各スイッチン
グ素子をCMOSアナログスイッチとすることができる
(請求項6)。
【0025】また、請求項1〜6のいずれかの一に記載
のインクジェット記録装置において、前記各スイッチン
グ素子を単一のICに集積されているものとすることが
できる(請求項7)。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかの一に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記アクチュエータ素子を圧電素子とすることがで
きる(請求項8)。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態について
説明する。
【0028】図1は、この実施の形態であるインクジェ
ット記録装置Aの概略構成を示す斜視図、図2は同断面
図である。図1、図2に示すように、インクジェット記
録装置Aは、本体1の内部に、主走査方向に移動可能な
キャリッジ13、キャリッジ13に搭載したインクジェ
ットヘッド14、及び、インクジェットヘッド14へイ
ンクを供給するインクカートリッジ15等で構成される
印字機構部2等を収納している。装置本体1の下部には
前面側から多数枚の用紙3を積載可能な給紙カセット
(あるいは給紙トレイでもよい)4を着脱自在に装着す
ることができ、また、用紙3を手差しで給紙するための
手差しトレイ5を開閉することができ、給紙カセット4
あるいは手差しトレイ5から給送される用紙3を取り込
み、印字機構部2によって所要の画像を印字した後、後
面側に装着された排紙トレイ6に排紙する。
【0029】印字機構部2は、本体1の筐体を構成する
左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド
11及び従ガイドロッド12でキャリッジ13を主走査
方向(図2で紙面垂直方向)に摺動自在に保持してい
る。このキャリッジ13には、イエロー(Y)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のイ
ンク滴を吐出するインクジェットヘッド14を、複数の
インク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、イ
ンク滴吐出方向を下方に向けて装着している。また、キ
ャリッジ13にはインクジェットヘッド14に各色のイ
ンクを供給するための各インクカートリッジ15を着脱
可能に装着している。
【0030】インクカートリッジ15は、その上部に外
気と連通する外気口、下部にはインクジェットヘッド1
4へインクを供給する供給口を備え、内部にはインクが
充填された多孔質体を備えており、多孔質体の毛管力に
よりインクジェットヘッド14へ供給されるインクをわ
ずかな負圧に維持している。
【0031】ここで、キャリッジ13は後部側(用紙搬
送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に軸支
され、前部側(用紙搬送方向下流側)も従ガイドロッド
12に摺動自在に支持されている。そして、このキャリ
ッジ13を主走査方向に移動走査するため、主走査モー
タ17で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ1
9との間にタイミングベルト20が架け渡され、このタ
イミングベルト20をキャリッジ13に固定しており、
主走査モータ17の正逆回転によりキャリッジ13が往
復駆動される。
【0032】一方、給紙カセット4にセットした用紙3
をインクジェットヘッド14の下方側に搬送するため
に、給紙カセット4から用紙3を分離給装する給紙ロー
ラ21及びフリクションパッド22と、用紙3を案内す
るガイド部材23と、給紙された用紙3を反転させて搬
送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24の周面に
押し付けられる搬送コロ25及び搬送ローラ24からの
用紙3の送り出し角度を規定する先端コロ26とを設け
ている。搬送ローラ24は副走査モータ27によってギ
ヤ列を介して回転駆動される。
【0033】そして、キャリッジ13の主走査方向の移
動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙
3を記録インクジェットヘッド14の下方側で案内する
用紙ガイド部材である印台29を設けている。この印台
29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ送
り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32を
設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ロー
ラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部材
35,36とを配設している。
【0034】キャリッジ13の移動方向右端側の記録領
域を外れた位置には、インクジェットヘッド14の吐出
不良を回復するための回復装置37を配置している。回
復装置はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を
有している。キャリッジ13は印字待機中にはこの回復
装置37側に移動されてキャッピング手段でインクジェ
ットヘッド14をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状
態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止す
る。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐
出することにより、全ての吐出口のインク粘度を一定に
し、安定した吐出性能を維持する。
【0035】吐出不良が発生した場合等には、キャッピ
ング手段でインクジェットヘッド14の吐出口を密封
し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとと
もに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴ
ミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復
される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置さ
れた廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部
のインク吸収体に吸収保持される。
【0036】図3〜図5を参照して、インクジェットヘ
ッド14の構成について説明する。図3〜図5に示すよ
うに、インクジェットヘッド14は、駆動ユニット4
1、フレーム42、振動板43、感光性フィルム樹脂6
2及びノズルプレート44の積層構造をなしている。
【0037】駆動ユニット41は、セラミック、ガラス
エポキシ樹脂等からなる絶縁性の基板46を備えてい
て、デバイス実装面には印刷によってNi・Alなどの
配線パターンを形成している。基板46上には導電性接
着剤48によって接合してアクチュエータとなる複数の
積層型の圧電素子47が並べて配置されている。この例
では圧電素子47を2列に並べて配置している。さら
に、2つのスリット49を形成したフレーム42が基板
46上に接合配置されている。このスリット49は、そ
の縁が各圧電素子47の周囲を取り囲むように位置して
いる。駆動ユニット41の複数の圧電素子47は、駆動
電圧波形が印加される駆動部47aと、駆動電圧波形を
印加されない非駆動部47bとが交互になるように配列
されている。
【0038】圧電素子47は、積層型圧電素子からな
り、厚さ20〜50μm/1層のPZT(=Pb(Zr
・Ti)O)51と、厚さ数μm/1層の銀・パラジ
ューム(AgPd)からなる内部電極52とを交互に積
層したものである。圧電素子47の厚さを20〜50μ
m/1層の積層型とすることによって、駆動電圧の低電
圧化が実現できる。例えば20〜50Vのパルス電圧で
圧電素子の電界強度1000V/mmを得ることができ
る。
【0039】この圧電素子47の内部電極52は1層お
きにAgPdなどからなる左右の外部電極53に接続し
ており、そのうち各圧電素子47に共通である共通電極
53aは、圧電素子47同士の間に切削により形成され
た溝55とコンタクトすることにより、基板46の端部
へと取り出され、外部との電気的接続を可能にする。各
圧電素子47で、駆動電圧信号を独立に印加するための
内部電極52は、圧電素子47の側面の個別電極53
b、導電性接着剤48を介して基板46の端部に取り出
される。
【0040】各個別電極53bは、基板46の端部にF
PC54を圧着することで、インクジェットヘッド14
の駆動用のドライバ88(後述)との接続が可能にな
る。このドライバ88は、FPC54上に搭載するか又
はPCB上に実装してFPC54によって信号を中継す
る構成とすることができる。
【0041】液室ユニット61は、金属又は樹脂の薄膜
からなる振動板43と、液室隔壁部材を構成する層構造
のフォトレジストフィルムからなる感光性樹脂層62
と、ノズル63を形成した金属、樹脂等からなるノズル
プレート44とを順次積層し、熱融着して形成してい
る。これらの各部材によってノズル63が連通する加圧
液室64と、加圧液室64の両側に位置する共通インク
室65と、共通インク室65から加圧液室64へインク
を供給するためのインク供給路を形成している流体抵抗
部66とを備えている。
【0042】振動板43は、同一平面上に位置出し又は
研削加工した圧電素子47及びフレーム42上に接着剤
67で接合している。この振動板43は、変位部となる
ダイアフラム部71、圧電素子47の非駆動部47bに
接合する梁72及びフレーム42に接合するベース73
から構成され、また、ダイアフラム部71は圧電素子4
7の駆動部47aに接合する島状凸部71aと、この凸
部71aの周囲に形成した薄膜部分71bとからなる。
【0043】また、ノズルプレート44にはインク滴を
飛翔させるための微細孔である多数のノズル63を形成
している。このノズルプレート44は、例えばエレクト
ロンフォーミング工法(電鋳)によって製造したNi
(ニッケル)の金属プレートを用いているが、Siその
他の金属材料を用いてもよい。ノズルプレート44の品
質は、インクの滴形状、飛翔特性を決定し画像品質に大
きな影響を与えるもので、より高品位の画像品質を得る
上で表面の均一化処理が不可欠であるのため、インク吐
出側面に撥水層を成膜している。このインクジェットヘ
ッド14のユニットにおいては、予め駆動ユニット41
と液室ユニット61とを各々別々に組付けた後、接着剤
67によって両ユニット41と61とを接着接合して製
造している。なお、インク供給孔74から共通インク室
65へインクを供給する。
【0044】図6は、インクジェットヘッド14のノズ
ル63の配列を表している。ノズル63の配置を考えた
場合に、印字の主走査方向(キャリッジ13の移動方
向)をX軸、副走査方向をY軸として考える。このイン
クジェットヘッド14のノズル数はn(nは2以上の偶
数の自然数)であり、2列に並んでいる。それぞれノズ
ル63はNoddi、Neveniで識別される。主走査方向の
最大記録密度のピッチをdm、副走査方向の最大記録密
度のピッチをdsとしたとき、副走査方向に並んだ2列
の中心間距離dhはピッチdmの整数倍となっている。
このようなインクジェットへッド14の記録動作時のタ
イミングは、キャリッジ13が一定速度で移動する場合
にはすべて同時になる。
【0045】図7は、インクジェット記録装置Aの電気
的な接続の概略を示すブロック図である。図7に示すよ
うに、インクジェット記録装置A外のホストコンピュー
タ(図示せず)から送信されたコマンドや画像データ
は、インクジェット記録装置A内のインターフェイス
(I/F)回路81により受信される。I/F回路81
からはインクジェット記録装置Aの情報を外部に送信す
ることも可能である。I/F回路81からのデータは、
CPU82、コントローラ回路83等で送受信が可能で
ある。CPU82は、ROM84に書きこまれたプログ
ラムに従い、RAM85を作業エリアとして、送信され
たコマンドの処理や画像データの演算処理等を行なう。
コントローラ回路83はインクジェット記録装置A全体
の動作シーケンスを制御する。センサ86は、温度等、
インクジェット記録装置Aの使用環境に関する情報をコ
ントローラ回路83にフィードバックする。ヘッド駆動
信号発生回路87は、所定レベルの電圧値で立ち上がり
立ち下がりの急峻なパルスを出力する回路で、後述する
ドライバ88へ信号を出力する。
【0046】このインクジェット記録装置Aのインクジ
ェットヘッド14は、立ち上がり時間と立ち下がり時間
とが異なるパルス状の波形を圧電素子47に印加するこ
とにより、インク滴の吐出を可能とするものである。そ
して、パルスの立ち上がり時にノズル63からインク吐
出を行い、その時点以後に印加するパルスの波形によっ
てノズル63でのインク液面の安定化を行なう、いわゆ
る押し打ちを行なうインクジェットヘッドである。この
インクジェットヘッド14をインクジェット記録装置A
へ搭載し、印字させるときに要求される画像品質を満足
する吐出インク体積の許容範囲は例えば10±1[p
l]である。
【0047】図8は、インクジェットヘッド14のアク
チュエータとなる圧電素子47への印加電圧波形の例を
示したものである。すなわち、立ち上がり時間Trで圧
電素子47に電圧Vpのレベルまで電圧信号を印加する
ことにより、インク滴がノズル63から吐出する。この
電圧Vpに到達後に、一定時間だけ電圧Vpを維持し
て、圧電素子47の応答時間の遅れによる変位の減少を
抑制する。そして、その後、立ち下がり時間Tf以上を
費やして緩やかに電圧を立ち下げて元の共通電位のレベ
ルに戻すことにより、ノズル63での液面の安定化を行
なう。ここで、立ち上がり時間Trは、電圧が0.1V
pから0.9Vpに変化する時間、立ち下がり時間Tf
は電圧が0.9Vpから0.1Vpに変化する時間と定
義しており、電圧信号波形はCRカーブとなっている。
【0048】なお、インクジェットヘッド14は、例え
ば、Vp=20[V]、Tr=1.5[μsec]、T
f=5.0[μsec]、Tpw=5.0[μsec]
(Tpwは圧電素子47に電圧の印加を開始してから電
圧がVpのレベルから下降を開始するまでの時間)の基
準パルス電圧に対する吐出インク体積が5〜15[p
l]の範囲のものであれば、基準パルスの立ち上がり時
間を変更することによって、10±1[pl]の範囲内
で、インク滴を吐出可能となるものである。
【0049】図9は、基準パルス電圧の印加時に、異な
る吐出インク滴体積Mjtをもつ各インクジェットヘッ
ド14における印加パルスの立ち上がり時間Trと吐出
インク体積Mjとの関係の一例を示すものである。図9
からは、基準パルスで各インクジェットヘッド14を駆
動した場合に、吐出インク滴体積Mjtが5〜15[p
l]であれば、立ち上がり時間Tr=0.5,1.0,
1.5,2.0,2.5[μsec]のいずれかのパル
スで、許容範囲(10±1[pl])のインク滴を吐出
できることがわかる。
【0050】図10は、圧電素子47及び圧電素子47
を駆動するドライバ88の回路構成を示すものである。
アクチェータである圧電素子47は容量性であることか
ら、その各チャンネルをコンデンサC1,C2,…,C
iによって示している。この各チャンネルの静電容量値
は、理想的には例えば2.0[nF]であり、製品が異
なるインクジェットヘッド14間では、その平均値に理
想値の±20%程度のばらつきを生じる。よって、この
例では、チャンネル当りの静電容量値はほぼ1.6〜
2.4[nF]の範囲の値をとることになる。
【0051】チャンネルごとの圧電素子47は、一端が
共通電極53aを介してGNDに接続され、他端の個別
電極53bはドライバ88に接続されている。ドライバ
88はコントローラ回路83から記録データを受信し、
各チャンネルへと伝送するシフトレジスタ91と、この
記録データを保持するラッチ回路L1,L2,…,Li
からなるラッチ92と、インクジェットヘッド14に接
続され、チャンネルごとにそれぞれスイッチング素子で
あるアナログスイッチSW1,SW2,…,SWnを備
えていて、インクジェットヘッド14に駆動信号を印加
する、充電手段、インピーダンス設定手段であるアナロ
グスイッチ93と、ラッチ92の出力をアナログスイッ
チ93が開閉動作可能な電位に昇圧するレベルシフタ9
4と、ラッチ92の出力信号をデコードするデコーダ9
6と、充電手段、インピーダンス設定手段であるON抵
抗調整回路95とを備えている。なお、このインクジェ
ットヘッド14は、駆動信号がHレベルのときにインク
を吐出し、Lレベルのときには吐出しない構成である。
【0052】アナログスイッチ93において、スイッチ
SWnは、インクジェットヘッド14のチャンネルごと
に例えば6個(n=6)並列に接続されており、この6
個のスイッチSW1〜SWnを一組として、それぞれア
ナログスイッチ931〜93iを構成し、各アナログス
イッチ93iは各チャンネルに対応している.スイッチ
SWnをなす個々の素子はPMOS,NMOSからな
る、いわゆるCMOSアナログスイッチで構成され、ア
ナログスイッチ93の後段の回路とともにICチップと
して集積化されている。
【0053】各スイッチSWnのON抵抗は、規定の電
流通電時における電流/電圧特性の傾きであり、動作範
囲において一定となるように設計されている。各スイッ
チSWnのON抵抗は、PMOS,NMOSのゲート長
Wp及びWnを各々のスイッチSWnに対して選択する
ことにより、所望の値を達成しているが、ウエハごとの
ばらつきによりICチップ間のばらつきが大きなものに
なる。しかし、同一のICチップ内での相対精度は非常
によく、ばらつきはほとんど生じない。スイッチSWn
ごとのON抵抗を決定するゲート長Wは、式1の関係
になる。 W=2×Wi+1 …… (1) (但し、Wはi番目のスイッチSWnのPMOS及び
NMOSトランジスタのゲート長を示す)
【0054】また、ゲート長Wは例えば700[μ
m]であり、スイッチSW1のON抵抗のIC製造プロ
セス上における理想的な値は例えば150[Ω]であ
る。ここで、ON抵抗は、異なるICチップ間における
平均値が約±30%の範囲内のものを製造上の良品とし
ており、スイッチSWnのON抵抗のとりうる数値範囲
は100〜200[Ω]である。
【0055】前記のようなインクジェットヘッド14及
びドライバ88からなるヘッドユニットの調整は、FP
C54上の信号電極パッドにプローバー等を用いて基準
パルスを印加し、各チャンネルからの吐出インク体積及
び平均の静電容量を測定することにより行なう。さら
に、ドライバ88によるON抵抗を測定して、駆動時の
設定条件を決める。例えば、基準パルスに対する吐出イ
ンク体積が11[pl]平均の容量値が2.4[nF]
であり、ドライバ88のON抵抗がスイッチSWnにお
いて200[Ω]であったとすると、印字時のスイッチ
SWnの設定は、この例では、立ち上がり時には、スイ
ッチSW6〜SW1を順に0,1,1,0,1,0(1
は設定ONを、0はOFFを表す)とし、立ち下がり時
には、スイッチSW6〜SW1を順に0,1,1,0,
0,0とすることにより、許容範囲のインク滴の吐出が
可能となる。
【0056】このように、立ち上がり時、立ち下がり時
に、スイッチSW6〜SW1を個別にON、OFF設定
するのは、ON抵抗調整回路95がデコーダ96を駆動
することにより行なう。すなわち、デコーダ96は、チ
ャンネルごとに用意された各デコーダ961〜96iに
より構成されている。各デコーダ96iは各チャンネル
のスイッチSW1〜SWnにラッチ92からの駆動信号
を選択的に出力する回路である。その駆動信号の出力の
有無についての選択はON抵抗調整回路95により行な
う。すなわち、ON抵抗調整回路95のラッチ回路SC
1〜SCnの出力により、各チャンネルのスイッチSW
1〜SWnに選択的に駆動信号を出力することができ
る。
【0057】インクジェット記録装置Aの印字時の動作
について説明する。外部のホストコンピュータから印字
要求のコマンドが送られると、続いて送信される印字モ
ード等のコマンドをCPU82が解析して、インクジェ
ット記録装置Aを印字可能状態とする。画像データが送
信されると、CPU82は所定の図示しない画像処理回
路で適切な画像処理を行い、所定の記録データに変換し
てRAM85に蓄える。同時に副走査モータ27によっ
て用紙を記録指定位置に搬送する。キャリッジ13の一
回往復走査分のデータがRAM85に蓄えられると、コ
ントローラは主走査モータ17を駆動し、記録動作に移
行する。
【0058】記録動作時に、コントローラ回路83は記
録周期ごとにヘッド駆動信号発生回路87に信号発生を
促し、さらにタイミングを合わせて各インクジェットヘ
ッド14の記録データをキャリッジ13内の各ドライバ
88に送信するとともに、各インクジェットヘッド14
の駆動パルスが立ち上がる直前及び立ち下がる直前に、
ROM84等に予めテーブルとして記憶されているイン
クジェットヘッド14及びドライバ88のばらつきを補
正するためのデータと(このテーブルの記憶により記憶
手段を実現している)、このデータに同期したクロック
信号とを、ON抵抗調整回路95が備えているdata0の
端子及びsclk0の端子へそれぞれ送信する。ここでの送
信データは、インクの吐出を行なうスイッチSWnの設
定が、前記のように、立ち上がり時には、スイッチSW
6〜SW1を順に0,1,1,0,1,0とし、立ち下
がり時には、スイッチSW6〜SW1を順に0,1,
1,0,0,0とするようなデータである。デコーダ9
6には、このデータに応じた信号が出力され、アナログ
スイッチ93の各スイッチSW6〜SW1を選択的にO
Nにする(これにより駆動手段を実現している)。ヘッ
ド駆動信号発生回路87の出力からは、コントローラ回
路83からの指示によって立ち上がり及び立ち下がりが
急峻な(0.1μsec以下)パルス信号が、所定のタ
イミングでドライバ88のアナログスイッチ93のDriv
e Signal端子に入力される。
【0059】記録時の各信号のタイミングを図11に示
す。動作時なので、ON抵抗調整回路95のstb端子に
はHレベル信号が入力されて印字可能な状態となる。ド
ライバ88のシフトレジスタ91への入力であるdata1
端子にnビットの記録データがシリアルデータSerial_I
nとして入力された後、ラッチ92のLatch0の端子にデ
ータラッチ信号が入力されて、チャンネルごとのラッチ
回路L1〜Liに記録データがラッチされる。このラッ
チ後に、各ラッチ回路L1〜Liより出力された記録信
号は、各チャンネルに対応したスイッチ93iごとのデ
コーダ96iに入力される。ラッチ出力が0のときは、
そのチャンネルのアナログスイッチSW1〜SWnは全
てOFFとなり、インクの吐出動作は起こらない。ラッ
チ出力が1のときは、まず立ち上がり時において、スイ
ッチSW6〜SW1のうち前記のとおり設定されたも
の、すなわち、スイッチSW2、SW4、SW5のみが
ONすることになる。このとき、スイッチSW1〜SW
nのON抵抗をRon1〜Ronnとしたときに、入出力間の
トータルのON抵抗Ron_totalは、 Ron_total=(1/Ron2 + 1/Ron4 + 1/Ron
5)−1=(1/400+1/1600+1/320
0)−1=291[Ω] となり、急峻なパルスを印加した場合に実際にアクチュ
エータである圧電素子47に印加される駆動電圧の立ち
上がり時間Tr_c10-90は、 Tr_c10-90=2.2×Ron_total×C=2.2×29
1×2.4×10−9=1.54[μsec] となり、許容範囲のインク滴が吐出されることになる。
【0060】また、駆動信号波形の立ち下がり時には、
スイッチSW4、SW5のみがONとなる。このときの
ON抵抗は、 Ron_total=(1/Ron4 + 1/Ron5)−1=(1/
1600+1/3200)−1=1067[Ω] となり、急峻な立ち下がりを持つパルスを印加した場合
の実際にアクチュエータである圧電素子47の駆動電圧
の立ち下がり時間Tf_c10-90は、 Tf_c10-90=2.2×Ron_total×C=2.2×10
67×2.4×10−9=5.6[μsec] となる。よって、5μsec以上で立ち下がることか
ら、問題無くインク吐出後のインクジェットヘッド14
のノズル面におけるインクメニスカスを安定化させてい
ることになり、一回の記録動作が終了する。上記動作を
1走査分行い、以下同様の繰り返しにより、印字動作を
完了させることができる。
【0061】以上説明したインクジェット記録装置Aに
よれば、各チャンネルで圧電素子47の充電状態を圧電
素子47ごとに設定して、圧電素子47に印加する電圧
波形をそろえることができるので、アナログスイッチS
WnのON抵抗のみならず、各圧電素子47のばらつき
を吸収して、各ノズル63について吐出インク滴体積M
jtを揃えることができる。
【0062】この場合に、圧電素子47の充電状態は、
各圧電素子47を駆動するアナログスイッチSW1〜S
Wnを選択的に駆動し、ONになるアナログスイッチS
W1〜SWnの合成インピーダンスと圧電素子47の静
電容量とで決まる時定数の違いにより、設定することが
できる。
【0063】よって、インクジェットヘッド14に印加
する駆動信号として単純なパルス信号を用いることが可
能となり、高価なD/Aコンバータ等の使用を不要とし
て、製造コストを低減することができる。
【0064】前記の時定数を変える手段としては、アナ
ログスイッチSWnのうち、並列に駆動するものの数を
変えることで行なうので、簡易な回路構成で、各ノズル
63について吐出インク滴体積Mjtを揃えることがで
きる。
【0065】この場合に、並列に使用するアナログスイ
ッチSWnの数や、設定されているON抵抗の値を、個
々の製品ごとに変えることで行ってもよいが、本例で
は、駆動回路の回路構成を図10に示すように各製品で
共通として、テーブルルックアップにより、アナログス
イッチSW1〜SWnのうち駆動するものをチャンネル
ごとに選択して行なうようにしているので、インクジェ
ット記録装置Aの製造を容易にすることができる。
【0066】アナログスイッチSW1〜SWnの通電状
態での各インピーダンスをRoni(iはn以下の整数)
としたときに、各アナログスイッチSW1〜SWnは、
“Roni=2×Roni+1”の関係が成立している。
【0067】したがって、並列接続されたアナログスイ
ッチSW1〜SWnとして提供できるインピーダンスの
数が最も多くすることができ、かつ、時定数が小さい領
域での調整精度を高くできるので、制御性よく、インク
ジェットヘッド14のばらつきを抑えた駆動を行なうこ
とができる。
【0068】なお、各アナログスイッチSW1〜SWは
CMOSアナログスイッチであるため、精度が良く、特
性の安定したインクジェットヘッド14の駆動調整が実
現でき、各アナログスイッチSW1〜SWは単一のIC
に集積されているので、チャンネル間のばらつきによる
調整を不要にすることができる。
【0069】また、前記の例では、インクジェットヘッ
ド14のアクチュエータとして圧電素子47を用いたピ
エゾ方式の例を用いて説明した。しかし、この発明は、
この点に限定されるものではなく、インクジェットヘッ
ド14のアクチュエータとして電気的に容量性の様々な
素子を用いることができる。例えば、アクチュエータと
してコンデンサを用いる静電方式などでも本発明を実現
することができる。
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、スイッチング
素子のON抵抗のみならず、各アクチュエータ素子のば
らつきを吸収して、各ノズルについて吐出インク滴の体
積を揃えることができる。
【0071】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、インクジェットヘ
ッドに印加する駆動信号として単純なパルス信号を用い
ることが可能となり、高価なD/Aコンバータ等の使用
を不要として、製造コストを低減することができる。
【0072】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のインクジェット記録装置において、簡易な回路構成で
各ノズルについて吐出インク滴の体積を揃えることがで
きる。
【0073】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のインクジェット記録装置において、製造を容易にする
ことができる。
【0074】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載のインクジェット記録装置において、制御性よ
く、インクジェットヘッドのばらつきを抑えた駆動を行
なうことができる。
【0075】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかの一に記載のインクジェット記録装置におい
て、精度が良く、特性の安定したインクジェットヘッド
の駆動調整が実現できる。
【0076】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかの一に記載のインクジェット記録装置におい
て、チャンネル間のばらつきによる調整を不要にするこ
とができる。
【0077】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれかの一に記載のインクジェット記録装置におい
て、圧電素子をアクチュエータとしてインクジェット記
録を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態であるインクジェット
記録装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】前記インクジェット記録装置のインクジェット
ヘッドの分解斜視図である。
【図4】前記インクジェットヘッドの拡大縦断面図であ
る。
【図5】同拡大縦断面図である。
【図6】前記インクジェットヘッドのノズルの配列を示
す平面図である。
【図7】前記インクジェット記録装置の電気的な接続を
示すブロック図である。
【図8】前記インクジェットヘッドへの印加パルスの波
形図である。
【図9】前記印加パルスの立ち上がり時間と前記インク
ジェットヘッドの吐出インク滴体積との関係を説明する
グラフである。
【図10】前記インクジェットヘッドを駆動するドライ
バの回路図である。
【図11】前記インクジェットヘッドで記録を行なう際
の各信号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
A インクジェット記録装置 14 インクジェットヘッド 47 アクチュエータ素子、圧電素子 63 ノズル 93 充電手段、インピーダンス設定手段 95 充電手段、インピーダンス設定手段 SWn スイッチング素子、CMOSアナログスイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルごとに電気的に容量性であ
    るアクチュエータ素子が設けられていて、前記各アクチ
    ュエータ素子の駆動により前記ノズルからのインク吐出
    を個別に行なうインクジェットヘッドと、 前記アクチュエータ素子をそれぞれ個別に駆動するスイ
    ッチング素子と、 前記インク吐出の際には前記各アクチュエータ素子への
    充電状態を当該アクチュエータ素子ごとに設定して、当
    該各アクチュエータに印加する電圧波形をそろえる充電
    手段と、を備えているインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記充電手段は、前記スイッチング素子
    のインピーダンスを前記アクチュエータ素子ごとに設定
    するインピーダンス設定手段を備え、このインピーダン
    スの設定による前記インピーダンスと前記アクチュエー
    タ素子の静電容量とによる時定数の違いで前記充電状態
    の前記アクチュエータ素子ごとの設定をしている請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング素子は前記アクチュエ
    ータ素子ごとに複数個並列して設けられていて、 前記インピーダンス設定手段は、駆動される前記アクチ
    ュエータ素子ごとの複数個のスイッチング素子の個数に
    より前記インピーダンスの設定を行なうものである請求
    項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インピーダンス設定手段は、 前記アクチュエータ素子ごとの複数個のスイッチング素
    子のうち各個の駆動の有無について登録しているテーブ
    ルを記憶している記憶手段と、 このテーブルを参照して前記アクチュエータ素子ごとの
    複数個のスイッチング素子を選択的に駆動する駆動手段
    と、を備えている請求項3に記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータ素子ごとの複数個の
    スイッチング素子をn個(nは2以上の整数)とし、当
    該スイッチング素子の通電状態での各インピーダンスを
    Roni(iはn以下の整数)としたときに、前記各スイ
    ッチング素子は、 Roni=2×Roni+1 の関係が成立している請求項3又は4に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記各スイッチング素子は、CMOSア
    ナログスイッチである請求項1〜5のいずれかの一に記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記各スイッチング素子は、単一のIC
    に集積されている請求項1〜6のいずれかの一に記載の
    インクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記アクチュエータ素子は、圧電素子で
    ある請求項1〜7のいずれかの一に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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