JP2004058428A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1印字周期内で複数の異なる滴を吐出する場合に残留振動によって画質が低下する。
【解決手段】駆動波形発生回路77から1印字周期内で大滴、中滴、小滴を吐出させる駆動パルスP1、P2、P3を含む駆動波形Pvを出力し、駆動波形Pvから駆動パルスP1、P2、P3を選択して圧電素子52に印加することで、1印字周期内で小滴を最後に吐出させるようにする。
【選択図】 図12

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像記録装置(画像形成装置)として用いるインクジェット記録装置は、インク滴を吐出するノズルと、このノズルが連通するインク流路(吐出室、圧力室、加圧室、液室、加圧室等とも称される。)と、このインク流路内のインクを加圧する圧力発生手段とを備えた液滴吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッドを搭載したものである。
【0003】
インクジェットヘッドとしては、インク流路内のインクを加圧する圧力発生手段として圧電素子を用いてインク流路の壁面を形成する振動板を変形させてインク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させるいわゆる圧電型のもの、或いは、発熱抵抗体を用いてインク流路内でインクを加熱して気泡を発生させることによる圧力でインク滴を吐出させるいわゆるサーマル型のもの、インク流路の壁面を形成する振動板と電極とを対向配置し、振動板と電極との間に発生させる静電力によって振動板を変形させることで、インク流路内容積を変化させてインク滴を吐出させる静電型のものなどが知られている。
【0004】
このようなインクジェットヘッドの駆動制御装置として、例えば圧電型ヘッドの場合、振動板を加圧室側に押し込み、加圧室内の容積を小さくすることでインク滴を吐出させる押し打ち法で駆動するものと、振動板をインク室の外側方向の力で変形させインク室内の内容積を広げた状態から元の容積になるように振動板の変位を元に戻すことでインク滴を吐出させる引き打ち法で駆動するものとがある。
【0005】
また、インクジェット記録装置においては、画質を向上するためにより小さい滴を吐出させること、印刷速度を低下させないことを両立させるために、同一のノズルから異なる重量のインク滴を吐出させて階調記録を可能とするものが提案されている。
【0006】
例えば、特公平4−15735号公報には、複数のインク微小滴を吐出して、記録紙上に着弾する前にこれらのインク滴を合体させて大きなインク滴を生成することで、滴体積を変える方法が開示されている。
【0007】
また、特許第3264422号公報には、1印字周期内に第1のインク滴を吐出するための第1の駆動パルスと、第1のインク滴とは大きさの異なる第2のインク滴を吐出するための第2の駆動パルスとを含んで構成され、第1、第2の駆動パルスを組み合わせて吐出させることにより4階調以上選択可能とすることが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、インクジェットヘッドにおいては、インク滴を吐出した後に残留振動が発生し、次のインク滴吐出タイミングによっては残留振動の影響を受けて吐出量が変化することがある。また、残留振動はインク粘度の影響を受けるため、例えば、室温で残留振動が減衰する周期、タイミングに設定したとしても、高温環境で粘度が低くなった場合には残留振動が十分に減衰しないために周期やタイミングがずれることになる。
【0009】
そのため、上述した従来のインクジェットヘッドの駆動制御装置のように、微小滴を連続して吐出させ、あるいは、大きさの異なる複数の敵を吐出させる場合、残留振動による影響で吐出量が変化して、ドットの大きさが変化し、十分な画像品質を安定して確保することが困難になる。
【0010】
この場合、一印字周期を十分長く取ることにより、残留振動の影響は少なくなるが、これでは印刷速度が遅くなる。また、上述した環境温度を含めて残留振動が十分に減衰する印字周期に設定すると、ますます印刷速度が遅くなることになる。そのため、実際は、残留振動の減衰と印刷速度のバランスを考えて印字周期を設定するようにしている。
【0011】
このように、従来のインクジェットヘッドの駆動制御装置を含むインクジェット記録装置にあっては、印刷速度と画像品質をともに向上することが困難であるという課題がある。
【0012】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、印刷速度と画像品質をともにの向上するインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は、ヘッドと、一印刷周期内に異なる大きさの滴に対応する複数の駆動信号を発生させる駆動信号発生手段とを備え、この最小の滴は最後に吐出させる手段を備えている構成としたものである。
【0014】
ここで、大きな滴から順に吐出されるようにすることが好ましく、また、少なくとも一つの駆動信号は、加圧液室の容積を膨張させる波形要素と、この膨張状態を保持する波形要素と、この保持状態から加圧液室の容積を収縮させる波形要素とを含むことが好ましく、さらに、一印刷周期はリフィル周期より短いことが好ましく、また、駆動信号発生手段は、それぞれの大きさの滴を吐出させる独立な駆動信号を滴の大きさに順じて発生させることが好ましく、さらに、駆動信号発生手段は、最初に、又は最後に滴を吐出させずにメニスカスを振動させる信号を発生させることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像記録装置としてのインクジェット記録装置の機構部の概略斜視説明図、図2は同機構部の側面説明図である。
【0016】
このインクジェット記録装置装置は、記録装置本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカートリッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、給紙カセット4或いは手差しトレイ5から給送される用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙する。
【0017】
印字機構部2は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ13にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッドからなるヘッド14をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側にはヘッド14に各色のインクを供給するための各インクタンク(インクカートリッジ)15を交換可能に装着している。
【0018】
インクカートリッジ15は上方に大気と連通する大気口、下方にはインクジェットヘッド14へインクを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジェットヘッド14へ供給されるインクをわずかな負圧に維持している。このインクカートリッジ15からインクをヘッド14内に供給する。
【0019】
ここで、キャリッジ13は後方側(用紙搬送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッド12に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ17で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19との間にタイミングベルト20を張装し、このタイミングベルト20をキャリッジ13に固定しており、主走査モータ17の正逆回転によりキャリッジ13が往復駆動される。
【0020】
また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘッド14を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個のヘッドでもよい。さらに、ヘッド14としては、後述するように、インク流路の壁面の少なくとも一部を形成する振動板と、この振動板を圧電素子で変形させるピエゾ型インクジェットヘッドを用いている。
【0021】
一方、給紙カセット4にセットした用紙3をヘッド14の下方側に搬送するために、給紙カセット4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21及びフリクションパッド22と、用紙3を案内するガイド部材23と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬送コロ25及び搬送ローラ24からの用紙3の送り出し角度を規定する先端コロ26とを設けている。搬送ローラ24は副走査モータ27によってギヤ列を介して回転駆動される。
【0022】
そして、キャリッジ13の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙3を記録ヘッド14の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材29を設けている。この印写受け部材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32を設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ローラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部材35,36とを配設している。
【0023】
記録時には、キャリッジ13を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド14を駆動することにより、停止している用紙3にインクを吐出して1行分を記録し、用紙3を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙3の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙3を排紙する。
【0024】
また、キャリッジ13の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、ヘッド14の吐出不良を回復するための回復装置37を配置している。回復装置37は、キャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ13は印字待機中にはこの回復装置37側に移動されてキャッピング手段でヘッド14をキャッピングされ、吐出口部(ノズル孔)を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する(パージする)ことにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
【0025】
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段でヘッド14の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
【0026】
次に、このインクジェット記録装置の記録ヘッド14を構成するインクジェットヘッドについて図3乃至図5を参照して説明する。なお、図3は同ヘッドの液室長手方向に沿う断面説明図、図4は同ヘッドの液室短手方向に沿う断面説明図、図5は同ヘッドの要部平面説明図である。
【0027】
このインクジェットヘッドは、単結晶シリコン基板で形成した流路板41と、この流路板41の下面に接合した振動板42と、流路板41の上面に接合したノズル板43とを有し、これらによって液滴であるインク滴を吐出するノズル45がノズル連通路45aを介して連通するインク流路である加圧室46、加圧室46にインクを供給するための共通液室48にインク供給口49を介して連通する流体抵抗部となるインク供給路17を形成している。
【0028】
そして、振動板42の外面側(液室と反対面側)に各加圧室46に対応して加圧室46内のインクを加圧するための圧力発生手段(アクチュエータ手段)である電気機械変換素子としての積層型圧電素子52を接合し、この圧電素子52をベース基板53に接合している。また、圧電素子52の間には加圧室46、46間の隔壁部41aに対応して支柱部54を設けている。ここでは、圧電素子部材にハーフカットのダイシングによるスリット加工を施すことで櫛歯状に分割して、1つ毎に圧電素子52と支柱部54して形成している。支柱部54も構成は圧電素子51と同じであるが、駆動電圧を印加しないので単なる支柱となる。
【0029】
さらに、振動板42の外周部はフレーム部材44にギャップ材を含む接着剤50にて接合している。このフレーム部材44には、共通液室48となる凹部、この共通液室48に外部からインクを供給するための図示しないインク供給穴を形成している。このフレーム部材44は、例えばエポキシ系樹脂或いはポリフェニレンサルファイトで射出成形により形成している。
【0030】
ここで、流路板41は、例えば結晶面方位(110)の単結晶シリコン基板を水酸化カリウム水溶液(KOH)などのアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすることで、ノズル連通路45a、加圧室46、インク供給路47となる凹部や穴部を形成したものであるが、単結晶シリコン基板に限られるものではなく、その他のステンレス基板や感光性樹脂などを用いることもできる。
【0031】
振動板42は、ニッケルの金属プレートから形成したもので、例えばエレクトロフォーミング法(電鋳法)で作製しているが、この他の金属板や樹脂板或いは金属と樹脂板との接合部材などを用いることもできる。この振動板42は加圧室46に対応する部分に変形を容易にするための薄肉部(ダイアフラム部)55及び圧電素子52と接合するための厚肉部(島状凸部)56を形成するとともに、支柱部54に対応する部分及びフレーム部材44との接合部にも厚肉部57を形成し、平坦面側を流路板41に接着剤接合し、島状凸部56を圧電素子52に接着剤接合し、更に厚肉部57を支柱部54及びフレーム部材44に接着剤50で接合している。なお、ここでは、振動板42を2層構造のニッケル電鋳で形成している。この場合、ダイアフラム部55の厚みは3μm、幅は35μm(片側)としている。
【0032】
ノズル板43は各加圧室46に対応して直径10〜35μmのノズル45を形成し、流路板41に接着剤接合している。このノズル板43としては、ステンレス、ニッケルなどの金属、金属とポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂との組み合せ、、シリコン、及びそれらの組み合わせからなるものを用いることができる。ここでは、電鋳工法によるNiメッキ膜等で形成している。また、ノズル43の内部形状(内側形状)は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状でもよい。)に形成し、このノズル45の穴径はインク滴出口側の直径で約20〜35μmとしている。さらに、各列のノズルピッチは150dpiとした。
【0033】
また、ノズル板43のノズル面(吐出方向の表面:吐出面)には、図示しない撥水性の表面処理を施した撥水処理層を設けている。撥水処理層としては、例えば、PTFE−Ni共析メッキやフッ素樹脂の電着塗装、蒸発性のあるフッ素樹脂(例えばフッ化ピッチなど)を蒸着コートしたもの、シリコン系樹脂・フッ素系樹脂の溶剤塗布後の焼き付け等、インク物性に応じて選定した撥水処理膜を設けて、インクの滴形状、飛翔特性を安定化し、高品位の画像品質を得られるようにしている。
【0034】
圧電素子52は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層61と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層62とを交互に積層したものであり、内部電極62を交互に端面の端面電極(外部電極)である個別電極63、共通電極64に電気的に接続したものである。この圧電常数がd33である圧電素子52の伸縮により加圧室46を収縮、膨張させるようになっている。圧電素子52に駆動信号が印加され充電が行われると伸長し、また圧電素子52に充電された電荷が放電すると反対方向に収縮するようになっている。
【0035】
なお、圧電素子部材の一端面の端面電極はハーフカットによるダイシング加工で分割されて個別電極63となり、他端面の端面電極は切り欠き等の加工による制限で分割されずにすべての圧電素子52で導通した共通電極64となる。
【0036】
そして、圧電素子52の個別電極63には駆動信号を与えるために半田接合又はACF(異方導電性膜)接合若しくはワイヤボンディングでFPCケーブル65を接続し、このFPCケーブル65には各圧電素子52に選択的に駆動波形を印加するための駆動回路(ドライバIC)を接続している。また、共通電極64は、圧電素子の端部に電極層を設けて回し込んでFPCケーブル65のグラウンド(GND)電極に接続している。
【0037】
このように構成したインクジェットヘッドにおいては、例えば、記録信号に応じて圧電素子52に駆動波形(10〜50Vのパルス電圧)を印加することによって、圧電素子52に積層方向の変位が生起し、振動板42を介して加圧室46内のインクが加圧されて圧力が上昇し、ノズル45からインク滴が吐出される。
【0038】
その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧室46内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧室46内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、図示しないインクタンクから供給されたインクは共通液室48に流入し、共通液室47からインク供給口49を経て流体抵抗部47を通り、加圧室46内に充填される。
【0039】
なお、流体抵抗部47は、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果が有る反面、表面張力による最充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部47の流体抵抗値を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
【0040】
次に、このインクジェット記録装置の制御部の概要について図6及び図7を参照して説明する。なお、図6は同制御部の全体ブロック図、図7は本発明の第1実施形態に係る同制御部のヘッド駆動制御に係わる部分のブロック説明図である。
【0041】
この制御部は、プリンタコントローラ70と、主走査モータ17及び副走査モータ18を駆動するためのモータドライバ81と、記録ヘッド14(インクジェットヘッド)を駆動するためのヘッドドライバ(ヘッド駆動回路、ドライバICで構成)82等を備えている。
【0042】
プリンタコントローラ70は、ホストコンピュータ等からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介して受信するインターフェース(以下「I/F」という)72と、CPU等からなる主制御部73と、各種データの記憶等を行うRAM74と、各種データ処理のためのルーチン等を記憶したROM75と、発振回路76と、インクジェットヘッド14への駆動波形を発生させる駆動波形発生手段としての駆動信号発生回路77と、ドットパターンデータ(ビットマップデータ)に展開された印字データ及び駆動波形等をヘッドドライバ82に送信するためのI/F78、モータ駆動データをモータドライバ81に送信するためのI/F79等とを備えている。
【0043】
RAM74は各種バッファ及びワークメモリ等として用いる。ROM75は主制御部73によって実行する各種制御ルーチンとフォントデータ及びグラフィック関数、各種手続き等を記憶している。
【0044】
主制御部73は、I/F72に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して中間コードに変換し、この中間コードデータをRAM74の所定のエリアで構成した中間バッファに記憶し、読み出した中間コードデータをROM75に格納したフォントデータを用いてドットパターンデータに展開し、RAM74の異なる所定のエリアに再び記憶する。なお、ホスト側のプリンタドライバで印刷データをビットマップデータに展開してこの記録装置に転送する場合には、単にRAM74に受信したビットマップの印刷データを格納する。
【0045】
そして、主制御部73は、記録ヘッド14の1行分に相当するドットパターンデータが得られると、図7に示すように、この1行分のドットパターンデータを、発振回路76からのクロック信号CLKに同期して、I/F78を介してヘッドドライバ82にシリアルデータSDで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号LTAをヘッドドライバ82に送出する。
【0046】
駆動信号発生回路77は、図7に示すように、駆動波形(駆動信号)Pvのパターンデータを格納したROM(ROM75で構成することもできる。)と、このROMから読み出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路91と、アンプ92とで構成している。
【0047】
ヘッド駆動回路82は、主制御部73からのクロック信号CLK及び印字信号であるシリアルデータSDを入力するシフトレジスタ95と、シフトレジスタ95のレジスト値を主制御部73からのラッチ信号LATでラッチするラッチ回路96と、ラッチ回路96の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)97と、このレベルシフタ97でオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)98とからなる。
【0048】
このスイッチ回路98には、駆動信号発生回路77からの駆動波形Pvを入力するスイッチAS1〜ASnのアレイからなり、各スイッチAS1〜ASnは記録ヘッド(インクジェットヘッド)14の各ノズルに対応する圧電素子52にそれぞれ接続されている。
【0049】
そして、シフトレジスタ95にシリアル転送された印字データSDは、一旦、ラッチ回路96によってラッチされる。ラッチされた印字データはレベルシフタ97によってスイッチ回路98のスイッチを駆動できる電圧、例えば数十ボルト程度の所定の電圧値まで昇圧されてスイッチ手段としてのスイッチ回路98に与えられる。
【0050】
このスイッチ回路98の入力側には駆動信号発生回路77からの駆動波形(駆動信号)Pvが印加されており、スイッチ回路98の出力側には圧力発生手段としての圧電素子52が接続されている。したがって、例えば、スイッチ回路98に加わる印字データが「1」である期間中は、駆動波形Pvから得られる駆動パルスが圧電素子52に印加され、この駆動パルスに応じて圧電素子52は伸縮を行う。一方、スイッチ回路98に加わる印字データが「0」の期間中は、圧電素子52への駆動パルスの供給が遮断される。
【0051】
なお、シフトレジスタ95及びラッチ回路96はロジック回路で組んであり、レベル変換回路97及びスイッチ回路98はアナログ回路で組んである。
【0052】
次に、このように構成したヘッド駆動制御部の作用について説明する。
先ず、インク滴体積Mjとドット径との関係について図8を参照して説明する。インク滴体積Mjとドット径との関係は、インク種/紙種の組み合わせによりその関係(近似曲線)は変化するが、円(ドット径)が半径の2乗、球(滴体積)が半径の3乗に比例することから、滴が小さいときにはドット径の変化が大きく、滴が大きくなるに従いドット径の変化が小さくなる(飽和する)傾向には変わりがない。
【0053】
したがって、吐出量が同じ量ΔMjだけばらついたとき、中心のMjが大きな方が吐出量の変化率も小さいが、ドット径として見るとその差は更に大きくなる。つまり、小さい滴ほど滴体積を精度良く制御する必要がある。
【0054】
そこで、本発明の第1実施形態に係るヘッド駆動制御部において、図9(a)に示すように、駆動信号発生回路77からは1印字周期(1印刷周期)内で大滴、中滴、小滴を吐出させる駆動パルス(駆動信号)P1、P2、P3を含む駆動波形Pvを出力してヘッドドライバ82に与えている。
【0055】
ここでは、大滴、中滴、小滴のいずれもいわゆる押し打ちで吐出させる構成であるので、滴吐出量Mjを変えるために駆動パルス(駆動信号)P1、P2、P3の電圧値を異ならせており、また滴速度Vjをできるだけ揃えるために、電圧の立ち上がり時定数tr1、tr2、tr3を各パルスP1、P2、P3で異ならせている。
【0056】
また、複数の駆動パルスP1、P2、P3は吐出する滴の大きさの順(大滴、中滴、小滴の順)に発生させて、最小の滴である小滴を一印字周期の最後に出力するようにしている。
【0057】
一方、ヘッドドライバ82には同図(b)、(c)、(d)に示すように主制御部73からの印字データSD、クロック信号CLK及びラッチ信号LATが与えられる。なお、同図(d)のラッチ信号LATは各駆動パルスP1、P2、P3のタイミングとも図示しているが、吐出させる滴の大きさに対応したタイミングでのみ与えられる。すなわち、大滴、中滴、小滴は、択一的に吐出するようにしている。
【0058】
したがって、大滴を吐出するときには駆動波形PvのうちのパルスP1のタイミングでスイッチ回路98の所要の(インク滴を吐出させるノズルに対応する)アナログスイッチASをオン状態にすることによって、中滴を吐出するときには駆動波形PvのうちのパルスP2のタイミングでスイッチ回路98の所要の(インク滴を吐出させるノズルに対応する)アナログスイッチASをオン状態にすることによって、小滴を吐出するときには駆動波形PvのうちのパルスP3のタイミングでスイッチ回路98の所要の(インク滴を吐出させるノズルに対応する)アナログスイッチASをオン状態にすることによって、それぞれ大滴、中滴、小滴を選択的に吐出させることができる。
【0059】
ここで、インクジェットヘッドの駆動周波数(駆動周期)Tに対する吐出速度Vj及び吐出滴体積Mjの特性の測定結果の一例を図10に示している。この場合、駆動パルスとしては図9に示した大滴を吐出させる駆動パルスP1を用いている。圧電素子52はd33方向の変位を利用しているので、図9の駆動パルスP1では定常状態より加圧液室を収縮させてインク滴を吐出する、いわゆる、押し打ち駆動となる。
【0060】
このヘッドの例では、110μsec付近に吐出滴体積Mjのピークがあるが、これは、滴を吐出した後に共通液室からインクがリフィルされて、その流れがメニスカスを押し上げた時に、次の駆動パルスが印加されたことによる。つまり、メニスカスが定常より盛り上がっているので滴体積Mjが大きくなっている。このリフィル振動の周期は、110μsecまでが半周期だから、約220μsecになる。また、50μsec以下の周期でVjが大きく変動しているのは、加圧液室の圧力振動が残留しているからである。
【0061】
ここで、駆動周波数が十分遅い、例えば、図10でリフィル周期より大きく、4kHz(250μsec周期)である場合には、メニスカスの振動も減衰しているので、滴体積Mjの変動は小さい。しかしながら、4kHzの駆動周波数では印字速度が遅くなるので、10〜16kHz(62.5〜100μsec)の間で、駆動周波数は設定すると、紙の送り速度などの影響があるので、単純に周波数の比ではないが、印字速度が倍近く速くなる。ただし、図10より滴体積Mjは16±1.2pl程度の範囲で変化するので、ベタ画像や淡濃度画像などの画像によってはドットの大きさが変わることを意味する。
【0062】
また、図9に示したように、一印字周期内で複数の異なる大きさの滴を選択的に吐出させる場合、その前の吐出からの時間が画像によって変わってくる。すなわち、小滴、大滴の組み合わせは時間が短く、大滴、小滴の組み合わせは時間が長くなる。
【0063】
ここで、前述した図8に示したように、小滴の場合、滴体積Mjのバラツキがドット径に与える影響が大きいので、小滴の場合にはリフィル振動が小さくなるように、一印字周期内で最後に吐出するようにしている。
【0064】
これにより、小滴吐出時のメニスカス位置は、大滴、中滴に比べてかなり安定する。したがって、小滴のドット径がばらつかなくなり、きれいな画像を印写することができる。なお、小滴の駆動周期が一番短くなる、小滴から小滴までの時間間隔をリフィル周期程度に設定することが好ましい。
【0065】
すなわち、一印刷周期はリフィル周期より短くすることで、印刷速度を確保でき、前回吐出時の残留振動によるメニスカスの影響を特に受け易く滴体積が変化し易い小さい滴を最後に吐出させることで、小さな滴を吐出する時には減衰が進み、前回吐出時の残留振動によるメニスカスの影響を受け難くなる。
【0066】
本実施形態では、大滴、中滴、小滴は排他的に吐出するようにしており、第1滴(大滴)と第2滴(中滴)などの組み合わせで吐出させることは行っていない。組み合わせで吐出させるためには、加圧液室の残留圧力を考慮して(打ち消すタイミングにするか、重ね合わせるかは場合によるが)同期させるようにパルス間隔を調整する必要があるが、小滴以外は組み合わせることもできる。
【0067】
このように、小さな滴を最後に吐出させるようにすることで、小さな滴を吐出するときには減衰が進み、前回吐出時の残留振動によるメニスカスの影響を受け難くなり、小さい滴を安定して吐出させることができるので、、滴体積のバラツキに対してドット径がバラツキ易い小さい滴のドットが揃うので、安定して高い画像品質の画像を印刷速度の低下を来すことなく形成することができる。
【0068】
また、大きな滴から順に吐出させるようにすることで、前回吐出時の残留振動によるメニスカスの影響を受けて多少吐出した滴体積が変化してもドット径はバラツキ難くなり、一印字周期(一印刷周期)を長くしなくてもドット径が揃い、高い品質の画像を出力することができる。
【0069】
次に、第2実施形態について図11を参照して説明する。
この実施形態は加圧液室を膨張させてメニスカスを引き込んでから、加圧液室を収縮させて滴を吐出するいわゆる引き打ちで大きさの異なる滴を吐出させるものである。一度、メニスカスを引き込むことで、押し打ちよりも更に小さい滴を吐出させることができる。
【0070】
この実施形態のヘッド駆動制御に係わる部分の構成は、主制御部73からは印刷画像に応じた2ビットの階調信号0、1と、クロック信号CLK、ラッチ信号LAT、制御信号CSをヘッドドライバ102に与える。
【0071】
ヘッドドライバ102は、主制御部73からの階調信号0及びクロック信号CLKを入力するシフトレジスタ103と、主制御部73からの階調信号1及びクロック信号CLKを入力するシフトレジスタ104と、シフトレジスタ103のレジスト値を主制御部73からのラッチ信号LATでラッチするラッチ回路105と、シフトレジスタ104のレジスト値を主制御部73からのラッチ信号LATでラッチするラッチ回路106と、ラッチ回路105の出力値とラッチ回路106の出力値に基づいて、主制御部73からの制御信号MN0〜MN3のいずれかを選択してレベル変換回路(レベルシフタ)97に出力させるセレクタ107と、前述したレベルシフタ97及びアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)98とからなる。
【0072】
そこで、本発明の第2実施形態に係るヘッド駆動制御部においては、図12(a)に示すように、駆動信号発生回路77からは1印字周期(1印刷周期)内で大滴、中滴、小滴を吐出させる駆動パルス(駆動信号)P1、P2、P3を含む駆動波形Pvを出力してヘッドドライバ82に与えている。
【0073】
各駆動パルスP1、P2、P3は、いずれもいわゆる引き打ちでインク滴を吐出させるため、吐出加圧液室を膨張させる波形要素(立ち下げ波形要素)Pa1、Pa2、Pa3と、加圧液室の膨張状態を保持する波形要素Pb1、Pb2、Pb3と、加圧液室を保持状態から収縮させる波形要素(立ち上げ波形要素)Pb1、Pb2、Pb3とを含み、立ち下げ電圧によるメニスカスの引き込み量と立ち上げ電圧による加圧体積によって滴の吐出量を制御して、大滴、中滴、小滴を打ち分けるようにしている。
【0074】
また、複数の駆動パルスP1、P2、P3は吐出する滴の大きさの順(大滴、中滴、小滴の順)に発生させて、最小の滴である小滴を一印字周期の最後に出力するようにしている。
【0075】
一方、ヘッドドライバ102には同図(b)、(c)、(d)に示すように主制御部73からのクロック信号CLK、階調信号0、1、ラッチ信号LATが与えられる。そして、同図(e)に示すように、制御信号MN0〜MN3のいずれかを階調データ0、1に基づいて選択することによって、つまり、大滴のときには駆動パルスP1を選択する制御信号を、中滴のときには駆動パルスP2を選択する制御信号を、小滴のときには駆動パルスP3を選択する制御信号を、選択することによって、それぞれ大滴、中滴、小滴を選択的に吐出させることができる。
【0076】
このような回路構成にすることで、データの転送は一印字周期内で一度で済み、例えば、図12に示す中滴のように、データ転送時間より短い時間での切換も可能になる。また、アナログスイッチASのON/OFFの切換は外部より入力する制御信号MN0〜MN3によるので、切換時間の変更等を容易に行うことができる。
【0077】である。
ここで、インクジェットヘッドの駆動周波数(駆動周期)Tに対する吐出速度Vj及び吐出滴体積Mjの特性の測定結果の一例を図13に示している。この場合、駆動パルスとしては図12に示したもっとも単純な引き打ちである中滴を吐出させた場合の周波数(駆動周期)特性を示している。
【0078】
前述した図10に示す例と、リフィル振動の周期自体は変わらないが、引き込み時圧力により発生するインクの流れにより、滴体積Mj振動のピーク位置は、50μsec程度にずれている。ただし、その後の滴体積Mjの変動幅は大きい。単純に安定して吐出させるには、リフィル周期220μsec程度待って、印写速度を犠牲にする必要がある。
【0079】
ここでも、最小の滴である小滴を一印字周期の最後の段階で吐出させているので、小さい滴を打つときには、リフィルによるメニスカス振動が減衰して、少なくとも大滴、中滴に比べて吐出滴量Mjのバラツキを小さくできる。これにより、ドット径に大きく影響が生じる小さい滴が揃うので、高い品質の画像を印写することができる。
【0080】
特に、本実施形態の引き打ちのように、メニスカスの引き込み位置で吐出滴量Mjを小さくする方式の場合、リフィルによるメニスカス振動の影響が出やすく(図13と図10の比較)、駆動周期が短くなると、吐出滴量Mjのバラツキが大きくなる。
【0081】
具体的には、本実施形態の一印字周期は83.3μsec(12kHz)としており、小滴を最後に吐出させることで、吐出させるまでの間隔を、短くて83.3μsec確保することができる。
【0082】
なお、本実施形態でも、大滴、中滴、小滴は排他的にしており、第1滴(大滴)と第2滴(中滴)などの組み合わせで吐出させることはしていない。組み合わせで吐出させるためには、加圧液室の残留圧力を考慮して(打ち消すタイミングにするか、重ね合わせるかは場合によるが)同期させるようにパルス間隔を調整する必要があるが、小滴以外は組み合わせることもできる。
【0083】
このように、引き打ち駆動を行ってメニスカス位置で吐出する滴の大きさを変化させてようにした場合、引き込み時に前回吐出時の残留振動によるメニスカスの影響を特に受け易く、滴体積が変化し易くなるが、小さな滴を最後に吐出するようにすることで、小さな滴を吐出する時には減衰が進み、前回吐出時の残留振動によるメニスカスの影響を受け難くなり、小さい滴を安定して吐出させることができるので、滴体積のバラツキに対してドット径がバラツキ易い小さい滴のドットが揃うので、高い品質の画像を出力することができる。
【0084】
次に、本発明の第3実施形態について図14を参照して説明する。
この実施形態は、上記第2実施形態の回路構成において、駆動波形Pvに微駆動のパルスP4を追加したものである。この微駆動のパルスP4を与えた場合、インク滴は吐出しないでインクメニスカスを振動させることができ、これにより、インク滴を吐出させないノズルがインクの乾燥による増粘で目詰まりすることなどを防ぐことができる。
【0085】
この微駆動のパルスP4を印加するか否かは、階調信号0、1が(0,0)で不吐出の場合に選択させる制御信号MN0によってアナログスイッチASを制御することで行うことができる。
【0086】
また、微駆動のパルスP4は、インク滴を吐出せずに、残量圧力やメニスカスの振動も小さいので、小滴の後に発生するようにすることが好ましい(吐出する滴では小滴が一番最後に吐出する。)。このようにすることで、どのような滴の組み合わせで吐出させる場合も吐出間隔が短くなることを防ぐことができる。さらに、同じ理由で、吐出間隔を確保したまま、微駆動するためには、滴を吐出する前に、微駆動を発生させる(パルスP4を最初にする。)ことが好ましい。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、小さな滴を最後に吐出させるので、小さい滴を安定して吐出させることができ、印刷速度を確保しつつ画像品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置としてのインクジェット記録装置の機構部の一例を示す斜視説明図
【図2】同記録装置の機構部の側断面説明図
【図3】同記録装置の記録ヘッドを構成するインクジェットヘッドの一例を説明するヘッドの液室長辺方向に沿う断面説明図
【図4】同ヘッドの液室短辺方向に沿う断面説明図
【図5】同ヘッドの要部平面説明図
【図6】同記録装置の制御部の概要を説明するブロック図
【図7】本発明の第1実施形態に係る同制御部のヘッド駆動制御に係わる部分のブロック説明図
【図8】滴体積とドット径との関係の一例を示す説明図
【図9】同第1実施形態の説明に供する説明図
【図10】駆動周期と吐出速度との関係の一例を示す説明図
【図11】本発明の第2実施形態の説明に供するヘッド駆動制御に係わる部分のブロック説明図
【図12】同実施形態の説明に供する説明図
【図13】駆動周期と吐出速度との関係の一例を示す説明図
【図14】本発明の第3実施形態の説明に供する説明図
【符号の説明】
13…キャリッジ、14…記録ヘッド、41…流路板、42…振動板、43…ノズル板、45…ノズル、46…加圧室、47…流体抵抗部、48…共通液室、52…圧電素子、77…駆動信号発生回路、82…ヘッドドライバ。

Claims (6)

  1. インク滴を吐出するノズルが連通する複数の加圧液室と、この加圧液室の壁面を形成する振動板と、この振動板を変位させる電気機械変換手段とを有するヘッドと、一印刷周期内に異なる大きさの滴に対応する複数の駆動信号を発生させる駆動信号発生手段とを備えたインクジェット記録装置において、最小の滴は最後に吐出させる手段を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、大きな滴から順に吐出させる手段を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、少なくとも一つの駆動信号は、前記加圧液室の容積を膨張させる波形要素と、この膨張状態を保持する波形要素と、この保持状態から加圧液室の容積を収縮させる波形要素とを含むことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、一印刷周期はリフィル周期より短いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記駆動信号発生手段は、それぞれの大きさの滴を吐出させる独立な駆動信号を滴の大きさに順じて発生させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記駆動信号発生手段は、最初に、又は最後に滴を吐出させずにメニスカスを振動させる信号を発生させることを特徴とするインクジェット記録装置。
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