JP2009056732A - ヘッド駆動装置 - Google Patents
ヘッド駆動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009056732A JP2009056732A JP2007226846A JP2007226846A JP2009056732A JP 2009056732 A JP2009056732 A JP 2009056732A JP 2007226846 A JP2007226846 A JP 2007226846A JP 2007226846 A JP2007226846 A JP 2007226846A JP 2009056732 A JP2009056732 A JP 2009056732A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- printing
- latch
- serial data
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
【課題】最大階調よりも階調数を少なくして印字を行う場合にも従来使用しないシリアルデータ線を使用して、データの転送効率を高くし、同時に高速化も行う。
【解決手段】最大m階調のインク滴を吐出可能なノズルを備えたヘッド駆動装置に、n本(2n≧m)のシリアルデータを受信する手段を備えて、一画素あたりk階調以下(k≦2(n-1))の印字を行う場合に、一画素をあらわすp個(pはk≦2pを満たす最大の整数)のデータのシリアルデータへの割付を印字周期毎に変更し、j回目(j≧1)の印字で割付が行われないシリアルデータにはj+1回目以降の印字データを割付けて、j回目の印字データ転送とj+1回目以降の印字データ転送をオーバーラップさせる。
【選択図】図3
【解決手段】最大m階調のインク滴を吐出可能なノズルを備えたヘッド駆動装置に、n本(2n≧m)のシリアルデータを受信する手段を備えて、一画素あたりk階調以下(k≦2(n-1))の印字を行う場合に、一画素をあらわすp個(pはk≦2pを満たす最大の整数)のデータのシリアルデータへの割付を印字周期毎に変更し、j回目(j≧1)の印字で割付が行われないシリアルデータにはj+1回目以降の印字データを割付けて、j回目の印字データ転送とj+1回目以降の印字データ転送をオーバーラップさせる。
【選択図】図3
Description
本発明は一画素で多階調のインクを吐出するヘッドの駆動装置に関するものである。
一画素で多階調のインクを吐出するヘッド駆動装置として例えば図8に示されるものが一般的である。このヘッド駆動装置はN個のノズルを駆動するもので、ノズルからはインクの非吐出を含めて4階調の印字が可能なものである。ヘッド駆動装置は各ノズルの2ビットの階調データを上位ビット、下位ビットに分けて合計2本のシリアルデータSI0、SI1として2段構成のシフトレジスタにシフトクロックSCKを用いて転送する。転送が終了すると各シフトレジスタの出力はラッチ信号によってそれぞれNビットのラッチに転送保持される。転送保持されたデータと駆動波形選択信号MN3、MN2、MN1、MN0により適宜スイッチの開閉動作を行い、共通駆動波形Vcomから階調値にあった駆動波形を選択し、ヘッド駆動出力Vdoが出力される。
また特許文献1では、多階調の印字データを一本のシリアル信号として扱い、ヘッド駆動装置内部で受信したシリアルデータを一旦シリアル−パラレル変換し、パラレル変換したデータをシフトレジスタに転送する。シリアル−パラレル変換はシリアルデータの表現階調値に従って印字モード毎にタイミングを変更する構成になっている。
特許第3788995号
また特許文献1では、多階調の印字データを一本のシリアル信号として扱い、ヘッド駆動装置内部で受信したシリアルデータを一旦シリアル−パラレル変換し、パラレル変換したデータをシフトレジスタに転送する。シリアル−パラレル変換はシリアルデータの表現階調値に従って印字モード毎にタイミングを変更する構成になっている。
しかしながら図8に示されるヘッド駆動装置では、インクの吐出又は非吐出の2階調の印字モードの場合には、シリアルデータSI0、SI1のいずれか一方をダミーデータとして取り扱う必要があり、装置としてのデータ転送の効率が低いものであった(ここで効率とは、送信されるデータのうち吐出に閉める画像データの割合を示す。)。また特許文献1に記載の発明では、データ転送の効率は良いが、パラレル−シリアル変換を制御する専用の信号線が必要となる。また印字の高速化要求に対して駆動波形の周期を短くできても、データ転送に必要な時間よりは短くすることはできないという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、データ転送の効率が高く、少ない信号数で、高速化を行うことができるヘッド駆動装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、データ転送の効率が高く、少ない信号数で、高速化を行うことができるヘッド駆動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、最大m階調のインク滴を吐出可能なノズルを備えたヘッド駆動装置であって、n本(2n≧m)のシリアルデータを受信する受信手段と、駆動波形を決定する駆動波形選択手段と、前記駆動波形選択手段に受信した印字データを転送する印字データ転送手段と、前記駆動波形選択手段により決定された駆動波形に基づいてヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを備え、前記受信手段はn本のシリアルデータを受信するn段のシフトレジスタと、シフトレジスタに転送されたシリアルデータを保持するラッチと、各シフトレジスタ出力をラッチさせるタイミングを生成するラッチタイミング生成手段からなり、一画素あたりk階調以下(但し、k≦2(n-1))の印字を行う場合に、一画素をあらわすp個(但し、pはk≦2pを満たす最小の整数)のデータのシリアルデータへの割付を印字周期毎に変更し、j回目(j≧1)の印字で割付が行われないシリアルデータにはj+1回目以降の印字データを割付けてj回目の印字データ転送とj+1回目以降の印字データ転送をオーバーラップさせることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載のヘッド駆動装置であって、印字データの転送オーバーラップ量はシリアルデータを転送完了するのに必要な時間の略n分の1の倍数であり各シリアルデータ間で等しくなるように設定されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載のヘッド駆動装置であって、前記ラッチタイミング生成手段がカウンタ回路により構成されることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載のヘッド駆動装置であって、前記ラッチタイミング生成手段はシリアルデータの転送用クロックを利用してラッチタイミングを生成することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3記載のヘッド駆動装置であって、前記ラッチタイミング生成手段が構成するカウンタがカウンタ出力に応じて内部でリセットされることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1記載のヘッド駆動装置であって、前記駆動波形選択手段は吐出動作中の転送保持動作に対して変化するラッチデータにより該駆動波形出力手段の状態が遷移しないように動作制御されることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1記載のヘッド駆動装置であって、駆動装置を構成する各部が一体集積化されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1記載のヘッド駆動装置であって、前記ラッチタイミング生成手段がカウンタ回路により構成されることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載のヘッド駆動装置であって、前記ラッチタイミング生成手段はシリアルデータの転送用クロックを利用してラッチタイミングを生成することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3記載のヘッド駆動装置であって、前記ラッチタイミング生成手段が構成するカウンタがカウンタ出力に応じて内部でリセットされることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1記載のヘッド駆動装置であって、前記駆動波形選択手段は吐出動作中の転送保持動作に対して変化するラッチデータにより該駆動波形出力手段の状態が遷移しないように動作制御されることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1記載のヘッド駆動装置であって、駆動装置を構成する各部が一体集積化されていることを特徴とする。
本発明によれば、最大階調よりも階調数を少なくして印字を行う場合には従来使用しないシリアルデータ線に関しても使用することが可能になりデータの転送効率が高くなると同時に高速化も行うことができるようになる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[実施例1]
本発明の実施の形態について図1乃至3を用いて説明する。
この実施例のヘッド駆動装置10に接続されるヘッドは、N個のノズルを備え、インク滴の非吐出を含めて4階調(4種類)のインク滴を吐出可能なヘッドである。本実施例のヘッド駆動装置10は、図1に示されるように2本のシリアルデータSI0、SI1を受信しクロックSCKの立ち上がりエッジにより転送を行う2段のシフトレジスタ11、クロックSCKとラッチパルス制御信号LATENによりlat0、lat1を生成するラッチ信号生成部12、ラッチ信号生成部12で生成されたlat0、lat1の立下りエッジにてシフトレジスタ11からの出力データを転送保持するN×2個のラッチ13、駆動波形選択制御信号MN[3..0]とラッチ出力L0x、L1x(x=1,2,・・・,N)をデコーダー14によってデコードし駆動波形Vcomが入力されたスイッチ15の制御を行い駆動波形Vcomから階調値にあった階調波形を選択する駆動波形選択部16(駆動波形選択手段)から構成される。
[実施例1]
本発明の実施の形態について図1乃至3を用いて説明する。
この実施例のヘッド駆動装置10に接続されるヘッドは、N個のノズルを備え、インク滴の非吐出を含めて4階調(4種類)のインク滴を吐出可能なヘッドである。本実施例のヘッド駆動装置10は、図1に示されるように2本のシリアルデータSI0、SI1を受信しクロックSCKの立ち上がりエッジにより転送を行う2段のシフトレジスタ11、クロックSCKとラッチパルス制御信号LATENによりlat0、lat1を生成するラッチ信号生成部12、ラッチ信号生成部12で生成されたlat0、lat1の立下りエッジにてシフトレジスタ11からの出力データを転送保持するN×2個のラッチ13、駆動波形選択制御信号MN[3..0]とラッチ出力L0x、L1x(x=1,2,・・・,N)をデコーダー14によってデコードし駆動波形Vcomが入力されたスイッチ15の制御を行い駆動波形Vcomから階調値にあった階調波形を選択する駆動波形選択部16(駆動波形選択手段)から構成される。
ラッチ信号生成部12は1ビットのカウンタ12aとラッチ12bから構成されている。カウンタ12aはリセット信号RSTによって非同期にカウント出力がリセットされるものである。なおカウンタ12aはRST=0でリセットされてカウンタ12aの出力lsaが0となり、またRST=1ではリセットされずにカウンタ12aの出力lsaの値を維持する。ラッチパルス制御信号LATENは、LATEN=0でカウンタ12aをアクティブにし、LATEN=1でカウンタ12aを非アクティブにするものである。
デコーダー14へのラッチ13からの入力L0x、L1x、駆動波形選択制御信号MN[3..0]によりスイッチ15がONし駆動波形Vcomが選択される場合を表1に示す。なお表1以外の場合にスイッチ15はOFF状態になる。
[表1]
なお本実施例のヘッド駆動装置10は半導体プロセスによって一体集積化されているものであり、装置の低コスト化を図っている。
デコーダー14へのラッチ13からの入力L0x、L1x、駆動波形選択制御信号MN[3..0]によりスイッチ15がONし駆動波形Vcomが選択される場合を表1に示す。なお表1以外の場合にスイッチ15はOFF状態になる。
[表1]
なお本実施例のヘッド駆動装置10は半導体プロセスによって一体集積化されているものであり、装置の低コスト化を図っている。
図1のヘッド駆動装置10に接続されたヘッドが印字を行う場合の動作について説明する。
図1のヘッド駆動装置10においてヘッドが4階調の印字を行う場合の動作について図2を用いて説明する。図2は各信号の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
まず、ヘッドがインク吐出動作を開始する前にヘッド駆動装置10にはリセット信号RST=0が入力されカウンタ12aの出力lsaは0となる。次にノズル毎の一回目の印字の下位ビット情報をシリアル化したデータ1−0がSI0に入力開始される。続いて一回目の印字の上位ビット情報をシリアル化したデータ1−1が1クロック分遅れてSI1に入力開始される。SI0に入力を開始してN回目のデータ転送を行うときにラッチパルス制御信号LATENが0となりN回目の転送クロックSCKの立ち上がり後にカウント出力lsaは1、ラッチ出力lsbは0となる。このときlat0は出力が1から0となりシフトレジスタ11に転送されたデータ1−0の内容がラッチ13aに転送保持される。
なおカウンタ12a及びラッチ12bはクロック周期SCKの半分程度の遅延時間を持ち、lat0を出力するnandゲート12c、lat1を出力するnandゲート12dはクロック転送周期に比して充分短い出力遅延時間を持つためN回目のクロックエッジから1クロック周期の1/2が経過した時点でラッチ信号生成部の出力信号lat0、lat1は遷移する。
図1のヘッド駆動装置10においてヘッドが4階調の印字を行う場合の動作について図2を用いて説明する。図2は各信号の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
まず、ヘッドがインク吐出動作を開始する前にヘッド駆動装置10にはリセット信号RST=0が入力されカウンタ12aの出力lsaは0となる。次にノズル毎の一回目の印字の下位ビット情報をシリアル化したデータ1−0がSI0に入力開始される。続いて一回目の印字の上位ビット情報をシリアル化したデータ1−1が1クロック分遅れてSI1に入力開始される。SI0に入力を開始してN回目のデータ転送を行うときにラッチパルス制御信号LATENが0となりN回目の転送クロックSCKの立ち上がり後にカウント出力lsaは1、ラッチ出力lsbは0となる。このときlat0は出力が1から0となりシフトレジスタ11に転送されたデータ1−0の内容がラッチ13aに転送保持される。
なおカウンタ12a及びラッチ12bはクロック周期SCKの半分程度の遅延時間を持ち、lat0を出力するnandゲート12c、lat1を出力するnandゲート12dはクロック転送周期に比して充分短い出力遅延時間を持つためN回目のクロックエッジから1クロック周期の1/2が経過した時点でラッチ信号生成部の出力信号lat0、lat1は遷移する。
次にN+1回目のクロック時にもLATENは0でありlat0の場合と同様にlat1の信号が1から0になりデータ1−1の内容がラッチ13bに転送保持される。データ1−1がラッチ13bに転送保持されると駆動波形Vcomの入力が開始される。ここで選択駆動波形と出力階調値の関係、出力階調値とラッチされた印字データの関係を表2に示す。階調値が0の時はインクは吐出されず、階調値が大きくなるにつれてインクの吐出量が多くなり印字が濃くなる。
[表2]
ヘッドはスイッチ15から出力されるパルスP(P0、P1、P2)に応じてインク滴を吐出するもので、パルスの強さに応じて吐出量が変化し、4階調の印字を可能としている。本実施例においてパルスPの強さ関係は、P2>P1>P0となっている。なお、P0はパルスを持っておらず、パルスP0が選択されたときインクは吐出されない。また、吐出インク量はパルスP1に比してパルスP2の場合が多い。ここで階調値が3の場合にはパルスP1に応じたインク滴とパルスP2に応じたインク滴が両方吐出して一画素を形成することになり、インク吐出量としては最も多い場合である。
駆動波形Vcomが出力されると駆動波形選択制御信号MN[3..0]は駆動波形のタイミングに応じて遷移する。例えば階調値が3のノズルの場合にはL1x=1、L0x=1のデータがラッチされており駆動波形選択制御信号MN3がP2、P1の区間で0となりパルスP2、P1がVdox(x=1,2,・・・,N)から出力されてヘッドを駆動することになる。以下、上記動作の繰り返しによって印字動作が行われる。なお4階調の場合に吐出の周期はNクロック分の転送時間で可能である。このとき駆動波形Vcomはデータ転送を完了するのに必要な時間から2クロック分をひいた時間以下にする必要がある。
[表2]
ヘッドはスイッチ15から出力されるパルスP(P0、P1、P2)に応じてインク滴を吐出するもので、パルスの強さに応じて吐出量が変化し、4階調の印字を可能としている。本実施例においてパルスPの強さ関係は、P2>P1>P0となっている。なお、P0はパルスを持っておらず、パルスP0が選択されたときインクは吐出されない。また、吐出インク量はパルスP1に比してパルスP2の場合が多い。ここで階調値が3の場合にはパルスP1に応じたインク滴とパルスP2に応じたインク滴が両方吐出して一画素を形成することになり、インク吐出量としては最も多い場合である。
駆動波形Vcomが出力されると駆動波形選択制御信号MN[3..0]は駆動波形のタイミングに応じて遷移する。例えば階調値が3のノズルの場合にはL1x=1、L0x=1のデータがラッチされており駆動波形選択制御信号MN3がP2、P1の区間で0となりパルスP2、P1がVdox(x=1,2,・・・,N)から出力されてヘッドを駆動することになる。以下、上記動作の繰り返しによって印字動作が行われる。なお4階調の場合に吐出の周期はNクロック分の転送時間で可能である。このとき駆動波形Vcomはデータ転送を完了するのに必要な時間から2クロック分をひいた時間以下にする必要がある。
次に本ヘッド駆動装置10においてヘッドが2階調の印字を行う場合の動作について図3を用いて説明する。ここでは先に述べた4階調の場合と異なる部分について説明する。階調値が2であるためノズル数Nに対してN個のシリアルデータが1つあれば一回の印字が可能である。表3に一回目の吐出及び二回目の吐出が行われる区間A、Bにおける階調値とラッチ出力への割付の関係を示す。
[表3]
まずノズル毎の一回目の吐出を表す情報をシリアル化したデータ1がSI0に入力開始される。データがN/2個転送された時点において二回目の吐出を表す情報をシリアル化したデータ2がSI1に入力開始される。データ1を転送完了するN回目のクロック時にラッチパルス制御信号LATENが1クロック分の長さで0となりデータがラッチ13aに転送保持されて一回目の印字データがL0xとして出力される。一回目の印字データ1が転送完了するとSI0には三回目の印字情報をシリアル化したデータ3が入力開始される。また一回目の印字データ1が転送完了後に駆動波形Vcomも入力を開始する。選択駆動波形と階調値の関係を表3に示す通りである。
[表3]
まずノズル毎の一回目の吐出を表す情報をシリアル化したデータ1がSI0に入力開始される。データがN/2個転送された時点において二回目の吐出を表す情報をシリアル化したデータ2がSI1に入力開始される。データ1を転送完了するN回目のクロック時にラッチパルス制御信号LATENが1クロック分の長さで0となりデータがラッチ13aに転送保持されて一回目の印字データがL0xとして出力される。一回目の印字データ1が転送完了するとSI0には三回目の印字情報をシリアル化したデータ3が入力開始される。また一回目の印字データ1が転送完了後に駆動波形Vcomも入力を開始する。選択駆動波形と階調値の関係を表3に示す通りである。
2階調の印字をする場合の駆動波形Vcomは4階調の印字をする場合に使用された3つのパルスP2、P1、P0のうちの2つのパルスP1、P0で構成されており、パルスP1、P0を合わせた長さはNクロック分の長さの半分以下(N/2以下)となっている。二回目の印字データ2は、一回目の印字の駆動波形Vcomの区間Aが終了する手前でラッチパルス制御信号LATENが1クロックの長さで0となりデータがラッチ13bに転送保持されて、データがL1xとして出力される。
ここで一回目の吐出が行われる区間Aにおいては、出力L0xのデータを印字するので、駆動波形選択制御信号はMN3=MN1、MN2=MN0の関係で入力される(表1参照)。従って、区間Aの最中にL1xが変化しても、波形選択部のスイッチの状態は変わらない。そのため区間AにおいてはL0x=1のノズルはパルスP1が選択され、L0x=0のノズルはパルスP0が選択される。
ここで一回目の吐出が行われる区間Aにおいては、出力L0xのデータを印字するので、駆動波形選択制御信号はMN3=MN1、MN2=MN0の関係で入力される(表1参照)。従って、区間Aの最中にL1xが変化しても、波形選択部のスイッチの状態は変わらない。そのため区間AにおいてはL0x=1のノズルはパルスP1が選択され、L0x=0のノズルはパルスP0が選択される。
次に二回目の印字動作区間Bでは駆動波形選択制御信号はMN3=MN2、MN1=MN0の関係で入力されるためL0xが遷移しても区間Bも区間A同様にデータ2に従った二回目の印字が正常に行われる。以降区間Bのあとも対応する印字データに対して順次区間A→区間B→区間A・・・の動作を繰り返すことによって2階調の印字が行われる。2階調の場合には転送周期Nクロック分の長さの半分の周期で印字動作を行うことが可能である。
また上記の例はノズル数が偶数の場合であるがノズル数が奇数の場合には1クロック分転送を行わない期間を追加しシリアルデータの転送周期をN+1として2本のシリアルデータの転送完了タイミングを(N+1)/2クロック分ずらして行えば良い。
また、本実施例では4階調、2階調で出力する場合について説明したが、3階調で出力する場合には、データの転送は4階調出力の場合と同様に行えばよい。
以上のように、本実施例におけるヘッド駆動装置によれば、最大階調の4階調より少ない2階調で印字を行う場合でも、4階調で印字する際に使用するシリアルデータ線を全て使用するので、データの転送効率が高くなり、データ転送の高速化も可能になる。
また上記の例はノズル数が偶数の場合であるがノズル数が奇数の場合には1クロック分転送を行わない期間を追加しシリアルデータの転送周期をN+1として2本のシリアルデータの転送完了タイミングを(N+1)/2クロック分ずらして行えば良い。
また、本実施例では4階調、2階調で出力する場合について説明したが、3階調で出力する場合には、データの転送は4階調出力の場合と同様に行えばよい。
以上のように、本実施例におけるヘッド駆動装置によれば、最大階調の4階調より少ない2階調で印字を行う場合でも、4階調で印字する際に使用するシリアルデータ線を全て使用するので、データの転送効率が高くなり、データ転送の高速化も可能になる。
また、印字データの転送オーバーラップ量をシリアルデータが転送完了するのに必要な時間のおよそ1/2の倍数として各シリアルデータSI0、SI1で等しくなるように設定したので、常にシリアルデータ転送を実施しながら印字することが可能になり、データ転送の無駄がなくなり転送効率が高くなる。
また、ラッチタイミング生成手段をカウンタ回路で構成したので、ヘッド駆動装置の構成も簡単になりコストが安いヘッド駆動装置を提供できる。
また、シリアルデータの転送用クロックを用いることができるため信号線の数を増やすことなく装置を提供することが可能になる。装置の簡便化がはかれる。
また、カウンタが自動的にリセットされる機能をもつので、外部よりタイミング制御された信号を入力する必要がなく簡単な装置を構成することが可能になる。
また、任意の階調数に対して階調数を示す信号を駆動装置に入力せずとも装置の動作が可能になり、信号数の増加を防ぐことでき、装置の簡便化が図れる。
また、ラッチタイミング生成手段をカウンタ回路で構成したので、ヘッド駆動装置の構成も簡単になりコストが安いヘッド駆動装置を提供できる。
また、シリアルデータの転送用クロックを用いることができるため信号線の数を増やすことなく装置を提供することが可能になる。装置の簡便化がはかれる。
また、カウンタが自動的にリセットされる機能をもつので、外部よりタイミング制御された信号を入力する必要がなく簡単な装置を構成することが可能になる。
また、任意の階調数に対して階調数を示す信号を駆動装置に入力せずとも装置の動作が可能になり、信号数の増加を防ぐことでき、装置の簡便化が図れる。
[実施例2]
本発明の第二の実施の形態を図4乃至7を用いて説明する。なお、第一の実施例と同一の部分については同一の符号を付して説明を省き、異なる部分について説明する。
この実施例のヘッド駆動装置20に接続されるヘッドは、N個のノズル数を備え、インク滴の非吐出を含めて8階調(8種類)のインク滴を吐出可能なヘッドである。本実施例のヘッド駆動装置20を図4に示す。ヘッド駆動装置20は3本のシリアルデータSI0、SI1、SI2を受信する3段のシフトレジスタ21、クロックSCKとラッチパルス制御信号LATENによりlat0、lat1、lat2を生成するラッチ信号生成部22、ラッチ信号生成部で生成されたlat0、lat1、lat2の立下りエッジにてシフトレジスタ21からの出力データを転送保持するN×3個のラッチ23(23a,23b,23c)、駆動波形選択制御信号MN[7..0]とラッチ23aの出力L0x(x=1,2,・・・,N)、ラッチ23bのL1x(x=1,2,・・・,N)、ラッチ23cのL2x(x=1,2,・・・,N)をデコーダー24によりデコードし駆動波形Vcomが入力されたスイッチ25の制御を行い駆動波形Vcomから階調値にあった波形を選択する駆動波形選択部26から構成される。
本発明の第二の実施の形態を図4乃至7を用いて説明する。なお、第一の実施例と同一の部分については同一の符号を付して説明を省き、異なる部分について説明する。
この実施例のヘッド駆動装置20に接続されるヘッドは、N個のノズル数を備え、インク滴の非吐出を含めて8階調(8種類)のインク滴を吐出可能なヘッドである。本実施例のヘッド駆動装置20を図4に示す。ヘッド駆動装置20は3本のシリアルデータSI0、SI1、SI2を受信する3段のシフトレジスタ21、クロックSCKとラッチパルス制御信号LATENによりlat0、lat1、lat2を生成するラッチ信号生成部22、ラッチ信号生成部で生成されたlat0、lat1、lat2の立下りエッジにてシフトレジスタ21からの出力データを転送保持するN×3個のラッチ23(23a,23b,23c)、駆動波形選択制御信号MN[7..0]とラッチ23aの出力L0x(x=1,2,・・・,N)、ラッチ23bのL1x(x=1,2,・・・,N)、ラッチ23cのL2x(x=1,2,・・・,N)をデコーダー24によりデコードし駆動波形Vcomが入力されたスイッチ25の制御を行い駆動波形Vcomから階調値にあった波形を選択する駆動波形選択部26から構成される。
ラッチ信号生成部22は2ビットのカウンタ22a、ラッチ22bを備えている。ここでカウンタ22aにはリセット回路が付加されており、カウンタ22aの出力はlsa1=lsa0=1の状態になると次のクロック信号SCKでリセットがかかるように動作するものである。
デコーダー24へのラッチ23からの入力L0x、L1x、L2x、駆動波形選択制御信号MN[7..0]によりスイッチ25がONし駆動波形Vcomが選択される場合を表4に示す。なお表4以外の場合にはスイッチはOFF状態になる。
[表4]
なお本実施例のヘッド駆動装置20は半導体プロセスによって一体集積化されているものでいり、装置の低コスト化を図っている。
デコーダー24へのラッチ23からの入力L0x、L1x、L2x、駆動波形選択制御信号MN[7..0]によりスイッチ25がONし駆動波形Vcomが選択される場合を表4に示す。なお表4以外の場合にはスイッチはOFF状態になる。
[表4]
なお本実施例のヘッド駆動装置20は半導体プロセスによって一体集積化されているものでいり、装置の低コスト化を図っている。
図4のヘッド駆動装置20においてヘッドが8階調の印字を行う場合の動作について図5を用いて説明する。図5は各信号の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
まず、ヘッドがインク吐出動作を開始する前にヘッド駆動装置20にはリセット信号RST=0が入力されカウンタ22aの出力lsa0、lsa1は0となる。データは8階調であることからノズル毎に3ビット(3本)の知るあるデータがあり、シリアルデータSI0、SI1、SI2にそれぞれ上位、中位、下位のシリアルデータが割り当てられる。
まず一回目の印字情報の下位ビット情報をシリアル化したデータ1−0がSI0に入力開始される。続いて一回目の印字情報の中位情報をシリアル化したデータ1−1が1クロック分遅れてSI1に入力開始され、同様に上位ビットに関してもシリアル化されたデータ1−2がSI1の入力開始から1クロック分遅れてSI2に入力開始される。SI0が一回目の印字情報を入力完了するときにラッチパルス制御信号LATENが0となりlat0が生成されデータがラッチ23aに転送保持される。以降1クロックずつ経過する毎にSI1、SI2についても同様の動作でラッチ23b、23cに転送保持動作が行われる。ここでSI2から入力されたデータが転送保持されるタイミングでカウンタ22aに備えられたリセット回路が動作し、次のクロックでカウンタ22aの出力lsa0=lsa1=0となりカウンタ22aのリセット動作が行われる。
まず、ヘッドがインク吐出動作を開始する前にヘッド駆動装置20にはリセット信号RST=0が入力されカウンタ22aの出力lsa0、lsa1は0となる。データは8階調であることからノズル毎に3ビット(3本)の知るあるデータがあり、シリアルデータSI0、SI1、SI2にそれぞれ上位、中位、下位のシリアルデータが割り当てられる。
まず一回目の印字情報の下位ビット情報をシリアル化したデータ1−0がSI0に入力開始される。続いて一回目の印字情報の中位情報をシリアル化したデータ1−1が1クロック分遅れてSI1に入力開始され、同様に上位ビットに関してもシリアル化されたデータ1−2がSI1の入力開始から1クロック分遅れてSI2に入力開始される。SI0が一回目の印字情報を入力完了するときにラッチパルス制御信号LATENが0となりlat0が生成されデータがラッチ23aに転送保持される。以降1クロックずつ経過する毎にSI1、SI2についても同様の動作でラッチ23b、23cに転送保持動作が行われる。ここでSI2から入力されたデータが転送保持されるタイミングでカウンタ22aに備えられたリセット回路が動作し、次のクロックでカウンタ22aの出力lsa0=lsa1=0となりカウンタ22aのリセット動作が行われる。
一回目の印字データが全てラッチ23に転送保持されたタイミングで駆動波形Vcomの入力が開始される。ここで選択駆動波形と出力階調値の関係、出力階調値と印字データの関係を表5に示す。
[表5]
ここで駆動波形、階調値と出力インク滴の関係は実施例1の場合を拡張したもので、考え方は同一である。
以下データ転送と駆動波形出力を順次繰り返すことにより印字動作が行われる。なお8階調印字を行う場合に吐出周期はNクロック分の時間で可能である。このとき駆動波形Vcomは転送したデータをラッチするのに必要な3クロック分をNクロック分の時間からひいた時間にする必要がある。
[表5]
ここで駆動波形、階調値と出力インク滴の関係は実施例1の場合を拡張したもので、考え方は同一である。
以下データ転送と駆動波形出力を順次繰り返すことにより印字動作が行われる。なお8階調印字を行う場合に吐出周期はNクロック分の時間で可能である。このとき駆動波形Vcomは転送したデータをラッチするのに必要な3クロック分をNクロック分の時間からひいた時間にする必要がある。
次に本ヘッド駆動装置20で4階調印字を行う場合について図6を用いて説明する。階調値が4であることからN個のシリアルデータが2組あれば一回の印字が可能である。表6に一〜三回目の印字区間A、区間B、区間Cにおける階調値とラッチ出力への割付の関係を示す。
[表6]
まずノズル毎の一回目の印字下位ビット情報をシリアル化したデータ1−0がSI0に入力開始される。データ1−0がN/3個転送された時点において一回目の印字上位ビット情報をシリアル化したデータ1−1がSI1に入力開始される。さらにN/3個転送された時点ではSI2に二回目の印字下位ビット情報をシリアル化したデータ2−0が入力開始される。SI0の入力開始からNクロック分経過し一回目の印字下位データ1−0のラッチ23a(L0x)への転送保持動作が完了すると、SI0にはN+1回目のクロックから二回目の印字上位ビット情報をシリアル化したデータ2−1の転送が開始される。SI0への入力開始よりN+N/3クロック経過した時点でSI1の一回目の印字上位データ1−1のラッチ23b(L1x)への転送保持動作が完了すると駆動波形Vcomも入力を開始する。
[表6]
まずノズル毎の一回目の印字下位ビット情報をシリアル化したデータ1−0がSI0に入力開始される。データ1−0がN/3個転送された時点において一回目の印字上位ビット情報をシリアル化したデータ1−1がSI1に入力開始される。さらにN/3個転送された時点ではSI2に二回目の印字下位ビット情報をシリアル化したデータ2−0が入力開始される。SI0の入力開始からNクロック分経過し一回目の印字下位データ1−0のラッチ23a(L0x)への転送保持動作が完了すると、SI0にはN+1回目のクロックから二回目の印字上位ビット情報をシリアル化したデータ2−1の転送が開始される。SI0への入力開始よりN+N/3クロック経過した時点でSI1の一回目の印字上位データ1−1のラッチ23b(L1x)への転送保持動作が完了すると駆動波形Vcomも入力を開始する。
ここで選択駆動波形と階調値の関係は表3のと同じである。一回目の印字区間Aでは途中で2回目の印字下位情報データ2−0のラッチ23c(L2x)への転送保持動作が行われるが、区間AにおいてはMN7=MN3、MN6=MN2、MN5=MN1、MN4=MN0の関係で駆動波形選択制御信号MN[7..0]が入力されているため、L2xが遷移しても印字動作に影響はない。
一回目の印字動作が完了し、直後に二回目の印字上位データ2−1のL0xへの転送保持動作が行われる。転送保持動作後に二回目の印字動作が開始される。二回目の印字動作及び三回目の印字動作も一回目と同様に次回印字データの転送保持動作が駆動波形Vcomの途中で行われるが一回目の印字動作と同様にラッチ出力の遷移に影響されないように駆動波形選択制御信号MN[7..0]が入力される。区間BにおいてはMN7=MN5、MN6=MN4、MN3=MN1、MN2=MN0となる。また、区間CにおいてはMN7=MN6、MN5=MN4、MN3=MN2、MN1=MN0となる。
区間Cより後の動作は対応した印字データに対して区間A→区間B→区間C→区間A・・の動作を繰り返すことによって4階調の印字が可能になる。本実施例では、4階調で印字を行う場合には転送周期Nクロック分の時間の2/3で吐出動作を行うことが可能になる。
一回目の印字動作が完了し、直後に二回目の印字上位データ2−1のL0xへの転送保持動作が行われる。転送保持動作後に二回目の印字動作が開始される。二回目の印字動作及び三回目の印字動作も一回目と同様に次回印字データの転送保持動作が駆動波形Vcomの途中で行われるが一回目の印字動作と同様にラッチ出力の遷移に影響されないように駆動波形選択制御信号MN[7..0]が入力される。区間BにおいてはMN7=MN5、MN6=MN4、MN3=MN1、MN2=MN0となる。また、区間CにおいてはMN7=MN6、MN5=MN4、MN3=MN2、MN1=MN0となる。
区間Cより後の動作は対応した印字データに対して区間A→区間B→区間C→区間A・・の動作を繰り返すことによって4階調の印字が可能になる。本実施例では、4階調で印字を行う場合には転送周期Nクロック分の時間の2/3で吐出動作を行うことが可能になる。
次に本駆動装置における2階調印字を行う場合を図7を用いて説明する。階調値が2であるためノズル数Nに対して一本のシリアルデータで一回の印字が可能である。表7に一回目〜三回目までの印字が行われる区間A、B、Cにおける階調値とラッチデータの割付の関係を示す。
[表7]
まずノズル毎の一回目の印字を表す情報をシリアル化したデータ1がSI0に入力開始される。データがN/3個転送された時点で二回目の印字を表す情報をシリアル化したデータ2がSI1に、2N/3個転送された時点で三回目の印字を表す情報がシリアル化されたデータ3がSI2に入力開始される。SI0に対するデータ1のラッチ23a(L0x)への転送保持動作が完了すると、続いてSI0には四回目の印字を表す情報がシリアル化されたデータ4が入力開始される。また駆動波形Vcomも入力を開始する。
[表7]
まずノズル毎の一回目の印字を表す情報をシリアル化したデータ1がSI0に入力開始される。データがN/3個転送された時点で二回目の印字を表す情報をシリアル化したデータ2がSI1に、2N/3個転送された時点で三回目の印字を表す情報がシリアル化されたデータ3がSI2に入力開始される。SI0に対するデータ1のラッチ23a(L0x)への転送保持動作が完了すると、続いてSI0には四回目の印字を表す情報がシリアル化されたデータ4が入力開始される。また駆動波形Vcomも入力を開始する。
選択駆動波形と階調値の関係は表7に示す通りである。一回目の印字動作が完了すると直後に二回目の印字データ2がラッチ23b(L1x)に転送保持され二回目の印字動作が開始される。またSI1には5回目の印字を表す情報がシリアル化されたデータ5が入力開始される。二回目の印字動作が完了すると直後に3回目の印字データ3がラッチ23c(L2x)に転送保持され、三回目の印字動作が開始される。またSI2には六回目の印字を表す情報がシリアル化されたデータ6が入力開始される。三回目の吐出動作が完了すると直後に四回目の吐出データ4がL0xに転送保持される。ここで三回目までの各区間の駆動波形選択制御信号MN[7..0]についてみると区間A、ではMN7=MN5=MN3=MN1、MN6=MN4=MN2=MN0、区間BではMN7=MN6=MN3=MN2、MN5=MN4=MN1=MN0、区間CではMN7=MN6=MN5=MN4、MN3=MN2=MN1=MN0の関係が成り立つように入力されることになり、適正な駆動波形が選択されて2階調の印字が可能になる。区間Cより後ろの区間では対応した印字データに対して区間A→区間B→区間C→区間A・・・の動作を繰り返すことによって印字が可能となる。
以上、本実施例では8階調、4階調、2階調の場合について説明したが、階調値が5〜7の場合にはデータの転送は8階調動作と同じになり、3階調の場合には4階調と同じ動作となる。また上記の例ではノズル数Nが3の倍数の場合であるが、ノズル数が3k+1(kは自然数)または3k+2の場合には2クロックまたは1クロック分転送を行わない期間を追加しシリアルデータの転送周期を(N+2)もしくは(N+1)クロックの長さとしてシリアルデータのタイミングを(N+2)/3もしくは(N+1)/3クロック分ずらして行えば良い。
以上のように、本実施例におけるヘッド駆動装置によれば、最大階調の8階調より少ない4階調や2階調で印字を行う場合でも、8階調で印字する際に使用するシリアルデータ線を全て使用するので、データの転送効率が高くなり、データ転送の高速化も可能になる。
また、印字データの転送オーバーラップ量をシリアルデータが転送完了するのに必要な時間のおよそ1/3の倍数として各シリアルデータSI0、SI1、SI2で等しくなるように設定したので、常にシリアルデータ転送を実施しながら印字することが可能になり、データ転送の無駄がなくなり転送効率が高くなる。
また、ラッチタイミング生成手段をカウンタ回路で構成したので、ヘッド駆動装置の構成も簡単になりコストが安いヘッド駆動装置を提供できる。
また、シリアルデータの転送用クロックを用いることができるため信号線の数を増やすことなく装置を提供することが可能になる。装置の簡便化がはかれる。
また、カウンタが自動的にリセットされる機能をもつので、外部よりタイミング制御された信号を入力する必要がなく簡単な装置を構成することが可能になる。
また、任意の階調数に対して階調数を示す信号を駆動装置に入力せずとも装置の動作が可能になり、信号数の増加を防ぐことでき、装置の簡便化が図れる。
以上のように、本実施例におけるヘッド駆動装置によれば、最大階調の8階調より少ない4階調や2階調で印字を行う場合でも、8階調で印字する際に使用するシリアルデータ線を全て使用するので、データの転送効率が高くなり、データ転送の高速化も可能になる。
また、印字データの転送オーバーラップ量をシリアルデータが転送完了するのに必要な時間のおよそ1/3の倍数として各シリアルデータSI0、SI1、SI2で等しくなるように設定したので、常にシリアルデータ転送を実施しながら印字することが可能になり、データ転送の無駄がなくなり転送効率が高くなる。
また、ラッチタイミング生成手段をカウンタ回路で構成したので、ヘッド駆動装置の構成も簡単になりコストが安いヘッド駆動装置を提供できる。
また、シリアルデータの転送用クロックを用いることができるため信号線の数を増やすことなく装置を提供することが可能になる。装置の簡便化がはかれる。
また、カウンタが自動的にリセットされる機能をもつので、外部よりタイミング制御された信号を入力する必要がなく簡単な装置を構成することが可能になる。
また、任意の階調数に対して階調数を示す信号を駆動装置に入力せずとも装置の動作が可能になり、信号数の増加を防ぐことでき、装置の簡便化が図れる。
10…ヘッド駆動装置、11…シフトレジスタ、12…ラッチ信号生成部、12a…カウンタ、12b…ラッチ、12c…nandゲート、12d…nandゲート、13…ラッチ、13a…ラッチ、13b…ラッチ、14…デコーダー、15…スイッチ、16…駆動波形選択部、20…ヘッド駆動装置、21…シフトレジスタ、22…ラッチ信号生成部、22a…カウンタ、22b…ラッチ、23…ラッチ、23a…ラッチ、23b…ラッチ、23c…ラッチ、24…デコーダー、25…スイッチ、26…駆動波形選択部
Claims (7)
- 最大m階調のインク滴を吐出可能なノズルを備えたヘッド駆動装置であって、
n本(2n≧m)のシリアルデータを受信する受信手段と、駆動波形を決定する駆動波形選択手段と、前記駆動波形選択手段に受信した印字データを転送する印字データ転送手段と、前記駆動波形選択手段により決定された駆動波形に基づいてヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを備え、
前記受信手段はn本のシリアルデータを受信するn段のシフトレジスタと、シフトレジスタに転送されたシリアルデータを保持するラッチと、各シフトレジスタ出力をラッチさせるタイミングを生成するラッチタイミング生成手段からなり、一画素あたりk階調以下(但し、k≦2(n-1))の印字を行う場合に、一画素をあらわすp個(但し、pはk≦2pを満たす最小の整数)のデータのシリアルデータへの割付を印字周期毎に変更し、j回目(j≧1)の印字で割付が行われないシリアルデータにはj+1回目以降の印字データを割付けてj回目の印字データ転送とj+1回目以降の印字データ転送をオーバーラップさせることを特徴とするヘッド駆動装置。 - 印字データの転送オーバーラップ量はシリアルデータを転送完了するのに必要な時間の略n分の1の倍数であり各シリアルデータ間で等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項1記載のヘッド駆動装置。
- 前記ラッチタイミング生成手段がカウンタ回路により構成されることを特徴とする請求項1記載のヘッド駆動装置。
- 前記ラッチタイミング生成手段はシリアルデータの転送用クロックを利用してラッチタイミングを生成することを特徴とする請求項3記載のヘッド駆動装置。
- 前記ラッチタイミング生成手段が構成するカウンタがカウンタ出力に応じて内部でリセットされることを特徴とする請求項3記載のヘッド駆動装置。
- 前記駆動波形選択手段は吐出動作中の転送保持動作に対して変化するラッチデータにより該駆動波形出力手段の状態が遷移しないように動作制御されることを特徴とする請求項1記載のヘッド駆動装置。
- 駆動装置を構成する各部が一体集積化されていることを特徴とする請求項1記載のヘッド駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007226846A JP2009056732A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | ヘッド駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007226846A JP2009056732A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | ヘッド駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009056732A true JP2009056732A (ja) | 2009-03-19 |
Family
ID=40552912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007226846A Pending JP2009056732A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | ヘッド駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009056732A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0615846A (ja) * | 1992-07-01 | 1994-01-25 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッドの駆動回路 |
JPH07290707A (ja) * | 1994-04-22 | 1995-11-07 | Canon Inc | 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いたプリンタ装置及びプリント方法 |
JPH1024585A (ja) * | 1996-07-12 | 1998-01-27 | Canon Inc | 信号チェック手段を有する液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジもしくは液体吐出装置 |
JPH11309854A (ja) * | 1998-04-28 | 1999-11-09 | Minolta Co Ltd | インクジェットヘッドの駆動装置 |
JP2003094638A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッドの駆動装置、インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットプリンタ |
JP2004255651A (ja) * | 2003-02-25 | 2004-09-16 | Kyocera Corp | サーマルヘッド及びその駆動方法、並びにサーマルプリンタ |
JP3788995B2 (ja) * | 1998-01-16 | 2006-06-21 | 東芝テック株式会社 | プリンタヘッド駆動装置 |
-
2007
- 2007-08-31 JP JP2007226846A patent/JP2009056732A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0615846A (ja) * | 1992-07-01 | 1994-01-25 | Canon Inc | インクジェット記録ヘッドの駆動回路 |
JPH07290707A (ja) * | 1994-04-22 | 1995-11-07 | Canon Inc | 記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いたプリンタ装置及びプリント方法 |
JPH1024585A (ja) * | 1996-07-12 | 1998-01-27 | Canon Inc | 信号チェック手段を有する液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドカートリッジもしくは液体吐出装置 |
JP3788995B2 (ja) * | 1998-01-16 | 2006-06-21 | 東芝テック株式会社 | プリンタヘッド駆動装置 |
JPH11309854A (ja) * | 1998-04-28 | 1999-11-09 | Minolta Co Ltd | インクジェットヘッドの駆動装置 |
JP2003094638A (ja) * | 2001-09-20 | 2003-04-03 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッドの駆動装置、インクジェットヘッドの駆動方法、インクジェットプリンタ |
JP2004255651A (ja) * | 2003-02-25 | 2004-09-16 | Kyocera Corp | サーマルヘッド及びその駆動方法、並びにサーマルプリンタ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09216361A (ja) | インクジェットプリンタのヘッド駆動装置 | |
JP7131335B2 (ja) | プリントヘッド及び液体吐出装置 | |
US7278698B2 (en) | Liquid ejection apparatus, liquid ejection head thereof, and liquid ejection method | |
JP4374886B2 (ja) | 記録ヘッドの駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP2001121697A (ja) | 駆動素子を動作させるための駆動波形の生成 | |
JP3669210B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2005161602A (ja) | インクジェット記録ヘッドの駆動回路、インクジェット記録ヘッド、及びインクジェットプリンタ | |
JP2004262057A (ja) | インクジェット式プリントヘッドの駆動装置、この駆動装置の制御方法、及び液滴吐出装置 | |
JPH09109389A (ja) | インクジェット記録装置の記録素子駆動用集積回路 | |
JP2009056732A (ja) | ヘッド駆動装置 | |
JPH10109433A (ja) | プリンタ制御装置及びプリンタ制御方法 | |
US6712438B2 (en) | Ink-jet printer and method of driving head thereof | |
JP2006248161A (ja) | 記録装置 | |
JP2009286112A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP5891164B2 (ja) | インクジェットヘッドの駆動装置及び駆動方法並びにインクジェット記録装置 | |
US6493109B1 (en) | Print head driving apparatus and printer using the same | |
JP2020082593A (ja) | プリントヘッド、液体吐出装置及び集積回路 | |
JP2005349576A (ja) | インクジェット印字装置 | |
JP2006347034A (ja) | サーマルプリンタ | |
JPH1158732A (ja) | インクジェットヘッド駆動装置 | |
US11884068B2 (en) | Liquid discharge apparatus | |
JP2010208025A (ja) | 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置 | |
JP2007210210A (ja) | 液体吐出装置及び駆動信号の生成方法 | |
US11884069B2 (en) | Liquid discharge apparatus | |
JP2007131012A (ja) | 記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100312 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120529 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121002 |