JPH1158732A - インクジェットヘッド駆動装置 - Google Patents

インクジェットヘッド駆動装置

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Publication number
JPH1158732A
JPH1158732A JP21865997A JP21865997A JPH1158732A JP H1158732 A JPH1158732 A JP H1158732A JP 21865997 A JP21865997 A JP 21865997A JP 21865997 A JP21865997 A JP 21865997A JP H1158732 A JPH1158732 A JP H1158732A
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JP
Japan
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data
pulse
head driving
driving device
recording element
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Application number
JP21865997A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takeda
岳 竹田
Yoshiaki Odai
佳明 尾台
Masatoshi Kato
雅敏 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録素子に印加するパルスの幅や電圧値を変
えるだけではインク滴吐出量の制御範囲が狭いという課
題があった。 【解決手段】 画像データの階調レベルに応じたパラメ
ータを有するパルスデータを記録素子数分だけ順次転送
するシフトレジスタ3と、前記パルスデータを記憶する
ラッチ5と、記録素子毎に設けられパルスデータをアナ
ログ信号に変換するDAC6と、記録素子毎に設けられ
アナログ信号を積分するアナログ積分器7と、記録素子
毎に設けられ前記積分器の出力を増幅して生成した前記
画像データの階調レベルに応じた形状の駆動パルスを記
録素子9に印加する増幅器8とを備えた。 【効果】 記録素子に分解能が高い任意の駆動パルスを
印加することができ、複数の形状の駆動パルスを同時に
印加することができ、高精度なインク滴吐出量制御(ド
ット径変調による階調制御)ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリンタやファ
クシミリや複写機などに用いられるインクジェットヘッ
ド駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、ノズルより
インク滴を吐出させて画像・文字などを被記録部材に記
録する。吐出手段には、様々な方法が用いられているが
以下の例を挙げることができる。
【0003】まず、記録素子に発熱素子を用いて、この
発熱素子に通電させることで発熱素子が発生する熱エネ
ルギーによってインクに膜沸騰を生じさせ、この膜沸騰
による気泡の膨張圧力によってインク滴を吐出する手段
がある。
【0004】また、記録素子にピエゾなどの圧電素子を
用いて、この圧電素子に電圧を印加し圧電素子の伸長に
よる機械的な圧力によってインク滴を吐出する手段など
がある。
【0005】このような記録ヘッドを駆動するために
は、記録素子に所定の駆動パルスを印加する。
【0006】従来のインクジェットヘッド駆動装置につ
いて図30を参照しながら説明する。図30は、例え
ば、特開平4−310747号公報に示された従来のイ
ンクジェットヘッド駆動装置の構成を示す図である。
【0007】図30において、走査電圧発生回路101
から駆動パルスが出力され、その出力結線102は各記
録素子111、112、113、・・・に共通接続され
ており、記録素子111、112、113、・・・には
トランジスタ121、122、123、・・・が接続さ
れている。このトランジスタ121、122、123、
・・・の制御を記録信号130によって行う。
【0008】記録信号130は、クロック131により
シフトレジスタ141、142、143、・・・に転送
され、ラッチ信号132によりラッチ151、152、
153、・・・に記憶される。ラッチ151、152、
153、・・・に記憶された記録信号130が記録の場
合、その記録素子に接続されたトランジスタがオンとな
り走査電圧発生回路101からの駆動パルスが記録素子
に印加されインク滴を吐出する。
【0009】一方、記録しない場合は、このトランジス
タがオフとなり駆動パルスが記録素子に印加されないた
めインク滴を吐出しない。このようにして、インク滴を
吐出する、吐出しないによる2値記録を行っている。
【0010】しかし、このような2値記録では写真など
のように濃淡の階調が細かく表現されている画像は不得
手であり十分な再現ができない。そこで、画像の濃淡レ
ベルに応じてインク滴の吐出量を制御してドット径を変
化させ中間調を表現する方法が提案されている。画像の
階調に応じて記録素子の駆動時間や駆動電圧を制御する
と、それに従い圧電素子が変形してインク滴の吐出量を
調整できるためにドット径変調が可能である。
【0011】そのためのインクジェットヘッド駆動装置
として、例えば、特開平4−316851号公報では圧
電素子のそれぞれに印加する電圧パルスのパルス幅や電
圧値を変えることのできる駆動回路が示されている。図
31は、その例を示したもので、他の従来のインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示す図である。
【0012】図31において、クロック131に同期し
て記録信号130をシフトレジスタ201に入力する。
そのシフトレジスタ201からの記録信号のパルス幅
と、パルス幅生成回路202からのパルス信号PWMと
をゲート回路211、212、213、214、・・
・、21nに入力して駆動パルス幅を変調する。この変
調された駆動パルスを高耐圧アンプ221を通じて記録
素子231、232、233、234、・・・、23n
に印加することでドット径変調を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
インクジェットヘッド駆動装置では、後述するように記
録素子に印加する電圧パルスのパルス幅や電圧値を変え
るだけではインク滴吐出量の制御範囲が狭く、すなわ
ち、中間調表現に必要なドット径変調範囲が狭いという
問題点があった。
【0014】さらに、上記制御範囲が狭いためにノズル
の製造ばらつきなどによるドット径のノズル毎の違いを
補正することができず、画像品質を低下させるという問
題点があった。
【0015】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、記録素子に分解能が高い任意の駆
動パルスを印加することができ、かつ複数の形状の駆動
パルスを同時に印加することができて、高精度なインク
滴吐出量制御、すなわち、ドット径変調による階調制御
が可能なインクジェットヘッド駆動装置を得ることを目
的とする。
【0016】さらに、この発明は、記録ばらつきを低減
することができ、高画質な記録画像を得ることのできる
インクジェットヘッド駆動装置を得ることを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明に係るインクジ
ェットヘッド駆動装置は、複数の記録素子を備えたイン
クジェットヘッド駆動装置において、画像データの階調
レベルに応じたパラメータを有するパルスデータを前記
記録素子数分だけ順次転送する転送手段と、前記転送手
段により転送されたパルスデータを記憶する記憶手段
と、記録素子毎に設けられ前記記憶手段により記憶され
たパルスデータをアナログ信号に変換する変換手段と、
記録素子毎に設けられ前記変換手段により変換されたア
ナログ信号を積分する積分手段と、記録素子毎に設けら
れ前記積分手段の出力を増幅して生成した前記画像デー
タの階調レベルに応じた形状の駆動パルスを前記記録素
子に印加する増幅手段とを備えたものである。
【0018】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、前記パラメータが、ピーク電圧値、立ち
上がり時間、ピーク電圧値の無変化時間、及び立ち下が
り時間を含むものである。
【0019】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、前記転送手段が、画像データの階調レベ
ルに応じたパラメータを有するパルスデータを前記記録
素子数分だけ順次転送する複数のシフトレジスタから構
成され、さらに、記録素子毎に設けられ前記複数のシフ
トレジスタのいずれかを選択する選択手段を備えたもの
である。
【0020】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、前記転送手段が、前記パルスデータを転
送する第1のシフトレジスタと、前記駆動パルスの変化
点のタイミングを示す変化点データを転送する第2のシ
フトレジスタとから構成され、前記記憶手段が、前記変
化点データに基づき前記パルスデータを記憶するもので
ある。
【0021】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、前記第2のシフトレジスタが、複数ビッ
ト幅をもつものである。
【0022】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、さらに、切換制御信号に基づき前記変換
手段の基準電圧の極性を切り換える極性切換手段を備え
たものである。
【0023】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、さらに、基準電圧制御データに基づき前
記変換手段の基準電圧を制御する基準電圧制御手段を備
えたものである。
【0024】この発明に係るインクジェットヘッド駆動
装置は、複数の記録素子を備えたインクジェットヘッド
駆動装置において、画像データの階調レベルに応じたパ
ラメータを有するパルスデータを前記記録素子数分だけ
順次転送する転送手段と、前記転送手段により転送され
たパルスデータを記憶する記憶手段と、記録素子毎に設
けられ前記記憶手段により出力されたパルスデータのう
ち立ち下がりデータを極性反転する反転手段と、記録素
子毎に設けられ前記反転手段により極性反転された立ち
下がりデータと前記記憶手段により出力されたパルスデ
ータのうち立ち上がりデータとを加算する加算手段と、
記録素子毎に設けられ前記加算手段により出力された加
算信号を積分する積分手段と、記録素子毎に設けられ前
記積分手段の出力を増幅して生成した前記画像データの
階調レベルに応じた形状の駆動パルスを前記記録素子に
印加する増幅手段とを備えたものである。
【0025】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、前記積分手段が、時定数制御データに基
づき前記積分手段の時定数を変化させる時定数可変手段
を含むものである。
【0026】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、さらに、前記増幅手段の利得を調整する
ことができる利得補正手段を備えたものである。
【0027】さらに、この発明に係るインクジェットヘ
ッド駆動装置は、さらに、利得制御データに基づき前記
増幅手段の利得を変化させる利得制御手段を備えたもの
である。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態1について図1か
ら図7までを参照しながら説明する。図1は、この発明
の実施の形態1に係るインクジェットヘッド駆動装置の
構成を示すブロック図である。また、図2は、図1のD
/Aコンバータの詳細構成を示す図である。さらに、図
3は、図1のアナログ積分器の詳細構成を示す図であ
る。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示
す。
【0029】図1において、1は記録素子の駆動条件で
あるLビットのパルスデータD(デジタル値)、2はク
ロック信号、3は記録素子数N個分のシフトレジスタ、
4はラッチ信号、5は記録素子N個分のラッチ、6(6
1、62、・・・、6N)はD/Aコンバータ(DA
C)、7(71、72、・・・、7N)はアナログ積分
器、8(81、82、・・・、8N)は利得「An」の増
幅器、9(91、92、・・・、9N)は圧電素子を用い
た記録素子である。
【0030】なお、本実施の形態では簡便のため、パル
スデータ1のビット幅Lを「8」として以下説明する。
このパルスデータ1のビット幅Lは記録素子9に与える
駆動パルスに対し十分な精度を持っていればよい。
【0031】図2において、61はラッチ5からのパル
スデータの入力で、8ビットの信号をそれぞれ1ビット
ずつ入力する。また、62は基準電圧Vrefを与える
リファレンス電源端子、63(631、632、633
・・・、638)は入力信号(パルスデータD)61に
したがって出力を切り換えるアナログスイッチ、64及
び65はオペアンプである。
【0032】このDAC6は、一般的なRと2Rの値の
抵抗器を梯子形に組み合わせたラダータイプと言われる
ものである。アナログスイッチ63の片方の出力端子を
共通にしてオペアンプ65の反転入力端子に接続する。
もう片方の出力端子はオフセット調整用のオペアンプ6
4の反転入力端子に基準電源Vrefより分圧された電
圧とともに入力する。オペアンプ64、65は反転出力
であるのでDAC6の出力を反転させないために、レフ
ァレンス電源端子62には負極性の電圧を与える構成と
する。
【0033】この際、入力信号(入力データ)61とD
AC6の出力V1を以下のようになるようオペアンプ6
4の出力を調節する。入力データが「0」のときはV1
=−Vref[V]、入力データが「128」のときは
V1=0[V]、入力データが「255」のときにはV
1=+Vref[V]とする。
【0034】従って、入力データ<128のときは負極
性出力に、入力データ>128のときには正極性出力に
なる。よって、パルスデータ1によって正負両極性の出
力が得られる。また、正負いずれかの出力は7ビット分
のスケール分解能になる。
【0035】この入力信号61、すなわち、パルスデー
タDとDAC6の出力V1との関係は以下のようにな
る。
【0036】 V1=Vref×{(D−128)/128} =Vref×{(D−2L-1)/2L-1} ・・・(1)
【0037】また、パルスデータDの1ビットあたりの
分解能電圧ΔV1は以下のようになる。
【0038】 ΔV1=Vref÷128[V] =Vref÷2L-1 ・・・(2)
【0039】図3において、71、72は抵抗器、73
はコンデンサ、74は反転入力端子に抵抗器(Rf)7
1、反転入力端子と出力端子との間の帰還にコンデンサ
(Cf)73が接続されたオペアンプである。
【0040】このアナログ積分器7は、抵抗器71を流
れる電流をコンデンサ73を用いて充放電することで、
入力電圧V1とその入力時間tに応じた積分値を出力す
ることができる。この出力電圧V2は次の式で求められ
る。
【0041】 V2=−{1/(Rf×Cf)}∫tV1dt ・・・(3)
【0042】従って、出力電圧V2の傾き(時定数)
は、1/(Rf×Cf)である。
【0043】つぎに、この実施の形態1の動作について
図4から図7までを参照しながら説明する。図4は、こ
の発明の実施の形態1に係る駆動パルスの駆動条件パラ
メータを示す図である。図5は、この実施の形態1に係
る駆動パルスとインク吐出量の関係を示す図である。図
6は、この実施の形態1の動作を示すタイミングチャー
トである。図7は、この実施の形態1による記録動作を
示す図である。
【0044】予め様々な形状の駆動パルスを圧電素子に
印加してインク滴を吐出させ被記録材上におけるドット
径を求める。若くは、CCDカメラなどを用いてノズル
から吐出するインク滴の吐出量を求め、その吐出量から
計算によりドット径を求めるなどの方法を用いる。圧電
素子に駆動パルスを印加する際、圧電素子の駆動条件パ
ラメータとして以下の条件を設定する。
【0045】図4において、「Vd」はピーク電圧値、
「Tr」は立ち上がりスルーレート、「Trt」は立ち
上がり時間、「Th」は電圧印加時の電圧無変化時間、
「Tf」は立ち下がりスルーレート、「Tft」は立ち
下がり時間である。
【0046】これらのパラメータは、圧電素子に駆動パ
ルスを印加すると、駆動パルスの立ち上がりで圧電素子
が収縮し、駆動パルスの立ち下がりで圧電素子が伸長し
てインク滴を吐出するという動作から決定される。すな
わち、圧電素子の変形量と変形速度を制御するためのパ
ラメータである。
【0047】これら複数のパラメータを同時に制御する
ことでより細かなドット径制御が可能となる。また、こ
れらのパラメータは、ヘッド構造やノズル径、インクの
物性などにより異なるため、前述したように実験や計算
によって上記パラメータを決定し所望のドット径を得ら
れるようにする。
【0048】そこで、図5は上記駆動パルスのパラメー
タを変化させたときのインク吐出量を測定した結果の一
例である。インク吐出量は「パルス1」を基準にその比
を求めてある。この様に各パラメータを細かく制御する
と、より高精度なドット径変調が可能であることを見い
出した。この測定結果から、各パラメータ値を画像デー
タの階調レベルと対応させパルスデータ1とする。パル
スデータ1は、式(1)〜(3)によって求められる。
なお、スルーレートTr、Tfは、それぞれTr=Vd
/Trt、Tf=Vd/Tftである。
【0049】本実施の形態の動作を図6に示すタイミン
グチャートを用いて説明する。パルスデータ1(パルス
1〜8)を予め図5に示した表に基づいてROM(図示
しない)などのメモリに収納しておく。クロック信号2
に同期して前記ROMから画像データの階調レベルに応
じて呼び出し、所定のパルスデータ1をシフトレジスタ
3に入力する。N個のクロック信号によってパルスデー
タ1は順次転送される。その後、ラッチ信号4の入力に
よりパルスデータ1がラッチ5に記憶される。このラッ
チ信号4の入力周期がDAC6のサンプリング周期とな
る。
【0050】このラッチ5からの出力は、各DAC
1、62、・・・、6Nに入力されアナログ信号に変換
される。このアナログ信号を各アナログ積分器71
2、・・・、7Nに入力して積分信号を得る。この積分
信号を所定の値まで各増幅器81、82、・・・、8N
より増幅する。各増幅器81、82、・・・、8Nによる
増幅は、用いる圧電素子の特性にあわせて電圧、又は電
流、或いはその両方を増幅する。これらの動作を所望の
駆動パルスが得られるまで繰り返す。よって、この信号
が駆動パルスとなり、各圧電素子はその駆動パルスの形
状に従う動作がなされ各々のノズル(図示せず)からイ
ンク滴を吐出する。
【0051】図7は、本インクジェットヘッド駆動装置
を用い、上述した駆動動作を行った場合における記録結
果について模式的に示したものである。S1、S2、S
3、・・・SNは、各増幅器81、82、・・・、8N
出力を示し、図の様な駆動パルスを各圧電素子91
2、・・・、9Nにそれぞれ与えている。従って、各圧
電素子91、92、・・・、9Nは、各々の駆動パルスに
したがってインクの吐出動作がなされ、被記録材上に径
の異なるドットDot1、Dot2、Dot3、・・・
DotNを記録することができた。
【0052】以上のように、記録素子毎にDACとアナ
ログ積分器を用いたので、記録素子に分解能が高い任意
の駆動パルスを印加することができる。加えて、複数の
形状の駆動パルスを同時に印加することができ、高精度
なインク滴吐出量制御(ドット径変調による階調制御)
が可能なインクジェットヘッド駆動装置を得られる効果
がある。
【0053】なお、本実施の形態ではD/Aコンバータ
にラダータイプのものを用いたがデジタル信号をアナロ
グ信号に変換することができればどのようなものを用い
てもよく、例えば、基準電圧を抵抗で分圧するセグメン
トタイプ等を用いてもよい。
【0054】さらに、本実施の形態では記録素子とし
て、圧電素子が駆動パルスの立ち上がりに収縮し、駆動
パルスの立ち下がりに圧電素子が伸長するものを用いた
が、逆の動作、すなわち、駆動パルスの立ち上がりに伸
長し、駆動パルスの立ち下がりに収縮する圧電素子を用
いてもかまわない。
【0055】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
ついて図8及び図9を参照しながら説明する。図8は、
この発明の実施の形態2に係るインクジェットヘッド駆
動装置の構成を示すブロック図である。なお、図中、図
1と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略す
る。
【0056】図8において、3a及び3bはシフトレジ
スタであり、各々のシフトレジスタの構成は上記実施の
形態1と同様である。また、10(101、102、・・
・、10N)はセレクタでありシフトレジスタ3a、3
bによって転送されるパルスデータ1a、1bを選択す
る。11はラッチ信号4からセレクタ101、102、・
・・、10Nのセレクト信号11Sを生成するトグルタ
イプフリップロップである。
【0057】本実施の形態の動作を図9に示すタイミン
グチャートを用いて説明する。パルスデータは上記実施
の形態1と同様クロック信号2の立ち上がりに同期して
シフトレジスタ3a、3bに入力される。パルスデータ
の記録素子N個分のデータを時系列順にDc1、Dc
2、Dc3、Dc4、・・・とすると、シフトレジスタ
3aにはDc1、Dc3、・・・のパルスデータ1aを
入力する。一方、シフトレジスタ3bにはDc2、Dc
4、・・・のパルスデータ1bを入力し、そのパルスデ
ータ1bの入力開始点はパルスデータ1aがN/2個入
力されたところである。ラッチ信号4は、各々のパルス
データ1a、1bがN/2個のクロック信号の立ち下が
りに同期して入力する。
【0058】セレクタ101、102、・・・、10N
セレクト信号11Sは、ラッチ信号4をトグルタイプフ
リップフロップ11に入力しラッチ信号4の立下がりで
ハイ(High)とロー(Low)が反転する。但し、
先頭のラッチ信号la0だけは反転が起こらないように
リセットをかけておく。セレクタ101、102、・・
・、10Nは、セレクト信号11SがLowの時はシフ
トレジスタ3aのパルスデータ1aを選択し、High
の時にはシフトレジスタ3bのパルスデータ1bを選択
する。それぞれ選択されたデータは、ラッチ信号4の立
ち上がりによってラッチされる。ラッチ信号la1の時
はパルスデータDc1をラッチし、ラッチ信号la2の
時はパルスデータDc2をラッチする。この動作を繰り
返しパルスデータをDAC61、62、・・・、6Nに入
力する。この後の動作は上記実施の形態1と同様であ
る。
【0059】以上のように、複数のシフトレジスタによ
るパルスデータを切り換えて選択するようにしたので、
パルスデータの転送を間隔が途切れることなく行うこと
ができるため高速なデータ転送を行えるという効果があ
る。また、高速なデータ転送が可能なため、DACのサ
ンプリング周期を上げることができ、精度の良い駆動パ
ルスの生成が可能となる効果がある。
【0060】セレクト信号11Sを生成する方法にトグ
ルタイプフリップフロップを用いたがDタイプフリップ
フロップなどを用いても構成できることは言うまでもな
い。また、セレクト信号はCPU(図示せず)などから
上記セレクト信号に対応する信号を生成させてもよい。
【0061】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
ついて図10及び図11を参照しながら説明する。図1
0は、この発明の実施の形態3に係るインクジェットヘ
ッド駆動装置の構成を示すブロック図である。なお、図
中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省
略する。
【0062】図10において、12はシフトレジスタ、
13は駆動パルスの変化点のタイミングを示す変化点デ
ータ、14は変化点データクロック信号である。また、
5Aはラッチであり、上記実施の形態1及び2のように
ラッチ信号が共通接続されているのと異なり、そのラッ
チ信号は各圧電素子に対応するラッチに個別に接続さ
れ、かつシフトレジスタ12の出力である。すなわち、
上記の駆動パルスの変化点のタイミングを示す信号13
はラッチ5Aのラッチ信号である。また、このラッチ信
号の立ち上がりと立ち下がりの両エッジでラッチするよ
う構成する。
【0063】次に、この実施の形態3の動作について説
明する。パルスデータ1を上記実施の形態1、2と同様
にシフトレジスタ3に入力する。予め各々の駆動パルス
の変化点のタイミングを変化点データとしてROMに収
容しておく。ここで、変化点タイミングとは図4に示し
たパルスパラメータのパルス立ち上がり開始時刻、その
Trt時刻後、そのTh時刻後、そのTft時刻後であ
る。すなわち、ある電位から異なる電位へと遷移するタ
イミングのことである。この変化点タイミングが各記録
素子のパルスデータ1をラッチするラッチ信号となるよ
うに、シフトレジスタ12に変化点データクロック信号
14と同期させて順次入力する。変化点データ13はラ
ッチタイミングの時だけHighまたはLowに変化さ
せ、ラッチが必要でないときはHighまたはLowの
状態を維持するよう作成する。
【0064】次に、図11のタイミングチャートを用い
てこの動作を説明する。図中、Aは変化点データ13の
転送を、Bは全体のタイミングチャートを示したもので
ある。変化点データクロック信号14をN個入力し、N
個目の入力タイミング(a)で変化点データ13は各記
録素子にラッチ5Aのラッチ信号12S1、12S2、・
・・、12SNとして出力される。これらのラッチ信号
12S1、12S2、・・・、12SNによって、パルス
データ1は、ラッチ5Aに記憶され各DAC61、62
・・・、6Nに入力されてアナログ信号を得る。
【0065】次のタイミング(b)までに,タイミング
(b)に於けるパルスデータ1と変化点データ13と変
化点データクロック信号14を入力する。タイミング
(b)でラッチ信号12S1、12S2、・・・、12S
Nが出力されてパルスデータ1をラッチ5Aに記憶す
る。この動作を駆動パルスの変化点毎に繰り返す。この
後の動作は上記実施の形態1と同様であり、各圧電素子
に所定の駆動パルスを与える。
【0066】以上のように、駆動パルスの変化点を示す
タイミングを転送するシフトレジスタ12を設けたの
で、駆動パルスの変化点においてのみパルスデータを転
送すればよく、そのため高速な転送を行う必要がなくな
り、安価な回路で構成できる効果がある。
【0067】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
ついて図12及び図13を参照しながら説明する。図1
2は、この発明の実施の形態4に係るインクジェットヘ
ッド駆動装置の構成を示すブロック図である。また、図
13は、図12のシフトレジスタの詳細構成を示す図で
ある。なお、図中、図10と同一符号は同一又は相当部
分を示し説明を省略する。
【0068】図12において、15は複数ビット幅をも
つシフトレジスタであり、駆動パルスの変化点のタイミ
ングを示す信号13aを転送する。このシフトレジスタ
15の構成を図13に示す。変化点データ13aはMビ
ット幅で入力される(但し、Mは2以上の整数)。
【0069】図13において、151はフリップフロッ
プである。M=N/2個のフリップフロップ151を並
列に接続し、その並列接続されたフリップフロップ15
1を2列直列接続した構成である。各フリップフロップ
151の出力がラッチ5Aに接続されており、この出力
がラッチ信号となる。
【0070】次に、この実施の形態4の動作について説
明する。上記実施の形態3と同様に、駆動パルスの変化
点タイミングを変化点データ13aとしてシフトレジス
タ15に入力する。はじめに、変化点データクロック信
号14に同期させて、(N/2+1)からNまでをパラ
レルに入力する。次の変化点データクロック信号14で
は1からN/2までの変化点データを入力する。この変
化点データクロック信号14により圧電素子N個分の変
化点データが各圧電素子に対応するラッチ5Aに転送さ
れてラッチ信号として出力される。従って、変化点デー
タ13aの転送が変化点データクロック信号2個分で済
むことになる。この後の動作は上記実施の形態3と同様
である。
【0071】以上のように、駆動パルスの変化点を示す
タイミング信号を転送するシフトレジスタ15を複数ビ
ットとしたため、少ないクロック信号数、すなわち短時
間で転送が可能となって、よりDACのサンプリング周
期を細かくとることができ、高精度の駆動パルスを得ら
れる効果がある。
【0072】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
ついて図14及び図15を参照しながら説明する。図1
4は、この発明の実施の形態5に係るインクジェットヘ
ッド駆動装置の構成を示すブロック図である。また、図
15は、図14のDAC及び極性切換回路の詳細構成を
示す図である。なお、図中、図1と同一符号は同一又は
相当部分を示し説明を省略する。
【0073】図14において、6A(6A1、6A2、・
・・、6AN)はDACであり、上記実施の形態1又は
3のラッチ5又は5aに接続される。また、16(16
1、162、・・・、16N)は極性切換回路であり、D
AC6Aのリファレンス電源端子62に接続される。こ
の回路はアナログマルチプレクサやオペアンプを用いた
コンパレータで構成される。さらに、17(171、1
2、・・・、17N)は極性切換回路16の切換制御信
号である。
【0074】図15は、極性切換回路16とDAC6A
の構成図である。161及び162は極性切換回路16
に入力する極性の異なる基準電圧(Vref)である。
切換制御信号17がHighのときは正電圧161をリ
ファレンス電源端子62に入力し、Lowのときには負
電圧162をリファレンス電源端子62に入力するよう
構成する。DAC6Aの構成は、アナログスイッチ63
1、632、・・・、63Nの片方の出力を共通にし、オ
ペアンプ65の入力端子に接続する。もう片方の出力は
接地してある。従って、正負両方向のスケール分解能
は、2LビットとなりパルスデータDとDAC6Aの出
力V1’の関係は次式のようになる。
【0075】 V1’=−Vref×D/2L ・・・(4)
【0076】また、パルスデータの1ビットあたりの分
解能電圧ΔV1’は次式のようになる。
【0077】 ΔV1’=Vref÷2L ・・・(5)
【0078】次に、1記録素子分の動作を図16のタイ
ミングチャートを用いて説明する。パルスデータがDA
C6A1に入力されるまでの動作は上記実施の形態1と
同様である。まず、切換制御信号171をHighにし
ておく(時間ta)。このとき、極性切換回路16
1は、負電圧162を選択しレファレンス電源端子62
に負電圧162を入力する。DAC6A1は、パルスデ
ータDが入力されると式(4)にしたがって図16に示
す正方向aに電圧を出力する。
【0079】駆動パルスの立ち上がりに相当する電圧の
出力が終了すると、立下がりの間までに切換制御信号1
1をLowにする(時間tb)。切換制御信号171
Lowになったことで、極性切換回路161は、正電圧
161を出力しリファレンス電源端子62に正電圧16
1を与える。立下がりパルスに相当するデータは、図1
6に示す負方向bに出力される。従って、DAC6A1
の正aと負b方向の出力は2Lビットのフルスケール分
解能でデジタル/アナログ変換された信号となる。これ
を積分器71に入力し、記録素子に印加するまでの動作
は上記実施の形態1と同一である。この動作を各圧電素
子毎に行う。
【0080】ここで、パルスデータDをLビットとした
が、正負両方向に2Lビットのスケール分解能があるの
で、上記実施の形態1と同様なパルスを得るためにはパ
ルスデータDはL/2ビットで済むことになる。
【0081】切換制御信号171、172、・・・、17
Nは、シフトレジスタとラッチによって制御手段(図示
しない)から転送してもよい。また、パルスデータDの
1ビット分をこの切換制御信号として割り当ててもよ
い。
【0082】以上のように、DACの基準電圧の極性を
切り換えることができるので、より高精度のパルスを生
成でき精度を向上させる効果がある。若くは、パルスデ
ータのビット幅を少なくすることができ回路規模を小さ
くできる効果がある。
【0083】実施の形態6.この発明の実施の形態6に
ついて図17から図20までを参照しながら説明する。
図17は、この発明の実施の形態6に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。ま
た、図18は、図17の基準電圧制御回路の詳細構成を
示す図である。なお、図中、図14と同一符号は同一又
は相当部分を示し説明を省略する。
【0084】図17において、18はSビットの基準電
圧制御データ、19は後述する基準電圧制御回路に制御
信号21(211、212、・・・、21N)を転送する
ためのシフトレジスタ、20はシフトレジスタ19の基
準電圧制御データ18を記憶するためのラッチ、22
(221、222、・・・、22N)はDAC6A(6
1、6A2、・・・、6AN)の基準電圧制御回路であ
り、CMOSのトランスミッションゲートを用いたアナ
ログマルチプレクサで構成され、制御信号211、2
2、・・・、21Nに従ってDAC6A1、6A2、・・
・、6ANのリファレンス電源端子62に電圧を印加す
る。
【0085】図18において、221は異なる電圧Vr
ef1〜Vref4を発生させる電圧源で抵抗分圧や複
数のツェナーダイオード等を用いて構成される。また、
222は制御信号21によりアナログマルチプレクサ2
23の選択信号を与えるロジック部である。
【0086】次に、この実施の形態6の動作について説
明する。まず、予め各圧電素子(記録素子)91、92
・・・、9Nに同一駆動パルスを印加し印字ドット径を
求める。このとき、記録ヘッドのノズル等の製造ばらつ
き等により異なる圧電素子間でドット径が必ずしも同一
とはならない。従って、ドット径が圧電素子間で同一に
なるように電圧を異ならせた駆動パルスを印加し、その
圧電素子駆動条件をパルスデータの補正値として設定し
ておく。この補正値を基準電圧制御データ18とする。
【0087】次に、上記実施の形態1と同様にパルスデ
ータ1を転送し圧電素子91、92、・・・、9Nに駆動
パルスを印加する。このとき、シフトレジスタ19に上
記基準電圧制御データ18を入力し、クロック信号2a
により各記録素子に対応する基準電圧制御回路221
222、・・・、22Nのラッチ20まで転送しロジック
部222に入力する。
【0088】その後の動作を図19のタイミングチャー
トに従って説明する。ラッチ信号4aは駆動パルス1周
期毎に入力される。記録素子N個分の基準電圧制御デー
タ18の転送はこの間に行っておく。ラッチ信号4aの
立ち上がりで各々の基準電圧制御データ18がラッチ2
0に記憶されロジック部222に入力される。このロジ
ック部222は、この基準電圧制御データ18をデコー
ドし、図20の表に従ってDAC6A1、6A2、・・
・、6ANの基準電圧を選択しVrefとして出力す
る。例えば、制御信号データAが“0”で、Bが“0”
であった場合、電圧Vref1をVrefとして選択し
出力する。各DAC6A1、6A2、・・・、6ANはそ
れぞれの基準電圧Vrefに基づいてパルスデータ1を
アナログ信号に変換する。この後の動作は上記実施の形
態1と同様である。
【0089】従って、DAC6A1、6A2、・・・、6
Nの基準電圧Vrefとその出力信号の関係は前述し
た式(1)又は式(4)で表わされるために、基準電圧
を制御することで駆動パルスの電圧を変えることができ
る。
【0090】以上のように、DACの基準電圧を記録素
子毎に変化させ駆動パルスの電圧を調整できるため、記
録素子やノズル毎の製造ばらつきなどによるドット径の
ばらつきを低減して、高画質な画像を得られる効果があ
る。
【0091】また、ラッチ信号の入力を駆動パルス1周
期に1回としたが、1周期よりも短周期で入力すること
により、より細かい基準電圧の制御を行ってもよい。
【0092】本実施の形態では、基準電圧制御回路のア
ナログマルチプレクサはCMOSで構成するとしたが、
FET(電界効果トランジスタ)などで構成してもよ
い。
【0093】実施の形態7.この発明の実施の形態7に
ついて図21、図22及び図23を参照しながら説明す
る。図21は、この発明の実施の形態7に係るインクジ
ェットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
また、図22は、図21の反転アンプ及びアナログ加算
器の詳細構成を示す図である。なお、図中、図1と同一
符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。
【0094】図21において、1aはデジタル値である
L’ビットのパルスデータ、3Aはシフトレジスタ、5
Bはラッチである。23(231、232、・・・、23
N)は極性反転手段である反転アンプ、24(241、2
2、・・・、24N)はアナログ加算器である。簡単の
ためL’=2として以下説明する。
【0095】図22において、231は反転出力のオペ
アンプであり、入力信号Vif1と出力信号Vif1’
の関係は次式で与えられる。
【0096】 Vif1’=−Vif1 ・・・(6)
【0097】また、同図において、241はオペアンプ
であり、入力信号Vir1とVif1’をアナログ的に
加算する。入力信号Vir1及びVif1’と出力信号
V2”の関係は次式で与えられる。
【0098】 V2”=−R( Vir1/R1+ Vif1’/R2) ・・・(7)
【0099】これら抵抗値R、R1、R2を所望のパル
スデータから求めて各アナログ加算器241、242、・
・・、24Nを構成する。
【0100】次に、実施の形態7の動作について説明す
る。予め駆動パルスとドット径の関係を上記実施の形態
1と同様に求める。パルスデータ1aは1記録素子につ
き2ビットの信号が必要である。その1ビットは駆動パ
ルスの立ち上がり部分のデータであり、もう片方の1ビ
ットには駆動パルスの立下がり部分のデータである。ク
ロック信号2に同期してこのパルスデータ1aをシフト
レジスタ3Aに入力する。このシフトレジスタ3Aによ
りパルスデータ1aは順次転送され、N個のクロック信
号によって各々の記録素子に対応するラッチ5Bまで転
送される。ラッチ信号4により転送データがラッチ5B
に記憶される。
【0101】この動作を図23によって説明する。ラッ
チ5Bの出力であるパルスデータ1aの立ち上がりデー
タVir1〜VirNは、各アナログ加算器241、2
2、・・・、24Nに入力する。立下がりデータVif
1〜VifNのデータは反転アンプ231、232、・・
・、23Nに入力される。この反転アンプ231、2
2、・・・、23Nによって、デジタル値のTTLレベ
ル(0〜+5V)であった立下がりパルスのデータは極
性が反転し負方向の出力(−5V〜0)となる。これら
2つのパルスデータをアナログ加算器241、242、・
・・、24Nに入力することで上記実施の形態1に示し
たDACの出力と同様な正負両方向の出力を持つ信号が
得られる。この信号をアナログ積分器71、72、・・
・、7Nに入力しその積分信号を得て、増幅器91
2、・・・、9Nで増幅することによって所定の駆動パ
ルスを発生することができる。
【0102】以上のように、パルスデータの片方の入力
信号を反転出力する反転アンプとアナログ加算器によ
り、DACを用いるよりも回路の規模を小さくできるの
で低コストのインクジェットヘッド駆動装置を得られる
という効果がある。
【0103】本実施の形態ではパルスデータを0〜+5
VのTTLレベルであるとしたが、0〜+3.3V等の
レベルでも加算器のゲインや増幅器のゲインを調整すれ
ばよく、これらの構成でもよいことは言うまでもない。
【0104】実施の形態8.この発明の実施の形態8に
ついて図24、図25及び図26を参照しながら説明す
る。図24は、この発明の実施の形態8に係るインクジ
ェットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
また、図25は、図24のアナログ積分器の詳細構成を
示す図である。
【0105】図24において、25は時定数制御デー
タ、26は時定数制御データ25の転送手段であるシフ
トレジスタ、27はラッチ信号、28は時定数制御デー
タ25を記憶するラッチ、28S(28S1、28S2
・・・、28SN)は時定数制御信号である。また、7
A(7A1、7A2、・・・、7AN)はアナログ積分器
であり、それぞれ時定数を可変にする時定数可変回路7
5(751、752、・・・、75N)を備えている。各
アナログ積分器7A1、7A2、・・・、7ANの入力は
前述したDAC若くはアナログ加算器の出力に接続さ
れ、その出力は増幅器に接続されている。
【0106】図25は、1圧電素子分のアナログ積分器
7Aの構成を示す構成図である。時定数制御信号28S
がスイッチングトランジスタQ1〜Q3にそれぞれ接続
されており、そのスイッチングトランジスタQ1〜Q3
はそれぞれ抵抗値の異なる抵抗器R1〜R3に接続され
ている。そして、各抵抗器R1〜R3は共通に接続され
てオペアンプ74に入力されよう構成する。
【0107】次に、この実施の形態8の動作について説
明する。時定数制御データ25はクロック信号2bに同
期してシフトレジスタ26に入力され、N個のクロック
信号2bによって各圧電素子に対応するラッチ28まで
転送される。この転送が終了した後、所定の駆動パルス
のスルーレートを変化させたいタイミングでラッチ信号
27を入力し時定数制御データ25をラッチ28に記憶
する。このラッチ28の出力であるデータ(時定数制御
信号)28S1、28S2、・・・、28SNは、スイッ
チングトランジスタQ1〜Q3に入力される。駆動パル
スのスルーレートを変化させない、すなわち時定数可変
回路75を用いない場合は、制御データを全てLowに
しておき、トランジスタQ1〜Q3はオフとする。この
場合は時定数はRfとCfによって定まりアナログ積分
器7Aの出力は前述した式(3)による。
【0108】駆動パルスのスルーレートを変化させる場
合には、所定の時定数を得られるようにスイッチングト
ランジスタQ1〜Q3のいずれかをオンするように制御
データ28Sを制御する。例えば、トランジスタQ1を
オンさせる場合にはその制御信号をHighにする。こ
の時、時定数は抵抗値RfとR1の合成抵抗とコンデン
サCfによって定まる値となる。この時のアナログ積分
器7Aの出力V2’と入力V1は次の式で与えられる。
但し、R’=(Rf+R1)/Rf×R1である。
【0109】 V2’=−{1/(R’×Cf)}∫tV1dt ・・・(8)
【0110】同様に、スイッチングトランジスタQ2、
Q3をオンする場合も同様に抵抗器R2、R3を含む合
成抵抗となり、時定数を変化させることができる。よっ
て、時定数が変化したことにより、駆動パルスのスルー
レートを任意に変えることができる。
【0111】以上のように、アナログ積分器の時定数を
可変にして、駆動パルスのスルーレートを任意に変える
ことができるので、インクの製造上のばらつきや周囲の
温度変化等によるインク滴吐出量のばらつきがあった場
合も、画像データに対応するパルスデータは同一のもの
を用いても上記ばらつきを補正できる効果がある。
【0112】また、図26に示すように、駆動パルスの
立下がり途中などにラッチ信号を入力した場合、その立
下がりのスルーレートを途中から変化させることができ
るので、さらに、きめ細かいドット径変調が可能となる
効果がある。
【0113】本実施の形態では、時定数可変回路にスイ
ッチングトランジスタを用いるとしたがマルチプレクサ
などを用いて抵抗値を選択するものでもよい。
【0114】実施の形態9.この発明の実施の形態9に
ついて図27を参照しながら説明する。図27は、この
発明の実施の形態9に係るインクジェットヘッド駆動装
置の構成を示す図である。
【0115】図27は、この実施の形態9における1圧
電素子分のインクジェットヘッド駆動装置を示す構成図
である。同図において、8Aは増幅器であり、29は増
幅器8Aの利得補正回路である。291は増幅器8Aの
帰還抵抗であり、この抵抗器291を取り替えられるよ
うに構成する。この増幅器8Aによる利得An’は次式
で定められる(Rは図示せず)。
【0116】 An’=R’/R ・・・(9)
【0117】この増幅器8Aの入力は前述したアナログ
積分器の出力側と接続し、出力は圧電素子(記録素子)
に接続する。この増幅器8Aを各圧電素子毎に備えた構
成とする。
【0118】次に、この実施の形態9の動作について説
明する。まず、同一形状の駆動パルスをDACやアナロ
グ加算器とアナログ積分器を用いて生成し、各圧電素子
の増幅器8Aそれぞれに入力する。そして、増幅器8A
の出力をオシロスコープなどで観察する。観察したパル
スをそれぞれ比較し同一電圧となるように利得An’を
調整する。すなわち、An’から抵抗値R’を算出し抵
抗器291を付け替える。よって、各記録素子毎に利得
An’を変化させることができるため、ばらついている
駆動パルスの電圧値を一定にすることができる。
【0119】以上のように、増幅器に利得補正回路を設
け、抵抗器を取り替えられるようにしたので、回路素子
や回路製造上のばらつきやノズルなどヘッドのばらつき
を補正できる効果がある。
【0120】また、同一パルスを増幅器を通じて記録素
子に印加し、各記録素子によるインク滴吐出量(ドット
径)を同一になるように電圧を調整するために抵抗器を
付け替えてもよい。
【0121】実施の形態10.この発明の実施の形態1
0について図28及び図29を参照しながら説明する。
図28は、この発明の実施の形態10に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。ま
た、図29は、図28の増幅器及び利得制御回路の詳細
構成を示す図である。
【0122】図28において、2cはクロック信号、3
0はUビットの利得制御データ、31はシフトレジス
タ、32はラッチ信号、33は利得制御データ30を記
憶するラッチである。また、8B(8B1、8B2、・・
・、8BN)は増幅器であり、34(341、342、・
・・、34N)は増幅器8B1、8B2、・・・、8BN
利得を可変にする利得制御回路である。増幅器8B1
8B2、・・・、8BNの入力側は前述した積分器の出力
に接続され、出力側は圧電素子に接続されている。
【0123】図29は、1記録素子分の増幅器8Bと利
得制御回路34の構成を示す回路図である。オペアンプ
81の帰還に抵抗値の異なる抵抗器Rf、Rf1、Rf
2、・・・、RfUが接続されており、341(341
1、3412、・・・、341U)はCMOSトランスミ
ッションゲートで構成されたアナログスイッチであり、
抵抗器Rf1、Rf2、・・・、RfUが接続してあ
る。また、アナログスイッチ3411、3412、・・
・、341Uのコントロール端子に上記利得制御データ
33Sを接続するよう構成する。
【0124】次に、この実施の形態10の動作について
説明する。同一パルスデータに対応する駆動パルスと、
インク吐出量など関係を上記実施の形態9と同様に予め
求めておく。各圧電素子に対する利得制御データ30
は、クロック信号2cに同期してシフトレジスタ31に
入力され、N個のクロック信号2cによって各圧電素子
に対応するラッチ33まで転送される。この転送が終了
した後、所定のパルスデータを転送する前のタイミング
でラッチ信号32を入力し、利得制御データ30をラッ
チ33に記憶する。記憶された利得制御データ33S
(33S1、33S2、・・・、33SN)は利得制御回
路34のアナログスイッチ341(3411、3412
・・・、341U)に入力される。駆動パルスの電圧を
変化させない、すなわち利得制御回路34を用いない場
合は、利得制御データ33Sを全てLowにしておき、
アナログスイッチ3411、3412、・・・、341U
はオフとする。この場合の利得An”はRとRfによっ
て定まり下式のようになる。
【0125】 An”=Rf/R ・・・(10)
【0126】次に、利得を変化させる場合には、いずれ
かの利得制御データ33SをHighにする。たとえ
ば、アナログスイッチ3411をオンさせる場合には、
それに相当する利得制御データをHighにする。アナ
ログスイッチ3411がオンになることで帰還抵抗の値
はRfとRf1の合成抵抗となり利得An”を変化させ
ることができる。この利得An”は以下の式で表わされ
る。
【0127】 An”=Rf×Rf1/{(Rf+Rf1)×R} ・・・(11)
【0128】従って、圧電素子に印加する駆動パルスの
電圧が変化しそれに応じてインク吐出量を変えることが
できる。
【0129】以上のように、増幅器の利得をその制御信
号を転送して制御することができるので、作業者が例え
ば計算機上から自由に駆動パルスの電圧を変化させるこ
とができ、より効率的に作業を行えるという効果があ
る。
【0130】
【発明の効果】この発明に係るインクジェットヘッド駆
動装置は、以上説明したとおり、複数の記録素子を備え
たインクジェットヘッド駆動装置において、画像データ
の階調レベルに応じたパラメータを有するパルスデータ
を前記記録素子数分だけ順次転送する転送手段と、前記
転送手段により転送されたパルスデータを記憶する記憶
手段と、記録素子毎に設けられ前記記憶手段により記憶
されたパルスデータをアナログ信号に変換する変換手段
と、記録素子毎に設けられ前記変換手段により変換され
たアナログ信号を積分する積分手段と、記録素子毎に設
けられ前記積分手段の出力を増幅して生成した前記画像
データの階調レベルに応じた形状の駆動パルスを前記記
録素子に印加する増幅手段とを備えたので、記録素子に
分解能が高い任意の駆動パルスを印加することができ、
複数の形状の駆動パルスを同時に印加することができ、
高精度なインク滴吐出量制御(ドット径変調による階調
制御)ができるという効果を奏する。
【0131】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、前記パラメータ
が、ピーク電圧値、立ち上がり時間、ピーク電圧値の無
変化時間、及び立ち下がり時間を含むので、記録素子に
分解能が高い任意の駆動パルスを印加することができ、
複数の形状の駆動パルスを同時に印加することができ、
高精度なインク滴吐出量制御(ドット径変調による階調
制御)ができるという効果を奏する。
【0132】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、前記転送手段が、
画像データの階調レベルに応じたパラメータを有するパ
ルスデータを前記記録素子数分だけ順次転送する複数の
シフトレジスタから構成され、さらに、記録素子毎に設
けられ前記複数のシフトレジスタのいずれかを選択する
選択手段を備えたので、パルスデータの転送を間隔が途
切れることなく行うことができるため高速なデータ転送
を行うことができ、高速なデータ転送が可能なため変換
手段(DAC)のサンプリング周期を上げることができ
精度の良い駆動パルスの生成を行うことができるという
効果を奏する。
【0133】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、前記転送手段が、
前記パルスデータを転送する第1のシフトレジスタと、
前記駆動パルスの変化点のタイミングを示す変化点デー
タを転送する第2のシフトレジスタとから構成され、前
記記憶手段が、前記変化点データに基づき前記パルスデ
ータを記憶するので、駆動パルスの変化点においてのみ
パルスデータを転送すればよく、そのため高速な転送行
う必要がなくなり、安価な回路で構成できるという効果
を奏する。
【0134】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、前記第2のシフト
レジスタが、複数ビット幅をもつので、少ないクロック
信号数すなわち短時間で転送が可能となって、より変換
手段(DAC)のサンプリング周期を細かくとることが
でき、高精度の駆動パルスを得られるという効果を奏す
る。
【0135】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、さらに、切換制御
信号に基づき前記変換手段の基準電圧の極性を切り換え
る極性切換手段を備えたので、より高精度のパルスを生
成でき精度を向上させることができ、パルスデータのビ
ット幅を少なくすることができ回路規模を小さくできる
という効果を奏する。
【0136】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、さらに、基準電圧
制御データに基づき前記変換手段の基準電圧を制御する
基準電圧制御手段を備えたので、記録素子やノズル毎の
製造ばらつきなどによるドット径のばらつきを低減で
き、高画質な画像を得られるという効果を奏する。
【0137】この発明に係るインクジェットヘッド駆動
装置は、以上説明したとおり、複数の記録素子を備えた
インクジェットヘッド駆動装置において、画像データの
階調レベルに応じたパラメータを有するパルスデータを
前記記録素子数分だけ順次転送する転送手段と、前記転
送手段により転送されたパルスデータを記憶する記憶手
段と、記録素子毎に設けられ前記記憶手段により出力さ
れたパルスデータのうち立ち下がりデータを極性反転す
る反転手段と、記録素子毎に設けられ前記反転手段によ
り極性反転された立ち下がりデータと前記記憶手段によ
り出力されたパルスデータのうち立ち上がりデータとを
加算する加算手段と、記録素子毎に設けられ前記加算手
段により出力された加算信号を積分する積分手段と、記
録素子毎に設けられ前記積分手段の出力を増幅して生成
した前記画像データの階調レベルに応じた形状の駆動パ
ルスを前記記録素子に印加する増幅手段とを備えたの
で、変換手段(DAC)を用いるよりも回路の規模を小
さくでき、低コスト化を図ることができるという効果を
奏する。
【0138】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、前記積分手段が、
時定数制御データに基づき前記積分手段の時定数を変化
させる時定数可変手段を含むので、インクの製造上のば
らつきや周囲の温度変化等によるインク滴吐出量のばら
つきがあった場合も、画像データに対応するパルスデー
タは同一のものを用いても上記ばらつきを補正できると
いう効果を奏する。
【0139】また、この発明に係るインクジェットヘッ
ド駆動装置は、以上説明したとおり、さらに、前記増幅
手段の利得を調整することができる利得補正手段を備え
たので、回路素子や回路製造上のばらつきやノズルなど
ヘッドのばらつきを補正できるという効果を奏する。
【0140】さらに、この発明に係るインクジェットヘ
ッド駆動装置は、以上説明したとおり、さらに、利得制
御データに基づき前記増幅手段の利得を変化させる利得
制御手段を備えたので、作業者が例えば計算機上から自
由に駆動パルスの電圧を変化させることができ、より効
率的に作業を行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置のDACの構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置のアナログ積分器の構成を示す図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の駆動パルスの駆動条件パラメータを
示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の駆動パルスとインク吐出量の関係を
示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図7】 この発明の実施の形態1に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の記録動作を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係るインクジェッ
トヘッド駆動装置の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図10】 この発明の実施の形態3に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図12】 この発明の実施の形態4に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態4に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置のシフトレジスタの構成を示す図で
ある。
【図14】 この発明の実施の形態5に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態5に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の極性切換回路及びDACの構成を
示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態5に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図17】 この発明の実施の形態6に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態6に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の基準電圧制御回路の構成を示す図
である。
【図19】 この発明の実施の形態6に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図20】 この発明の実施の形態6に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の制御データと基準電圧の関係を示
す図である。
【図21】 この発明の実施の形態7に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図22】 この発明の実施の形態7に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の反転アンプ及びアナログ加算器の
構成を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態7に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図24】 この発明の実施の形態8に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図25】 この発明の実施の形態8に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置のアナログ積分器の構成を示す図で
ある。
【図26】 この発明の実施の形態8に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の動作の一例を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態9に係るインクジェ
ットヘッド駆動装置の利得補正回路及び増幅器の構成を
示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態10に係るインクジ
ェットヘッド駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図29】 この発明の実施の形態10に係るインクジ
ェットヘッド駆動装置の利得制御回路及び増幅器の構成
を示す図である。
【図30】 従来のインクジェットヘッド駆動装置の構
成を示す図である。
【図31】 他の従来のインクジェットヘッド駆動装置
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 パルスデータ、2 クロック信号、3、3a、3
b、3A シフトレジスタ、4 ラッチ信号、5、5
A、5B ラッチ、6(61、62、・・・、6N)、6
A(6A1、6A2、・・・、6AN) D/Aコンバー
タ(DAC)、7(71、72、・・・、7N)、7A
(7A1、7A2、・・・、7AN) アナログ積分器、
8(81、82、・・・、8N)、8A、8B(8B1、8
2、・・・、8BN) 増幅器、9(91、92、・・
・、9N) 圧電素子(記録素子)、10(101、10
2、・・・、10N) セレクタ、12 シフトレジス
タ、15 シフトレジスタ、23(231、232、・・
・、23N) 反転アンプ、24(241、242、・・
・、24N) アナログ加算器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子を備えたインクジェット
    ヘッド駆動装置において、 画像データの階調レベルに応じたパラメータを有するパ
    ルスデータを前記記録素子数分だけ順次転送する転送手
    段と、 前記転送手段により転送されたパルスデータを記憶する
    記憶手段と、 記録素子毎に設けられ前記記憶手段により記憶されたパ
    ルスデータをアナログ信号に変換する変換手段と、 記録素子毎に設けられ前記変換手段により変換されたア
    ナログ信号を積分する積分手段と、 記録素子毎に設けられ前記積分手段の出力を増幅して生
    成した前記画像データの階調レベルに応じた形状の駆動
    パルスを前記記録素子に印加する増幅手段とを備えたこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータは、ピーク電圧値、立ち
    上がり時間、ピーク電圧値の無変化時間、及び立ち下が
    り時間を含むことを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェットヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記転送手段は、画像データの階調レベ
    ルに応じたパラメータを有するパルスデータを前記記録
    素子数分だけ順次転送する複数のシフトレジスタから構
    成され、 さらに、記録素子毎に設けられ前記複数のシフトレジス
    タのいずれかを選択する選択手段を備えたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のインクジェットヘッド駆動装
    置。
  4. 【請求項4】 前記転送手段は、前記パルスデータを転
    送する第1のシフトレジスタと、前記駆動パルスの変化
    点のタイミングを示す変化点データを転送する第2のシ
    フトレジスタとから構成され、 前記記憶手段は、前記変化点データに基づき前記パルス
    データを記憶することを特徴とする請求項1又は2記載
    のインクジェットヘッド駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のシフトレジスタは、複数ビッ
    ト幅をもつことを特徴とする請求項4記載のインクジェ
    ットヘッド駆動装置。
  6. 【請求項6】 さらに、切換制御信号に基づき前記変換
    手段の基準電圧の極性を切り換える極性切換手段を備え
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェッ
    トヘッド駆動装置。
  7. 【請求項7】 さらに、基準電圧制御データに基づき前
    記変換手段の基準電圧を制御する基準電圧制御手段を備
    えたことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェ
    ットヘッド駆動装置。
  8. 【請求項8】 複数の記録素子を備えたインクジェット
    ヘッド駆動装置において、 画像データの階調レベルに応じたパラメータを有するパ
    ルスデータを前記記録素子数分だけ順次転送する転送手
    段と、 前記転送手段により転送されたパルスデータを記憶する
    記憶手段と、 記録素子毎に設けられ前記記憶手段により出力されたパ
    ルスデータのうち立ち下がりデータを極性反転する反転
    手段と、 記録素子毎に設けられ前記反転手段により極性反転され
    た立ち下がりデータと前記記憶手段により出力されたパ
    ルスデータのうち立ち上がりデータとを加算する加算手
    段と、 記録素子毎に設けられ前記加算手段により出力された加
    算信号を積分する積分手段と、 記録素子毎に設けられ前記積分手段の出力を増幅して生
    成した前記画像データの階調レベルに応じた形状の駆動
    パルスを前記記録素子に印加する増幅手段とを備えたこ
    とを特徴とするインクジェットヘッド駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記積分手段は、時定数制御データに基
    づき前記積分手段の時定数を変化させる時定数可変手段
    を含むことを特徴とする請求項1、2又は8記載のイン
    クジェットヘッド駆動装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記増幅手段の利得を調整す
    ることができる利得補正手段を備えたことを特徴とする
    請求項1、2又は8記載のインクジェットヘッド駆動装
    置。
  11. 【請求項11】 さらに、利得制御データに基づき前記
    増幅手段の利得を変化させる利得制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1、2又は8記載のインクジェット
    ヘッド駆動装置。
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Cited By (7)

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