JP3801057B2 - 圧電トランスデューサおよびそれを用いた液滴噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電トランスデューサおよびそれを用いた液滴噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリントヘッドに圧電式の液滴噴射装置を利用したものが従来から提案されている。これは、圧電トランスデューサの寸法変位によって液室の容積を変化させることにより、その容積減少時に液室内の液体をノズルから噴射し、容積増大時に液体供給口から液室内に液体を導入するようにしたもので、ドロップオンデマンド方式と呼ばれている。そして、このような噴射装置を多数互いに近接して配設し、所定の位置の噴射装置から液滴を噴射することにより、所望する文字や画像を形成するのである。
【0003】
しかしながら従来の圧電式の液滴噴射装置は1つの噴射装置に1つの圧電トランスデューサが用いられていたため、高解像度で広い範囲の印字を行うために多数の噴射装置を密集して配置しようとすると、その構造が複雑で製造工数が多く、高価になるという問題と、上記圧電トランスデューサの寸法を加工の制約上あまり小さくできないため、1つ1つの噴射装置の小型化が困難で解像度が制限されるという問題があった。
【0004】
これらの問題を解決するために近年、複数の液室に跨って設けられた単一の圧電トランスデューサの所定の噴射装置に対応する部位のみを局部的に変形させる圧電式の液滴噴射装置が提案されている。この種の圧電式のインク噴射装置としては、例えば特許第2913806号公報がある。
【0005】
この従来技術の圧電の液滴噴射装置501は、図16の断面図に示すように、噴射装置の液室の容積を変化させるための圧電セラミックス層510と内部電極層530、540とを積層してなる圧電トランスデューサ500が、複数の液室60に跨って設けられている。
【0006】
前記圧電セラミックス層510は積層方向と同一方向である矢印550の方向に分極されている。そして、中央部内部極層530に対応する部分が前記液室60の中央部に配置され、端部内部電極層540に対応する部分が前記液室60の両端部に配置されている。
【0007】
所定の印字データに従って、1つの液室60aから液滴を噴射する場合には、一対の端部内部電極層540a、540bと中央部内部電極層530aとの間に駆動電圧が印加される。その場合、中央部内部電極層530aは正電位とし、端部内部電極層540a、540bをグランド(接地)にすることにより、それらの間に位置する圧電セラミックス層510に分極方向と直角な方向(破線矢印551方向)に電界が印加され、その圧電セラミックス層510の両部分の左右対称な厚みすべり効果の寸法歪に従い、中央部内部電極層530aに対応する部分が図の上方向に変位し、前記液室60aの容積を増加させる。そのときの液室60aの容積増加に伴って図示しない液体供給装置から液体が補充される。そして、図17に示すように電圧の印加が遮断され変形が元の位置まで戻されると、液室60aの容積減少に伴って液室60a内の液体(インク)がノズル50aから液滴(インク滴)520となって噴射される。
【0008】
このような構成を持つ圧電アクチュエータを圧電トランスデューサとして用いた圧電式の液滴噴射装置であれば、製造も簡単であり、コストが安い、高い解像度が得られるという効果がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した圧電式の液滴噴射装置は、噴射される液滴の必要な体積と滴噴射速度が決まると、中央部内部電極層530と端部内部電極層540との間の距離により必要な駆動電圧が決まるため、駆動電圧をあまり低くできず、電源やドライバ基板などのコストが高くなるという欠点がある。また、駆動電圧が高すぎる場合には、駆動電圧方向と分極方向が直角であるために、分極の劣化が進み、液滴噴射装置としての寿命が短くなるという欠点がある。
【0010】
また、駆動電圧を下げるために、例えば中央部内部電極層530と端部内部電極層540との間の距離を小さくした場合には、圧電トランスデューサ500の局所変形する領域も少なくなり、液室60の体積変化量も減少するために、結局駆動電圧を下げることができないという構成上の問題もある。
【0011】
また、特開平10−58674号公報、特開平10−58675号公報には、上記圧電トランスデューサ500に、圧電縦効果の変位をする圧電セラミックス層を積層して、上記の圧電厚みすべり効果の変位に圧電縦効果の変位を加え、大きな変位量を得ることが提案されている。しかし、各変位をする圧電セラミックス層を別々に設けて積層しているため、一方の圧電セラミックス層の変位した部分が他方の圧電セラミックス層の変位しない部分をそれぞれ押して全体としての変位を得ているために、効率が悪かった。
【0012】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、駆動電圧を低減し、耐久性にすぐれ、電源やドライバ基板が低コストである圧電トランスデューサおよび液滴噴射装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の圧電トランスデューサは、複数の圧電セラミックス層と、該圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極とを備え、前記複数の電極のうち厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の第1の領域と、該第1の領域の両側に位置し、前記第1群の電極の前記厚さ方向の両端の電極と実質的に同平面に位置する電極を含み、且つ前記圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極からなる第2群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の一対の第2の領域とを備え、前記第1の領域及び第2の領域を、それぞれ前記圧電セラミックス層の厚さ方向に分極してなり、前記一対の第2の領域それぞれ圧電厚みすべり効果により前記第1の領域全体を一方に偏倚させるように傾斜変位させるように該各第2の領域にそれぞれ分極方向とほぼ直交する方向する駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第2群の電極に印加し、かつ前記第1の領域を圧電縦効果により圧電セラミックス層の厚さが増大する方向に変位させるように該第1の領域にその分極方向と平行に駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第1群の電極に印加する電圧印加手段を備えたものである。
【0014】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記第1群の電極は、前記厚さ方向両端の電極の間に奇数個の電極を含み、前記第1の領域は、第1群の電極の間に前記厚さ方向において相互に反対方向に分極された偶数個の部分を含み、前記第1群の電極の少なくとも前記厚さ方向両端の電極において、前記第2の領域と隣接する部分は、前記第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極を兼ねることを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極は、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極において前記第2の領域と隣接する両部分とその間に位置する電極とからなり、前記第2群の電極の他方の電極は、それらと間隔をおいて対向する複数の電極からなることを特徴とするものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記圧電セラミックス層は4層以上に積層され、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極及びその間の電極は、圧電セラミックス層の厚さ方向中央に対して対称に層間に配置され、前記第2群の電極は、各圧電セラミックス層の間に位置することを特徴とするものである。
【0017】
他方、請求項5に記載の発明の圧電トランスデューサは、複数の圧電セラミックス層と、該圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極とを備え、前記複数の電極のうち厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の第1の領域と、該第1の領域の両側に位置し、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極と実質的に同平面に位置する電極を含み、且つ前記圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極からなる第2群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の一対の第2の領域とを備え、該一対の第2の領域を、前記圧電セラミックス層の厚さ方向と直交する方向であって前記第2群の電極が対向する方向と平行で互いに対称方向に分極する一方、前記第1の領域を、前記圧電セラミックス層の厚さ方向に分極してなり、一対の最外層の圧電セラミックス層の外面にて少なくとも前記第2の領域を挟んで対向するように第3群の電極を備え、前記一対の第2の領域それぞれ圧電厚みすべり効果の変位をさせるように該各第2の領域にそれぞれ分極方向と直交する駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第3群の電極に印加する第1の電圧印加手段と、前記変位した両第2の領域間で、前記第1の領域に圧電縦効果の変位をさせるように該第1の領域に分極方向と平行に駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第1群の電極に印加する第2の電圧印加手段とを備えたものである。
【0018】
そして、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記第1群の電極の前記第2の領域と隣接する部分は、該第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極を兼ね、前記第2群の電極の他方の電極との間に分極用電圧を印加して前記第2の領域を分極するために使用されることを特徴とするものである。
【0019】
そして、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記圧電セラミックス層は、少なくとも3層積層され、前記第1群の電極および第2群の電極は、圧電セラミックス層の間に位置することを特徴とするものである。
【0020】
請求項8に記載の発明の液滴噴射装置は、請求項1から請求項7のいずれかの圧電トランスデューサを複数の液室に跨って配置し、選択的に各液室の容積を変化させることにより該液室内の液体を噴射する液滴噴射装置であって、前記各液室のほぼ中央位置に、前記圧電トランスデューサの第1の領域を対応させて配置し、各液室のほぼ中央よりも両端寄りに、前記圧電トランスデューサの第2の領域を対応させて配置したことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施の形態について図を参照しながら説明する。図1〜図8は第1実施形態を示し、複数のノズル50の列方向(アレイ方向)の断面図である図1に示すように、液滴噴射装置101は、圧電トランスデューサ100と、第1の液室部材20と、第2の液室部材30と液室60毎にノズル50を有するノズルプレート40が積層して構成されている。
【0022】
液室(インク室)60は、第1の液室部材20に穿設された貫通孔の上下を圧電トランスデューサ100と第2の液室部材30とで覆って作られ、幅(図において左右方向)0.450mm、長さ(図において紙面と直交する方向)2.000mmという形状で、0.508mmというピッチ(50DPI)でアレイ方向(図において左右方向)に隔壁61により隔てられて複数並んでいる。各液室60は、長手方向の一端を、第2の液室部材30に穿設された連通孔31をとおってノズルプレート40に穿設されたノズル50と連通し、他端を、共通のインク供給源(図示せず)にそれぞれ接続している。
【0023】
圧電トランスデューサ100は、チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)のセラミックス材料からなる圧電セラミックス材料からなり、圧電・電歪効果を有する複数(例えば4枚)の圧電セラミックス層110と、該圧電セラミックス層110の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層110の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極(内部電極層)120、130、145、140とを備える。
【0024】
図1に示すように、前記圧電セラミックス層の第1の領域170は、前記複数の電極のうち、圧電セラミックス層110の厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極130、145、130間に挟まれて形成されている。
【0025】
他方、第2の領域180は前記第1の領域170の両側に位置する。一対の第2の領域180は、それぞれ前記セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極、すなわち第2群の電極に挟まれている。
【0026】
第1群の電極(内部電極層)は、圧電セラミックス層110の積層方向の中央に挟まれて適宜間隔で配置された第1種電極145と、これら第1種電極145を圧電セラミックス層110を介して挟んで対向配置された第2種電極130、130とからなる。
【0027】
第2の領域180を挟む第2群の電極(内部電極層)の一方の電極は、第1群の電極の第2種電極130、130の両端部分が兼用され、さらにその第2種電極130、130の間で第1種電極145と同一平面で間隔をおいて位置する電極120を含む。他方の電極は、それらの電極130、145と圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいて各圧電セラミックス層間に挟んで配置した電極140からなる。つまり、第2群の各電極は、第1群の各電極と実質的に同平面に位置する。
【0028】
第1群の電極の第2種電極130、130の幅内の圧電セラミックス層110の部分を第1の領域170と称し、該第1の領域170では、上下の第2種電極130、130から第1種電極145に向かう方向(図1の矢印150)に分極されている。つまり、第1の領域170における分極方向150は第2部電極145を上下から挟むように、対向している。
【0029】
前記第2の領域180は、液室60の両側部の上方に配置している。第2の領域180では、圧電セラミックス層110の積層方向において上方に向かう方向に分極されている。
【0030】
従って、前記圧電トランスデューサ100は、積層方向において、液室60の中央部に位置する第1の領域170と、液室60の両側部に位置し、前記第1の領域170の左右に隣接する第2の領域180という2つの領域からなる。前記第1の領域170の領域内での分極方向は、実線矢印150で示すように、積層方向と一致し、前記第1種電極145を介して180°反転している。また、第2の領域180の領域内での分極方向も、実線矢印160で示すように、積層方向と一致している。
【0031】
前記圧電セラミックス層110の1層の厚さは0.015mmであり、各電極120、130、140、145をその積層界面に挟みながら4層積層されており、圧電トランスデューサ100は厚さ0.06mmとなっている。前記各電極120、130、140、145はAg−Pd系の金属材料からなり、層の厚さは約0.002mmである。幅(図において左右方向)は、前記第2種電極130は約0.020mm、前記電極120と前記第1種電極145は約0.005mm、前記第2群の電極140は約0.058mmである。
【0032】
前記圧電トランスデューサ100は、以下の製造方法によって製造される。
【0033】
先ず、圧電セラミックス層110を形成するためのグリーンシート10を4枚用意し、下から第1番目及び第3番目のグリーンシート10の上側表面には、分割された電極140、130、140をスクリーン印刷し、下から第2番面のグリーンシート10の上側表面には、分割された電極140、120、145、140をスクリーン印刷によりそれぞれ形成し(図2参照)、全体を加熱プレスし、脱脂、焼結等の必要な手段を施したのちに、図3に示すように上下の外面全体に分極用電極103、104をそれぞれスクリーン印刷やスパッタなどの手法により形成し、圧電トランスデューサ100を得る。
【0034】
また、図3に示すように、前記各電極120、130、145、140を圧電セラミックス層110(グリーンシート10)の表面の一端まで延長し、そのそれぞれの電極取り出し部(外部電極105、106、107)を圧電セラミックス層110の外周端面に形成する。その場合、各電極のグループごとに接続する外部電極は、銀ペースト等の印刷及び焼付け法やスパッタ法等の方法で形成する。例えば、上下3つの電極140の延長端部を外部電極105と接続し、上下2つの第2種電極130、130と一対の電極120、120とを外部電極106に接続し、第1種電極145のみを外部電極107と接続する(図3参照)。
【0035】
かくして得られた圧電トランスデューサ100を、130℃程度のシリコンオイルなどの絶縁オイルが満たされた図示しないオイルバス中に浸し、上下面の第1の分極用電極103と第2の分極用電極104の間に、図示しない分極電源により+2.5kV/mm程度の電界を印加する。具体的には図4において、上側の第1の分極用電極103は接地(GND)し、図中、下側の第2の分極用電極104には正電圧を印加することで分極処理を施す。圧電セラミックス層110内の全ての電極120、130、140、145は、電気的にはどこにも接続しない状態とする。
【0036】
このような分極処理により、図2に示すように、圧電セラミックス層110の前記第2の領域180、180には、実線矢印160で示すように、積層方向と一致する方向(図中、上方向)に分極される。
【0037】
再び圧電トランスデューサ100を、130℃程度のシリコンオイルなどの絶縁オイルが満たされた図示しないオイルバス中に浸し、図5に示すように、第1群の電極130、145間に、図示しない分極電源により2.5kV/mm程度の電界を印加する。具体的には図5において、第1群の電極のうち、第2種電極130には、正電圧を印加し、第1種電極145は接地(GND)することで分極処理を施す。同時に第1種電極145の両側を挟む位置の一対の電極120、120に正電圧を印加することで、第2種電極130と第1種電極145との間の電界(積層方向の電界)が第2の領域180側にもれず、先に分極処理したときに形成された分極160が劣化しないようにできる。このとき、電極140は電気的にはどこにも接続しない状態とする。
【0038】
このような分極処理により、図5に示すように、第1の領域170のうち第2種電極130と第1種電極145間に、実線矢印150で示すように、当該第1種電極145を介して180°反転しながら、ほぼ積層方向と一致する方向に分極される。
【0039】
次に、図6に示すように、圧電トランスデューサ100の上下面の分極用電極103、104を研削により除去する。前記上下の第2種電極130、130を有する部分が、前述した第1の領域170となり、この第1の領域170とこれに隣接して前記電極140とで挟まれた部分が、前述した第2の領域180となる。
【0040】
このようにして得られた圧電トランスデューサ100に前記第1の液室部材20や前記第2の液室部材30および前記ノズルプレート40を一体的に組み付けることで、図1に示すような前記液滴噴射装置101が構成される。
【0041】
次に、以上のように構成された液滴噴射装置101の動作について説明する。図7に示すように、初期状態においては、全ての電極120、130、140、145は全て接地(GND)されている。また、液室60内は液体にて満たされている。所定の印字データに従って、液室60aに連通するノズル50aから液滴を噴射する場合には、図8に示すように前記液室60aに対応する電極120a、120b、130a、130bに駆動電圧(例えば+15V)が印加され、中央部の第1種電極145と、液室60aの両側の電極140、140は接地(GND)しておく。
【0042】
前記の駆動電圧の印加により、前記液室60aに対応する第2の領域180a、180bには、図8に示すように、分極方向160と垂直な方向の破線矢印161で示す駆動電界が生じ、同時に前記液室60aに対応する第1の領域170aにおける積層方向の両端側の第2種電極130a、130bと積層中央位置の第1種電極145aとの間に分極方向150と同一方向の破線矢印151で示す駆動電界が生じる。
【0043】
前記液室60aに対応する第1の領域170aは分極方向150と同一方向の駆動電界151によって、圧電縦効果の変位により、図8において上下方向に伸長し、第2の領域180a、180bは分極方向160に垂直な駆動電界161によって、圧電厚みすべり効果の変位が発生し、図中、下方向へ平行四辺形状に変形をする。即ち、圧電トランスデューサ100は、液室60aに対応する部分で、図6に示すように、液室60aの容積を減少させる方向に、局所変形をする。このとき液室60a内の圧力が増大する。そのとき比較的高い圧力が液室60aに連通するノズル50a付近の部分に生じて、液滴70がそのノズル50aから噴射される。前記液室60aに対応する電極120a、120b、130a、130bに印加されている電圧を0(V)に戻すと、図7に示すように、前記圧電トランスデューサ100が局所変形前の状態に戻り、液室60a内の液体に加えられていた圧力下がり、図示しない液体供給部から液体が供給される。
【0044】
このように、本実施例の液滴噴射装置101においては、第1の領域170と第2の領域180とが隣接されていて、その両領域は共に圧電セラミックス層の厚さ方向に分極されているけれども、駆動電圧を印加する時に、第1の領域170に属する第1群の電極のうち第2種電極130、130が第1の領域170及び第2の領域180に対する駆動電圧の印加のための兼用電極となり、これらの第2種電極130、130と電極120、120に正極の電圧を印加する(その他の電極は接地する)ことで、前記第1の領域170には圧電縦効果の変形が生じると共にその両側の前記一対の第2の領域180、180には厚みすべり効果の変形が生じるから、液室60の左右両側の隔壁61、61側から液室60の中央側に向かって各第2の領域180、180が液室60の容積を減少させるように傾斜状に偏倚し、且つ第1の領域170では圧電セラミックス層110の層厚さが増大して、同じく液室60の容積を減少させるように収縮変形する。
【0045】
これにより、本実施形態の液滴噴射装置101では駆動電圧の印加により、直ちに液室60a内の液がノズル50aから液滴70が噴射される。
【0046】
そして、第1の領域170における第1群の電極のうち、第2種電極130、130及び電極120、120は、駆動電圧を印加するとき、前記第1の領域170及び第2の領域180、180に対するそれぞれの一方の電極を兼用し、且つ電界161及び151の発生領域を隔絶することになるので、各第2の領域180における厚みすべり効果の変形が、第1の領域170における圧電縦効果の変形に邪魔されることがなく並列的に発生させることができ、圧電縦効果の変形も直接的に外部に表せ易くなり、前記液室60からの液滴噴射を、従来に比べて低い駆動電圧で達成させることができる。
【0047】
つまり、図16、図17に示した従来例の液滴噴射装置401と比べて、分極方向と垂直に駆動電界が印加される電極120、130と電極140間(第2の領域180)の圧電セラミックス層110の表面に沿う距離が1/2以下の短い距離にでき、第1の領域170と一対の第2の領域180、18の両変位の協働により、液室60の容積を変化させるため、前記従来例の液滴噴射装置401と比べても、液室60に対する体積変化はほぼ同じである。従って、本実施例の液滴噴射装置101においては従来例に比べて駆動電圧は約1/2に低減することができるのである。
【0048】
なお、第1群の電極における複数層の圧電セラミックス層110の厚さ方向の両端の電極である第2種電極130、130の間の中央側の圧電セラミックス層110の表面に沿って配置される電極120、120及び第1種電極145を奇数層にわたって配置すると、前記圧電セラミックス層110の厚さ方向の両端の電極である第2種電極130、130に同じ極性の分極用電圧を印加すれば、その間に互いに反対向きの積層方向の分極電界を形成し易くなり、且つ駆動用電圧を印加する際に、電極140の積層方向のもののすべてをそれと反対の極性にすればよいので、構成が簡単になる。
【0049】
次に、本発明を具体化した第2実施例について図9〜15を参照して説明する。図9にそのアレイ方向の断面図を示すように、液滴噴射装置201は、圧電トランスデューサ200と、第1の液室部材20と、第2の液室部材30とノズル50を有するノズルプレート40で構成されている。
前記圧電トランスデューサ200と前記第1の液室部材20と前記第2の液室部材30とで作られる、液室60は、幅(図において左右方向)0.450mm、長さ(図において紙面と直交する方向)2.000mmという形状で、0.508mmというピッチ(50DPI)でアレイ方向に複数並んでいる。
圧電トランスデューサ200は、チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)のセラミックス材料からなる圧電セラミックス材料からなり、圧電・電歪効果を有する複数層(実施形態では3層)の圧電セラミックス層210と、該圧電セラミックス層210の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極230、245、240、220、230とを備える。
【0050】
図9に示すように、前記複数の電極のうち厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極230、245間に挟まれた前記圧電セラミックス層210を第1の領域270と称する。そして、第1の領域270の両側に位置し、前記第1群の電極230、245の両端部分と、その部分から前記圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極240、240と(両者で第2群の電極を構成する)の間に挟まれた一対の領域を、第2の領域280、280と称する。また、一対の最外層の圧電セラミックス層210、210の外面にて少なくとも前記第2の領域280を挟んで対向するように第3群の電極220、225を備える。
【0051】
前記圧電トランスデューサ200における第1の領域270は液室60の中央部に位置し、前記第1の領域270の左右に隣接する第2の領域280、280は液室60の両端部に位置する。第1群の電極230、245はどちらも第1の領域270の中央付近に配置されており、電極240は、隣接する液室60の隔壁61上に配置されている。なお、前記第3群の電極220、225のうち液室60と対面する側の電極225は、液室60に接する面(図9において、下面)の全域に渡って配置され、他方の電極220はその反対の面(図9において、上面)に液室60に対応する位置にのみ配置され、隣り合う電極220間は絶縁されている。
【0052】
前記圧電セラミックス層210の1層の厚さは0.015mmであり、各電極230、240、245をその積層界面に挟みながら3層積層されており、圧電トランスデューサ200は厚さ0.045mmとなっている。前記各電極230、240、245はAg−Pd系の金属材料からなり、厚さは約0.002mmである。前記第1群の電極230、245の幅(図において左右方向)は、約0.020mm、電極240の幅は約0.058mmである。
【0053】
図9に示すように、前記第1の領域270の領域内での分極方向は、実線矢印250で示すように、積層方向と一致している。また、各第2の領域280、280の領域内での分極方向は、実線矢印260で示すように、前記圧電セラミックス層210の厚さ方向と直交する方向であって前記電極240、240と第1群の電極230、245が対向する方向と平行で互いに対称方向に分極する。
【0054】
前記圧電トランスデューサ200は、以下の製造方法によって製造される。
【0055】
先ず、図10に示すように、圧電セラミックス層210を形成するためのグリーンシート3枚のうち2枚の上側表面に、分割された電極230、240、245をスクリーン印刷により形成する。それらを積層した上面に電極のないグリーンシートを積層して、全体を加熱プレスし、脱脂、焼結等の必要な処理を施し圧電トランスデューサ200を得る。
【0056】
かくして得られた圧電トランスデューサ200を、130℃程度のシリコンオイルなどの絶縁オイルが満たされた図示しないオイルバス中に浸し、電極240、245の間に、図示しない外部電極を介して図示しない分極電源により2.5kV/mm程度の電界を印加する。具体的には電極240は正電圧を印加し、電極245と電極230は接地することで、第2の領域280に分極処理を施す。このような分極処理により図10に示すように、圧電セラミックス層210は、実線矢印260で示すように、左右両側の電極240、240からその間に挟まれた第1群の電極245、230に向かう方向(図中、左右方向)に分極される。
【0057】
再び圧電トランスデューサ200を、130℃程度のシリコンオイルなどの絶縁オイルが満たされた図示しないオイルバス中に浸し、図11に示すように第1群の電極245と電極230との間に、図示しない外部電極を介して図示しない分極電源により2.5kV/mm程度の電界を印加する。具体的には電極245は接地し、電極230には正電圧を印加することで第1の領域270内の分極処理を施す。このとき、電極240は電気的にはどこにも接続しない状態とする。このような分極処理により図11に示すように、電極245と電極230との間は、実線矢印250で示すように、積層方向と一致し、且つ接地した電極245に向かう方向に分極される。
【0058】
次に、図12に示すように、圧電トランスデューサ100の上面と下面とに第3群の電極220、225をそれぞれスクリーン印刷やスパッタなどの手法により形成する。外部正電極220はアレイ方向において前記電極240に対応する部分には、形成しない。
【0059】
前記第1群の電極245、230の間に挟まれた部分が、前述した第1の領域270となり、この第1の領域270に隣接して、前記第1群の電極245、230と電極240とで挟まれた部分が、前述した第2の領域280となる。
【0060】
このようにして得られた圧電トランスデューサ200に前記第1の液室部材20や前記第2の液室部材30および前記ノズルプレート40を一体的に組み付けることで、図9に示すような前記液滴噴射装置201が構成される。
【0061】
以上のように構成された液滴噴射装置201の動作について説明する。図13に示すように、初期状態においては、全ての電極230、240、245および外部電極220、225は全て接地されている。また、液室60内は液体にて満たされている。
【0062】
所定の印字データに従って、液室60aに連通するノズル50aから液滴を噴射する場合には、図14に示すように前記液室60aに対応する外部電極220aと第1群の電極のうちの電極230aに駆動電圧(例えば15V)が印加され、その他の電極240、245は接地(GND)する。このように、前記第1群の電極230a、245間に駆動電圧を印加することにより、前記液室60aに対応する第1の領域270aの電極230aと電極245a間に、破線矢印251で示す分極方向250と同一方向の駆動電界が生じ、第3群の電極220a、225間に駆動電圧を印加することにより、両第2の領域280、280で、破線矢印261で示す分極方向260と垂直な方向の駆動電界が生じる。
【0063】
従って、前記液室60aに対応する第1の領域270aは分極方向250と同一方向の駆動電界251によって、その圧電縦効果の変位により、図14中上下方向に第1領域270の中央部の厚さが増大するように変形し、第2の領域280a、280bは分極方向260に垂直な駆動電界261によって、その圧電厚みすべり効果の変位により、図14において、第1の領域270側が下方に偏倚するように傾斜状に変形をする。
【0064】
即ち、圧電トランスデューサ200は、液室60aに対応する部分で、図14に示すように、液室60aの容積を減少させる方向に、局所変形をする。これにより、液室60a内の圧力が増大する。そのとき比較的高い圧力が液室60aに連通するノズル50a付近の部分に生じて、液滴70がそのノズル50aから噴射される。次いで、前記液室60aに対応する外部電極220aと内部正電極層230aに印加されている電圧を0(V)に戻すと、図13に示す初期状態に戻り、前記圧電トランスデューサ200が局所変形前の状態に戻り、液室60a内の液体に加えられていた圧力下がり、図示しない液体供給部から液体が供給される。
【0065】
このように、本実施例の液滴噴射装置201においては、第1の領域270と第2の領域280とが隣接されていて、第1の領域270では圧電セラミックス層の厚さ方向に分極され、第2の領域280では電極240、240から第1の領域270に向かうように分極されており、駆動電圧を印加する時に、第3群の電極のうちの一方の電極220と第1群の電極のうちの一方の電極230とに正極の電圧を印加する(その他の電極は接地する)ことで、前記第1の領域270には圧電縦効果の変形が生じと共にその両側の前記一対の第2の領域280、280には厚みすべり効果の変形が生じるから、液室60の左右両側の隔壁61、61側から液室60の中央側に向かって各第2の領域280、280が液室60aの容積を減少させるように傾斜状に偏倚し、且つ第1の領域270では圧電セラミックス層110の層厚さが増大して、同じく液室60の容積を減少させる。
【0066】
このように、各第2の領域280における厚みすべり効果の変形を、第1の領域270における圧電縦効果の変形に邪魔されることがなく並列的に発生させることができ、圧電縦効果の変形も直接的に外部に表せ易くなり、前記液室60からの液滴噴射を、従来に比べて低い駆動電圧で達成させることができる。
【0067】
また、本実施例の液滴噴射装置201においては、駆動電圧を印加した時に、第1の領域270と第2の領域280とが隣接されていて、前記第1の領域270は圧電縦効果の変形、前記第2の領域280は厚みすべり効果の変形をし、助け合って液室60の容積を変化させるため、図16に示した従来例の液滴噴射装置401と比べても、液室60に対する体積変化はほぼ同じである。従って、本実施例の液滴噴射装置201においては従来例に比べて駆動電圧は約1/2に低減することができるのである。
【0068】
図15は、前記第2実施形態の変形例を示し、5層の圧電セラミックス層310に対して、その積層方向に対向して配置する第1群の電極345a、330a、345b、340bの4層に形成する。同様に、電極340も4層とし、最外層に外部電極320、325を形成する。前記第1群の各電極間に挟まれる圧電セラミックス層310での分極方向250(図15において実線で示す)は、積層方向において交互に逆向きである。
【0069】
一対の第2の領域380、380での分極は、電極340から第1の領域370の方向に互いに対向するように、圧電セラミックス層310の面に沿う方向と平行状(図15において実線で示す方向260)となる。製造方法等は前記第2実施形態のものと同じであるので詳細な説明は省略する。
【0070】
所定の印字データに従って、液室60に連通するノズル50から液滴を噴射する場合には、図15に示すように前記液室60に対応する外部電極320と第1群の電極のうちの1つおきの電極330a、330bに駆動電圧(例えば15V)が印加され、その他の電極340、345a、345b、325は接地(GND)する。このように、前記第1群の電極230、245間に駆動電圧を印加することにより、前記液室60に対応する第1の領域270の電極330aと電極345a間、電極330aと電極345b間、電極345bと電極330b間に、それぞれ分極方向250と同一方向の破線矢印251で示す駆動電界が生じ、外部電極320、325間に駆動電圧を印加することにより、両第2の領域380、380間で、分極方向260と垂直な方向の破線矢印261で示す駆動電界が生じる。この例では、前記第2実施形態と積層数が異なるだけで、同様に動作し、第1の領域370の駆動電圧を低減することが可能である。
【0071】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において数々の変形を加えることもできる。例えば、インク室のアレイ方向の幅、配置のピッチ、圧電トランスデューサである積層圧電素子の積層枚数、内部電極層の幅、配置位置など必要に応じて変形することができる。そして、圧電セラミックス層をさらに薄く多数枚で構成して、第1群の電極と第2群の一方の電極(図1の場合240)とを異なる層間に交互に配置しても良い。
【0072】
【発明の効果】
上述したように、請求項1に記載の発明の圧電トランスデューサは、複数の圧電セラミックス層と、該圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極とを備え、前記複数の電極のうち厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の第1の領域と、該第1の領域の両側に位置し、前記第1群の電極の前記厚さ方向の両端の電極と実質的に同平面に位置する電極を含み、且つ前記圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極からなる第2群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の一対の第2の領域とを備え、前記第1の領域及び第2の領域を、それぞれ前記圧電セラミックス層の厚さ方向に分極してなり、前記一対の第2の領域それぞれ圧電厚みすべり効果により前記第1の領域全体を一方に偏倚させるように傾斜変位させるように該各第2の領域にそれぞれ分極方向とほぼ直交する方向する駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第2群の電極に印加し、かつ前記第1の領域を圧電縦効果により圧電セラミックス層の厚さが増大する方向に変位させるように該第1の領域にその分極方向と平行に駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第1群の電極に印加する電圧印加手段を備えたものである。
【0073】
このような構成の圧電トランスデューサによれば、一対の第2の領域の厚みすべり効果により山形に変形した圧電セラミックス層の頂部において、第1の領域が圧電縦効果の変位をすることでさらに大きな変形をし、駆動電界を印加する電極層間の距離が短くなっても、必要な変形量が得られるため、駆動電圧が低減できるという効果がある。
【0074】
従って、電源やドライバ基板などのコストが低減でき、また分極の劣化も抑えられるため寿命が長くなるという効果がある。また、低電圧で効率よく大きな変位を実現することができる
【0075】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記第1群の電極は、前記厚さ方向両端の電極の間に奇数個の電極を含み、前記第1の領域は、第1群の電極の間に前記厚さ方向において相互に反対方向に分極された偶数個の部分を含み、前記第1群の電極の少なくとも前記厚さ方向両端の電極において、前記第2の領域と隣接する部分は、前記第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極を兼ねることを特徴とするものであるから、第1の領域と第2の領域とを交互に形成したとき、前記兼用する電極により、各隣接する領域の配置間隔を短くして、圧電トランスデューサのサイズを小型化できるという効果を奏する。
【0076】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極は、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極において前記第2の領域と隣接する両部分とその間に位置する電極とからなり、前記第2群の電極の他方の電極は、それらと間隔をおいて対向する複数の電極からなることを特徴とするものであるから、請求項2の電極を兼用する構成を利用してさらに第2群の電極数を増やし、圧電トランスデューサの厚さ方向のほぼ全体にわたって駆動電界を発生し、効率よく圧電厚みすべり効果の変形をすることができる。
【0077】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記圧電セラミックス層は4層以上に積層され、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極及びその間の電極は、圧電セラミックス層の厚さ方向中央に対して対称に層間に配置され、前記第2群の電極は、各圧電セラミックス層の間に位置することを特徴とするものであるから、第1群の電極間への駆動電圧の印加により、第1の領域を圧電セラミックス層の厚さ方向が増大する方向への駆動電界の形成が効率良く行え、且つ、電極の間に電圧をかけたとき、外部へ放電することなく、圧電セラミックス層に面方向の電圧を印加し、第2の領域での圧電厚みすべり効果の変位を効率よく発生させることができるという効果を奏する。
【0078】
他方、請求項5に記載の発明の圧電トランスデューサは、複数の圧電セラミックス層と、該圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極とを備え、前記複数の電極のうち厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の第1の領域と、該第1の領域の両側に位置し、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極と実質的に同平面に位置する電極を含み、且つ前記圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極からなる第2群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の一対の第2の領域とを備え、該一対の第2の領域を、前記圧電セラミックス層の厚さ方向と直交する方向であって前記第2群の電極が対向する方向と平行で互いに対称方向に分極する一方、前記第1の領域を、前記圧電セラミックス層の厚さ方向に分極してなり、一対の最外層の圧電セラミックス層の外面にて少なくとも前記第2の領域を挟んで対向するように第3群の電極を備え、前記一対の第2の領域それぞれ圧電厚みすべり効果の変位をさせるように該各第2の領域にそれぞれ分極方向と直交する駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第3群の電極に印加する第1の電圧印加手段と、前記変位した両第2の領域間で、前記第1の領域に圧電縦効果の変位をさせるように該第1の領域に分極方向と平行に駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第1群の電極に印加する第2の電圧印加手段とを備えたものである。
【0079】
従って、前記第1群内の電極と第2群の電極とに同時に駆動電圧を印加させると、一対の第2の領域にそれぞれ分極方向とほぼ直交する電界を生じさせて該各第2の領域を圧電厚みすべり効果の変位をさせ、かつ、該変位した両第2の領域間で、前記第1の領域に圧電縦効果の変位をさせることができ、低電圧で圧電トランスデューサの変位を効率良く且つ大きく実現させることができるという効果を奏する。
【0080】
そして、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記第1群の電極の前記第2の領域と隣接する部分は、該第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極を兼ね、前記第2群の電極の他方の電極との間に分極用電圧を印加して前記第2の領域を分極するために使用されることを特徴とするものである。従って、第1の領域と第2の領域とを隣接形成したとき、前記兼用する電極により、各隣接する領域の配置間隔を短くして、圧電トランスデューサのサイズを小型化できると共に、兼用の電極に分極用電圧を印加することで、第1の領域と第2の領域とを同時に分極させることができるという効果を奏する。
【0081】
そして、請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の圧電トランスデューサにおいて、前記圧電セラミックス層は、少なくとも3層積層され、前記第1群の電極および第2群の電極は、圧電セラミックス層の間に位置することを特徴とするものであるから、これにより、電極間に電圧をかけたとき、外部へ放電することなく、圧電セラミックス層に面方向の電圧を印加し、圧電厚みすべり効果の変位を効率よく発生させることができるという効果を奏する。
【0082】
請求項8に記載の発明の液滴噴射装置は、請求項1から請求項7のいずれかの圧電トランスデューサを複数の液室に跨って配置し、選択的に各液室の容積を変化させることにより該液室内の液体を噴射する液滴噴射装置であって、前記各液室のほぼ中央位置に、前記圧電トランスデューサの第1の領域を対応させて配置し、各液室のほぼ中央よりも両端寄りに、前記圧電トランスデューサの第2の領域を対応させて配置したことを特徴とするものである。
【0083】
このような構成のインク噴射装置によれば、液室に対応する圧電トランスデューサの部分をその中央部において対称に液室に対して効率よく変位させ、液室の容積を変化させることにより、低電圧の駆動電圧の印加にて効率良く液滴を噴射できる液滴噴射装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の液滴噴射装置を示す断面図である。
【図2】 第1実施形態の液滴噴射装置に係る圧電トランスデューサの製造工程を示し、各グリーンシートの表面の電極層を示す斜視図である。
【図3】 グリーンシートの積層状態を示す斜視図である。
【図4】 第1の分極工程を示す断面図である。
【図5】 第2の分極工程を示す断面図である。
【図6】 分極電極の除去工程を示す断面図である。
【図7】 第1実施形態の液滴噴射装置の動作を説明する図であり、初期の状態を示す断面図である。
【図8】 第1実施形態の液滴噴射装置の動作を説明する図であり、圧電トランスデューサが局所変形し、液滴が噴射した状態を示す断面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態の液滴噴射装置を示す断面図である。
【図10】 第2実施形態の液滴噴射装置に係る圧電トランスデューサの製造工程を示す図であり、第1の分極工程を示す断面図である。
【図11】 第2の分極工程を示す断面図である。
【図12】 外部電極の形成工程を示す断面図である。
【図13】 第2実施形態の液滴噴射装置の動作を説明する図であり、初期の状態を示す断面図である。
【図14】 第2実施形態の液滴噴射装置の動作を説明する図であり
圧電トランスデューサが局所変形し、液滴が噴射した状態を示す断面図である。
【図15】 第2実施形態の変形例の液滴噴射装置の動作を説明する図であり、圧電トランスデューサが局所変形し、液滴が噴射した状態を示す断面図である。
【図16】 従来例の液滴噴射装置の動作を説明する図であり、圧電トランスデューサが局所変形している状態を示す断面図である。
【図17】 上記従来例の液滴噴射装置の動作を説明する図であり、液滴が噴射した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
40 ノズルプレート
50 ノズル
60 液室
100 圧電トランスデューサ
101 液滴噴射装置
110 圧電セラミックス層
120、130、145 第1群の電極
140 電極
150 第1の領域の分極方向
160 第2の領域の分極方向
151 第1の領域の駆動電界方向
161 第2の領域の駆動電界方向
170 第1の領域
180 第2の領域
103、104 外部正電極

Claims (8)

  1. 複数の圧電セラミックス層と、該圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極とを備え、
    前記複数の電極のうち厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の第1の領域と、
    該第1の領域の両側に位置し、前記第1群の電極の前記厚さ方向の両端の電極と実質的に同平面に位置する電極を含み、且つ前記圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極からなる第2群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の一対の第2の領域とを備え、
    前記第1の領域及び第2の領域を、それぞれ前記圧電セラミックス層の厚さ方向に分極してなり、
    記一対の第2の領域それぞれ圧電厚みすべり効果により前記第1の領域全体を一方に偏倚させるように傾斜変位させるように該各第2の領域にそれぞれ分極方向とほぼ直交する方向する駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第2群の電極に印加し、かつ前記第1の領域を圧電縦効果により圧電セラミックス層の厚さが増大する方向に変位させるように該第1の領域にその分極方向と平行に駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第1群の電極に印加する電圧印加手段を備えたことを特徴とする圧電トランスデューサ。
  2. 前記第1群の電極は、前記厚さ方向両端の電極の間に奇数個の電極を含み、前記第1の領域は、第1群の電極の間に前記厚さ方向において相互に反対方向に分極された偶数個の部分を含み、
    前記第1群の電極の少なくとも前記厚さ方向両端の電極において、前記第2の領域と隣接する部分は、前記第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の圧電トランスデューサ。
  3. 前記第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極は、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極において前記第2の領域と隣接する両部分とその間に位置する電極とからなり、前記第2群の電極の他方の電極は、それらと間隔をおいて対向する複数の電極からなることを特徴とする請求項2に記載の圧電トランスデューサ。
  4. 前記圧電セラミックス層は4層以上に積層され、
    前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極及びその間の電極は、圧電セラミックス層の厚さ方向中央に対して対称に層間に配置され、
    前記第2群の電極は、各圧電セラミックス層の間に位置することを特徴とする請求項2に記載の圧電トランスデューサ。
  5. 複数の圧電セラミックス層と、該圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおき、且つ圧電セラミックス層の厚さ方向に間隔をおいて配置された複数の電極とを備え、
    前記複数の電極のうち厚さ方向に間隔をおいた一部の複数の電極からなる第1群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の第1の領域と、
    該第1の領域の両側に位置し、前記第1群の電極の前記厚さ方向両端の電極と実質的に同平面に位置する電極を含み、且つ前記圧電セラミックス層の面に沿う方向に間隔をおいた複数の電極からなる第2群の電極間に挟まれた前記圧電セラミックス層の一対の第2の領域とを備え、
    該一対の第2の領域を、前記圧電セラミックス層の厚さ方向と直交する方向であって前記第2群の電極が対向する方向と平行で互いに対称方向に分極する一方、
    前記第1の領域を、前記圧電セラミックス層の厚さ方向に分極してなり、
    一対の最外層の圧電セラミックス層の外面にて少なくとも前記第2の領域を挟んで対向するように第3群の電極を備え、
    前記一対の第2の領域それぞれ圧電厚みすべり効果の変位をさせるように該各第2の 領域にそれぞれ分極方向と直交する駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第3群の電極に印加する第1の電圧印加手段と、
    前記変位した両第2の領域間で、前記第1の領域に圧電縦効果の変位をさせるように該第1の領域に分極方向と平行に駆動電界を生じさせる駆動電圧を前記第1群の電極に印加する第2の電圧印加手段とを備えたことを特徴とする圧電トランスデューサ。
  6. 前記第1群の電極の前記第2の領域と隣接する部分は、該第2の領域を挟む前記第2群の電極の一方の電極を兼ね、前記第2群の電極の他方の電極との間に分極用電圧を印加して前記第2の領域を分極するために使用されることを特徴とする請求項5に記載の圧電トランスデューサ。
  7. 前記圧電セラミックス層は、少なくとも3層積層され、
    前記第1群の電極および第2群の電極は、圧電セラミックス層の間に位置することを特徴とする請求項5に記載の圧電トランスデューサ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかの圧電トランスデューサを複数の液室に跨って配置し、選択的に各液室の容積を変化させることにより該液室内の液体を噴射する液滴噴射装置において、
    前記各液室のほぼ中央位置に、前記圧電トランスデューサの第1の領域を対応させて配置し、各液室のほぼ中央よりも両端寄りに、前記圧電トランスデューサの第2の領域を対応させて配置したことを特徴とする液滴噴射装置。
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