JP4404105B2 - 圧電アクチュエータ、及び、この圧電アクチュエータを備えた液体噴射装置 - Google Patents

圧電アクチュエータ、及び、この圧電アクチュエータを備えた液体噴射装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧電アクチュエータ、及び、この圧電アクチュエータを備えた液体噴射装置に関する。
従来から、電界が作用したときの圧電層の変形(圧電歪)を利用して、種々の対象物を駆動する圧電アクチュエータが知られている。例えば、特許文献1には、ノズル及び圧力室を含む、インクジェットヘッドの流路ユニットの表面に配置されて、この流路ユニットに形成された圧力室内のインクに噴射圧力を付与する、インクジェットヘッド用の圧電アクチュエータが開示されている。この圧電アクチュエータは、流路ユニットの一表面に複数の圧力室を覆うように接合された、金属製の振動板と、この振動板に積層された圧電層と、圧電層の表面の、圧力室中央部と対向する領域に形成された個別電極とを有する、いわゆる、ユニモルフ構造のアクチュエータである。
ここで、圧電層はその厚み方向に分極されている。そして、個別電極と金属製の振動板(共通電極)との間に所定の駆動電圧が印加されたときには、両者に挟まれた圧電層の内部に、分極方向である厚み方向と平行な電界が作用する。すると、圧電層は、分極方向である厚み方向に伸び、分極方向に直交する面方向に収縮する。このとき、この圧電層の面方向に関する収縮変形に伴って、圧力室と対向する領域において振動板が圧力室側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。これにより、圧力室内の容積が減少し、圧力室内のインクに圧力が付与されることになる。
特開2006−304588号公報
特許文献1に記載されているような、従来のユニモルフ構造の圧電アクチュエータにおいては、駆動効率が低いという問題があった。即ち、所望の噴射圧力をインクに付与するのに必要な、所定量の変形を振動板に生じさせるために、個別電極と振動板の間に高い駆動電圧(電位差)を印加する必要があり、その結果、アクチュエータの消費電力が高くなるという問題が生じていた。
本発明の目的は、より駆動効率の高い圧電アクチュエータ、及び、このようなアクチュエータを備えた液体噴射装置を提供することである。
第1の発明の圧電アクチュエータは、基材の一表面に配置される振動板であって、前記基材の前記一表面における前記振動板の変形を許容する変形許容領域を覆った状態で、前記一表面の前記変形許容領域の周囲領域に接合される振動板と、前記振動板の片面の、少なくとも前記変形許容領域と対向する領域に積層された圧電層と、前記圧電層の一方の面の、前記変形許容領域と対向する領域のうちの一部領域に配置された第1電極と、前記圧電層の他方の面に、前記第1電極と対向するように配置された第2電極と、前記圧電層の前記一方の面、又は、前記他方の面の、平面視で前記第1電極と重ならない領域に配置された第3電極とを備え、
前記圧電層の、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分は、前記圧電層の厚み方向に平行な分極成分を有するように分極されるとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分は、少なくとも一部が前記変形許容領域に対向し、前記圧電層の面方向に平行な分極成分を有するように分極されており、
さらに、前記第1電極の電位と、前記第2電極の電位及び前記第3電極の電位とが異なるときに、前記圧電層の前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分に、前記圧電層の厚み方向に平行な電界が発生するとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分に、前記圧電層の面方向に平行な電界が発生するように構成されていることを特徴とするものである。
圧電層の変形許容領域と対向する領域に設けられた3種類の電極のうち、第1電極と第2電極は圧電層の両面にそれぞれ配置されて相対向している。また、第1電極と第3電極は、圧電層の面方向に関して異なる領域に配置されている。そのため、第1電極の電位が、第2電極の電位、及び、第3電極の電位とは異なっている状態では、圧電層の第1電極と第2電極に挟まれる部分において厚み方向に平行な電界が生じるとともに、第1電極と第3電極との間において面方向に平行な電界が生じる。
さらに、第1電極と第2電極との間においては、圧電層は厚み方向に分極されていることから、この部分においては電界と分極の方向が共に厚み方向となり、この厚み方向に伸びて面方向に縮む。一方、第1電極と第3電極との間においては、圧電層は面方向に分極されていることから、この部分においては電界と分極の方向が共に面方向となり、この面方向に伸びて厚み方向に縮む。
このように、基材の変形許容領域と対向する領域のうち、第1電極と第2電極に挟まれる領域と、圧電層の面方向に関して第1電極と第3電極の間の領域に、異なる変形をそれぞれ生じさせることができる。これにより、第1電極と、第2電極及び第3電極との間の電位差を低く抑えつつ、振動板を大きく変形させることが可能となる。即ち、圧電アクチュエータの駆動効率が向上する。
第2の発明の圧電アクチュエータは、前記第1の発明において、前記第2電極は、前記圧電層の前記他方の面において、前記第1電極と対向する領域内に収まるように配置されていることを特徴とするものである。このように、第2電極が、第1電極よりも一回り小さい形状に形成され、第1電極と対向する領域内に収まるように配置されていることから、第1電極から第2電極へ向かう電界が面方向に広がって、第1電極と第3電極との間に生じる面方向に平行な電界と干渉するのが極力防止される。
第3の発明の圧電アクチュエータは、前記第1又は第2の発明において、前記振動板は金属材料からなり、前記振動板と前記圧電層の間に絶縁材料層が介在していることを特徴とするものである。このように、振動板と圧電層の間に絶縁材料層が介在していることにより、3つの電極によって生じる電界とは別の外部電界が、振動板を通って圧電層に印加されるのが防止される。
第4の発明の圧電アクチュエータは、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記第1電極が配置される前記一部領域が、前記変形許容領域の中央部と対向する領域であり、
前記第3電極が配置される前記残り領域が、前記一部領域を囲む前記変形許容領域の周縁部と対向する領域であることを特徴とするものである。
この構成によれば、変形許容領域の中央部と対向する領域において、圧電層が面方向に収縮するとともに、その周囲の、変形許容領域の周縁部と対向する領域において、圧電層が面方向に伸びる。これにより、第1電極の電位と、第2電極の電位及び第3電極の電位との電位差を低く抑えつつ、振動板を、圧力室側へ大きく凸となるように変形させることが可能となる。
第5の発明の圧電アクチュエータは、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記第1電極が配置される前記一部領域が、前記変形許容領域の周縁部と対向する領域であり、
前記第3電極が配置される前記残り領域が、前記一部領域に囲まれた前記変形許容領域の中央部と対向する領域であることを特徴とするものである。
この構成によれば、変形許容領域の周縁部と対向する領域において、圧電層が面方向に収縮するとともに、その内側の、変形許容領域の中央部と対向する領域において、圧電層が面方向に伸びる。これにより、第1電極の電位と、第2電極の電位及び第3電極の電位との電位差を低く抑えつつ、振動板を圧力室と反対側へ大きく凸となるように変形させることが可能となる。
尚、第3電極は、第1電極とともに前記圧電層の前記一方の面に配置されていてもよい(第6の発明)。あるいは、第3電極は、第2電極とともに前記圧電層の前記他方の面に配置されていてもよい(第7の発明)。これらの構成によれば、第3電極を、第1電極、あるいは、第2電極と同時に形成することが可能となる。
第8の発明の圧電アクチュエータは、前記第1〜第7の何れかの発明において、前記第1電極は、その電位が、所定の基準電位とこの基準電位とは異なる駆動電位との間で切換えられるように構成され、前記第2電極の電位と前記第3電極の電位は、前記基準電位に常に保持されていることを特徴とするものである。このように、第2電極と第3電極の電位を、常に、第1電極の基準電位と同じ電位に保持することで、3種類の電極に印加される電位の種類を少なくすることができ、電源や配線等といった電送系のコストを低減することが可能となる。
第9の発明の圧電アクチュエータは、前記第1〜第8の何れかの発明において、前記第1電極と前記第3電極が、前記圧電層の面方向に沿って、間隔を空けて交互に配置されていることを特徴とするものである。このように、第1電極と第3電極が、圧電層の面方向に沿って交互に配置されることで、第1電極と第3電極の面方向間隔が狭まり、これら第1電極と第3電極との間の圧電層に生じる面方向の電界が強くなる。従って、この部分の圧電層をより大きく変形させることが可能となる。
第10の発明の圧電アクチュエータは、基材の一表面に配置される振動板であって、前記基材の前記一表面における前記振動板の変形を許容する変形許容領域を覆った状態で、前記一表面の前記変形許容領域の周囲領域に接合される振動板と、前記振動板の片面の、少なくとも前記変形許容領域と対向する領域に積層された圧電層と、前記圧電層の一方の面の、前記変形許容領域の中央部と対向する領域に配置された第1電極と、前記圧電層の他方の面に、前記第1電極と対向するように配置された第2電極と、前記圧電層の前記一方の面、又は、前記他方の面の、前記第1電極の周囲に配置された第3電極とを備え、
前記圧電層の、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分は、少なくとも一部が前記変形許容領域に対向し、前記圧電層の厚み方向に平行な分極成分を有するように分極されるとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分は、前記圧電層の面方向に平行な分極成分を有するように分極されており、
さらに、前記第1電極の電位と、前記第2電極の電位及び前記第3電極の電位とが異なるときに、前記圧電層の前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分に、前記圧電層の厚み方向に平行な電界が発生するとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分に、前記圧電層の面方向に平行な電界が発生するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、圧電層の圧力室と対向する領域の、第1電極と第2電極に挟まれる領域と、圧電層の面方向に関して第1電極と第3電極の間の領域に、異なる変形をそれぞれ生じさせることができる。これにより、第1電極と、第2電極及び第3電極との間の電位差を低く抑えつつ、振動板を大きく変形させることができる。つまり、圧電アクチュエータの駆動効率が向上する。
第11の発明の液体噴射装置は、その一表面において開口した圧力室及び前記圧力室に連通するノズルを含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に配置される圧電アクチュエータを備え、前記圧電アクチュエータを駆動させて前記圧力室内の液体に圧力を付与することで、前記ノズルから液体を噴射させる液体噴射装置であって、
前記圧電アクチュエータは、前記流路ユニットの一表面に、前記圧力室を覆うように接合される振動板と、前記振動板の片面の、少なくとも前記圧力室と対向する領域に積層された圧電層と、前記圧電層の一方の面の、前記圧力室と対向する領域のうちの一部領域に配置された第1電極と、前記圧電層の他方の面に、前記第1電極と対向するように配置された第2電極と、前記圧電層の前記一方の面、又は、前記他方の面の、平面視で前記第1電極と重ならない領域に配置された第3電極と、を有し、
前記圧電層の、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分は、前記圧電層の厚み方向に平行な分極成分を有するように分極されるとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分は、少なくとも一部が前記圧力室に対向し、前記圧電層の面方向に平行な分極成分を有するように分極されており、
さらに、前記第1電極の電位と、前記第2電極の電位及び前記第3電極の電位とが異なるときに、前記圧電層の前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分に、前記圧電層の厚み方向に平行な電界が発生するとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分に、前記圧電層の面方向に平行な電界が発生するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、圧電層の圧力室と対向する領域のうち、第1電極と第2電極に挟まれる領域と、圧電層の面方向に関して第1電極と第3電極の間の領域に、互いに異なる変形をそれぞれ生じさせることができるため、第1電極と、第2電極及び第3電極との間の電位差を低く抑えつつ、振動板を大きく変形させることができる。つまり、圧電アクチュエータの駆動効率が高くなり、低い駆動電圧で高い圧力を液体に付与することが可能となる。
本発明によれば、圧電層の圧力室と対向する領域のうち、圧電層の両面にそれぞれ配置された第1電極と第2電極に挟まれる領域と、圧電層の面方向に関して第1電極と第3電極の間に位置する領域に、異なる変形をそれぞれ生じさせることができる。そのため、第1電極と、第2電極及び第3電極との間の電圧を低く抑えつつ、振動板を大きく変形させることが可能となる。即ち、駆動効率の高い圧電アクチュエータが得られる。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、液体噴射装置として、ノズルへインクを移送し、さらに、ノズルから記録用紙に向けてインクを噴射するインクジェットヘッドに本発明を適用した一例である。
まず、本実施形態のインクジェットヘッド1を備えたインクジェットプリンタ100について簡単に説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ100は、図1の左右方向に移動可能なキャリッジ2と、このキャリッジ2に設けられ、記録用紙Pに対してインクを噴射するシリアル型のインクジェットヘッド1と、記録用紙Pを図1の前方へ搬送する搬送ローラ3を備えている。
インクジェットヘッド1は、キャリッジ2と一体的に図1の左右方向へ移動しつつ、図示しないインクカートリッジから供給されたインクを、その下面に配置されたノズル20(図2〜図6参照)から記録用紙Pに対してインクを噴射する。また、搬送ローラ3は、記録用紙Pを図1の前方へ搬送する。そして、インクジェットプリンタ100は、インクジェットヘッド1のノズル20から記録用紙Pへインクを噴射させながら、搬送ローラ3により記録用紙Pを前方へ搬送させることで、記録用紙Pに所望の画像や文字等を記録するように構成されている。
次に、インクジェットヘッド1について詳細に説明する。図2〜図5に示すように、インクジェットヘッド1は、ノズル20及び圧力室14を含むインク流路が形成された流路ユニット4と、圧力室14内のインクに圧力を付与することにより、流路ユニット4のノズル20からインクを噴射させる圧電アクチュエータ5とを備えている。
まず、流路ユニット4について説明する。図4、図5に示すように、流路ユニット4はキャビティプレート10、ベースプレート11、マニホールドプレート12、及びノズルプレート13を備えており、これら4枚のプレート10〜13が積層状態で接合されている。このうち、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12はステンレス鋼等からなる金属プレートであり、これら3枚のプレート10〜12に、後述するマニホールド17や圧力室14等のインク流路をエッチングにより容易に形成することができるようになっている。また、ノズルプレート13は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により形成され、マニホールドプレート12の下面に接着される。あるいは、このノズルプレート13も、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12と同様に、ステンレス鋼等からなる金属プレートであってもよい。
図2〜図5に示すように、4枚のプレート10〜13のうち、最も上方に位置するキャビティプレート10には、平面に沿って配列された複数の圧力室14がプレート10を上下に貫通する孔により形成されている。また、図5に示すように、隣接する圧力室14は隔壁部10aにより隔てられている。各圧力室14は、平面視で走査方向(図2の左右方向)に長い、略楕円形状に形成されている。また、複数の圧力室14は、紙送り方向(図2の上下方向)に千鳥状に2列に配列されている。
キャビティプレート10に形成された複数の圧力室14の下部はベースプレート11により覆われて、これら複数の圧力室14は流路ユニット4の上面においてそれぞれ開口している。さらに、後述する圧電アクチュエータ5の振動板30が流路ユニット4の上面に接合されることによって、複数の圧力室14が、上方から圧電アクチュエータ5に覆われた構造となっている。
図3、図4に示すように、ベースプレート11の、平面視で圧力室14の両端部と重なる位置には、それぞれ連通孔15,16が形成されている。また、マニホールドプレート12には、平面視で、2列に配列された圧力室14の連通孔15側の部分と重なるように、紙送り方向に延びる2つのマニホールド17が形成されている。これら2つのマニホールド17は、後述する振動板30に形成されたインク供給口18に連通しており、図示しないインクタンクからインク供給口18を介してマニホールド17へインクが供給される。さらに、マニホールドプレート12の、平面視で複数の圧力室14のマニホールド17と反対側の端部と重なる位置には、複数の連通孔16にそれぞれ連なる複数の連通孔19が形成されている。
さらに、ノズルプレート13の、平面視で複数の連通孔19に重なる位置には、複数のノズル20がそれぞれ形成されている。図2に示すように、複数のノズル20は、紙送り方向に沿って2列に配列された複数の圧力室14の、マニホールド17と反対側の端部とそれぞれ重なるように配置されている。つまり、複数のノズル20は、複数の圧力室14とそれぞれ対応して千鳥状に2列に配列されている。
そして、図4に示すように、マニホールド17は連通孔15を介して圧力室14に連通し、さらに、圧力室14は、連通孔16,19を介してノズル20に連通している。このように、流路ユニット4内には、マニホールド17から圧力室14を経てノズル20に至る個別インク流路21が複数形成されている。
次に、圧電アクチュエータ5について説明する。図2〜図6に示すように、圧電アクチュエータ5は、複数の圧力室14を覆うようにキャビティプレート10の上面に配置された振動板30と、この振動板30の上面を覆う絶縁材料層37と、絶縁材料層37で覆われた振動板30の上面に配置された圧電層31と、圧電層31の上面に配置された電極(第1電極32)及び電極(第3電極36)と、圧電層31の下面(絶縁材料層37と圧電層31の間)に配置された電極(第2電極34)とを備えている。
振動板30は、平面視で略矩形状の金属板であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などからなる。図4、図5に示すように、この振動板30は、キャビティプレート10の上面に複数の圧力室14を覆うように配設された状態で、その下面がキャビティプレート10の隔壁部10a(圧力室14の周囲領域)に接合されている。尚、振動板30が接合されるキャビティプレート10が本願発明の基材に相当し、また、キャビティプレート10に形成された圧力室14が本願発明の変形許容領域に相当する。
絶縁材料層37は、導電性を有する振動板30の上面の、複数の圧力室14と対向する領域に形成されている。この絶縁材料層37は、例えば、ポリイミド等の合成樹脂材料や、アルミナやジルコニア等の絶縁性セラミックス材料により形成することができる。
圧電層31は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなる。この圧電層31は、絶縁材料層37が形成された振動板30の上面に、複数の圧力室14を覆うように形成されている。この圧電層31は、エアロゾルデポジション法(AD法)、スパッタ法、蒸着法、ゾルゲル法、水熱合成法等を用いて、振動板30の上面に積層することができる。または、未焼成のグリーンシートを焼成することにより得られた圧電シートを、絶縁材料層37で覆われた振動板30の上面に貼り付けることにより、圧電層31を形成してもよい。
次に、圧電層31の上下両面に配置された、第1電極32、第2電極34、及び、第3電極36について、詳細に説明する。
図2〜図5に示すように、圧電層31の上面の、複数の圧力室14の中央部と対向する領域には、複数の第1電極32がそれぞれ配置されている。そして、複数の第1電極32は、複数の圧力室14にそれぞれ対応して、千鳥状に2列に配列されている。また、各第1電極32は、圧力室14よりも一回り小さい略楕円形の平面形状を有する。さらに、圧電層31の上面には、複数の第1電極32の一端部からそれらの長手方向に沿って、圧力室14と対向しない領域までそれぞれ引き出された、複数の接点部35も形成されている。
複数の接点部35は、複数の第1電極32を覆うように配設されるフレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit:FPC)を介して、図示しないドライバICと接続されている。そして、このドライバICによって、第1電極32の電位が、グランド電位(基準電位)と、このグランド電位とは異なる所定の駆動電位の、2種類の電位の間で切換えられるようになっている。
さらに、圧電層31の上面の、第1電極32と接点部35が形成された領域を除く、ほぼ全域に第3電極36が形成されている。言い換えれば、第3電極36は、各圧力室14の周縁部と対向する領域(接点部35が形成された領域を除く)において、第1電極32に対して面方向に離間し、且つ、この第1電極32を囲うように形成されている。さらに、第3電極36の、複数の圧力室14(第1電極32)とそれぞれ対向する部分は互いに導通している。また、図示はされていないが、この第3電極36は、前述したFPCと電気的に接続されており、さらに、このFPCを介してドライバICと接続されている。そして、第3電極36は、ドライバICにより、常にグランド電位に保持されている。
一方、圧電層31の下面(絶縁材料層37の表面)の複数の圧力室14との対向領域には、複数の第1電極32とそれぞれ対向する複数の第2電極34が配置されている。そして、これら複数の第2電極34も、複数の圧力室14にそれぞれ対応して、千鳥状に2列に配列されている。また、複数の第2電極34は、絶縁材料層37によって金属材料からなる振動板30と絶縁されている。
図2、図3、図6に示すように、各第2電極34は、対応する第1電極32よりもさらに一回り小さい略楕円形の平面形状を有し、第1電極32と対向する領域内に収まるように配置されている。また、各第2電極34の長手方向一端部(ノズル20側に位置する、図2の左右方向中央側の端部)からは、その第2電極34よりも幅の短い配線部38が、第2電極34の長手方向に沿って、図2の左右方向(走査方向)に関する中央部まで引き出されている。そして、図2に示すように、複数の第2電極34からそれぞれ引き出された複数の配線部は、2列の第2電極34の間において紙送り方向に延在する配線部39と接続されている。さらに、この配線部39は、流路ユニット4の長手方向一端部(図2の上端部)表面の、圧電層31が形成されていない領域まで引き出されて露出しており、この露出した端部に接点部40が設けられている。
そして、この接点部40が、前述したFPCに接続されることによって、複数の第2電極34がFPCを介してドライバICに接続されている。また、複数の第2電極34は、第3電極36と同じく、ドライバICにより常にグランド電位に保持されている。
尚、第1電極32、接点部35、第2電極34、及び、第3電極36は、それぞれ、金、銅、銀、パラジウム、白金、あるいは、チタンなどの導電性材料からなり、スクリーン印刷法、スパッタ法、あるいは、蒸着法等により形成される。さらに、第1電極32、接点部35、及び、第3電極36は、全て圧電層31の上面に配置されるものであるため、これらをスクリーン印刷等により同時に形成することが可能である。
以上説明したように、圧電層31の、圧力室14の中央部と対向する部分の上下面に第1電極32と第2電極34がそれぞれ配置されて、第1電極32と第2電極34が相対向している。そのため、第1電極32に正の駆動電位が印加されたときには、図7に示すように、第1電極32と、常にグランド電位に保持された第2電極34との間に挟まれた部分(以下、第1駆動部41ともいう)には、厚み方向に平行な、下向きの電界E1が生じる。
また、圧電層31の、圧力室14の周縁部と対向する部分の上面に、第3電極36が配置されている。そのため、第1電極32に駆動電位が印加されたときには、図7に示すように、第1電極32と、常にグランド電位に保持された第3電極36との間に位置する部分(以下、第2駆動部41ともいう)には、面方向に平行な、圧力室14の外側に向かう電界E2が生じる。
さらに、圧電層31の、相対向する第1電極32と第2電極34に挟まれた第1駆動部41と、面方向に関して第1電極32と第3電極36の間に位置する第2駆動部42とでは、分極方向も異なっている。具体的には、図7に示すように、圧電層31の第1駆動部41は、圧電層31の厚み方向に平行な(電界E1と平行な)、下向きの分極成分A1を有するように分極されている。一方、圧電層31の第2駆動部42は、圧電層31の面方向に平行な(電界E2と平行な)、圧力室14の外側に向かう分極成分A2を有するように分極されている。このような圧電層31の分極状態は、第1電極32と、第2電極34及び第3電極36との間に、駆動時における電位差(駆動電位とグランド電位の電位差)よりも高い電位差を印加して、第1駆動部41と第2駆動部42にそれぞれ強い電界を作用させることにより、実現することができる。
次に、インク噴射時における圧電アクチュエータ5の作用について説明する。
あるノズル20からインクの液滴を噴射する場合には、このノズル20に連通する圧力室14に対応する第1電極32に、ドライバICから駆動電位が印加される。
すると、図7に示すように、圧電層31の第1駆動部41において、駆動電位が印加された第1電極32と、グランド電位に保持されている第2電極34との間に電位差が生じ、第1駆動部41に厚み方向に平行な(下向きの)電界E1が作用する。また、この第1駆動部41は、厚み方向と平行な分極成分A1を有するように分極されている。従って、第1駆動部41においては、電界方向と分極方向が同じ方向となるため、図7に二点鎖線で示すように、第1駆動部41は厚み方向に伸びて面方向に収縮する。この第1駆動部41の収縮変形に伴って、振動板30の圧力室14と対向する部分が圧力室14側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。
これに加えて、圧電層31の第2駆動部42において、駆動電位が印加された第1電極32と、グランド電位に保持されている第3電極36との間に電位差が生じ、図7に示すように、第2駆動部42に、面方向に平行な(圧力室14の外側へ向く)電界E2が作用する。また、この第2駆動部42は、面方向と平行な分極成分A2を有するように分極されている。従って、第2駆動部42においては、電界方向と分極方向とが同じ方向になるため、図7に二点鎖線で示すように、第2駆動部42は、面方向に伸びて厚み方向に収縮する。このように、圧力室14の中央部に対向する第1駆動部41が面方向に収縮するのに加えて、さらに、その周囲の第2駆動部42が面方向に伸びることで、振動板30の凸状変形(圧力室14側への変位)がより一層大きくなる。
尚、前述したように、第2電極34は、第1電極32よりも一回り小さい形状に形成され、圧電層31の下面において第1電極32と対向する領域内に収まるように配置されている。従って、第1電極32から第2電極34へ向かう電界E1が面方向に広がって、第1電極32と第3電極36との間に生じる面方向に平行な電界E2と干渉するのが防止される。
また、振動板30と圧電層31との間に絶縁材料層37が介在していることから、3種類の電極32,34,36によって生じる電界E1,E2とは別の外部電界が、下方から振動板30を通って圧電層31に印加されて、電界E1,E2と干渉するのが防止される。
以上のようにして振動板30が圧力室14側へ凸に変形すると、圧力室14の容積が減少することになり、圧力室14内のインクに圧力が付与される。そして、この圧力室14に連通するノズル20からインクの液滴が噴射されることになる。
以上説明した本実施形態のインクジェットヘッド1によれば、次のような効果が得られる。
第1電極32に駆動電位が印加されると、圧電層31の圧力室14と対向する部分のうち、圧力室14の中央部と対向する第1駆動部41に、面方向に関する収縮変形が生じると同時に、その周囲の第2駆動部42に面方向に関する伸張変形が生じる。このように、第1駆動部41と第2駆動部42に互いに異なる変形をそれぞれ生じさせることで、振動板30をより一層大きく変形させることができる。つまり、第1電極32と、第2電極34及び第3電極36との間の電位差を低く抑えつつ、振動板30を大きく変形させることが可能となり、圧電アクチュエータ5の駆動効率が向上する。
また、第1電極32の電位がグランド電位(基準電位)と駆動電位の間で切換えられる一方で、第2電極34と第3電極36の電位は、ともに、第1電極32の基準電位であるグランド電位に保持される。これにより、3種類の電極32,34,36に印加する電位の種類を少なくして、電源や配線等の電送系にかかるコストを低減することが可能となる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、第3電極36は、圧電層31下面の、圧力室14の周縁部と対向する領域まで形成されている(図7参照)。しかし、第1電極32の周囲領域に面方向に平行な電界を生じさせることが可能であれば、第3電極36が圧力室14と対向する位置にある必要は必ずしもない。即ち、図8に示すように、第3電極36は、第1電極32の周囲領域で、且つ、圧力室14の縁よりもさらに外側の領域(圧力室14を区画する隔壁部10aと対向する領域)にのみ形成されていてもよい(変更形態1)。
2]図9に示すように、第1電極32と第3電極36が圧電層31の下面に配置されて、第2電極34が圧電層31の上面に配置されてもよい(変更形態2)。この場合、第1電極32と第2電極34との間に挟まれる圧電層31の第1駆動部41は上向きの分極成分A1を有するように分極されている。そして、第1電極32に駆動電位が印加されて、第1駆動部41には上向きの電界E1が作用すると、電界方向と分極方向が等しくなることから、この第1駆動部41は厚み方向に伸びて面方向に収縮する。
一方、面方向に関して第1電極32と第3電極36との間に位置する、圧電層31の第2駆動部42は、圧力室14の外側に向いた分極成分A2を有するように分極されている。そして、第1電極32に駆動電位が印加されたときに、圧力室14外側向きの電界E2が作用すると、電界方向と分極方向が等しくなることから、この第2駆動部42は面方向に伸びて厚み方向に収縮する。以上のように、第1駆動部41と第2駆動部42に互いに異なる変形が生じることから、図9に二点鎖線で示すように、振動板30及び圧電層31が、圧力室14側に凸となるように大きく変形することになる。
3]第1電極32と第3電極36が、圧電層31の異なる面にそれぞれ配置されてもよい。例えば、図10に示すように、第1電極32が圧電層31の上面に配置され、一方、第3電極36が、第2電極34と同じく圧電層31の下面に配置されていてもよい(変更形態3)。この場合には、第2電極34と第3電極36とを、スクリーン印刷等の方法を用いて、圧電層31の下面に同時に形成することが可能となる。
この変更形態3の構成において、面方向に関して第1電極32と第3電極36の間に位置する、圧電層31の第2駆動部42は面方向に平行な分極成分A2を有するように分極されている。そして、第1電極32に駆動電位が印加されると、第2駆動部42には、面方向に平行な、圧力室14の外側に向かう電界E2が作用するため、電界方向と分極方向が等しくなり、面方向に伸張する。従って、この変更形態3においても、前記実施形態と同様の作用・効果が得られる。
4]図11に示すように、駆動電位が印加される第1電極32(32a,32b)と、グランド電位に保持される第3電極36(36a,36b)が、圧電層31の面方向に沿って、間隔を空けて交互に配置されていてもよい(変更形態4)。ここで、交互に配置された第1電極32(32a,32b)と第3電極36(36a,36b)の間にそれぞれ位置する圧電層31の部分(第2駆動部42a〜42c)には、面方向に平行な分極成分(A2a〜A2c)をそれぞれ有するように分極されている。但し、隣接する第2駆動部42間では、分極方向は互いに逆になっている。そして、第1電極32に駆動電位が印加されると、第1電極32と第3電極36との間に位置する複数の第2駆動部42a〜42cのそれぞれにおいて、面方向に平行な分極成分A2a〜A2cと方向の等しい電界E2a〜E2cが生じ、これら第2駆動部42a〜42cがそれぞれ面方向に伸張して厚み方向に収縮する。
この変更形態4によれば、前記実施形態と比べて、第1電極32と第3電極36の面方向間隔が狭まることから、これら第1電極32と第3電極36との間に位置する複数の第2駆動部42a〜42cのそれぞれに作用する、面方向の電界E2a〜E2cが強くなる。従って、第2駆動部42a〜42cをより大きく変形させることができ、圧電アクチュエータの駆動効率を一層高めることが可能になる。
5]図12に示すように、圧電層31の、圧力室14の周縁部と対向する領域の両面に第1電極52と第2電極54が配置されるとともに、圧力室14の中央部と対向する領域に、第3電極56が配置されていてもよい(変更形態5)。
第1電極52と第2電極54に挟まれた、圧電層31の圧力室14の周縁部と対向する部分(第1駆動部61)は、厚み方向に平行な、下向きの分極成分A3を有するように分極されている。また、面方向に関して第1電極52と第3電極56との間に位置する、圧力室14中央側の部分(第2駆動部62)は、面方向に平行な、圧力室14の外側に向かう分極成分A4を有するように分極されている。
そして、第1電極52に駆動電位が印加されると、圧力室14の周縁部と対向する第1駆動部61には、厚み方向に平行な、下向きの電界E3が作用し、第1駆動部61は厚み方向に伸びて面方向に収縮する。一方、圧力室14の中央側に位置する第2駆動部62には、面方向に平行な、圧力室14外側に向かう電界E4が作用し、第2駆動部62は面方向に伸びて厚み方向に収縮する。このように、第1駆動部61を面方向に収縮させるとともに、第2駆動部62を面方向に伸張させることで、図12の二点鎖線で示すように、振動板30を、圧力室14と反対側に凸となるように、大きく変形させることができる。
6]第1電極と第2電極に挟まれる第1駆動部に、厚み方向と平行な電界を作用させるとともに、第1電極と第3電極の間に位置する第2駆動部に、面方向と平行な電界を作用させることが可能であれば、3種類の電極へ印加する電位の組み合わせは、前記実施形態のものに限られない。例えば、第2電極と第3電極の電位は異なっていてもよい。あるいは、第1電極に、第2電極、及び、第3電極の電位よりも低い電位が印加されることにより、第1駆動部及び第2駆動部に電界が作用するように構成されていてもよい。
7]前記実施形態では、振動板30が金属材料で形成されていることから、この振動板30と、圧電層31の下面に配置される電極(第2電極34)との間に、振動板30と電極34との間を絶縁する絶縁材料層37が介装されている(図7参照)。しかし、振動板が絶縁性材料(例えば、ポリイミド等の合成樹脂材料、アルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料)で形成されている場合など、振動板の上面が絶縁性を有する面である場合には、絶縁材料層は不要である。また、このように、振動板自身が絶縁性を有する場合には、3種類の電極によって生じる電界とは別の外部電界が、振動板を通って圧電層に印加されるのが確実に防止される。
以上、本発明の実施の形態として、圧力室内のインクに噴射圧力を付与する、インクジェットヘッドの圧電アクチュエータに本発明を適用した例を挙げて説明したが、本発明の適用対象は、これに限られるものではない。例えば、マイクロ総合分析システム(μTAS)内部で薬液や生化学溶液等の液体を移送する液体移送装置、マイクロ化学システム内部で溶媒や化学溶液等の液体を移送する液体移送装置等の、液体移送アクチュエータとしての圧電アクチュエータにも本発明を適用することができる。
さらに、本発明の適用対象は、インクなどの液体に圧力を付与するためのアクチュエータに限られない。即ち、基材の変形許容領域において積層体の変形を許容しつつ、その積層体の変形により種々の対象物を押圧駆動するアクチュエータなど、液体噴射以外の用途に用いられる圧電アクチュエータにも本発明を適用することが可能である
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2に示すインクジェットヘッドの一部拡大平面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 振動板を覆う絶縁材料層の上面から見た、インクジェットヘッドの一部拡大平面図である。 圧電層に作用する電界の方向、及び、分極の方向を示す、圧電アクチュエータの一部拡大断面図である。 変更形態1の圧電アクチュエータの一部拡大断面図である。 変更形態2の圧電アクチュエータの一部拡大断面図である。 変更形態3の圧電アクチュエータの一部拡大断面図である。 変更形態4の圧電アクチュエータの一部拡大断面図である。 変更形態5の圧電アクチュエータの一部拡大断面図である。
1 インクジェットヘッド
4 流路ユニット
5 圧電アクチュエータ
14 圧力室
30 振動板
31 圧電層
32 第1電極
34 第2電極
36 第3電極
37 絶縁材料層
52 第1電極
54 第2電極
56 第3電極

Claims (11)

  1. 基材の一表面に配置される振動板であって、前記基材の前記一表面における前記振動板の変形を許容する変形許容領域を覆った状態で、前記一表面の前記変形許容領域の周囲領域に接合される振動板と、
    前記振動板の片面の、少なくとも前記変形許容領域と対向する領域に積層された圧電層と、
    前記圧電層の一方の面の、前記変形許容領域と対向する領域のうちの一部領域に配置された第1電極と、
    前記圧電層の他方の面に、前記第1電極と対向するように配置された第2電極と、
    前記圧電層の前記一方の面、又は、前記他方の面の、平面視で前記第1電極と重ならない領域に配置された第3電極と、を備え、
    前記圧電層の、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分は、前記圧電層の厚み方向に平行な分極成分を有するように分極されるとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分は、少なくとも一部が前記変形許容領域に対向し、前記圧電層の面方向に平行な分極成分を有するように分極されており、
    さらに、前記第1電極の電位と、前記第2電極の電位及び前記第3電極の電位とが異なるときに、前記圧電層の前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分に、前記圧電層の厚み方向に平行な電界が発生するとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分に、前記圧電層の面方向に平行な電界が発生するように構成されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記第2電極は、前記圧電層の前記他方の面において、前記第1電極と対向する領域内に収まるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 前記振動板は金属材料からなり、
    前記振動板と前記圧電層の間に絶縁材料層が介在していることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電アクチュエータ。
  4. 前記第1電極が配置される前記一部領域が、前記変形許容領域の中央部と対向する領域であり、前記第3電極が配置される前記残り領域が、前記一部領域を囲む前記変形許容領域の周縁部と対向する領域であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
  5. 前記第1電極が配置される前記一部領域が、前記変形許容領域の周縁部と対向する領域であり、前記第3電極が配置される前記残り領域が、前記一部領域に囲まれた前記変形許容領域の中央部と対向する領域であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
  6. 前記第3電極が、前記第1電極とともに前記圧電層の前記一方の面に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
  7. 前記第3電極が、前記第2電極とともに前記圧電層の前記他方の面に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
  8. 前記第1電極は、その電位が、所定の基準電位とこの基準電位とは異なる駆動電位との間で切換えられるように構成され、
    前記第2電極の電位と前記第3電極の電位は、前記基準電位に常に保持されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
  9. 前記第1電極と前記第3電極が、前記圧電層の面方向に沿って、間隔を空けて交互に配置されていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の圧電アクチュエータ。
  10. 基材の一表面に配置される振動板であって、前記基材の前記一表面における前記振動板の変形を許容する変形許容領域を覆った状態で、前記一表面の前記変形許容領域の周囲領域に接合される振動板と、
    前記振動板の片面の、少なくとも前記変形許容領域と対向する領域に積層された圧電層と、
    前記圧電層の一方の面の、前記変形許容領域の中央部と対向する領域に配置された第1電極と、
    前記圧電層の他方の面に、前記第1電極と対向するように配置された第2電極と、
    前記圧電層の前記一方の面、又は、前記他方の面の、前記第1電極の周囲に配置された第3電極と、を備え、
    前記圧電層の、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分は、前記圧電層の厚み方向に平行な分極成分を有するように分極されるとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分は、少なくとも一部が前記変形許容領域に対向し、前記圧電層の面方向に平行な分極成分を有するように分極されており、
    さらに、前記第1電極の電位と、前記第2電極の電位及び前記第3電極の電位とが異なるときに、前記圧電層の前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分に、前記圧電層の厚み方向に平行な電界が発生するとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分に、前記圧電層の面方向に平行な電界が発生するように構成されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  11. その一表面において開口した圧力室及び前記圧力室に連通するノズルを含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットの一表面に配置される圧電アクチュエータを備え、前記圧電アクチュエータを駆動させて前記圧力室内の液体に圧力を付与することで、前記ノズルから液体を噴射させる液体噴射装置であって、
    前記圧電アクチュエータは、
    前記流路ユニットの一表面に、前記圧力室を覆うように接合される振動板と、
    前記振動板の片面の、少なくとも前記圧力室と対向する領域に積層された圧電層と、
    前記圧電層の一方の面の、前記圧力室と対向する領域のうちの一部領域に配置された第1電極と、
    前記圧電層の他方の面に、前記第1電極と対向するように配置された第2電極と、
    前記圧電層の前記一方の面、又は、前記他方の面の、平面視で前記第1電極と重ならない領域に配置された第3電極と、を有し、
    前記圧電層の、前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分は、前記圧電層の厚み方向に平行な分極成分を有するように分極されるとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分は、少なくとも一部が前記圧力室に対向し、前記圧電層の面方向に平行な分極成分を有するように分極されており、
    さらに、前記第1電極の電位と、前記第2電極の電位及び前記第3電極の電位とが異なるときに、前記圧電層の前記第1電極と前記第2電極に挟まれた部分に、前記圧電層の厚み方向に平行な電界が発生するとともに、前記圧電層の、その面方向に関して前記第1電極と前記第3電極の間に位置する部分に、前記圧電層の面方向に平行な電界が発生するように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
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