JP2003008091A - ダイアフラム型圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッド - Google Patents

ダイアフラム型圧電アクチュエータ及びインクジェットヘッド

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JP2003008091A
JP2003008091A JP2001192875A JP2001192875A JP2003008091A JP 2003008091 A JP2003008091 A JP 2003008091A JP 2001192875 A JP2001192875 A JP 2001192875A JP 2001192875 A JP2001192875 A JP 2001192875A JP 2003008091 A JP2003008091 A JP 2003008091A
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piezoelectric body
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upper electrode
peripheral
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JP2001192875A
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Koio Ikeda
鯉雄 池田
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Oki Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製作が容易でダイアフラムの変位量が大きく、
かつ、ダイアフラムの変位が高速なダイアフラム型圧電
アクチュエータを提供すること、及び、該ダイアフラム
型圧電アクチュエータを使用することによって、キャビ
ティの体積変化が大きく、かつ、高速で、インクの噴出
量が多く、小型化されたされるようにする。 【解決手段】薄膜状の基板21及び該基板21上に形成
された薄膜状の圧電体23を備えるダイアフラムと、該
圧電体23の上面及び下面に取り付けられ、少なくとも
一方が複数の領域に分割された電極とを有するか、又
は、前記ダイアフラムの中央部と周縁部とで前記圧電体
の分極の向きが互いに逆になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイアフラム型圧
電アクチュエータ及びインクジェットヘッドに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットヘッドにおいて
は、圧電体層を含むダイアフラムを備えるアクチュエー
タを使用し、前記ダイアフラムを湾曲させて変位させる
ことによってキャビティの容積を変化させて、インクを
噴射させるようになっている。この場合、前記ダイアフ
ラムの中央部付近にだけ電界が加わるように電極が配置
されている。そして、該電極に電圧を印加して、前記ダ
イアフラムを湾曲させて変位させるようになっている。
【0003】図20は従来のダイアフラム型圧電アクチ
ュエータを湾曲させた状態を示す断面図、図21は従来
のインクジェットヘッドにおけるダイアフラム型圧電ア
クチュエータを湾曲させた状態を示す断面図である。
【0004】図において10はダイアフラム型の圧電ア
クチュエータであり、薄膜部16を備える支持体11及
び該支持体上に積層された圧電体13を有する。そし
て、前記薄膜部16及び該薄膜部16に対応する圧電体
13がダイアフラムを構成する。また、前記薄膜部16
と圧電体13との間、及び、圧電体13の上面には図示
されない電極が形成される。
【0005】そして、該電極に電圧を印加すると圧電体
13に圧電歪(ひずみ)が生じて、すなわち、電気機械
エネルギー変換が行われて、図20に示されるように、
ダイアフラムが湾曲して変位するようになっている。
【0006】また、前記圧電アクチュエータ10にノズ
ル孔が穿(せん)設されたノズル板14を取り付ける
と、図21に示されるようなインクジェットヘッド12
を得ることができる。ここで、15はインクが充填(て
ん)されるキャビティであり、圧電アクチュエータ10
のダイアフラムが湾曲して変位することによって、図に
示されるように、容積が減少して、内部のインクをイン
ク孔から噴出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のダイアフラム型圧電アクチュエータにおいては、ダ
イアフラムの変位量を大きくすることが困難であった。
このため、ダイアフラム型圧電アクチュエータを取り付
けたインクジェットヘッドの場合、キャビティの体積変
化が小さくなり、インクの噴出量が少なくなってしま
う。また、該インクの噴出量を確保しようとすると、ダ
イアフラムのサイズを大きくする必要があり、インクジ
ェットヘッドを小型化することができなかった。
【0008】さらに、ダイアフラムのサイズを大きくす
ると、キャビティの体積変化を大きくすることができる
が、応答速度が低くなってしまう。すなわち、体積変化
量と応答速度とを同時に得ることができない。また、ダ
イアフラムを厚くすると、応答速度を高くすることはで
きるが、高電圧を印加する必要がある。
【0009】そして、ダイアフラム型圧電アクチュエー
タにおいて、ダイアフラムの変位量を大きくし、かつ、
ダイアフラムの変位を高速にするためには、理想的な電
界を簡単に分布させることが必要である。このため、圧
電体の膜を基板上にパターニングする方法も提供されて
いるが、この場合、アクチュエータを製作するプロセス
が複雑になるとともに製作コストが高くなってしまう。
また、さらに高いパターニング精度を得ることも困難で
ある。
【0010】本発明は、前記従来のダイアフラム型圧電
アクチュエータ及びインクジェットヘッドの問題点を解
決して、製作が容易でダイアフラムの変位量が大きく、
かつ、ダイアフラムの変位が高速なダイアフラム型圧電
アクチュエータを提供すること、及び、該ダイアフラム
型圧電アクチュエータを使用することによって、キャビ
ティの体積変化が大きく、かつ、高速で、インクの噴出
量が多く、小型化されたインクジェットヘッドを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のダ
イアフラム型圧電アクチュエータにおいては、薄膜状の
基板及び該基板上に形成された薄膜状の圧電体を備える
ダイアフラムと、前記圧電体の上面及び下面に取り付け
られ、少なくとも一方が複数の領域に分割された電極と
を有する。
【0012】本発明の他のダイアフラム型圧電アクチュ
エータにおいては、さらに、薄膜状の基板及び該基板上
に形成された薄膜状の圧電体を備え、前記圧電体の上面
及び下面に取り付けられた電極を有し、前記圧電体は、
中央部と周縁部分とにおいて互いに逆向きに分極するよ
うに形成される。
【0013】本発明のインクジェットヘッドにおいて
は、薄膜状の基板及び該基板上に形成された薄膜状の圧
電体を備えるダイアフラム、前記圧電体の上面及び下面
に取り付けられ、少なくとも一方が複数の領域に分割さ
れた電極、並びに、前記ダイアフラムの一方に形成され
たキャビティを備えるダイアフラム型圧電アクチュエー
タと、前記キャビティに対応する位置にノズルが設けら
れ、前記ダイアフラム型圧電アクチュエータに取り付け
られたノズル板とを有する。
【0014】本発明の他のインクジェットヘッドにおい
ては、さらに、薄膜状の基板及び該基板上に形成された
薄膜状の圧電体を備えるダイアフラム、前記圧電体の上
面及び下面に取り付けられた電極、並びに、前記ダイア
フラムの一方に形成されたキャビティを備えるダイアフ
ラム型圧電アクチュエータと、前記キャビティに対応す
る位置にノズルが設けられ、前記ダイアフラム型圧電ア
クチュエータに取り付けられたノズル板を有し、前記圧
電体は、中央部と周縁部分とにおいて互いに逆向きに分
極するように形成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施の形態における
ダイアフラム型圧電アクチュエータの断面図、図2は本
発明の第1の実施の形態におけるダイアフラム型圧電ア
クチュエータの斜視図である。
【0017】図に示されるように、基板21の片面に下
部電極22、圧電体23及び上部電極を堆(たい)積さ
せ、圧電体23等が堆積されていない方の面から基板2
1にエッチング加工を施すことによってキャビティ25
を形成して、ダイアフラム型圧電アクチュエータとして
のアクチュエータ20を製作する。
【0018】そして、該アクチュエータ20は、インク
ジェットヘッドとして使用することもできるが、諸々の
粒子や波動を偏向させる用途として使用することもでき
る。例えば、ダイアフラム上に形成した鏡面に光を入射
させ、アクチュエータ20を駆動させて反射光の方向を
偏向させることによって、表示デバイスや光スイッチと
して使用することができる。
【0019】なお、一般に、インクジェットヘッドにお
いては、圧電体層を含むダイアフラムを備えるアクチュ
エータを使用し、該ダイアフラムを湾曲させて変位させ
ることによってキャビティの容積を変化させて、インク
を噴射させるようになっている。この場合、前記ダイア
フラムに配置される電極に電圧を印加して、前記ダイア
フラムを湾曲させて変位させるようになっている。
【0020】そして、本実施の形態において、前記上部
電極は周縁上部電極24と中央上部電極27とに分離さ
れる。
【0021】「従来の技術」において説明した従来のイ
ンクジェットヘッド12においては、キャビティ15の
容積を減少させてインクを噴出する場合、図21に示さ
れるように、ダイアフラムの中央部を内側に凸に変形さ
せ、一方、ダイアフラムの周縁部を外側に凸に変形させ
るようになっている。
【0022】この場合、圧電アクチュエータ10の動作
を子細に観察すると、ダイアフラムの中央部の電極に電
圧を印加した時、圧電体13の中央部に圧電歪が生じ、
ダイアフラムの中央部がキャビティ15の内側に凸にな
るように湾曲することが分かる。
【0023】その結果、ダイアフラムはキャビティ15
の内側に向かって変位してキャビティ15の容積が小さ
くなる。この時、ダイアフラムの周縁部は、ダイアフラ
ムの中央部の湾曲に起因して外側に凸になるように湾曲
することが観察される。すなわち、ダイアフラムの周縁
部は受動的に外側に凸になるように湾曲することが観察
される。
【0024】このことから、本発明の発明者は、ダイア
フラムの周縁部に、ダイアフラムの中央部と逆向きの湾
曲を自発的に生じさせると、ダイアフラムの変位量を大
きくすることができ、キャビティ15の容積変化をさら
に大きく得ることができることに想到した。
【0025】そして、ダイアフラムの周縁部と中央部と
にそれぞれ互いに逆向きの湾曲を自発的に生じさせてキ
ャビティ15の容積の大きな変化を得るためには、ダイ
アフラムの両領域の圧電体13にそれぞれ独立した互い
に逆向きの圧電歪を生じさせればよいということを見出
した。また、ダイアフラムの周縁部だけに電界を与える
だけでも、従来におけるアクチュエータと同程度のキャ
ビティ15の容積の変化を得ることができるが、大きな
キャビティ15の容積変化を得るためにダイアフラムの
周縁部の制御された位置に電極を配置し、かつ、ダイア
フラムの中央部にも電極を併設することによって、極め
て大きなキャビティ15の容積変化を得ることができる
ことも見出した。
【0026】このような本発明の発明者の知見に基づ
き、本実施の形態においては前記上部電極を周縁上部電
極24と中央上部電極27とに分離して形成する。
【0027】この場合、上面に数〔μm〕の深さまで高
濃度にボロン(B)をドープした(100)又は(11
0)単結晶シリコン基板から成る基板21上の全面に、
下部電極22として白金(Pt)等の金属を数十〔n
m〕堆積させる。さらに、前記下部電極22上の全面に
c軸が基板21の法線方向に平行になるように圧電体2
3としてPZT膜を厚さ数〔μm〕でMOCVD法等で
堆積させる。
【0028】そして、前記圧電体23上に厚さ数十〔n
m〕の白金等の金属をダイアフラムの周縁部付近と中央
部付近とにそれぞれスパッタリング法で堆積させ、周縁
上部電極24と中央上部電極27とする。なお、上部電
極24、27のパターニングはリフトオフプロセスによ
る。
【0029】そして、ダイアフラムの幅をw4とし、圧
電体23の厚さをd1とすると、ダイアフラムの周縁部
の周縁上部電極24のダイアフラム上に位置しない部分
の幅w2を、 0.5×d1<w2 となるようにする。また、ダイアフラムの周縁部の周縁
上部電極24のダイアフラム上に位置する部分の幅w1
を、 0.05×w4<w1<0.45×w4 となるようにする。さらに、ダイアフラムの中央部の中
央上部電極27の幅w3を、 0.05×w4<w3/2<0.45×w4 となるようにする。
【0030】また、周縁上部電極24のダイアフラム上
に位置しない部分の幅w2が0.5×d1に比べてはる
かに大きくても、ダイアフラムの大きな変形を得るため
の障害にはならないが、周縁上部電極24のダイアフラ
ム上に位置しない部分の幅w2が大きすぎると、上部電
極と下部電極22との間の静電容量が大きくなり、アク
チュエータ20を駆動させる時に駆動電源の負担が大き
くなったり、アクチュエータ20の応答速度が低くなっ
たりしてしまう。
【0031】ダイアフラムの中央部の中央上部電極27
と周縁部の周縁上部電極24との間に、圧電体23の厚
さと同程度又はそれ以上の幅g1の間隔を形成する。な
お、本実施の形態においては、下部電極22がアクチュ
エータ20の上部の全面に分布していて、上部電極が周
縁上部電極24と中央上部電極27とにパターニングさ
れているが、前記上部電極を全面電極とし、下部電極2
2を周縁電極と中央電極とにパターニングしてもよい。
【0032】また、本実施の形態において、圧電体23
としてPZTをアクチュエータ20の上部の全面に堆積
しているが、PZTをパターニングして、圧電歪を生じ
させるための応力を発生させる必要のない領域に、PZ
Tが分布しないようにしてもよい。この場合、ダイアフ
ラムの剛性が小さくなって応答速度が低下するが、ダイ
アフラムの変位量が大きくなり、キャビティ25の容積
変化が大きくなるという利点もある。
【0033】次に、基板21の裏面の全面にSiO2
を形成し、フォトリソグラフィー法でキャビティになる
部分のSiO2 膜を除去してエッチング窓を形成する。
そして、基板20の上面をワックスで保護して、KOH
等のエッチャントを用いて前記エッチング窓からエッチ
ングを進行させると、エッチングレートの結晶面異方性
によって台形断面又は長方形断面のキャビティ25が形
成されていく。
【0034】ここで、基板20上面近傍の厚さ数〔μ
m〕の高濃度のボロン添加層は、エッチングレートが低
いので、エッチングされずに残留する。これにより、厚
さが数〔μm〕の単結晶シリコンから成る支持体薄膜部
28、下部電極22、圧電体23、周縁上部電極24及
び中央上部電極27から構成されるダイアフラムが形成
される。
【0035】そして、PZT膜は、堆積させただけでダ
イアフラムの法線方向に自発分極が自然分極によって生
じ、圧電性を奏する場合がある。この場合、その自発分
極のダイアフラムの法線方向の成分の向きが、ダイアフ
ラム上で一様であり、かつ、自発分極の大きさが所望の
大きさである時は、PZTの分極処理を施す必要がな
い。しかし、そうでない時は、ダイアフラムの法線方向
に分極処理を施してPZTに圧電性を与える必要があ
る。
【0036】次に、前記構成のダイアフラム型圧電アク
チュエータの動作について説明する。
【0037】図3は本発明の第1の実施の形態における
ダイアフラムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面
図である。
【0038】この場合、上部電極と下部電極22との間
に電圧を印加すると、前記上部電極と下部電極22とに
挟まれた圧電体23には図における横方向に伸長又は収
縮するように応力が発生して圧電歪が生じ、ダイアフラ
ムが湾曲する。すなわち、圧電体23であるPZTが横
方向に伸張する向きの電圧を上部電極と下部電極22と
の間に印加すると、上部電極が分布する領域のダイアフ
ラムが上に凸になるように湾曲し、逆向きの電圧を加え
ると上部電極が分布する領域のダイアフラムは下に凸に
なるように湾曲する。
【0039】ここで、中央上部電極27と下部電極22
との間にダイアフラムがキャビティ25の内側に凸、す
なわち、下に凸になるような向きの電圧を印加する。一
方、ダイアフラムの周縁上部電極24と下部電極22と
の間にダイアフラムがキャビティ25の外側に凸、すな
わち、上に凸になるような向きの電圧を印加する。する
と、図3に示されるように、ダイアフラムが下方に変位
してキャビティ25の容積は小さくなる。
【0040】また、中央上部電極27と下部電極22と
の間及び周縁上部電極24と下部電極22との間に逆向
きの電圧を印加すると、ダイアフラムは上方に変位し
て、キャビティ25の容積は大きくなる。
【0041】なお、中央上部電極27と下部電極22と
の間及び周縁上部電極24と下部電極22との間に逆向
きの電圧を印加する手段は、一般的なものであり、その
説明を省略する。
【0042】このように、ダイアフラムの周縁部及び中
央部に電極が形成されたアクチュエータ20の場合、中
央部のダイアフラムだけに電界が加わるものと比較し
て、周縁部及び中央部の電極で圧電体23に加わる電界
の大きさが同じである場合は、キャビティ25の体積変
化を2倍以上にすることができることが、計算機シミュ
レーション及び変位測定実験から分かっている。
【0043】次に、本実施の形態におけるダイアフラム
型圧電アクチュエータの製造例を示す。
【0044】まず、上面に2〜3〔μm〕の深さまで高
濃度にボロンをドープした(100)単結晶シリコン基
板を用い、該単結晶シリコン基板上面の全面に白金をス
パッタリングして下部電極22を形成する。そして、該
下部電極22の上面に圧電体23としてPZT膜をMO
CVD法で堆積させ、前記圧電体23の厚さd1を2〜
3〔μm〕とする。
【0045】続いて、PZT層にはダイアフラム法線方
向の分極を一様に自発分極によって発生させる。また、
ダイアフラムの幅w4を200〔μm〕とする。
【0046】さらに、ダイアフラム上の上部電極の寸法
は、周縁上部電極24のダイアフラム上に位置しない部
分の幅w2を50〔μm〕とし、ダイアフラム上に位置
する部分の幅w1を23〔μm〕とし、中央上部電極2
7の幅w3を104〔μm〕とし、前記中央上部電極2
7と周縁上部電極24との間の間隔g1の幅を25〔μ
m〕とする。
【0047】そして、結晶面選択性エッチングによって
支持体薄膜部28の厚さを2〜3〔μm〕に成形加工す
る。
【0048】これにより、本実施の形態におけるダイア
フラム型圧電アクチュエータとしてのアクチュエータ2
0を得ることができる。
【0049】このようにして製造したアクチュエータ2
0において、下部電極22に電位0〔V〕を与え、中央
上部電極27に電位14〔V〕を与えた場合、ダイアフ
ラムの中央の変位は0.15〔μm〕であった。また、
周縁上部電極24に電位−14〔V〕を与えた場合も、
ダイアフラムの中央の変位は0.15〔μm〕であっ
た。さらに、中央上部電極27と周縁上部電極24とに
同時にそれぞれ14〔V〕と−14〔V〕の電位を与え
た場合、ダイアフラムの中央の変位は0.35〔μm〕
であった。すなわち、前記中央上部電極27及び周縁上
部電極24の両方に電圧を印加した場合の変位量は、前
記中央上部電極27又は周縁上部電極24のいずれかに
電圧を印加した場合の変位量の2.3倍である。
【0050】このことから、本実施の形態におけるアク
チュエータ20は、中央上部電極27と下部電極22と
の間及び周縁上部電極24と下部電極22との間にそれ
ぞれ逆向きの電圧を印加するので、ダイアフラムの中央
部だけに電極が形成されている前記従来の圧電アクチュ
エータ10と比較して、ダイアフラムが大きく変位し
て、キャビティ25の容積変化も大きくなることが分か
る。
【0051】このように、本実施の形態においては、上
部電極をダイアフラムの中央部に位置する中央上部電極
27と、周縁部に位置する周縁上部電極24とに分離し
て、前記周縁上部電極24及び中央上部電極27の幅を
前述されたような値にする。
【0052】そのため、ダイアフラムの変位量が大きく
なり、キャビティ25の容積変化も大きくなるので、必
要な容積変化を得るための電圧を低くすることができ
る。
【0053】また、ダイアフラムが小さくても、ダイア
フラムの変位量及びキャビティ25の容積変化を大きく
することができるので、アクチュエータ20を小型化す
ることができる。さらに、ダイアフラムの湾曲運動の応
答速度が高くなるので、共振周波数が高くなる。
【0054】この場合、ダイアフラムの中央部だけ、又
は、周縁部だけに電極がある場合と比較して、ダイアフ
ラムの変位量が大きく、キャビティ25の容積変化も大
きくすることができる。
【0055】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、その説明を省略する。また、本実施の
形態におけるダイアフラム型圧電アクチュエータの製造
方法については、前記第1の実施の形態におけるダイア
フラム型圧電アクチュエータの製造方法と類似してい
て、上部電極のパターンが異なるだけであり、その他の
点については同じである。
【0056】図4は本発明の第2の実施の形態における
ダイアフラム型圧電アクチュエータの断面図、図5は本
発明の第2の実施の形態におけるダイアフラム型圧電ア
クチュエータの斜視図である。
【0057】この場合、上部電極はダイアフラムの周縁
部の付近の周縁上部電極34と中央部付近の中央上部電
極37a、37bとから成る。そして、中央上部電極3
7aと中央上部電極37bとの間には間隔g3が設けら
れている。
【0058】また、ダイアフラムの幅をw4とし、圧電
体23の厚さをd2とすると、周縁上部電極34のダイ
アフラム上に位置しない部分の幅w2は、0.5×d2
<w2になるようにする。
【0059】また、周縁上部電極34のダイアフラム上
に位置しない部分の幅w2が0.5×d2に比べてはる
かに大きくても、ダイアフラムの大きな変形を得るため
の障害にはならないが、周縁上部電極34と下部電極2
2との間の静電容量が大きくなり、アクチュエータ30
を駆動させる時に駆動電源の負担が大きくなったり、ア
クチュエータ30の応答速度が低くなったりしてしま
う。
【0060】一方、ダイアフラムの周縁上部電極34の
ダイアフラム上に位置する部分の幅w1を、 0.05×w4<w1<0.45×w4 になるようにする。
【0061】また、ダイアフラムの中央上部電極37a
の幅w5を、 0.05×w4<w5<0.45×w4 になるようにし、ダイアフラムの中央上部電極37bの
幅w6を、 0.05×w4<w6<0.45×w4 になるようにする。
【0062】そして、ダイアフラムの中央上部電極37
aと周縁上部電極34との間、及びダイアフラムの中央
上部電極37bと周縁上部電極34との間には、圧電体
23の厚さd2と同程度かそれ以上の幅g2の間隔を設
ける。
【0063】次に、前記構成のダイアフラム型圧電アク
チュエータの動作について説明する。
【0064】図6は本発明の第2の実施の形態における
ダイアフラムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面
図である。
【0065】この場合、圧電体23の上下の電極間に電
圧を印加すると、該上下の電極に挟まれた圧電体23に
は図における横方向に伸長又は収縮するように応力が発
生し、その結果、ダイアフラムが湾曲する。すなわち、
圧電体23が横方向に伸張する向きの電圧を上部電極と
下部電極22との間に印加すると、上部電極が分布する
領域のダイアフラムが上に凸になるように湾曲し、逆向
きの電圧を加えると上部電極が分布する領域のダイアフ
ラムは下に凸になるように湾曲する。
【0066】ここで、ダイアフラムの中央上部電極37
a、37bにダイアフラムがキャビティ25の内側に凸
になるような向きの電圧を印加し、ダイアフラムの周縁
上部電極34にダイアフラムがキャビティ25の外側に
凸になるように湾曲するような向きの電圧を印加する
と、キャビティ25の容積は図6に示されるように小さ
くなる。
【0067】また、この逆向きの電圧を印加すると、ダ
イアフラムの湾曲運動は逆の向きになり、キャビティ2
5の容積が大きくなる。
【0068】なお、キャビティ25の容積を小さくする
場合、すなわち、ダイアフラムを下方に変位させる場合
は、ダイアフラムの湾曲の向きは周縁上部電極34で外
側に凸になるように、中央上部電極37a、37bで内
側に凸になるように各電極に電圧を印加する。
【0069】このように、本実施の形態においては、ダ
イアフラムの湾曲の変曲点は周縁上部電極34と中央上
部電極37a、37bとの間(幅g2部)辺りに存在す
るが、この変曲点がダイアフラムの周縁部に程よく近い
とダイアフラムの変位量が大きくなり、キャビティ25
の容積変化が大きくなる。
【0070】したがって、ダイアフラムの中央部に無電
極部を設けて電極間の間隔g2をダイアフラムの周縁部
の方に程よくずらして設けることによって、ダイアフラ
ムの湾曲の変曲点をダイアフラムの周縁部の近くに発生
させると、中央上部電極37a、37bの面積を増やす
ことなく、ダイアフラムの変位量を大きくすることがで
き、キャビティ25の容積変化を大きくすることができ
る。
【0071】また、中央上部電極37a、37bの面積
を増やす必要がないので、上部電極と下部電極22との
間の静電容量を抑制することができ、アクチュエータ3
0の応答速度を高くしたり、アクチュエータ30の駆動
のために必要な電流を抑えることができる。
【0072】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造
を有するものについては、同じ符号を付与することによ
ってその説明を省略する。また、本実施の形態における
ダイアフラム型圧電アクチュエータの製造方法について
は、前記第2の実施の形態におけるダイアフラム型圧電
アクチュエータの製造方法と類似していて、上部電極の
パターンが異なるだけであり、その他の点については同
じである。
【0073】図7は本発明の第3の実施の形態における
ダイアフラム型圧電アクチュエータの断面図、図8は本
発明の第3の実施の形態におけるダイアフラム型圧電ア
クチュエータの斜視図である。
【0074】この場合、ダイアフラムの周縁部には上部
電極は形成されず、中央部にだけ中央上部電極37a、
37bが形成される。そして、中央上部電極37aと中
央上部電極37bとの間に間隔g3が設けられる。
【0075】また、ダイアフラムの幅をw4とし、中央
上部電極37aの幅をw5とし、中央上部電極37bの
幅をw6とし、中央上部電極37aと中央上部電極37
bとの間の間隔をg3とし、中央上部電極37a、37
bと前記間隔g3とから成る線分の長さをw7とする。
そして、長さw7を、 0.4×w4<w7<0.8×w4 になるようにし、間隔g3を、 0<g3<0.9×w7 になるようにする。
【0076】次に、前記構成のダイアフラム型圧電アク
チュエータの動作について説明する。
【0077】図9は本発明の第3の実施の形態における
ダイアフラムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面
図である。
【0078】この場合、圧電体23の上下の電極間に電
圧を印加すると、該上下の電極に挟まれた圧電体23に
は図における横方向に伸長又は収縮するように応力が発
生し、その結果、ダイアフラムが湾曲する。すなわち、
圧電体23が横方向に伸張する向きの電圧を中央上部電
極37a、37bと下部電極22との間に印加すると、
中央上部電極37a、37bが分布する領域のダイアフ
ラムが上に凸になるように湾曲し、逆向きの電圧を加え
ると中央上部電極37a、37bが分布する領域のダイ
アフラムは下に凸になるように湾曲する。
【0079】ここで、ダイアフラムの中央上部電極37
a、37bにダイアフラムがキャビティ25の内側に凸
になるようにな向きの電圧を印加すると、キャビティ2
5の容積は図に示されるように小さくなる。
【0080】また、この逆向きの電圧を印加すると、ダ
イアフラムの湾曲運動は逆の向きになり、キャビティ2
5の容積が大きくなる。
【0081】なお、キャビティ25の容積を小さくする
場合、すなわち、ダイアフラムを下方に変位させる場合
は、ダイアフラムの湾曲の向きが中央上部電極37a、
37bで内側に凸になるように各電極に電圧を印加す
る。
【0082】このように、本実施の形態においては、ダ
イアフラムの湾曲の変曲点はダイアフラムの周縁部と中
央上部電極37a、37bとの間辺りに存在するが、こ
の変曲点がダイアフラムの周縁部に程よく近いとキャビ
ティ25の容積変化が大きい。
【0083】したがって、ダイアフラムの中央部に無電
極部を設けて前記変曲点をダイアフラムの周縁部に程よ
く近づけると、中央上部電極37a、37bの面積を増
やすことなく、ダイアフラムの変位量を大きくすること
ができ、キャビティ25の容積変化を大きくすることが
できる。
【0084】また、中央上部電極37a、37bの面積
を増やす必要がないので、中央上部電極37a、37b
と下部電極22との間の静電容量を抑制することがで
き、アクチュエータ40の応答速度を高くしたり、アク
チュエータ40の駆動のために必要な電流を抑えること
ができる。
【0085】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。なお、第1〜3の実施の形態と同じ構造を有
するものについては、その説明を省略する。また、本実
施の形態におけるアクチュエータの製造方法について
は、前記第1の実施の形態におけるアクチュエータの製
造方法と類似していて、圧電体53の分極の分布が異な
るだけであり、その他の点については同じである。
【0086】図10は本発明の第4の実施の形態におけ
るダイアフラム型圧電アクチュエータの断面図、図11
は本発明の第4の実施の形態におけるダイアフラム型圧
電アクチュエータの斜視図である。
【0087】この場合、図10に示されるように、ダイ
アフラムの中央上部電極27に接する部分の圧電体53
に分極P1を発生させ、周縁上部電極24に接する部分
の圧電体53に分極P2を発生させる。ここで、分極P
1と分極P2とは向きを逆にする。
【0088】このような電極P1、P2を発生させるに
は、例えば、ダイアフラムの周縁部の圧電体53とダイ
アフラムの中央部の圧電体53とに、それぞれ逆向きの
強い電界を与えて分極処理を施す方法がある。なお、一
旦(たん)分極P1、P2を発生させた後であれば、中
央上部電極27と周縁上部電極24とは、必ずしも絶縁
している必要はなく、前記中央上部電極27と周縁上部
電極24とを一体化した上部電極を形成してもよい。
【0089】次に、前記構成のダイアフラム型圧電アク
チュエータの動作について説明する。
【0090】図12は本発明の第4の実施の形態におけ
るダイアフラムを湾曲させた状態のアクチュエータの断
面図である。
【0091】この場合、圧電体53の上下の電極間に電
圧を印加すると、該上下の電極に挟まれた圧電体53に
は図における横方向に伸長又は収縮するように応力が発
生し、その結果ダイアフラムが湾曲する。
【0092】例えば、中央上部電極27と周縁上部電極
24とに電位−5〔V〕を与え、下部電極22に電位0
〔V〕を与える。すると、圧電体53の分極P1、P2
が図10に示されるような向きなので、図12に示され
るように、中央上部電極27の辺りのダイアフラムは下
に凸になるように湾曲し、周縁上部電極24の辺りのダ
イアフラムは上に凸になるように湾曲して、キャビティ
25の容積が小さくなる。
【0093】なお、分極P2の向きが分極P1の向きと
同じである場合、前述されたようなダイアフラムの歪と
同様な歪を生じさせるためには、下部電極22に0
〔V〕を、中央上部電極27に−5〔V〕を、周縁上部
電極24に5〔V〕を与える必要がある。
【0094】このように、本実施の形態においては、ダ
イアフラムの中央上部電極27に接する部分の圧電体5
3に発生させる分極P1の向きと、周縁上部電極24に
接する部分の圧電体53に発生させる分極P2の向きと
が、互いに逆向きになるようになっている。そのため、
前記分極P1、P2が互いに同じ向きである場合には、
例えば、−5〔V〕、0〔V〕、5〔V〕の三つの電位
を与える必要があるのに対して、本実施の形態において
は、例えば、0〔V〕、−5〔V〕の二つの電位を与え
るだけでよい。
【0095】したがって、上部電極と下部電極22とに
電位を与えるための電源装置として、比較的低い電圧を
発生し、しかも、二つの電位を与えるだけの簡単な構造
の電源装置を使用することができる。
【0096】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、第1〜4の実施の形態と同じ構造を有
するものについては、その説明を省略する。また、本実
施の形態におけるアクチュエータの製造方法について
は、前記第1の実施の形態におけるアクチュエータの製
作方法と類似していて、圧電体53の表面の電極を形成
する方法と、該電極の形状が異なるだけであり、その他
の点については同じである。
【0097】図13は本発明の第5の実施の形態におけ
るダイアフラム型圧電アクチュエータの断面図、図14
は本発明の第5の実施の形態におけるダイアフラム型圧
電アクチュエータの斜視図である。
【0098】この場合、上部電極を周縁上部電極24と
中央上部電極27とに分割し、互いに絶縁させて形成す
るのと同じように、下部電極を中央下部電極67と周縁
下部電極62とに分割し、互いに絶縁させて形成する。
ここで、該下部電極62を形成するには、まず、フォト
レジストを基板21上に塗布してパターニングし、次
に、前記フォトレジストを含む基板21全面上に電極材
料をスパッタリング法で堆積する。続いて、リフトオフ
法を使用して下部電極をパターニングして、互いに絶縁
した中央下部電極67と周縁下部電極62とを形成す
る。なお、その後は、前記第1の実施の形態と同様の製
造方法によってアクチュエータ60を製造する。
【0099】また、図13に示されるように、中央下部
電極67及び周縁下部電極62の幅と、中央下部電極6
7と周縁下部電極62との間隔の幅は、上部電極におけ
るこれらの幅(w1〜w3、g1)と等しくする。
【0100】さらに、圧電体63の自発分極P3は、図
13に示されるようにダイアフラムの中央部と周縁部と
で同じ向きになるように発生させる。
【0101】次に、前記構成のダイアフラム型圧電アク
チュエータの動作について説明する。
【0102】図15は本発明の第5の実施の形態におけ
るダイアフラムを湾曲させた状態のアクチュエータの断
面図である。
【0103】この場合、圧電体63の上下の電極間に電
圧を印加すると、該上下の電極に挟まれた圧電体63に
は広さ方向に伸長又は収縮するように応力が発生し、そ
の結果ダイアフラムが湾曲する。
【0104】ここで、図13に示されるように、圧電体
63の自発分極P3が上向きで一様なので、中央下部電
極67と比較して中央上部電極27に低い電位を与え
て、ダイアフラムの中央部に上向きの電界を発生させ
る。また、周縁下部電極62と比較して周縁上部電極2
4に高い電位を与えて、ダイアフラムの周縁部に下向き
の電界を発生させる。すると、ダイアフラムの中央部は
下に凸になるように湾曲し、ダイアフラムの周縁部は上
に凸になるように湾曲して、キャビティ25の容積が小
さくなる。また、前記ダイアフラムの中央部及び周縁部
にそれぞれ逆向きの電界を発生させると、湾曲の向きは
逆になり、キャビティ25の容積は大きくなる。
【0105】例えば、中央下部電極67及び周縁上部電
極24に0〔V〕を共通に固定的に与えて、これを第1
の電位とする。一方、中央上部電極27及び周縁下部電
極62に共通に与える電位を第2の電位とする。そし
て、第2の電位が負電位であり、例えば、−5〔V〕で
ある場合は、前述されたようにキャビティ25の容積は
小さくなる。
【0106】なお、下部電極がダイアフラムの全面に分
布し、中央下部電極67と周縁下部電極62とが一体に
なっている場合、前述されたようにダイアフラムの歪み
を得るために、ダイアフラムの中央部と周縁部とで同様
な電界を得るためには、下部電極を0〔V〕とすると中
央上部電極27に−5〔V〕を周縁上部電極24に5
〔V〕を与える必要がある。
【0107】このように、本実施の形態においては、上
部電極を周縁上部電極24と中央上部電極27とに分割
し、互いに絶縁させて形成するのと同じように、下部電
極を中央下部電極67と周縁下部電極62とに分割し、
互いに絶縁させて形成するようになっている。そのた
め、下部電極とが一体になっている場合においては、例
えば、0〔V〕、−5〔V〕、5〔V〕の三つの電位を
を与える必要があるのに対して、本実施の形態において
は、例えば、0〔V〕、5〔V〕の二つの電位を与える
だけでよい。
【0108】したがって、上部電極と下部電極とに電位
を与えるための電源装置として、比較的低い電圧を発生
し、しかも、二つの電位を与えるだけの簡単な構造の電
源装置を使用することができる。
【0109】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。
【0110】図16は本発明の第6の実施の形態におけ
るインクジェットヘッドの一つのキャビティ部分の断面
図、図17は本発明の第6の実施の形態におけるインク
ジェットヘッドのアクチュエータアレイ部の断面図、図
18は本発明の第6の実施の形態におけるインク供給路
を備えるインクジェットヘッドの断面を示す第3の断面
図である。
【0111】図に示されるように、インクジェットヘッ
ドは、複数のアクチュエータ20が連続するアクチュエ
ータアレイ部、複数のインク吐出ノズル71が連続する
ノズル板部、及び、インクをアクチュエータ20のキャ
ビティ25に送り込むためのインク供給系等から成る。
そして、アクチュエータ20のキャビティ25がインク
加圧室になる。
【0112】この場合、インクジェットヘッドは、前記
第1〜第5の実施の形態において説明したようなアクチ
ュエータ20、30、40、50、60、ノズル板72
及びインク供給系などの部材から構成される。すなわ
ち、前記第1〜第5の実施の形態において説明したよう
なアクチュエータ20、30、40、50、60のキャ
ビティ25側に、吐出ノズル71が穿設されたノズル板
72を接着等の手段で取り付けることによって、図16
に示されるようなインクジェットヘッドが構成される。
【0113】なお、一般に、インクジェットヘッドは複
数の吐出ノズル71を有する。このような複数の吐出ノ
ズル71を有するインクジェットヘッドは、図17に示
されるように、複数のキャビティ25を備える一体的に
形成された基板21に、複数の吐出ノズル71が穿設さ
れたノズル板72を取り付けることによって得ることが
できる。すなわち、図17に示されるようなインクジェ
ットヘッドは、アクチュエータ20、30、40、5
0、60を複数結合して、一体化したアクチュエータア
レイ部に複数の吐出ノズル71が穿設されたノズル板7
2を取り付けることによって構成される。また、図16
に示されるようなアクチュエータ20、30、40、5
0、60及び吐出ノズル71が穿設されたノズル板72
から成るインクジェットヘッドを複数結合して、一体化
したものであるとも言える。
【0114】そして、図16に示されるようなインクジ
ェットヘッドは、それぞれ、図18に示されるように、
インク加圧室としてのキャビティ25にインク流入口7
4を介して連通するインク供給路75を有する。これに
より、図示されないインクタンク等のインク供給源から
供給されるインクは、前記インク供給路75及びインク
流入口74を通って、キャビティ25内に充填される。
【0115】次に、前記構成のインクジェットヘッドの
動作について説明する。
【0116】図19は本発明の第6の実施の形態におけ
るインクジェットヘッドの動作を示す図である。
【0117】まず、インク供給源から供給されるインク
をインク供給路75から吐出ノズル71まで隙(すき)
間なく満たす。なお、インク供給路75には常に適当な
圧力を有するインクを供給し続ける。そして、ダイアフ
ラムの上部電極及び下部電極に電圧を印加して、ダイア
フラムをキャビティ25の外側に凸になるように湾曲さ
せ、すなわち、図16における上方に変位させて、キャ
ビティ25の容積を大きくする。これにより、インク供
給路75からインクがキャビティ25内に流入する。こ
の時、吐出ノズル71の開口面積は微小であるので、イ
ンクの表面張力によって吐出ノズル71が塞(ふさ)が
れるので、空気が吐出ノズル71からキャビティ25内
に流入して気泡が発生することがない。
【0118】次に、ダイアフラムの上部電極及び下部電
極に電圧を印加して、ダイアフラムをキャビティ25の
内側に凸になるように湾曲させると、キャビティ25の
容積が減少し、吐出ノズル71からインク76が吐出さ
れる。
【0119】なお、前記上部電極及び下部電極に電圧を
印加し、ダイアフラムを湾曲させてインク76を吐出さ
せるキャビティ25を適宜選択することによって、図1
9に示されるように、所定の吐出ノズル71から選択的
にインクを吐出させることができる。そして、インクジ
ェットヘッドを図示されない印刷媒体上で運動させなが
ら、任意のタイミングでインクを選択的に吐出させるこ
とによって、印刷媒体上に所望の画像を形成する。
【0120】このように、本実施の形態におけるインク
ジェットヘッドは、前記第1〜5の実施の形態における
アクチュエータ20、30、40、50、60を使用し
ているので、キャビティ25の容積変化を大きくするこ
とができる。そのため、一度のインク吐出動作で吐出す
ることができるインク量の最大値を大きくすることがで
きる。したがって、高速印刷を行うことができ、また、
一度のインク吐出動作で吐出するインク量の最大値と最
小値との比も大きくなるので、色の濃度を高精度に印刷
することができる。すなわち、吐出可能なインク滴の体
積の最大値が大きくなる。したがって、吐出するインク
滴の大きさの範囲が広くなるので、高速印刷や高精度な
階調表現に適したものにすることができる。
【0121】また、所定のインク量を吐出するために必
要なキャビティ25の容積が小さくてよいので、インク
ジェットヘッドを小型化することができ、駆動周波数を
高周波化することができる。
【0122】なお、前記第1〜5の実施の形態における
アクチュエータ20、30、40、50、60を、諸々
の粒子や波動を偏向させる用途に使用する場合、ダイア
フラムそのものやダイアフラムに取り付けた反射板など
を前記粒子や波動の伝播経路に置くと、ダイアフラムの
大きな歪によって粒子や波動に大きな偏向を与えること
ができる。例えば、ダイアフラム上に形成した鏡面に光
を入射させ、アクチュエータを駆動させて反射光の方向
を大きく高速に偏向させることによって、高効率で高速
な表示デバイスや光スイッチに利用することができる。
【0123】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0124】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ダイアフラム型圧電アクチュエータにおいては、
薄膜状の基板及び該基板上に形成された薄膜状の圧電体
を備えるダイアフラムと、前記圧電体の上面及び下面に
取り付けられ、少なくとも一方が複数の領域に分割され
た電極とを有するか、又は、前記ダイアフラムの中央部
と周縁部とで前記圧電体の分極の向きが互いに逆にな
る。
【0125】この場合、製作が容易でダイアフラムの変
位量が大きく、かつ、ダイアフラムの変位が高速なダイ
アフラム型圧電アクチュエータを得ることができる。
【0126】また、インクジェットヘッドにおいては、
薄膜状の基板及び該基板上に形成された薄膜状の圧電体
を備えるダイアフラム、該圧電体の上面及び下面に取り
付けられ、少なくとも一方が複数の領域に分割された電
極、又は、前記ダイアフラムの中央部と周縁部とで異な
る向きの分極分布、並びに、前記ダイアフラムの一方に
形成されたキャビティを備えるダイアフラム型圧電アク
チュエータと、前記キャビティに対応する位置にノズル
が設けられ、前記ダイアフラム型圧電アクチュエータに
取り付けられたノズル板とを有する。
【0127】この場合、キャビティの体積変化が大き
く、かつ、高速で、インクの噴出量が多く、小型化され
たインクジェットヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるダイアフラ
ム型圧電アクチュエータの断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるダイアフラ
ム型圧電アクチュエータの斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるダイアフラ
ムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるダイアフラ
ム型圧電アクチュエータの断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるダイアフラ
ム型圧電アクチュエータの斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるダイアフラ
ムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるダイアフラ
ム型圧電アクチュエータの断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるダイアフラ
ム型圧電アクチュエータの斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるダイアフラ
ムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるダイアフ
ラム型圧電アクチュエータの断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態におけるダイアフ
ラム型圧電アクチュエータの斜視図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるダイアフ
ラムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面図であ
る。
【図13】本発明の第5の実施の形態におけるダイアフ
ラム型圧電アクチュエータの断面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態におけるダイアフ
ラム型圧電アクチュエータの斜視図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態におけるダイアフ
ラムを湾曲させた状態のアクチュエータの断面図であ
る。
【図16】本発明の第6の実施の形態におけるインクジ
ェットヘッドの一つのキャビティ部分の断面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態におけるインクジ
ェットヘッドのアクチュエータアレイ部の断面図であ
る。
【図18】本発明の第6の実施の形態におけるインク供
給路を備えるインクジェットヘッドの断面を示す第3の
断面図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態におけるインクジ
ェットヘッドの動作を示す図である。
【図20】従来のダイアフラム型圧電アクチュエータを
湾曲させた状態を示す断面図である。
【図21】従来のインクジェットヘッドにおけるダイア
フラム型圧電アクチュエータを湾曲させた状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
21 基板 22 下部電極 23、53、63 電圧体 24、34 周縁上部電極 25 キャビティ 27、37a、37b 中央上部電極 62 周縁下部電極 67 中央下部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 41/18

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄膜状の基板及び該基板上に形成された薄
    膜状の圧電体を備えるダイアフラムと、前記圧電体の上
    面及び下面に取り付けられ、少なくとも一方が複数の領
    域に分割された電極とを有することを特徴とするダイア
    フラム型圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記圧電体の上面又は下面に取り付けられ
    た電極の少なくとも一方は、前記ダイアフラム中央に位
    置する中央電極と前記ダイアフラム周縁部に位置する周
    縁電極とに分割され、前記圧電体は、前記中央電極に対
    応する部分と周縁電極に対応する部分とにおいて互いに
    逆向きの圧電歪みを生じる請求項1に記載のダイアフラ
    ム型圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記ダイアフラムの中央部近傍に無電極部
    を持つ請求項2に記載のダイアフラム型圧電アクチュエ
    ータ。
  4. 【請求項4】前記圧電体の上面又は下面に取り付けられ
    た電極の少なくとも一方は、前記ダイアフラム中央部に
    位置する複数の中央電極に分割される請求項1に記載の
    ダイアフラム型圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】前記圧電体の上面又は下面に取り付けられ
    た電極は、互いに対応するように中央部と周縁部に分割
    され、前記圧電体は一方向に分極する請求項1に記載の
    ダイアフラム型圧電アクチュエータ。
  6. 【請求項6】薄膜状の基板及び該基板上に形成された薄
    膜状の圧電体を備え、前記圧電体の上面及び下面に取り
    付けられた電極を有し、前記圧電体は、中央部と周縁部
    分とにおいて互いに逆向きに分極するように形成される
    ことを特徴とするダイアフラム型圧電アクチュエータ。
  7. 【請求項7】薄膜状の基板及び該基板上に形成された薄
    膜状の圧電体を備えるダイアフラム、前記圧電体の上面
    及び下面に取り付けられ、少なくとも一方が複数の領域
    に分割された電極、並びに、前記ダイアフラムの一方に
    形成されたキャビティを備えるダイアフラム型圧電アク
    チュエータと、前記キャビティに対応する位置にノズル
    が設けられ、前記ダイアフラム型圧電アクチュエータに
    取り付けられたノズル板とを有することを特徴とするイ
    ンクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】前記圧電体の上面又は下面に取り付けられ
    た電極の少なくとも一方は、前記ダイアフラム中央に位
    置する中央電極と前記ダイアフラム周縁部に位置する周
    縁電極とに分割され、前記圧電体は、前記中央電極に対
    応する部分と周縁電極に対応する部分とにおいて互いに
    逆向きの圧電歪みを生じる請求項7に記載のインクジェ
    ットヘッド。
  9. 【請求項9】前記ダイアフラムの中央部近傍に無電極部
    を持つ請求項8に記載のインクジェットヘッド。
  10. 【請求項10】前記圧電体の上面又は下面に取り付けら
    れた電極の少なくとも一方は、前記ダイアフラム中央部
    に位置する複数の中央電極に分割される請求項7に記載
    のインクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】前記圧電体の上面又は下面に取り付けら
    れた電極は、互いに対応するように中央部と周縁部に分
    割され、前記圧電体は一方向に分極する請求項7に記載
    のインクジェットヘッド。
  12. 【請求項12】薄膜状の基板及び該基板上に形成された
    薄膜状の圧電体を備えるダイアフラム、前記圧電体の上
    面及び下面に取り付けられた電極、並びに、前記ダイア
    フラムの一方に形成されたキャビティを備えるダイアフ
    ラム型圧電アクチュエータと、前記キャビティに対応す
    る位置にノズルが設けられ、前記ダイアフラム型圧電ア
    クチュエータに取り付けられたノズル板を有し、前記圧
    電体は、中央部と周縁部分とにおいて互いに逆向きに分
    極するように形成されることを特徴とするインクジェッ
    トヘッド。
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