JP2015150713A - 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動板の変形を阻害せずに初期状態における圧電体層の過度の撓みを抑制することが可能な液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供する。【解決手段】圧力室22に対応する領域において、下電極膜27のノズル列方向における幅が圧力室22の同方向における幅よりも狭く形成され、圧力室22に対応する領域の振動板21は、当該振動板21との間に下電極膜27を挟み活性部となる圧電体層28が積層された領域P1と、当該振動板21との間に下電極膜27を挟まず非活性部となる圧電体層28が積層された領域P2と、圧電体層28が積層されていない領域P3とを含み、領域P1における振動板の厚みをt1、領域P2における振動板の厚みをt2、領域P3における振動板の厚みをt3としたとき、t1>t2≧t3 …(1)を満たす。【選択図】図6
Description
本発明は、圧電素子の駆動により液体を噴射する液体噴射ヘッド、及び、これを備えた液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は液体噴射ヘッドを備え、この噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置としては、例えば、インクジェット式プリンターやインクジェット式プロッター等の画像記録装置があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
上記の液体噴射ヘッドは、圧力室に液体を導入し、当該圧力室の液体に圧力変動を生じさせて、この圧力室に通じるノズルから液体を噴射するように構成されている。上記圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる圧力発生手段としては、圧電素子が好適に用いられる。この圧電素子としては、例えば、圧力室に近い側から順に、圧力室毎に設けられる個別電極として機能する下電極膜と、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電体層と、複数の圧力室に共通な共通電極として機能する上電極膜とが、成膜技術によりそれぞれ積層形成されて構成される(例えば、特許文献1)。そして、圧電体膜において上下の電極膜によって挟まれた部分が、電極膜への電圧の印加によって変形する活性部(能動部)となる。このような圧電素子は、圧力室の一側(例えば、ノズルが形成されるノズルプレートとは反対側)を区画した振動板上に形成される。この振動板は、可撓性を有し、圧電素子の変形に伴って変形する。
ここで、成膜された圧電素子が薄すぎると、電極膜へ駆動電圧が印加されない状態(初期状態)において、圧電素子が撓み過ぎる虞がある。このような圧電素子の過度の撓みを抑制し、圧電素子の中立軸を適切な位置に維持するべく、振動板を厚くすることが考えられている。これにより、活性部(能動部)における圧電素子に剛性を持たせることができ、初期状態における圧電素子の過度の撓みを抑制することができる。しかしながら、振動板の厚みを厚くすると、圧力室に対応する領域のうち圧電体層が積層されていない領域では過度の厚みとなって、当該領域における振動板の変形が阻害される。このため、圧力室内の液体に圧力変動を十分に伝えることができない虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動板の変形を阻害せずに圧電体層の過度の撓みを抑制することが可能な液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、ノズルに連通して圧力室となるべき空間が第1の方向に複数形成された圧力室形成基板と、
前記圧力室形成部材における前記空間の開口を封止して圧力室を区画した振動板に対し、当該振動板側から順に第1の電極層、圧電体層および第2の電極層が積層されてなる圧電素子と、を備え、
前記第1の電極層は、個々の圧力室毎に独立して設けられる一方、前記第2の電極層は、複数の圧力室に亘って連続して設けられ、
前記圧力室に対応する領域において、前記第1の電極層の前記第1の方向における幅が前記圧力室の同方向における幅よりも狭く形成され、
前記圧力室に対応する領域の前記振動板は、当該振動板との間に前記第1の電極層を挟み活性部となる前記圧電体層が積層された領域P1と、当該振動板との間に前記第1の電極層を挟まず非活性部となる前記圧電体層が積層された領域P2と、前記圧電体層が積層されていない領域P3とを含み、
前記領域P1における振動板の厚みをt1、前記領域P2における振動板の厚みをt2、前記領域P3における振動板の厚みをt3としたとき、
t1>t2≧t3 …(1)
を満たすことを特徴とする。
前記圧力室形成部材における前記空間の開口を封止して圧力室を区画した振動板に対し、当該振動板側から順に第1の電極層、圧電体層および第2の電極層が積層されてなる圧電素子と、を備え、
前記第1の電極層は、個々の圧力室毎に独立して設けられる一方、前記第2の電極層は、複数の圧力室に亘って連続して設けられ、
前記圧力室に対応する領域において、前記第1の電極層の前記第1の方向における幅が前記圧力室の同方向における幅よりも狭く形成され、
前記圧力室に対応する領域の前記振動板は、当該振動板との間に前記第1の電極層を挟み活性部となる前記圧電体層が積層された領域P1と、当該振動板との間に前記第1の電極層を挟まず非活性部となる前記圧電体層が積層された領域P2と、前記圧電体層が積層されていない領域P3とを含み、
前記領域P1における振動板の厚みをt1、前記領域P2における振動板の厚みをt2、前記領域P3における振動板の厚みをt3としたとき、
t1>t2≧t3 …(1)
を満たすことを特徴とする。
この構成によれば、領域P1における振動板の厚みを、領域P2における振動板の厚みよりも厚くしたので、領域P1を含む活性部の圧電体層の剛性を高めることができる。一方、領域P3における振動板の厚みが、領域P2における振動板の厚みよりも薄くなるので、圧電体層の外側における振動板の動きが阻害されることを抑制でき、圧電素子の変形による圧力変動を圧力室内の液体に十分に伝えることができる。その結果、液体噴射ヘッドの信頼性が向上する。
上記構成において、前記振動板は、前記圧力室側から順に酸化シリコンおよび酸化ジルコニウムが積層されてなり、
前記酸化ジルコニウムの厚みを異ならせて、前記(1)式を満たすようにしたことが望ましい。
前記酸化ジルコニウムの厚みを異ならせて、前記(1)式を満たすようにしたことが望ましい。
この構成によれば、圧電体層が積層される領域P1およびP2に酸化ジルコニウムの層を形成でき、例えば、圧電体層としてチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を焼成により形成する際に、当該圧電体層に含まれる鉛が下層側(酸化シリコン側)に拡散されることを抑制できる。
また、上記各構成において、前記領域P1の振動板の厚みt1と前記領域P2の振動板の厚みt2との差および前記領域P2の振動板の厚みt2と前記領域P3の振動板の厚みt3との差が、それぞれ10nm以上であることが望ましい。
この構成によれば、圧電体層の剛性をより確実に高めることができると共に、圧電体層の外側における振動板の動きが阻害されることをより確実に抑制できる。
さらに、本発明の液体噴射装置は、上記各構成の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明では、本発明の液体噴射装置として、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッド)を搭載したインクジェット式プリンター(以下、プリンター)を例に挙げる。
プリンター1の構成について、図1を参照して説明する。プリンター1は、記録紙等の記録媒体2(着弾対象の一種)の表面に対して液体状のインクを噴射して画像等の記録を行う装置である。このプリンター1は、記録ヘッド3、この記録ヘッド3が取り付けられるキャリッジ4、キャリッジ4を主走査方向に移動させるキャリッジ移動機構5、記録媒体2を副走査方向に移送する搬送機構6等を備えている。ここで、上記のインクは、本発明の液体の一種であり、液体供給源としてのインクカートリッジ7に貯留されている。このインクカートリッジ7は、記録ヘッド3に対して着脱可能に装着される。なお、インクカートリッジがプリンターの本体側に配置され、当該インクカートリッジからインク供給チューブを通じて記録ヘッドに供給される構成を採用することもできる。
上記のキャリッジ移動機構5はタイミングベルト8を備えている。そして、このタイミングベルト8はDCモーター等のパルスモーター9により駆動される。従ってパルスモーター9が作動すると、キャリッジ4は、プリンター1に架設されたガイドロッド10に案内されて、主走査方向(記録媒体2の幅方向)に往復移動する。
図2は、本実施形態の記録ヘッド3の構成を示す分解斜視図である。また、図3は、記録ヘッド3の平面図(上面図)である。なお、図3は、後述する封止板20が接合されていない状態を示している。すなわち、図3は、後述する各層が積層された振動板21の平面図である。さらに、図4及び図5は、記録ヘッド3の要部構成を示す図であり、図4はノズル列に直交する方向に沿った断面の模式図、図5はノズル列方向に沿った断面(図3におけるA−A′断面)の模式図である。
本実施形態における記録ヘッド3は、圧力室形成基板15、ノズルプレート16、アクチュエーターユニット14、及び、封止板20等を積層して構成されている。圧力室形成基板15は、本実施形態ではシリコン単結晶基板からなる板材である。この圧力室形成基板15には、複数の圧力室22となる空間(本発明における空間に相当。以下、適宜、圧力室空間と称する。)が、隔壁22aを間に挟んで並設されている。これらの圧力室空間は、ノズル列方向に直交する方向に長尺な空部であり、ノズルプレート16の各ノズル25に一対一に対応して設けられている。すなわち、各圧力室空間(或いは圧力室22)は、ノズル列方向(本発明における第1の方向)に沿って、ノズル25の形成ピッチと同じピッチで形成されている。なお、本実施形態における圧力室空間(圧力室22)の上部開口(ノズル25側とは反対側の開口)は、図3に示すように、台形状を呈している。この圧力室空間の寸法に関し、高さ(すなわち、圧力室形成基板15の厚さ)は約70〔μm〕、圧力室空間(詳しくは上部開口)の長さ(ノズル列方向あるいは圧力室並設方向に直交する方向の寸法)は約360〔μm〕に設定されている。また、図5に示す圧力室空間(詳しくは上部開口)の幅w1(ノズル列方向あるいは圧力室並設方向の寸法)は約70〔μm〕に設定されている。
また、図2に示すように、圧力室形成基板15において、圧力室空間に対して当該圧力室空間長手方向の側方(ノズル25との連通側とは反対側)に外れた領域には、圧力室形成基板15を貫通する連通部23が、圧力室空間の並設方向に沿って形成されている。この連通部23は、各圧力室空間に共通な空部である。この連通部23と各圧力室空間とは、インク供給路24を介してそれぞれ連通されている。なお、連通部23は、後述する振動板21の連通開口部26および封止板20の液室空部33と連通して、各圧力室空間(圧力室22)に共通なインク室であるリザーバー(共通液室)を構成する。インク供給路24は、圧力室空間よりも狭い幅で形成されており、連通部23から圧力室空間に流入するインクに対して流路抵抗となる部分である。
圧力室形成基板15の下面(アクチュエーターユニット14との接合面側とは反対側の面)には、ノズルプレート16(ノズル形成基板)が、接着剤や熱溶着フィルム等を介して接合されている。本実施形態におけるノズルプレート16は、ドット形成密度(例えば、300dpi〜600dpi)に相当するピッチ(隣接ノズル25の中心間距離)で各ノズル25が並設されている。各ノズル25は、圧力室空間に対してインク供給路24とは反対側の端部で連通する。なお、ノズルプレート16は、例えば、シリコン単結晶基板やステンレス鋼などから作製される。
アクチュエーターユニット14は、振動板21および圧電素子19から構成される。振動板21は、圧力室形成基板15の上面に形成された酸化シリコン(SiOx)(例えば、二酸化シリコン(SiO2))からなる弾性膜17と、この弾性膜17上に形成された酸化ジルコニウム(ZrOx)からなる絶縁体膜18と、から成る。この振動板21における圧力室空間に対応する部分、即ち、圧力室空間の上部開口を塞いで圧力室22の一部を区画する部分は、圧電素子19の撓み変形に伴ってノズル25から遠ざかる方向あるいは近接する方向に変位する変位部として機能する。この圧力室22に対応する領域の振動板21は、後述する上電極膜29、圧電体層28および下電極膜27の位置関係から3つの領域P1、P2、P3に分けられており、この3つの領域P1、P2、P3における振動板21の厚みがそれぞれ異なるように形成されている。なお、この点については、後で詳しく説明する。また、図2に示すように、この振動板21における圧力室形成基板15の連通部23に対応する部分には、当該連通部23と連通する連通開口部26が開設されている。
振動板21(絶縁体膜18)の圧力室空間に対応する部分、すなわち変位部の上面(ノズル25側とは反対側の面)には、圧電素子19が形成されている。本実施形態における圧電素子19は、振動板21側から順に下電極膜27(本発明における第1の電極層に相当)、圧電体層28および上電極膜29(本発明における第2の電極層に相当)が、成膜技術により積層されて構成されている。図5に示すように、下電極膜27は、個々の圧力室22毎に独立して設けられる一方、上電極膜29は、複数の圧力室22に亘って連続して設けられている。したがって、下電極膜27は、圧力室22毎の個別電極となり、上電極膜29は、各圧力室22に共通な共通電極となる。
具体的には、図3及び図5に示すように、ノズル列方向における上電極膜29の両端部は、圧力室空間の上部開口の縁を越えて列設された複数の圧力室空間(圧力室22)の外側まで延設されている。また、圧力室22(圧力室空間)の長手方向(ノズル列方向に直交する方向)における上電極膜29の両端部は、圧力室空間の上部開口の縁を越えて当該圧力室空間(圧力室22)の外側まで延設されている。圧力室22(圧力室空間)の長手方向における下電極膜27は、一側(図3における上側)の端部が圧力室22の上部開口縁を超えてインク供給路24と重なる位置まで延在され、他側(図3における下側)の端部がリード電極部41まで延在されている。そして、図5に示すように、圧力室空間上(圧力室22に対応する領域)における下電極膜27のノズル列方向の幅w3は、圧力室22(詳しくは、圧力室空間の上部開口)の同方向の幅w1よりも狭く形成されている。さらに、圧力室空間上における圧電体層28のノズル列方向の幅w2は、圧力室22の同方向における幅w1よりも狭く、且つ下電極膜27の同方向の幅w3よりも広く形成されている。すなわち、ノズル列方向における寸法が、上電極膜29の幅、圧力室22の幅w1、圧電体層28の幅w2、下電極膜27の幅w3の順に小さくなっている。
なお、本実施形態では、図3に示すように、圧電体層28(PZT層28a)が部分的に除去された開口部28bによって、圧電体層28が個々の圧電素子19毎に分割されている。具体的には、圧電体層28は、圧力室22の長手方向の両端部(詳しくは、圧力室空間の両側の上部開口縁)を超えて外側まで延在されると共に、複数の圧力室22に亘って形成されている。そして、隣り合う圧力室22の間に対応する領域の圧電体層28が部分的に除去されて、圧電体層28が積層されていない開口部28bが複数形成されている。すなわち、複数の開口部28bがノズル列方向に沿って、圧力室22の形成ピッチ(ノズル25の形成ピッチ)と同じピッチで形成されている。言い換えると、開口部28bと開口部28bとの間に、1つの圧力室22に対応する圧電素子19が圧力室22の形成ピッチと同じピッチで形成されている。なお、本実施形態の開口部28bは、平面視において、圧力室22の長手方向に沿って長尺な細長六角形状に形成されている。また、圧力室22の長手方向において、開口部28bから外れた領域の圧電体層28は、複数の圧力室22に亘って連続して形成されている。
このように下電極膜27、圧電体層28および上電極膜29が積層されて圧電素子19が形成されているため、各層27、28、29との重なり方によって、圧力室22に対応する領域の振動板21が3つの領域に分けられる。具体的には、下電極膜27、圧電体層28および上電極膜29が積層された領域P1と、下電極膜27から外れて圧電体層28および上電極膜29が積層された領域P2と、下電極膜27および圧電体層28から外れて上電極膜29のみが積層された領域P3とに分けられる(図6参照)。なお、本実施形態では、ノズル列方向の両側にそれぞれ領域P1、P2、P3が形成されるが、左右対称であるため、一側の領域に着目して説明する。
上記の領域P1における振動板21上では、下電極膜27と上電極膜29との間に圧電体層28が挟まれている。このため、この領域P1に積層された圧電体層28が、両電極への電圧の印加により圧電歪みが生じる活性部(能動部)となる。一方、下電極膜27が形成されていない領域P2における振動板21上では、下電極膜27と上電極膜29との間に圧電体層28が挟まれず、振動板21(絶縁体膜18)と上電極膜29との間に圧電体層28が挟まれている。このため、この領域P2に積層された圧電体層28は、両電極への電圧の印加によっても圧電歪みが生じない非活性部となる。
なお、圧力室空間上のノズル列方向における圧電体層28の幅w2は、30〜60〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約52〔μm〕に設定されている。また、下電極膜27の幅w3は、15〜60〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約40〔μm〕に設定されている。さらに、下電極膜27の一側の外端部から圧電体層28の同側の外端部までの距離w4、すなわち、ノズル列方向における一側の領域P2の幅w4は、2.5〜8.0〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約6〔μm〕に設定されている。
また、上電極膜29および下電極膜27は、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、チタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)等の各種金属や、これらの合金等が用いられる。さらに、圧電体層28としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電性圧電性材料や、これにニオブ、ニッケル、マグネシウム、ビスマス又はイットリウム等の金属を添加したリラクサ強誘電体等が用いられる。ここで、上電極膜29の厚さは、15〜100〔nm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約70〔nm〕に設定されている。また、圧電体層28の厚さ(詳しくは、領域P1における圧電体層28の厚さ)は、0.7〜5〔μm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約1〔μm〕に設定されている。さらに、下電極膜27の厚さは、50〜300〔nm〕に設定されることが望ましく、本実施形態では約150〔nm〕に設定されている。
圧力室空間の上部開口縁よりも圧力室空間長手方向の外側に外れた領域における圧電体層28上であって、上電極膜29に対して所定の間隔を隔てた位置(図4における左側の位置)には、リード電極部41が形成されている。そして、圧電体層28においてリード電極部41が形成されている位置には、図4に示すように、当該圧電体層28を貫通する状態で、圧電体層28の上面から下電極膜27に至るスルーホール42が形成されている。リード電極部41は、個別電極である下電極膜27に対応してパターニングされている。このリード電極部41は、上記のスルーホール42を通じて下電極膜27に導通されている。そして、このリード電極部41を介して各圧電素子19に選択的に駆動電圧(駆動パルス)が印加される。
図2に示すように、アクチュエーターユニット14における圧力室形成基板15との接合面である下面とは反対側の上面には、圧電素子19を収容可能な収容空部32を有する封止板20が接合される。この封止板20には、収容空部32よりもノズル列に直交する方向の外側に外れた位置であって、振動板21の連通開口部26および圧力室形成基板15の連通部23に対応する領域には、液室空部33が設けられている。液室空部33は、封止板20を厚さ方向に貫通して圧力室空間(圧力室22)の並設方向に沿って設けられており、上述したように連通開口部26および連通部23と一連に連通して各圧力室空間の共通のインク室となるリザーバーを画成する。なお、図示しないが、封止板20には、収容空部32と液室空部33の他に、封止板20を厚さ方向に貫通する配線開口部が設けられ、この配線開口部内にリード電極部41の端部が露出される。そして、このリード電極部41の露出部分には、プリンター本体側からの図示しない配線部材の端子が電気的に接続される。
上記構成の記録ヘッド3では、インクカートリッジ7からインクを取り込み、リザーバー、インク供給路24、圧力室22、およびノズル25に至るまでの流路内がインクで満たされる。そして、プリンター本体側からの駆動信号の供給により、圧力室22に対応するそれぞれの下電極膜27と上電極膜29との間に両電極の電位差に応じた電界が付与され、圧電素子19および振動板21の変位部が変位することにより、圧力室22内に圧力変動が生じる。この圧力変動を制御することで、ノズル25からインクが噴射される。
ここで、本発明に係る記録ヘッド3では、図6に示すように、振動板21の変形を阻害せずに両電極に駆動電圧が印加されていない状態(初期状態)における圧電素子19(圧電体層28)の過度の撓みを抑制するために、振動板21の各領域P1、P2、P3における振動板21の厚みの関係がP1>P2≧P3を満たすように構成されている。すなわち、領域P1における振動板の厚みをt1、領域P2における振動板の厚みをt2、領域P3における振動板の厚みをt3としたとき、以下の(1)式を満たすように構成されている。
t1>t2≧t3 …(1)
t1>t2≧t3 …(1)
本実施形態では、二酸化シリコン(SiO2)からなる弾性膜17の厚さを各領域P1、P2、P3で一定に揃え、酸化ジルコニウム(ZrOx)からなる絶縁体膜18の厚さを各領域P1、P2、P3で異ならせることで、上記(1)式を満たすように構成されている。ここで、領域P1の振動板21(絶縁体膜18)の厚さと領域P2の振動板21(絶縁体膜18)の厚さとの差および領域P2の振動板21(絶縁体膜18)の厚さと領域P3の振動板21(絶縁体膜18)の厚さとの差が、それぞれ5〜50〔nm〕であることが望ましく、10〔nm〕以上であることがより望ましい。例えば、弾性膜17の厚さを約1500〔nm〕に設定し、領域P1における絶縁体膜18の厚さを約420〔nm〕、領域P2における絶縁体膜18の厚さを約380〔nm〕、および領域P3における絶縁体膜18の厚さを約340〔nm〕に設定する。なお、弾性膜17の厚さは、300〜2000〔nm〕に設定されることが望ましい。また、領域P1の絶縁体膜18の厚さは、600〔nm〕以下であることが望ましい。さらに、領域P3の絶縁体膜18の厚さは、30〔nm〕以上に設定されることがより望ましい。
このように、下電極膜27、圧電体層28および上電極膜29が積層された領域P1において、振動板21の厚みを厚くしたので、活性部となる圧電体層28の剛性を高めることができる。すなわち、領域P1における圧電素子19を、中立軸が下がり過ぎない剛性にすることができ、初期状態における圧電素子の過度の撓みを抑制することができる。一方、下電極膜27および圧電体層28から外れて上電極膜29のみが積層された領域P3において、振動板21の厚みを薄くしたので、圧電体層28の外側における振動板21の動きが阻害されることを抑制でき、圧電素子19の変形による圧力変動を圧力室22内のインクに十分に伝えることができる。すなわち、圧力室22内のインクに対する圧電素子19の駆動力の伝達ロスを低減することができる。これにより、ノズル25から一定量のインクを噴射させるのに必要な圧電素子19の駆動電圧を低く抑えることができ、省電力化が図れるとともに圧電素子19の寿命を延ばすことが可能となる。その結果、記録ヘッド3の信頼性が向上する。また、圧電体層28が積層される領域P1およびP2に酸化ジルコニウム(ZrOx)からなる絶縁体膜18を形成したので、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電体層28を焼成により形成する際に、当該圧電体層28に含まれる鉛が下層(弾性膜17)側に拡散されることを抑制できる。さらに、領域P1の振動板21の厚みと領域P2の振動板21の厚みとの差および領域P2の振動板21の厚みと領域P3の振動板21の厚みとの差を、それぞれ10〔nm〕以上にすることで、圧電体層28の剛性をより確実に高めることができると共に、圧電体層28の外側における振動板21の動きが阻害されることをより確実に抑制できる。
ここで、領域P2の振動板21の厚みと領域P3の振動板21の厚みとの差をなくし、領域P2と領域P3との境界における絶縁体膜18の上面を平坦に形成することもできる。すなわち、t2=t3とすることもできる。この場合でも、領域P2及び領域P3の振動板21に比べて、領域P1の振動板21を厚くできるので、領域P1における圧電素子19の剛性を高めることができる。一方、領域P2及びP3における振動板21の厚みを薄くできるので、圧電体層28の外側における振動板21の動きが阻害されることを抑制でき、圧電素子19の変形による圧力変動を圧力室22内のインクに十分に伝えることができる。もちろん、領域P3の振動板21の厚みを、領域P2の振動板21の厚みよりさらに薄くすれば、すなわち、t2>t3にすれば、振動板21の動きが阻害されることを一層抑制できる。
次に、振動板21および圧電素子19の製造方法について説明する。まず、二酸化シリコン(SiO2)からなる弾性膜17上にスパッタ法等により酸化ジルコニウム(ZrOx)からなる絶縁体膜18を形成する。次に、図7(a)に示すように、絶縁体膜18上の全面にスパッタ法等により下電極膜27となる下金属層27aを形成する。その後、この下金属層27aをエッチングにより所定形状にパターニングする。具体的には、フォトリソグラフィー法によって、エッチングに対するマスクとなるパターンを下金属層27a上に設け、水溶液などのエッチング溶液によって下金属層27aを上面側からエッチングする。このとき、エッチング時間等の制御によって下金属層27aの厚さ以上にエッチングを行うことで、図7(b)に示すように、下電極膜27として残る下金属層27a以外の領域(領域P2およびP3)に対応する絶縁体膜18をエッチングする。これにより、振動板21の領域P1に対応する絶縁体膜18がエッチングされず、この絶縁体膜18上に下電極膜27が形成されると共に、振動板21の領域P2およびP3に対応する絶縁体膜18がオーバーエッチングされる。その結果、領域P1と領域P2との境界に段差が形成され、領域P2およびP3に対応する絶縁体膜18が、領域P1に対応する部分より一段下がった状態になる。
絶縁体膜18上に下電極膜27を形成したならば、図7(c)に示すように、当該下電極膜27が形成された絶縁体膜18上の全面に圧電体層28となるPZT層28aを形成する。PZT層28aの形成方法は、特に限定されないが、例えば、金属有機物を触媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物からなるPZT層28aを得る、いわゆるゾル−ゲル法が用いられる。その他、スパッタやIJ塗布法等の種々の方法でPZT層28aを形成してもよい。その後、フォトリソグラフィー法によって、PZT層28a上にエッチングに対するマスクとなるパターンを形成し、このPZT層28aをエッチングにより所定形状にパターニングする。このとき、エッチング時間等の制御によってPZT層28aの厚さ以上にエッチングを行うことで、図8(a)に示すように、開口部28bを含む圧電体層28として残るPZT層28a以外の領域(領域P3)に対応する絶縁体膜18をエッチングする。これにより、振動板21の領域P1およびP2に対応する絶縁体膜18がエッチングされず、その上面に圧電体層28が形成されると共に、振動板21の領域P3(開口部28b)に対応する絶縁体膜18がオーバーエッチングされる。その結果、領域P2と領域P3との境界に段差が形成され、領域P3に対応する絶縁体膜18が領域P2に対応する絶縁体膜18よりも一段下がった状態になる。なお、PZT層28aの厚さ以上のエッチング(オーバーエッチング)を行わずに、領域P2と領域P3とを同じ厚さにすることもできる。
その後、図8(b)に示すように、下電極膜27および圧電体層28が形成された絶縁体膜18上の全面にスパッタ法等により上電極膜29となる上金属層29aを形成する。そして、フォトリソグラフィー法によって、上金属層29a上にエッチングに対するマスクとなるパターンを形成し、この上金属層29aをエッチングにより所定形状にパターニングする。このようにして、本実施形態の振動板21および圧電素子19を形成することができる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、領域P3における振動板21が弾性膜17と絶縁体膜18との2層で構成されたが、これには限られない。例えば、絶縁体膜が完全に除去されて、領域P3における振動板が弾性膜のみで構成されるようにしてもよい。すなわち、領域P3における絶縁体膜の厚さが0〔nm〕でもよい。要は、領域P3における絶縁体膜(振動板)が、領域P2における絶縁体膜(振動板)よりも薄ければ、どのような厚みでもよい。また、圧力室22(圧力室空間)の形状は、上記実施形態に限られない。例えば、圧力室空間を区画する内壁面が、流路形成基板の上下面に対してそれぞれ傾斜していてもよい。この場合、圧力室の幅は、圧力室空間の上部開口の開口幅に相当する。
また、上記実施形態では、圧力室22に対応する領域の振動板21の領域のうち、下電極膜27、圧電体層28および上電極膜29が積層された領域の全体を領域P1、下電極膜27から外れて圧電体層28および上電極膜29が積層された領域の全体を領域P2、下電極膜27および圧電体層28から外れて上電極膜29のみが積層された領域の全体を領域P3としたが、これには限られない。各領域において、振動板の厚みが異なる領域を含んでも良い。例えば、下電極膜27から外れて圧電体層28および上電極膜29が積層された領域が、厚みt2の領域P2と、厚みがt2よりも厚いまたは薄い領域P2′を含んでも良いし、下電極膜27および圧電体層28から外れて上電極膜29のみが積層された領域が、厚みt3の領域P3と、厚みがt3よりも厚いまたは薄い領域P3′を含んでも良い。また、領域P1も同様である。ここで、特に領域P2より領域P2′の方が厚い場合は、領域P2′に比して領域P2が大きい方が、振動板の変形を阻害しない効果が大きい。また、領域P3より領域P3′の方が厚い場合も同様である。このような各領域内に含まれる振動板の厚みの違いは、製造公差等により形成される場合もある。
さらに、上記実施形態では、圧力室空間(圧力室22)の上部開口が台形状を呈し、圧電体層28に形成された開口部28bが細長六角形状を呈していたがこれには限られない。圧力室空間(圧力室)の形状、圧電体層(開口部)の形状、各電極膜の形状等は、種々の形状を取り得る。例えば、図9に示す、第2実施形態の記録ヘッド3′では、平面視において、圧力室空間(圧力室22′)の上部開口が略楕円形状を呈している。また、下電極膜27′は、この圧力室22′の形状に合わせて、略楕円形状に形成されている。さらに、圧電体層28の開口部28b′は、圧力室22′の上部開口の縁に沿って、圧力室22′のノズル列方向における両側に形成されている。なお、上電極膜29′は、上記実施形態と同様に、圧力室列設方向(ノズル列方向)において列設された複数の圧力室22′の外側まで延設されている。また、圧力室22′の長手方向における上電極膜29′は、一側(図9における上側)の端部がインク供給路24′と重なる位置まで延在され、他側(図9における下側)の端部が圧力室22′の外側まで延在されている。
ここで、本実施形態でも、ノズル列方向における各層の寸法が、上電極膜29′の幅、圧力室22′の幅、圧電体層28′の幅、下電極膜27′の幅の順に小さくなっている。このため、下電極膜27′、圧電体層28′および上電極膜29′が積層された領域P1と、下電極膜27′から外れて圧電体層28′および上電極膜29′が積層された領域P2と、下電極膜27′および圧電体層28′から外れて上電極膜29′のみが積層された領域P3とが存在する。そして、各領域P1〜P3における振動板の厚みt1〜t3が、上記の(1)式を満たすように構成されている。これにより、初期状態における圧電体層28′の過度の撓みを抑制できると共に、圧電体層28′の外側における振動板の動きが阻害されることを抑制できる。なお、その他の構成は上記実施形態と同じであるため、説明を省略する。
そして、上述した実施形態では、インクジェットプリンターに搭載されるインクジェット式記録ヘッドを例示したが、上記構成の圧電素子および圧力室を有するものであれば、インク以外の液体を噴射するものにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。その他、電圧の印加により能動的に変形する、いわゆるアクチュエータとして機能する圧電素子を備えたものに限らず、外部から動きが与えられることで受動的に電気信号を出力する、いわばセンサーとして機能する圧電素子を備えたものにも適用できる。
1…プリンター,3…記録ヘッド,14…アクチュエーターユニット,15…圧力室形成基板,16…ノズルプレート,17…弾性膜,18…絶縁体膜,19…圧電素子,21…振動板,22…圧力室,23…連通部,25…ノズル,27…下電極膜,28…圧電体層,29…上電極膜,41…リード電極部,42…スルーホール
Claims (4)
- ノズルに連通して圧力室となるべき空間が第1の方向に複数形成された圧力室形成基板と、
前記圧力室形成部材における前記空間の開口を封止して圧力室を区画した振動板に対し、当該振動板側から順に第1の電極層、圧電体層および第2の電極層が積層されてなる圧電素子と、を備え、
前記第1の電極層は、個々の圧力室毎に独立して設けられる一方、前記第2の電極層は、複数の圧力室に亘って連続して設けられ、
前記圧力室に対応する領域において、前記第1の電極層の前記第1の方向における幅が前記圧力室の同方向における幅よりも狭く形成され、
前記圧力室に対応する領域の前記振動板は、当該振動板との間に前記第1の電極層を挟み活性部となる前記圧電体層が積層された領域P1と、当該振動板との間に前記第1の電極層を挟まず非活性部となる前記圧電体層が積層された領域P2と、前記圧電体層が積層されていない領域P3とを含み、
前記領域P1における振動板の厚みをt1、前記領域P2における振動板の厚みをt2、前記領域P3における振動板の厚みをt3としたとき、
t1>t2≧t3 …(1)
を満たすことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 前記振動板は、前記圧力室側から順に酸化シリコンおよび酸化ジルコニウムが積層されてなり、
前記酸化ジルコニウムの厚みを異ならせて、前記(1)式を満たすようにしたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。 - 前記領域P1の振動板の厚みt1と前記領域P2の振動板の厚みt2との差および前記領域P2の振動板の厚みt2と前記領域P3の振動板の厚みt3との差が、それぞれ10nm以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
- 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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