JPH1054607A - 風呂釜の追い焚き制御装置 - Google Patents

風呂釜の追い焚き制御装置

Info

Publication number
JPH1054607A
JPH1054607A JP8225828A JP22582896A JPH1054607A JP H1054607 A JPH1054607 A JP H1054607A JP 8225828 A JP8225828 A JP 8225828A JP 22582896 A JP22582896 A JP 22582896A JP H1054607 A JPH1054607 A JP H1054607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reheating
pattern
data
bathing
water level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8225828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3776986B2 (ja
Inventor
敏之 ▲廣▼瀬
Toshiyuki Hirose
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gastar Co Ltd
Original Assignee
Gastar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gastar Co Ltd filed Critical Gastar Co Ltd
Priority to JP22582896A priority Critical patent/JP3776986B2/ja
Publication of JPH1054607A publication Critical patent/JPH1054607A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3776986B2 publication Critical patent/JP3776986B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽への入浴者を自動的に識別し、その入浴
者が予め指定した追い焚きパターンを自動的に選択して
追い焚き燃焼運転を行わせる。 【解決手段】 水位センサ16を利用し、各人毎に浴槽入
浴時の異なる水位変化パターンを入浴パターン記憶部22
の指定するメモリ領域28a〜28dに識別パターンとして
記憶しておく。その後の入浴に際し、パターン比較判断
部24は浴槽入浴時の水位変化パターンを水位センサ16か
ら取り込み、その水位変化パターンを各人の識別パター
ンと照合して入浴者を識別特定し、その入浴者の識別パ
ターンに関連づけて記憶されている追い焚きパターンデ
ータの指定情報を読み取る。個人別追い焚き制御部27
は、パターン比較判断部24からの情報を受け、入浴者が
指定した追い焚きパターンデータを追い焚きパターンデ
ータメモリ25の複数の異なる格納パターンから選択し、
その選択した追い焚きパターンデータを用い追い焚きを
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽に人が入浴し
たことを検知したときに、浴槽湯水の温度が風呂設定温
度よりも低下していたときには、追い焚きを行う風呂釜
の追い焚き制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、風呂釜の追い焚き制御装置は保温
モードの機能を備え、風呂が沸き上がった後の所定時間
(例えば30分) は保温モードの運転動作状態となり、こ
の保温モード期間においては、風呂の温度を監視し、風
呂温度(浴槽湯水の温度)が風呂設定温度よりも許容範
囲を越えて低下したときには、自動的に追い焚きが開始
し、風呂温度を設定温度に維持し、保温モード期間にお
いてはいつでも風呂に入れる状態に湯温が維持されてい
る。
【0003】最近においては、浴槽水位を水圧によって
検出する水位センサ(圧力センサ)の信号を取り込み、
この水位センサの出力変化によって人が浴槽に入浴した
ことを検知し、そのときに、風呂温度が設定温度よりも
低いときには、自動的に追い焚きを開始するものが提案
されており、より高度の機能をもった装置にあっては、
人が入浴する前に高機能動作ボタンを押すことにより、
浴槽へ自動的に注水して風呂温度を例えば1.5 ℃程度低
めにして浴槽へ入り易くし、人が浴槽へ入ったことを検
知した直後に風呂温度を設定温度へ高める追い焚きを行
う制御方式が提案されている。
【0004】また、特公平6−84840号公報に示さ
れる風呂装置は、人が浴槽に入るときの水位センサ(圧
力センサ)の水位変化量の大きさによって入浴者が子供
であるか年長者であるかを判断し、子供であるときに
は、風呂の設定温度を低めに変更設定することが提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人それ
ぞれに心地好く感じる追い焚きパターンがあるにも拘わ
らず、従来の追い焚き制御装置はこれを全く無視し、水
位センサにより浴槽への入浴を検知したときに、固定の
追い焚きパターンでもって追い焚きを行うものであるた
め、個人差を持つ入浴者の各個人それぞれに心地好い追
い焚きを行うことは困難であった。前記特公平6−84
840号公報に示されている風呂装置の場合も、入浴者
が子供であるか年長者であるかを判断し、子供である場
合には年長者よりも風呂の設定温度を低く可変変更する
が、その風呂設定温度まで追い焚きを行う追い焚きパタ
ーンは一律的な固定の追い焚きパターンによって行うも
のであるため、入浴する全ての者それぞれに心地好く感
じる追い焚きパターンでもって追い焚きを行うことはで
きないものであった。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、人が浴槽に入浴したとき
に、その入浴者を水位センサの出力情報に基づき他の人
と識別し、予め与えられている複数の追い焚きパターン
の中から、その入浴者が前もって選択登録している追い
焚きパターンを選定し、入浴者に適した追い焚きパター
ンによって追い焚きすることが可能な風呂釜の追い焚き
制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のような手段を講じている。すなわち、
第1の発明は、浴槽水位を検出する水位センサと、浴槽
湯温を検出する風呂温度センサが設けられ、前記水位セ
ンサの検出信号により人が浴槽内に入浴したことが検知
され浴槽湯温が風呂設定温度よりも低いときに浴槽湯水
の追い焚きを行う風呂釜の追い焚き制御装置において、
複数の異なる追い焚きパターンデータが格納されている
追い焚きパターンデータメモリと、記憶指令の入力部
と、この記憶指令の入力部からの記憶指令を受けて入浴
者が浴槽へ入浴するときに変化する水位センサの出力変
化パターンをその入浴者の識別パターンとして1以上の
メモリ領域中の指定されるメモリ領域にその入浴者が選
択指定する追い焚きパターンに関連づけて記憶する入浴
パターン記憶部と、入浴者の識別パターンが記憶された
後の入浴時に入浴者が浴槽に入るときの水位変化パター
ンを前記入浴パターン記憶部によって記憶されている1
以上の識別パターンと比較し同一性の識別パターンを選
択するパターン比較判断部と、このパターン比較判断部
によって選択れた識別パターンに関連づけられている追
い焚きパターンに基づいて追い焚き運転を制御する個人
別追い焚き制御部とを有する構成をもって課題を解決す
る手段としている。
【0008】また、第2の発明は、前記第1の発明の構
成において、追い焚きパターンデータは、単位時間当り
の追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止ま
での追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータと、
追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、水位
センサにより人の入浴が検知されたときから追い焚き加
熱を開始するまでの追い焚き開始待機時間のデータと、
連続運転か間欠運転かの追い焚き運転形態の選択データ
のいずれか1つのデータを基礎として与えられている構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0009】さらに、第3の発明は、前記第1の発明の
構成において、追い焚きパターンデータは、単位時間当
りの追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止
までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータ
と、追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、
水位センサにより人の入浴が検知されたときから追い焚
き加熱を開始するまでの追い焚き開始待機時間のデータ
と、連続運転か間欠運転かの追い焚き運転形態の選択デ
ータのいずれか2つ以上の組み合わせデータを用いて与
えられている構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0010】上記構成の発明において、入浴者が浴槽に
入浴したときの水位変化は水位センサにより検出され、
この水位センサ出力の変化パターンを予め入浴パターン
記憶部の各メモリ領域に記憶されている識別パターンと
比較し、同一性の識別パターンを選択する。
【0011】この識別パターンの選択により、入浴者が
識別されたこととなり、個人別追い焚き制御部は、この
選択された識別パターンに関連づけられている追い焚き
パターンを追い焚きパターンデータメモリに格納されて
いる複数の追い焚きパターンの中から選び出し、その選
び出した追い焚きパターンに従い追い焚き運転を制御す
る。
【0012】このように、本発明では、入浴者が浴槽に
入るときに検出される水位センサの水位変化の検出情報
に基づき入浴者が自動的に識別され、その識別により特
定された入浴者に合った追い焚きパターンを選択して追
い焚きを行うものであるから、入浴する者に個人差があ
っても、その入浴する各個人の心地好いパターンでもっ
て追い焚きが行われることとなり、気持ちよく入浴する
ことができることとなり、前記従来の課題が解決され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づき説明する。図1には本発明における風呂釜の追
い焚き制御装置の一実施形態例の要部ブロック構成が示
され、図2および図3には本実施形態例の制御装置を備
えた風呂釜の概略構成が示されている。
【0014】図2および図3に示すように、浴槽1には
外部配管2a,2bを介して風呂釜3が接続されてい
る。この風呂釜3内には加熱装置4が収容されており、
この加熱装置4はバーナ5によって追い焚き熱交換器6
を加熱する構成となっている。
【0015】バーナ5に通じるガス通路7にはガス通路
の開閉を行う電磁弁8a,8bと、バーナ5へのガス供
給量を開弁量によって制御する比例弁10とが介設されて
いる。
【0016】追い焚き熱交換器6の入側と循環ポンプ11
の吐出側間に管路12が接続され、循環ポンプ11の吸込側
と前記外部配管2aは戻り側管路13によって接続されて
いる。また、追い焚き熱交換器6の出側と前記外部配管
2b間には往側管路14が接続されており、これら、外部
配管2a、戻り側管路13、循環ポンプ11、管路12、追い
焚き熱交換器6、往側管路14、外部配管2bを順に通っ
て浴槽1に至る通路は浴槽湯水の追い焚き循環路15を形
成している。
【0017】なお、図中、16は浴槽湯水の水位を水圧に
よって検出する圧力センサ等から成る水位センサであ
り、17は湯水の流れを検出する流水スイッチであり、18
は浴槽1の湯温を風呂温度として検出する風呂温度セン
サであり、20は風呂の追い焚き運転を制御する制御装置
であり、21は運転ボタンや風呂設定温度の設定手段等が
設けられているリモコンである。
【0018】制御装置20は、追い焚き運転を次のように
制御する。例えば、リモコン21によって追い焚き運転が
指令されたとき、あるいは保温モードの動作状態で、風
呂温度センサ18で検出される温度が風呂設定温度よりも
許容範囲を越えて低下したとき等には、循環ポンプ11を
駆動し、浴槽1内の湯水を追い焚き循環路15を通して循
環させる。この湯水の循環により、流水スイッチ17によ
り流水が検出されると、電磁弁8a,8bおよび比例弁
10が開かれ、図示されていない点火手段によりバーナ5
の点火が行われ、循環湯水は追い焚き熱交換器6を通る
ときにバーナ5の燃焼火力でもって加熱され、追い焚き
が進行する。そして、風呂温度センサ18により検出され
る湯温が風呂設定温度に達したときに、循環ポンプ11を
停止し、バーナ5の燃焼を停止して、追い焚きを終了す
る。
【0019】本実施形態例において特徴的なことは、保
温モード動作中に人が浴槽1に入浴したときに、その入
浴者を自動的に識別し、その入浴者に合った追い焚きパ
ターンを選び出し、そのパターンに従って追い焚きを行
う構成を制御装置20に設けたことである。
【0020】図1はこの特有な制御装置20の要部構成を
示すもので、入浴パターン記憶部22と、記憶指令の入力
部23と、パターン比較判断部24と、追い焚きパターンデ
ータメモリ25と、個人別追い焚き制御部27と、必要に応
じ設けられるタイマ26とを有して構成されている。
【0021】追い焚きパターンデータメモリ25は各種の
複数の追い焚きパターンのデータを格納する。図5はそ
の各種の追い焚きパターンデータの例を示している。同
図の(a),(a′)は追い焚きの単位時間当りの熱量
(単位時間当りのバーナ5の燃焼熱量)を異にした追い
焚きパターンデータ例であり、同図の(a)は入浴検知
後から開始する追い焚きの単位時間当りの熱量を大きく
して追い焚きを行うタイプの追い焚きパターンであり、
同図の(a′)は単位時間当りの熱量を小さくして追い
焚きを行うタイプの追い焚きパターンである。
【0022】図5の(b),(b′)は追い焚き開始後
から追い焚き停止までの追い焚き一連続期間のトータル
加熱量を異にした追い焚きパターンデータ例であり、同
図の(b)は追い焚き一連続期間のトータル加熱量を大
きくしたタイプの追い焚きパターンであり、同図の
(b)はそのトータル加熱量を小さくしたタイプの追い
焚きパターンである。
【0023】図5の(c),(c′)に示すデータは、
入浴検知後から追い焚きを開始するまでの追い焚き開始
待機時間を異にした追い焚きパターンの例であり、同図
の(c)はその追い焚き開始待機時間を短くしたタイプ
の追い焚きパターンであり、同図の(c)は追い焚き開
始待機時間を長くしたタイプの追い焚きパターンであ
る。
【0024】また、図5の(d),(d′)に示すデー
タは、追い焚きの運転形態を異にする追い焚きパターン
データであり、同図の(d)は追い焚きを連続運転で行
うタイプの追い焚きパターンデータであり、同図の
(d′)は追い焚きを間欠運転によって行うタイプの追
い焚きパターンデータである。図5の(e),(e′)
に示すデータは、追い焚き開始後から追い焚き停止まで
の湯温上昇量を異にした追い焚きパターンの例であり、
同図の(e)はその湯温上昇量を大きくしたタイプの追
い焚きパターンであり、同図の(e′)はその湯温上昇
量を小さくしたタイプの追い焚きパターンである。
【0025】前記各種の追い焚きパターンデータは、グ
ラフデータ、表データ、演算式データ等の適宜の形態で
与えられ、追い焚きパターンデータメモリ25にはこれら
各種のデータおよびこれらの各種のデータのパラメータ
を適宜組み合わせて作成した1個以上のパターンデータ
が追い焚きパターンデータとして格納される。
【0026】入浴パターン記憶部22は1個以上の、この
図1の例では複数のメモリ領域28a〜28dを持ち、指定
されるメモリ領域に浴槽に入浴する者を識別する識別パ
ターンを水位センサ16の水位変化パターンの形態で記憶
する。この識別パターンの記憶動作は記憶指令の入力部
23による入力動作によって行われる。
【0027】記憶指令入力部23は、入浴パターン記憶部
22の記憶動作を指令する記憶指令ボタン30と、前記入浴
パターン記憶部22のメモリ領域を指定するメモリ領域指
定部31と、前記追い焚きパターンデータメモリ25に記憶
されている各種の追い焚きパターンデータのうちから好
みの追い焚きパターンデータを指定するパターンデータ
選択指定部32とを備えている。
【0028】次に、記憶指令の入力部23の操作により識
別パターンを入浴パターン記憶部22に記憶する動作を説
明する。例えば、人が浴槽に入浴する前に記憶指令の入
力部23の記憶指令ボタン30を押すことにより、そのボタ
ン信号は入浴パターン記憶部22に加えられ、入浴パター
ン記憶部22は記憶可能の態勢となる。この状態で、入浴
者によりメモリ領域指定部31の操作により入浴パターン
記憶部22のメモリ領域28a〜28dの指定が行われ、その
指定信号が入浴パターン記憶部22に加えられる。例え
ば、A列の1のボタンが押されることによりメモリ領域
28aが指定され、同様に、A列の2,3,4のボタンが
押されることによりメモリ領域28b,28c,28dが指定
される。
【0029】また、入浴者によりパターンデータ選択指
定部32のB列の各ボタンを押すことにより、追い焚きパ
ターンデータメモリ25に格納されている各種の追い焚き
パターンの指定が行われる。例えば、B列の1のボタン
を押すことにより、例えば、図5の(a)の追い焚きパ
ターンデータが指定され、同じくB列の2のボタンを押
すことにより図5の(a′)の追い焚きパターンデータ
が指定されるという如く、B列の各ボタンを操作するこ
とにより追い焚きパターンデータメモリ25に格納されて
いる好みの追い焚きパターンデータが選択指定される。
これら、メモリ領域指定部31とパターンデータ選択指定
部32の各ボタン操作を行うことにより、その各指定信号
は入浴パターン記憶部22に加えられる。
【0030】入浴パターン記憶部22は前記記憶指令ボタ
ン30からの記憶指令を受け取って水位センサ16の水位検
出情報を取り込み、入浴者が浴槽に入り始めてから水位
が安定するまでの水位変化パターン、つまり、水位セン
サ16の出力変化パターンをその入浴者の識別パターンと
して指定されたメモリ領域28a〜28dに記憶する。この
ようにして、記憶動作を行うことにより、家族の各人の
識別パターンがそれぞれ異なるメモリ領域28a〜28dに
記憶されることになる。
【0031】図4はこれら各人の識別パターンの例を示
すものである。同図の(a),(a′)は水位センサ16
のセンサ出力に基づき、浴槽への入浴後水位が安定する
までの水位変化量の差によって入浴者を識別するパター
ンデータを示すものである。図4の(a)は体格の小さ
い人のパターンデータであり、同図の(a′)は体格の
大きい人のパターンデータである。体格の小さい人は、
水位センサ16による入浴検知後(この入浴検知は水位が
大きく上昇し始める点を検出することによって得られ
る)、人が浴槽に入って例えば肩までつかって水位が安
定するまでの水位変化量Hαは体格の大きい人の水位変
化量HG よりも小さくなり、これら浴槽に入ってから水
位が安定するまでの水位変化量によって体格の大小によ
って個人を識別するパターンデータとなる。
【0032】図4の(b),(b′)は人が浴槽の湯に
つかる勢いによって入浴者を識別するデータを示すもの
で、図4の(b)は勢いよく湯につかるタイプの水位変
化パターンであり、水位変化上昇の傾きMαは大きな値
(急勾配)となり、ゆっくり湯につかるタイプの人の水
位上昇傾きは同図の(b′)に示すように緩やかな傾き
G となり、これら水位上昇変化の傾きにより入浴者個
人を識別するデータとなる。
【0033】図4の(c),(c′)は人が浴槽に入っ
てから水位が安定するまでの時間によって入浴者を識別
するデータである。図4の(c)は比較的早いスピード
で浴槽に入る人のパターンで、その者が浴槽に入り肩ま
でつかって水位が安定するまでの時間Tαは短な時間と
なり、これに対し、浴槽にゆっくりつかるタイプの人
は、同図の(c′)に示すように、浴槽に入ってから水
位が安定するまでの時間TG が長くなり、これら浴槽に
入り始めてから水位が安定するまでの時間の違いにより
入浴者の各個人識別が可能となる。
【0034】図4の(d),(d′)は入浴者の特殊な
身体動作(習慣による身体動作)によって識別するデー
タであり、例えば、図4の(d)に示すパターンは、例
えば浴槽に入る前に一旦浴槽に手を入れて湯温を確認し
てから浴槽に入り込むタイプの水位変化パターンであ
り、浴槽に手を入れて湯温を確認する動作のパターンが
Pαのような水位変化パターンとして表れる。また、図
4の(d′)に示すように、例えば、浴槽に頭から飛び
込んで入るような入浴パターンにおいては、その頭から
飛び込むときの特殊なパターンPG のような水位変化パ
ターンが生じ、このような特殊な水位変化パターンによ
り入浴者の個人識別が可能となる。
【0035】入浴者は、入浴パターンを記憶するときに
は、いつもと同じ習慣に従って浴槽に入ってその水位変
化パターンを識別パターンとして記憶させてもよいが、
家族の中に体格、入浴するスピード、湯に入ってから肩
までつかり終わる時間が同じで、湯に入るときの特殊な
身体動作も同じような場合には、その両者の区別を明確
にするために、意識的に、入浴動作を変える等によって
家族の各人を意識的に識別するパターンとなるような入
浴動作によって浴槽に入浴し、入浴パターン記憶部22の
対応するメモリ領域に記憶する。
【0036】一般的には、家族の各人の体格や浴槽に入
るときの勢いや、肩までつかる時間や、浴槽に入るとき
の習慣が共通になるということは殆どないので、通常の
通りに入浴してその入浴パターンを記憶することによ
り、各人を識別する水位変化パターンが識別パターンと
して記憶される。
【0037】なお、各人の水位変化の識別パターンが指
定されたメモリ領域28a〜28dに記憶されるときには、
記憶指令の入力部23のパターンデータ選択指定部32によ
り入浴者によって指定選択されるその人好みの追い焚き
パターンの指定信号も一緒に格納される。
【0038】パターン比較判断部24は保温モードの動作
中に、人が浴槽に入るときの水位変化パターンを水位セ
ンサ16からの水位検出情報に基づき取り込み、これを一
旦内蔵するメモリ33に記憶する。そして、その取り込ん
だ水位変化パターンを入浴パターン記憶部22の各メモリ
領域28a〜28dに記憶されている識別パターンと比較
し、入浴者の水位変化パターンと同一性を有する識別パ
ターンを選定し、入浴者を識別し、その識別パターンに
関連づけて記憶されている追い焚きパターンの指定情報
を読み取り、その読み取り結果を個人別追い焚き制御部
27に加える。
【0039】個人別追い焚き制御部27は、前記パターン
比較判断部24から加えられる追い焚きパターンの指定情
報を受け、その指定された追い焚きパターンを追い焚き
パターンデータメモリ25に記憶されているデータから読
み出し、その識別された人の指定した追い焚きパターン
データでもって追い焚き運転を制御する。この追い焚き
運転の制御に際しては、例えば、図5の(c),
(c′)に示すような追い焚き開始待機時間を制御する
場合はタイマ26を使用し、また、追い焚きの熱量(トー
タル熱量を含む)を制御する場合には、これらの熱量の
大きさに応じて比例弁10への印加電力(比例弁10の開弁
量は印加電力の大きさに比例する)を制御するか、ある
いは循環ポンプ11の回転量(循環湯水の流量)を制御す
るか、あるいはその両者を制御することにより行われ
る。
【0040】本実施形態例によれば、保温モードの動作
状態で、人が浴槽に入浴したときには、入浴時の水位変
化情報によってその入浴者が他の人と区別されて識別特
定され、その入浴者に合った追い焚きパターンデータが
自動的に選択されて、そのデータに従い追い焚きが行わ
れるので、入浴者は、ぬるく感じたり熱く感じたりして
不快な思いをすることなく、自分の体感温度に馴染むよ
うに追い焚きが行われるので、気持ちよく入浴した状態
で浴槽湯水温度を風呂設定温度まで高めることができる
という画期的な効果を奏することができる。
【0041】また、これら入浴者にあった追い焚きパタ
ーンデータの選択は入浴者が入浴の都度ボタン操作等を
行う面倒は一切なく、器具自身によって自動的に行われ
るので、使い勝手がよく、使用者に快適な風呂環境を提
供することが可能となる。
【0042】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
るとはなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上
記実施形態例では、循環ポンプ11を用いて、浴槽湯水を
強制循環するタイプの風呂釜について説明したが、循環
ポンプ11を用いない自然循環タイプの風呂釜の追い焚き
制御装置として適用することも可能である。
【0043】また、上記実施形態例では、追い焚き機能
のみの風呂釜を対象にして説明したが、例えば、風呂の
追い焚き循環路と給湯器の給湯管とを注湯弁付きの湯張
り通路で接続し、給湯器側から湯張り通路および追い焚
き循環通路を介して浴槽へ湯張りを行うことが可能な湯
張り機能付き風呂釜の追い焚き制御装置として適用する
ことも可能であり、追い焚きを必要とする各種のタイプ
の風呂釜の追い焚き制御装置として適用できるものであ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明は、風呂を利用する各人の入浴挙
動動作を浴槽水位を検出する水位センサのセンサ出力情
報(水位変化パターン情報)として取り込み、これを識
別パターンとしてその各人が指定する追い焚きパターン
に関連づけて記憶させておき、その後の入浴時には浴槽
に入るときの水位変化パターンを記憶されている各人の
識別パターンと比較して入浴者を自動的に識別特定し、
その入浴者が自分の識別パターンに関連づけて予め指定
した好みの追い焚きパターンを自動的に選択し、その選
択した追い焚きパターンデータに従って追い焚き運転が
行われるように構成したものであるから、従来例のよう
に、好みの追い焚きパターンに個人差があるにも拘わら
ず、これを無視し、固定の一律的な追い焚きパターンに
よって追い焚きが行われることによって、入浴する各人
全員がが気持ちよく入浴することができないという問題
が解消されることとなり、入浴者は前もって指定してお
いた自分に合った追い焚きパターンによって追い焚きさ
れるので、気持ちよく入浴した状態で、浴槽湯水を風呂
設定温度に追い焚きできるという画期的な効果を奏する
ことができる。
【0045】また、入浴者の識別とその入浴者に合った
追い焚きパターンデータの選択は、入浴する都度入浴者
がボタン操作をする面倒は一切なく、器具自身が自動的
に判断して行うものであるから、極めて使い勝手がよ
く、使用者に快適な風呂環境を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の要部構成のブロック図
である。
【図2】本発明の追い焚き制御装置が適用される風呂釜
の概念説明図である。
【図3】図2の加熱装置部分をより詳細に示した風呂釜
のシステム図である。
【図4】入浴者を識別するための各種の識別パターンデ
ータ例の説明図である。
【図5】器具に予め与えられる各種の追い焚きパターン
データ例の説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽 22 入浴パターン記憶部 23 記憶指令の入力部 24 パターン比較判断部 25 追い焚きパターンデータメモリ 27 個人別追い焚き制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽水位を検出する水位センサと、浴槽
    湯温を検出する風呂温度センサが設けられ、前記水位セ
    ンサの検出信号により人が浴槽内に入浴したことが検知
    され浴槽湯温が風呂設定温度よりも低いときに浴槽湯水
    の追い焚きを行う風呂釜の追い焚き制御装置において、
    複数の異なる追い焚きパターンデータが格納されている
    追い焚きパターンデータメモリと、記憶指令の入力部
    と、この記憶指令の入力部からの記憶指令を受けて入浴
    者が浴槽へ入浴するときに変化する水位センサの出力変
    化パターンをその入浴者の識別パターンとして1以上の
    メモリ領域中の指定されるメモリ領域にその入浴者が選
    択指定する追い焚きパターンに関連づけて記憶する入浴
    パターン記憶部と、入浴者の識別パターンが記憶された
    後の入浴時に入浴者が浴槽に入るときの水位変化パター
    ンを前記入浴パターン記憶部によって記憶されている1
    以上の識別パターンと比較し同一性の識別パターンを選
    択するパターン比較判断部と、このパターン比較判断部
    によって選択れた識別パターンに関連づけられている追
    い焚きパターンに基づいて追い焚き運転を制御する個人
    別追い焚き制御部とを有する風呂釜の追い焚き制御装
    置。
  2. 【請求項2】 追い焚きパターンデータは、単位時間当
    りの追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止
    までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータ
    と、追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、
    人の入浴が検知されたときから追い焚き加熱を開始する
    までの追い焚き開始待機時間のデータと、連続運転か間
    欠運転かの追い焚き運転形態の選択データのいずれか1
    つのデータを基礎として与えられている請求項1記載の
    風呂釜の追い焚き制御装置。
  3. 【請求項3】 追い焚きパターンデータは、単位時間当
    りの追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止
    までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータ
    と、追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、
    人の入浴が検知されたときから追い焚き加熱を開始する
    までの追い焚き開始待機時間のデータと、連続運転か間
    欠運転かの追い焚き運転形態の選択データのいずれか2
    つ以上の組み合わせデータによって与えられている請求
    項1記載の風呂釜の追い焚き制御装置。
JP22582896A 1996-08-08 1996-08-08 風呂釜の追い焚き制御装置 Expired - Fee Related JP3776986B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22582896A JP3776986B2 (ja) 1996-08-08 1996-08-08 風呂釜の追い焚き制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22582896A JP3776986B2 (ja) 1996-08-08 1996-08-08 風呂釜の追い焚き制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1054607A true JPH1054607A (ja) 1998-02-24
JP3776986B2 JP3776986B2 (ja) 2006-05-24

Family

ID=16835449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22582896A Expired - Fee Related JP3776986B2 (ja) 1996-08-08 1996-08-08 風呂釜の追い焚き制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3776986B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008145089A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Denso Corp 給湯装置
JP2009121813A (ja) * 2009-03-09 2009-06-04 Tokyo Gas Co Ltd 風呂リモコン装置
CN102620409A (zh) * 2011-01-30 2012-08-01 博西华电器(江苏)有限公司 具有个性化洗浴功能的热水器
JP2014156959A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Mitsubishi Electric Corp 給湯システム、給湯方法及びプログラム
JP2017067411A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 トヨタホーム株式会社 宅内設備制御システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008145089A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Denso Corp 給湯装置
JP2009121813A (ja) * 2009-03-09 2009-06-04 Tokyo Gas Co Ltd 風呂リモコン装置
CN102620409A (zh) * 2011-01-30 2012-08-01 博西华电器(江苏)有限公司 具有个性化洗浴功能的热水器
JP2014156959A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Mitsubishi Electric Corp 給湯システム、給湯方法及びプログラム
JP2017067411A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 トヨタホーム株式会社 宅内設備制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3776986B2 (ja) 2006-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3776986B2 (ja) 風呂釜の追い焚き制御装置
JP2000055457A (ja) 入浴管理システム
JP3969729B2 (ja) ミストサウナ装置
JPS63153353A (ja) 自動風呂装置
JP2858468B2 (ja) 自動風呂釜およびその湯温制御方法
JP3811533B2 (ja) 風呂釜の追い焚き制御装置
JPH03251653A (ja) 自動風呂装置における湯温制御方法
JP3811534B2 (ja) 風呂釜の追い焚き制御装置
JP3680355B2 (ja) 自動風呂装置
JPH0740932Y2 (ja) 湯温調節機能を具備する風呂装置
JPH05118644A (ja) 風呂自動保温方法
JPH1123055A (ja) フロ追焚装置
JP3898670B2 (ja) 給湯・追焚装置
JPH035662A (ja) 自動風呂装置における入浴検知追焚き運転方法
JP2584920B2 (ja) 風呂釜の制御装置
JPH0654184B2 (ja) 風呂装置
JP3810210B2 (ja) 自動風呂装置とその追焚き方法
JPH05240502A (ja) 風呂の追い焚き方法
JP2928570B2 (ja) 自動風呂装置における追焚き運転方法
JP3221366B2 (ja) 風呂装置の追焚温度制御方法
JPH09257307A (ja) 自動風呂釜装置
JPH0669649U (ja) 自動風呂装置
JP3126364B2 (ja) 風呂釜およびその湯温制御方法
JPS61289260A (ja) 直接循環式風呂釜の追焚き制御方法
JPH05141772A (ja) 風呂加熱装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100303

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110303

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees