JP3776986B2 - 風呂釜の追い焚き制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽に人が入浴したことを検知したときに、浴槽湯水の温度が風呂設定温度よりも低下していたときには、追い焚きを行う風呂釜の追い焚き制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、風呂釜の追い焚き制御装置は保温モードの機能を備え、風呂が沸き上がった後の所定時間(例えば30分) は保温モードの運転動作状態となり、この保温モード期間においては、風呂の温度を監視し、風呂温度(浴槽湯水の温度)が風呂設定温度よりも許容範囲を越えて低下したときには、自動的に追い焚きが開始し、風呂温度を設定温度に維持し、保温モード期間においてはいつでも風呂に入れる状態に湯温が維持されている。
【0003】
最近においては、浴槽水位を水圧によって検出する水位センサ(圧力センサ)の信号を取り込み、この水位センサの出力変化によって人が浴槽に入浴したことを検知し、そのときに、風呂温度が設定温度よりも低いときには、自動的に追い焚きを開始するものが提案されており、より高度の機能をもった装置にあっては、人が入浴する前に高機能動作ボタンを押すことにより、浴槽へ自動的に注水して風呂温度を例えば1.5 ℃程度低めにして浴槽へ入り易くし、人が浴槽へ入ったことを検知した直後に風呂温度を設定温度へ高める追い焚きを行う制御方式が提案されている。
【0004】
また、特公平6−84840号公報に示される風呂装置は、人が浴槽に入るときの水位センサ(圧力センサ)の水位変化量の大きさによって入浴者が子供であるか年長者であるかを判断し、子供であるときには、風呂の設定温度を低めに変更設定することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、人それぞれに心地好く感じる追い焚きパターンがあるにも拘わらず、従来の追い焚き制御装置はこれを全く無視し、水位センサにより浴槽への入浴を検知したときに、固定の追い焚きパターンでもって追い焚きを行うものであるため、個人差を持つ入浴者の各個人それぞれに心地好い追い焚きを行うことは困難であった。前記特公平6−84840号公報に示されている風呂装置の場合も、入浴者が子供であるか年長者であるかを判断し、子供である場合には年長者よりも風呂の設定温度を低く可変変更するが、その風呂設定温度まで追い焚きを行う追い焚きパターンは一律的な固定の追い焚きパターンによって行うものであるため、入浴する全ての者それぞれに心地好く感じる追い焚きパターンでもって追い焚きを行うことはできないものであった。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、人が浴槽に入浴したときに、その入浴者を水位センサの出力情報に基づき他の人と識別し、予め与えられている複数の追い焚きパターンの中から、その入浴者が前もって選択登録している追い焚きパターンを選定し、入浴者に適した追い焚きパターンによって追い焚きすることが可能な風呂釜の追い焚き制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。すなわち、第1の発明は、浴槽水位を検出する水位センサと、浴槽湯温を検出する風呂温度センサが設けられ、前記水位センサの検出信号により人が浴槽内に入浴したことが検知され浴槽湯温が風呂設定温度よりも低いときに浴槽湯水の追い焚きを行う風呂釜の追い焚き制御装置において、複数の異なる追い焚きパターンデータが格納されている追い焚きパターンデータメモリと、記憶指令の入力部と、この記憶指令の入力部からの記憶指令を受けて入浴者が浴槽へ入浴するときに変化する水位センサの出力変化パターンから水位変化上昇の傾きの大きさと人が浴槽に入ってから水位が安定するまでの時間と入浴者の特殊な身体動作に伴う水位変化パターンの有無の少なくとも1つをその入浴者の識別パターンとして1以上のメモリ領域中の指定されるメモリ領域にその入浴者が選択指定する追い焚きパターンに関連づけて記憶する入浴パターン記憶部と、入浴者の識別パターンが記憶された後の入浴時に入浴者が浴槽に入るときの水位変化パターンを前記入浴パターン記憶部によって記憶されている1以上の識別パターンと比較し同一性の識別パターンを選択するパターン比較判断部と、このパターン比較判断部によって選択された識別パターンに関連づけられている追い焚きパターンに基づいて追い焚き運転を制御する個人別追い焚き制御部とを有する構成をもって課題を解決する手段としている。
【0008】
また、第2の発明は、前記第1の発明の構成において、追い焚きパターンデータは、単位時間当りの追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、水位センサにより人の入浴が検知されたときから追い焚き加熱を開始するまでの追い焚き開始待機時間のデータと、連続運転か間欠運転かの追い焚き運転形態の選択データのいずれか1つのデータを基礎として与えられている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0009】
さらに、第3の発明は、前記第1の発明の構成において、追い焚きパターンデータは、単位時間当りの追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、水位センサにより人の入浴が検知されたときから追い焚き加熱を開始するまでの追い焚き開始待機時間のデータと、連続運転か間欠運転かの追い焚き運転形態の選択データのいずれか2つ以上の組み合わせデータを用いて与えられている構成をもって課題を解決する手段としている。
【0010】
上記構成の発明において、入浴者が浴槽に入浴したときの水位変化は水位センサにより検出され、この水位センサ出力の変化パターンを予め入浴パターン記憶部の各メモリ領域に記憶されている識別パターンと比較し、同一性の識別パターンを選択する。
【0011】
この識別パターンの選択により、入浴者が識別されたこととなり、個人別追い焚き制御部は、この選択された識別パターンに関連づけられている追い焚きパターンを追い焚きパターンデータメモリに格納されている複数の追い焚きパターンの中から選び出し、その選び出した追い焚きパターンに従い追い焚き運転を制御する。
【0012】
このように、本発明では、入浴者が浴槽に入るときに検出される水位センサの水位変化の検出情報に基づき入浴者が自動的に識別され、その識別により特定された入浴者に合った追い焚きパターンを選択して追い焚きを行うものであるから、入浴する者に個人差があっても、その入浴する各個人の心地好いパターンでもって追い焚きが行われることとなり、気持ちよく入浴することができることとなり、前記従来の課題が解決される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に基づき説明する。図1には本発明における風呂釜の追い焚き制御装置の一実施形態例の要部ブロック構成が示され、図2および図3には本実施形態例の制御装置を備えた風呂釜の概略構成が示されている。
【0014】
図2および図3に示すように、浴槽1には外部配管2a,2bを介して風呂釜3が接続されている。この風呂釜3内には加熱装置4が収容されており、この加熱装置4はバーナ5によって追い焚き熱交換器6を加熱する構成となっている。
【0015】
バーナ5に通じるガス通路7にはガス通路の開閉を行う電磁弁8a,8bと、バーナ5へのガス供給量を開弁量によって制御する比例弁10とが介設されている。
【0016】
追い焚き熱交換器6の入側と循環ポンプ11の吐出側間に管路12が接続され、循環ポンプ11の吸込側と前記外部配管2aは戻り側管路13によって接続されている。また、追い焚き熱交換器6の出側と前記外部配管2b間には往側管路14が接続されており、これら、外部配管2a、戻り側管路13、循環ポンプ11、管路12、追い焚き熱交換器6、往側管路14、外部配管2bを順に通って浴槽1に至る通路は浴槽湯水の追い焚き循環路15を形成している。
【0017】
なお、図中、16は浴槽湯水の水位を水圧によって検出する圧力センサ等から成る水位センサであり、17は湯水の流れを検出する流水スイッチであり、18は浴槽1の湯温を風呂温度として検出する風呂温度センサであり、20は風呂の追い焚き運転を制御する制御装置であり、21は運転ボタンや風呂設定温度の設定手段等が設けられているリモコンである。
【0018】
制御装置20は、追い焚き運転を次のように制御する。例えば、リモコン21によって追い焚き運転が指令されたとき、あるいは保温モードの動作状態で、風呂温度センサ18で検出される温度が風呂設定温度よりも許容範囲を越えて低下したとき等には、循環ポンプ11を駆動し、浴槽1内の湯水を追い焚き循環路15を通して循環させる。この湯水の循環により、流水スイッチ17により流水が検出されると、電磁弁8a,8bおよび比例弁10が開かれ、図示されていない点火手段によりバーナ5の点火が行われ、循環湯水は追い焚き熱交換器6を通るときにバーナ5の燃焼火力でもって加熱され、追い焚きが進行する。そして、風呂温度センサ18により検出される湯温が風呂設定温度に達したときに、循環ポンプ11を停止し、バーナ5の燃焼を停止して、追い焚きを終了する。
【0019】
本実施形態例において特徴的なことは、保温モード動作中に人が浴槽1に入浴したときに、その入浴者を自動的に識別し、その入浴者に合った追い焚きパターンを選び出し、そのパターンに従って追い焚きを行う構成を制御装置20に設けたことである。
【0020】
図1はこの特有な制御装置20の要部構成を示すもので、入浴パターン記憶部22と、記憶指令の入力部23と、パターン比較判断部24と、追い焚きパターンデータメモリ25と、個人別追い焚き制御部27と、必要に応じ設けられるタイマ26とを有して構成されている。
【0021】
追い焚きパターンデータメモリ25は各種の複数の追い焚きパターンのデータを格納する。図5はその各種の追い焚きパターンデータの例を示している。同図の(a),(a′)は追い焚きの単位時間当りの熱量(単位時間当りのバーナ5の燃焼熱量)を異にした追い焚きパターンデータ例であり、同図の(a)は入浴検知後から開始する追い焚きの単位時間当りの熱量を大きくして追い焚きを行うタイプの追い焚きパターンであり、同図の(a′)は単位時間当りの熱量を小さくして追い焚きを行うタイプの追い焚きパターンである。
【0022】
図5の(b),(b′)は追い焚き開始後から追い焚き停止までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量を異にした追い焚きパターンデータ例であり、同図の(b)は追い焚き一連続期間のトータル加熱量を大きくしたタイプの追い焚きパターンであり、同図の(b)はそのトータル加熱量を小さくしたタイプの追い焚きパターンである。
【0023】
図5の(c),(c′)に示すデータは、入浴検知後から追い焚きを開始するまでの追い焚き開始待機時間を異にした追い焚きパターンの例であり、同図の(c)はその追い焚き開始待機時間を短くしたタイプの追い焚きパターンであり、同図の(c)は追い焚き開始待機時間を長くしたタイプの追い焚きパターンである。
【0024】
また、図5の(d),(d′)に示すデータは、追い焚きの運転形態を異にする追い焚きパターンデータであり、同図の(d)は追い焚きを連続運転で行うタイプの追い焚きパターンデータであり、同図の(d′)は追い焚きを間欠運転によって行うタイプの追い焚きパターンデータである。図5の(e),(e′)に示すデータは、追い焚き開始後から追い焚き停止までの湯温上昇量を異にした追い焚きパターンの例であり、同図の(e)はその湯温上昇量を大きくしたタイプの追い焚きパターンであり、同図の(e′)はその湯温上昇量を小さくしたタイプの追い焚きパターンである。
【0025】
前記各種の追い焚きパターンデータは、グラフデータ、表データ、演算式データ等の適宜の形態で与えられ、追い焚きパターンデータメモリ25にはこれら各種のデータおよびこれらの各種のデータのパラメータを適宜組み合わせて作成した1個以上のパターンデータが追い焚きパターンデータとして格納される。
【0026】
入浴パターン記憶部22は1個以上の、この図1の例では複数のメモリ領域28a〜28dを持ち、指定されるメモリ領域に浴槽に入浴する者を識別する識別パターンを水位センサ16の水位変化パターンの形態で記憶する。この識別パターンの記憶動作は記憶指令の入力部23による入力動作によって行われる。
【0027】
記憶指令入力部23は、入浴パターン記憶部22の記憶動作を指令する記憶指令ボタン30と、前記入浴パターン記憶部22のメモリ領域を指定するメモリ領域指定部31と、前記追い焚きパターンデータメモリ25に記憶されている各種の追い焚きパターンデータのうちから好みの追い焚きパターンデータを指定するパターンデータ選択指定部32とを備えている。
【0028】
次に、記憶指令の入力部23の操作により識別パターンを入浴パターン記憶部22に記憶する動作を説明する。例えば、人が浴槽に入浴する前に記憶指令の入力部23の記憶指令ボタン30を押すことにより、そのボタン信号は入浴パターン記憶部22に加えられ、入浴パターン記憶部22は記憶可能の態勢となる。この状態で、入浴者によりメモリ領域指定部31の操作により入浴パターン記憶部22のメモリ領域28a〜28dの指定が行われ、その指定信号が入浴パターン記憶部22に加えられる。例えば、A列の1のボタンが押されることによりメモリ領域28aが指定され、同様に、A列の2,3,4のボタンが押されることによりメモリ領域28b,28c,28dが指定される。
【0029】
また、入浴者によりパターンデータ選択指定部32のB列の各ボタンを押すことにより、追い焚きパターンデータメモリ25に格納されている各種の追い焚きパターンの指定が行われる。例えば、B列の1のボタンを押すことにより、例えば、図5の(a)の追い焚きパターンデータが指定され、同じくB列の2のボタンを押すことにより図5の(a′)の追い焚きパターンデータが指定されるという如く、B列の各ボタンを操作することにより追い焚きパターンデータメモリ25に格納されている好みの追い焚きパターンデータが選択指定される。これら、メモリ領域指定部31とパターンデータ選択指定部32の各ボタン操作を行うことにより、その各指定信号は入浴パターン記憶部22に加えられる。
【0030】
入浴パターン記憶部22は前記記憶指令ボタン30からの記憶指令を受け取って水位センサ16の水位検出情報を取り込み、入浴者が浴槽に入り始めてから水位が安定するまでの水位変化パターン、つまり、水位センサ16の出力変化パターンをその入浴者の識別パターンとして指定されたメモリ領域28a〜28dに記憶する。このようにして、記憶動作を行うことにより、家族の各人の識別パターンがそれぞれ異なるメモリ領域28a〜28dに記憶されることになる。
【0031】
図4の(b),(b′),(c),(c′),(d),(d′)は、本実施形態例に適用される各人の識別パターンの例を示すものである。なお、同図の(a),(a′)は水位センサ16のセンサ出力に基づき、浴槽への入浴後水位が安定するまでの水位変化量の差によって入浴者を識別する参考例のパターンデータを示すものである。図4の(a)は体格の小さい人のパターンデータであり、同図の(a′)は体格の大きい人のパターンデータである。体格の小さい人は、水位センサ16による入浴検知後(この入浴検知は水位が大きく上昇し始める点を検出することによって得られる)、人が浴槽に入って例えば肩までつかって水位が安定するまでの水位変化量Hαは体格の大きい人の水位変化量Hよりも小さくなり、これら浴槽に入ってから水位が安定するまでの水位変化量によって体格の大小によって個人を識別するものである
【0032】
図4の(b),(b′)は人が浴槽の湯につかる勢いによって入浴者を識別するデータを示すもので、図4の(b)は勢いよく湯につかるタイプの水位変化パターンであり、水位変化上昇の傾きMαは大きな値(急勾配)となり、ゆっくり湯につかるタイプの人の水位上昇傾きは同図の(b′)に示すように緩やかな傾きMG となり、これら水位上昇変化の傾きにより入浴者個人を識別するデータとなる。
【0033】
図4の(c),(c′)は人が浴槽に入ってから水位が安定するまでの時間によって入浴者を識別するデータである。図4の(c)は比較的早いスピードで浴槽に入る人のパターンで、その者が浴槽に入り肩までつかって水位が安定するまでの時間Tαは短な時間となり、これに対し、浴槽にゆっくりつかるタイプの人は、同図の(c′)に示すように、浴槽に入ってから水位が安定するまでの時間TG が長くなり、これら浴槽に入り始めてから水位が安定するまでの時間の違いにより入浴者の各個人識別が可能となる。
【0034】
図4の(d),(d′)は入浴者の特殊な身体動作(習慣による身体動作)によって識別するデータであり、例えば、図4の(d)に示すパターンは、例えば浴槽に入る前に一旦浴槽に手を入れて湯温を確認してから浴槽に入り込むタイプの水位変化パターンであり、浴槽に手を入れて湯温を確認する動作のパターンがPαのような水位変化パターンとして表れる。また、図4の(d′)に示すように、例えば、浴槽に頭から飛び込んで入るような入浴パターンにおいては、その頭から飛び込むときの特殊なパターンPG のような水位変化パターンが生じ、このような特殊な水位変化パターンにより入浴者の個人識別が可能となる。
【0035】
入浴者は、入浴パターンを記憶するときには、いつもと同じ習慣に従って浴槽に入ってその水位変化パターンを識別パターンとして記憶させてもよいが、家族の中に体格、入浴するスピード、湯に入ってから肩までつかり終わる時間が同じで、湯に入るときの特殊な身体動作も同じような場合には、その両者の区別を明確にするために、意識的に、入浴動作を変える等によって家族の各人を意識的に識別するパターンとなるような入浴動作によって浴槽に入浴し、入浴パターン記憶部22の対応するメモリ領域に記憶する。
【0036】
一般的には、家族の各人の体格や浴槽に入るときの勢いや、肩までつかる時間や、浴槽に入るときの習慣が共通になるということは殆どないので、通常の通りに入浴してその入浴パターンを記憶することにより、各人を識別する水位変化パターンが識別パターンとして記憶される。
【0037】
なお、各人の水位変化の識別パターンが指定されたメモリ領域28a〜28dに記憶されるときには、記憶指令の入力部23のパターンデータ選択指定部32により入浴者によって指定選択されるその人好みの追い焚きパターンの指定信号も一緒に格納される。
【0038】
パターン比較判断部24は保温モードの動作中に、人が浴槽に入るときの水位変化パターンを水位センサ16からの水位検出情報に基づき取り込み、これを一旦内蔵するメモリ33に記憶する。そして、その取り込んだ水位変化パターンを入浴パターン記憶部22の各メモリ領域28a〜28dに記憶されている識別パターンと比較し、入浴者の水位変化パターンと同一性を有する識別パターンを選定し、入浴者を識別し、その識別パターンに関連づけて記憶されている追い焚きパターンの指定情報を読み取り、その読み取り結果を個人別追い焚き制御部27に加える。
【0039】
個人別追い焚き制御部27は、前記パターン比較判断部24から加えられる追い焚きパターンの指定情報を受け、その指定された追い焚きパターンを追い焚きパターンデータメモリ25に記憶されているデータから読み出し、その識別された人の指定した追い焚きパターンデータでもって追い焚き運転を制御する。この追い焚き運転の制御に際しては、例えば、図5の(c),(c′)に示すような追い焚き開始待機時間を制御する場合はタイマ26を使用し、また、追い焚きの熱量(トータル熱量を含む)を制御する場合には、これらの熱量の大きさに応じて比例弁10への印加電力(比例弁10の開弁量は印加電力の大きさに比例する)を制御するか、あるいは循環ポンプ11の回転量(循環湯水の流量)を制御するか、あるいはその両者を制御することにより行われる。
【0040】
本実施形態例によれば、保温モードの動作状態で、人が浴槽に入浴したときには、入浴時の水位変化情報によってその入浴者が他の人と区別されて識別特定され、その入浴者に合った追い焚きパターンデータが自動的に選択されて、そのデータに従い追い焚きが行われるので、入浴者は、ぬるく感じたり熱く感じたりして不快な思いをすることなく、自分の体感温度に馴染むように追い焚きが行われるので、気持ちよく入浴した状態で浴槽湯水温度を風呂設定温度まで高めることができるという画期的な効果を奏することができる。
【0041】
また、これら入浴者にあった追い焚きパターンデータの選択は入浴者が入浴の都度ボタン操作等を行う面倒は一切なく、器具自身によって自動的に行われるので、使い勝手がよく、使用者に快適な風呂環境を提供することが可能となる。
【0042】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されるとはなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記実施形態例では、循環ポンプ11を用いて、浴槽湯水を強制循環するタイプの風呂釜について説明したが、循環ポンプ11を用いない自然循環タイプの風呂釜の追い焚き制御装置として適用することも可能である。
【0043】
また、上記実施形態例では、追い焚き機能のみの風呂釜を対象にして説明したが、例えば、風呂の追い焚き循環路と給湯器の給湯管とを注湯弁付きの湯張り通路で接続し、給湯器側から湯張り通路および追い焚き循環通路を介して浴槽へ湯張りを行うことが可能な湯張り機能付き風呂釜の追い焚き制御装置として適用することも可能であり、追い焚きを必要とする各種のタイプの風呂釜の追い焚き制御装置として適用できるものである。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、風呂を利用する各人の入浴挙動動作を浴槽水位を検出する水位センサのセンサ出力情報(水位変化パターン情報)として取り込み、この水位センサのセンサ出力情報から水位変化上昇の傾きの大きさと人が浴槽に入ってから水位が安定するまでの時間と入浴者の特殊な身体動作に伴う水位変化パターンの有無の少なくとも1つを識別パターンとしてその各人が指定する追い焚きパターンに関連づけて記憶させておき、その後の入浴時には浴槽に入るときの水位変化パターンを記憶されている各人の識別パターンと比較して入浴者を自動的に識別特定し、その入浴者が自分の識別パターンに関連づけて予め指定した好みの追い焚きパターンを自動的に選択し、その選択した追い焚きパターンデータに従って追い焚き運転が行われるように構成したものであるから、従来例のように、好みの追い焚きパターンに個人差があるにも拘わらず、これを無視し、固定の一律的な追い焚きパターンによって追い焚きが行われることによって、入浴する各人全員が気持ちよく入浴することができないという問題が解消されることとなり、入浴者は前もって指定しておいた自分に合った追い焚きパターンによって追い焚きされるので、気持ちよく入浴した状態で、浴槽湯水を風呂設定温度に追い焚きできるという画期的な効果を奏することができる。
【0045】
また、入浴者の識別とその入浴者に合った追い焚きパターンデータの選択は、入浴する都度入浴者がボタン操作をする面倒は一切なく、器具自身が自動的に判断して行うものであるから、極めて使い勝手がよく、使用者に快適な風呂環境を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例の要部構成のブロック図である。
【図2】本発明の追い焚き制御装置が適用される風呂釜の概念説明図である。
【図3】図2の加熱装置部分をより詳細に示した風呂釜のシステム図である。
【図4】入浴者を識別するための各種の識別パターンデータ例の説明図である。
【図5】器具に予め与えられる各種の追い焚きパターンデータ例の説明図である。
【符号の説明】
1 浴槽
22 入浴パターン記憶部
23 記憶指令の入力部
24 パターン比較判断部
25 追い焚きパターンデータメモリ
27 個人別追い焚き制御部

Claims (3)

  1. 浴槽水位を検出する水位センサと、浴槽湯温を検出する風呂温度センサが設けられ、前記水位センサの検出信号により人が浴槽内に入浴したことが検知され浴槽湯温が風呂設定温度よりも低いときに浴槽湯水の追い焚きを行う風呂釜の追い焚き制御装置において、複数の異なる追い焚きパターンデータが格納されている追い焚きパターンデータメモリと、記憶指令の入力部と、この記憶指令の入力部からの記憶指令を受けて入浴者が浴槽へ入浴するときに変化する水位センサの出力変化パターンから水位変化上昇の傾きの大きさと人が浴槽に入ってから水位が安定するまでの時間と入浴者の特殊な身体動作に伴う水位変化パターンの有無の少なくとも1つをその入浴者の識別パターンとして1以上のメモリ領域中の指定されるメモリ領域にその入浴者が選択指定する追い焚きパターンに関連づけて記憶する入浴パターン記憶部と、入浴者の識別パターンが記憶された後の入浴時に入浴者が浴槽に入るときの水位変化パターンを前記入浴パターン記憶部によって記憶されている1以上の識別パターンと比較し同一性の識別パターンを選択するパターン比較判断部と、このパターン比較判断部によって選択された識別パターンに関連づけられている追い焚きパターンに基づいて追い焚き運転を制御する個人別追い焚き制御部とを有する風呂釜の追い焚き制御装置。
  2. 追い焚きパターンデータは、単位時間当りの追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、人の入浴が検知されたときから追い焚き加熱を開始するまでの追い焚き開始待機時間のデータと、連続運転か間欠運転かの追い焚き運転形態の選択データのいずれか1つのデータを基礎として与えられている請求項1記載の風呂釜の追い焚き制御装置。
  3. 追い焚きパターンデータは、単位時間当りの追い焚き加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの追い焚き一連続期間のトータル加熱量のデータと、追い焚き開始から停止までの湯温上昇量データと、人の入浴が検知されたときから追い焚き加熱を開始するまでの追い焚き開始待機時間のデータと、連続運転か間欠運転かの追い焚き運転形態の選択データのいずれか2つ以上の組み合わせデータによって与えられている請求項1記載の風呂釜の追い焚き制御装置。
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