JP2858468B2 - 自動風呂釜およびその湯温制御方法 - Google Patents

自動風呂釜およびその湯温制御方法

Info

Publication number
JP2858468B2
JP2858468B2 JP2050055A JP5005590A JP2858468B2 JP 2858468 B2 JP2858468 B2 JP 2858468B2 JP 2050055 A JP2050055 A JP 2050055A JP 5005590 A JP5005590 A JP 5005590A JP 2858468 B2 JP2858468 B2 JP 2858468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
bath
bathtub
hot water
additional function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2050055A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03251655A (ja
Inventor
友明 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GASUTAA KK
Original Assignee
GASUTAA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GASUTAA KK filed Critical GASUTAA KK
Priority to JP2050055A priority Critical patent/JP2858468B2/ja
Publication of JPH03251655A publication Critical patent/JPH03251655A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2858468B2 publication Critical patent/JP2858468B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浴槽の湯温を制御する自動風呂釜およびそ
の湯温制御方法に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、給湯器の湯を利用して浴槽への自動湯張りを行
う自動風呂釜が広く利用されている。この自動風呂釜
は、第5図に示すように、給湯器側の給湯管路1と風呂
側の循環追い焚き管路2とを電磁弁3を介して接続し、
浴槽5への湯張り時には給湯熱交換器4で作り出される
湯を電磁弁3を開いて循環追い焚き管路2に導き、この
循環追い焚き管路2から浴槽5に落とし込んで湯張りを
行うものである。そして、湯張り完了時には、電磁弁3
が閉じられ、保温状態となる。この保温状態では、ポン
プ7を起動して浴槽5内の湯を循環追い焚き管路2を利
用して強制的に循環させ、浴槽5内の湯の温度を均一化
するとともに、浴槽5の湯の温度がサーミスタ等の温度
センサ6により検出され、湯温が設定温度よりも低くな
ったときに釜の機構部を駆動制御する。この機構部の制
御により循環追い焚き管路2を通る湯が追い焚き熱交換
器8によって加熱され、浴槽5の湯温が設定温度に保た
れる。
ところで、人が浴槽に入浴する際、湯が入浴の適温温
度となっていても、最初のうちは、熱く感じ、特に冬期
は、体が冷えているため、湯が熱すぎて入りにくいとい
う不便がある。しかし、入り易くするために水を埋めて
湯温を下げて入浴すると、入るときには快適であるが、
浴槽に入って少したつと、ぬるく感じ、快適な入浴が行
えないという問題がある。
このような問題を解消するために、最近においては、
この種の自動風呂釜に付加機能を備えたものが開発され
ている。この付加機能は、人が入浴するときに付加機能
スイッチを押すと、湯温が設定温度よりも一定温度だけ
下がるように浴槽5への注水量をマイクロコンピュータ
等の制御部が演算し、この演算結果に基づき、給湯器側
の給湯管路1から電磁弁3を開いて冷水が循環追い焚き
管路2を通して浴槽5内に注水され、浴槽5の湯温を下
げる。そして、入浴検出センサにより人が浴槽5に入浴
したことを検出したときに、制御部は釜の機構部を制御
して追い焚きを始め、浴槽5の湯温を設定温度に高める
ものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記付加機能を利用した自動風呂釜の
湯温制御方法は、注水による湯温の下げ幅が固定的に定
められているものであるため、個人差に対応できず、人
によっては、浴槽に入るときに、ぬるく感じたり、熱く
感じたりして、ちょうどよい湯加減で浴槽に入ることが
できないという問題がある。また、例えば同一人であっ
ても、体が温まっている夏期の場合と、体が冷え込んで
いる冬期の場合とでは、感じ方が異なり、夏期にちょう
どよい湯加減であっても、体が冷え込んでいる冬期では
同じぬるめの湯温であってもこれを熱く感じる場合が一
般的である。さらに、同一の季節であっても、外気温の
違いによって感じ方が異なる。さらに、海水浴等を行
い、皮膚が焼けたときには、体の痛みをやわらげるため
に、よりぬるめの湯に入りたいという要望があり、上記
のように、設定温度に湯張りされている湯を一定幅の温
度だけ固定的に下げる方式では、これら個人差や季節の
違いや外気温等、様々な要因に応じた湯加減で入浴する
ことができないという問題が生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたも
のであり、その目的は、第1に、風呂への入浴時には、
設定温度に湯張りされている湯温を入浴する者に合う温
度にぬるめて入ることができる自動風呂釜およびその湯
温制御方法を提供することにあり、第2には同様に、入
浴時に湯の設定温度と外気温の差に応じて湯をぬるめて
入浴することが可能な自動風呂釜およびその湯温制御方
法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するために、次のように構成
されている。すなわち、第1の発明は、自動風呂釜の湯
温制御方法に関し、設定温度に湯張りされている浴槽の
湯温を設定温度よりもぬるめにする湯温の下げ幅を設定
するぬるめ温度設定部と、人が浴槽に入浴したことを検
出する入浴検出センサと、風呂釜の制御部に付加機能制
御を指令する付加機能スイッチとを設けておき、付加機
能スイッチがオン操作されたときに浴槽に注水して浴槽
の湯をぬるめ温度設定部で設定した下げ幅だけぬるめの
温度に下げ、入浴検出センサが人の浴槽への入浴を検出
したときに浴槽の湯温を高めて設定温度に戻すことを特
徴として構成されており、また、第2の発明は、前記第
1の発明のぬるめ温度設定部の代わりに外気温度を検出
する外気温度検出センサを設けておき、設定温度に湯張
りされている湯温と外気温度検出センサから得られる外
気検出温度との差が大きいほどぬるめる湯温の下げ幅を
大きく制御することを特徴として構成されている。さら
に、第3の発明は、自動風呂釜に関し、設定温度に湯張
りされている浴槽の湯温を設定温度よりもぬるめにする
湯温の下げ幅を設定するぬるめ温度設定部と、人が浴槽
に入浴したことを検出する入浴検出センサと、風呂釜の
制御部に付加機能制御を指令する付加機能スイッチと、
前記付加機能スイッチがオン操作されたときに浴槽に注
水して浴槽の湯をぬるめ温度設定部で設定した下げ幅だ
けぬるめの温度に下げる手段と、入浴検出センサが人の
浴槽への入浴を検出したときに浴槽の湯温を高めて設定
温度に戻す手段とを備えたことを特徴として構成されて
いる。第4の発明は、同じく自動風呂釜に関し、外気温
度を検出する外気温度検出センサと、人が浴槽に入浴し
たことを検出する入浴検出センサと、風呂釜の制御部に
付加機能制御を指令する付加機能スイッチと、前記付加
機能スイッチをオン操作したときに浴槽に注水して浴槽
の湯温を設定温度と外気温度検出センサから得られる外
気検出温度との差に応じてその差が大きくなるにつれ大
きく下げる手段と、入浴検出センサが人の浴槽へ入浴を
検出したときに浴槽の湯温を高めて設定温度に戻す手段
とを備えたことを特徴として構成されている。
〔作用〕
第1および第3の発明では、付加機能スイッチをオン
操作してぬるめ温度設定部に湯温の下げ幅の温度を設定
すると、制御部は、この下げ幅の温度だけ湯温を下げる
のに必要な注水量を演算し、冷水を給湯器から循環追い
焚き管路に落とし込んで浴槽に注水し、湯温を設定幅だ
け下げてぬるめ温度にする。この状態で、入浴者が浴槽
に入ると、この入浴動作が入浴検出センサにより検出さ
れる。制御部は入浴検出センサからの検出信号を受け
て、例えば、風呂釜の追い焚き指令又は給湯器から高温
の湯のさし湯を指令し、浴槽の湯温を高めて設定温度に
戻す。
また、第2および第4の発明では、入浴する者が付加
機能スイッチをオン操作すると、制御部は外気温度検出
センサから加えられる外気検出温度の情報を受け、湯温
の設定温度と外気検出温度との差が大きいほどよりぬる
くするように注水量を演算して浴槽に注水し、浴槽の湯
をぬるくする。この状態で、入浴者が浴槽に入ると、前
記第1および第2の発明と同様に、入浴検出センサがこ
れを検出し、この検出信号を受けて制御部は例えば追い
焚き指令又は高温さし湯指令を行って浴槽の湯を元の設
定温度に高める。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。な
お、以下に述べる各実施例の説明において、第5図のシ
ステム図と同一の部分には同一符号を付し、その詳細な
重複説明は省略する。第1図には本発明の方法を適用し
た自動風呂釜のシステム構成が示されており、また、第
2図にはこれらの発明に係る風呂釜の湯温制御方法を行
う制御部のブロック図が示されている。第1の実施例の
自動風呂釜は、前記従来の自動風呂釜と同様に、給湯器
側の給湯管路1と風呂側の循環追い焚き管路2とを電磁
弁3を介して接続している。そして、電磁弁3から循環
追い焚き管路2に至る分岐管10には浴槽5の水位を水圧
により検出する圧力センサが水位センサ11として設けら
れている。また、循環追い焚き管路2には浴槽5内の湯
の温度を検出するサーミスタ等からなる温度センサ6が
設けられており、さらに、浴槽5の上側には焦電型赤外
線センサ等からなる入浴検出センサ12が設けられてい
る。一方、給湯器の冷水管9には水温を検出するサーミ
スタ等からなる水温センサ19が設けられており、また、
給湯管路1には出湯温度を検出するサーミスタ等からな
る出湯温度センサ21が設けられている。
この風呂システムには制御部13が備えられており、温
度センサ6、水温センサ19、出湯温度センサ21、水位セ
ンサ11および入浴検出センサ12からの各検出信号は制御
部13に加えられており、また、電磁弁3、ポンプ7、給
湯器の機構部22および風呂釜の機構部14の制御は制御部
13により行われている。この制御部13のパネル面上ある
いは制御部13に信号接続されるリモコン(図示せず)に
は風呂温度設定ボタン15と、ぬるめ温度設定部としての
温度下げ幅設定ボタン23と、これらの設定ボタン15,23
により設定された温度を表示する表示部16と、付加機能
スイッチ17とが設けられている。
前記制御部13は温度比較部18と、演算部を内蔵した判
断・命令部20と、水位比較部24とを有している。前記温
度比較部18は、風呂温度設定ボタン15により与えられる
湯温の設定温度と、温度センサ6から加えられる浴槽5
の湯の検出温度とを比較し、その比較結果を判断・命令
部20に加える。判断・命令部20は、前記温度比較部18か
らの温度比較結果を受け、設定温度よりも検出温度が低
いときには、湯温が設定温度となるようにポンプ7を起
動して機構部14に追い焚き動作を指令し、通常の、保温
動作を行う。
その一方において、制御部13は、付加機能スイッチ17
からオン信号が入ったときには付加機能動作を行う。こ
の付加機能動作は浴槽5の湯を水で埋めてぬるめにする
第1段階の動作と、人が浴槽5に入った直後にぬるくし
た湯を元の設定温度に上昇する第2段階の動作により行
われる。まず、湯のぬるめ動作は温度下げ幅設定ボタン
23を操作し、風呂温度設定ボタン15により設定された設
定温度に対して湯の下げ幅を指定することにより行われ
る。この温度下げ幅設定ボタンにより設定された温度情
報は温度比較部18に加えられ、さらに判断・命令部20に
送られる。判断・命令部20はまず水位センサ11から得ら
れる検出水位により浴槽5に張られている湯の水量を求
め、さらに、水温センサ19から得られる水の検出温度と
前記温度センサ6から得られる湯の検出温度から温度下
げ幅設定ボタン23で指定された温度だけ湯の温度を下げ
るために必要な水の注水量を演算部で算出し、この演算
で求めた水量を給湯器の冷水管9側から電磁弁3を開い
て循環追い焚き管路2を介して浴槽5に落とし込む。こ
の水の落とし込み中には温度比較部18で温度センサ6か
ら得られる湯の検出温度と、風呂温度設定ボタン15によ
り与えられた湯の設定温度から温度下げ幅設定ボタン23
で指定された下げ幅温度を差し引いて得られるぬるめ温
度との比較を行う。判断・命令部20はこの温度比較部18
からの温度比較結果と、水位センサ11からの水位情報を
得、時々刻々注水量の補正演算を行う。そして、補正演
算された注水量が完全に注水完了したとき、つまり、湯
の検出温度がぬるめ温度に至ったときに、判断・命令部
20は電磁弁3を閉じて浴槽5への注水を停止する。これ
により、浴槽5内の湯温は湯張り設定温度よりも温度下
げ幅設定ボタンにより設定された温度だけ低いぬるめの
湯温になる。
このぬるめの温度で、入浴者は浴槽5内に入るが、前
記第2段階の動作は入浴検出センサ12がこの人の入浴を
検出し、検出信号を判断・命令部20に送ることにより開
始する。。判断・命令部20は入浴検出センサ12からの検
出信号を受けて風呂釜の機構部14に追い焚き指令を与
え、その一方において温度比較部18に風呂温度設定ボタ
ン15により与えられている設定温度と温度センサ6から
加えられる湯の検出温度との比較指令を与える。
前記機構部14は追い焚き指令を受けてポンプ7を駆動
し、浴槽の湯を循環追い焚き管路2を利用して強制的に
循環させながら追い焚き熱交換器8で湯を加熱し、浴槽
5の湯の温度を上昇させる。浴槽5の湯の温度が設定温
度になったとき、温度比較部18からその報告を受けて、
判断・命令部20は機構部14に対して追い焚き停止指令を
与え、付加機能動作を終了させる。
次に、第3図のフローチャートに基づき、本実施例の
動作を具体的に説明する。まず、浴槽5の湯が風呂温度
設定ボタン15により設定された温度で湯張りされている
状態で、入浴者がステップ101で付加機能スイッチ17を
オンすると、このスイッチ信号は判断・命令部20に加え
られる。判断・命令部はこのスイッチ信号を受けて、付
加機能動作の態勢に入る。
次に、ステップ102において、ぬるめ温度の入力が行
われる。この温度入力は、入浴者が温度下げ幅設定ボタ
ン23を操作して湯張りされている湯温の設定温度よりも
自分に好みに合った温度の下げ幅、例えば1゜、1.5
゜、2゜等の任意の下げ幅温度を設定することにより行
われる。このぬるめ温度入力が行われると、判断・命令
部20は風呂温度設定ボタン15により与えられた設定温度
から温度下げ幅設定ボタン23で入力された下げ幅の温度
を差し引いてぬるめ温度を演算部により求め、温度比較
部18にこのぬるめ温度と温度センサ6から得られる湯の
検出温度との比較を指令する。その一方において、判断
・命令部20は水位センサ11から得られる水位情報に基づ
いて、浴槽5の湯量を求め、この湯量と前記ぬるめ温度
にする温度の下げ幅と、さらに水温センサ19から得られ
る水の温度情報とに基づき、ステップ103でぬるめ温度
にするための注水量を演算部で算出する。そして、ステ
ップ104で、判断・命令部20は電磁弁3の開動作を指令
し、給湯器の冷水管9から電磁弁3を介して冷水を循環
追い焚き管路2に送り込んで浴槽5に注水する。この注
水中、判断・命令部20は湯の検出温度とぬるめ温度との
比較結果を温度比較部18から受け、注水量を時々刻々補
正演算するとともに、注水された水量を水位センサ11か
らの検出水位により確認する。そして、演算された注水
量が浴槽5に完全に送り込まれた後、つまり、湯温がぬ
るめ温度に一致したときに、電磁弁3を閉じて注水を停
止する。
次に、判断・命令部20はステップ105において浴槽5
に人が入浴したか否かの判断を行う。この判断は、入浴
検出センサ12からの信号の有無によって判断される。す
なわち、人が浴槽5に入浴しないうちは、入浴検出セン
サ12から検出信号が判断・命令部20に加えられず、判断
・命令部20は浴槽5に人が入浴していない状態と判断
し、入浴検出センサ12からの信号待ち状態となる。これ
に対し、人が浴槽5に入ると、入浴検出センサ12から検
出信号が判断・命令部20に加えられる。判断・命令部20
はこの検出信号を受けて、人が浴槽5に入浴したものと
判断し、風呂の機構部14に追い焚き指令を加える。この
指令を受けて機構部14はステップ106で追い焚きを始め
る結果、浴槽5の湯温が上昇する。温度比較部18は風呂
温度設定ボタン15により与えられた設定温度と温度セン
サ6から得られる検出温度とを比較し、その比較結果を
判断・命令部に加えており、判断・命令部20は湯の検出
温度が設定温度に一致したときに、機構部14に追い焚き
停止指令を出し、ステップ107で付加機能動作を終了さ
せる。
本実施例によれば、風呂に入る前に、入浴者は付加機
能スイッチ17を操作して付加機能動作状態にし、温度下
げ幅設定ボタン23により風呂の温度をその人の好みに合
った低目に設定することで、浴槽5の湯が自動的にぬる
めになるので、湯が熱く感じることがなく、ちょうどよ
い湯加減で浴槽5への入浴が可能となる。そして、入浴
者がぬるめの湯に入った直後は、追い焚き動作が自動的
に行われ、湯の温度が湯張り時の設定温度に沸き上げら
れるから、浴槽5に入った後でぬるく感じることがな
く、最初から最後までちょうどよい適温の温度で入浴が
可能となる。このように、本実施例によれば、冬期で体
が冷えているときや、夏期の海水浴等で日焼けしたとき
等、その状態に応じて、設定温度よりも好みの温度だけ
低目にして湯に入ることができるから、個人差によって
湯が熱すぎたりぬるすぎたりするということがなく、誰
でもちょうどよい湯加減で入浴することができ、非常に
便利である。
次に、第2の実施例を説明する。この第2の実施例が
前記第1の実施例と異なることは、温度下げ幅設定ボタ
ン23を省略し、その代わりに、第1図および第2図の一
点鎖線で示すように、外気温を検出するかサーミスタ等
からなる外気温度センサ25を設け、この外気温度センサ
25により得られる外気温に応じてぬるめ温度を自動的に
制御、つまり、外気温度が低くなるにつれ、ぬるめ温度
もよりぬるくするように制御するもので、それ以外の構
成は前記第1の実施例と同様である。前記外気温度セン
サ25の外気検出温度は温度比較部18に加えられるように
なっており、温度比較部18はこの外気温度と湯温の設定
温度とを比較し、その比較結果を判断・命令部20に加え
る。判断・命令部20はこの湯温の設定温度と外気温度と
の差を求め、その差が大きくなるにつれ、つまり、外気
温度が低くなるにつれ、湯温をよりぬるめにするように
注水量を算出して浴槽5に注水制御を行う。
次に、この第2の実施例の付加機能動作を第4図のフ
ローチャートに基づいて説明する。まず、設定温度に湯
張りされている状態で、ステップ201で付加機能スイッ
チ17がオンされ、付加機能動作状態となる。次に、ステ
ップ202において、湯張りされている湯の設定温度、つ
まり、風呂温度設定ボタン15により設定された温度が温
度比較部18によって読み込まれ、この読み込み温度が判
断・命令部20に加えられる。次にステップ203におい
て、外気温度の読み込みが行われる。この外気温度の読
み込みは、外気温度センサ25により検出される外気検出
温度を比較部18で読み込むことにより行われ、その読み
込み温度が判断・命令部20に加えられる。
前記設定温度の読み込みと外気温度の読み込みが行わ
れた後、ステップ204において判断・命令部20は演算部
でぬるめ温度を算出する。このぬるめ温度の算出は、前
記設定温度の読み込み値と外気温度の読み込み値との差
を求め、その差が大きいほど設定温度からの下げ幅を大
きくしてぬるめ温度をより低い温度にする。この設定温
度と外気温度の差に対応するぬるめの下げ幅は予め実験
値に基づいて較正表あるいは演算式の形式で判断・命令
部の演算部に与えておき、演算部はこれらの較正表ある
いは演算式に基づき設定温度からの下げ幅を算出する。
次に、ステップ205において判断・命令部20は前記ぬる
め温度の算出値と、温度センサ6から得られる湯の検出
温度と、水位センサ11から得られる浴槽5の湯の水量
と、水温センサ19から得られる水の検出温度に基づき、
ステップ204で算出されたぬるめ温度にするための注水
量を演算部で算出する。そして、ステップ206において
注水を行い、浴槽5の湯温をぬるめ温度にする。次に、
ステップ207で人が入浴したか否かの判断を行い、人が
浴槽5に入浴したときには判断・命令部20は風呂の機構
部14に追い焚き指令を行い、浴槽5の湯を風呂温度設定
ボタン15により設定された湯張り時の設定温度に高め、
湯温がその設定温度になったときに、機構部14に追い焚
き停止を指令し、ステップ209で付加機能動作を終了さ
せる。この第4図のステップ206から209は前記第1の実
施例のフローチャートである第3図のステップ104から1
07に対応している。
この第2の実施例では、外気温度に対応してぬるめ温
度が設定されるから、外気温度が低い冬期では夏期に比
べてよりぬるめ温度が低く設定されるので、体が冷え込
んだ状態で風呂に入っても湯が熱く感じることはなく、
ちょうどよい湯加減で浴槽に入ることができる。
なお、本発明は上記各実施例に限定されることはな
く、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記各実施
例では、入浴検出センサ12から検出信号が判断・命令部
20に加えられたとき、判断・命令部20は機構部14に追い
焚き指令を与えて浴槽5の湯温を設定温度に高めている
が、これとは異なり、入浴検出センサ12から検出信号が
入ったときには給湯器側から高温のさし湯を電磁弁3を
開いて浴槽5に導き、この高温さし湯により浴槽5の湯
温を設定温度まで高めるようにすることも可能である。
また、上記各実施例では、入浴検出センサ12を焦電型
赤外線センサにより構成したが、この入浴検出センサ12
は人が浴槽5に入ったことを検出できるものであればど
のようなものでもよく、例えば、水位センサにより入浴
検出センサ12を兼用させてもよい。この場合は、人が浴
槽5に入ったことを水位の上昇により、あるいは水位の
上昇速度が基準値を越えて大きくなったことにより検出
できる。また、浴槽5の底面に圧力検出マットを敷いて
おき、人が浴槽5に入ったとき足が載る局部位置の圧力
が他のマット部分の圧力よりも急激に上昇したことによ
って入浴の有無を検出するようにしてもよい。
さらに、上記第1の実施例ではぬるめ温度設定部を温
度下げ幅設定ボタン23により構成したが、このボタン23
を省略し、風呂温度設定ボタン15にこのぬるめ温度設定
部としての機能を兼用させてもよい。
〔発明の効果〕
第1および第3の発明によれば、ぬるめ温度設定部を
操作して湯温を湯張りの設定温度よりも好みの下げ幅だ
け低目に設定できるから、入浴者が浴槽に入るときに個
人差によって熱く感じたり、ぬるく感じたりすることが
なくその人のちょうどよい湯加減で入ることができる。
また第2および第4の発明では、外気温度が低いほど
ぬるめの下げ幅を大きくして湯温をよりぬるめに自動的
に制御するものであるから、冬期等において、体が冷え
込んでいるときでも湯に入るときに熱く感じることがな
く、ちょうどよい湯加減で浴槽に入ることができる。
そして、第1〜第4の各発明とも入浴者が浴槽に入っ
た直後には、入浴検出センサからの信号を受けて、浴槽
の湯は入浴に適した設定温度に高められるから、浴槽に
入った後で湯がぬるく感じることがなく、始めから終り
までちょうどよい湯加減で気持ちよく入浴することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る風呂釜の湯温制御方法の実施例を
示す自動風呂釜のシステム図、第2図は同実施例におけ
る制御部のブロック図、第3図は第1の実施例における
付加機能動作のフローチャート、第4図は第2の実施例
における付加機能動作のフローチャート、第5図は自動
風呂釜の一般的なシステムの説明図である。 1……給湯管路、2……循環追い焚き管路、3……電磁
弁、4……給湯熱交換器、5……浴槽、6……温度セン
サ、7……ポンプ、8……追い焚き熱交換器、9……冷
水管、10……分岐管、11……圧力センサ、12……入浴検
出センサ、13……制御部、14……風呂釜の機構部、15…
…風呂温度設定ボタン、16……表示部、17……付加機能
スイッチ、18……温度比較部、19……水温センサ、20…
…判断・命令部、21……出湯温度センサ、22……給湯器
の機構部、23……温度下げ幅設定ボタン、24……水位比
較部、25……外気温度センサ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設定温度に湯張りされている浴槽の湯温を
    設定温度よりもぬるめにする湯温の下げ幅を設定するぬ
    るめ温度設定部と、人が浴槽に入浴したことを検出する
    入浴検出センサと、風呂釜の制御部に付加機能制御を指
    令する付加機能スイッチとを設けておき、付加機能スイ
    ッチがオン操作されたときに浴槽に注水して浴槽の湯を
    ぬるめ温度設定部で設定した下げ幅だけぬるめの温度に
    下げ、入浴検出センサが人の浴槽への入浴を検出したと
    きに浴槽の湯温を高めて設定温度に戻すことを特徴とす
    る自動風呂釜の湯温制御方法。
  2. 【請求項2】外気温度を検出する外気温度検出センサ
    と、人が浴槽に入浴したことを検出する入浴検出センサ
    と、風呂釜の制御部に付加機能制御を指令する付加機能
    スイッチとを設けておき、付加機能スイッチをオン操作
    したときに浴槽に注水して浴槽の湯温を設定温度と外気
    温度検出センサから得られる外気検出温度との差に応じ
    てその差が大きくなるにつれ大きく下げ、入浴検出セン
    サが人の浴槽への入浴を検出したときに浴槽の湯温を高
    めて設定温度に戻すことを特徴とする自動風呂釜の湯温
    制御方法。
  3. 【請求項3】設定温度に湯張りされている浴槽の湯温を
    設定温度よりもぬるめにする湯温の下げ幅を設定するぬ
    るめ温度設定部と、人が浴槽に入浴したことを検出する
    入浴検出センサと、風呂釜の制御部に付加機能制御を指
    令する付加機能スイッチと、前記付加機能スイッチがオ
    ン操作されたときに浴槽に注水して浴槽の湯をぬるめ温
    度設定部で設定した下げ幅だけぬるめの温度に下げる手
    段と、入浴検出センサが人の浴槽への入浴を検出したと
    きに浴槽の湯温を高めて設定温度に戻す手段とを備えた
    ことを特徴とする自動風呂釜。
  4. 【請求項4】外気温度を検出する外気温度検出センサ
    と、人が浴槽に入浴したことを検出する入浴検出センサ
    と、風呂釜の制御部に付加機能制御を指令する付加機能
    スイッチと、前記付加機能スイッチをオン操作したとき
    に浴槽に注水して浴槽の湯温を設定温度と外気温度検出
    センサから得られる外気検出温度との差に応じてその差
    が大きくなるにつれて大きく下げる手段と、入浴検出セ
    ンサが人の浴槽への入浴を検出したときに浴槽の湯温を
    高めて設定温度に戻す手段とを備えたことを特徴とする
    自動風呂釜。
JP2050055A 1990-03-01 1990-03-01 自動風呂釜およびその湯温制御方法 Expired - Fee Related JP2858468B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2050055A JP2858468B2 (ja) 1990-03-01 1990-03-01 自動風呂釜およびその湯温制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2050055A JP2858468B2 (ja) 1990-03-01 1990-03-01 自動風呂釜およびその湯温制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03251655A JPH03251655A (ja) 1991-11-11
JP2858468B2 true JP2858468B2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=12848314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2050055A Expired - Fee Related JP2858468B2 (ja) 1990-03-01 1990-03-01 自動風呂釜およびその湯温制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2858468B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH083869Y2 (ja) * 1990-10-11 1996-01-31 リンナイ株式会社 風呂装置
JPH0742059Y2 (ja) * 1990-10-11 1995-09-27 リンナイ株式会社 風呂装置
JP3774042B2 (ja) 1997-09-11 2006-05-10 富士通株式会社 ショートセル多重装置
JP4458197B1 (ja) * 2009-02-06 2010-04-28 パナソニック株式会社 給湯機
CN108106015A (zh) * 2018-01-03 2018-06-01 广东万家乐燃气具有限公司 一种浴缸注水水温控制方法及浴缸注水系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03251655A (ja) 1991-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63306352A (ja) 浴槽装置
JP2858468B2 (ja) 自動風呂釜およびその湯温制御方法
JP2928573B2 (ja) 自動風呂装置における湯温制御方法
JP2000055457A (ja) 入浴管理システム
JP3969729B2 (ja) ミストサウナ装置
JP3776986B2 (ja) 風呂釜の追い焚き制御装置
JP3126364B2 (ja) 風呂釜およびその湯温制御方法
JP3811533B2 (ja) 風呂釜の追い焚き制御装置
JP2005274090A (ja) 貯湯式給湯装置
JP3680355B2 (ja) 自動風呂装置
JPH0599496A (ja) 自動給湯風呂釜
JP6807274B2 (ja) 風呂給湯装置
JPH09257307A (ja) 自動風呂釜装置
JP3221366B2 (ja) 風呂装置の追焚温度制御方法
JPH035662A (ja) 自動風呂装置における入浴検知追焚き運転方法
JP3811534B2 (ja) 風呂釜の追い焚き制御装置
JP2584920B2 (ja) 風呂釜の制御装置
JPH05118644A (ja) 風呂自動保温方法
JPH1123055A (ja) フロ追焚装置
JPH0654184B2 (ja) 風呂装置
JP2874937B2 (ja) 自動風呂装置使用の泡風呂の運転制御方法
JPH0810769Y2 (ja) 風呂装置
JP2517998Y2 (ja) 風呂保温装置
JP2609947B2 (ja) 浴槽内の湯の保温方法
JPH1082559A (ja) 風呂装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees