JP3680355B2 - 自動風呂装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、浴槽の湯水の温度と水位とを予め所望の値に設定した後、個々の入浴者の要望に応じて、湯温を一時的に上昇したり低下したり、あるいは水位を一時的に増やすことができる機能を有する自動風呂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動風呂装置においては、浴槽の湯水の温度と水位とを予め所望の値に設定した場合には(以降、これらの設定された温度と水位をそれぞれ設定温度Ts、設定水位Lsという)、その設定温度Tsと設定水位Lsに自動的に湯張りを行い、また、その後に湯温が低下した場合には設定温度Tsまで追い焚きをし、また、湯水の使用により水位が低下した場合には、設定水位Lsに達するまで注湯(以下、足し湯という)する、いわゆる自動湯張り/保温足し湯機能を有するものが提供されている。
【0003】
しかし、このような機能を有する自動風呂装置によって、浴槽の湯水の温度と水位とが設定温度Ts、設定水位Lsに自動的に保持されるようになっていても、個々の入浴者にとっては、このような温度Tsと水位Lsとを一時的に変更したいことが起こり得る。
【0004】
たとえば、湯温については、入浴者の体感には個人差があるので、設定温度Tsの湯では熱く、その入浴者個人が入浴しているときだけは、湯温を設定温度Tsよりも低くしたい場合がある。一方、同じ入浴者であっても、入浴後に身体が湯温に慣れてくると、そのままではぬるく感じる場合があるので、このときには、湯温を設定温度Tsよりも高くしたい場合がある。
【0005】
また、水位についても、気分的にゆったりとした入浴感を味わいたい場合には、設定水位Lsを越えて一定量の湯を注湯(以下、差し湯という)したい場合がある。
【0006】
そこで、このような個々の入浴者の要望に応えるために、従来技術では、湯温を設定温度Tsよりも一定幅ΔTだけ増加するための操作スイッチ(以下、あつくスイッチという)、湯温を設定温度Tsよりも一定幅ΔTだけ減少するための操作スイッチ(以下、ぬるくスイッチという)、一定の水量を差し湯することで設定水位Lsよりも増やす差し湯用の操作スイッチ(以下、たっぷりスイッチという)をそれぞれ設けた装置も提供されている。
【0007】
すなわち、この構成の装置では、あつくスイッチがたとえば一度だけ操作された場合には、制御目標となる温度(以下、目標温度という)Tを設定温度Tsよりも一定幅ΔT(たとえば1℃)だけ大きくなるようにT=Ts+ΔTとし、この目標温度Tに湯温が上昇するように追い焚きをする。このため、設定温度TsよりもΔT分だけ“あつく”の入浴感が得られる。
【0008】
また、ぬるくスイッチがたとえば一度だけ操作された場合には、目標温度Tを設定温度Tsよりも一定幅ΔT(たとえば1℃)だけ小さくなるようにT=Ts−ΔTとし、この目標温度Tに湯温が低下するように注水する。このため、設定温度TsよりもΔT分だけ“ぬるく”の入浴感が得られる。
【0009】
さらに、たっぷりスイッチが操作された場合には一定量(たとえば20リットル)の差し湯をするため、設定水位LsよりもΔL分だけ水位が上昇し、“たっぷり”の入浴感が得られる。
【0010】
ところで、あつくスイッチやぬるくスイッチが、たとえば一度だけ操作されるとこれに応じて目標温度がT=Ts±ΔTに変更されるが、その目標温度の変更状態が次の入浴者が入浴するまでそのまま長時間にわたって持続されると、次の入浴者にとっては、逆に湯温があつすぎたり、ぬるすぎたりして不快感を与えるなどの不都合が起こる。
【0011】
したがって、このようなあつくスイッチやぬるくスイッチによる目標温度Tの変更は、一時的なものにするのが望ましい。
【0012】
そこで、従来技術では、あつくスイッチ、あるいはぬるくスイッチが操作されて目標温度Tが変更された場合には、そのスイッチの操作時点から予め設定した所定の時間t0が経過した後は、目標温度Tを設定温度Tsに戻してT=Tsとし、以降は、この設定温度Tsに湯温が維持されるように保温燃焼制御を行っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のこのような自動風呂装置においては、未だ次の問題が残されている。
【0017】
上述のように、たっぷりスイッチが操作された場合には、設定水位Lsを越えてΔL(上記の例では20リットルの差し湯による水位上昇)だけ水位が増すように差し湯が行われるが、従来技術では、差し湯をする場合の目標温度Tは、設定温度Tsに一致するように制御されている。
【0018】
そのために、あつくスイッチ、あるいはぬるくスイッチを操作して湯温を変更しても、保持時間t0の経過前に、たっぷりスイッチが操作された場合には、設定温度Tsの湯水が差し湯されることになり、せっかくあつくしたのにぬるくなってしまったり、逆にぬるくしたのにあつくなるなど、本人にとって所望の入浴感を味わえなくなる。
【0019】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、設定温度よりも"あつく"あるいは"ぬるく"の入浴感が、差し湯の有無に影響されることなく、本人の希望通りに継続して味わえるようにすることを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、次の構成を採用している。
【0023】
請求項1記載に係る発明では、所望の温度を予め設定する温度設定手段と、浴槽中の所望の水位を予め設定する水位設定手段と、前記温度設定手段で設定された温度を一定幅だけ変更する温度変更手段と、前記水位設定手段で設定された水位を越えて一定量の湯を注湯する指令を与える差し湯指令手段と、前記温度変更手段で変更された温度を所定の保持時間にわたって保持し、この保持時間の経過後に前記温度設定手段で設定された元の温度に戻す変更温度一時保持手段と、前記温度変更手段で温度が変更された場合には、温度設定手段で設定された温度よりも優先して温度変更手段で変更された後の温度となるように温度制御を行う温度制御手段とを備えた自動風呂装置において、前記差し湯指令手段から差し湯指令が与えられ、かつ、前記保持時間の経過前の状態にある場合に、前記温度変更手段による温度変更後の温度と同じ温度の湯を予め設定された水位を越えて差し湯する差し湯手段を備えている。
【0024】
請求項2記載に係る発明の自動風呂装置では、請求項1に記載の構成において、前記保持時間を可変する保持時間可変手段をさらに備える。
【0025】
請求項3記載に係る発明の自動風呂装置では、請求項2に記載の構成において、保持時間可変手段は、入浴の有無を検知する入浴検知手段と、前記温度変更手段による温度変更に応じて計時を開始するとともに、入浴検知手段による入浴検知に応じて計時時間がリセットされる計時手段とを含む。
【0028】
請求項1記載に係る自動風呂装置では、差し湯指令手段から差し湯指令が与えられ、かつ、保持時間の経過前の状態にある場合には、温度変更手段による温度変更後の温度と同じ温度の湯が差し湯手段によって予め設定された水位を越えて差し湯されるので、その差し湯の有無に影響されることなく、"あつく"あるいは"ぬるく"の入浴感を継続して味わうことができる。
【0029】
請求項2記載に係る自動風呂装置では、請求項1に記載の構成において、保持時間を可変する保持時間可変手段をさらに備えているから、設定温度よりも"あつく"あるいは"ぬるく"の入浴感が、他人に影響せず、かつ、入浴時間の長短に影響されることなく継続して味わうことができる。
【0030】
特に、請求項3の構成とすれば、保持時間は自動的に可変されるから、余分な操作は不要であり、便利がよい。
【0031】
したがって、請求項1ないし請求項3のいずれの構成においても、個々の入浴者が常に快適な入浴を楽しむことができる。
【0032】
【実施例】
図1は、本発明の実施例に係る自動風呂装置の構成図である。
【0033】
この実施例の自動風呂装置1は、浴槽2に両端が接続された循環水路4を備え、この循環水路4の途中には、追焚用の熱交換器6および強制循環用の循環ポンプ8が設けられ、循環ポンプ8の上流側に浴槽2の水位を検出する水位センサ10が、循環ポンプ8よりも下流側の熱交換器6に至る途中位置には、浴槽2に貯留されている湯水の温度TFを検出する温度センサ12がそれぞれ配置されており、追焚用の熱交換器6に対しては、これを加熱するガスバーナ14が設けられている。なお、特許請求の範囲における入浴検知手段が上記の水位センサ10に対応している。
【0034】
また、循環水路4の循環ポンプ8よりも上流側で水位センサ10に至る途中位置には、給湯水路15が接続されており、この給湯水路15には、上流側に向けて逆止弁16、開閉弁17、給湯器18、および入水温度を検出する温度センサ19が順次接続されている。
【0035】
さらに、この実施例の自動風呂装置1は、リモコン装置20とコントローラ22とを備える。
【0036】
リモコン装置20は、コントローラ22に対して各種の指令を入力するものであって、操作パネル上に、本例では、設定温度Tsを決めるための温度設定スイッチ31、設定水位Lsを決めるための水位設定スイッチ32、自動湯張り/保温足し湯機能モードを指定するための自動運転スイッチ33、湯温を設定温度Tsよりも一定幅ΔTだけ増加するためのあくつスイッチ34、湯温を設定温度Tsよりも一定幅ΔTだけ減少するためのぬるくスイッチ35、水位を設定水位Lsよりも一定量ΔLだけ増やすためのたっぷりスイッチ36を含む各種のスイッチ類が配置されている。
【0037】
なお、特許請求の範囲の温度設定手段が上記の温度設定スイッチ31に、水位設定手段が水位設定スイッチ32に、温度変更手段があつくスイッチ34およびぬるくスイッチ35に、差し湯指令手段がたっぷりスイッチ36にそれぞれ対応している。
【0038】
コントローラ22は、たとえばマイクロコンピュータで構成されるもので、演算制御部41、メモリ42、および内部タイマ43を備えており、リモコン装置20の各スイッチ類からの入力データ、水位センサ10や温度センサ12等からの検出信号に基づいて、追い焚き用のガスバーナ14と給湯器18の燃焼制御を行うとともに、各可動部8,17,…の制御を行うようになっている。
【0039】
そして、特許請求の範囲における変更温度一時保持手段および温度制御手段がコントローラ22によって構成され、また、特許請求の範囲における保持時間可変手段が、水位センサ10とコントローラ22によって構成され、さらに、特許請求の範囲における差し湯手段が、コントローラ22と給湯器18とによって構成される。
【0040】
次に、上記構成の自動風呂装置の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
【0041】
なお、ここでは、予め温度設定スイッチ31と水位設定スイッチ32とが操作されて設定温度Tsおよび設定水位Lsが決められ、また、自動運転スイッチ33が操作されて自動湯張り/保温足し湯モードが設定されており、このため、浴槽2には、既に設定温度Tsの湯が設定水位Lsまで自動的に湯張りされているものとする。
【0042】
この状態で、コントローラ22は、あつくスイッチ34が操作されているか否かを判断する(ステップ2)。あつくスイッチ34が操作されていなければ、次に、ぬるくスイッチ35が操作されているか否かを判断する(ステップ3)。
【0043】
あつくスイッチ34とぬるくスイッチ35がいずれも操作されていなければ、目標温度Tの変更がないことを示すためにフラグFを“0”にセットした後(ステップ4)、次に、たっぷりスイッチ36が操作されているか否かを判断する(ステップ7)。
【0044】
ここで、たっぷりスイッチ36が操作されていた場合には、コントローラ22は、開閉弁17を開いて目標温度T(=Ts)の湯が給湯器18から出湯されるように燃焼制御するとともに、循環ポンプ8を起動して、浴槽2中へ設定水位Lsを越えて一定量(たとえば20リットル)だけ差し湯を行う(ステップ8)。
【0045】
この差し湯の温度は、目標温度T(=Ts)と同じであるから、湯温の不意の上昇や低下がなく、その温度Tでの入浴感をそのまま継続することができる。その後は、ステップ10に移行する。
【0046】
これに対して、ステップ7でたっぷりスイッチ36が操作されていない場合には、コントローラ22は、温度センサ12の検出出力に基づき、湯温TFが目標温度Tよりも低下した場合にはバーナ14を点火するとともに循環ポンプ8を起動して、目標温度Tまで追い焚きをする。なお、この追い焚きは、所定時間にポンプ8を起動し、バーナ14を点火し、湯温TFが目標温度Tに達するまで行うようにしてもよい。
【0047】
また、水位センサ10の検出出力に基づき、水位設定スイッチ32で予め設定された設定水位Lsよりも水位が低下すれば、開閉弁17を開いて目標温度Tの湯が給湯器18から出湯されるように燃焼制御するとともに、循環ポンプ8を起動して、浴槽2中へ設定水位Lsに達するまで足し湯を行う(ステップ9)。
【0048】
つまり、この足し湯の温度は、目標温度T(=Ts)と同じであるから、湯温の不意の上昇や低下がなく、その温度Tでの入浴感をそのまま継続することができる。その後は、ステップ10に移行する。
【0049】
ステップ10では、フラグFが“0”か否かを判断し、フラグFが“0”ならば、あつくスイッチ34、あるいはぬるくスイッチ35がいずれも操作されておらず、目標温度Tの変更がないものと判断してステップ2に戻る。
【0050】
一方、ステップ2において、あつくスイッチ34が操作されている場合には、温度センサ12で検出される現在の浴槽2の湯温TFを取り込み(ステップ11)、湯温TFが設定温度Tsから一定幅α(たとえば1℃)だけ低い温度範囲に入っているか否かを判断する(ステップ12)。
【0051】
湯温TFが設定温度Tsから一定幅αだけ低い温度範囲より外れている場合には、湯の保温のために設定温度Tsを目標温度Tとする(ステップ14)。また、湯温TFが設定温度Tsから一定幅αだけ低い温度範囲内にあるときには、この湯温TFから予め設定された一定幅ΔT(たとえば1℃)だけ増加させた温度を目標温度T(=TF+ΔT)としてセットし(ステップ16)、その目標温度Tまで追い焚きを行う(ステップ13)。
【0052】
したがって、あつくスイッチ34をたとえば最初に一度だけ操作した場合には、現在の湯温TFよりも温度上昇した湯温となり、“あつく”の入浴感を味わうことができる。
【0053】
また、ステップ3において、ぬるくスイッチ35が操作されている場合には、コントローラ22は、給湯器18を燃焼することなく開閉弁17を開き、循環ポンプ8を起動して浴槽2への注水を行う(ステップ15)。
【0054】
この場合の注水量ΔQは、演算制御部41によって次の関係式を満たすように決定される。
【0055】
Qs・Ts+ΔQ・Tc=(Qs+ΔQ)・(Ts−ΔT)
(ただし、Qs=k・Ls) (1)
ここに、Tsは設定温度、Lsは設定水位、Tcは温度センサ19で検出された入水温度、ΔTは温度低下すべき一定幅(たとえば1℃)、kは水量への換算係数である。
【0056】
なお、設定温度Tsの代わりに温度センサ12で検出される現在の湯温TFを、また、設定水位Lsの代わりに水位センサ10で検出される現在の水位L0をそれぞれ使用してもよい。
【0057】
このように、ぬるくスイッチ35をたとえば最初に一度だけ操作した場合には、設定温度TsよりもΔTだけ温度低下した湯温となり、“ぬるく”の入浴感を味わうことができる。
【0058】
続いて、コントローラ22は、(T−ΔT)で決まる温度を次の燃焼制御の目標値Tとして再度セットする(ステップ17)。
【0059】
あつくスイッチ34、あるいはぬるくスイッチ35が操作されて、目標温度Tが変更された場合には、その変更があったことを示すために、いずれもフラグFを“1”にセットした後(ステップ18)、内部タイマ43に所定の保持時間βをセットして起動する(ステップ19)。
【0060】
この保持時間βは、入浴中の人が上がって、次の人が入浴するまでの入れ替えに要する平均的な時間と、入浴中に洗い場に居る平均的な時間とを考慮し、両者の中間の値となるように予め設定される。たとえば、10分程度に設定され、従来の固定時間よりも短くなっている。
【0061】
続いて、コントローラ22は、たっぷりスイッチ36が操作されたか否かを判断する(ステップ7)。
【0062】
ここで、たっぷりスイッチ36が操作されていた場合には、コントローラ22は、前述の場合と同様に、目標温度Tの湯を給湯器18から出湯して、浴槽2中へ設定水位Lsを越えて一定量(たとえば20リットル)だけ差し湯を行う(ステップ8)。
【0063】
この場合も、差し湯の温度は、変更後の目標温度Tと同じであるから、湯温の不意の上昇や低下がなく、その温度Tでの入浴感をそのまま継続することができる。
【0064】
また、ステップ7でたっぷりスイッチ36が操作されていない場合には、コントローラ22は、湯温TFが目標温度Tよりも低下すれば、目標温度Tまで追い焚きをし、また、設定水位Lsよりも水位が低下すれば、設定水位Lsに達するまで足し湯を行う(ステップ9)。
【0065】
この場合の足し湯の温度も、変更後の目標温度Tと同じであるから、湯温の不意の上昇や低下がなく、その温度Tでの入浴感をそのまま継続することができる。
【0066】
次に、ステップ10においてフラグFが“0”か否かが判断されるが、フラグFが“0”でない場合、すなわちF=1であるときには、コントローラ22は、あつくスイッチ34が操作されているか否かを判断し(ステップ26)、あつくスイッチ34が操作されておれば、ステップ11に戻る。また、あつくスイッチ34が操作されていなければ、次に、ぬるくスイッチ35が操作されたか否かを判断し(ステップ27)、ぬるくスイッチ34が操作されておれば、ステップ15に戻る。
【0067】
あつくスイッチ34およびぬるくスイッチ35がいずれも操作されていなければ、コントローラ22は、水位センサ10の検出出力に基づいて、入浴中か否かを判断する(ステップ22)。
【0068】
入浴中と判断された場合には、ステップ19に戻り、内部タイマ43のそれまでの計時時間がクリアされて保持時間βが再度セットされる。つまり、入浴が継続されておれば、結果的に内部タイマ43が繰り返してリセットされるため、内部タイマ43がタイムアップすることがない。したがって、変更された目標温度Tの下で、ステップ8の差し湯、あるいはステップ9の保温、足し湯が行われるために、その温度Tでの入浴感を継続して味わうことができる。
【0069】
また、ステップ22において、次の入浴者と交替するために浴槽2から出た場合や、本人が身体を洗うために浴槽2から一時的に出た場合には、入浴中でないと判断されるので、このときには、コントローラ22は、内部タイマ43の保持時間βが経過してタイムアップしたか否かが判断される(ステップ23)。
【0070】
内部タイマ43の保持時間β内であって、未だタイムアップしていなければ、ステップ7に戻る。
【0071】
そして、その後、ステップ22で再度入浴中であるか否かが判断されるので、身体を洗うために浴槽2から一時的に出たとしても、保持時間βが経過するまでに再度浴槽2に浸かれば、内部タイマ43がリセットされるために、この場合でも、変更された目標温度Tの下で、ステップ8の差し湯、あるいはステップ9の保温、足し湯が行われ、入浴感を継続して味わうことができる。
【0072】
一方、次の入浴者と交替するために浴槽1から出た場合には、ステップ23において、内部タイマ43は保持時間βが経過してタイムアップするので、この場合には、目標温度Tを設定温度Tsに戻して(ステップ24)、ステップ1に戻り、初期の状態となる。
【0073】
【変形例】
(1) 上記の実施例では、あつくスイッチ34とぬるくスイッチ35の操作に伴う目標温度Tの変更幅はいずれもΔTであるが、あつくスイッチ34の操作に伴う目標温度の変更幅ΔT1と、ぬるくスイッチ35の操作に伴う目標温度の変更幅ΔT2とを互いに異ならせる(ΔT1≠ΔT2)ようにすることも可能である。
【0074】
(2) 上記の実施例では、あつくスイッチ34の操作において、このスイッチ34が操作されるたびに、現在の浴槽2の湯温TFを基準として、それよりもΔTだけ温度上昇した湯温になるようにしているが、現在の湯温TFとは無関係に、あつくスイッチ34が操作された場合の目標温度Tを、設定温度Tsを基準として、T=Ts+ΔTとすることも可能である。
【0075】
(3) 上記の実施例では、ぬるくスイッチ35を操作した場合の実際の浴槽2の湯温TFの低下は測定しておらず、ぬるくスイッチ35を操作した場合の目標温度Tを、T=T−ΔTとして決めている。
【0076】
しかし、ぬるくスイッチ35の操作によって“ぬるく”した後に温度センサ12で実際の湯温TFを検出し、その湯温TFを次の目標温度Tとして設定することも可能である。
【0077】
(4) 図2に示したフローチャートでは、内部タイマ43がタイムアップするまでの間に、あつくスイッチ34、あるいはぬるくスイッチ35が繰り返し操作された場合には、ステップ11から13、あるいはステップ15から17の動作が行われるため、湯温が設定温度Tsから大きく外れてしまい、タイムアップして次の入浴者が入浴するまでの間に設定温度Tsに復帰していない事態が生じるおそれがある。
【0078】
したがって、予め上限値(たとえばTs+2℃)あるいは下限値(たとえばTs−2℃)を設定して、あつくスイッチ34あるいはぬるくスイッチ35を繰り返し操作しても目標温度Tがこれらの上限値あるいは下限値を越えないようにするのが望ましい。
【0079】
(5) 上記の実施例では、水位センサ10による入浴検知によって、内部タイマ43の計時時間が自動的にリセットされるようにして、入浴の有無によって保持時間βを実質的に可変できるようにしているが、入浴者が入浴予定時間に併せたり、目標温度Tの変更を入浴初期だけにしたい場合には、保持時間βをマニュアル設定して調整できるようにすることも可能である。
【0080】
(6) 上記の実施例では、あつくスイッチ34とぬるくスイッチ35のいずれが操作されても、保持時間βがリセットされるようにしているが、いずれか一方のスイッチ34,35が操作さたときのみ保持時間βがリセットされるようにすることも可能であり、各スイッチの操作による保持時間を異なるようにすることも可能である。
【0081】
(7) 入浴検知手段は、水位センサ10ではなく、浴室のドアの開閉検知や、赤外線センサ等によって浴室に人がいるかどうかを判定するようにしてもよい。なお、採用する入浴検知手段によって、それに適した保持時間βを設定すればよい。
【0082】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果を奏する。
【0085】
( ) 請求項1記載の構成においては、設定温度よりも"あつく"あるいは"ぬるく"の入浴感が、差し湯の有無に影響されることなく継続して味わうことができる。
【0086】
( ) 請求項2記載の構成においては、設定温度よりも " あつく " あるいは " ぬるく " の入浴感が、他人に影響せず、かつ、入浴時間の長短に影響されることなく継続して味わうことができる。
【0087】
( ) 請求項3記載の構成とすれば、保持時間は入浴の有無によって自動的に可変されるので、余分な操作は不要であり、便利がよい。
【0088】
したがって、請求項1ないし請求項3のいずれの構成においても、個々の入浴者が常に快適な入浴を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動風呂装置の構成図である。
【図2】本発明の自動風呂装置の動作説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
1…自動風呂装置、2…浴槽、18…給湯器、22…コントローラ、31…温度設定スイッチ、32…水位設定スイッチ、33…自動運転スイッチ、34…あつくスイッチ、35…ぬるくスイッチ、36…たっぷりスイッチ、41…演算制御部、42…メモリ、43…内部タイマ。

Claims (3)

  1. 所望の温度を予め設定する温度設定手段と、
    浴槽中の所望の水位を予め設定する水位設定手段と、
    前記温度設定手段で設定された温度を一定幅だけ変更する温度変更手段と、
    前記水位設定手段で設定された水位を越えて一定量の湯を注湯する指令を与える差し湯指令手段と、
    前記温度変更手段で変更された温度を所定の保持時間にわたって保持し、この保持時間の経過後に前記温度設定手段で設定された元の温度に戻す変更温度一時保持手段と、
    前記温度変更手段で温度が変更された場合には、温度設定手段で設定された温度よりも優先して温度変更手段で変更された後の温度となるように温度制御を行う温度制御手段と、
    を備えた自動風呂装置において、
    前記差し湯指令手段から差し湯指令が与えられ、かつ、前記保持時間の経過前の状態にある場合に、前記温度変更手段による温度変更後の温度と同じ温度の湯を予め設定された水位を越えて差し湯する差し湯手段を備えることを特徴とする自動風呂装置。
  2. 前記保持時間を可変する保持時間可変手段を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動風呂装置。
  3. 前記保持時間可変手段は、
    入浴の有無を検知する入浴検知手段と、
    前記温度変更手段による温度変更に応じて計時を開始するとともに、入浴検知手段による入浴検知に応じて計時時間がリセットされる計時手段と、
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の自動風呂装置。
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