JP3872904B2 - 入浴管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、美容,健康を増進するのに好適な入浴管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、入浴設備は大きく分けて、手動のものと、自動化されたものの2種類がある。手動のものは、浴槽の水位と湯温の両方をユーザーが管理する。自動化されたものは、設定温度で設定水位まで自動的に注湯し、かつ注湯後に設定水位維持のために湯を注湯したり、設定温度維持のために追焚をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明者は、入浴により積極的に発汗を促し、美容,健康を増進させることを考えた。そのためには、入浴時間,休憩時間,浴槽水位,浴槽湯温等を管理し、適度な発汗と安全を確保することが必要である。しかし、手動の入浴設備では、すべて自己管理しなくてはならず、非常に煩わしい。また、自動化された入浴設備では、上記のように浴槽水位と浴槽温度の画一的な管理しかしておらず、手動のものと同様に自己管理に委ねられてしまい、煩雑であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、入浴管理システムにおいて、浴槽の水位を検出する水位センサと、計時手段と、報知手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、上記水位センサで検出される水位上昇に基づいて入浴を判断し、この入浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この入浴判断時点を入浴時間の起算点とすることで、実際の入浴時間を計測し、この計測された実際の入浴時間が入浴予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に出浴要求の報知を実行させ、さらに、上記水位センサで検出される水位下降に基づいて出浴を判断し、この出浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この出浴判断時点を休憩時間の起算点とすることで、体温低下を伴う実際の休憩時間を計測し、この計測された実際の休憩時間が休憩予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に休憩終了の報知を実行させることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の入浴管理システムにおいて、上記制御手段が、上記計時手段および上記報知手段に、上記入浴時間の計測と出浴要求の報知および休憩時間の計測と休憩終了の報知を複数回繰り返して実行させることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の入浴管理システムにおいて、上記制御手段が、入浴回数毎に、上記入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温の少なくとも1つを変更することを特徴とする。
【0005】
請求項4の発明は、請求項1に記載の入浴管理システムにおいて、上記制御手段が、入浴時の水位上昇分に応じて、上記入浴予定時間,休憩予定時間のうちの少なくとも1つを決定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の入浴管理システムにおいて、さらに、発汗量レベルを設定するレベル設定手段を備え、上記制御手段が、この設定レベルに応じて、上記入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温のうちの少なくとも1つを決定することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の入浴管理システムにおいて、さらに、浴室内の室温を検出する室温センサを備え、上記制御手段が、この室温センサでの検出温度に基づいて、上記入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温のいずれかを決定することを特徴とする。
【0006】
請求項7の発明は、請求項2に記載の入浴管理システムにおいて、さらに、浴槽の湯を追焚する追焚手段,注湯手段,注水手段の少なくとも1つを備え、上記制御手段が、上記休憩時間において追焚,注湯,注水の少なくとも1つを実行し、浴槽湯温を変化させて次の入浴に備えることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の入浴管理システムにおいて、上記制御手段は、入浴時に水位センサで検出される水位上昇分に基づき入浴者の心臓下端位置を演算し、この心臓下端位置と入浴状態での検出水位とを比較し、心臓下端位置が検出水位より低い場合には、上記入浴予定時間を短縮するか,排水して浴槽水位を低下させるか、少なくともいずれか一方を実行することを特徴とする。
請求項9の発明は、入浴管理システムにおいて、浴槽湯温を検出する湯温センサと、計時手段と、報知手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、入浴時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された入浴時間が入浴予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に出浴要求の報知を実行させ、さらに、出浴時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された休憩時間が休憩予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に休憩終了の報知を実行させ、しかも入浴時に上記湯温センサで検出された湯温の低下の程度に応じて入浴予定時間,浴槽湯温の少なくとも1つを決定し、この湯温低下の程度が小さい場合には入浴予定時間を短縮するか浴槽湯温を下げることを特徴とする。
【0007】
請求項11の発明は、入浴管理システムにおいて、浴槽水位を検出する水位センサと、計時手段と、報知手段と、注湯手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、最初に、注湯手段を制御して設定水位より低い水位で浴槽への注湯を行い、この低い水位において、上記水位センサで検出される水位上昇に基づいて上記入浴を判断し、この入浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された入浴時間が入浴予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に出浴要求の報知を実行させ、さらに、上記水位センサで検出される水位下降に基づいて上記出浴を判断し、この出浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された休憩時間が休憩予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に休憩終了の報知を実行させ、上記入浴と出浴が設定回数実行された後に、注湯手段を制御して設定水位まで浴槽への注湯を行うことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11に記載の入浴管理システムにおいて、上記制御手段は、上記注湯による設定水位より低い初期水位で入浴があった時に、水位上昇に基づいて入浴者の入浴状態での心臓下端高さを演算し、この心臓下端高さと入浴状態での浴槽水位とを比較し、心臓下端位置が検出水位より低い場合には、上記入浴予定時間を短縮するか,排水して浴槽水位を低下させるか、少なくともいずれか一方を実行することを特徴とする。
請求項13の発明は、入浴管理システムにおいて、注湯手段と、美容健康増進モードと通常制御モードのいずれかを選択するためのモード選択手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、上記モード選択手段が通常制御モードを選択した時には、注湯手段を制御して最初から設定水位まで浴槽への注湯を行ない、上記モード選択手段が美容健康増進モードを選択した時には、最初に、注湯手段を制御して設定水位より低い水位で浴槽への注湯を行い、この水位において、入浴と出浴が設定回数実行された後に、注湯手段を制御して設定水位まで浴槽への注湯を行うことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1の実施の形態について図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように入浴管理システムは、基本構成要素として1缶2水路式の追焚機能付きガス給湯装置Aを備えている。このガス給湯装置Aは、缶(図示せず)の下部に収容された給湯,追焚共通のガスバーナ1(燃焼部,熱発生部)と、缶の上部に収容された給湯,追焚共通の熱交換部2と、ガスバーナ1に燃焼空気を供給するためのファン(図示せず)と、を備えている。上記ガスバーナ1にガスを供給する手段は、ガス管3と、このガス管3に設けられた電磁開閉弁4および電磁比例弁5とを有している。熱交換部2には、給湯配管10と追焚配管20が通っている。
【0010】
上記給湯配管10は、上記熱交換部2を通る受熱管11と、この受熱管11の入口端に接続された給水管12と、出口端に接続された給湯管13とを有している。給湯管13の末端には給湯栓14が設けられている。実際には、給湯管13は、浴室と台所等に複数に分岐され、これら分岐路の末端に給湯栓やシャワーが設けられているが、図を簡略化するため分岐路を省略し、複数の給湯栓やシャワーを1つの給湯栓14で示している。給水管12には給水温度センサTINと、フローセンサQaが設けられ、給湯管13には出湯温度センサTOUTと流量制御弁GMが設けられている。給水管12と給湯管13との間には、バイパス管15が受熱管11と並列に設けられている。
【0011】
上記追焚配管20は、熱交換部2を貫通する受熱管21と、その入口端と浴槽6との間に接続された復路管22と、受熱管21の出口端と浴槽6との間に接続された往路管23とを備えている。復路管22には、ポンプ24、温度センサTHR(浴槽湯温センサ)および流水スイッチ25が設けられている。
上記給湯配管10の給湯管13と追焚配管20の復路管22との間には、浴槽6への注湯のための注湯管30が設けられている。注湯管30には、電磁開閉弁からなる注湯弁31が設けられるとともに、圧力センサからなる水位センサ32(入浴,出浴検出手段)が設けられている。
【0012】
上記ガスバーナ1,熱交換部2,給湯配管10,注湯管30,注湯弁31により後述の作用をなす注湯手段A1(注水手段)が構成されている。また、ガスバーナ1,熱交換部2,追焚配管20,ポンプ24とで、後述の作用をなす追焚手段A2が構成されている。
【0013】
上記入浴管理システムは、さらに、制御ユニット50(制御手段)と、浴室に設けられたリモートコントローラ60(以下、浴室リモコンと称す)と、台所に設けられたリモートコントローラ70(以下、台所リモコンと称す)とを備えている。
浴室リモコン60は、従来のものと同様に、メインスイッチ,追焚スイッチ,温度設定部,浴槽水位設定部(いずれも図示せず)を有するとともに、自動運転モードを実行するための自動運転スイッチ61、アラーム62(報知手段),表示部63を有している。さらに、本実施形態では、浴室リモコン60は、美容健康増進モードを実行するためのビューティースイッチ65を有している。
上記通常運転スイッチ61とビューティースイッチ65とで、後述の作用をなすモード選択手段が構成されている。
【0014】
台所リモコン70は、従来のものと同様に、メインスイッチ,温度設定部(いずれも図示せず)を有するとともに、アラーム72(報知手段),表示部73を有している。
制御ユニット50は、マイクロコンピュータ,タイマー(計時手段),駆動回路,インターフェイス等を内蔵しており、上述した種々の検出手段、すなわち温度センサTIN,TOUT,THR,フローセンサQa,流水スイッチ25、水位センサ32と、リモコン60,70等からの情報に基づいて、点火機構,ファン,開閉弁4,比例弁5,流量制御弁GM,ポンプ24,リモコン60,70のアラーム62,72,表示部63,73を制御する。
【0015】
上記構成において、まず、本発明と関係のない給湯制御について簡単に説明する。ユーザーが給湯栓14を開くと、フローセンサQaが所定量以上の水流を検出する。制御ユニット50はこの水流検出に応答して、点火機構およびファンを作動させる。これと同時期に、開閉弁4を開き、ガスをガスバーナ1に供給して燃焼を開始する。給水管12からの水は受熱管11を通る過程で燃焼熱を受けて湯となり、給湯管13を経て給湯栓14から吐出される。
【0016】
次に、上記制御ユニット50で実行される本発明の入浴管理に関する制御について、説明する。図2に示すように、自動運転スイッチ61またはビューティースイッチ65がオンされたか否かを判断し(ステップ101,102)、オンされるまで待機する。自動運転スイッチ61がオンされた時には、自動運転モード200(通常制御モード)を実行し、ビューティースイッチ65がオンされた時には、美容健康増進モード300を実行する。
【0017】
上記自動運転モードでは、最初に注湯を行う。すなわち、給湯時と同様にガスバーナ1を燃焼させるとともに、注湯弁31を開いて、給湯配管10からの湯を注湯管30を経、追焚配管20を経て浴槽6に供給する。この際、温度センサTOUTの検出温度のフィードバック信号に基づいて比例弁5を制御する。本実施形態では、一缶二水路型であり、温度センサTOUTを通過した湯が再加熱されるため、温度センサTOUTでの検出温度が、設定温度から再加熱による温度上昇分を差し引いた値になるように燃焼を制御する。
上記注湯制御では、予め注湯流量と浴槽水位の関係を求めておき、リモコンで設定された設定水位に対応する積算流量をこの関係から求めておき、フローセンサQaの積算流量が設定水位に対応する流量になったら、注湯を終了する。その結果、浴槽6には、リモコンで設定された温度の湯が設定水位まで満たされることになる。その後は、自動保温,自動注湯を行う。すなわち、所定時間間隔でポンプ24を駆動し、浴槽6内の湯を復路管22および往路管23を通って循環させ、温度センサTHRで検出される浴槽湯温が下がっている場合には、ガスバーナ1を燃焼させて追焚を行い、この浴槽湯温を設定温度まで上昇させる(自動保温)。また、水位センサ32で検出される浴槽水位が設定水位より下がったら、上記注湯と同様にして浴槽6に湯を注ぎ込む(自動注湯)。
【0018】
次に、本実施形態において最も重要な特徴である上記美容健康増進モードについて、説明する。まず、概略的に述べると、設定水位より低い水位になるように注湯し、入浴と休憩を3回繰り返すように時間管理を行うことにより、ユーザーが所望する適度な発汗を促す。その後で設定水位まで注湯して、自動運転モードと同様の自動保温,自動注湯を行う。以下、詳述する。
【0019】
まず、図3に示すように、入浴回数を表すカウンタKをクリアする(ステップ301)。次に、発汗量レベルを設定する。すなわち、ビューティースイッチ65がオンされる度に(ステップ303)、レベルを1段階ずつ上げる(ステップ305)。そして、最初にビューティースイッチ65をオンした時からの経過時間が所定時間(例えば10秒程度)に達したら(ステップ307)、ステップ308に進む。なお、ステップ305では、表示部63でのレベル表示も行うから、ユーザー(入浴者)は、この表示を見ながらビューティースイッチ65を押し操作して、所望の発汗量レベルを自由に設定することができる。
上記説明から明らかなように、ビューティースイッチ65はレベル設定手段としての役割も担う。
【0020】
ちなみに、本実施形態では、発汗量レベルを5段階にしており、各レベルでの条件を示すと、下記の通りとなる。
Figure 0003872904
【0021】
発汗量は、浴槽温度が高いほど,入浴時間が長いほど,休憩時間が短いほど多くなる。最も発汗量が少ないレベル1について詳述する。1回目の入浴では、浴槽温度を設定温度より1.5°C低い温度にし、入浴予定時間,休憩時間を5分とする。2回目の入浴では、浴槽温度を1回目より1.0°C高くする。すなわち、設定温度より0.5°C低くする。3回目の入浴では、浴槽温度を2回目よりも1.0°C高くする。すなわち設定温度より0.5°C高くする。このように、回を重ねるにしたがって、徐々に発汗量が多くなるようにし、入浴者の負担を軽くしている。
【0022】
レベル2,レベル3では、入浴時間を徐々に長くすることで発汗量を多くするようにしている。
レベル4,レベル5では、休憩時間を徐々に短くすることで、発汗量を多くするようにしている。
レベル2〜5の他の条件は、レベル1と同じである。
【0023】
上記レベル設定後のステップ308では、上記設定レベルに基づいて、入浴回数毎の入浴予定時間,休憩時間を決定し、設定温度に基づいて浴槽湯温を決定する。次に注湯を行う(ステップ309)。ただし、注湯温度は、設定温度より1.5°C低くし、美容健康増進モードでの1回目の入浴の条件を満たすようにする。この注湯は、前述したように給湯管13に設けられた温度センサTOUTでの検出信号に基づいて比例弁5をフィードバック制御しており、これにより設定温度より1.5°C低い温度に維持する。この温度センサTOUTは、その検出温度が注湯温度(浴槽湯温)と対応関係を有しており(前述したように再加熱温度分だけ浴槽温度が検出温度より高い)、浴槽湯温センサとしての役割も担う。
また、この注湯による浴槽水位は、設定水位より所定水位例えば15cmだけ低くする。この浴槽水位は、フローセンサQaの流量積算値または、水位センサ32からの検出情報に基づいて管理される。このように浴槽水位を低くするので、美容健康増進モードでは、発汗を促すにも拘わらず、心臓への負担をできるだけ低くすることができる。これは、リモコンで設定された設定水位が、入浴者の肩程度の水位であろうことを前提に、設定水位より所定水位例えば15cm低くすれば、入浴者の心臓位置よりも水位が低くなり、水圧の影響を受けにくい水位とすることで心臓に負担がかかりにくい入浴が行えるようにするものである。
【0024】
ステップ309の注湯が終了したら、浴室リモコン60と台所リモコン70のアラーム62,72を作動させ、準備が完了したことを知らせる(ステップ311)。ユーザーは、このアラームを聞いてから、浴槽6に入ることになる(以下、これを入浴と称す)。マイクロコンピュータは、水位センサ32の水位情報を監視しながらこの入浴を待っている。水位センサ32での検出水位が所定時間以内に閾値を越えて上昇した時には、入浴有りと判断し(ステップ313)、浴室リモコン60のアラーム62だけを作動させるとともに(ステップ315)、入浴時間を管理するために、タイマーを作動させる(ステップ317)。なお、このアラームは、入浴者に美容健康増進モードが正常に機能していることを知らせるためのものである。
【0025】
マイクロコンピュータは、ステップ317を実行した後、タイマーにより計測される経過時間すなわち入浴時間が、入浴予定時間に達したか否かを判断し(ステップ319)、達したと判断した時には、浴室リモコン60のアラーム62を作動させ、入浴者が浴槽6を出ること(以下、出浴と称す)を要求する(ステップ321)。なお、この入浴予定時間は、上述したように設定された発汗量レベルと入浴回数により決定されている。
【0026】
ステップ321の次に、長湯を警報するためにタイマーを作動させる(ステップ323。図4参照)。この後、タイマーによる計測時間(入浴延長時間)が所定時間(数分程度)に達したかどうかを判断し(ステップ325)、達していない時には、検出水位が所定時間以内に閾値を越えて下降したか否か、すなわち出浴があったか否かを判断する(ステップ327)。出浴がないまま、計測時間が所定時間に達した時には、入浴者に異常があり救出を必要とする可能性もあるので、浴室リモコン60のアラーム62のみならず台所リモコン70のアラーム72をも作動させる(ステップ329)。これによって、入浴者の安全を確保する。この際、リモコン60,70の表示部63,73にも、異常警報の表示をしてもよい。この警報アラームは、比較的長い時間実行するのが好ましい。また、この警報アラームをリモコン60,70のスイッチ操作やボタン操作等があるまで、継続してもよい。
上記ステップ329の実行後には、全制御を終了してもよいが、入浴者が浴室リモコン60のスイッチ操作やボタン操作を行うことにより、ステップ323やステップ331に復帰できるようにしてもよい。
【0027】
入浴者が正常であれば、上記ステップ321での出浴要求のアラームを聞いて浴槽6から出るので、警報タイマのタイムアップ前にステップ327で肯定判断することになり、ステップ331に進んでカウンタKをインクリメントする。例えば、カウンタKが「0」から「1」になった時には、1回目の入浴が終了したことを表している。
【0028】
次に、カウンタKが「3」になったか否かを判断する。換言すれば、3回目の入浴が終了したか否かを判断する(ステップ333)。否定判断の時には、追焚を開始し(ステップ335)、休憩時間管理のためにタイマーを作動させる(ステップ337)。そして、このタイマーによる計測時間(休憩時間)が休憩予定時間に達するまで待ち(ステップ339)、達したら、浴室60のアラーム62を作動させて休憩終了を知らせる。それからステップ313に戻って、次の回の入浴時間管理と休憩時間管理の準備態勢を整える。
【0029】
なお、休憩終了のアラームは、上記設定レベルに対応した休憩時間をとったことを知らせるものであり、所望の発汗量を得るためには、この休憩終了のアラームを聞いて直ぐに入浴するのが好ましい。しかし、休憩時間を専ら「のぼせ」防止等の安全上の観点から考えるならば、上記休憩終了のアラームは、次の入浴を許可する役割を担うものであるから、何時入浴するかはユーザーの判断に任される。
上記休憩時間の最中に実行される追焚は、浴槽湯温を例えば1°C上げて、次回の入浴に備えるためのものであり、休憩時間に実行することにより、入浴時の浴槽湯温の管理を精度良く行うことができる。
なお、この追焚の代わりに、高温の湯を注湯して浴槽湯温を上昇させてもよい。
【0030】
上記ステップ333で肯定判断した時には、注湯を開始するとともに(ステップ343)、上記ステップ337,339,341と同様のステップ345,347,349を経て、通常の自動保温,自動注湯(ステップ351)へと進む。
なお、美容健康増進のための最後の入浴(3回目)後の休憩時間を利用して、通常の入浴のための注湯(ステップ343)を実行するので、通常の入浴への移行を円滑に行うことができる。
上記注湯は、浴槽水位を設定水位まで満たすためのものである。なお、本実施形態では、最後の回での浴槽湯温が設定温度より高い状態にあるので、この注湯温度は、設定温度より若干低い温度にし、設定水位までの注湯が終了した段階で浴槽温度が設定温度になるようにするのが好ましい。
【0031】
本実施形態の入浴法では、身体を暖め新陳代謝を促すだけでなく、エネルギーを消費することが本願発明者によって確認されている。すなわち、通常の入浴においては、入浴後1時間ほどで入浴前の体温に戻るのに対し、本願入浴法においては約6時間かかり、美容,ダイエット等に有効と考えられる。またスリミング効果も期待できる。また、本願入浴時水位を下げていることにより半身浴となり、全身浴に比べ水圧の影響が殆どなく、心臓に負担がかかりにくい入浴が行える。さらに、通常例えば42°Cのお湯に入浴した場合、血圧は通常状態(例えば120−80)から、約50も上昇するのに対し、本願入浴法では、入浴温度を下げることで血圧の上がりかたが緩やかであり、血圧変動が少ない入浴が行える。また、脈拍の上がりかたにおいても通常のお湯(42°C)に10分間入浴した場合には約2倍にまで増えるのに対し、本願入浴法では約1.6倍ほどにとどまる入浴が行え、血圧,脈拍の両面にわたり変化が少なく身体にかかる負担が少ない入浴が行える。
【0032】
上記実施形態では、入浴回数を重ねるにしたがって、浴槽温度を高くしたが、その代わりに、あるいはそれとともに、入浴予定時間を長くしたり、休憩予定時間を短くして、発汗量を徐々に増大させるようにしてもよい。
上記実施形態では、発汗量レベルが高くなるにしたがって、入浴予定時間を長くしたり、休憩予定時間を短くしたが、これらの代わりに、あるいはこれらとともに、浴槽湯温を高くするようにしてもよい。
さらに発汗量レベルが高くなるにしたがって、入浴回数を増やすようにしてもよい。例えば、レベル1の場合に入浴回数を1回にし、レベルが1段階上がるにしたがって入浴回数を増やし、レベル5の場合に入浴回数を5回にする。
上記実施形態では、入浴時間,休憩時間,警報のための時間の計測を共通のタイマーで行ったが、別々のタイマーで行ってもよい。その場合、複数のタイマーを総称して計時手段とする。
入浴回数を重ねる際(例えば2回目から3回目に移行する際)の休憩時間において、ガスバーナ1を燃焼させずに注湯弁31を開いて注水を行うことにより、浴槽湯温を低下させてもよい。
上記実施形態において、最後の(3回目の)休憩時間管理は省いてもよい。
【0033】
上記実施形態では、使用者の設定する設定温度に基づいて入浴回数毎の浴槽湯温を決定し、設定レベルと入浴回数に応じて入浴予定時間を決定している。すなわち入浴予定時間は浴槽湯温と無関係に決定している。しかし、浴槽湯温が高いほど単位時間当たりの発汗量が多く、浴槽湯温が低いほど単位時間当たりの発汗量が少ないことを考慮して入浴予定時間を決定してもよい。すなわち、浴槽温度が高いほど入浴予定時間を短くし、浴槽温度が低いほど入浴予定時間を長くする。これにより、設定レベルと発汗量との対応関係がより高精度となる。
【0034】
上記実施形態において、設定温度に応じて浴槽湯温を変えたが、この浴槽温度は固定値としてもよいし、設定温度とは無関係に設定レベルまたは入浴回数に応じて変えるようにしてもよい。また、入浴予定時間を前期,後期よりも中期で高くしてもよい。以下に、その例を示す。
Figure 0003872904
【0035】
また注湯による水位は入浴後に自動変更させるようにしてもよい。これは、初期浴槽水位と入浴した時の水位上昇分に基づいて入浴者の体積,すなわち体重を演算し、厚生省発表の下記の身長,体重表から入浴者の身長Hを類推する。
【表1】
Figure 0003872904
そして、きちんと座ったときの座面からの心臓下端高さH/4を大まかに割り出す。さらに浴槽背もたれの角度Θから入浴者が浴槽内で背もたれに寄りかかってくつろいでいる時の心臓下端高さ(H/4)sinΘを演算する。なお、この背もたれ角度Θは、自動シーケンスで予め求めてある注湯流量と浴槽水位の関係から計算される。ちなみに和風バス86°,洋風バス63°,和洋折衷バス74°程度である。そして、この演算された心臓下端高さ(H/4)sinΘを入浴状態での浴槽水位と比較し、浴槽水位より高い場合には注湯し、低い場合には排水することで適切な入浴を行う。また、浴槽水位を変更することに代えて、心臓下端位置が浴槽水位より高い場合には入浴予定時間を変更せず、心臓下端位置が浴槽水位より低い場合には入浴予定時間を短くしてもよい。さらに、心臓下端位置が浴槽水位より高い場合には注湯し、心臓下端位置が浴槽水位より低い場合には入浴予定時間を短くしてもよい。
【0036】
浴槽水位の上昇分に応じて入浴予定時間を変更する具体例を説明する。リモコンの設定水位が42cmの場合において、初期水位27cm(42−15)まで湯張りされた後1回目の入浴を待ち、入浴した結果33cmまで水位が上昇したとする。この水位上昇分データと、初期水位データと、自動湯張り時に予め求めた水位ー水量の関係を表すデータとから、入浴者の体重を60Kgと推定する。なお、この体重60Kgでは、上記厚生省発表データから、身長Hの下限が60才の太り気味の女性の147cmであり、身長Hの上限がやせ気味の20才男性の173cmである。そのため、入浴者の心臓下端高さは、上記(H/4)sinΘ(ただしΘ=74°であったとする)から、下限35.3cm,上限41.6cmとなる。実際には、マイクロコンピュータでは、上記体重に基づいて心臓下端高さの下限値を演算する。上述したように、演算した心臓下端高さの下限値35.3cmが上記入浴状態での水位33cmより高いので、予め決められた入浴予定時間経過後に浴槽リモコンのアラームを鳴らす。
また、リモコンの設定水位が48cmの場合において、初期水位33cm(48−15)まで湯張りされた後1回目の入浴を待ち、入浴した結果40cmまで水位が上昇したとする。この水位上昇データから、入浴者の体重を60Kgと推定し、心臓下端高さの下限値35.3cmを演算する。この下限値が上記入浴状態での水位40cmより低いので、予め決められた入浴予定時間を短縮する。例えば5分を4分に変更する。そして、この短縮された入浴予定時間経過後に浴槽リモコンのアラームを鳴らす。
【0037】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。これら実施形態は、上述した第1実施形態の美容健康増進モードをより精密に(すなわち発汗量制御をより精密に)あるいはより安全にするためのものである。
第2実施形態では、図5に示す制御を、図3のステップ313,315間に組み込む。詳述すると、図3のステップ313の後に、入浴に際しての水位上昇分と初期水位情報から、入浴者の体積(体重)を演算する(ステップ314a)。次に、得られた入浴者体積に基づいて、入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温のうちの少なくとも1つを、調節する(決定する)。すなわち、前述したレベル設定により入浴回数毎の入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温が決定されているが(ステップ308参照)、入浴予定時間,浴槽湯温の少なくとも一つを、または両者を、入浴者体積が大きいほど発汗量が多くなり、体積が小さいほど発汗量が少なくなるように、調節する。体積が大きい人ほど美容健康のために多量の発汗を促し、体積が小さい人ほど、発汗を抑えて体への負担を軽減するのである。また、体積が大きい人ほど暖まりにくく冷めにくいことをも考慮するのである。具体的には、体積が大きい人の場合には、入浴予定時間を長くしたり、追焚や高温注湯により浴槽湯温を高くし、体積が小さい人の場合にはこれとは逆に入浴予定時間を短くする。
上記のように体積の大きい人ほど、入浴予定時間を長くしたり、浴槽湯温を高くして、発汗を促すが、その代わりに休憩予定時間を長くして、上昇した体温が戻るのを待ち、身体への負担がかかるのを防止する。
なお、図3のステップ303,305,307のレベル設定を行わず、入浴者体積だけの情報に基づいて、上記のように入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温を決定してもよい。
【0038】
次に、第3の実施形態について説明する。この実施形態では、浴室リモコン60に、浴室内の温度を検出する室温センサ69が設けられている(図1において想像線で示す)。そして、図4のステップ335,337の間、およびステップ343,345間に図6のステップ336を組み込む。すなわち、室温センサ69で検出された浴室温度に基づき、休憩予定時間を調節する(決定する)。すなわち、浴室温度が高い場合には、体温がなかなか下がらず、次回の入浴での発汗量が増大する(身体に負担がかかる)ことが考えられるので、休憩予定時間を長くして、体温の冷却を十分に行う。浴室温度が低い場合には短時間で体温の低下が見込まれるので、休憩予定時間を短くする。これは浴室温度が高い時の「のぼせ」を防止したり、浴室温度が低い時に肌寒く感じるのを防止する効果もある。なお、この浴室温度の情報に基づき、入浴予定時間や浴槽湯温を調節してもよい。また、浴室温度の単独情報または上述した他の情報(設定レベル,設定温度,体積等)と併せて、入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温を決定してもよい。
【0039】
次に、第4の実施形態を説明する。この実施形態では、休憩時間の過ごし方によって、入浴者の体温冷却効果が異なることを考慮したものである。例えば、体を洗ったり、洗髪を行ない、体をシャワー等で暖める行為を行っている場合には、体はあまり冷えない。これに対して、体に湯を掛けずに、おとなしく休憩をとっていた場合には、体が冷えてくる。そこで、体が冷えていない時には入浴時間を短くして、「のぼせ」を防止する。これは、体が冷えていない時の入浴では発汗量が多くなり身体に負担がかかるので、それを抑制する効果も得られる。
【0040】
詳述すると、図3のステップ317,319の間に図7に示す制御を実行する。入浴後に、入浴タイマーをスタートさせてから、ポンプ24を駆動させて浴槽6の湯を循環させ(ステップ318a)、温度センサTHRで検出された浴槽湯温が閾値(0.5°C)以上降下しているか否かを判断する(ステップ318b)。ここで、肯定判断した時には、休憩をしっかりとったとして追焚を実行して浴槽湯温を前述したようにして予め決定された浴槽湯温に維持する(ステップ318c)。ステップ318bで否定判断した時には、休憩時間中に身体を暖める行為をしていたとして、「のぼせ」を防止するため、入浴予定時間を短縮する(ステップ318d)。なお、休憩時間における体温低下は身体の体積,浴室温度によって変わるので、これらをもとに閾値を変えるようにしてもよい。
【0041】
図7の浴槽湯温の検出および「浴槽湯温が閾値以上に低下したか否か」の判断は、再入浴後2〜3分経過後に行う。身体温度の影響で浴槽湯温が閾値0.5°C以上低下するのに、この程度の時間を要するからである。しかし、入浴後の温度勾配から、「休憩が十分とられたか否か」を判断してもよい。例えば、再入浴後すぐにポンプ24の駆動を開始し、30秒経過してから30秒間ポンプ24の駆動を継続したまま浴槽湯温を検出し、その間の温度低下の勾配から、最終的な浴槽湯温の低下分を予測し、その後で上記ステップ318bと同様の判断を行うか、あるいは、この温度勾配から直接に「休憩が十分とられたか否か」を判断する。
再入浴から2〜3分経過後の浴槽温度に基づいて判断する場合には、「休憩が十分とられていない」ことが分かっても、再入浴から2〜3分経過しているので、上記のように入浴予定時間を短縮してアラームを鳴らし、出浴を促すことしかできない。しかし、上記のように温度勾配により判断する場合には、再入浴から短時間で判断できるため、「休憩が十分とられていない」ことが判明した時に、すなわち再入浴から1分経過後に、ガスバーナ1での燃焼なしに注湯弁31を開くことにより、浴槽への注水を実行し、浴槽湯温を低下させて、「のぼせ」を防止することもできる。なお、この場合には、最初の1分間は浴槽湯温が高いまま入浴することになるので、注水して浴槽湯温を下げるとともに入浴予定時間も短く(例えば4分)するのが望ましい。
【0042】
図5〜図7に示すすべての制御を上記図3,図4の制御フローに組み込んでもよい。
上述の説明から明らかなように、入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温の決定は、上述したあらゆる情報の内、単独の情報で決定してもよいし、また複数の情報で決定してもよい。
【0043】
第5の実施形態では、入浴を時間でなく発汗量で管理する。詳述すると、図3のステップ308で、「入浴予定時間の決定」を、「発汗量の決定」と変える。また、ステップ319を省く。そして、ステップ317,321間に、図8の制御を組み込む。詳述すると、入浴時間と浴槽湯温に基づいて発汗量を演算し(320a)、この発汗量が上記のようにして決定された発汗量(発汗量設定値)に達したか否かを判断し(ステップ320b)、達するまで繰り返す。そして、発汗量が設定値に達したら、図3のステップ321に進む。
【0044】
上記第5の実施形態では、浴槽湯温の検出は、入浴中にポンプ24を駆動して温度センサTHRで検出する。あるいはその代わりに、第1回目の入浴における浴槽湯温を温度センサTOUTで検出される温度とし、第2回目の入浴における浴槽湯温を休憩時間中の追焚終了時点で温度センサTHRで検出された温度としてもよい。
この第5実施形態においても、図3のステップ303,305,307のレベル設定を省略してもよい。また、図8の制御を図5〜図7の実施形態の制御と組み合わせてもよい。ただし、図5のステップ314b,図7のステップ318dの「入浴予定時間」を、「発汗量設定値」と置き換える。
【0045】
上述したすべての実施形態において、入浴,出浴の信号を水位センサで得る代わりに、浴室リモコンのスイッチ操作ないしはボタン操作によって得てもよい。図5の実施形態において、水位センサから演算した体積を用いる代わりに、浴室リモコンでの操作で入力した体重や体積の情報を用いてもよい。
浴室リモコンの操作により、発汗量の設定レベルを美容健康増進モードを実行している途中で切り替えてもよい。
浴室リモコンの操作により、美容健康増進モードを途中で解約してもよい。この場合、即座に設定水位まで注湯して、自動保温,自動注湯に移行する。
また、入浴時間が入浴予定時間に達する前または演算発汗量が発汗量設定値に達する前、換言すれば出浴要求アラームが発せられる前に、出浴があった場合にも、美容健康増進モードの途中解約として、上記と同様に即座に設定水位まで注湯して、自動保温,自動注湯に移行してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、入浴時間と休憩時間の時間管理により、適度な発汗を促して、美容健康の増進を図ることができる。しかも、水位センサで入浴,出浴を検出するので、確実な検出がなされる。
請求項2の発明によれば、複数回の入浴,休憩管理を行うことにより、きめ細かな発汗量の管理を行える。
請求項3の発明によれば、入浴回数に対応して入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温の少なくとも1つを変えるので、きめ細かな発汗量の管理を行える。
請求項4の発明によれば、入浴者の体積に応じてきめ細かな発汗量の管理を行える。
請求項5の発明によれば、発汗量レベルを設定することができるので、ユーザーの所望する発汗を行うことができる。
請求項6の発明によれば、浴室温度に基づいてきめ細かな発汗量の管理を行えるとともに、のぼせ防止等も可能である。
請求項7の発明によれば、休憩時間において追焚を行うので、より高い浴槽湯温にして次の入浴に備えることができる。
【0047】
請求項の発明によれば、浴槽湯温から休憩時間の過ごし方を想定して、入浴予定時間を決定するので、のぼせ防止やきめ細かな発汗量の管理を行える。
請求項10の発明によれば、発汗を促すことを目的とする入浴の際には浴槽水位を低下させることにより、心臓への負担を軽減することができる。
請求項11の発明によれば、低い浴槽水位での入浴,休憩を時間管理することにより、きめ細かな発汗量の管理を行える。
請求項12の発明によれば、入浴時の浴槽水位入浴者の心臓下端位置とを比較し、浴槽水位の調節,入浴予定時間の調節を行うので、入浴者への負担軽減をよりきめ細かく行うことができる。
請求項13の発明によれば、ユーザーが通常制御と発汗を促す美容増進のための制御とを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなす入浴管理システムの概略図である。
【図2】同システムの制御ユニットで実行される基本制御を示すフローチャートである。
【図3】美容健康増進モードの前半部分を示すフローチャートである。
【図4】美容健康増進モードの後半部分を示すフローチャートである。
【図5】第2の実施形態をなす制御の要部を示すフローチャートである。
【図6】第3の実施形態をなす制御の要部を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施形態をなす制御の要部を示すフローチャートである。
【図8】第5の実施形態をなす制御の要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
A1 注湯手段
A2 追焚手段
1 ガスバーナ
2 熱交換部
6 浴槽
32 水位センサ
50 制御ユニット(制御手段)
62,72 アラーム(報知手段)
61 通常運転スイッチ(モード選択手段)
65 ビューティースイッチ(モード選択手段,レベル設定手段)
69 室温センサ
HR 浴槽湯温センサ

Claims (13)

  1. 浴槽の水位を検出する水位センサと、計時手段と、報知手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、
    上記水位センサで検出される水位上昇に基づいて入浴を判断し、この入浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この入浴判断時点を入浴時間の起算点とすることで、実際の入浴時間を計測し、この計測された実際の入浴時間が入浴予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に出浴要求の報知を実行させ、
    さらに、上記水位センサで検出される水位下降に基づいて出浴を判断し、この出浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この出浴判断時点を休憩時間の起算点とすることで、体温低下を伴う実際の休憩時間を計測し、この計測された実際の休憩時間が休憩予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に休憩終了の報知を実行させることを特徴とする入浴管理システム。
  2. 上記制御手段が、上記計時手段および上記報知手段に、上記入浴時間の計測と出浴要求の報知および休憩時間の計測と休憩終了の報知を複数回繰り返して実行させることを特徴とする請求項1に記載の入浴管理システム。
  3. 上記制御手段が、入浴回数毎に、上記入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温の少なくとも1つを変更することを特徴とする請求項2に記載の入浴管理システム。
  4. 上記制御手段が、入浴時の水位上昇分に応じて、上記入浴予定時間,休憩予定時間のうちの少なくとも1つを決定することを特徴とする請求項1に記載の入浴管理システム。
  5. さらに、発汗量レベルを設定するレベル設定手段を備え、上記制御手段が、この設定レベルに応じて、上記入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温のうちの少なくとも1つを決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の入浴管理システム。
  6. さらに、浴室内の室温を検出する室温センサを備え、上記制御手段が、この室温センサでの検出温度に基づいて、上記入浴予定時間,休憩予定時間,浴槽湯温のいずれかを決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の入浴管理システム。
  7. さらに、浴槽の湯を追焚する追焚手段,注湯手段,注水手段の少なくとも1つを備え、上記制御手段が、上記休憩時間において追焚,注湯,注水の少なくとも1つを実行し、浴槽湯温を変化させて次の入浴に備えることを特徴とする請求項2に記載の入浴管理システム。
  8. 上記制御手段は、入浴時に水位センサで検出される水位上昇分に基づき入浴者の心臓下端位置を演算し、この心臓下端位置と入浴状態での検出水位とを比較し、心臓下端位置が検出水位より低い場合には、上記入浴予定時間を短縮するか,排水して浴槽水位を低下させるか、少なくともいずれか一方を実行することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の入浴管理システム。
  9. 浴槽湯温を検出する湯温センサと、計時手段と、報知手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、
    入浴時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された入浴時間が入浴予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に出浴要求の報知を実行させ、さらに、出浴時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された休憩時間が休憩予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に休憩終了の報知を実行させ、
    しかも入浴時に上記湯温センサで検出された湯温の低下の程度に応じて入浴予定時間,浴槽湯温の少なくとも1つを決定し、この湯温低下の程度が小さい場合には入浴予定時間を短縮するか浴槽湯温を下げることを特徴とする入浴管理システム。
  10. 注湯手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、最初に、注湯手段を制御して設定水位より低い水位で浴槽への注湯を行い、この低い水位において、入浴と出浴が設定回数実行された後に、注湯手段を制御して設定水位まで浴槽への注湯を行うことを特徴とする入浴管理システム。
  11. 浴槽水位を検出する水位センサと、計時手段と、報知手段と、注湯手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、
    最初に、注湯手段を制御して設定水位より低い水位で浴槽への注湯を行い、この低い水位において、上記水位センサで検出される水位上昇に基づいて上記入浴を判断し、この入浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された入浴時間が入浴予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に出浴要求の報知を実行させ、
    さらに、上記水位センサで検出される水位下降に基づいて上記出浴を判断し、この出浴判断時に上記計時手段をスタートさせ、この計測された休憩時間が休憩予定時間に達した時に、これに応答して上記報知手段に休憩終了の報知を実行させ、
    上記入浴と出浴が設定回数実行された後に、注湯手段を制御して設定水位まで浴槽への注湯を行うことを特徴とする入浴管理システム。
  12. 上記制御手段は、上記注湯による設定水位より低い初期水位で入浴があった時に、水位上昇に基づいて入浴者の入浴状態での心臓下端高さを演算し、この心臓下端高さと入浴状態での浴槽水位とを比較し、心臓下端位置が検出水位より低い場合には、上記入浴予定時間を短縮するか,排水して浴槽水位を低下させるか、少なくともいずれか一方を実行することを特徴とする請求項11に記載の入浴管理システム。
  13. 注湯手段と、美容健康増進モードと通常制御モードのいずれかを選択するためのモード選択手段と、制御手段とを備え、この制御手段は、
    上記モード選択手段が通常制御モードを選択した時には、注湯手段を制御して最初から設定水位まで浴槽への注湯を行ない、
    上記モード選択手段が美容健康増進モードを選択した時には、最初に、注湯手段を制御して設定水位より低い水位で浴槽への注湯を行い、この水位において、入浴と出浴が設定回数実行された後に、注湯手段を制御して設定水位まで浴槽への注湯を行うことを特徴とする入浴管理システム。
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