JP2004278979A - 風呂湯張り制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えること。
【解決手段】浴槽5内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段Hが、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成され、浴槽5内に入浴者が存在する入水中であるか浴槽5内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段27が設けられ、湯張り調整用制御手段Hが、キープ運転として、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、入水検出手段27の検出情報に基づいて、入水中であると入水中用のキープ運転を実行し、非入水中であると非入水中用のキープ運転を実行するように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】浴槽5内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段Hが、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成され、浴槽5内に入浴者が存在する入水中であるか浴槽5内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段27が設けられ、湯張り調整用制御手段Hが、キープ運転として、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、入水検出手段27の検出情報に基づいて、入水中であると入水中用のキープ運転を実行し、非入水中であると非入水中用のキープ運転を実行するように構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような風呂湯張り制御装置は、湯張り調整用制御手段が、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点までの間において、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行して、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点までの間、浴槽内の湯水の湯張り状態を人為的に設定された目標湯張り状態に維持することにより、入浴者に快適な入浴感を与えるものである。
【0003】
従来の風呂湯張り制御装置では、キープ運転の開始を指令するキープ運転開始スイッチが設けられ、そのキープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令された時点をキープ運転開始時点とし、そのキープ運転開始時点から設定時間が経過した時点をキープ運転終了時点として、湯張り調整用制御手段が、キープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令されてから設定時間が経過するまでの間において、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−230615号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の風呂湯張り制御装置では、湯張り調整用制御手段が、単純に、キープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令されてから設定時間が経過するまでの間において、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行するだけであり、浴槽内に入浴者が存在するか否かにかかわらず、キープ運転が行われることになるので、入浴者に不快感を与えることがあった。
【0006】
説明を加えると、入浴者が浴槽内への入水を開始すると、入浴者の体が冷えているので、浴槽内の湯水の温度が低下するが、入水開始しても、前回のキープ運転から実行用設定時間が経過するまでは、キープ運転が行われないので、入水開始してからしばらくは、入浴者に対して、目標温度よりも低い温度での入浴を強いることになり、入浴者に不快感を与えることになる。
また、浴槽内に入浴者が存在する入水中であっても、キープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令されてから設定時間が経過すると、キープ運転の実行が終了されるので、入浴中にキープ運転の実行が終了されることになり、この点からも、入浴者に不快感を与えることになる。
【0007】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができる風呂湯張り制御装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置において、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段が、前記キープ運転として、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、前記入水検出手段の検出情報に基づいて、前記入水中であると前記入水中用のキープ運転を実行し、前記非入水中であると前記非入水中用のキープ運転を実行するように構成されている。
【0009】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、入水中であると入水中用のキープ運転を実行し、非入水中であると非入水中用のキープ運転を実行するので、湯張り調整用制御手段は、入水中には、入水中用のキープ運転として、例えば、浴槽内に入浴者が入水する入水開始に伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことができ、非入水中には、非入水中のキープ運転として、例えば、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことができることになる。
そして、湯張り調整用制御手段は、入水中には、入水中用のキープ運転として、浴槽内に入浴者が入水する入水開始に伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことによって、入浴者が浴槽内へ入水開始することにより、浴槽内の湯水の温度が目標温度よりも低下しても、その入水開始に伴って、キープ運転を行うことができ、低下した浴槽内の湯水の温度をすぐに目標温度まで上昇させることができることになる。
したがって、入水開始の直後から、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を与えることができることとなって、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができる風呂湯張り制御装置を提供できるに至った。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記非入水中用のキープ運転は、前記実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定され、前記入水中用のキープ運転は、前記浴槽内に入浴者が入水する入水開始を検出するに伴って、前記キープ運転を行ったのち、前記実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定されている。
【0011】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、入水中には、浴槽内に入浴者が入水する入水開始に伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになり、非入水中には、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになるので、請求項1の発明において例示として述べた如く、入浴者が浴槽内へ入水開始することにより、浴槽内の湯水の温度が目標温度よりも低下しても、その入水開始に伴って、キープ運転を行うことができ、低下した浴槽内の湯水の温度をすぐに目標温度まで上昇させることができることになる。
したがって、入水開始の直後から、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を与えることができることとなって、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができるものとなる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記非入水中用のキープ運転は、非入水中用の実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定され、前記入水中用のキープ運転は、前記非入水中用の実行用設定時間よりも短い入水中用の実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定されている。
【0013】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、入水中には、非入水中用の実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになり、非入水中には、非入水中用の実行用設定時間よりも短い入水中用の実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになるので、入水中には、非入水中よりも、短い間隔でキープ運転を繰り返し行うことができることになる。
したがって、入水中には、浴槽内の湯水の湯張り状態が目標湯張り状態から外れても、極力すぐにキープ運転を行うことができることになり、浴槽内の湯水の湯張り状態を目標湯張り状態に極力維持することができることとなって、入水中の入浴者に対して、より一層快適な入浴感を与えることができることになる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記目標温度よりも高温の高温用目標温度または前記目標温度よりも低温の低温用目標温度を一時的に設定して、前記キープ運転を指令する目標温度一時設定手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段は、前記目標温度一時設定手段にて前記キープ運転が指令されると、その目標温度一時設定手段にて設定された高温用目標温度または低温用目標温度を、前記目標温度として、前記キープ運転を行うように構成されている。
【0015】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、目標温度一時設定手段にてキープ運転が指令されると、湯水の検出温度が目標温度一時設定手段にて設定された高温用目標温度または低温用目標温度になるように浴槽内の湯水の温度を調整する状態で、キープ運転を行うことになるので、目標温度一時設定手段にて高温用目標温度または低温用目標温度が一時的に設定されたときには、入浴者に対して、高温用目標温度または低温用目標温度に応じた入浴感を与えることができることになる。
したがって、入水中の入浴者が目標温度よりも高温や低温での入浴を望むときには、その入浴者が目標温度一時設定手段にて高温用目標温度または低温用目標温度が一時的に設定することにより、その入浴者の要望に合う入浴感を与えることができることとなって、入水中の入浴者個々に対応する入浴感を与えることができ、快適性の向上を図ることができることになる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置において、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点を設定時間遅延させるように構成されている。
【0017】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、キープ運転終了時点において入水検出手段にて入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点を設定時間遅延させるので、湯張り調整用制御手段は、浴槽内に入浴者が存在する入水中であるときには、キープ運転終了時点から設定時間が経過するまで、キープ運転の実行を継続させることになる。
したがって、浴槽内に入浴者が存在する入水中には、キープ運転終了時点となっても、そのキープ運転終了時点から設定時間が経過するまで、キープ運転の実行を継続されるので、入浴者の入水中に、キープ運転の実行が終了されるのを阻止することができることとなって、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができる風呂湯張り制御装置を提供できるに至った。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていれば、前記キープ運転終了時点を設定時間遅延させるように構成されている。
【0019】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、キープ運転終了時点において入水検出手段にて非入水中が検出されている場合でも、キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点からキープ運転終了時点までの間に入水検出手段にて入水中が検出されていれば、キープ運転終了時点から設定時間経過するまで、キープ運転の実行を継続させることになる。
したがって、入浴者が一旦浴槽内から出て再度浴槽内に入水する予定があるときに、キープ運転の実行が終了されるのを阻止することができることになり、使い勝手のよいものとなる。
【0020】
説明を加えると、例えば、入浴者が、浴槽内に入水したのち、一旦浴槽内から出て、再度浴槽内に入水するという入浴形態をとる場合には、キープ運転終了時点に入浴者が一旦浴槽内から出ていても、その直前には入浴者が浴槽内に入水しているので、キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点からキープ運転終了時点までの間に入水検出手段にて入水中が検出されていることになる。
したがって、キープ運転終了時点に入浴者が一旦浴槽内から出ていても、キープ運転終了時点から設定時間経過するまで、キープ運転の実行を継続させることになるので、入浴者が一旦浴槽内から出て再度浴槽内に入水する予定があるときには、キープ運転の実行が終了されるのを阻止することができることになる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知するように構成されている。
【0022】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、キープ運転の実行を終了させるときには、キープ運転終了を報知するので、入浴者は、その報知によって、キープ運転の実行が終了されることを認識することができることになる。
したがって、入浴者にキープ運転の実行が終了されることを認識させた状態で、キープ運転の実行を終了させることができることとなって、入浴者が、キープ運転の実行を継続させたいにもかかわらず、キープ運転の実行が終了されることを阻止することができ、使い勝手の向上を図ることができることになる。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、前記キープ運転を実行させる時間の延長を指令する延長指令手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知しかつその報知から設定時間内に前記延長指令手段にて延長指令がなければ、前記キープ運転の実行を終了させるように構成されている。
【0024】
すなわち、キープ運転を繰り返し実行させる時間の延長を指令する延長指令手段が設けられているので、使用者が延長指令手段にて延長を指令することができることになり、使用者の意図によって、キープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させることができることになる。
そして、湯張り調整用制御手段は、キープ運転終了を報知しかつその報知から設定時間内に延長指令手段にて延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させるので、キープ運転終了の報知によって、キープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させる必要がないかを入浴者に対して確認して、キープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させる必要がないことが確認できてはじめて、キープ運転の実行を終了させることができることになる。
したがって、入浴者に対してキープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させる必要がないことが確認できた状態で、キープ運転の実行を終了させることができることとなって、非常に使いやすいものとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる風呂湯張り制御装置を風呂給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。
この風呂給湯装置は、図1に示すように、一般家庭用の水道管に接続された給水路1からの水を加熱し、加熱後の湯水を先端に給湯栓2を備えた給湯路3に供給する給湯用熱交換器4と、浴槽5内の湯水を加熱して追焚きする追焚用熱交換器6とを備えている。
そして、これら給湯用熱交換器4と追焚用熱交換器6は、単一のガスバ−ナ7で加熱するように構成されている。
【0026】
前記ガスバ−ナ7は、多段式のバ−ナで、一般家庭用の燃料ガスを供給するガス供給路8が3系統に分岐して接続され、それぞれのガス供給路8にガス切替え電磁弁9が設けられている。
そして、分岐箇所よりも上流側のガス供給路8には、燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス比例弁10、燃料ガスの供給を断続する断続弁11などが設けられている。
前記ガスバ−ナ7に燃焼用空気を供給する燃焼用ファン12も設けられ、ガスバ−ナ7の近くには、ガスバ−ナ7に対する点火動作を実行する点火用のイグナイタ、ガスバ−ナ7に着火されたか否かを検出するフレ−ムロッドなどが設けられている。
【0027】
前記給水路1には、給水温度を検出する給水サ−ミスタ13と給水量を検出する水量センサ14とが設けられ、給水サ−ミスタ13と水量センサ14より下流側の給水路1と給湯路3とが、給湯用熱交換器4を迂回するように給水バイパス路15を介して接続されている。
さらに、給湯路3には、上流側から順に、給湯用熱交換器4からの湯水の温度を検出する給湯サ−ミスタ16と、給湯用熱交換器4からの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17と、ミキシング弁17により混合された後の湯水の温度を検出する出湯サ−ミスタ18と、湯水の量を調整する水比例弁19と、一般給湯の割込みを検出する割込み水量センサ20とが設けられ、給湯用熱交換器4には、その給湯用熱交換器4内の湯水の温度を検出する沸騰防止用サ−ミスタ21が設けられている。
【0028】
前記ミキシング弁17は、給水バイパス路15と給湯路3との接続箇所に設けられていて、水比例弁19と割込み水量センサ20との間の給湯路3には、給湯路3からの湯水を浴槽5に供給するための風呂用の湯張り路22が分岐接続されている。
前記追焚用熱交換器6には、浴槽5からの浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24が接続され、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24とが循環路として構成されている。そして、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24とは、風呂アダプタ25を介して浴槽5に接続され、浴槽用戻り路23に設けられた循環ポンプ26を駆動することにより、浴槽5内の湯水を浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24を介して循環させながら、追焚用熱交換器6で追焚するように構成されている。
【0029】
前記浴槽用戻り路23には、上流側から順に、圧力を検出することによって浴槽5内の水位を検出する入水検出手段としての水位センサ27と、浴槽5内の湯水の温度を検出する戻りサ−ミスタ28と、浴槽用戻り路23を開閉する電磁式の風呂2方弁29と、湯水循環用の循環ポンプ26と、水流スイッチ30とが設けられ、浴槽用往き路24には、浴槽用の往きサ−ミスタ31が設けられている。
【0030】
前記風呂用の湯張り路22は、追焚用循環ポンプ26と水流スイッチ30との間の浴槽用戻り路23に接続されている。この湯張り路22には、上流側から湯張り路22を開閉する湯張り電磁弁32と、湯張り逆止弁33とが設けられている。
前記湯張り電磁弁32と湯張り逆止弁33との間の湯張り路22には、その湯張り路22に連通する空気層形成用ホッパ34が介装されている。この空気層形成用ホッパ34には、湯水を排水する排水路35と、その排水路35を開閉する電磁式の排水弁36とが設けられ、排水路35の端部が風呂2方弁29と循環ポンプ26との間の浴槽用戻り路23に接続されている。
【0031】
風呂給湯装置の作動を制御する湯張り調整用制御手段としての制御部Hは、マイクロコンピュ−タを備え、台所などに設置されるメインリモコンR1と浴室などに設置される風呂リモコンR2との間で通信可能に構成されている。
前記メインリモコンR1には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ37、自動運転を指令するとともに、キープ運転開始時点を指令する自動スイッチ38、一般給湯用の目標温度を設定する温度設定スイッチ39などが設けられている。
ちなみに、運転スイッチ37および自動スイッチ38は、照光式のスイッチにて構成され、ON/OFFを点灯/消灯で表示するようにしている。
【0032】
前記風呂リモコンR2には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ40、自動運転を指令するとともに、キープ運転開始時点を指令する自動スイッチ41、浴槽5内の湯水の目標温度を設定する浴槽温設定スイッチ42、浴槽5内の湯水の目標水位を設定する水位設定スイッチ43などが設けられている。
ちなみに、運転スイッチ40および自動スイッチ41は、照光式のスイッチにて構成され、ON/OFFを点灯/消灯で表示するようにしている。
【0033】
また、風呂リモコンR2には、目標温度よりも高温の高温用目標温度を一時的に設定して、キープ運転を指令する目標温度一時設定手段としてのあつくスイッチ44、目標温度よりも低温の低温用目標温度を一時的に設定して、キープ運転を指令する目標温度一時設定手段としてのぬるくスイッチ45が設けられている。
そして、あつくスイッチ44が押されるたびに目標温度よりも設定温度(例えば、1℃)ずつ高い温度を高温用目標温度として設定し、逆に、ぬるくスイッチ45が押されるたびに目標温度よりも設定温度(例えば、1℃)ずつ低い温度を低温用目標温度として設定するように構成されている。
【0034】
前記制御部Hによる風呂給湯装置の制御動作について説明する。
まず、メインリモコンR1の運転スイッチ37か、風呂リモコンR2の運転スイッチ40を入れると、前記制御部Hが、制御可能な状態となり、給湯栓2を開操作することにより、給湯栓2から湯水を給湯する一般給湯運転制御を実行するように構成されている。
また、メインリモコンR1の自動スイッチ38か、風呂リモコンR2の自動スイッチ41をON操作することにより自動運転を実行し、この自動運転において、浴槽5内の湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ浴槽5内の湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている。
そして、メインリモコンR1の自動スイッチ38か、風呂リモコンR2の自動スイッチ41をON操作した時点を、キープ運転開始時点として、そのキープ運転開始時点から設定時間(例えば、1〜4時間)が経過した時点をキープ運転終了時点とするように構成されている。
【0035】
前記一般給湯運転について説明を加えると、給湯栓2を開いて水量センサ14による検出水量が所定量以上になると、燃焼用ファン12を駆動した後、切替え電磁弁9を適宜切替えて断続弁11を開弁し、ガス比例弁10の開度を調整してイグナイタによりガスバ−ナ7に点火する。
そして、ガスバ−ナ7に着火されると、メインリモコンR1の温度設定スイッチ39による目標温度、給水サ−ミスタ13による検出水温、水量センサ14による検出水量などに基づいて、切替え電磁弁9が切替えられるとともに、ガス比例弁10の開度が調整され、かつ、ミキシング弁17の開度も調整されて給湯温度が目標温度になるように、いわゆるフィードフォワード制御が実行される。
【0036】
また、このフィードフォワ−ド制御とともに、メインリモコンR1の温度設定スイッチ39による目標温度と出湯サ−ミスタ18による検出湯温との偏差に基づいて、ガス比例弁10の開度を微調整する、いわゆるフィ−ドバック制御が実行されて、温度設定スイッチ39による目標温度の湯を給湯栓2から供給する。
このような、フィードフォワード制御とフィードバック制御が、給湯栓2を閉じて水量センサ14が所定量の通水を検出しなくなるまで実行され、通水が検出されなくなると、ガス比例弁10と断続弁11を閉弁してガスバ−ナ7の燃焼を停止し、一定時間経過後に燃焼用ファン12も停止して一般給湯運転を終了する。
【0037】
前記自動運転について説明を加えると、浴槽5内の湯水の水位が設定された目標水位となるように、浴槽5内に湯水を供給する湯張り運転や、浴槽5内の湯水の温度が設定された目標水位となるように、浴槽5内の湯水を加熱する追焚き運転を行い、その後、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行するように構成されている。
【0038】
前記湯張り運転について説明を加えると、この湯張り運転は、上述の一般給湯運転と同様にガスバーナ7に点火して、フィードフォワード制御とフィードバック制御とにより浴槽5に目標温度の湯水を供給するように構成されている。
すなわち、ガス比例弁10やミキシング弁17の開度を調整して、給水路1からの水が給湯用熱交換器4で加熱され、加熱後の湯に給水バイパス路15からの水が混合されて、風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度の湯水が湯張り路22を介して浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24に供給され、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24の両路から浴槽5内に供給される。
そして、水位センサ27の検出水位が目標水位以上になると、ガス比例弁10と断続弁11が閉弁されてガスバーナ7の燃焼が停止され、一定時間経過後に燃焼用ファン12も停止して浴槽5への湯張りを終了する。
なお、湯張り運転中に給湯栓2を開くと、割込み水量センサ20が水流を検出し、湯張り運転を停止して一般給湯運転を実行する。つまり、一般給湯運転が優先され、給湯栓2を閉じると、再び湯張り運転が実行される。
【0039】
前記追焚き運転について説明を加えると、上述の湯張り運転を終了すると、ホッパ34内の湯水を、一定時間だけ排水弁36を開弁して、排水路35を介して浴槽用戻り路23などに排出して、自動的に開始される。
そして、追焚用循環ポンプ26を駆動させ、浴槽5内の湯水とホッパ34から排出された湯水などを浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24などを介して循環させ、戻りサーミスタ28の検出温度が風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度に達していれば、追焚用循環ポンプ26を停止し、目標温度に達していなければ、浴槽5内の湯水を加熱する。
【0040】
そして、浴槽5内の湯水を加熱するときには、追焚用循環ポンプ26の作動を開始し、水流スイッチ30の水流検出に伴って、燃焼用ファン12を駆動した後、切替え電磁弁9を適宜切替えて断続弁11を開弁し、ガス比例弁10の開度を調整してイグナイタによりガスバ−ナ7に点火し、ガスバ−ナ7の燃焼を開始させて、追焚用熱交換器6により浴槽5内の湯水を加熱する。
その後、戻りサ−ミスタ28の検出温度が風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度に達すると、ガス比例弁10と断続弁11を閉弁させ、ガスバ−ナ7の燃焼を停止させて、一定時間経過後に燃焼用ファン12を停止させて追焚き運転を終了する。
【0041】
前記キープ運転について説明を加えると、このキープ運転は、実行用設定時間が経過するごとに、下記の動作を繰り返し実行するように構成されている。
すなわち、まず、循環ポンプ26を駆動させて戻りサーミスタ28により浴槽5内の湯水の温度を検出し、その検出温度が風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度よりも高いときには、湯張り電磁弁32を開弁させて、循環ポンプ26を駆動させた状態で給水路1からの水を給湯用熱交換器4で加熱することなく、湯張り路22を介して浴槽用戻り路23に供給し、追焚用熱交換器6で加熱することなく、浴槽用往き路24から浴槽5に供給する。
そして、戻りサ−ミスタ28による検出温度が設定温度になると、湯張り電磁弁32を閉弁して浴槽5への水の供給を停止する。
【0042】
その後、水位センサ27により浴槽5内の湯水の水位を検出し、この検出水位が目標水位に達していないと、上述の湯張り運転と同様にして、浴槽5に目標温度の湯を供給し、水位センサ27による検出水位が目標水位以上になると、浴槽5への湯の供給が停止される。
そして、追焚用循環ポンプ26を駆動させ、浴槽5内の湯水を浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24などを介して循環させ、戻りサ−ミスタ28による検出温度が目標温度に達していれば、追焚用循環ポンプ26を停止し、目標温度に達していなければ、上述の追焚運転と同様に追焚きが実行される。
【0043】
前記制御部Hは、キープ運転として、浴槽5内に入浴者が存在する入水中用のキープ運転と浴槽5内に入浴者が存在しない非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、水位センサ27の検出情報に基づいて、入水中であると入水中用のキープ運転を実行し、非入水中であると非入水中用のキープ運転を実行するように構成されている。
【0044】
ちなみに、入水中であるか非入水中であるかの検出について説明を加えると、浴槽5内に入浴者が存在しているときには、浴槽5内の湯水の水位が目標水位よりも設定量以上上昇するので、制御部Hは、水位センサ27の検出情報に基づいて、水位の上昇を取らえることによって、入水中であるか非入水中であるかを検出するように構成されている。
【0045】
前記非入水中用のキープ運転は、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定されている。
前記入水中用のキープ運転は、浴槽5内に入浴者が入水する入水開始を検出するに伴って、キープ運転を行ったのち、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)よりも短い入水中用の実行用設定時間(例えば、2〜3分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定されている。
【0046】
また、制御部Hは、あつくスイッチ44またはぬるくスイッチ45が押されると、あつくスイッチ44にて設定された高温用目標温度またはぬるくスイッチ45にて設定された低温用目標温度を、目標温度として、キープ運転を行うように構成されている。
【0047】
このようにして、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とは、キープ運転を行うタイミングが異なるように設定され、キープ運転の動作自体は、上述した同様の動作を行うように構成されている。
【0048】
前記制御部Hは、キープ運転終了時点において水位センサ27にて入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)延長させるように構成されている。
そして、制御部Hは、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていれば、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)延長させるように構成されている。
【0049】
また、制御部Hは、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知しかつその報知から設定時間(例えば、30秒)以内に風呂リモコンR2の自動スイッチ41にてキープ運転の延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させて、自動運転を終了させるように構成されている。
ちなみに、自動スイッチ41は、自動運転中において、キープ運転を実行させる時間の延長を指令する延長指令手段として作用するように構成されている。
【0050】
前記制御部Hの自動運転におけるキープ運転についての動作を、図2〜図4のフローチャートに基づいて説明を加える。
まず、メインリモコンR1の自動スイッチ38か、風呂リモコンR2の自動スイッチ41がON操作されると、制御部Hに内蔵されて常時計時作動される風呂自動タイマおよび実行用タイマをリセットする初期設定を行う(ステップ1)。
そして、風呂自動タイマの計時時間が設定時間(例えば、1〜4時間)となり、キープ運転終了時点となっているか否かを判別し、キープ運転終了時点となっていなければ、水位センサ27にて入水中が検出される入水検知があるか否かを判別する(ステップ2,3)。
【0051】
入水検知があるときには、入水中用のキープ運転を行い(ステップ4)、入水検知がないときには、非入水中用のキープ運転を行う(ステップ5)。
そして、風呂自動タイマの計時時間が設定時間(例えば、1〜4時間)となり、キープ運転終了時点となるまで、上述の動作を繰り返し、非入水中用のキープ運転を行っていても、水位センサ27にて入水中が検出されると、入水中用のキープ運転を行うようにしている。
【0052】
前記入水中用のキープ運転について説明を加えると、図3のフローチャートに示すように、入水開始が検出されると、キープ運転を行って、実行用タイマをリセットする(ステップ21,23,24)。
そして、入水開始が検出されたあとにおいては、実行用タイマの計時時間が設定時間(例えば、2〜3分)になり、入水中用の実行用設定時間が経過するごとに、キープ運転を行って、実行用タイマをリセットする(ステップ22〜24)。
ちなみに、入水開始の検出については、入水開始時には、前回の入水開始から設定時間(例えば、5分)が経過していることから、水位センサ27にて入水開始を検出することにより、入水履歴タイマをリセットするようにして、その入水履歴タイマの計時時間が設定時間(例えば、5分)以上となっていることにより、入水開始を検出するようにしている。
【0053】
また、非入水中用のキープ運転について説明を加えると、図4のフローチャートに示すように、実行用タイマの計時時間が設定時間(例えば、10分)になり、非入水中用の実行用設定時間が経過するごとに、キープ運転を行って、実行用タイマをリセットする(ステップ31〜33)。
【0054】
そして、図2のフローチャートに示すように、風呂自動タイマの計時時間が設定時間(例えば、1〜4時間)となり、キープ運転終了時点となると、水位センサ27にて入水中であるか非入水中であるかを検出する(ステップ2,6)。
入水中であるときには、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)遅延させ(ステップ7)、非入水中であっても、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていて入水履歴があるときには(ステップ6,8)、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)遅延させる(ステップ7)。
ちなみに、入水履歴があるか否かの判別については、上述の入水開始の検出で述べた如く、水位センサ27にて入水開始を検出することにより、入水履歴タイマをリセットするようにしているので、その入水履歴タイマの計時時間が設定時間(例えば、5分)となっていなければ、入水履歴ありと判別するようにしている。
【0055】
また、非入水中であり、入水履歴もなければ、キープ運転の終了を報知し、その報知から設定時間(例えば、30秒)以内に、自動スイッチ41にて延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させて、自動運転スイッチ38,41を消灯させるようにしている。
ちなみに、キープ運転の終了の報知については、風呂リモコンR2に内蔵された警報ブザーを作動させたり、風呂リモコンR2の表示部にキープ運転の終了を表示するようにしている。
【0056】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、水位センサ27により入水中であるか非入水中であるかを検出することにより、入水検出手段を水位センサ27にて構成するようにしているが、入水検出手段は、水位センサ27に限られるものではなく、その他の構成を採用することも可能である。
例えば、図5に示すように、浴槽5内に湯水に接触可能な位置に複数の電極46を設けて、その複数の電極46に浴槽5内の湯水を介して誘導される心電信号に基づいて、入水中であるか非入水中であるかを検出するように構成して実施することも可能である。
【0057】
(2)上記実施形態では、制御部Hが、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、入水中であると入水中用のキープ運転を行い、非入水中であると非入水中用のキープ運転を行う構成と、キープ運転終了時点において水位センサ27にて入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点を設定時間延長させる構成との両方を採用しているが、いずれか一方のみの構成を採用して実施することも可能である。
【0058】
(3)上記実施形態では、非入水中用のキープ運転を、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定し、入水中用のキープ運転を、浴槽5内に入浴者が入水する入水開始を検出するに伴って、キープ運転を行ったのち、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)よりも短い入水中用の実行用設定時間(例えば、2〜3分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定しているが、非入水中用のキープ運転および入水中用のキープ運転の運転内容については、適宜変更が可能である。
例えば、非入水中用のキープ運転を、実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定し、入水中用のキープ運転を、入水開始を検出するに伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定することができる。
【0059】
(4)上記実施形態では、あつくスイッチ44やぬるくスイッチ45にて高温用目標温度や低温用目標温度を一時的に設定すると、その高温用目標温度や低温用目標温度を、目標温度として、キープ運転を行うようにしているが、あつくスイッチ44やぬるくスイッチ45を設けずに、常時、浴槽温設定スイッチ42にて設定された温度を目標温度として、キープ運転を行うようにすることも可能である。
【0060】
(5)上記実施形態では、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出されており、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されておらず、しかも、キープ運転終了の報知から設定時間(例えば、30秒)以内に風呂リモコンR2の自動スイッチ41にてキープ運転の延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させるようにしているが、キープ運転の実行をどのような条件下で終了させるかについては適宜変更が可能である。
例えば、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出されているだけで、キープ運転の実行を終了させることも可能であり、また、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出され、かつ、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていなければ、キープ運転の実行を終了させることが可能である。
【0061】
(6)上記実施形態では、本発明にかかる風呂湯張り制御装置を一般給湯運転を実行可能な風呂給湯装置に適応した例を示したが、風呂専用の給湯装置など各種の風呂給湯装置に適応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
風呂給湯装置の全体概略図
【図2】
自動運転におけるキープ運転についてのフローチャート
【図3】
入水中用のキープ運転についてのフローチャート
【図4】
非入水中用のキープ運転についてのフローチャート
【図5】
別実施形態における入水検出手段を示す図
【符号の説明】
5 浴槽
27,46 入水検出手段
44,45 目標温度一時設定手段
41 延長指令手段
H 湯張り調整用制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような風呂湯張り制御装置は、湯張り調整用制御手段が、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点までの間において、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行して、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点までの間、浴槽内の湯水の湯張り状態を人為的に設定された目標湯張り状態に維持することにより、入浴者に快適な入浴感を与えるものである。
【0003】
従来の風呂湯張り制御装置では、キープ運転の開始を指令するキープ運転開始スイッチが設けられ、そのキープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令された時点をキープ運転開始時点とし、そのキープ運転開始時点から設定時間が経過した時点をキープ運転終了時点として、湯張り調整用制御手段が、キープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令されてから設定時間が経過するまでの間において、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−230615号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の風呂湯張り制御装置では、湯張り調整用制御手段が、単純に、キープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令されてから設定時間が経過するまでの間において、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行するだけであり、浴槽内に入浴者が存在するか否かにかかわらず、キープ運転が行われることになるので、入浴者に不快感を与えることがあった。
【0006】
説明を加えると、入浴者が浴槽内への入水を開始すると、入浴者の体が冷えているので、浴槽内の湯水の温度が低下するが、入水開始しても、前回のキープ運転から実行用設定時間が経過するまでは、キープ運転が行われないので、入水開始してからしばらくは、入浴者に対して、目標温度よりも低い温度での入浴を強いることになり、入浴者に不快感を与えることになる。
また、浴槽内に入浴者が存在する入水中であっても、キープ運転開始スイッチにてキープ運転の開始が指令されてから設定時間が経過すると、キープ運転の実行が終了されるので、入浴中にキープ運転の実行が終了されることになり、この点からも、入浴者に不快感を与えることになる。
【0007】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができる風呂湯張り制御装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置において、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段が、前記キープ運転として、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、前記入水検出手段の検出情報に基づいて、前記入水中であると前記入水中用のキープ運転を実行し、前記非入水中であると前記非入水中用のキープ運転を実行するように構成されている。
【0009】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、入水中であると入水中用のキープ運転を実行し、非入水中であると非入水中用のキープ運転を実行するので、湯張り調整用制御手段は、入水中には、入水中用のキープ運転として、例えば、浴槽内に入浴者が入水する入水開始に伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことができ、非入水中には、非入水中のキープ運転として、例えば、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことができることになる。
そして、湯張り調整用制御手段は、入水中には、入水中用のキープ運転として、浴槽内に入浴者が入水する入水開始に伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことによって、入浴者が浴槽内へ入水開始することにより、浴槽内の湯水の温度が目標温度よりも低下しても、その入水開始に伴って、キープ運転を行うことができ、低下した浴槽内の湯水の温度をすぐに目標温度まで上昇させることができることになる。
したがって、入水開始の直後から、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を与えることができることとなって、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができる風呂湯張り制御装置を提供できるに至った。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記非入水中用のキープ運転は、前記実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定され、前記入水中用のキープ運転は、前記浴槽内に入浴者が入水する入水開始を検出するに伴って、前記キープ運転を行ったのち、前記実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定されている。
【0011】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、入水中には、浴槽内に入浴者が入水する入水開始に伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになり、非入水中には、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになるので、請求項1の発明において例示として述べた如く、入浴者が浴槽内へ入水開始することにより、浴槽内の湯水の温度が目標温度よりも低下しても、その入水開始に伴って、キープ運転を行うことができ、低下した浴槽内の湯水の温度をすぐに目標温度まで上昇させることができることになる。
したがって、入水開始の直後から、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を与えることができることとなって、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができるものとなる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記非入水中用のキープ運転は、非入水中用の実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定され、前記入水中用のキープ運転は、前記非入水中用の実行用設定時間よりも短い入水中用の実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定されている。
【0013】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、入水中には、非入水中用の実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになり、非入水中には、非入水中用の実行用設定時間よりも短い入水中用の実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を行うことになるので、入水中には、非入水中よりも、短い間隔でキープ運転を繰り返し行うことができることになる。
したがって、入水中には、浴槽内の湯水の湯張り状態が目標湯張り状態から外れても、極力すぐにキープ運転を行うことができることになり、浴槽内の湯水の湯張り状態を目標湯張り状態に極力維持することができることとなって、入水中の入浴者に対して、より一層快適な入浴感を与えることができることになる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記目標温度よりも高温の高温用目標温度または前記目標温度よりも低温の低温用目標温度を一時的に設定して、前記キープ運転を指令する目標温度一時設定手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段は、前記目標温度一時設定手段にて前記キープ運転が指令されると、その目標温度一時設定手段にて設定された高温用目標温度または低温用目標温度を、前記目標温度として、前記キープ運転を行うように構成されている。
【0015】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、目標温度一時設定手段にてキープ運転が指令されると、湯水の検出温度が目標温度一時設定手段にて設定された高温用目標温度または低温用目標温度になるように浴槽内の湯水の温度を調整する状態で、キープ運転を行うことになるので、目標温度一時設定手段にて高温用目標温度または低温用目標温度が一時的に設定されたときには、入浴者に対して、高温用目標温度または低温用目標温度に応じた入浴感を与えることができることになる。
したがって、入水中の入浴者が目標温度よりも高温や低温での入浴を望むときには、その入浴者が目標温度一時設定手段にて高温用目標温度または低温用目標温度が一時的に設定することにより、その入浴者の要望に合う入浴感を与えることができることとなって、入水中の入浴者個々に対応する入浴感を与えることができ、快適性の向上を図ることができることになる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置において、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点を設定時間遅延させるように構成されている。
【0017】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、キープ運転終了時点において入水検出手段にて入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点を設定時間遅延させるので、湯張り調整用制御手段は、浴槽内に入浴者が存在する入水中であるときには、キープ運転終了時点から設定時間が経過するまで、キープ運転の実行を継続させることになる。
したがって、浴槽内に入浴者が存在する入水中には、キープ運転終了時点となっても、そのキープ運転終了時点から設定時間が経過するまで、キープ運転の実行を継続されるので、入浴者の入水中に、キープ運転の実行が終了されるのを阻止することができることとなって、入水中の入浴者に対して、快適な入浴感を的確に与えることができる風呂湯張り制御装置を提供できるに至った。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていれば、前記キープ運転終了時点を設定時間遅延させるように構成されている。
【0019】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、キープ運転終了時点において入水検出手段にて非入水中が検出されている場合でも、キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点からキープ運転終了時点までの間に入水検出手段にて入水中が検出されていれば、キープ運転終了時点から設定時間経過するまで、キープ運転の実行を継続させることになる。
したがって、入浴者が一旦浴槽内から出て再度浴槽内に入水する予定があるときに、キープ運転の実行が終了されるのを阻止することができることになり、使い勝手のよいものとなる。
【0020】
説明を加えると、例えば、入浴者が、浴槽内に入水したのち、一旦浴槽内から出て、再度浴槽内に入水するという入浴形態をとる場合には、キープ運転終了時点に入浴者が一旦浴槽内から出ていても、その直前には入浴者が浴槽内に入水しているので、キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点からキープ運転終了時点までの間に入水検出手段にて入水中が検出されていることになる。
したがって、キープ運転終了時点に入浴者が一旦浴槽内から出ていても、キープ運転終了時点から設定時間経過するまで、キープ運転の実行を継続させることになるので、入浴者が一旦浴槽内から出て再度浴槽内に入水する予定があるときには、キープ運転の実行が終了されるのを阻止することができることになる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知するように構成されている。
【0022】
すなわち、湯張り調整用制御手段は、キープ運転の実行を終了させるときには、キープ運転終了を報知するので、入浴者は、その報知によって、キープ運転の実行が終了されることを認識することができることになる。
したがって、入浴者にキープ運転の実行が終了されることを認識させた状態で、キープ運転の実行を終了させることができることとなって、入浴者が、キープ運転の実行を継続させたいにもかかわらず、キープ運転の実行が終了されることを阻止することができ、使い勝手の向上を図ることができることになる。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、前記キープ運転を実行させる時間の延長を指令する延長指令手段が設けられ、前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知しかつその報知から設定時間内に前記延長指令手段にて延長指令がなければ、前記キープ運転の実行を終了させるように構成されている。
【0024】
すなわち、キープ運転を繰り返し実行させる時間の延長を指令する延長指令手段が設けられているので、使用者が延長指令手段にて延長を指令することができることになり、使用者の意図によって、キープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させることができることになる。
そして、湯張り調整用制御手段は、キープ運転終了を報知しかつその報知から設定時間内に延長指令手段にて延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させるので、キープ運転終了の報知によって、キープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させる必要がないかを入浴者に対して確認して、キープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させる必要がないことが確認できてはじめて、キープ運転の実行を終了させることができることになる。
したがって、入浴者に対してキープ運転を繰り返し実行させる時間を延長させる必要がないことが確認できた状態で、キープ運転の実行を終了させることができることとなって、非常に使いやすいものとなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる風呂湯張り制御装置を風呂給湯装置に適応した例を図面に基づいて説明する。
この風呂給湯装置は、図1に示すように、一般家庭用の水道管に接続された給水路1からの水を加熱し、加熱後の湯水を先端に給湯栓2を備えた給湯路3に供給する給湯用熱交換器4と、浴槽5内の湯水を加熱して追焚きする追焚用熱交換器6とを備えている。
そして、これら給湯用熱交換器4と追焚用熱交換器6は、単一のガスバ−ナ7で加熱するように構成されている。
【0026】
前記ガスバ−ナ7は、多段式のバ−ナで、一般家庭用の燃料ガスを供給するガス供給路8が3系統に分岐して接続され、それぞれのガス供給路8にガス切替え電磁弁9が設けられている。
そして、分岐箇所よりも上流側のガス供給路8には、燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス比例弁10、燃料ガスの供給を断続する断続弁11などが設けられている。
前記ガスバ−ナ7に燃焼用空気を供給する燃焼用ファン12も設けられ、ガスバ−ナ7の近くには、ガスバ−ナ7に対する点火動作を実行する点火用のイグナイタ、ガスバ−ナ7に着火されたか否かを検出するフレ−ムロッドなどが設けられている。
【0027】
前記給水路1には、給水温度を検出する給水サ−ミスタ13と給水量を検出する水量センサ14とが設けられ、給水サ−ミスタ13と水量センサ14より下流側の給水路1と給湯路3とが、給湯用熱交換器4を迂回するように給水バイパス路15を介して接続されている。
さらに、給湯路3には、上流側から順に、給湯用熱交換器4からの湯水の温度を検出する給湯サ−ミスタ16と、給湯用熱交換器4からの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17と、ミキシング弁17により混合された後の湯水の温度を検出する出湯サ−ミスタ18と、湯水の量を調整する水比例弁19と、一般給湯の割込みを検出する割込み水量センサ20とが設けられ、給湯用熱交換器4には、その給湯用熱交換器4内の湯水の温度を検出する沸騰防止用サ−ミスタ21が設けられている。
【0028】
前記ミキシング弁17は、給水バイパス路15と給湯路3との接続箇所に設けられていて、水比例弁19と割込み水量センサ20との間の給湯路3には、給湯路3からの湯水を浴槽5に供給するための風呂用の湯張り路22が分岐接続されている。
前記追焚用熱交換器6には、浴槽5からの浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24が接続され、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24とが循環路として構成されている。そして、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24とは、風呂アダプタ25を介して浴槽5に接続され、浴槽用戻り路23に設けられた循環ポンプ26を駆動することにより、浴槽5内の湯水を浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24を介して循環させながら、追焚用熱交換器6で追焚するように構成されている。
【0029】
前記浴槽用戻り路23には、上流側から順に、圧力を検出することによって浴槽5内の水位を検出する入水検出手段としての水位センサ27と、浴槽5内の湯水の温度を検出する戻りサ−ミスタ28と、浴槽用戻り路23を開閉する電磁式の風呂2方弁29と、湯水循環用の循環ポンプ26と、水流スイッチ30とが設けられ、浴槽用往き路24には、浴槽用の往きサ−ミスタ31が設けられている。
【0030】
前記風呂用の湯張り路22は、追焚用循環ポンプ26と水流スイッチ30との間の浴槽用戻り路23に接続されている。この湯張り路22には、上流側から湯張り路22を開閉する湯張り電磁弁32と、湯張り逆止弁33とが設けられている。
前記湯張り電磁弁32と湯張り逆止弁33との間の湯張り路22には、その湯張り路22に連通する空気層形成用ホッパ34が介装されている。この空気層形成用ホッパ34には、湯水を排水する排水路35と、その排水路35を開閉する電磁式の排水弁36とが設けられ、排水路35の端部が風呂2方弁29と循環ポンプ26との間の浴槽用戻り路23に接続されている。
【0031】
風呂給湯装置の作動を制御する湯張り調整用制御手段としての制御部Hは、マイクロコンピュ−タを備え、台所などに設置されるメインリモコンR1と浴室などに設置される風呂リモコンR2との間で通信可能に構成されている。
前記メインリモコンR1には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ37、自動運転を指令するとともに、キープ運転開始時点を指令する自動スイッチ38、一般給湯用の目標温度を設定する温度設定スイッチ39などが設けられている。
ちなみに、運転スイッチ37および自動スイッチ38は、照光式のスイッチにて構成され、ON/OFFを点灯/消灯で表示するようにしている。
【0032】
前記風呂リモコンR2には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ40、自動運転を指令するとともに、キープ運転開始時点を指令する自動スイッチ41、浴槽5内の湯水の目標温度を設定する浴槽温設定スイッチ42、浴槽5内の湯水の目標水位を設定する水位設定スイッチ43などが設けられている。
ちなみに、運転スイッチ40および自動スイッチ41は、照光式のスイッチにて構成され、ON/OFFを点灯/消灯で表示するようにしている。
【0033】
また、風呂リモコンR2には、目標温度よりも高温の高温用目標温度を一時的に設定して、キープ運転を指令する目標温度一時設定手段としてのあつくスイッチ44、目標温度よりも低温の低温用目標温度を一時的に設定して、キープ運転を指令する目標温度一時設定手段としてのぬるくスイッチ45が設けられている。
そして、あつくスイッチ44が押されるたびに目標温度よりも設定温度(例えば、1℃)ずつ高い温度を高温用目標温度として設定し、逆に、ぬるくスイッチ45が押されるたびに目標温度よりも設定温度(例えば、1℃)ずつ低い温度を低温用目標温度として設定するように構成されている。
【0034】
前記制御部Hによる風呂給湯装置の制御動作について説明する。
まず、メインリモコンR1の運転スイッチ37か、風呂リモコンR2の運転スイッチ40を入れると、前記制御部Hが、制御可能な状態となり、給湯栓2を開操作することにより、給湯栓2から湯水を給湯する一般給湯運転制御を実行するように構成されている。
また、メインリモコンR1の自動スイッチ38か、風呂リモコンR2の自動スイッチ41をON操作することにより自動運転を実行し、この自動運転において、浴槽5内の湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ浴槽5内の湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている。
そして、メインリモコンR1の自動スイッチ38か、風呂リモコンR2の自動スイッチ41をON操作した時点を、キープ運転開始時点として、そのキープ運転開始時点から設定時間(例えば、1〜4時間)が経過した時点をキープ運転終了時点とするように構成されている。
【0035】
前記一般給湯運転について説明を加えると、給湯栓2を開いて水量センサ14による検出水量が所定量以上になると、燃焼用ファン12を駆動した後、切替え電磁弁9を適宜切替えて断続弁11を開弁し、ガス比例弁10の開度を調整してイグナイタによりガスバ−ナ7に点火する。
そして、ガスバ−ナ7に着火されると、メインリモコンR1の温度設定スイッチ39による目標温度、給水サ−ミスタ13による検出水温、水量センサ14による検出水量などに基づいて、切替え電磁弁9が切替えられるとともに、ガス比例弁10の開度が調整され、かつ、ミキシング弁17の開度も調整されて給湯温度が目標温度になるように、いわゆるフィードフォワード制御が実行される。
【0036】
また、このフィードフォワ−ド制御とともに、メインリモコンR1の温度設定スイッチ39による目標温度と出湯サ−ミスタ18による検出湯温との偏差に基づいて、ガス比例弁10の開度を微調整する、いわゆるフィ−ドバック制御が実行されて、温度設定スイッチ39による目標温度の湯を給湯栓2から供給する。
このような、フィードフォワード制御とフィードバック制御が、給湯栓2を閉じて水量センサ14が所定量の通水を検出しなくなるまで実行され、通水が検出されなくなると、ガス比例弁10と断続弁11を閉弁してガスバ−ナ7の燃焼を停止し、一定時間経過後に燃焼用ファン12も停止して一般給湯運転を終了する。
【0037】
前記自動運転について説明を加えると、浴槽5内の湯水の水位が設定された目標水位となるように、浴槽5内に湯水を供給する湯張り運転や、浴槽5内の湯水の温度が設定された目標水位となるように、浴槽5内の湯水を加熱する追焚き運転を行い、その後、実行用設定時間が経過するごとにキープ運転を繰り返し実行するように構成されている。
【0038】
前記湯張り運転について説明を加えると、この湯張り運転は、上述の一般給湯運転と同様にガスバーナ7に点火して、フィードフォワード制御とフィードバック制御とにより浴槽5に目標温度の湯水を供給するように構成されている。
すなわち、ガス比例弁10やミキシング弁17の開度を調整して、給水路1からの水が給湯用熱交換器4で加熱され、加熱後の湯に給水バイパス路15からの水が混合されて、風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度の湯水が湯張り路22を介して浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24に供給され、浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24の両路から浴槽5内に供給される。
そして、水位センサ27の検出水位が目標水位以上になると、ガス比例弁10と断続弁11が閉弁されてガスバーナ7の燃焼が停止され、一定時間経過後に燃焼用ファン12も停止して浴槽5への湯張りを終了する。
なお、湯張り運転中に給湯栓2を開くと、割込み水量センサ20が水流を検出し、湯張り運転を停止して一般給湯運転を実行する。つまり、一般給湯運転が優先され、給湯栓2を閉じると、再び湯張り運転が実行される。
【0039】
前記追焚き運転について説明を加えると、上述の湯張り運転を終了すると、ホッパ34内の湯水を、一定時間だけ排水弁36を開弁して、排水路35を介して浴槽用戻り路23などに排出して、自動的に開始される。
そして、追焚用循環ポンプ26を駆動させ、浴槽5内の湯水とホッパ34から排出された湯水などを浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24などを介して循環させ、戻りサーミスタ28の検出温度が風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度に達していれば、追焚用循環ポンプ26を停止し、目標温度に達していなければ、浴槽5内の湯水を加熱する。
【0040】
そして、浴槽5内の湯水を加熱するときには、追焚用循環ポンプ26の作動を開始し、水流スイッチ30の水流検出に伴って、燃焼用ファン12を駆動した後、切替え電磁弁9を適宜切替えて断続弁11を開弁し、ガス比例弁10の開度を調整してイグナイタによりガスバ−ナ7に点火し、ガスバ−ナ7の燃焼を開始させて、追焚用熱交換器6により浴槽5内の湯水を加熱する。
その後、戻りサ−ミスタ28の検出温度が風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度に達すると、ガス比例弁10と断続弁11を閉弁させ、ガスバ−ナ7の燃焼を停止させて、一定時間経過後に燃焼用ファン12を停止させて追焚き運転を終了する。
【0041】
前記キープ運転について説明を加えると、このキープ運転は、実行用設定時間が経過するごとに、下記の動作を繰り返し実行するように構成されている。
すなわち、まず、循環ポンプ26を駆動させて戻りサーミスタ28により浴槽5内の湯水の温度を検出し、その検出温度が風呂リモコンR2の浴槽温設定スイッチ42による目標温度よりも高いときには、湯張り電磁弁32を開弁させて、循環ポンプ26を駆動させた状態で給水路1からの水を給湯用熱交換器4で加熱することなく、湯張り路22を介して浴槽用戻り路23に供給し、追焚用熱交換器6で加熱することなく、浴槽用往き路24から浴槽5に供給する。
そして、戻りサ−ミスタ28による検出温度が設定温度になると、湯張り電磁弁32を閉弁して浴槽5への水の供給を停止する。
【0042】
その後、水位センサ27により浴槽5内の湯水の水位を検出し、この検出水位が目標水位に達していないと、上述の湯張り運転と同様にして、浴槽5に目標温度の湯を供給し、水位センサ27による検出水位が目標水位以上になると、浴槽5への湯の供給が停止される。
そして、追焚用循環ポンプ26を駆動させ、浴槽5内の湯水を浴槽用戻り路23と浴槽用往き路24などを介して循環させ、戻りサ−ミスタ28による検出温度が目標温度に達していれば、追焚用循環ポンプ26を停止し、目標温度に達していなければ、上述の追焚運転と同様に追焚きが実行される。
【0043】
前記制御部Hは、キープ運転として、浴槽5内に入浴者が存在する入水中用のキープ運転と浴槽5内に入浴者が存在しない非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、水位センサ27の検出情報に基づいて、入水中であると入水中用のキープ運転を実行し、非入水中であると非入水中用のキープ運転を実行するように構成されている。
【0044】
ちなみに、入水中であるか非入水中であるかの検出について説明を加えると、浴槽5内に入浴者が存在しているときには、浴槽5内の湯水の水位が目標水位よりも設定量以上上昇するので、制御部Hは、水位センサ27の検出情報に基づいて、水位の上昇を取らえることによって、入水中であるか非入水中であるかを検出するように構成されている。
【0045】
前記非入水中用のキープ運転は、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定されている。
前記入水中用のキープ運転は、浴槽5内に入浴者が入水する入水開始を検出するに伴って、キープ運転を行ったのち、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)よりも短い入水中用の実行用設定時間(例えば、2〜3分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定されている。
【0046】
また、制御部Hは、あつくスイッチ44またはぬるくスイッチ45が押されると、あつくスイッチ44にて設定された高温用目標温度またはぬるくスイッチ45にて設定された低温用目標温度を、目標温度として、キープ運転を行うように構成されている。
【0047】
このようにして、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とは、キープ運転を行うタイミングが異なるように設定され、キープ運転の動作自体は、上述した同様の動作を行うように構成されている。
【0048】
前記制御部Hは、キープ運転終了時点において水位センサ27にて入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)延長させるように構成されている。
そして、制御部Hは、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていれば、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)延長させるように構成されている。
【0049】
また、制御部Hは、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知しかつその報知から設定時間(例えば、30秒)以内に風呂リモコンR2の自動スイッチ41にてキープ運転の延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させて、自動運転を終了させるように構成されている。
ちなみに、自動スイッチ41は、自動運転中において、キープ運転を実行させる時間の延長を指令する延長指令手段として作用するように構成されている。
【0050】
前記制御部Hの自動運転におけるキープ運転についての動作を、図2〜図4のフローチャートに基づいて説明を加える。
まず、メインリモコンR1の自動スイッチ38か、風呂リモコンR2の自動スイッチ41がON操作されると、制御部Hに内蔵されて常時計時作動される風呂自動タイマおよび実行用タイマをリセットする初期設定を行う(ステップ1)。
そして、風呂自動タイマの計時時間が設定時間(例えば、1〜4時間)となり、キープ運転終了時点となっているか否かを判別し、キープ運転終了時点となっていなければ、水位センサ27にて入水中が検出される入水検知があるか否かを判別する(ステップ2,3)。
【0051】
入水検知があるときには、入水中用のキープ運転を行い(ステップ4)、入水検知がないときには、非入水中用のキープ運転を行う(ステップ5)。
そして、風呂自動タイマの計時時間が設定時間(例えば、1〜4時間)となり、キープ運転終了時点となるまで、上述の動作を繰り返し、非入水中用のキープ運転を行っていても、水位センサ27にて入水中が検出されると、入水中用のキープ運転を行うようにしている。
【0052】
前記入水中用のキープ運転について説明を加えると、図3のフローチャートに示すように、入水開始が検出されると、キープ運転を行って、実行用タイマをリセットする(ステップ21,23,24)。
そして、入水開始が検出されたあとにおいては、実行用タイマの計時時間が設定時間(例えば、2〜3分)になり、入水中用の実行用設定時間が経過するごとに、キープ運転を行って、実行用タイマをリセットする(ステップ22〜24)。
ちなみに、入水開始の検出については、入水開始時には、前回の入水開始から設定時間(例えば、5分)が経過していることから、水位センサ27にて入水開始を検出することにより、入水履歴タイマをリセットするようにして、その入水履歴タイマの計時時間が設定時間(例えば、5分)以上となっていることにより、入水開始を検出するようにしている。
【0053】
また、非入水中用のキープ運転について説明を加えると、図4のフローチャートに示すように、実行用タイマの計時時間が設定時間(例えば、10分)になり、非入水中用の実行用設定時間が経過するごとに、キープ運転を行って、実行用タイマをリセットする(ステップ31〜33)。
【0054】
そして、図2のフローチャートに示すように、風呂自動タイマの計時時間が設定時間(例えば、1〜4時間)となり、キープ運転終了時点となると、水位センサ27にて入水中であるか非入水中であるかを検出する(ステップ2,6)。
入水中であるときには、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)遅延させ(ステップ7)、非入水中であっても、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていて入水履歴があるときには(ステップ6,8)、キープ運転終了時点を設定時間(例えば、5分)遅延させる(ステップ7)。
ちなみに、入水履歴があるか否かの判別については、上述の入水開始の検出で述べた如く、水位センサ27にて入水開始を検出することにより、入水履歴タイマをリセットするようにしているので、その入水履歴タイマの計時時間が設定時間(例えば、5分)となっていなければ、入水履歴ありと判別するようにしている。
【0055】
また、非入水中であり、入水履歴もなければ、キープ運転の終了を報知し、その報知から設定時間(例えば、30秒)以内に、自動スイッチ41にて延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させて、自動運転スイッチ38,41を消灯させるようにしている。
ちなみに、キープ運転の終了の報知については、風呂リモコンR2に内蔵された警報ブザーを作動させたり、風呂リモコンR2の表示部にキープ運転の終了を表示するようにしている。
【0056】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、水位センサ27により入水中であるか非入水中であるかを検出することにより、入水検出手段を水位センサ27にて構成するようにしているが、入水検出手段は、水位センサ27に限られるものではなく、その他の構成を採用することも可能である。
例えば、図5に示すように、浴槽5内に湯水に接触可能な位置に複数の電極46を設けて、その複数の電極46に浴槽5内の湯水を介して誘導される心電信号に基づいて、入水中であるか非入水中であるかを検出するように構成して実施することも可能である。
【0057】
(2)上記実施形態では、制御部Hが、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、入水中であると入水中用のキープ運転を行い、非入水中であると非入水中用のキープ運転を行う構成と、キープ運転終了時点において水位センサ27にて入水中が検出される場合には、キープ運転終了時点を設定時間延長させる構成との両方を採用しているが、いずれか一方のみの構成を採用して実施することも可能である。
【0058】
(3)上記実施形態では、非入水中用のキープ運転を、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定し、入水中用のキープ運転を、浴槽5内に入浴者が入水する入水開始を検出するに伴って、キープ運転を行ったのち、非入水中用の実行用設定時間(例えば、10分)よりも短い入水中用の実行用設定時間(例えば、2〜3分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定しているが、非入水中用のキープ運転および入水中用のキープ運転の運転内容については、適宜変更が可能である。
例えば、非入水中用のキープ運転を、実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定し、入水中用のキープ運転を、入水開始を検出するに伴って、キープ運転を行ったのち、実行用設定時間(例えば、10分)が経過するごとにキープ運転を行うように設定することができる。
【0059】
(4)上記実施形態では、あつくスイッチ44やぬるくスイッチ45にて高温用目標温度や低温用目標温度を一時的に設定すると、その高温用目標温度や低温用目標温度を、目標温度として、キープ運転を行うようにしているが、あつくスイッチ44やぬるくスイッチ45を設けずに、常時、浴槽温設定スイッチ42にて設定された温度を目標温度として、キープ運転を行うようにすることも可能である。
【0060】
(5)上記実施形態では、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出されており、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されておらず、しかも、キープ運転終了の報知から設定時間(例えば、30秒)以内に風呂リモコンR2の自動スイッチ41にてキープ運転の延長指令がなければ、キープ運転の実行を終了させるようにしているが、キープ運転の実行をどのような条件下で終了させるかについては適宜変更が可能である。
例えば、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出されているだけで、キープ運転の実行を終了させることも可能であり、また、キープ運転終了時点において水位センサ27にて非入水中が検出され、かつ、キープ運転終了時点よりも設定時間(例えば、5分)以前の時点からキープ運転終了時点までの間に水位センサにて入水中が検出されていなければ、キープ運転の実行を終了させることが可能である。
【0061】
(6)上記実施形態では、本発明にかかる風呂湯張り制御装置を一般給湯運転を実行可能な風呂給湯装置に適応した例を示したが、風呂専用の給湯装置など各種の風呂給湯装置に適応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】
風呂給湯装置の全体概略図
【図2】
自動運転におけるキープ運転についてのフローチャート
【図3】
入水中用のキープ運転についてのフローチャート
【図4】
非入水中用のキープ運転についてのフローチャート
【図5】
別実施形態における入水検出手段を示す図
【符号の説明】
5 浴槽
27,46 入水検出手段
44,45 目標温度一時設定手段
41 延長指令手段
H 湯張り調整用制御手段
Claims (8)
- 浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置であって、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、
前記湯張り調整用制御手段が、前記キープ運転として、入水中用のキープ運転と非入水中用のキープ運転とを実行可能で、かつ、前記入水検出手段の検出情報に基づいて、前記入水中であると前記入水中用のキープ運転を実行し、前記非入水中であると前記非入水中用のキープ運転を実行するように構成されている風呂湯張り制御装置。 - 前記非入水中用のキープ運転は、前記実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定され、
前記入水中用のキープ運転は、前記浴槽内に入浴者が入水する入水開始を検出するに伴って、前記キープ運転を行ったのち、前記実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定されている請求項1に記載の風呂湯張り制御装置。 - 前記非入水中用のキープ運転は、非入水中用の実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定され、
前記入水中用のキープ運転は、前記非入水中用の実行用設定時間よりも短い入水中用の実行用設定時間が経過するごとに前記キープ運転を行うように設定されている請求項1または2に記載の風呂湯張り制御装置。 - 前記目標温度よりも高温の高温用目標温度または前記目標温度よりも低温の低温用目標温度を一時的に設定して、前記キープ運転を指令する目標温度一時設定手段が設けられ、
前記湯張り調整用制御手段は、前記目標温度一時設定手段にて前記キープ運転が指令されると、その目標温度一時設定手段にて設定された高温用目標温度または低温用目標温度を、前記目標温度として、前記キープ運転を行うように構成されている請求項3に記載の風呂湯張り制御装置。 - 浴槽内の湯水の温度および水位を調整する湯張り調整用制御手段が、湯水の検出温度が設定された目標温度でかつ湯水の検出水位が設定された目標水位となる目標湯張り状態に自動調整するキープ運転を、キープ運転開始時点からキープ運転終了時点になる間において、実行用設定時間が経過するごとに繰り返し実行するように構成されている風呂湯張り制御装置であって、
前記浴槽内に入浴者が存在する入水中であるか前記浴槽内に入浴者が存在しない非入水中であるかを検出する入水検出手段が設けられ、
前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点を設定時間遅延させるように構成されている風呂湯張り制御装置。 - 前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていれば、前記キープ運転終了時点を設定時間遅延させるように構成されている請求項5に記載の風呂湯張り制御装置。
- 前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知するように構成されている請求項5または6に記載の風呂湯張り制御装置。
- 前記キープ運転を実行させる時間の延長を指令する延長指令手段が設けられ、
前記湯張り調整用制御手段は、前記キープ運転終了時点において前記入水検出手段にて前記非入水中が検出される場合には、前記キープ運転終了時点よりも設定時間以前の時点から前記キープ運転終了時点までの間に前記入水検出手段にて前記入水中が検出されていなければ、キープ運転終了を報知しかつその報知から設定時間内に前記延長指令手段にて延長指令がなければ、前記キープ運転の実行を終了させるように構成されている請求項5〜7のいずれか1項に記載の風呂湯張り制御装置。
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