JP3834414B2 - 給湯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通水の無い状態でバーナーを燃焼させて熱交換器内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を備えた給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から使用されている給湯器には、開栓当初からできるだけ設定温度に近い温度の湯を出湯するため、通水の無い状態で熱交換器内の湯を所定温度範囲に保温する機能を備えたものがある。かかる給湯器では、通常、通水が停止したときから、5分間等の一定時間が経過するまでの間、保温状態を維持するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、前回の出湯から5分間等の一定時間以上が経過してから出湯する場合には、既に保温状態にないので、開栓当初、設定温度から大きく外れた冷たい湯が出てしまう。たとえば、前回の出湯から長い時間が経過した後に、浴室でシャワーを使い始めたときなど、当初、冷たい水が出て不快感を与えてしまうという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、通水の無い状態でバーナーを燃焼させて熱交換器内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能をシャワーの使用に備えて適切なタイミングでオンオフにすることのできる給湯器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]通水の無い状態でバーナー(12)を燃焼させて熱交換器(13)内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を備えた給湯器において、
前記保温機能を実施するための保温動作を制御する保温制御手段(51)と、前記保温動作を開始すべきか否かの判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサー(37、72、73、74)と、を有し、
前記保温制御手段(51)は、前記センサー(37、72、73、74)の出力を基にしてシャワーの使用される時間帯を判定し、その判定結果に従って前記保温動作を開始することを特徴とする給湯器。
【0006】
[2]前記センサー(72)は、浴室に人が入室したか否かを検知するものであり、前記保温制御手段(51)は、浴室に人が入室したことを前記センサー(72)が検知したとき前記保温動作を開始することを特徴とする[1]記載の給湯器。
【0007】
[3]前記センサー(37)は、浴槽に人が入っているか否かを検知するものであり、前記保温制御手段(51)は、浴槽に人が入ったことを前記センサー(37)が検知したとき前記保温動作を開始することを特徴とする[1]記載の給湯器。
【0008】
[4]前記センサー(74)は、明るさを検知するものであり、前記保温制御手段(51)は、前記センサー(74)の出力を基にして夜になったか否かを判定し、夜の到来したとき前記保温動作を開始することを特徴とする[1]記載の給湯器。
【0009】
[5]前記センサー(73)は、外気温を検知するものであり、前記保温制御手段(51)は、外気温が所定値以下に低下したとき、前記保温動作を開始することを特徴とする[1]記載の給湯器。
【0010】
[6]各種の操作を受け付けるための操作受付部(60)を有し、前記保温制御手段(51)は、前記操作受付部(60)が所定の操作を受け付けたことを契機に前記保温動作を停止することを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または[5]記載の給湯器。
【0011】
[7]前記保温動作を開始してから所定時間が経過したとき、当該保温動作を停止することを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または[5]記載の給湯器。
【0012】
[8]前記保温動作を停止すべきか否かの判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサー(37、72、73、74)を有し、前記保温制御手段(51)は当該センサー(37、72、73、74)の出力を基にして前記保温動作を停止すべきか否かを判定し、その判定結果に従って前記保温動作を停止することを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または[5]記載の給湯器。
【0013】
[9]前記保温動作を停止すべきか否かの判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサー(37、72、73、74)を有し、前記保温制御手段(51)は当該センサー(37、72、73、74)の出力を基にして前記保温動作を停止すべきであると判定した時点から所定の時間が経過した後に前記保温動作を停止することを特徴とする[1]、[2]、[3]、[4]または[5]記載の給湯器。
【0014】
前記本発明は次のように作用する。
通水の無い状態でバーナー(12)を燃焼させて熱交換器(13)内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を実施するための保温動作を制御する保温制御手段(51)は、判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサー(37、72、73、74)の出力を基にしてシャワーの使用される時間帯を判定し、その判定結果に従って保温動作を開始する。
【0015】
たとえば、浴室に人が入室したか否かを検知するセンサー(72)を設け、当該センサー(72)によって浴室への人の入室が検知されたとき保温動作を開始する。これにより、浴室に入った後、シャワーを初めて使用したときも、その当初からほぼ設定温度の湯を出すことができる。
【0016】
また、浴槽に人が入っているか否かを検知するセンサー(37)を設け、浴槽に人が入ったことを検知したとき保温動作を開始する。たとえば、浴槽内の湯を循環させて追い焚きを行う追い焚き経路内の水圧を圧力センサー(37)で検知し、一定以上水圧が増加したとき、人が浴槽に入ったと判定し、保温機能をオンにする。これにより、浴槽から人が出てシャワーを使い始める前に熱交換器(13)内の湯を保温温度範囲まで高めることができ、出湯の当初からほぼ設定温度の湯を出すことができる。
【0017】
このほかセンサー(74)として、明るさを検知する光センサー(74)等を用い、当該センサーの出力に基づいて夜になったか否かを判定し、夜が到来したとき保温動作を開始する。シャワーは夜に使用されることが多く、また夜は外気温や給水温が低下する傾向にあること等から、光センサー(74)によって夜になったことを検知して、保温機能を夜になったときにオンにすることで、冷えている時やシャワーの使われる時間帯に適切に保温機能を稼動させることができる。また、センサー(73)によって外気温を検知し、外気温が所定値以下に低下したとき保温動作を開始する。これにより、冷えている時に適切に保温機能をオンにすることができる。
【0018】
このようにして開始した保温動作を、たとえば、保温動作開始後、所定時間が経過したときに停止させる。浴室への入室や浴槽への入浴を検知した場合などは、その後、数十分の間に湯の使用が終了すると考えられるので、保温動作の開始後、所定時間が経過した時点で当該保温動作を停止することで、必要なときだけ保温動作を稼動させることができる。
【0019】
また、保温動作を開始してから所定の操作を受け付けたとき、当該保温動作を停止するようにしても良い。たとえば、保温動作を停止するための専用の操作を受け付けたときに保温動作を停止する。また、運転状態を脱する操作が行われたときや風呂優先の状態を解除するための操作等が行われたときに、保温動作を停止する。これらの操作は、以後、浴室での出湯や一切の出湯が行われないことを意味するので、当該操作によって保温動作を停止することで、無駄に保温動作を継続するようなことがない。
【0020】
さらに、所定のセンサー(37、72、73、74)の検知する情報を、保温動作を停止すべきか否かの判定基準として用いるようにしてもよい。たとえば、浴室に配置したセンサー(72)によって浴室から人がいなくなったことを検知したとき、以後、シャワーの使用がないと判断して、保温動作を停止する。このほか、外気温や給水温度等を検知するセンサー(73、27)からの情報を基にして、保温動作を停止させる。また、センサー(37、72、73、74)の検知する情報を基にして保温動作を停止すべきであると判定してから所定時間の経過した後に、保温動作を停止させるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
本発明にかかる給湯器10は、水栓あるいは風呂の浴槽内へ給湯する機能と、浴槽内の湯を追い焚きする機能とを備え、追い焚き経路と給湯経路の双方を1つの熱交換器で加熱する、いわゆる1缶2水路型を成している。図1に示すように、給湯器10は、燃焼室11を備えており、当該燃焼室11の下部には、バーナー12が、燃焼室11の上部には、バーナー12からの熱を給水等に伝える熱交換器13がそれぞれ配置されている。
【0022】
熱交換器13には、給湯用の水を流すための給湯用パイプ21と、追い焚き用に浴槽内の水を循環させる追い焚き用循環パイプ31の双方が通っており、熱交換器13はバーナー12からの熱をこれら双方のパイプ21、31内の流体へ伝えて加熱する機能を備えている。
【0023】
給湯用パイプ21のうち熱交換器13の入側と接続された給水側流路21aと、熱交換器13の出側から延びる出湯側流路21bとの間には、固定バイパス路22および流量制御弁23の介挿されたバイパス路24の2つのバイパス路が接続されている。熱交換器13で加熱された湯に、固定バイパス路22、バイパス路24を通じて給水を混合するとともに、バイパス比を流量制御弁23によって制御し得るようになっている。また、給湯用パイプ21の出湯側流路21b側には、出湯される総流量やバイパス比を制御するための流量制御弁25が設けられている。
【0024】
給湯用パイプ21の入口部および出口部の近傍にはそれぞれ、通水の有無や通水量を検知するためのフローセンサ26a、26bが設けられている。また、給湯用パイプ21の入口部近傍には、給水の温度を検知するための入水サーミスタ27が、給湯用パイプ21の出口部近傍には、出湯温度を検知するための出湯サーミスタ28がそれぞれ取り付けられている。また熱交換器13の出口部近傍の出湯側流路21bには熱交換器13を出た直後の湯温を検知するための熱交サーミスタ29が設けてある。
【0025】
追い焚き用循環パイプ31は、浴槽40内の水を熱交換器13まで戻す風呂戻パイプ部31aと、熱交換器13で加熱後の湯を浴槽40へ送り出す風呂往パイプ部31bとから構成されている。風呂戻パイプ部31aの途中には循環ポンプ32と、風呂戻パイプ部31a内の通水の有無を検知する風呂流水スイッチ33が設けられている。また、風呂流水スイッチ33の近傍には、浴槽40側から流入する湯の温度を検知するための風呂温度サーミスタ34が取り付けてある。さらに、風呂温度サーミスタ34の近傍には、浴槽40内の水位(水圧)を検知するための水位センサー37が配置されている。
【0026】
給湯用パイプ21の出湯側流路21bと、風呂戻パイプ部31aとは、注湯電磁弁35を備えた注湯パイプ36で接続されており、熱交換器13で加熱された給水を注湯パイプ36を介して浴槽40へ注湯することができるようになっている。
【0027】
給排気は、燃焼ファン14によって燃焼室11の下方側から給気を送風することによって強制的に行われ、排気は燃焼室11の上部から排出されるようになっている。バーナー12近傍には、点火装置15が設けてある。またバーナー12へ供給される燃焼ガスは、ガス電磁弁16、元ガス電磁弁17、ガス切替弁18によってオンオフ制御される。さらにバーナー12へ供給される燃焼ガスのガス量は、ガス比例弁19によって調整される。
【0028】
給湯器10は、出湯や風呂への湯張りなど各種の動作を統括制御するための制御基盤50を有している。制御基盤50は、保温制御部51と、通常燃焼制御部52と、通信部53とを有している。このうち保温制御部51は、通水の無い状態でバーナー12を点火して熱交換器13内の湯を所定温度範囲内に保温する保温機能を果たすための動作(出湯用保温動作)を司る回路部分である。通常燃焼制御部52は、通水に応じて出湯する場合や風呂への注湯や追い焚きを行う際にバーナー12の燃焼を制御する回路部分である。通信部53は、電話回線71を通じて遠隔からの操作を受け付けるための回路部分であり、いわゆるテレコントロールを実現するものである。
【0029】
制御基盤50は、より具体的には、各種制御の中枢的機能を果たすCPU(中央処理装置)と、CPUの実行するプログラムや各種の固定的データを記憶するROMと、プログラムを実行する上で一時的に必要になるデータを記憶するためのRAM等を主要部とする回路により構成されている。
【0030】
制御基盤50には、湯温の設定や、自動運転のオンオフなど各種の操作を受け付けるための操作部61や液晶ディスプレイから成る表示部62を備えたリモコンユニット60が接続されている。このほか、制御基盤50には、浴室内に人が居るか否かを検知する人感センサー72や、外気温を検知するための外気温センサー73、さらに、夜間か昼間かを判別するための光センサー74等が接続されている。このほか、制御基盤50には、入水サーミスタ27、水位センサー37、ガス比例弁19、流量制御弁23等の各種の制御部品やセンサー類が配線75を通じて接続されている。
【0031】
図2は、リモコンユニット60を示している。表示部62上には、設定温度の表示62aや、バーナー12が燃焼中であることを炎の絵柄によって示した燃焼表示62b等の各種表示が行われる。このほか表示部62には、異常が発生したときその内容を示したエラーコード等が表示される。表示部62の下方には、操作部61として各種の操作スイッチが配置されている。このうち、上向き矢印の絵柄の付されたスイッチは、設定温度を上げるためのアップスイッチ63aであり、下向き矢印の絵柄の付されたスイッチは、設定温度を下げるためのダウンスイッチ63bである。
【0032】
「優先」の文字の記された優先スイッチ64aは、メインリモコンとふろリモコンなど2以上のリモコンユニットを取り付けた場合に、出湯される湯温が自ユニット側で設定した温度に従うように優先設定するためのスイッチである。優先スイッチ64aのすぐ上方に配置された優先ランプ64bは、自ユニット側が優先されていることを表示するためのランプである。
【0033】
「運転」の文字の記された運転スイッチ65は、給湯器10を、出湯、浴槽40への湯張り、追い焚き等の動作が可能な稼働状態と、これらを行わない非稼働状態とを切り替えるためのスイッチである。「自動」の文字の記された自動スイッチ66は、風呂の自動運転を行う際に押下するスイッチである。自動スイッチ66が押下されると、給湯器10は、浴槽40内に設定温度の湯が設定水位まで満たされるように、注湯や追い焚きを行うようになっている。
【0034】
「呼出」の文字の記された呼出スイッチ67は、浴室内等から台所に居る人に向けて、話をするためのスイッチである。すなわち、呼出スイッチ67を押下すると、風呂リモコンに配置された図示しないマイクロフォンで拾った音を、台所等に設置されたメインリモコンに設けたこれまた図示しないスピーカーから流し、浴室内の人から「タオルを持ってきてほしい」等のメッセージを台所等に居る人に伝えることができるようになっている。
【0035】
「あつめ」の文字の記されたあつめスイッチ68aは、浴槽40内の湯温を追い焚きによって現在よりも2℃上昇させるためのスイッチである。一方、「うめる」の文字の記されたうめるスイッチ68bは、浴槽40内の湯温を2℃ほど低下させる際に用いるスイッチである。うめるスイッチ68bが押下されると、バーナー12を点火させずに注湯電磁弁35が開かれ、加熱されない給水が浴槽40内に注がれるようになっている。「快適」の文字の記された快適スイッチ69は、保温機能をオンオフにするための専用のスイッチである。
【0036】
なお図示していないが、人感センサー72は、風呂側のリモコンユニット60に取り付けてあり、ここでは、赤外線感知センサーを人感センサーとして用いている。
【0037】
次に作用を説明する。
保温機能がオンしている間、保温制御部51は、熱交換器13内の湯を所定の保温温度範囲内に維持するように、バーナー12の燃焼を制御する。ここでは、保温温度範囲の下限値よりも熱交換器13内の湯温が低下したとき、バーナー12を所定の最小燃焼量で2秒程燃焼させる。これにより、出湯用保温動作が稼働している間(保温機能がオンの間)は、2秒程度の短い燃焼が間欠的に行われることになる。また、保温温度範囲は、出湯の設定温度よりも、かなり高めの温度に設定されており、流量制御弁23、25によって給水の混合量を調整することで設定温度まで湯温を下げて出湯するようになっている。
【0038】
給湯器10は、このような保温機能をどのようなタイミングでオンオフにするかによって各種の動作モードを備えている。なお、動作モードにかかわらず、保温制御部51は、前回の出湯が停止した後、5分間は、保温機能を自動的にオンにし、熱交換器13内の湯を次回の出湯に備えて保温するようになっている。
【0039】
まず、人感センサー72の検知結果を基にして保温機能をオンにする場合について説明する。人感センサー72によって、浴室に人が入室したことが検知されたとき、保温制御部51は、保温機能をオンさせる。これにより、浴室でシャワー等を使用する際に、その初回の出湯の当初からほぼ設定温度の湯を出すことができる。
【0040】
次に水位センサー37の検知結果を基にして保温機能をオンにする場合を説明する。人が浴槽40に入ると水位が上昇し、浴槽40から出ると水位は低下する。そこで、水位センサー37によって浴槽40の水位を監視し、水位が上昇したときに保温機能をオンにする。これにより、浴槽40から人が出た後にシャワー等を使用するとき、その出湯の当初からほぼ設定温度の湯を出すことができる。
【0041】
次に、外気温センサー73の検知結果を基にして保温機能をオンにする場合について説明する。外気温がある程度高ければ、保温機能がオフであっても、出湯開始の当初に、極端に冷たい水の出る恐れはないが、冬場の朝など外気温が低い場合には、出湯当初に冷たい水が出てしまう。そこで、外気温センサー73によって検知された外気温が予め定めた温度より低いとき、保温機能をオンにする。これにより、冷たい水の出る恐れのあるときに保温機能がオンになり、寒い時期にも快適な出湯状態を得ることができる。
【0042】
また、シャワーは夜の使用が多いと考えられることと、夜は外気温や給水の温度が低下する傾向にあること等から、保温制御部51は、光センサー74によって夜になったことを検知したときに保温機能をオンにする。
【0043】
次に、保温機能のオフさせる各種のタイミングについて説明する。まず、人が浴室に入ったことを検知して保温機能をオンにしたときは、人感センサー72によって人が浴室から出て居なくなったことを検知したときに保温機能をオフにする。これにより、人が浴室内に居る間だけ、すなわちシャワー等の使用可能性のある期間に保温機能を適切に稼動させることができる。
【0044】
水位センサー37によって人が浴槽40に入ったことを検知して保温機能をオンにした場合には、オンしてから一定時間が経過した後に保温機能をオフにする。すなわち、人は通常、浴槽40に入ってから数十分のうちに風呂から出る。そこで、浴槽40に入ったことを検知してから一定時間の経過後に保温機能をオフにしている。また浴槽40から出たことを検知してから所定時間の経過後に保温機能をオフにする動作モードも備えている。浴槽40から出た後も、洗い場でシャワー等を使用する可能性があるので、これを考慮して浴槽40から出てから所定時間の経過後に保温機能をオフにしている。
【0045】
なお、保温機能をオフにすべきタイミングが到来する直前に、出湯があった場合には、当該出湯動作の終了後、これに基づく5分間の保温動作が行われる。したがって、当該5分間が経過するまでの間、保温機能の稼動時間が延長されることになる。
【0046】
外気温が予め定めた温度より低下した際に保温機能をオンにした場合には、外気温が所定温度より高くなったときに、保温機能をオフにする。これにより外気温が低く、出湯当初に冷たい水の出る恐れのある期間にのみ保温機能を稼動させることができ、省エネルギー化を図ることができる。
【0047】
また、光センサー74によって夜になったことを検知して保温機能をオンにした場合には、当該光センサー74によって夜でないことが検知されたときに保温機能をオフにする。これにより、出湯当初に冷たい水の出る恐れの高い夜の間だけ保温機能をオンにすることができる。
【0048】
このほか、リモコンユニット60からの操作や通信回線を通じての遠隔操作に基づいて、保温機能をオフにすることができるようになっている。たとえば、運転スイッチ65によって運転オフの操作が成されたときや優先スイッチ64aによって優先オフの操作が成されたときに保温機能をオフにする。また電話回線71を通じて同様の操作がなされたときも、保温機能をオフにする。
【0049】
なお、上述の保温機能のオン・オフを定める各種の動作モードは適宜のものを組み合わせて設定し得るようになっている。すなわち、上述したオン条件とオフ条件とはそれぞれ独立に任意のものを選択して設定し得るとともに、オン条件、オフ条件としてそれぞれ2以上の条件を組み合わせることもできるようになっている。たとえば、外気温が所定温度以下であることと、浴室に人が入室したことの2つのオン条件を論理和で作用するように設定しておけば、入浴中のほか、冷たい水の出る恐れの高いときにも保温機能をオンにすることができる。またこれらを論理積で作用するように設定すれば、冬場に入浴した場合など外気温が低くかつ浴室に人が入室しているときのみ保温機能がオンにするような設定にすることができる。オフ条件についても同様である。
【0050】
以上説明した実施の形態では、人感センサー72、水位センサー37、外気温センサー73、光センサー74等を保温機能をオンにするためのセンサーとして用いたが、これ以外のセンサーを用いるものであってもよい。また実施の形態では、赤外線感知センサーを人感センサー72として用いたが、これに限らず、たとえば、浴室のドアに設けたドアスイッチによって浴室への入退出を検知してもよい。また浴室の照明スイッチ等に連動するスイッチを人感センサー72として用いてもよい。
【0051】
このほか、センサーによって保温機能をオンにした後、1回目の出湯があったとき、あるいは所定回数の出湯があったとき、保温機能をオフにするようにしてもよい。また実施の形態では、外気温に応じて保温機能をオンオフにする例を示したが、給水の温度等を基にして、保温機能をオンオフにするようにしてもよい。
【0052】
さらに、実施の形態では、優先オフの操作、運転オフの操作等、他の目的のために設けたスイッチ操作に基づいて保温機能をオフにする例を示したが、リモコンユニット60に保温機能のオンオフ専用に設けた快適スイッチ69の操作に基づいて保温機能をオン・オフにするものであってもよい。
【0053】
また専用のスイッチ69を設ける代わりに、アップスイッチ63aとダウンスイッチ63bとを同時に押下するなど通常の操作と異なる特殊な操作を、保温機能をオフにするための操作として設定してもよい。
【0054】
さらに実施の形態では、保温機能をオンオフにするための動作モードを各種備え、それらの中から適宜のものを選択して設定し得るようにしたが、上述した全ての動作モードを備える必要はなく、1または2以上のいずれかの動作モードのみを有するものであってもよい。
【0055】
このほか、実施の形態では、バーナー12を最小燃焼量で2秒間燃焼させることを間欠的に行って熱交換器13内の湯を保温するようにしたが、熱交換器13内の湯を保温温度範囲に維持できれば、燃焼制御の形態はこれに限るものではない。また、出湯動作の停止後、保温機能を5分間、強制的にオンにするようにしたが、その際のオン時間は5分に限るものではない。また所定の操作によって、出湯停止後、5分間の保温動作を有効とするか否かを選択できるようにしてもよいし、当該5分間の保温機能を必ずしも備える必要はない。
【0056】
さらに、実施の形態では、熱交換器13での保温温度を高めに設定し、バイパスミキシングによって設定温度まで湯温を下げて出湯するようにしたが、バイパスミキシング無し、あるいはミキシング比が固定のものであってもよい。ただし、これらの場合には、ミキシング量によって出湯温度を任意に調整できないので、設定温度に応じた的確な温度に熱交換器13の湯を保温しなければならない。なお、給湯器は、実施の形態で示したような1缶2水路型のものに限るものではない。
【0057】
【発明の効果】
本発明にかかる給湯器によれば、通水の無い状態でバーナーを燃焼させて熱交換器内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を、各種のセンサーの検知結果に基づいてシャワーの使用される時間帯を判定し、その判定結果に従ってオンにするようにしたので、人手で操作しなくても適当なタイミングで保温機能が稼動し、利便性が向上するとともに、初回のシャワーの使用の当初から設定温度の湯を出すことができる。
【0058】
また保温動作開始後、所定時間が経過したときや所定の操作を受け付けたときに保温機能をオフにしたり、各種のセンサーの検知情報に基づいて保温機能をオフにするようにしたので、保温機能が必要とされなくなった適切なタイミングで当該機能を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給湯器を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る給湯器の有するリモコンユニットを示す正面図である。
【符号の説明】
10…給湯器
12…バーナー
13…熱交換器
21…給湯用パイプ
27…入水サーミスタ
28…出湯サーミスタ
29…熱交サーミスタ
31…追い焚き用循環パイプ
37…水位センサー
40…浴槽
50…制御基盤
51…保温制御部
52…通常燃焼制御部
53…通信部
60…リモコンユニット
61…操作部
62…表示部
63a…アップスイッチ
63b…ダウンスイッチ
64a…優先スイッチ
65…運転スイッチ
66…自動スイッチ
67…呼出スイッチ
68a…あつめスイッチ
68b…うめるスイッチ
69…快適スイッチ
71…電話回線
72…人感センサー
73…外気温センサー
74…光センサー

Claims (9)

  1. 通水の無い状態でバーナーを燃焼させて熱交換器内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を備えた給湯器において、
    前記保温機能を実施するための保温動作を制御する保温制御手段と、前記保温動作を開始すべきか否かの判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサーと、を有し、
    前記保温制御手段は、前記センサーの出力を基にしてシャワーの使用される時間帯を判定し、その判定結果に従って前記保温動作を開始することを特徴とする給湯器。
  2. 前記センサーは、浴室に人が入室したか否かを検知するものであり、前記保温制御手段は、浴室に人が入室したことを前記センサーが検知したとき前記保温動作を開始することを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  3. 前記センサーは、浴槽に人が入っているか否かを検知するものであり、前記保温制御手段は、浴槽に人が入ったことを前記センサーが検知したとき前記保温動作を開始することを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  4. 前記センサーは、明るさを検知するものであり、前記保温制御手段は、前記センサーの出力を基にして夜になったか否かを判定し、夜の到来したとき前記保温動作を開始することを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  5. 前記センサーは、外気温を検知するものであり、前記保温制御手段は、外気温が所定値以下に低下したとき、前記保温動作を開始することを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  6. 各種の操作を受け付けるための操作受付部を有し、前記保温制御手段は、前記操作受付部が所定の操作を受け付けたことを契機に前記保温動作を停止することを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の給湯器。
  7. 前記保温動作を開始してから所定時間が経過したとき、当該保温動作を停止することを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の給湯器。
  8. 前記保温動作を停止すべきか否かの判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサーを有し、前記保温制御手段は当該センサーの出力を基にして前記保温動作を停止すべきか否かを判定し、その判定結果に従って前記保温動作を停止することを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の給湯器。
  9. 前記保温動作を停止すべきか否かの判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサーを有し、前記保温制御手段は当該センサーの出力を基にして前記保温動作を停止すべきであると判定した時点から所定の時間が経過した後に前記保温動作を停止することを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の給湯器。
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