JP2016006358A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】浴槽内の湯を加熱する貯湯式給湯装置において、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減する。
【解決手段】入出浴検出手段を構成する赤外線センサによって、ユーザの浴槽内からの出浴が検出された際に、風呂熱回収運転を実行して、浴槽用湯温TBを目標温度TBO(例えば、41℃)よりも低い温度に設定された抑制温度TBL(例えば、38℃)となるまで低下させる。さらに、風呂熱回収運転の実行開始後、ユーザの浴槽内への入浴が検出された際に、追い炊き運転を実行して、浴槽用湯温TBを目標温度TBOとなるまで上昇させる。これにより、ユーザが浴槽50へ入浴する際の浴室と浴槽用湯との温度差を縮小させて、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減することができる。さらに、ユーザの入浴後は、浴槽用湯温TBを速やかに上昇させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、浴槽内の湯を加熱する貯湯式給湯装置に関する。
従来、貯湯手段に貯えられた高温の給湯水を熱源として、浴槽内の湯(浴槽用湯)を加熱する貯湯式給湯装置が知られている。
例えば、特許文献1には、貯湯手段としての貯湯タンクを備え、貯湯タンク内の給湯水を浴槽内へ給湯した後に、浴槽用湯を加熱してユーザの所望の温度に保温する自動保温運転、および浴槽用湯の有する熱を貯湯タンク内に回収する風呂熱回収運転を実行可能に構成された貯湯式給湯装置が開示されている。
より詳細には、特許文献1の貯湯式給湯装置は、給湯水と浴槽用湯とを熱交換させる交換手段を備えている。そして、自動保温運転を実行する際には、当該熱交換手段にて、貯湯タンク内の給湯水のうち浴槽用湯よりも高温の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させ、風呂熱回収運転を実行する際には、貯湯タンク内の給湯水のうち浴槽用湯よりも低温の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させている。
さらに、特許文献1の貯湯式給湯装置では、例えば、全てのユーザが入浴を終えて浴槽内の湯の保温が不要になった際に、風呂熱回収運転を実行することで、浴槽内の湯の有する熱を貯湯タンク内に回収している。これにより、次回(例えば、翌日に)、貯湯タンク内に貯湯される給湯水を加熱する際に消費されるエネルギの省エネルギ化を図っている。
特許第5195236号公報
ところで、上述の自動保温運転によって浴槽用湯が比較的に高温に保温されていると、冬場の寒い時期等には、比較的低温の脱衣所や浴室から浴槽内へ入浴したときの温度差が大きくなる。このような温度差は、例えば、ユーザの血圧等を急変化させてユーザの身体に大きな負担をかける、いわゆるヒートショックの原因となる。
しかしながら、特許文献1には、ユーザの身体にかかる負担を考慮した浴槽用湯の温度管理について何ら開示されていない。
本発明は、上記点に鑑み、浴槽内の湯を加熱する貯湯式給湯装置において、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたもので、請求項1に記載の発明では、加熱手段(20)によって加熱された給湯水を貯湯する貯湯手段(30)と、貯湯手段(30)に貯湯された給湯水と浴槽(50)内に貯められた浴槽用湯とを熱交換させる浴槽用熱交換手段(40)と、ユーザの浴槽(50)内への入浴および浴槽(50)内からの出浴を検出する入出浴検出手段(71)と、を備え、
入出浴検出手段(71)によって、ユーザの浴槽(50)内からの出浴が検出された際に、浴槽用熱交換手段(40)にて貯湯手段(30)内の給湯水のうち浴槽用湯よりも低温の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させることによって、浴槽用湯の温度(TB)を低下させる風呂熱回収運転を実行し、
さらに、風呂熱回収運転の実行開始後、入出浴検出手段(71)によって、ユーザの浴槽(50)内への入浴が検出された際に、浴槽用熱交換手段(40)にて貯湯手段(30)内の給湯水のうち浴槽用湯よりも高温の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させることによって、浴槽用湯の温度(TB)を上昇させる追い炊き運転を実行する貯湯式給湯装置を特徴とする。
これによれば、ユーザが浴槽(50)から出浴した際に(すなわち、ユーザが浴槽(50)に貯められた浴槽用湯から出た際に)、風呂熱回収運転が実行されるので、次にユーザが浴槽(50)へ入浴する迄に(すなわち、次にユーザが浴槽(50)に貯められた浴槽用湯へ入る迄に)、浴槽用湯の温度(TB)を低下させることができる。
従って、次にユーザが浴槽(50)へ入浴する際の浴室と浴槽用湯との温度差を縮小させることができ、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減することができる。さらに、ユーザが浴槽(50)へ入浴した際に追い炊き運転が実行されるので、ユーザが入浴している間に浴槽用湯の温度(TB)を上昇させることができ、ユーザが浴槽(50)内で身体を温めることができる。
さらに、風呂熱回収運転では、浴槽用熱交換手段(40)にて浴槽用湯よりも低温の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させるので、浴槽用湯の有する熱を貯湯手段(30)内に回収することができる。従って、貯湯手段(30)に貯湯される給湯水を加熱する際に加熱手段(20)にて消費されるエネルギの省エネルギ化を図ることもできる。
また、上記特徴の貯湯式給湯装置において、ユーザの操作によって、浴槽用湯の目標温度(TBO)を設定する目標温度設定手段(85)を備え、風呂熱回収運転では、目標温度(TBO)よりも低い値に設定された抑制温度(TBL)となるように浴槽用湯の温度(TB)を低下させ、追い炊き運転では、目標温度(TBO)以上となるように浴槽用湯の温度(TB)を上昇させるようにしてもよい。
これによれば、追い炊き運転時に、ユーザによって設定された目標温度(TBO)以上となるように浴槽用湯の温度(TB)を上昇させることができるので、ユーザが浴槽(50)内で快適に身体を温めることができる。
また、上記特徴の貯湯式給湯装置において、風呂熱回収運転の終了後、入出浴検出手段(71)によって浴槽(50)内へ入浴が検出される迄は、浴槽用湯の温度(TB)を抑制温度(TBL)に保つ抑制時自動保温運転を実行するようになっていてもよい。
これによれば、風呂熱回収運転の終了後、抑制時自動保温運転が実行されるので、浴槽用湯の温度(TB)を不必要に低下させることがなく、次にユーザが浴槽(50)へ入浴した際に、速やかに浴槽用湯の温度(TB)を上昇させることができる。さらに、浴槽用湯の温度(TB)が目標温度(TBO)よりも不必要に低温になっていることでユーザに違和感を覚えさせてしまうことを抑制できる。
また、上記特徴の貯湯式給湯装置において、ユーザの操作によって、浴槽用湯の目標温度(TBO)を設定する目標温度設定手段(85)と、ユーザの操作によって、風呂熱回収運転の実行を禁止する禁止要求手段(85)と、を備え、禁止要求手段(85)によって風呂熱回収運転の実行が禁止されている際に、入出浴検出手段(71)によって浴槽(50)内からの出浴が検出された際には、浴槽用湯の温度(TB)を前記目標温度(TBO)に保つ通常時自動保温運転を実行するようになっていてもよい。
これによれば、ユーザの好みに応じて、ユーザが浴槽(50)から出浴した際に、浴槽用湯の温度(TB)をユーザの所望の目標温度(TBO)に保温しておくこともできる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の貯湯式給湯装置の全体構成図である。 第1実施形態の貯湯式給湯装置の電気制御部を示すブロック図である。 第1実施形態の貯湯式給湯装置の制御処理の要部を示すフローチャートである。 第1実施形態の温度抑制運転における浴槽用湯温の変化を示すタイムチャートである。 第2実施形態の貯湯式給湯装置の制御処理の要部を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態の貯湯式給湯装置10は、図1の全体構成図に示すように、ヒートポンプサイクル20、貯湯タンク30、浴槽用熱交換器40、浴槽50等を備えて構成されている。
ヒートポンプサイクル20は、給湯水を加熱する加熱手段である。貯湯タンク30は、ヒートポンプサイクル20によって加熱された給湯水を貯湯する貯湯手段である。浴槽用熱交換器40は、貯湯タンク30に貯湯された給湯水と浴槽50に貯められた浴槽用湯とを熱交換させる浴槽用熱交換手段である。浴槽50は、ユーザが入浴するための湯(浴槽用湯)を貯めておくものである。
より具体的には、ヒートポンプサイクル20は、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮機から吐出された高圧冷媒と貯湯タンク30に貯湯される給湯水とを熱交換させて給湯水を加熱する放熱器としての水−冷媒熱交換器、水−冷媒熱交換器から流出した冷媒を減圧させる減圧装置、および減圧装置にて減圧された低圧冷媒と外気とを熱交換させて低圧冷媒を蒸発させる蒸発器としての室外熱交換器(いずれも図示せず。)を順次冷媒配管で接続して構成された蒸気圧縮式の冷凍サイクルである。
本実施形態のヒートポンプサイクル20では、冷媒として二酸化炭素を採用しており、圧縮機の吐出口側から減圧装置の入口側へ至るサイクルの高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルを構成している。また、ヒートポンプサイクル20を構成する電動式の各種構成機器は、後述する制御装置70から出力される制御電圧あるいは制御信号によって、その作動が制御される。
ヒートポンプサイクル20の水−冷媒熱交換器は、高圧冷媒を流通させる冷媒通路と給湯水を流通させる水通路とを有している。この水通路の入口側には、入口側給湯水配管60aを介して、貯湯タンク30の下方側に設けられた下方側流入出口30aが接続されている。また、水通路の出口側には、出口側給湯水配管60dを介して、第1三方継手61aの1つの流入出口が接続されている。
この入口側給湯水配管60aには、貯湯タンク30内へ水道水を供給する給水配管60b、および貯湯タンク30の下方側の給湯水あるいは水道水を、ヒートポンプサイクル20(具体的には、水−冷媒熱交換器の水通路)を迂回させて後述する三方弁62側へ導くバイパス配管60cが接続されている。
さらに、入口側給湯水配管60aには、貯湯タンク30の下方側の給湯水あるいは水道水を水−冷媒熱交換器の水通路へ圧送する沸上用水ポンプ63aが配置されている。
この沸上用水ポンプ63aは、制御装置70から出力される制御電圧によって、その作動が制御される電動式の水ポンプである。さらに、本実施形態の沸上用水ポンプ63aは、逆流防止機能を有している。従って、沸上用水ポンプ63aが停止していても、第1三方継手61a側から水通路側へ給湯水が逆流することはない。もちろん、沸上用水ポンプ63aの吐出口側等に同様の機能を有する逆止弁を配置してもよい。
出口側給湯水配管60dに接続された第1三方継手61aの別の流入出口には、後述する浴槽用熱交換器40の給湯水側通路40aの入口側、並びに、三方弁62の1つの流入出口が接続されている。さらに、三方弁62の別の流入出口には、貯湯タンク30の上方側に設けられた上方側流入出口30b、並びに、バイパス配管60cの出口側が接続されている。
三方弁62は、給湯水が流れる給湯水流路を切り替える給湯水流路切替手段であって、制御装置70から出力される制御電圧によって、その作動が制御される。具体的には、本実施形態の三方弁62は、貯湯タンク30の下方側流入出口30aと第1三方継手61aとを接続する給湯水流路、および貯湯タンク30の上方側流入出口30bと第1三方継手61aとを接続する給湯水流路を切り替える機能を果たす。
次に、貯湯タンク30は、耐食性に優れた金属(例えば、ステンレス)にて中空円柱状に形成され、軸方向が略鉛直方向に延びる縦長形状に形成されている。さらに、貯湯タンク30は、外周を断熱材で覆う断熱構造あるいは二重タンクによる真空断熱構造等を有しており、高温の給湯水を長時間保温しながら貯湯することができる。
ここで、ヒートポンプサイクル20の水−冷媒熱交換器にて加熱された給湯水は、後述の沸上運転で説明するように、第1三方継手61aおよび三方弁62を介して、貯湯タンク30の上方側流入出口30bから貯湯タンク30内へ流入する。従って、貯湯タンク30内の給湯水には、上方側から下方側へ向かって、温度が徐々に低下する温度分布が生じやすい。
また、本実施形態の貯湯タンク30には、前述した下方側流入出口30a、および上方側流入出口30bの他に、貯湯タンク30内に貯湯された給湯水のうち上方側の高温の給湯水を流出させる上方側流出口30c、貯湯タンク30内に貯湯された給湯水のうち上下方向中間部位の中間温度の給湯水を流出させる中間側流出口30d、浴槽用熱交換器40の給湯水側通路40aから流出した給湯水を貯湯タンク30内の上下方向中間部位へ流入させる中間側流入口30eが設けられている。
なお、図1では、図示の明確化のために、中間側流出口30dが中間側流入口30eよりも上方側に配置された例を示しているが、これに限定されることなく、中間側流出口30dを中間側流入口30eよりも下方側に配置してもよい。さらに、中間側流出口30dと中間側流入口30eとを略同等の高さで配置してもよい。
貯湯タンク30の上方側流出口30cには、温度調整弁64aの一方の流入口が接続されている。また、中間側流出口30dには、温度調整弁64aの他方の流入口が接続されている。温度調整弁64aは、上方側流出口30cから流出した給湯水と中間側流出口30dから流出した給湯水との混合比率を調整して、下流側に流出させる給湯水の温度を調整する湯温調整手段である。
より詳細には、温度調整弁64aは、上方側流出口30cから流出した高温の給湯水を流通させる通路の通路断面積と、中間側流出口30dから流出した中間温度の給湯水を流通させる通路の通路断面積とを同時に変化させる弁体、およびこの弁体を変位させる電動アクチュエータを有する三方式の流量調整弁で構成されている。この電動アクチュエータは、制御装置70から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
さらに、本実施形態の温度調整弁64aは、高温の給湯水を流通させる通路および中間温度の給湯水を流通させる通路のうち、一方の通路を全開として他方の通路を全閉とすることもできる。
温度調整弁64aの出口側には、浴槽用温度調整弁64bの一方の流入口が接続されている。浴槽用温度調整弁64bの基本的構成は、温度調整弁64aと同様である。浴槽用温度調整弁64bの他方の流入口には、給水配管60bが接続されている。従って、浴槽用温度調整弁64bは、温度調整弁64aから流出した給湯水と水道水との混合比率を調整して、下流側に流出させる給湯水の温度を調整するものである。
浴槽用温度調整弁64bから流出した湯は浴槽用湯として、浴槽用水循環回路60eを介して、浴槽50へ供給される。従って、浴槽用温度調整弁64bは、浴槽50へ供給される湯の温度を調整する浴槽用湯温調整手段を構成している。
より具体的には、浴槽用温度調整弁64bの出口側には、浴槽用開閉弁65を介して、浴槽用水循環回路60eに配置された第2三方継手61bの一つの流入出口が接続されている。浴槽用開閉弁65は、浴槽用温度調整弁64bの出口側と浴槽用水循環回路60eとを接続する浴槽用配管60fを開閉する開閉手段であって、制御装置70から出力される制御信号によって、その作動が制御される電磁弁である。
浴槽用水循環回路60eは、浴槽50内と浴槽用熱交換器40の浴槽用湯側通路40bとの間で浴槽用湯を循環させる水循環回路である。浴槽用水循環回路60eには、浴槽50の上下方向中間位置に設けられた浴槽用湯吸入口から浴槽用湯を吸入して浴槽用湯側通路40bへ圧送する浴槽用水ポンプ63bが配置されている。この浴槽用水ポンプ63bの基本的構成は、沸上用水ポンプ63aと同様である。
そして、浴槽用水ポンプ63bの吐出口側には、第2三方継手61bの別の流入出口が接続されており、第2三方継手61bのさらに別の流入出口には、浴槽用湯側通路40bの入口側が接続されている。さらに、浴槽用湯側通路40bの出口側には、浴槽50の下方側に配置された浴槽用湯吐出口が接続されている。
なお、本実施形態の温度調整弁64aの出口側には、図示しないシャワー用温度調整弁、蛇口用温度調整弁等が、浴槽用温度調整弁64bに対して並列的に接続されている。これらのシャワー用温度調整弁および蛇口用温度調整弁は、それぞれ温度調整弁64aから流出した給湯水と水道水とを混合させて、ユーザの所望の温度となった給湯水をシャワー、蛇口等の給湯端末へ供給することができる。
次に、浴槽用熱交換器40は、前述の如く、第1三方継手61aから流出した給湯水を流通させる給湯水側通路40aと、浴槽用水循環回路60eを循環する浴槽用湯を流通させる浴槽用湯側通路40bとを有し、給湯水側通路40aを流通する給湯水と浴槽用湯側通路40bを流通する浴槽用湯とを熱交換させるものである。
さらに、本実施形態では、浴槽用熱交換器40として、給湯水側通路40aを流通する給湯水の流れ方向と浴槽用湯側通路40bを流通する浴槽用湯の流れ方向が対向流となる対向流型の熱交換器を採用している。
また、給湯水側通路40aの出口側には、給湯水側通路40aから流出した給湯水を貯湯タンク30の中間側流入口30eへ圧送する給湯水ポンプ63cが配置されている。この給湯水ポンプ63cの基本的構成は、沸上用水ポンプ63aと同様である。
次に、図2のブロック図を用いて、本実施形態の貯湯式給湯装置10の電気制御部の概要について説明する。制御装置70は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。そして、そのROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、その出力側に接続された各種制御対象機器の作動を制御するものである。
制御装置70の出力側には、ヒートポンプサイクル20の構成機器(具体的には、圧縮機、減圧装置)、三方弁62、沸上用水ポンプ63a、浴槽用水ポンプ63b、給湯水ポンプ63c、温度調整弁64a、浴槽用温度調整弁64b、浴槽用開閉弁65等の各種制御対象機器が接続されている。
一方、制御装置70の入力側には、赤外線センサ71、水位センサ72、タンク内温度センサ73、浴槽用湯温センサ74、外気温センサ75等が接続され、これらのセンサ群の検出信号が制御装置70へ入力される。
赤外線センサ71は、浴室内の浴槽50近傍に配置されており、検出された赤外線の変化量等に応じて、ユーザの浴槽50内への入浴(すなわち、ユーザが浴槽50に貯められた浴槽用湯へ入ったこと)およびユーザの浴槽50内からの出浴(すなわち、ユーザが浴槽50に貯められた浴槽用湯から出たこと)を検出する入出浴検出手段である。
水位センサ72は、浴槽用水循環回路60eの浴槽用湯吸入口近傍に配置されており、検出された水圧の変化等に応じて、浴槽50内の浴槽用湯の量WLを検出する湯量検出手段である。
タンク内温度センサ73は、貯湯タンク30内に貯湯された給湯水の温度を検出するタンク内温度検出手段である。より具体的には、本実施形態のタンク内温度センサ73は、貯湯タンク30内に上下方向に並んで配置された複数個(本実施形態では、5つ)の温度センサによって構成されている。
これにより、制御装置70では、複数のタンク内温度センサ73の出力信号によって、貯湯タンク30内の水位に応じた給湯水の温度、および貯湯タンク30内の温度分布を検出することができる。
また、浴槽用湯温センサ74は、浴槽50内に貯められた浴槽用湯の温度(浴槽用湯温)TBを検出する浴槽用湯温検出手段である。また、外気温センサ75は、ヒートポンプサイクル20の室外熱交換器にて低圧冷媒と熱交換する外気温を検出する外気温検出手段である。
さらに、制御装置70の入力側には、浴室内等に配置されたリモコン(操作パネル)80が接続されている。このリモコン80には、貯湯式給湯装置10の作動状態を表示する表示部としてのディスプレイ81、およびユーザによって操作される各種入力手段としての各種スイッチ82〜87が設けられている。
従って、本実施形態のリモコン80は、貯湯式給湯装置10の運転状態等を示す情報を表示する表示装置としての機能と、ユーザの操作によって各種操作信号を入力する操作信号入力手段としての機能とを兼ね備えている。
各種スイッチ82〜87としては、作動スイッチ82、湯張りスイッチ83、自動保温スイッチ84、温度抑制運転スイッチ85、浴槽用温度設定スイッチ86、抑制温度設定スイッチ87等がある。
作動スイッチ82は、貯湯式給湯装置10の作動を要求する作動要求信号および停止を要求する停止要求信号を出力するためのものである。湯張りスイッチ83は、浴槽50の湯張りを行うことを要求する信号を出力するためのものである。自動保温スイッチ84は、浴槽50内に貯められた浴槽用湯を保温する自動保温運転の実行を要求する信号を出力するためのものである。
また、温度抑制運転スイッチ85は、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減するため温度抑制運転の実行を許可あるいは禁止する禁止要求手段である。浴槽用温度設定スイッチ86は、浴槽50内の浴槽用湯の目標温度TBOを設定する目標温度設定手段である。抑制温度設定スイッチ87は、温度抑制運転時の浴槽50内の浴槽用湯の目標温度に対応する抑制温度TBLを設定する抑制温度設定手段である。
さらに、リモコン80には、その他の各給湯端末から出湯される給湯水の目標出湯温度等を設定する温度設定スイッチ等が設けられており、これらのスイッチの操作信号が制御装置70へ入力される。
ここで、本実施形態の抑制温度設定スイッチ87では、抑制温度TBLを、目標温度TBOよりも低い温度に設定することができ、目標温度TBO以上の温度に設定することはできない。
また、本実施形態の制御装置70は、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する制御手段が一体的に構成されたものであるが、制御装置70のうちそれぞれの制御対象機器の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)が、それぞれの制御対象機器の作動を制御する制御手段を構成している。
例えば、制御装置70のうち、ヒートポンプサイクル20(圧縮機、減圧装置)の作動を制御する構成がヒートポンプ制御手段を構成しており、三方弁62の作動を制御する構成が給湯水流路制御手段を構成している。さらに、これらの制御手段を制御装置70に対して別の装置で構成してもよい。
次に、上記構成における本実施形態の貯湯式給湯装置10の作動について説明する。貯湯式給湯装置10に外部から電源が供給された状態で、リモコン80の作動スイッチ82が投入されると、制御装置70が予め記憶回路に記憶している制御処理(制御プログラム)を実行する。
この制御処理のメインルーチンでは、上述した各種センサの検出信号およびリモコン80の操作信号に基づいて、各種サブルーチンを呼び出して、貯湯タンク30内に貯湯される給湯水を加熱する沸上運転、浴槽50内に浴槽用湯を貯める湯張り運転、浴槽50内に溜められた浴槽用湯を保温するための自動保温運転や温度抑制運転等を実行する。以下に、各運転の詳細について説明する。
(a)沸上運転
沸上運転は、貯湯タンク30内に加熱された給湯水を貯めるために実行される。沸上運転では、制御装置70が、ヒートポンプサイクル20を作動させるとともに、沸上用水ポンプ63aを作動させ、さらに、第1三方継手61aと貯湯タンク30の上方側流入出口30bとを接続するように三方弁62の作動を制御する。
従って、沸上運転では、図1の細破線矢印で示すように、貯湯タンク30の下方側流入出口30aから流出した給湯水あるいは水道水が、沸上用水ポンプ63aに吸入されてヒートポンプサイクル20の水−冷媒熱交換器の水通路へ圧送される。水通路へ圧送された給湯水は、冷媒通路を流通する高温高圧冷媒と熱交換して加熱される。
さらに、水通路から流出した高温の給湯水は、第1三方継手61aおよび三方弁62を介して、貯湯タンク30の上方側流入出口30bへ流入する。これにより、貯湯タンク30内の上方側に高温の給湯水が貯湯される。この際、沸上運転では、給湯水ポンプ63cが停止しているので、給湯水ポンプ63cの逆流防止機能により、第1三方継手61aから浴槽用熱交換器40側へ給湯水が流出することはない。
沸上運転は、タンク内温度センサ73によって検出された貯湯タンク30内の上方側の給湯水の温度が基準沸上温度(例えば、90℃)以上となるまで継続される。
なお、本実施形態の制御装置70では、タイマー手段等を用いて、夜間の安価な商用電力を利用できる深夜電力時間帯(例えば、23時から翌朝7時迄)に沸上運転を実行している。これにより、本実施形態の貯湯式給湯装置10では、貯湯タンク30に貯えられる給湯水を沸き上げるために必要な電力コストを低減させている。
(b)湯張り運転
湯張り運転は、沸上運転が完了している状態で、リモコン80の湯張りスイッチ83が投入されると実行される。湯張り運転では、制御装置70が、浴槽用開閉弁65を開くとともに、温度調整弁64aおよび浴槽用温度調整弁64bの作動を制御する。
より具体的には、温度調整弁64aについては、温度調整弁64aから流出する給湯水がリモコン80にて設定された最高出湯温度(例えば、60℃)となるように、その作動が制御される。
浴槽用温度調整弁64bについては、基本的には、浴槽50内へ流入する湯が、浴槽用温度設定スイッチ86によって設定された目標温度TBO(例えば、41℃)となるように、その作動が制御される。例外的には、リモコン80の自動保温スイッチ84が投入され、かつ、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が許可されている際には、浴槽50内へ流入する湯が、抑制温度設定スイッチ87によって設定された抑制温度TBL(例えば、38℃)となるように、その作動が制御される。
従って、湯張り運転では、図1の細線矢印で示すように、水道水の水圧によって貯湯タンク30の上方側流出口30cから流出した高温の給湯水と中間側流出口30dから流出した中間温度の給湯水が、温度調整弁64aにて混合される。さらに、温度調整弁64aから流出した給湯水と水道水が、浴槽用温度調整弁64bにて混合される。
そして、浴槽用温度調整弁64bから流出した給湯水が、第2三方継手61bを介して、浴槽用水循環回路60eへ流入する。浴槽用水循環回路60eへ流入した給湯水は、浴槽用熱交換器40の浴槽用湯側通路40bを介して、浴槽50内に溜められる。この際、湯張り運転では、給湯水ポンプ63cが停止しているので、浴槽用湯側通路40bを流通する給湯水が浴槽用熱交換器40にて加熱あるいは冷却されることはない。
湯張り運転は、水位センサ72によって検出された浴槽50内の浴槽用湯の量WLが、予め定めた基準湯量KWLとなるまで継続される。
(c)自動保温運転
自動保温運転は、湯張り運転が完了している状態で、リモコン80の自動保温スイッチ84が投入されている場合に実行される。自動保温運転では、浴槽用湯温センサ74によって検出された浴槽用湯温TBが目標保温用温度よりも所定量低い温度(例えば、1℃低い温度)となった際に、追い炊き運転を実行する。
この追い炊き運転では、制御装置70が、第1三方継手61aと貯湯タンク30の上方側流入出口30bとを接続するように三方弁62の作動を制御するとともに、給湯水ポンプ63cおよび浴槽用水ポンプ63bを作動させる。
従って、追い炊き運転では、図1の太実線矢印に示すように、上方側流入出口30bから流出した高温の給湯水が、三方弁62および第1三方継手61aを介して、浴槽用熱交換器40の給湯水側通路40aへ流入する。給湯水側通路40aへ流入した高温の給湯水は、浴槽用湯側通路40bを流通する浴槽用湯に放熱する。
給湯水側通路40aから流出した給湯水は、給湯水ポンプ63cへ吸入されて中間側流入口30eから貯湯タンク30内へ流入する。この際、追い炊き運転では、沸上用水ポンプ63aが停止しているので、沸上用水ポンプ63aの逆流防止機能により、第1三方継手61aからヒートポンプサイクル20の水−冷媒熱交換器側へ給湯水が流出することはない。
また、図1の二重線矢印に示すように、浴槽用水ポンプ63bから圧送された浴槽用湯が浴槽用熱交換器40の浴槽用湯側通路40bへ流入する。浴槽用湯側通路40bへ流入した浴槽用湯は、給湯水側通路40aを流通する高温の給湯水から吸熱する。これにより、浴槽用湯が加熱される。この際、追い炊き運転では、浴槽用開閉弁65が閉じているので、浴槽用水ポンプ63bから圧送された浴槽用湯が浴槽用温度調整弁64b側へ逆流してしまうことはない。
自動保温運転時の追い炊き運転は、浴槽用湯温センサ74によって検出された浴槽用湯温TBが目標保温用温度以上となるまで継続される。
また、本実施形態の自動保温運転では、湯張り運転が完了している状態で、自動保温スイッチ84が投入され、さらに、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が許可されている際には、目標保温用温度を抑制温度TBLとしている。つまり、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が許可されている際に実行される自動保温運転は、特許請求の範囲に記載された抑制時自動保温運転に対応している。
一方、湯張り運転が完了している状態で、自動保温スイッチ84が投入され、さらに、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が禁止されている際には、目標保温用温度を目標温度TBOとしている。つまり、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が禁止されている際に実行される自動保温運転は、特許請求の範囲に記載された通常時自動保温運転に対応している。
(d)温度抑制運転
温度抑制運転は、湯張り運転が完了している状態で、自動保温スイッチ84が投入され、さらに、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が許可されている際に実行される。
温度抑制運転の詳細については、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3に示す制御処理は、制御装置70が実行する制御処理のメインルーチンのサブルーチンとして実行されるものである。また、図3のフローチャートの各制御ステップは、制御装置70が有する各種の機能実現手段を構成している。
まず、図3のステップS1では、自動保温スイッチ84が投入されているか否かが判定される。ステップS1にて、自動保温スイッチ84が投入されていると判定された際には、ステップS2へ進み、自動保温スイッチ84が投入されていないと判定された際には、メインルーチンへ戻る。
ステップS2では、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が許可されているか否かが判定される。ステップS2にて、温度抑制運転の実行が許可されていると判定された際には、ステップS3へ進み、温度抑制運転の実行が禁止されていると判定された際には、メインルーチンへ戻る。
ステップS3では、赤外線センサ71の検出信号を読み込み、読み込まれた検出信号に基づいて、浴槽50内からユーザが出浴しているか否かが判定される。換言すると、ステップS3では、浴槽50内にユーザが入浴しているか否かが判定される。ステップS3にて、浴槽50内からユーザが出浴していると判定された際には、ステップS4へ進み、浴槽50内にユーザが入浴していると判定された際には、ステップS8へ進む。
ステップS4では、目標保温用温度を抑制温度TBLとした自動保温運転(すなわち、抑制時自動保温運転)が実行される。
続くステップS5では、赤外線センサ71の検出信号を読み込み、読み込まれた検出信号に基づいて、浴槽50内にユーザが入浴したか否かが判定される。ステップS5にて、浴槽50内にユーザが入浴したと判定された際には、ステップS6へ進み、浴槽50内にユーザが入浴していないと判定された際には、ステップS1へ戻る。
ステップS6では、自動保温運転と同様の追い炊き運転が実行されて、ステップS7へ進む。つまり、ステップS6では、浴槽用湯温センサ74によって検出された浴槽用湯温TBが目標保温用温度以上となるまで追い炊き運転が実行される。ステップS7では、目標保温用温度を目標温度TBOとした自動保温運転(すなわち、通常時自動保温運転)が実行されて、ステップS1へ戻る。
一方、ステップS3にて、浴槽50内にユーザが入浴していると判定された際には、ステップS8へ進み、通常時自動保温運転が実行される。
続くステップS9では、赤外線センサ71の検出信号を読み込み、読み込まれた検出信号に基づいて、浴槽50内からユーザが出浴したか否かが判定される。ステップS9にて、浴槽50内からユーザが出浴したと判定された際には、ステップS10へ進み、浴槽50内からユーザが出浴していないと判定された際には、ステップS1へ戻る。
ステップS10では、風呂熱回収運転が実行されてステップS11へ進む。ここで、風呂熱回収運転について説明する。風呂熱回収運転では、制御装置70が、貯湯タンク30の下方側流入出口30aと第1三方継手61aとを接続するように三方弁62の作動を制御するとともに、給湯水ポンプ63cおよび浴槽用水ポンプ63bを作動させる。
従って、風呂熱回収運転では、図1の太破線矢印に示すように、下方側流入出口30aから流出した低温の給湯水が、バイパス配管60c、三方弁62、および第1三方継手61aを介して、浴槽用熱交換器40の給湯水側通路40aへ流入する。また、図1の二重線矢印に示すように、浴槽用水ポンプ63bから圧送された浴槽用湯が、浴槽用湯側通路40bへ流入する。
浴槽用熱交換器40では、給湯水側通路40aを流通する低温の給湯水と浴槽用湯側通路40bを流通する浴槽用湯が熱交換して、給湯水の温度が上昇し、浴槽用湯の温度が低下する。
給湯水側通路40aから流出した給湯水は、給湯水ポンプ63cに吸入されて、中間側流入口30eから貯湯タンク30内へ流入する。これにより、浴槽用湯の有する熱が貯湯タンク30内に回収される。浴槽用湯側通路40bから流出した浴槽用湯は、浴槽50内へ戻る。
さらに、風呂熱回収運転では、沸上用水ポンプ63aが停止しているので、沸上用水ポンプ63aの逆流防止機能により、第1三方継手61aからヒートポンプサイクル20の水−冷媒熱交換器側へ給湯水が流出することはない。また、浴槽用開閉弁65が閉じているので、浴槽用水ポンプ63bから圧送された浴槽用湯が浴槽用温度調整弁64b側へ逆流してしまうことはない。
風呂熱回収運転は、浴槽用湯温センサ74によって検出された浴槽用湯温TBが抑制温度TBLとなるまで継続される。続くステップS11では、目標保温用温度を抑制温度TBLとした自動保温運転(すなわち、抑制時自動保温運転)が実行されて、ステップS1へ戻る。
従って、温度抑制運転時には、図4のタイムチャートに示すように、浴槽内の温度が変化することになる。
つまり、入出浴検出手段を構成する赤外線センサ71によって、ユーザの浴槽50内からの出浴が検出された際には、風呂熱回収運転を実行することによって、浴槽用湯温TBを抑制運転TBLに近づくように低下させた後に、抑制時自動保温運転を実行する。
一方、風呂熱回収運転の実行開始後、赤外線センサ71によって、ユーザの浴槽50内への入浴が検出された際には、追い炊き運転を実行することによって、浴槽用湯温TBを目標温度TBO以上となるように上昇させた後に、通常時自動保温運転を実行する。
本実施形態の貯湯式給湯装置10は、以上の如く作動して、沸上運転時には、高温の給湯水を貯湯タンク30内に貯えることができる。さらに、湯張り運転時には、浴槽50内に浴槽用湯を張る(流入させる)ことができる。さらに、自動保温運転時には、ユーザのリモコン80の操作に応じて、浴槽用湯を適切な温度に保温することができる。
ここで、自動保温運転によって浴槽用湯が比較的に高温に保温されていると、冬場の寒い時期等には、比較的低温の脱衣所や浴室から浴槽内へ入浴したときの温度差が大きくなる。このような温度差は、例えば、ユーザの血圧等を急変化させてユーザの身体に大きな負担をかける、いわゆるヒートショックの原因となる。
これに対して、本実施形態の貯湯式給湯装置10では、ユーザがリモコン80の温度抑制運転スイッチ85によって、温度抑制運転の実行を許可することで、温度抑制運転を実行できるので、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減することができる。
すなわち、温度抑制運転では、ユーザが浴槽50に貯められた浴槽用湯から出た際に、風呂熱回収運転が実行されるので、次にユーザが浴槽50に貯められた浴槽用湯へ入る迄に、浴槽用湯温TBを低下させることができる。
従って、次にユーザが浴槽50へ入浴する際の浴室と浴槽用湯との温度差を縮小させることができ、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減することができる。また、入浴前後の温度差によるユーザの身体的負担を軽減するために、ユーザが入浴直前に浴槽50内へ温度の低い水(水道水)を追加するといった煩わしさもなくなる。
さらに、ユーザが再び浴槽50へ入浴した際には、追い炊き運転が実行されるので、ユーザが入浴している間に浴槽用湯温TBを上昇させることができ、ユーザが浴槽50内で身体を温めることができる。
これに加えて、風呂熱回収運転では、浴槽用熱交換器40にて浴槽用湯よりも低温の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させるので、浴槽用湯の有する熱を貯湯タンク30内に回収することができる。従って、貯湯タンク30に貯湯される給湯水を加熱する際にヒートポンプサイクル20にて消費されるエネルギ(本実施形態では、電気エネルギ)の省エネルギ化を図ることもできる。
また、本実施形態の貯湯式給湯装置10によれば、温度抑制運転スイッチ85を備えており、ユーザが浴槽50へ入浴した際の追い炊き運転時に、ユーザによって設定された目標温度TBO以上となるように浴槽用湯温TBを上昇させることができる。従って、ユーザが浴槽50内で快適に身体を温めることができる。
また、本実施形態の貯湯式給湯装置10によれば、抑制温度設定スイッチ87を備えており、ユーザが浴槽50から出浴した際の風呂熱回収運転時に、ユーザによって設定された抑制温度TBLに近づくように浴槽用湯温TBを低下させることができる。従って、ユーザが違和感を覚えてしまう程度に浴槽用湯温TBを低下させてしまうことがない。
また、本実施形態の貯湯式給湯装置10によれば、図4からも明らかなように、風呂熱回収運転の終了後、再びユーザが浴槽50内へ入浴する迄は、抑制時自動保温運転を実行する。これによれば、浴槽用湯温TBを不必要に低下させることがなく、次にユーザが浴槽50へ入浴した際に、速やかに浴槽用湯温TBを上昇させることができる。
また、本実施形態の貯湯式給湯装置10によれば、温度抑制運転スイッチ85を備えているので、ユーザの好みに応じて温度抑制運転の実行を禁止して、ユーザが浴槽50から出浴した際に、通常時自動保温運転を実行して、浴槽用湯温TBをユーザの所望の目標温度TBOに保温しておくこともできる。
また、本実施形態の貯湯式給湯装置10によれば、自動保温スイッチ84が投入され、かつ、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が許可されている際の湯張り運転時には、抑制温度TBLに調整された湯が浴槽50内に貯められる。従って、湯張り後初めて入浴するユーザの身体的負担を軽減することもできる。
また、本実施形態の貯湯式給湯装置10によれば、自動保温スイッチ84が投入され、かつ、温度抑制運転スイッチ85によって温度抑制運転の実行が許可されている際の湯張り運転の終了後、初めてユーザが入浴する迄は、抑制時自動保温運転を実行する。従って、湯張り後初めて入浴するユーザが違和感を覚えてしまう程度に浴槽用湯温TBを低下させてしまうことがない。
(第2実施形態)
本実施形態では、図5のフローチャートに示すように、第1実施形態に対して、温度抑制運転時の制御態様を変更した例を説明する。具体的には、本実施形態の温度抑制運転では、ステップS10にて実行される風呂熱回収運転の実行後に、ステップS100へ進み足し湯運転を実行する。
足し湯運転では、水位センサ72の検出信号を読み込み、浴槽50内の浴槽用湯の量WLが基準湯量KWLより少なくなっている場合には、量WLが基準湯量KWLとなるように、浴槽50内に浴槽用湯を追加する。浴槽50内に浴槽用湯を追加する際には、湯張り運転時と同様に、制御装置70が、浴槽用開閉弁65を開くとともに、温度調整弁64aおよび浴槽用温度調整弁64bの作動を制御する。
さらに、足し湯運転では、浴槽50内に供給される湯が抑制温度TBLとなるように、浴槽用温度調整弁64bの作動が制御される。その他の作動および構成は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の貯湯式給湯装置10によれば、第1実施形態と同様の効果が得られるだけでなく、ユーザが浴槽50内から出浴した後に、次のユーザが浴槽50内へ入浴する際に、浴槽用湯の量WLが少なくなっていることを防止できる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、加熱手段としてヒートポンプサイクル20を採用した例を説明したが、加熱手段はこれに限定されない。例えば、燃料を燃焼させて給湯水を加熱するボイラー等を採用してもよい。
(2)上述の実施形態では、入出浴検出手段として、赤外線センサ71を採用した例を説明したが、入出浴検出手段はこれに限定されない。例えば、水位センサ72を採用してもよいし、赤外線センサ71と水位センサ72の双方の検出信号からユーザの入出浴を検出するようにしてもよい。
(3)上述の実施形態では、浴槽用熱交換手段として、浴槽用熱交換器40を採用した例を説明したが、浴槽用熱交換手段はこれに限定されない。
例えば、浴槽用熱交換手段を2つの熱交換器で構成し、一方の熱交換器を、専ら貯湯タンク30のうち上方側の高温側の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させる追い炊き専用熱交換器とし、他方の熱交換器を、専ら貯湯タンク30のうち下方側の高温側の給湯水と浴槽用湯とを熱交換させる熱回収専用熱交換器としてもよい。
(4)上述の実施形態では、抑制温度設定手段として、抑制温度TBLを設定する抑制温度設定スイッチ87を採用した例を説明したが、抑制温度設定手段として、目標温度TBOと抑制温度TBLとの差分を入力するスイッチを採用してもよい。
(5)上述の実施形態では、禁止要求手段として、温度抑制運転スイッチ85を採用した例を説明したが、この禁止要求手段を廃止してもよい。
さらに、制御装置70のカレンダー機能(日付管理機能)に基づいて、例えば、冬季には温度抑制運転の実行を許可し、他の季節帯には温度抑制運転の実行を禁止するようにしてもよい。また、外気温や脱衣所の温度が予め定めた基準温度よりも低くなっている際には温度抑制運転の実行を許可するようにしてもよい。
(6)上述の実施形態では、給湯水流路切替手段として、三方弁62を採用した例を説明したが、給湯水流路切替手段はこれに限定されない。沸上運転時における給湯水流路、追い炊き運転時における給湯水流路、および風呂熱介す湯運転時における給湯水流路等を適切に切替可能であれば、複数の開閉弁(電磁弁)等を組み合わせて給湯水流路切替手段を構成してもよい。
10 貯湯式給湯装置
20 ヒートポンプサイクル(加熱手段)
30 貯湯タンク(貯湯手段)
40 浴槽用熱交換器(浴槽用熱交換手段)
50 浴槽
71 赤外線センサ(入出浴検出手段)

Claims (8)

  1. 加熱手段(20)によって加熱された給湯水を貯湯する貯湯手段(30)と、
    前記貯湯手段(30)に貯湯された前記給湯水と浴槽(50)内に貯められた浴槽用湯とを熱交換させる浴槽用熱交換手段(40)と、
    ユーザの前記浴槽(50)内への入浴および前記浴槽(50)内からの出浴を検出する入出浴検出手段(71)と、を備え、
    前記入出浴検出手段(71)によって前記浴槽(50)内からの出浴が検出された際には、前記浴槽用熱交換手段(40)にて前記貯湯手段(30)内の給湯水のうち前記浴槽用湯よりも低温の給湯水と前記浴槽用湯とを熱交換させることによって、前記浴槽用湯の温度(TB)を低下させる風呂熱回収運転を実行し、
    前記風呂熱回収運転の実行開始後、前記入出浴検出手段(71)によって前記浴槽(50)内への入浴が検出された際には、前記浴槽用熱交換手段(40)にて前記貯湯手段(30)内の給湯水のうち前記浴槽用湯よりも高温の給湯水と前記浴槽用湯とを熱交換させることによって、前記浴槽用湯の温度(TB)を上昇させる追い炊き運転を実行することを特徴とする貯湯式給湯装置。
  2. ユーザの操作によって、前記浴槽用湯の目標温度(TBO)を設定する目標温度設定手段(85)を備え、
    前記風呂熱回収運転では、前記目標温度(TBO)よりも低い値に設定された抑制温度(TBL)に近づくように前記浴槽用湯の温度(TB)を低下させ、
    前記追い炊き運転では、前記目標温度(TBO)以上となるように前記浴槽用湯の温度(TB)を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯装置。
  3. ユーザの操作によって、前記抑制温度(TBL)を設定する抑制温度設定手段(87)を備えることを特徴とする請求項2に記載の貯湯式給湯装置。
  4. 前記風呂熱回収運転の終了後、前記入出浴検出手段(71)によって前記浴槽(50)内へ入浴が検出される迄は、前記浴槽用湯の温度(TB)を前記抑制温度(TBL)に保つ抑制時自動保温運転を実行することを特徴とする請求項2または3に記載の貯湯式給湯装置。
  5. さらに、前記浴槽(50)内の浴槽用湯の量を検出する湯量検出手段(72)と、
    前記浴槽(50)内に供給される湯の温度を調整する浴槽用湯温調整手段(64b)と、を備え、
    前記風呂熱回収運転の実行後、前記湯量検出手段(72)によって検出された浴槽用湯の量(WL)が予め定めた基準湯量(KWL)以下となっている際には、前記浴槽用湯温調整手段(64b)にて前記抑制温度(TBL)に調整された湯が、前記浴槽(50)内に供給されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の貯湯式給湯装置。
  6. ユーザの操作によって、前記浴槽用湯の目標温度(TBO)を設定する目標温度設定手段(85)と、
    ユーザの操作によって、前記風呂熱回収運転の実行を禁止する禁止要求手段(85)と、を備え、
    前記禁止要求手段(85)によって前記風呂熱回収運転の実行が禁止されている際に、前記入出浴検出手段(71)によって前記浴槽(50)内からの出浴が検出された際には、前記浴槽用湯の温度(TB)を前記目標温度(TBO)に保つ通常時自動保温運転を実行することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の貯湯式給湯装置。
  7. ユーザの操作によって、前記浴槽用湯の目標温度(TBO)を設定する目標温度設定手段(85)と、
    前記貯湯手段(30)から流出した湯を前記浴槽(50)内へ流入させる湯張り運転時には、前記目標温度(TBO)よりも低い値に設定された抑制温度(TBL)に近づくように前記浴槽用湯の温度(TB)を調整し、
    前記湯張り運転の終了後、前記入出浴検出手段(71)によって初めて前記浴槽(50)内への入浴が検出された際には、前記目標温度(TBO)以上となるように前記追い炊き運転を実行することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の貯湯式給湯装置。
  8. 前記湯張り運転の終了後、前記入出浴検出手段(71)によって初めて前記浴槽(50)内への入浴が検出される迄は、前記浴槽用湯の温度(TB)を前記抑制温度(TBL)に保つ抑制時自動保温運転を実行することを特徴とする請求項7に記載の貯湯式給湯装置。
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