JP2018084383A - 給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】湯張りと保温を行うふろ自動運転において安全性と快適性を両立可能な給湯システムを提供すること。【解決手段】湯水を加熱する給湯器と、浴槽と、前記給湯器と前記浴槽を接続すると共に前記浴槽に湯張りし且つこの湯張りされた湯水を循環するための循環通路と、前記給湯器に対する操作を行う操作手段と、前記浴槽内の人を検知する人検知手段を備えた給湯システムにおいて、前記浴槽の湯張り時に、浴槽目標温度より設定温度だけ低い初期湯張り温度に湯張りし、前記人検知手段により前記浴槽内の人を検知しない場合には、前記浴槽の湯水を前記初期湯張り温度で保温し、前記人検知手段により前記浴槽内の人を検知した場合には、設定遅延時間経過後に前記浴槽の湯水を前記浴槽目標温度に加熱し、前記設定遅延時間は、前記初期湯張り温度に応じて設定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、設定された浴槽目標温度よりも低温で湯張りを行い、その後の人の入浴を検知すると、設定された遅延時間の経過後に浴槽の湯水を浴槽目標温度に加熱する給湯システムに関する。
従来から、給湯システムに備えられた操作手段の操作により設定された湯量と湯温で湯張り運転とその後の保温運転を自動実行するように構成された給湯システムが広く使用されている。給湯システムが湯量と湯温を制御するので、入浴の準備が簡単であり、快適な入浴をすることができる。
このような給湯システムとして、例えば特許文献1の自動風呂装置が知られている。この自動風呂装置は、人が入浴するまで予め設定された湯温(浴槽目標温度)より2〜3℃低い温度で保温運転を行い、人の入浴を検知すると、所定時間(例えば3〜5分)経過後に浴槽の湯水を浴槽目標温度に加熱する。この構成により、特に冬季において冷えた体が浴槽の湯水を熱く感じる程度を軽減し、体が湯水の温度に慣れてきたら浴槽目標温度まで温度を上げてぬるく感じないようにしている。
ところで、入浴中の事故が冬季に多く発生し、特に高齢者の入浴事故が年々増加している。例えば、厚生労働省の平成24・25年の調査「入浴関連事故の実態把握及び予防対策に関する研究」によれば、入浴事故の死亡者数は全国で年間約19,000人と推計され、今後も社会の高齢化の進展と共に増加すると予測される。
入浴事故の要因として、主にのぼせとヒートショック等による血圧変動が考えられている。この血圧変動は、入浴直後の温熱刺激により交感神経が亢進し、皮膚血管が収縮することで血圧が一時的に上昇した後、体が温まることにより収縮した血管が拡張することで血圧が低下する現象である。特に冬季は気温が低いため、入浴前に皮膚血管が収縮した状態になり、入浴直後にさらに皮膚血管が収縮するので、血圧の変動が大きくなり易い。
一方、入浴時の水圧により下肢や腹部の血液が上半身側に押し上げられて血圧が上昇する。このとき浴槽内で急に立ち上がることにより血圧が急に下がって脳虚血状態となり、一過性の意識障害を起こすことがある。このような血圧変動は、高齢者においては脳疾患や心臓疾患等の引き金となる場合もある。
特公平7−81735号公報
このような入浴時の血圧変動を抑えて入浴事故を防ぐためには、特許文献1の発明では人が入浴していないときの浴槽温度や入浴検知後の所定時間をどのように設定すれば入浴時の血圧変動を抑制することができるか不明である。従って、特許文献1の発明では、これらの設定によっては却って血圧変動を大きくしてしまう虞があり、また、快適性を損なう虞もあるため、入浴の安全性と快適性を両立することが困難である。
そこで本出願人は、入浴実験を行って入浴と血圧変動の関係を突き止め、この関係に基づいて温度制御を行う給湯システムを発明した。本発明の目的は、湯張りと保温を行うふろ自動運転において安全性と快適性を両立可能な給湯システムを提供することである。
第1の発明は、湯水を加熱する給湯器と、浴槽と、前記給湯器と前記浴槽を接続すると共に前記浴槽に湯張りし且つこの湯張りされた湯水を循環するための循環通路と、前記給湯器に対する操作を行う操作手段と、前記浴槽内の人を検知する人検知手段を備えた給湯システムにおいて、前記浴槽の湯張り時に、浴槽目標温度より設定温度だけ低い初期湯張り温度で湯張りし、前記人検知手段により前記浴槽内の人を検知しない場合には、前記浴槽の湯水を前記初期湯張り温度に保温し、前記人検知手段により前記浴槽内の人を検知した場合には、設定遅延時間経過後に前記浴槽の湯水を前記浴槽目標温度に加熱し、前記設定遅延時間は、前記初期湯張り温度に応じて設定されていることを特徴としている。
上記構成によれば、入浴開始時の浴槽の湯水温度が浴槽目標温度より設定温度だけ低い初期湯張り温度であるため、入浴時の血圧変動を抑えることができるので安全性を確保できる。また、入浴開始から初期湯張り温度に応じた設定遅延時間が経過した後、浴槽の湯水が浴槽目標温度に加熱されることにより、速やかに入浴者が設定した湯温での入浴が可能なので快適性を確保できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記設定遅延時間は、前記初期湯張り温度が高いほど長くなるように設定されていることを特徴としている。
上記構成によれば、初期湯張り温度に応じて設定遅延時間が設定されていることにより、血圧変動が大きくならないので安全性を確保できる。さらに、初期湯張り温度が低いほど浴槽目標温度に加熱するタイミングが早くなるので、快適性を一層向上させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記設定温度は、前記操作手段の操作により変更可能であることを特徴としている。
上記構成によれば、入浴開始時の初期湯張り温度を入浴者が必要に応じて設定できるので、快適性を向上させることできる。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれかにおいて、前記給湯システムは、浴室温度検知手段を備え、前記浴室温度検知手段により検知された浴室温度が所定の基準浴室温度以上の場合に前記設定遅延時間が短くなるように変更されることを特徴としている。
上記構成によれば、浴室温度が基準浴室温度以上に暖かい場合には、設定遅延時間を短縮しても安全性を確保できると共に、設定遅延時間の短縮により快適性を一層向上させることができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれかにおいて、前記給湯システムは、外気温度検知手段を備え、前記外気温度検知手段により検知された外気温度が所定の基準外気温度以上の場合に前記設定遅延時間が短くなるように変更されることを特徴としている。
上記構成によれば、外気温度が基準外気温度以上に暖かい場合には、設定遅延時間を短縮しても安全性を確保できると共に、設定遅延時間の短縮により快適性を一層向上させることができる。
第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれかにおいて、前記人検知手段は、浴槽水位検知手段であり、前記初期湯張り温度の湯張り状態における前記浴槽水位検知手段により検知された浴槽水位が所定の基準水位以下の場合に前記設定遅延時間が短くなるように変更されることを特徴としている。
上記構成によれば、湯張り状態の浴槽水位が基準水位以下の場合には、設定遅延時間を短縮しても安全性を確保できると共に、設定遅延時間の短縮により快適性を一層向上させることができる。
本発明によれば、湯張りと保温を行うふろ自動運転において安全性と快適性を両立可能な給湯システムを提供することができる。
本発明の給湯システムの概略図である。 給湯システムの操作手段の操作ボタンを示す図である。 実施例に係るふろ自動運転の浴槽の湯水の温度制御を示す図である。 初期湯張り温度に対応する遅延時間を示す図である。 実施例に係るふろ自動運転制御のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
最初に、本発明の給湯システム1の全体構成について、図1に基づいて説明する。
給湯システム1は、給湯器2と浴槽3を有し、給湯器2と浴槽3が循環通路4により接続されている。また、給湯システム1は、給湯器2に対する操作を行う操作手段(リモコン5)と、浴槽3内の人を検知する人検知手段(水位センサ6)を備えている。浴槽3が設置された浴室には、浴室温度検知手段(浴室温度センサ7)が設けられている。
給湯器2は、バーナ8における燃料ガスの燃焼熱を利用して湯水を加熱するガス給湯器であり、給湯熱交換器9と追焚熱交換器10と、給湯熱交換器9において上水を加熱する給湯通路11と、追焚熱交換器10において浴槽3の湯水を加熱する追焚通路12等を備えている。追焚通路12には、追焚熱交換器10より上流側に循環ポンプ13が介装され、給湯通路11から分岐された湯張り通路14が循環ポンプ13を介して追焚通路12に接続されている。
追焚通路12には、循環ポンプ13の上流側に水圧により浴槽3の水位(浴槽水位)を検知するための浴槽水位検知手段である水位センサ6が配設され、循環ポンプ13の下流側に浴槽3の湯水温度(浴槽温度)を検知する浴槽温度検知手段(浴槽温度センサ15)が配設されている。
また、給湯器2は、屋外の温度を検知する外気温度検知手段(外気温度センサ16)と給湯運転等を制御する制御手段17を備えている。リモコン5、水位センサ6、浴室温度センサ7、外気温度センサ16等は制御手段17と通信可能に接続され、リモコン5の操作や検知データに基づいて制御を行うように構成されている。
循環通路4は、追焚通路12の上流端に接続されたふろ戻り通路部4aと追焚通路12の下流端に接続されたふろ往き通路部4bで構成されている。循環ポンプ13を作動させて浴槽3の湯水をふろ戻り通路部4aから追焚熱交換器10に送って加熱し、加熱した湯水をふろ往き通路部4bから浴槽3に戻すことができる。また、給湯熱交換器9で加熱された湯水を湯張り通路14と追焚通路12を介して循環通路4から浴槽3に湯張りすることができる。
リモコン5は浴槽3が設置された浴室に配設され、入浴者の操作により追焚運転の実行や給湯温度の設定等を行うことができる。浴室以外の給湯使用する場所にリモコン5とは別のリモコンを備えていてもよい。尚、リモコン5は、浴室温度センサ7を備えていてもよく、追焚通路12に設けられた水位センサ6の代わりに超音波等により浴槽3の水位を検知可能な水位センサと、赤外線等により人を検知する人検知手段を備えていてもよい。
図2に示すように、リモコン5は、複数の操作スイッチ(以下、スイッチをSWと省略する)を有し、運転SW21、ふろ自動SW22、追焚SW23、給湯温度SW24、ふろ湯量SW25、ふろ温度SW26、表示部27等を有する。運転SW21は、燃焼待機状態と燃焼不能状態を切り換えるものであり、燃焼待機状態のときに制御手段17が制御する各種運転が行われる。
燃焼待機状態のときにふろ自動SW22の操作によりふろ自動運転が開始されると、浴槽3への湯張り運転と湯張り完了後の保温運転を行う。追焚SW23は、入浴者が浴槽温度を浴槽目標温度Tgに加熱するために追焚運転を行うためのものである。給湯温度SW24は給湯温度の設定を変更するために使用され、ふろ湯量SW25及びふろ温度SW26は、夫々浴槽湯水量及び浴槽温度の設定を変更するために使用される。尚、給湯温度SW24等は、誤操作防止のために通常はカバー28により覆われている。
次に、制御手段17によるふろ自動運転における浴槽温度の可変制御(以下、安心入浴と呼ぶ)について説明する。
ここで入浴とは、湯張りした浴槽3内に人が座って湯に浸かることである。また、実験で突き止めた入浴と血圧変動の関係は、下記(1)〜(3)である。
(1)血圧は入浴開始時から上昇して収縮期血圧の最高値となった後、徐々に低下する。
(2)浴槽温度が高いほど(1)の収縮期血圧の最高値が高くなる。
(3)(1)の収縮期血圧の最高値が高いほど収縮期血圧の最高値となるまでの時間が長くなる。
図3に示すように、安心入浴は上記(1)〜(3)の関係に基づいて、収縮期血圧の最高値を低くして血圧変動を小さくするために、入浴開始時の浴槽温度を浴槽目標温度Tgより設定温度Tdだけ低い初期湯張り温度Tsにしておく。初期湯張り温度Tsは、リモコン5の操作により浴槽目標温度Tgと設定温度Tdを夫々設定して定まる温度である。設定温度Tdは例えば1〜3℃の範囲で設定可能であり、浴槽目標温度Tgは例えば34〜48℃の範囲で設定可能である。
時刻t1で入浴を開始してから時刻t2までの間に収縮期血圧の最高値となった後血圧が低下し始める。この時間を設定遅延時間tcとして、入浴を開始してから設定遅延時間tcが経過したら、入浴者が望む温度で入浴することができるように浴槽温度を浴槽目標温度Tgにするために加熱を開始する。時刻t3で浴槽温度が浴槽目標温度Tgになったら加熱を終了する。設定遅延時間tcは、図4に示す初期湯張り温度Tsに対応する遅延時間twを演算して設定する。
入浴前の浴室温度や外気温度が所定の基準温度以上の場合、入浴前に寒さによる皮膚血管の収縮が起き難く血圧が上昇しないため入浴時の収縮期血圧の最高値が高くならないので、早く浴槽目標温度Tgでの入浴ができるように、浴室温度や外気温度に応じて設定遅延時間tcを短縮する。また、浴槽3の湯張りした水位が所定の基準水位以下の場合にも、水圧による血圧上昇が小さいため収縮期血圧の最高値が高くならないので、浴槽水位に応じて設定遅延時間tcを短縮する。
設定遅延時間tcは、遅延時間twと、浴室温度、外気温度、浴槽水位に基づいて、下記式(a)により演算して設定される。係数Ta、To、Wlは夫々浴室温度、外気温度、浴槽水位を反映する係数であり、これら係数を例えば0.5〜1の範囲の値に設定して演算する。
tc=tw×Ta×To×Wl …(a)
遅延時間twは、上記(1)〜(3)の関係を反映させて、初期湯張り温度Tsが高いほど長くしている。係数Ta、To、Wlは、夫々対応する浴室温度、外気温度、浴槽水位を夫々所定の基準浴室温度、基準外気温度、基準水位と比較して、所定の条件が成立した場合に遅延時間twを短縮するように値を設定する。基準浴室温度、基準外気温度、基準水位は、給湯システム1の構成や設置環境に応じて予め設定されている。
所定の条件として、例えば浴室温度が基準浴室温度(例えば20℃)以上であれば入浴前に血管収縮によって血圧が上昇しないため、入浴時の収縮期血圧の最高値が高くならないので遅延時間twを短縮し、基準浴室温度未満であれば係数Taを1として遅延時間twを短縮しない。同様に、外気温度が基準外気温度(例えば18℃)以上であれば遅延時間twを短縮し、基準外気温度未満であれば係数Toを1として遅延時間twを短縮しない。また、浴槽水位が基準水位(例えば25cm)以下の場合には水圧による血圧上昇が小さいため、入浴時の収縮期血圧の最高値が高くならないので遅延時間twを短縮し、基準水位より高い浴槽水位であれば係数Wlを1として遅延時間twを短縮しない。
遅延時間twの短縮は、係数Ta、To、Wlを上記範囲内で変更して行う。係数Taの値に応じて係数Toと係数Wlが採り得る値の範囲を制限してもよく、さらに係数Toの値に応じて係数Wlが採り得る値の範囲を制限してもよい。例えば、係数Taが0.5の場合に係数Toと係数Wlは夫々0.8〜1の範囲に制限され、このとき係数Toが0.8であれば係数Wlが0.9〜1の範囲に制限されて、遅延時間twを過度に短縮することを防ぐ。
また、遅延時間twの短縮は、検知した浴室温度と基準浴室温度との温度差、外気温度と基準外気温度との温度差、浴槽水位と基準水位との差に基づいて対応する係数Ta、To、Wlを決定するように構成してもよい。浴室温度、外気温度、浴槽水位の全てを反映させて遅延時間twを短縮してもよく、これらのうちの2つまたは1つを反映させて遅延時間twを短縮してもよい。
浴槽目標温度Tgは、リモコン5を操作して設定可能な浴槽温度である。安心入浴が設定されていない場合には、給湯器2に設けられた浴槽温度センサ15により検知される温度が浴槽目標温度Tgになるように保温運転が行われる。浴室温度と外気温度は、夫々浴室温度センサ7と外気温度センサ16により検知され、浴槽水位は、水位センサ6により検知される。湯張り状態で浴槽3に人が入ると水位が上昇するので、水位センサ6はこの水位上昇を利用して浴槽3内の人を検知する人検知手段として利用される。
次に、ふろ自動運転制御について図5に基づいて説明する。図中のSi(i=1,2…)はステップを表す。
最初にS1において、ふろ自動SW22の操作により、ふろ自動運転が開始される。ふろ自動運転は、浴槽3の湯張りとその後の保温を予め設定された保温時間(例えば4時間)行うものである。尚、保温時間はリモコン5の操作により適宜変更可能である。また、ふろ自動運転中にふろ自動SW22が操作された場合には、湯張りまたは保温を止めてふろ自動運転制御を終了する。
次にS2において、ふろ自動運転に安心入浴が設定されているか否か判定する。安心入浴が設定されており判定がYesの場合はS3に進み、安心入浴が設定されておらず判定がNoの場合はS15に進む。
S3において、初期湯張り温度Tsで浴槽3に湯張りを行う。ここでは例えば浴槽目標温度Tgを40℃、設定温度Tdを2℃に予め設定してあるものとして、初期湯張り温度Tsは38℃である。
次にS4において、浴室温度センサ7により浴室温度を検知する。次にS5において、外気温度センサ16により外気温度を検知する。次にS6において、水位センサ6により湯張り状態の浴槽水位を検知する。ここでは、例えば浴室温度が22℃、外気温度が20℃、浴槽水位が36cmと検知されたものとする。
次にS7において、S4〜S6で検知した浴室温度、外気温度、浴槽水位と、初期湯張り温度Tsに対応する遅延時間twに基づいて、設定遅延時間tcを上記式(a)により演算して設定する。ここでは初期湯張り温度Tsが38℃なので、遅延時間twは16秒である(図4参照)。また、浴室温度と外気温度が夫々基準浴室温度と基準外気温度より高いので、遅延時間twを短縮するため例えば係数Taを0.5、係数Toを0.8とし、浴槽水位が基準水位より高いので、浴槽水位による遅延時間twの短縮をせず、係数Wlを1とする。このとき設定遅延時間tcは6.4秒に設定される。
次にS8において、ふろ自動運転開始から保温時間が経過していないか判定する。保温時間が経過しておらず判定がNoの場合はS9に進む。保温時間が経過して判定がYesの場合はS18に進み、ふろ自動運転を終了する。
次にS9において、浴槽3内の人の有無を判定する。浴槽3内の人を検知して判定がYesの場合はS11に進む。浴槽3内に人を検知せず判定がNoの場合は、S10に進んで初期湯張り温度Tsの保温運転を行いS8に戻る。
次にS11において、S7で設定した設定遅延時間tcが経過したか否か判定する。設定遅延時間tcが経過するまでS11の判定を繰り返し、設定遅延時間tcが経過したらS12に進み、浴槽目標温度Tgに加熱する追焚運転を行ってS13に進む。
次にS13において、ふろ自動運転開始から保温時間が経過していないか判定する。保温時間が経過しておらず判定がNoの場合はS14に進む。保温時間が経過して判定がYesの場合はS18に進み、ふろ自動運転を終了する。
次にS14において、浴槽3内の人の有無を判定する。浴槽3内の人を検知して判定がYesの場合はS13に戻る。浴槽3内に人を検知せず判定がNoの場合は、S8に戻る。
一方、S2において安心入浴が設定されておらず判定がNoの場合、S15において浴槽目標温度Tgで湯張りを行った後、S16において、ふろ自動運転開始から保温時間が経過していないか判定する。保温時間が経過しておらず判定がNoの場合はS17に進み、浴槽目標温度Tgの保温運転を行ってS16に戻る。保温時間が経過して判定がYesの場合はS18に進んでふろ自動運転を終了する。
以上の説明のように、給湯システム1は、ふろ自動運転において安心入浴が設定されている場合に、入浴開始時の浴槽温度を浴槽目標温度Tgより設定温度Tdだけ低い初期湯張り温度Tsにする。これにより、入浴時の収縮期血圧の最高値を低く抑えることができるので安全性を確保できる。また、入浴開始から設定遅延時間tcが経過して収縮期血圧の最高値となった後に浴槽3の湯水が浴槽目標温度Tgに加熱される。これにより、予め設定した浴槽目標温度Tgでの入浴が可能なので快適性を確保することができる。
また、入浴時の湯温が高いほど入浴開始から収縮期血圧の最高値となるまでの時間が長くなることに対応させて、初期湯張り温度Tsに応じて設定遅延時間tcを設定する。これにより、収縮期血圧の最高値となった後の血圧が低下する状態で浴槽3の湯水を浴槽目標温度Tgに加熱することができるので、収縮期血圧の最高値が高くなるように加熱されることがなく安全性を確保することができる。さらに、初期湯張り温度Tsが低いほど浴槽目標温度Tgに加熱するタイミングが早くなるので、快適性を一層向上させることができる。その上、浴槽目標温度Tgと設定温度Tdを夫々変更して入浴開始時の初期湯張り温度Tsを設定できるので、入浴者が望む快適な入浴が可能である。
また、浴室温度が基準浴室温度以上に暖かい場合や外気温度が基準外気温度以上に暖かい場合には、皮膚血管が収縮し難く、入浴前に血圧が高い状態にならない。そのため、入浴時の収縮期血圧の最高値が高くならず、収縮期血圧の最高値となるまでの時間が短いので、設定遅延時間tcを短縮しても安全性を確保できると共に、設定遅延時間tcの短縮により入浴の快適性を一層向上させることができる。
また、湯張り状態の浴槽水位が基準水位以下の場合には、人が入浴しても浴槽水位が低く、水圧による血圧上昇が抑えられる。そのため収縮期血圧の最高値が高くならず、収縮期血圧の最高値となるまでの時間が短いので、設定遅延時間tcを短縮しても安全性を確保できると共に、設定遅延時間tcの短縮により入浴の快適性を一層向上させることができる。
入浴が終わって浴槽3に人を検知せず、初期湯張り温度Tsの保温運転をする際に、例えば注水して初期湯張り温度Tsに温度調節するように構成してもよい。このような構成であれば、次の入浴者の安全性確保に有利である。
その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 給湯システム
2 給湯器
3 浴槽
4 循環通路
5 リモコン(操作手段)
6 水位センサ(浴槽水位検知手段、人検知手段)
7 浴室温度センサ(浴室温度検知手段)
15 浴槽温度センサ(浴槽温度検知手段)
16 外気温度センサ(外気温度検知手段)
17 制御手段
22 ふろ自動SW
Td 設定温度
Tg 浴槽目標温度
Ts 初期湯張り温度
tc 設定遅延時間
tw 遅延時間

Claims (6)

  1. 湯水を加熱する給湯器と、浴槽と、前記給湯器と前記浴槽を接続すると共に前記浴槽に湯張りし且つこの湯張りされた湯水を循環するための循環通路と、前記給湯器に対する操作を行う操作手段と、前記浴槽内の人を検知する人検知手段を備えた給湯システムにおいて、
    前記浴槽の湯張り時に、浴槽目標温度より設定温度だけ低い初期湯張り温度で湯張りし、
    前記人検知手段により前記浴槽内の人を検知しない場合には、前記浴槽の湯水を前記初期湯張り温度に保温し、
    前記人検知手段により前記浴槽内の人を検知した場合には、設定遅延時間経過後に前記浴槽の湯水を前記浴槽目標温度に加熱し、
    前記設定遅延時間は、前記初期湯張り温度に応じて設定されていることを特徴とする給湯システム。
  2. 前記設定遅延時間は、前記初期湯張り温度が高いほど長くなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記設定温度は、前記操作手段の操作により変更可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯システム。
  4. 前記給湯システムは、浴室温度検知手段を備え、
    前記浴室温度検知手段により検知された浴室温度が所定の基準浴室温度以上の場合に前記設定遅延時間が短くなるように変更されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の給湯システム。
  5. 前記給湯システムは、外気温度検知手段を備え、
    前記外気温度検知手段により検知された外気温度が所定の基準外気温度以上の場合に前記設定遅延時間が短くなるように変更されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯システム。
  6. 前記人検知手段は、浴槽水位検知手段であり、
    前記初期湯張り温度の湯張り状態における前記浴槽水位検知手段により検知された浴槽水位が所定の基準水位以下の場合に前記設定遅延時間が短くなるように変更されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の給湯システム。
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