JP7354523B2 - 風呂給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽への湯張り動作および追い焚き動作が可能な風呂給湯装置に関する。
風呂給湯装置の一例として、特許文献1,2に記載のものがある。
これらの文献に記載された風呂給湯装置においては、浴槽への湯張りは、浴槽湯水目標温度よりも低い温度で行なって、その温度を維持し、かつその後に人が入浴すると、その時点から所定の遅延時間が経過したときに風呂追い焚きを開始し、浴槽の湯水を本来の浴槽湯水目標温度まで上昇させるようにしている。
このような構成によれば、たとえば冬季において身体が冷えた状態で人が入浴した際に、浴槽の湯水が熱く感じられる程度を少なくすることができる。また、その後に入浴者の身体が浴槽の湯水温度に慣れた段階で、浴槽の湯水温度が本来の浴槽湯水目標温度まで上昇するため、入浴者が浴槽の湯水をぬるく感じることを抑制することが可能である。入浴者が風呂追い焚きを開始させるためのスイッチ操作をわざわざ行なう必要はない。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地がある。
すなわち、前記従来技術においては、前記遅延時間が一定とされている。このため、本来ならば、人が入浴した時点から浴槽湯水目標温度に達するまでの時間が一定となるはずであるが、実際には、そうではない。
より具体的に説明すると、風呂給湯装置における追い焚き動作は、追い焚き用配管部を利用して行なわれるが、この追い焚き用配管部の長さは、風呂給湯装置の設置条件によって異なる。一方、追い焚き用配管部には、外気への放熱に起因し、浴槽の湯水よりも低温の湯水が存在しているが、この湯水の量は、追い焚き用配管部の長さが長いほど多くなる。ここで、前記遅延時間が経過して追い焚き動作が開始されると、追い焚き用配管部の低温の湯水は、浴槽に流入する。このため、追い焚き用配管部が長い場合には、短い場合よりも、浴槽の湯水温度の上昇開始時期は遅くなり、人が入浴を開始した際の湯水温度から浴槽湯水目標温度まで上昇する迄の時間が長くなる。これでは、入浴者が浴槽の湯水をぬるいと感じる時間も長くなってしまい、入浴の快適性が損なわれる虞がある。
一方、これを解消すべく、遅延時間を一律に短い時間に設定したのでは、入浴者が浴槽の湯水温度に慣れていない段階で湯水温度が早期に上昇することとなって、やはり入浴者の快適性が損なわれる虞がある。
特開2018-84383号公報 特開2019-7662号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、入浴時の快適性を従来よりも向上させることが可能な風呂給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供される風呂給湯装置は、浴槽への湯張りを可能とする湯水供給配管部と、前記浴槽に接続され、かつ前記浴槽の湯水を一定の経路で循環させながら加熱することにより前記浴槽の湯水の追い焚きを可能とする追い焚き用配管部と、前記浴槽への人の入浴を検知可能な入浴検知手段と、前記浴槽への湯張りを浴槽湯水目標温度よりも低い温度で行ない、かつ前記浴槽の湯張り後において、前記浴槽に人が入浴したことを前記入浴検知手段を介して検知された場合には、その時点から所定の遅延時間が経過した際に追い焚きを開始し、前記浴槽の湯水温度を前記浴槽湯水目標温度まで上昇させる制御を実行する制御手段と、を備えている、風呂給湯装置であって、前記遅延時間の長さを変更設定可能な遅延時間変更設定手段を、さらに備えており、前記遅延時間変更設定手段は、前記制御手段、または前記制御手段に通信接続されたリモコンもしくはリモコン以外の通信機器に具備された操作部であり、前記操作部においては、前記追い焚き用配管部の長さに関連するデータを設定入力可能とされており、前記制御手段は、前記データにおいて、前記追い焚き用配管部の長さが短い場合よりも長い場合の方が、前記遅延時間を短時間に設定する制御を行なう構成とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、遅延時間変更設定手段を利用し、遅延時間を次のように設定することが可能である。すなわち、追い焚き用配管部の長さが短く、人が入浴を開始してから浴槽の湯水温度が浴槽湯水目標温度に達するまでの時間が短い場合には、遅延時間を長くする。これとは反対に、追い焚き用配管部の長さが長く、人が入浴を開始してから浴槽の湯水温度が浴槽湯水目標温度に達するまでの時間が長い場合には、遅延時間を短くする。このような設定を行なうことにより、追い焚き用配管部の長短には関係なく、人が入浴を開始してから浴槽の湯水が浴槽湯水目標温度に達するまでの時間を一定化し、この時間の最適化を図ることが可能となる。その結果、人が入浴を開始してから浴槽の湯水が浴槽湯水目標温度に達するまでの時間が過度に長く、湯水がぬるい状態が長時間にわたって継続することや、人が入浴を開始してからその湯水に慣れていない段階で浴槽の湯水が即座に浴槽湯水目標温度に達することなどを解消し、従来よりも快適な入浴が可能となる。
またこのような構成によれば、風呂給湯装置の設置業者やユーザなどが、前記操作部を操作することにより、遅延時間を容易かつ的確に設定することができる。
さらにこのような構成によれば、風呂給湯装置の設置業者やユーザなどが前記操作部を操作し、追い焚き用配管部の長さに関連するデータを設定入力すれば、制御手段の制御により、追い焚き用配管部の長さに応じてそれに適した遅延時間が設定されることとなる。前記設置業者やユーザなどは、遅延時間を直接設定する必要はなく、データの設定入力操作を判りやすく、かつ容易なものとすることができる。
本発明の第2の側面により提供される風呂給湯装置は、浴槽への湯張りを可能とする湯水供給配管部と、前記浴槽に接続され、かつ前記浴槽の湯水を一定の経路で循環させながら加熱することにより前記浴槽の湯水の追い焚きを可能とする追い焚き用配管部と、前記浴槽への人の入浴を検知可能な入浴検知手段と、前記浴槽への湯張りを浴槽湯水目標温度よりも低い温度で行ない、かつ前記浴槽の湯張り後において、前記浴槽に人が入浴したことを前記入浴検知手段を介して検知された場合には、その時点から所定の遅延時間が経過した際に追い焚きを開始し、前記浴槽の湯水温度を前記浴槽湯水目標温度まで上昇させる制御を実行する制御手段と、を備えている、風呂給湯装置であって、前記遅延時間の長さを変更設定可能な遅延時間変更設定手段を、さらに備えており、前記制御手段は、前記追い焚き用配管部の長さに関連するデータを取得可能とされ、かつこのデータにおいて、前記追い焚き用配管部の長さが短い場合よりも長い場合の方が、前記遅延時間を短時間に設定する制御を行なう構成とされており、前記制御手段が、前記遅延時間変更設定手段であることを特徴としている
このような構成によれば、制御手段の制御により遅延時間が追い焚き用配管部の長さに適切に対応した時間に設定される。風呂給湯装置の設置業者やユーザなどが遅延時間の変更設定操作を行なう必要はなく、便利である。
本発明において、好ましくは、前記追い焚き用配管部の湯水温度、外気温、または前記
風呂給湯装置への入水温度のいずれかを検知するための温度センサを、さらに備えており、前記制御手段は、前記温度センサを利用して検知される温度が低いほど、前記遅延時間を短時間とする補正を行なう構成とされている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、浴槽への湯張り後に人が入浴し、追い焚きが開始された場合、追い焚き用配管部の湯水温度が低いほど、浴槽の湯水が浴槽湯水目標温度に達するまでの時間は長くなる。これに対し、前記構成によれば、追い焚き用配管部の湯水温度が低いほど、遅延時間は短時間とされるため、追い焚き用配管部の湯水温度が低いことに起因して、浴槽の湯水が浴槽湯水目標温度に達するまでの時間が長くなって、入浴者が浴槽の湯水をぬるく感じる時間が長くなることが回避される。なお、外気温、および風呂給湯装置への入水温度は、追い焚き用配管部の湯水温度と密接に関連しており、外気温および前記入水温度が低い場合には、追い焚き用配管部の湯水温度も低いと考えられるため、追い焚き用配管部の湯水温度に代えて、それらの温度に基づいて制御を行なった場合であっても、前記したのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る風呂給湯装置の一例を示す概略説明図である。 図1の風呂給湯装置で実行される動作処理手順の一例を示すフローチャートである。 図1の風呂給湯装置で実行される動作処理の一例を示すタイムチャートである。 図1の風呂給湯装置で実行される動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。 図1の風呂給湯装置で実行される動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す風呂給湯装置WHは、外装ケース90内に後述する各機器が収容された給湯装置本体部9、ならびに浴室および台所のリモコン7A,7Bを備えている。
この風呂給湯装置WHは、たとえば瞬間式ガス給湯装置であり、浴槽1への湯張り機能、風呂追い焚き機能、給湯栓22などへの一般給湯機能を備えている。
一般給湯は、入水口20から内部入水路2Aに流入した湯水が熱交換器30に送られてバーナ31により加熱され、かつこの加熱された湯水が内部出湯路2Bおよび一般給湯用出湯路2Dを流通して給湯栓22に供給される態様で行なわれる。
浴槽1への湯張り動作は、湯水供給配管部2を介して行なわれる。湯水供給配管部2は、内部入水路2A、内部出湯路2B、風呂給湯用出湯路2C、および追い焚き用配管部5から構成されている。風呂給湯用出湯路2Cに設けられた開閉弁V1が開状態とされることにより、熱交換器30によって加熱された湯水が、内部出湯路2Bおよび風呂給湯用出湯路2Cから追い焚き用配管部5に流れ込み、浴槽1に供給される。
追い焚き用配管部5は、浴槽1のアダプタ10に接続された外部配管5a,5bに、風呂給湯装置WHの内部配管5c,5dおよび風呂追い焚き用の熱交換器33が接続された構成である。
風呂追い焚き動作は、追い焚き用配管部5に設けられている循環ポンプP1が駆動オンとされ、浴槽1の湯水が追い焚き用配管部5を介して熱交換器33に送り込まれてバーナ34により加熱されてから浴槽1に戻される態様で行なわれる。
制御部7は、本発明でいう制御手段の一例に相当し、マイクロコンピュータを用いて構成されている。制御部7は、この制御部7に通信接続された浴室および台所のリモコン7A,7Bのスイッチ操作、およびこの制御部7のメモリに予め記憶された制御プログラムなどに基づき、風呂給湯装置WHの各部の動作制御やデータ処理を実行する。この制御部7には、複数のディップスイッチなどを備えた操作部70が設けられている。
浴室および台所のリモコン7A,7Bは、複数の操作スイッチを有する操作部72、画像表示が可能な表示部73などを備えている。操作部72の操作により、浴槽1への自動湯張りを開始させたり、あるいは入浴時における浴槽1の湯水温度(浴槽湯水目標温度Tg)を変更設定可能である。
リモコン7A,7Bの操作部72、および制御部7の操作部70の少なくとも一方は、本発明でいう「遅延時間変更設定手段」の一例に相当し、追い焚き用配管部5の長さに関連するデータを制御部7のメモリに設定入力可能とされている。追い焚き用配管部5の長さ、とくに外部配管5a,5bの長さは、一律ではなく、風呂給湯装置WHの設置条件によって異なったものとなる。
追い焚き用配管部5の長さに関連するデータの設定入力は、たとえば風呂給湯装置WHの設置業者やユーザなどが、操作部72または70を操作し、追い焚き用配管部5の長さの概略値(たとえば、4mなどの数値)を、リモコン7A,7B,または制御部7に入力することにより行なわれる。
また、これに代えて、または加えて、たとえば操作部72または70に、追い焚き用配管部5の長さが、「短め」,「標準」,「長め」の3種類のいずれに該当するかを設定するためのディップスイッチなどの操作スイッチを具備させておき、この操作スイッチを操作することにより、追い焚き用配管部5の長さを、数値を用いることなく概略的に入力させる構成とすることもできる。
制御部7は、前記データに基づき、後述するような制御を実行する。
追い焚き用配管部5には、この追い焚き用配管部5の湯水温度を検知可能な温度センサSa、および追い焚き用配管部5内の水圧を検知して浴槽1の水位を判断するための水位センサSbが設けられており、これら両センサSa,Sbから出力される信号は制御部7によって受信される。浴槽1に人が入浴すると、浴槽1の水位が上昇するが、この水位の変化に基づき、制御部7においては前記入浴がなされた旨が察知される。水位センサSbは、本発明でいう「入浴検知手段」の一例に相当する。
次に、前記した風呂給湯装置WHにおける動作処理手順の一例について、図2に示すフローチャート、および図3に示すタイムチャートを参照して説明する。併せて、作用について説明する。
まず、リモコン7A,7Bのいずれかの操作部72の自動湯張りスイッチが操作されると、浴槽1への湯張りが実行される(S1:YES,S2)。ただし、この湯張りは、浴槽湯水目標温度Tgよりも所定温度(たとえば、2~3℃)だけ低温の初期湯張り温度Tsでなされる。これは、その後に身体が冷えた人が入浴した際に、浴槽1の湯水を熱く感じることを抑制する効果をもたらせる。
前記した浴槽1への湯張り後において、浴槽1に人が入浴した旨が検知される迄の期間は、浴槽1の湯水温度を初期湯張り温度Tsに維持するための制御が実行される(S3:
NO,S7)。この制御は、浴槽1の湯水温度が初期湯張り温度Tsよりも所定温度以上に下がると、初期湯張り温度Tsに復帰するまで追い焚きを行なう制御である。
浴槽1への湯張り後において、浴槽1に人が入浴し、浴槽1の水位が変化すると、その旨が水位センサSbを利用して制御部7において検知される。このようにして浴槽1に人が入浴したことが検知されると、制御部7においては、操作部72または70を利用して予め設定された追い焚き用配管部5の長さに関連するデータを参照し、遅延時間Tdを決定する(S3:YES,S4)。この遅延時間Tdは、浴槽1に人が入浴した旨が検知された時点から追い焚き動作が開始される迄の時間である。
図3を参照して以上の点を説明すると、同図の時刻t0は、浴槽1への湯張り完了時であり、湯水温度は、初期湯張り温度Tsである。時刻t1に、浴槽1への人の入浴があった場合、たとえばこの時刻t1から遅延時間Tdだけ経過した時刻t2に、浴槽1の湯水温度を浴槽湯水目標温度Tgにするための追い焚きが開始される。
ここで、制御部7は、遅延時間Tdを決定する場合、追い焚き用配管部5の長さが長いほど、遅延時間Tdは短くされる。
具体例を挙げると、遅延時間Tdは、追い焚き用配管部5の長さが所定の標準長さである場合には、図3の遅延時間Td(Td1)が設定され、時刻t2に追い焚きが開始され、時刻t3に湯水温度は浴槽湯水目標温度Tgに達する(図3の実線L1を参照)。これに対し、追い焚き用配管部5の長さが、長めである場合には、遅延時間Td1よりも短い遅延時間Td2(Td)が設定され、時刻t2’に追い焚きが開始される。追い焚き用配管部5の長さが短めである場合には、遅延時間Td1よりも長い遅延時間Td3(Td)が設定され、時刻t2”に追い焚きが開始される。
なお、本発明においては、遅延時間Tdは前記したような3段階に限定されず、2段階、あるいはそれ以上の多段階としてもよい。さらには、遅延時間Tdを無段階で変更設定できるようにしてもよい。
前記のようにして遅延時間Tdを決定した後には、この遅延時間Tdが経過した時点で、追い焚きが開始され、浴槽1の湯水は、浴槽湯水目標温度Tgに設定される(S5:YES,S6)。
追い焚き用配管部5には、浴槽1の湯水温度よりも低温の湯水が存在しており、追い焚き用配管部5の長さが長いほど、そのような湯水の量は多くなる。このため、浴槽1の湯水温度が初期湯張り温度Tsにある状態から追い焚きを開始した場合、追い焚き用配管部5の長さが長いほど、浴槽1の湯水温度が浴槽湯水目標温度Tgに達するまでの時間は長くなる。
これに対し、本実施形態によれば、追い焚き用配管部5が長い場合には、短い遅延時間Td2が設定され、追い焚きが早期に開始される。このため、浴槽1の湯水温度が浴槽湯水目標温度Tgに達する時刻は、追い焚き用配管部5の長さが標準である場合の時刻t3と比較して、遅くならないようにし、略一致させることができる(図3の一点鎖線L2を参照)。したがって、浴槽1への入浴後に、浴槽1の湯水温度が初期湯張り温度Tsのままの状態が過度に長くならないようにし、入浴者が浴槽1の湯水をぬるいと感じる時間が長くならないようにし、快適な入浴が可能となる。
また、追い焚き用配管部5が短く、浴槽1の湯水を短時間で浴槽湯水目標温度Tgまで上昇させ得る場合には、長い遅延時間Td3が設定され、追い焚き開始時期が遅くなる。このため、浴槽1の湯水温度が浴槽湯水目標温度Tgに達する時刻が、前記した時刻t3と比較して早くならないようにし、略一致させることができる(図3の破線L3を参照)
。したがって、入浴者が浴槽1の湯水温度に慣れていない段階で、湯水温度が早期に浴槽湯水目標温度Tgに達することは回避され、快適な入浴が可能となる。
風呂給湯装置WHにおいては、図4のフローチャートに示すような動作処理をさらに行なわせる構成とすることもできる。
すなわち、図4に示す動作処理は、図2に示した動作処理と比較すると、ステップS4aが追加されており、これ以外は、図2に示した動作処理と同様である(同一または類似の動作処理には、図2と同一のステップ番号を付している)。
図4の動作処理においては、遅延時間Tdを決定した後において、温度センサSaによる検知温度、つまり追い焚き用配管部5の湯水温度に応じて遅延時間Tdを補正している(S4a)。この遅延時間Tdの補正は、前記温度が低いほど遅延時間Tdを短くするようになされる。
追い焚き用配管部5の湯水温度が低いほど、浴槽1の湯水を初期湯張り温度Tsから浴槽湯水目標温度Tgまで上昇させるための時間は長くなる。これに対し、遅延時間Tdについて、前記した補正がなされると、追い焚き用配管部5の湯水温度が低いほど遅延時間Tdは短くなり、浴槽1の湯水温度を浴槽湯水目標温度Tgにするための追い焚きが早期に開始される。したがって、入浴者が浴槽1の湯水をぬるいと感じる時間が長くなるなどの不具合を一層適切に防止することができる。
前記した遅延時間Tdの補正は、追い焚き用配管部5の湯水温度に基づいてなされているが、これに代えて、たとえば外気温、または風呂給湯装置WHへの入水温度に基づいてなされる構成とすることもできる。外気温および風呂給湯装置WHへの入水温度のそれぞれと、追い焚き用配管部5の湯水温度とは相関関係が強く、外気温および前記入水温度が低い場合には、追い焚き用配管部5の湯水温度も低いのが通例であるため、外気温および前記入水温度に基づいた場合であっても適切な補正が可能である。
風呂給湯装置WHにおいては、操作部72または70を操作することにより、追い焚き用配管部5の長さに関連するデータをリモコン7A,7Bまたは制御部7に設定する構成とされているが、本発明はこれに限定されない。
本発明においては、制御部7の制御により、追い焚き用配管部5の長さに関連するデータを制御部7が取得する構成とすることもできる。その具体例を、図5に示す。
図5に示す動作処理においては、まず浴槽1に適当な温度の湯水が張られ、浴槽1の湯水と追い焚き用配管部5の湯水との間に温度差が生じている状態で、循環ポンプP1を駆動オンとする(S11)。すると、その浴槽1の湯水が追い焚き用配管部5に流れ込み、この湯水が温度センサSaの位置に到達した時点で、温度センサSaによる検知温度は浴槽1の湯水温度となり、これが検知される。制御部7においては、循環ポンプP1の駆動オンの時期から前記した検知がなされるまでの時間を計測する(S12)。追い焚き用配管部5の長さが長いほど、前記した計測時間は長くなる。この計測時間のデータは、追い焚き用配管部5の長さを直接示すものではないが、追い焚き用配管部5の長さに対応しており、本発明でいう「追い焚き用配管部の長さに関連するデータ」に相当する。
追い焚き用配管部5の長さが長いほど、前記した計測時間は長くなる。これに対し、制御部7は、前記した計測時間が長いほど、遅延時間Tdを短い時間に設定する(S13)。
このような動作処理によれば、追い焚き用配管部5の長さが長いほど、遅延時間Tdが短い時間とされるため、先に述べた実施形態と同様な作用効果が得られる。また、風呂給湯装置WHの設置業者やユーザなどが、追い焚き用配管部5の長さに関連するデータを、
スイッチ操作によって入力する手間が不要となるため、便利である。また、データを誤入力する虞を回避することもできる。遅延時間Tdを決定するための前記したステップS11,S12の動作は、風呂給湯装置WHを設置した直後の試運転時などにおいて、1回行なえば足りる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る風呂給湯装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
図1~図4に示した実施形態においては、追い焚き用配管部5の長さの値、あるいは長さの度合いを示すデータを、操作部72または70を利用して入力設定させるようにし、かつ前記データに基づいて制御部7が遅延時間Tdを決定しているが、本発明はこれに限定されない。本発明においては、操作部72または70を操作することによって、遅延時間Tdを直接変更設定できるようにしてもよい。たとえば、操作部72または70を操作する風呂給湯装置WHの設置業者などが、追い焚き用配管部5の長さと、遅延時間Tdとの好ましい対応関係を事前に知っている場合には、追い焚き用配管部5の長さではなく、遅延時間Tdの値を直接入力し、変更設定することが可能であり、本発明においては、そのような構成とすることもできる。
図1~図4に示した実施形態においては、制御部7およびリモコン7A,7Bの操作部70または72が、遅延時間変更設定手段とされているが、これに代えて、または加えて、制御部7に通信接続されたリモコン以外の通信機器(たとえば、スマートホンやタブレット型通信端末など)の操作部を遅延時間変更設定手段として用いることも可能である。
浴槽湯水目標温度Tg、初期湯張り温度Ts、および遅延時間Tdの具体的な値は限定されない。遅延時間Tdは、既述したように、複数段階で変更設定可能、および無段階で変更設定可能のいずれであってもよい。
浴槽1への人の入浴を検知可能な入浴検知手段は、浴槽1の水位の変化を検知するための水位センサに限定されない。たとえば、浴槽1に人が入ったことを感知するための撮像素子を用いた人感センサなどを用いてもよいことは勿論のこと、浴槽1に人が入ったことが制御部7において察知できるように、入浴者自身が操作するための操作スイッチ、あるいは入浴者自身が音声入力を行なうためのマイクであってもよい。これら操作スイッチやマイクは、浴室用のリモコン7Aに具備させておけばよいが、リモコン7Aとは別に設けられた機器に組み込んだ構成とすることもできる。
本発明に係る風呂給湯装置は、瞬間式給湯装置に限らず、貯湯タンク式給湯装置にも適用することができる。
WH 風呂給湯装置
Sa 温度センサ
Sb 水位センサ(入浴検知手段)
Td(Td1~Td3) 遅延時間
Tg 浴槽湯水目標温度
Ts 初期湯張り温度
1 浴槽
2 湯水供給配管部
5 追い焚き用配管部
7 制御部(制御手段)
7A,7B 浴室および台所のリモコン
70 操作部(遅延時間変更設定手段)
72 操作部(遅延時間変更設定手段)

Claims (3)

  1. 浴槽への湯張りを可能とする湯水供給配管部と、
    前記浴槽に接続され、かつ前記浴槽の湯水を一定の経路で循環させながら加熱することにより前記浴槽の湯水の追い焚きを可能とする追い焚き用配管部と、
    前記浴槽への人の入浴を検知可能な入浴検知手段と、
    前記浴槽への湯張りを浴槽湯水目標温度よりも低い温度で行ない、かつ前記浴槽の湯張り後において、前記浴槽に人が入浴したことを前記入浴検知手段を介して検知された場合には、その時点から所定の遅延時間が経過した際に追い焚きを開始し、前記浴槽の湯水温度を前記浴槽湯水目標温度まで上昇させる制御を実行する制御手段と、
    を備えている、風呂給湯装置であって、
    前記遅延時間の長さを変更設定可能な遅延時間変更設定手段を、さらに備えており、
    前記遅延時間変更設定手段は、前記制御手段、または前記制御手段に通信接続されたリモコンもしくはリモコン以外の通信機器に具備された操作部であり、
    前記操作部においては、前記追い焚き用配管部の長さに関連するデータを設定入力可能とされており、
    前記制御手段は、前記データにおいて、前記追い焚き用配管部の長さが短い場合よりも長い場合の方が、前記遅延時間を短時間に設定する制御を行なう構成とされていることを特徴とする、風呂給湯装置。
  2. 浴槽への湯張りを可能とする湯水供給配管部と、
    前記浴槽に接続され、かつ前記浴槽の湯水を一定の経路で循環させながら加熱することにより前記浴槽の湯水の追い焚きを可能とする追い焚き用配管部と、
    前記浴槽への人の入浴を検知可能な入浴検知手段と、
    前記浴槽への湯張りを浴槽湯水目標温度よりも低い温度で行ない、かつ前記浴槽の湯張り後において、前記浴槽に人が入浴したことを前記入浴検知手段を介して検知された場合には、その時点から所定の遅延時間が経過した際に追い焚きを開始し、前記浴槽の湯水温度を前記浴槽湯水目標温度まで上昇させる制御を実行する制御手段と、
    を備えている、風呂給湯装置であって、
    前記遅延時間の長さを変更設定可能な遅延時間変更設定手段を、さらに備えており、
    前記制御手段は、前記追い焚き用配管部の長さに関連するデータを取得可能とされ、かつこのデータにおいて、前記追い焚き用配管部の長さが短い場合よりも長い場合の方が、前記遅延時間を短時間に設定する制御を行なう構成とされており、
    前記制御手段が、前記遅延時間変更設定手段であることを特徴とする、風呂給湯装置。
  3. 請求項1または2に記載の風呂給湯装置であって、
    前記追い焚き用配管部の湯水温度、外気温、または前記風呂給湯装置への入水温度のいずれかを検知するための温度センサを、さらに備えており、
    前記制御手段は、前記温度センサを利用して検知される温度が低いほど、前記遅延時間を短時間とする補正を行なう構成とされている、風呂給湯装置。
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