JP2015072100A - 風呂追焚システム - Google Patents
風呂追焚システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015072100A JP2015072100A JP2013208439A JP2013208439A JP2015072100A JP 2015072100 A JP2015072100 A JP 2015072100A JP 2013208439 A JP2013208439 A JP 2013208439A JP 2013208439 A JP2013208439 A JP 2013208439A JP 2015072100 A JP2015072100 A JP 2015072100A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- water
- temperature
- hot water
- bath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Control For Baths (AREA)
Abstract
Description
この風呂設備では、浴槽Yと熱源機Gとの間に、主に浴槽用往路31と浴槽用戻路32とから構成される浴槽水循環回路が設けられる(図番は、特許文献1の図番を示している)。
さらに、上記理由から、追焚運転において、浴槽水温度を設定湯温とするタイミングを目標タイミングに合理的に合すことができないという問題が発生していた。
浴槽内に目標湯温の浴槽水を供給して湯張を完了する湯張運転手段を設け、
浴槽内の浴槽水が循環される浴槽水循環回路を構成する熱源機内の流路に、浴槽水循環手段と当該浴槽水循環回路内を流れる浴槽水を加熱する浴槽水加熱手段とを備え、浴槽水を追焚する追焚運転を行う追焚運転手段を設けた風呂追焚システムの第1の特徴構成は、
前記浴槽水加熱手段より上流側の熱源機内の流路部位に、内部を流れる浴槽水の温度を検出する浴槽水戻り温度検出手段を備え、
湯張完了後の追焚運転における浴槽内の浴槽水の循環開始に伴って、前記浴槽水戻り温度検出手段により検出される浴槽水温度が、浴槽用戻路内の温度から推定される低温側温度から浴槽内の浴槽水の温度から推定される高温側温度に上昇する戻り水温度上昇タイミングを検出する戻り水温度上昇タンミング検出手段の検出結果に基づいて、前記浴槽水循環手段の作動条件と、前記浴槽内の浴槽水の循環開始のタイミングである循環開始タイミングと前記戻り水温度上昇タイミングとの差に基づいて、前記浴槽水循環回路の配管延長を推定する第1配管延長推定手段、
若しくは、
湯張完了後の追焚運転における浴槽内の浴槽水の循環開始に伴って、前記浴槽水戻り温度検出手段により検出される浴槽水温度が最低となった時点からの昇温速度により前記浴槽水循環回路の配管延長を推定する第2配管延長推定手段を備えることにある。
即ち、第1配管延長推定手段の原理を説明すると、追焚運転においては、浴槽水循環手段を働かせることにより浴槽水循環回路において、その浴槽用戻路には、戻路内の湯水に引き続いて、浴槽からなお高温に保たれている浴槽水が熱源機側に戻ってくる。従って、追焚用熱交換器入口付近で検出される浴槽水戻り温度は、真に浴槽水が検出点に到達した時点で上昇する。そこで、本願では先ず戻り水温度上昇タンミング検出手段により、湯張完了後の追焚運転における浴槽内の浴槽水の循環開始に伴って、浴槽水戻り温度検出手段により検出される浴槽水温度が、浴槽用戻路内の温度から推定される低温側温度から浴槽内の浴槽水の温度から推定される高温側温度に上昇する戻り水温度上昇タイミングを検出する。
この追焚運転では、浴槽水循環手段に関して、その作動条件ではある能力(回転速度或いはと吐出量)が判明しているため、配管延長推定手段が、当該作動条件と、追焚運転に伴う循環開始のタイミングである循環開始タイミングと戻り水温度上昇タイミングとの差に基づいて、浴槽水循環回路の配管延長を推定することができる。
結果、追焚運転という、湯張運転後に通常実行される熱源機の一つの運転形態を利用して、合理的に所定の配管延長の推定値を得ることができ、この推定値に基づいた追焚制御を実行できる。
一方、第2配管延長推定手段の原理を説明すると、浴槽水循環手段を所定の運転条件で運転した場合、浴槽水循環回路を流れる湯水及び浴槽水の流速は、この回路の配管延長に依存したものとなる。即ち、配管延長が長い場合は、流路抵抗が大きいことに依存して流速が標準的な流速より遅くなり、短い場合は早くなる。結果、浴槽水戻り温度検出手段により検出される浴槽水温度は、一旦最低温度となった後、順次、昇温を始めるが、配管延長が短いとこの昇温速度が高く、配管延長が長いとこの昇温速度が低くなる。そこで、浴槽水温度が最低温度となって時点から経時的な浴槽水温度の昇温速度を検出することで、配管延長を推定することができる。即ち、標準の配管延長に対応した浴槽水循環手段の運転条件で、昇温速度が高いと配管延長は標準となるものより短く、逆の場合は標準となるものより長いと推定できるのである。
即ち、加熱用バーナの停止タイミング、温水循環側の循環停止タイミング及び浴槽水循環側の循環停止タイミングを、配管延長を正確に推定した状態で的確に調整できる。
前記第1配管延長推定手段若しくは第2配管延長推定手段により推定される前記配管延長に基づいて、次回以降の追焚運転時における前記浴槽水循環手段の能力を決定する浴槽水循環手段能力決定手段を備えることにある。
前記浴槽水循環手段能力決定手段は、推定される前記配管延長に基づいて、前記循環開始タイミングに対して目標となる目標タイミングに、浴槽水温度を設定湯温に到達するように、前記浴槽水循環手段の能力を決定することにある。
前記追焚運転において、前記戻り水温度上昇タイミング以降の戻り水温度の上昇傾向に従って、前記上昇傾向を予め設定された上昇傾向限界になるまで、前記浴槽水循環手段の能力を上昇させる形態で、前記浴槽水循環手段の能力を調整する浴槽水循環手段能力調整手段を備えることにある。
前記浴槽水循環手段能力調整手段による前記浴槽水循環手段の能力の調整に関して、前記浴槽水循環手段の最大能力が設定されており、前記浴槽水循環手段の最大能力が、調整の上限とされている点にある。
(風呂設備の全体構成)
図1に示すように、風呂設備は、温度調整した湯水を浴槽Yや給湯栓2に供給する湯水供給処理を行う熱源機Gと、その熱源機Gの運転を制御する運転制御部Cと、その運転制御部Cに各種制御指令を指令するメインリモコンR1及び浴室リモコンR2とを備えて構成されている。ちなみに、メインリモコンR1は炊事場の近く等に設けられ、浴室リモコンR2は浴槽Yが設置された浴室内に設けられる。
給湯用加熱部A及び温水循環用加熱部Bはいずれも、主熱交換器N1と潜熱回収式の副熱交換器N2とを備えて構成され、主熱交換器N1と副熱交換器N2とが、給湯用バーナg1や加熱用バーナg2から排気路5に向かう燃焼排ガスの流動方向において、副熱交換器N2が主熱交換器N1よりも下手側に位置する状態で、燃焼排ガス流動方向に沿って並設されている。
そして、給湯用加熱部Aにおいては、副熱交換器N2にて、主として給湯用バーナg1の燃焼排ガスの潜熱により湯水を加熱し、主熱交換器N1にて、主として給湯用バーナg1の燃焼排ガスの顕熱により、副熱交換器N2にて加熱された湯水を加熱するように構成されている。
また、温水循環用加熱部Bにおいては、副熱交換器N2にて、主として加熱用バーナg2の燃焼排ガスの潜熱により、熱消費端末Uや追焚用熱交換器28から戻る温水を加熱し、主熱交換器N1にて、主として加熱用バーナg2の燃焼排ガスの顕熱により、副熱交換器N2にて加熱された温水を加熱するように構成されている。
また、給湯用加熱部A及び温水循環用加熱部Bには、給湯用バーナg1や加熱用バーナg2に燃焼用空気を供給する燃焼用ファン12が設けられている。
尚、図示を省略するが、給湯用バーナg1や加熱用バーナg2の近くには、点火用のイグナイタ及び着火を検出するフレームロッドが設けられることになる。
給水路1が、給湯用加熱部Aにおける副熱交換器N2の湯水入口部に接続され、先端に給湯栓2が接続された給湯路3が、給湯用加熱部Aにおける主熱交換器N1の湯水出口部に接続されている。したがって、給水路1を通して供給される水が、副熱交換器N2及び主熱交換器N1にて加熱されたのち、給湯路3を通して給湯栓2に供給されるように構成されている。
熱消費端末Uの湯水出口部と温水循環用加熱部Bにおける副熱交換器N2の入口部とが、温水循環用戻路21にて接続され、温水循環用加熱部Bにおける主熱交換器N1の湯水出口部と熱消費端末Uの湯水入口部とが、温水循環用往路22にて接続されている。
温水循環用戻路21には、膨張タンク23が介装され、温水循環用戻路21における膨張タンク23よりも下流側の箇所には、膨張タンク23内の湯水を吸引して温水循環用加熱部Bの副熱交換器N2に送出するように温水循環用ポンプ24が設けられている。
追焚用熱交換器28の湯水出口部と浴槽Yの側壁部下方側に装備された循環アダプタ30とが、浴槽用往路31にて接続され、循環アダプタ30と追焚用熱交換器28の湯水入口部とが、浴槽用戻路32にて接続され、その浴槽用戻路32に、浴槽Yの湯水を吸引して追焚用熱交換器28に送出する追焚用循環ポンプ33が設けられている。
そして、その状態において、追焚用循環ポンプ33を作動させることにより、浴槽Yの内部に貯留された浴槽水を、浴槽用往路31及び浴槽用戻路32を通して追焚用熱交換器28に循環供給して、追焚用熱交換器28にて加熱する、いわゆる、浴槽Y内の浴槽水の追焚を行えるように構成されている。
また、浴槽用往路31には、浴槽Yに供給される湯水の温度を検出する浴槽往温サ−ミスタ38が設けられている。
給湯路3における水比例弁19と割込水量センサ20との間の箇所から、給湯路3からの湯水を浴槽Yに供給するための湯張路41が分岐されて、その湯張路41が、浴槽用戻路32における追焚用循環ポンプ33と水流スイッチ37との間に相当する箇所に接続されている。
この湯張路41には、上流側から順に、湯張路41を開閉する湯張電磁弁42と、湯張逆止弁43とが設けられている。
空気層形成用ホッパ44には、湯水を排水する排水路45と、その排水路45を開閉する電磁式の排水弁46とが設けられ、排水路45の端部が、浴槽用戻路32における風呂2方弁36と追焚用循環ポンプ33との間の箇所に接続されている。
尚、空気層形成用ホッパ44の構成及びその機能は周知であるので、本実施形態においては詳細な説明を省略する。
熱源機Gは、上記した機器類を装備するものであって、上述の説明から明らかな如く、加熱した湯水を給湯栓2に供給する一般給湯処理、加熱した湯水を浴槽Yに供給する湯張処理、加熱した温水を熱消費端末Uに循環供給する端末加熱処理、及び、浴槽Y内の浴槽水を加熱する追焚処理、並びに、ドレン排水処理を行うように構成されている。
メインリモコンR1及び浴室リモコンR2は、同様に構成されるものであり、以下、メインリモコンR1を代表にして説明する。
図1に示すように、メインリモコンR1には、運転の開始と停止を指令する運転スイッチ81、自動湯張運転指令を指令する風呂自動スイッチ82、一般給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ83、設定湯張温度としての目標湯張温度を設定する浴槽温度設定スイッチ84、浴槽Yの浴槽水の目標水位を設定する水位設定スイッチ85、浴槽Yに追加で湯張り給湯する足し湯スイッチ86、追焚運転指令を指令する追焚スイッチ87、設定温度等の各種情報を表示する表示部88、端末加熱運転の開始を指令する端末運転スイッチ89、及び、湯張りが終了したこと等を報知する報知装置90等が設けられている。
運転制御部Cは、運転スイッチ81が操作されると制御可能な状態になり、給湯栓2が開操作されると給湯栓2から湯水を給湯する一般給湯運転を実行する。
また、運転制御部Cは、風呂自動スイッチ82がオン操作されて湯張運転指令が指令されると、浴槽Y内に湯を供給して設定湯張温度の湯張を完了する自動湯張運転を実行するように構成されている。
そして、本実施形態においては、キープ用湯張運転において、浴槽Yの浴槽水の水位が目標水位になるように水位調整処理を行うように構成されている。
運転制御手段Cは、給湯栓2が開かれて水量センサ14による検出水量が所定量以上になると、一般給湯運転を実行する。
一般給湯運転では、給湯用加熱部Aにおける燃焼用ファン12を駆動した後、断続弁11を開弁してイグナイタにより給湯用バーナg1に点火し、給湯温度設定スイッチ83による一般給湯温度、水量センサ14の検出水量、給水サ−ミスタ13の検出水温及び給湯サーミスタ18の検出温度などに基づいて、給湯サーミスタ18の検出温度が給湯温度設定スイッチ83にて設定された一般給湯温度になるように、ガス比例弁10の開度及びミキシング弁17の開度を調節することになる。
水量センサ14により通水が検出されなくなると、断続弁11を閉弁して給湯用バーナg1の燃焼を停止し、燃焼用ファン12も停止して一般給湯運転を終了する。
運転制御部Cは、端末運転スイッチ89にて端末加熱運転の開始が指令されると、端末加熱運転を実行する。
この端末加熱運転では、端末用熱動弁26を開弁し且つ追焚用熱動弁29を閉弁した状態で温水循環用ポンプ24を作動させて、湯水が、温水循環用往路22及び温水循環用戻路21を通して湯水を循環させ、それに併せて、温水循環用加熱部Bにおける燃焼用ファン12を駆動した後、断続弁11を開弁してイグナイタにより加熱用バーナg2に点火し、循環温水サ−ミスタ25の検出温度が目標循環温度(例えば70°C)になるように、ガス比例弁10の開度を調節することになる。
運転制御部Cは、自動湯張運転、キープ用湯張運転、足し湯運転、及び、追焚運転を実行する際には、次に述べる判定処理を実行して、水流スイッチ37のオンオフ情報及び水位センサ34の検出水位に基づいて、浴槽Y内の浴槽水の水位の確定や、浴槽戻温サ−ミスタ35の検出温度に基づいて浴槽Y内の浴槽水の温度の確定を行うように構成されている。
運転制御部Cは、風呂自動スイッチ82がオン操作されると、判定処理にて確定した浴槽Yの湯水の水位が目標水位よりも低いときに、自動湯張運転を実行するように構成されている。運転制御部Cにおいて、この自動湯張運転を実行する機能部位を湯張運転手段C1と記載している。
自動湯張運転では、浴槽Yに湯を供給する注湯処理と上述の判定処理を順に実行する処理を、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になると、浴槽水の温度が目標湯張温度になるように追焚する追焚処理を実行した後、自動湯張運転を終了する。
運転制御部Cは、自動湯張運転を終了した後において風呂自動スイッチ82がオン状態になっている間は、キープ用湯張運転を実行する。
すなわち、追焚運転周期が経過する毎に、判定処理を実行して、浴槽Yの湯水の温度及び浴槽Yの湯水の水位を検出する。
また、判定処理を実行した結果、浴槽Yの湯水の水位が目標水位以上で且つ浴槽Yの湯水の温度が目標湯張温度以上のときは、特別な処理を行わずに待機する。
運転制御部Cは、追焚スイッチ87が操作されると、浴槽水排水弁92を閉弁した状態で追焚用循環ポンプ33を作動させ、追焚用循環ポンプ33を作動させてから設定経過時間(例えば、10秒)経過すると、浴槽戻温サ−ミスタ35の検出温度を読み込む。
運転制御部Cにおいて、この追焚運転を実行する機能部位を追焚運転手段C2と記載している。
運転制御部Cは、足し湯スイッチ86が操作されると判定処理を実行して、その判定処理にて浴槽Yの湯水の水位が目標水位よりも低いと判定すると、足し湯運転を実行することになる。
足し湯運転では、注湯処理と判定処理を順に実行する処理を、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になるまで繰り返すように構成されている。
(配管延長の推定機能)
以下、この配管延長の推定機能とその利用形態に関して説明する。
追焚運転手段C2は、追焚指令を受け付けると、端末用熱動弁26を閉弁し且つ追焚用熱動弁29を開弁した状態で温水循環用ポンプ24を作動させることにより、副熱交換器N2及び主熱交換器N1にて加熱された湯水を、熱消費端末Uを迂回した状態で追焚用熱交換器28に循環供給する。そして、その状態において、追焚用循環ポンプ33を作動させることにより、浴槽Yの内部に貯留された浴槽水を、浴槽用往路31及び浴槽用戻路32を通して追焚用熱交換器28に循環供給して、追焚用熱交換器28にて加熱する、いわゆる、浴槽Y内の浴槽水の追焚を行う。
この図からの追焚運転では、温水循環用ポンプ24及び追焚用循環ポンプ33の運転が開始される、さらに、浴槽水戻り温度が設定目標温度より低いことの確認をまって、加熱用バーナg2の燃焼が開始されることが判る。
戻り水温度上昇タンミング検出手段C3は、湯張完了後の追焚運転における浴槽内の浴槽水の循環開始に伴って、浴槽水戻り温度検出手段である浴槽戻温サーミスタ35より検出される浴槽水温度が、浴槽用戻路32内の温度から推定される低温側温度(図2のTL)から浴槽内の浴槽水の温度から推定される高温側温度(図2のTH)に上昇する戻り水温度上昇タイミングt2を検出する。
配管延長推定手段C4(本願の第1配管延長推定手段)は、浴槽水循環手段である温水循環ポンプ33の作動条件と、浴槽内の浴槽水の循環開始のタイミングである循環開始タイミングt1と戻り水温度上昇タイミングt2との差に基づいて、浴槽水循環回路の配管延長を推定する。
ここで、浴槽水循環手段の作動条件とは、温水循環ポンプ33の回転速度(吐出速度Vに相当)を意味し、浴槽内の浴槽水の循環開始のタイミングである循環開始タイミングt1と戻り水温度上昇タイミングt2の差から、V×(t2−t1)として、浴槽から熱源機Gまでの距離が推定される。そして、この距離に予め求められた係数(例えば2.3)を積算することで、浴槽水循環回路の配管延長を推定する。
この推定には、図2に示す配管延長推定情報Cm2が使用される。即ち、この情報には標準とする配管延長の場合の両タイミングの差が記憶されており、この標準値と、実際のタイミング差とを比較することで、真の配管延長が,標準の配管延長との関係で、「短いか」「標準か」、「長いか」を推定する。さらに具体的に、標準に対して何倍といったように具体的な推定比率で配管延長を推定してもよい。
浴槽水循環手段能力決定手段C5は、前記配管延長推定手段C4により推定される浴槽水循環回路の配管延長に基づいて、次回以降の追焚運転時における前記浴槽水循環手段の能力を決定する。
即ち、図2に示すように、記憶手段Cmには、配管延長と、当該配管延長の推定結果に基づいて、現在の浴槽水循環手段の能力をどう変更すべきかの情報が記憶されている。これが、循環手段能力決定情報Cm3であり、「標準より短い」推定結果、「標準」の推定結果、「標準より長い」推定結果に、それぞれ対応して、浴槽水循環手段の能力を「現在の設定値のまま、±0」「+ΔV」「+ΔV」のように記憶されている。ここで、短い場合には、能力変更を行なわないのは、現状の設定で高い効率となっている可能性があるからである。一方、「標準」「標準より高い」場合は、浴槽水に循環速度が低下している可能性があり、上昇させる余地があるとして、浴槽水に循環速度を上げて、高い効率での運転を図るためである。結果、このシステムでは、高い効率で追焚運転が可能となる。
本願に係る風呂追焚システムには、上記配管延長に基づいた好適な能力を設定する機能の他、適時、能力を調整する機能を有している。以下、この機能に関して説明する。
浴槽水循環手段能力調整手段C6は、追焚運転において、戻り水温度上昇タイミングt2以降の戻り水温度の上昇傾向に従って、上昇傾向を予め設定された上昇傾向限界になるまで、浴槽水循環手段の能力を上昇させる形態で、浴槽水循環手段の能力を調整する。
図2に示す戻り水温度の変化は、戻り水温度上昇タイミングt2以降には、ほぼ定常的に温度上昇が確保される状態となる。しかしながら、これまでも説明してきたように、追焚用熱交換器28における高い熱交換率を確保しようとすると、できるだけ短時間で昇温が成されることが好ましいが、浴槽水循環回路を流れる浴槽水の流束との関係で、依然、充分でない場合も発生する。
結果、追焚循環ポンプの能力を最大能力Vmax以下に抑えながら、順次、増加させて、効率のよい運転条件を整えることができる。
図4に示されているように、湯張運転が実行されて(ステップ#1)、湯張運転が完了される(ステップ#2)。その後、キープ用湯張運転が解除操作があるまで、順次、実行される(ステップ#3・#4)。キープ用湯張運転が解除された後(ステップ#3:Yes),浴槽水循環回路内に湯水及び浴用内の浴槽水の温度が低下する。この状態で、追焚指令を待ち(ステップ#5)、指令を受け付けた場合な追焚運転に入る(ステップ#5:Yes、ステップ#6)。追焚運転の実行時に、戻り水温度上昇タイミングt2と循環開始のタイミングt1との差を求め(ステップ#7)、配管延長の推定を行なう(ステップ8)。
このようにして求められた配管延長の推定結果に基づいて浴槽水循環手段の能力決定を行ない(ステップ#9)、このようにして決定された浴槽水循環手段の能力は次回の追焚運転時に使用される。
〔別実施形態〕
(イ)上記の実施の形態では、浴槽水の循環開始のタイミングと戻り水温度上昇タイミングとの差と、循環手段の運転条件から配管延長を推定する第1配管延長推定手段に関して説明したが、浴槽水温度が最低となった時点以降の浴槽水温度の昇温速度に基づいて配管延長を推定することも可能である。この原理に基づいて配管延長を推定する手段を、本願では、第2配管延長推定手段と称する。
先にも説明したように、浴槽水循環手段を働かせることにより浴槽水循環回路において、その浴槽用戻路には、戻路内の湯水に引き続いて、浴槽からなお高温に保たれている浴槽水が熱源機側に戻ってくる。結果、浴槽水戻り温度検出手段により検出される浴槽水温度は、一旦、最低温度となった後、順次、昇温を始める。そこで、浴槽水温度が最低温度となって時点から経時的な浴槽水温度の昇温速度を検出することで、配管延長を推定するものとするのである。
具体的には、配管延長が長いだけ、その流路抵抗に基づいて浴槽水循環回路内の流速が遅くなるため、配管延長が長いとこの昇温速度が低くなる。逆に、配管延長が短いと昇温速度が高くなる。そこで先に第1配管延長推定手段で採用した中間温度(Tm1,Tm2,Tm3,Tm4、Tw1,Tw2,Tw3,Tw4、Ts1,Ts2,Ts3,Ts4)に対応する形態で、季節及び経過時間をパラメータとする昇温速度の情報を予め準備しておき、この昇温速度に対する高低関係に基づいて、昇温速度が高い場合は配管延長が標準より短い、同等の場合は配管延長が標準相当、昇温速度が低い場合は配管延長が標準より長いといった形態で配管延長を推定することが可能となる。
(ロ)上記の実施の形態では、浴槽水循環手段能力決定手段により浴槽水循環手段の能力を決定に際しては、推定される配管延長が標準相当かそれ以上かを比較して、標準以上である場合に、浴槽水循環手段の能力を段階的に増加させる例を示したが、浴槽水温度が設定温度に到達するタイミング(目標タイミング)が別途決められる場合は、配管延長の推定値に基づいて、当該目標タイミングに浴槽水温度が設定温度となるように、浴槽水循環手段の能力を決定するものとしてもよい。
2 給湯栓
3 給湯路
24 温水循環用ポンプ
25 循環温水サーミスタ
28 追焚用熱交換器(浴槽水加熱手段)
33 追焚用循環ポンプ(浴槽水循環手段)
35 浴槽戻温サーミスタ(浴槽水戻り温度検出手段)
A 給湯用加熱部
B 湯水循環用加熱部
C 運転制御部
C1 湯張運転手段
C2 追焚運転手段
C3 戻り水温度上昇タイミング検出手段
C4 配管延長推定手段
C5 浴槽水循環手段能力決定手段
C6 浴槽水循環手段能力調整手段
Cm 記憶手段
Cm1 戻り水温度上昇タイミング判定温度情報
Cm2 配管延長推定情報
Cm3 循環手段能力決定情報
Cm4 循環手段能力調整情報
D 排水口
G 熱源機
g1 給湯用バーナ
g2 加熱用バーナ
K ガス供給路
N1 主熱交換器
N2 副熱交換器
R1 メインリモコン
R2 浴室リモコン
U 熱消費端末
Vt 傾向値
Vts 傾向標準値
ΔV 能力変更情報
Δv 能力調整情報
Vmax最大能力
Y 浴槽
Claims (5)
- 浴槽内に目標湯温の浴槽水を供給して湯張を完了する湯張運転手段を設け、
浴槽内の浴槽水が循環される浴槽水循環回路を構成する熱源機内の流路に、浴槽水循環手段と当該浴槽水循環回路内を流れる浴槽水を加熱する浴槽水加熱手段とを備え、浴槽水を追焚する追焚運転を行う追焚運転手段を設けた風呂追焚システムであって、
前記浴槽水加熱手段より上流側の熱源機内の流路部位に、内部を流れる浴槽水の温度を検出する浴槽水戻り温度検出手段を備え、
湯張完了後の追焚運転における浴槽内の浴槽水の循環開始に伴って、前記浴槽水戻り温度検出手段により検出される浴槽水温度が、浴槽用戻路内の温度から推定される低温側温度から浴槽内の浴槽水の温度から推定される高温側温度に上昇する戻り水温度上昇タイミングを検出する戻り水温度上昇タンミング検出手段の検出結果に基づいて、前記浴槽水循環手段の作動条件と、前記浴槽内の浴槽水の循環開始のタイミングである循環開始タイミングと前記戻り水温度上昇タイミングとの差に基づいて、前記浴槽水循環回路の配管延長を推定する第1配管延長推定手段、
若しくは、
湯張完了後の追焚運転における浴槽内の浴槽水の循環開始に伴って、前記浴槽水戻り温度検出手段により検出される浴槽水温度が最低となった時点からの昇温速度により前記浴槽水循環回路の配管延長を推定する第2配管延長推定手段を備えた風呂追焚システム。 - 前記第1配管延長推定手段若しくは第2配管延長推定手段により推定される前記配管延長に基づいて、次回以降の追焚運転時における前記浴槽水循環手段の能力を決定する浴槽水循環手段能力決定手段を備えた風呂追焚システム。
- 前記浴槽水循環手段能力決定手段は、推定される前記配管延長に基づいて、前記循環開始タイミングに対して目標となる目標タイミングに、浴槽水温度を設定湯温に到達するように、前記浴槽水循環手段の能力を決定する請求項2記載の風呂追焚システム。
- 前記追焚運転において、前記戻り水温度上昇タイミング以降の戻り水温度の上昇傾向に従って、前記上昇傾向を予め設定された上昇傾向限界になるまで、前記浴槽水循環手段の能力を上昇させる形態で、前記浴槽水循環手段の能力を調整する浴槽水循環手段能力調整手段を備えた請求項1〜3の何れか一項記載の風呂追焚システム。
- 前記浴槽水循環手段能力調整手段による前記浴槽水循環手段の能力の調整に関して、前記浴槽水循環手段の最大能力が設定されており、前記浴槽水循環手段の最大能力が、調整の上限とされる請求項4記載の風呂追焚システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013208439A JP6192474B2 (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | 風呂追焚システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013208439A JP6192474B2 (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | 風呂追焚システム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015072100A true JP2015072100A (ja) | 2015-04-16 |
JP2015072100A5 JP2015072100A5 (ja) | 2016-07-28 |
JP6192474B2 JP6192474B2 (ja) | 2017-09-06 |
Family
ID=53014591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013208439A Active JP6192474B2 (ja) | 2013-10-03 | 2013-10-03 | 風呂追焚システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6192474B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021067422A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | 株式会社ノーリツ | 風呂給湯装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06281242A (ja) * | 1993-03-30 | 1994-10-07 | Noritz Corp | 浴槽落とし込み用出湯温度調節方法 |
JPH08166163A (ja) * | 1994-12-13 | 1996-06-25 | Paloma Ind Ltd | 給湯器付風呂釜 |
JP2010054127A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Osaka Gas Co Ltd | 熱利用設備及び熱源機 |
JP2011075200A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Panasonic Corp | ヒートポンプ給湯装置 |
JP2011163693A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Panasonic Corp | 風呂自動機能付き給湯機 |
JP2011163633A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Corona Corp | 給湯装置 |
-
2013
- 2013-10-03 JP JP2013208439A patent/JP6192474B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06281242A (ja) * | 1993-03-30 | 1994-10-07 | Noritz Corp | 浴槽落とし込み用出湯温度調節方法 |
JPH08166163A (ja) * | 1994-12-13 | 1996-06-25 | Paloma Ind Ltd | 給湯器付風呂釜 |
JP2010054127A (ja) * | 2008-08-28 | 2010-03-11 | Osaka Gas Co Ltd | 熱利用設備及び熱源機 |
JP2011075200A (ja) * | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Panasonic Corp | ヒートポンプ給湯装置 |
JP2011163633A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Corona Corp | 給湯装置 |
JP2011163693A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-25 | Panasonic Corp | 風呂自動機能付き給湯機 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021067422A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | 株式会社ノーリツ | 風呂給湯装置 |
JP7354523B2 (ja) | 2019-10-25 | 2023-10-03 | 株式会社ノーリツ | 風呂給湯装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6192474B2 (ja) | 2017-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20180036375A (ko) | 보일러의 절수시스템 | |
JP4880386B2 (ja) | 給湯設備 | |
JP5793450B2 (ja) | ヒートポンプ熱源システム | |
JP4763442B2 (ja) | 燃焼システムおよびその燃焼システムに適用されるリモコン装置 | |
JP4462381B1 (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP6192474B2 (ja) | 風呂追焚システム | |
JP6628643B2 (ja) | 給湯システム | |
JP5818585B2 (ja) | 追焚装置 | |
JP4187715B2 (ja) | 熱源システム | |
JP6113043B2 (ja) | 風呂設備の浴槽断熱レベル推定システム及び風呂設備 | |
JP5866217B2 (ja) | 給湯装置 | |
JP5267112B2 (ja) | 貯湯式給湯機 | |
KR20150092159A (ko) | 히트펌프 열원 시스템 | |
JP5438535B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP2010054127A (ja) | 熱利用設備及び熱源機 | |
JP2004150688A (ja) | 貯湯式電気温水器 | |
JP2004257622A (ja) | 給湯装置 | |
JP5122261B2 (ja) | 風呂設備 | |
JP5347914B2 (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP2010230289A (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP5938025B2 (ja) | 熱源機 | |
JP6192473B2 (ja) | 風呂追焚きシステム | |
JP5882790B2 (ja) | 風呂装置 | |
JP6478555B2 (ja) | 風呂装置 | |
JP6415923B2 (ja) | 風呂装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160613 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160613 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170214 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170417 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170711 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170808 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6192474 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |