JP6743471B2 - 風呂装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽湯温の保温機能を有する風呂装置に関する。
平成28年1月20日付け消費者庁News Release「冬場に多発する高齢者の入浴中の事故にご注意下さい!」にも記載されているように、入浴は、身体を清潔に保つだけでなくリラックス効果をも期待できる我が国の重要な生活習慣の一つである一方、入浴する際の身体状況や入浴の環境によっては、意識障害を起こし溺水する等重大な事故につながる危険性がある。入浴時間の目安として、41℃以下の湯に漬かる場合、10分までとされている。平成25年度の厚生労働省の研究班の調査では、救急車で運ばれた患者数から推計した入浴中の事故死の数は年間約1万9000人とされている。入浴中の事故死は冬季に多く、12月から2月にかけて全体の約5割が発生し、入浴中の事故死の数と気温に相関がみられるという報告もある。また、入浴中の事故死は、ほとんどが浴槽内で起きており、熱い湯に肩まで浸かるという日本固有の入浴スタイルが影響していると考えられている。
このような現況に鑑み、例えば下記の特許文献1には、入浴前後の温度差による入浴者の身体的負担を軽減するために、入出浴検出手段によって入浴者の浴槽内からの出浴が検出されると浴槽用湯の温度を所定の保温温度TBLまで低下させる一方、入浴者の浴槽内への入浴が検出されると浴槽用湯の温度を設定温度TBOまで上昇させることが可能な風呂装置(給湯装置)が提案されている。
この従来の風呂装置では、保温温度TBLを設定スイッチによって固定値として設定するか、或いは、設定温度TBOと保温温度TBLとの差分を固定値として設定するよう構成されている(特許文献1の段落番号0126参照)。
特開2016−6358号公報
しかしながら、保温温度を例えば38℃固定とすると、設定温度が高くなるほど設定温度と保温温度との差分が大きくなり、入浴検出によって浴槽用湯の沸き上げを開始してから設定温度に到達するまでの時間が長期化し、結果的に長湯を誘発することとなって、高齢者の温度感覚の鈍りも相まって熱中症を引き起こす可能性がある。
一方、設定温度と保温温度との差分を例えば3℃固定とすると、設定温度が40℃未満の比較的低温である場合に保温温度が低くなりすぎ、場合によっては体温よりも低い温度となって、逆に入浴者の身体的負担を大きくしてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、入浴者の身体的負担のより一層の軽減を図ることのできる風呂装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、次の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、浴槽湯温を目標温度に調整する温度調整手段と、浴槽湯温の設定温度Tsを設定する設定手段と、入浴中であるか否かを判定する入浴判定手段とを備え、前記温度調整手段は、前記入浴判定手段が入浴中であると判定すると前記設定温度Tsを目標温度として浴槽湯温を調整するとともに、前記入浴判定手段が入浴中ではないと判定すると所定の保温温度Tkを目標温度として浴槽湯温を調整するよう構成されている風呂装置において、前記温度調整手段は、少なくとも前記設定温度Tsが所定の第1温度範囲内(例えば38℃以上42℃以下)であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が、前記設定温度Tsによって変化するよう構成されていることを特徴とするものである(請求項1)。
かかる本発明の風呂装置によれば、第1温度範囲内の設定温度Tsの場合、設定温度Tsと保温温度Tkとの差分が、設定温度Ts毎に変化するため、入浴後の入浴者の身体的負担を軽減できるよう入浴者が入浴中ではないときに設定温度Tsに応じて最適な保温温度Tkで浴槽湯温を保温しておくことができる。
なお、第1温度範囲は、上限値及び下限値が定義されていてもよく(下限値〜上限値の範囲)、下限値のみが定義されていてもよく(下限値以上)、上限値のみが定義されていてもよい(上限値以下)。また、温度調整手段は、高温湯若しくは冷水の落とし込みにより浴槽湯温を目標温度に調整するものであってもよく、浴槽内湯水を追い焚きする追い焚き回路を有する給湯装置により浴槽湯温を昇温させるとともに浴槽湯温の冷却は自然放熱により行うよう構成されていてもよく、その他適宜の構成であってよい。好ましくは、入浴中ではないとの判定状態から入浴中であるとの判定状態に変化した場合には、短時間で浴槽湯温を調整するために、高温湯若しくは冷水の落とし込み、又は、浴槽内湯水の追い焚きによって積極的に浴槽湯温の調整を行う一方、入浴中であるとの判定状態から入浴中ではないとの判定状態に変化した場合の浴槽湯温の冷却は自然放熱により行う(この場合も加熱は追い焚き若しくは高温湯の落とし込みによる)ことができる。
また、入浴判定手段は、浴槽内湯水の水位の変動に基づいて浴槽内に入浴中であるか否かを判定するものであってもよいし、浴室内に設けた赤外線センサ等の人感センサによって浴槽内に入浴中であるか否かを判定するものであってもよいし、その他適宜の構成であってよい。
上記本発明の風呂装置において、前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲内であるとき、前記差分(Ts−Tk)が0以上の値となり、且つ、前記設定温度Tsが高くなるほど前記差分(Ts−Tk)が大きくなるとともに前記保温温度Tkが高くなるよう構成されていてもよい(請求項)。これによれば、第1温度範囲内の設定温度Tsの場合、未入浴時の目標温度Tkが入浴時の目標温度Tsよりも低く、入浴開始時のヒートショックの発生を防止できるとともに、設定温度Tsが低い場合には保温温度Tkを設定温度に近づけてもヒートショックが生じる可能性は小さく、より高い温度で保温することで浴室内の雰囲気温度を少しでも暖かくしておくことができ、一方、設定温度Tsが高い場合には低いときよりも保温温度Tkとの差分を大きくするが低い設定温度Tsにおける保温温度Tkよりも高い設定温度Tsにおける保温温度Tkの方が高くなるため、従来の風呂装置により高い設定温度Tsまで昇温させるための時間が短くなって、入浴者に希望の温度での入浴体験を与えるまでに入浴者に長時間の入浴を誘因してしまうことがなく、熱中症の発生を防止できる。
また、前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも高い所定の第2温度範囲内(例えば、43℃以上)であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が一定となるよう構成されていてもよい(請求項2,3)。これによれば、比較的高い温度での入浴を希望するユーザーに対しては、高温での入浴体験を優先する制御を行うことで、ユーザーの満足度を向上できる。なお、設定温度Tsを第2温度範囲に誤って設定してしまうことを防止するために、第2温度範囲内に設定するためには、第1温度範囲内での設定温度Tsの設定変更のための操作とは異なる操作を要求することが好ましい。
また、前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも低い所定の第3温度範囲内(例えば、37℃以下)であるとき、前記保温温度Tkが一定となるよう構成されていてもよい(請求項4)。これによれば、例えば設定温度Tsを体温以下とするクールダウン入浴を行う場合に、未入浴時の保温温度Tkを体温と同等程度としておき、入浴開始後に浴槽湯温を低下させることで、入浴者の心臓等への負担を軽減しつつ希望の冷水温でのクールダウン入浴体験を提供できる。
また、前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも低い所定の第3温度範囲内であるとき、前記保温温度Tkが前記設定温度Ts以上の温度となるよう構成されていてもよい(請求項4,5)。これによれば、クールダウン入浴を行うために設定温度Tsを体温以下に設定している場合に、未入浴時の保温温度Tkを体温に近づけることによって、入浴開始時の心臓等への負担を軽減できる。
また、前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも低い所定の第3温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が一定となるよう構成されていてもよく(請求項4,6)、例えば当該差分は0であってもよい。これによれば、設定温度Tsが体温以下のクールダウン入浴温度に設定されている場合には、未入浴時も設定温度Ts若しくは設定温度Tsから一定の温度差で温調しておくことで、入浴開始時の昇温動作若しくは冷却動作が不要となる。
以上説明したように、本発明の風呂装置によれば、少なくとも設定温度が所定の第1温度範囲内であるとき、設定温度と保温温度との差分が、設定温度によって変化するよう構成することにより、入浴者の身体的負担のより一層の軽減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る風呂装置の作動原理図である。 同風呂装置のふろ設定温度と未入浴時の保温温度との関係を示すグラフである。 設定温度が第1温度範囲内であるときの同風呂装置の浴槽湯温の温調制御のタイムチャートである。 設定温度が第3温度範囲内であるときの同風呂装置の浴槽湯温の温調制御のタイムチャートである。
図1は、本発明の一実施形態に係る風呂装置の模式図である。この風呂装置は、風呂追い焚き機能を有する給湯装置1と、該給湯装置1の各種運転操作を行うためのコントローラとしてのふろリモコン51及び台所リモコン52とを備えている。
給湯装置1は、給湯機能を実現する給湯回路2、追い焚き機能を実現する追焚回路3、給湯回路2から追焚回路3へ湯張り等のために湯又は水を供給する注水・注湯回路4、及び、これらの作動制御を行う制御部5を備えている。なお、図例のものは1缶2水タイプのものを図示しているが、これに限らず、2缶2水タイプのものでも本発明を実施することができる。又、図例のものは、熱交換器として、燃焼ガスの顕熱を吸熱する一次熱交換器に加え燃焼排ガスからの潜熱を回収する二次熱交換器を組み合わせた潜熱回収型に構成されたものを図示しているが、これに限らず、二次熱交換器を有しないものでも本発明を実施することができ、潜熱回収型であることは必須ではない。以下の説明では、一次熱交換器及び二次熱交換器を組み合わせたものを、単に給湯用熱交換器22又は追焚用熱交換器32と表示する。
給湯回路2は、水道水等の給水を給水路21を介して給湯用熱交換器22に導き、給湯用熱交換器22において燃焼バーナ23で生じる燃焼熱との熱交換加熱により加熱した湯を給湯路24に出湯させ、この湯を台所や洗面所等の各所の給湯栓25まで給湯するようになっている。給水路21と給湯路24との間には、給湯用熱交換器22をバイパスして給水路21からの給水を給湯路24に流入させるバイパス路26が設けられ、バイパス弁26aを開にすれば連通するようになっている。給水路21には流量センサ27や給水温度を検出する給水温度センサ28が介装され、給湯路24には給湯用熱交換器22で加熱された直後の出湯の温度を検出する缶体出口温度センサ29が介装されている。
追焚回路3は、追い焚き機能を実現するために、浴槽6の循環アダプタ61と追焚用熱交換器32との間に配管された戻り路30a及び往き路30bから主構成される循環回路により構成され、浴槽6内に湯張りされた浴槽湯水を所定温度まで追い焚き加熱し得るようになっている。すなわち、循環ポンプ31の作動により浴槽6から戻り路30aを通して追焚用熱交換器32に浴槽湯水が供給され、かかる浴槽湯水が燃焼バーナ33で発生する燃焼熱により追焚用熱交換器32で熱交換加熱されて追い焚きされ、追い焚き後の浴槽湯水が往き路30bを通して浴槽6に戻されるよう構成され、戻り路30aを通過する浴槽湯水の温度が所定の目標温度となるまで追い焚きされるようになっている。循環ポンプ31は戻り路30a及び往き路30bのいずれか一方(図例では戻り路30a)に介装されている。戻り路30aには流れを検知して後述の制御部5に出力する水流スイッチ34や戻り路30aにより戻される浴槽6内の浴槽湯水の温度を検出する戻り温度センサ35が介装され、又、往き路30bには追い焚き後の浴槽湯水の温度を検出する往き温度センサ36が介装されている。なお、図1中の符号37は、前記の給湯用燃焼バーナ23や追焚用燃焼バーナ33に燃料ガスを供給するためのガス供給系である。
注水・注湯回路4は、給湯路24の途中から分岐して追い焚き循環路30の戻り路30aに連通接続される注湯路41を備えており、この注湯路41を通して給湯路24の湯水が戻り路30aに流入され、これが両側に分流して戻り路30a及び往き路30bのそれぞれを通す両搬送形式で浴槽6に注湯(又は注水)されるようになっている。注湯路41には、給湯路24の側である上流側から順に流量センサ42,注湯電磁弁43,逆流防止用の一対の逆止弁44,上流側での負圧発生時に逆流発生を防止する縁切り弁45がそれぞれ介装され、加えて、追焚循環路30との合流点近傍には浴槽6内の水位を検出する圧力式の水位センサ46が介装されている。
なお、図1中の符号7は外気温センサであり、この外気温センサ7はケース内の雰囲気温度を検出することにより外気温を検出するようになっている。又、符号8はドレン処理装置であり、このドレン処理装置8は、給湯用熱交換器22や追焚用熱交換器33に含まれる二次熱交換器において燃焼排ガスが潜熱回収のための熱交換により冷やされて凝縮することにより生じたドレンを集水路82を介して集水し、中和槽81で中和処理した上で排水路83から排水させるために設置されたものである。
以上の給湯回路2,追焚回路3及び注水・注湯回路4等は、マイコンにより主構成される制御部5によって、給湯運転、追焚運転、注水・注湯による湯張り運転、湯張り・追焚・保温までを自動制御するふろ自動運転、又は、配管洗浄制御等の各種の運転制御が、台所リモコン51及びふろリモコン52からの指令並びに上記の各種センサの検出値等に基づいて行われるようになっている。
台所リモコン51及びふろリモコン52は、従来公知の構成を有し、操作ボタン乃至タッチパネルの操作によって、ふろ自動運転制御時の入浴時の浴槽湯温の設定温度Tsを、例えば33℃〜48℃の範囲内で1℃刻みで設定可能に構成されている。いずれか一方のリモコンにおける設定内容は他方のリモコン並びに給湯装置1の制御部5にも送信されて記憶保持される。而して、いずれのリモコン51,52も、浴槽湯温の設定温度Tsを設定する設定手段として機能する。
ふろリモコン52は浴室内の壁面に設置され、特に本実施形態では、赤外線センサーにより構成される人感センサー53がふろリモコン52に設けられて、人感センサー53の検出信号に基づいて入浴中であるか否か(浴室内に人が存在するか否か)を判定する入浴判定手段として機能するよう構成されている。この場合、浴室内に人が入ることをもって「入浴中」と判定することとなるが、浴室への入室後浴槽に入るまでの間に浴槽湯温が設定温度Tsに温調されてしまうことを緩和するため、入室後所定時間の経過をもって「入浴中」であると判定させることが可能である。
人感センサー53が浴槽内に人が入ったか否かを検出できるものであれば、浴槽内に人が入ることにより「入浴中」と判定させることもできる。また、上記のようにリモコン52を入浴判定手段として機能させるのではなく、水位センサ46の検出水位を監視する給湯装置1の制御部5を入浴判定手段として機能させることもできる。すなわち、水位センサ46の検出水位が急激に所定量増加した場合に、その後検出水位が急激に所定量低下するまでの間、「入浴中」であると判定し、検出水位が急激に所定量低下してから急激に所定量増加するまでの間は「入浴していない」と判定するよう制御部5を構成できる。また、上記の人感センサー53によって「入室」を判定し、入室中であると判定されているときに水位センサ46の検出水位が急激に増加すると「入浴中」であると判定するよう構成することもできる。入浴中判定の基準及び方法はどのようなものであってもよく、適宜変更できる。
制御部5によるふろ自動運転制御について詳細に説明すると、ふろ自動運転制御は、リモコン51,52のふろ自動スイッチをユーザーがON操作することで開始され、まず、ふろ自動運転開始指令、並びに、湯はり量及び目標温度に関する情報が、リモコン51,52から制御部5に送信される。これにより、制御部5は、注水・注湯回路4及び追焚循環路30を通して給湯回路2からの湯を浴槽6に注湯する。この際の注湯量は水位センサ46又は注湯流量センサ42の積分等により把握・特定されて、浴槽6内には所定水位まで湯張りされることになる。次に、追焚回路3の追焚用燃焼バーナ33及びガス供給系37からなる追焚燃焼系や循環ポンプ31が作動制御され、追焚用燃焼バーナ33の燃焼熱を受けて追焚用熱交換器32を通る浴槽6内の湯水が熱交換加熱され、リモコン51,52から指示された目標温度まで追焚加熱されることになる。追焚加熱が終了すれば、引き続いて、浴槽6内の湯水温度を目標温度に維持させるために間欠的に追焚制御を実行する保温運転を設定時間(例えばふろ自動スイッチONから4時間)が経過するまで、又は、ユーザーにより風呂自動スイッチがOFFされるまで行う。而して、制御部5及びリモコン51,52が、浴槽湯温を目標温度に調整する温度調整手段として機能する。
そして、本実施形態では、制御部5は、ふろ自動運転制御中、上記入浴判定手段によって入浴中であると判定されているときは、リモコン51,52により設定された設定温度Tsを目標温度として浴槽湯温を調整するとともに、入浴中ではないと判定されているときは、設定温度Ts毎に定められた所定の保温温度Tkを目標温度として浴槽湯温を調整するよう構成されている。なお、ふろリモコン52が入浴中であるか否かを判定する場合には、かかる判定結果に応じてふろリモコン52が随時目標温度を制御部5に指示更新するよう構成してもよいし、上記の判定結果のみをふろリモコン52から制御部5に送信して、制御部5が、リモコン51,52から受信する設定温度Tsと、上記の判定結果とに基づいて目標温度を設定温度Ts及び保温温度Tkのいずれかに設定するよう構成することもできる。また、制御部5が入浴中であるか否かを判定する場合には、かかる判定結果と設定温度Tsとに基づいて制御部5が目標温度を設定温度Ts及び保温温度Tkのいずれかに設定するよう構成することができる。
また、リモコン51,52は、それぞれ後述の安心入浴モードのオン/オフ、ふろホットロックモードのオン/オフ、最大差分キープモードのオン/オフ、クールダウン浴定温保温モードのオン/オフをそれぞれ切換設定操作可能に構成されており、これら各モードの状態に応じて、設定温度Tsに対する保温温度Tkの関係が切り替わるよう構成されている。
図2は、設定温度Tsと保温温度Tkとの関係を示すグラフであって、制御部5及び/又はふろリモコン52は、かかるグラフに示した関係に基づいて設定温度Tsに対する目標温度Tkを求めるよう構成できる。なお、当該関係は、数式の形態で実装されていてもよく、各設定温度Tsに対応して関連づけられた目標温度Tkの関係テーブルの形態で実装されていてもよく、また、各設定温度Ts毎に目標温度Tkとの差分値を記憶しておき、設定温度Tsと対応する差分値との演算によって目標温度Tkを算出することもできる。
より詳細に本実施形態における設定温度Tsと保温温度Tkとの関係を説明すると、安心入浴モードのオフ時には、未入浴時の保温温度Tkは、設定温度Tsと同じ温度とされ、従来と同様の通常の保温動作が行われる。
安心入浴モードのオン時には、38℃以上42℃以下の安心入浴温度範囲内(第1温度範囲内)では、保温温度Tk=19+(設定温度Ts/2)の関係となるよう保温温度Tkが各設定温度Ts毎に定められる。設定温度Tsと保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)は、(設定温度Ts−38)/2となり、設定温度Tsが第1温度範囲の下限値である38℃のときに上記差分が0となり、設定温度Tsが1℃上昇するごとに差分が0.5℃ずつ上昇するようになっている。かかる安心入浴温度範囲では、保温温度Tkは設定温度Tsよりも低温となり、図3に示すように、入浴中ではないと判定されているときに比較的低温の保温温度Tkで浴槽湯温を温調し、入浴中であると判定されると浴槽湯温を設定温度Tsまで追い焚き等によって昇温させるよう構成されている。
43℃以上(第2温度範囲内)の設定温度Tsは、ふろホットロックモードがオフのときにのみ設定可能となされていて、ふろホットロックモードがオン時には、43℃以上に設定しようとしても強制的に設定温度Tsとして42℃が設定されるようになっている。設定温度Tsが43℃以上に設定された場合、安心入浴モードがオン、且つ、最大差分キープモードがオフであるときは、安心入浴温度範囲内と同様、保温温度Tk=19+(設定温度Ts/2)の関係となるよう保温温度Tkが各設定温度Ts毎に定められる。一方、安心入浴モードがオン、且つ、最大差分キープモードがオンであるときは、安心入浴温度範囲の上限値である42℃のときの設定温度Tsと保温温度Tkとの差分、すなわち2℃の差分を維持するよう設定温度Tsに対して未入浴時の保温温度Tkが設定される。すなわち、Tk=Ts−2の関係式に基づいて未入浴時の保温温度Tkが設定される。
37℃以下(第3温度範囲内)は、利用者がクールダウン浴を行う場合に設定される温度範囲であって、設定温度Tsが37℃以下に設定された場合には、次のように保温温度Tkが設定される。すなわち、安心入浴モードがオン、且つ、クールダウン浴定温保温モードがオフであるときは、安心入浴温度範囲内と同様、保温温度Tk=19+(設定温度Ts/2)の関係となるよう保温温度Tkが各設定温度Ts毎に定められる。具体的には、設定温度Tsが37℃のときは保温温度Tkは37.5℃となり、設定温度Tsが1℃低くなるごとに、保温温度Tkが0.5℃低くなり且つ差分(Ts−Tk)が0.5℃大きくなっていく。かかるクールダウン浴温度範囲では、保温温度Tkは設定温度Tsよりも高温となり、図4に示すように、入浴中ではないと判定されているときに比較的高温の保温温度Tkで浴槽湯温を温調し、入浴中であると判定されると浴槽湯温を設定温度Tsまで冷水の落とし込み等によって下降させるよう構成されている。なお、安心入浴モードがオフ、且つ、クールダウン浴定温保温モードがオフであるとき、設定温度Tsを保温温度Tkとしたり、差分(Ts−Tk)が一定値となるよう保温温度Tkを設定することもできる。
一方、37℃以下の設定温度Tsであって、安心入浴モードがオン、且つ、クールダウン浴定温保温モードがオンであるときは、保温温度Tkを、安心入浴温度範囲の下限値である38℃のときの保温温度である38℃に維持するよう構成されている。
(安心入浴のための他の各種機能の説明)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更できる。例えば、安心入浴温度範囲内の設定温度Tsが1℃変化する毎に保温温度Tkもリニアに変化させたが、設定温度Tsが2〜3℃変化する毎に保温温度Tkが段階的に変化するよう構成することも可能である。また、設定温度Tsと保温温度Tkとの関係式の係数及び定数や、第1〜第3の温度範囲のそれぞれの下限値及び上限値などを、ユーザーの好みや各種センサーの検出誤差等を考慮して、手動で設定変更できるように構成しておくこともできる。
1 給湯装置
5 制御部(温度調整手段)
52 ふろリモコン(入浴判定手段および設定手段)

Claims (6)

  1. 浴槽湯温を目標温度に調整する温度調整手段と、浴槽湯温の設定温度Tsを設定する設定手段と、入浴中であるか否かを判定する入浴判定手段とを備え、前記温度調整手段は、前記入浴判定手段が入浴中であると判定すると前記設定温度Tsを目標温度として浴槽湯温を調整するとともに、前記入浴判定手段が入浴中ではないと判定すると所定の保温温度Tkを目標温度として浴槽湯温を調整するよう構成されている風呂装置において、
    前記温度調整手段は、少なくとも前記設定温度Tsが所定の第1温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が、前記設定温度Tsによって変化するよう構成されており、
    前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲内であるとき、前記差分(Ts−Tk)が0以上の値となり、且つ、前記設定温度Tsが高くなるほど前記差分(Ts−Tk)が大きくなるとともに前記保温温度Tkが高くなるよう構成されていることを特徴とする風呂装置。
  2. 請求項1に記載の風呂装置において、前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも高い所定の第2温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が一定となるよう構成されていることを特徴とする風呂装置。
  3. 浴槽湯温を目標温度に調整する温度調整手段と、浴槽湯温の設定温度Tsを設定する設定手段と、入浴中であるか否かを判定する入浴判定手段とを備え、前記温度調整手段は、前記入浴判定手段が入浴中であると判定すると前記設定温度Tsを目標温度として浴槽湯温を調整するとともに、前記入浴判定手段が入浴中ではないと判定すると所定の保温温度Tkを目標温度として浴槽湯温を調整するよう構成されている風呂装置において、
    前記温度調整手段は、少なくとも前記設定温度Tsが所定の第1温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が、前記設定温度Tsによって変化するよう構成されており、
    前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも高い所定の第2温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が一定となるよう構成されていることを特徴とする風呂装置。
  4. 請求項1,2又は3に記載の風呂装置において、前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも低い所定の第3温度範囲内であるとき、前記保温温度Tkが一定となるよう構成されているか、前記保温温度Tkが前記設定温度Ts以上の温度となるよう構成されているか、若しくは、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が一定となるよう構成されている
    ことを特徴とする風呂装置。
  5. 浴槽湯温を目標温度に調整する温度調整手段と、浴槽湯温の設定温度Tsを設定する設定手段と、入浴中であるか否かを判定する入浴判定手段とを備え、前記温度調整手段は、前記入浴判定手段が入浴中であると判定すると前記設定温度Tsを目標温度として浴槽湯温を調整するとともに、前記入浴判定手段が入浴中ではないと判定すると所定の保温温度Tkを目標温度として浴槽湯温を調整するよう構成されている風呂装置において、
    前記温度調整手段は、少なくとも前記設定温度Tsが所定の第1温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が、前記設定温度Tsによって変化するよう構成されており、
    前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも低い所定の第3温度範囲内であるとき、前記保温温度Tkが前記設定温度Ts以上の温度となるよう構成されていることを特徴とする風呂装置。
  6. 浴槽湯温を目標温度に調整する温度調整手段と、浴槽湯温の設定温度Tsを設定する設定手段と、入浴中であるか否かを判定する入浴判定手段とを備え、前記温度調整手段は、前記入浴判定手段が入浴中であると判定すると前記設定温度Tsを目標温度として浴槽湯温を調整するとともに、前記入浴判定手段が入浴中ではないと判定すると所定の保温温度Tkを目標温度として浴槽湯温を調整するよう構成されている風呂装置において、
    前記温度調整手段は、少なくとも前記設定温度Tsが所定の第1温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が、前記設定温度Tsによって変化するよう構成されており、
    前記温度調整手段は、前記設定温度Tsが前記第1温度範囲よりも低い所定の第3温度範囲内であるとき、前記設定温度Tsと前記保温温度Tkとの差分(Ts−Tk)が一定となるよう構成されていることを特徴とする風呂装置。
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