JP4221724B2 - 貯湯式給湯器 - Google Patents

貯湯式給湯器 Download PDF

Info

Publication number
JP4221724B2
JP4221724B2 JP2005046648A JP2005046648A JP4221724B2 JP 4221724 B2 JP4221724 B2 JP 4221724B2 JP 2005046648 A JP2005046648 A JP 2005046648A JP 2005046648 A JP2005046648 A JP 2005046648A JP 4221724 B2 JP4221724 B2 JP 4221724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water
tank
bathtub
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005046648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006234210A (ja
Inventor
利幸 佐久間
芳洋 古川
圭 柳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005046648A priority Critical patent/JP4221724B2/ja
Publication of JP2006234210A publication Critical patent/JP2006234210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4221724B2 publication Critical patent/JP4221724B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、追焚き機能を有する貯湯式給湯器に関するものである。
従来、下部から給水され、上部から出湯される貯湯槽と、貯湯槽の内部に設けたヒータと、ヒータより上部の貯湯槽から取り出した水を貯湯槽の下部へ循環する循環ポンプと、循環ポンプの循環回路に貯湯槽から取り出した水と浴槽水を熱交換する風呂熱交換器を設け、給湯追焚き機能、貯湯槽全量沸き上げ機能及び風呂追焚き機能を1つのヒータを用いて、かつ開閉弁等の部品を設けることもなく実現した貯湯式電気温水器がある(例えば、特許文献1参照)。
また、タンクの上部に沸き上げヒータを設け、その上部に追いだき熱交換器を設け、タンク内のお湯を沸き上げる際は沸き上げ循環ポンプを駆動しながらタンク上部から積層状態でお湯を沸き上げるようにした電気温水器がある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、風呂循環路に追いだき熱交換器をバイパスするバイパス路を設け、三方弁によりバイパス路側と追いだき熱交換器側を切り換えるようにするとともに、切り換える中間点でバイパス路と追いだき熱交換器の両方に連通するようにし、追いだき開始時はこの中間点で所定時間三方弁をとめて熱交換器の高温の滞留した湯と低温の循環湯をミキシングしてオーバーシュートを抑制するようにした電気温水器がある(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−108292号公報(第4頁、第1図) 特開2004−11978号公報(第6頁及び第7頁、第1図) 特開2004−61013号公報(第5頁及び第6頁、第1図)
上記文献1に記載の貯湯式電気温水器は、ヒータで沸き上げられた貯湯槽内の高温の湯をそのまま風呂熱交換器に循環させるので、浴槽に戻す湯の温度をコントロールできないという問題や、追焚き能力の調整に流量調整弁等の追加が必要であるという問題があった。
上記文献2に記載の電気温水器は、貯湯用のタンクの上部に沸き上げヒータと追い焚き熱交換器とが内設されており、追い焚き熱交換器が沸き上げヒータの運転動作に伴い常に加熱されるようになっている。したがって、追焚き機能の調整をする場合に、常にタンク全体の制御をしなければならなかった。また、タンクが複雑な構造となるために、保守や点検、修理等の作業負担が大きく、煩わしいという問題があった。
上記文献3に記載の電気温水器も、文献2に記載の電気温水器と同様な問題があった。それに加えて、三方弁等の流路切替手段が設けてあり、さらに複雑な構造となってしまっていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、追焚き能力を調整するための機能部品を追加せずに既存の部品を使用して簡易な構造のまま追焚き能力を調整可能にした貯湯式給湯器を提供する。
本発明に係る貯湯式給湯器は、浴槽水の追焚き機能を有する貯湯式給湯器であって、加熱手段で沸き上げられた湯を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンクに貯えられている湯と水を混合する混合弁と、前記混合弁で混合された混合湯を通水する混合給湯管と、前記混合給湯管に設けられて、該混合給湯管を開閉するための開閉弁と、前記浴槽水を循環させる浴槽水循環回路と、前記混合給湯管の前記混合弁と前記開閉弁との間から分岐して、前記混合湯を前記貯湯タンクに循環させるタンク湯循環回路と、前記浴槽水循環回路を循環する浴槽水と前記タンク湯循環回路を循環する混合湯との間で熱交換して該浴槽水を加熱昇温する熱交換器とを有することを特徴とする。
本発明に係る貯湯式給湯器は、浴槽水の追焚き機能を有する貯湯式給湯器であって、加熱手段で沸き上げられた湯を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンクに貯えられている湯と水を混合する混合弁と、前記混合弁で混合された混合湯を通水する混合給湯管と、前記混合給湯管に設けられて、該混合給湯管を開閉するための開閉弁と、前記浴槽水を循環させる浴槽水循環回路と、前記混合給湯管の前記混合弁と前記開閉弁との間から分岐して、前記混合湯を前記貯湯タンクに循環させるタンク湯循環回路と、前記浴槽水循環回路を循環する浴槽水と前記タンク湯循環回路を循環する混合湯との間で熱交換して該浴槽水を加熱昇温する熱交換器とを有するので、流量調整弁等の機能部品を追加せずに、混合弁を利用して追焚き能力を調整することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る貯湯式給湯器1の全体構成を示す概略図である。貯湯式給湯器1は、給水管21から供給される水を貯湯タンク3内に備えられている加熱手段である発熱体9で沸き上げて、浴槽2へ湯張りしたり、足し湯したり、浴槽水の追焚きしたり、図示省略の蛇口やシャワー等に給湯したりする機能を有している。
浴槽2は、ユーザが実際に貯湯式給湯器1で沸き上げられた湯を貯えて入浴するものである。貯湯タンク3は、発熱体9で沸き上げられた湯を貯えるものである。ここでは、密閉式の貯湯タンクを例に示す。したがって、タンク内は常に満水状態を維持するようになっている。なお、貯湯タンク3は、密閉式に限定するものではなく、解放式のタンクであっても構わない。減圧弁4は、給水管21から供給される水を所定圧力に減圧するものである。
逃し弁5は、貯湯タンク3内の水が沸き上げられた際に発生する膨張水を貯湯タンク3外に逃すものである。混合弁6は、制御手段である制御部10に制御されて、給水分岐管22から供給される水と給湯管23から供給される湯を所定の割合で混合するものである。熱交換器7は、貯湯タンク3内に貯えられている高温の湯と浴槽水(水やぬるま湯)との間で熱交換(伝熱)することで、浴槽水を加熱昇温するものである。開閉弁8は、混合給湯管24に設けられており、制御部10に制御されて、混合給湯管24の開閉を行なうものである。
発熱体9は、貯湯タンク3内に備えられており、給水管21から供給される水を貯湯タンク3内で沸き上げるものである。ここでは、発熱体9が貯湯タンク3内に備えられている場合を例に示すが、これに限定するものではなく、貯湯タンク3の外部に備えていても構わない。例えば、貯湯タンク3内に備えることが可能なヒータや、貯湯タンク3の外部に備えることが可能なヒータやヒートポンプ等でよい。
制御部10は、貯湯式給湯器1全体を制御するものである。すなわち、制御部10は、操作部11からの指示により、貯湯式給湯器1に備えられている各種センサ(流量センサ14や浴槽水出口温度センサ16、上部沸き上げ温度センサ17等)の検知情報を入力して、それらの検知情報がユーザから指示されたものとなるように湯張りや追焚き等を行うようになっている。
操作部11は、浴槽2を使用するユーザの指示を受け付けるものであり、リモコン等であればよい。また、操作部11は、浴室とは別の場所(例えば、台所等)に設けられていてもよく、浴室の壁に組み込まれていてもよい。さらに、操作部11は、有線でもよく、無線であってもよい。追焚きスイッチ12は、操作部11に設けられており、ユーザからの追焚き指示を簡易に設定できるようにしたものである。モード選択スイッチ13も同様に操作部11に設けられており、後述の追焚きモードを選択できるようになっている。
流量センサ14は、混合給湯管24を流れる混合湯の流量を検知するものである。すなわち、この流量センサ14の検知情報に基づいて制御部10は開閉弁8を制御するようになっている。浴槽水入口温度センサ15は、熱交換器7に供給される前の浴槽水循環配管31を流れる浴槽水の温度を検知するものである。浴槽水出口温度センサ16は、熱交換器7で加熱昇温された後の浴槽水循環配管31を流れる浴槽水の温度を検知するものである。
上部沸き上げ温度センサ17は、貯湯タンク3の上部側面に備えられており、貯湯タンク3内に貯えられている上部の湯の温度を検知するものである。下部沸き上げ温度センサ18は、貯湯タンク3の下部側面に備えられており、貯湯タンク3内に貯えられている下部の湯の温度を検知するものである。すなわち、これらの温度センサの検知情報に基づいて、制御部10は貯湯タンク3内の沸き上げ温度等を制御するようになっている。なお、これらのセンサが各1つずつ備えられている場合を例に示すが、個数を限定するものではない。
タンク湯循環回路20は、給湯管23と、混合給湯管24と、タンク湯循環配管25と、給水管21とで構成されている。すなわち、貯湯タンク3から出た湯が再度貯湯タンク3に戻ってくるまでの回路を示している。給水管21は、貯湯タンク3の下部と接続されており、給水源からの水を貯湯タンク3に供給するようになっている。なお、貯湯タンク3が密閉式のタンクであれば満水状態になるまで水を供給する。
給水分岐管22は、給水管21から分岐して、給水源からの水を貯湯タンク3を経由させずに混合弁6に供給するようになっている。給湯管23は、貯湯タンク3の上部と接続されており、貯湯タンク3内に貯えられている高温の湯を混合弁6に供給するようになっている。すなわち、給水分岐管22から供給される水と給湯管23から供給される湯とが混合弁6で混合されるようになっている。
混合給湯管24は、混合弁6で混合された混合湯をタンク湯循環配管25及び浴槽水循環配管31に供給するようになっている。すなわち、混合給湯管24を流れる混合湯は、タンク湯循環配管25を流れて熱交換器7に到達し、そこで浴槽水に放熱したり、浴槽水循環配管31を流れて浴槽2に貯えられたりするようになっている。タンク湯循環配管25は、混合給湯管24から分岐し、熱交換器7を経て、貯湯タンク3の下部と接続するようになっており、貯湯タンク3上部から出湯した湯を貯湯タンク3下部に循環させるものである。タンク湯循環ポンプ26は、貯湯タンク3に貯えられている湯を貯湯タンク3上部から貯湯タンク3下部に循環させるものである。
浴槽水循環回路30は、浴槽水循環配管31で構成されている。すなわち、浴槽水を追焚きするときに、浴槽水を浴槽2から熱交換器7に供給し、加熱昇温された浴槽水を再度浴槽2に戻すまでの回路を示している。浴槽水循環配管31は、浴槽2にある浴槽水を熱交換器7に送り、そこでタンク湯循環配管25を流れる高温の湯から吸熱させて再度浴槽2に戻すものである。浴槽水循環ポンプ32は、浴槽水を循環させるものである。
次に、貯湯タンク3の沸き上げ動作について説明する。
この沸き上げ動作とは、貯湯タンク3に供給される水を、加熱手段で設定された所定温度の湯に沸き上げて、貯湯タンク3全体を所定温度の状態にすることである。なお、ここでは加熱手段が貯湯タンク3内に設けられている発熱体9(ヒータ)である場合を例に示すがこれに限定するものではない。
貯湯タンク3が満水になるまで、給水管21から水が供給されるようになっている。つまり、貯湯タンク3が密閉式の場合を例に示すので貯湯タンク3内は常に満水状態を維持するようになっている。
貯湯タンク3内が満水になると、制御部10は、発熱体9を駆動させる(矢印i)。そして、貯湯タンク3内が所定温度(例えば、90℃)になるまで沸き上げを継続する。貯湯タンク3内の水が所定温度に沸き上げられたかどうかの判断は、上部沸き上げ温度センサ17及び下部沸き上げ温度センサ18からの検知温度に基づいて行われる(矢印j、矢印k)。制御部10は、これらのセンサからの検知温度が示す値が、所定温度に達していると判断すると発熱体9の駆動を停止する。このように、貯湯タンク3の水が沸き上げられるようになっている。
次に、浴槽2への湯張り動作について説明する。
ユーザにより、操作部11を介して湯張り開始の指示があると、まず、その指示が制御部10に伝達される(矢印a)。制御部10は、ユーザからの指示に基づいて開閉弁8を開制御する(矢印b)。次に、制御部10は、設定された所定温度の混合湯を作るように混合弁6を制御する(矢印c)。混合弁6は、制御部10からの指示に基づいて給湯管23から供給される高温の湯と、給水分岐管22から供給される水とを混合して所定温度の混合湯を作る。
混合弁6で作られた混合湯は、操作部11で設定された温度・湯量で、混合給湯管24を流れて、開閉弁8を経て、浴槽水循環配管31に供給されて浴槽2に湯張りされる。操作部11で指示された温度・湯量であるかどうかは、制御部10が浴槽水入口温度センサ15と流量センサ14とから送られてくる検知情報(矢印d、矢印f)に基づいて調整されるようになっている。
次に、浴槽水の追焚き動作について説明する。
ユーザにより、操作部11の追焚きスイッチ12及びモード選択スイッチ13を介して追焚き開始の指示があると、まず、その指示が制御部10に入力される(矢印a)。制御部10は、追焚き開始の指示を受けると、追焚き動作を開始する。制御部10は、開閉弁8を閉制御し(矢印b)、浴槽水循環ポンプ32を動作させる(矢印h)。浴槽水循環ポンプ32が動作を開始すると、浴槽2内の浴槽水が浴槽水循環配管31を流れて、熱交換器7に供給される(矢印A)。その浴槽水は、熱交換器7で加熱昇温された後、再度浴槽2内に戻される(矢印B)。浴槽水の追焚き動作は、浴槽水が浴槽水循環回路30を循環し、設定された所定温度に到達するまで継続して行われるようになっている。
一方、制御部10は、浴槽水循環回路30を動作させるに伴って、タンク湯循環ポンプ26も動作させる(矢印g)。タンク湯循環ポンプ26が動作を開始すると、貯湯タンク3内に貯えられている高温の湯が、貯湯タンク3の上部より出て、給湯管23、混合弁6を経由して、タンク湯循環配管25を流れて、熱交換器7に供給される(矢印C)。その高温の湯は、熱交換器7で放熱した後、貯湯タンク3の下部から再度貯湯タンク3に戻される(矢印D)。すなわち、追焚き動作をしているとき、制御部10は、開閉弁8を閉制御して、混合給湯管24を流れる混合湯が浴槽水循環配管31に流れ込まないようにしている。したがって、流路調整弁や流路切替弁等の流路切替手段を別個に設けることなく、貯湯タンク3内の湯を湯張りや追焚きに利用することを可能にしている。
この時、熱交換器7では、貯湯タンク3内に貯えられている高温の湯(タンク湯循環配管25を流れている湯)と、浴槽2の浴槽水(浴槽水循環配管31を流れているぬるま湯や水)との間で熱交換(伝熱)することで、その浴槽2の湯や水を入浴に適した温度に加熱昇温するようになっている。入浴に適した温度かどうかは、浴槽水循環回路30内に設けられている浴槽水入口温度センサ15や浴槽水出口温度センサ16からの検知情報(矢印d、矢印e)に基づいて、制御部10が判断している。
すなわち、熱交換器7の近傍に備えられている浴槽水入口温度センサ15、浴槽水出口温度センサ16で、浴槽水循環配管31を流れている湯や水の温度を検出し、この温度情報が制御部10に伝達されて、制御部10により混合弁6の開度が制御されて、タンク湯循環配管25を流れる湯の温度が調整されて、設定された所定温度の浴槽水に加熱昇温する追焚き動作を行うようになっている。
最大能力で追焚きを行う場合には、制御部10が混合弁6の給湯管23側の開度を全開に制御し、給水分岐管22側を閉に制御すればよい。そうすれば、混合給湯管24に流れる混合湯としては、貯湯タンク3内上部に貯えられている高温の湯(例えば、90℃)のみが流れて、それがタンク湯循環配管25に流れて熱交換器7に供給されることになる。その後に、追焚き調整する場合には、浴槽水出口温度センサ16の検知温度に基づいて、制御部10が混合弁6の開度を調整すればよい。そうすれば、浴槽水を加熱昇温するのに利用されるタンク湯循環配管25を流れる湯の温度調整が可能となり、追焚き調整を行なうことができる。
その後、熱交換器7で放熱した混合湯(以降、中温水と称する)は、タンク湯循環配管25を流れて、給水管21に接続し、貯湯タンク3下部から貯湯タンク3内に循環するようになっている(矢印D)。
そこで、中温水の全部が貯湯タンク3下部から貯湯タンク3内に戻らないように、タンク湯循環配管25を流れて、貯湯タンク3の下部で接続している給水管21を経て、混合湯である中温水の一部が給水分岐管22に供給されるようにすると(矢印E)、その中温水は、給水分岐管22を流れて混合弁6に供給され、再度タンク湯循環配管25に供給されるようになる。すなわち、この中温水を再度浴槽水の追焚きに利用することが可能となり、貯湯タンク3内に貯えられている高温の湯の使用を節約することが可能となる。したがって、中温水を浴槽水の加熱昇温に再度利用することで、中温水の温度を十分に利用して、温度を低下させることを可能にしている。
例えば、貯湯タンク3内に貯えられている高温の湯の温度が90℃で、給水分岐管22を流れている水の温度が20℃であり、それらを混合弁6で混合して70℃の混合湯としてタンク湯循環配管25に供給する場合、高温の湯5[L/min]、水2[L/min]、トータル7[L/min]流れるように仮定する。そして、熱交換器7で浴槽水と熱交換された中温水(例えば、50℃)のうち、5[L/min]は貯湯タンク3へ、残り2[L/min]は給水管21から給水分岐管22を通り、再び混合弁6に供給されるようにしておく。このようにしておけば、熱交換器7で放熱した後の中温水は、全てが貯湯タンク3下部から貯湯タンク3内に戻るのではなく、再度浴槽水の追焚きに利用することが可能である。すなわち、貯湯タンク3内の高温の湯を節約することが可能となる。
図2は、浴槽水の追焚き動作の流れを示すフローチャートである。図2に基づいて、浴槽水の追焚き制御動作を詳細に説明する。ユーザが操作部11の追焚きスイッチ12及びモード選択スイッチ13を操作すると、浴槽水の追焚き動作が開始する。なお、ここでは、追焚きモードが2つ(Aモード、Bモード)装備してある場合を例に示す。
追焚き動作を開始すると、制御部10は、ユーザにより設定された追焚きモードの確認を行なう(ステップS101)。追焚きモードがAモードであるとき(ステップS101;Yes)、制御部10は、混合弁6の給湯管23側を全開にする(ステップS102)。すなわち、混合弁6の給水分岐管22側を閉じて水の供給を遮断し、貯湯タンク3内に貯えられている高温の湯のみを混合給湯管24に供給する。
そして、制御部10は、浴槽水循環ポンプ32とタンク湯循環ポンプ26との動作を開始させて(矢印h、矢印g)、浴槽水と高温の湯とをそれぞれ循環させる(ステップS103)。つまり、浴槽水は、浴槽水循環配管31を流れて(矢印A)熱交換器7に送られ、高温の湯は、タンク湯循環配管25を流れて(矢印C)熱交換器7に送られる。熱交換器7に送られた浴槽水は、熱交換器7に送られた高温の湯との間で熱交換して加熱昇温する。その後、加熱昇温した浴槽水は、浴槽水循環配管31を流れて(矢印B)浴槽2に戻される(追焚き動作)。
浴槽水の温度は、浴槽水が熱交換器7に到達する前に浴槽水入口温度センサ15で検知されて、その情報が制御部10に入力される(矢印d)。なお、制御部10に入力された浴槽水入口温度センサ15の検知温度をTciとする。浴槽水入口温度センサ15の検知温度が入力された制御部10は、Tciが設定されている所定温度以上であるどうか判断する(ステップS104)。
制御部10は、Tciが設定されている所定温度以上であると判断すると(ステップS104;Yes)、浴槽水循環ポンプ32とタンク湯循環ポンプ26との動作を終了させる(ステップS105)。すなわち、制御部10は、浴槽水が設定されている所定温度に到達したものと判断して、追焚き動作を終了させる。また、制御部10は、Tciが設定されている所定温度未満であると判断すると(ステップS104;No)、追焚き動作を継続する。
このように、Aモードでは、混合弁6の給湯管23側を全開にして追焚き動作を実行する。すなわち、Aモードは、追焚き能力を高くするように設定されているモードである。このように、追焚き能力が高くなれば、浴槽水を設定されている所定温度まで加熱昇温する時間が短くなる。しかしながら、熱交換器7で放熱した高温の湯の温度が十分に低温にならない状態でタンク湯循環配管25を流れて貯湯タンク3に戻されてしまう。そうすると、貯湯タンク3下部の温度が高いものとなってしまっていた。
例えば、貯湯タンク3内の水を湯に沸き上げる加熱手段にヒートポンプを用いてる場合に、ヒートポンプに供給される水の温度が高くなるとヒートポンプの効率が低下することがわかっている。それは、貯湯タンク3全量を沸き上げるためには、ヒートポンプに一定の低温度の水が供給されることが好ましいが、水と湯と混合水(例えば、ぬるま湯や設定温度まで達していない高温水等)が供給されてしまうことによって、ヒートポンプの沸き上げ効率が低下してしまうからである。
次に、追焚きモードがAモード以外であるとき(ステップS101;No)、制御部10は、混合弁6の給湯管23側を全開にする(ステップS106)。なお、Aモード以外の追焚きモードをBモードとする。そして、制御部10は、浴槽水循環ポンプ32とタンク湯循環ポンプ26との動作を開始させて、浴槽水と高温の湯とをそれぞれ循環させる(ステップS107)。熱交換器7での浴槽水の加熱昇温は、Aモードと同様に行われる。
浴槽水入口温度センサ15の検知温度が入力された制御部10は、Tciが設定されている所定温度−α以上であるかどうか判断する(ステップS108)。このαは、製品に対して一意に決定されていてもよく、操作部11から設定されて決定されてもよい。なお、ここでは、α=10℃とした場合を例に示す。
制御部10は、Tciが設定されている所定温度−α(10℃)以上であると判断すると(ステップS108;Yes)、浴槽水出口温度センサ16の検知温度に基づいて混合弁6の開度を調整する(ステップS109)。なお、制御部10に入力された浴槽水出口温度センサ16の検知温度をTcoとする。すなわち、制御部10は、Tcoが60℃以下の範囲で、Tco=Tci+βとなるように、混合弁6の開度を調整する。このβは、製品に対して一意に決定してもよく、操作部11から設定されて決定してもよい。なお、ここでは、β=5℃とした場合を例に示す。
制御部10は、Tco=Tci+β(5℃)に制御したときに、Tcoが60℃を越えてしまう場合は、β(5℃)の値を小さくして、Tcoが60℃以下となるように混合弁6の開度を調整する。60℃以下の範囲を条件とする理由は、一般に浴槽2の供給する浴槽水の上限値が60℃であるからである。なお、この60℃という設定温度は、製品の製造過程で任意に定めてもよく、ユーザが操作部11から任意に設定してもよい。
その後、制御部10は、Tciが設定されている所定温度以上であるかどうか判断する(ステップS110)。制御部10は、Tciが設定されている所定温度以上であると判断すると(ステップS110;Yes)、浴槽水循環ポンプ32とタンク湯循環ポンプ26との動作を終了させる(ステップS111)。また、制御部10は、Tciが設定されている所定温度未満であると判断すると(ステップS110;No)、追焚き動作を継続する。
このように、Bモードでは、Tciが所定温度−α(10℃)に到達するまでは、Aモードと同様に追焚き動作を行なう。例えば、設定されている所定温度が42℃であるとすると、Tciと比較する温度は、42℃−α(10℃)=32℃となる。通常、浴槽水が32℃の状態では、入浴できる温度ではないため、ユーザが入浴している可能性は低く、仮に高温水が浴槽10に供給されても、ユーザに不快感を与えることはない。
したがって、混合弁16の開度を調整しながら、浴槽水の追焚きを行い、浴槽2内の浴槽水の温度が一定温度(所定温度−10℃)以上になると、Tcoを一定温度以下に抑えることができるようになっているため、浴槽2に高温の湯が供給されることがなく、ユーザに不快感を与えることはない。また、タンク湯循環配管25内の熱交換器7を通過した中温水は給水管21から給水分岐管22を流れて、混合弁6に供給され、再度追焚きに使用することが可能となり、貯湯タンク2内の高温の湯の使用を節約することが可能となる。すなわち、Bモードは、浴槽水の温度を調整しながら追焚きを行なうように設定されているモードである。また、中温水の一部を貯湯タンク3内に戻さないようにしたので、貯湯タンク3内の水の沸き上げ効率の低下も防止することが可能になる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係る貯湯式給湯器1aの全体構成を示す概略図である。図1と共通する部分については同じ符号を付し説明を省略する。貯湯式給湯器1aでは、給水管21から給水分岐管22への分岐部とタンク湯循環回路20を循環する混合湯である中温水の給水管21への出口との間の給水管21に、この中温水の一部がこの出口から分岐部へ流れるのを阻止する逆止弁19を備えている。Bモードにおいて、混合弁6の開度を調整することで、混合湯の温度を調整していたが、逆止弁19を追加したことにより、中温水は給水管21から給水分岐管22を流れて、混合弁6に供給される経路(矢印E)を遮断するようにした。
したがって、混合弁6には、中温水の供給ルートがなくなることになる。すなわち、貯湯タンク3内に貯えられている湯の経路としては、貯湯タンク3上部から給湯管23、混合弁6、混合給湯管24、タンク湯循環配管25を流れて(矢印C)、再び貯湯タンク3に戻る経路(矢印D)のみとなる。混合弁6には、給湯管23からの高温の湯のみ供給されるので、混合弁6の開度を調整することにより、高温の湯の流量を調整し、追焚きの能力を調整することが可能となる。
実施の形態1に係る貯湯式給湯器の全体構成を示す概略図である。 貯湯式給湯器の追焚き動作の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2に係る貯湯式給湯器の全体構成を示す概略図である。
符号の説明
1 貯湯式給湯器、1a 貯湯式給湯器、2 浴槽、3 貯湯タンク、4 減圧弁、5 逃し弁、6 混合弁、7 熱交換器、8 開閉弁、9 発熱体、10 制御部、11 操作部、12 追焚きスイッチ、13 モード選択スイッチ、14 流量センサ、15 浴槽水入口温度センサ、16 浴槽水出口温度センサ、17 上部沸き上げ温度センサ、18 下部沸き上げ温度センサ、19 逆止弁、20 タンク湯循環回路、21 給水管、22 給水分岐管、23 給湯管、24 混合給湯管、25 タンク湯循環配管、26 タンク湯循環ポンプ、30 浴槽水循環回路、31 浴槽水循環配管、32 浴槽水循環ポンプ。

Claims (5)

  1. 浴槽水の追焚き機能を有する貯湯式給湯器であって、
    加熱手段で沸き上げられた湯を貯える貯湯タンクと、
    前記貯湯タンクに貯えられている湯と水を混合する混合弁と、
    前記混合弁で混合された混合湯を通水する混合給湯管と、
    前記混合給湯管に設けられて、該混合給湯管を開閉するための開閉弁と、
    前記浴槽水を循環する浴槽水循環回路と、
    前記混合給湯管の前記混合弁と前記開閉弁との間から分岐して、前記混合湯を前記貯湯タンクに循環するタンク湯循環回路と、
    前記浴槽水循環回路を循環する浴槽水と前記タンク湯循環回路を循環する混合湯との間で熱交換して該浴槽水を加熱昇温する熱交換器とを有する
    ことを特徴とする貯湯式給湯器。
  2. 前記浴槽水を循環させる浴槽水循環ポンプと、
    前記混合湯を循環させるタンク湯循環ポンプと、
    前記開閉弁と前記浴槽水循環ポンプと前記タンク湯循環ポンプとを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    浴槽水の追焚きをする際、
    前記開閉弁を閉制御し、
    前記浴槽水循環ポンプと前記タンク湯循環ポンプとを駆動させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯器。
  3. 前記貯湯タンクに水を供給する給水管を備え、
    前記タンク湯循環回路を循環する混合湯の出口を前記給水管に接続した
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯器。
  4. 前記給水管から分岐してこの給水管と水を供給する側の前記混合弁とを接続する給水分岐管を備え、
    前記タンク湯循環回路の出口から前記給水管へ通水された混合湯の一部が前記給水分岐管を経由して前記混合弁へ供給される
    ことを特徴とする請求項3に記載の貯湯式給湯器。
  5. 前記給水管から分岐してこの給水管と水を供給する側の前記混合弁とを接続する給水分岐管を備え、
    前記タンク湯循環回路を循環する混合湯の前記給水管への出口を前記給水分岐管の分岐部よりも前記貯湯タンク側に設けるとともに、
    前記分岐部と前記出口との間の前記給水管に前記タンク湯循環回路を循環する混合湯の一部が前記出口から前記分岐部へ流れることを阻止する逆止弁を設けた
    ことを特徴とする請求項3に記載の貯湯式給湯器。
JP2005046648A 2005-02-23 2005-02-23 貯湯式給湯器 Active JP4221724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005046648A JP4221724B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 貯湯式給湯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005046648A JP4221724B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 貯湯式給湯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006234210A JP2006234210A (ja) 2006-09-07
JP4221724B2 true JP4221724B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=37042070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005046648A Active JP4221724B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 貯湯式給湯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4221724B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122038A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Toshiba Electric Appliance Co Ltd 給湯装置
JP5056083B2 (ja) * 2007-03-09 2012-10-24 パナソニック株式会社 ヒートポンプ給湯機
JP5678634B2 (ja) * 2010-12-13 2015-03-04 三菱電機株式会社 給湯機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006234210A (ja) 2006-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5103567B2 (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP4893070B2 (ja) 戻り温水の回収方法および給湯システム
JP5200842B2 (ja) 給湯装置
WO2011074596A1 (ja) 給湯機
JP4876762B2 (ja) ヒートポンプ式給湯装置
JP2009299941A (ja) 温水供給システム
JP4221724B2 (ja) 貯湯式給湯器
JP4030394B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2004218912A (ja) ヒートポンプ式給湯暖房装置
JP3887781B2 (ja) ヒートポンプ給湯装置
JP2005164237A (ja) 多機能給湯機
JP3869804B2 (ja) ヒートポンプ式給湯暖房装置
JP2007003057A (ja) 貯湯式給湯装置
JP2005156156A (ja) 多機能給湯機
JP4052206B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP4052200B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP3869801B2 (ja) ヒートポンプ式給湯暖房装置
JP4101198B2 (ja) ヒートポンプ式給湯暖房装置
JP5318677B2 (ja) 風呂装置
JP3991216B2 (ja) 貯湯式給湯器
JP4033184B2 (ja) 多機能給湯機
JP5134461B2 (ja) 給湯加圧ポンプ内蔵貯湯式給湯機
JP2004205140A (ja) 風呂用追焚装置
JP2008170101A (ja) 貯湯式給湯システム
JP4155162B2 (ja) 貯湯式給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4221724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131128

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250