JPH10507240A - 燃料噴射装置用のマルチディスク式・旋回流霧化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 多数のオリフィスディスク２２Ａ，２２Ｂ，２２Ｃ，２２Ｄが重ねられており、１つまたは複数の旋回流ディスク２２Ｂ，２２Ｄを有している。ディスク積層体の効果は、軸方向長さが比較的短い噴射装置から噴射される燃料流に旋回流を付与することである。積層体におけるディスクのジオメトリは、上側のディスクからの燃料が、燃料流に旋回流成分を付与するために働くパターンの端部で下側のディスクに流入するようになっている。下側のディスクにおけるパターンは通常２層パターンであり、この場合、上側の層が、薄いディスクの厚さの第１の半分の厚さであり、下側の層が、薄いディスクの厚さの第２の半分の厚さである。

Description

【発明の詳細な説明】 燃料噴射装置用のマルチディスク式・旋回流霧化装置 発明の分野 本発明は、概して自動車内燃機関の吸気システム内に揮発性の液体燃料を噴射 する形式の電気作動式の燃料噴射装置に関するものであり、特に本発明は、この ような燃料噴射装置から噴射される燃料の霧化を改善するためのディスク積層体 に関する。 発明の背景および概略 米国特許第４８５４０２４号明細書には、ノズルにおいて積層体を形成した薄 いディスク状のオリフィス部材が開示されており、前記ノズルにより、噴射装置 から機関内へ液体燃料が噴射される。このディスク積層体は、燃料噴射装置を流 過する流れを制御する電気作動式弁機構の下流に配置されている。 噴射燃料に旋回流を付与する燃料噴射装置は、米国特許第５１７０１９５号明 細書に示されているように、通常弁座の上流に配置された旋回流通路を有してい る。旋回流を付与する通常の目的は、燃料霧化の質を改善することである。 本発明は、燃料噴射装置のノズルにおけるディスク積層体に旋回流形成手段を 組み込むことによって燃料霧化の更なる改善を達成することができる、燃料に旋 回流を付与するための新規部材に関する。これにより、比較的軸方向長さの短い 燃料噴射装置で弁座の下流で旋回流を生ぜしめることができる。 前記のことは、本発明の付加的な特徴、利点および有益性と共に、図面を添付 した以下の記述および請求項に述べられている。図面には、本発明を実施するに あたって現時点で考えられる最良の形式に基づく本発明の有利な実施例が開示さ れている。 図面の簡単な説明 第１図は、ノズルに設けられた本発明によるディスク積層体を示す、燃料噴射 装置のノズル端部の部分的な縦断面図である。 第２図は、第１実施例の一方のディスクの平面図である。 第３図は、第２図に示された矢印３−３の方向で見た側面図である。 第４図は、第１実施例の他方のディスクの平面図である。 第５図は、第４図に示された矢印５−５の方向で見た側面図である。 第６図は、第２実施例の一方のディスクの平面図である。 第７図は、第６図に示された矢印７−７の方向で見た側面図である。 第８図は、第２実施例の他方のディスクの平面図で ある。 第９図は、第８図に示された矢印９−９の方向で見た縦断面図である。 第１０図は、ディスク積層体に２つの付加的なディスクを付加した、第１図と 同じ方向で見た縦断面図である。 有利な実施例の説明 第１図では、電磁作動式の燃料噴射装置２０の本体１８のノズル端部が示され ていて、このノズル端部には、本発明の原理を示す、オリフィス部材を備えた薄 いディスクから成るディスク積層体２２が配置されている。燃料噴射装置２０の 構造は、第１図に明確に示されていない部分に関しては米国特許第４８５４０２ ４号明細書および米国特許第５１７４５０５号明細書に開示されている構造とほ ぼ同様である。燃料噴射装置２０のノズル端部も前記明細書のノズル端部と同様 に構成されており、この場合、ディスク積層体２２は、大きな積層ブロックの一 部として構成されていて、この積層ブロックは、軸方向でみてディスク積層体２ ２の内側に配置されたニードル案内部材２４及び弁座部材２６と、軸方向でみて ディスク積層体２２の外側に配置された環状の保持部材２８とから構成され、全 体として軸方向で、本体１８の内側肩３０と本体端部に設けられた内方へ曲げら れた短いリップ３２との間でノズル端部内に収容されている。積層ブロックの外 周面は、汎用のＯリングシール３４によって本体の内壁にシールされている。 弁座部材２６は、円錐台形の弁座３６を有し、この弁座３６は、案内部材２４ から、カウンタボア２７を有する弁座部材２６の中央通路３８へ、さらにディス ク積層体２２の中央領域へ通じている。保持部材２８は、ディスク積層体２２を 起点としてノズルの開放端部へ開口した通路４０を有している。案内部材２４は 、ニードル４２の軸方向往復運動をガイドするための中央の案内孔４１と、この 案内孔４１を取り囲むように分配された複数の貫通孔４４とを有し、この貫通孔 ４４は、燃料が案内部材２４を介して弁座３６によって制限された空間へ流れる ようにするのに用いられる。第１図に示された矢印は、燃料流の方向を示してい るが、この図では、ニードル４２の丸く形成された先端部が、燃料噴射装置を閉 じて流れを止めるように弁座３６に座着している。ニードル４２が持ち上げられ ると、燃料は、通路３８、積層体２２内のオリフィス及び通路４０を通ってノズ ルから内燃機関の吸気システム内へ噴射される。 前述のように、本発明はディスク積層体２２の新規構造に関するものであり、 この新規構造の詳細を、残りの図面も参照することによって説明する。 第２図〜第５図に示されたディスク積層体２２の第１実施例は、第１の円形の ディスク２２Ａと第２の円 形のディスク２２Ｂとを有している。両ディスク２２Ａ，２２Ｂは、扁平で等し い直径を有しかつ、ディスク２２Ａがディスク２２Ｂの上流に位置するように、 互いに面と面とを向き合わせて配置されている。燃料噴射装置の軸線と一致した ディスク積層体の中心軸線は、符号２２′で示されている。 ディスク２２Ａは、４つの円形の貫流・オリフィス６０Ａ，６０Ｂ，６０Ｃ， ６０Ｄを有しており、これらの貫流・オリフィスは、中心軸線２２′を中心にし て対称的に９０°の間隔を置いて配置されかつその中心は共通の円上に位置して いる。ディスク２２Ｂは、ディスクの上流側の面６４からディスクの下流側の面 ６６にまで延びた円形の中央の貫流・オリフィス６２を有している。上流側の面 ６４は、４つの別個の溝６８Ａ，６８Ｂ，６８Ｃ，６８Ｄを有している。各溝は 、溝が中心軸線２２′を中心にして対称的なパターンで配置されるように、貫流 ・オリフィス６２に対してほぼ接線方向を占めるよう配置されており、また時計 回り方向および反時計周り方向に隣接した溝から９０°の間隔を置いて配置され ている。 組み立てられた燃料噴射装置では、２つのディスク２２Ａ，２２Ｂは、ディス ク２２Ａのそれぞれの貫流・オリフィスがディスク２２Ｂのそれぞれ１つの溝と 、貫流・オリフィス６２から最も離れた溝の端部の近くで整合するように、しか もその溝と完全に連通する ように、周方向で位置決めされている。 燃料噴射装置が開いている場合、燃料はディスク２２Ａのそれぞれの個々の貫 流・オリフィスを通ってディスク２２Ｂのそれぞれの溝へ流入する。溝は、燃料 を貫流・オリフィス６２を介して流過せしめる軸方向速度成分に付加的に接線方 向速度成分をもって燃料が貫流・オリフィス６２に流入せしめられるように、構 成されかつ配置されている。このように、貫流・オリフィス６２を通って流出す る燃料には、旋回流が付与される。 第６図〜第９図に示された第２実施例も、直径が等しく、互いに面と面とを向 き合わせて配置された上流側のディスク２２Ｃと下流側のディスク２２Ｄとから 成る２ディスク積層体を有している。ディスク２２Ｃは、ディスク軸線を中心と して対称的に直径方向で向き合った２つの貫流・オリフィス６０Ａ，６０Ｂのみ 有している。 ディスク２２Ｄは、ディスクの軸線から等距離において共通の直径上に位置す る２つの出口側の貫流・オリフィス６２Ａ，６２Ｂを有している。また、ディス ク２２Ｄは、複数の溝７０Ａ，７０Ｂ，７０Ｃ，７０Ｄ，７４を有している。組 み立てられた燃料噴射装置では、２つの貫流・オリフィス６０Ａ，６０Ｃは、貫 流・オリフィス６２Ａ，６２Ｂが位置する直径に対して９０°の角度を成す直径 上に位置している。貫流・ オリフィス６０Ａを流過した燃料は位置７６においてディスク２２Ｄの溝に流入 するのに対し、貫流・オリフィス６０Ｃからの燃料は位置７８において流入する 。 溝７２Ａは、図示したように、位置７６から貫流・オリフィス６２Ｂにまで湾 曲して延びているのに対し、溝７０Ａは同様に位置７８から貫流・オリフィス６ ２Ａにまで湾曲している。貫流・オリフィス６２Ａは、位置７６から貫流・オリ フィス６２Ａにまで湾曲して延びる溝７０Ｂによっても供給され、同様に貫流・ オリフィス６２Ｂも、位置７８から貫流・オリフィス６２Ｂにまで湾曲して延び る溝７２Ｂによって供給される。したがって、それぞれの貫流・オリフィス６２ Ａ，６２Ｂは、貫流・オリフィスの直径方向で向き合った部分を占める２つの溝 によって供給される。ディスク２２Ｄの４つの溝のそれぞれの湾曲形状によって 、加圧された燃料が溝を流過するときにこの燃料は溝の外側の側壁面に対して押 し付けられ、その結果燃料が、軸方向速度成分に付加的に接線方向速度成分を付 与された旋回運動を行いながらそれぞれの貫流・オリフィス６２Ａ，６２Ｂへ流 入する。これにより、燃料は旋回運動を行いながらそれぞれの貫流・オリフィス ６２Ａ，６２Ｂを通って流出する。貫流・オリフィス６０Ａと６０Ｃとの間には 溝７４が延びている。 第１０図には、ディスク積層体の下流に２つの付加 的なディスク８０，８２が加えられた別の実施例が示されている。第１０図には 、２つの上流側のディスク、たとえばディスク２２Ａ，２２Ｂが示されている。 ディスク８０はディスク積層体の軸線と同軸的な大きな円形の孔８０Ａを有して いるのに対し、ディスク８２は、同じくディスク積層体の軸線と同軸的な直径の 極めて小さな円形の孔８２Ａを有している。孔８０Ａは、ディスク８２およびデ ィスク２２Ｂと協働して孔８０Ａの空間に旋回流室を形成している。これにより 、渦形成が助成されかつ噴射角が制御される。ディスク８０をディスク８２また はディスク２２Ｂと一体的に形成することが可能であり、その場合には、３ディ スク積層体が形成される。 第２図〜第９図に示された２つの実施例では、溝は下流側のディスクだけに形 成されているので、溝を覆う上流側のディスクの協働部分は平らである。ディス クは薄い（たとえば０．００８インチ＝約０．２０２ｍｍ）が、溝は電鋳、放電 加工、エッチング、ファインブランキングまたは精密機械加工工程等の汎用の工 程によって形成することができる。ディスクはステンレス鋼またはシリコンから 製造することができ、これらは燃料噴射装置のディスク用の汎用の材料である。 以上本発明の有利な実施例を図示および説明したが、原理はその他の実施例に 適用することもできる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年７月２６日 【補正内容】 明細書 燃料噴射装置用のマルチディスク式・旋回流霧化装置 発明の分野 本発明は、概して自動車内燃機関の吸気システム内に揮発性の液体燃料を噴射 する形式の電気作動式の燃料噴射装置に関するものであり、特に本発明は、この ような燃料噴射装置から噴射される燃料の霧化を改善するためのディスク積層体 に関する。 発明の背景および概略 米国特許第４８５４０２４号明細書には、ノズルにおいて積層体を形成した薄 いディスク状のオリフィス部材が開示されており、前記ノズルにより、噴射装置 から機関内へ液体燃料が噴射される。このディスク積層体は、燃料噴射装置を流 過する流れを制御する電気作動式弁機構の下流に配置されている。 噴射燃料に旋回流を付与する燃料噴射装置は、米国特許第５１７０１９５号明 細書に示されているように、通常弁座の上流に配置された旋回流通路を有してい る。旋回流を付与する通常の目的は、燃料霧化の質を改善することである。 内燃機関内に燃料を噴射するための電気作動式の燃料噴射装置が、ヨーロッパ 特許出願公開第０１８６７８８号明細書より公知である。燃料噴射装置は通路を 有しており、機関内へ噴射するために、この通路を介して燃料が入口からノズル へ流過する。ディスク積層体はノズルに密接して配置されていてかつ積層体を貫 通するオリフィスを有しており、ノズルから噴射される前に燃料がこのオリフィ スを通過し、これにより、燃料が軸方向でディスクを流過する際に、燃料に接線 方向の速度成分が付与される。 本発明は、燃料噴射装置のノズルにおけるディスク積層体に旋回流形成手段を 組み込むことによって燃料霧化の更なる改善を達成することができる、燃料に旋 回流を付与するための新規部材に関する。これにより、比較的軸方向長さの短い 燃料噴射装置で弁座の下流で旋回流を生ぜしめることができる。 本発明によれば、ノズルが、該ノズルの近くに該ノズルと同軸的に配置された 第１および第２の平らなディスクを有しており、前記第１のディスクが、第２の ディスクの上流に該第２のディスクと同軸的に配置されており、かつ互いに面と 面とを向き合わせて配置された各ディスクのそれぞれの領域を有している形式の 、燃料を機関内へ噴射する電気作動式の燃料噴射装置用のマルチディスク式・旋 回流霧化装置において、前記第１のディスクが、少なくとも２つの円形のオリフ ィスを有していて、該オリフィスが、その中心を共通の円上に位置させて、第１ のディスクの中心軸線を中心として等しい角度間隔を置いて配置されており、前 記第２のディスクが、複数の溝および少なくとも１つの出口オリフィスを有して おり、前記溝が、前記ディスクが面と面とを向き合わせて配置された場合に、前 記第１のディスクの前記円形のオリフィスと整合するように配置されており、前 記溝が、前記第２のディスクに設けられた前記出口オリフィスを介して軸方向で 流出する燃料に接線方向の速度成分を付与するようになっている。 前記のことは、本発明の付加的な特徴、利点および有益性と共に、図面が添付 された以下の記述および請求項に述べられている。図面には、本発明を実施する にあたって現時点で考えられる最良の形式に基づく本発明の有利な実施例が開示 されている。 請求の範囲 １．燃料を機関内へ噴射する電気作動式の燃料噴射装置用のマルチディスク式・ 旋回流霧化装置（１８）であって、前記ノズルが、該ノズルの近くに該ノズルと 同軸的に配置された第１および第２の平らなディスク（２２Ａ，２２Ｂ；２２Ｃ ，２２Ｄ）を有しており、前記第１のディスク（２２Ａ，２２Ｃ）が、第２のデ ィスク（２２Ｂ；２２Ｄ）の上流に該第２のディスクと同軸的に配置されており 、かつ互いに面と面とを向き合わせて配置された各ディスクのそれぞれの領域を 有している形式のものにおいて、 前記第１のディスク（２２Ａ；２２Ｃ）が、少なくとも２つの円形のオリフ ィス（６０Ａ，６０Ｃ）を有していて、該オリフィスが、その中心を共通の円上 に位置させて、第１のディスク（２２Ａ；２２Ｃ）の中心軸線（２２′）を中心 として等しい角度間隔を置いて配置されており、前記第２のディスク（２２Ｂ； ２２Ｄ）が、複数の溝（６８Ａ，６８Ｂ，６８Ｃ，６８Ｄ；７０Ａ，７０Ｂ，７ ２Ａ，７２Ｂ，７４）および少なくとも１つの出口オリフィス（６２；６２Ａ， ６２Ｂ）を有しており、前記溝が、前記ディスクが面と面とを向き合わせて配置 された場合に、前記第１のディスク（２２Ａ；２２Ｃ）の前記円形のオリフィス と整合するように配置され ており、前記溝が、前記第２のディスク（２２Ｂ；２２Ｄ）に設けられた前記出 口オリフィスを介して軸方向で流出する燃料に接線方向の速度成分を付与するよ うになっていることを特徴とする、マルチディスク式・旋回流霧化ノズル。 ２．第１のディスク（２２Ａ）が４つの円形のオリフィス（６０Ａ，６０Ｂ，６ ０Ｃ，６０Ｄ）を有している、請求項１記載のマルチディスク式・旋回流霧化ノ ズル。 ３．第２のディスク（２２Ｂ）が、該第２のディスク（２２Ｂ）の中心軸線（２ ２′）に沿って設けられた出口オリフィス（６２）と、前記中心軸線（２２′） から離れる方向で、出口オリフィス（６２）の円周に対して接線方向に延びる４ つの溝（６８Ａ，６８Ｂ，６８Ｃ，６８Ｄ）とを有している、請求項２記載のマ ルチディスク式・旋回流霧化ノズル。 ４．第１のディスク（２２Ｃ）が２つの円形のオリフィス（６０Ａ，６０Ｃ）を 有している、請求項１記載のマルチディスク式・旋回流霧化ノズル。 ５．第２のディスク（２２Ｄ）が、２つの出口オリフィス（６２Ａ，６２Ｂ）を 有していて、該出口オリフィスが、その中心を共通の円上に位置させて、第２の ディスク（２２Ｄ）の中心軸線（２２′）を中心として等しい角度間隔を置いて 配置されており、前記出口オリフィス（６２Ａ，６２Ｂ）の間に湾曲 した溝（７０Ａ，７０Ｂ）が延びており、該溝が、前記出口オリフィス（６２Ａ ，６２Ｂ）の直径方向で向き合った部分で前記出口オリフィス（６２Ａ，６２Ｂ ）に交差している、請求項４記載のマルチディスク式・旋回流霧化ノズル。 ６．第２のディスク（２２Ｄ）が、湾曲した溝（７０Ａ，７０Ｂ）の間に延びる 第３の溝（７４）を有している、請求項５記載のマルチディスク式・旋回流霧化 ノズル。 ７．前記第１および第２のディスク（２２Ｃ，２２Ｄ）が、面と面とを向き合わ せて配置された場合に、前記第１のディスク（２２Ｃ）に設けられた出口オリフ ィス（６０Ａ，６０Ｂ）が、出口オリフィス（６２Ａ，６２Ｂ）が位置する直径 に対して９０°の角度を成す直径上に位置していてかつそれぞれ位置（７６，７ ８）において前記湾曲した溝（７０Ａ，７０Ｄ）と整合している、請求項４から ５までのいずれか１項記載のマルチディスク式・旋回流霧化ノズル。 ８．ディスク（２２Ａ，２２Ｂ；２２Ｃ，２２Ｄ）の下流に第３および第４のデ ィスク（８０，８２）が設けられており、前記第３のディスク（８０）が、第１ および第２のディスクの軸線（２２′）と同軸的な円形のオリフィス（８０Ａ） を有しており、前記第４のディスク（８２）が、オリフィス（８０Ａ ）よりも著しく小さくかつオリフィス（８０Ａ）と同軸的な円形のオリフィス（ ８２Ａ）を有している、請求項１から７までのいずれか１項記載のマルチディス ク式・旋回流霧化ノズル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァーノン アール ウォーナー アメリカ合衆国 23184 ヴァージニア ウィコミコ タングルウッド ドライヴ 2791 (72)発明者 ジョン エフ ネリー，ジュニア アメリカ合衆国 23185 ヴァージニア ウイリアムスバーグ ウエスト アイラン ド ロード 2270 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内燃機関内に燃料を噴射するための電気作動式の燃料噴射装置であって、加 圧された燃料を燃料噴射装置に流入せしめる燃料入口と、該燃料入口から前記燃 料噴射装置を貫通してノズルにまで延びる燃料通路とが設けられていて、前記ノ ズルから燃料が機関内へ噴射されるようになっており、前記燃料入口と前記ノズ ルとの間で前記燃料通路を開放および閉鎖するための電気作動式のバルブ部材が 設けられており、前記ノズルの近くに配置された、オリフィス部材を有する薄い ディスクの積層体が設けられており、前記ノズルから機関内へ噴射される前に燃 料が軸方向で前記オリフィス部材を流過するようになっており、前記積層体が、 第２のディスクの上流に配置された第１のディスクを有しており、前記第１のデ ィスクおよび第２のディスクが、互いに面と面とを向き合わせて配置されたそれ ぞれの領域を有している形式のものにおいて、 前記第１のディスクが、貫流・オリフィスを有しており、前記領域が協働し て、これらの領域の間で溝を規定しており、該溝に、前記貫流・オリフィスを介 して燃料が送り込まれるようになっており、前記第２のディスクが、貫流・オリ フィスを有しており、該貫流・オリフィスへ前記溝を介して燃料が送 り込まれるようになっており、更に、前記溝が前記第２のディスクに設けられた 貫流・オリフィスに関連して、前記第２のディスクに設けられた貫流・オリフィ スを介して軸方向で流出する燃料に接線方向の速度成分を付与するように、構成 されかつ配置されていることを特徴とする、電気作動式の燃料噴射装置。 ２．前記溝が前記第２のディスクだけに設けられていて、かつ、前記第１のディ スクの協働領域が平らに形成されている、請求項１記載の燃料噴射装置。 ３．前記溝が、直線的に形成されかつ前記第２のディスクに設けられた貫流・オ リフィスに対してほぼ接線方向に配置されている、請求項１記載の燃料噴射装置 。 ４．前記溝が、該溝を貫流する流れに接線方向の速度成分を付与するように、湾 曲して延びている、請求項１記載の燃料噴射装置。 ５．前記第１のディスクが複数の貫流・オリフィスを有しており、前記第１のデ ィスクおよび第２のディスクの前記領域が協働して複数の溝を規定しており、該 複数の溝が、前記複数の貫流・オリフィスのそれぞれ１つから、前記第２のディ スクに設けられた前記貫流・オリフィスにまで燃料を搬送するようになっている 、請求項１記載の燃料噴射装置。 ６．前記溝が、それぞれ直線的に形成されかつ前記第 ２のディスクに設けられた貫流・オリフィスに対してほぼ接線方向に配置されて いる、請求項５記載の燃料噴射装置。 ７．前記第１のディスクが複数の貫流・オリフィスを有しており、前記第２のデ ィスクが複数の貫流・オリフィスを有しており、前記第１のディスクおよび第２ のディスクの前記領域が協働して複数の溝を規定しており、該複数の溝が、前記 第１のディスクに設けられた前記複数の貫流・オリフィスから前記第２のディス クに設けられた前記複数の貫流・オリフィスにまで燃料を搬送するようになって いる、請求項１記載の燃料噴射装置。 ８．前記第２のディスクに設けられた貫流・オリフィスのそれぞれが、２つ以上 の前記溝から燃料を受け取るようになっている、請求項７記載の燃料噴射装置。 ９．前記溝が湾曲して延びている、請求項８記載の燃料噴射装置。 10．前記第１のディスクおよび第２のディスクの前記領域が協働して、前記第１ のディスクに設けられた貫流・オリフィスの間で延びる別の溝を規定している、 請求項９記載の燃料噴射装置。 11．内燃機関内に燃料を噴射するための電気作動式の燃料噴射装置であって、加 圧された燃料を燃料噴射装置に流入せしめる燃料入口と、該燃料入口から前 記燃料噴射装置を貫通してノズルにまで延びる燃料通路とが設けられており、前 記ノズルから燃料が機関内へ噴射されるようになっており、前記燃料入口と前記 ノズルとの間で前記燃料通路を開放および閉鎖するための電気作動式のバルブ部 材が設けられており、前記ノズルの近くに配置された、オリフィス部材を有する 複数のディスクの積層体が設けられており、前記ノズルから機関内へ噴射される 前に燃料が軸方向で前記オリフィス部材を流過するようになっている形式のもの において、 前記ディスクの２つが、該２つのディスクの一方に設けられた貫流・オリフ ィスを有していて、該貫流・オリフィスが、前記２つのディスクの他方に設けら れた貫流・オリフィスと重ならないように形成されており、さらに、前記２つの ディスクのそれぞれの対面領域が協働して、溝を規定しており、該溝が、前記一 方のディスクに設けられた前記貫流・オリフィスから前記他方のディスクに設け られた前記貫流・オリフィスにまで延びており、さらに、前記溝が前記第２のデ ィスクに設けられた前記貫流・オリフィスに関連して、前記第２のディスクに設 けられた貫流・オリフィスを介して軸方向で流出する燃料に接線方向の速度成分 を付与するように、構成されかつ配置されていることを特徴とする、燃料噴射装 置。