JP3134813B2 - 内燃機関の燃料噴射弁 - Google Patents
内燃機関の燃料噴射弁Info
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- F02M61/1853—Orifice plates
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の燃料噴射
弁に関する。
弁に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、図７、図８及び図９に示すよう
な、複数のオリフィス孔（噴孔）を備えた薄板状の噴流
調整板と、燃料が通過するための流通路を備えた弁体
と、弁体が軸方向に摺動することができるように弁体を
案内する弁シート部とを有する内燃機関の燃料噴射弁が
知られている。図７は従来の内燃機関の燃料噴射弁の噴
流調整板と弁体と弁シート部とを示した部分断面側面図
である。図８は噴流調整板及び弁シート部のみを示した
図７のVIII矢視図である。図９は図７のIX−IX断面図で
ある。図７、図８及び図９において、１０１は弁シート
部、１０２は流通路、１０３はガイド部、１０４はガイ
ド面、１０５は噴流調整板、１０６はオリフィス孔（噴
孔）、１０７は弁体、１０８は摺動面である。弁シート
部１０１はガイド面１０４を有し、弁体１０７は、ガイ
ド面１０４に対して摺動することができる摺動面１０８
を有する。そのため、弁体１０７は、弁シート部１０１
に対して図７の上下方向に摺動することができ、開弁位
置又は閉弁位置に位置することができる。更に、弁体１
０７は、各摺動面１０８の間に流通路１０２を有する。
そのため、弁シート部１０１のガイド面１０４と弁体１
０７の摺動面１０８とにより、弁体１０７が、ガイド面
１０４と摺動面１０８との間に隙間を有することなく案
内されつつも、燃料は、流通路１０２を介して図７の上
側から下側まで流れることができる。その結果、開弁時
において、流通路１０２を通過した燃料は、噴流調整板
１０５のオリフィス孔１０６から噴射される。この種の
内燃機関の燃料噴射弁の例としては、例えば特開平７−
１２７５５０号公報に記載されたものがある。
な、複数のオリフィス孔（噴孔）を備えた薄板状の噴流
調整板と、燃料が通過するための流通路を備えた弁体
と、弁体が軸方向に摺動することができるように弁体を
案内する弁シート部とを有する内燃機関の燃料噴射弁が
知られている。図７は従来の内燃機関の燃料噴射弁の噴
流調整板と弁体と弁シート部とを示した部分断面側面図
である。図８は噴流調整板及び弁シート部のみを示した
図７のVIII矢視図である。図９は図７のIX−IX断面図で
ある。図７、図８及び図９において、１０１は弁シート
部、１０２は流通路、１０３はガイド部、１０４はガイ
ド面、１０５は噴流調整板、１０６はオリフィス孔（噴
孔）、１０７は弁体、１０８は摺動面である。弁シート
部１０１はガイド面１０４を有し、弁体１０７は、ガイ
ド面１０４に対して摺動することができる摺動面１０８
を有する。そのため、弁体１０７は、弁シート部１０１
に対して図７の上下方向に摺動することができ、開弁位
置又は閉弁位置に位置することができる。更に、弁体１
０７は、各摺動面１０８の間に流通路１０２を有する。
そのため、弁シート部１０１のガイド面１０４と弁体１
０７の摺動面１０８とにより、弁体１０７が、ガイド面
１０４と摺動面１０８との間に隙間を有することなく案
内されつつも、燃料は、流通路１０２を介して図７の上
側から下側まで流れることができる。その結果、開弁時
において、流通路１０２を通過した燃料は、噴流調整板
１０５のオリフィス孔１０６から噴射される。この種の
内燃機関の燃料噴射弁の例としては、例えば特開平７−
１２７５５０号公報に記載されたものがある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た内燃機関の燃料噴射弁の場合、ガイド面１０４と摺動
面１０８とにより、弁体１０７は弁シート部１０１に対
して摺動可能であるため、弁体１０７は、弁シート部１
０１に対して、図７の上下方向だけでなく、周方向（図
９のＡ方向）に摺動して回転する可能性がある。弁体１
０７が弁シート部１０１に対して回転してしまうと、弁
シート部１０１に固定された噴流調整板１０５のオリフ
ィス孔１０６に対する、弁体１０７に固定された流通路
１０２の周方向の相対位置が変化してしまう。そのた
め、この変化に伴って、オリフィス孔１０６を通過する
燃料の圧力が変化してしまい、それゆえ、オリフィス孔
１０６から噴射される燃料の流量が変化してしまい、更
に、噴射される燃料の微粒化の状態が変化してしまう。
その結果、内燃機関の性能が悪化してしまう。
た内燃機関の燃料噴射弁の場合、ガイド面１０４と摺動
面１０８とにより、弁体１０７は弁シート部１０１に対
して摺動可能であるため、弁体１０７は、弁シート部１
０１に対して、図７の上下方向だけでなく、周方向（図
９のＡ方向）に摺動して回転する可能性がある。弁体１
０７が弁シート部１０１に対して回転してしまうと、弁
シート部１０１に固定された噴流調整板１０５のオリフ
ィス孔１０６に対する、弁体１０７に固定された流通路
１０２の周方向の相対位置が変化してしまう。そのた
め、この変化に伴って、オリフィス孔１０６を通過する
燃料の圧力が変化してしまい、それゆえ、オリフィス孔
１０６から噴射される燃料の流量が変化してしまい、更
に、噴射される燃料の微粒化の状態が変化してしまう。
その結果、内燃機関の性能が悪化してしまう。
【０００４】上述した問題点を解決するために、本出願
人により、流通路を、弁体にではなく、弁シート部に設
けた内燃機関の燃料噴射弁が、開発されており、公知に
なっている。図１０は、流通路を弁シート部に設けた公
知の内燃機関の燃料噴射弁の噴流調整板及び弁シート部
のみを示した上視図である。図１１は、図１０の燃料噴
射弁に弁体を取付けた状態におけるXI−XI断面図であ
る。図１０及び図１１において、２０１は弁シート部、
２０２は流通路、２０３はガイド部、２０４はガイド
面、２０５は噴流調整板、２０６はオリフィス孔（噴
孔）、２０７は弁体、２０８は摺動面である。図１０及
び図１１に示す内燃機関の燃料噴射弁では、上述した内
燃機関の燃料噴射弁の場合と異なり、流通路２０２は、
弁体２０７にではなく、弁シート部２０１に設けられて
いる。そのため、弁体２０７が弁シート部２０１に対し
て周方向に回転した場合であっても、流通路２０２に対
するオリフィス孔２０６の周方向の相対位置は変化しな
い。そのため、弁体２０７の回転に伴って、オリフィス
孔２０６を通過する燃料の圧力が変化することはない。
それゆえ、オリフィス孔２０６から噴射される燃料の流
量が変化すること、あるいは、噴射される燃料の微粒化
の状態が変化することはなく、内燃機関の性能も悪化し
ない。
人により、流通路を、弁体にではなく、弁シート部に設
けた内燃機関の燃料噴射弁が、開発されており、公知に
なっている。図１０は、流通路を弁シート部に設けた公
知の内燃機関の燃料噴射弁の噴流調整板及び弁シート部
のみを示した上視図である。図１１は、図１０の燃料噴
射弁に弁体を取付けた状態におけるXI−XI断面図であ
る。図１０及び図１１において、２０１は弁シート部、
２０２は流通路、２０３はガイド部、２０４はガイド
面、２０５は噴流調整板、２０６はオリフィス孔（噴
孔）、２０７は弁体、２０８は摺動面である。図１０及
び図１１に示す内燃機関の燃料噴射弁では、上述した内
燃機関の燃料噴射弁の場合と異なり、流通路２０２は、
弁体２０７にではなく、弁シート部２０１に設けられて
いる。そのため、弁体２０７が弁シート部２０１に対し
て周方向に回転した場合であっても、流通路２０２に対
するオリフィス孔２０６の周方向の相対位置は変化しな
い。そのため、弁体２０７の回転に伴って、オリフィス
孔２０６を通過する燃料の圧力が変化することはない。
それゆえ、オリフィス孔２０６から噴射される燃料の流
量が変化すること、あるいは、噴射される燃料の微粒化
の状態が変化することはなく、内燃機関の性能も悪化し
ない。
【０００５】しかしながら、上述した公知の内燃機関の
燃料噴射弁の場合、流通路２０２とオリフィス孔２０６
とは互いに対して不動であるものの、流通路２０２に対
するのオリフィス孔２０６の周方向の相対位置等、流通
路２０２とオリフィス孔２０６との関係は、噴射燃料の
最適な微粒化を考慮して、決定されていない。例えば、
流通路２０２の下流側の燃料の圧力は、ガイド部２０３
の下流側の燃料の圧力よりも高くなっている。そのた
め、流通路２０２の下流側に配置されたオリフィス孔２
０６とガイド部２０３の下流側に配置されたオリフィス
孔２０６とが同一円上に位置する場合、流通路２０２の
下流側に配置されたオリフィス孔２０６から噴射される
燃料の微粒化の状態と、ガイド部２０３の下流側に配置
されたオリフィス孔２０６から噴射される燃料の微粒化
の状態とは異なる。にもかかわらず、上述した公知の内
燃機関の燃料噴射弁では、その点を考慮して、連通路２
０２（及びガイド部２０３）に対するオリフィス孔２０
６の周方向の相対位置が決定されていない。そのため、
各オリフィス孔２０６から噴射される燃料の微粒化の状
態が、それぞれ異なっている。その場合、噴射燃料の微
粒化を最適化するためには、すべてのオリフィス孔２０
６から噴射された燃料が、全体として均一に微粒化され
るように、各オリフィス孔２０６を配置しなければなら
ない。ところが、上述した公知の内燃機関の燃料噴射弁
では、すべてのオリフィス孔２０６から噴射された燃料
が、全体として均一に微粒化されるように、各オリフィ
ス孔２０６が配置されていない。それゆえ、すべてのオ
リフィス孔２０６から噴射された燃料が、全体として均
一に微粒化されず、噴射燃料の最適な微粒化が行われな
い。
燃料噴射弁の場合、流通路２０２とオリフィス孔２０６
とは互いに対して不動であるものの、流通路２０２に対
するのオリフィス孔２０６の周方向の相対位置等、流通
路２０２とオリフィス孔２０６との関係は、噴射燃料の
最適な微粒化を考慮して、決定されていない。例えば、
流通路２０２の下流側の燃料の圧力は、ガイド部２０３
の下流側の燃料の圧力よりも高くなっている。そのた
め、流通路２０２の下流側に配置されたオリフィス孔２
０６とガイド部２０３の下流側に配置されたオリフィス
孔２０６とが同一円上に位置する場合、流通路２０２の
下流側に配置されたオリフィス孔２０６から噴射される
燃料の微粒化の状態と、ガイド部２０３の下流側に配置
されたオリフィス孔２０６から噴射される燃料の微粒化
の状態とは異なる。にもかかわらず、上述した公知の内
燃機関の燃料噴射弁では、その点を考慮して、連通路２
０２（及びガイド部２０３）に対するオリフィス孔２０
６の周方向の相対位置が決定されていない。そのため、
各オリフィス孔２０６から噴射される燃料の微粒化の状
態が、それぞれ異なっている。その場合、噴射燃料の微
粒化を最適化するためには、すべてのオリフィス孔２０
６から噴射された燃料が、全体として均一に微粒化され
るように、各オリフィス孔２０６を配置しなければなら
ない。ところが、上述した公知の内燃機関の燃料噴射弁
では、すべてのオリフィス孔２０６から噴射された燃料
が、全体として均一に微粒化されるように、各オリフィ
ス孔２０６が配置されていない。それゆえ、すべてのオ
リフィス孔２０６から噴射された燃料が、全体として均
一に微粒化されず、噴射燃料の最適な微粒化が行われな
い。
【０００６】前記問題点に鑑み、本発明は、弁体が弁シ
ート部に対して周方向に回転する場合であっても、噴孔
を通過する燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃料
の流量の変化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の変
化を防止しつつ、すべての噴孔から噴射された燃料を、
全体として均一に微粒化することにより、燃料噴射の最
適な微粒化を行うことができる内燃機関の燃料噴射弁を
提供することを目的とする。
ート部に対して周方向に回転する場合であっても、噴孔
を通過する燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃料
の流量の変化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の変
化を防止しつつ、すべての噴孔から噴射された燃料を、
全体として均一に微粒化することにより、燃料噴射の最
適な微粒化を行うことができる内燃機関の燃料噴射弁を
提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明に
よれば、駆動手段により駆動される弁体と、前記弁体の
外周に沿って一定の間隔をあけて配列された、前記弁体
を摺動可能に案内するための複数のガイド部を備えた弁
シート部と、前記弁シート部に対して燃料の流れの下流
側に配置されかつ前記弁シート部に固定された噴流調整
板とを具備する内燃機関の燃料噴射弁において、前記弁
シート部は、前記弁体の外周に沿ってかつ前記複数のガ
イド部のそれぞれの間に配列された、燃料が流通するた
めの複数の流通路を有し、前記噴流調整板は、前記弁体
の外周面と同軸関係を有する円上に複数の噴孔を有し、
前記複数の噴孔のそれぞれは、前記弁体の中心軸と、前
記複数のガイド部のそれぞれとを通過する一平面上に配
置され、前記噴流調整板は、前記円と同軸関係を有しか
つ前記円よりも小さい直径を有する更なる円上に更なる
複数の噴孔を有し、前記更なる複数の噴孔のそれぞれ
は、前記弁体の中心軸と、前記複数の流通路のそれぞれ
とを通過する一平面上に配置されていることを特徴とす
る内燃機関の燃料噴射装置が提供される。
よれば、駆動手段により駆動される弁体と、前記弁体の
外周に沿って一定の間隔をあけて配列された、前記弁体
を摺動可能に案内するための複数のガイド部を備えた弁
シート部と、前記弁シート部に対して燃料の流れの下流
側に配置されかつ前記弁シート部に固定された噴流調整
板とを具備する内燃機関の燃料噴射弁において、前記弁
シート部は、前記弁体の外周に沿ってかつ前記複数のガ
イド部のそれぞれの間に配列された、燃料が流通するた
めの複数の流通路を有し、前記噴流調整板は、前記弁体
の外周面と同軸関係を有する円上に複数の噴孔を有し、
前記複数の噴孔のそれぞれは、前記弁体の中心軸と、前
記複数のガイド部のそれぞれとを通過する一平面上に配
置され、前記噴流調整板は、前記円と同軸関係を有しか
つ前記円よりも小さい直径を有する更なる円上に更なる
複数の噴孔を有し、前記更なる複数の噴孔のそれぞれ
は、前記弁体の中心軸と、前記複数の流通路のそれぞれ
とを通過する一平面上に配置されていることを特徴とす
る内燃機関の燃料噴射装置が提供される。
【０００８】請求項１に記載の内燃機関の燃料噴射弁で
は、流通路が、弁体にではなく弁シート部に設けられて
いるため、弁体が弁体の中心軸を中心に周方向に弁シー
ト部に対して回転する場合であっても、噴孔を通過する
燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃料の流量の変
化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の変化を防止す
ることができる。更に、複数の噴孔は、それぞれ、弁体
の中心軸と同軸関係を有する円上に配列され、かつ、互
いに一定の間隔をあけて各ガイド部に対応して配列され
ている。そのため、各噴孔から噴射される燃料の圧力は
互いに均一であり、それゆえ、すべての噴孔から噴射さ
れた燃料は、全体として均一に微粒化される。その結
果、燃料噴射の最適な微粒化を行うことができる。更
に、複数の噴孔が、それぞれ、弁体の中心軸と同軸関係
を有する円上に配列され、かつ、互いに一定の間隔をあ
けて各ガイド部に対応して配列されつつ、更なる複数の
噴孔が、それぞれ、当該円よりも小さい直径を有する更
なる円上に配列され、かつ、複数のガイド部のそれぞれ
の間に配列された各流通路に対応して配列されている。
そのため、複数の噴孔のそれぞれから噴射される燃料の
圧力と更なる複数の噴孔のそれぞれから噴射される燃料
の圧力とは異なるが、複数の噴孔のそれぞれから噴射さ
れる燃料の圧力は均一であり、かつ更なる複数の噴孔の
それぞれから噴射される燃料の圧力は均一である。更
に、複数の噴孔は互いに一定の間隔をあけて配列されて
おり、かつ、更なる複数の噴孔も互いに一定の間隔をあ
けて配列されている。それゆえ、すべての噴孔から噴射
された燃料は、全体として均一に微粒化される。
は、流通路が、弁体にではなく弁シート部に設けられて
いるため、弁体が弁体の中心軸を中心に周方向に弁シー
ト部に対して回転する場合であっても、噴孔を通過する
燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃料の流量の変
化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の変化を防止す
ることができる。更に、複数の噴孔は、それぞれ、弁体
の中心軸と同軸関係を有する円上に配列され、かつ、互
いに一定の間隔をあけて各ガイド部に対応して配列され
ている。そのため、各噴孔から噴射される燃料の圧力は
互いに均一であり、それゆえ、すべての噴孔から噴射さ
れた燃料は、全体として均一に微粒化される。その結
果、燃料噴射の最適な微粒化を行うことができる。更
に、複数の噴孔が、それぞれ、弁体の中心軸と同軸関係
を有する円上に配列され、かつ、互いに一定の間隔をあ
けて各ガイド部に対応して配列されつつ、更なる複数の
噴孔が、それぞれ、当該円よりも小さい直径を有する更
なる円上に配列され、かつ、複数のガイド部のそれぞれ
の間に配列された各流通路に対応して配列されている。
そのため、複数の噴孔のそれぞれから噴射される燃料の
圧力と更なる複数の噴孔のそれぞれから噴射される燃料
の圧力とは異なるが、複数の噴孔のそれぞれから噴射さ
れる燃料の圧力は均一であり、かつ更なる複数の噴孔の
それぞれから噴射される燃料の圧力は均一である。更
に、複数の噴孔は互いに一定の間隔をあけて配列されて
おり、かつ、更なる複数の噴孔も互いに一定の間隔をあ
けて配列されている。それゆえ、すべての噴孔から噴射
された燃料は、全体として均一に微粒化される。
【０００９】請求項２に記載の発明によれば、駆動手段
により駆動される弁体と、前記弁体の外周に沿って一定
の間隔をあけて配列された、前記弁体を摺動可能に案内
するための複数のガイド部を備えた弁シート部と、前記
弁シート部に対して燃料の流れの下流側に配置されかつ
前記弁シート部に固定された噴流調整板とを具備する内
燃機関の燃料噴射弁において、前記弁シート部は、前記
弁体の外周に沿ってかつ前記複数のガイド部のそれぞれ
の間に配列された、燃料が流通するための複数の流通路
を有し、前記噴流調整板は、前記弁体の外周面と同軸関
係を有する円上に複数の噴孔を有し、前記複数の噴孔の
それぞれは、前記弁体の中心軸と、前記複数のガイド部
のそれぞれとを通過する一平面上に配置され、前記噴流
調整板は、前記円と同軸関係を有しかつ前記円よりも大
きい直径を有する更なる円上に更なる複数の噴孔を有
し、前記更なる複数の噴孔のそれぞれは、前記弁体の中
心軸と、前記複数の流通路のそれぞれとを通過する一平
面上に配置されていることを特徴とする内燃機関の燃料
噴射装置が提供される。
により駆動される弁体と、前記弁体の外周に沿って一定
の間隔をあけて配列された、前記弁体を摺動可能に案内
するための複数のガイド部を備えた弁シート部と、前記
弁シート部に対して燃料の流れの下流側に配置されかつ
前記弁シート部に固定された噴流調整板とを具備する内
燃機関の燃料噴射弁において、前記弁シート部は、前記
弁体の外周に沿ってかつ前記複数のガイド部のそれぞれ
の間に配列された、燃料が流通するための複数の流通路
を有し、前記噴流調整板は、前記弁体の外周面と同軸関
係を有する円上に複数の噴孔を有し、前記複数の噴孔の
それぞれは、前記弁体の中心軸と、前記複数のガイド部
のそれぞれとを通過する一平面上に配置され、前記噴流
調整板は、前記円と同軸関係を有しかつ前記円よりも大
きい直径を有する更なる円上に更なる複数の噴孔を有
し、前記更なる複数の噴孔のそれぞれは、前記弁体の中
心軸と、前記複数の流通路のそれぞれとを通過する一平
面上に配置されていることを特徴とする内燃機関の燃料
噴射装置が提供される。
【００１０】請求項２に記載の内燃機関の燃料噴射弁で
は、流通路が、弁体にではなく弁シート部に設けられて
いるため、弁体が弁体の中心軸を中心に周方向に弁シー
ト部に対して回転する場合であっても、噴孔を通過する
燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃料の流量の変
化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の変化を防止す
ることができる。更に、複数の噴孔は、それぞれ、弁体
の中心軸と同軸関係を有する円上に配列され、かつ、互
いに一定の間隔をあけて各ガイド部に対応して配列され
ている。そのため、各噴孔から噴射される燃料の圧力は
互いに均一であり、それゆえ、すべての噴孔から噴射さ
れた燃料は、全体として均一に微粒化される。その結
果、燃料噴射の最適な微粒化を行うことができる。更
に、複数の噴孔が、それぞれ、弁体の中心軸と同軸関係
を有する円上に配列され、かつ、互いに一定の間隔をあ
けて各ガイド部に対応して配列されつつ、更なる複数の
噴孔が、それぞれ、当該円よりも大きい直径を有する更
なる円上に配列され、かつ、複数のガイド部のそれぞれ
の間に配列された各流通路に対応して配列されている。
ここで、大きい直径を有する円上の噴孔と小さい直径を
有する円上の噴孔とが共にガイド部又は流通路の一方に
対応して配列されたと仮定した場合、大きい直径を有す
る円上の噴孔から噴射される燃料の圧力は、小さい直径
を有する円上の噴孔から噴射される燃料の圧力よりも低
くなる。更に、流通路の下流位置の燃料の圧力はガイド
部の下流位置の燃料の圧力よりも高い。以上から、流通
路の下流位置の更なる複数の噴孔から噴射される燃料の
圧力は、ガイド部の下流位置の燃料の圧力よりも高くな
っている。しかしながら、ガイド部の下流位置に位置す
る燃料は、更なる複数の噴孔が形成する円よりも小さい
直径を有する円上に配列された複数の噴孔まで移動し、
圧力が上昇した状態で、当該複数の噴孔から噴射され
る。そのため、更なる複数の噴孔のそれぞれから噴射さ
れる燃料の圧力と、複数の噴孔のそれぞれから噴射され
る燃料の圧力とは、噴孔から噴射される時点において、
互いにほぼ等しくなっている。更に、複数の噴孔は互い
に一定の間隔をあけて配列されており、かつ、更なる複
数の噴孔も互いに一定の間隔をあけて配列されている。
それゆえ、すべての噴孔から噴射された燃料は、全体と
して均一に微粒化される。
は、流通路が、弁体にではなく弁シート部に設けられて
いるため、弁体が弁体の中心軸を中心に周方向に弁シー
ト部に対して回転する場合であっても、噴孔を通過する
燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃料の流量の変
化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の変化を防止す
ることができる。更に、複数の噴孔は、それぞれ、弁体
の中心軸と同軸関係を有する円上に配列され、かつ、互
いに一定の間隔をあけて各ガイド部に対応して配列され
ている。そのため、各噴孔から噴射される燃料の圧力は
互いに均一であり、それゆえ、すべての噴孔から噴射さ
れた燃料は、全体として均一に微粒化される。その結
果、燃料噴射の最適な微粒化を行うことができる。更
に、複数の噴孔が、それぞれ、弁体の中心軸と同軸関係
を有する円上に配列され、かつ、互いに一定の間隔をあ
けて各ガイド部に対応して配列されつつ、更なる複数の
噴孔が、それぞれ、当該円よりも大きい直径を有する更
なる円上に配列され、かつ、複数のガイド部のそれぞれ
の間に配列された各流通路に対応して配列されている。
ここで、大きい直径を有する円上の噴孔と小さい直径を
有する円上の噴孔とが共にガイド部又は流通路の一方に
対応して配列されたと仮定した場合、大きい直径を有す
る円上の噴孔から噴射される燃料の圧力は、小さい直径
を有する円上の噴孔から噴射される燃料の圧力よりも低
くなる。更に、流通路の下流位置の燃料の圧力はガイド
部の下流位置の燃料の圧力よりも高い。以上から、流通
路の下流位置の更なる複数の噴孔から噴射される燃料の
圧力は、ガイド部の下流位置の燃料の圧力よりも高くな
っている。しかしながら、ガイド部の下流位置に位置す
る燃料は、更なる複数の噴孔が形成する円よりも小さい
直径を有する円上に配列された複数の噴孔まで移動し、
圧力が上昇した状態で、当該複数の噴孔から噴射され
る。そのため、更なる複数の噴孔のそれぞれから噴射さ
れる燃料の圧力と、複数の噴孔のそれぞれから噴射され
る燃料の圧力とは、噴孔から噴射される時点において、
互いにほぼ等しくなっている。更に、複数の噴孔は互い
に一定の間隔をあけて配列されており、かつ、更なる複
数の噴孔も互いに一定の間隔をあけて配列されている。
それゆえ、すべての噴孔から噴射された燃料は、全体と
して均一に微粒化される。
【００１１】
【００１２】
【００１３】
【００１４】
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
実施形態について説明する。
【００１６】図１は本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第
一の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
り、図２は図１のII−II断面図であり、図３は、弁体を
取付けた状態の図１の内燃機関の燃料噴射弁のIII −II
I 断面図である。図１、図２及び図３において、１は弁
シート部、２は流通路、３はガイド部、４はガイド面、
５は噴流調整板、６はオリフィス孔（噴孔）、７は弁
体、８は摺動面である。
一の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
り、図２は図１のII−II断面図であり、図３は、弁体を
取付けた状態の図１の内燃機関の燃料噴射弁のIII −II
I 断面図である。図１、図２及び図３において、１は弁
シート部、２は流通路、３はガイド部、４はガイド面、
５は噴流調整板、６はオリフィス孔（噴孔）、７は弁
体、８は摺動面である。
【００１７】図１、図２及び図３に示すように、弁シー
ト部１は、弁体７を摺動可能に案内するためのガイド面
４を備えた複数のガイド部３を有する。ガイド部３は、
弁体７の外周に沿って一定の間隔をあけてそれぞれ配列
されている。一方、弁体７は、弁シート部１のガイド面
４に対して摺動することができる摺動面８を有する。更
に、弁体７は、不図示の駆動手段によって図３の上下方
向に駆動される。そのため、弁体７は、必要に応じて、
閉弁位置（図３）又は開弁位置（図示せず）に配置され
る。
ト部１は、弁体７を摺動可能に案内するためのガイド面
４を備えた複数のガイド部３を有する。ガイド部３は、
弁体７の外周に沿って一定の間隔をあけてそれぞれ配列
されている。一方、弁体７は、弁シート部１のガイド面
４に対して摺動することができる摺動面８を有する。更
に、弁体７は、不図示の駆動手段によって図３の上下方
向に駆動される。そのため、弁体７は、必要に応じて、
閉弁位置（図３）又は開弁位置（図示せず）に配置され
る。
【００１８】弁シート部１は、更に、ガイド部３の間
に、弁体７の外周に沿って配列された、燃料が流通する
ための複数の流通路２を有する。そのため、弁シート部
１のガイド面４と弁体７の摺動面８とにより、弁体７
が、ガイド面４と摺動面８との間に隙間を有することな
く案内されつつも、燃料は、流通路２を介して図３の上
側から下側まで流れることができる。弁シート部１の下
流側には、燃料噴射弁から噴射される燃料を計量するた
めに、噴流調整板６が配置されている。噴流調整板６
は、不図示の固定手段によって弁シート部１に固定され
ている。更に、噴流調整板６は複数のオリフィス孔６を
有する。そのため、開弁時において、流通路２を通過し
た燃料は、噴流調整板５のオリフィス孔６から噴射され
る。
に、弁体７の外周に沿って配列された、燃料が流通する
ための複数の流通路２を有する。そのため、弁シート部
１のガイド面４と弁体７の摺動面８とにより、弁体７
が、ガイド面４と摺動面８との間に隙間を有することな
く案内されつつも、燃料は、流通路２を介して図３の上
側から下側まで流れることができる。弁シート部１の下
流側には、燃料噴射弁から噴射される燃料を計量するた
めに、噴流調整板６が配置されている。噴流調整板６
は、不図示の固定手段によって弁シート部１に固定され
ている。更に、噴流調整板６は複数のオリフィス孔６を
有する。そのため、開弁時において、流通路２を通過し
た燃料は、噴流調整板５のオリフィス孔６から噴射され
る。
【００１９】上述したように、本実施形態では、流通路
２は、弁体７にではなく、弁シート部１に設けられてい
る。そのため、弁体７が弁シート部１に対して弁体７の
中心軸１０を中心に回転した場合であっても、流通路２
に対するオリフィス孔６の相対位置は変化しない。それ
ゆえ、各オリフィス孔６を通過する燃料の圧力、各オリ
フィス孔６から噴射される燃料の流量、及び噴射された
燃料の微粒化の状態は変化しない。
２は、弁体７にではなく、弁シート部１に設けられてい
る。そのため、弁体７が弁シート部１に対して弁体７の
中心軸１０を中心に回転した場合であっても、流通路２
に対するオリフィス孔６の相対位置は変化しない。それ
ゆえ、各オリフィス孔６を通過する燃料の圧力、各オリ
フィス孔６から噴射される燃料の流量、及び噴射された
燃料の微粒化の状態は変化しない。
【００２０】更に、本実施形態において、複数のオリフ
ィス孔６は、弁体７の外周と同軸関係を有する円上に配
列されている。更に、各オリフィス孔６は、弁体７の中
心軸１０と各ガイド部３とを通過する一平面上に配置さ
れている。つまり、オリフィス孔６は、弁体７の外周と
同軸関係を有する円上に一定の間隔をあけて、各ガイド
部３に対応して、それぞれ配列されている。そのため、
各オリフィス孔６から噴射される燃料の圧力は互いに均
一であり、それゆえ、すべてのオリフィス孔６から噴射
された燃料は、全体として均一に微粒化される。その結
果、燃料噴射の最適な微粒化を行うことができる。
ィス孔６は、弁体７の外周と同軸関係を有する円上に配
列されている。更に、各オリフィス孔６は、弁体７の中
心軸１０と各ガイド部３とを通過する一平面上に配置さ
れている。つまり、オリフィス孔６は、弁体７の外周と
同軸関係を有する円上に一定の間隔をあけて、各ガイド
部３に対応して、それぞれ配列されている。そのため、
各オリフィス孔６から噴射される燃料の圧力は互いに均
一であり、それゆえ、すべてのオリフィス孔６から噴射
された燃料は、全体として均一に微粒化される。その結
果、燃料噴射の最適な微粒化を行うことができる。
【００２１】図４は本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第
二の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
る。図４において、図１と同一の部品又は部分には、図
１と同一の参照番号を付してある。本実施形態では、オ
リフィス孔６の配列のみが、第一の実施形態の場合と異
なる。そのため、ここでは、オリフィス孔６の配列、及
びそれに伴う作用効果についてのみ説明する。
二の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
る。図４において、図１と同一の部品又は部分には、図
１と同一の参照番号を付してある。本実施形態では、オ
リフィス孔６の配列のみが、第一の実施形態の場合と異
なる。そのため、ここでは、オリフィス孔６の配列、及
びそれに伴う作用効果についてのみ説明する。
【００２２】本実施形態において、複数のオリフィス孔
６は、弁体７の外周と同軸関係を有する円上に配列され
ている。更に、各オリフィス孔６は、弁体７の中心軸１
０と各ガイド部３とを通過する一平面上、あるいは、弁
体７の中心軸１０と各流通路２とを通過する一平面上に
配置されている。つまり、オリフィス孔６は、弁体７の
外周と同軸関係を有する円上に一定の間隔をあけて、各
ガイド部３及び各流通路２に対応して、それぞれ配列さ
れている。
６は、弁体７の外周と同軸関係を有する円上に配列され
ている。更に、各オリフィス孔６は、弁体７の中心軸１
０と各ガイド部３とを通過する一平面上、あるいは、弁
体７の中心軸１０と各流通路２とを通過する一平面上に
配置されている。つまり、オリフィス孔６は、弁体７の
外周と同軸関係を有する円上に一定の間隔をあけて、各
ガイド部３及び各流通路２に対応して、それぞれ配列さ
れている。
【００２３】尚、流通路２の下流側の燃料の圧力は、ガ
イド部３の下流側の燃料の圧力よりも高くなっている。
そのため、ガイド部３に対応して配列された各オリフィ
ス孔６から噴射される燃料の圧力と、流通路２に対応し
て配列された各オリフィス孔６から噴射される燃料の圧
力とは異なる。しかしながら、ガイド部３に対応して配
列されたオリフィス孔６から噴射される燃料の圧力は互
いに均一であり、かつ、流通路２に対応して配列された
オリフィス孔６から噴射される燃料の圧力も互いに均一
である。更に、オリフィス孔６は、図４に示すように、
互いに一定の間隔をあけて配列されている。それゆえ、
すべてのオリフィス孔６から噴射された燃料は、全体と
して均一に微粒化される。
イド部３の下流側の燃料の圧力よりも高くなっている。
そのため、ガイド部３に対応して配列された各オリフィ
ス孔６から噴射される燃料の圧力と、流通路２に対応し
て配列された各オリフィス孔６から噴射される燃料の圧
力とは異なる。しかしながら、ガイド部３に対応して配
列されたオリフィス孔６から噴射される燃料の圧力は互
いに均一であり、かつ、流通路２に対応して配列された
オリフィス孔６から噴射される燃料の圧力も互いに均一
である。更に、オリフィス孔６は、図４に示すように、
互いに一定の間隔をあけて配列されている。それゆえ、
すべてのオリフィス孔６から噴射された燃料は、全体と
して均一に微粒化される。
【００２４】図５は本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第
三の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
る。図５において、図１と同一の部品又は部分には、図
１と同一の参照番号を付してある。本実施形態では、オ
リフィス孔６の配列のみが、第一の実施形態の場合と異
なる。そのため、ここでは、オリフィス孔６の配列、及
びそれに伴う作用効果についてのみ説明する。
三の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
る。図５において、図１と同一の部品又は部分には、図
１と同一の参照番号を付してある。本実施形態では、オ
リフィス孔６の配列のみが、第一の実施形態の場合と異
なる。そのため、ここでは、オリフィス孔６の配列、及
びそれに伴う作用効果についてのみ説明する。
【００２５】本実施形態において、複数のオリフィス孔
６は、弁体７の外周と同軸関係を有する一の円上と、一
の円よりも小さい直径を有する他の円上とに配列されて
いる。更に、一の円上に配列された各オリフィス孔６
は、弁体７の中心軸１０と各ガイド部３とを通過する一
平面上に配置されている。一方、他の円上に配列された
各オリフィス孔６は、弁体７の中心軸１０と各流通路２
とを通過する一平面上に配置されている。つまり、一の
円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一定の間隔
をあけて各ガイド部３に対応してそれぞれ配列されてお
り、他の円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一
定の間隔をあけて各流通路２に対応してそれぞれ配列さ
れている。
６は、弁体７の外周と同軸関係を有する一の円上と、一
の円よりも小さい直径を有する他の円上とに配列されて
いる。更に、一の円上に配列された各オリフィス孔６
は、弁体７の中心軸１０と各ガイド部３とを通過する一
平面上に配置されている。一方、他の円上に配列された
各オリフィス孔６は、弁体７の中心軸１０と各流通路２
とを通過する一平面上に配置されている。つまり、一の
円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一定の間隔
をあけて各ガイド部３に対応してそれぞれ配列されてお
り、他の円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一
定の間隔をあけて各流通路２に対応してそれぞれ配列さ
れている。
【００２６】尚、流通路２の下流側の燃料の圧力は、ガ
イド部３の下流側の燃料の圧力よりも高くなっており、
更に、噴流調整板５の上流側における燃料の圧力は、弁
体７の中心軸１０から離れた位置よりも、中心軸１０に
近い位置（半径方向内側）において高くなっている。そ
のため、ガイド部３に対応して一の円上に配列された各
オリフィス孔６から噴射される燃料の圧力は、流通路２
に対応して他の円上に配列された各オリフィス孔６から
噴射される燃料の圧力よりも小さい。しかしながら、ガ
イド部３に対応して一の円上に配列されたオリフィス孔
６から噴射される燃料の圧力は互いに均一であり、か
つ、流通路２に対応して他の円上に配列されたオリフィ
ス孔６から噴射される燃料の圧力も互いに均一である。
更に、図５に示すように、ガイド部３に対応して一の円
上に配列されたオリフィス孔６と、流通路２に対応して
他の円上に配列されたオリフィス孔６とは、それぞれ互
いに一定の間隔をあけて配列されている。それゆえ、す
べてのオリフィス孔６から噴射された燃料は、全体とし
て均一に微粒化される。
イド部３の下流側の燃料の圧力よりも高くなっており、
更に、噴流調整板５の上流側における燃料の圧力は、弁
体７の中心軸１０から離れた位置よりも、中心軸１０に
近い位置（半径方向内側）において高くなっている。そ
のため、ガイド部３に対応して一の円上に配列された各
オリフィス孔６から噴射される燃料の圧力は、流通路２
に対応して他の円上に配列された各オリフィス孔６から
噴射される燃料の圧力よりも小さい。しかしながら、ガ
イド部３に対応して一の円上に配列されたオリフィス孔
６から噴射される燃料の圧力は互いに均一であり、か
つ、流通路２に対応して他の円上に配列されたオリフィ
ス孔６から噴射される燃料の圧力も互いに均一である。
更に、図５に示すように、ガイド部３に対応して一の円
上に配列されたオリフィス孔６と、流通路２に対応して
他の円上に配列されたオリフィス孔６とは、それぞれ互
いに一定の間隔をあけて配列されている。それゆえ、す
べてのオリフィス孔６から噴射された燃料は、全体とし
て均一に微粒化される。
【００２７】図６は本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第
四の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
る。図６において、図１と同一の部品又は部分には、図
１と同一の参照番号を付してある。本実施形態では、オ
リフィス孔６の配列のみが、第一の実施形態の場合と異
なる。そのため、ここでは、オリフィス孔６の配列、及
びそれに伴う作用効果についてのみ説明する。
四の実施形態の噴流調整板及び弁シート部の上視図であ
る。図６において、図１と同一の部品又は部分には、図
１と同一の参照番号を付してある。本実施形態では、オ
リフィス孔６の配列のみが、第一の実施形態の場合と異
なる。そのため、ここでは、オリフィス孔６の配列、及
びそれに伴う作用効果についてのみ説明する。
【００２８】本実施形態において、複数のオリフィス孔
６は、弁体７の外周と同軸関係を有する一の円上と、一
の円よりも大きい直径を有する他の円上とに配列されて
いる。更に、一の円上に配列された各オリフィス孔６
は、弁体７の中心軸１０と各ガイド部３とを通過する一
平面上に配置されている。一方、他の円上に配列された
各オリフィス孔６は、弁体７の中心軸１０と各流通路２
とを通過する一平面上に配置されている。つまり、一の
円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一定の間隔
をあけて各ガイド部３に対応してそれぞれ配列されてお
り、他の円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一
定の間隔をあけて各流通路２に対応してそれぞれ配列さ
れている。
６は、弁体７の外周と同軸関係を有する一の円上と、一
の円よりも大きい直径を有する他の円上とに配列されて
いる。更に、一の円上に配列された各オリフィス孔６
は、弁体７の中心軸１０と各ガイド部３とを通過する一
平面上に配置されている。一方、他の円上に配列された
各オリフィス孔６は、弁体７の中心軸１０と各流通路２
とを通過する一平面上に配置されている。つまり、一の
円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一定の間隔
をあけて各ガイド部３に対応してそれぞれ配列されてお
り、他の円上に配列されたオリフィス孔６は、互いに一
定の間隔をあけて各流通路２に対応してそれぞれ配列さ
れている。
【００２９】尚、上述したように、流通路２の下流側の
燃料の圧力は、ガイド部３の下流側の燃料の圧力よりも
高くなっており、更に、噴流調整板５の上流側における
燃料の圧力は、弁体７の中心軸１０から離れた位置より
も、中心軸１０に近い位置（半径方向内側）において高
くなっている。そのため、流通路２の下流位置の他の円
上に配列されたオリフィス孔６から噴射される燃料の圧
力は、ガイド部３の下流位置の燃料の圧力よりも高くな
っている。しかしながら、ガイド部３の下流位置に位置
する燃料は、他の円よりも小さい直径を有する一の円上
に配列されたオリフィス孔６まで移動し、圧力が上昇し
た状態で、当該オリフィス孔６から噴射される。それゆ
え、ガイド部３に対応して一の円上に配列されたオリフ
ィス孔６のそれぞれから噴射される燃料の圧力と、流通
路２に対応して他の円上に配列されたオリフィス孔６の
それぞれから噴射される燃料の圧力とは、オリフィス孔
６から噴射される時点において、互いにほぼ等しくなっ
ている。
燃料の圧力は、ガイド部３の下流側の燃料の圧力よりも
高くなっており、更に、噴流調整板５の上流側における
燃料の圧力は、弁体７の中心軸１０から離れた位置より
も、中心軸１０に近い位置（半径方向内側）において高
くなっている。そのため、流通路２の下流位置の他の円
上に配列されたオリフィス孔６から噴射される燃料の圧
力は、ガイド部３の下流位置の燃料の圧力よりも高くな
っている。しかしながら、ガイド部３の下流位置に位置
する燃料は、他の円よりも小さい直径を有する一の円上
に配列されたオリフィス孔６まで移動し、圧力が上昇し
た状態で、当該オリフィス孔６から噴射される。それゆ
え、ガイド部３に対応して一の円上に配列されたオリフ
ィス孔６のそれぞれから噴射される燃料の圧力と、流通
路２に対応して他の円上に配列されたオリフィス孔６の
それぞれから噴射される燃料の圧力とは、オリフィス孔
６から噴射される時点において、互いにほぼ等しくなっ
ている。
【００３０】更に、図６に示すように、ガイド部３に対
応して一の円上に配列されたオリフィス孔６と、流通路
２に対応して他の円上に配列されたオリフィス孔６と
は、それぞれ互いに一定の間隔をあけて配列されてい
る。それゆえ、すべてのオリフィス孔６から噴射された
燃料は、全体として均一に微粒化される。
応して一の円上に配列されたオリフィス孔６と、流通路
２に対応して他の円上に配列されたオリフィス孔６と
は、それぞれ互いに一定の間隔をあけて配列されてい
る。それゆえ、すべてのオリフィス孔６から噴射された
燃料は、全体として均一に微粒化される。
【００３１】尚、上述した第一から第四の実施形態で
は、流通路２及びガイド部３はそれぞれ六個設けられて
いるが、本発明を実施するために、それらの個数は限定
されるものではない。
は、流通路２及びガイド部３はそれぞれ六個設けられて
いるが、本発明を実施するために、それらの個数は限定
されるものではない。
【００３２】
【発明の効果】請求項１に記載の発明によれば、弁体が
弁シート部に対して周方向に回転する場合であっても、
噴孔を通過する燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される
燃料の流量の変化、及び噴射された燃料の微粒化の状態
の変化を防止しつつ、各噴孔から噴射される燃料の圧力
を互いに均一にし、それゆえ、すべての噴孔から噴射さ
れた燃料を、全体として均一に微粒化し、燃料噴射の最
適な微粒化を行うことができる。更に、複数の噴孔のそ
れぞれから噴射される燃料の圧力と更なる複数の噴孔の
それぞれから噴射される燃料の圧力とが異なるにもかか
わらず、すべての噴孔から噴射された燃料を、全体とし
て均一に微粒化することができる。
弁シート部に対して周方向に回転する場合であっても、
噴孔を通過する燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される
燃料の流量の変化、及び噴射された燃料の微粒化の状態
の変化を防止しつつ、各噴孔から噴射される燃料の圧力
を互いに均一にし、それゆえ、すべての噴孔から噴射さ
れた燃料を、全体として均一に微粒化し、燃料噴射の最
適な微粒化を行うことができる。更に、複数の噴孔のそ
れぞれから噴射される燃料の圧力と更なる複数の噴孔の
それぞれから噴射される燃料の圧力とが異なるにもかか
わらず、すべての噴孔から噴射された燃料を、全体とし
て均一に微粒化することができる。
【００３３】請求項２に記載の発明によれば、弁体が弁
シート部に対して周方向に回転する場合であっても、噴
孔を通過する燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃
料の流量の変化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の
変化を防止しつつ、各噴孔から噴射される燃料の圧力を
互いに均一にし、それゆえ、すべての噴孔から噴射され
た燃料を、全体として均一に微粒化し、燃料噴射の最適
な微粒化を行うことができる。更に、燃料が噴孔から噴
射される時点において、更なる複数の噴孔のそれぞれか
ら噴射される燃料の圧力と、複数の噴孔のそれぞれから
噴射される燃料の圧力とを互いにほぼ等しくすることに
より、すべての噴孔から噴射された燃料を、全体として
均一に微粒化することができる。
シート部に対して周方向に回転する場合であっても、噴
孔を通過する燃料の圧力の変化、噴孔から噴射される燃
料の流量の変化、及び噴射された燃料の微粒化の状態の
変化を防止しつつ、各噴孔から噴射される燃料の圧力を
互いに均一にし、それゆえ、すべての噴孔から噴射され
た燃料を、全体として均一に微粒化し、燃料噴射の最適
な微粒化を行うことができる。更に、燃料が噴孔から噴
射される時点において、更なる複数の噴孔のそれぞれか
ら噴射される燃料の圧力と、複数の噴孔のそれぞれから
噴射される燃料の圧力とを互いにほぼ等しくすることに
より、すべての噴孔から噴射された燃料を、全体として
均一に微粒化することができる。
【００３４】
【図１】本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第一の実施形
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
【図２】図１のII−II断面図である。
【図３】弁体を取付けた状態の図１の内燃機関の燃料噴
射弁のIII −III 断面図である。
射弁のIII −III 断面図である。
【図４】本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第二の実施形
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
【図５】本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第三の実施形
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
【図６】本発明の内燃機関の燃料噴射弁の第四の実施形
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
態の噴流調整板及び弁シート部の上視図である。
【図７】従来の内燃機関の燃料噴射弁の噴流調整板と弁
体と弁シート部とを示した部分断面側面図である。
体と弁シート部とを示した部分断面側面図である。
【図８】噴流調整板及び弁シート部のみを示した図７の
VIII矢視図である。
VIII矢視図である。
【図９】図７のIX−IX断面図である。
【図１０】流通路を弁シート部に設けた公知の内燃機関
の燃料噴射弁の噴流調整板及び弁シート部のみを示した
上視図である。
の燃料噴射弁の噴流調整板及び弁シート部のみを示した
上視図である。
【図１１】図１０の燃料噴射弁に弁体を取付けた状態に
おけるXI−XI断面図である。
おけるXI−XI断面図である。
１…弁シート部 ２…流通路 ３…ガイド部 ５…噴流調整板 ６…オリフィス孔（噴孔）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平７−259698（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−299605（ＪＰ，Ａ) 特表 平５−501748（ＪＰ，Ａ) 西独国特許出願公開3911910（ＤＥ, Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02M 39/00 - 71/04
Claims (2)
- 【請求項１】 駆動手段により駆動される弁体と、前記
弁体の外周に沿って一定の間隔をあけて配列された、前
記弁体を摺動可能に案内するための複数のガイド部を備
えた弁シート部と、前記弁シート部に対して燃料の流れ
の下流側に配置されかつ前記弁シート部に固定された噴
流調整板とを具備する内燃機関の燃料噴射弁において、
前記弁シート部は、前記弁体の外周に沿ってかつ前記複
数のガイド部のそれぞれの間に配列された、燃料が流通
するための複数の流通路を有し、前記噴流調整板は、前
記弁体の外周面と同軸関係を有する円上に複数の噴孔を
有し、前記複数の噴孔のそれぞれは、前記弁体の中心軸
と、前記複数のガイド部のそれぞれとを通過する一平面
上に配置され、前記噴流調整板は、前記円と同軸関係を
有しかつ前記円よりも小さい直径を有する更なる円上に
更なる複数の噴孔を有し、前記更なる複数の噴孔のそれ
ぞれは、前記弁体の中心軸と、前記複数の流通路のそれ
ぞれとを通過する一平面上に配置されていることを特徴
とする内燃機関の燃料噴射装置。 - 【請求項２】 駆動手段により駆動される弁体と、前記
弁体の外周に沿って一定の間隔をあけて配列された、前
記弁体を摺動可能に案内するための複数のガイド部を備
えた弁シート部と、前記弁シート部に対して燃料の流れ
の下流側に配置されかつ前記弁シート部に固定された噴
流調整板とを具備する内燃機関の燃料噴射弁において、
前記弁シート部は、前記弁体の外周に沿ってかつ前記複
数のガイド部のそれぞれの間に配列された、燃料が流通
するための複数の流通路を有し、前記噴流調整板は、前
記弁体の外周面と同軸関係を有する円上に複数の噴孔を
有し、前記複数の噴孔のそれぞれは、前記弁体の中心軸
と、前記複数のガイド部のそれぞれとを通過する一平面
上に配置され、前記噴流調整板は、前記円と同軸関係を
有しかつ前記円よりも大きい直径を有する更なる円上に
更なる複数の噴孔を有し、前記更なる複数の噴孔のそれ
ぞれは、前記弁体の中心軸と、前記複数の流通路のそれ
ぞれとを通過する一平面上に配置されていることを特徴
とする内燃機関の燃料噴射装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP09164604A JP3134813B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 内燃機関の燃料噴射弁 |
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| DE19827218A DE19827218B4 (de) | 1997-06-20 | 1998-06-18 | Kraftstoffeinspritzventil für einen Verbrennungsmotor |
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|---|---|---|---|
| JP09164604A JP3134813B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 内燃機関の燃料噴射弁 |
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| JPH1113597A JPH1113597A (ja) | 1999-01-19 |
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Family Applications (1)
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1998
- 1998-06-09 US US09/094,257 patent/US5984211A/en not_active Expired - Lifetime
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