JP2602981Y2 - 噴霧ノズル - Google Patents

噴霧ノズル

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JP2602981Y2
JP2602981Y2 JP1993031466U JP3146693U JP2602981Y2 JP 2602981 Y2 JP2602981 Y2 JP 2602981Y2 JP 1993031466 U JP1993031466 U JP 1993031466U JP 3146693 U JP3146693 U JP 3146693U JP 2602981 Y2 JP2602981 Y2 JP 2602981Y2
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康史 秋吉
広行 大河
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、良好かつ安定した燃焼
を得ることができる噴霧ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石油給湯機用燃焼装置の一形態と
して、図4に示すように、灯油タンク70からヘッド差に
よりストレーナ71a を通して往き油管71に導かれた灯油
を、ポンプ72によって加圧し、戻り式圧力噴霧ノズル73
に供給して、同ノズル73の先端部より噴霧し、灯油の一
部を戻り油管74を通り、流量調整弁75を介して往き油管
71のポンプ72の上流側に戻す構成のものがある。なお、
図4において、76は戻り油管74の中途に設けた逆止弁で
ある。
【0003】かかる構成によって、この石油燃焼装置
は、戻り油管74に設けた流量調整弁75の弁開度を変え、
戻り油量を調節することで、噴霧量を広範囲に制御し、
燃焼量を変えることができる。
【0004】即ち、ポンプ72より戻り式圧力噴霧ノズル
73へ供給される灯油供給量QT は、戻り式圧力噴霧ノズ
ル73から噴霧量QN と、戻り油管74を通り、往き油管71
の上流側に戻る戻り油量QR とに分流するので、噴霧量
N は、灯油供給量QT から戻り油量QR を引いた量と
なるが、この戻り油量QR を変えることによって、噴霧
量QN を調節することができる。
【0005】ところで、上記した戻り式圧力噴霧ノズル
73の先端部は、図5に示すように、中央部に噴霧用オリ
フィス80を具備するオリフィスディスク81の背面に、外
周面に流入溝82を形成するとともに内部にリターン流路
83を形成したディストリビュータ84を接合した構成とな
っており、また、オリフィスディスク81の背面とディス
トリビュータ84の前面との間には旋回室85が形成されて
いる。
【0006】そして、流入溝82からの石油の一部を旋回
室85を通してリターン流路83に還流し、この還流量を変
化させて噴霧用オリフィス80からの噴霧量を制御するよ
うにしている。
【0007】また、かかる戻り式圧力噴霧ノズル73を用
いた石油燃焼装置においては、通常の条件下では、最大
噴霧量と最小噴霧量との比(ターンダウン比)である流
量調整範囲は1/3.5 〜1/3.7 程度としている。
【0008】ここで、最小噴霧量とは、これ以上絞ると
不適当な燃焼状態となる噴霧量をいう。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した戻り
式圧力噴霧ノズル73は、未だ、以下の解決すべき課題を
有していた。
【0010】即ち、従来、上記した戻り式圧力噴霧ノズ
ル73においては、図6及び図7に示すように、流入溝82
はディストリビュータ84の前部外周面に3〜4個設ける
の一般的であり、この場合、リターン流路83は、ディス
トリビュータ84の内部に、軸線方向に1又は2個設けて
いる。
【0011】そのため、噴霧用オリフィス80からの灯油
の噴霧量が少ない時 (即ち、戻り油量が多い場合) 、噴
霧量に一定しない、即ち、偏りを生じていた。
【0012】本考案は上記した課題を解決することがで
きる戻り式圧力噴霧ノズルを提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案は、中央部に噴霧
用オリフィスを具備するオリフィスディスクの凹状背面
に、ディストリビュータの凸状外周面を接合し、オリフ
ィスディスクの背面中央部とディストリビュータの前面
中央部との間に旋回室を形成し、かつ、ディストリビュ
ータの外周面に複数の流入溝を円周方向に、等しい円周
角度毎にそれぞれ形成するとともに、ディストリビュー
タの前部截頭面の軸線から偏心した位置に、流入溝の配
設の円周角度と同じ円周角度で円周方向に、かつ、流入
溝の流入方向の延長上に、軸線方向のリターン流路を配
設し、流入溝からの流入流体の一部を旋回室を通してリ
ターン流路に還流し、この還流量を変化させて噴霧用オ
リフィスからの噴霧量を制御することを特徴とする噴霧
ノズルに係るものである。
【0014】本考案は、また、複数の流入溝と複数のリ
ターン流路とを同数としたことにも特徴を有する。
【0015】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本考
案に係る戻り式圧力噴霧ノズルAを具体的に説明する。
【0016】なお、戻り式圧力噴霧ノズルAを装着する
石油給湯機用燃焼装置自体は、従来と同様な構成なの
で、その説明は、省略する。
【0017】図1に戻り式圧力噴霧ノズルAの全体構成
を示しており、同ノズルAは、筒状本体11の前部にノズ
ルヘッド12を嵌合連結することによって構成されてお
り、両者間には、噴出流路13を形成するとともに、筒状
本体11内に主リターン流路14を形成している。なお、図
1において、10はフィルターである。
【0018】図1〜図3に、上記した戻り式圧力噴霧ノ
ズルAの先端部構造を示す。
【0019】図示するように、筒状本体11は、その先端
に、截頭円錐状のディストリビュータ15を連結するとと
もに、ノズルヘッド12は、その中央部に設けた嵌合取付
孔19に、オリフィスディスク16を嵌着している。
【0020】また、ディストリビュータ15は、その前部
をなす凸状テーパ外周面15a に複数条の偏心させた流入
溝17を設けるとともに、その中央部に上記した主リター
ン流路14と連通するリターン流路18を軸線X-X 方向に設
けている。
【0021】一方、オリフィスディスク16は、図1に示
すように、その中央部に細孔である噴霧用オリフィス20
を貫通状態に穿設するとともに、その後面に、上記した
ディストリビュータ15の凸状テーパ外周面15a と対応す
る凹状テーパ内周面16a を形成している。
【0022】そして、図1に示すように、オリフィスデ
ィスク16の凹状テーパ内周面16a には、ディストリビュ
ータ15の凸状テーパ外周面15a が接合して、オリフィス
ディスク16の凹状テーパ内周面16a とディストリビュー
タ15の前部截頭面15b との間に旋回室21を形成してい
る。
【0023】かかる構成によって、噴出流路13と流入溝
17を通して旋回室21へ流入した燃料の一部を、リターン
流路18及び主リターン流路14を通して戻り油管74へ還流
し、この還流量を変化させて、オリフィスディスク16の
噴霧用オリフィス (燃料通過孔) 20からの噴霧量を制御
しながら、燃料を外部に噴霧状に噴出することができ
る。
【0024】本考案は、上記した戻り式圧力噴霧ノズル
Aの構成において、さらに、噴霧用オリフィス20からの
灯油の噴霧量が少ない時 (即ち、戻り油量が多い場合)
であっても、噴霧量に一定して、安定した燃焼を確保で
きるようにしたことに特徴を有する。
【0025】即ち、本考案では、図2及び図3に示すよ
うに、ディストリビュータ15の内部に軸線方向に設けた
リターン流路18の数を、同ディストリビュータ15の凸状
テーパ外周面15a に円周方向に間隔を開けて設けた流入
溝17の整数倍としている。
【0026】なお、本実施例では、リターン流路18の数
は、流入溝17の数と同数 (3個) としている。
【0027】このようにすることによって、各流入溝17
を、それぞれ、対応するリターン流路18と連絡させるこ
とができ、旋回室21へ流入した灯油の一部を、バランス
良く分割して各リターン流路18を通して主リターン流路
14に還流することができる。
【0028】従って、旋回室21からの戻り油量を一定に
することができ、ひいては、噴霧用オリフィス20からの
噴霧量を一定に保持することができ、噴霧量が少ない場
合であっても、安定した燃焼を得ることができる。
【0029】また、本実施例では、3個の流入溝17は、
ディストリビュータ15の凹状テーパ外周面15a 上に、図
2及び図3から明らかなように、円周方向に等しい円周
角度で、実質的に、螺旋状に形成している。これは、旋
回室21内に、灯油を、旋回力を与えながら均一に流入さ
せるためである。
【0030】そして、かかる螺旋状に配置した3個の流
入溝17に対応するように、本実施例では、同一数 (3
個) のリターン流路18を、ディストリビュータ15の軸線
X-X から偏心した位置に、円周方向に、上記した流入溝
17と同一円周角度で配設しており、各リターン流路18
は、対応する流入溝17の流入方向の延長上に配設されて
いる。
【0031】従って、3個の流入溝17を通して旋回室21
へ流入した灯油の一部を、さらにバランス良く分割して
各リターン流路18を通して主リターン流路14に還流する
ことができ、より確実に旋回室21からの戻り油量を一定
にして、噴霧用オリフィス20からの噴霧量を一定に保持
することができ、噴霧量が少ない場合であっても、より
安定した燃焼を得ることができる。
【0032】なお、上記した実施例においては、リター
ン流路18の数は流入溝17と同数としたが、前述したよう
に、リターン流路18の数は流入溝17の整数倍であればよ
く、具体的には、流入溝17の数を3個とした場合、6個
や9個とすることもできる。
【0033】この場合、噴霧用オリフィス20からの噴霧
量をより一定に保持することができ、さらに、小噴霧量
の際の燃焼を安定なものとすることができる。
【0034】
【考案の効果】本考案では、中央部に噴霧用オリフィス
を具備するオリフィスディスクの凹状背面に、ディスト
リビュータの凸状外周面を接合し、オリフィスディスク
の背面中央部とディストリビュータの前面中央部との間
に旋回室を形成し、かつ、ディストリビュータの外周面
に複数の流入溝を円周方向に、等しい円周角度毎にそれ
ぞれ形成するとともに、ディストリビュータの前部截頭
面の軸線から偏心した位置に、流入溝の配設の円周角度
と同じ円周角度で円周方向に、かつ、流入溝の流入方向
の延長上に、軸線方向のリターン流路を配設し、流入溝
からの流入流体の一部を旋回室を通してリターン流路に
還流し、この還流量を変化させて噴霧用オリフィスから
の噴霧量を制御している。
【0035】従って、各流入溝を、それぞれ、対応する
少なくとも一つのリターン流路と連絡させることがで
き、旋回室へ流入した灯油の一部を、バランス良く分割
して各リターン流路を通して戻り油管に還流することが
できる。そのため、旋回室からの戻り油量を一定にする
ことができ、ひいては、噴霧用オリフィスからの噴霧量
を一定に保持することができ、噴霧量が少ない場合であ
っても、安定した燃焼を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る戻り式圧力噴霧ノズルの一部断面
正面図である。
【図2】同ノズルのディストリビュータの全体斜視図で
ある。
【図3】同ノズルのディストリビュータの平面図であ
る。
【図4】戻り式圧力噴霧ノズルを具備する石油燃焼装置
の概念的構成図である。
【図5】同ノズルの先端構造の拡大断面正面図である。
【図6】従来のディストリビュータの斜視図である。
【図7】同ディストリビュータの平面図である。
【符号の説明】
A 戻り式圧力噴霧ノズル 11 筒状本体 12 ノズルヘッド 13 噴出流路 14 主リターン流路 15 ディストリビュータ 16 オリフィスディスク 17 流入溝 18 リターン流路 20 噴霧用オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 11/38

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に噴霧用オリフィス(20)を具備す
    るオリフィスディスク(16)の凹状背面に、ディストリビ
    ュータ(15)の凸状外周面を接合し、オリフィスディスク
    (16)の背面中央部とディストリビュータ(15)の前面中央
    部との間に旋回室(21)を形成し、かつ、ディストリビュ
    ータ(15)の外周面に複数の流入溝(17)を円周方向に、等
    しい円周角度毎にそれぞれ形成するとともに、ディスト
    リビュータ(15)の前部截頭面(15b) の軸線(X-X) から偏
    心した位置に、流入溝(17)の配設の円周角度と同じ円周
    角度で円周方向に、かつ、流入溝(17)の流入方向の延長
    上に、軸線(X-X) 方向のリターン流路(18)を配設し、流
    入溝(17)からの流入流体の一部を旋回室(21)を通してリ
    ターン流路(18)に還流し、この還流量を変化させて噴霧
    用オリフィス(20)からの噴霧量を制御することを特徴と
    する噴霧ノズル。
  2. 【請求項2】 複数の流入溝(17)と複数のリターン流路
    (18)とを同数としたことを特徴とする請求項1記載の噴
    霧ノズル。
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