JPH10504055A - 担持オレフィン重合触媒 - Google Patents

担持オレフィン重合触媒

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JPH10504055A
JPH10504055A JP8507354A JP50735495A JPH10504055A JP H10504055 A JPH10504055 A JP H10504055A JP 8507354 A JP8507354 A JP 8507354A JP 50735495 A JP50735495 A JP 50735495A JP H10504055 A JPH10504055 A JP H10504055A
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Abstract

(57)【要約】 固体の粒状の担体、ハロゲン化マグネシウム、及び所望により4又は5族の遷移金属化合物、2又は13族の有機金属化合物、及び電子供与体を含み、固体の粒状の担体の粒子の主要部がサブ粒子の凝集物の形であるオレフィン重合触媒のための担持触媒成分。この担持触媒成分を製造する方法。この触媒成分及び共触媒を含む触媒組成物。この触媒組成物を使用するオレフィン重合方法。

Description

【発明の詳細な説明】 担持オレフィン重合触媒 技術分野 本発明は、担持触媒成分、これら担持触媒成分を製造する方法、オレフィン重 合の担持触媒組成物、並びにこれら担持触媒を使用するオレフィン重合方法に関 する。 背景技術 いわゆるチグラー又はチグラー・ナッタ型の担持触媒は、高圧、溶液、気相及 び懸濁又はスラリーの方法におけるオレフィンの重合に使用できる。典型的なス ラリー及び気相の方法において、重合性生成物は、固体の粒子として得られる。 これらの方法において、小さい重合体粒子又は大きな粒子径の分布は、小さい粒 子の形成が、反応槽、バルブ又は輸送ラインにおいてエントレインメントの問題 を生じさせるので、避けなければならない。さらに、低い重合体のかさ密度は、 重力による供給が要求される操作例えば押し出し機への移動において困難さを生 じさせ、そして粉末の貯蔵又は輸送容器に要求される体積を増大させる。 米国特許第4526943号は、炭化水素に可溶の有機マグネシウム化合物と トリアルキルアルミニウム及び脂肪族アルコールとを反応させて、遷移金属化合 物代表的にはチタン化合物が加えられる可溶なマグネシウムアルコキシドプレカ ーサを発生させることにより製造されるオレフィン重合触媒を開示している。担 持触媒は、次に還元性の金属ハロゲン化物例えばエチルアルミニウムジクロリド を使用するハロゲン化マグネシウムの沈殿により製造される。これらの担持触媒 は、遷移金属の基体に対して高い能率を達成でき、そして所望の粒子径及びかさ 密度の重合体粉末を生じさせ、さらに触媒を沈殿させるのに要求される高いレベ ルのアルキルアルミニウムハライドは、最終の重合体に比較的高いレベルのアル ミニウム及び塩化物を生じさせる。さらに、アルコールが、代表的な触媒の不活 性化工程の副生物として生じ、そのアルコールは、溶媒のリサイクルの流れから 取り除くのに困難があり、そして高価な分離及び精製の方法を要する。 チグラー型触媒に関する触媒の能率及び重合体の形態をコントロールする他の 努力は、金属酸化物例えばシリカ及びアルミナ又は重合体担体上の遷移金属化合 物及びハロゲン化マグネシウムを含む担持代表的なチグラー触媒に集中していた 。 米国特許第4639430号は、シリカ及び塩化マグネシウムの混合物から主 としてなる触媒担体を記載し、該担体は、多孔性の組織を有し、そして担体の1 g当たり100ミクロモルより小さいヒドロキシル基を含み、さらにこれら担体 並びにIV、V又はVI族のハロゲン化物の少なくとも1種の活性成分から主と してなるオレフィン重合触媒を記載している。 米国特許第4405495号は、マグネシウム、チタン、ハロゲン、電子供与 体及び所望によりヒドロカルビル又はカルボキシレート基を含むプレカーサ化合 物による、2−80ミクロンの粒子径分布及び20−50ミクロンの平均粒子径 を有する粒状のシリカ担体の予備処理を記載している。担体は、アルミニウムア ルキルにより予備処理できる。プレカーサは、電子供与体に溶解され、そしてシ リカ担体上に含浸される。 米国特許第4301029号は、固体の無機担体と、マグネシウムヒドロカル ビル化合物、ハロゲン化剤、ルイス塩基化合物及び四塩化チタンとの反応による 触媒成分の製造を記載している。好ましくは、それぞれの段階後、生成物は、洗 浄されそして分離される。 米国特許第4324691号は、粒状の担体材料を、好ましくは初めにアルミ ニウム化合拘、次に有機マグネシウム化合物、遷移金属化合物、及び鎮静剤例え ば塩化水素さらに所望により有機金属化合物、ハロゲン化剤又はルイス塩基と反 応させることによる触媒成分の製造を記載している。 米国特許第4481301号は、液体媒体中の固体の多孔性の担体を有機マグ ネシウム化合物により処理して担体上でOH基と反応させ、該液体媒体を蒸発さ せて担体上にマグネシウムを沈殿させ、そして乾燥した流動しない粉末の形の担 持マグネシウム組成物を回収することによる、担持オレフィン重合触媒の製造を 開示している。粉末を、液体媒体中で4価のチタン化合物と反応させる。 米国特許第3787384号は、金属酸化物例えばシリカ又はアルミナを、特 にマグネシウムアルキル及びグリニャール化合物から選ばれる有機金属マグネシ ウム化合物により含浸させ、そして得られる生成物をハロゲン化チタン化合物と 反応させることによる担持触媒成分の製造を開示している。 米国特許第4263168号は、表面上にヒドロキシルを含む金属酸化物例え ばシリカ又はアルミナを、式MgR2xx(式中、Rは炭化水素基であり、Xは ハロゲンであり、xは0.5−1.5である)の有機金属マグネシウム化合物と 反応させ、次に電子供与体化合物及び四塩化チタンと反応させることにより得ら れる、プロピレン及び他のα−オレフィンの重合に関する触媒成分を記載してい る。変法として、金属酸化物は、有機金属マグネシウム化合物との反応の前又は 後の何れかで、ヒドロキシル基当たり少なくとも1個のハロゲンを供給するハロ ゲン化剤と反応できる。 米国特許第5139985号は、次に多孔性の重合体担体上でジハライドに変 換できるマグネシウム化合物又は二ハロゲン化マグネシウムを支持させ、そして この固体を、所望により電子供与体化合物の存在下ハロゲン化チタン又はチタン ハロゲンアルコラートと反応させることにより得られる触媒成分を記載している 。 米国特許第5064799号は、表面ヒドロキシル基を含む金属酸化物(例え ばシリカ又はアルミナ)を式MgR2xx(式中、Rは炭化水素基であり、Xは ハロゲン或いはOR又はCOX’基(但しX’はハロゲンである)であり、xは 0.5−1.5である)の有機金属マグネシウム化合物と反応させることにより 得られる固体と4価のハロゲン化チタン及び電子供与体化合物を反応させ、固体 とハロゲン化チタンとの反応中チタンの還元を生じさせない量で使用することに より得られる触媒成分を記載している。 米国特許第5227439号は、エタノール中の塩化マグネシウムの溶液を調 製し、この溶液により活性化シリカ粒子を含浸させ、この懸濁物にチタン化合物 及びハロゲン化珪素を加え、エタノールを排除して固体を回収し、固体とアルキ ルアルミニウムクロリドとを反応させ、そして固体の触媒成分を回収することに より得られる固体の触媒成分を記載している。 米国特許第5244854号は、4価のハロゲン化チタン又はチタンハロゲン アルコラート及び電子供与体化合物と、二ハロゲン化マグネシウムに変換できる マグネシウム化合物又は二ハロゲン化マグネシウムを支持する表面ヒドロキシル 基を含む多孔性の金属酸化物からなる固体とを反応させることにより得られるオ レフィンの重合のための触媒成分を記載している。 米国特許第5278117号は、液状の脂肪族炭化水素中の塩化マグネシウム 及びテトラアルコレートの溶液により顆粒状の多孔性の固体担体を含浸させ、溶 媒を蒸発させ、脂肪族エステル中の塩化マグネシウムの溶液により含浸させ、溶 媒を蒸発させ、そしてアルキルアルミニウムクロリドにより活性化させることに より得られる固体触媒成分及び共触媒からなる担持チグラー・ナッタ触媒を記載 している。 高い触媒能率で所望の形態及びかさ密度を有するオレフィン重合体を与えるた めのオレフィン重合方法特にスラリー又は気相型の方法で使用できる担持触媒成 分及び担持触媒を提供することが望ましい。貯蔵安定性の担持触媒成分を提供す るのがさらに望まれる。 発明の開示 本発明は、固体担体の或る物理的特徴、特に固体担体粒子の凝集された構造が 、所望の形態及びかさ密度を有する固体の重合体粒子を製造させるという洞察に 基づく。 従って、本発明は、(A)(i)B.E.T法を用いる窒素吸収によって測定 した比表面積が100−1000m2/g、(ii)固体担体のスラリーに過剰 のジアルキルマグネシウムを加え溶解状態で残っているジアルキルマグネシウム の量を測定することによって求めた表面ヒドロキシル含量が固体担体g当たりヒ ドロキシル量5mモル以下、(iii)窒素吸着により測定した細孔容積(po re volume)が0.3−3.0cc/g、(iv)クールター(Cou lter)カウンター粒子径分析器により測定して中央粒子径が1−200μm 、そして(v)サブ粒子の凝集物の形の固体の粒状の担体の粒子の主要部が電子 顕 微鏡写真から観察して5−30%の空隙部分(void fraction)を 有する固体の粒状の担体、並びに(B)ハロゲン化マグネシウムからなる担持触 媒成分を提供する。 本発明の他の局面によれば、担持触媒成分を製造する方法が提供され、それは 、(A)(i)B.E.T法を用いる窒素吸収によって測定した比表面積が10 0−1000m2/g、(ii)固体担体のスラリーに過剰のジアルキルマグネ シウムを加え溶解状態で残っているジアルキルマグネシウムの量を測定すること によって求めた表面ヒドロキシル含量が固体担体g当たりヒドロキシル量5mモ ル以下、(iii)窒素吸着により測定した細孔容積が0.3−3.0cc/g 、(iv)クールターカウンター粒子径分析器により測定して中央粒子径が1− 200μm、そして(v)サブ粒子の凝集物の形の固体の粒状の担体の粒子の主 要部が電子顕微鏡写真から観察して5−30%の空隙部分を有する固体の粒状の 担体を、ハロゲン化マグネシウム(B)の溶液により、又はハロゲン化によりハ ロゲン化マグネシウムに変換できるマグネシウム化合物(B’)の溶液により含 浸する工程、 マグネシウム化合物(B’)が使用されるとき、ハロゲン化剤(C)によりマグ ネシウム化合物(B’)をハロゲン化マグネシウムにハロゲン化する工程、そし て 所望により、担持触媒成分を回収する工程 からなる。 他の局面では、本発明は、オレフィン重合の担持触媒組成物を提供し、それは 、(A)(i)B.E.T法を用いる窒素吸収によって測定した比表面積が10 0−1000m2/g、(ii)固体担体のスラリーに過剰のジアルキルマグネ シウムを加え溶解状態で残っているジアルキルマグネシウムの量を測定すること によって求めた表面ヒドロキシル含量が固体担体g当たりヒドロキシル基5mモ ル以下、(iii)窒素吸着により測定した細孔容積が0.3−3.0cc/g 、(iv)クールターカウンター粒子径分析器により測定して中央粒子径が1− 200μm、そして(v)サブ粒子の凝集物の形の固体の粒状の担体の粒子の主 要部が電子顕微鏡写真から観察して5−30%の空隙部分を有する固体の粒状の 担 体、(B)ハロゲン化マグネシウム、(D)4又は5族の遷移金属化合物、(E )2又は13族の有機金属化合物、そして所望により電子供与体(F)、並びに アルモキサン並びに式R’’2GX’’3-z(式中、Gはアルミニウム又は硼素で あり、R’’は独立してそれぞれの場合ヒドロカルビルであり、X’’は独立し てそれぞれの場合ハライト又はヒドロカルビルオキシドであり、そしてzは1− 3の数である)に相当する化合物からなる群から選ばれる共触媒 からなる。 さらなる局面によれば、本発明は、1種以上のオレフィンを、本発明によるオ レフィン重合の担持触媒組成物とオレフィン重合条件下接触させることからなる オレフィン重合方法を提供する。 図面の簡単な説明 図は、1000倍の倍率の45μmの中央粒子径(固体担体45Aと呼ばれる )のもの(図1)、並びに500倍の倍率の70μmの中央粒子径(固体担体7 0Aと呼ばれる)のもの(図2)の、本発明で使用される2種の凝集された粒状 の担体の断面の電子顕微鏡写真を示す。これらの顕微鏡写真は、固体の担体の粒 子が、担体粒子中に空隙部分を生ずるサブ粒子からなることを示す。 発明を実施するための最良の形態 或る族に属する元素又は金属に関する本明細書の総ての引用は、1989年に CRC Press,Inc.により発行され著作権を有する周期律表による。 また、1種以上の族に関する総ての引用は、族を数えるためのIUPACシステ ムを使用するこの周期律表に示されているような1種以上の族である。本明細書 で使用される用語ヒドロカルビルは、総ての脂肪族、シクロ脂肪族、芳香族基又 はこれらの総ての組み合わせを意味する。用語ヒドロカルビルオキシは、その間 を結合する酸素及びそれが結合している元素を有するヒドロカルビル基を意味す る。 驚くべきことに、前記の特徴(A)(i)−(v)を有する固体の粒状の担体 を使用することは、触媒の能率、並びに所望の形態及び高いかさ密度の重合体の 提供の両者において優れた性質を有する担持触媒組成物を提供することが分かっ た。比較例に示されているように、特徴(A)(i)−(iv)を有するが特徴 (A)(v)を欠く固体担体は、所望の性質を有する担持触媒を与えない。 本発明で使用されるとき、担体粒子の組織に関連する用語「サブ粒子の凝集物」 は、この担体粒子が1種より多いサブ粒子からなることを意味する。凝集された 粒子のこの現象は、担体粒子の電気顕微鏡写真から観察できる。サブ粒子の代表 的な粒子径は、1μm以下から約10μmである。別に、サブ粒子の凝集物は、 サブ粒子間に存在する空隙部分のその含量を特徴とすることができる。本発明で 使用される空隙部分のフラクションは、以下のやり方による担体粒子の断面の電 子顕微鏡写真から決定される。 総ての電子顕微鏡写真は、JSM−6400走査型電子顕微鏡(JEOL U SA,Inc.)で得られた。空隙部分の決定に使用される像は、後方散乱した 電子を使用して得られた。20keVの一次ビームエネルギーが、より大きな担 体粒子について使用されたが、しかし、最小の担体の像を得るのに使用されるよ り高い倍率では、20keVの電子の解像度は十分でなかった。そのため、10 keVの一次ビームエネルギーが、6ミクロンの担体について使用された。像の 分析は、quantimet570(Leica,Inc.)で行われた。電子 顕微鏡写真は、CCDビデオカメラを経て像分析器に送られた。粒子は、二進の 像を生ずるためのグレーレベルの閾値により検出された。限界法により生ずる包 含の脱落の総ての誤差は、操作者により手動で補正された。%空隙の分析は、固 体担体により占められる像の面積、並びに担体粒子の断面の固体担体プラス空隙 部分により占められる面積を測定することにより、達成された。固体担体プラス 空隙部分により占められる面積は、これらの二進数が総ての内部の空隙部分をカ バーするのに十分な閉止操作を行った後(J.Serra,Image Ana lysis and Mathematical Morphology,1巻 、50ページ、Academic Press(1982))、シリカにより占 められる面積を測定するのに使用される同じ二進数から決定された。%空隙は、 次 に以下の式を使用して決定された。 空隙部分=100*(1−固体担体の面積/閉止した面積) 横に切断するために、担体粒子は、Epo−Thin(Buehler)に真 空埋め込みされ、そして室温で一晩硬化された。見本は、120グリット及び6 00グリットの炭化珪素、6μmのダイアモンド及び0.3μmのアルミナによ り砕き、磨くことにより生じた。これらのマウントは、スパッターリングにより 金:パラジウム合金によって僅かに被覆(約4nm)されていた。 このやり方により決定された凝集されたサブ粒子の代表的な空隙部分は、5− 30%、好ましくは10−25%に及ぶ。 サブ粒子の凝集物、又は換言すれば担体粒子は、いわゆる顆粒状の担体粒子よ り実質的にさらに球状である形状を有する。 本発明で使用されるとき、以下の通りである。 比表面積は、Journal of the American Chemi cal Society、60、pp.209−319(1939)においてS .Brunauer,P.Emmett及びE.Tellerにより記載された 、B.E.T.法を使用して窒素吸着により決定されれる。 中央粒子径及び粒子径分布は、J.K.Beddow編、CRC Press 、Boca Naton、Florida(1984)のParicle Ch aracterization in Technology 1巻、Appl ications and Microanalysis,pp.183−18 6に記載された、クールターカウンター粒子径分析器により測定される。 ヒドロキシル含量は、過剰のジアルキルマグネシウムを固体の担体に加え、そ して周知の技術により溶液中に残るジアルキルマグネシウムの量を決定すること により決定されるヒドロキシル含量を意味する。この方法は、S−OH+MgR2 →S−OMgR+RH(式中、Sは固体担体である)の反応に基づく。これら のヒトロキシル(OH)基は、担体がシリカであるとき、シリカ表面上のシラノ ール基から由来する。 細孔容積は、窒素吸着により決定される細孔容積を意味する。 好ましくは、固体の粒状の担体(A)(v)において、少なくとも70重量% 、 さらに好ましくは少なくとも90%の固体の粒状の担体が、サブ粒子の凝集物の 形である。 固体の粒状の担体(以下でまたは固体担体と呼ばれる)は、一般に、(i)1 00−1000m2/gの比表面積、(ii)固体担体g当たりヒドロキシル基 5mモル以下の表面ヒドロキシル含量、(iii)0.3−3.0cc/gの細 孔容積、(iv)1−200μmの中央粒子径を有する。比表面積及び細孔容積 が余りに低いときには、これは低い触媒能率を導くだろう。さらに、担体上に支 持できるハロゲン化マグネシウムの量は、担体の比表面積に依存し、比表面積が 低ければ低いほど、より少ないハロゲン化マグネシウムが支持され、より低い触 媒能率をもたらす。ヒドロキシル含量は、可能な限り低くなければならない。あ まりに高いヒドロキシル含量は、触媒能率を低下させる。粒子径は、また触媒能 率に関連し、粒子径が小さければ小さいほど、能率は高くなる。最適な粒子径は 、以下に論ずるように、触媒成分の最終用途に依存する。好ましくは、固体担体 は、(i)200−600m2/gの比表面積、(ii)固体担体g当たりヒド ロキシル基0から3mモル以下の表面ヒドロキシル含量、(iii)0.5−2 .5cc/gの細孔容積、(iv)3−150μmの中央粒子径を有する。 好適な担体材料の例は、固体無機酸化物、例えばシリカ、アルミナ、酸化マグ ネシウム、酸化チタン、酸化トリウム並びにシリカ及び1種以上の2又は13族 の金属酸化物の混合物、例えばシリカ−マグネシア、シリカ−アルミナ混合酸化 物を含む。シリカ、アルミナ並びにシリカ及び1種以上の2又は13族の金属酸 化物の混合酸化物は、好ましい担体材料である。これら混合した酸化物の好まし い例は、多い量のシリカを含むシリカ−アルミナ、例えばゼオライト並びにシリ カ/アルミナ比を増大させる脱アルミニウム処理にかけられたゼオライトである 。固体担体は、通常酸化物の形の担持触媒の触媒活性を有害に影響しない少量、 重量基準で約5000ppmまでの追加の元素を含むことができる。 担体のヒドロキシル基の量は、もし所望の量を超えるならば、担体材料を熱的 又は化学的の何れかで処理することにより減少又は排除できる。熱処理は、約1 −約24時間、好ましくは約2−約20時間、さらに好ましくは約3−約12時 間、約250−約870℃、さらに好ましくは約600−800℃の温度で、担 体材料を加熱することを含む。ヒドロキシル基は、また、通常約30分間以下で 、約−20−約120℃、さらに好ましくは約0−40℃の温度で、従来の脱ヒ ドロキシル化剤、例えばSiCl4、クロロシラン、シリルアミン、アルミニウ ムアルキルなどにより担体材料を処理することにより、化学的に除くことができ る。 固体担体上の吸着された水の総ての量は、実質的に、即ち担体1g当たり0. 05gより少ない水のレベルに除くべきである。これは、十分な時間、150− 250℃温度で担体を加熱することにより行うことができる。 本発明で使用される好ましい凝集したシリカの固体担体は、名称Sylopo l(商標)948、Sylopol 956、Sylopol 2104及びS ylopol 2212の下で、W.R.GRACE & CO−CONN、B altimoreの部門であるGRACE Davisonから入手できる。S ylopolは、GRACE Davisonの登録商標である。 本発明で使用される固体担体は、凝集された担体を生成する凝集工程を含む任 意の方法により製造できる。本発明で有用な固体の粒状の担体を製造する凝集の やり方の特定の例は、米国特許第2457970及び3607777号に開示さ れている。米国特許第2457970号は、それにより珪酸の溶液がシリカを形 成するために噴霧される方法を記載している。米国特許第3607777号は、 軟らかいシリカゲルの激しく撹拌するスラリーをスプレイドライすることにより 微球状シリカゲルを形成する方法を記載している。 本発明の担持触媒成分は、さらに、ハロゲン化マグネシウム(B)、好ましく は臭化マグネシウム又は塩化マグネシウム、最も好ましくは塩化マグネシウムを 含む。 ハロゲン化マグネシウム(B)対固体の粒状の担体(A)の比は、一般に、( A)1g当たり0.5−5.0mモルの(B)、好ましくは(A)1g当たり1 .5−4.0mモルの(B)である。 好適なハロゲン化マグネシウム(B)は、二臭化マグネシウム又は二塩化マグ ネシウム、最も好ましくは二塩化マグネシウムである。ハロゲン化マグネシウム は、極性溶媒、例えば水、アルコール、エーテル、エステルなどの中の溶液とし て使用される。好ましい溶媒は、水、アルコール例えばエタノール、及びエーテ ル例えばテトラヒドロフランである。代表的に、固体担体は、ハロゲン化マグネ シウムの溶液中に懸濁され、そして十分な時間、一般に2−12時間、撹拌され る。極性の溶媒が使用されるとき、成分(D)又は(E)を加える前に極性溶媒 を実質的に除くように注意すべきである。 好ましくは、担持触媒成分は、式R2-nMgXn-xMR’y(式中、Rは独立し てそれぞれの場合1−20個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、Xは 独立してそれぞれの場合ハロゲン又はそのヒドロカルビル部分に1−20個の炭 素原子を有するヒドロカルビルオキシであり、nは0−2であって、もしXがハ ロゲンであるならばnは最大1であり、Mはアルミニウム、亜鉛又は硼素であり 、R’は独立してそれぞれの場合水素、ヒドロカルビル又はそのヒドロカルビル 部分に1−20個の炭素原子を有するヒドロカルビルオキシであり、yはMの原 子価に等しい値を有し、そしてxは0−10の値を有する)の炭化水素可溶マグ ネシウム化合物(B’)により固体担体を含浸させ、そしてマグネシウム化合物 (B’)をハロゲン化剤(C)によりハロゲン化マグネシウム(B)にハロゲン 化することにより得られる。炭化水素可溶マグネシウム化合物を使用することは 、触媒成分及び触媒を製造する次の工程で使用されるのと同じ炭化水素溶媒中で 含浸を行わせる。炭化水素溶媒は、また担体触媒成分から容易に除かれ、そして 触媒成分の単離が望まれるならば、有害な残留物を残さない。ハロゲン化マグネ シウムによる含浸は、追加の触媒成分を加える前に除去のためのさらに激しいや り方を要する極性溶媒例えば水又はテトラヒドロフランの使用を要する。また、 溶媒例えばテトラヒドロフランは、ハロゲン化マグネシウムと溶媒和物を形成し 、それは、通常の乾燥のやり方により容易に除去できず、そして高い触媒能率を 維持するために追加の量の13族のヒドロカルビル化合物の添加を必要とする。 炭化水素不溶マグネシウム化合物は、マグネシウム化合物と化合物MR’yと を、得られる錯体を、通常マグネシウム化合物1モル当たり約10モル以下、好 ましくは約6モル以下、さらに好ましくは約3モル以下のMR’yを要する、炭 化水素可溶にするのに十分な量で組み合わせることにより炭化水素可溶にできる 。 さらに好ましくは、化合物(B’)は、式R2-nMgXn-xMR’y(式中、R は独立してそれぞれの場合1−10個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であ り、Xは独立してそれぞれの場合そのヒドロカルビル部分に1−10個の炭素原 子を有するヒドロカルビルオキシ基であり、nは0−2であり、Mはアルミニウ ム又は硼素であり、R’は独立してそれぞれの場合そのヒドロカルビル部分に1 −10個の炭素原子を有するヒドロカルビル基であり、yは3でありそしてxは 0−6の値である)のものである。最も好ましい化合物MR’yはトリアルキル アルミニウム化合物である。 特定のマグネシウム化合物(B’)の例は、ジエチルマグネシウム、ジ−n− ブチルマグネシウム、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、n−ブチルエチル マグネシウム、n−ブチルオクチルマグネシウム、n−ブチルマグネシウムブト キシド、エチルマグネシウムブトキシド、ブチルマグネシウムエトキシド、オク チルマグネシウムエトキシド、ブチルマグネシウムi−プロポキシド、エチルマ グネシウムi−プロポキシド、ブチルマグネシウムn−プロポキシド、エチルマ グネシウムn−プロポキシド、s−ブチルマグネシウムブトキシド、ブチルマグ ネシウム2、4−ジメチル−ペント−3−オキシド、n−ブチルマグネシウムオ クトキシド、s−ブチルマグネシウムクロリド、n−ブチルマグネシウムクロリ ド、エチルマグネシウムクロリド、ブチルマグネシウムブロミド、オクチルマグ ネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、及びs−ブチルマグネシウム ブロミドである。総てのアルキルマグネシウムハライド化合物が可溶ではなく、 従ってそれらを溶解するために、上記のハロゲン化マグネシウム溶媒に関して記 述したように、極性溶媒を使用することを必要とする。これは、しかし、本発明 の好ましい態様ではない。 最も好ましくは、マグネシウム化合物は、式R2MgxMR’y(式中、Rは独 立してそれぞれの場合2−8個の炭素原子を有するアルキル基であり、そしてM 、R’、x及びyは前記同様である)のものである。非常に好ましい化合物(B ’)は、ジエチルマグネシウム、n−ブチル−s−ブチルマグネシウム、n−ブ チルエチルマグネシウム、及びn−ブチルオクチルマグネシウムからなる群から 選ばれる。 固体担体が、ハロゲン化によりハロゲン化マグネシウムに転換できるマグネシ ウム化合物(B’)の溶液により含浸されるとき、ハロゲン化工程が続かねばな らない。マグネシウム化合物(B’)をハロゲン化できるハロゲン化剤(C)は 、ハロゲン化水素、式R- bSiX’4-b(式中、R-は水素又はヒドロカルビルで あり、X’はハロゲンであり、そしてbは0、1、2又は3である)のハロゲン 化珪素、カルボン酸ハロゲン化物、ハロゲン化ヒドロカルビル、ハロゲン化硼素 、五塩化燐、塩化チオニル、塩化スルフリル、ホスゲン、塩化ニトロシル、鉱酸 のハロゲン化物、塩素、臭素、塩素化ポリシロキサン、ヒドロカルビルアルミニ ウムハライド、三塩化アルミニウム及びアンモニウムヘキサフルオロシリケート を含む。 好ましくは、ハロゲン化剤(C)は、アルキルアルミニウムハライド、有利に はアルキルアルミニウムセスキ−又はジハライド、ハロゲン化水素、ハロゲン化 珪素、及びハロゲン化硼素からなる群から選ばれる。好ましくは、ハロゲン化剤 は、塩素化剤である。最も好ましくは、(C)は塩化水素である。酸素百万部当 たり10部より低いそして水百万部当たり5部より低く含む高純度の無水塩化水 素が好ましい。本発明の実施において非常に好ましいのは、ハロゲン化水素、特 に塩化水素のハロゲン化剤(C)と組み合わされたジアルキルマグネシウム化合 物(B’)の使用である。これは、シリカ表面上に望ましい形のハロゲン化マグ ネシウム、特に二塩化マグネシウムを生成し、一方その初めの形で固体担体、特 にシリカを再生する。固体担体好ましくはシリカを含浸すると、ジアルキルマグ ネシウムは、担体の表面上のOH基と反応すると思われる。ハロゲン化剤として ハロゲン化水素を使用することは、固体担体の表面のOH基を再生し、一方同時 にハロゲン化マグネシウムを形成するものと思われる。ハロゲン化工程の副生成 物は、ハロゲン化水素を使用するとき、それらが概して気体であるとき担持触媒 成分から容易に分離できるアルカン又は2種のアルカンである。ヒドロカルビル オキシ基を含むマグネシウム化合物を使用するとき、アルコールは、別の除去工 程を要する副生成物として得られる。他のハロゲン化剤例えばアルミニウム、硼 素又は珪素のハロゲン化物は、生成物中にアルミニウム、硼素又は珪素を残す。 さらに、アルキルアルミニウムハライドは、強い還元剤であり、そして成分(D )の追加中のそれらの存在は、以下に論じられるように、溶液中でそして担体上 ではなく、成分(D)の還元を導かない。溶液中の成分(D)の還元は望ましく な い。それは、それがこの触媒により生成される重合体に、より望ましくないかさ 密度及び粒子径の性質を与えるからである。ハロゲン化水素の使用は、これらの 問題を減少させ、そして最後の触媒及び従って重合体の金属含量を増大させない 。 (C)が少ない量では、改善は触媒そして従って最後の重合体の低い塩化物の 残留物について得られるが、好ましくは(C)の量は、実質的に総ての(B’) を二ハロゲン化マグネシウムに転換するのに十分である。実質的に総ての(B’ )により、少なくとも75モル%の(B’)、通常少なくとも90モル%の(B ’)、好ましくは少なくとも95モル%の(B’)そして最も好ましくは少なく とも99モル%の(B’)を意味する。もし成分(D)が添加されるとき、余り に多くのアルキルマグネシウムが残っているならば、これは、成分(D)の過剰 な還元を導く。 上記の担持触媒成分は、溶媒又は希釈剤から分離でき、そして長い期間貯蔵で きる。所望の機会に、この担持触媒成分は、以下に記述されるように、さらなる 触媒成分と組み合わすことができる。 本発明のさらなる局面では、上記の担持触媒成分は、さらに、好ましくはチタ ン、ジルコニウム、ハフニウム又はバナジウムの4又は5族の遷移金属化合物、 (D)を含む。本発明で使用される4又は5族の遷移金属化合物(D)は、好ま しくは、チタン、ジルコニウム、ハフニウム又はバナシウムのハロゲン化物、ヒ ドロカルビルオキシド又は混合ハライド/ヒドロカルビルオキシドである。 好適な4族の遷移金属化合物は、式MX4-a(OR)a(式中、Mはチタン、ジ ルコニウム又はハフニウムであり、それぞれのRは独立して1−約20個、好ま しくは約1−約10個、さらに好ましくは2−約8個の炭素原子を有するアルキ ル基であり、Xはハロゲン原子、好ましくは塩素であり、そしてaは0−4の値 を有する)により表さられる。特に好適なチタン化合物は、例えば四塩化チタン 、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラエトキシド、チタンテトラブト キシド、チタントリイソプロポキシドクロリド及びこれらの組み合わせを含む。 同様なシルコニウム及びハフニウム化合物も好適である。 好適な5族の遷移金属化合物は、好ましくは、バナジウム化合物、例えば式V X4及びV(O)X3(式中、それぞれのXは独立してOR又はハライド原子、好 ましくはクロリドであり、そしてそれぞれのRは独立して1−約20個、好まし くは約2−約8個、さらに好ましくは約2−約4個の炭素原子を有するアルキル 基である)により表示されるものである。特に好適なバナジウム化合物は、四塩 化バナジウム、バナジウムトリクロリドオキシド、バナジウムトリエトキシドオ キシド及びこれらの組み合わせを含む。 好ましくはチタン及びバナジウムの4及び5族の遷移金属化合物の混合物は、 生成される重合体の分子量及び分子量分布をコントロールするのに使用できる。 最も好ましくは、(D)は四塩化チタン又は四塩化ジルコニウムである。 担持触媒成分中の(B)対(D)のモル比は、一般に、約1:10−約40: 1そして好ましくは3:1−20:1である。 本発明によれば、上記の担持触媒成分は、さらに、(E)2又は13族の有機 金属化合物を含むことができる。13族の化合物の好適な例は、式RyMXz(式 中、Mは13族の金属好ましくはアルミニウム又は硼素であり、各Rは独立して 1−約20個、好ましくは約1−約10個、さらに好ましくは約2−約8個の炭 素原子を有するアルキル基であり、Xはハロゲン原子好ましくは塩素であり、y 及びzはそれぞれ独立して1からMの原子価に等しい値を有しそしてy及びzの 合計はMの原子価に等しい)により表される。さらに好ましくは、(E)は、ア ルキルアルミニウムハライドである。特に好適な成分(E)は、エチルアルミニ ウムジクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルアルミニウムク ロリド、イソブチルアルミニウムジクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリ ド、オクチルアルミニウムシクロリド及びこれらの組み合わせを含む。 (E)対(D)のモル比は、好ましくは、0.1:1−100:1、さらに好 ましくは0.5:1−20:1、最も好ましくは1:1−10:1である。 好ましくは、本発明の担持触媒成分は、固体の粒状の担体(A)を、ハロゲン 化マグネシウム(B)の溶液により、又はハロゲン化によりハロゲン化マグネシ ウム(B)に転換できるマグネシウム化合物(B’)の溶液により含浸させ;マ グネシウム化合物(B’)が使用されるとき、ハロゲン化剤(C)によりマグネ シウム化合物(B’)をハロゲン化マグネシウム(B)にハロゲン化し;所望に より担持触媒成分を回収し;4又は5族の遷移金属化合物(D)と担持触媒成分 とを組合せ;このようにして得られた生成物と2又は13族の有機金属化合物( E)とを組合せ;そして所望により担持触媒成分を回収することにより得られる 。 非常に好ましい担持触媒成分では、(A)は固体のシリカ担体であり、(B) は二塩化マグネシウムであり、(D)はチタン、ジルコニウム、ハフニウム又は バナジウムのハロゲン化物、ヒドロカルビルオキシド又は混合ハライド/ヒドロ カルビルオキシドであり、そして(E)はアルキルアルミニウムハライドである 。さらに好ましくは、この成分では、固体粒状担体(A)1g当たり0.5−5 .0mモルの(B)が存在し、(D)は四塩化チタン、又は四塩化ジルコニウム 又はこれらの混合物であり、(B)対(D)のモル比は、1:1−40:1であ り、(E)はアルキルアルミニウムハライドであり、そして(E)対(D)のモ ル比は、(D)1モル当たり0.1:1−100:1モルの(E)である。 高度の立体特異性を有するオレフィン重合体の製造中に担持触媒成分を使用す るのが望ましいとき、追加の成分(E)として電子供与体が使用できる。電子供 与体は、オレフィン重合生成物の活性又は立体特異性の何れかを修飾するのにチ グラー重合触媒に使用することが提案されている任意の有機電子供与体である。 ハロゲン化マグネシウム又は4或いは5族の遷移金属化合物と錯体を形成できる 任意の電子供与体化合物は、本発明の触媒成分の製造に使用できる。これら化合 物の例は、エーテル、エステル、ケトン、アルコール、チオエーテル、チオエス テル、チオケトン、チオール、スルホン、スルホンアミド、ラクトン、アミン、 アミド及びこれらの混合物、並びにN、P及び/又はS原子を含む他の化合物を 含む。エステルの中で特に好ましいのは、カルボキシル芳香族酸例えばフタール 酸、及び酸エステル例えば安息香酸エチルである。 さらなる局面によれば、本発明は、前記の担持触媒成分を製造する方法を提供 する。 本発明で使用される成分(A)、(B)、(B’)、(C)、(D)、(E) 及び(F)及びそれらの相対的比の好ましい態様は、既に記述されている。 固体成分(A)は、適切な媒体中で他の成分に添加できるが、先ず炭化水素希 釈剤中で固体担体(A)をスラリー化するのが好ましい。炭化水素媒体中の固体 担体の好適な濃度は、約0.1−約15、好ましくは約0.5−約10、さらに 好ましくは約1−約7重量%に及ぶ。 もし所望ならば(A)のスラリーへの適切な液状媒体中の他の成分(B)、( B’)、(C)、(D)、(E)及び所望により(F)の添加又は(A)のスラ リーを他の成分に添加する順序は、もしジヒドロカルビルマグネシウム化合物( B’)が使用され、ハロゲン化剤(C)が遷移金属化合物(D)に添加する前に (B’)に添加されるならば、厳密を要しない。ジヒドロカルビルマグネシウム 化合物(B)への(D)の添加は、好ましくは避ける成分(D)の早すぎる還元 を招くだろう。 (A)のスラリーは、極性溶媒に溶解したハロゲン化マグネシウム(B)と組 み合わすことができるが、(A)がスラリー化される炭化水素と同じ又は異なる 炭化水素中に好ましくは溶解した炭化水素可溶マグネシウム化合物(B’)と( A)のスラリーとを組み合わすのが好ましい。通常約0.1−約10、好ましく は約0.2−約8、そしてさらに好ましくは約0.5−約4時間の接触時間が、 本発明の目的に十分である。一般に、0.5−5.0mモルの(B)が(A)1 g当たり、そして好ましくは1.5−4.0mモルの(B)が(A)1g当たり に使用される。炭化水素中の(B’)の濃度は、有利には0.05−0.30M である。極性溶媒が使用される場合には、これは、好ましくは他の成分を添加す る前に除かれる。代表的には、これは、蒸発又は蒸留によりなされる。 好ましくは、成分(C)は、有利には炭化水素媒体中で、(A)及び(B’) の混合物に添加される。もし反応条件下の成分(C)が気体又は液体であるなら ば、さらなる希釈剤又は溶媒は必要とされない。(C)が固体である場合には、 同じものが好ましくは希釈剤又は溶媒に配合される。もし(C)が気体ならば、 それは、好ましくは(A)及び(B’)の混合物にバブルされる。好ましくは、 添加される(C)の量は、実質的の総ての(B’)をハロゲン化マグネシウム( B)に転換するのに十分である。接触時間は、所望の程度に(B’)をハロゲン 化するのに十分でなければならない。通常、接触時間は、約0.1−約100、 好ましくは約0.2−約20、さらに好ましくは約0.5−約10時間である。 方法のこの点で、溶媒又は希釈剤は、蒸発、濾過又はデカンテーションにより 分離でき、そして固体粒状担体(A)及びその上に沈着されたハロゲン化マグネ シウム(B)からなる得られる担持触媒成分(またプレカーサ組成物とも呼ばれ る)は、さらなる任意の成分(D)、(E)及び(F)の添加前に乾燥されそし て貯蔵できる。別に、さらなる成分は、この単離工程なしに添加できる。プレカ ーサ組成物は、酸素及び水分を含む雰囲気中で不安定であり、そして任意のさら なる成分を添加する前に、酸素及び水分は、注意深く除かねばならない。それ故 、貯蔵は、好ましくは、不活性雰囲気例えば窒素下である。 遷移金属成分(D)は、もし固体であって次に有利には好適な炭化水素媒体中 に溶解されるならば、好ましくは、好適な炭化水素媒体中でプレカーサ組成物と 組み合わされる。好ましい炭化水素は、脂肪族炭化水素例えばペンタン、ヘキサ ン、ヘプタン、オクタン及びこれらの混合物を含む。接触時間は、通常0.1− 100、好ましくは0.5−20、そしてさらに好ましくは1−10時間である 。2種以上の異なる遷移金属化合物が、プレカーサ組成物へのそれらの添加前に ともに混合できる。成分(D)は、好ましくは、1:1−40:1、そしてさら に好ましくは3:1−20:1の(B)対(D)のモル比を与えるために添加さ れる。炭化水素中の(D)の濃度は、有利には0.005−0.03Mである。 好ましくは炭化水素媒体中に溶解された成分(E)は、プレカーサ組成物と組 み合わされるが、好ましくは、成分(D)の添加前又は後に添加される。さらに 好ましくは、(E)は、(D)後に添加される。接触時間は、概して、1−10 0、好ましくは2−50、そしてさらに好ましくは5−20時間である。成分( E)は、好ましくは、0.1:1−100:1、さらに好ましくは0.5:1− 20:1、最も好ましくは1:1−10:1の(E)対(B)のモル比を与える ために添加される。炭化水素中の(E)の濃度は、有利には0.005−0.0 3Mである。 所望ならば、電子供与体成分(F)は、マグネシウム化合物(B)、4又は5 族の遷移金属化合物(D)又は2又は13族の有機金属化合物(E)の添加と同 時、又はその後に添加できる。 固体担体(A)をスラリー化するのに使用でき、そして本発明で使用される他 の成分の任意のものの希釈剤又は溶媒として働く好適な炭化水素媒体は、脂肪族 炭化水素、芳香族炭化水素、ナフチン性炭化水素及びこれらの組合せを含む。特 に好適な炭化水素は、例えば、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、 オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、シクロヘキサン、メチ ルシクロヘキサン、トルエン、及び2種以上のこれら希釈剤の組合せを含む。 本発明の任意の工程で使用される温度は、一般に、−20−120℃、好まし くは0−100℃、最も好ましくは20−70℃である。 上記の方法の工程は、可能な限り空気(酸素)及び水分を排除するために不活 性雰囲気下で行われなければならない。好適な不活性気体は、窒素、アルゴン、 ネオン、メタンなどを含む。 このようにして製造された担持触媒成分は、以下のオレフィンの重合に、分離 又は精製なしに使用できる。別に、触媒成分は、炭化水素媒体中に貯蔵できるか 、又は炭化水素媒体から単離でき、そして長い時間例えば1−数か月間、不活性 条件下で乾燥及び貯蔵できる。 本発明のさらなる局面によれば、共触媒と組み合わせて本明細書で記載された 成分(A)、(B)、(D)、(E)そして所望により(F)を含む補の触媒成 分からなるオレフィン重合担持触媒組成物が提供される。 本発明の触媒成分及び組成物は、有利には、高圧、溶液、スラリー及び気相重 合方法に使用できる。 好適な共触媒は、例えばアルモキサン及び式R’’zGX’’3-z(式中、Gは アルミニウム又は硼素であり、R’’は独立してそれぞれの場合ヒドロカルビル であり、X’’は独立してそれぞれの場合ハライド又はヒドロカルビルオキシド であり、そしてzは1−3の数である)に相当する化合物を含む。この式の好ま しい化合物は、zが2又は3、最も好ましくは3であるものである。特に好適な 化合物は、トリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウム、トリイソブチル アルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ジエチ ルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムエトキシド、及び2種以上のこ れら化合物の組合せを含む。 好適なアルモキサンは、環状のアルモキサンについて式(−Al(R)−O− )xそして線状のアルモキサンについてR(−Al(R)O−)xAlR2(式中 、 Rは1−約8個の炭素原子を有するアルキル基であり、そしてxは1−50、好 ましくは約5より大きい値を有する)により表さられるものを含む。アルモキサ ンは、概して、非常に発熱する反応をコントロールする条件下、例えば希釈され た濃度中で、トリアルキルアルミニウム化合物と水とを反応させることにより、 又は固体の形の水、例えば塩の結晶水又は無機酸化物化合物の吸収された水を使 用することにより製造される。特に好適なアルモキサンは、例えばメチルアルモ キサン、ヘキサイソブチルテトラアルモキサン、メチルアルモキサン(多数のメ チル基は他のアルキル基例えばイソブチルにより置換されている)、並びにこれ らの組合せを含む。また、アルモキサン並びにアルキルアルミニウム化合物例え ばトリエチルアルミニウム又はトリブチルアルミニウムの混合物も使用できる。 共触媒は、懸濁又は懸濁重合方法に使用でき、その量は、約1:1−約100 0:1、好ましくは約5:1−約500:1、さらに好ましくは約5:1−約2 00:1の、担持触媒成分上の遷移金属(D)の原子1個当たり共触媒中のアル ミニウム又は硼素の原子の比を提供する。 共触媒は、溶液又は高圧重合方法で使用でき、その量は、約0.1:1−約5 0:1、好ましくは約1:1−約20:1、さらに好ましくは約2:1−約15 :1の、遷移金属の原子1個当たりアルミニウム又は硼素の原子の比を提供する 。 スラリーオレフィン重合方法では、固体担体(A)は、一般に約1−約200 μm、さらに好ましくは約5−約100μm、そして最も好ましくは約20−約 80μmの中央粒子直径を有する。 気相オレフイン重合方法では、固体担体(A)は、好ましくは、約20−約2 00μm、さらに好ましくは約30−約150μm、そして最も好ましくは約5 0−約100μmの中央粒子直径を有する。 溶液及び高圧オレフィン重合方法では、固体担体(A)は、好ましくは、約1 −約40μm、さらに好ましくは約2−約30μm、そして最も好ましくは約3 −約20μmの中央粒子直径を有する。 本発明の触媒組成物と接触して重合できる好適なオレフィンは、例えば、2− 約20個、好ましくは約2−約12個、さらに好ましくは約2−約8個の炭素原 子を有するアルファ−オレフィン、並びに2種以上のこれらアルファ−オレフィ ンの組合せを含む。特に好適なアルファ−オレフインは、例えば、エチレン、プ ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチルペンテン−1,1−ヘキセン 、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1 −ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、又はこれ らの組合せを含む。好ましくは、アルファ−オレフィンは、エチレン、プロペン 、1−ブテン、4−メチルペンテン−1,1−ヘキセン、1−オクテン、並びに エチレン及び/又はプロペン並びに1種以上のこれらの他のアルファ−オレフィ ンの組合せである。 スラリー方法は、概して、約0℃から得られる重合体が不活性重合媒体中に実 質的に可溶になる温度よりまさに下の温度までの温度でそして不活性炭化水素希 釈剤を使用する。好ましい温度は、約60−約95℃である。圧力は、一般に1 −100バールである。溶液方法は、得られる重合体が不活性溶媒又は粒状の単 量体中に可溶である温度から約275℃、好ましくは約130−約260℃、さ らに好ましくは約150−約240℃までの温度で実施される。不活性溶媒とし て、概して、炭化水素そして好ましくは脂肪族炭化水素が使用される。溶液方法 では、圧力は、概して1−100バールである。気相重合に関する代表的な操作 条件は、20−100℃、さらに好ましくは40−80℃である。気相方法では 、圧力は、概して、大気圧以下から100バールである。高圧方法は、約100 −約400℃の温度、そして500−3000バールの範囲の圧力で実施される 。 実施例 本発明を記述して、以下の実施例は、そのさらなる説明として提供され、そし てそれを制限するものとして考えてはならない。逆のことを述べない限り、総て の部及び%は、重量基準で表される。 実施例 以下の実施例で使用される固体担体(A)は、供給者により特定される6、1 2、20、45及び70μm(それぞれ名称6A,12A、20A、45A及び 70Aを与えられた)の中央粒子径を有する、商標名SYLOPOLの下でGr ace Davisonから入手できる一連の凝集されたシリカゲルを含む。比 較例では13、26及び41μmの中央粒子径を有する、また商標名SYLOP OLの下でGrace Davisonから入手できる一連の顆粒状シリカゲル が使用され、そしてそれぞれ6及び90μmの粒子径を有する2種の他の顆粒状 シリカDavison952及びDavison Syloid245も使用し た。顆粒状シリカは、それぞれ名称13G、26G、41G及び90Gを与えら れた。これらの固体担体の性質は、表1に要約される。 本実施例及び比較例で使用される総てのシリカは、表1に特定された表面ヒド ロキシル含量を得るために、流動床で窒素下750℃で乾燥された。 使用されたブチルマグネシウム化合物(B’)は、ヘプタン中15重量%溶液 として、商標名Magala BEMの下AKZOから得られた。 以下の実施例において、溶融指数の値I2及び値I10に関する流速は、それぞ れASTM D1238条件E及びNにより測定される。溶融流比MFR即ちI10 /I2は、条件Eの流速により条件Nの流速を除すことにより由来する次元の ない数であり、そしてASTM D1238のセクション7.3で論じられてい る。見かけのかさ密度は、ASTMの方法により特定されたものの代わりに円筒 としてSargent−Welch Scientific Company( カタログNo.S−64985)からのペイント体積計を使用する、ASTM1 895のやり方に従って、未決定のかさ密度として決定される。重合体粒子径は 、二つのセットのU.S.A.Standard Testing Sieve s meeting ASTME−11基準により粉末をふるうことにより決定 される。約100gの重合体に、0.1gの微細なカーボンブラックを加え、そ して混合物を次にそれぞれ850、600、500、425及び250ミクロン の開口に相当するナンバー20、30、35、40及び60ふるいを経てふるっ た。ふるいに残る材料の重量を、次に差により測り、そしてナンバー60のふる いを通る材料は、さらにそれぞれ180、150、106及び75ミクロンの開 口に相当するナンバー80、100、140及び200のふるいによりふるう。 各ふるいを通る材料の%は、次に計算され、そしてふるいのサイズをY軸にとっ て対数確率方眼紙にプロットする。重量により測定される粉末の平均サイズは、 50%確率線による点を通る最適曲線の交差によって決定される。粒子径測定の 標準的な参考文献は、Riyad R.Irani及びClayton F.C allisによるParicle Size:Measurement,Int erpretation and Application、John Wil ey & Sons、Inc.New York、1963である。 以下の実施例及び比較例のそれぞれでは、他に述べない限り、触媒成分は、乾 燥した無酸素の雰囲気中で外界温度でブレンドされる。 スラリー重合の実験において、他に示さない限り、撹拌した5L容のオートク レーブ反応槽に、約1850gの無水ヘキサンを添加し、蒸気の空間を85℃に 加熱する前に水素を吹き流した。水素は、85psig(585kPa)の圧力 まで加えられ、次に全圧を175psig(1205kPa)にするのに十分な エチレンを加えた。エチレンは、デマンド供給レギュレータにより反応槽に連続 的に供給される。必要な量の担持触媒成分は、共触媒と予め混合されて、所望の 共触媒対担持触媒成分のモル比を与える。得られる触媒混合物は、反応槽に添加 されて、重合を開始する。45分後、エチレン供給を停止し、そして反応槽を排 気し、冷却しそして重合体を濾過し、そして真空オーブン中で一晩80℃で乾燥 する。乾燥後、重合体を秤量して、触媒能率を計算する。重合体サンプルを安定 化し、そして次に溶融流れ、溶融流れ比、粒子径及びかさ密度を、適用可能な場 合、決定する。 実施例 1−4 15gの固体担体12Aを250mLのヘキサン中でスラリー化する。ブチル エチルマグネシウム(BEM)(36mモル)を撹拌した懸濁物に添加し、混合 物を2時間撹拌する。無水HCl(60mモル)を15分間懸濁物にバブルさせ 、次に窒素をバブルして総ての過剰なHClを除く。懸濁物を、12時間室温で 真空下徐々に蒸発させて、乾燥した自由流動性の粉末を残す。1.31gのこの 固体を、0.38gのヘキサン中の四塩化チタン(TTC)の10%溶液を加え る74mLのヘキサン中で、窒素下再懸濁する。スラリーを12時間撹拌し、次 にヘプタン中の1.50Mのジエチルアルミニウムクロリド(DEAC)0.6 6mLを加え、次に24時間さらに撹拌する。重合前に、トリイソブチルアルミ ニウム(TiBAI)共触媒(ヘキサン中0.15M)のヘキサン溶液を加えて 、150:1のTiBAI/Tiのモル比を与える。 実施例2では、実施例1を繰り返すが、但しヘプタン中1.50M DEAC 1.33mLを加える。 実施例3では、実施例1を繰り返すが、但しヘプタン中1.50M DEAC 2.00mLを加える。 実施例4では、実施例1を繰り返すが、但しHCl添加後乾燥工程を使用され ず、総ての試薬は、連続して容器に添加される。 結果を表2に示す。記号ETi、EAl及びEClは、それぞれTi、Al及びCl 1g当たり106gの重合体として表示される触媒の能率である。 実施例 5−9 実施例1を、表3の特定したTiBAI共触媒/チタンの比を使用して、繰り 返す。結果を同じ表に示す。 実施例 10−12 実施例10では、18gの固体担体6Aを500mLのIsopar(商標) E(Exxon Chemicalから入手)中でスラリー化する。BEM(3 6mモル)を撹拌した懸濁物に加え、そして反応混合物を2時間撹拌する。次に 、無水HClを、水中で加水分解したスラリーの一部が中性のpHを与えるまで 、懸濁物にバブルする。スラリーを10分間窒素によりパージして総ての過剰の HClを除く。178mLのこの溶液に、IsoparE中の四塩化チタンの1 0重量%溶液2.30gを加える。得られる混合物を12時間撹拌し、次にヘプ タン中1.50M DEAC8mLを加える。さらなる撹拌を24時間行う。重 合前に、TiBAI共触媒(ヘキサン中0.15M)を加えて、100:1のT iBAI/Tiのモル比を与える。 実施例11では、15gの固体担体12Aを333mLのIsoparE中で スラリー化する。BEM(30mモル)を撹拌した懸濁物に加え、そして反応混 合物を2時間撹拌する。次に、無水HClを、水中で加水分解したスラリーの一 部が中性のpHを与えるまで、懸濁物にバブルする。スラリーを10分間窒素に よりパージして総ての過剰のHClを除く。132mLのこの溶液に、Isop arE中の四塩化チタンの10重量%溶液1.15gを加える。得られる混合物 を12時間撹拌し、次にヘプタン中1.50M DEAC4mLを加える。さら なる撹拌を24時間行う。重合前に、TiBAI共触媒(ヘキサン中0.15M )を加えて、100のTiBAI/Tiのモル比を与える。 実施例12では、18gの固体担体20Aを500mLのIsoparE中で スラリー化する。BEM(36mモル)を撹拌した懸濁物に加え、そして反応混 合物を2時間撹拌する。次に、無水HClを、水中で加水分解したスラリーの一 部が中性のpHを与えるまで、懸濁物にバブルする。スラリーを10分間窒素に よりパージして総ての過剰のHClを除く。178mLのこの溶液に、Isop arE中の四塩化チタンの10重量%溶液2.30gを加える。得られる混合物 を12時間撹拌し、次にヘプタン中1.50M DEAC8mLを加える。さら なる撹拌を24時間行う。重合前に、TiBAI共触媒(ヘキサン中0.15M )を加えて、100のTiBAI/Tiのモル比を与える。 実施例 13−18 実施例13では、実施例1が繰り返されるが、但しDEACの代わりにヘプタ ン中の1.50M エチルアルミニウムジクロリド(EADC)0.66mLを 使用する。 実施例14では、実施例1が繰り返されるが、但しDEACの代わりにヘプタ ン中の1.50M EADC1.33mLを使用する。 実施例15では、実施例1が繰り返されるが、但しDEACの代わりにヘプタ ン中の1.50M EADC1.98mLを使用する。 実施例16では、15gの固体担体45Aを250mLのヘキサン中でスラリ ー化する。BEM(30mモル)を撹拌した懸濁物に加え、そして反応混合物を 2時間撹拌する。次に、無水HClを30分間懸濁物にバブルし、次に窒素をバ ブルして総ての過剰のHClを除く。懸濁物を、12時間室温で真空下徐々に蒸 発させて、乾燥した自由流動性の粉末を残す。1.30gのサンプルのこの固体 を、0.38gのヘキサン中の四塩化チタンの10%溶液を加える74mLのヘ キサン中で、窒素下再懸濁する。スラリーを12時間撹拌し、次にヘプタン中の 1.50MのEADC0.66mLを加え、次に24時間さらに撹拌する。重合 前に、トリイソブチルアルミニウム(TiBAI)共触媒(ヘキサン中0.15 M)のヘキサン溶液を加えて、150:1のTiBAI/Tiのモル比を与える 。 実施例17では、実施例16を繰り返すが、但しヘプタン中の1.50M E ADC1.33mLを加える。 実施例18では、実施例16を繰り返すが、但しヘプタン中の1.50M E ADC1.98mLを加える。 実施例 19−22 実施例19−22では、それぞれIsoparE500mL中でスラリーした 固体担体12A18gを含む4種の懸濁物を調製する。BEM(36mモル)を 撹拌した懸濁物に加え、そして反応混合物を2時間撹拌する。次に、無水HCl をそれぞれ30、35、40及び45分間懸濁物にバブルし、次に窒素を10分 間バブルして総ての過剰のHClを除く。塩素及びマグネシウムの濃度に関する この点のスラリーの分析は、1.66、1.97、2.00及び2.26のCl :Mgのモル比を与えた。400mLのスラリーのサンプルに、次にIsopa rE10mL中の0.46gの四塩化チタンを加える。スラリーを24時間撹拌 し、次にヘプタン中の1.50MのEADC16.3mLを加え、次に24時間 さらに撹拌する。重合前に、トリイソブチルアルミニウム(TiBAI)共触媒 (ヘキサン中0.15M)を加えて、100のTiBAI/Tiのモル比を与え る。12時間撹拌し、次にヘプタン中の1.50MのEADC0.66mLを加 え、次に24時間さらに撹拌する。重合前に、トリイソブチルアルミニウム(T iBAI)共触媒(ヘキサン中0.15M)のヘキサン溶液を加えて、150: 1のTiBAI/Tiのモル比を与える。 比較例 1−15 比較例1−4では、5gの固体担体6Gを250mLのヘキサン中でスラリー 化する。BEM(10mモル)を撹拌した懸濁物に添加し、混合物を2時間撹拌 する。無水HCl(60mモル)を30分間懸濁物にバブルさせ、次に窒素をバ ブルして総ての過剰なHClを除く。懸濁物を12時間室温で真空下徐々に蒸発 させて、乾燥した自由流動性の粉末を残す。固体を250mLのヘキサン中に窒 素下再懸濁し、ヘキサン250mL中の四塩化チタンの10%溶液1.7gを加 え、次に24時間撹拌する。このスラリーの50mL部分を採り、そしてそれぞ れ2、3、4及び5mLのヘキサン中1.0M EADCをサンプルに加え、2 4時間さらに撹拌する。重合前に、TiBAI共触媒(ヘキサン中0.15M) のヘキサン溶液を加えて、150のTiBAI/Tiのモル比を与える。 比較例5−8では、比較例1−4を繰り返すが、但しHCl添加後、乾燥工程 を行わない。 比較例9では、5gの固体担体6Gを500mLのIsoparE中でスラリ ー化する。BEM(10mモル)を撹拌した懸濁物に添加し、混合物を2時間撹 拌する。無水HClを、水中で加水分解したスラリーの一部が中性のpHを与え るまで、懸濁物にバブルさせる。スラリーを窒素により10分間パージして総て の過剰なHClを除く。このスラリーに、110μLの四塩化チタンを加える。 得られる混合物を12時間撹拌し、次にヘプタン中1.50MのDEAC溶液6 .7mLを加える。さらなる撹拌を24時間行う。重合前に、TiBAI共触媒 (ヘキサン中0.15M)のヘキサン溶液を加えて、100:1のTiBAI/ Tiのモル比を与える。 比較例10では、比較例9を繰り返すが、但し5gの固体担体30Gを5gの 13Gの代わりに使用する。 比較例11では、比較例9を繰り返すが、但し5gの固体担体45Gを5gの 13Gの代わりに使用する。 比較例12−15では、比較例5−8を繰り返すが、但し固体担体90Gを固 体担体6Gの代わりに使用する。 比較例1−15の結果を表7に要約する。 実施例 23 外界圧力及び窒素雰囲気下で撹拌する153.4kgの無水ヘプタンに、28 .1kgの固体担体12Aを加える。スラリーに、次に42.0kgのヘプタン 中14.7重量%のBEM溶液を加える。スラリーを3時間撹拌し、次に3.9 6kgの無水塩化水素を加える。ヘプタンを次に除くと、担体1g当たり1.6 4mモルのマグネシウム濃度及び1.96のCl:Mgモル比を有する自由流動 性の粉末が残る。64.5kgのこの担体を外界圧力及び窒素雰囲気下で撹拌す る726kgのイソペンタンに加える。この混合物を30分間撹拌し、加圧ステ ンレス鋼添加シリンダーを経て2.58kgの生の四塩化チタンを加える。得ら れるスラリーをさらに7時間撹拌し、次にヘキサン中12.1重量%のDEAC 溶液136kgを加えて、2.0:0.25:2.5のMg:Ti:Alモル比 を有する触媒を得る。さらに9時間撹拌後、スラリーを、チタン成分に関して8 モル当量のTiBAl共触媒と混合する。得られるスラリーを連続プロセス反応 槽に直接ポンプで送り、エチレンの重合が85℃の温度及び1205kPaの圧 力で生ずる。チタンの能率は、0.6×106g重合体/gTiである。 実施例 24−27 実施例24−27において、11gの固体担体6Aを531mLのIsopa rE中でスラリー化する。BEM(ヘプタン中0.982Mの22.3mL;2 1.92mモル)を撹拌する懸濁物に加え、そしてスラリーを2時間撹拌する。 無水HClを、水中で加水分解したスラリーの一部が中性のpHを与えるまで、 懸濁物にバブルさせる。スラリーを窒素により10分間パージして総ての過剰な HClを除く。50.5mLのこのスラリーに、四塩化チタン及びバナジウムオ キシトリクロリドの等モル混合物5.5mL及びIsoparE94.5mLを 混合することにより製造される溶液6.6mLを加える。スラリーを12時間撹 拌し、次にそれぞれ2.0、3.3、4.7及び6.9mLのヘプタン中1.5 0MのDEAC溶液を加え、次にさらに96時間撹拌する。Mg/Ti/V/A lのモル比は、2/1.8/1.8/3(実施例24):2/1.8/1.8/ 5(実施例25);2/1.8/1.8/7(実施例26);及び2/1.8/ 1.8/9(実施例27)であり、そしてDEAC含量はそれぞれ3、5、7及 び9mモル/gSiO2である。重合前に、トリエチルアルミニウム(TEA) 共触媒(IsoparE中0.15M)を加えて、9:1のTEA/Tiモル比 を与える。 1ガロン(3.79L)容のオートクレーブ反応槽に、2LのIsoparE 、並びに反応槽中のそのモル濃度が0.99Mであるような量の1−オクテンを 入れる。反応槽は、185℃に加熱し、そして2psig(14kPa)の水素 を反応槽に加え、次に450psig(3100kPa)に全圧になるのに十分 なエチレンを加える。前述のように製造した触媒の6μモルTi当量を反応槽に 注入する。反応槽の温度及び圧力は、重合中エチレンを連続的に供給し、そして 必要に応じ反応槽を冷却することにより一定に保持する。10分後、エチレンを 停止し、そして加熱溶液を、窒素でパージした樹脂瓶に移した。乾燥後、サンプ ルを秤量して触媒能率を決定し、次に溶融流れを測定する。結果を表8に示す。 実施例 29−32 実施例26を繰り返すが、但しTEA/Tiモル比を変える。結果を表9に示 す。 実施例 33 3種の異なる顆粒状固体担体並びに3種の異なる凝集した固体担体の空隙部分 を、前記のやり方により決定する。結果を表10に要約する。 実施例 34 15gの固体担体70Aを333mLの無水ヘキサン中でスラリー化する。B EM(30mモル)を撹拌する懸濁物に加え、そしてスラリーをさらに2時間撹 拌する。無水HClを、水中で加水分解したスラリーの一部が中性のpHを与え るまで、懸濁物にバブルさせる。スラリーを窒素により10分間パージして総て の過剰なHClを除く。132mLのこのスラリーに、ヘキサン中10重量%の 四塩化チタン溶液1.15gを加える。スラリーを次に12時間撹拌し、さらに ヘプタン中1.5M DEAC4mLを加える。30℃で12時間真空によるヘ キサンの除去前に、混合物を次に24時間撹拌した。 気相重合の実験では、撹拌する5L容のオートクレーブ反応槽に、予め4時間 250℃で窒素下乾燥した無水塩化ナトリウム(A.C.S.グレード、Fis her Scientific)1450gを入れた。ヘキサン中1.0Mのト リエチルアルミニウム溶液3mLの添加前に、蒸気の空間を次に窒素により吹き 払った。反応槽を次に80℃に加熱し、1時間保持した。反応槽を次に排気し、 0.25gの固体触媒、つぎにヘキサン中1.0Mのトリエチルアルミニウム溶 液4mLを窒素パッド下加えた。この点で、反応槽を再び排気し、そして全圧を 90psig(620kPa)にするのに十分なプロピレンを加えた。プロピレ ンは、ライン上のデマンド供給レギュレータにより反応槽に連続的に供給された 。1時間40分の操作時間後、プロピレンを停止し、反応槽を冷却し、排気した 。反応槽の内容を次に総ての塩を溶解するのに十分な水により洗った。これは重 合体生成物を残し、それは、室温で真空下乾燥して44.7gのポリプロピレン を生じた。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年6月4日 【補正内容】 請求の範囲(補正) 1.(A)(i)B.E.T法を用いる窒素吸収によって測定した比表面積が1 00−1000m2/g、(ii)固体担体のスラリーに過剰のジアルキルマグ ネシウムを加え溶解状態で残っているジアルキルマグネシウムの量を測定するこ とによって求めた表面ヒドロキシル含量が固体担体1g当たりヒドロキシル量5 mモル以下、(iii)窒素吸着により測定した細孔容積が0.3−3.0cc /g、(iv)クールターカウンター粒子径分析器により測定して中央粒子径が 1−200μm、そして(v)サブ粒子の凝集物の形の固体の粒状の担体の粒子 の主要部が電子顕微鏡写真から観察して5−30%の空隙部分を有する固体の粒 状の担体、並びに(B)ハロゲン化マグネシウムからなる担持触媒成分。 2.(A)(v)少なくとも70重量%の固体の粒状の担体が、サブ粒子の凝集 物の形である請求項1の担持触媒成分。 3.固体の粒状の担体(A)がシリカである請求項1又は2の担持触媒成分。 4.ハロゲン化マグネシウム(B)が塩化マグネシウムである請求項1−3の何 れか一つの項の担持触媒成分。 5.ハロゲン化マグネシウム(B)対固体の粒状の担体(A)の比が、(A)1 g当たり0.5−5.0mモルの(B)である請求項1−4の何れか一つの項の 担持触媒成分。 6.固体の粒状の担体(A)を、ハロゲン化によりハロゲン化マグネシウム(B )に変換できる式R2MgxMR’y(式中、Rは独立してそれぞれの場合2−8 個の炭素原子を有するアルキル基であり、Mはアルミニウム、亜鉛又は硼素であ り、R’は独立してそれぞれの場合そのヒドロカルビル部分に1−10個の炭素 原子を有するヒドロカルビルであり、xは0−6の値であり、そしてyは3であ る)炭化水素可溶マグネシウム化合物(B’)の溶液により含浸し、ハロゲン化 水素からなる群から選ばれるハロゲン化剤(C)によりマグネシウム化合物(B ’)をハロゲン化し、そして所望により、担持触媒成分を回収することにより得 られる請求項1−5の何れか一つの項の担持触媒成分。 7.少なくとも75モル%の(B’)を二ハロゲン化マグネシウムに転換するの に十分な量のハロゲン化剤を使用する請求項6の担持触媒成分。 8.チタン、ジルコニウム、ハフニウム又はバナジウムのハロゲン化物、ヒドロ カルビルオキシド又は混合ハロゲン化物/ヒドロカルビルオキシドからなる群か ら選ばれる4又は5族の遷移金属化合物(D)をさらに含む請求項1−7の何れ か一つの項の担持触媒成分。 9.(D)が四塩化チタン又は四塩化ジルコニウムである請求項8の担持触媒成 分。 10.4又は5族の逐移金属化合物(D)1モル当たり1−約40モルのハロゲ ン化マグネシウム(B)が使用される請求項8又は9の担持触媒成分。 11.2又は13族の有機金属化合物(E)をさらに含む請求項1−10の何れ か一つの項の担持触媒成分。 12.(E)がアルキルアルミニウムハライドである請求項11の担持触媒成分 。 13.(D)1モル当たり0.1−100モルの(E)が使用される請求項11 又は12の担持触媒成分。 14.電子供与体(F)をさらに含む請求項1−13の何れか一つの項の担持触 媒成分。 15.(i)B.E.T法を用いる窒素吸収によって測定した比表面積が100 −1000m2/g、(ii)固体担体のスラリーに過剰のジアルキルマグネシ ウムを加え溶解状態で残っているジアルキルマグネシウムの量を測定することに よって求めた表面ヒドロキシル含量が固体担体1g当たりヒドロキシル量5mモ ル以下、(iii)窒素吸着により測定した細孔容積が0.3−3.0cc/g 、(iv)クールターカウンター粒子径分析器により測定して中央粒子径が1− 200μm、そして(v)サブ粒子の凝集物の形の固体の粒状の担体の粒子の主 要部が電子顕微鏡写真から観察して5−30%の空隙部分を有する固体の粒状の 担体(A)を、ハロゲン化マグネシウム(B)の溶液により、又はハロゲン化に よりハロゲン化マグネシウムに変換できるマグネシウム化合物(B’)の溶液に より含浸する工程、 マグネシウム化合物(B’)が使用されるとき、ハロゲン化剤(C)によりマグ ネシウム化合物(B’)をハロゲン化マグネシウムにハロゲン化する工程、そし て 所望により、担持触媒成分を回収する工程 からなる担持触媒成分を製造する方法。 16.(A)(v)少なくとも70重量%の固体の粒状の担体が、サブ粒子の凝 集物の形である請求項15の方法。 17.固体の粒状の担体(A)がシリカである請求項15又は16の方法。 18.マグネシウム化合物(B’)が、式R2MgxMR’y(式中、Rは独立し てそれぞれの場合2−8個の炭素原子を有するアルキル基であり、Mはアルミニ ウム、亜鉛又は硼素であり、R’は独立してそれぞれの場合そのヒドロカルビル 部分に1−10個の炭素原子を有するヒドロカルビルであり、xは0−6の値で あり、そしてyは3である)の炭化水素可溶マグネシウム化合物であり、そして ハロゲン化剤(C)がハロゲン化水素からなる群から選ばれる請求項15−17 の何れか一つの項の方法。 19.(C)が塩化水素である請求項18の方法。 20.固体の粒状の担体(A)1g当たり0.5−5.0mモルのハロゲン化マ グネシウム(B)又はハロゲン化によりハロゲン化マグネシウムに変換できるマ グネシウム化合物(B’)が使用される請求項15−19の何れか一つの項の方 法。 21.実質的に総ての(B’)を二ハロゲン化マグネシウムに転換するのに十分 な量のハロゲン化剤(C)を使用する請求項15−19の何れか一つの項の方法 。 22.マグネシウム化合物(B’)が、脂肪族及びシクロ脂肪族炭化水素の群か ら選ばれる炭化水素媒体に溶解される請求項15−21の何れか一つの項の方法 。 23.担持触媒成分と、チタン、ジルコニウム、ハフニウム又はバナジウムのハ ロゲン化物、ヒドロカルビルオキシド又は混合ハロゲン化物/ヒドロカルビルオ キシドからなる群から選ばれる4又は5族の遷移金属化合物(D)とを組み合わ せる工程をさらに含む請求項15−22の何れか一つの項の方法。 24.4又は5族の遷移金属化合物(D)1モル当たり1−約40モルのハロゲ ン化マグネシウム(B)又はマグネシウム化合物(B’)が使用される請求項2 3の方法。 25.担持触媒成分と、2又は13族の有機金属化合物(E)とを組み合わせる 工程をさらに含む請求項15−24の何れか一つの項の方法。 26.(E)がアルキルアルミニウムハライドである請求項25の方法。 27.(B)1モル当たり0.1−100モルの(E)が使用される請求項25 又は26の方法。 28.担持触媒成分と電子供与体(F)とを組み合わせる工程をさらに含む請求 項15−27の何れか一つの項の方法。 29.(A)(i)B.E.T法を用いる窒素吸収によって測定した比表面積が 100−1000m2/g、(ii)固体担体のスラリーに過剰のジアルキルマ グネシウムを加え溶解状態で残っているジアルキルマグネシウムの量を測定する ことによって求めた表面ヒドロキシル含量が固体担体1g当たりヒドロキシル量 5mモル以下、(iii)窒素吸着により測定した細孔容積が0.3−3.0c c/g、(iv)クールターカウンター粒子径分析器により測定して中央粒子径 が1−200μm、そして(v)サブ粒子の凝集物の形の固体の粒状の担体の粒 子の主要部が電子顕微鏡写真から観察して5−30%の空隙部分を有する固体の 粒状の担体、(B)ハロゲン化マグネシウム、(D)4又は5族の遷移金属化合 物、(E)2又は13族の有機金属化合物、そして所望により電子供与体(F) 、並びに アルモキサン並びに式R’’2GX’’3-z(式中、Gはアルミニウム又は硼素で あり、R’’は独立してそれぞれの場合ヒドロカルビルであり、X’’は独立し てそれぞれの場合ハライド又はヒドロカルビルオキシドであり、そしてzは1− 3の数である)に相当する化合物からなる群から選ばれる共触媒 からなるオレフィン重合の担持触媒組成物。 30.オレフイン重合条件下、1種以上のオレフィンと請求項29のオレフィン 重合担持触媒組成物とを接触させることからなるオレフィン重合方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(A)(i)比表面積が100−1000m2/g、(ii)表面ヒドロキ シル含量が固体担体g当たりヒドロキシル量5mモル以下、(iii)細孔容積 が0.3−3.0cc/g、(iv)中央粒子径が1−200μm、そして(v )固体の粒状の担体の粒子の主要部がサブ粒子の凝集物の形を有する固体の粒状 の担体、並びに(B)ハロゲン化マグネシウムからなる担持触媒成分。 2.(A)(v)少なくとも70重量%の固体の粒状の担体が、サブ粒子の凝集 物の形である請求項1の担持触媒成分。 3.固体の粒状の担体(A)がシリカである請求項1又は2の担持触媒成分。 4.ハロゲン化マグネシウム(B)が塩化マグネシウムである請求項1−3の何 れか一つの項の担持触媒成分。 5.ハロゲン化マグネシウム(B)対固体の粒状の担体(A)の比が、(A)1 g当たり0.5−5.0mモルの(B)である請求項1−4の何れか一つの項の 担持触媒成分。 6.固体の粒状の担体(A)を、ハロゲン化によりハロゲン化マグネシウム(B )に変換できる式R2MgxMR’y(式中、Rは独立してそれぞれの場合2−8 個の炭素原子を有するアルキル基であり、Mはアルミニウム、亜鉛又は硼素であ り、R’は独立してそれぞれの場合そのヒドロカルビル部分に1−10個の炭素 原子を有するヒドロカルビルであり、xは0−6の値であり、そしてyは3であ る)炭化水素可溶マグネシウム化合物(B’)の溶液により含浸し、ハロゲン化 水素からなる群から選ばれるハロゲン化剤(C)によりマグネシウム化合物(B ’)をハロゲン化し、そして所望により、担持触媒成分を回収することにより得 られる請求項1−5の何れか一つの項の担持触媒成分。 7.実質的に総ての(B’)を二ハロゲン化マグネシウムに転換するのに十分な 量のハロゲン化剤を使用する請求項6の担持触媒成分。 8.チタン、ジルコニウム、ハフニウム又はバナジウムのハロゲン化物、ヒドロ カルビルオキシド又は混合ハロゲン化物/ヒドロカルビルオキシドからなる群か ら選ばれる4又は5族の遷移金属化合物(D)をさらに含む請求項1−7の何れ か一つの項の担持触媒成分。 9.(D)が四塩化チタン又は四塩化ジルコニウムである請求項8の担持触媒成 分。 10.4又は5族の遷移金属化合物(D)1モル当たり1−約40モルのハロゲ ン化マグネシウム(B)が使用される請求項8又は9の担持触媒成分。 11.2又は13族の有機金属化合物(E)をさらに含む請求項1−10の何れ か一つの項の担持触媒成分。 12.(E)がアルキルアルミニウムハライドである請求項11の担持触媒成分 。 13.(D)1モル当たり0.1−100モルの(E)が使用される請求項11 又は12の担持触媒成分。 14.電子供与体(F)をさらに含む請求項1−13の何れか一つの項の担持触 媒成分。 15.(i)比表面積が100−1000m2/g、(ii)表面ヒドロキシル 含量が固体担体g当たりヒドロキシル量5mモル以下、(iii)細孔容積が0 .3−3.0cc/g、(iv)中央粒子径が1−200μm、そして(v)固 体の粒状の担体の粒子の主要部がサブ粒子の凝集物の形を有する固体の粒状の担 体(A)を、ハロゲン化マグネシウム(B)の溶液により、又はハロゲン化によ りハロゲン化マグネシウムに変換できるマグネシウム化合物(B’)の溶液によ り含浸する工程、 マグネシウム化合物(B’)が使用されるとき、ハロゲン化剤(C)によりマグ ネシウム化合物(B’)をハロゲン化マグネシウムにハロゲン化する工程、そし て 所望により、担持触媒成分を回収する工程 からなる担持触媒成分を製造する方法。 16.(A)(v)少なくとも70重量%の固体の粒状の担体が、サブ粒子の凝 集物の形である請求項15の方法。 17.固体の粒状の担体(A)がシリカである請求項15又は16の方法。 18.マグネシウム化合物(B’)が、式R2MgxMR’y(式中、Rは独立し てそれぞれの場合2−8個の炭素原子を有するアルキル基であり、Mはアルミニ ウム、亜鉛又は硼素であり、R’は独立してそれぞれの場合そのヒドロカルビル 部分に1−10個の炭素原子を有するヒドロカルビルであり、xは0−6の値で あり、そしてyは3である)の炭化水素可溶マグネシウム化合物であり、そして ハロゲン化剤(C)がハロゲン化水素からなる群から選ばれる請求項15−17 の何れか一つの項の方法。 19.(C)が塩化水素である請求項18の方法。 20.固体の粒状の担体(A)1g当たり0.5−5.0mモルのハロゲン化マ グネシウム(B)又はハロゲン化によりハロゲン化マグネシウムに変換できるマ グネシウム化合物(B’)が使用される請求項15−19の何れか一つの項の方 法。 21.実質的に総ての(B’)を二ハロゲン化マグネシウムに転換するのに十分 な量のハロゲン化剤(C)を使用する請求項15−19の何れか一つの項の方法 。 22.マグネシウム化合物(B’)が、脂肪族及びシクロ脂肪族炭化水素の群か ら選ばれる炭化水素媒体に溶解される請求項15−21の何れか一つの項の方法 。 23.担持触媒成分と、チタン、ジルコニウム、ハフニウム又はバナジウムのハ ロゲン化物、ヒドロカルビルオキシド又は混合ハロゲン化物/ヒドロカルビルオ キシドからなる群から選ばれる4又は5族の遷移金属化合物(D)とを組み合わ せる工程をさらに含む請求項15−22の何れか一つの項の方法。 24.4又は5族の遷移金属化合物(D)1モル当たり1−約40モルのハロゲ ン化マグネシウム(B)又はマグネシウム化合物(B’)が使用される請求項2 3の方法。 25.担持触媒成分と、2又は13族の有機金属化合物(E)とを組み合わせる 工程をさらに含む請求項15−24の何れか一つの項の方法。 26.(E)がアルキルアルミニウムハライドである請求項25の方法。 27.(B)1モル当たり0.1−100モルの(E)が使用される請求項25 又は26の方法。 28.担持触媒成分と電子供与体(F)とを組み合わせる工程をさらに含む請求 項15−27の何れか一つの項の方法。 29.(A)(i)比表面積が100−1000m2/g、(ii)表面ヒドロ キシル含量が固体担体g当たりヒドロキシル量5mモル以下、(iii)細孔容 積が0.3−3.0cc/g、(iv)中央粒子径が1−200μm、そして( v)固体の粒状の担体の粒子の主要部がサブ粒子の凝集物の形を有する固体の粒 状の担体、(B)ハロゲン化マグネシウム、(D)4又は5族の遷移金属化合物 、(E)2又は13族の有機金属化合物、そして所望により電子供与体(F)、 並びに アルモキサン並びに式R’’2GX’’3-z(式中、Gはアルミニウム又は硼素で あり、R’’は独立してそれぞれの場合ヒドロカルビルであり、X’’は独立し てそれぞれの場合ハライド又はヒドロカルビルオキシドであり、そしてzは1− 3の数である)に相当する化合物からなる群から選ばれる共触媒 からなるオレフィン重合の担持触媒組成物。 30.オレフィン重合条件下、1種以上のオレフィンと請求項29のオレフィン 重合担持触媒組成物とを接触させることからなるオレフィン重合方法。
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