JPH1041772A - 水晶振動子の製造方法 - Google Patents

水晶振動子の製造方法

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JPH1041772A
JPH1041772A JP8197813A JP19781396A JPH1041772A JP H1041772 A JPH1041772 A JP H1041772A JP 8197813 A JP8197813 A JP 8197813A JP 19781396 A JP19781396 A JP 19781396A JP H1041772 A JPH1041772 A JP H1041772A
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伸芳 杉谷
Motohiro Fujiyoshi
基弘 藤吉
Motoyasu Hanji
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した振動を行うことが可能な水晶振動子
の製造方法を提供する。 【解決手段】 線分18及び第1線分13及び第2線分
17によって規定される水晶振動子の股部のエッチング
は、水晶の結晶方位に応じて進行するので、この股部を
境界として互いに対向する2つの水晶振動片側面の形状
を対称とすることができ、双方の水晶振動片に印加され
る応力を等しくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧を印加するこ
とにより振動する水晶振動子の製造方法に関する。本水
晶振動子は、その振動を利用した角速度検出装置又は計
測技術に適用され得る。
【0002】
【従来の技術】従来の水晶振動子は、特開平5−308
238号公報に記載されている。同公報によれば、平行
に延びた一対の水晶振動片の股部をU字型のマスクを施
してエッチングしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水晶の
結晶方位はU字型とは異なるため、上記の如くU字型の
マスクを施してエッチングを行うと、水晶振動片に対し
てエッチング残り形状が本質的に対称とはならず、水晶
振動片の股部にエッチング残りが存在することとなる。
このような非対称の水晶振動片を水晶のX軸に沿って振
動させた場合、非対称性に基づいて水晶振動片がZ軸方
向にも振動する。したがって、このような非対称の水晶
振動片を用いた水晶振動子の振動安定性は十分とは言え
ない。
【0004】本発明は、このような課題に基づいてなさ
れたものであり、上記従来技術に比してさらに振動を安
定させることが可能な水晶振動子の製造方法を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、水晶振動子の
製造方法に関する。この方法は、水晶の結晶方位を慮し
てなされたものであり、マスクを水晶の結晶方向に合わ
せて形成する。水晶は、3つのX軸を有し、隣接するX
軸は120度の角度で交差する。
【0006】本方法は、水晶からなる基部及び基部から
同一方向に延びており電圧が印加されることによって振
動可能な第1及び第2水晶振動片を備えた水晶振動子の
製造方法を対象とする。この方法は、水晶のZ軸に沿っ
た軸に直交した主表面を有する水晶ウエハを用意する工
程と、基部対応領域及びこの基部対応領域から水晶ウエ
ハの所定のX軸に直交する軸に沿って同一方向に延びた
第1及び第2振動片対応領域を有するマスクを主表面上
に形成する工程と、マスクの形成された水晶ウエハをエ
ッチングすることにより、マスクの基部対応領域及び第
1及び第2振動片対応領域直下にそれぞれ基部及び第1
及び第2水晶振動片を形成する工程と、を備える。
【0007】ここで、基部対応領域の外周は、第1及び
第2振動片対応領域間に位置してX軸に沿って延びた所
定部分を有し、第1振動片対応領域の外周は、基部対応
領域の所定部分の一端にその一端で連続し、X軸と約3
0度の角度を成して第1振動片対応領域の先端に近付く
方向へ延びた第1線分を有し、第2振動片対応領域の外
周は、基部対応領域の所定部分の他端にその一端で連続
し、X軸と約30度の角度を成して第2振動片対応領域
の先端に近付く方向へ延びた第2線分を有する。マスク
の第1振動片対応領域の第1線分は、このX軸の所定方
向からみて約30度の角度を成し、接続線の一端から第
1振動片対応領域の先端に近付く方向へ延びている。な
お、約30度とは、24度から36度までの角度である
ことが好ましい。上述のように、水晶はこのX軸の所定
方向からみて120度の角度で交差する他のX軸を有す
る。したがって、他のX軸と第1線分とは約90度の角
度を成す。
【0008】マスクの第2振動片対応領域の第2線分
は、このX軸と約30度の角度を成し、第2振動片対応
領域の先端に近付く方向に延びている。すなわち、第2
線分はX軸の上記所定方向からみて約150度の角度を
成している。上述のように、水晶はこのX軸の所定方向
からみて−120度の角度で交差する別のX軸を有す
る。したがって、この別のX軸と第2線分とは約90度
の角度を成す。
【0009】第1及び第2線分は、それぞれ、上記他の
X軸及び別のX軸と約90度の角度で交差するので、水
晶ウエハのエッチングは、マスクの第1線分及び第2線
分を境界として、これらのX軸と直交する方向に沿って
水晶ウエハの主表面からその内部へと進行する。
【0010】第1線分を含む第1振動片対応領域を有す
るマスクを用いて、水晶ウエハをエッチングすることに
より、この領域直下に第1水晶振動片を形成することが
できる。また、第2線分を含む第2振動片対応領域を有
するマスクを用いて、水晶ウエハをエッチングすること
により、この領域直下に第2水晶振動片を形成すること
ができる。
【0011】基部対応領域の所定部分及び第1及び第2
線分により形成される水晶振動子の股部には、水晶振動
片振動時に応力が集中する。本方法によれば、水晶振動
子の股部のエッチングは、これらの線分により規定され
る水晶の結晶方位に応じて進行するので、この股部を境
界として互いに対向する2つの水晶振動片側面のエッチ
ング残り形状を上記従来の方法により製造されるそれと
比較して対称とすることができ、双方の水晶振動片に印
加される応力を等しくすることができる。
【0012】さらに、本出願人が、上記U字型のマスク
を用いて水晶ウエハをエッチングすることにより上記股
部を形成した結果、この股部はX軸と27.360度
(約30度)の角度で交差し、第1振動片対応領域の先
端へ延びた線分と、X軸と37.439度(約40度)
の角度で交差し、第2振動片対応領域の先端へ延びた線
分と、X軸と84.395度(約85度)の角度で交差
し、第2振動片対応領域の先端へ延びた線分と、によっ
て規定されることが判明した。したがって、これらの実
験データに基づく線分に沿った線分を有するマスクを用
いて、対向する水晶振動片の股部を形成すれば、この股
部の対称性をさらに向上させることができる。
【0013】すなわち、上記第1振動片対応領域の外周
は、第1線分の他端にその一端で連続し、X軸と約40
度の角度を成して第1振動片対応領域の先端に近付く方
向へ延びた第3線分と、第3線分の他端にその一端で連
続し、X軸と約85度の角度を成して前記第1振動片対
応領域の先端に近付く方向へ延びた第4線分とを有し、
上記第2振動片対応領域の外周は、第2線分の他端にそ
の一端で連続し、X軸と約40度の角度を成して第2振
動片対応領域の先端に近付く方向へ延びた第5線分と、
第5線分の他端にその一端で連続し、X軸と約85度の
角度を成して第2振動片対応領域の先端に近付く方向へ
延びた第6線分とを有することが好ましい。なお、約4
0度とは、34.5度から40.5度までの角度である
ことが好ましく、約85度とは、78.5度から90.
5度までの角度であることが好ましい。
【0014】本方法によっても、水晶振動子の股部のエ
ッチングは、これらの線分により規定される水晶の結晶
方位に応じて進行するので、この股部を境界として互い
に対向する2つの水晶振動片側面のエッチング残り形状
を上記従来の方法により製造されるそれと比較して対称
とすることができる。
【0015】さらに、上記37.439度と84.39
5度の角度の線分の代りに、近似的にこれらの角度の中
間値60.917度(約60度)の線分を有するマスク
を用いて、上記水晶ウエハの股部をエッチングしてもよ
い。
【0016】この方法によれば、上記第1振動片対応領
域の外周は、第1線分の他端にその一端で連続し、X軸
と約60度の角度を成して第1振動片対応領域の先端に
近付く方向へ延びた線分を有し、上記第2振動片対応領
域の外周は、第2線分の他端にその一端で連続し、X軸
と約60度の角度を成して第2振動片対応領域の先端に
近付く方向に延びた線分を有することが好ましい。な
お、約60度とは、54度から66度までの角度である
ことが好ましい。
【0017】上記水晶振動子の製造方法は、一対の水晶
振動片の対称性を考慮してなされたものであるが、これ
は単一の水晶振動片の対称性を考慮してなされてもよ
い。
【0018】すなわち、本方法は、水晶からなる基部及
び前記基部から延びており電圧が印加されることによっ
て振動可能な水晶振動片を備えた水晶振動子の製造方法
を対象とする。なお、本水晶振動子は、この水晶振動片
以外の水晶振動片を具備してもよい。
【0019】この方法は、水晶のZ軸に沿った軸に直交
した主表面を有する水晶ウエハを用意する工程と、基部
対応領域及び基部対応領域から水晶ウエハの所定のX軸
に直交する軸に沿って延びた振動片対応領域を有するマ
スクを主表面上に形成する工程と、マスクの形成された
水晶ウエハをエッチングすることにより、マスクの基部
対応領域及び振動片対応領域直下にそれぞれ基部及び水
晶振動片を形成する工程と、を備え、振動片対応領域の
外周は、基部対応領域にその一端で連続し、X軸と約3
0度の角度を成して振動片対応領域の先端に近付く方向
へ延びた第1線分と、前記第1線分から所定間隔離隔し
て前記基部対応領域にその一端で連続し、前記X軸と約
30度の角度を成して前記振動片対応領域の先端に近付
く方向へ延びた第2線分とを有する。
【0020】この振動片対応領域を有するマスクを用い
て、水晶ウエハをエッチングすれば、この領域直下に水
晶振動片を形成することができる。ここで、第1及び第
2線分により形成される水晶振動片の根元部には、水晶
振動片振動時に応力が集中する。本方法によれば、水晶
振動片の根元部のエッチングは、これらの線分により規
定される水晶の結晶方位に応じて進行するので、この根
元部により規定される水晶振動片側面のエッチング残り
形状を上記従来の方法により製造されるそれと比較して
対称とすることができ、水晶振動片に印加される応力を
等しくすることができる。
【0021】なお、上述の実験結果から、上記振動片対
応領域の外周は、第1線分の他端にその一端で連続し、
X軸と約40度の角度を成して振動片対応領域の先端に
近付く方向へ延びた第3線分と、第3線分の他端にその
一端で連続し、X軸と約85度の角度を成して振動片対
応領域の先端に近付く方向へ延びた第4線分と、第2線
分の他端にその一端で連続し、X軸と約40度の角度を
成して前記振動片対応領域の先端に近付く方向へ延びた
第5線分と、第5線分の他端にその一端で連続し、X軸
と約85度の角度を成して振動片対応領域の先端に近付
く方向へ延びた第6線分とを有することが好ましい。
【0022】さらに、上記実験結果から、上記振動片対
応領域の外周は、第1線分の他端にその一端で連続し、
X軸と約60度の角度を成して振動片対応領域の先端へ
近付く方向に延びた線分と、第2線分の他端にその一端
で連続し、X軸と約60度の角度を成して振動片対応領
域の先端に近付く方向に延びた線分とを有することとし
てもよい。
【0023】また、水晶振動片は、主表面と主表面に対
向する裏面との間に位置し、上記振動片対応領域の外周
に沿って延びた側面に突出部を有する。ここで、上記エ
ッチングは、この突出部の高さが、主表面と裏面との間
の距離の8%以下になるまで行うことが好ましい。
【0024】水晶振動片をX軸方向に振動させると、こ
の突出部により水晶振動片がZ軸方向にも振動してしま
う。上記振動片対応領域により規定される水晶振動片側
面の突出部の高さが、主表面と裏面との間の距離、すな
わち、水晶振動片の厚みの8%以下になるまで水晶ウエ
ハの上記股部或いは根元部をエッチングすれば、水晶振
動片のZ軸方向の漏れ振動を十分に抑えられる。この値
が8%以下になる時間で水晶ウエハをエッチングすれ
ば、振動を十分に安定させることができるので、この必
要最低限のエッチング時間で安定した振動を行う水晶振
動子を製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水晶振動子の
製造方法の一形態について、添付の図面を参照して説明
する。なお、以下の説明において、同一要素には同一符
号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0026】本実施の形態に係る水晶振動子の製造方法
においては、まず、水晶ウエハ1を用意する。
【0027】図1は、水晶ウエハ1の斜視図である。水
晶ウエハ1は、水晶のZ軸(光軸)に対して角度θの範
囲内にある主軸Z’に直交した主表面1a及び裏面1b
を有する。また、この水晶ウエハ1は、水晶のX軸(電
気軸)に垂直なオリエンテーションフラット1cをその
側面に有する。
【0028】水晶ウエハ1の主表面1aと裏面1bとの
間の距離、すなわち、水晶ウエハ1の厚みDは200〜
500μmであり、角度θは、±20度である。換言す
れば、主軸Z’は、水晶のZ軸を水晶のX軸を中心とし
て、±20度の範囲内で回転させた位置にある。なお、
水晶のX軸及びZ軸に垂直な軸をY軸(機械軸)とす
る。水晶ウエハ1の主表面1aは、Y軸に対して角度θ
傾いたY’軸及びX軸によって規定される。なお、XY
Z軸及びXY’Z’軸は、それぞれ、直交座標系を構成
する。
【0029】次に、この水晶ウエハ1の主表面1a及び
裏面1b上に、それぞれ、金属マスクを形成する。
【0030】図2は、水晶ウエハ1の主表面1a及び裏
面1b上に、それぞれ、金属マスク3及び4が形成され
た水晶振動子中間体1’の斜視図であり、図3は図2の
中間体1’をA−A線矢印に沿って切った中間体1’の
断面図である。
【0031】金属マスク3は、矩形状の開口OP1を有
する支持領域3a、開口OP1内に形成された振動子対
応領域3b、振動子対応領域3bと支持領域3aとを接
続する接続領域3cを有し、金属マスク4は金属マスク
3と同一の構造を有する。これらの金属マスク3及び4
を形成するためには、まず、水晶ウエハ1の主表面1a
及び裏面1b上の全面に金属層及びフォトレジストを順
次積層した後、金属マスク3及び4の形状と同じ形状の
露光パターンをフォトレジスト上に投影し、フォトレジ
ストを感光させる。感光したフォトレジストを有機溶剤
を用いて一部除去すると、除去されたフォトレジストの
下に金属層が露出する。金属層の露出部分をエッチング
液を用いて除去した後、残りのフォトレジストを別の有
機溶剤を用いて全て除去すれば、図2に示した金属マス
ク3及び4が形成される。なお、金属マスク3及び4
は、それぞれ、Cr層及びAu層の2層構造(3層以上
の多層構造としてもよい)を有している。
【0032】次に、図2及び図3に示すように、金属マ
スク3及び4の形成された中間体1’をその上下面から
NH4HF2等のエッチング液を用いてエッチングする。
【0033】図4は、上記エッチング後の図2の中間体
1’の振動子対応領域3bを抜出して示す斜視図であ
り、図5は図4の中間体1’をA−A線矢印に沿って切
った中間体1’の断面図である。水晶ウエハ1の金属マ
スク3及び4の形成されていない領域はエッチング液に
よって除去され、水晶ウエハ1のこの領域は主表面1a
から裏面1bまで貫通する。一方、マスク3及び4直下
の水晶ウエハ1の領域は残存し、水晶振動子が水晶ウエ
ハ1から切出される。以下、本実施の態様に用いた金属
マスク3の振動子対応領域3bのパターン形状及びこの
マスクパターン3によって水晶ウエハ1から切出された
水晶振動子の形状について説明する。
【0034】金属マスク3の振動子対応領域3bは、基
部対応領域5、振動片対応領域6及び7から構成され、
振動片対応領域6及び7の長手方向は、図2に示した水
晶ウエハ1のオリエンテーションフラット1cに平行で
ある。
【0035】金属マスク4も振動片対応領域8及び9を
備えており、領域8及び9の側端は、領域6及び7の側
端とZ’軸に沿って整列している。すなわち、金属マス
ク4は、金属マスク3をZ’軸に沿って平行移動させた
ものである。したがって、金属マスク4の構造は、金属
マスク3の構造と同一であるので、金属マスク4の構造
の説明は省略する。
【0036】金属マスク3の振動片対応領域6及び7
は、基部対応領域5の一端からY’軸の正方向に沿って
互いに平行に延びている。
【0037】振動片対応領域6は、Y’軸に平行な線分
10及び線分11と、X軸に平行であり、線分10の一
端と線分11の一端とを接続する線分12と、線分10
の他端にその一端で連続し、X軸と角度θ1aの範囲内で
交差する線分13と、線分13の他端を通り、X軸に平
行な仮想直線BLとによって囲まれている。仮想直線B
Lは、振動片対応領域6と基部対応領域5との間の境界
線であるとともに、振動片対応領域7と基部対応領域5
との間の境界線である。
【0038】金属マスク3の振動片対応領域7は、X軸
に平行な仮想直線BLと、Y’軸に略平行な線分14及
び線分15と、X軸に平行であり、線分14の一端と線
分15の一端とを接続する線分16と、線分14の他端
にその一端で連続し、X軸と角度θ1bの範囲内で交差す
る線分17と、によって囲まれている。ここで、角度θ
1a及びθ1bは、それぞれ30±6度である。
【0039】金属マスク3の基部対応領域5は、X軸と
角度θ1a及びθ1bを成す振動片対応領域6及び7の線分
13及び17の他端同士を接続する線分18(所定部
分)を一端に有している。線分18は、前述のX軸に平
行な仮想直線BLの一部であり、基部対応領域5は、仮
想直線BLを境界として振動片対応領域6及び7から離
れる方向に広がっている。すなわち、基部対応領域5
は、X軸に平行な線分18,19及びY’軸に平行な線
分11及び15によって囲まれており、長方形を成して
いる。
【0040】振動片対応領域6の長手方向に沿った平行
二線分10と11との間の距離、すなわち、振動片対応
領域6の幅は、振動片対応領域7の長手方向に沿った平
行二線分14と15との間の距離である振動片対応領域
7の幅に等しく、これらの幅は共にWである。水晶振動
片6a及び7aは、振動片対応領域6及び7によって上
記エッチングから保護されることにより、水晶ウエハ1
から切出されているので、水晶振動片6a及び7aの表
面の幅は、振動片対応領域6及び7の幅Wに一致する。
【0041】なお、振動片対応領域6,7及び水晶振動
片6a,7aの幅Wは、その厚みDに等しいか、又は、
厚みDよりも大きい方が好ましい。水晶振動片6a及び
7aの厚みDは、水晶ウエハ1の厚みと同一であり、2
00〜500μmである。
【0042】水晶のエッチングの際には、X軸の正方向
へのエッチングの速度と負方向へのエッチングの速度と
が異なる。また、水晶は3回回転対称の結晶であり、Z
軸に垂直であって、X軸と±120度の角度を成す2つ
のX軸を有する。これらの軸をそれぞれX1軸及びX2
軸とする。これらのエッチング速度の違いにより、振動
片対応領域6及び7の下に形成された水晶振動片6a及
び7aは、振動片対応領域6及び7の線分11及び14
直下からX軸の正方向に突出した突出部20及び21を
それぞれ有する。一方、水晶振動片6a及び7aの突出
部20及び21にそれぞれ対向する平面20a及び21
aは、Y’Z’平面に平行である。また、上記エッチン
グ速度の違いにより、水晶振動片6aは、振動片対応領
域6の根元の線分13の直下からX1軸の正方向に突出
した突出部22を有し、水晶振動片7aは、振動片対応
領域7の根元の線分17直下にX2軸に垂直な平面22
aを有する。これらの突出部(エッチング残り)20〜
22の高さtxは略同一であり、高さtxは、厚みDの8
%以内である。換言すれば、上記エッチングは、主表面
1aに垂直であって線分11及び14をそれぞれ含む平
面からそれぞれの側面までの最大離隔距離txが、主表
面1aと裏面1bとの間の距離Dの8%以下になるまで
行われる。
【0043】また、線分10を含み主表面1aに垂直な
平面から、股部の突出部22までの最大離隔距離をW1
とする。また、水晶振動子の股部を上記U字型のマスク
を用いて水晶ウエハをエッチングすることにより形成し
た場合のW1の大きさを測定した結果は次の通りであっ
た。厚さDが200μmの水晶ウエハ1を用いて100
分間のエッチングを行った場合、距離W1は172μm
であった。厚さDが300μmの水晶ウエハ1を用いて
150分間のエッチングを行った場合、距離W1は26
4μmであった。厚さDが400μmの水晶ウエハ1を
用いて200分間のエッチングを行った場合、距離W1
は372μmであった。厚さDが500μmの水晶ウエ
ハ1を用いて250分間のエッチングを行った場合、距
離W1は465μmであった。したがって、線分10を
含み主表面1aに垂直な面から、線分13と線分18と
の交点までの金属マスク3の距離は、水晶振動片6a又
は7aの厚みDよりも大きいことが好ましい。上述の如
く厚さDに対するエッチング時間を確保することで、突
起22の高さtxを小さく(厚みDの8%以内)するこ
とができるからである。
【0044】振動片対応領域6の第1線分13は、この
X軸の正方向からみて約30度の角度を成している。水
晶のX1軸はX軸の正方向からみて120度の角度で交
差する。したがって、X1軸と股部の線分13とは約9
0度の角度を成す。
【0045】また、振動片対応領域7の第2線分17
は、X軸の正方向からみて約150度の角度を成してい
る。X2軸は、X軸の正方向からみて−120度の角度
で交差している。したがって、X2軸と第2線分17と
は約90度の角度を成している。
【0046】第1線分13及び第2線分17は、それぞ
れ、X1軸及びX2軸と約90度の角度で交差するの
で、水晶ウエハ1のエッチングは、マスク3の第1線分
13及び第2線分17を境界として、X1軸及びX2軸
にそれぞれ直交する方向に沿って水晶ウエハ1の主表面
1aからその内部へと進行する。
【0047】第1線分13及び線分10〜12によって
囲まれた領域によって第1振動片対応領域6は規定され
る。この第1振動片対応領域6を有するマスクを用いて
水晶ウエハ1をエッチングすることにより、この領域6
の直下に第1水晶振動片6aが形成される。第2線分1
7及び線分14〜16によって囲まれた領域によって第
2振動片対応領域7は規定され、この領域7を有するマ
スク3を用いて水晶ウエハ1をエッチングすることによ
り、この領域7の直下に第2水晶振動片7aが形成され
る。さらに、基部対応領域5を有するマスク3を用いて
水晶ウエハ1をエッチングすることにより、この領域5
の直下に基部5aが形成される。線分18、第1線分1
3及び第2線分17により形成される水晶振動子の股部
には、水晶振動片振動時に応力が集中するが、この股部
のエッチングは、X1軸及びX2軸にそれぞれ垂直な第
1線分18及び第2線分17を境界として水晶ウエハ1
の内部へと進行する。したがって、この股部を境界とし
て互いに対向する2つの水晶振動片6a及び7aの側面
22及び22aの形状は、上記従来の方法により製造さ
れるそれと比較して対称とすることができ、双方の水晶
振動片6a及び7aに印加される応力を等しくすること
ができる。
【0048】エッチングの終了後、図2に示した金属マ
スク3及び4を除去し、フォトリソグラフィ技術を用い
て、水晶振動片6a及び7a上に電極23〜34を形成
し、水晶振動子100を形成する。電極23〜34の形
成後、図2の接続領域3c直下の水晶部から水晶振動子
100を分離する。
【0049】図6は、電極23〜34を有する水晶振動
子100を固定台101上に固定した角速度検出装置を
示す斜視図であり、図7は図6の水晶振動子100をA
−A線矢印に沿って切った水晶振動子100の断面図で
ある。この角速度検出装置は、電極23〜34の一部に
水晶振動片6a及び7aをX軸方向に振動させる駆動電
圧を印加するとともに電極23〜34の一部からの水晶
振動片6a及び7aのZ軸方向の振動に対応した信号を
検知する電気回路102を備える。水晶振動片6a及び
7aのZ’軸方向の振動は、水晶振動片6a及び7aの
X軸方向の振動速度及び水晶振動片6aと7aの長手方
向を中心にこれらに働く回転力との積、コリオリの力に
対応して発生するので、電気回路102は角速度検出装
置に働いた角速度を検出することができる。
【0050】なお、水晶振動子100は、図4に示した
金属マスク3及び4を用いて形成されているので、主表
面(平面)1aの形状は、金属マスク3の領域3bの形
状と同一である。したがって、振動子100の形状は、
領域3bと同一符号を用いることにより、その説明を省
略する。なお、水晶振動子100の裏面1bの形状は主
表面1aの形状と同一である。
【0051】次に、上記高さtxを厚みDの8%以下に
設定した理由について説明する。
【0052】図8は、図5の水晶振動片6aの断面を抜
出して示す説明図である。水晶振動片6aのY’軸に垂
直な断面は、XY’面に平行な主表面1a及び裏面1b
と、Y’Z’面に平行な左側面20aと、左側面20a
に対向した右側面20bとを有する。主表面1a、裏面
1b及び左側面20aは平面であり、右側面20bはX
軸の正方向に突出するように屈曲している。突出部20
は、右側面20bの屈曲部によって規定される。突出部
20の高さtxは、上下面1a及び1bと右側面20b
との2つの交線を含む平面から、突出部20の頂点Cま
での距離によって規定される。図8の断面内において、
突起部20がないときの水晶振動片6aの重心位置をO
とする。重心Oを含むXY’面と頂点C’との間の距離
を突出部20のずれ量tzとする。図8の断面内におい
て、突起部20があるときの水晶振動片6aの重心位置
をO’とする。
【0053】水晶振動片6aを重心Oを中心としてX軸
方向に振動させると、水晶振動片6aの重心Oが重心
O’に移動しているので、断面の主軸がZ’軸に対して
角度αずれ(Z”軸)、水晶振動片6aをX軸方向に振
動させているにも拘らず、水晶振動片6aはX’軸に対
して角度βずれた方向に沿って振動する。このような振
動は、水晶振動子100の振動の安定性を低下させるば
かりでなく、例えば、この水晶振動子100を角速度検
出装置に用いた場合には、コリオリの力に基づかないZ
軸方向の漏れ振動成分が上記電気回路102によって検
出され、電気回路102により検出される角速度の精度
を低下させる。
【0054】Z軸方向のもれ振動成分の振幅tanβ
は、ずれ量tzに依存する。すなわち、もれ振動成分の
振幅tanβは、ずれ量tzの厚みDに対する比(tz
D)に比例して大きくなる。したがって、比率tz/D
を低下させることにより、水晶振動子100の振動の安
定性を向上させることができる。
【0055】図9は、複数の水晶振動子100を製造し
たときの、tx/Dとtz/Dとの関係を示すグラフであ
る。tx/Dが大きいときには、tz/Dが大きな水晶振
動子100が製造される確率が高くなるのに対し、tx
/Dが小さいときには、tz/Dが大きな水晶振動子1
00は製造されない。tx/Dを8%以下にすればtz
Dが所定値内になり、安定した振動を達成する水晶振動
子100を製造することができる。
【0056】図10は、水晶ウエハ1のエッチング時間
(単位:時間)と突出部20の高さtxとの間の関係を
示すグラフである。折れ線A1,A2,A3,A4は、
それぞれ、厚さD=500μm,400μm,300μ
m,200μmの水晶ウエハのデータを示し、点D1〜
D4においてそれぞれの水晶ウエハは上下に貫通した。
同図中の点線は、使用中の金属マスクが破損し始め、エ
ッチングのばらつきが拡大することによって安定した振
動を達成する水晶振動子100が製造できなくなる領域
を示す。したがって、エッチング時間は3時間以下であ
ることが望ましい。エッチング時間が3時間のとき、厚
みDが500μmの場合、比率tx/Dは7.8%であ
る。エッチング時間が3時間のとき、厚みDが400μ
mの場合、比率tx/Dは5.0%である。エッチング
時間が3時間のとき、厚みDが300μmの場合、比率
x/Dは2.6%である。
【0057】したがって、厚みDが500μm以下の場
合、比率tx/Dが8%以下7.8%以上になるまでエ
ッチングすることが好ましい。厚みDが400μm以下
の場合、比率tx/Dが8%以下5.0%以上になるま
でエッチングすることが好ましい。厚みDが300μm
以下の場合、比率tx/Dが8%以下3(2.6)%以
上になるまでエッチングすることが好ましい。
【0058】なお、上記金属マスク3及び4を規定する
線分の形状及び水晶振動子100の主表面1a及び裏面
1bの形状は、図11〜図15を用いて説明される形状
にしてもよい。また、これらの下面の金属マスクの形状
及び金属マスクを用いて製造された水晶振動子の主表面
(平面)及び裏面(平面)の形状は、上面の金属マスク
の形状と同一である。したがって、以下の説明において
は、上面の金属マスクの形状のみについて説明し、重複
する説明を省略する。また、図11〜図15は、図4に
示した水晶振動子中間体1’の平面図と同一形式にて示
す別の水晶振動子中間体の平面図である。さらに、金属
マスク3の振動子対応領域3bと同一構造の要素に関し
ては、同一符号を用い、重複する説明を省略する。
【0059】本出願人は、水晶振動子の股部を上記U字
型のマスクを用いて水晶ウエハをエッチングすることに
より形成した。この股部はX軸と27.360度(約3
0度)の角度で交差し、第1振動片対応領域の先端へ延
びた線分と、X軸と37.439度(約40度)の角度
で交差し、第2振動片対応領域の先端へ延びた線分と、
X軸と84.395度(約85度)の角度で交差し、第
2振動片対応領域の先端へ延びた線分と、によって規定
されることが判明した。したがって、これらの実験デー
タに基づく線分に沿った線分を有するマスクを用いて、
対向する水晶振動片の股部を形成すれば、この股部の対
称性をさらに向上させることができる。
【0060】まず、図11に示す水晶振動子中間体20
0の金属マスク203について説明する。
【0061】金属マスク203の振動片対応領域206
及び207は、基部対応領域5の一端からY’軸の正方
向に沿って互いに平行に延びており、振動片対応領域2
06及び207の直下には、それぞれ水晶振動片206
a及び207aが形成される。
【0062】振動片対応領域206は、第1線分13の
他端にその一端で連続し、X軸とθ2aの角度を成して振
動片対応領域206の先端に近付く向へ延びた第3線分
213aと、第3線分213aの他端にその一端で連続
し、X軸とθ3aの角度を成して第1振動片対応領域の先
端に近付く方向へ延びた第4線分213bとを有する。
また、振動片対応領域207は、第2線分17の他端に
その一端で連続し、X軸とθ2bの角度を成して振動片対
応領域207の先端に近付く方向へ延びた第5線分21
7aと、第5線分217aの他端にその一端で連続し、
X軸とθ3bの角度を成して振動片対応領域207の先端
に近付く方向へ延びた第6線分217bと、を有する。
角度θ2a及びθ2bは、それぞれ37.5±3度(約40
度)である。角度θ3a及びθ3bは、それぞれ84.5±
6度(約85度)である。なお、角度θ2a及びθ2bは、
それぞれ角度θ1a及びθ1b以上である。
【0063】さらに、上記37.439度と84.39
5度の角度の線分の代りに、近似的にこれらの角度の中
間値60.917度(約60度)の線分を有するマスク
を用いて、上記水晶ウエハの股部をエッチングしてもよ
い。
【0064】図12は、このような方法を行うための水
晶振動子中間体300の金属マスク303を示す。
【0065】金属マスク303の振動片対応領域306
及び307は、基部対応領域5の一端からY’軸の正方
向に沿って互いに平行に延びており、振動片対応領域3
06及び307の直下には、それぞれ水晶振動片306
a及び307aが形成される。振動片対応領域306
は、第1線分13の他端にその一端で連続し、X軸とθ
7aの角度を成して振動片対応領域306の先端に近付く
方向に延びた線分313aを有する。振動片対応領域3
07は、第2線分17の他端にその一端で連続し、X軸
とθ7b度の角度を成して振動片対応領域307の先端に
近付く方向に延びた線分317aを有する。なお、角度
θ7a及びθ7bは、それぞれ60±6度(約60度)であ
る。
【0066】ここで、線分14を含みZ’軸に平行な平
面と突出部21との最大離隔距離をW2とする。また、
この平面から線分17と線分18との交点までの距離を
W3とする。ここで、図4に記載の実施態様のマスクを
用いて水晶ウエハをエッチングすることにより形成した
場合のW2の大きさを測定した結果は次の通りであっ
た。
【0067】厚さDが0.2mm(200μm)の水晶
ウエハ1に距離W3が0.2mmのマスクを形成し、こ
れを100分間エッチングしたところ、距離W2は0.
012mmであった。なお、ここで、厚さDの3乗は、
0.008mm3である。
【0068】厚さDが0.3mm(300μm)の水晶
ウエハ1に距離W3が0.3mmのマスクを形成し、こ
れを150分間エッチングしたところ、距離W2は0.
038mmであった。なお、ここで、厚さDの3乗は、
0.027mm3である。厚さDが0.4mm(400
μm)の水晶ウエハ1に距離W3が0.4mmのマスク
を形成し、これを200分間エッチングしたところ、距
離W2は0.084mmであった。なお、ここで、厚さ
Dの3乗は、0.064mm3である。厚さDが0.5
mm(500μm)の水晶ウエハ1に距離W3が0.5
mmのマスクを形成し、これを250分間エッチングし
たところ、距離W2は0.136mmであった。なお、
ここで、厚さDの3乗は、0.125mm3である。し
たがって、厚さDが0.2〜0.5(mm)の範囲内に
おいて、線分14を含みZ’軸に平行な平面から、線分
17と線分317aとの交点までの金属マスク303の
距離は、厚さD(mm)の3乗よりも大きく設定するこ
とが好ましい。上述の如く厚さDに対するエッチング時
間を確保することで、突起21の高さtxを小さく(厚
さDの8%以内)することができるからである。
【0069】さらに、線分10と線分14との間の距離
をSとする。また、線分10と線分313aとの交点か
ら仮想直線BLまでの距離をhとする。この距離Sが大
きい場合、一対の振動片をX軸方向に振動させた時の振
動の機械的結合が小さくなる。機械的結合を大きくする
ためには、線分313a及び13を仮想直線BL上へ投
影した線分の長さを長くすることが好ましい。さらに、
距離Sによるエッチング液の流れ易さや電極の配置を考
慮すると、比率h/Sは、0.2以上0.4以下である
ことが好ましい。
【0070】上記水晶振動子の製造方法は、一対の水晶
振動片の対称性を考慮してなされたものであるが、これ
は単一の水晶振動片の対称性を考慮してなされてもよ
い。
【0071】図13は、このような方法を行うための水
晶振動子中間体400の金属マスク403を示す。金属
マスク403の振動片対応領域406及び407は、基
部対応領域405の一端からY’軸の正方向に沿って互
いに平行に延びており、これらの領域直下にそれぞれ、
基部405a及び第1及び第2水晶振動片406a,4
07aが形成される。基部対応領域405は、X軸に平
行な線分18,419及びY’軸に平行な線分422,
423によって囲まれている。
【0072】振動片対応領域406は、線分13から所
定間隔離隔して基部対応領域405にその一端で連続
し、X軸とθ4aの角度を成して振動片対応領域406の
先端に近付く方向に延びた線分450と、線分13の他
端に連続し、振動片対応領域406の長手方向に沿って
往復し、線分450の他端に至る線10,12、411
とによって規定される。なお、線分411は、Y’軸に
平行である。
【0073】振動片対応領域406は、線分13,45
0及び線10,12、411によって囲まれた領域によ
って規定される。したがって、この領域406を有する
マスクを用いて水晶ウエハ1をエッチングすれば、この
領域直下に水晶振動片を形成することができる。線分1
3及び450により形成される水晶振動片の根元部に
は、水晶振動片振動時に応力が集中する。本方法によれ
ば、水晶振動片の根元部のエッチングは、これらの線分
13及び450により規定される水晶の結晶方位に応じ
て進行するので、この根元部により規定される水晶振動
片側面の形状は、上記従来の方法により製造されるそれ
と比較して対称とすることができ、領域406によって
形成される水晶振動片に印加される応力を等しくするこ
とができる。
【0074】なお、振動片対応領域407は、線分17
から所定間隔離隔して基部対応領域405にその一端で
連続し、X軸とθ4bの角度を成して振動片対応領域40
7の先端に近付く方向に延びた線分451と、線分17
の他端に連続し、振動片対応領域407の長手方向に沿
って往復し、線分451の他端に至る線14,16、4
15とによって規定される。なお、線分415は、Y’
軸に平行である。
【0075】ここで、角度θ4a及びθ4bは、それぞれ3
0±6度である。
【0076】さらに、左右の振動片の対象性をさらに考
慮すると、θ1aとθ1bとが等しく、且つ、θ4aとθ4b
が等しいことが好ましい。また、θ1aとθ4aとが等し
く、且つ、θ1bとθ4bとを等しくしてもよい。
【0077】図11に示した左右の振動片の対象性を考
慮したマスク形状は、図13の単一の振動片の対象性を
も考慮したマスク形状に適用することができる。
【0078】図14は、このような金属マスク503及
びこのマスク503によって形成される振動子中間体5
00を示す。金属マスク503の振動片対応領域506
及び507は、基部対応領域405の一端からY’軸の
正方向に沿って互いに平行に延びており、振動片対応領
域506及び507の直下にそれぞれ第1及び第2水晶
振動片506a,507aが形成される。
【0079】振動片対応領域506は、線分450の他
端にその一端で連続し、X軸とθ5aの角度を成して振動
片対応領域506の先端に近付く方向へ延びた線分45
0aと、線分450aの他端にその一端で連続し、X軸
とθ6aの角度を成して振動片対応領域506の先端に近
付く方向へ延びた線分450bとを有する。
【0080】また、振動片対応領域507は、線分45
1の他端にその一端で連続し、X軸とθ5bの角度を成し
て振動片対応領域507の先端に近付く方向へ延びた線
分451aと、線分451aの他端にその一端で連続
し、X軸とθ6bの角度を成して振動片対応領域507の
先端に近付く方向へ延びた線分451bとを有する。
【0081】上述の実験の結果から、角度θ4a及びθ4b
は、それぞれ30±6度(約30度)であり、角度θ5a
及びθ5bは、それぞれ37.5±3度(約40度)であ
り、角度θ6a及びθ6bは、それぞれ84.5±6度(約
85度)である。
【0082】また、これらの角度を近似的に設定し、図
15に示す金属マスク603を水晶振動子中間体600
上に形成してもよい。このマスク603は、基部対応領
域405から同一方向に延びた振動片対応領域606及
び607を備えており、振動片対応領域606及び60
7の直下にそれぞれ第1及び第2水晶振動片606a,
607aが形成される。
【0083】振動片対応領域606は、線分450の他
端にその一端で連続し、X軸とθ8aの角度を成して振動
片対応領域606の先端に近付く方向に延びた線分45
0cを有する。
【0084】また、振動片対応領域607は、線分45
1の他端にその一端で連続し、X軸とθ8bの角度を成し
て振動片対応領域607の先端に近付く方向に延びた線
分451cを有する。θ8a及びθ8bは、それぞれ、60
±6度(約60度)である。
【0085】以上のように、上述の実施の態様に係る水
晶振動子の方法は、水晶からなる基部5a及び基部5a
から同一方向に延びており電圧が印加されることによっ
て振動可能な第1及び第2水晶振動片6a及び7aを備
えた水晶振動子100の製造方法を対象とする。
【0086】図1乃至図7を用いて説明した方法は、水
晶のZ軸に沿った軸(Z’軸)に直交した主表面1aを
有する水晶ウエハ1を用意する工程(図1)と、基部対
応領域5及びこの基部対応領域5から水晶ウエハ1の所
定のX軸に直交する軸(Y’軸)に沿って同一方向に延
びた第1及び第2振動片対応領域6,7を有するマスク
3を主表面1a上に形成する工程と、マスク3の形成さ
れた水晶ウエハ1をエッチングすることにより、マスク
3の基部対応領域5及び第1及び第2振動片対応領域
6,7直下にそれぞれ基部5a及び第1及び第2水晶振
動片6a,7aを形成する工程とを備える。
【0087】ここで、基部対応領域5の外周は、第1及
び及び第2振動片対応領域6,7間に位置してX軸に沿
って延びた所定部分18を有し、第1振動片対応領域6
の外周は、所定部分18の一端にその一端で連続し、X
軸と約30度の角度を成して第1振動片対応領域6の先
端に近付く方向へ延びた第1線分13を有し、第2振動
片対応領域7の外周は、接続線18の他端にその一端で
連続し、X軸と約30度の角度を成して第2振動片対応
領域7の先端に近付く方向へ延びた第2線分17を有す
る。
【0088】本方法によれば、所定部分18及び第1線
分13及び第2線分17によって規定される水晶振動子
の股部のエッチングは、水晶の結晶方位に応じて進行す
るので、この股部を境界として互いに対向する2つの水
晶振動片側面の形状を対称とすることができ、双方の水
晶振動片に印加される応力を等しくすることができる。
したがって、エッチング残り22及び22aの形状を従
来と比較して対象とすることができるので、製造された
水晶振動子の振動が安定する。
【0089】さらに、図11に示したマスク203を用
いた方法によれば、第1振動片対応領域206の外周
は、第1線分13の他端にその一端で連続し、X軸と約
40度の角度を成して第1振動片対応領域206の先端
に近付く方向へ延びた第3線分213aと、第3線分2
13aの他端にその一端で連続し、X軸と約85度の角
度を成して第1振動片対応領域206の先端に近付く方
向へ延びた第4線分213bとを有し、第2振動片対応
領域207の外周は、第2線分17の他端にその一端で
連続し、X軸と約40度の角度を成して第2振動片対応
領域207の先端に近付く方向へ延びた第5線分217
aと、第5線分217aの他端にその一端で連続し、X
軸と約85度の角度を成して第2振動片対応領域207
の先端に近付く方向へ延びた第6線分217bとを有す
る。
【0090】さらに、図12に示したマスク303を用
いた方法によれば、第1振動片対応領域306の外周
は、第1線分13の他端にその一端で連続し、X軸と約
60度の角度を成して第1振動片対応領域306の先端
に近付く方向に延びた線分313aを有し、第2振動片
対応領域307の外周は、第2線分17の他端にその一
端で連続し、X軸と約60度の角度を成して第2振動片
対応領域307の先端に近付く方向に延びた線分317
aを有する。
【0091】図1〜図12に示した水晶振動子の製造方
法は、一対の水晶振動片の対称性を考慮してなされたも
のであるが、これは単一の水晶振動片の対称性を考慮し
てなされてもよい。
【0092】図13に示したマスク403を用いた方法
によれば、振動片対応領域406の外周は、基部対応領
域405にその一端で連続し、X軸と約30度の角度を
成して振動片対応領域406の先端に近付く方向へ延び
た第1線分13と、第1線分13から所定間隔離隔して
基部対応領域405にその一端で連続し、X軸と約30
度の角度を成して振動片対応領域406の先端に近付く
方向へ延びた第2線分450とを有する。
【0093】この場合、第1線分13及び第2線分45
0により形成される水晶振動片の根元部には、水晶振動
片振動時に応力が集中する。本方法によれば、水晶振動
片の根元部のエッチングは、これらの線分13,450
により規定される水晶の結晶方位に応じて進行するの
で、この根元部により規定される水晶振動片側面の形状
を対称とすることができ、水晶振動片406に印加され
る応力を等しくすることができる。
【0094】さらに、図14に示したマスク503を用
いた方法によれば、振動片対応領域506の外周は、第
1線分13の他端にその一端で連続し、X軸と約40度
の角度を成して振動片対応領域506の先端に近付く方
向へ延びた第3線分213aと、第3線分213aの他
端にその一端で連続し、X軸と約85度の角度を成して
振動片対応領域506の先端に近付く方向へ延びた第4
線分213bと、第2線分450の他端にその一端で連
続し、X軸と約40度の角度を成して振動片対応領域5
06の先端に近付く方向へ延びた第5線分450aと、
第5線分450aの他端にその一端で連続し、X軸と約
85度の角度を成して振動片対応領域506の先端に近
付く方向へ延びた第6線分450bとを有する。
【0095】さらに、図15に示したマスク603を用
いた方法によれば、振動片対応領域606は、第1線分
13の他端にその一端で連続し、X軸と約60度の角度
を成して振動片対応領域606の先端へ近付く方向に延
びた線分313aと、第2線分450の他端にその一端
で連続し、X軸と約60度の角度を成して振動片対応領
域606の先端に近付く方向に延びた線分450cとを
有する。
【0096】以上、上記いずれの方法においても、水晶
の結晶方位に応じてエッチングが進行するので、エッチ
ング残り形状が従来と比較して対称となり、製造された
水晶振動子の振動を安定させることができる。
【0097】また、図8に示した水晶振動片6aは、主
表面1aと主表面1aに対向する裏面1bとの間に位置
して振動片対応領域6の外周に沿って延びた側面に突出
部20を有する。ここで、上記エッチングは、この突出
部20の高さtxが、主表面1aと裏面1bとの間の距
離Dの8%以下になるまで行うことが好ましい。水晶振
動片6aの厚みDの8%以下になるまで水晶ウエハ1の
上記股部或いは根元部をエッチングすれば、振動を十分
に安定させることができるので、この必要最低限のエッ
チング時間で安定した振動を行う水晶振動子を製造する
ことができる。
【0098】ここで、金属マスクの大きさは、突出部2
0の高さtZが水晶振動片6aの厚みDの8%以下にな
るまでエッチングを行ったときに生じる股部のエッチン
グ残りの大きさに基づいて決定されている。
【0099】さらに、振動片対応領域の外周は、第1線
分13の他端にその一端で連続し、水晶のX軸に直交す
る方向(Y’軸)に沿って延びた第7線分10と、前記
第7線分10の他端にその一端で連続し、水晶のX軸に
沿って延びた第8線分12と、前記第8線分12の他端
にその一端で連続し、水晶のX軸に沿って前記基部対応
領域5に向かって延びる第9線分11を備えることが好
ましい。
【0100】この場合、第3線分10と第5線分11と
は共に水晶のX軸に沿っているので、水晶振動片6a
は、これらの線分10及び11を境界として、共にX軸
に垂直な方向(Y’)に沿って水晶ウエハ1の主表面1
aからその内部へとエッチングされる。したがって、本
方法によれば、これらの線分10及び11を境界として
水晶ウエハ1から切出される水晶振動片6aの形状をさ
らに対称とすることができる。
【0101】さらに、図1乃至図7を用いて説明した方
法により製造された水晶振動子は、水晶のZ軸に沿った
軸(Z’軸)に直交する平面を含む所定領域5を有する
基部5a、及び、前記平面を含む第1及び第2領域6,
7をそれぞれ有し前記基部5aから水晶のY軸に沿った
軸(Y’軸)に沿って同一方向に延びており電圧が印加
されることによって振動可能な第1及び第2水晶振動片
6a,7aを備えた水晶振動子100において、前記所
定領域5の外周は、前記第1及び第2水晶振動片6a,
7a間に位置して水晶のX軸に沿って延びた所定部分1
8を有し、前記第1領域6の外周は、前記所定領域5の
前記所定部分18の一端にその一端で連続し、前記X軸
と約30度の角度を成して前記第1水晶振動片6aの先
端に近付く方向へ延びた第1線分13を有し、前記第2
領域7の外周は、前記所定領域5の前記所定部分18の
他端にその一端で連続し、前記X軸と約30度の角度を
成して前記第2水晶振動片の先端に近付く方向へ延びた
第2線分17を有する。
【0102】本水晶振動子は、上述のように、所定部分
18及び第1及び第2線分13,17によって規定され
る第1及び第2水晶振動片6a,7aの股部の形状を、
その製造時に対称とすることができるので、安定した振
動を行うことができる。
【0103】さらに、図13を用いて説明した方法によ
り製造された水晶振動子は、水晶のZ軸に沿った軸
(Z’軸)に直交する平面を含む所定領域405を有す
る基部405a、及び、前記平面を含む第1領域406
を有し前記基部405aから水晶のY軸に沿った軸
(Y’軸)に沿って延びており電圧が印加されることに
よって振動可能な水晶振動片406aを備えた水晶振動
子400において、前記第1領域406の外周は、前記
所定領域405にその一端で連続し、水晶のX軸と約3
0度の角度を成して前記水晶振動片406aの先端に近
付く方向に延びた第1線分13と、前記第1線分13か
ら所定間隔離隔して前記所定領域405にその一端で連
続し、前記X軸と約30度の角度を成して前記水晶振動
片の先端に近付く方向に延びた第2線分450とを有す
る。
【0104】本水晶振動子は、上述のように、第1及び
第2線分13,450によって規定される水晶振動片の
根元部の形状を、その製造時に対称とすることができる
ので、安定した振動を行うことができる。
【0105】なお、上記実施の態様に係る水晶振動子の
製造方法によれば、その水晶振動子は2つの水晶振動片
を備えたものについて説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、本発明は1つ或いは3つ以上の水
晶振動片を備えた水晶振動子の製造方法にも適用可能で
ある。
【0106】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、水晶の
結晶方位に応じてエッチングが進行するので、安定した
振動を行う水晶振動子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水晶ウエハの斜視図。
【図2】マスクの形成された水晶ウエハの斜視図。
【図3】図2の水晶ウエハをA−A線矢印に沿って切っ
た断面図。
【図4】水晶振動子中間体の斜視図。
【図5】図4の中間体をA−A線矢印に沿って切った断
面図。
【図6】水晶振動子を備えた角速度検出装置。
【図7】図6の水晶振動子をA−A線矢印に沿って切っ
た断面図。
【図8】水晶振動片の断面図。
【図9】tz/Dに対するtx/Dの分布度数を示すグラ
フ。
【図10】エッチング時間と突出部の高さの関係を示す
グラフ。
【図11】別の中間体の平面図。
【図12】別の中間体の平面図。
【図13】別の中間体の平面図。
【図14】別の中間体の平面図。
【図15】別の中間体の平面図。
【符号の説明】 5a…基部、6a,7a…水晶振動片、100…水晶振
動子、5…基部対応領域、1…水晶ウエハ、6,7…振
動片対応領域、3…マスク、18…所定部分、13…第
1線分、17…第2線分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉谷 伸芳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 藤吉 基弘 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 判治 元康 東京都狛江市和泉本町1丁目8番1号 キ ンセキ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶からなる基部及び前記基部から同一
    方向に延びており電圧が印加されることによって振動可
    能な第1及び第2水晶振動片を備えた水晶振動子の製造
    方法において、水晶のZ軸に沿った軸に直交した主表面
    を有する水晶ウエハを用意する工程と、基部対応領域及
    び前記基部対応領域から前記水晶ウエハの所定のX軸に
    直交する軸に沿って同一方向に延びた第1及び第2振動
    片対応領域を有するマスクを前記主表面上に形成する工
    程と、前記マスクの形成された前記水晶ウエハをエッチ
    ングすることにより、前記マスクの前記基部対応領域及
    び前記第1及び第2振動片対応領域直下にそれぞれ前記
    基部及び前記第1及び第2水晶振動片を形成する工程
    と、を備え、 前記基部対応領域の外周は、前記第1及び第2振動片対
    応領域間に位置して前記X軸に沿って延びた所定部分を
    有し、 前記第1振動片対応領域の外周は、前記基部対応領域の
    前記所定部分の一端にその一端で連続し、前記X軸と約
    30度の角度を成して前記第1振動片対応領域の先端に
    近付く方向へ延びた第1線分を有し、 前記第2振動片対応領域の外周は、前記基部対応領域の
    前記所定部分の他端にその一端で連続し、前記X軸と約
    30度の角度を成して前記第2振動片対応領域の先端に
    近付く方向へ延びた第2線分を有することを特徴とする
    水晶振動子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1振動片対応領域の前記外周は、
    前記第1線分の他端にその一端で連続し、前記X軸と約
    40度の角度を成して前記第1振動片対応領域の先端に
    近付く方向へ延びた第3線分と、前記第3線分の他端に
    その一端で連続し、前記X軸と約85度の角度を成して
    前記第1振動片対応領域の先端に近付く方向へ延びた第
    4線分と、を有し、 前記第2振動片対応領域の前記外周は、前記第2線分の
    他端にその一端で連続し、前記X軸と約40度の角度を
    成して前記第2振動片対応領域の先端に近付く方向へ延
    びた第5線分と、前記第5線分の他端にその一端で連続
    し、前記X軸と約85度の角度を成して前記第2振動片
    対応領域の先端に近付く方向へ延びた第6線分と、を有
    することを特徴とする、請求項1に記載の水晶振動子の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1振動片対応領域の前記外周は、
    前記第1線分の他端にその一端で連続し、前記X軸と約
    60度の角度を成して前記第1振動片対応領域の先端に
    近付く方向へ延びた線分を有し、 前記第2振動片対応領域の前記外周は、前記第2線分の
    他端にその一端で連続し、前記X軸と約60度の角度を
    成して前記第2振動片対応領域の先端に近付く方向へ延
    びた線分を有することを特徴とする、請求項1に記載の
    水晶振動子の製造方法。
  4. 【請求項4】 水晶からなる基部及び前記基部から延び
    ており電圧が印加されることによって振動可能な水晶振
    動片を備えた水晶振動子の製造方法において、水晶のZ
    軸に沿った軸に直交した主表面を有する水晶ウエハを用
    意する工程と、基部対応領域及び前記基部対応領域から
    前記水晶ウエハの所定のX軸に直交する軸に沿って延び
    た振動片対応領域を有するマスクを前記主表面上に形成
    する工程と、前記マスクの形成された前記水晶ウエハを
    エッチングすることにより、前記マスクの前記基部対応
    領域及び前記振動片対応領域直下にそれぞれ前記基部及
    び前記水晶振動片を形成する工程と、を備え、 前記振動片対応領域の外周は、前記基部対応領域にその
    一端で連続し、前記X軸と約30度の角度を成して前記
    振動片対応領域の先端に近付く方向へ延びた第1線分
    と、前記第1線分から所定間隔離隔して前記基部対応領
    域にその一端で連続し、前記X軸と約30度の角度を成
    して前記振動片対応領域の先端に近付く方向へ延びた第
    2線分と、を有することを特徴とする水晶振動子の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記振動片対応領域の前記外周は、前記
    第1線分の他端にその一端で連続し、前記X軸と約40
    度の角度を成して前記振動片対応領域の先端に近付く方
    向へ延びた第3線分と、前記第3線分の他端にその一端
    で連続し、前記X軸と約85度の角度を成して前記振動
    片対応領域の先端に近付く方向へ延びた第4線分と、前
    記第2線分の他端にその一端で連続し、前記X軸と約4
    0度の角度を成して前記振動片対応領域の先端に近付く
    方向へ延びた第5線分と、前記第5線分の他端にその一
    端で連続し、前記X軸と約85度の角度を成して前記振
    動片対応領域の先端に近付く方向へ延びた第6線分と、
    を有することを特徴とする、請求項4に記載の水晶振動
    子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記振動片対応領域の前記外周は、前記
    第1線分の他端にその一端で連続し、前記X軸と約60
    度の角度を成して前記振動片対応領域の先端に近付く方
    向へ延びた線分と、前記第2線分の他端にその一端で連
    続し、前記X軸と約60度の角度を成して前記振動片対
    応領域の先端に近付く方向へ延びた線分とを有すること
    を特徴とする、請求項4に記載の水晶振動子の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記水晶振動片は、前記主表面と前記主
    表面に対向する裏面との間に位置して前記振動片対応領
    域の前記外周に沿って延びた側面に突出部を有し、前記
    エッチングは、前記突出部の高さが、前記主表面と前記
    裏面との間の距離の8%以下になるまで行うことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の水晶振動
    子の製造方法。
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