JP3952811B2 - 圧電振動片、圧電振動片の製造方法および圧電デバイス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電振動片、その製造方法および圧電デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気回路において一定の周波数を得るため、ATカット圧電振動片を実装した圧電デバイスが広く利用されている。一般に、ATカット圧電振動片は、水晶等の圧電材料におけるXZ平面をX軸周りに一定角度回転させた平面を想定し、この平面に沿って切り出した圧電基板から形成されるものである。
【0003】
近年では、高い共振周波数を有する圧電デバイスが要求されている。一般に、圧電振動片の厚さが薄いほど圧電デバイスの共振周波数は高くなるので、例えば100MHz以上の共振周波数を得るためには、圧電振動片の厚さを16μm以下とする必要がある。しかし圧電振動片が極端に薄くなると、加工自体が難しくなることに加え、衝撃力に対する剛性が弱くなる。
【0004】
そこで、逆メサ型圧電振動片が提案されている。図15に逆メサ型圧電振動片の説明図を示す。同図(1)は平面図であり、同図(2)はF−F線における正面断面図である。逆メサ型圧電振動片100は、励振電極120を形成する振動部102の厚さを薄くすることにより高周波での共振を可能とする一方で、その周縁部104の厚さを厚くすることにより剛性を確保したものである。一例をあげれば、周縁部104の厚さは100μm程度に形成し、振動部102の厚さは10μm程度に形成する。
【0005】
上述した逆メサ部はエッチングにより形成する。ここで、水晶等の圧電材料は、その結晶方位によりエッチングレートに異方性を有する。そのため、図15(2)のように逆メサ部110が形成されると考えられていた。すなわち、逆メサ部110の+Y′側端部には急斜面114が形成され、−Y′側端部には垂直面115等が形成されて、急斜面114と垂直面115等との間には、すべて水平面112が形成されると考えられていた。
【0006】
そして、一対の励振電極が平行に配置されていない場合には、不要な振動が多く発生するので、逆メサ部の傾斜面を避けて励振電極を配置する必要がある。そこで、特開2001−203449号公報では、図16(1)に示す逆メサ部210を、矢印211のように移動させることにより、図16(2)に示すように、励振電極220を配置する平行部分Pを、広く確保する構造が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、発明者の実験によれば、図1(2)のように逆メサ部が形成されることが明らかになった。すなわち、+Y′側の逆メサ部の−Z′側端部には、+Z′側端部の急斜面14に比べてZ′方向長さの長い、緩斜面16が形成されることが確認された。そして、この緩斜面16の表面に励振電極の一部を形成すると、励振電極が平行に配置されずに、図14(1)のQ部に示すように、不要な振動が多く発生するという問題がある。
【0008】
これを前提にして、図16に示す特開2001−203449号公報で提案された構造をみれば、矢印211の方向に逆メサ部を移動させると、励振電極を配置する平行部分がかえって減少することになり、不要な振動を発生させるおそれがある。
【0009】
本発明は上記問題点に着目し、励振電極を平行に配置することが可能であり、不要な振動を発生させることのない、圧電振動片およびその製造方法の提供を目的とする。
また本発明は、不要な振動を発生させることのない圧電デバイスの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る圧電振動片は、結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置した、逆メサ型ATカット圧電振動片であって、
【数7】
を満たすように、+Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点Raを配置し、および/または、
【数8】
を満たすように、−Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点Rbを配置して、前記各励振電極を平行に配置可能とした構成とした。ただし、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Saは+Y′側の前記励振電極における−Z′側端点の位置であり、Sbは−Y′側の前記励振電極における+Z′側端点の位置であり、Uaは+Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点の位置であり、Ubは−Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点の位置である。
【0011】
これにより、逆メサ型圧電振動片の振動部に、平行部分を広く確保することができる。したがって、励振電極を平行に配置することが可能となり、不要な振動を発生させることがない。
【0012】
また、本発明に係る圧電振動片は、結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置した、逆メサ型ATカット圧電振動片であって、
【数9】
を満たすPの範囲に、前記各励振電極を形成することにより、前記各励振電極を平行に配置可能とした構成とした。ただし、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Raは+Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点の位置であり、Rbは−Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点の位置である。これにより、励振電極を平行に配置することが可能となり、不要な振動を発生させることがない。
【0013】
また、本発明に係る圧電振動片の製造方法は、結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置する、逆メサ型ATカット圧電振動片につき、圧電基板の±Y′側にフォトマスクを配置してフォトリソグラフィを行うことにより、前記各逆メサ部を形成する、逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法であって、
【数10】
を満たす範囲に、+Y′側フォトマスクの前記逆メサ部相当部分における−Z′側端点Jaが位置するように、前記各フォトマスクを配置し、および/または、
【数11】
を満たす範囲に、−Y′側フォトマスクの前記逆メサ部相当部分における+Z′側端点Jbが位置するように、前記各フォトマスクを配置して、前記各励振電極を平行に配置可能とする構成とした。ただし、Cは露光倍率であり、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Saは+Y′側の前記励振電極における−Z′側端点の位置であり、Sbは−Y′側の前記励振電極における+Z′側端点の位置であり、Uaは+Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点の位置であり、Ubは−Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点の位置である。
これにより、励振電極を平行に配置することが可能となり、不要な振動を発生させることがない。
【0014】
また、本発明に係る圧電振動片の他の製造方法は、結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置する、逆メサ型ATカット圧電振動片につき、圧電基板の±Y′側にフォトマスクを配置してフォトリソグラフィを行うことにより、前記各励振電極を形成する、逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法であって、
【数12】
を満足するPの範囲に、前記フォトマスクの前記励振電極相当部分が位置するように、前記各フォトマスクを配置して、前記各励振電極を平行に配置可能とする構成とした。ただし、Cは露光倍率であり、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Raは+Y′側逆メサ部の−Z′側端点の位置であり、Rbは−Y′側逆メサ部の+Z′側端点の位置である。これにより、励振電極を平行に配置することが可能となり、不要な振動を発生させることがない。
【0015】
一方、本発明に係る圧電デバイスは、上述に記載の圧電振動片を使用して製造した構成とした。これにより、不要な振動を発生させることのない圧電デバイスを提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る圧電振動片、その製造方法および圧電デバイスの好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。なお以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】
本発明は、逆メサ型ATカット圧電振動片の逆メサ部を、エッチングによって形成する場合に、逆メサ部のZ′方向両端部に斜面が形成されるという知見に基づいている。図1に逆メサ部に形成される斜面の説明図を示す。一般に、水晶等の圧電材料は三方晶系であり、同図(1)に示す結晶軸を有する。図中のX軸は電気軸であり、Y軸は機械軸であり、Z軸は光軸である。ATカット圧電振動片30は、同図(1)の座標系におけるXZ平面を、X軸周りに角度θだけ回転させた平面に沿って、圧電材料から切り出された平板である。なお、Y軸およびZ軸もX軸周りにθ回転させて、それぞれY′軸およびZ′軸とする。したがって、ATカット圧電振動片30は、結晶軸(X,Y′,Z′)を有する。
【0018】
このATカット圧電振動片30は、Y′軸に直交する面が励振面(主面)となるので、±Y′側主面の中心部付近に、エッチングにより凹部(逆メサ部)を形成する。すると、図1(2)に示すように、逆メサ部のZ′方向両端部に斜面が形成される。そのうち、+Y′側の逆メサ部10において、+Z′側端部に形成される急斜面14は、従来からその存在が知られていたものである。この急斜面14は、上述したように圧電材料が三方晶系であって、Z方向よりY方向のエッチングレートが低くなるために形成されるものと考えられる。一方、−Z′側端部に形成される緩斜面16は、今回初めてその存在が確認されたものである。発明者の実験によれば、この緩斜面16は、あらゆる大きさの圧電振動片において規則的に形成されることが確認された。以下に、その実験の内容を詳述する。
【0019】
実験は、逆メサ部のエッチングが進むにつれて、逆メサ部のZ′方向の形状がどのように変化するかを測定することにより行った。実験には、図1(1)にθで示すカット角が35゜13′30″のATカット水晶振動片を使用した。なお、実験サンプルとして、あらゆる大きさの水晶振動片を使用した。表1に、実験サンプルとして使用した水晶振動片の逆メサ部の外形を示す。なお、水晶振動片の厚さはいずれも0.1mm(100μm)である。
【表1】
【0020】
エッチングは、ウエットエッチングによって行った。エッチング液には、フッ酸とフッ化アンモニウムとを重量比1:1で混合した液体を使用した。一方、逆メサ部の形状測定は、非接触3次元形状測定装置を使用して行った。
【0021】
具体的な実験手順について、図9および図10を使用して説明する。まず、図9(1)に示すように、水晶振動片61の表面全体に、耐蝕膜であるAu/Cr膜62を、スパッタ法によって形成する。さらに、Au/Cr膜62の表面全体に、レジスト64を塗布する。次に、図9(2)に示すように、逆メサ部10に相当する部分が透光部71aとなっているフォトマスク70aを使用して、水晶振動片61の+Y′側のみレジスト64を露光する。さらに、図9(3)に示すように、逆メサ部10のレジスト64を現像して除去する。次に、図10(1)に示すように、パターニングされたレジスト64をマスクとして、逆メサ部10のAu/Cr膜62をエッチングする。以上により、水晶振動片61の逆メサ部10をエッチングするためのマスクが形成される。
【0022】
次に、上記のように形成したマスクを使用して、水晶振動片の逆メサ部に対し1回目のエッチングを行う。ここでは、逆メサ部の最深部の深さが10μm程度となるように、時間管理をしつつエッチングを行う。次に、3次元形状測定装置を使用して、逆メサ部のZ′方向の形状を測定し記録する。さらに、同一部分に対して2回目のエッチングを行い、形状を測定する。このようにして、エッチングと3次元形状測定とを4回にわたって繰り返すことにより、エッチングが進むにつれて、逆メサ部のZ′方向の形状がどのように変化するかを測定する。なお、各実験サンプルに対して上記と同じ実験を行う。
【0023】
各実験サンプルに対する実験結果を、図2および図3の各図に示す。なお図3は、図2の原点付近の拡大図である。図2および図3の各図では、横軸に逆メサ部の水平(Z′)方向距離を取り、縦軸に逆メサ部の深さ(Y′)方向距離を取っている。また各図では、上から順に、1回目から4回目のエッチング後の形状測定結果を、重ねて記載している。なお、各形状測定結果における水平方向および深さ方向の原点は、逆メサ部の−Z′方向端点とした。なお、エッチングにより逆メサ部は、わずかながら±Z′方向のいずれにも拡大している点を付記しておく。
【0024】
図2において、逆メサ部の中央部には、水平面が存在している。また、逆メサ部の+Z′側端部には、急斜面が存在している。さらに、逆メサ部の−Z′側端部には、ほぼ垂直な面が存在している。以上の各部は、従来からその存在が知られていたものである。これに加えて、中央部の水平面と−Z′側端部の垂直面との角部には、緩斜面が存在していることがわかる。この緩斜面は、その傾きが上述した急斜面に比べて非常に小さいことから、従来は上述した水平面の一部と考えられていたのである。
【0025】
そして、水晶振動片における一対の励振電極は平行に配置する必要があるから、この緩斜面を避けて水平面上に励振電極を配置する必要がある。ところが、図2からわかるように、この緩斜面の水平方向長さは非常に長く、エッチングの進行により逆メサ部の半分以上を占める場合もある。従来の大型の逆メサ型圧電振動片では、結果的に水平面を広く確保できていたので、励振電極の形成位置が問題となることはなかった。しかし、圧電振動片の小型化が強く要求されている今日にあっては、水平面上に励振電極を配置するため、緩斜面がどの程度の長さに形成されるかを知ることが重要になる。
【0026】
そこで、図2および図3の各図において、水平面と緩斜面との交点にドットを記載する。すると、エッチング途中の形状測定結果に記載された各ドットは、ほぼ一直線上に乗ることがわかる。特に、図3からは、緩斜面の長さが、逆メサ部の外形にかかわらず、逆メサ部の深さにより決定されることがわかる。そこで、図4(1)にエッチング量(逆メサ部の深さ)と緩斜面の長さとの関係を示す。図4(1)により、これらが比例関係にあることが確認できる。したがって、緩斜面のZ′方向長さGは、逆メサ部の深さをDとして、以下の近似式で表すことができる。
【数13】
【0027】
一方、図5(1)にエッチング量(逆メサ部の深さ)と急斜面の長さとの関係を示す。これらも比例関係にあるので、急斜面のZ′方向長さHは、以下の近似式で表すことができる。
【数14】
【0028】
なお、図4(2)にエッチング量(逆メサ部の深さ)と緩斜面の高さとの関係を示し、図5(2)にエッチング量(逆メサ部の深さ)と急斜面の高さとの関係を示す。図4および図5により、急斜面および緩斜面の長さおよび高さは、エッチング量と比例関係にあることがわかる。また、急斜面および緩斜面の長さおよび高さは、逆メサ部の外形に依存しないことがわかる。以上のことから、主として結晶面に依存するエッチングの異方性により、急斜面および緩斜面が形成されると考えられる。とすれば、エッチングの条件が異なっても、同様の急斜面および緩斜面が形成されると考えられる。
【0029】
上式を利用して、逆メサ型圧電振動片において、各励振電極を平行に配置可能な位置を特定する。図6に励振電極形成位置の説明図を示す。なお図6は、図15のF−F線に相当する部分における正面断面図である。図6では、圧電振動片30の+Y′側に深さDaの逆メサ部10aが形成され、−Y′側に深さDbの逆メサ部10bが形成されている。そして、逆メサ部10aにおける−Z′側端点をRaとし、逆メサ部10bにおける+Z′側端点をRbとしている。ここで、励振電極20を平行に配置することができるのは、逆メサ部10aの水平面12aと逆メサ部10bの水平面12bとがZ′方向において重なり合った平行部分Pである。すなわち、RaのZ′方向位置に、逆メサ部10aの緩斜面16aのZ′方向長さGaを加算した位置以上であり、なおかつ、RbのZ′方向位置から、逆メサ部10bの緩斜面16bのZ′方向長さGbを減算した位置以下である。そして数式13により、Ga=4.0Daであり、Gb=4.0Dbであるから、
【数15】
を満足するPの範囲に励振電極20を形成すれば、励振電極を平行に配置することができる。
【0030】
もっとも、励振電極20の幅Wが、数式15のPの範囲より大きい場合には、励振電極を平行に配置することができない。この場合、逆メサ部の形成位置を変更することにより、平行部分Pの範囲を広げる必要がある。そこで、逆メサ部の形成位置を特定する。
【0031】
図7に逆メサ部を移動させた場合の説明図を示す。図6に対し図7(1)では、矢印11のように、逆メサ部10aを−Z′側に移動させている。図7(1)では、平行部分Pの範囲が励振電極20の幅Wと一致している。すなわち、励振電極20を平行に配置可能となるように、最小限度で逆メサ部10aを移動させた状態である。この場合、圧電振動片の外形を小型化することができる。ここで、逆メサ部10aにおける−Z′側端点Raの位置は、励振電極20における−Z′側端点SaのZ′方向位置から、逆メサ部10aの緩斜面16aのZ′方向長さGa(=4.0Da)を減算した位置である。
【0032】
また、図7(1)に対し図7(2)では、矢印11のように、逆メサ部10aをさらに−Z′側に移動させている。図7(2)では、逆メサ部10aの水平面と逆メサ部10bの水平面とが完全に重なり合い、これ以上逆メサ部10aを−Z′側に移動させると、かえって平行部分Pが減少する。したがって、最大限度まで逆メサ部10aを移動させた状態である。この場合、励振電極の周辺部にも平行部分を確保することが可能となるので、圧電振動片の周波数特性を向上させることができる。ここで、逆メサ部10aにおける−Z′側端点Raの位置は、逆メサ部10bにおける−Z′側端点UbのZ′方向位置に、逆メサ部10bの急斜面14bのZ′方向長さHb(=1.7Db)を加算し、さらに逆メサ部10aの緩斜面16aのZ′方向長さGa(=4.0Da)を減算した位置である。
【0033】
以上により、逆メサ部10aにおける−Z′側端点Raは、次式を満足する位置に形成する。
【数16】
なお、逆メサ部10bにおける+Z′側端点Rbも同様に、次式を満足する位置に形成する。
【数17】
【0034】
なお、上記には、逆メサ部を水平移動させて励振電極を平行に配置する場合について述べたが、逆メサ部を拡大することにより励振電極を平行に配置することも可能である。図8に逆メサ部を拡大する場合の説明図を示す。図6に対し図8(1)および(2)はいずれも、逆メサ部10aのみを−Z′方向に拡大したものである。
【0035】
図8(1)では、平行部分Pの範囲が励振電極20の幅Wと一致している。すなわち、励振電極20を平行に配置可能となるように、最小限度で逆メサ部10aを拡大したものである。一方、図8(2)では、逆メサ部10aの水平面と逆メサ部10bの水平面とが完全に重なり合い、これ以上移動させるとかえって平行部分Pは減少する。すなわち、最大限度まで逆メサ部10aを拡大したものである。そしてこの場合にも、逆メサ部10aにおける−Z′側端点Raは、数式16を満足する位置に形成すればよい。なお以上には、+Y′側の逆メサ部10aを拡大する場合を例にして説明したが、−Y′側の逆メサ部10bを拡大する場合も同様に、逆メサ部10bにおける+Z′側端点Rbは、数式17を満足する位置に形成すればよい。
【0036】
次に、上述した本実施形態に係る逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法について説明する。ここでは代表例として、図7(2)に示す圧電振動片の製造方法について説明する。図9ないし図12に製造工程の説明図を示す。なお、図9および図10では逆メサ部の形成工程を中心に説明するが、現実には圧電基板から圧電振動片をブランクとして形成する工程を同時または順次に行う必要がある。
【0037】
まず、図9(1)に示すように、圧電基板60の表面全体に、耐蝕膜であるAu/Cr膜62を、スパッタ法等により形成する。さらに、Au/Cr膜62の表面全体にポジ型レジスト64を塗布する。
次に、図9(2)に示すように、フォトマスク70a,70bをレジストの上方に配置して、レジスト64を露光する。圧電基板60の+Y′側には、逆メサ部10a(図7(2)参照)に相当する部分に透光部71aを有するフォトマスク70aを配置し、圧電基板60の−Y′側には、逆メサ部10bに相当する部分に透光部71bを有するフォトマスク70bを配置する。なお、ネガ型レジストを使用する場合には、逆メサ部相当部分は遮光部となる。フォトマスク70a,70bには、図15に示す従来の圧電振動片における逆メサ部の形成に使用するフォトマスクを流用することができるので、製造コストを低減することができる。
【0038】
もっとも、本実施形態では、透光部71aにおける−Z′側端点Jaが、透光部71bにおける−Z′側端点Kbより−Z′側に位置するように、フォトマスク70a,70bを配置する。Jaの位置は、図7(2)に示すように、+Y′側励振電極における−Z′側端点SaのZ′方向位置から、逆メサ部10aの緩斜面16aのZ′方向長さGa(=4.0Da)を減算した位置以下とする。なおかつ、逆メサ部10bにおける−Z′側端点UbのZ′方向位置に、逆メサ部10bの急斜面14bのZ′方向長さHb(=1.7Db)を加算し、さらに逆メサ部10aの緩斜面16aのZ′方向長さGa(=4.0Da)を減算した位置以上とする。したがって、
【数18】
を満たす範囲に、透光部71aにおける−Z′側端点Jaが位置するように、フォトマスク70a,70bを配置する。
【0039】
および/または、透光部71bにおける+Z′側端点Jbが、透光部71aの+Z′側端点Kaより+Z′側に位置するように、フォトマスク70a,70bを配置する。すなわち、上記と同様の考え方により、
【数19】
を満たす範囲に、透光部71bにおける+Y′側端点Jbが位置するように、フォトマスク70a,70bを配置する。
【0040】
なお以上には、逆メサ部の大きさと透光部の大きさとが1:1となる等倍露光の場合について述べている。これ以外の露光倍率(1/5、1/10など)を前提にフォトマスクを形成した場合には、その露光倍率を数式18および数式19の左辺および右辺から除算して、JaおよびJbの位置を決定し、フォトマスク70a,70bを配置する。
そして、上記のように配置したフォトマスク70a,70bを使用して、レジスト64を露光する。次に、図9(3)に示すように、レジスト64を現像して逆メサ部のレジストを除去する。
【0041】
次に、図10(1)に示すように、パターニングされたレジスト64をマスクとして、逆メサ部のAu/Cr膜62をエッチングする。これにより、逆メサ部における圧電基板60が露出することになる。そして、図10(2)に示すように、Au/Cr膜62およびレジスト64をマスクとして、圧電基板60をエッチングする。エッチングはウエットエッチングによって行い、エッチング液にはフッ酸とフッ化アンモニウムとを重量比1:1で混合した液体等を使用する。これにより、圧電基板60の±Y′側が同時にエッチングされる。なお、圧電基板の主振動部が所望の厚さとなるように、時間管理をしつつエッチングを行う。エッチング終了後、レジスト64およびAu/Cr膜62を除去すれば、図10(3)に示すように、圧電振動片の逆メサ部が完成する。
【0042】
次に、圧電振動片の表面に、図15に示す各電極を形成する。まず、図11(1)に示すように、圧電基板60の表面全体に、電極材料であるAu/Cr膜66を、スパッタ法等により形成する。さらに、Au/Cr膜66の表面全体にポジ型レジスト68を塗布する。
【0043】
次に、図11(2)に示すように、圧電基板60の両側におけるレジストの上方にフォトマスク75を配置して、レジスト68を露光する。フォトマスク75は、電極形成部分に相当する部分に、遮光部を有している。なお、ネガ型レジストを使用する場合には、電極相当部分は透光部となる。フォトマスク75には、図15に示す従来の圧電振動片の電極形成に使用するフォトマスクを流用することができるので、製造コストを低減することができる。
【0044】
もっとも、本実施形態では、図7(2)に示すように、逆メサ部10aの水平面と逆メサ部10bの水平面とがZ′方向において重なり合った平行部分Pに、遮光部の励振電極相当部分76が位置するように、フォトマスク75を配置する。平行部分Pは、逆メサ部10aにおける−Z′側端点RaのZ′方向位置に、逆メサ部10aの緩斜面16aのZ′方向長さGa(=4.0Da)を加算した位置以上であって、なおかつ、逆メサ部10bにおける+Z′側端点RbのZ′方向位置から、逆メサ部10bの緩斜面16bのZ′方向長さGb(=4.0Db)を減算した位置以下の範囲である。すなわち、
【数20】
を満たすPの範囲に、遮光部の励振電極相当部分76が入るように、フォトマスク75を配置する。
【0045】
なお以上には、励振電極の大きさと遮光部の大きさとが1:1となる等倍露光の場合について述べている。これ以外の露光倍率(1/5、1/10など)を前提にフォトマスク75を形成した場合には、その露光倍率を数式20の左辺および右辺から除算して、Pの範囲を決定し、フォトマスク75を配置する。
【0046】
そして、上記のように配置したフォトマスク75を使用して、レジスト68を露光する。次に、図11(3)に示すように、レジスト68を現像して、電極形成部分以外の部分のレジストを除去する。
【0047】
次に、図12(1)に示すように、パターニングされたレジスト68をマスクとして、電極形成部分以外の部分のAu/Cr膜66をエッチングする。その後、図12(2)に示すようにレジスト68を除去すれば、圧電基板60の表面に電極が形成される。以上により、圧電振動片が完成する。
【0048】
上記のように形成した本実施形態に係る圧電振動片は、パッケージ内に封入することにより、圧電振動子として使用することができる。図13に圧電振動子の説明図を示す。同図(1)は平面図であり、同図(2)はD−D線における側面断面図である。パッケージ2はセラミック材料等により形成する。また、キャビティ3の底面には電極4及び配線パターン(不図示)を形成して、パッケージ2の底面に形成した外部端子(不図示)との導通を可能とする。そして、圧電振動片30を片持ち状態で実装する。具体的には、電極4の上に導電性接着剤5を塗布し、その上に圧電振動片30の接続電極22を配置して固定する。これにより、パッケージ2の底面の外部端子から、圧電振動片30の励振電極20に通電可能となる。なお、パッケージ2の上部には蓋部材8を装着して、パッケージ2の内部を窒素雰囲気等に保持する。
【0049】
また、本実施形態に係る圧電振動片は、集積回路素子と組み合わせて発振回路を形成することにより、圧電発振器として使用することができる。例えば、図13に示す圧電振動子1と集積回路素子(不図示)とを、配線パターンを形成したモジュール基板上に実装することにより、圧電発振器モジュールを形成することができる。また、図13に示すパッケージ2の内部に、圧電振動片30とともに集積回路素子を封入することにより、圧電発振器パッケージを形成することができる。
【0050】
上述した本実施形態に係る圧電振動片により、励振電極を平行に配置することができる。この点、従来では、逆メサ部に緩斜面が形成されることは知られていなかったので、この緩斜面に励振電極を形成している場合があった。その結果、励振電極が平行に配置されずに、図14(1)のQ部に示すように、不要な振動が多く発生していた。なお、緩斜面に励振電極を形成した場合には、振動部の圧電材料が厚くなっているので、主振動より低い周波数にピークが現れる。
【0051】
なお、特開2001−203449号公報では、図16(1)に示すように、急斜面を外側へ配置する矢印211の方向に、逆メサ部210を水平移動させることにより、図16(2)に示すように、励振電極220を配置する平行部分Pを、広く確保する構造が提案されている。しかし、本発明を前提とすれば、矢印211の方向に逆メサ部を移動させると、励振電極を配置する平行部分がかえって減少することになり、不要な振動を発生させるおそれがある。
【0052】
これに対し、本実施形態に係る逆メサ型ATカット圧電振動片は、特開2001−203449号公報に提案された構造とは逆に、緩斜面を外側へ配置する方向に、逆メサ部210を移動または拡大させる構成とした。これにより、逆メサ型圧電振動片の振動部に平行部分を広く確保することができる。したがって、励振電極を平行に配置することが可能となり、不要な振動を発生させることがない。また、周波数特性に寄与する励振電極の周辺部にも、平行部分を確保することが可能となり、不要な振動を発生させることがない。特に、圧電振動片を小型化する場合には、逆メサ部の水平面が狭くなるので、本実施形態により平行部分を広く確保することが有効である。
【0053】
【発明の効果】
結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置した、逆メサ型ATカット圧電振動片であって、
【数21】
を満たすように、+Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点Raを配置し、
および/または、
【数22】
を満たすように、−Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点Rbを配置して、前記各励振電極を平行に配置可能としたので、励振電極を平行に配置することが可能となり、不要な振動を発生させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 逆メサ部に形成される斜面の説明図である。
【図2】 エッチングの進行による逆メサ部の形状変化に関する実験の、各実験サンプルにおける実験結果のグラフであり、(1)はサンプルNo.1の実験結果であり、(2)はサンプルNo.2の実験結果であり、(3)はサンプルNo.3の実験結果である。
【図3】 図2の各図の原点付近の拡大図である。
【図4】 エッチング量と緩斜面の形状との関係を表すグラフであり、(1)は緩斜面の長さとの関係であり、(2)は緩斜面の高さとの関係である。
【図5】 エッチング量と急斜面の形状との関係を表すグラフであり、(1)は急斜面の長さとの関係であり、(2)は急斜面の高さとの関係である。
【図6】 実施形態に係る逆メサ型ATカット圧電振動片の励振電極形成位置の説明図であり、図15のF−F線に相当する部分における正面断面図である。
【図7】 逆メサ部を移動させた場合の説明図であり、(1)は最小限移動させた場合であり、(2)は最大限移動させた場合である。
【図8】 逆メサ部を拡大させた場合の説明図であり、(1)は最小限拡大させた場合であり、(2)は最大限拡大させた場合である。
【図9】 実施形態に係る逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法の工程説明図であり、逆メサ部形成工程の第1説明図である。
【図10】 実施形態に係る逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法の工程説明図であり、逆メサ部形成工程の第2説明図である。
【図11】 実施形態に係る逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法の工程説明図であり、電極形成工程の第1説明図である。
【図12】 実施形態に係る逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法の工程説明図であり、電極形成工程の第2説明図である。
【図13】 圧電振動子の説明図であり、(1)は平面図であり、(2)はD−D線における側面断面図である。
【図14】 逆メサ型ATカット圧電振動片の振動特性図であり、(1)は従来技術に係る圧電振動片であり、(2)は実施形態に係る圧電振動片である。
【図15】 従来技術に係る逆メサ型ATカット圧電振動片の説明図であり、(1)は平面図であり、(2)はF−F線における正面断面図である。
【図16】 特開2001−203449号公報に記載された発明の説明図である。
【符号の説明】
1………圧電振動子、2………パッケージ、3………キャビティ、4………電極、5………導電性接着剤、8………蓋部材、10,10a,10b………逆メサ部、12,12a,12b………水平面、14,14a,14b………急斜面、16,16a,16b………緩斜面、20………励振電極、22………接続電極、30………圧電振動片、60………圧電基板、62………Au/Cr膜、64………レジスト、66………Au/Cr膜、68………レジスト、70,70a,70b………フォトマスク、71a,71b………透光部、75………フォトマスク、76………遮光部、100………圧電振動片、102………振動部、104………周縁部、110………逆メサ部、112………水平面、114………急斜面、115………垂直面、120………励振電極、210………逆メサ部、220………励振電極。
Claims (5)
- 結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置した、逆メサ型ATカット圧電振動片であって、
および/または、
前記各励振電極を平行に配置可能としたことを特徴とする圧電振動片。
ただし、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Saは+Y′側の前記励振電極における−Z′側端点の位置であり、Sbは−Y′側の前記励振電極における+Z′側端点の位置であり、Uaは+Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点の位置であり、Ubは−Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点の位置である。 - 結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置した、逆メサ型ATカット圧電振動片であって、
前記各励振電極を平行に配置可能としたことを特徴とする圧電振動片。
ただし、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Raは+Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点の位置であり、Rbは−Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点の位置である。 - 結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置する、逆メサ型ATカット圧電振動片につき、
圧電基板の±Y′側にフォトマスクを配置してフォトリソグラフィを行うことにより、前記各逆メサ部を形成する、逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法であって、
および/または、
前記各励振電極を平行に配置可能とすることを特徴とする圧電振動片の製造方法。
ただし、Cは露光倍率であり、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Saは+Y′側の前記励振電極における−Z′側端点の位置であり、Sbは−Y′側の前記励振電極における+Z′側端点の位置であり、Uaは+Y′側の前記逆メサ部における+Z′側端点の位置であり、Ubは−Y′側の前記逆メサ部における−Z′側端点の位置である。 - 結晶軸(X,Y′,Z′)を有するATカット圧電振動片の、±Y′側主面にそれぞれエッチングにより形成された急斜面、緩斜面および該急斜面、緩斜面との間に水平面を有する逆メサ部を形成し、前記各逆メサ部にそれぞれ励振電極を配置する、逆メサ型ATカット圧電振動片につき、
圧電基板の±Y′側にフォトマスクを配置してフォトリソグラフィを行うことにより、前記各励振電極を形成する、逆メサ型ATカット圧電振動片の製造方法であって、
前記各励振電極を平行に配置可能とすることを特徴とする圧電振動片の製造方法。
ただし、Cは露光倍率であり、Daは+Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Dbは−Y′側の前記逆メサ部の深さであり、Raは+Y′側逆メサ部の−Z′側端点の位置であり、Rbは−Y′側逆メサ部の+Z′側端点の位置である。 - 請求項1または2のいずれかに記載の圧電振動片を使用して製造したことを特徴とする圧電デバイス。
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