JP5534217B2 - 圧電基板およびその製造方法、並びに圧電振動片の製造方法 - Google Patents

圧電基板およびその製造方法、並びに圧電振動片の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電基板およびその製造方法、並びに圧電振動片の製造方法に関する。
特許文献1には、振動部の厚さが30μmのATカット水晶振動子の製造方法に関し、外周部に厚肉の環状囲繞部(枠体部)を備えた圧電ウエハーの構造が開示されている。特許文献1では、枠体部の高さ方向中間位置に薄肉領域を設け、薄肉領域の外周縁を一体的に保持して縦断面形状がH字型となる構成例が提案されている。この構成例では、環状の金属膜によって水晶板の表裏両面の外周縁をマスクした状態でエッチングを実施することにより、水晶板の表裏両面側を同時エッチングして凹部を形成しているので、エッチング時間が半分となる。
また、特許文献1では、円形の水晶ウエハーの中心部を貫通するように細幅の梁を設けることにより機械的強度を更に高めた構造例が提案されている。
また、特許文献1に記載のスピンコーターによるフォトレジスト塗布工程において、モーターによって回転駆動される回転テーブル上に水晶ウエハーを保持した状態で回転テーブルを回転させつつ、水晶ウエハーの凹部内に向けてノズルからフォトレジストを塗布すると、遠心力によって枠体部の内壁に沿ってフォトレジストが溜まり易くなり、特に角隅部には多量のフォトレジストが溜まる。フォトレジストの量が多いために厚くなった部分については、厚さが均一且つ薄い中央部分と比べて露光・現像が円滑に実施されず、フォトリソグラフィプロセスが狙い通りには実施されなくなる。このため、外形抜き部分を精度良く形成できなくなる問題がある。
このような問題を解消するために、特許文献1には、外枠部の内壁側に角部が形成されない構成例が提案されている。例えば、薄板領域の外周縁部の輪郭形状が、R形状のみから構成されるようにしている。具体的には、外形が矩形の水晶ウエハーの外枠部の内壁面の全体形状を円形(或いは、楕円、長円)とする構成や、外枠部の内壁面の全体形状を略矩形としつつ角隅部をR状に面取りする構成が記載されている。
一方、特許文献2や特許文献3には、基本波で100MHz程度の共振周波数を実現可能な超薄の振動部(15μm程度)と当該振動部の外周に設けた厚肉の環状囲繞部とを一体化してなる、所謂、逆メサ型ATカット水晶振動子が提案されている。
更に、特許文献4には、基本波で618MHzの共振周波数を実現可能な超薄の振動部(2.237μm)を有する逆メサ型ATカット水晶振動子が提案されている。
このように、超薄の振動部の機械的強度を確保するために、外周に枠状の環状囲繞部を設けるという技術思想は、逆メサ型ATカット水晶振動子の分野では一般的に行われてきた。
ところが、水晶をウェットエッチングすることにより、逆メサ型ATカット水晶振動子のような凹状の形状を実現しようとすると、水晶の有する異方性により水晶の結晶軸(電気軸:X,機械軸:Y,光学軸:Z)の方向に応じた結晶面が現出し、凹部の側壁に傾斜、エッジ、食込み等が発生する。エッチング速度の大小関係は、Z軸≫X軸>Y軸となる。ここで、X軸は水晶の電気軸、Y軸は水晶の機械軸、Z軸は水晶の光学軸である。
例えば、特許文献5では、ATカット水晶基板をフッ酸溶液を用いてエッチングすると、両主面の中央領域に凹部が形成されることが開示されている。このときX軸−Y´軸に平行な断面で見たとき、凹部の壁面はいずれも傾斜面が現出し、傾斜面は+X軸側では60度となり、−X軸側では30度となることが開示されている。
一方、Z´軸−Y´軸に平行な断面で見たとき、凹部の壁面にはそれぞれ傾斜面と食込面が現出していることが開示されている。このとき、Y´軸方向での壁面は傾斜面と食込面となり、両主面間で斜対称となり、X軸方向での壁面はいずれも傾斜面となり両主面間で斜対称となることが開示されている。
特許文献6乃至13には、エッチング溶液の一つである、バッファードフッ酸(緩衝フッ酸とも言う)を主成分としたエッチング溶液を用いた水晶片の製造方法が記載されている。
特開2006−262005号公報 特開平03−243008号公報 特許第3255534号公報 特開2000−040938号公報 特開2000−228618号公報 特許第3534384号公報 特許第3919091号公報 特許第4305728号公報 特許第3821803号公報 特開2005−064587号公報 特許第3821803号公報 特開2005−064587号公報 特許第4075893号公報
圧電振動片は、例えば、特許文献5乃至13に記載されているように、バッファードフッ酸を用いて水晶からなる圧電基板をエッチングすることにより形成される。しかしながら、水晶のエッチングでは、例えば、特許文献5に記載されているように、水晶の結晶軸の方向に応じた結晶面が現れるため、この現れる結晶面を考慮して圧電振動片を製造することが要求される。
また、水晶ウエハーの薄型化、大面積化に伴い、圧電基板の機械的強度の低下が問題となる。そのため、例えば、特許文献1では、薄板領域(圧電振動片が形成される領域)の外周部に厚肉の枠体部を設けることにより、機械的強度を高めた圧電基板(圧電ウエハー)が提案されている。しかしながら、枠体部が設けられると、それに伴い薄板領域が減少してしまい、量産性が低下してしまう場合がある。
本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、機械的強度が高く、量産性に優れた圧電基板およびその製造方法を提供することにある。
また、本発明のいくつかの態様に係る目的の1つは、上記圧電基板の製造方法を含む圧電振動片の製造方法を提供することにある。
本発明に係る圧電基板は、
水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板からなる圧電基板であって、
前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、
前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、
を含み、
前記枠体部は、
前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
を有し、
前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
前記第1主面よりも+Y´軸側に位置する+Y´面と、
前記+Y´面と前記第1主面とを接続する第1接続面と、
を有し、
前記第1部分の前記+Y´面の幅1a、前記第2部分の前記+Y´面の幅2a、前記第3部分の前記+Y´面の幅3a、前記第4部分の前記+Y´面の幅4aは、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たす。
このような圧電基板によれば、枠体部を有するため、機械的強度を高めることができる。
また、第1部分の+Y´面の幅1a、第2部分の+Y´面の幅2a、第3部分の+Y´面の幅3a、第4部分の+Y´面の幅4aが、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たす。ここで、後述するように、ATカット水晶基板は、第1部分の第1接続面の幅1b、第2部分の第1接続面の幅2b、第3部分の第1接続面の幅3b、第4部分の第1接続面の幅4bが、1b<2b=3b<4bの関係を満たすようにエッチングされる。そのため、各部分の+Y´面の幅が、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たすことにより、枠体部の各部分の幅1a+1b,2a+2b,3a+3b,4a+4bを同じ大きさに近づけることができる。これにより、等方的に圧電基板の機械的強度を高めることができる。さらに、枠体部の各部分の幅が異なる場合と比べて、機械的強度を保ちつつ、素子形成部を大きくできる。したがって、機械的強度を保ちつつ、量産性を向上できる。
本発明に係る圧電基板において、
前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
を有し、
前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たしてもよい。
このような圧電基板によれば、より機械的強度を高めることができる。
本発明に係る圧電基板において、
前記第1部分と前記第2部分とを接続する梁部を含んでもよい。
このような圧電基板によれば、より機械的強度を高めることができる。
本発明に係る圧電基板において、
前記ATカット水晶基板は、種子部を有し、
前記梁部は、前記種子部に形成されていてもよい。
このような圧電基板によれば、種子部に存在する歪みや転移が素子形成部に及ぼす影響を低減できる。
本発明に係る圧電基板は、
水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板からなる圧電基板であって、
前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、
前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、
を含み、
前記枠体部は、
前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
を有し、
前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
を有し、
前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たす。
このような圧電基板によれば、枠体部を有するため、機械的強度を高めることができる。
また、第1部分の−Y´面の幅1c、第2部分の−Y´面の幅2c、第3部分の−Y´面の幅3c、第4部分の−Y´面の幅4cが、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たす。ここで、後述するように、ATカット水晶基板は、第1部分の第2接続面の幅1d、第2部分の第2接続面の幅2d、第3部分の第2接続面の幅3d、第4部分の第2接続面の幅4dが、1d<2d=4d<3dの関係を満たすようにエッチングされる。そのため、各部分の−Y´面の幅が、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たすことにより、枠体部の各部分の幅1c+1d,2c+2d,3c+3d,4c+4dを同じ大きさに近づけることができる。これにより、等方的に圧電基板の機械的強度を高めることができる。さらに、枠体部の各部分の幅が異なる場合と比べて、機械的強度を保ちつつ、素子形成部を大きくできる。したがって、機械的強度を保ちつつ、量産性を向上できる。
本発明に係る圧電基板の製造方法は、
水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板の+Y´軸側のXZ´面の外縁部に保護膜を形成する工程と、
前記保護膜をマスクとして、前記ATカット水晶基板をエッチングする工程と、
を含み、
前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、
前記ATカット水晶基板を、前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、を含むように形成し、
前記枠体部は、
前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
を有し、
前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
前記第1主面よりも+Y´軸側に位置する+Y´面と、
前記+Y´面と前記第1主面とを接続する第1接続面と、
を有し、
前記第1部分の前記+Y´面の幅1a、前記第2部分の前記+Y´面の幅2a、前記第3部分の前記+Y´面の幅3a、前記第4部分の前記+Y´面の幅4aは、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たすように形成される。
このような圧電基板の製造方法によれば、機械的強度が高く、量産性に優れた圧電基板を製造できる。
本発明に係る圧電基板の製造方法において、
前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、エッチング溶液として緩衝フッ酸を主成分とする溶液を用いてもよい。
本発明に係る圧電基板の製造方法において、
前記保護膜を形成する工程において、さらに、前記ATカット水晶基板の−Y´軸側のXZ´面の外縁部に保護膜を形成し、
前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、
前記ATカット水晶基板を、前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々が、
前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
を有するように形成し、
前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たすように形成されてもよい。
このような圧電基板の製造方法によれば、より機械的強度が高く、量産性に優れた圧電基板を製造できる。
本発明に係る圧電基板の製造方法は、
水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板の−Y´軸側のXZ´面の外縁部に保護膜を形成する工程と、
前記保護膜をマスクとして、前記ATカット水晶基板をエッチングする工程と、
を含み、
前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、
前記ATカット水晶基板を、前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、
前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、を含むように形成し、
前記枠体部は、
前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
を有し、
前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
を有し、
前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たすように形成される。
このような圧電基板の製造方法によれば、機械的強度が高く、量産性に優れた圧電基板を製造できる。
本発明に係る圧電振動片の製造方法は、
本発明に係る圧電基板の製造方法を含む。
このような圧電振動片の製造方法によれば、本発明に係る圧電基板の製造方法を含むため、圧電基板の保持や移動、エッチング溶液中や洗浄溶液中での揺動等によって、圧電基板が変形、破損することを防ぐことができる。したがって、例えば、圧電基板の大面積化、素子形成部の薄型化が可能となる。さらに、このような圧電振動片の製造方法によれば、量産性に優れた本発明に係る圧電基板を用いることができるため、量産性を向上できる。
第1実施形態に係る圧電基板を模式的に示す平面図。 第1実施形態に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 ATカット水晶基板を模式的に示す斜視図。 Y´軸方向のエッチング量に対する、各側面の幅の関係を示すグラフ。 第1実施形態に係る圧電基板の製造工程を模式的に示す図。 第1実施形態に係る圧電基板の製造工程を模式的に示す図。 第1実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す図。 第1実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す図。 第1実施形態に係る圧電振動片の製造工程を模式的に示す図。 第2実施形態に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 第2実施形態に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 第3実施形態に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 第3実施形態に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 第4実施形態に係る圧電基板を模式的に示す平面図。 第4実施形態に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 第4実施形態の変形例に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 本実験例に係る圧電基板を模式的に示す断面図。 本実験例に係る圧電基板の破断変位量と荷重を示すグラフ。
以下に本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は、以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含む。なお以下の実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 圧電基板
まず、第1実施形態に係る圧電基板について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる圧電基板100を模式的に示す平面図である。図2および図3は、圧電基板100を模式的に示す断面図である。なお、図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、図1のIII−III線断面図である。
圧電基板100は、図1〜図3に示すように、素子形成部10と、素子形成部10の外縁を囲む枠体部20と、を含む。
圧電基板100は、ATカット水晶基板からなる。図4は、ATカット水晶基板101を模式的に示す斜視図である。
水晶等の圧電材料は、一般的に三方晶系であり、図4に示すような結晶軸(X,Y,Z)を有する。X軸は電気軸であり、Y軸は機械軸であり、Z軸は光軸である。ATカット水晶基板101は、XZ平面を、X軸周りに角度θだけ回転させた平面に沿って、圧電材料(例えば、人工水晶)から切り出された平板である。ここで、θ=35°15′である。なお、Y軸およびZ軸もX軸周りにθ回転させて、それぞれY´軸およびZ´軸とする。したがって、ATカット水晶基板101は、結晶軸(X,Y´,Z´)軸を有する。すなわち、ATカット水晶基板101は、水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系のX軸を中心として、Z軸をY軸の−Y方向へ傾けた軸をZ’軸とし、Y軸をZ軸の+Z方向へ傾けた軸をY’軸とし、X軸とZ’軸に平行な面で構成され、Y’軸に平行な方向を厚みとする。ATカット水晶基板101は、Y´軸に直交するXZ´面(X軸およびZ´軸を含む面)が主面(励振面)となる。このATカット水晶基板101のXZ´面をエッチングして凹部を形成することにより、素子形成部10および枠体部20が形成される。
素子形成部10は、図2および図3に示すように、2つの主面(第1主面12および第2主面14)を有している。第1主面12と第2主面14とは、表裏の関係にあり、第1主面12は、+Y´軸側に位置し、第2主面14は、−Y´軸側に位置している。素子形成部10は、圧電振動片1が形成される領域である。素子形成部10の厚さ(Y´軸方向の長さ)は、枠体部20の厚さ(Y´軸方向の長さ)よりも小さい。素子形成部10の厚さは、例えば、30μm程度であり、枠体部20の厚さは、例えば、50μm程度である。素子形成部10の平面形状は、例えば、四角形である。
枠体部20は、素子形成部10の外縁を囲むように形成されている。枠体部20は、第1部分21と、第2部分22と、第3部分23と、第4部分24と、を有している。第1部分21と第2部分22とは、素子形成部10を介して、X軸方向に対向している。第1部分21は、第2部分22よりも−X軸側に位置している。第3部分23と第4部分24とは、Z´軸方向に対向している。第3部分23は、第4部分24よりも−Z´軸側に位置している。
第1〜第4部分21〜24の各々は、第1主面12よりも+Y´軸側に位置する上面(+Y´面)21a,22a,23a,24aと、上面21a〜24aと第1主面12とを接続する側面(第1接続面)21b,22b,23b,24bを有している。上面21a〜24aは、例えば、Y´軸と直交する面であり、互いに同一平面(XZ´平面)内に位置している。上面21a〜24aは、図1に示すように、+Y´軸側からみて、第1主面12を囲んでいる。
圧電基板100では、例えば、ATカット水晶基板101の+Y´軸側のXZ´面をエッチングして凹部を形成することにより、素子形成部10および枠体部20が形成される。エッチング溶液としては、例えば、緩衝フッ酸(バッファードフッ酸、弗化水素酸(HF)と弗化アンモニウム(NHF)との混合溶液)を主成分とした溶液を用いることができる。ATカット水晶基板101は、結晶方位によりエッチングレートに異方性がある。第1〜第4部分21〜24の側面21b〜24bは、このエッチングレートの異方性を反映した形状を有している。
具体的には、図2および図3に示すように、第1部分21の側面21b、第2部分22の側面22b、および第4部分24の側面24bは、傾斜面となる。各側面21b、22b,24bの傾斜角の大きさは、側面21bの傾斜角>側面22bの傾斜角>側面24bの傾斜角の関係を満たす。また、第3部分23の側面23bは、曲率を持った傾斜面(食込面)となる。
図5は、Y´軸方向のエッチング量Etに対する、第1部分21の側面21bの幅(X軸方向の長さ)1b、第2部分22の側面22bの幅(X軸方向の長さ)2b、第3部分23の側面23bの幅(Z´軸方向の長さ)3b、第4部分24の側面24bの幅(Z´軸方向の長さ)4bの関係を示すグラフである。エッチング溶液としては、緩衝フッ酸を主成分とする溶液を用いた。図5に示すように、ATカット水晶基板101は、Y´軸方向のエッチング量Etによらず、第1部分21の側面21bの幅1b、第2部分22の側面22bの幅2b、第3部分23の側面23bの幅3b、第4部分24の側面24bの幅4bが、1b<2b=3b<4bの関係を満たすようにエッチングされる。
なお、上述した各部分21〜24の側面21b〜24bの幅1b〜4bの関係は、主として、水晶の結晶面に依存するエッチングの異方性によるものである。したがって、エッチング条件が異なっても、同様の関係が得られるといえる。このように、ATカット水晶基板101のエッチングでは、水晶の結晶軸の方向に応じた結晶面が現れるため、この現れる結晶面を考慮して圧電基板を製造することが求められる。
圧電基板100では、上面21aの幅(X軸方向の長さ)1a、上面22aの幅(X軸方向の長さ)2a、上面23aの幅(Z´軸方向の長さ)3a、上面24aの幅(Z´軸方向の長さ)4aが、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たすように形成されている。これにより、枠体部20の各部分21〜24の幅(上面の幅と側面の幅との和、1a+1b,2a+2b,3a+3b,4a+4b)を同じ大きさに近づけることができる。ここで、圧電基板100において、枠体部20の各部分21〜24の機械的強度は、各部分21〜24の幅(上面の幅と側面の幅との和)に依存する。したがって、枠体部20の各部分21〜24の幅1a+1b,2a+2b,3a+3b,4a+4bを同じ大きさに近づけることにより、等方的に圧電基板の機械的強度を高めることができる。図示の例では、上面22aの幅2aと上面23aの幅3aは、同じ大きさである。また、第1部分21の幅1a+1b、第2部分22の幅2a+2b、第3部分23の幅3a+3b、および第4部分24の幅4a+4bは、同じ大きさである。したがって、等方的に圧電基板の機械的強度を高めることができる。圧電基板100が、例えば、4インチ角の場合、枠体部20の各部分21〜24の幅1a+1b,2a+2b,3a+3b,4a+4bは、例えば、2〜2.5mm程度である。
圧電基板100は、例えば、以下の特徴を有する。
圧電基板100によれば、枠体部20を有するため、機械的強度を高めることができる。したがって、後述する圧電振動片の製造工程において、圧電基板の保持や移動、エッチング溶液中や洗浄溶液中での揺動等によって、圧電基板が変形、破損することを防ぐことができる。
ところで、圧電振動片1の発振周波数は、素子形成部10の厚さに依存する。具体的には、素子形成部10の厚さが薄くなるほど、圧電振動片1の発振周波数が高くなる。したがって、高い発振周波数の圧電振動片を得るためには、素子形成部10の厚さを薄くしなければならず、圧電基板の機械的強度が低下する。さらに、圧電基板を大面積化した場合にも、圧電基板の機械的強度は低下する。圧電基板100によれば、枠体部20によって機械的強度を高めることができるため、素子形成部の薄型化、および圧電基板の大面積化が可能となる。
圧電基板100では、上面21aの幅1a、上面22aの幅2a、上面23aの幅3a、上面24aの幅4aが、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たす。これにより、枠体部20の各部分21〜24の幅1a+1b,2a+2b,3a+3b,4a+4bを同じ大きさに近づけることができる。したがって、等方的に圧電基板の機械的強度を高めることができる。さらに、枠体部の各部分の幅が異なる場合と比べて、機械的強度を保ちつつ、素子形成部10を大きくできる。したがって、圧電基板100によれば、量産性を向上できる。
1.2. 圧電基板および圧電振動片の製造方法
次に、本実施形態に係る圧電基板および圧電振動片の製造方法について説明する。本発明に係る圧電振動片の製造方法は、本発明に係る圧電基板の製造方法を含む。
図6および図7は、本実施形態に係る圧電基板100の製造工程を模式的に示す図である。なお、図6(A)、図7(A)は、圧電基板100の製造工程を模式的に示す平面図であり、図1に対応している。図6(B)は、図6(A)のB−B線断面図である。図7(B)は、図7(A)のB−B線断面図であり、図7(C)は、図7(A)のC−C線断面図である。
図6に示すように、結晶軸(X,Y´,Z´)を有するATカット水晶基板101に保護膜102を形成する。保護膜102は、ATカット水晶基板101の上面(+Y´軸側のXZ´面)の外縁部およびATカット水晶基板101の下面(−Y´軸側のXZ´面)の全面を覆うように形成される。保護膜102の材質は、後述するエッチング工程においてマスクとして機能できれば限定されず、例えば、CrやAu等の金属である。保護膜102は、例えば、スパッタ法により成膜され、公知のパターニング技術によりパターニングされる。ATカット水晶基板101は、予め、ラップ、ポリッシュ等の機械的研磨によって所定の厚さ(例えば、50μm程度)に加工されていてもよい。
図7に示すように、保護膜102が形成されたATカット水晶基板101を、エッチング溶液に浸漬して揺動させて、保護膜102をマスクとしてエッチングする。これにより、保護膜102で囲まれた領域に凹部が形成され、素子形成部10および枠体部20が形成される。エッチングは、例えば、緩衝フッ酸を主成分としたエッチング溶液を用いて行うことができる。
ATカット水晶基板101は、その結晶方位によりエッチングレートに異方性を有するため、枠体部20の第1〜第4部分21〜24の側面21b〜24bには、このエッチングレートの異方性を反映した形状が得られる。
次に、ATカット水晶基板101を洗浄液中に浸漬して揺動させることによって付着したエッチング溶液を洗浄する。その後、保護膜102を除去する。
以上の工程により、圧電基板100を製造することができる。
図8〜図10は、圧電振動片1の製造工程を模式的に示す断面図であり、素子形成部10の一部を拡大したものである。
圧電振動片1は、圧電基板100を、例えば、フォトリソグラフィー技術を用いて加工することにより製造できる。以下、具体的に説明する。
図8に示すように、圧電基板100の素子形成部10の第1主面12および第2主面14に、保護膜104を成膜する。保護膜104の材質は、後述するエッチング工程においてマスクとして機能できれば限定されず、例えば、CrやAu等の金属である。次に、レジスト層106を成膜およびパターニングする。次に、レジスト層106をマスクとして、保護膜104をパターニングする。
図9に示すように、素子形成部10を、保護膜104をマスクとして圧電基板100を貫通するようにエッチングし、圧電振動片1の外形を形成する。圧電振動片1の外形は、圧電基板100から完全に切り離されないで圧電振動片1の一部が圧電基板100に接続された状態になるようにパターニングされる。エッチングは、緩衝フッ酸を主成分としたエッチング溶液を用いて行うことができる。
図10に示すように、レジスト層106および保護膜104を除去する。さらに、圧電振動片1に電極(図示しない)を形成してもよい。次に、圧電振動片1を、圧電基板100から切り離す。
以上の工程により、圧電振動片1を製造することができる。
圧電基板100の製造方法によれば、機械的強度が高く、量産性に優れた圧電基板を製造することができる。
圧電振動片1の製造方法によれば、圧電基板100を、フォトリソグラフィー技術を用いて加工することにより製造できる。したがって、高精細な圧電振動片を一括形成できる。
圧電振動片1の製造方法によれば、圧電基板100の製造方法を含むため、圧電基板の保持や移動、エッチング溶液中や洗浄溶液中での揺動等によって、圧電基板が変形、破損することを防ぐことができる。したがって、例えば、圧電基板の大面積化、素子形成部10の薄型化が可能となる。さらに、圧電振動片1の製造方法によれば、量産性に優れた圧電基板100を用いることができるため、量産性を向上できる。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係る圧電基板について、図面を参照しながら説明する。図11および図12は、第2実施形態に係る圧電基板200を模式的に示す断面図である。なお、図11は図2に対応し、図12は図3に対応している。以下、圧電基板200において、上述した圧電基板100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した圧電基板100の例では、ATカット水晶基板101の上面(+Y´軸側のXZ´面)がエッチングされることにより、素子形成部10および枠体部20が形成された。これに対して、圧電基板200では、ATカット水晶基板101の下面(−Y´軸側のXZ´面)がエッチングされることにより、素子形成部10および枠体部20が形成される。
第1〜第4部分21〜24の各々は、図11および図12に示すように、第2主面14よりも−Y´軸側に位置する下面(−Y´面)21c,22c,23c,24cと、下面21c〜24cと第2主面14とを接続する下側面(第2接続面)21d,22d,23d,24dを有している。下面21c〜24cは、例えば、Y´軸と直交する面であり、互いに同一平面(XZ´平面)内に位置している。下面21c〜24cは、−Y´軸側からみて、第2主面14を囲んでいる。なお、以下では、便宜上、図2および図3に示す側面21b〜24bを、上側面21b〜24bという。
圧電基板200においても、圧電基板100の例と同様に、第1〜第4部分21〜24の下側面21d〜24dは、ATカット水晶基板101のエッチングレートの異方性を反映した形状を有している。具体的には、図11に示すように、XY´断面において、第1部分21の下側面21dには、図2で示した第1部分21の上側面21bと同様の面が現れ、第2部分22の下側面22dには、図2で示した第2部分22の上側面22bと同様の面が現れる。また、図12に示すように、Y´Z´断面において、第3部分23の下側面23dには、図3で示した第4部分24の上側面24bと同様の面が現れ、第4部分24の下側面24dには、図3で示した第3部分23の上側面23bと同様の面が現れる。したがって、ATカット水晶基板101は、第1部分21の下側面21dの幅1d、第2部分22の下側面22dの幅2d、第3部分23の下側面23dの幅3d、第4部分24の下側面24dの幅4dが、1d<2d=4d<3dの関係を満たすようにエッチングされる。
圧電基板200では、下面21cの幅(X軸方向の長さ)1c、下面22cの幅(X軸方向の長さ)2c、下面23cの幅(Z´軸方向の長さ)3c、下面24cの幅(Z´軸方向の長さ)4cが、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たすように形成されている。これにより、枠体部20の各部分21〜24の幅(下面の幅と下側面の幅との和、1c+1d,2c+2d,3c+3d,4c+4d)を同じ大きさに近づけることができる。したがって、等方的に圧電基板の機械的強度を高めることができる。図示の例では、下面22cの幅2cと下面24cの幅4cは、同じ大きさである。また、第1部分21の幅1c+1d、第2部分22の幅2c+2d、第3部分23の幅3c+3d、および第4部分24の幅4c+4dは、同じ大きさである。したがって、等方的に圧電基板の機械的強度を高めることができる。
圧電基板200によれば、圧電基板100と同様の作用効果を奏することができる。
なお、圧電基板200の製造方法は、ATカット水晶基板101の下面(−Y´軸側のXZ´面)をエッチングすることにより、素子形成部10および枠体部20を形成する点を除いて、圧電基板100の製造方法と同様であり、その説明を省略する。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る圧電基板について、図面を参照しながら説明する。図13および図14は、第3実施形態に係る圧電基板300を模式的に示す断面図である。なお、図13は図2に対応し、図14は図3に対応している。以下、圧電基板300において、上述した圧電基板100,200の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した圧電基板100,200の例では、ATカット水晶基板101の上面または下面がエッチングされることにより、素子形成部10および枠体部20が形成された。これに対して、圧電基板300では、ATカット水晶基板101の上面および下面の両方がエッチングされることにより、素子形成部10および枠体部20が形成される。したがって、圧電基板300では、図13および図14に示すように、枠体部20の各部分21〜24が、上面21a〜24a、上側面21b〜24b、下面21c〜24c、下側面21d〜24dを有している。
素子形成部10は、図13および図14に示すように枠体部20の高さ方向(Y´軸方向)の中間に位置している。また、図示の例では、各部分21〜24の+Y´軸側の幅(上面の幅と上側面の幅との和)1a+1b,2a+2b,3a+3b,4a+4b、および各部分21〜24の−Y´軸側の幅(下面の幅と下側面の幅との和)1c+1d,2c+2d,3c+3d,4c+4dは、同じ大きさである。
圧電基板300では、上面21aの幅1a、上面22aの幅2a、上面23aの幅3a、上面24aの幅4aが、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たす。さらに、下面21cの幅1c、下面22cの幅2c、下面23cの幅3c、下面24cの幅4cが、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たす。これにより、各部分21〜24の+Y´軸側の幅1a+1b,2a+2b,3a+3b,4a+4b、および各部分21〜24の−Y´軸側の幅1c+1d,2c+2d,3c+3d,4c+4dを同じ大きさに近づけることができる。したがって、等方的に機械的強度を高めることができる。さらに、枠体部の各部分の幅が異なる場合と比べて、機械的強度を保ちつつ、素子形成部10を大きくできる。したがって、圧電基板300によれば、量産性を向上できる。
また、圧電基板300は、圧電基板100,200と比べて、機械的強度を向上できる。詳細は、後述する実験例で説明する。
なお、圧電基板300の製造方法は、保護膜102(図6参照)をATカット水晶基板101の上面の外縁部およびATカット水晶基板101の下面の外縁部を覆うように形成する点を除いて、圧電基板100の製造方法と同様であり、その詳細な説明を省略する。
4. 第4実施形態
次に、第4実施形態に係る圧電基板について、図面を参照しながら説明する。図15は、第4実施形態に係る圧電基板400を模式的に示す平面図である。図16は、圧電基板400を模式的に示す断面図である。なお、図16は、図15のXVI−XVI線断面図である。以下、圧電基板400において、上述した圧電基板100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
圧電基板400は、図15および図16に示すように、第1部分21と第2部分22とを接続する梁部410を有する。図示の例は、上述した圧電基板100の構成に梁部410を設けたものである。梁部410は、第1主面12上に形成されている。
梁部410は、素子形成部10の厚さよりも厚く形成されている。図示の例では、梁部410の厚さは、枠体部20の厚さと同じである。圧電基板400では、梁部410を有することにより、機械的強度を高めることができる。
また、梁部410は、ATカット水晶基板(人工水晶)の種子部に形成されていることができる。これにより、種子部に存在する歪みや転移が素子形成部10に及ぼす影響を低減できる。なお、枠体部20を種子部に形成してもよい。この場合も、種子部に存在する歪みや転移が素子形成部10に及ぼす影響を低減できる。
なお、図示の例では、梁部410は、第1部分21と第2部分22とを接続していたが、第3部分23と第4部分24とを接続してもよい。また、図示の例では、圧電基板400が梁部410を1つ有しているが、その数は限定されず、複数の梁部410を有していてもよい。複数の梁部410を有するにより、より圧電基板の機械的強度を高めることができる。したがって、圧電基板の大面積化、素子形成部の薄型化が可能となる。
図17は、本実施形態の変形例に係る圧電基板401を模式的に示す断面図である。なお、図17は、図16に対応している。
図示の例は、上述した圧電基板300の構成に梁部410を設けたものである。圧電基板401の梁部410は、第1主面12上および第2主面14上に形成されている。圧電基板401によれば、圧電基板400と比べて、機械的強度を向上できる。詳細は、後述する実験例で説明する。
5. 実験例
本実験例では、2つの圧電基板A,Bの曲げ強度試験を行った。図18は、本実験に用いた圧電基板A,Bを模式的に示す断面図である。圧電基板Aでは、ATカット水晶基板の+Y´軸側のXZ´面を緩衝フッ酸でエッチングすることにより、素子形成部および枠体部を形成した。また、第1部分と第2部分を接続する梁部を設けた。すなわち、圧電基板Aは、上述した圧電基板400に対応する。圧電基板Bは、ATカット水晶基板の+Y´軸側および−Y´軸側のXZ´面を緩衝フッ酸でエッチングすることにより、素子形成部および枠体部を形成した。また、第1部分と第2部分を接続する梁部を設けた。すなわち、圧電基板Bは、上述した圧電基板401に対応する。なお、圧電基板Aと圧電基板Bとでは、素子形成部の幅および厚さは同じであり、枠体部の幅および厚さは同じである。
図19は、圧電基板Aおよび圧電基板Bの破断変位量および荷重を測定した結果を示すグラフである。なお、破断変位量とは、圧電基板が破断するまでの変位量をいい、荷重とは、圧電基板の破断荷重である。
図19に示すように、破断変位量および荷重ともに、圧電基板Aと比べて、圧電基板Bが大きいことがわかった。すなわち、圧電基板Bは、圧電基板Aと比べて機械的強度が大きいことがわかった。したがって、圧電基板401は、圧電基板400と比べて、機械的強度が高いことがわかった。また、梁部がない場合も同様の結果が得られると考えられるため、圧電基板300は、圧電基板100,200と比べて機械的強度が高いといえる。
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 圧電振動片、10 素子形成部、12 第1主面、14 第2主面、20 枠体部、
21 第1部分、22 第2部分、23 第3部分、24 第4部分、
21a,22a,23a,24a 上面、21b,22b,23b,24b 上側面、
21c,22c,23c,24c 下面、21d,22d,23d,24d 下側面、
100 圧電基板、101 ATカット水晶基板、102 保護膜、104 保護膜、
106 レジスト層、200,300,400,401 圧電基板、410 梁部

Claims (10)

  1. 水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板からなる圧電基板であって、
    前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、
    前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、
    を含み、
    前記枠体部は、
    前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
    前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
    を有し、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
    前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
    前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
    前記第1主面よりも+Y´軸側に位置する+Y´面と、
    前記+Y´面と前記第1主面とを接続する第1接続面と、
    を有し、
    前記第1部分の前記+Y´面の幅1a、前記第2部分の前記+Y´面の幅2a、前記第3部分の前記+Y´面の幅3a、前記第4部分の前記+Y´面の幅4aは、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たす、圧電基板。
  2. 請求項1において、
    前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
    前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
    前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
    を有し、
    前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たす、圧電基板。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1部分と前記第2部分とを接続する梁部を含む、圧電基板。
  4. 請求項3において、
    前記ATカット水晶基板は、種子部を有し、
    前記梁部は、前記種子部に形成されている、圧電基板。
  5. 水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板からなる圧電基板であって、
    前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、
    前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、
    を含み、
    前記枠体部は、
    前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
    前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
    を有し、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
    前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
    前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
    前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
    前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
    を有し、
    前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たす、圧電基板。
  6. 水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板の+Y´軸側のXZ´面の外縁部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をマスクとして、前記ATカット水晶基板をエッチングする工程と、
    を含み、
    前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、
    前記ATカット水晶基板を、前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、を含むように形成し、
    前記枠体部は、
    前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
    前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
    を有し、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
    前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
    前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
    前記第1主面よりも+Y´軸側に位置する+Y´面と、
    前記+Y´面と前記第1主面とを接続する第1接続面と、
    を有し、
    前記第1部分の前記+Y´面の幅1a、前記第2部分の前記+Y´面の幅2a、前記第3部分の前記+Y´面の幅3a、前記第4部分の前記+Y´面の幅4aは、1a>2a>4a、1a>3a>4aの関係を満たすように形成される、圧電基板の製造方法。
  7. 請求項6において、
    前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、エッチング溶液として緩衝フッ酸を主成分とする溶液を用いる、圧電基板の製造方法。
  8. 請求項6または7において、
    前記保護膜を形成する工程において、さらに、前記ATカット水晶基板の−Y´軸側のXZ´面の外縁部に保護膜を形成し、
    前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、
    前記ATカット水晶基板を、前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々が、
    前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
    前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
    を有するように形成し、
    前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たすように形成される、圧電基板の製造方法。
  9. 水晶の結晶軸である、電気軸としてのX軸と、機械軸としてのY軸と、光学軸としてのZ軸と、からなる直交座標系の前記X軸を中心として、前記Z軸を前記Y軸の−Y方向へ傾けた軸をZ´軸とし、前記Y軸を前記Z軸の+Z方向へ傾けた軸をY´軸とし、前記X軸と前記Z´軸に平行な面で構成され、前記Y´軸に平行な方向を厚みとするATカット水晶基板の−Y´軸側のXZ´面の外縁部に保護膜を形成する工程と、
    前記保護膜をマスクとして、前記ATカット水晶基板をエッチングする工程と、
    を含み、
    前記ATカット水晶基板をエッチングする工程において、
    前記ATカット水晶基板を、前記X軸および前記Z´軸を含む面であって、表裏の関係にある+Y´軸側に位置する第1主面および−Y´軸側に位置する第2主面を有する素子形成部と、
    前記素子形成部の外縁を囲む枠体部と、を含むように形成し、
    前記枠体部は、
    前記素子形成部を介して前記X軸方向に対向する第1部分および第2部分と、
    前記素子形成部を介して前記Z´軸方向に対向する第3部分および第4部分と、
    を有し、
    前記第1部分は、前記第2部分よりも−X軸側に位置し、
    前記第3部分は、前記第4部分よりも−Z´軸側に位置し、
    前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分、および前記第4部分の各々は、
    前記第2主面よりも−Y´軸側に位置する−Y´面と、
    前記−Y´面と前記第2主面とを接続する第2接続面と、
    を有し、
    前記第1部分の前記−Y´面の幅1c、前記第2部分の前記−Y´面の幅2c、前記第3部分の前記−Y´面の幅3c、前記第4部分の前記−Y´面の幅4cは、1c>2c>3c、1c>4c>3cの関係を満たすように形成される、圧電基板の製造方法。
  10. 請求項6ないし9のいずれか1項に記載の圧電基板の製造方法を含む、圧電振動片の製造方法。
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