JP7456264B2 - 振動素子の製造方法、振動素子および振動子 - Google Patents

振動素子の製造方法、振動素子および振動子 Download PDF

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Description

本発明は、振動素子の製造方法、振動素子および振動子に関する。
特許文献1には、水晶振動板の主面の形状を凸面状に形成するコンベックス加工方法が記載されている。このようなコンベックス加工方法は、水晶板に水晶と同一条件でエッチングされる凸面形状のレジスト膜を形成する工程と、レジストを介してドライエッチングする工程と、を含む。また、ドライエッチングの工程では、ドライエッチングの途中でレジスト膜が消失し、水晶板の主面にレジスト膜の凸面形状が転写される。これにより、水晶板の主面がコンベックス形状となる。
特開2005-244677号公報
しかしながら、このようなコンベックス加工方法では、水晶板の主面がドライエッチング面で構成される。ドライエッチング面は、レジスト膜の厚さのばらつきに依存して荒れやすい。そのため、水晶板の主面の表面粗さが大きくなり易い。そして、主面の荒れに起因して、水晶振動板の厚さのばらつきが生じて所望の駆動周波数が得られなかったり、主振動である厚みすべり振動以外の不要振動(スプリアス)が生じ易くなったりする。したがって、特許文献1のコンベックス加工方法では、振動特性の劣化が生じるという課題があった。
本発明の振動素子の製造方法は、厚みすべり振動する振動部と、前記振動部に接続され前記振動部よりも薄い薄肉部とを有する振動素子の製造方法であって、
水晶基板を用意する準備工程と、
前記水晶基板の前記振動部を形成する振動部領域にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、
前記レジスト膜を介して前記水晶基板をエッチングし、前記エッチングを前記振動部領域に前記レジスト膜が残存した状態で終了することにより、前記振動部および前記薄肉部を形成するエッチング工程と、
残存した前記レジスト膜を除去するレジスト膜除去工程と、を含む。
本発明の振動素子は、厚みすべり振動する振動部と、
前記振動部に接続され前記振動部よりも薄い薄肉部と、を有し、
前記振動部の主面の表面粗さは、前記薄肉部の主面の表面粗さよりも小さい。
本発明の振動子は、上述の振動素子と、
前記振動素子を収容するパッケージと、を有する。
本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図である。 ATカットのカット角を示す図である。 図1中のA-A線断面図である。 図1中のB-B線断面図である。 振動素子の変形例を示す断面図である。 振動素子の変形例を示す断面図である。 振動素子の製造工程を示すフローチャートである。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 レジスト膜形成工程を示すフローチャートである。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための平面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動素子の製造工程を示すフローチャートである。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態に係る振動素子を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る振動素子を示す断面図である。 振動素子の変形例を示す断面図である。 振動素子の変形例を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動素子を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動素子を示す断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 振動素子の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第5実施形態に係る振動子を示す断面図である。
以下、本発明の振動素子の製造方法、振動素子および振動子を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動素子を示す平面図である。図2は、ATカットのカット角を示す図である。図3は、図1中のA-A線断面図である。図4は、図1中のB-B線断面図である。図5および図6は、振動素子の変形例を示す断面図である。図7は、振動素子の製造工程を示すフローチャートである。図8および図9は、振動素子の製造方法を説明するための断面図である。図10は、レジスト膜形成工程を示すフローチャートである。図11ないし図14は、振動素子の製造方法を説明するための断面図である。図15は、振動素子の製造方法を説明するための平面図である。
図1に示す振動素子1は、ATカット水晶振動素子である。振動素子1は、ATカットの水晶基板2と、水晶基板2に配置された一対の電極3、4と、を有する。ATカットの水晶基板2は、厚みすべり振動モードを有し、三次の周波数温度特性を有する。そのため、振動素子1は、優れた温度特性を有する。なお、水晶基板2としては、主振動として厚みすべり振動モードを有すれば、ATカットに限定されない。
ATカットについて簡単に説明すると、図2に示すように、水晶は、互いに直交する結晶軸X、Y、Zを有する。X軸、Y軸、Z軸は、それぞれ、電気軸、機械軸、光学軸と呼ばれる。水晶基板2は、X-Z面をX軸回りに所定の角度θ回転させた平面に沿って切り出された「回転Yカット水晶基板」であり、θ=35°15’回転させた平面に沿って切り出した基板を「ATカット水晶基板」という。なお、以下では、角度θに対応してX軸まわりに回転したY軸およびZ軸をY’軸およびZ’軸とする。すなわち、水晶基板2は、Y’軸に沿った方向に厚みを有し、X-Z’面に沿った方向に広がりを有する。また、以下では、Y’軸に沿った方向の長さを「厚さ」とも言う。また、各軸の矢印先端側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Y’軸のプラス側を「下」とも言い、マイナス側を「上」とも言う。
また、水晶基板2は、薄板であり、互いに表裏関係にある主面としての上面21および下面22を有する。また、水晶基板2の平面視形状は、矩形である。特に、本実施形態では、X軸に沿った方向を長辺とし、Z’軸に沿った方向を短辺とする長方形である。ただし、これに限定されず、水晶基板2は、X軸に沿った方向を短辺とし、Z’軸に沿った方向を長辺とする長手形であってもよいし、正方形であってもよい。
また、図3および図4に示すように、水晶基板2は、厚みすべり振動する振動部23と、振動部23の周囲を囲むように配置された薄肉部24と、を有する。また、水晶基板2は、メサ型であり、振動部23の厚さT1が薄肉部24の厚さT2よりも厚い。また、振動部23は、薄肉部24に対してY’軸のマイナス側にだけ突出している。つまり、振動部23の上面21は、薄肉部24の上面21からY’軸のマイナス側に突出し、振動部23の下面22は、薄肉部24の下面22と面一、すなわち連続した平坦面となっている。このように、水晶基板2をメサ型とすることより、振動部23に生じる厚み滑り振動を振動部23内に効果的に閉じ込めることができる。そのため、振動漏れを効果的に抑制することができ、優れた振動特性を有する振動素子1となる。なお、以下では、説明の便宜上、振動部23の上面21と薄肉部24の上面21とのY’軸に沿った方向へのずれ量を離間距離Δdとする。
また、振動部23は、平坦な上面21と重なる中央部231と、中央部231の周囲に位置し、中央部231と薄肉部24とを接続する外縁部232と、を有する。外縁部232は、テーパー状であり、X軸に沿った方向の幅WxおよびZ’軸に沿った方向の幅Wzがそれぞれ振動部23の上面21から薄肉部24の上面21に向けて漸増している。また、幅Wxおよび幅Wzの漸増率は、それぞれ、振動部23の上面21から薄肉部24の上面21に向けて漸減している。そのため、外縁部232の輪郭は、X軸に沿った方向からの断面視およびZ’に沿った方向からの断面視において、それぞれ、凸状に湾曲している。このように、外縁部232をテーパー状とすることにより、厚みすべり振動の閉じ込め効果が向上する。つまり、振動部23に生じる厚みすべり振動を振動部23内により効果的に閉じ込めることができる。そのため、振動漏れをより効果的に抑制することができ、より優れた振動特性を有する振動素子1となる。
なお、外縁部232の形状としては、特に限定されず、例えば、図5および図6に示すように、幅Wxおよび幅Wzの漸増率がそれぞれ一定であり、平坦面で構成されたテーパー状であってもよい。
また、振動部23の上面21および下面22の表面粗さR1は、薄肉部24の上面21の表面粗さR2よりも小さい。つまり、R1<R2である。これにより、振動部23の上面21および下面22は、表面粗さが十分に小さい面、すなわち、平坦な面となり、振動部23に主振動である厚みすべり振動以外の不要振動(スプリアス)が生じ難くなる。そのため、優れた振動特性を有する振動素子1となる。一方で、振動特性に殆ど影響しない薄肉部24の表面粗さR2については、大きくてもよいため、薄肉部24の形成手段の選択肢が増え、また、表面粗さR2を小さくするための表面処理が不要となる。そのため、水晶基板2の形成が容易となる。なお、表面粗さR1、R2としては、特に限定されず、例えば、算術平均粗さRa、最大高さRzを用いることができるが、本願明細書では算術平均粗さRaを用いている。
表面粗さR1(μm)としては、特に限定されないが、例えば、1×10-3以下であることが好ましく、0.5×10-3以下であることがより好ましく、0.2×10-3以下であることがさらに好ましい。これにより、振動部23の上面21および下面22がより平滑な面すなわち鏡面となり、振動部23に不要振動がより生じ難くなる。そのため、より優れた振動特性を有する振動素子1となる。
なお、本実施形態では、振動部23の上面21および下面22の両方の表面粗さR1が薄肉部24の上面21の表面粗さR2よりも小さいが、これに限定されず、振動部23の上面21および下面22の少なくとも一方の表面粗さR1が薄肉部24の上面21の表面粗さR2よりも小さければよい。
このような水晶基板2は、後述するように、研磨によって厚さT1に調整されると共に上下面が平坦化された水晶基板200を準備し、振動部23の周囲を上面側からのドライエッチングによって薄肉化して薄肉部24を形成することにより得られる。そのため、振動部23の上面21および下面22と薄肉部24の下面22とは、ドライエッチングされずに研磨面のままとなり、薄肉部24の上面21は、ドライエッチングにより形成されたエッチング面となる。
このように、振動部23の上面21および下面22を研磨面のままにしておくことにより、研磨によって十分に小さくした表面粗さR1が、ドライエッチングにより劣化して表面粗さが増大したり、ばらつきが大きくなったりすることがない。そのため、ドライエッチング後においても、表面粗さR1を十分に小さく維持することができる。また、ドライエッチング後においても、振動部23を厚さT1のまま維持することができる。そのため、ドライエッチングによる発振周波数のずれを抑制することもできる。一方、薄肉部24の上面21をエッチング面で構成すること、つまり、薄肉部24をドライエッチングで形成することにより、水晶基板2の形成が容易となる。
なお、R1<R2を満足していれば、振動部23の上面21および下面22の形成方法および薄肉部24の上面21および下面22の形成方法については特に限定されない。振動部23の上面21および下面22や薄肉部24の下面22は、研磨面でなくてもよいし、薄肉部24の上面21は、エッチング面でなくてもよい。例えば、振動部23の上面21および下面22は、表面粗さR1をさらに小さくする目的で研磨面にさらなる平坦化処理を施して形成された面であってもよい。
図1および図3に示すように、電極3は、振動部23の上面21に配置された第1励振電極31と、薄肉部24の下面22に配置された第1端子32と、第1励振電極31と第1端子32とを電気的に接続する第1接続配線33と、を有する。一方、電極4は、振動部23の下面22に、第1励振電極31と対向して配置された第2励振電極41と、薄肉部24の下面22に配置された第2端子42と、第2励振電極41と第2端子42とを電気的に接続する第2接続配線43と、を有する。
以上、振動素子1について説明した。このような振動素子1は、前述したように、厚みすべり振動する振動部23と、振動部23に接続され振動部23よりも薄い薄肉部24と、を有する。そして、振動部23の主面である上面21の表面粗さR1は、薄肉部24の主面である上面21の表面粗さR2よりも小さい。つまり、R1<R2である。これにより、振動部23の上面21がより平滑な面となり、振動部23に不要振動が生じ難くなる。そのため、優れた振動特性を有する振動素子1となる。一方で、振動特性に殆ど影響しない薄肉部24の表面粗さR2が表面粗さR1よりも大きくてよいため、薄肉部24の形成手段の選択肢が増え、また、表面粗さR2を小さくするための表面処理等が不要となる。そのため、水晶基板2の形成が容易となる。
また、前述したように、振動部23の上面21は、研磨面である。これにより、振動部23の上面21の表面粗さR1を比較的容易に小さくすることができる。また、前述したように、薄肉部24の上面21は、エッチング面である。これにより、薄肉部24の形成が容易となる。
また、前述したように、振動部23の外縁部232は、テーパー状である。これにより、厚み滑り振動を振動部23により効果的に閉じ込めることができる。そのため、振動漏れが抑制され、優れた振動特性を有する振動素子1となる。
次に、振動素子1の製造方法について説明する。図7に示すように、振動素子1の製造方法は、水晶基板2の母材としての水晶基板200を用意する準備工程S1と、水晶基板200にレジスト膜500を形成するレジスト膜形成工程S2と、レジスト膜500を介して水晶基板200をエッチングし、振動部23および薄肉部24を形成するエッチング工程S3と、水晶基板200上に残存したレジスト膜500を除去するレジスト膜除去工程S4と、水晶基板2の輪郭を形成する輪郭形成工程S5と、水晶基板2に電極3、4を形成する電極形成工程S6と、振動素子1を個片化する個片化工程S7と、を含む。
[準備工程S1]
まず、図8に示すように、水晶基板2の母材であるATカットの水晶基板200を用意する。水晶基板200は、水晶ウエハであり、水晶基板2よりも大きく、水晶基板200から複数の水晶基板2を形成することができる。なお、以下では、水晶基板2となる領域を「素子領域Q2」とも言う。各素子領域Q2には、後のエッチング工程S3によって振動部23となる振動部領域Q23および薄肉部24となる薄肉部領域Q24が含まれている。さらに、振動部領域Q23内には、中央部231となる中央部領域Q231と、外縁部232となる外縁部領域Q232と、が含まれている。
次に、水晶基板200の両主面に対して厚み調整および平坦化のための研磨加工を行う。このような研磨加工は、ラッピング加工とも呼ばれる。例えば、上下一対の定盤を備えるウエハ研磨装置を用いて、互いに逆向きに回転する定盤の間で水晶基板200を挟み込み、水晶基板200を回転させると共に研磨液を供給しながら、水晶基板200の両面を研磨する。なお、研磨加工では、上述のラッピング加工に続けて、必要に応じて水晶基板200の両主面に対して鏡面研磨加工を行ってもよい。このような研磨加工は、ポリッシング加工とも呼ばれる。これにより、水晶基板200の両主面を鏡面化することができる。以上のような研磨加工によって、水晶基板200の両主面を平坦化する共に、図9に示すように、水晶基板200の厚さを振動部23の厚さT1とする。このような研磨加工によれば、他の方法と比べて、水晶基板200の両主面の表面粗さを十分に小さくすることができると共に、水晶基板200の厚さ制御を高精度に行うことができる。
[レジスト膜形成工程S2]
本工程は、図10に示すように、水晶基板200の上面にレジスト材5を塗布する塗布工程S21と、水晶基板200上のレジスト材5を露光する露光工程S22と、水晶基板200上のレジスト材5を現像する現像工程S23と、を含む。このような方法によれば、水晶基板200の上面にレジスト膜500を容易に形成することができる。以下、詳細に説明する。ただし、レジスト膜500の形成方法は、特に限定されない。
まず、水晶基板200の上面にレジスト材5を所定の厚みで塗布する。レジスト材5としては、後のエッチング工程S3の際に水晶と同一条件でエッチングされる材料が用いられる。次に、各素子領域Q2の中心部から外縁部に向けて露光強度をフィルター、マスク等を用いて変化させた電磁波Iを照射し、レジスト材5内に感光の有無による露光境界域50を形成する。図11にZ’軸に沿った方向の露光強度の分布の一例を示す。
次に、レジスト材5を現像する。これにより、図12に示すように、水晶基板200の上面にレジスト材5からなるレジスト膜500が形成される。なお、以下では、説明の便宜上、レジスト膜500のエッチングレートと水晶のエッチングレートとが等しいこととする。本実施形態では、各素子領域Q2の振動部領域Q23上にだけレジスト膜500が形成され、薄肉部領域Q24上にはレジスト膜500が形成されていない。つまり、薄肉部領域Q24では水晶基板200の上面がレジスト膜500から露出している。また、レジスト膜500の中央部領域Q231と重なる部分は、離間距離Δdよりも厚く、外縁部領域Q232と重なる部分は、中央部領域Q231から薄肉部領域Q24に向けてその厚さが離間距離Δdから0(ゼロ)まで漸減している。
[エッチング工程S3]
次に、レジスト膜500を介して水晶基板200をその上面側からドライエッチングする。レジスト膜500が水晶基板200と同一条件でエッチングされるため、水晶基板200のレジスト膜500と重なっている部分においても、レジスト膜500が除去され次第エッチングが開始される。そのため、水晶基板200の上面にレジスト膜500の形状が転写される。このドライエッチングは、図13に示すように、振動部領域Q23の上面と薄肉部領域Q24の上面とのずれ量が離間距離Δdとなったところで終了する。これにより、各素子領域Q2に振動部23および薄肉部24が形成される。このように、ドライエッチングによれば、薄肉部24を簡単に形成することができる。特に、本実施形態では、薄肉部領域Q24上にレジスト膜500を形成していないため、ドライエッチング開始と共に薄肉部領域Q24のエッチングが開始される。そのため、エッチング工程S3をより短い時間で行うことができる。
なお、ドライエッチングが終了した状態では、レジスト膜500の当初の厚さが離間距離Δdよりも大きかった部分すなわち中央部領域Q231と重なる部分が水晶基板200上に残存する。そのため、中央部領域Q231は、レジスト膜500で保護されてドライエッチングされない。したがって、ドライエッチング後においても、振動部23の上面21が研磨面のまま維持されている。そのため、研磨によって平坦化した上面21がエッチングにより荒れ、表面粗さR1が劣化してしまうことがない。したがって、振動部23の上面21は、ドライエッチング後においても十分に小さい表面粗さR1を維持することができる。また、ドライエッチング後においても振動部23を厚さT1のままに維持することができる。そのため、ドライエッチングによる振動素子1の発振周波数のずれを抑制することもできる。
[レジスト膜除去工程S4]
次に、図14に示すように、レジスト膜500を除去する。
[輪郭形成工程S5]
次に、水晶基板200の各水晶基板2以外の領域をドライエッチングにより除去し、図15に示すように、各水晶基板2の輪郭を形成すると共に、フレーム60と、フレーム60と各水晶基板2とを接続する一対の連結梁61、62と、を形成する。これにより、水晶基板200内に複数の水晶基板2が一体形成された状態となる。
[電極形成工程S6]
次に、各水晶基板2に電極3、4を形成する。これにより、水晶基板200内に複数の振動素子1が形成される。電極3、4の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、各水晶基板2の表面に金属膜を成膜し、この金属膜をフォトリソグラフィー技法およびエッチング技法を用いてパターニングすることにより形成することができる。
[個片化工程S7]
次に、各振動素子1を連結梁61、62で折り取ることにより個片化する。これにより、個片化された複数の振動素子1が得られる。なお、振動素子1を個片化する方法は、特に限定されず、例えば、ダイシング、エッチング等によって個片化してもよい。
以上、振動素子1の製造方法について説明した。振動素子1の製造方法は、前述したように、厚みすべり振動する振動部23と、振動部23に接続され振動部23よりも薄い薄肉部24とを有する振動素子1の製造方法であり、水晶基板200を用意する準備工程S1と、水晶基板200の振動部23を形成する振動部領域Q23にレジスト膜500を形成するレジスト膜形成工程S2と、レジスト膜500を介して水晶基板200をエッチングし、エッチングを振動部領域Q23にレジスト膜500が残存した状態で終了することにより、振動部23および薄肉部24を形成するエッチング工程S3と、残存したレジスト膜500を除去するレジスト膜除去工程S4と、を含む。
このような製造方法によれば、振動部23の上面21のエッチングによる荒れを抑制することができる。そのため、振動部23の上面21の劣化がなく表面粗さR1の増大やばらつきを抑制することができる。よって、振動部23に不要振動が生じ難くなる。また、エッチングの前後で振動部23の厚さが変化しないため、エッチング前において振動部23の厚さを調整しておくことにより、所定の発振周波数を有する振動素子1を得ることができる。また、エッチングによれば、容易にかつ高精度に薄肉部24を形成することができる。このように、本実施形態の製造方法によれば、優れた振動特性を有する振動素子1を容易に製造することができる。
また、前述したように、上述の製造方法では、レジスト膜除去工程S4の後に、振動部23に電極3、4を形成する電極形成工程S6を含む。これにより、電極3、4を容易に形成することができる。
また、前述したように、上述の製造方法では、レジスト膜形成工程S2において、水晶基板200の薄肉部24を形成する薄肉部領域Q24にはレジスト膜500を形成しない。これにより、エッチング開始と共に薄肉部領域Q24のエッチングが開始される。そのため、エッチング工程をより短い時間で行うことができる。
また、前述したように、上述の製造方法では、レジスト膜形成工程S2は、水晶基板200にレジスト材5を塗布する塗布工程S21と、レジスト材5を露光する露光工程S22と、レジスト材5を現像する現像工程S23と、を含む。これにより、レジスト膜500を容易に形成することができる。
また、前述したように、上述の製造方法では、準備工程S1で用意される水晶基板200の振動部領域Q23の表面である上面21は、研磨面である。これにより、より平坦な上面21を形成することができる。そのため、振動部23に不要振動がより生じ難くなる。
<第2実施形態>
図16は、本発明の第2実施形態に係る振動素子の製造工程を示すフローチャートである。図17および図18は、振動素子の製造方法を説明するための断面図である。
本実施形態に係る振動素子1は、製造方法が異なること以外は、前述した第1実施形態の振動素子1と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態の振動素子1の製造方法に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図16ないし図18では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図16に示すように、本実施形態の振動素子1の製造方法は、水晶基板200を用意する準備工程S1と、水晶基板200にレジスト膜500を形成するレジスト膜形成工程S2と、レジスト膜500を介して水晶基板200をエッチングして水晶基板2を形成するエッチング工程S3と、残存したレジスト膜500を除去するレジスト膜除去工程S4と、水晶基板2に電極3、4を形成する電極形成工程S6と、振動素子1を個片化する個片化工程S7と、を含む。
本実施形態では、前述した第1実施形態の輪郭形成工程S5をエッチング工程S3と同時に行っている。なお、準備工程S1、レジスト膜除去工程S4、電極形成工程S6および個片化工程S7については、前述した第1実施形態と同様であるため、以下では、レジスト膜形成工程S2およびエッチング工程S3についてのみ説明する。
[レジスト膜形成工程S2]
まず、図17に示すように、水晶基板200の上面にレジスト材5からなるレジスト膜500を形成する。なお、前述した第1実施形態と同様に、レジスト膜500のエッチングレートと水晶のエッチングレートとが等しいこととする。本実施形態では、各素子領域Q2の全体にレジスト膜500を形成する。レジスト膜500の薄肉部領域Q24と重なる部分の厚さTaは、T1-Δd以上であり、中央部領域Q231と重なる部分の厚さTbは、Ta+Δdより厚く、外縁部領域Q232と重なる部分の厚さTcは、中央部領域Q231から薄肉部領域Q24に向けてTa+ΔdからTaまで漸減している。
なお、図示しないが、隣り合う一対の素子領域Q2の間の領域Qsには、後のエッチング工程S3によってフレーム60および連結梁61、62が形成されるように、所望の厚さのレジスト膜500が形成される。
[エッチング工程S3]
次に、レジスト膜500を介して水晶基板200をその上面側からドライエッチングする。そして、図18に示すように、振動部領域Q23の上面と薄肉部領域Q24の上面とのずれ量が離間距離Δdとなったところでドライエッチングを終了する。これにより、各素子領域Q2に振動部23および薄肉部24が形成される。また、領域Qsでは、水晶基板200が貫通するまで掘り進められる。そのため、各水晶基板2の輪郭が形成されると共に、図示しないが、フレーム60と、フレーム60と各水晶基板2とを接続する一対の連結梁61、62と、が形成される。これにより、水晶基板200内に複数の水晶基板2が一体形成された状態となる。このように、本実施形態によれば、水晶基板2の外形形状を一度のドライエッチングで形成することができるため、前述した第1実施形態と比べて、振動素子1の製造工程の簡略化を図ることができる。
なお、ドライエッチングが終了した状態では、レジスト膜500の当初の厚さがTa+Δdよりも大きかった部分すなわち中央部領域Q231と重なる部分が水晶基板200上に残存した状態となる。そのため、中央部領域Q231は、レジスト膜500で保護されてドライエッチングされない。したがって、ドライエッチング後においても、振動部23の上面21を研磨面のままとすることができる。そのため、せっかく研磨によって平坦化(鏡面化)した上面21がエッチングにより荒れてしまい、表面粗さR1が劣化してしまうことがない。したがって、エッチング後においても十分に小さい表面粗さR1を維持することができる。また、エッチング後においても振動部23を厚さT1のままに維持することができる。そのため、エッチングによる発振周波数のずれを抑制することもできる。
以上のように、本実施形態の振動素子1の製造方法では、レジスト膜形成工程S2において、水晶基板200の薄肉部24を形成する薄肉部領域Q24に、レジスト膜500を振動部領域Q23に位置する部分よりも薄く形成する。これにより、水晶基板200の外形を一度のエッチング工程S3によって形成することができる。そのため、前述した第1実施形態と比べて、振動素子1の製造工程の簡略化を図ることができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図19および図20は、本発明の第3実施形態に係る振動素子を示す断面図である。図21および図22は、振動素子の変形例を示す断面図である。なお、図19および図21は、図1中のA-A線断面図に相当する断面図であり、図20および図22は、図1中のB-B線断面図に相当する断面図である。
本実施形態の振動素子1は、振動部23の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の振動素子1と同様である。なお、以下の説明では、第3実施形態の振動素子1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図19ないし図22では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図19および図20に示すように、本実施形態の振動素子1では、振動部23の外縁部232は、複数の段差233を有する。本実施形態では、3つの段差233が形成されている。外縁部232をこのような構成とすることにより、前述した第1実施形態と同様に、厚みすべり振動を振動部23内に効果的に閉じ込めることができる。そのため、振動漏れが抑制され、優れた振動特性を有する振動素子1となる。また、前述した第1実施形態と比べて1つの段差233が小さくなるため、電極3、4の母材となる金属膜を成膜する際のカバレッジが向上し、外縁部232上での第1接続配線33の断線を抑制することができる。
ただし、段差233の数は、3つに限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、段差233の形状としては、特に限定されず、例えば、図21および図22に示すように、矩形状であってもよい。また、少なくとも1つの段差233が他の段差と異なる形状であってもよい。
以上のように、本実施形態の振動素子1では、振動部23の外縁部232は、複数の段差233を有する。これにより、厚みすべり振動を振動部23内に効果的に閉じ込めることができる。そのため、振動漏れが抑制され、優れた振動特性を有する振動素子1となる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図23および図24は、本発明の第4実施形態に係る振動素子を示す断面図である。図25ないし図27は、振動素子の製造方法を説明するための断面図である。なお、図23は、図1中のA-A線断面図に相当する断面図であり、図24は、図1中のB-B線断面図に相当する断面図である。
本実施形態の振動素子1は、振動部23の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態の振動素子1と同様である。なお、以下の説明では、第4実施形態の振動素子1に関し、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図23ないし図27では、前述した実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図23および図24に示すように、本実施形態の振動素子1では、振動部23の外縁部232が省略されており、振動部23の側面が上面21に対して直交している。
本実施形態の振動素子1の製造方法は、前述した第1実施形態と同様に、水晶基板200を用意する準備工程S1と、水晶基板200にレジスト膜500を形成するレジスト膜形成工程S2と、レジスト膜500を介して水晶基板200をエッチングし、振動部23および薄肉部24を形成するエッチング工程S3と、水晶基板200上に残存したレジスト膜500を除去するレジスト膜除去工程S4と、水晶基板2の輪郭を形成する輪郭形成工程S5と、水晶基板2に電極3、4を形成する電極形成工程S6と、振動素子1を個片化する個片化工程S7と、を含む。
なお、準備工程S1、レジスト膜除去工程S4、輪郭形成工程S5、電極形成工程S6および個片化工程S7については、前述した第1実施形態と同様であるため、以下では、レジスト膜形成工程S2およびエッチング工程S3についてのみ説明する。
[レジスト膜形成工程S2]
まず、図25に示すように、水晶基板200の上面にレジスト材5を所定の厚みで塗布する。次に、マスクMを介して各素子領域Q2に一定の露光強度の電磁波Iを照射し、レジスト材5内に感光の有無による露光境界域50を形成する。次に、レジスト材5を現像する。これにより、図26に示すように、水晶基板200の上面にレジスト材5からなるレジスト膜500が形成される。
[エッチング工程S3]
次に、レジスト膜500を介して水晶基板200をその上面側からドライエッチングする。そして、図27に示すように、振動部領域Q23の上面と薄肉部領域Q24の上面とのずれ量が離間距離Δdとなったところでドライエッチングを終了する。これにより、各素子領域Q2に振動部23および薄肉部24が形成された状態となる。
このような第4実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第5実施形態>
図28は、本発明の第5実施形態に係る振動子を示す断面図である。
図28に示すように、振動子100は、振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ7と、を有する。また、パッケージ7は、上面に開口する凹部711を備えるベース71と、凹部711の開口を塞ぐようにベース71の上面に接合部材73を介して接合された板状のリッド72と、を有する。パッケージ7の内側には凹部711によって内部空間Sが形成され、内部空間Sに振動素子1が収納されている。例えば、ベース71は、アルミナ等のセラミックスで構成され、リッド72は、コバール等の金属材料で構成される。ただし、パッケージ7としては、内部に振動素子1を収容することができれば、特に限定されない。また、ベース71およびリッド72の構成材料としては、それぞれ、特に限定されない。
内部空間Sは、気密であり、減圧状態、好ましくはより真空に近い状態である。これにより、振動素子1の振動特性が向上する。ただし、内部空間Sの雰囲気は、特に限定されず、例えば、窒素またはAr等の不活性ガスを封入した雰囲気であってもよく、減圧状態でなく大気圧状態または加圧状態となっていてもよい。
また、凹部711の底面には一対の内部端子741が配置され、ベース71の下面には一対の外部端子743が配置されている。各内部端子741は、ベース71内に形成された図示しない内部配線を介して対応する外部端子743と電気的に接続されている。また、一方の内部端子741は、導電性の接合部材B1を介して振動素子1の第1端子32と電気的に接続され、他方の内部端子741は、導電性の接合部材B2を介して振動素子1の第2端子42と電気的に接続されている。
以上のように、振動子100は、振動素子1と、振動素子1を収容するパッケージ7と、を有する。そのため、上述した振動素子1の効果を享受でき、高い信頼性を有する振動子100となる。
なお、振動素子1は、例えば、発振回路と組み合わせて発振器として用いられ、スマートフォン、パーソナルコンピューター、デジタルスチールカメラ、タブレット端末、時計、スマートウォッチ、インクジェットプリンター、テレビ、スマートグラス、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ドライブレコーダー、電子手帳、電子辞書、電子翻訳機、電卓、電子ゲーム機器、玩具、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、車両、鉄道車輌、航空機、ヘリコプター、船舶等の各種計器類、フライトシミュレーター、ネットワークサーバー等の各種電子機器、自動車、ロボット、ドローン、二輪車、航空機、船舶、電車、ロケット、宇宙船等の各種移動体に搭載することができる。
以上、本発明の振動素子の製造方法、振動素子および振動子を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成を組み合わせたものであってもよい。
また、前述した実施形態では、水晶基板2が、振動部23が上面21側にだけ突出したメサ型であったが、これに限定されず、振動部23が上面21側および下面22側の両方に突出したメサ型であってもよい。この場合は、上面21側と同様に、下面22側についてもレジスト膜形成工程S2およびエッチング工程S3を行えばよい。また、水晶基板2の周囲を研削して面取りするベベル加工や、上面21および下面22を凸曲面とするコンベックス加工が施されていてもよい。
1…振動素子、2…水晶基板、3、4…電極、5…レジスト材、7…パッケージ、21…上面、22…下面、23…振動部、24…薄肉部、31…第1励振電極、32…第1端子、33…第1接続配線、41…第2励振電極、42…第2端子、43…第2接続配線、50…露光境界域、60…フレーム、61、62…連結梁、71…ベース、72…リッド、73…接合部材、100…振動子、200…水晶基板、231…中央部、232…外縁部、233…段差、400…レジスト膜、500…レジスト膜、711…凹部、741…内部端子、743…外部端子、B1、B2…接合部材、I…電磁波、M…マスク、Q2…素子領域、Q23…振動部領域、Q231…中央部領域、Q232…外縁部領域、Q24…薄肉部領域、Qs…領域、S…内部空間、S1…準備工程、S2…レジスト膜形成工程、S3…エッチング工程、S4…レジスト膜除去工程、S5…輪郭形成工程、S6…電極形成工程、S7…個片化工程、S21…塗布工程、S22…露光工程、S23…現像工程、T1、T2、Ta、Tb、Tc…厚さ、Δd…離間距離、θ…角度

Claims (12)

  1. 厚みすべり振動する振動部と、前記振動部に接続され前記振動部よりも薄い薄肉部とを有する振動素子の製造方法であって、
    前記振動部を形成する振動部領域の表面が研磨面である水晶基板を用意する準備工程と、
    前記水晶基板の前記振動部領域にレジスト膜を形成するレジスト膜形成工程と、
    前記レジスト膜を介して前記水晶基板をドライエッチングし、前記ドライエッチングを前記振動部領域に前記レジスト膜が残存した状態で終了することにより、前記振動部および前記薄肉部を形成するドライエッチング工程と、
    残存した前記レジスト膜を除去し前記研磨面を露出させるレジスト膜除去工程と、を含み、
    前記研磨面の表面粗さは、前記ドライエッチング工程で形成された前記薄肉部の表面粗さよりも小さいことを特徴とする振動素子の製造方法。
  2. 前記レジスト膜除去工程の後に、前記振動部に電極を形成する電極形成工程を含む請求項1に記載の振動素子の製造方法。
  3. 前記レジスト膜形成工程において、前記水晶基板の前記薄肉部を形成する薄肉部領域には前記レジスト膜を形成しない請求項1または2に記載の振動素子の製造方法。
  4. 前記レジスト膜形成工程では、
    前記振動部領域の中央部における前記レジスト膜の厚さが、前記ドライエッチング工程で形成される前記薄肉部の表面から前記振動部の表面までの厚さ方向に沿った距離よりも大きく、かつ、前記振動部領域の外縁部における前記レジスト膜の厚さが、前記中央部側から前記薄肉部領域側に向かって漸減するよう形成される請求項3に記載の振動素子の製造方法。
  5. 前記レジスト膜形成工程において、前記水晶基板の前記薄肉部を形成する薄肉部領域に、前記レジスト膜を前記振動部領域に位置する部分よりも薄く形成する請求項1または2に記載の振動素子の製造方法。
  6. 前記レジスト膜形成工程は、
    前記水晶基板にレジスト材を塗布する塗布工程と、
    前記レジスト材を露光する露光工程と、
    前記レジスト材を現像する現像工程と、を含む請求項1ないしのいずれか1項に記載の製造方法。
  7. 前記ドライエッチング工程においては、
    前記振動素子の外縁部も形成される請求項1ないし6のいずれか1項に記載の製造方法。
  8. 厚みすべり振動する振動部と、
    前記振動部に接続され前記振動部よりも薄い薄肉部と、を有し、
    前記振動部の主面は、研磨面であり、
    前記薄肉部の主面、および、前記振動部の外縁部は、ドライエッチング面であり、
    前記振動部の主面の表面粗さは、前記薄肉部の主面の表面粗さよりも小さいことを特徴とする振動素子。
  9. 前記振動素子の厚さ方向における断面視において、前記振動部の外縁部は、凸状に湾曲したテーパー状である請求項8に記載の振動素子。
  10. 前記振動部の外縁部は、複数の段差を有する請求項8に記載の振動素子。
  11. 前記振動素子の外縁部は、ドライエッチング面を含む請求項8に記載の振動素子。
  12. 請求項ないし11のいずれか1項に記載の振動素子と、
    前記振動素子を収容するパッケージと、を有することを特徴とする振動子。
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