JPH10325711A - 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法 - Google Patents

検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法

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JPH10325711A
JPH10325711A JP9134145A JP13414597A JPH10325711A JP H10325711 A JPH10325711 A JP H10325711A JP 9134145 A JP9134145 A JP 9134145A JP 13414597 A JP13414597 A JP 13414597A JP H10325711 A JPH10325711 A JP H10325711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較検査による欠陥検出方法において、高解像
度の光学系を用いて微小欠陥を検出し、且つ欠陥検出ノ
イズとなる画像歪みを補正して欠陥検出性能を向上す
る。また、検出した欠陥の分類と大きさを求めることが
できる検査方法およびその装置を提供することにある。 【解決手段】試料に形成されたパターンに応じて照明光
の偏光を制御することにより、高解像度の画像を検出し
て微小欠陥を検出できる光学系を実現する。また、ステ
ージの振動や光学収差によって生じた画像歪みを補正
し、欠陥検出上のノイズとなる正常部の不一致を低減
し、欠陥検出感度の向上並びに誤検出の防止を図る。ま
た、同一試料上に異なる反射率のパターンがあっても、
センサのブルーミングを防止でき、高い欠陥検出感度を
達成する。さらに、検出した欠陥の分類及び大きさを判
定する機能を備えた検査方法およびその装置を提供する
ことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程や
フラットパネルデイスプレイの製造工程に代表される微
細パターン欠陥及び異物等の微細欠陥を検査する検査方
法およびその装置並びに半導体ウエハ等の半導体基板や
ディスプレイ等に用いられる半導体基板の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術1としては、特開平7―128
595号公報によって知られている。この従来技術1
は、光学顕微鏡を用いて緻密なライン幅構造を映像化す
る技術で、この技術の特徴として、偏光板を用いて直線
状に偏光された偏光軸線の試料上への投射を試料の直線
状の形状に対して約45°の角度に形成する。偏光板と
試料の間に配置された1/4波長板の光学(遅延)軸線
は、試料の主たる直線状の形状に対して最適な角度(典
型的な例として25°)の方向に向けられており、この
1/4波長板により直線偏光を楕円偏光に変換し、試料
を照明する。この楕円偏光の照明光は試料を反射すると
偏光回転を受ける。これらの光は、再び1/4波長板を
透過し、検出光路に設けた偏光板を透過する向きに偏光
する。検出光路の偏光板を透過した光は、光電変換素子
上で、試料の像を結像する構成になっている。
【0003】また従来技術2としては、特開平3ー16
0348号公報によって知られている。この従来技術2
は、自動光学検査装置による欠陥検出に関する技術で、
この技術の特徴として、検査対象の試料に形成したパタ
ーンのCADデータと、試料をほぼ均質に照明して試料
の像をTDIセンサで検出する光学系により検出した画
像を比較検査して欠陥を検出するものである。また、従
来技術2には、同じ形状のパターンが繰り返して形成さ
れた試料の場合は、試料の第1のダイをほぼ均質に照明
して試料の像をTDIセンサで検出した画像と、同様に
第2のダイの画像を検出して2つの画像を比較検査する
技術が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術1では、照明
光路に偏光器を配置して直線偏光の光を透過させ、この
直線偏光を1/4波長板で楕円偏光に変換して試料を照
明する。この光学系では、試料のパターンが直線状に形
成されていれば検出した試料の画像を高コントラストに
検出することが可能であるが、実際の半導体製造工程に
代表される微細パターンは、様々な方向(形状)に形成
されている。このため、ある方向のパターンは高コント
ラストに検出できるが、異なった方向のパターンはコン
トラストが低下する課題が生じる。また、従来技術2
は、表面が粗い試料を検査対象としているため、試料を
ほぼ均質に照明する必要があった。また、CADデータ
と試料の光学像の比較検査及び、第1のダイと第2のダ
イの画像を用いた比較検査では、光学像の光電変換手段
としてリニアセンサを用いているため、試料を搭載した
ステージを定速運動させながら光学像を検出する必要が
ある。このため、ステージの速度変動やステージと光学
系の間で相対的に振動していると、検出した光学像は実
際の試料のパターンに対して歪んでしまう(以下、これ
を画像歪みと称する)。この画像歪みは、光学系の収差
によっても生じる。この画像歪みがあると、CADデー
タと検出した試料の画像は画像歪みに応じて不一致とな
る。この不一致部は正常部であるため、欠陥として検出
すべきではないが、画像歪みが大きいと誤検出すること
になる。また、誤検出しないように欠陥判定しきい値を
大きくすると、不一致量の小さい微小欠陥を見逃す課題
が生じる。この問題は、第1のダイと第2のダイの画像
を用いた比較検査においても、画像歪みの様子が異なっ
ていれば同様である。また、検査対象である試料は、様
々な材質のパターンが形成されているため反射率にむら
がある。このため、検出される光量は試料のパターンに
応じて変化するため、高反射率部等で検出光量がセンサ
の飽和レベル以上に達すると、ブルーミングにより正確
な検査が行えなくなる。また、検出光量がセンサの飽和
レベルに達しないように照明光量を下げると、第1のダ
イと第2のダイの画像を用いた比較検査では、欠陥部の
不一致量が低くなり、欠陥検出感度が低下する課題があ
る。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、被検査対象物に形成されたパターンに応じて
照明光の偏光を制御することにより、高解像度の画像を
検出して微小欠陥を検出できる光学系を実現する検査装
置を提供することにある。また本発明の他の目的は、ス
テージや検出系の振動や収差によって生じる画像歪みを
補正し、欠陥検出上のノイズとなる正常部の不一致を低
減し、欠陥検出感度の向上並びに誤検出の防止を図るこ
とができるようにした検査装置およびその方法を提供す
ることにある。また本発明の他の目的は、同一被検査対
象物上に異なる光反射率や2次電子若しくは反射電子の
発生率のパターンがあっても、センサのブルーミングを
防止でき、且つ高い欠陥検出感度を達成することができ
るようにした検査装置およびその方法を提供することに
ある。
【0006】また本発明の他の目的は、画像処理におい
て判定された欠陥または欠陥候補について、その種類
(異物に代表される孤立欠陥とパターン欠陥)分類およ
びその大きさ(特に画素サイズ以下)を求めることがで
きるようにした検査装置およびその方法を提供すること
にある。また本発明の他の目的は、半導体基板上の微細
な欠陥や欠陥候補を種類や大きさも含めて検査できるこ
とにより、不良発生原因を究明しやすくなり、半導体基
板を高歩留まりで製造することができるようにした半導
体基板の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光源から出射されたインコヒーレント光
を偏光ビームスプリッターを透過あるいは反射させるこ
とによって部分偏光させて1/4波長板により楕円偏光
に変換して被検査対象物に対して落射照明する照明光学
系と、前記被検査対象物からの反射回折光を前記1/4
波長板を通して前記偏光ビームスプリッターを反射ある
いは透過させることによって捕捉して被検査対象物上の
像を光電変換素子上に結像させる検出光学系と、該検出
光学系で検出した比較画像を参照画像と比較処理して検
査する画像処理部とを具備し、前記1/4波長板の回転
角を前記被検査対象物上に形成されたパターンに応じて
設定することを特徴とする検査装置である。また本発明
は、光源から出射されたインコヒーレント光を被検査対
象物に対して落射照明する照明光学系と、前記被検査対
象物からの反射回折光を捕捉して被検査対象物上の像
を、受光面あるいはその近傍のガラス部材に異なる分光
透過率を有する薄膜を形成させたTDIセンサ上に結像
させて被検査対象物上の波長に応じた像を高コントラス
トで検出して画像信号を得る検出光学系と、該検出光学
系のTDIセンサから得られる画像信号を参照画像と比
較処理して検査する画像処理部とを具備したことを特徴
とする検査装置である。
【0008】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対してエネルギビーム(光ビームまたは電
子ビーム等)を照射する照射系と、被検査対象物上に形
成されたパターンから発生する反射光または2次電子若
しくは反射電子等に基いて各画素について濃淡値を有す
る2次元の比較画像信号として検出する検出系と、前記
検出系から得られる各画素について濃淡値を有する2次
元の比較画像信号における画像の歪みに応じて画像サイ
ズを設定し、この設定された画像サイズごとに該検出系
から得られる各画素について濃淡値を有する2次元の比
較画像信号と各画素について濃淡値を有する2次元の参
照画像信号とを比較処理し、この比較処理された濃淡値
の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定する画像処理部
とを具備したことを特徴とする検査装置である。また本
発明は、被検査対象物上に形成されたパターンに対して
エネルギビーム(光ビームまたは電子ビーム等)を照射
する照射系と、前記被検査対象物上に形成されたパター
ンから発生する反射光または2次電子若しくは反射電子
等に基いて各画素について濃淡値を有する2次元の比較
画像信号として検出する検出系と、前記検出系から得ら
れる各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信
号における画像の歪みを検出する検出部を有し、該検出
部から検出された画像の歪みに応じて画像サイズを設定
し、この設定された画像サイズごとに該検出系から得ら
れる各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信
号と各画素について濃淡値を有する2次元の参照画像信
号とを比較処理し、この比較処理された濃淡値の差に応
じて欠陥または欠陥候補を判定する画像処理部とを具備
したことを特徴とする検査装置である。
【0009】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対してエネルギビーム(光ビームまたは電
子ビーム等)を照射する照射系と、前記被検査対象物上
に形成されたパターンから発生する反射光または2次電
子若しくは反射電子等に基いて各画素について濃淡値を
有する2次元の比較画像信号として検出する検出系と、
前記被検査対象物を載置したステージまたは前記検出系
若しくは照射系の振動に応じて画像サイズを設定し、こ
の設定された画像サイズごとに該検出系から得られる各
画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各
画素について濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを
比較処理し、この比較処理された濃淡値の差に応じて欠
陥または欠陥候補を判定する画像処理部とを具備したこ
とを特徴とする検査装置である。また本発明は、被検査
対象物上に形成されたパターンに対してエネルギビーム
(光ビームまたは電子ビーム等)を照射する照射系と、
前記被検査対象物上に形成されたパターンから発生する
反射光または2次電子若しくは反射電子等に基いて各画
素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
検出する検出系と、前記被検査対象物を載置したステー
ジまたは前記検出系若しくは照射系の振動を検出する検
出部と、該検出部から検出された振動に応じて画像サイ
ズを設定し、この設定された画像サイズごとに該検出系
から得られる各画素について濃淡値を有する2次元の比
較画像信号と各画素について濃淡値を有する2次元の参
照画像信号とを比較処理し、この比較処理された濃淡値
の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定する画像処理部
とを具備したことを特徴とする検査装置である。
【0010】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対してエネルギビームを照射する照射系
と、前記被検査対象物上に形成されたパターンから各画
素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
検出する検出系と、前記検出系若しくは照射系の収差に
応じて、前記検出系から得られる各画素について濃淡値
を有する2次元の比較画像信号に対して収差補正を施
し、この収差補正が施された各画素について濃淡値を有
する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有
する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処
理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定
する画像処理部とを具備したことを特徴とする検査装置
である。また本発明は、被検査対象物上に形成されたパ
ターンに対してエネルギビームを照射する照射系と、前
記被検査対象物上に形成されたパターンから各画素につ
いて濃淡値を有する2次元の比較画像信号として検出す
る検出系と、該検出系から得られる各画素について濃淡
値を有する2次元の比較画像信号に対してアフィン変換
を施し、このアフィン変換が施された各画素について濃
淡値を有する2次元の比較画像信号と各画素について濃
淡値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理し、こ
の比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候
補を判定する画像処理部とを具備したことを特徴とする
検査装置である。
【0011】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対してエネルギビームを照射する照射系
と、前記被検査対象物上に形成されたパターンから各画
素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
検出する検出系と、前記被検査対象物を載置したステー
ジの振動を測定する振動測定系と、該振動測定系で測定
された振動に応じて、前記検出系から得られる各画素に
ついて濃淡値を有する2次元の比較画像信号に対して補
正し、この補正された各画素について濃淡値を有する2
次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有する2
次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処理され
た濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定する画
像処理部とを具備したことを特徴とする検査装置であ
る。また本発明は、前記検査装置における振動測定系と
して、被検査対象物(試料)が搭載されるチャックまた
はステージ上に形成された格子状のパターンを光学的に
検出して振動を測定するように構成したことを特徴とす
る。また本発明は、被検査対象物上に形成されたパター
ンに対して光を照射する照射系と、前記被検査対象物上
に形成されたパターンからの反射回折光をTDIセンサ
で捕捉して各画素について濃淡値を有する2次元の比較
画像信号として検出する検出系と、該TDIセンサの時
間遅延蓄積方向の蓄積画素数を電気的に変更可能に制御
する制御部と、前記検出系から得られる各画素について
濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各画素について
濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理し、
この比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥
候補を判定する画像処理部とを具備したことを特徴とす
る検査装置である。また本発明は、前記検査装置におけ
る制御部において、蓄積画素数は、被検査対象物に形成
されたパターンの設計情報或いは画像情報より決定する
ことを特徴とする。
【0012】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対してエネルギビームを照射する照射系
と、前記被検査対象物上に形成されたパターンから各画
素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
検出する検出系と、前記検出系から得られる各画素につ
いて濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各画素につ
いて濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理
し、この比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または
欠陥候補を判定し、この判定された欠陥または欠陥候補
の周辺画素における濃淡強度の2次微分値或いは偏差或
いは分散を求め、この求められた濃淡強度の2次微分値
或いは偏差或いは分散に基いて前記判定された欠陥また
は欠陥候補ついてその種類を分類する画像処理部とを具
備したことを特徴とする検査装置である。また本発明
は、被検査対象物上に形成されたパターンに対してエネ
ルギビームを照射する照射系と、前記被検査対象物上に
形成されたパターンから各画素について濃淡値を有する
2次元の比較画像信号として検出する検出系と、前記検
出系から得られる各画素について濃淡値を有する2次元
の比較画像信号と各画素について濃淡値を有する2次元
の参照画像信号とを比較処理し、この比較処理された濃
淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定し、更に前
記比較処理された濃淡値の差の絶対値に応じて前記判定
された欠陥または欠陥候補のサイズを推定する画像処理
部とを具備したことを特徴とする検査装置である。
【0013】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対して照射系によりエネルギビームを照射
し、前記被検査対象物上に形成されたパターンから検出
系により各画素について濃淡値を有する2次元の比較画
像信号として検出し、画像処理部において前記検出され
る各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号
における画像の歪みに応じて画像サイズを設定し、この
設定された画像サイズごとに前記検出される各画素につ
いて濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各画素につ
いて濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理
し、この比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または
欠陥候補を判定することを特徴とする検査方法である。
また本発明は、被検査対象物上に形成されたパターンに
対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記被検
査対象物上に形成されたパターンから検出系により各画
素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
検出し、画像処理部において前記被検査対象物を載置し
たステージまたは前記検出系若しくは照射系の振動に応
じて画像サイズを設定し、この設定された画像サイズご
とに該検出系から得られる各画素について濃淡値を有す
る2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有す
る2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処理
された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定す
ることを特徴とする検査方法である。
【0014】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対して照射系によりエネルギビームを照射
し、前記被検査対象物上に形成されたパターンから検出
系により各画素について濃淡値を有する2次元の比較画
像信号として検出し、画像処理部において前記検出系若
しくは照射系の収差に応じて、前記検出系から得られる
各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号に
対して収差補正を施し、この収差補正が施された各画素
について濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各画素
について濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを比較
処理し、この比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥ま
たは欠陥候補を判定することを特徴とする検査方法であ
る。また本発明は、被検査対象物上に形成されたパター
ンに対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記
被検査対象物上に形成されたパターンから検出系により
各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号と
して検出し、画像処理部において振動測定系で測定され
た振動に応じて、前記検出系から得られる各画素につい
て濃淡値を有する2次元の比較画像信号に対して補正
し、この補正された各画素について濃淡値を有する2次
元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有する2次
元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処理された
濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定すること
を特徴とする検査方法である。
【0015】また本発明は、被検査対象物上に形成され
たパターンに対して照射系によりエネルギビームを照射
し、前記被検査対象物上に形成されたパターンから検出
系により各画素について濃淡値を有する2次元の比較画
像信号として検出し、画像処理部において前記検出され
る各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号
と各画素について濃淡値を有する2次元の参照画像信号
とを比較処理し、この比較処理された濃淡値の差に応じ
て欠陥または欠陥候補を判定し、この判定された欠陥ま
たは欠陥候補の周辺画素における濃淡強度の2次微分値
或いは偏差或いは分散を求め、この求められた濃淡強度
の2次微分値或いは偏差或いは分散に基いて前記判定さ
れた欠陥または欠陥候補ついてその種類を分類すること
を特徴とする検査方法である。また本発明は、被検査対
象物上に形成されたパターンに対して照射系によりエネ
ルギビームを照射し、前記被検査対象物上に形成された
パターンから検出系により各画素について濃淡値を有す
る2次元の比較画像信号として検出し、画像処理部にお
いて前記検出される各画素について濃淡値を有する2次
元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有する2次
元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処理された
濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定し、更に
前記比較処理された濃淡値の差の絶対値に応じて前記判
定された欠陥または欠陥候補のサイズを推定することを
特徴とする検査方法である。また本発明は、前記検査方
法を用いて、被検査対象物としての半導体基板に対して
検査を行って半導体基板を製造することを特徴とする半
導体基板の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態について
図を用いて説明する。図1は、本発明に係るパターン検
査装置の一実施の形態を示す構成図である。即ち、試料
1はチャック2に真空吸着され、このチャック2は、θ
ステージ3、Zステージ4、Yステージ5、Xステージ
6上に搭載される。試料1の上方に配置されている光学
系111は、試料1に形成されているパターンの外観検
査を行うために試料1の光学像を検出するものであり、
主に照明光学系11と試料1の像を撮像する検出光学系
45及び焦点検出光学系115とで構成される。照明光
学系11に配置された光源10は、インコヒーレント光
源であり、例えばハロゲンランプで構成される。光源1
0で発光した光は、レンズ12を介して開口絞り14の
開口部を透過し、レンズ16を介して視野絞り18に到
達する。この視野絞り18は、多数の仮想の点光源から
形成される二次光源としての輪帯状の照明を形成するた
めのもので、一般にスリット状の開口を有したものが使
われている。この視野絞り18は、種類の異なる輪帯状
の照明をすることができるように、この視野絞り18の
寸法および形状を調整制御できるように構成されてい
る。また視野絞り18として、複数種類のものを用意し
て、これら視野絞り18を切り替えるように構成しても
良い。また、通常の照明光源に切り替えることができる
ように構成しても良い。そして、視野絞り18を透過し
た光は、レンズ20及び光分割手段22を透過して、対
物レンズ30に入射し、試料1をほぼ垂直方向から照明
する。尚、光分割手段22は、部分偏光の光を透過する
偏光ビームスプリッターであり、この偏光ビームスプリ
ッター22と試料1との間に1/4波長板等を配置させ
る必要がある。上記照明光学系11および検出光学系4
5については、特開平成8−162511号公報におい
て、具体的に記載されている。
【0017】即ち、多数の仮想の点光源18から形成さ
れた輪帯状の拡散照明光を更に偏光を加えて形成された
輪帯状の拡散照明光を対物レンズ30の瞳を通して被検
査対象物1上パターンに対して集光して照射し、この集
光照射された輪帯状の拡散照明光によって被検査対象物
1上のパターンから反射して対物レンズ30の瞳内に入
射する0次回折光を含む1次または2次の回折光を集光
して得られる被検査対象物1上のパターンの画像を光電
変換素子41により受光してパターンの画像信号に変換
するものである。
【0018】試料1を照明した光は、試料1上で反射、
散乱、回折し、対物レンズ30のNA以内の光は再び対
物レンズ30に入射し、偏光ビームスプリッター22で
反射され、試料1の像を撮像する検出光学系45及び焦
点検出光学系115に導かれる。偏光ビームスプリッタ
ー22を反射した光は、検出光学系の光分割手段35に
入射し、透過した光は結像レンズ40を介して光電変換
素子41上に試料1の像を結像させる。ここで、検出光
学系の光分割手段35は、例えばハーフミラー(T:R
=1:1でなくてよい)やダイクロイックミラー等であ
り、光電変換素子はリニアセンサやTDI或いはTVカ
メラ等である。また、検出光学系の光分割手段35を反
射した光は、焦点検出光学系に導かれ、レンズ50で対
物レンズの瞳と共役な位置或いは共役に近い位置を形成
させ、この位置にナイフエッジ状のミラー80を配置さ
せる。このナイフエッジミラー80は、試料1を照明す
る光の角度に応じて光を2光束に分割するものであり、
結像レンズ85及び90を介して焦点検出センサ100
及び110に試料1の像を結像する。ここで、焦点検出
センサはリニアセンサやTDIあるいは、フォトダイオ
ード等がある。視野絞り18と試料1と検出光学系45
の光電変換素子41及び焦点検出光学系の光電変換素子
100並びに110は光学的に共役である。焦点検出光
学系の光電変換素子100並びに110で検出した光強
度分布の信号は、ケーブル160により焦点検出信号処
理回路120に入力され、この焦点検出信号処理回路1
20で試料1の高さと対物レンズ30の焦点位置のズレ
量を検出し、CPU140に焦点ズレ量のデータを送
る。この焦点ズレ量に応じて、CPU140からステー
ジ制御部150にZステージ4を駆動させる指令を行
い、所定パルスをステージ制御部150からZステージ
4に送り、自動焦点機能が働く。また、検出光学系45
の光電変換素子41で検出した試料1の光学像は、画像
処理回路130に入力し、画像の記憶や欠陥部の判定等
を行う。さらに、試料1のXY方向の移動は、Xステー
ジ6及びYステージ5の2次元的な移動により行なわれ
る。また、θステージ3は、XYステージ6及び5の運
動方向と試料1に形成されたパターンのθ(回転)アラ
イメントを行うときに用いる。
【0019】ステージ5,6の走行時に生じた振動に起
因した画像歪みを補正する手段として、ステージ走行時
にウエハ1の振動を測定する光学系を設ける。即ち、ウ
エハ1が吸着されているチャック面2には、格子状のパ
ターンを形成し、この格子パターンをステージ振動測定
光学系850で検出する。ステージ振動測定光学系85
0は、光源851で発光した光を対物レンズ852を介
して、チャック2の格子パターンを落射照明する。チャ
ック2の格子パターンを反射、回折した光は、再び対物
レンズ852に捕捉され、チャック2の格子パターンを
TDI855上に投影する。TDI855で検出した格
子パターンの像の信号は、振動解析画像処理部860に
伝達され、格子パターンピッチを検出して振動を測定す
る。この求めた振動量を画像処理部130に送り、検出
した画像を補正する。
【0020】本発明に係る実施の形態では、落射照明方
式の光学系を用いているが、この光学系の解像度Rは一
般的にR=λ/(2NA)で求められる。しかし、偏光
を用いた光学系では先に求めたR以上の解像度が得られ
ることが知られている。次に、部分偏光を利用した光学
系について、図2を用いて説明する。図2(a)は、部
分偏光を利用した光学系を示す。照明光は、照明光軸7
に沿って、偏光ビームスプリッター22に入射する。こ
のうち、S偏光成分は偏光ビームスプリッター22を構
成するガラス部材22aと22bの境界面で反射し、P
偏光成分は透過する。ここで注意されたいのは、偏光ビ
ームスプリッター22を透過したP偏光成分の振動面は
単一ではなく図2(d)に示す分布を持っており、部分
偏光となっている。偏光ビームスプリッター22を透過
したP偏光成分の光は、1/4波長板401を透過して
円偏光になるが、本実施の形態では部分偏光を1/4波
長板401に入射させているため楕円偏光になる。尚、
1/4波長板401は回転機能880に取り付けられて
いる。楕円偏光の光は対物レンズ30を介して、試料1
を照明する。尚、試料1には凸状のパターンが形成され
ているものとする。試料1で反射・回折した光は再び対
物レンズ30に捕捉され、再び1/4波長板401を透
過する。この光は1/4波長板401を往復したことに
より、180°位相差が生じ、主にS偏光になる。この
ため、再び偏光ビームスプリッター22に入射した光
は、ガラス部材22aと22bの境界面で反射し、検出
系45に導かれる。検出系45のTDIセンサ41で検
出した画像の波形873を図2(b)に示す。ウエハ1
に形成された段差のエッジでは、光量が低下して、画像
の波形の値Iはaとなる。エッジ以外の画像の波形の値
Iはbとなる。このエッジ部のコントラストCを図中の
式(C=(a−b)/(a+b))で定量的に表した場
合、1/4波長板401の回転角θとコントラストCの
関係874は、図2(c)に示すようになる。本発明に
係るウエハ1の外観検査装置では、欠陥を検出するにあ
たり、パターン(回路パターン)のコントラストCが高
いほど微小欠陥を検出できる傾向があり、最も高コント
ラストな像が得られる1/4波長板401の回転角θ1
に設定することが望ましい。しかし、最も高コントラス
トな像が得られる1/4波長板401の回転角θ1は、
パターンの方向と照明する波長の振動方向とによって決
まっている。このため、図3(a)に示すようなウエハ
上に主として形成されたX方向のパターン(回路パター
ン)1aとY方向のパターン(回路パターン)1bとも
に、図3(b)に1a’、1b’で示す如く、高コント
ラストな像が得られる1/4波長板401の回転角は一
致しない。そこで、ウエハ1上に主として形成された各
方向のパターン(回路パターン)1a、1bが比較的高
コントラストに検出される1/4波長板の回転角θ2に
設定する。ここで、欠陥検出上、1/4波長板401の
回転角θはパターンのコントラストが低くなる位置に設
定することが望ましい場合もある。即ち、パターン(回
路パターン)を有するウエハ1上に存在する微小異物等
を検出する場合には、パターンの画像信号は不要となる
ことからパターンのコントラストを低くなるように1/
4波長板401の回転角θを設定する。ウエハ1上に存
在するパターンは、主としてX方向およびY方向を向い
ており、これらパターンのコントラストを低くなるよう
に1/4波長板401の回転角θを設定すれば良い。し
かし、両方のパターンのコントラストが低くなる1/4
波長板401の回転角θは存在しないので、どちからの
パターンを優先して1/4波長板401の回転角θを選
択する必要がある。
【0021】図4(a)には、TDIセンサ41の受光
面41aを示す。このTDIセンサ41は、ステージ移
動方向にmピクセル、それと直角方向にnピクセルから
構成され、蓄積時間としてt1を有している。そして、
センサ面41aのステージ移動方向(電荷の積分方向)
を3分割し、それぞれの表面に赤R890・緑G891
・青B892色の透過膜を蒸着させる。これにより、T
DIセンサ41は、分光した画像を検出することができ
る。尚、3色の膜の透過率特性は、図4(b)に890
a、891a、892aで示すとおり、横軸の波長λに
対して透過率Tが異なる分布を示している。このTDI
センサ41を用いて試料1の像を検出することにより、
試料1の像が高コントラストに検出できる波長のみの像
を用いて、欠陥検出することが可能となる。また、赤R
890と緑G891の領域で検出した像を合成して画像
とすることにより、波長幅を広げた画像を生成すること
が可能である。さらに、赤R890・緑G891・青B
892の3色で検出した像を合成して画像とすることに
より、白色光照明で検出した画像と同様の画像を生成す
ることが可能となる。これら、色の分割や合成により、
ウエハ1に形成されたパターンが高コントラストに検出
できる条件を選択的に決定できる。即ち、ウエハ上に形
成されたパターンにおいては、例えば赤色を帯びて形成
されている場合がある。また、ウエハ上に形成された薄
膜に膜厚むらがある場合などは、赤R890・緑G89
1・青B892の3色で検出した像を合成して画像を形
成し、欠陥検出上ノイズ成分となる明るさ変動を低減で
きる。このため画像処理部130には、3色で検出した
画像の合成或いは分割を行い1つの画像を生成する機能
が必要であるが、画像の位置合わせ・比較等を行う機能
は従来の数で賄える構成とすることが、装置のコスト面
で重要である。
【0022】図1に示す画像処理部130では、TDI
センサ41で光電変換した試料1の3色で分光した画像
信号を入力し、これら入力された画像の合成或いは分割
を行い1つの濃淡を示すデジタル画像を生成する。これ
ら画像の合成或いは分割に対する指令は、CPU140
に入力されたウエハ上に形成されたパターンの種類やそ
の配列位置等に関する設計情報に応じてCPU140か
ら得ることができる。画像処理部130では、図5
(a)に示す通り、例えばTDI41から得られる濃淡
を示すデジタル参照画像g(x,y)を遅延記憶部13
1に記憶しておき、位置ずれ補正回路136は、位置ず
れ量検出回路137から得られる位置ずれ量に基いて遅
延記憶部131に記憶されたデジタル参照画像g(x,
y)とTDI41で検出された濃淡を示すデジタル比較
画像f(x,y)との間の位置ずれ補正を行う。この位
置ずれ補正を行うためのに2画像の位置ずれ量は、デジ
タル比較画像f(x,y)及びデジタル参照画像g
(x,y)を画像記憶部137に記憶し、位置ずれ量検
出回路138において検出するものである。位置ずれ補
正回路136において位置ずれ補正されたデジタル比較
画像f(x,y)及びデジタル参照画像g(x,y)
は、比較部133において、例えば濃淡差がとられ、欠
陥候補の特徴量検出部134において不一致として欠陥
候補の特徴量が検出(算出)される。そして、欠陥判定
部135において、この検出された特徴量が欠陥判定し
きい値以上の場合は、欠陥と判断するような構成であ
る。位置ずれ補正部132は、位置ずれ補正回路136
と、位置ずれ量検出回路138とから構成される。ここ
で図5(b)に示す通り、参照画像のサイズ(ステージ
走査方向XのサイズをXwとする)は予め決められてい
るものとすると、位置ずれ量の検出は参照画像g(x,
y)に対して比較画像f(x,y)F±N画素ずらした
範囲内で位置ずれ量を検出し、最も比較画像と参照画像
の濃淡差が小さくなる位置が位置ずれ補正すべき位置と
なる。連続した次の参照画像の位置合わせも同様に位置
ずれ量検出することにより、連続して画像の位置合わせ
が可能となる。尚、参照画像と比較画像の位置ずれ量検
出範囲±N画素は、ステージの走行精度やステージや光
学系の振動或いは光学系の拡大倍率により異なるが、±
1〜3画素が妥当である。また、画像のずれ方向が周期
的或いは一定である場合は、ずれ方向を予測することに
より位置ずれ検出量の範囲を狭めることが可能である。
図6に示す通り、比較画像f(x,y)と遅延記憶部1
31に記憶されている参照画像g(x,y)の位置ずれ
量が規則的あるいは、一定である場合は、予め、試料1
上に形成されたパターンからTDI41によって検出さ
れる比較画像f(x,y)及び参照画像g(x,y)を
画像記録部137に入力し、位置ずれ量検出回路138
においてこの入力された画像に基づき、位置ずれ量を検
出しておいても良い。そして、図5に示す実施例と同様
に、位置ずれ補正部136で比較画像・参照画像との位
置ずれ補正を行う。この位置ずれ補正した2画像を比較
部133で比較し、欠陥候補の特徴量を欠陥候補の特徴
量検出部134で検出し、欠陥判定部135において欠
陥判定しきい値以上を欠陥と判断するような構成でも良
い。
【0023】また、画像処理の高速化を図るため、TD
Iセンサ41の視野を、図7(a)に示す通り、複数の
画像処理領域に分割することが考えられる。即ち、図5
(a)に示す位置ずれ補正回路136、比較部133、
欠陥候補の特徴量抽出部134および欠陥判定部135
における画像処理は、この分割された領域毎に並列に実
行され、画像処理の高速化を実現することができる。当
然位置ずれ量検出回路138における位置ずれ量検出
を、上記分割された領域毎に並列に実行しても良い。と
ころで、図7(a)ではTDIセンサの視野を例えばw
1〜w8に8分割しており、それぞれの領域で図7
(b)に示す様に、位置ずれ検出回路138における位
置合わせ部138aにおいて比較画像f(x,y)と参
照画像g(x,y)との位置合わせを行い、ずれ量検出
部138bにおいて2画像の差の絶対値の和(不一致
量)が最小になる位置を求め、この位置における2画像
の相対的な位置ずれ量を検出する。また、このずれ量を
位置ずれ検出回路138において検出する場合、第一に
TDIセンサ41の視野を複数分割した領域の代表的な
領域でずれ量を求め、第二に他の領域では、先に求めた
ずれ量±p画素の領域をずれ量検出範囲とし、ずれ量の
検出を行うことが考えられる。尚、±p画素は、光学系
の倍率やステージ走行精度により変わるが、p=1〜3
画素が妥当であると考える。以上説明したように、位置
ずれ量検出回路138では、TDIセンサ41の視野を
複数分割した領域毎に、並列に位置ずれ量が検出(算
出)されることになる。そして位置ずれ補正回路136
は、位置ずれ量検出回路137から得られる領域毎に並
列に検出(算出)される位置ずれ量に基いて位置ずれ補
正を行い、これら領域毎に位置ずれ補正されたデジタル
比較画像f(x,y)及びデジタル参照画像g(x,
y)は、比較部133において、例えば濃淡差がとら
れ、欠陥候補の特徴量検出部134において不一致とし
て欠陥候補の特徴量が検出(算出)され、欠陥判定部1
35においてこの検出された特徴量が欠陥判定しきい値
以上の場合は、欠陥として判断する。
【0024】図8(a)には、センサ視野内で805で
示すように光学倍率に誤差がある状態を示す。この光学
倍率誤差は、レンズの収差等により生じるものであるた
め、この誤差をなくすことはできない。従って、領域w
1とw4の光学倍率は異なっている。これを一様な倍率
にするためには、位置ずれ検出回路138において画像
処理により補正することが、実用的である。この手法と
して図8(b)に示す通り、位置ずれ検出回路138に
おいて、ずれ量検出部138bで検出された位置ずれ量
に対して、CPU140に入力されてCPU140から
得られる光学倍率誤差データに基いて、補正することに
より光学倍率誤差を消去した位置ずれ量を求めることが
できる。なお、光学倍率の誤差は、光分割手段22およ
び対物レンズ30を含む検出光学系45によって決ま
る。従って、最初に、試料上に形成された既知の寸法の
パターンを照明光学系11で照明し、光分割手段22お
よび対物レンズ30を含む検出光学系45で撮像し、C
PU140は、この撮像された画像信号を取り込んで微
分処理をしてパターンのエッジ位置を画像上の座標から
算出してパターンの寸法を求め、この求められたパター
ンの寸法と既知のパターン寸法(パターン寸法設計値)
とから光学倍率を含むこの誤差を算出することができ
る。
【0025】図9(a)(b)には、参照画像と比較画
像との間においてステージ或いは光学系が振動したため
に画像内のパターンが歪んで互いに相違するモデルを示
す。尚、図中X方向がステージの走査方向である。図9
(a)に示す参照画像は、パターン800aが直線に検
出できており、画像取り込み中において、ステージや光
学系の振動はなかったものとする。しかし、図9(b)
に示す比較画像では画像取り込み中において、Y方向に
ステージ或いは光学系が振動したため、画像内のパター
ン801aが歪んでいる。ここで、図9(b)に示す比
較画像の歪み量をΔyとする。この両者の画像の差をと
ると、比較画像の歪みに起因した不一致部が多数検出さ
れ、欠陥候補となる。この不一致部は正常部であるある
ため、欠陥検出しないようにするためには、欠陥検出し
きい値を大きくする必要がある。微小欠陥は、欠陥候補
の特徴量が小さいため、欠陥検出しきい値を大きくする
と欠陥として認識できなくなる。このため、画像サイズ
pixを小さく(Xw)し、画像歪みの影響を小さくす
ることが考えられる。これは、図11に示すずれ量周期
判定部142で判定される画像歪みの周期をPとすると
き、画素サイズ設定部143で画像サイズpixを周期
Pの数分の1にすることにより、正常なパターン部にお
ける2画像の不一致を非常に小さくしようとするもので
ある。例えば、比較画像・参照画像のサイズpixをX
wとすると、2画像の位置合わせ後の歪み量Δyは小さ
くなる。歪み量Δyの許容値として、画素サイズpix
を歪み量Δyの許容値の例えば1/10以下になるよう
に、図11に示すずれ量周期判定部142で判定された
画像歪みの周期Pに基いて、画素サイズ設定部143に
おいて画像サイズを決定する。これにより補正画像生成
部141において比較画像f(x,y)および参照画像
g(x,y)共に画像サイズが決定されて補正比較画像
f‘(x,y)および補正参照画像g’(x,y)とな
って画像記憶部に記憶されて位置ずれ補正部132に入
力されることになる。そして位置ずれ補正部132にお
いて、上記画素サイズで切り出された補正比較画像f
‘(x,y)と補正参照画像g’(x,y)との間にお
いて位置ずれ補正される。ついで比較部133におい
て、上記画素サイズで切り出された補正比較画像f
‘(x,y)と補正参照画像g’(x,y)との間にお
いて比較され、欠陥候補の特徴量抽出部134において
不一致として欠陥候補の特徴量が算出され、欠陥判定部
135において歪み量Δyの許容値と比較されて欠陥の
判定が行われる。尚、この歪み量Δyの許容値は、欠陥
判定部135において用いられる欠陥検出アルゴリズム
等に対応させて有効で、且つ適切な値に設定する必要が
ある。またずれ周期判定部142において、画像が図9
(b)に示すように歪んだ場合、図9(a)に示す比較
画像f(x,y)と図9(b)に示す参照画像g(x,
y)との差をとると、不一致量が周期的に変動すること
になり、この変動量を画像処理して不一致量の極大値の
間隔を求めることによって周期Pを算出することができ
る。以上説明したように、位置ずれ補正部132におい
て、比較画像f(x,y)と参照画像g(x,y)との
間において位置ずれ補正を行う際、画素サイズを画像歪
みの周期Pの1/10程度以下にすることによって、画
像歪みが生じたとしても、正常なパターン部における2
画像の不一致を非常に小さくして歪み量Δyの許容値以
内にして、誤判定をなくすことができる。
【0026】図10(a)(b)には、参照画像と比較
画像との間において互いに傾きをもって相違するモデル
を示す。即ち、図10(b)に示す比較画像におけるパ
ターン801bは、図10(a)に示す参照画像におけ
るパターン800bに対して、aの傾きを持っている。
これを補正するには、例えば、図10(c)に補正後比
較画像2で示す通り、図11に示す補正画像生成部14
1において比較画像の傾きaを0にするように比較画像
を補正することが考えられる。また、図10(d)およ
び図10(e)に示す通り、図11に示す補正画像生成
部141において参照画像f(x,y)および比較画像
g(x,y)共に画像を補正し、マッチングさせること
が考えられる。これは、2つの画像共にa/2の傾きを
持たせるように補正するものである。この補正はアフィ
ン変換により実現できる。図11に示す傾き量算出部1
44は、検出光学系45で検出される本来のパターンの
向きが既知(本来図10(a)に示す参照画像の通り、
比較画像においても検出される場合)の場合には、検出
光学系45で検出される比較画像に対して微分処理して
パターンのエッジ位置を検出し、このパターンのエッジ
位置を直線近似して本来の向きy=bに対してy=ax
+bを求めて、傾きaを算出することができる。検出光
学系45で検出される本来のパターンの向きがわかって
いない場合には、参照画像と比較画像との差画像の不一
致量の分布を最小二乗法により直線近似することによっ
て傾き量aを算出することができる。
【0027】以上、図8〜図10で説明した位置ずれ量
の様に位置ずれが周期的である場合の補正手段の具体的
構成を図11に示す。比較画像f(x,y)および参照
画像g(x,y)を位置ずれ補正画像生成部141に入
力する。この補正画像生成部141には、ずれ量周期判
定部142と画像サイズ設定部143とにより、位置ず
れ量が許容値以内となる画像サイズを伝えられる。また
傾き量算出部144からは参照画像に対する比較画像の
傾き量aが補正画像生成部141に入力される。補正画
像生成部141は、この画像サイズに応じて傾き量aに
ついて補正画像を生成し、補正比較画像f‘(x,y)
および補正参照画像g’(x,y)を生成する。この補
正比較画像f‘(x,y)および補正参照画像g’
(x,y)を用いて、位置ずれ補正部132において位
置合わせを行い、比較部133において2画像を比較す
る。この比較結果より、欠陥候補の特徴量検出部134
において欠陥候補の特徴量を検出し、欠陥判定部135
において欠陥判定しきい値より大きな特徴量である部分
を欠陥と判断する。尚、欠陥判定しきい値は、試料1の
全面にわたって一定ではなく、試料1の反射率等に応じ
て、変化させるしきい値(浮動しきい値)とすることも
考えられる。また、画像取り込み時のステージ走査方向
がX方向である場合、ウエハ全面の欠陥検出をするには
ウエハの端までXステージが走査したときのみYステー
ジが移動する。従って、Xステージの走査時にはYステ
ージが固定であるため、Y方向の画像ずれは少ない。こ
のため、図12に示す通り、比較画像f(x,y)およ
び参照画像g(x,y)は,XYステージ移動判定部1
50’に入力し、Xステージのみの走査時にはXずれ量
検出回路151においてX方向の画像ずれ量を検出し、
この検出されたX方向の画像ずれ量に基いてXずれ量補
正回路152においてずれ量補正を行い、比較部133
において2画像を比較し、この比較結果より、欠陥候補
の特徴量検出部134において欠陥候補の特徴量を検出
し、欠陥判定部135において欠陥判定しきい値より大
きな特徴量である部分を欠陥と判断する。また、Yステ
ージ移動時には、XYステージ移動判定部150’によ
り、最初の比較画像についてYずれ量検出回路153に
おいてY方向の画像ずれ量を検出し、Yずれ量補正回路
154において2画像に対してずれ量補正処理を行う。
このあとXずれ量検出回路151においてX方向の画像
ずれ量を検出し、この検出されたX方向の画像ずれ量に
基いてXずれ量補正回路152においてずれ量補正を行
い、比較部133において2画像を比較し、この比較結
果より、欠陥候補の特徴量検出部134において欠陥候
補の特徴量を検出し、欠陥判定部135において欠陥判
定しきい値より大きな特徴量である部分を欠陥と判断す
る構成となる。これにより、 Y方向の画像ずれ量の検
出及びずれ量の補正処理は必要に応じて行われ、処理時
間の短縮を図ることができる。また、検出光学系の倍率
が高いときには、Xステージのみの走査時も微小範囲で
Y方向の画像ずれ量の検出及びずれ量の補正処理を行う
必要が生じる可能性もある。
【0028】また、図1に示すように、ステージ5,6
の走行時に生じた振動に起因した画像歪みを補正する手
段として、ステージ走行時にウエハ1の振動を測定する
ステージ振動測定光学系850および振動解析画像処理
部860を設けても良い。図13には、ウエハ1の振動
を測定するためのパターンが形成されたチャック面を示
す。ウエハ1が吸着されているチャック面2には、ウエ
ハ1の振動を測定するために例えば格子状のパターンが
形成されているものとする。この格子パターンをステー
ジ振動測定光学系850で検出する。ステージ振動測定
光学系850は、光源851で発光した光を対物レンズ
852を介して、チャック2の格子パターンを落射照明
する。チャック面2の格子パターンを反射、回折した光
は、再び対物レンズ852に捕捉され、チャック2の格
子パターンをTDI855上に投影する。TDI855
で検出した格子パターンの像の信号は、振動解析画像処
理部860に伝達され、格子パターンピッチを検出して
振動を測定する。この求めた振動量を画像処理部130
に送り、検出した画像を補正する。図13に、チャック
面2の格子パターン2aの例を示す。チャック面2の格
子パターン2aは、画像入力時のステージ走行方向が長
手に形成されており、一定の間隔でXY方向にパターン
が形成されている。TDI855で検出したチャック2
の格子パターン2aの像の間隔を振動解析画像処理部8
60で検出することにより、そのピッチより振動量が求
まる。
【0029】図14(a)および(b)には、参照画像
f(x,y)と比較画像g(x,y)とを示す。比較画
像のパターン871は、参照画像のパターン870に対
して、X方向に1画素シフトしている。この2画像の差
をとり、線AA部の差の結果を図14(c)に示す。位
置ずれ補正を行わずに2画像の差をとると、位置ずれに
起因した濃淡差が生じる。この位置ずれに伴う差画像の
濃淡差872は、パターンの両端で生じ、差の絶対
値はほぼ同じで、符号が反転することになる。この
、、に着目して、参照画像と比較画像の位置ずれ
を補正すれば、図14(d)に示す通り位置ずれに伴う
差画像の不一致は低減し、欠陥部のみを検出することが
できる。以上の位置ずれ補正部132により、欠陥検出
に関してノイズ成分となる位置ずれに伴う差画像の不一
致が低減するため、欠陥判定部135における欠陥判定
しきい値を低下させることが可能となり、微小欠陥等の
低信号な欠陥を検出することが可能となる。
【0030】試料1の像検出用光電変換素子41として
TDIを用いることにより、画像取り込み時に生じたス
テージ5,6あるいは光学系111の振動に伴う画像の
歪みを低減する効果がある。図15(a)に示す通り、
例えばステージ移動方向のTDI41の画素数をm、1
画素当たりの蓄積時間をt1とする。尚、TDI41
は、ステージの移動と同期して、蓄積した光情報をステ
ージ移動方向にシフトさせ、m画素で検出した光情報を
積分するものである。例えば、画像取り込み時の時間と
ステージ速度変動が図15(b)の様になっていたとす
る。ここで、ステージ速度変動の周期が約t2である場
合、t2≧m×t1であれば、TDI41で検出した画
像は速度変動による画像歪みは低減する。尚、t2≧m
×t1の条件を満足しなくても、m画素で検出した像を
積分することにより(TDIを用いることにより)、画
像歪み低減効果がある。TDIを含む光電変換素子は、
受光量が大きいと出力が飽和する。特に、CCDは受光
量が飽和レベルに達すると、ブルーミングが生じる。こ
のブルーミングとは、蓄積した電荷が隣接画素に蓄積さ
れる現象であり、影響を受けた隣接画素は実際に検出し
た光量以上の出力になる。このため、検出した画像は、
センサ面に結像した光強度分布を忠実に表せなくなる。
このブルーミングが生じると、欠陥の誤検出、検出
した欠陥の寸法精度の低下、比較画像・参照画像の位
置合わせ精度低下等が発生する。これを防止するため、
図16に示すように照明系11として2つの照明光路を
設け、一方の光路に光量調整用のNDフィルタ861を
配置し、各々の光路にシャッタ862a、862bを設
置する。そして、これらのシャッタ862a、862b
をステージ制御部150からの制御に基いて開閉すれば
よい。これは、光源11の劣化に伴う発光強度の低下、
及びウエハ1の反射率の違い等により、TDIセンサ4
1で検出される光量が変化し、TDI41の飽和レベル
に達しないように照明光量を調整するものである。尚、
照明系11として1つの照明光路で構成し、NDフィル
タ861として、透過率の異なる複数個のNDフィルタ
861aを配置しても良い。即ち、TDIセンサ41で
検出される光量を調整できる機構861.862が設け
られていれば良い。また光分割手段22および対物レン
ズ30を含めて検出光学系に光量調整用の光学系863
を設け、ステージ制御部150からの制御に基いて切り
替え制御できるように構成しても良い。
【0031】また、このブルーミングを防止する手段と
して、TDIセンサ41における蓄積画素を変えられる
ようにする制御手段がある。例えば、図17(a)に示
す通り、TDIセンサ41の蓄積方向(ステージ移動方
向)の画素数mが96であるとする。図17(b)に示
すとおり、ウエハ1の表面には、高反射率部1aと低反
射率部1bがあるとする。TDIセンサ41で高反射率
部1aの画像を検出する場合は、1画素あたりの受光量
が多いため、蓄積画素は32画素分とし、低反射率部1
bの画像を検出する場合は、1画素あたりの受光量が少
ないため、蓄積画素は96画素分とする。TDIセンサ
41に対する蓄積画素の切り替え制御は、CPU140
に入力されたウエハ1の表面に関する設計データ(例え
ば高反射率部1aと低反射率部1bについての設計デー
タ)を用いてCPU140からの制御指令に基いて行
う。あるいは、TDIセンサ41で検出した画像の形状
やパターン密度等を画像処理回路130またはCPU1
40が認識または検出し、この認識または検出された画
像の形状やパターン密度等を用いて切り替え制御するこ
とも考えられる。以上説明したように、TDIセンサ4
1の蓄積画素を変える制御手段を用いることにより、明
るさの分解能が高くなり、欠陥検出精度も向上させるこ
とができる。
【0032】次に、比較部133、欠陥候補の特徴量検
出部134および欠陥判定部135における一実施の形
態について、図18乃至図21を用いて説明する。
【0033】図18(b)には、図18(a)に示す参
照画像に対する画素サイズ以下(1,0.5画素)の欠陥
をモデル化した比較画像を示す。比較部133で比較さ
れ、欠陥候補の特徴量検出部134で検出された1画素
欠陥(AA部)の差画像(不一致に基づく特徴量)を図1
8(c)に、0.5画素欠陥(BB部)の差画像(不一致
に基づく特徴量)を図18(d)に示す。尚、図に記入
した欠陥は、パターンの形状不良であるため、パターン
欠陥と称する。図18(c)および図18(d)に示すよう
に、画素サイズ以下(1,0.5画素)の欠陥の差画像を
比較すると、差が正負に生じる様子は欠陥サイズに係わ
らず同じであるが、比較的大きな1画素欠陥の方が差の
絶対値が大きくなる。従って、欠陥判定部135におい
て、1画素程度のパターン欠陥か、0.5画素程度のパ
ターン欠陥なのかを判定することが可能となる。また、
図19(b)には、図19(a)に示す参照画像に対す
る画素サイズ以下(1,0.5画素)の異物欠陥をモデル
化した比較画像を示す。比較部133で比較され、欠陥
候補の特徴量検出部134で検出された1画素欠陥(A
A部)の差画像(不一致に基づく特徴量)を図19(c)
に、0.5画素欠陥(BB部)の差画像(不一致に基づく
特徴量)を図19(d)に示す。図19(c)および図1
9(d)に示すように、画素サイズ以下(1,0.5画素)
の欠陥の差画像を比較すると、差が凸状に出る様子は欠
陥サイズに係わらず同じであるが、比較的大きな1画素
欠陥の方が差の絶対値が大きくなる。従って、欠陥判定
部135において、1画素程度の異物欠陥か、0.5画
素程度の異物欠陥なのかを判定することが可能となる。
また、パターン欠陥と異物欠陥の差画像(不一致に基づ
く特徴量)を比較すると、欠陥の周辺画素における差の
分布が異なっている。これに着目して、欠陥判定部13
5において検出した欠陥の分類をすることができる。さ
らに、画素サイズ以下程度の欠陥ではパターン欠陥及び
異物欠陥共に、差画像の絶対値が欠陥の面積に対応して
いる。従って、欠陥判定部135において、欠陥候補の
特徴量検出部134から検出される欠陥の面積に対応し
た差画像の絶対値を用いて画素サイズ以下の欠陥のサイ
ズを推測することが可能となる。
【0034】図20には、欠陥判定部135における検
出した欠陥の分類手法について示す。横軸に欠陥の種
類、縦軸に欠陥を中心とする例えば3×3画素のうち欠
陥画素を除いた(欠陥の周辺画素において検出される)
明暗による光強度(濃淡値)の分散値σ2を示したもので
ある。光強度(濃淡値)の分散値σ2が大きいということ
は、欠陥の周辺画素において、明暗が生じるパターン有
無が存在することを意味する。光強度(濃淡値)の分散値
σ2が小さいということは、欠陥の周辺画素において、
一様な明るさが示されてパターンが存在しないことを意
味する。従って、この図20から明らかなように、分散
値σ2が小さいほど異物に代表される孤立欠陥、分散値
σ2が大きいほどパターンのエッジ部(明暗差大)に生
じたパターン欠陥に分類できることを示している。尚、
実際の欠陥は、ウエハの構造等により様々な画像として
検出されるため、分類成功率100%は不可能であり、
大まかな自動分類に適している。なお、上記説明では、
分散値σ2に基いて、欠陥を分類する場合について説明
したが、欠陥の周辺画素で検出される光強度の2次微分
値あるいは偏差でも良い。即ち、欠陥の周辺にパターン
が存在すると、パターンのエッジから大きな光強度の2
次微分値または偏差が検出されることになり、パターン
欠陥なのか孤立欠陥(異物欠陥)なのかを分類することが
可能となる。
【0035】また、図21には、欠陥判定部135にお
いて判定する画素サイズ以下の欠陥サイズと差画像で求
めた不一致量の絶対値との関係を示す。尚、孤立欠陥と
パターン欠陥では、欠陥サイズと差画像で求めた不一致
量の絶対値の関係が一致しないため、欠陥の種類に応じ
て分ける必要がある。例えば、孤立欠陥(異物)は、パ
ターン欠陥に対して不一致量の絶対値が大きくなる。ま
た、不一致量の絶対値は欠陥の面積に比例するため、欠
陥サイズの2乗に比例する。以上説明したように、欠陥
判定部135において実行される欠陥の分類手法と画素
サイズ以下の欠陥サイズの決定方法により、外観検査結
果を量産工程にフィードバックし易くなる。これによ
り、半導体製品の高歩留まり化に役立たせることが可能
となる。
【0036】以上説明した実施の形態では、光学顕微鏡
を用いて半導体ウエハやディスプレイ等に用いられる半
導体基板等からなる被検査対象物上の欠陥または欠陥候
補について判定する検査装置およびその方法について説
明したが、電子ビームを照射系で被検査対象物上に照射
し、被検査対象物から発生する2次電子もしくは反射電
子を検出器により検出し、その検出される2次元の画像
信号を例えばA/D変換器でサンプリングして画素ごと
に濃淡値で示される2次元の比較画像信号f(x,y)
を得、この2次元の比較画像信号に対して画像処理部1
30で前記の実施の形態と同様な画像処理を行うことが
できる。また、前記実施の形態による検査方法を半導体
基板に適用して、発生位置座標および特徴量も含めて微
小な異物やパターン欠陥からなる欠陥または欠陥候補を
検査し、その検査結果に基いて欠陥または欠陥候補の発
生原因を究明してその発生原因をなくすことによって、
半導体基板を高歩留まりで製造することが可能となる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、試料に形成されたパタ
ーンに応じて照明光の偏光を制御することにより、高解
像度の画像を検出して微小欠陥を検出できる光学系を実
現することが可能となる効果を奏する。また、本発明に
よれば、ステージの振動や収差によって生じた画像歪み
を補正し、欠陥検出上のノイズとなる正常部の不一致を
低減し、欠陥検出感度の向上並びに誤検出の防止を図る
ことができる効果を奏する。また、本発明によれば、同
一試料上に異なる光の反射率や電子の発生率のパターン
があっても、センサのブルーミングを防止でき、且つ高
い欠陥検出感度を達成することができる効果を奏する。
【0038】また、本発明によれば、画像処理において
判定された欠陥または欠陥候補について、その種類(異
物に代表される孤立欠陥とパターン欠陥)分類およびそ
の大きさ(特に画素サイズ以下)を求めることができる
効果を奏する。また、本発明によれば、光学顕微鏡とし
て輪帯照明を用いることによって、更に微細な欠陥また
は欠陥候補を検査することが可能となる。また、本発明
によれば、半導体基板上の微細な欠陥や欠陥候補を種類
や大きさも含めて検査できることにより、不良発生原因
を究明しやすくなり、半導体基板を高歩留まりで製造す
ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る検査装置の一実施の形態を示す構
成図である。
【図2】本発明に係る部分偏光を用いた高解像度光学系
の構成を示す図である。
【図3】部分偏光を用いた高解像度光学系の利用方法を
説明するための図である。
【図4】本発明に係るカラー画像検出手段の一実施例を
説明するための図である。
【図5】本発明に係る画像処理回路における画像位置ず
れ補正の第1の実施例を示す図である。
【図6】本発明に係る画像処理回路における画像位置ず
れ補正の第2の実施例を示す図である。
【図7】本発明に係る画像処理回路における画像位置ず
れ補正の第3の実施例を示す図である。
【図8】本発明に係る画像処理回路における光学歪みに
よる画像位置ずれ補正の実施例について説明するための
図である。
【図9】本発明に係る画像処理回路における周期的な画
像位置ずれ補正の実施例について説明するための図であ
る。
【図10】本発明に係る画像処理回路における傾きを持
った画像位置ずれ補正の実施例について説明するための
図である。
【図11】本発明に係る画像処理回路における画像位置
ずれ補正の実施例の構成を示す図である。
【図12】本発明に係る画像処理回路におけるステージ
移動後の振動に起因した画像位置ずれ補正の構成を示す
図である。
【図13】本発明に係るステージの振動を測定する一実
施例を説明するための図である。
【図14】位置ずれ補正前と位置ずれ補正後との各々に
おける差画像の濃淡差を示して画像位置ずれ補正による
効果を説明するための図である。
【図15】TDIによる画像歪み低減効果を説明するた
めの図である。
【図16】TDIのブルーミング防止手段を説明するた
めの構成図である。
【図17】TDIのブルーミング防止について説明する
ための図である。
【図18】微小パターン欠陥の差画像について示す図で
ある。
【図19】微小異物欠陥の差画像について示す図であ
る。
【図20】分散値σ2によって欠陥の種類を分類する一
実施例を説明するための図である。
【図21】画素サイズ以下の欠陥サイズ検出方法を説明
するための図で、孤立欠陥とパターン欠陥との各々にお
ける欠陥画素サイズと不一致量の絶対値との関係を示し
た図である。
【符号の説明】
1…試料、2…チャック、3…θステージ、4…Zステ
ージ、5…Yステージ、6…Xステージ、7…照明光
軸、10…光源、11…照明光学系、12…レンズ、1
4…開口絞り、18…視野絞り、22…ビームスプリッ
ター、30…対物レンズ、35…光分割手段、40…結
像レンズ、41…光電変換素子(TDIセンサ)、42
…光電変換素子(TDIセンサ)の受光面、45…検出
光学系、50…レンズ、80…ナイフエッジミラー、8
5・90…結像レンズ、100・110…光電変換素子
(リニアイメージセンサ)、100a・110a…光電変
換素子(リニアイメージセンサ)の受光面、115…焦
点検出光学系、120…焦点検出用信号処理回路、13
0…画像処理回路、131…遅延記憶部、132…位置
ずれ補正部、133…比較部、134…欠陥候補の特徴
量検出部、135…欠陥判定部、136…位置ずれ補正
回路、137…画像記憶部、138…位置ずれ検出回
路、138a…位置合わせ部、138b…ずれ量検出
部、140…CPU(ホストコンピューター)、141
…補正画像生成部、142…ずれ量周期判定部、143
…画素サイズ設定部、144…傾き量算出部、150…
ステージ制御部、150’…ステージ移動判定部、40
1…1/4波長板、850…ステージ振動測定光学系、
860…振動解析画像処理部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 実 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 中山 保彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 岡 健次 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出射されたインコヒーレント光を
    偏光ビームスプリッターを透過あるいは反射させること
    によって部分偏光させて1/4波長板により楕円偏光に
    変換して被検査対象物に対して落射照明する照明光学系
    と、前記被検査対象物からの反射回折光を前記1/4波
    長板を通して前記偏光ビームスプリッターを反射あるい
    は透過させることによって捕捉して被検査対象物上の像
    を光電変換素子上に結像させる検出光学系と、該検出光
    学系で検出した比較画像を参照画像と比較処理して検査
    する画像処理部とを具備し、前記1/4波長板の回転角
    を前記被検査対象物上に形成されたパターンに応じて設
    定することを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】光源から出射されたインコヒーレント光を
    被検査対象物に対して落射照明する照明光学系と、前記
    被検査対象物からの反射回折光を捕捉して被検査対象物
    上の像を、受光面あるいはその近傍のガラス部材に異な
    る分光透過率を有する薄膜を形成させたTDIセンサ上
    に結像させて被検査対象物上の波長に応じた像を高コン
    トラストで検出して画像信号を得る検出光学系と、該検
    出光学系のTDIセンサから得られる画像信号を参照画
    像と比較処理して検査する画像処理部とを具備したこと
    を特徴とする検査装置。
  3. 【請求項3】被検査対象物上に形成されたパターンに対
    してエネルギビームを照射する照射系と、被検査対象物
    上に形成されたパターンから各画素について濃淡値を有
    する2次元の比較画像信号として検出する検出系と、前
    記検出系から得られる各画素について濃淡値を有する2
    次元の比較画像信号における画像の歪みに応じて画像サ
    イズを設定し、この設定された画像サイズごとに該検出
    系から得られる各画素について濃淡値を有する2次元の
    比較画像信号と各画素について濃淡値を有する2次元の
    参照画像信号とを比較処理し、この比較処理された濃淡
    値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定する画像処理
    部とを具備したことを特徴とする検査装置。
  4. 【請求項4】被検査対象物上に形成されたパターンに対
    してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査対
    象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡値
    を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、前記検出系から得られる各画素について濃淡値を有
    する2次元の比較画像信号における画像の歪みを検出す
    る検出部を有し、該検出部から検出された画像の歪みに
    応じて画像サイズを設定し、この設定された画像サイズ
    ごとに該検出系から得られる各画素について濃淡値を有
    する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有
    する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処
    理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定
    する画像処理部とを具備したことを特徴とする検査装
    置。
  5. 【請求項5】被検査対象物上に形成されたパターンに対
    してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査対
    象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡値
    を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、前記被検査対象物を載置したステージまたは前記検
    出系若しくは照射系の振動に応じて画像サイズを設定
    し、この設定された画像サイズごとに該検出系から得ら
    れる各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信
    号と各画素について濃淡値を有する2次元の参照画像信
    号とを比較処理し、この比較処理された濃淡値の差に応
    じて欠陥または欠陥候補を判定する画像処理部とを具備
    したことを特徴とする検査装置。
  6. 【請求項6】被検査対象物上に形成されたパターンに対
    してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査対
    象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡値
    を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、前記被検査対象物を載置したステージまたは前記検
    出系若しくは照射系の振動を検出する検出部と、該検出
    部から検出された振動に応じて画像サイズを設定し、こ
    の設定された画像サイズごとに該検出系から得られる各
    画素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各
    画素について濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを
    比較処理し、この比較処理された濃淡値の差に応じて欠
    陥または欠陥候補を判定する画像処理部とを具備したこ
    とを特徴とする検査装置。
  7. 【請求項7】被検査対象物上に形成されたパターンに対
    してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査対
    象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡値
    を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、前記検出系若しくは照射系の収差に応じて、前記検
    出系から得られる各画素について濃淡値を有する2次元
    の比較画像信号に対して収差補正を施し、この収差補正
    が施された各画素について濃淡値を有する2次元の比較
    画像信号と各画素について濃淡値を有する2次元の参照
    画像信号とを比較処理し、この比較処理された濃淡値の
    差に応じて欠陥または欠陥候補を判定する画像処理部と
    を具備したことを特徴とする検査装置。
  8. 【請求項8】被検査対象物上に形成されたパターンに対
    してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査対
    象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡値
    を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、該検出系から得られる各画素について濃淡値を有す
    る2次元の比較画像信号に対してアフィン変換を施し、
    このアフィン変換が施された各画素について濃淡値を有
    する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有
    する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処
    理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定
    する画像処理部とを具備したことを特徴とする検査装
    置。
  9. 【請求項9】被検査対象物上に形成されたパターンに対
    してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査対
    象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡値
    を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、前記被検査対象物を載置したステージの振動を測定
    する振動測定系と、該振動測定系で測定された振動に応
    じて、前記検出系から得られる各画素について濃淡値を
    有する2次元の比較画像信号に対して補正し、この補正
    された各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像
    信号と各画素について濃淡値を有する2次元の参照画像
    信号とを比較処理し、この比較処理された濃淡値の差に
    応じて欠陥または欠陥候補を判定する画像処理部とを具
    備したことを特徴とする検査装置。
  10. 【請求項10】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対して光を照射する照射系と、前記被検査対象物上に形
    成されたパターンからの反射回折光をTDIセンサで捕
    捉して各画素について濃淡値を有する2次元の比較画像
    信号として検出する検出系と、該TDIセンサの時間遅
    延蓄積方向の蓄積画素数を電気的に変更可能に制御する
    制御部と、前記検出系から得られる各画素について濃淡
    値を有する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡
    値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この
    比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補
    を判定する画像処理部とを具備したことを特徴とする検
    査装置。
  11. 【請求項11】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査
    対象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡
    値を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、前記検出系から得られる各画素について濃淡値を有
    する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有
    する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処
    理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定
    し、この判定された欠陥または欠陥候補の周辺画素にお
    ける濃淡強度の2次微分値或いは偏差或いは分散を求
    め、この求められた濃淡強度の2次微分値或いは偏差或
    いは分散に基いて前記判定された欠陥または欠陥候補つ
    いてその種類を分類する画像処理部とを具備したことを
    特徴とする検査装置。
  12. 【請求項12】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対してエネルギビームを照射する照射系と、前記被検査
    対象物上に形成されたパターンから各画素について濃淡
    値を有する2次元の比較画像信号として検出する検出系
    と、前記検出系から得られる各画素について濃淡値を有
    する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有
    する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処
    理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定
    し、更に前記比較処理された濃淡値の差の絶対値に応じ
    て前記判定された欠陥または欠陥候補のサイズを推定す
    る画像処理部とを具備したことを特徴とする検査装置。
  13. 【請求項13】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記被検
    査対象物上に形成されたパターンから検出系により各画
    素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
    検出し、画像処理部において前記検出される各画素につ
    いて濃淡値を有する2次元の比較画像信号における画像
    の歪みに応じて画像サイズを設定し、この設定された画
    像サイズごとに前記検出される各画素について濃淡値を
    有する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を
    有する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較
    処理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判
    定することを特徴とする検査方法。
  14. 【請求項14】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記被検
    査対象物上に形成されたパターンから検出系により各画
    素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
    検出し、画像処理部において前記被検査対象物を載置し
    たステージまたは前記検出系若しくは照射系の振動に応
    じて画像サイズを設定し、この設定された画像サイズご
    とに該検出系から得られる各画素について濃淡値を有す
    る2次元の比較画像信号と各画素について濃淡値を有す
    る2次元の参照画像信号とを比較処理し、この比較処理
    された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定す
    ることを特徴とする検査方法。
  15. 【請求項15】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記被検
    査対象物上に形成されたパターンから検出系により各画
    素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
    検出し、画像処理部において前記検出系若しくは照射系
    の収差に応じて、前記検出系から得られる各画素につい
    て濃淡値を有する2次元の比較画像信号に対して収差補
    正を施し、この収差補正が施された各画素について濃淡
    値を有する2次元の比較画像信号と各画素について濃淡
    値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理し、この
    比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または欠陥候補
    を判定することを特徴とする検査方法。
  16. 【請求項16】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記被検
    査対象物上に形成されたパターンから検出系により各画
    素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
    検出し、画像処理部において振動測定系で測定された振
    動に応じて、前記検出系から得られる各画素について濃
    淡値を有する2次元の比較画像信号に対して補正し、こ
    の補正された各画素について濃淡値を有する2次元の比
    較画像信号と各画素について濃淡値を有する2次元の参
    照画像信号とを比較処理し、この比較処理された濃淡値
    の差に応じて欠陥または欠陥候補を判定することを特徴
    とする検査方法。
  17. 【請求項17】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記被検
    査対象物上に形成されたパターンから検出系により各画
    素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
    検出し、画像処理部において前記検出される各画素につ
    いて濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各画素につ
    いて濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理
    し、この比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または
    欠陥候補を判定し、この判定された欠陥または欠陥候補
    の周辺画素における濃淡強度の2次微分値或いは偏差或
    いは分散を求め、この求められた濃淡強度の2次微分値
    或いは偏差或いは分散に基いて前記判定された欠陥また
    は欠陥候補ついてその種類を分類することを特徴とする
    検査方法。
  18. 【請求項18】被検査対象物上に形成されたパターンに
    対して照射系によりエネルギビームを照射し、前記被検
    査対象物上に形成されたパターンから検出系により各画
    素について濃淡値を有する2次元の比較画像信号として
    検出し、画像処理部において前記検出される各画素につ
    いて濃淡値を有する2次元の比較画像信号と各画素につ
    いて濃淡値を有する2次元の参照画像信号とを比較処理
    し、この比較処理された濃淡値の差に応じて欠陥または
    欠陥候補を判定し、更に前記比較処理された濃淡値の差
    の絶対値に応じて前記判定された欠陥または欠陥候補の
    サイズを推定することを特徴とする検査方法。
  19. 【請求項19】請求項13または14または15または
    16または17または18記載の検査方法を用いて、被
    検査対象物としての半導体基板に対して検査を行って半
    導体基板を製造することを特徴とする半導体基板の製造
    方法。
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