JPH0789063A - 印刷物検査システム - Google Patents

印刷物検査システム

Info

Publication number
JPH0789063A
JPH0789063A JP5238485A JP23848593A JPH0789063A JP H0789063 A JPH0789063 A JP H0789063A JP 5238485 A JP5238485 A JP 5238485A JP 23848593 A JP23848593 A JP 23848593A JP H0789063 A JPH0789063 A JP H0789063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
inclination
input image
print
point sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5238485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3313474B2 (ja
Inventor
Hiroaki Kubota
浩明 久保田
Toshio Sato
俊雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP23848593A priority Critical patent/JP3313474B2/ja
Publication of JPH0789063A publication Critical patent/JPH0789063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313474B2 publication Critical patent/JP3313474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷物自動検査システムにおいて、高精度に位
置決めを行なうことにより微小欠陥の検出を可能にす
る。 【構成】入力された画像に対してある一定方向から印刷
画素を探索しながら走査したときに、最初に出現する
(あるいは所定数連続して出現する)印刷画素を抽出
し、抽出した点列で近似される直線の傾きを入力画像の
傾きとして計測し、計測された傾きを回転パラメータと
する一次変換を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷物の自動検査装
置および自動検査方法の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷物検査装置の多くは、検査対
象の印刷物をカメラ等のセンサにより画像メモリに取り
込んで、前もって基準として設定されている基準画像と
比較する方法を採っている。検査対象となる画像すなわ
ち対象画像と基準画像との比較方法は、対象画像の各点
の濃度値を基準画像の同一位置の濃度値と比較してその
差が所定の許容範囲以内であれば良品、許容範囲外であ
れば不良品(異常)と判定するものである。
【0003】ところで、カメラなどから取り込まれる画
像は常に印刷開始点位置が一定というわけではなく、多
少のずれを含んでいる。もし位置合わせが正確になされ
ないまま2枚の画像(対象画像と基準画像)の比較が行
なわれると、正しい検査結果は得られない(良品を不良
と誤判定してしまう)。したがって比較の際は対象画像
と基準画像の同一位置を正確に合わせておく必要があ
る。
【0004】さらに、同じ原版から印刷されたものであ
っても、印刷物には人間の目では判別できない程度の位
置ずれが発生しており、それらは許容範囲内のずれであ
ることが多く、印刷検査では良品と判定されるべきであ
る。しかし、画素レベルでみるとこれらの位置ずれは大
きいものであり、画像処理を行なう場合には正確な位置
決めが必要となる。
【0005】従来の印刷物検査装置では、入力された画
像の位置合わせのために、例えば画像中に必ず含まれる
特定パターンを用意し、各画像(対象画像と基準画像)
に対してマッチングを行なうことによって特定の位置を
抽出する方法、あるいは画像の印刷部分と背景部分を分
けた後、縦横の両方向から印刷部分に対して画像のプロ
ジェクション(投影)をとり、プロジェクションの性質
によって位置決めする方法が採用されている。
【0006】これらの方法においては、実質的には画像
の並行移動による位置合わせが行なわれるのみであり、
画像の変形や回転に対しては考慮されていない。例えば
入力画像に傾きが発生している場合、画像の並行移動を
どのように行なっても位置決めが完全には行なわれず、
画像の一部に位置ずれが残ったまま対象画像と基準画像
との比較処理が行なわれることになる。
【0007】こうした位置ずれを解消するため、ほとん
どの従来装置では、比較処理の前段階で画像の平滑化処
理を加えたり、3画素x3画素程度の大きさのマスクを
設けて画像間差分の最小値を選択する、といった比較処
理を行なう方法が採られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
平滑化処理およびマスク処理は雑音除去目的にも使用さ
れる処理であって、これらの処理を組み入れた従来の印
刷物検査装置では、処理画像の精度が位置ずれの発生レ
ベルにまで落ちることになり、微小な印刷欠陥の検出が
不可能となる。
【0009】従来の印刷物の位置決め方法としては、特
開昭63−111057号公報、あるいは特公平4−2
2143号公報に開示されているものがある。これは、
図18に示すように、印刷の絵柄PPと一緒に印刷され
たスタートマークSTからの画像信号に基づいて印刷開
始点を検出し、位置ずれを計測する方法である。この方
法により、画像入力の際に発生する印刷物の進行方向
(縦方向)の位置ずれを解消することができる。しか
し、印刷物に新たにスタートマークSTを付けなければ
ならないこと、および印刷後の裁断時にスタートマーク
STを削除する機構を別途設けなければならないという
制約がある。さらにこの方法では、微小変形が発生しや
すい印刷形態(例えば凹版印刷)の場合、印刷の絵柄P
PとスタートマークSTとの間にもずれが発生する可能
性がある。また、位置合わせもその進行方向に対してし
かできない。
【0010】このようなスタートマークSTを使用しな
い位置ずれ補正の方法としては、特開平2−81632
号公報に開示されている方法がある。しかしながらこの
方法では、撮像した印刷画像の重心を求めて位置ずれ検
出を行なうため、印刷画像の回転、伸縮といった微妙な
画像の変形を補正することはできない。
【0011】この発明の目的は、入力された画像の印刷
開始画素に注目することで、画像入力の際に発生する画
像の位置ずれとともに許容範囲内の印刷ずれを修正する
ことを可能とし、検査精度を保ったまま被検査対象の微
小な印刷欠陥を検出できる、印刷物検査システム(装置
及び方法)を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1に、この発明の印刷
物検査システムは、入力された画像に対してある一定の
方向から印刷画素を探索しながら操作したときに、最初
に出現する(あるいは所定数連続して出現する)印刷画
素を抽出する印刷開始点列抽出手段と、抽出された点列
より求められる近似直線の傾きを入力画像の傾きとして
計測する傾き計測手段と、計測された傾きを回転パラメ
ータとする一次変換を行なう傾き補正手段を備えてい
る。
【0013】またこの発明の印刷物検査方法では、入力
された画像に対してある一定の方向から印刷画素を探索
し、この探索操作時に、最初に出現する(あるいは所定
数連続して出現する)印刷画素を抽出し、抽出された点
列よりその近似直線を求め、求められた近似直線の傾き
を入力画像の傾きとして計測し、計測された傾きを回転
パラメータとする一次変換を行なっている。
【0014】第2に、この発明の印刷物検査システム
は、傾き補正と位置補正を同時にかつ高速に行なうため
に、テンプレートマッチングを利用して特徴点を抽出す
る特徴点抽出手段を備え、画像全体に対する傾きと位置
の補正を一度で行なえるように構成している。
【0015】第3に、この発明の印刷物検査システム
は、傾き補正と位置補正を同時にかつ高速に行なうため
に、テンプレートマッチングを利用して特徴点を抽出す
る特徴点抽出手段と、基準となる画像からテンプレート
を選び出すテンプレート設定手段と、テンプレートマッ
チングの探索範囲を限定して抽出する探索範囲抽出手段
とを備え、画像全体に対する傾きと位置の補正を一度で
行なえるように構成している。
【0016】第4に、この発明の印刷物検査システム
は、入力された画像に対して上下左右の少なくとも二辺
の方向から印刷画素を探索しながら走査したときに、そ
れぞれの辺の走査で最初に出現する(あるいは所定数連
続して出現する)印刷画素を抽出する印刷開始点列抽出
手段と、抽出された少なくとも二組の点列それぞれに近
似した直線を基準として検査対象領域を切り出すように
構成している。
【0017】第5に、この発明の印刷物検査システム
は、第4の発明の印刷物検査システムで求められた近似
直線を利用して、入力された画像の傾き、サイズ、位置
を補正している。
【0018】
【作用】この発明においては、入力された画像の印刷開
始画素を探索することで、画像入力の際に発生した位置
ずれと印刷時に発生した許容範囲内の位置ずれを同時に
補正する。すなわち、入力された画像の印刷開始点画素
を探索して画像の傾きを近似直線で表し、この近似直線
の傾きを回転パラメータとして一次変換を行なって、入
力画像の正確な位置決めを行なう。これにより検査精度
を落とすことなく微小な印刷欠陥を検出する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例に
係る印刷物の検査装置およびその検査方法を説明する。
【0020】図1は、この発明の印刷物検査システムを
構成する検査装置の構成を例示するブロック図である。
【0021】検査対象物101としては、白地の紙帯上
に連続して四角い枠内に印刷された写真などがある。こ
の対象物101上の写真画像はCCDなどを利用したイ
メージセンサ102で読み取られる。読み取られたアナ
ログ画像データは、A/D変換器103により、たとえ
ば8ビットで量子化されて、デジタル画像データに変換
される。このデジタル画像データは多数の画素データの
集合であり、各画素データは8ビットで構成されてい
る。この場合、各画素は256レベルのグレースケール
を持つ。
【0022】上記8ビットで量子化されたデジタル画像
データはフレームメモリ104に入力される。このフレ
ームメモリ104に入力された画像データは、CPU1
08およびメモリ制御部115の操作により、画像バス
110を介して、適宜、傾き補正部105、サイズ補正
部106、および印刷面切出部107に送られる。
【0023】CPU108はプログラムメモリ109に
格納されたプログラムにしたがって所定の操作を行な
う。すなわち、フレームメモリ104に格納された入力
画像データの各画素の集合の輪郭の1辺の傾きを検出し
てこの画像データの傾きを補正し(傾き補正部10
5)、この画素集合からその画面サイズを検出して画像
データのサイズを補正し(サイズ補正部106)、傾き
/サイズ補正の済んだ画像データを検査画像メモリ11
2に送る。この検査画像メモリ112に格納された入力
画像データは、差分器113において基準画像メモリ1
11内の基準画像データと画素単位で逐一比較され、判
別部114において、たとえば各画素毎の差分の累積値
に基づく良否判別が行なわれる。
【0024】換言すると、図1の印刷物検査システム
は、以下の手順(方法)で動作する。 1)検査対象物101の画像をイメージセンサ102で
読み取りA/D変換器103でデジタル化してからフレ
ームメモリ104に画像データを記憶する。
【0025】2)記憶された画像データは傾き補正部1
05にて傾きθを求め、傾き分を補正する。
【0026】3)続いて大きさ補正部106にて縦/横
方向に倍率/縮小率を求め、大きさを補正する。
【0027】4)傾きおよび大きさを補正した画像デー
タを検査画像メモリ112に記憶する。この記憶した補
正後の画像データを、基準画像メモリ111に記憶され
ている比較検査用基準データと比較し、各画素濃度の差
分を差分器113にて求める。
【0028】5)差分値によって印刷物の検査を行な
う。たとえば、画像全体の画素濃度の差分累積値を判別
部114で求め、この累積値を所定の基準値(比較判定
値)と比べて印刷欠陥を判断し、選別信号を出力する。
(累積値が基準値以下なら欠陥なしとし、累積値が基準
値を越えるときは検査された印刷物が欠陥物と判断す
る。)図2は検査対象物(被検体印刷物)101である
印刷物画像の位置決め方法を説明するもので、印刷開始
点列を探索する処理11と、探索された点列から近似直
線を求めてその傾きを計測する処理12と、計測された
傾きを補正する処理13とが順に行なわれる。
【0029】まず、フレームメモリ104に入力された
画像14は、図2の印刷面15で例示するように傾いて
いることがある。この傾きは、印刷時の微妙な印刷ずれ
および画像入力時の撮像ずれの2つの要因により発生す
るもので、印刷物自体の欠陥とは区別されるべきもので
ある。
【0030】画像14に対する印刷面15の微妙な傾き
を補正するために、印刷面15のある一辺の画素列(点
列)すなわち印刷エッジを抽出する。
【0031】ここでは、印刷面15の上部の印刷開始点
列16を印刷エッジ抽出に使用する。そのために、画像
走査の各列毎に上から下へと画像走査して印刷開始画素
を探索して行く。
【0032】ここで、印刷画素であるか背景画素である
かの判定は、取り込まれた画像の各画素の濃度値レベル
を見て判定する。例えば、撮影環境により多少異なる
が、8ビットでデジタル化された256レベルの画像デ
ータであれば、予めレベル180辺りにしきい値を設定
し、このしきい値レベル以下の濃度値を持つ画素を印刷
画素と判定できる。(このしきい値レベルを越えるレベ
ルの画素は、白系紙面の背景画素と判定する。)図3
は、印刷開始点列探索処理11における印刷開始点列抽
出方法を説明するためのもので、上記しきい値処理によ
り得られる印刷画素の例を示す。図中、多数の四角で表
した部分がしきい値処理の結果得られた画素24、25
を示す。フレームメモリ104に取り込まれた画像21
の横方向にx軸をとり、その縦方向にy軸をとって、こ
のxーy2次元平面上で画素24、25の集合を扱う。
ここでは、取込画像21の左上肩の隅位置をこのxーy
平面の原点(0、0)と考えることにする。各画素2
4、25の位置は、この平面上の座標(xi、yi)で
表される。
【0033】図3において、取込画像21中の枠22は
印刷物101の縁部分を示し、枠23は印刷物101の
印刷面の輪郭を示している。ここで、x軸に対する縁2
2の傾きは輪郭23の傾きと必ずしも一致するわけでは
なく、印刷時に微妙にずれることがある。したがって、
印刷面以外にその周辺の縁も取込画像21に入ってしま
う場合では、縁22と印刷面輪郭23とを区別し、輪郭
23の印刷画素25を直接検査しないと印刷面の傾きを
正確に検出することができない。
【0034】いま、256レベルのグレースケールを持
つ取込画像21を適当なしきい値(例えばレベル18
0)で2値化することにより、2値化画像データから縁
22が消え輪郭23が残る場合を考えてみる。この場合
は、画像21の左上原点(0、0)から下方向に向かっ
て右方向走査を順に行ない、最初に検出される画素25
を調べれば、印刷面輪郭23の4隅の1つ(図3では右
上肩隅)の座標位置が判明する。以後、各走査毎に最初
に見つかる画素25を調べれば、輪郭23の上辺線上の
画素25の集合が求まる。これらの画素集合(図2の印
刷開始点列16に相当)から、輪郭23の上辺に相当す
る近似直線を算出することができる。
【0035】輪郭23がもし右肩下がりなら、最初に検
出される画素25は輪郭23の左上肩隅となる。以後、
各走査毎に最初に見つかる画素25を調べれば、輪郭2
3の左辺線上の画素25の集合が求まる。これらの画素
集合から、輪郭23の左辺に相当する近似直線を算出す
ることができる。
【0036】上記上辺近似直線あるいは左辺近似直線の
いずれによっても、xーy座標軸に対する印刷面輪郭2
3の傾きを求めることができる。
【0037】次に、2値化画像データから縁22を消す
ことができない場合を考えてみる。この場合は、画像2
1の左上原点(0、0)から下方向に向かって右方向走
査を順に行ない、最初に検出される画素を調べると、そ
れは印刷面輪郭23の隅の画素25ではなく、縁22の
隅の画素24となってしまう。ここで知りたいのは画素
24の隅位置でなく画素25の隅位置であるから、画素
24の集合を画素25の集合から区別しなければならな
い。
【0038】ここで、縁22の画像データは印刷面の輪
郭23のように明確なものではなく、部分的には周辺の
白地画像データ中に紛れ込んでしまう点に注目すると、
画素24の集合を画素25の集合から区別する方法が見
つかる。すなわち、印刷面の輪郭23の画素25は多数
連続して検出されるのに対し、縁22の画素24は途切
れ途切れに検出されるので、画素24が連続して生じる
長さは限られている、という観測事実から、画素24の
集合を画素25の集合から区別することができる。具体
的には、画素が5つ以上連続して検出された場合はその
画素の集合は印刷面輪郭23の画素25の集合であると
判定し、連続して5以上検出された画素集合のうち最初
に検出された画素25の位置を、印刷面輪郭23の隅位
置として検出する。
【0039】こうして各走査毎に見つかる5つ以上連続
した画素集合の最初の画素25を調べれば、輪郭23の
上辺線上(あるいは左辺線上)の画素25の集合が求ま
る。これらの画素集合(図2の印刷開始点列16に相
当)から、輪郭23の上辺(あるいは左辺)に相当する
近似直線を算出することができる。
【0040】上記近似直線は、図2の直線近似/傾き計
測処理12において求められる。図2において、求める
近似直線17をy=ax+bで与えたときに、検出され
た印刷開始点列16の各点から直線17までの距離の2
乗和が最小となるように係数a、bを定めることができ
る(最小2乗解を求める)。こうして求めた係数aが近
似直線17の傾きを示す。
【0041】具体的には、まず変数Xとその平均値X*
の偏差ζ=XーX*を新しい変数ζとして定義する。こ
こで変数ζはその値の総和がゼロとなる性質を持つ。す
なわち、Σζi=0である。
【0042】次に直線y=aζ+bに印刷開始点列16
の各画素位置を当てはめる。各画素の座標を(Xi、Y
i)とすると、この直線yから各画素点列までの距離D
iの2乗和Sは、
【0043】
【数1】
【0044】となる。ただしζi=XiーXi*であ
る。この2乗和Sを最小とするために、Sをaとbの関
数としたときにSのaおよびbに関する偏微分係数を0
とおく。最初にbに関する偏微分係数を0とおくと、
【0045】
【数2】
【0046】となり、bについて解くと、Σζi=0よ
り、
【0047】
【数3】
【0048】となる。これはYiの平均値である。
【0049】次に、aに関する偏微分係数を0とおく
と、
【0050】
【数4】
【0051】となる。これを整理すると、
【0052】
【数5】
【0053】となり、Σζi=0から、
【0054】
【数6】
【0055】となる。こうして近似直線17の傾きa
が、画素点列の座標値(Xi、Yi)から算出できる。
【0056】上記最小2乗解を求める方法とは別に、H
ough変換(ハフ変換)を利用しても近似直線17を
求めることができる。(このHough変換は、画像処
理において直線を抽出するためによく用いられる公知の
変換方法である。)簡単に説明すると、XーY座標系の
ある一点(xi、yi)が与えられたときに、その点を
通る全ての直線を極座標系(θーρ)空間に変換して、
ρ=xicosθ+yisinθなる1本の曲線の軌跡
とする。全ての候補点(xi、yi)についてこの軌跡
を(θーρ)空間に描くことにより、最終的にこれらの
曲線群が最も多く交わる点(θoーρo)を抽出するこ
とができる。この抽出点(θo、ρo)から、近似直線
ρo=xcosθo+ysinθoが求められる。
【0057】なお、入力される画像の印刷面の傾きがほ
ぼ水平と仮定できる場合は、考えられる傾きの範囲を十
分に絞ってHough変換を行なうことができる。たと
えば、画素点列の各点(xi、yi)の座標値を直線方
程式y=ax+bへ代入し、傾きaをー0.1<a<+
0.1の範囲に限定して、aの変化の刻み幅を0.00
1とする。すると1点あたり201個の(ai、bi)
の組が算出され、これらの組(ai、bi)が用意され
た配列に投票される(配列の対応数値を1増加させ
る)。この処理を画素点列の各点(xi、yi)に対し
て繰り返し、最終的に最も多い組を抽出する。そのとき
に得られたaが、求める傾きとなる。
【0058】図1の傾き補正部105では、アフィン変
換が用いられる。このアフィン変換は画像処理における
一次変換の基本アルゴリズムである。
【0059】いま、図4(a)に示されるように、求め
られた直線26(印刷面輪郭23の上辺近似直線17に
対応)と画像21の水平方向(x軸方向)27とがなす
角度をθとする。すると、a=tanθであるから、
【0060】
【数7】
【0061】なる関係を利用すれば、変換前の座標系を
(u、v)、変換後の座標系を(x、y)で表すと、ア
フィン変換の式は、
【0062】
【数8】
【0063】となる。
【0064】回転補正後の画像の各画素について、座標
x、yを式(8)に代入し、入力画像での座標u、vを
求め、その座標の濃度値f(u、v)を新しい補正後の
濃度値f’(u、v)とすることができる。
【0065】しかし、u、vが整数になることは稀であ
り、補正後の各画素の濃度値を得ることが、なかなかで
きない。このような場合に対応する簡単な方法として
は、次のようなものがある。すなわち、(u、v)に最
も近い画素の濃度値f(int(u+0.5)、int
(v+0.5))を代用する。ここでint()は整数
化の関数を示す。この方法においては濃度値が急変する
と誤差が大きくなることがある。この誤差を小さくする
には、求められた点(u、v)近傍周囲の何点か、例え
ば4点の濃度値を利用して、式(9)に示すようにそれ
らの荷重平均によって補正後の濃度値f’(u、v)を
決定するとよい。
【0066】
【数9】
【0067】ここで、(u’、v’)は濃度値を求めよ
うとする注目画素の左上に位置する近傍画素を示し、
u’=int(u)、v’=int(v)であり、かつ
α=uーu’、β=vーv’である。
【0068】なお、上記荷重平均で用いる近傍周囲点の
数としては、4点に限らず、たとえば9点とか16点を
採用することもできる。
【0069】図4(b)は、傾き補正後の印刷面輪郭2
3のサイズ(縦/横のサイズ)が基準画像サイズからず
れている場合に、印刷面輪郭23のサイズを基準画像サ
イズにあわせる方法を説明する図である。
【0070】すなわち、基準画像の横長がaであり縦長
が(c+d)であるときに、傾き補正後の輪郭23の横
長が(a+b)、縦長がcであれば、輪郭23を横方向
(x軸方向)に縮小率a/(a+b)だけ縮小し、縦方
向(y軸方向)に倍率(c+d)/dだけ拡大する。こ
うすれば、印刷面輪郭23はその傾きもサイズも基準画
像と一致することになり、印刷内容を基準画像内容と正
しく比較検査できるようになる。
【0071】図5は、図1の検査装置における印刷物検
査方法を説明するフローチャートである。
【0072】まず、検査対象物(印刷物)101の表面
状態の画像がイメージセンサ102により取り込まれ、
A/D変換器103によりデジタル画像データに変換さ
れ、フレームメモリ104に格納されて、画像入力が行
なわれる(ST10)。
【0073】フレームメモリ104に格納された画像デ
ータは、画像入力時あるいは原画像の印刷時に発生した
傾き(θ)を伴っている。この傾きθは傾き補正部10
5で求められ、アフィン変換などの一次変換処理により
補正される(ST11)。
【0074】上記傾き補正処理終了後、CPU108
は、イメージセンサ102から入力された画像(イメー
ジパターン)に対する基準画像データ(欠陥を含まない
イメージパターン)を検索し(ST12、イエス)、そ
れを基準画像メモリ111に格納する(ST13)。
【0075】基準画像データのメモリ111への格納が
済めば(ST12、ノー)、CPU108は、傾き補正
された画像データのサイズ(縦横サイズ)が基準画像メ
モリ111に格納された基準画像データのサイズと一致
するように、サイズ補正を行なう(ST14)。
【0076】傾き補正(ST11)およびサイズ補正
(ST14)が済むと、傾き補正(ST11)で求めた
印刷開始点の位置データおよびサイズ補正(ST14)
で求めた印刷面輪郭23のサイズデータから、印刷面切
出部107において、印刷面輪郭23(四角形)のたと
えば右上点の位置が正確に求められる。そのあと、この
右上点の位置データと印刷面輪郭23のサイズデータと
から、検査対象101の印刷面が切り出される。
【0077】こうして切り出された検査対象印刷面の画
像データの位置が基準画像メモリ111に格納された基
準画像データの位置と一致するように、位置補正(位置
決め)が行なわれる(ST15)。
【0078】なお、傾き補正部105、サイズ補正部1
06、印刷面切出部107などのモジュールの動作は全
てCPU108によりコントロールされる。これらのモ
ジュールで行なわれる処理の詳細はプログラムメモリ1
09に記憶されている。またこれらのモジュール間は高
速な画像バス110によって結ばれており、各モジュー
ル間で画像データの高速転送が可能になっている。基準
画像メモリ111および検査画像メモリ112の動作
は、CPU108からの指示に基づきメモリ制御部11
5によりコントロールされる。
【0079】傾き補正/サイズ補正が済み位置決めされ
た検査対象物101の画像データは検査画像メモリ11
2に格納される(ST16)。検査画像メモリ112に
格納された検査対象画像データは、基準画像メモリ11
1に格納された基準画像データと、画素単位で逐次一対
比較される。すなわち画素毎に濃度の差分が計算される
(ST17)。
【0080】上記画素単位の濃度差分データは判別部1
14で累積される。この累積値が所定値を越えたら、そ
のときの検査対象物101には印刷上の欠陥があると判
定され、選別信号(例えば論理レベル”1”)が出力さ
れる(ST18)。この累積値が所定値以内であれば、
そのときの検査対象物101には良品であると判定され
る。
【0081】図示しないが、上記レベル”1”の選別信
号が判定部114から出されると、その時検査中の印刷
物に不良品マークが付され、その不良部分は後に破棄処
理を受けることになる。
【0082】以上のようにして、検査対象物(印刷物)
101の欠陥検査処理が完了する。
【0083】図6は、傾き補正部105の構成を説明す
るブロック図である。フレームメモリ104に格納され
ている入力画像データは画像バス110を通して傾き補
正部105に入力される。傾き補正部105では、まず
印刷開始点列抽出回路31において、入力画像の印刷開
始点列が抽出される。開始点として抽出された画素点は
順に点列記憶バッファ32に格納され、直線近似回路3
3に送られる。直線近似回路33では、一次回帰あるい
はHough変換などの手法で直線近似がなされる。こ
の回路33で求められた近似直線の傾きは傾き計測回路
34で計測され、アフィン変換パラメータ設定回路35
に送られる。送られてきた傾きデータは、アフィン変換
パラメータ設定回路35においてアフィン変換のための
各パラメータに変換され、アフィン変換回路36に渡さ
れる。アフィン変換回路36は、設定されたパラメータ
でフレームメモリ104内の画像データに対してアフィ
ン変換を施し、傾き補正が完了する。
【0084】図7は、第2の実施例装置で用いられる傾
き補正部105、サイズ補正部106、および印刷面切
出部107の全体構成を説明するブロック図である。こ
こで、太い矢印は高速画像バス110を示し、細い実線
矢印は画像データの流れを示し、破線の矢印は座標値あ
るいは各種パラメータの流れを示す。
【0085】図7の構成において、フレームメモリ10
4に格納されている入力画像データは画像バス110を
通して傾き補正部105に入力される。傾き補正部10
5では、まず印刷開始点列抽出回路31で印刷開始点列
が抽出される。印刷開始点として抽出された点から順に
点列記憶バッファ32に格納される。
【0086】探索範囲抽出回路41は、点列記憶バッフ
ァ32に格納された点列を利用して、サイズ補正/位置
補正のための探索範囲を抽出する。
【0087】この探索範囲抽出は、次のようにして行な
われる。すなわち図8に示すように、抽出された点列1
5の両端の座標を計測し、それらの座標周辺の微小矩形
領域51、52を探索範囲として抽出する。
【0088】たとえば探索範囲のサイズを(R+1)x
(R+1)と設定した場合、点列の両端点を中心とする
矩形領域を探索範囲として選ぶことができる。
【0089】このとき点列両端の座標が(xc1、yc
1)、(xc2、yc2)であったとすれば、(xc1
ーR/2、yc1ーR/2)ー(xc1+R/2、yc
1+R/2)、および(xc2ーR/2、yc2ーR/
2)ー(xc2+R/2、yc2+R/2)の矩形領域
を点列両端の点を中心とする探索範囲として選ぶことが
できる。このようにすると、画像内の特定の点を探索す
るのに画像全体の極くわずかな領域を探索範囲に限定し
たことになり、探索精度および探索処理速度を大幅に向
上させることが可能になる。
【0090】一方、点列記憶バッファ32に格納されて
いる点列は、直線近似回路33において一次回帰あるい
はHough変換などの手法により直線近似される。す
ると次段の傾き計測回路34において近似直線の傾きが
計測され、アフィン変換パラメータ設定回路35におい
てアフィン変換のための各パラメータに変換される。こ
れらのパラメータがアフィン変換回路36に設定され
る。アフィン変換回路36は、フレームメモリ104の
画像に対し、設定されたパラメータにより探索範囲内に
限って、アフィン変換を施す。
【0091】アフィン変換された探索範囲の画像は、サ
イズ補正部106に送られ、探索範囲メモリ42に格納
される。その後テンプレート設定回路43に探索範囲の
座標情報が入力される。すると、この座標情報に基づき
基準画像メモリ111から特徴点パターン情報が読み出
され、適当なサイズのテンプレートが設定される。
【0092】図9は、上記テンプレートの設定方法を説
明するための図である。たとえば、検査画像(印刷物1
01の取込画像)において探索範囲51、52が抽出さ
れたとする。これら探索範囲の中心座標を(xc1、y
c1)および(xc2、yc2)とする。またこれらの
座標の2点をアフィン変換したあとの座標を、それぞれ
(xc1a、yc1a)および(xc2a、yc2a)
とする。これらは、傾き補正後の探索範囲中心座標とな
る。
【0093】これらの中心座標(xc1a、yc1
a)、(xc2a、yc2a)をそのまま基準画像に対
応させ、これらの座標を中心とするサイズ(T+1)x
(T+1)の矩形領域をテンプレート53、54とし
て、基準画像メモリ111から画像情報を抽出する(た
だしT<Rとする)。たとえば探索範囲のサイズ(R+
1)x(R+1)を30画素x30画素としたとき、テ
ンプレートのサイズ(T+1)x(T+1)を10画素
x10画素とすることができる。
【0094】以上のようにしてテンプレート53、54
が設定されると、特徴点抽出回路44において、探索範
囲メモリ42に記憶されている2つの探索範囲に対して
テンプレートマッチングが行なわれる。
【0095】図19は、テンプレートマッチングにおい
て、画像の左上点を求める処理手順を説明するフローチ
ャートである。
【0096】まず、探索範囲の中心点(xc1a、yc
1a)を中心とした(R+1)x(R+1)の範囲の対
象画像f(x、y)、および予め標準パターンから作成
した(T+1)x(T+1)の範囲のテンプレートg
(i、j)が設定される(ST1201)。また比較値
maxの初期値としては、最小値として∞が設定され
る。
【0097】続いて対象画像f(x、y)の変数yがy
c1aーR/2に設定され(ST1202)、変数xが
xc1aーR/2に設定される(ST1203)。さら
にマッチング値matchおよびテンプレートg(i、
j)の変数jがゼロに設定され(ST1204)、続い
てテンプレートg(i、j)の変数iがゼロに設定され
る(ST1205)。
【0098】その後、対象画像の関数f(x+i、y+
j)とテンプレートg(i、j)とのビット毎に排他的
論理和が演算され、マッチング値matchがこの排他
的論理和演算の結果でインクリメントされる(ST12
06)。
【0099】上記排他的論理和演算によるマッチング値
matchのインクリメントは、変数iをインクリメン
トさせながら(ST1207)、変数iがT+1以下の
間(ST1208、イエス)反復される。そしてこの反
復処理は、変数jをインクリメントさせながら(ST1
209)、変数jがT+1以下の間(ST1210、イ
エス)さらに繰り返される。
【0100】こうして求めたマッチング値matchが
比較値maxよりも小さくなければ(ST1211、ノ
ー)、変数xが1つインクリメントされ(ST121
3)、xが(xc1a+R/2ーT)以下のうちは(S
T1214、イエス)、ST1204〜ST1213が
繰り返される。
【0101】変数xが(xc1a+R/2ーT)を越え
ると(ST1214、ノー)、変数yが1つインクリメ
ントされ(ST1215)、yが(yc1a+R/2ー
T)以下のうちは(ST1216、イエス)、ST12
03〜ST1215が繰り返される。
【0102】マッチング値matchが比較値maxよ
りも小さくなれば(ST1211、イエス)、比較値m
axはそのときのマッチング値matchに設定され、
座標変数x、yとして、xe1、ye1が代入される
(ST1212)。その後、変数yが(yc1a+R/
2ーT)を越えると(ST1216、ノー)、そのとき
のx=xe1、y=ye1が出力される(ST121
7)。
【0103】以上の処理(ST1202〜ST121
6)が、マッチングの位置を移動させながらマッチング
値が最小になる位置(xe1、ye1)を求める処理と
なる。
【0104】ここで、前記排他的論理和演算で求めてい
るマッチング値matchは、小さいほど2つのパター
ン(例えば図9の51と53)がよく合っていることを
示す。このことは、換言すれば、この位置(xe1、y
e1)の点が、マッチング度が最大となる特徴点とな
る。この特徴点は、探索範囲中心座標(xc1、yc
1)および(xc2、yc2)それぞれに対して1点づ
つ、計2点求まる。
【0105】こうして求めた2つの特徴点を、検査画像
の左上点、右上点とする。これらの左右上点を使用し
て、画像サイズの補正を行なうことができる。
【0106】すなわち、図7のサイズ計測回路45にお
いて、対象となる画像に含まれる印刷面のサイズが計測
される。こうして計測された印刷面サイズを基準画像メ
モリ111内の基準画像サイズと比較し、さらにアフィ
ン変換パラメータ設定回路46へ傾き補正部105のア
フィン変換パラメータ設定回路35の傾き補正用パラメ
ータを入力することにより傾き補正/サイズ補正を同時
に行なえるアフィン変換のパラメータを作成し、それを
アフィン変換回路47に設定する。
【0107】アフィン変換回路47では、フレームメモ
リ104に格納されている画像データに対して変換処理
を行なう。ここで変換された画像データから、印刷面切
出回路107において、印刷面の左上点を揃えて印刷面
のみを切り出し、画像バス110を介して検査画像メモ
リ112に送り出す。以上の処理により、傾き補正/サ
イズ補正を含めた位置決めが可能になる。
【0108】なお、図7の実施例では画像の横方向のみ
のサイズ補正が行なわれ、画像の縦方向のサイズ補正は
行なっていない。画像の縦方向のサイズ補正も行なうと
きは、図10に示すように基準画像の縦方向に新たなテ
ンプレート55を作成し、このテンプレートより検査画
像に対する検索範囲56を推定するようにしてもよい。
これにより、検索範囲51に対してテンプレート53が
設定され、検索範囲56に対してテンプレート55が設
定されて、印刷画面の左上点と右下点が抽出される。
【0109】たとえば、基準画像の印刷面サイズが横方
向Zx、縦方向Zyであったとする。また、図7の傾き
計測回路34において求められた印刷面の傾きがθ(図
4(a)参照)であったとする。このとき、最初に探索
範囲抽出回路41にて求められた探索範囲の中心が(x
c1、yc1)、(xc2、yc2)であったなら、図
10における3番目の探索範囲の中心として、(xc2
+Zysinθ、yc2+Zycosθ)を選ぶことが
できる。
【0110】こうして画像の左上点と右下点の座標を求
め、それらが(xe1、ye1)、(xe2、ye2)
であったとする。すると、サイズ計測回路45により測
定されるサイズは、横方向がxe2ーxe1、縦方向が
ye2ーye1となる。ここで、基準画像の印刷面のサ
イズがそれぞれZx、Zyであるため、横方向拡大率は
Lx=Zx/(xe2ーxe1)となり、縦方向拡大率
はLy=Zy/(ye2ーye1)となる。すると、式
(8)から、アフィン変換の式は、
【0111】
【数10】
【0112】となる。ここでaは近似直線をy=ax+
bとしたときの傾きである。
【0113】以上により、アフィン変換を一度行なうこ
とにより、傾き補正とサイズ補正を完了させることがで
きる。
【0114】図11は、この発明の印刷物検査装置にお
ける位置決め方法の他例を説明する図である。また図2
0(a)は、この位置決め方法(4点から傾き、サイ
ズ、位置補正用アフィン変換パラメータを求める方法)
を説明するフローチャートである。図20(b)は図2
0(a)での処理を説明するための補助図面である。
【0115】この方法では、画像の上下左右の4方向か
ら、それぞれ印刷画素開始点列を検索し、直線近似によ
る4本の直線によって印刷面の領域を囲んでいる。
【0116】まず、図20(b)に示すような印刷面の
領域のサイズおよび角隅座標が与えられたときに、この
印刷面領域各辺の開始画素dL1、dL2、dL3、d
L4と、辺L1のパラメータa1、b1、辺L2のパラ
メータa2、b2、辺L3のパラメータa3、b3、辺
L4のパラメータa4、b4が与えられる(ST130
1)。
【0117】次に入力された画像61に対して、上下左
右の4辺からそれぞれ下方、上方、左方、右方に印刷画
素を探索しながら走査したときに、それぞれ最初に出現
する画素(あるいは一定画素数連続して印刷画素が出現
する場合の最初の画素)dL1、dL2、dL3、dL
4を、印刷開始点列62から抽出する(ST130
2)。
【0118】抽出された4組の点列より、4本の近似直
線63、64、65、66が検出される(ST130
3)。ここで、直線63は画像の左側から印刷画素を探
索したときに抽出された印刷開始点列62より近似した
直線(L2)であり、直線64は画像の右側から印刷画
素を探索したときに抽出された印刷開始点列62より近
似した直線(L3)であり、直線65は画像の上側から
印刷画素を探索したときに抽出された印刷開始点列62
より近似した直線(L1)であり、直線66は画像の下
側から印刷画素を探索したときに抽出された印刷開始点
列62より近似した直線(L4)である。
【0119】これらの直線63〜66が交わった点を6
7〜70で示してある。点67は直線63、65の交点
であり、抽出すべき印刷面の左上点となる。点68は直
線64、65の交点であり、抽出すべき印刷面の右上点
となる。点69は直線63、66の交点であり、抽出す
べき印刷面の左下点となる。点70は直線64、66の
交点であり、抽出すべき印刷面の右下点となる。
【0120】このようにして、4点で囲まれる領域を抽
出すべき印刷面とすることができる。これらの4点67
〜70を利用して、傾き補正、サイズ補正、位置補正の
ためのアフィン変換のパラメータを求めることができ
る。
【0121】すなわち、左上点67の座標(xe1、y
e1)と右下点70の座標(xe2、ye2)を4本の
近似直線63〜66それぞれのパラメータa1〜a4、
b1〜b4から算出し(ST1304)、算出された座
標値からアフィン変換のパラメータu’v’を求めるこ
とができる(ST1305)。
【0122】図12は、この発明の印刷物検査装置にお
ける位置決め方法のさらに他の例を説明する図である。
また、図21(a)はこの位置決め方法を説明するフロ
ーチャートであり、図21(b)は図21(a)での処
理を説明するための補助図面である。
【0123】この方法では、画像の上側と左側の2方向
から印刷開始点列を検索し、2本の近似直線の交点とそ
れぞれの近似直線の端部の2点との合計3点から、印刷
面の領域を決定する。
【0124】まず、図21(b)に示すような印刷面の
領域のサイズおよび角隅座標が与えられたときに、この
印刷面領域各辺の開始画素dL1、dL2と、辺L1の
パラメータa1、b1と、辺L2のパラメータa2、b
2と、直線L1の端点xe1と、直線L2の端点ye2
とが与えられる(ST1401)。
【0125】次に、入力された画像61に対して、上側
の辺から下側に向かって縦方向に、また右側の辺から左
方向に向かって横方向に、印刷画素を探索しながら走査
したときに、それぞれ最初に出現する画素(あるいは一
定画素数連続して印刷画素が出現する場合の最初の画
素)dL1、dL2を、印刷開始点列62から抽出する
(ST1402)。
【0126】抽出された2組の点列より、2本の近似直
線91、82が検出される(ST1403)。ここで、
直線81は画像の上側から縦方向に印刷画素を探索した
ときに抽出された印刷開始点列62より近似した直線
(L1)であり、直線82は画像の左側から横方向に印
刷画素を探索したときに抽出された印刷開始点列62よ
り近似した直線(L2)である。
【0127】これらの直線81、82が交わった点を8
3で示してある。この点83の座標(xe1、ye1)
は、2本の近似直線81、82それぞれのパラメータa
1〜a2、b1〜b2から算出される(ST140
4)。また2本の近似直線81、82それぞれの端点8
4、85の座標(xe2、ye2)は、点列62から求
めることができる(ST1405)。こうして得られた
座標値から、画像領域の位置、大きさ、傾きが計測さ
れ、アフィン変換のパラメータu’v’が求められる
(ST1406)。
【0128】なお、図12の3点83〜85には、ノイ
ズなどの影響で多少のずれが含まれていることがある。
そこで、これらの3点について基準画像と局所パターン
の比較をすれば、より正確な位置を求めることができ
る。
【0129】すなわち図13において、各点83、8
4、85回りの微小矩形領域を探索領域91、93、9
5とし、基準画像の同じ位置の回りの微小矩形領域をテ
ンプレート92、94、96としてテンプレートマッチ
ングを行なうことによって、最初に求められた各点のず
れを検出し、修正することができる。
【0130】図14は、図6の印刷開始点列抽出回路3
1の一例を示すブロック図である。この回路31は、比
較器201、濃度しきい値レジスタ202、開始点列探
索部203、列数カウンタ204、行数カウンタ20
5、開始点列メモリ206によって構成されている。
【0131】開始点列検索部203は、どの方向からの
開始点列を抽出するか、あるいはどういう規則にしたが
って開始点列を探索するかによって、いろいろな形態を
とる。この検索部203の詳細は後述する。
【0132】印刷開始点列抽出回路31は、次のように
して開始点列を抽出する。まず、フレームメモリ104
に保存されている画像データがバス110を介して比較
器201に送られる。ここで、送られてきた画像データ
は、1画素毎に、濃度しきい値レジスタ202に格納さ
れている基準濃度値と比較される。そして基準濃度値以
上であるか否かの情報が開始点列探索部203に送られ
る。
【0133】列数カウンタ204および行数カウンタ2
05では、画像の取り込みと並行して絶えず現在の列数
と行数がわかるようにカウントを行なっている。すなわ
ち、列数カウンタ204はゼロからスタートし画素毎に
インクリメントされ、画像の1行が終了した時点でゼロ
にリセットされ、次の行の頭で再びゼロからカウントを
始める。この列数カウンタ204のカウント/リセット
は、画面の全行(1画面)に対して繰り返される。
【0134】行数カウンタ205もやはりゼロからスタ
ートし、画像の1行が終わる毎にインクリメントされ、
画像の1画面が終了した時点でゼロにリセットされ、次
の画像の頭で再びゼロからカウントを始める。
【0135】開始点列探索部203は列数カウンタ20
4からの列数情報を取り入れて、各列における開始点を
探索する。開始点が検出されればその都度開始点列メモ
リ206に書込が行なわれる。その時の開始点の位置
は、列数カウンタ204および行数カウンタ205のカ
ウント値から知ることができる。このような構成の印刷
開始点列抽出回路31により、画像のラスタースキャン
の速度で開始点列の抽出が可能になる。
【0136】なお、図14の回路31へは、フレームメ
モリ104内の画像データのみでなく、イメージセンサ
102およびA/D変換器103からのデジタル画像デ
ータを直接入力することもできる。このようにすれば、
フレームメモリ104への画像データ書込と同時に印刷
開始点列抽出処理を行なうことが可能になる。
【0137】また、この回路31に傾き計測回路(例え
ば図6の34)を直結してもよい。すなわち、図4の構
成において、点列記憶バッファ32および直線近似回路
33を仲介せずに回路31で抽出された印刷開始点列の
値を傾き計測回路34に直接入力する。そして、印刷開
始点列の直線近似は、最小2乗法であれば式(6)を計
算し、Hough変換であれば用意された配列(ai、
bi)の対応する数値が増加するようにする。こうする
ことによって、イメージセンサ102による画像入力と
ほぼ同時に、印刷開始点列の傾きaを計算することがで
きる。
【0138】図15は、印刷開始点列探索部203の一
回路例を示す。この回路は、画像の上側から下方に向か
って開始点列を検索する場合に用いられる。
【0139】この印刷開始点列探索部203は、カウン
タメモリ210、カウンタ211、比較器212、連結
数しきい値レジスタ213、フラグメモリ214、およ
び論理ゲートG1、G2により構成されている。
【0140】カウンタメモリ210は画像の横方向の画
素数以上の容量を持っているメモリで、1画素につき4
ビット用意すれば十分である。すなわち、カウンタメモ
リ210は、画像の横方向の画素数をmとすれば、4x
mビット以上の容量があれば良い。
【0141】ここで必要なビット数は、印刷画素を抽出
するときに使用する出現規則によって変わる。(この出
現規則とは、「c画素連続して印刷画素が続く場合の最
初の印刷画素」というもので、この規則におけるcが連
結数しきい値レジスタ213に格納されるしきい値とな
る。)図15の構成において、カウンタメモリ210を
初期段階でゼロ設定するために、画像のブランク信号を
メモリ210のライトリセットに入力する。このメモリ
210は、図14の列数カウンタ204により計算され
る列数をアドレス入力として受けて読み書きを行なう。
画像信号が1画素進む間(1クロック時間)、リード/
ライトの両方を行なうので、メモリ210はデュアルポ
ートメモリで構成することが望ましい。
【0142】メモリ210の内容は列数カウンタ204
からのアドレスにしたがって読み出され、読み出された
内容はカウンタ211においてインクリメントあるいは
リセットされ、再びメモリ210の同一アドレスに書き
込まれる。このカウンタ211には、図14の比較器2
01からの比較結果がコントロール信号として入力され
る。このコントロール信号により、カウンタ211のイ
ンクリメント/リセットが制御される。すなわち、コン
トロール信号(比較器201の比較結果)がオンであれ
ばカウンタ211はインクリメント動作を行ない、コン
トロール信号(比較器201の比較結果)がオフであれ
ばカウンタ211はリセットされる。
【0143】カウンタ211の出力は比較器212にも
与えられ、連結数しきい値レジスタ213に格納されて
いる連結数しきい値(前記出現規則のc)と比較され
る。比較器212はカウンタ211からの出力と連結数
しきい値cとが等しいときに論理レベル”1”を出力
し、それ以外では論理レベル”0”を出力している。こ
の論理レベル出力はゲートG1を介してフラグメモリ2
14に与えられ、列数カウンタ204からのアドレス
に、その時点でメモリ214の同一アドレスに書き込ま
れている値とORをとって、書き込まれる。
【0144】このフラグメモリ214は、カウンタメモ
リ210と同じく画像の横方向の画素以上の容量を持っ
ておればよい。このメモリ214は初期段階で全てゼロ
に設定しておく必要があるため、画像のブランク信号を
ライトリセット信号として入力する。すなわち、メモリ
214の内容は最初は”0”であり、1度”1”になる
と最後まで”1”の状態を保つ。
【0145】なお、フラグメモリ214の読み書きのタ
イミングはカウンタメモリ210と同じであるので、ラ
イトなどの制御信号はこれらのメモリ間で共通に使用で
きる。またメモリ214は0/1を書き込むだけのもの
であるので、1画素につき1ビット用意すればよい。
【0146】このフラグメモリ214に書き込まれてい
る値(0/1)と比較器212からの比較結果出力(0
/1)とに応じて開始点列メモリ206への値の書き込
みが制御される。すなわち、フラグメモリ214へのア
ドレス信号で示されるアドレスの値が”0”であり、比
較器212からの比較出力が”1”であるときにのみ、
メモリ206への値の書き込みが発生する。このとき書
き込まれる値は図14の行数カウンタ205の内容であ
り、書き込み先のアドレスは列数カウンタ204の内容
となる。
【0147】以上のような構成により、開始点列探索部
203は印刷開始点列を探索することができる。
【0148】図16は、印刷開始点列探索部203の他
の回路例203aを示す。この回路203aは、画像の
左側から右方向に開始点列を探索する場合に用いられる
もので、カウンタ211、比較器222、連結数しきい
値レジスタ223、フラグレジスタ224、およびゲー
トG3で構成されている。
【0149】この例では画像の走査方向と同じ方向に開
始点を探索できるので、回路構成は図15よりも簡単に
なる。
【0150】カウンタ221は、図14の比較器201
の比較結果をコントロール信号としてインクリメントお
よびリセットが制御される。すなわち、コントロール信
号がオンであればカウンタ221はインクリメント動作
を行ない、コントロール信号がオフであればその内容が
0リセットされる。
【0151】カウンタ221の出力は比較器222に入
力され、連結数しきい値レジスタ223に格納されてい
る連結数しきい値cと比較される。このしきい値cは、
「c画素連続して印刷画素が続く最初の印刷画素」とい
う規則における値である。
【0152】比較器222はカウンタ221からの出力
と連結数しきい値cとが等しいときに”1”を出力し、
それ以外では”0”を出力する。この出力はフラグレジ
スタ224に入力される。このレジスタ224は、画像
のクロック信号によって駆動され、一度”0”から”
1”になると、リセットされない限、その後のクロック
信号で”1”から”0”に戻ることはない。レジスタ2
24のリセットには、画像のライン信号が用いられる。
このフラグレジスタ224の入出力信号のタイミング関
係は、たとえば図17に示すようになっている。
【0153】開始点列メモリ206への書き込みは、比
較器222とフラグレジスタ224とが制御する。すな
わち、比較器222の出力レベルが”1”でありフラグ
レジスタ224の出力レベルが”0”であるときにの
み、メモリ206への書き込みが行なわれる。このとき
のアドレスは図14の行数カウンタ205から得られ、
書き込まれる値は図14の列数カウンタ204から得ら
れる。このようにして、図16の回路203aによって
印刷開始点列を探索できる。
【0154】以上の説明では、抽出された印刷開始点列
から直線近似を行なう例を示したが、印刷開始点列を使
って当て嵌め(fitting)を行なう目標は直線に
限られない、たとえば2次曲線のような高次の曲線、あ
るいは特定のカーブに当て嵌めを行なえるようなモデル
を用意して、傾き、位置、あるいはサイズを計測するこ
とができる。
【0155】図22は、そのような場合の取り扱い画像
例を示している。すなわち、図1の装置において図2で
説明したような処理を行なう代わりに、図22に示すよ
うな曲線17aの近似/傾き計測処理12aを行なって
傾き補正をしてもよい。この場合、直線近似を例にとっ
て説明してきた各実施例構成は曲線近似処理の場合にも
応用できる。
【0156】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、入力された印刷物画像の印刷開始画素を探索するこ
とで印刷面の傾きを正確に計測でき、傾き補正/サイズ
補正の処理を含めた位置合わせを高精度に行なうことが
可能となる。このことから検査される印刷物の微小な欠
陥も検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例に係る検査装置の
構成を説明するブロック図。
【図2】図2は、この発明の一実施例に係る検査装置に
おける位置決め方法を説明する図。
【図3】図3は、この発明の一実施例に係る検査装置に
おける印刷開始点列抽出方法を説明する図。
【図4】図4は、この発明の一実施例に係る検査装置に
おける傾き補正方法およびサイズ補正方法を説明する
図。
【図5】図5は、この発明の一実施例における検査方法
を説明するフローチャート。
【図6】図6は、この発明の一実施例に係る検査装置で
用いられる傾き補正部の構成を説明するブロック図。
【図7】図7は、この発明の他実施例に係る検査装置で
用いられる傾き補正部、サイズ補正部、および印刷面切
出部の全体構成を説明するブロック図。
【図8】図8は、この発明の他実施例においてテンプレ
ートマッチングに用いられる探索範囲抽出方法を説明す
る図。
【図9】図9は、この発明の他実施例においてテンプレ
ートマッチングに用いられるテンプレート設定方法を説
明する図。
【図10】図10は、この発明の他実施例においてテン
プレートマッチングに用いられる探索範囲抽出方法およ
びテンプレート設定方法を説明する図。
【図11】図11は、この発明の印刷物検査装置におけ
る位置決め方法の他例を説明する図。
【図12】図12は、この発明の印刷物検査装置におけ
る位置決め方法のさらに他の例を説明する図。
【図13】図13は、この発明の印刷物検査装置におけ
る位置決め方法およびテンプレートマッチングの他例を
説明する図。
【図14】図14は、この発明の検査装置における印刷
開始点列抽出回路の一例を説明するブロック図。
【図15】図15は、この発明の検査装置における印刷
開始点列探索部の一例を説明する回路図。
【図16】図16は、この発明の検査装置における印刷
開始点列探索部の他例を説明する回路図。
【図17】図17は、図16に示される印刷開始点列探
索部内のフラグレジスタの動作を説明するタイミングチ
ャート。
【図18】図18は、従来の印刷物検査装置における位
置決め方法を説明する図。
【図19】図19は、この発明の一実施例におけるテン
プレートマッチングの手順を説明するフローチャート。
【図20】図20は、4点から傾き、サイズ、位置補正
用アフィン変換パラメータを求める方法を説明するフロ
ーチャート。
【図21】図21は、画像の位置決め方法を説明するフ
ローチャート。
【図22】図22は、印刷開始点列抽出方法の他の例を
説明する図。
【符号の説明】
11…印刷開始点列検索処理、12…直線近似/傾き計
測処理、13…傾き補正処理、14…入力画像、15…
傾いた印刷面、16…印刷開始点列、17…近似直線、
18…傾き補正された印刷面、21…画像、22…縁、
23…印刷面、24…画素、25…画素、26…直線、
27…水平方向、31…印刷開始点列抽出回路、32…
点列記憶バッファ、33…直線近似回路、34…傾き計
測回路、35…アフィン変換パラメータ設定回路、36
…アフィン変換回路、41…探索範囲抽出回路、42…
探索範囲メモリ、43…テンプレート設定回路、44…
特徴点抽出回路、45…サイズ計測回路、46…アフィ
ン変換パラメータ設定回路、47…アフィン変換回路、
51…微小矩形領域、52…微小矩形領域、53…テン
プレート、54…テンプレート、55…テンプレート、
56…探索範囲、61…画像、62…印刷開始点列、6
3…近似直線、64…近似直線、65…近似直線、66
…近似直線、67…点、68…点、69…点、70…
点、81…直線、82…直線、83…点、84…点、8
5…点、91…探索領域、92…テンプレート、93…
探索領域、94…テンプレート、95…探索領域、96
…テンプレート、101…検査対象物(印刷物)、10
2…イメージセンサ、103…A/D変換器、104…
フレームメモリ、105…傾き補正部、106…サイズ
補正部、107…印刷面切出部、108…CPU、10
9…プログラムメモリ、110…画像バス、111…基
準画像メモリ、112…検査画像メモリ、113…差分
器、114…判別部、115…メモリ制御部、201…
比較器、202…濃度しきい値レジスタ、203, 20
3a…開始点列検索部、204…列数カウンタ、205
…行数カウンタ、206…開始点列メモリ、210…カ
ウンタメモリ、211…カウンタ、212…比較器、2
13…連結数しきい値レジスタ、214…フラグメモ
リ、221…カウンタ、222…比較器、223…連結
数しきい値レジスタ、224…フラグレジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 3/60 7/60 8420−5L G06F 15/66 350 A 9061−5L 15/70 350 H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷物の表面状態を示す画像を入力する
    画像入力手段と、 前記画像入力手段により入力された入力画像から印刷画
    素を抽出して印刷開始点列を検出する印刷開始点列検出
    手段と、 前記印刷開始点列検出手段により検出された点列からそ
    の近似直線を検出し、この近似直線の傾きから前記入力
    画像の傾きを計測する傾き計測手段と、 前記傾き計測手段により計測された傾きを回転パラメー
    タとする一次変換を行ない、その変換結果で前記入力画
    像の傾きを補正する傾き補正手段と、 前記傾き補正手段により傾きが補正された入力画像か
    ら、前記印刷物の印刷欠陥あるいは品質を検査する手段
    とを備えたことを特徴とする印刷物検査システム。
  2. 【請求項2】 前記印刷開始点列検出手段が、前記入力
    画像の印刷画素を一定方向から走査して探索したとき
    に、最初に出現した印刷画素を前記印刷開始点列の始点
    として検出することを特徴とする請求項1に記載の印刷
    物検査システム。
  3. 【請求項3】 前記印刷開始点列検出手段が、前記入力
    画像の印刷画素を一定方向から走査して探索したとき
    に、一定画素数連続して出現した印刷画素集合の最初の
    画素を前記印刷開始点列の始点として検出することを特
    徴とする請求項1に記載の印刷物検査システム。
  4. 【請求項4】 印刷物の表面状態を示す画像を入力する
    画像入力手段と、 前記画像入力手段により入力された入力画像から印刷画
    素を抽出して印刷開始点列を検出する印刷開始点列検出
    手段と、 前記印刷開始点列検出手段により検出された点列からそ
    の近似直線を検出し、この近似直線の傾きから前記入力
    画像の傾きを計測する傾き計測手段と、 テンプレートマッチングに使用するテンプレートを格納
    するテンプレート格納手段と、 前記テンプレートマッチングの探索範囲のデータを格納
    する探索範囲格納手段と、 前記傾き計測手段により計測された傾きを回転パラメー
    タとし、前記探索範囲格納手段に格納された探索範囲の
    みについて前記入力画像の傾きを補正するための一次変
    換を行ない、その後に前記探索範囲の入力画像から、前
    記テンプレートマッチングを利用して特徴点を検出する
    特徴点検出手段と、 前記特徴点検出手段で検出された特徴点に基づいて前記
    入力画像のサイズ補正のための拡大縮小パラメータある
    いはその位置補正のための平行移動パラメータを決定
    し、前記回転パラメータと前記拡大縮小パラメータある
    いは前記平行移動パラメータとを利用して前記入力画像
    全体を一次変換し、その変換結果で前記入力画像の傾き
    を補正する傾き補正手段と、 前記傾き補正手段により傾きが補正された入力画像か
    ら、前記印刷物の印刷欠陥あるいは品質を検査する手段
    とを備えたことを特徴とする印刷物検査システム。
  5. 【請求項5】 前記テンプレートマッチングに使用する
    テンプレートを所定の基準画像から選択するテンプレー
    ト設定手段と、 前記テンプレートマッチングの探索範囲を前記入力画像
    から抽出する探索範囲抽出手段とをさらに備え、 前記傾き計測手段により計測された前記入力画像の傾き
    から求めた前記一次変換の回転パラメータを使用して、
    前記探索範囲格納手段に格納された前記探索範囲のみに
    ついて前記傾きを補正するための一次変換を行なったあ
    と前記特徴点検出手段により前記探索範囲から特徴点を
    検出し、この検出された特徴点に基づいて前記入力画像
    のサイズ補正のための拡大縮小パラメータあるいはその
    位置補正のための平行移動パラメータを決定し、前記回
    転パラメータと前記拡大縮小パラメータあるいは前記平
    行移動パラメータとを利用して前記入力画像全体を一次
    変換し、その変換結果で前記入力画像全体を一次変換す
    るように構成したことを特徴とする請求項4に記載の印
    刷物検査システム。
  6. 【請求項6】 印刷物の表面状態を示す画像を入力する
    画像入力手段と、 前記画像入力手段により入力された入力画像の上端、下
    端、右端、左端のうち少なくとも二方向から印刷画素を
    探索しながら走査したときに、この二方向それぞれで検
    出された印刷画素の集合を印刷開始点列として抽出する
    印刷開始点列抽出手段と、 前記印刷開始点列抽出手段により抽出された複数の点列
    それぞれに近似した少なくとも2本の直線を基準とし
    て、前記入力画像から検査対象領域を切り出す領域切出
    手段と、 前記領域切出手段で切り出された検査対象領域から、前
    記印刷物の印刷欠陥あるいは品質を検査する手段とを備
    えたことを特徴とする印刷物検査システム。
  7. 【請求項7】 前記2本の直線の傾きを補正する一次変
    換の回転パラメータ、および前記入力画像の拡散縮小パ
    ラメータを前記領域切出手段で切り出された検査対象領
    域から求める手段をさらに備え、求められた前記回転パ
    ラメータおよび拡散縮小パラメータに基づいて前記入力
    画像の傾きおよびサイズを補正して、前記入力画像の位
    置決めを行なうように構成したことを特徴とする請求項
    6に記載の印刷物検査システム。
  8. 【請求項8】 印刷物の印刷欠陥あるいは品質を検査す
    るものにおいて、 印刷物の表面状態を入力する1つ以上の画像入力手段
    と、 前記画像入力手段により入力した画像をある一定の方向
    から印刷画素を検索しながら走査したときに、最初に出
    現する、あるいは一定数連続して出現する印刷画素を抽
    出する印刷開始点列抽出手段と、 前記印刷開始点列抽出手段により抽出された点列から、
    これらの点列に近似する線の傾きを求め、求めた傾きを
    入力画像の傾きとして計測する傾き計測手段と、 前記求められた傾きを回転パラメータとする一次変換を
    用いて、入力画像の傾きを補正する手段とを備えたこと
    を特徴とする印刷物検査装置。
JP23848593A 1993-09-24 1993-09-24 印刷物検査装置 Expired - Fee Related JP3313474B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23848593A JP3313474B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 印刷物検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23848593A JP3313474B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 印刷物検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0789063A true JPH0789063A (ja) 1995-04-04
JP3313474B2 JP3313474B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=17030950

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23848593A Expired - Fee Related JP3313474B2 (ja) 1993-09-24 1993-09-24 印刷物検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3313474B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10325711A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Hitachi Ltd 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法
US6266436B1 (en) * 1999-04-09 2001-07-24 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Process control using multiple detections
JP2006098590A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Casio Comput Co Ltd 画像投影装置、画像投影方法、及び画像位置補正プログラム
JP2007052670A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 辺検出方法及び隅評価方法及び装置及びプログラム
JP2007132858A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Nippon Steel Corp 疵検出方法、装置、及びコンピュータプログラム
JP2008058124A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JP2008093906A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Seiko Epson Corp 印刷方法
JP2008093907A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Seiko Epson Corp 印刷方法
JP2009210559A (ja) * 2008-02-08 2009-09-17 Toshiba Corp 印刷物の汚損度判定装置および印刷物の汚損度判定方法
JP2010189169A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置
JP2010210475A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ汚れ欠陥の選別方法
JP2010286256A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Jfe Techno Research Corp 印刷物の検査方法
US7864984B2 (en) 2006-08-18 2011-01-04 Seiko Epson Corporation Line position calculating method, correction value obtaining method, and storage medium having program stored thereon
JP2011029794A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像欠陥診断システム、画像形成装置、およびプログラム
US7929181B2 (en) 2006-12-19 2011-04-19 Olympus Corporation Poor recording detection device and image recording apparatus using the same
US8155443B2 (en) 2008-04-09 2012-04-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Image extracting apparatus, image extracting method and computer readable medium
JP2014023113A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および画像読取装置
JP2015059854A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 セントラル硝子株式会社 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JP2016217989A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社メック 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP2019067373A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 大日本印刷株式会社 特徴画像生成装置、検査装置、特徴画像生成方法及び特徴画像生成プログラム
CN111476753A (zh) * 2019-01-22 2020-07-31 柯尼卡美能达株式会社 图像检查装置、图像形成系统、图像检查方法以及计算机可读取的记录介质
JP2020127135A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 コニカミノルタ株式会社 画像検査装置、画像形成装置、画像検査方法及びプログラム
CN112219112A (zh) * 2018-06-08 2021-01-12 麦克赛尔新领域株式会社 印刷检查机

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10325711A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Hitachi Ltd 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法
US6266436B1 (en) * 1999-04-09 2001-07-24 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Process control using multiple detections
JP2006098590A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Casio Comput Co Ltd 画像投影装置、画像投影方法、及び画像位置補正プログラム
JP2007052670A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 辺検出方法及び隅評価方法及び装置及びプログラム
JP4525519B2 (ja) * 2005-08-18 2010-08-18 日本電信電話株式会社 四辺形評価方法及び装置及びプログラム
JP2007132858A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Nippon Steel Corp 疵検出方法、装置、及びコンピュータプログラム
JP4658779B2 (ja) * 2005-11-11 2011-03-23 新日本製鐵株式会社 疵検出方法、装置、及びコンピュータプログラム
US7864984B2 (en) 2006-08-18 2011-01-04 Seiko Epson Corporation Line position calculating method, correction value obtaining method, and storage medium having program stored thereon
JP2008058124A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Hitachi High-Technologies Corp 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JP2008093906A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Seiko Epson Corp 印刷方法
JP2008093907A (ja) * 2006-10-10 2008-04-24 Seiko Epson Corp 印刷方法
US7929181B2 (en) 2006-12-19 2011-04-19 Olympus Corporation Poor recording detection device and image recording apparatus using the same
US8294945B2 (en) 2008-02-08 2012-10-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Defacement degree determination apparatus and defacement degree determination method
JP2009210559A (ja) * 2008-02-08 2009-09-17 Toshiba Corp 印刷物の汚損度判定装置および印刷物の汚損度判定方法
US8155443B2 (en) 2008-04-09 2012-04-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Image extracting apparatus, image extracting method and computer readable medium
JP2010189169A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Canon Inc シート搬送装置及び画像形成装置
JP2010210475A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Toppan Printing Co Ltd カラーフィルタ汚れ欠陥の選別方法
JP2010286256A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Jfe Techno Research Corp 印刷物の検査方法
JP2011029794A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像欠陥診断システム、画像形成装置、およびプログラム
JP2014023113A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置および画像読取装置
JP2015059854A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 セントラル硝子株式会社 欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JP2016217989A (ja) * 2015-05-25 2016-12-22 株式会社メック 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP2019067373A (ja) * 2017-10-02 2019-04-25 大日本印刷株式会社 特徴画像生成装置、検査装置、特徴画像生成方法及び特徴画像生成プログラム
CN112219112A (zh) * 2018-06-08 2021-01-12 麦克赛尔新领域株式会社 印刷检查机
CN111476753A (zh) * 2019-01-22 2020-07-31 柯尼卡美能达株式会社 图像检查装置、图像形成系统、图像检查方法以及计算机可读取的记录介质
JP2020118501A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 コニカミノルタ株式会社 画像検査装置、画像形成システム、画像検査方法及びプログラム
JP2020127135A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 コニカミノルタ株式会社 画像検査装置、画像形成装置、画像検査方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3313474B2 (ja) 2002-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3313474B2 (ja) 印刷物検査装置
EP0117559B1 (en) Pattern checking apparatus
JP2745764B2 (ja) 位置認識装置
JP2011020455A (ja) 変形可能なキャリヤ上に印刷された画像の印刷品質を自動的に判断する方法
JP4230880B2 (ja) 欠陥検査方法
JPH08292014A (ja) パターン位置の計測方法および計測装置
JPH02157605A (ja) パターン位置認識装置
JPH08111599A (ja) 位置合わせ方法および装置
JPH1117400A (ja) 実装部品検査装置
JPH04295748A (ja) パターン検査装置
US20040228516A1 (en) Defect detection method
JP3146882B2 (ja) 絵柄検査方法
JPH063541B2 (ja) パターン検査装置
KR100227421B1 (ko) 프린트 기판의 미삽 검사장치 및 그 제어방법
JP2005030893A (ja) パターンの位置合わせ方法
JPH0612249B2 (ja) パタ−ン検査装置
JPH0325357A (ja) 画像欠陥検出方法
JPH0772089A (ja) パターン欠陥検査装置
JPH05172535A (ja) ピーク点検出方法及びキャリブレーション方法
JP2841373B2 (ja) パターン検査装置
JP2765339B2 (ja) スルーホール検査装置
JPS62200740A (ja) ウエハ欠陥検査装置
JPS63167980A (ja) プリント配線パタ−ン等の欠陥検査方法およびその装置
JPH05172531A (ja) 距離計測方法
JPH10143673A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees