JP3146882B2 - 絵柄検査方法 - Google Patents
絵柄検査方法Info
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Description
込んだ画像の頭出しマークを指定入力することなく頭出
しマークを自動的に検出して検査対象絵柄と基準絵柄と
の比較を行う絵柄検査方法に関する。
だ絵柄を基準画像としてこの画像と次に取り込んだ検査
用の絵柄の画像とを比較するものが一般に採用されてい
る。取り込まれる検査用の印刷物は印刷装置により移送
されているため、比較検査を行うにはそれぞれの絵柄の
同一位置に頭出しマークを認識し、該頭出しマークを位
置基準としてセンサ又はCCDカメラ等により撮像した
画像を基準画像と比較することが必要になる。
Dカメラ等により取り込まれた画像に対し予め定めた頭
出しマークを指定入力する作業が必要になる。ユーザの
頭出しマークの指定入力は煩雑であり誤りが生じ易い問
題点がある。このため頭出しマークの自動指定が要請さ
れる。
ものであり、従来ユーザが指定していた頭出しマークを
自動的に指定し、高精度の絵柄検査を可能にすると共
に、検査時間が短縮され検査効率の向上が図れる絵柄検
査方法を提供することを目的とする。
達成するために、検査対象となる絵柄を撮像して垂直方
向及び水平方向に広がる画像を取り込む手順と、該手順
により取り込まれた画像を垂直方向に平均化して画像ノ
イズを除去する手順と、該手順後の画像に対して垂直方
向に差分処理を行い画像に含まれるエッジを強調する手
順と、複数の前記エッジから一義的、かつ自動的に頭出
しマークを検出する自動検出手順と、前記頭出しマーク
に基づいて前記絵柄の位置出しを行った後、基準絵柄と
の比較検査を実行する手順とからなる絵柄検査方法を特
徴とするものである。ここで、前記自動検出手順は、強
調されたエッジの各々につき垂直方向の極大値を求めて
エッジの濃度の頂点部以外を除去する処理と、垂直方向
に画像を走査し所定の濃度以上のエッジを抽出する処理
と、垂直方向に沿って他のエッジに近接するエッジを除
く処理と、残ったエッジから水平方向に所定幅以上連続
する水平エッジを選択する処理と、選択された前記水平
エッジの内、最大濃度のものを頭出しマークに決定する
処理とを含むものである。
る各画素の濃度値等をCCDカメラ等により撮像し画像
の取り込みを行う。この画像のノイズを除去するため平
均化の処理を行い、次に差分処理を行って画像に含まれ
る絵柄のエッジを強調する。次に、複数のエッジの内か
ら自動検出手順により頭出しマークを一義的、かつ自動
的に検出する。すなわち、垂直方向においてある所定濃
度以上のエッジのみを抽出し、更に垂直方向に沿って他
のエッジが近接しないように近接エッジを除去する処理
を行い、更に水平方向に所定幅以上連続するエッジを選
択し、最終的にその中から最大濃度のものを頭出しマー
クとして選択する。以上の処理を自動的に行い、前記頭
出しマークを位置基準として検査画像と基準画像との比
較検査を行う。以上により、高精度で検査効率の高い絵
柄検査が行われる。
る。図1は本実施例の検査方法の大綱を説明するための
フローチャートであり、図2乃至図9は具体的な絵柄に
対する本実施例の検査方法を説明するための平面図であ
り、図10はその場合の自動検出手順の具体的内容を説
明するためのフローチャートである。
(水平および垂直方向)に広がる画像として例えばCC
Dカメラ等により撮像されて取り込まれる(ステップ1
00)。これにより各画素の画像データ(濃度等)が測
定される。取り込まれた画像にはノイズが含まれるため
ノイズ除去のために画像の垂直方向の平均化が行われ
る。この平均化はそれぞれの画像データG[X,Y]を
基にしてG1[X,Y]を求めることにより行われる
(ステップ101)。ノイズが除去された画像データG
1[X,Y]を垂直方向に差分処理し、画像に含まれる
水平方向のエッジを強調する(ステップ102)。この
処理はG1[X,Y]の画像データからその垂直方向の
差分値G2[X,Y]を求めることにより行われる。以
上により複数のエッジが求められるが、次に所定の自動
検出手順により頭出しマークを一義的、かつ自動的に求
める(ステップ103)。この手順は、次の処理からな
る。まず差分処理により求めたG2[X,Y]の内の濃
度の極大値のみを抽出する処理(ステップ104)を行
い濃度の頂点部以外を消去する。次に、垂直方向におい
て所定濃度以上のエッジを抽出する処理を行い(ステッ
プ105)、引き続き垂直方向に沿って他のエッジに近
接するエッジを除去する処理を行う(ステップ10
6)。次に、前記処理済のエッジの内、水平方向に所定
幅以上連続する水平エッジを選択する処理を行い(ステ
ップ107)、この水平エッジの内、最大濃度のものを
選択しこれを頭出しマークとする処理を行う(ステップ
108)。以上の自動検出手順(ステップ103)によ
り頭出しマークが求められたらこの頭出しマークに基づ
き検査対象絵柄の位置出しを行い基準絵柄との比較を行
う手順を行う(ステップ109)。
を図2乃至図9の模式図および図10のフローチャート
により説明する。図2は検査対象となる絵柄の原画像1
を示す。この原画像1は図示のようにa,b,c,d,
e,f,gの絵柄ブロックからなる。図略のCCDカメ
ラによりそれぞれの絵柄ブロックの画像データが画素毎
に測定される。なお、図2においてY軸を垂直方向と
し、これに直交するX軸を水平方向とする。図3に示す
ように、ある画像データをG[X,Y]とすると、垂直
方向に沿って隣接する画像データはG[X,Y−1],
G[X,Y+1]で表示される。
込み[ステップ200]、各絵柄ブロックa,b,c,
d,e,f,gの画像データG[X,Y]を求める。次
に、画像データG[X,Y]を基にして画像の垂直方向
の平均化を行いG1[X,Y]を求める(ステップ20
1)。なお、G1[X,Y]は次の(1)式により求め
る。 G1[X,Y]=G[X,Y−1]+2・G[X,Y]+G[X,Y+1]・ ・・(1) (1)式はG[X,Y]の位置に隣接する画像データの
値を加算するものでこの処理により全体の画像データの
値が平均化される。この平均化により画像のノイズがキ
ャンセルされる。
Y]の値を基にして垂直方向に差分し差分絶対値G2
[X,Y]を求める処理を行う(ステップ202)。な
お、このG2[X,Y]は次の(2)式により求められ
る。 G2[X,Y]=|G1[X,Y−1]−G1[X,Y+1]|・・・(2) この処理は画像の垂直方向のエッジを強調するものであ
る。更に、各絵柄ブロックのG2[X,Y]の値の内の
極大値を求めることにより濃度の頂点部以外が消去され
る。図4はその状態を示すものである。すなわち、絵柄
ブロックaはa1,a2が残り、絵柄ブロックb乃至gは
それぞれb1,b2、c1,c2、d1,d2、e1,e2、f
1,f2、g1,g2が残る。図5の(a)および(b)は
図4の線A−A断面および線B−B断面における各絵柄
ブロックa乃至gに含まれるエッジa1,a2乃至g1,
g2の画像データG2[X,Y]の値を示すものであ
る。以上のように、各絵柄ブロックa乃至gはエッジの
頂点のみが図4のように抽出される。
定値α(図5)との比較を行いG2[X,Y]<αのエ
ッジを消去する処理を行う(ステップ203)。図5に
示すように絵柄ブロックbのエッジb1,b2がαよりも
小さいため図6に示すようにこれが消去されマーク候補
から除外される。
方向の上方に一定値β値の範囲内で他のエッジがある場
合に、当該エッジを消去する処理を行う(ステップ20
4)。すなわち、図5に示すようにa2はβ値以内にエ
ッジa1があるため消去され、c2,d2,e1,e2,f2
もそれぞれβ値以内にc1,d1,d2,e1,f1がある
ため消去される。この処理により図7に示すエッジ
a1,c1,d1,f1,g1,g2のみがマーク候補として
残る。
γの範囲だけ連続したエッジを選択する処理を行う(ス
テップ205)。a1,c1は連続したエッジがなく消去
され、f1はγよりも短いため消去され、結果として図
8に示すようにd1,g1,g2の3つのエッジがマーク
候補として残る。
の濃度値の最大のものを選択する処理を行い、その最大
のエッジを頭出しマークとする(ステップ206)。本
実施例ではエッジd1の濃度がg1,g2よりも大きいた
め図9に示すようにエッジd1が頭出しマーク2とな
る。なお、以上の処理はすべて原画像1の取り込みと同
時に自動的に行われる。また、濃度値の比較は、例えば
水平エッジの中央に位置する画素の画像データを用いて
行う。
たら、取り込まれた原画像1と基準画像とを頭出しマー
ク2を基準として画素データの比較を連続して行い良否
を判定する。
図2に示すものを示したが勿論これは一例に過ぎない。
また、本発明によれば、与えられた任意の絵柄に対して
一義的、かつ自動的に頭出しマークが決定される。ま
た、前記のα,β,γの値は画像データの全体値を基に
して適宜選択される。
を奏する。 1)従来技術のように頭出し位置となるマークを指定入
力する必要がなくなり、頭出しマークが自動的に決定さ
れるため検査効率の向上が図れる。 2)画像データを平均化するため画像のノイズがキャン
セルされる。 3)差分処理を行い、かつ濃度の頂点部以外を消去する
ためエッジが強調され、エッジの誤認がなくなる。 4)一定値以上の濃度のエッジをマーク候補として選択
すると共に垂直方向(連続印刷された絵柄の流れ方向)
に見て近辺にあるエッジを消去してエッジの誤認を防止
する処理を行うことにより正確なマーク候補を求めるこ
とが出来る。 5)更に、水平方向に見て一定幅以上のエッジがあるこ
とを確認する処理を行うことにより印刷機の蛇行による
エッジ誤認を防止することが出来、マーク候補をより正
確に検出することが出来る。
るためのフローチャート。
図。
面図。
ジの画像データ(濃度)分布を示すプロフィル図。
す平面図。
平面図。
す平面図。
説明するためのフローチャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】 検査対象となる絵柄を撮像して垂直方向
及び水平方向に広がる画像を取り込む手順と、該手順に
より取り込まれた画像を垂直方向に平均化して画像ノイ
ズを除去する手順と、該手順後の画像に対して垂直方向
に差分処理を行い画像に含まれるエッジを強調する手順
と、複数の前記エッジから一義的、かつ自動的に頭出し
マークを検出する自動検出手順と、前記頭出しマークに
基づいて前記絵柄の位置出しを行った後、基準絵柄との
比較検査を実行する手順とからなり、 前記自動検出手順は、強調されたエッジの各々につき垂
直方向の極大値を求めてエッジの濃度の頂点部以外を除
去する処理と、垂直方向に画像を走査し所定の濃度以上
のエッジを抽出する処理と、垂直方向に沿って他のエッ
ジに近接するエッジを除く処理と、残ったエッジから水
平方向に所定幅以上連続する水平エッジを選択する処理
と、選択された前記水平エッジの内、最大濃度のものを
頭出しマークに決定する処理とを含むものである 絵柄検
査方法。 - 【請求項2】 画素位置X,Yにおける画素の画像デー
タをG[X,Y]とすると、前記平均化の手順は次式の
画像G1[X,Y]を求めるものである請求項1の絵柄
検査方法。 G1[X,Y]=G[X,Y−1]+2G[X,Y]+
G[X,Y+1] - 【請求項3】 前記差分処理は前記G1[X,Y]を基
にして次式の画像データG2[X,Y]を求めるもので
ある請求項2の絵柄検査方法。 G2[X,Y]=G1[X,Y−1]−G1[X,Y+
1]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24538694A JP3146882B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 絵柄検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24538694A JP3146882B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 絵柄検査方法 |
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---|---|
JPH08110306A JPH08110306A (ja) | 1996-04-30 |
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JP24538694A Expired - Fee Related JP3146882B2 (ja) | 1994-10-11 | 1994-10-11 | 絵柄検査方法 |
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---|---|---|---|---|
JP4945847B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2012-06-06 | 大日本印刷株式会社 | 断裁位置制御システム |
-
1994
- 1994-10-11 JP JP24538694A patent/JP3146882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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