JPH08137093A - 欠陥検査装置 - Google Patents

欠陥検査装置

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Publication number
JPH08137093A
JPH08137093A JP22650995A JP22650995A JPH08137093A JP H08137093 A JPH08137093 A JP H08137093A JP 22650995 A JP22650995 A JP 22650995A JP 22650995 A JP22650995 A JP 22650995A JP H08137093 A JPH08137093 A JP H08137093A
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image
mask
reflection
pattern
foreign matter
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Application number
JP22650995A
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English (en)
Inventor
Kyoji Yamashita
恭司 山下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH08137093A publication Critical patent/JPH08137093A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な光学系を用いることなく、高速にかつ
高い信頼性をもって、マスク上の異物検出を行うことの
できる欠陥検査装置を提供すること。 【解決手段】 露光に供されるパターンが形成されたマ
スク上の欠陥を検査する欠陥検査装置において、マスク
1の透過像及び反射像をそれぞれ受光して第1及び第2
の画像信号を得る光電変換素子14a,14bと、第1
及び第2の画像信号をそれぞれ記憶する画像メモリ16
a,16bと、予め異物の無いマスクに対する第1及び
第2の画像信号の2次元ヒストグラムを作成し、この2
次元ヒストグラムを2値化して頻度1以上を表わすビッ
トパターンを登録するメモリ19と、被検査マスクに対
する第1及び第2の画像信号の対応する画素を2次元座
標で表わしたデータが全ての画素でビットパターンに登
録されているか否かをもって異物の有無を判定するデー
タ変換部18とを具備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路パ
ターンが形成されたフォトマスクやレチクル等のマスク
上の欠陥検査、特に異物検出や欠陥の分類などに用いら
れる欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトマスク上のパターン欠陥や
異物等の欠陥を検査するために、光学的手法を利用した
各種の欠陥検査装置が提案されている。特に、異物を検
出する装置としては、斜入射光学系や偏光を利用したも
のが知られている。しかし、この種の装置では、特殊な
光学系が必要であり、光学調整も複雑であった。また、
フォトマスク上の回路パターンと異物の区別が困難であ
った。
【0003】一方、フォトマスクの欠陥検査において
は、フォトマスクと設計データを比較してパターン欠陥
や異物等の欠陥を自動検出している。この検査におい
て、後工程でパターン欠陥を修正するのか異物を洗浄す
るのかを決めるために、自動検査によって検出されたも
のがパターン欠陥か異物かを判定することは重要であ
る。しかし、この判定はオペレータの目視に頼ってお
り、客観的な判定基準が得られにくい点やオペレータに
長時間の苦痛を与える問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の欠
陥検査装置においては、異物の検出に特殊な光学系が必
要であり、またフォトマスク上の欠陥がパターン欠陥で
あるのか異物であるのかを自動的に区別することは困難
であった。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、特殊な光学系を用いる
ことなく、高速にかつ高い信頼性をもって、マスク上の
パターン欠陥と異物の判定を行うことのできる欠陥検査
装置を提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、自動検査によ
りパターン欠陥や異物等の欠陥の検出を行うことがで
き、かつ欠陥の種類を自動的に分類することのできる欠
陥検査装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(概要)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち、本発明(請求項1)は、
露光に供されるパターンが形成されたマスク上の欠陥を
検査する欠陥検査装置において、マスクに透過照明を施
し該マスクの透過像を光電変換素子により受光して第1
の画像信号を得る手段と、マスクに反射照明を施し該マ
スクの反射像を光電変換素子により受光して第2の画像
信号を得る手段と、第1及び第2の画像信号をそれぞれ
第1及び第2の画像メモリに記憶する手段と、予め異物
の無いマスクに対する第1及び第2の画像信号の対応す
る画素の2次元ヒストグラム(画素を2次元座標で表わ
したデータの度数分布を示す)を作成し、この2次元ヒ
ストグラムを2値化して頻度0(又は頻度1以上)を表
わすビットパターンを登録しておく手段と、被検査マス
クに対する第1及び第2の画像信号の対応する画素を2
次元座標で表わしたデータが、全ての画素で、ビットパ
ターンに登録されているか否かをもって異物の有無を判
定する手段とを具備してなることを特徴とする。
【0008】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 予めヒストグラムにおける透過画像信号レベルの最
小値Tmin と最大値Tmax 及び反射画像信号レベルの最
小値Rmin と最大値Rmax を求めておき、被検査マスク
における第1の画像信号レベルの最小値Xmin と最大値
Xmax 及び第2の画像信号レベルの最小値Ymin と最大
値Ymax を求め、透過画像信号Xと反射画像信号Yに対
して下記の (1)式及び (2)式に基づき光量補正された
T,Rを用いること。
【0009】 T={(Tmax-Tmin)/(Xmax-Xmin)}(X−Xmin)+Tmin … (1) R={(Rmax-Rmin)/(Ymax-Ymin)}(Y−Ymin)+Rmin … (2) (2) 2次元ヒストグラムを2値化して反転したビットパ
ターンを登録すること。 (3) 透過像として明視野透過像を、反射像として明視野
反射像を用いること。 (4) 予め異物の存在しないフォトマスクにおいて作成し
たビットパターンをnを正の整数としてnビット縮小し
て登録すること。 (5) 予め異物の存在しないフォトマスクにおいて作成し
た複数のビットパターンの積集合を登録すること。 (6) ビットパターンの異なる2つの点において各々の透
過画像信号レベルと反射画像信号レベルを入力しビット
パターンを線形変換すること。 (7) 第1と第2の画像のX,Y方向の位置ずれを補正す
る手段を有すること。 (8) 第1と第2の画像のX,Y方向の位置ずれを補正す
る手段として、ビットパターンの面積が最小となるよう
に位置ずれの補正を行うこと。 (9) ビットパターンの一部分を0になるようにマスクし
たビットパターンを用いることによって、特定の異物の
みの検出もできるようにすること。 (10)検出された異物の個数,面積を測定する手段を有す
ること。 (11)検出された異物のうち面積がしきい値以下のものに
ついては、これを許容できるものとして無視すること。 (12)異物の有無の判定結果に応じて、異物の分布を表示
する手段を設けること。 (13)異物の表示を、透過画像と反射画像と合わせて疑似
カラー表示すること。 (14)2次元ヒストグラムを作成する手段において、第1
及び第2の画像信号からX,Y方向の位置ずれを補正し
た後、2次元ヒストグラムを作成すること。
【0010】また、本発明(請求項3)は、露光に供さ
れるパターンが形成されたマスク上の欠陥を検査する欠
陥検査装置において、マスクに対して明視野反射照明に
よる反射画像を得る手段と、マスクに対して明視野透過
照明による透過画像を得る手段と、反射画像と透過画像
の対応する画素の灰色度をx,yとし、n+1個のfi
(x) ≦fi+1 (x) なる関係を有する関数をf0 (x) ,f
1 (x) ,…,fn (x)として、数式 fi (x) <y<fi+1 (x) ,i=0〜n−1 で表わされるn個のカテゴリーに前記画素を分類する手
段とを具備してなることを特徴とする。
【0011】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) カテゴリーが、異物,パターン欠陥,異物やパター
ン欠陥のない画像パターン,さらにデフォーカスを表わ
すこと。 (2) 透過画像と画像を分類する前に、透過画像と反射画
像の位置合わせを行うこと。 (3) 透過画像と反射画像を分類する前に、透過画像と反
射画像の灰色度の光量補正を行うこと。 (4) n個のカテゴリーのうち、異物やパターン欠陥のな
い回路パターンを表わしているカテゴリーを有するこ
と。 (5) 異物やパターン欠陥のない回路パターンを表わして
いるカテゴリーがfk (x) <y<fk+1 (x) で表わされ
ているとして、fk-1 (x) とfk (x) が少なくとも2点
で接すること。
【0012】また、本発明(請求項5)は、露光に供さ
れるパターンが形成されたマスク上の欠陥を検査する欠
陥検査装置において、前記マスクに透過照明を施し該マ
スクの透過画像を得る手段と、前記マスクに反射照明を
施し該マスクの反射画像を得る手段と、前記透過画像の
空間微分を行う手段と、前記反射画像の暗部を抽出する
手段と、前記反射画像の前記抽出された暗部以外におい
て0になるようにマスキングされた前記透過画像の空間
微分値を求める手段と、この手段により求められた前記
空間微分値の大きさをもって異物の判定を行う手段とを
具備してなることを特徴とする。
【0013】また、本発明(請求項6)は、露光に供さ
れるパターンが形成されたマスク上の欠陥を検査する欠
陥検査装置において、前記マスクに透過照明を施し該マ
スクの透過画像を得る手段と、前記マスクに反射照明を
施し該マスクの反射画像を得る手段と、前記反射画像の
空間微分を行う手段と、前記透過画像の暗部を抽出する
手段と、前記透過画像の前記抽出された暗部以外におい
て0になるようにマスキングされた前記反射画像の空間
微分値を求める手段と、この手段により求められた前記
空間微分値の大きさをもって異物の判定を行う手段とを
具備してなることを特徴とする。
【0014】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) 請求項5と請求項6とを組み合わせること。 (2) 透過画像と反射画像のx、y方向の位置ずれを補正
する手段を有すること。 (3) 反射画像の暗部を抽出する手段として、反射画像に
対してヒストグラムを作成し、透過部と遮光部に対応す
る2つのピークL1,L2を検出し、透過部の濃淡値で
あるL1以下の濃淡値を持つ領域を暗部とすること。 (作用)本発明(請求項1)によれば、透過照明による
透過像から得られた第1の画像信号と、反射照明による
反射像から得られた第2の画像信号を基に、2次元ヒス
トグラムを作成し、度数0を持つものを1、それ以外を
0とするビットパターンに登録しておき、被検査マスク
における第1及び第2の画像信号をビットパターンと比
較することにより、被検査マスクの欠陥の有無を検出で
きると共に、検出された欠陥が異物によるものか否かを
自動判別することができる。そしてこの場合、斜入射光
学系や偏光を利用するものと異なり、通常の光学顕微鏡
を用いて第1及び第2の画像信号を得ることができる。
従って、特殊な光学系を用いることなく、高速にかつ高
い信頼性をもってマスク上の異物の判定を行うことが可
能となる。
【0015】また、本発明(請求項3)によれば、異
物,パターン欠陥,異物やパターン欠陥のない画像パタ
ーン,さらにデフォーカス等により、反射画像と透過画
像の対応する画素の灰色度x,yが異なることを利用
し、それぞれの灰色度に応じて複数のカテゴリー(fi
(x) <y<fi+1 (x) ,i=0〜n−1)を設定してお
くことにより、被検査マスクの灰色度から該マスクがど
のカテゴリーに属するかを判別することができる。被検
査マスクの灰色度は、被検査マスクの反射画像と透過画
像を得て、これらの対応する画素から自動的に得ること
ができる。従って、自動検査によりパターン欠陥や異物
等の欠陥の検出を行うことができ、かつ欠陥の種類を自
動的に分類することが可能となる。
【0016】また、本発明(請求項5)によれば、反射
画像の暗部以外をマスキングすることにより、反射画像
の暗部に相当する透過画像の空間微分値のみが求められ
る。反射画像の暗部に相当する部分とは透過画像におい
て明るい領域(ガラス基板上にクロムパターンを形成し
たマスクでは、パターンが形成されていないガラス部
分)であり、この領域の空間微分値を求めることによ
り、透過画像の明るい領域における異物を検出すること
が可能となる。空間微分値は明暗の境界で大きくなり、
明暗の境界はパターンの境界や異物の存在により生じ
る。本発明では、パターンの境界はマスクすることがで
きるので、透過画像の明るい領域における異物のみを検
出することが可能となる。
【0017】また、本発明(請求項6)によれば、透過
画像の暗部以外をマスキングすることにより、透過画像
の暗部に相当する反射画像の空間微分値のみが求められ
る。透過画像の暗部に相当する部分とは反射画像におい
て明るい領域(ガラス基板上にクロムパターンを形成し
たマスクでは、クロム部分)であり、この領域の空間微
分値を求めることにより、反射画像の明るい領域におけ
る異物を検出することが可能となる。空間微分値は明暗
の境界で大きくなり、明暗の境界はパターンの境界や異
物の存在により生じる。本発明では、パターンの境界は
マスクすることができるので、反射画像の明るい領域に
おける異物のみを検出することが可能となる。
【0018】より具体的にはフォトマスクは、石英ガラ
ス基板上のクロム膜のパターンによって遮光部とガラス
部を形成している。そのため透過画像では、ガラスが明
るく見え遮光部が暗く見える。逆に反射画像では、ガラ
スは暗く遮光部は明るく見える。つまり、透過画像と反
射画像は白黒反転して見えるので、透過画像信号と反射
画像信号は負の相関を持つ。これに対し異物がある場合
は、透過画像も反射画像も暗い分布を示すので、回路パ
ターンとの相違を検出できれば、フォトマスク上の異物
と回路パターンの分別ができる。また本発明は、クロム
マスクに限られるものではなく、位相シフトマスクにも
適用可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。まず、実施形態を説明する前に、本
発明(請求項1)の基本原理について説明する。なお本
発明は、透過照明及び反射照明の光学顕微鏡も明視野に
限られるものではなく、暗視野であっても適用できる
が、以下の説明では明視野について述べていく。また本
発明は、クロムマスクに限られるものではなく、位相シ
フトマスクにも適用可能であるが、以下ではクロムマス
クについて述べる。
【0020】フォトマスクは、石英ガラス基板上のクロ
ム膜の有り無しによって不透明部と透明部を形成してい
る。そのため、透過画像では図3(a)に示すように透
明部が明るく見え、不透明部が暗く見える。逆に、反射
画像では図3(b)に示すように、透明部は暗く不透明
部が明るく見える。つまり、透過画像と反射画像は白黒
反転して見えるので、異物が存在しない時は透過画像信
号と反射画像信号は負の相関を持つ。実際には、透過画
像と反射画像の位置ずれ、照明の揺らぎ、反射率や透過
率のばらつき、回路パターンのエッジ像プロファイルの
違いなどにより図3(c)に示すように広がった分布を
示すことが多い。
【0021】なお、図3(a)(b)において、透過画
像と反射画像で斜線部は暗い部分を示し、斜線部のない
部分は明るい部分を示す。図3(c)の2次元ヒストグ
ラムは縦軸の透過画像信号と、横軸の反射画像信号の相
関を表わしているといえる。また、図3(d)のビット
マップはこの2次元ヒストグラムをしきい値0で2値化
して反転したもので、例えば透過と反射の2次元ヒスト
グラムにおいて頻度0の時は1を、それ以外は0を値と
している。
【0022】これに対し異物がある場合は、例えば図4
(a)〜(d)のように図3(a)〜(d)とは異なる
分布を示すので、この違いを抽出できればフォトマスク
上の異物と回路パターンの分別ができる。そのため、予
め異物のない回路パターンで透過画像信号と反射画像信
号の相関の有無を表わす2次元ヒストグラムを2値化し
て反転したビットパターンをテーブルに記憶しておき、
取り込んだ透過画像と反射画像の対に対してこのテーブ
ルを参照することにより、異物と回路パターンを区別す
ることが可能となる。また、テーブルを参照する処理は
データ変換で実現できて高速であり、リアルタイム処理
が可能となる。
【0023】以下、このような原理に基づく本発明の実
施形態を説明する。 (実施形態1)図1は、本発明の第1の実施形態に係わ
る欠陥検査装置を示す概略構成図である。フォトマスク
1は透過照明系11aと反射照明系11bによってそれ
ぞれ下方と上方から交互に照明される。フォトマスク1
上の2は回路パターン、3は異物を示している。
【0024】反射照明系11bからの光は、ハーフミラ
ー13で反射されてフォトマスク1に照射される。フォ
トマスク1の透過像と反射像は光学顕微鏡12によって
拡大され、ハーフミラーを透過して光電変換素子14上
に結像される。光電変換素子14で得られた画像信号
は、A/D変換器15によりA/D変換され、画像メモ
リ16a,16bのいずれかに供給される。
【0025】照明切替え部17は、照明の切替えをする
と同時に光電変換素子14の出力のA/D変換器15か
らの画像信号を、第1の画像メモリ16a又は第2の画
像メモリ16bへ書き込むことも制御する。画像メモリ
16a,16bに格納された画像データは、データ変換
部18に供給され、予めメモリ19に登録された2次元
ヒストグラムのビットパターンと比較される。そして、
その比較結果が表示部20に表示されるものとなってい
る。
【0026】ここで、異物の判定は透過画像信号と反射
画像信号の2次元ヒストグラムに登録されているか否か
を判定するデータ変換部18によって、予め登録された
テーブルに基づき透過画像と反射画像を異物分布パター
ンに変換する。これを実行するデータ変換部18は、予
め透過画像8ビット,反射画像8ビットの合わせて16
ビットアドレスのテーブル(65536 エントリー)に前記
ビットマップを登録しておいて、画像の全ての画素にお
いてその透過画像信号値と反射画像信号値を入力して、
異物か否かを判定する。また、2次元ヒストグラムから
作成したビットパターンの一部をマスクしたビットパタ
ーンを用いることによって特定の種類の異物のみを抽出
することも考えられる。
【0027】より具体的には、予め異物のないフォトマ
スクを用いて、透過画像信号及び反射画像信号をそれぞ
れメモリ16a,16bに格納し、各メモリ16a,1
6bの記憶情報からデータ変換部18により、前記図3
(c)に示す透過画像信号と反射画像信号のヒストグラ
ムを作成し、さらに図3(d)に示すようにこのヒスト
グラムを2値化して反転したビットパターンをメモリ1
9に登録しておく。
【0028】そして、検査すべきフォトマスクを用い
て、透過画像信号及び反射画像信号をそれぞれメモリ1
6a,16bに格納し、各々のメモリ16a,16bに
格納された画像信号の対応する画素を2次元座標で表わ
したデータが全ての画素でビットパターンに登録されて
いるか否かをもって異物の有無を判定する。
【0029】異物の有無の判定結果は、異物表示部20
によって透過画像,反射画像と合わせて前記異物分布パ
ターンが表示される。ここで、前記異物分布パターンを
赤で、前記透過画像を緑で、前記反射画像を青で疑似カ
ラー表示することも考えられる。また、前記データ変換
により2値で表わされた異物分布パターンから、異物の
個数と面積を求めることもできる。さらに検出された異
物のうち、面積がしきい値以下のものについてはこれを
許容できるものとして無視することも可能である。これ
は、画像処理の一般的な手法で容易に実現できる。
【0030】このように本実施形態では、通常の光学顕
微鏡を用いて、異物と回路パターンを高い信頼性で分別
することができる。しかも、リアルタイムの処理が可能
となり、実用的には大いに有用である。また、本実施形
態では同時に透過画像と反射画像を入力していないの
で、テーブルの揺らぎなどによって透過画像と反射画像
の位置ずれが生じる恐れがある反面、光学顕微鏡13や
光電変換素子14を1つで済ますことができ、2つの顕
微鏡の倍率誤差,光電変換素子の固体差などが生じない
利点を持つ。 (実施形態2)図2は、本発明の第2の実施形態に係わ
る欠陥検査装置を示す概略構成図である。なお、図1と
同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略
する。
【0031】本実施形態では、フォトマスク1は1つの
照明系11のみによって照明され、フォトマスク上方の
光学顕微鏡12bと光電変換素子14bによって反射像
が、またフォトマスク下方の光学顕微鏡12aと光電変
換素子14aによって透過像が同時に得られる。画像デ
ータの処理は第1の実施形態と同じである。
【0032】このような構成であっても、先の第1の実
施形態と同様に異物の有無を判定することができる。さ
らに本実施形態では、透過画像と反射画像とを同時に得
るので、テーブルの揺らぎなどによって透過画像と反射
画像の位置ずれが生じる恐れがない。
【0033】次に、2次元ヒストグラムの作成方法につ
いて説明しておく。図5に第1の2次元ヒストグラム作
成法を示す。図5(a)のように異物の存在しない領域
で透過信号と反射信号の相関の有無を表わす2次元ヒス
トグラムを作成しても、サンプリングの偏りのため穴や
エッジの凹凸が生じたときや照明光量のふらつきが生じ
たときに、異物検出の誤報となる恐れがある。このよう
な場合には図5(b)に示すように、nを正の整数とし
てビットパターンをnビット縮小して誤報をなくすこと
ができる。これは、異物判定の基準を緩くすることにつ
ながるが、一般に異物による分布は上記のビットパター
ンで表わされる分布とは大きく異なるので殆ど問題とな
らない。
【0034】また、図6(a)(b)に示すように、2
次元ヒストグラムは1つの領域のみから作成するのでは
なく、複数の領域の2次元ヒストグラムA,B,C,D
の積集合として作成することにより誤報をなくすことも
できる。この場合、少ないデータ数から各々のヒストグ
ラムを作成し、これらを加算処理すればよいので、ヒス
トグラムの作成に要するデータ処理の負担が軽くなる。
【0035】また、第1と第2の画像のX,Y方向の位
置ずれを補正した後に第1及び第2の画像メモリが同時
に読み出され、異物か否かが判定される。また、2次元
ヒストグラムを作成する際にも、透過画像と反射画像の
X,Y方向の位置ずれを補正して、透過画像と反射画像
の位置ずれのない状態で行う必要がある。その一方法と
して、透過画像と反射画像を平行移動してビットパター
ンの面積が最小となる位置を用いる。
【0036】次に、照明光量の第1の補正方法を示す。
これは、2次元ヒストグラムを線形変換するものであ
る。図7に照明光量補正の原理を示す。図7(a)のよ
うな2次元ヒストグラムが透過及び反射照明の光量の変
動により図7(b)のように変化したとする。新たに2
次元ヒストグラムを上で述べたように作成してもよい
が、図7(a)の透過画像信号と反射画像信号を(x,
y);図7(b)のそれを(u,v)とすると、線形変
換u=ax+b,v=cy+dと表わせ、4自由度であ
るから異なる2点のデータからa,b,c,dを決める
ことができる。例えば、図7(a)のA:クロム領域,
B:ガラス領域と、図7(b)のA′,B′の対応から
これを行い、図7(a)の2次元ヒストグラムをアフィ
ン変換して図7(b)の2次元ヒストグラムを作成する
ことができる。
【0037】次に、照明光量の第2の補正方法を示す。
これは、2次元ヒストグラムを変えないで、画像信号レ
ベルを線形変換するものである。まず、ヒストグラムを
作成するとき、透過画像信号レベルTmin ,Tmax 、反
射画像信号レベルRmin ,Rmax を記憶しておく。異物
検出すべき透過画像からXmin ,Xmax 、反射画像から
Ymin ,Ymax を求める。透過画像信号Xと反射画像信
号Yを下記の (1)式と(2)式に基づきゲインとオフセッ
ト補正を行い、光量補正されたT,Rを得ることができ
る。
【0038】 T={(Tmax-Tmin)/(Xmax-Xmim)}(X−Xmin)+Tmin … (1) R={(Rmax-Rmin)/(Ymax-Ymim)}(Y−Ymin)+Rmin … (2) なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施することができる。
【0039】次に、本発明(請求項3)の基本原理につ
いて説明する。図11(a)にクロムマスクの欠陥分類
法を示す。反射画像と透過画像の対応する画素の灰色度
をx,yとしてy=f0 (x) ,y=f1 (x) ,y=f2
(x) ,y=f3 (x) ,y=f4 (x) の5つの関数を考え
る。ここで、f0 (x) =0,f4 (x) =255であり、
0 (x) <y<f1 (x) が異物を表わすカテゴリー、f
1 (x) <y<f2 (x)がパターン欠陥を表わすカテゴリ
ー、f2 (x) <y<f3 (x) は異物やパターン欠陥のな
い回路パターンを表わすカテゴリー、f3 (x) <y<f
4 (x) はデフォーカスなどを表わすカテゴリーである。
1 (x) ,f2 (x) は異なる2点で接している。同様
に、図11(b)に位相シフトマスクのパターン欠陥分
類方法を示す。
【0040】次に、パターン欠陥のある場合のx,y分
布について述べる。図12にクロムマスクと位相シフト
マスクにピンスポット状(膜残り)のパターン欠陥サイ
ズを4,8,16,32×λ/(8NA)と変えて表示
している。λは光の波長、NAは対物レンズの開口数で
ある。f2 (x) <y<f3 (x) を異物やパターン欠陥の
ないカテゴリーとしたとき、パターン欠陥はf1 (x) <
y<f2 (x) の領域にあり、f1 (x) ,f2 (x) は接し
ていることが分かる。
【0041】最後に、デフォーカスのある場合のx,y
分布について述べる。図13にデフォーカスを0.0,
0.3,0.5×λ/{4(NA)2 }と大きくした変
化を示している。デフォーカスがある場合は、f2 (x)
<y<f3 (x) にあることが分かる。従って、上記のよ
うな構成で、A:異物あり、B:パターン欠陥あり、
C:異物もパターン欠陥もない、D:デフォーカスのカ
テゴリーに分類することができる。
【0042】以下、上記の原理に基づく本発明の実施形
態を説明する。 (実施形態3)図8は、本発明の第3の実施形態に係わ
る欠陥検査装置の基本構成を示すブロック図である。透
過画像入力部31a及び反射画像入力部31bから反射
画像と透過画像を入力して、画像メモリ32a,32b
にそれぞれ書き込んだ後、反射画像と透過画像の対応す
る画素の灰色度を読み出し、ルックアップテーブル(L
UT)33を用いて分類を行い、結果を分類結果メモリ
34に出力する。なお、画像入力部31a,31bは、
第1及び第2の実施形態で説明した照明系11,光電顕
微鏡12及び光電変換素子14等からなるものである。
また、LUT33は反射画像と透過画像の対応する画素
の灰色度x,yを入力して、前述したA〜Dのカテゴリ
ーを、例えば0,1,2,3とコード化した値を出力す
るものである。
【0043】また、反射画像と透過画像は、フォトマス
クを固定しているステージの振動等により、位置がずれ
ることが考えられる。そこで、図9では、LUT33の
前に反射画像と透過画像を位置合わせする位置合わせ部
35が追加されている。
【0044】また、照明光の時間的な揺らぎ、透過率や
反射率のばらつき等によりフォトマスクの反射画像や透
過画像の灰色度x,yは変化することが考えられる。そ
こで、前記の (1)式や (2)式に示すようにx,yをR,
Tに光量補正することにより、光量の変化の影響を受け
ない信頼性の高い分類が可能となる。なお、(1)(2)式で
はx,yをX,Yとして示している。また、Rmax ,R
min はLUT作成時の反射画像の灰色度のダイナミック
レンジであり、Ymax ,Ymin は分類処理すべき反射画
像の灰色度のダイナミックレンジである。Tmax ,Tmi
n はLUT作成時の透過画像の灰色度のダイナミックレ
ンジであり、Xmax ,Xmin は分類処理すべき透過画像
の灰色度のダイナミックレンジである。そこで図10で
は、LUT33の前に反射画像と透過画像の光量補正す
る光量補正部36a,36bが追加されている。
【0045】図11(a)に、クロムマスクを例として
欠陥分類方法を示す。画像の階調を8ビットと仮定する
と、画素の灰色度は0〜255の範囲である。実際にf
2 (x) ,f3 (x) は異物やパターン欠陥のない回路パタ
ーンの透過画像と反射画像を入力して、対応する画素の
灰色度x,yをx−y平面にプロットして求めることが
できる。f1 (x) はパターン欠陥のある回路パターンの
透過画像と反射画像を入力して求めることができるし、
またf2 (x) から便宜的に求めることもできるが、f1
(x) ,f2 (x) は異なる2点で接するようにする。
【0046】そして、被検査マスクに対して透過照明及
び反射照明を施し、透過画像と反射画像を得て、これら
の灰色度x,yを求めることにより、被検査マスクがA
〜Bのいずれの分類に属するかを判定することができ
る。また、図11(b)に位相シフトマスクの例を示す
が、この場合もクロムマスクの場合と同様にして欠陥分
類を行うことができる。
【0047】このように本実施形態では、オペレータの
目視によらず、欠陥の分類を自動的に行うことができ、
しかもリアルタイムの処理が可能となり、実用的には大
いに有用である。
【0048】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。 (実施形態4)次に、本発明(請求項5,6)の実施形
態について説明する。本発明の特徴としては、ガラス基
板上の異物と遮光膜上の異物とを分離して検出すること
ができることである。
【0049】図14にガラス面上の異物の検出を行う処
理の流れを示し、図15に遮光膜面上の異物の検出を行
う処理の流れを示す。ここでは、図14を参照してガラ
ス面上の異物の検出を行う方法について説明する。
【0050】まず、照明光学系を透過と反射で切り替
え、フォトマスクの透過画像と反射画像とをテレビカメ
ラ等により入力し、画像メモリに記憶する(S1)。次
いで、透過画像と反射画像の画像処理にて位置合わせを
行う(S2)。次いで、反射画像の暗部を抽出するため
に、反射画像に対し図16の(a)に示すようにヒスト
グラムを作成し(S3)、ガラスと遮光膜に対応する2
つのピークL1 、L2 (L1 <L2 )を検出し、ガラス
の濃淡値であるL1 以下の濃淡値を持つ領域を暗部とす
る。そして、この暗部以外をマスキングするためのマス
ク画像を生成する(S4)。
【0051】ヒストグラムをとるこの方法によって照明
量の変動、フォトマスクの透過率や反射率のばらつきな
どによらず、異物の検出が可能となる。この場合、暗部
と明部との境界で誤検出を防止するために、暗部を図1
7に示すように図形収縮することも有効である。このよ
うな図形収縮の具体的方法としては、例えば文献(画像
解析ハンドブック(東京大学出版会)2.2.5 )を採用す
ればよい。
【0052】また、位相シフトマスクでは遮光膜の光透
過率や反射率がクロムマスクに比べて異なり、ピークの
濃淡値が図16の(b)のように変わるだけで処理自体
は変わらない。以上でヒストグラムによる暗部の抽出手
段を説明したが、パターンによっては全面がガラスであ
る場合や全面が遮光膜である場合があり、この場合は図
16の(c)に示すようにヒストグラムのピークが一つ
しかないので上記手段では暗部を抽出することができな
い。このような場合には、予めガラスの濃淡値L10を与
えておき、ヒストグラムのピークの濃淡値と比較して全
面がガラスである場合か全面が遮光膜である場合かを判
定し、前者の場合は予め与えられた濃淡値L10以下の濃
淡値を持つ領域をもって暗部を抽出すればよい。
【0053】一方、透過画像に対しては空間微分を画像
処理にて行い(S5)、反射画像の暗部以外の領域では
0にマスキングする。空間微分の具体的な方法として
は、例えば文献(画像解析ハンドブック(東京大学出版
会)2.2.4 )などを採用すればよい。回路パターンのエ
ッジ近傍の濃淡値はL1 とL2 の間にあるので暗部には
含まれず、このエッジでの濃淡値の空間微分値を0に抑
制しつつ、異物の濃淡値の空間微分値を相対的に強調す
ることができる。異物の判定は、上記微分値があるスレ
ッショルドを越えた場合、異物として検出する。
【0054】図18(a)(b)の画像に対し、適用し
た微分画像を図18(c)に示す。図18(a)は透過
画像であり、図18(b)は反射画像である。図18
(a)で破線の丸で囲まれたところに異物が存在してい
る。図18(c)に示すように微分画像では、回路パタ
ーンのエッジなどが抑制され、一方ガラス上の異物が強
調されていることが分る。
【0055】また、クロム面上の異物の検出を行う場合
は、前記図15に示すように、透過画像と反射画像を入
れ替えて同じ画像処理を行えばよい。即ち、前記S1〜
S2と同様に、フォトマスクの透過画像と反射画像を入
力して画像メモリに記憶し、さらに透過画像と反射画像
の画像処理にて位置合わせを行う。次いで、透過画像の
暗部を抽出するために、透過画像に対しヒストグラムを
作成し(S3')、ガラスと遮光膜に対応する2つのピー
クを検出し、クロムの濃淡値以下の濃淡値を持つ領域を
暗部とする。そして、この暗部以外をマスキングするた
めのマスク画像を生成する(S4')。一方、反射画像に
対しては空間微分を画像処理にて行い(S5')、透過画
像の暗部以外の領域では0にマスキングする。そして、
上記微分値があるスレッショルドを越えた場合、異物と
して検出する。
【0056】また、図14及び図15に示すような処理
の双方を行って、ガラス面上の異物の検出及びクロム面
上の異物の検出を同時に行うようにしてもよい。その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実
施することができる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように本発明(請求項1,
2)によれば、透過画像信号と反射画像信号の2次元ヒ
ストグラムを利用して異物判定を行うことにより、特殊
な光学系を用いることなく、高速にかつ高い信頼性をも
って、マスク上のパターン欠陥と異物の判定を行うこと
ができる。
【0058】また、本発明(請求項3,4)によれば、
反射画像と透過画像の対応する画素の灰色度x,yに応
じて応じて複数のカテゴリー(fi (x) <y<fi+1
(x) ,i=0〜n−1)を設定しておくことにより、被
検査マスクの灰色度から該マスクがどのカテゴリーに属
するかを判別することができる。即ち、自動検査により
パターン欠陥や異物等の欠陥の検出を行うことができ、
かつ欠陥の種類を自動的に分類することができる。
【0059】また、本発明(請求項5,6)によれば、
透過画像と反射画像とを用い、これらの一方を空間微分
し、他方でマスキング領域を設定することにより、一般
的な光学顕微鏡を用いて異物を検出することができる。
そしてこの場合、特殊な光学系を用いることなく異物と
回路パターンを高い信頼性で分別でき、しかもリアルタ
イムの処理が可能となり実用的にも有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わる欠陥検査装置を示す概
略構成図。
【図2】第2の実施形態に係わる欠陥検査装置を示す概
略構成図。
【図3】本発明の原理を説明するためのもので、異物な
しの場合の2次元ヒストグラムとビットパターンを示す
模式図。
【図4】本発明の原理を説明するためのもので、異物あ
りの場合の2次元ヒストグラムとビットパターンを示す
模式図。
【図5】第1の2次元ヒストグラム作成法を示す図。
【図6】第2の2次元ヒストグラム作成法を示す図。
【図7】照明光量補正の原理を示す図。
【図8】第3の実施形態に係わる欠陥検査装置を示す概
略構成図。
【図9】第3の実施形態に係わる欠陥検査装置を示す概
略構成図。
【図10】第3の実施形態に係わる欠陥検査装置を示す
概略構成図。
【図11】本発明の原理を説明するためのもので、欠陥
分類のための関数fi (x) の設定を示す図。
【図12】パターン欠陥ありの場合のx,y分布を示す
図。
【図13】デフォーカスありの場合のx,y分布を示す
図。
【図14】第4の実施形態に係わるガラス面上の異物検
出を行う処理の流れを示す図。
【図15】第4の実施形態に係わるクロム面上の異物検
出を行う処理の流れを示す図。
【図16】反射画像のヒストグラムグラムを示す図。
【図17】図形圧縮の様子を示す図。
【図18】透過画像と反射画像及び透過画像の空間微分
をマスキングした結果を示す図。
【符号の説明】
1…フォトマスク 2…回路パターン 3…異物 11…照明系 11a…透過照明系 11b…反射照明系 12,12a,12b…光学顕微鏡 13…ハーフミラー 14,14a,14b…光電変換素子 15,15a,15b…AD変換器 16a,16b…画像メモリ 17…照明切替え部 18…データ変換部 19…ビットパターンメモリ 20…表示部 31a…透過画像入力部 31b…反射画像入力部 32a,32b…画像メモリ 33…LUT 34…分類結果メモリ 35…位置合わせ部 36a,36b…光量補正部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光に供されるパターンが形成されたマス
    ク上の欠陥を検査する欠陥検査装置において、 前記マスクに透過照明を施し該マスクの透過像を光電変
    換素子により受光して第1の画像信号を得る手段と、前
    記マスクに反射照明を施し該マスクの反射像を光電変換
    素子により受光して第2の画像信号を得る手段と、第1
    及び第2の画像信号をそれぞれ第1及び第2の画像メモ
    リに記憶する手段と、予め異物の無いマスクに対する第
    1及び第2の画像信号の対応する画素の2次元ヒストグ
    ラムを作成し、この2次元ヒストグラムを2値化して頻
    度0を表わすビットパターンを登録しておく手段と、被
    検査マスクに対する第1及び第2の画像信号の対応する
    画素を2次元座標で表わしたデータが、全ての画素で、
    前記ビットパターンに登録されているか否かをもって異
    物の有無を判定する手段とを具備してなることを特徴と
    する欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】予め前記ヒストグラムにおける透過画像信
    号レベルの最小値Tmin と最大値Tmax 及び反射画像信
    号レベルの最小値Rmin と最大値Rmax を求めておき、
    被検査マスクにおける第1の画像信号レベルの最小値X
    min と最大値Xmax 及び第2の画像信号レベルの最小値
    Ymin と最大値Ymax を求め、透過画像信号Xと反射画
    像信号Yに対して下記の (1)式及び (2)式に基づき光量
    補正されたT,Rを用いることを特徴とする請求項1記
    載の欠陥検査装置。 T={(Tmax-Tmin)/(Xmax-Xmin)}(X−Xmin)+Tmin … (1) R={(Rmax-Rmin)/(Ymax-Ymin)}(Y−Ymin)+Rmin … (2)
  3. 【請求項3】露光に供されるパターンが形成されたマス
    クに対して明視野反射照明による反射画像を得る手段
    と、前記マスクに対して明視野透過照明による透過画像
    を得る手段と、前記反射画像と前記透過画像の対応する
    画素の灰色度をx,yとし、n+1個のfi (x) ≦f
    i+1 (x) なる関係を有する関数をf0 (x) ,f1 (x) ,
    …,fn (x) として、数式 fi (x) <y<fi+1 (x) ,i=0〜n−1 で表わされるn個のカテゴリーに前記画素を分類する手
    段とを具備してなることを特徴とする欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】前記カテゴリーが、異物,パターン欠陥,
    異物やパターン欠陥のない画像パターン及びデフォーカ
    スを表わすことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装
    置。
  5. 【請求項5】露光に供されるパターンが形成されたマス
    ク上の欠陥を検査する欠陥検査装置において、 前記マスクに透過照明を施し該マスクの透過画像を得る
    手段と、前記マスクに反射照明を施し該マスクの反射画
    像を得る手段と、前記透過画像の空間微分を行う手段
    と、前記反射画像の暗部を抽出する手段と、前記反射画
    像の前記抽出された暗部以外において0になるようにマ
    スキングされた前記透過画像の空間微分値を求める手段
    と、この手段により求められた前記空間微分値の大きさ
    をもって異物の判定を行う手段とを具備してなることを
    特徴とする欠陥検査装置。
  6. 【請求項6】露光に供されるパターンが形成されたマス
    ク上の欠陥を検査する欠陥検査装置において、 前記マスクに透過照明を施し該マスクの透過画像を得る
    手段と、前記マスクに反射照明を施し該マスクの反射画
    像を得る手段と、前記反射画像の空間微分を行う手段
    と、前記透過画像の暗部を抽出する手段と、前記透過画
    像の前記抽出された暗部以外において0になるようにマ
    スキングされた前記反射画像の空間微分値を求める手段
    と、この手段により求められた前記空間微分値の大きさ
    をもって異物の判定を行う手段とを具備してなることを
    特徴とする欠陥検査装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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