JPH06129992A - 周期性パターンの検査装置 - Google Patents

周期性パターンの検査装置

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JPH06129992A
JPH06129992A JP30820892A JP30820892A JPH06129992A JP H06129992 A JPH06129992 A JP H06129992A JP 30820892 A JP30820892 A JP 30820892A JP 30820892 A JP30820892 A JP 30820892A JP H06129992 A JPH06129992 A JP H06129992A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周期性パターンにおける欠陥を誤りなく検査
する。 【構成】 周期性パターンを有する検査対象物の多値画
像Paとその遅延多値画像Pbとの差分画像を得て、更
にその絶対値を2値化することにより、検査対象物に存
在する欠陥候補とすべき2値画像Pcを抽出する。この
2値画像Pcには欠陥候補の画像の他に、多値画像にお
ける明暗が変化する変化点に相当する無用な画像が混在
している。多値画像Paをもとに得られるマスク画像P
mは、変化点を表現しており、マスク画像Pmの反転画
像と2値画像Pcの論理積を演算することにより、2値
画像Pcから無用な画像が除去され、欠陥候補に相当す
る被マスク画像Pdのみが取り出される。この被マスク
画像Pdに基づいて、欠陥位置特定・欠陥種別ブロック
40と欠陥検出ブロック60により、欠陥候補の中から
欠陥の選別を行うことにより、欠陥の検出が行われる。 【効果】 周期性パターンにおける欠陥を誤りなく検査
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばシャドウマス
ク、液晶表示パネル用カラーフィルタなどの周期性パタ
ーンを有する検査対象物における、傷、ピンホール、黒
点、ゴミなどの欠陥を検査する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、周期性パターンにおける欠陥の検
査は、裸眼または顕微鏡を用いて眼視的に行われていた
が、多数の製品を検査するためには多くの人手を必要と
し、また官能検査であるために検査精度および信頼性に
かけるという欠点があった。この問題を解決するものと
して、様々な検査装置が提案されている。特開昭62−
130343号公報に開示される装置はその一例であ
る。
【0003】図7は、この従来装置による検査の原理を
示す説明図である。図7(a)は、検査対象物としての
周期性パターンの一例を示す。この周期性パターンで
は、明暗2つの領域が反復する。図7(b)は、図7
(a)におけるA−A線に沿って、このパターンを撮像
して得られる多値画像(明度に応じた階調を有する画
像)の例を示し、図7(c)は図7(b)の多値画像を
1周期分遅らせた画像である。図7(d)は、図7
(b)および(c)の2つの多値画像の差分を演算して
得られた差分画像である。この従来装置では、差分画像
における値が所定の閾値以上である部分を欠陥と判定す
る。なお、図7(b)〜(d)の各画像は画像信号で表
現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パター
ンの繰り返し周期は、画像を構成する最小単位である画
素の整数倍になるとは限らない。このため、パターンの
明暗が変化する点(変化点)での階調の変動の傾きは、
一般に繰り返し周期毎に異なるので、図7(d)に示す
ように差分画像には欠陥に対応する部分だけではなく、
変化点においても高い値が現れる。その結果、変化点の
近傍においても欠陥が存在するものと、誤って判定され
るという問題点があった。
【0005】この発明は、上記の問題点を解消するため
になされたもので、周期性パターンにおける欠陥を誤り
なく検査する周期性パターンの検査装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる周期性
パターンの検査装置は、一定の周期でパターンが反復す
る検査対象物における欠陥を検査する装置であって、
(a)前記検査対象物の明度に応じた階調を有する多値
画像を得る画像入力手段と、(b)前記多値画像を、前
記パターンが反復する方向に前記周期の整数倍分ずらし
た変位多値画像を得る第1の変位手段と、(c)前記多
値画像と前記変位多値画像との差を演算して差分多値画
像を得る差分演算手段と、(d)前記差分多値画像の絶
対値を演算して絶対多値画像を得る絶対値演算手段と、
(e)前記絶対多値画像における値を所定の第1の閾値
と比較し、その比較結果に応じて2値化することによ
り、第1の2値画像を得る第1の2値化手段と、(f)
前記画像入力手段で得た多値画像におけるエッジ部分を
表現するエッジ画像を得るエッジ抽出手段と、(g)前
記エッジ画像における値を所定の第2の閾値と比較し、
その比較結果に応じて2値化することにより、第2の2
値画像を得る第2の2値化手段と、(h)前記第2の2
値画像を、前記パターンが反復する方向に前記周期の整
数倍分ずらした変位2値画像を得る第2の変位手段と、
(i)前記第2の2値画像と前記変位2値画像との論理
積を演算し、マスク画像を得る論理積演算手段と、
(j)前記マスク画像の反転画像と前記第1の2値画像
との論理積を演算し、被マスク画像を得るマスク手段
と、(k)前記被マスク画像に基づいて前記検査対象物
における欠陥を検出する検出手段と、を備える。
【0007】なおこの発明では、煩雑な記載を避けるた
めに、画像を表現し各手段で処理される「画像信号」
と、「画像」そのものとを区別せずに、双方を「画像」
と表現する。
【0008】
【作用】この発明における検査装置は、周期性パターン
を有する検査対象物の多値画像とその変位多値画像との
差分画像を得て、更にその絶対値を2値化することによ
り、検査対象物に存在する欠陥候補とすべき2値画像を
抽出する。この2値画像には欠陥候補の画像の他に、多
値画像における変化点に相当する無用な画像が混在して
いる。多値画像をもとに得られるマスク画像は、この変
化点を表現しており、マスク画像の反転画像と2値化画
像の論理積を演算することにより、2値化画像から無用
な画像が除去され、欠陥候補に相当する被マスク画像の
みが取り出される。この被マスク画像に基づいて、欠陥
候補の中から欠陥の選別を行うことにより、欠陥の検出
が行われる。
【0009】
【実施例】
[1.装置の全体構成と概略動作]図2はこの発明の実
施例における検査装置の全体構成を示すブロック図であ
る。画像入力ブロック(画像入力手段)10は、検査対
象物1の多値画像を得る装置部分である。画像入力ブロ
ック10では、検査対象物1がステージ11の上に載置
され、副走査方向Yへ搬送される。搬送の過程で読み取
り装置12によって、検査対象物1の画像が画素単位で
主走査方向Xに沿って読み取られる。A/D変換回路1
3は、読み取り装置12から送られる画像をデジタル化
して多値画像を得る。この多値画像は比較ブロック20
とマスク生成ブロック30へ入力される。ステージ11
は制御系15で制御されるステージ駆動系14によって
駆動される。更に、制御系15はマイクロプロセッサ部
70によって制御されている。
【0010】比較ブロック20では、パターンの反復周
期の整数倍だけ多値画像を遅延させた画像と元の多値画
像とを比較する。そして、これらの両者の画像の差分の
絶対値を2値化した2値画像を得て、欠陥位置特定・欠
陥種別ブロック40へ供給する。マスク生成ブロック3
0では、多値画像をもとにマスク画像を作成する。欠陥
位置特定・欠陥種別ブロック40は、比較ブロック20
から入力される2値画像にマスク画像の反転画像との論
理積を演算して得られた画像をもとに、欠陥候補の位置
と種類とを特定する。
【0011】欠陥検出ブロック60は、欠陥位置特定・
欠陥種別ブロック40から送られる欠陥候補の画像か
ら、所定以上の大きさを持つ欠陥候補を欠陥と判定し、
欠陥画像とその位置の座標を記憶する。座標はマイクロ
プロセッサ部70によって読み出され、その画像がCR
T71に表示される。欠陥確認装置73は、CRT71
に表示された欠陥の画像を拡大して表示する。欠陥品除
去装置74は、欠陥を有すると判定された検査対象物
を、不良品トレーなどに搬送する。マイクロプロセッサ
部70の動作は、操作者がキーボード72を適宜操作す
ることにより指示される。
【0012】[2.比較ブロック]図1は、比較ブロッ
ク20、マスク生成ブロック30、欠陥位置特定・欠陥
種別ブロック40、及び欠陥検出ブロック60の内部構
成を示すブロック図である。図3は、これらのブロック
によって処理が行われる過程にある画像Pa〜Pmを示
す模式図である。
【0013】画像入力ブロック10で得られた多値画像
Paは画素毎に逐次、比較ブロック20の遅延回路(第
1の変位手段)21と差分回路(差分演算手段)22へ
入力される。図3に一例を示す多値画像Paにおいて、
矩形で囲まれた領域(梨地模様で描かれる)は、例えば
中間の階調値を有する画像領域である。反復単位A、G
にハッチングで描かれる領域は、低い階調値を有する欠
陥候補、すなわち暗部として画像に現れる欠陥候補(黒
欠陥候補)を表している。反復単位Dに描かれる白抜き
の領域は、高い階調値を有する欠陥候補、すなわち明部
として画像に現れる欠陥候補(白欠陥候補)を表してい
る。検査の対象となる範囲(有効範囲)は、反復単位A
〜Gの範囲であるとする。
【0014】遅延回路21は多値画像Paを1周期分遅
延させ、遅延多値画像(変位多値画像)Pbとして出力
する。差分回路22は、多値画像Paと遅延多値画像P
bの差分を演算し、差分多値画像として出力する。絶対
値回路(絶対値演算手段)23は差分多値画像の絶対値
を演算し、絶対多値画像として出力する。2値化回路2
4(第1の2値化手段)は、絶対多値画像の値を所定の
閾値(第1の閾値)と比較することにより2値化し、2
値画像(第1の2値画像)として出力する。2値化は、
例えば閾値よりも高い値を有する領域に値”1”を付与
し、そうでない領域に値”0”を付与することにより行
われる。ライン・ピクセルディレイ25は2値化回路2
4から出力される画像を、主走査線の所定ライン分遅延
させ、更に主走査方向Xに所定画素分遅延させて出力す
る遅延回路である。このライン・ピクセルディレイ25
は、マスク生成ブロック30より欠陥位置特定・欠陥種
別ブロック40へ入力される画像と、同一の画素におけ
る画像が入力されるように、欠陥位置特定・欠陥種別ブ
ロック40へ入力される時期を調整するために設けられ
ている。
【0015】ライン・ピクセルディレイ25から出力さ
れる2値画像Pc(第1の2値画像)が、図3に示され
ている。2値画像Pcは、多値画像Paまたは遅延多値
画像Pbのいずれかにおける、欠陥候補に対応する部分
では、値”1”を有する(図3においてハッチングで描
かれている)。また、変化点に相当する矩形領域の輪郭
部分は、その一部分または全体において値”1”を有す
る(図3において実線で描かれている)。この輪郭部分
の画像は、欠陥候補とすべき画像以外の無用な画像部分
であり、欠陥の判定において誤判定を避けるために、除
去すべき画像部分である。
【0016】[3.マスク生成ブロック]マスク生成ブ
ロック30は、2値画像Pcにおける無用な画像部分を
除去するためのマスク画像Pmを作成する。多値画像P
aは比較ブロック20とともに、マスク生成ブロック3
0へも同時に入力される。入力された多値画像Paは、
まずラインメモリ31において、副走査方向Yに3画素
分展開される。エッジ抽出回路32(エッジ抽出手段)
は、ラインメモリ31で展開される3ライン分の多値画
像Paに、例えば同一出願人による特開平2−7956
6号公報、あるいは同じく同一出願人による特公平2−
39913号公報などに開示される、公知の空間フィル
タを作用させて、画像の空間上の変化を表現するエッジ
画像を得る。エッジ画像は、例えば多値画像Paの空間
的な変化率(微分)の大きさを表現する。すなわち、エ
ッジ画像は、多値画像Paの変化点において、その値の
変化が急峻であるほど大きな値を有する。従って、図3
に例示する多値画像Paにおける欠陥候補に対応する部
分の輪郭、及び矩形領域の輪郭において大きな値を有す
る。
【0017】2値化回路33(第2の2値化手段)は、
エッジ画像の値と所定の閾値との比較を行うことによ
り、エッジ画像を2値化し、2値画像Pj(第2の2値
画像)を得る。従って2値画像Pjは、図3に示すよう
に欠陥候補の輪郭、及び矩形領域の輪郭において、値”
1”(実線で描かれる)を有する。
【0018】遅延回路34(第2の変位手段)は、2値
画像Pjを1周期分遅延させ、遅延2値画像(変位2値
画像)Pkとして出力する。論理積回路(論理積演算手
段)35は、2値画像Pjと遅延2値画像Pkの論理積
を演算し、マスク画像Pmとして出力する。マスク画像
Pmは、2値画像Pjと遅延2値画像Pkの双方におい
て値が”1”である部分に限って、値”1”を有する。
このため、2値画像Pj、及び遅延2値画像Pkに現れ
ていた欠陥候補の輪郭に対応する画像は、マスク画像P
mにおいては消滅する。従って、マスク画像Pmは、多
値画像Paにおける変化点に対応する画像の中で、無用
な画像に相当する部分だけを表現する。すなわち図3の
例では、マスク画像Pmは、多値画像Paにおける矩形
の輪郭に相当する部分においてのみ、値”1”を有す
る。反転回路36はインバータを備えており、マスク画
像Pmの値を反転する。
【0019】[4.欠陥位置特定・欠陥種別ブロック]
論理積回路41(マスク手段)には、マスク画像Pmの
反転画像と2値画像Pcの双方が入力される。論理積回
路41は、これらの画像の論理積を演算し、被マスク画
像Pdとして出力する。言い替えると論理積回路41
は、2値画像Pcにおいて値”1”を有する部分から、
マスク画像Pmにおいて値”1”を有する部分を除去す
る。従って、被マスク画像Pdでは、2値画像Pcにお
ける無用な画像部分が除去されており、被マスク画像P
dは欠陥候補に対応する部分においてのみ、値”1”を
有する。この被マスク画像Pdに基づいて、欠陥候補の
位置及び種類の特定が行われる。
【0020】<4−1.欠陥候補の位置特定>被マスク
画像Pdでは、図3にも示されるように1個の欠陥候補
が2つの反復単位にわたって重複して現れる。そこで、
以下に記述する原理に基づいて、欠陥候補の位置特定が
行われる。
【0021】図4は、この欠陥候補の位置特定の原理を
示す模式図である。図4において、画像P、Q、Rは、
それぞれ周期性パターンの互いに隣接する1反復単位の
多値画像Paを表している。画像Pには黒欠陥候補(ハ
ッチングで図示される)、画像Qには白欠陥候補(白抜
きで図示される)と黒欠陥候補の双方、画像Rには白欠
陥候補がそれぞれ存在する。これらの画像の図におい
て、矩形で囲まれた領域(梨地模様で描かれる)は、中
間の階調値を有する画像領域を表現する。画像Pと画像
Qから得られる差分多値画像S、及び画像Qと画像Rか
ら得られる差分多値画像Tから、それぞれ得られる2値
画像Pcが画像Uおよび画像Vである。ここでは、説明
の簡略化を意図して、無用な画像部分はないものとし、
マスクを施す過程についての説明を省く。図4に示され
るように、画像Qに現れた欠陥候補は、画像Uと画像V
の双方に現れる。そこで、これらの画像Uと画像Vの論
理積を演算することにより、元の画像Qに存在した欠陥
候補のみが現れる画像Wを得る。以上の操作を反復単位
毎に繰り返すことにより、欠陥候補の位置を特定するこ
とができる。
【0022】この原理に基づいて欠陥位置特定・欠陥種
別ブロック40では、まず遅延回路42によって、被マ
スク画像Pdに1周期分の遅延が施され、遅延2値画像
Peが得られる。つづいて、論理積回路43により被マ
スク画像Pdと遅延2値画像Peとの論理積が演算さ
れ、欠陥候補画像Pfが得られる。この欠陥候補画像P
fが、前記の画像Wに相当する。
【0023】ところで、図4から理解されるように、画
像Qの欠陥候補を特定するためには、画像Pと画像Rが
必要である。従って、この原理のみでは最初の反復単位
と最後の反復単位の双方の画像に現れる欠陥候補は、そ
の位置を特定することができない。位置特定におけるこ
の欠落部分を補完するためには、次のような操作が更に
追加的に実行されればよい。すなわち、最初の反復単位
における欠陥候補を特定するためには、画像Vの反転画
像と画像Uとの論理積を演算するとよい。それにより得
られる画像には、最初の反復単位における欠陥候補が現
れる。この原理に基づいて欠陥位置特定・欠陥種別ブロ
ック40では、反転回路44により被マスク画像Pdが
反転され、論理積回路45によりこの反転画像と遅延2
値画像Peとの論理積が演算され、欠陥候補画像Pgが
得られる。欠陥候補画像Pgには、元の多値画像Paの
最初の反復単位Aにおける欠陥候補が現れる。
【0024】また、最後の反復単位における欠陥候補を
特定するためには、画像Uの反転画像と画像Vとの論理
積を演算するとよい。それにより得られる画像には、最
後の反復単位における欠陥候補が現れる。この原理に基
づいて欠陥位置特定・欠陥種別ブロック40では、反転
回路46により遅延2値画像Peが反転され、論理積回
路47によりこの反転画像と被マスク画像Pdとの論理
積が演算され、欠陥候補画像Phが得られる。欠陥候補
画像Phには、元の多値画像Paの最後の反復単位Gに
おける欠陥候補が現れる。
【0025】これらの欠陥候補画像Pg及びPhは、被
マスク画像Pdと遅延2値画像Peの双方が出力された
後でないと演算されないので、最初の反復単位Aの欠陥
候補の特定結果と2番目の反復単位Bの欠陥候補の特定
結果とは同時に出力され、最後の反復単位Gの欠陥候補
の特定結果とその1つ前の反復単位Fの欠陥候補の特定
結果とは同時に出力される。言い替えると、欠陥候補画
像Pf、Pg、及びPhは、同一の反復単位に対応した
画像が互いに同時に得られる。そこで、欠陥位置特定・
欠陥種別ブロック40では、遅延回路48により欠陥候
補画像Pfを1周期分遅延させ、遅延回路49により欠
陥候補画像Phを2周期分遅延させる。そして、選択回
路50により、適宜これらの欠陥候補画像Pf、Pg、
及びPhを反復単位毎に選択して、欠陥候補画像Piを
得る。すなわち、選択回路50は最初の反復単位Aに対
しては、欠陥候補画像Pgを選択し、最後の反復単位G
に対しては欠陥候補画像Phを選択し、それらの間の反
復単位B〜Fに対しては、欠陥候補画像Pfを選択す
る。その結果、欠陥候補画像Piは、最初の反復単位か
ら最後の反復単位Gまでの全ての反復単位における欠陥
候補を、しかも重複なく表現する。
【0026】<4−2.欠陥候補の種類特定>欠陥候補
画像Piは、黒欠陥候補、及び白欠陥候補の双方の欠陥
候補を含んでおり、そのままではこれらの中の何れであ
るかを特定することはできない。以下に、欠陥候補画像
Piに基づいて、欠陥の種類を特定する原理について記
述する。
【0027】図1のブロック図における比較ブロック2
0では、差分回路22において多値画像Paと遅延多値
画像Pbとの間の比較が行われており、それらの画像の
値、すなわち明るさの度合によって、得られる差分多値
画像では、その符号が正あるいは負となる。この差分多
値画像における符号を記憶しておき、この符号と欠陥候
補画像Piの双方を参照することにより、欠陥候補の種
類を特定することができる。
【0028】図5は、この欠陥候補の種類特定の原理を
示す模式図である。図5において、画像P、Q、R、
S、及びTは、それぞれ図4に示される同一符号の画像
と同一の画像を表している。画像S及びTは、それぞれ
1周期前の反復単位から次の周期の反復単位を引算して
得られる。このため、前の周期の反復単位における黒欠
陥候補に対応する画像部分ではその値が負となり、白欠
陥候補に対応する画像部分では正となる。また、逆に次
の周期の反復単位における黒欠陥候補に対応する画像部
分では値が正となり、白欠陥候補に対応する画像部分で
は値が負となる。画像Sにおける負符号を有する部分が
値”1”となるように2値化することにより、負符号を
表現する符号画像Lが得られる。同様に画像Tにおける
負符号を有する部分が値”1”となるように2値化され
た符号画像Mが得られる。更に、符号画像Mの反転画像
と符号画像Lとの論理積を演算することにより、画像N
を得る。この画像Nと画像W(図4)との論理積を演算
することにより、画像Qに現れる白欠陥候補のみを表現
する画像が得られる。以上の操作を各反復単位毎に繰り
返すことにより、白欠陥候補のみの位置を特定すること
ができる。すなわち、欠陥候補の位置に加えて、その種
類の特定を行うことができる。
【0029】この原理に基づいて欠陥位置特定・欠陥種
別ブロック40では、まず差分回路22で得られる差分
多値画像において符号が負である画像部分が値”1”と
なるように2値化された符号画像を差分回路22より得
る。ライン・ピクセルディレイ51によりこの符号画像
に所定ライン分及び所定画素分の遅延を施すことによ
り、欠陥候補画像Piとの時期の調整を行う。更に、時
期調整された符号画像は反転回路52により反転され、
論理積回路53により欠陥候補画像Piとの論理積が演
算される。演算により得られた画像PW は、白欠陥候補
のみを表現する。
【0030】一方、反転回路52を介することなく、ラ
イン・ピクセルディレイ51から出力される符号画像と
欠陥候補画像Piとの論理積を、論理積回路54により
演算することにより、黒欠陥候補のみを表現する画像P
B が得られる。これら双方の画像は欠陥検出ブロック6
0へ供給される。
【0031】[5.欠陥検出ブロック]欠陥検出ブロッ
ク60には、画像PW とPB のそれぞれに対応して2系
統のラインメモリ61a、61bと、同じく2系統の欠
陥検出回路62a、62bが設けられている。図6は、
ラインメモリ61aと欠陥検出回路62aの内部構造を
示すブロック図である。ラインメモリ61b及び欠陥検
出回路62bも、これらと同様の構造を有している。
【0032】ラインメモリLM1、LM2は、画像PW
を1ライン分遅延させ、DフリップフロップDF1〜D
F9は、クロック信号に同期して1画素ずつ画像を遅延
させる。従って、DフリップフロップDF1〜DF9の
出力は、主走査方向Xおよび副走査方向Yに3画素×3
画素の範囲で、画像PW を2次元的に展開する。論理積
回路AND1は、これらの3画素×3画素の中の2画素
×2画素を選んでそれらの画像の論理積を演算する。論
理積回路AND1は、入力される4画素の画像のいずれ
もが、値”1”を有するときにのみ、値”1”を出力す
る。従って、欠陥候補がこれらの4画素を包含し得る大
きさであるときには、論理積回路AND1は走査の過程
のある時点において値”1”を出力する。すなわち、論
理積回路AND1は欠陥候補の中から、2画素×2画素
以上の大きさを持った欠陥を検出する。同じく、論理積
回路AND2は、3画素×3画素以上の大きさの欠陥を
検出する。これらの論理積回路AND1、AND2の出
力は、選択回路SELへ入力される。選択回路SELに
は、同時に1画素分の画像も入力される。この画像は、
1画素の大きさ以上の欠陥の検出信号に相当する。
【0033】選択回路SELは、マイクロプロセッサ部
70から送信される選択信号に基づいて、これらの3入
力の中から1つを選択し、欠陥情報記憶回路MEMへ記
憶させる。欠陥情報記憶回路MEMには、画素毎の走査
に同期して、マイクロプロセッサ部70から座標信号が
同時に入力される。このため、欠陥情報記憶回路MEM
は、1画素以上、2画素×2画素以上、又は3画素×3
画素以上の大きさを有する欠陥をその座標と共に記憶す
る。
【0034】[6.変形例]この実施例では、欠陥検出
回路にDフリップフロップを9個配列しているが、Dフ
リップフロップの数を更に増やすことにより、更に大き
な欠陥サイズを設定することができる。また、任意のD
フリップフロップの出力を選択して、それらの論理積を
演算することにより、任意の形状の欠陥を検出すること
ができる。
【0035】また、上記の実施例では、欠陥候補画像が
白欠陥候補と黒欠陥候補とに対応した2系統に分けら
れ、同じく2系統のラインメモリ61a、61b及び欠
陥検出回路62a、62bで、それぞれ処理された。ラ
インメモリ及び欠陥検出回路を1系統にして、欠陥候補
画像Piをこれらで処理した後に、符号画像を作用させ
て、白欠陥と黒欠陥に対応する2系統に分離するように
構成してもよい。
【0036】また、上記実施例におけるエッジ抽出回路
32で得られたエッジ画像に、強調処理を施してもよ
い。
【0037】
【発明の効果】この発明における検査装置では、周期性
パターンを有する検査対象物の多値画像をもとに得られ
るマスク画像を作用させることにより、欠陥候補を表現
する2値画像から無用な画像部分が除去され、欠陥候補
に相当する被マスク画像のみが抽出される。この被マス
ク画像に基づいて、欠陥候補の中から欠陥の選別を行う
ことにより、欠陥の検出が行われる。このためこの発明
の検査装置は、欠陥を誤りなく検査し得る効果を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較ブロック、マスク生成ブロック、欠陥位置
特定・欠陥種別ブロック、及び欠陥検出ブロックの内部
構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例における検査装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図3】処理の過程途上における画像Pa〜Pmを示す
模式図である。
【図4】この欠陥候補の位置特定の原理を示す模式図で
ある。
【図5】欠陥候補の種類特定の原理を示す模式図であ
る。
【図6】ラインメモリ61aと欠陥検出回路62aの内
部構造を示すブロック図である。
【図7】従来装置による検査の原理を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 画像入力ブロック(画像入力手段) 21 遅延回路(第1の変位手段) 22 差分回路(差分演算手段) 23 絶対値回路(絶対値演算手段) 24 2値化回路(第1の2値化手段) 32 エッジ抽出回路(エッジ抽出手段) 33 2値化回路(第2の2値化手段) 34 遅延回路(第2の変位手段) 35 論理積回路(論理積演算手段) 41 論理積回路(マスク手段) Pa 多値画像 Pb 遅延多値画像(変位多値画像) Pc 2値画像(第1の2値画像) Pd 被マスク画像 Pj 2値画像(第2の2値画像) Pk 遅延2値画像(変位2値画像) Pm マスク画像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の周期でパターンが反復する検査対
    象物における欠陥を検査する装置であって、(a)前記
    検査対象物の明度に応じた階調を有する多値画像を得る
    画像入力手段と、(b)前記多値画像を、前記パターン
    が反復する方向に前記周期の整数倍分ずらした変位多値
    画像を得る第1の変位手段と、(c)前記多値画像と前
    記変位多値画像との差を演算して差分多値画像を得る差
    分演算手段と、(d)前記差分多値画像の絶対値を演算
    して絶対多値画像を得る絶対値演算手段と、(e)前記
    絶対多値画像における値を所定の第1の閾値と比較し、
    その比較結果に応じて2値化することにより、第1の2
    値画像を得る第1の2値化手段と、(f)前記画像入力
    手段で得た多値画像におけるエッジ部分を表現するエッ
    ジ画像を得るエッジ抽出手段と、(g)前記エッジ画像
    における値を所定の第2の閾値と比較し、その比較結果
    に応じて2値化することにより、第2の2値画像を得る
    第2の2値化手段と、(h)前記第2の2値画像を、前
    記パターンが反復する方向に前記周期の整数倍分ずらし
    た変位2値画像を得る第2の変位手段と、(i)前記第
    2の2値画像と前記変位2値画像との論理積を演算し、
    マスク画像を得る論理積演算手段と、(j)前記マスク
    画像の反転画像と前記第1の2値画像との論理積を演算
    し、被マスク画像を得るマスク手段と、(k)前記被マ
    スク画像に基づいて前記検査対象物における欠陥を検出
    する検出手段と、を備える周期性パターンの検査装置。
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