JP2009282037A - 検査システム - Google Patents

検査システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009282037A
JP2009282037A JP2009169717A JP2009169717A JP2009282037A JP 2009282037 A JP2009282037 A JP 2009282037A JP 2009169717 A JP2009169717 A JP 2009169717A JP 2009169717 A JP2009169717 A JP 2009169717A JP 2009282037 A JP2009282037 A JP 2009282037A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
detection signal
inspection system
gain
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009169717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4972675B2 (ja
Inventor
Ralph C Wolf
ウルフ・ラルフ・シー.
Eva L Benitez
ベニテツ・エバ・エル.
Dongsheng Don Chen
チェン・ドンシェン(ドン)
John D Greene
グリーン・ジョン・ディ.
Jamie M Sullivan
サリバン・ジェイミー・エム.
Eric N Vella
ベラ・エリック・エヌ.
Khiem D Vo
ヴォー・ヒエム・ディ.
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KLA Corp
Original Assignee
KLA Tencor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KLA Tencor Corp filed Critical KLA Tencor Corp
Publication of JP2009282037A publication Critical patent/JP2009282037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4972675B2 publication Critical patent/JP4972675B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/956Inspecting patterns on the surface of objects
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/47Scattering, i.e. diffuse reflection
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/9501Semiconductor wafers

Abstract

【課題】大きいダイナミックレンジを有する光を素早く検出することができる検査メカニズムを提供する。
【解決手段】混合モード機能と共に連続ゲイン調節および対数変換を有する混合モード検出器(MMD)200を示す。MDD200は、センサまたは計測ブロック250および出力プロセッサ251を含む。計測ブロック250は大きくは、試料から放射されたビームを検出し、その検出されたビームに基づいて検出信号を発生する。計測ブロック250はまた、センサへのゲインを自動的に調節し、そのようなゲインを出力プロセッサ251に出力する。出力プロセッサ251は大きくは、ゲイン調節によって引き起こされた検出信号からの効果を打ち消して、検出されたビーム強度に対応する出力信号を作る。出力プロセッサはまた、出力データをオフセットすることによって、それが「較正された」ゲイン値に対応するようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、大きくは検査システムに関する。より具体的には本発明は、半導体ウェーハおよび他のパターン付き試料を検査するための集光メカニズムに関する。
従来の暗視野光学検査ツールは、ウェーハの表面を正確にフォーカスが合わされたレーザスポットで走査し、ウェーハ上の照射されたスポットによって散乱された光の量を計測することによってパターン付きウェーハ上の欠陥の位置特定をする。隣接ダイ内の同様の位置間の散乱強度における相違点は、潜在的な欠陥サイトとして記録される。
この光学散乱のダイナミックレンジは典型的にはかなり大きい。単一のダイ内で10000対1より大きい散乱強度の変化は、珍しいことではない。この高ダイナミックレンジは、機器の光学的構成、および対象となるウェーハおよび欠陥の散乱特性に固有のものである。このダイナミックレンジは既存の機器の信頼性のある計測レンジよりもはるかに大きいので、検査オペレータは、ダイのある部分では低すぎる感度で検査すること、および他の領域では機器の検出電子回路を過負荷にさせることの間で不本意な妥協を受け入れざるを得ない。
一般に、ウェーハを最も小さな可能なレーザスポットサイズでスキャンすることは、散乱イメージの空間解像度を最大にすることによって欠陥への感度を最大限にする。しかしこのように解像度が増加すると、一般に、適切にイメージをサンプリングするためには集光器または検出器内のピクセル密度も増加する。検出器は典型的には、散乱された光を検出し、その検出された光に基づいてアナログ信号を発生するセンサ、およびそのアナログ検出信号をディジタル検出信号に変換するアナログディジタル変換器(ADC)を含む。このディジタルの検出信号はそれから欠陥を探すために分析されえる。全てのピクセルはシリアルに計測されるので、またそれぞれのウェーハをスキャンするのに限られた時間しか利用可能ではないので、計測電子回路の速度、および散乱イメージの空間解像度を最大にすることの間には基本的関係が存在する。高空間解像度を可能にするには、より高い帯域幅のアナログ電子回路、およびより速いADCがしばしば利用される。
計測電子回路の速度を最大にすることによって空間解像度を最大にすることに加えて、計測電子回路によって識別可能な光のダイナミックレンジを最大にすることが望ましい。しかし速度およびダイナミックレンジ間にはADCの基本的なトレードオフが存在する。すなわち、ダイナミックレンジは典型的にはノイズおよびオフセット誤差によって制限され、これら両方は速度と共に増加する傾向にある。
したがって、比較的、大きいダイナミックレンジを有する光を素早く検出することができる改良された検査メカニズムの要求がある。
したがって、半導体ウェーハのような試料から発せられるビームからの(例えば散乱された光、反射された光、または二次電子)比較的大きなダイナミックレンジの強度値を検出するメカニズムが提供される。言い換えれば、本検査システムは、広いダイナミックレンジを有する検出された出力信号を提供する。検出された出力信号は、それから分析されて欠陥が試料上に存在するか決定される。例えば、ターゲットダイからの強度値は、レファレンスダイの対応する部分からの強度値と比較され、ここで大きな強度差は欠陥として定義されえる。
具体的な実施形態において、試料上の欠陥を検出する検査システムが開示される。前記システムは、入射ビームを試料表面に向けて導くビーム発生器、および前記入射ビームに応答して前記試料表面から来るビームを検出するよう配置された検出器を含む。前記検出器は、前記検出されたビームを検出し、前記検出されたビームに基づいて検出された信号を発生するセンサおよび前記センサに結合された非線形要素を有する。前記非線形要素は、前記検出された信号に基づいて非線形検出信号を発生するよう構成される。前記検出器はさらに、前記非線形要素に結合された第1アナログディジタル変換器(ADC)を含み、前記第1ADCは、前記非線形検出信号をディジタル化して第1ディジタル化検出信号にするよう構成される。前記システムはさらに、試料表面上に欠陥が存在するかを前記第1ディジタル化検出信号に基づいて決定するデータプロセッサを含む。
さらなる局面において、前記システムは、前記第1ディジタル化検出信号を、前記第1検出出力信号の異なる強度レベルに関連付けられたノイズ変動を補償する第2ディジタル化検出信号に変換する変換メカニズムをさらに備える。前記データプロセッサは、前記第2ディジタル化信号を受け取るようさらに構成され、前記欠陥が存在するかを決定するステップは、前記第2ディジタル化検出信号に直接基づくことによって、前記第1ディジタル化検出信号に間接的に基づく。さらなる実現例において、前記変換メカニズムは、前記第2ディジタル化検出信号の導関数が、前記計測中のノイズレベルまたは不確定性の逆数の推定値である正規化関数に等しくなるようにするよう動作する。あるそのような正規化関数は、包絡関数の平均を前記包絡関数自身によって割ることによって計算され、前記包絡関数は、前記第1ディジタル化検出信号の計測の観測された再現可能性に基づいて計算される。
ある局面では、前記センサは光電子増倍管(PMT)である。他の実施形態においては、前記センサは、電子増倍管、マイクロチャネルプレートPMT、アバランシェフォトダイオード、メタルチャネルダイノードPMT、ワイヤメッシュダイノードPMT、明示的なゲートまたはグリッド電極を持つPMT、またはプログラマブルな積分時間を持つイメージングアレイである。
ある局面では、前記非線形要素は対数増幅器である。さらなる局面においては、前記検出器は、前記センサのセンサゲインを前記非線形検出信号または前記検出信号に基づいて自動的に調節する第1フィードバック回路をさらに備える。ある実施形態において、前記第1フィードバック回路は、前記非線形要素に結合され、前記センサゲインの電圧レベルを非線形検出信号または前記検出信号、電圧参照信号、および1つ以上の制御信号(群)に基づいて調節するよう構成される可変電圧供給要素を有する。前記第1フィードバック回路は、前記可変電圧供給に結合され、前記センサに入力される前に前記センサゲイン信号を増幅するよう構成される増幅器をさらに含む。
さらなる実施形態において、前記検査は、前記センサゲインを受け取り、前記センサゲインをディジタル化し、それをディジタル化センサゲイン信号として出力する第2ADCを含む。前記システムは、前記第1ディジタル化検出信号を較正検出信号に較正する第1変換メカニズム、および前記ディジタル化センサゲイン信号を較正ゲイン信号に較正する第2変換メカニズムも有する。前記システムは、前記較正ゲイン信号を前記較正検出信号から引いて、第1検出出力信号を形成するよう構成される算術論理ユニット(ALU)をさらに含む。好ましくは、前記第1および第2変換メカニズムは、メモリデバイス内に実現されたルックアップテーブルの形をとるが、それらはディジタルコンピュータ、ディジタルシグナルプロセッサ、またはプログラマブルロジックデバイスによって推定される数学的方程式としても実現されえる。前記データプロセッサは、前記第1検出出力信号を受け取るようにさらに構成され、前記欠陥が存在するかを決定するステップは、前記第1検出出力信号に直接基づくことによって、前記第1ディジタル化検出信号に間接的に基づく。
さらに他の局面において、検査システムは、ユーザが選択したセンサゲインを受け取り、前記第1検出出力信号を、前記ユーザが選択したゲインの対数によってオフセットさせることによってプログラマブルセンサゲインをエミュレートするよう構成されるオフセットメカニズムをさらに備え、前記実際のセンサゲインは変更されない。さらなる局面において、前記第1および第2変換メカニズムおよび前記ALUは、前記変換における誤差を丸めることを防ぐために、前記第1および第2ADCよりもより高い解像度を有する。
他の局面において、システムは、前記入射ビームの照射レベルを受け取るよう構成される第2線形または非線形増幅器(例えば対数増幅器)を含み、その後に第3ADCおよび第3変換メカニズムが続き、このメカニズムは前記照射レベルの対数値を決定することによって対数照射レベルを作る。前記ALUは、前記対数照射レベルを前記第1検出信号から引くようさらに構成される。さらなる実施形態において、前記システムは、前記センサゲイン、前記非線形検出信号または前記検出信号に基づいて前記照射レベルを自動的に調節する第2フィードバック回路を含む。
さらに他の局面において、システムは、前記第1検出出力信号を第2検出出力信号に変換する第3変換メカニズムを含む。前記第2検出出力信号は、前記第3変換メカニズムへのモード信号が第1モードを示すときには再線形化された第1検出出力信号であり、前記第2検出出力信号は、前記モード信号が第2モードを示すときには前記第1検出出力信号に等しい。さらなる実施形態において、前記第2検出出力信号は、前記モード信号が第3モードを示すときには前記第1検出出力信号のノイズ補償変換に等しい。前記データプロセッサは、前記第2検出出力信号を受け取るようさらに構成され、前記欠陥が存在するかを決定するステップは、前記第2検出出力信号に直接基づくことによって、前記第1ディジタル化検出信号に間接的に基づく。
代替実施形態において、試料上の欠陥を検出する検査システムが開示される。前記システムは、入射ビームを試料表面に向けて導くビーム発生器、および前記入射ビームに応答して前記試料表面から来るビームを検出するよう配置された検出器を含む。前記検出器は、前記検出されたビームを検出し、前記検出されたビームに基づいて検出された信号を発生するセンサ、前記センサに結合された対数増幅器であって、前記検出された信号に基づいて対数検出信号を発生するよう構成される対数増幅器、および前記非線形要素に結合された第1アナログディジタル変換器(ADC)であって、前記第1ADCは、前記対数検出信号をディジタル化してディジタル化検出信号にするよう構成される第1ADCを含む。前記検出器は、第1メモリデバイス内に実現され、前記ディジタル化検出信号を較正して較正検出信号にするよう構成された第1ルックアップテーブル、および前記センサのセンサゲインを前記対数検出信号または前記検出信号に基づいて自動的に調節するフィードバック回路であって、前記センサゲインは前記センサに入力される、フィードバック回路も含む。前記検出器は、前記センサゲインを増幅センサゲインに増幅するよう構成される増幅器、および前記増幅器に結合され、前記増幅センサゲインをディジタル化してディジタル化センサゲインにするよう構成される第2ADCも含む。前記検出器は、第2メモリデバイス内に実現され、前記ディジタル化センサゲインを較正して較正センサゲイン信号にするよう構成された第2ルックアップテーブル、および前記較正ゲイン信号を前記較正検出信号から引くことによって第1検出出力信号を形成するよう構成される算術論理ユニット(ALU)も含む。
さらなる実施形態において、システムは、第3メモリデバイス内に実現され、前記第1検出出力信号を第2検出出力信号に変換することによってデータ処理を促進するよう構成された第3ルックアップテーブル、および前記第2検出出力信号を分析することによって前記試料表面上に欠陥が存在するかどうかを決定するよう構成されたデータプロセッサを含む。さらなる実施形態において、前記第2検出出力信号は、前記第3ルックアップテーブルに入力されるモード信号が第1モードを示すときには、再線形化された第1検出出力信号であり、第2検出出力信号は、前記モード信号が第2モードを示すときには、前記第1検出出力信号に等しい。さらなる実施形態において、前記第2検出出力信号は、前記モード信号が第3モードを示すときには、前記第1検出出力信号のノイズ補償変換に等しい。最後の局面において、前記検査システムは、ユーザが選択したセンサゲインを受け取り、前記第1検出出力信号を、前記ユーザが選択したゲインの対数によってオフセットさせることによってプログラマブルセンサゲインをエミュレートするよう構成されるオフセットメカニズムをさらに備え、前記実際のセンサゲインは変更されない。ALUは、第1検出出力信号に、対数のユーザが選択したセンサゲインを加えるようさらに構成される。
他の実施形態において、本発明は、試料上の欠陥を検出する方法に関する。入射ビームは、試料表面に向けて導かれる。第1検出ビームは検出され、および前記第1検出ビームに基づいて第1検出信号が発生される。前記第1検出ビームは、前記入射ビームに応答して前記第1試料表面から来る。第1非線形検出信号は、前記第1検出信号に基づいて発生される。前記非線形検出信号は、第1ディジタル化検出信号にディジタル化され、前記第1ディジタル化検出信号が分析されることによって、それが前記第1試料表面上の欠陥に対応するかが決定される。前記センサの第1センサゲインは、前記第1非線形検出信号または前記第1検出信号に基づいて自動的に調節される。
さらなる局面において、入射ビームは、第2試料表面に向けて導かれる。第2検出ビームは検出され、および前記第2検出ビームに基づいて第2検出信号が発生される。前記第2検出ビームは、前記入射ビームに応答して前記第2試料表面から来る。第2非線形検出信号は、前記第2検出信号に基づいて発生される。前記第2非線形検出信号は、第2ディジタル化検出信号にディジタル化される。前記センサの第2センサゲインは、前記第2非線形検出信号または前記第2検出信号に基づいて自動的に調節される。
前記第1および第2ディジタル化検出信号は対数値である。前記第1ディジタル化検出信号を分析することは、前記第2ディジタル化検出信号を引くことによって達成され、前記引くことは、前記第1および第2試料表面からの強度値の対数の差を生み、これは前記強度の比の対数に対応する。前記第1ディジタル化検出信号は、前記差が所定の閾値より上のときには、前記第1試料表面上の欠陥に対応すると決定される。
代替実施形態においては、試料上の欠陥を検出する検査システムは、入射ビームを試料表面に向けて導くビーム発生器、および前記入射ビームに応答する検出されたビームを前記試料表面から受け取り、前記検出されたビームを第1部分および第2部分に分割し、ここで前記第1部分は前記第2部分より大幅に大きいビームスプリッタを含む。システムは、さらに前記検出されたビームの前記第1部分を受け取り、前記第1部分に基づいて第1検出信号を発生する高ゲインセンサ、および前記検出されたビームの前記第2部分を受け取り、前記第2部分に基づいて第2検出信号を発生する低ゲインセンサを含む。システムは、前記低ゲインセンサに結合され、前記高ゲインセンサのゲインを前記第2検出信号に基づいて制御し、前記第1検出信号の信頼性ファクタを示す無効信号を出力するよう動作可能な制御ブロック、前記第1検出信号を受け取り、それをディジタル化し、第1ディジタル検出信号を出力する第1ADC、前記第2検出信号を受け取り、それをディジタル化し、第2ディジタル検出信号を出力する第2ADC、および前記第1および第2ディジタル検出信号および前記無効信号を受け取り、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定するデータプロセッサをさらに含む。前記決定は、前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が信頼できることを示すときには、前記第1ディジタル検出信号に基づき、前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が信頼できないことを示すときには、前記第2ディジタル検出信号に基づく。
ある局面においては、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定する前記ステップは、前記第1および第2ディジタル検出信号を別個に分析することによって、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定すること、および前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が前記ターゲットおよび参照ダイの両方について信頼できるときだけ、前記第1ディジタル検出信号の前記分析中に見つかった欠陥を報告することによって達成される。前記決定は、前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が前記ターゲットおよび参照ダイのいずれかについて信頼できないときには、前記第2ディジタル検出信号の前記分析中に見つかった欠陥を報告することによってさらに達成される。
他の局面においては、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定する前記ステップは、前記高ゲインセンサについての第1動作電圧、および前記低ゲインセンサについての第2動作電圧を選択することによって、前記高ゲインセンサおよび低ゲインセンサの実効ゲインの比が、Mを整数として、2のM乗に等しくなるようにすることによって達成される。前記決定は、前記無効信号が、前記第1ディジタル検出信号が信頼できることを示すときには、前記第1ディジタル検出信号に最上位ビット側の上にM個のゼロを満たすことによって、前記第1ディジタル検出信号から出力データワードを形成することによって達成される。あるいは、前記無効信号が、前記第1ディジタル検出信号が信頼できないことを示すときには、前記第2ディジタル検出信号をMビットだけ最上位ビットに向けてシフトし、前記シフトされた信号に最下位ビット側の上にM個のゼロを満たすことによって、前記第2ディジタル検出信号から出力データワードを形成することによって達成される。具体的な実施形態においては、前記制御ブロックは、前記第2検出信号または前記第2部分に基づいて、前記センサの前記ゲインを自動的に調節することによって、前記高ゲインセンサの前記ゲインを制御するよう動作可能である。さらなる実施形態においては、前記制御ブロックは、前記第2検出信号または前記第2部分が所定の閾値の上に上がるとき、前記高ゲインセンサを急速にオフすること、または前記高ゲインセンサに、それがオフされなければならないことを示すことによって、および前記第2検出信号または前記第2部分が前記所定の閾値の下に下がるとき、前記高ゲインセンサをオンすること、または前記高ゲインセンサに、それがオンされなければならないことを示すことによって、前記高ゲインセンサの前記ゲインを制御するよう動作可能である。
本発明のこれらおよび他の特徴および優位性が以下の本発明の明細書および添付図面により詳細に提示され、これらは本発明の原理を例示的に示す。
本発明のある実施形態による光学検査システムの概略図である。 本発明のある実施形態による図1の照射および集光チャネルの上面図である。 本発明のある実施形態によるウェーハ表面上のスポットのスキャンパスを示す詳細な図である。 本発明のある実施形態による連続ゲイン調節および混合モードと共に対数変換機能を有する混合モード検出器を示す概略図である。 650ボルトにおいてバイアスされたR1617PMTについてのVctrlの関数とした典型的なゲイン応答を示すグラフである。 本発明のある実施形態によるノイズ補償技術を示す図である。 本発明のある実施形態によるノイズ補償技術を示す図である。 本発明のある実施形態によるノイズ補償技術を示す図である。 本発明のある実施形態によるノイズ補償技術を示す図である。 本発明のある具体的な実施形態による光電子増倍管(PMT)のためのバイアス回路を示す図である。 本発明のある実施形態による図7の正確なマッチングされた電流源を示す概略図である。 図4および7の増幅器回路64のある実現例を示す概略図である。 本発明のある例示的実現例による2つの導関数補償回路で実現されるである図4の補償回路を示す概略図である。 本発明のある実施形態による図4の混合モード検出器(MDD)の出力プロセッサのより詳細な概略図を示す図である。 本発明のある実施形態による図4の混合モード検出器(MDD)の出力プロセッサのより詳細な概略図を示す図である。 本発明のある実施形態による図4の混合モード検出器(MDD)の出力プロセッサのより詳細な概略図を示す図である。 本発明のある実施形態によるPMTおよびADCの間に配置された非線形電子回路を有する代替のMDD実現例の概略図である。 本発明のある実施形態による自動的に照射パワーを調節する混合モード検出器を有する検査システムの概略図である。 自動的に照射パワーを調節する混合モード検出器を有する検査システムの代替の実施形態を示す図である。 本発明のある実施形態による混合モード検出器を有する走査電子顕微鏡(SEM)の概略図である。 本発明の代替の実施形態によるデュアルセンサ高ダイナミックレンジ光検出器の概略図である。
本発明の特定の実施形態をこれから詳細に参照される。この実施形態の例は、添付図面に示される。本発明はこの具体的な実施形態について記載されるが、本発明を1つの実施形態に限定するよう意図されてはいないことが理解されよう。むしろ添付の特許請求の範囲によって規定されるように本発明の精神および範囲内に含まれるように、代替物、改変物、および等価物をカバーするように意図されている。以下の記載では、多くの具体的な詳細が述べられるが、これは方法の完全な理解を促すためのものである。本発明はこれら特定の詳細の一部、または全てがなくても実施可能である。あるいは、既知のプロセス操作は詳細には記載されないが、これは本発明の趣旨を不必要にぼかさないためである。
広く言えば、本発明の検査システムは、半導体ウェーハのような試料から発せられるビームからの(例えば散乱された光、反射された光、または二次電子)比較的大きなダイナミックレンジの強度値を検出できる。言い換えれば、本検査システムは、広いダイナミックレンジを有する検出された出力信号を提供する。検出された出力信号は、それから分析されて欠陥が試料上に存在するか決定される。例えば、ターゲットダイからの強度値は、レファレンスダイの対応する部分からの強度値と比較され、ここで大きな強度差は欠陥として定義されえる。これらの検査システムは、以下にさらに記載される新規な照射、欠陥検出、および欠陥分析メカニズムと併せて、任意の適切な検査技術によって実現されえる。例として明視野および/または暗視野光学検査メカニズムが利用されえる。本発明のメカニズムが適用されえる適切な光学検査システムは、米国特許第6,081,325号、米国特許第5,355,212号、米国特許第5,883,710号、米国特許第6,178,257号、米国特許第6,122,046号、米国特許第6,208,750号、PCT出願PCT/US00/22410、PCT出願PCT/US00/13042、PCT出願PCT/US99/14056、PCT出願PCT/US99/13082、PCT出願PCT/US98/23348、PCT出願PCT/US99/25549、PCT出願PCT/US00/16020、および欧州特許出願00112703.4にさらに記載されている。本発明のメカニズムは、図14を参照してさらに記載されるように走査電子顕微鏡システム内でも実現されえる。
図1は、本発明のある実施形態による光学システムの概略図である。この光学システムは、半導体表面のような試料から放射された光を検出する任意の適切な個数の検出器または集光チャネルを含む。検出器または集光チャネルは、任意の適切な位置に配置されえ、検査の応用例の特定の要件に依存しえる。図示された実施形態は、ウェーハ表面512について対称的に配置された2つの集光チャネルの2つのグループ510a〜bおよび511a〜bを用いることによって、ペア内のそれぞれの集光チャネルが、線Bで示されるスキャンラインの反対側に同じ方位角で位置するようになっている。これら方位角集光チャネルが散乱された光を検出する。
集光チャネルからの出力は、それからデータ分析および/または画像生成のためにプロセッサ500に送られる。チャネルからのデータは、さまざまなアルゴリズムおよび論理演算、例えばOR、ANDおよびXORを実行することによって比較される。
この光学システムは、入射ビームを発生し、それを試料に導くビーム発生器(例えば要素513、515、516、および517)も含む。図1に示されるように、典型的にはレーザである光源513はビーム514を放射する。ビーム514は、プリディフレクタ(pre-deflector)光学系515に向かって導かれ、これはスキャナ516と互換性のある所望の偏光を持つ楕円ビームを作るための半波長板、空間フィルタおよびいくつかの円筒レンズからなる。プリディフレクタ光学系515は、ビーム514を広げて適切な開口数を得る。ポストディフレクタ光学系517は、いくつかの円筒レンズおよびエアスリットを含む。最後にビーム514は、ウェーハ表面512上でフォーカスが合わせられ、Bによって示されるウェーハ表面512の平面内のビーム514の光軸に垂直な方向に沿ってスキャンされる。この装置で用いられるディフレクタのタイプは応用例に依存し、ポリゴンミラーまたはガルバノメータを含みえる。ある実施形態において、ディフレクタ516は音響光学的ディフレクタである。ウェーハ表面512は、スムーズ518か、またはパターン付き519である。上述の集光チャネル510a〜bおよび511a〜bに加えて、検出器チャネルは反射率/自動位置チャネル520、およびノーマル集光チャネル521を含むように構成されえ、これらのそれぞれは以下により完全に説明される。
ビーム514の波長は、応用例の具体的な要件に依存する。図示された実施形態において、ビーム514は約488nmの波長を有し、アルゴンイオンレーザのような任意の適切な光源によって作られる。ビーム514の光軸548は、角度θでウェーハ表面512上に導かれる。この角度θは、応用例に依存してウェーハ表面512の法線方向について好ましくは55〜85度の範囲にある。このスキャニングメカニズムは、ディフレクタ516、およびその上にウェーハが位置する並進ステージ524を含む。ステージ524上のウェーハの位置は、例えば真空吸引を介するなど任意の適切なやり方で維持される。ステージ524は、525、526および527に示されるように表面512をストライプ状領域内に分けるよう移動し、検出器516はビームをストライプ状領域の幅を横切って動く。
図3を参照して、ビーム514の視射角は、ウェーハ表面512上に楕円スポット523を作り、その長軸はスキャンラインに垂直である。ディフレクタ516は、スポット523をストライプ領域525の幅に等しい長さの短いスキャンラインにわたってスキャンし、鏡面反射光および散乱光を作る。スポット523は、ステージ524がウェーハをスキャンラインに垂直に移動するにしたがい、示された方向にスキャンされる。この結果、スポット523はストライプ領域525の中で、図3に示されるように移動することになる。図示された実施形態において、スポット523は、スキャンパス528によって示される方向にスキャンする。スキャンパス528は、実効開始位置を529において有し、スポット523は、ストライプ状領域525の境界531に達するまで、そこから右に移動する。境界531に達すると、スポット523はステージ524に対して、スキャン方向に垂直に移動し、スポットは新しい開始位置530を設定し、スキャンライン528に平行にスキャンライン532に沿って移動する。ディフレクタ516は、ストライプ状領域525の全長に沿ってこのようにスポット523をスキャンさせ続ける。ストライプ状領域525のスキャンが完了すると、ステージ524は、隣のストライプ状領域526のスキャンを許すためにウェーハに対して移動する。実効的な開始位置533は、それぞれのスキャンラインに垂直に、ストライプ状領域524をスキャンするときのそれとは反対の方向に、ステージ524が移動し、それによってジグザグスキャンが形成されるよう位置付けられる。これは、スキャンパス534および535によって示される。ステージ524を移動させて近接ストライプ領域を反対方向にスキャンすることは、ステージの機械的移動の量を減らし、一方で1時間当たりスキャンされるウェーハの個数を増す。
図1および2を参照し、ウェーハ表面512から散乱された光は、集光器チャネル(collector channels)510a〜bおよび511a〜bを含む複数の検出器によって検出される。集光器チャネルは、中でもそのチャネルの仰角および方位角に依存する固定された立体角にわたる光を集める。それぞれの集光チャネルの光軸は、表面512の法線について0から90度の範囲の仰角Ψにおいて位置する。上述のように集光器チャネル510aおよび510bは、スキャンラインの反対側上にビーム514について同じ方位角において対称的に配置される。集光器チャネル510aおよび510bは、ビーム514について約75度から約105度の範囲の方位角Ψ1において配置され、水平に散乱された光を集める。水平に散乱された光は、ビーム514について約75度から約105度の範囲の方位角において散乱された光として定義される。集光器チャネル510aおよび510bと同様に、スキャンラインの反対側上に同じ方位角において対称的に配置されるが、チャネル511aおよび511bの方位角Ψ2は、30度から60度の範囲にあって前方に散乱された光を集める。前方に散乱された光は、30度から60度の範囲の方位角において散乱された光として定義される。当業者なら、集光器チャネルの個数および位置および/またはそれらの集光立体角は、本発明の範囲から逸脱することなくさまざまな代替の実施形態において変更されえることがわかるだろう。
明視野反射率/自動位置チャネル520は、ビーム514の前に配置され、鏡面反射された光を集光する。このチャネルから導かれる明視野信号は、パターン、反射率の局所的バラツキおよび高さに関する情報を持つ。このチャネルは、表面上のさまざまな欠陥を検出するのに敏感である。例えば明視野信号は、膜厚のバラツキ、変色、シミおよび比誘電率の局所的変化を表現することについて敏感である。また明視野信号は、ウェーハ高のバラツキに対応する誤差高信号を作るのに用いられ、これは高さをそれにしたがって調節するためにzステージに与えられる。最後に明視野信号は、表面の反射率マップを構築するのに用いられえる。このチャネルは基本的に、反射モードの展開された(unfolded)タイプIの共焦点顕微鏡動作である。展開されたと考えられるが、それは照射ビームおよび反射されたビームがここでは同軸上ではないからであり、一方、典型的な反射共焦点顕微鏡においては照射および反射ビームが同軸である。
通常の集光器チャネルは、固定された立体角にわたる光を、ウェーハの平面にほぼ垂直である領域にわたって集める。集光立体角以外については、通常の集光器の実現例は、他の集光器チャネル510abおよび511abと同様である。通常の集光器は、ウェーハ上の意図的なパターンからの散乱された光を集めるのと同時に、上方の方向へ光を散乱させる欠陥を検出するためにも用いられる。意図的なパターンから集光された信号は、機器中の機械ステージの座標系への、ウェーハパターンのアライメントおよびレジストレーションを促進させるために用いられる。
集光器チャネルの1つ以上は、検出された出力信号のダイナミックレンジを増すメカニズムを含む。好ましくはこれらダイナミックレンジを増すメカニズムは、集光器チャネル510ab、511abおよび521内に設けられる。一般に、高ダイナミックレンジ集光器は、検出された光子からの信号を発生する光電子増倍管(PMT)のような光センサ、およびその光信号をディジタルの光信号に変換するアナログディジタル変換器(ADC)を含む。光を検出しアナログ信号をディジタル信号に変換するためには、もちろん他の適切なメカニズムも用いられえる。
また高ダイナミックレンジ集光器は、ダイナミックレンジを大きくするメカニズムを含む。ある実施形態においては、集光器は、検出された信号レベルに応答して連続的にPMTのゲインを変調するための高速フィードバックメカニズムを含む。それからPMTゲインおよびPMTで検出された出力信号は、独立して非線形メカニズムを通される。例えば、PMTで検出された出力は対数増幅器を通され、それからPMTゲインおよびPMT検出出力信号は独立に理想的な対数出力信号に変換される。結果として生じる非線形信号は、それから互いから引かれて(例えば除算の対数空間での等価物)、検出された光学信号の非線形(例えば対数)表現を再構築する。この方法によって、検出された信号のダイナミックレンジは、25MHzに及び、場合によってはそれより多い帯域幅を持つ連続的に変化する信号について、少なくとも6桁の大きさで伸長されえる。対数出力データは、線形データよりも簡単に操作される。例えば、除算および乗算操作が検出されたデータに実行されえる。また、この対数変換は検出された信号のダイナミックレンジを増加する。
代替実施形態において、単純に非線形要素をセンサ出力および対応するADCの間に置くことによって、センサ出力について、全体として大きくなったダイナミックレンジが得られる。非線形要素は、センサ出力のダイナミックレンジを、ADCのダイナミックレンジにより密接に一致させる。例えば、対数増幅器がPMT出力および対応するADCの間に置かれえる。
特定の応用例において、検査システムはまた、非線形(例えば対数)出力信号を変換することによって、従来の検出システムからの信号をエミュレートするメカニズムを含みえる。例えば対数出力データは、再び線形化されえる。PMTゲインが連続的に調節されず、ユーザによって「固定された」値に設定される従来の「固定された」モードの検出システムからの出力もエミュレートされえる。この機能は選択可能である。言い換えれば、「固定」モードおよび「適応」モードの間で選択しえ、この適応モードにおいて出力は、PMTゲインが連続的に調節される非線形検出システムからの出力に対応する。出力データはまた、ノイズによるバラツキを補償するために変換されえる。
本発明の検査システムは、これら機能のうちの任意の組み合わせを含みえる。例えばシステムは、連続PMTゲイン調節メカニズム、固定および適応モード間の切り替えのための混合モードメカニズム、対数データ変換、ノイズ補償メカニズム、および/またはセンサ出力およびその対応するADCの間に配置された非線形要素のうちの任意の組み合わせを利用する検出器を含みえる。これらメカニズムの1つ以上を実現するいくつかの検査実施形態が図4から14を参照して以下に詳述される。
図4は、本発明のある実施形態によって、混合モード機能と共に連続ゲイン調節および対数変換を有する混合モード検出器(MMD)200を示す概略図である。示されるように、MDD200は、センサまたは計測ブロック250および出力プロセッサ251を含む。計測ブロック250は大きくは、試料から放射されたビームを検出し、その検出されたビームに基づいて検出信号を発生する。計測ブロック250はまた、センサへのゲインを自動的に調節し、そのようなゲインを出力プロセッサ251に出力する。出力プロセッサ251は大きくは、ゲイン調節によって引き起こされた検出信号からの効果を打ち消して、検出されたビーム強度に対応する出力信号を作る。示された実施形態においては、出力プロセッサはまた、出力データをオフセットすることによって、それが「較正された」ゲイン値に対応するようにする。これら大まかなメカニズムは以下にさらに記載される。
計測ブロック250は、対数アンプ182およびPMT10と共に、フィードバックループの中に制御電圧増幅器64を含む。光電子増倍管(PMT)は、PMTゲインを制御電圧増幅器64から受け取る。PMT10は、それに入射する光を、光強度に比例する電流値を有する電気信号68に変換し、信号68は対数増幅器182に送られる。対数増幅器182は、PMT10のアノード電流の対数である信号を作る。任意の適切な底の値が対数増幅器182によって利用されえる。ある実施形態において、対数増幅器182は、4デケード対数増幅器(フロリダ州、LongwoodのAnalog Modules, Inc.から入手可能なモデル382対数アンプのような)である。対数増幅器の出力は、PID(比例、積分、および微分)コントローラ184によって検出され、参照電圧と比較される。信号がVrefより低いと、PIDコントローラ184は、高電圧増幅器64への入力を増し、対数信号がVrefと一致するまで、または最大チューブゲインに到達するまで高電圧増幅器64がこんどはPMTゲインを増す。対数増幅器182の出力がVrefより上のとき、PMTゲインは、信号がVrefに再び一致するまで、または最小PMTゲインVminに到達するまで減らされる。Vctrlの通常の動作範囲は、VminおよびVmaxの間である(典型的には約25から約75ボルト)。
一般にPIDコントローラは、入力信号の比例、積分、および微分要素の任意の線形組み合わせである制御電圧を作ることを可能にする。PIDコントローラ184のある実現例は、マサチューセッツ州、NorwoodのAnalog Devicesから入手可能なモデルAD8036のような商業的に利用可能な制限演算増幅器を使用する。その出力は、アンプ64の入力をドライブする。このような制限増幅器が用いられるとき、制限値VminRefおよびVmaxRefは、図4に示される増幅器への入力として設定されることによって、アンプ64の出力がVminおよびVmaxの電圧範囲を超えて駆動されることがないようにする。
通常のPID制御機能に加えて、本発明のPIDコントローラは「オープンループ」モードもサポートし、これはイネーブルされたとき、外部から印加された信号をPIDコントローラの出力にコピーする。このオープンループモードは、PMTのゲインが外部から制御され、ゲイン較正を容易にすることを可能にする。
補償回路186の効果は、PMT10のアノード68に、チューブ内の寄生容量によって増幅器64から流し込まれた電流を実質的に打ち消す電流を供給することである。補償回路のある実施形態は、図10を参照して後で詳述される。
図5は、650ボルトでバイアスされたR1617 PMTのVctrlの関数として典型的なゲイン応答を示すグラフである。この応答は、ゲインの大きさで約4桁にわたって対数空間で直線に近いことがわかる。このゲイン変調の程度は、ほぼ50ボルトの制御電圧スイングで達成される。加えて、制御電圧はグラウンドに近い。制御信号がPMTのカソード側へ大きなバイアス電圧にわたって送られる必要はない。この比較的、低電圧スイングおよびグラウンド近い電位は、チューブゲインを制御するための簡単で高速なフィードバックループの設計を可能にする。
PMTの実際のゲイン特性は図5のカーブからは異なる場合があるので、または対数アンプ182の誤差のために、またはPMTそのものからのように他の部分から発生する電流依存の誤差のために、図4の線形増幅器190および対数増幅器182の出力群はディジタイズ(digitize、ディジタル化)され、検出された信号およびゲインの理想対数表現に変換される。示された実施形態において、線形増幅器190および対数増幅器182の出力は、別個にADC204および202によってディジタイズされる。これら出力群は、プログラマブルルックアップテーブル(LUT)208および206にそれぞれ問い合わせをするために用いられる。当業者に理解されるように、ルックアップテーブル208および206は、完全に一般的な較正を実現するのに用いられ、この較正は増幅器190および182の出力を、共通の所定の底を有するゲインおよびアノード電流の理想的な対数表現に変換する。
当業者によって容易に理解されるように、ルックアップテーブル206および208は、回路またはPMT中の任意のオフセット、ゲイン誤差、または高次の非線形性を除去するために本発明の個々の実施形態について実験的に決定されえる。使用されるPMTの特定のタイプの実際のゲイン特性に依存して、対数増幅器、または指数関数(例えば2乗、3乗など)のような他の非線形伝達関数を持つ増幅器が、本発明の本質を変えることなく、増幅器190の代わりに用いられてもよい。
ルックアップテーブル208の出力は、算術論理ユニット(ALU)210においてルックアップテーブル206の出力からディジタル的に除算され、同じ所定の底のディジタイズされた対数光レベル出力信号を作る。
任意選択の実現例において、照射強度は、独立に測定され、対数に変換され、それから対数光レベル信号から単純に減算されて、対数散乱振幅信号を得ることもできる。示されるように、照射レベルは、線形または非線形(例えば対数)増幅器201、ADC203およびLUT207を通して入力される。このことは、ノイズの多いレーザ(より短波長のHeCdレーザのような)の使用を可能にし、スキャン中、計測されたデータ中の量子力学的不確実性を最小にするために検出器が最大効率で動作されることを可能にする。
欠陥の大部分は、強度間の差として定義される閾値によってではなく、ターゲットおよび参照ダイにおける強度の比として定義されるコントラストを検出することによって発見されえる。しかし従来の検出システムにおいては、強度の比を決定することは、計算的に高くついた。対数表現を用いることによって、対数強度の差は、強度の比の対数を得るために単純に得られる(例えば図1のプロセッサまたはイメージプロセッサを介して)。それから閾値が、線形比上の所望の閾値に等価な値における対数比に適用され、欠陥が存在するかが決定される。
MMD200は、応用例に依存して、ALUから出力された対数光信号をさらに変換する適切なメカニズも含みえる。ある実施形態において、ALU210からの対数光信号は、ルックアップテーブル(LUT)212に入力される。ある有用なアプリケーションにおいて、LUT212は、固定モードが選択されるときに対数光レベル出力信号を再線形化するために、また適応モードが選択されるときに対数光レベル出力を保持するよう構成される。すなわち出力LUT212は、固定モードにおいて定数A、B、CおよびKの適切な値についてf(x) = min(A + B*exp(C*x), K)によって定義される飽和指数関数を実現し、適応モードにおいて恒等関数またはノイズ補償関数を実現する。A、B、CおよびKのための典型的な値は、それぞれ、3.0、2.21978E-4、3.59779E-04および4095である。固定モードにおいて、出力LUT212は、検査ツールが従来の線形検出器ハードウェアをエミュレートすることを可能にする。プログラム可能なオフセットは、LUT206、207、または208のうちの1つの中の全てのエントリに固定値を加えることによって、対数データに加えられえ、それによって従来の検査ツールにおけるPMT電圧によって提供されたゲイン制御をエミュレートできる。すなわち、ユーザのPMTゲイン選択は、ALU210から出てくるデータについて対応するオフセット値を選択することによってエミュレートされる。示される実施形態において、OFFSET信号は、LUT207の内容に加えられる。代替として、出力LUT212の内容は、ユーザが選択したPMTゲインを反映するようにシフトされえる。
これらエミュレーションメカニズムによって、エンドユーザは、また高レベルのソフトウェアでさえも真の線形ハードウェアおよびエミュレーションモードで動作するMMDハードウェアの間で区別することはできない。対数および線形モード間での切り替えは非常に高速であるが、これは、「固定/適応モード」信号としてLUT212へ入力される1つのアドレスレジスタを変化させることによって、複数の予め定義されたルックアップテーブルがページングされたり、されなかったりしえるからである。再線形化を実行する機能は非常に有用であるがこれは、それによって前の世代のツールからの既存の較正、ウェーハアライメントおよびレジストレーションメカニズム、およびレシピを再利用できるからである。例えばユーザは、そのラインを運用し続けるためにその既存の統計的プロセス制御パラメータを用いながら、線形モードにおいて製造ウェーハを検査し続けることができよう。それからすぐに同じウェーハを適応モードにおいて再スキャンすることによって、それらは、それが製造へと実際にリリースされる前に、より敏感な動作モードのための新しいSPCパラメータを確立し、曖昧さがないように新しい計測技術を製造ウェーハ上で適格なものにできる。較正は、任意の適切なやりかたで実行されえる。例えば固定モードにおいて、第1セットの動作条件下で既知の強度(線形)値を有する試料を検査しえる。計測された線形出力が予期された強度に等しくないとき、動作条件が調節される。動作条件は、計測された線形出力が予期された強度値に等しくなるまで調節され続ける。計測された出力が予期された強度値と一致するとき、較正は完了する。
それぞれのLUT(例えば206、207、208、または212)は、適切なメモリ内に実現されえる。例としてそれぞれのLUTは、SRAM、DRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、不揮発性RAM、またはフラッシュメモリによって実現されえる。
本発明の検査システムは、ノイズ補償メカニズムも含みえる。すなわち出力データは、多くのソースから誘導されるノイズをリアルタイムで補償するように変換されえる。このノイズは、ショットノイズ、電子ノイズ、およびパターンノイズを含みえる。図6Aから6Dは、本発明のある実施形態によるノイズ補償技術を示す。まず、エラーがないと仮定される2つの代表的なダイ(ターゲットおよび参照ダイと呼ばれる)がスキャンされる。これら2つのスキャンは、図6Aに示されるようにスキャッタプロット600を形成するために用いられる。スキャッタプロット600は、2つのダイのそれぞれの位置i(Di)についての絶対的な差(または差の2乗)の、それぞれの位置についての2つのダイの平均強度値(Mi)の関数としてのグラフである。DiおよびMiは方程式[1]および[2]によって計算される。
Figure 2009282037
Figure 2009282037
ここでTはターゲットダイの強度、およびRは参照ダイの強度である。特定の位置iにおける2つのダイについての平均強度値Miは、その位置iがどのくらい明るいと考えられるかの真の値の測定値である。よってスキャッタプロットは、真の強度の関数として、計測値中の不確定さを示す。示されるようにスキャッタプロットは、3つのノイズ源を示す。すなわちショットノイズ602、電子ノイズ604、およびパターンノイズ606(例えば粗いメタリックラインからの)を示す。
図6Aのスキャッタプロットの点はそれから、データの分布から包絡関数f(m)(図6Aに示される)を計算するのに用いられる。包絡線は、一般に、大部分の点からかなり離れて位置する点608a〜cのような漂遊点を含むことなく、スキャッタプロットの点群を含む。包絡線を作る一つの手法は、グラフを領域群(例えば50または100個の垂直スライス群)に分割し、それぞれのスライス内のDiについての平均値を計算することである。それからこれらのそれぞれのスライスについての平均値の間で補間する。包絡線f(m)が計算されてから、包絡線f(m)に基づいて正規化関数N(Mi)が計算される。正規化関数は方程式[3]によって計算される。
Figure 2009282037
ここでFoは、f(m)の平均値である。それからデータは、図6Bに示される正規化関数N(Mi)を用いて変換されえる。
Figure 2009282037
図6Bのスキャッタプロットは、均一なノイズフロア622を表現する。ノイズレベルより適当に上の単一の閾値がデータEiについて設定されえ、これはノイズ構造が平坦なレベルに正規化されたからである。よって欠陥は、均一なノイズフロアよりかなり高い点(単一の閾値の上)として効率的に決定されえる。すなわち、関心のある欠陥はノイズフロアよりも上である。対照的に、図6Aの異なるノイズ構造は、3つの異なる欠陥608a〜cを検出するために、3つの異なるノイズレベルまたはノイズ領域について3つの異なる閾値レベルを必要とする。例えばもし単一の閾値が、ショットノイズより上の欠陥608aを見つけるのに充分なだけ高く設定されるなら、電子ノイズフロアより上の欠陥608bおよびパターンノイズより上の欠陥608cは見逃されることになる。
データの正規化は、出力LUTからの出力の導関数が正規化関数N(Mi)に等しいように出力LUT(例えば図4のLUT212)を構成することによって実現されえる。よって出力LUTの変換関数T(x)(すなわち出力LUTの内容)は、方程式[5]によって計算されえる。
Figure 2009282037
ここで値kは、T(x)の値を、出力LUTの許された数値範囲内で中心付けるために選ばれる。図6Cは、Miの関数としての図6Aの包絡関数f(Mi)および対応する正規化関数N(Mi)のグラフである。図6Dは、恒等変換関数の横にプロットされた、Miの関数としての例示的な変換関数T(Mi)のグラフである。示されるように、変換関数T(Mi)は、異なる関連するノイズレベルを有する強度値に対応する異なるスロープを有する。換言すれば、出力LUTの局所的なスロープは、異なる出力データ値に適用されるべきゲイン値として振る舞う。したがって、異なるノイズレベルは、変換関数T(Mi)によって均一にされる。データ変換の前にノイズ構造がすでに均一である特殊な場合においては、正規化関数N(x)は1に等しく、T(Mi)は恒等関数に等しくなる。
従来の検査システムによって生成されたデータは、そのそれぞれの閾値にしたがって従来は異なるROIに分割された。対照的にノイズが出力LUTにおいて考慮されるとき、検出されたデータを分析するために「対象となる領域」(ROI)が定義されるべき必要性はない。したがって出力データを分析するために単一の閾値しか用いられないので、ここで示された補償手法はデータ分析を大きく簡略化する。
本発明の検査システムの実施形態は、ダイナミックレンジを大きく広げることができる。図4のMDDを利用する検査システムは、6桁の大きさを生む。より低いダイナミックレンジを持つ従来の検査システムと比較して、検出されたデータについての大きくなったダイナミックレンジは、実際には、それぞれの欠陥について追跡されるべきさらなる情報を利用可能にする。よって欠陥を特定するADC(自動欠陥分類)システムの機能は大きく増強される。ADCを実現する手法は、米国特許第6,104,835号および第5,991,699号および国際出願WO0140145にさらに記載される。また、SPC(統計的プロセス制御)サマリによって与えられるプロセスインサイトが向上する。検出ハードウェアおよびソフトウェアの改良は、以下の追加情報をADCおよびSPCシステムによる使用のために利用可能にする。
1.欠陥の絶対散乱部
2.参照ダイの絶対散乱部
3.欠陥の統計的重要性
4.欠陥が起こる対象領域
欠陥を分類するためにそれぞれのROIについて別個に欠陥をビニングすること、および/またはある種の線形、非線型、または他の変数の論理組み合わせを使用することは、最終的にユーザに提示される情報の価値を増す。
本発明のMDDの向上されたダイナミックレンジは、検査ツールのためのアプリオリのゲイン設定をなくすことができる。従来の機器での飽和およびゲイン不足の間の最適なトレードオフを決定することは、歴史的にみて非常に時間がかかることで、主観的な仕事であった。このステップをなくすことは、ウェーハ検査レシピをセットアップする仕事を大幅に簡略化する。
図4のMDDの詳細な例示的実現例がここで記載される。PMT10をバイアスするための任意の適切なメカニズムが用いられえる。バイアスするメカニズムのいくつかの実施形態は、米国特許第6,002,122号に記載されている。こんどは図7を参照して、概略図は本発明の具体的な実施形態によるPMTのバイアスを図示する。示されるように、10個のダイノードを備えたHamamatsu R1617のようなPMT10が示されるが、当業者には理解されるように本発明は、異なるメーカーからの、または異なる個数のダイノードを有するPMTに容易に適用されえる。
PMT10は、2つのマッチングされた定電流源12および14によってバイアスされ、これらは2つの別のバイアスストリングを駆動し、これらのうちの一つは変調されたダイノードのためであり、もう一つは固定されたダイノードのためである。ダイノード20、22、24、26、50、および28のためのバイアスツェナーダイオードストリング16は、定電流源12によって駆動される直列接続のツェナーダイオード30、32、34、36、37、38、および40を含み、グラウンドに基準が決められる。これらツェナーダイオードは、それぞれ200V、100V、100V、100V、50V、50V、および50Vの電圧定格を好ましくは有する。
ダイノード42、44、46、および48のためのもう一つのバイアスツェナーダイオードストリング18は、定電流源14によって駆動される直列接続のツェナーダイオード52、54、56、58、および60を含む。バイアスツェナーダイオードストリング18は、増幅器64の出力における高速可変電圧源Vctrlに基準が決められる。これらツェナーダイオードは、それぞれ150V、100V、100V、100V、および125Vの電圧定格を好ましくは有する。Vctrlは急速に変化しえるが、バイアスストリングを駆動する定電流源は、動作するためには固定されたDC電圧だけを必要とする。
当業者に理解されるようにツェナーダイオード30、40、52、および60の値は、近接ダイノードにおける電圧をオフセットするように選ばれることによって、近接ダイノード間の電圧がカソード66における電圧から減少するようにされる。さらにVctrlがダイノード28での電圧の1.5倍に等しいとき、この電圧はVmax、最大ゲイン制御電圧と呼ばれる。
2つのバイアスツェナーダイオードストリングのそれぞれの中のダイノード間電圧は一定なので、キャパシタ70は、バイアスストリングのダイナミックインピーダンスを下げるために、ツェナーダイオード52を除いて全てのバイアスツェナーダイオードに並列に配置されえる。これらキャパシタは、ここで開示されたゲイン制御回路の速度に影響を与えることなく、恣意的に大きくされえる(すなわち0.1μF)。
VctrlがVmaxに等しいとき、PMT10は、その最大ゲインで動作する。Vctrlがより負ではないようになると、ダイノード間電圧は、従来のバイアス回路の従来値よりも交互に大きくなったり小さくなったりする。例えば、Vctrlがより負ではないようになると、ダイノード48および26間の電位は減り、一方で、ダイノード48および24間の電位は増す。したがってそれぞれのダイノードにおけるゲインは交互に増加または減少する。しかしゲインは、奇数ダイノードにおいて増加するより、偶数ダイノードにおいてより速く減少する。その結果、全体のPMTゲインは減少する。
Vctrlがダイノード28における電圧の0.5倍に近づくにつれ、奇数および偶数ダイノードのペアは同じ電圧に近づき、全体のチューブゲインは最小にされる。この電圧はVminと呼ばれる。VctrlがVminに近づくにつれ、2つのバイアスストリング中の要素ミスマッチのため、システムはより不正確になる。しかし回路は信号を減衰させ続ける。これは内蔵された過負荷保護を可能にし、過負荷が終わると急速に復旧する。
2つのバイアスストリングを駆動するのに必要とされる図7の正確にマッチングされた電流源12および14は、それぞれ、任意の適切なやりかたで、例えば図8の回路480に示されるように、示されるように接続された2つの固定された電源、高電圧電源82および低電圧電源84だけを用いて実現されえる。従来のやりかたでバイアスされたPMTを用いた電源とは異なり、HV電源は特に安定である必要はなく、これは電流源がシリーズレギュレータとして振る舞うからである。高電圧電源82は、カリフォルニア州、Sutter CreekのEMCO High Voltageから入手可能なモデルE06のような商業的に入手可能な高電圧電源でありえ、低電圧電源84は、マサチューセッツ州、MansfieldのDATELから入手可能なモデルUWR-12/250-D12のような商業的に入手可能な12VDC−DCコンバータでありえる。ボルテージレギュレータ86は、9ボルトの安定化電圧を供給する標準的な3端子リニアボルテージレギュレータである。ボルテージレギュレータ88は、4.096ボルトの電圧レファレンスを提供する精密3端子電圧レファレンスである。ライン490、92、および94は、図8の回路要素の残りに電源を供給するために用いられる。高電圧電源82は、電流源のために高電圧「フローティング」グラウンドHVFGNDをライン490において形成する。低電圧電源84および電圧レギュレータ86および88は、このフローティンググラウンドに基準が決められ、ライン92において4.096Vのレファレンス電圧、および電流源によって用いられる9ボルト電源をライン94において発生する。
増幅器404は、中程度の速度の低オフセット演算増幅器であり、MOSトランジスタ104は、高電圧低キャパシタンスNチャネルMOSFETである。これらデバイスは当業者によく知られた部品であり、適切な代替品もLinear Technology、Analog Devices、BurrBrown、Supertex、Zetex、Motorola、およびNational Semiconductorを含む多くのメーカーから入手可能である。
抵抗106は、通常の1%150オーム抵抗の抵抗108に追加された精密3000オーム、0.1%抵抗(Panasonic)である。増幅器404は、MOSトランジスタ104のゲートにおける電圧を調節することによって、抵抗106および108の組み合わせの3,150オームの間にわたって、HVFGNDに対して一定の4.096ボルトを維持する。これは、MOSトランジスタ104を流れる正確な1.300mAの電流を生む。MOSトランジスタ104のゲートが絶縁されているので、全ての電流は、MOSトランジスタ104のドレインにおいて負荷から来なければならない。
抵抗110および112、およびキャパシタ114は、標準的な設計手法によって、要素内の理想的ではない振る舞いを補正するために用いられる。抵抗110は、示された実施形態においては約50オームの値を持ちえ、増幅器102をMOSトランジスタ92のゲート容量から分離する。抵抗112は、示された実施形態においては約3,160オームの値を持ちえ、増幅器90の入力バイアス電流を補償する。キャパシタ114は、示された実施形態においては約1μFの値を持ちえ、デカップリングキャパシタである。
示された実施形態において、図7の高電圧増幅器64は、約35のゲインを持つ高速リニアアンプである。図9は、図4および7の増幅器回路64のある実現例を示す概略図である。図9の増幅器回路64は、それぞれ+5V、+2.50V、−5Vおよび−100Vの定格出力電圧を有する3つの電源および1つの電圧レファレンス(不図示)を用いる。出力は、高ゲイン、コモンソース構成で結線される高電圧MOSトランジスタ122および124によって駆動される。ドレイン容量を最小にするために、出力の通常の動作範囲は、−25Vから−75Vに制限される。増幅器126は、MOSトランジスタ122を直接に制御し、MOS124の高周波数部分だけを制御する。MOSトランジスタ124のDC成分は、トランジスタ130および抵抗132を通して増幅器128によって制御される。増幅器128は、MOSトランジスタ124のバイアスを能動的に調節することによって、MOSトランジスタ122上の一定ソース電流を維持する。トランジスタ122上の一定ソース電流が、負荷に供給される可能な最大電流よりわずかに大きいように回路を構成することによって、トランジスタ124は常にフォワードバイアスされることが確実になる。
図9の回路の動作範囲を制限し、能動バイアスを用いることによってMOSトランジスタ122もMOSトランジスタ124も飽和状態でドライブされることはなく、完全にシャットオフされることもない。これは非常に高速な増幅器が構築されることを可能にする。
能動バイアス回路を用いることは、電源電圧中の変化に注意深く追従し、MOSトランジスタのいずれかの閾値電圧の変化を自動的に補償することによって、電力消費を最小限にする。もし従来のバイアス方法が使われたなら、システムは、要素の値および電源電圧のワーストケースの組み合わせのために設計されなければならない。これは、通常の動作の下では電力消費が著しく高くなることを意味する。
抵抗134および136は、増幅器のDCゲインを設定し、一方、キャパシタ135および137は、高い周波数における同じゲイン値を維持しながらフィードバック網のインピーダンスを減らすよう選択される。抵抗138は、増幅器126内の入力バイアス電流を補償する。抵抗140は、MOSトランジスタ122のDCバイアス電流を検出する。抵抗142および144は、トランジスタ122のバイアス電流を設定するのに用いられる参照電圧を設定する。抵抗146は、キャパシタ148と併せて、バイアス増幅器128の帯域幅を制限する。抵抗132は、MOSトランジスタ124のゲートをMOSトランジスタ130の出力容量から分離する。抵抗150は、キャパシタンス152をチャージされた状態に維持するためのプルアップ抵抗である。抵抗154および156は、発振を防止するためにバイアス増幅器128のループゲインを制限する。
示された実施形態においてそれぞれ0.1μFおよび30pFの値を有するキャパシタンス148および158は、安定性のために必要とされる帯域幅制限フィードバックキャパシタである。示された実施形態において0.1μFの定格値を有するキャパシタ152は、増幅器126の+/−5Vの動作範囲の外であったとしても、増幅器126がMOSトランジスタ124を制御できるようにするためのDC阻止キャパシタである。キャパシタ160、162、164、166、168、170および172は、全てバイパスキャパシタであり、示された実施形態においては0.1μFの定格値を有する。
図4の補償回路186は、任意の適切なやりかたで実現されえる。ある実現例において、第1および第2導関数補償回路が利用される。(もちろん任意の個数の導関数補償回路が利用されえる。)図10は、本発明のある例示的実現例による第1および第2導関数補償回路を持つ補償回路186を示す概略図である。図4の増幅器64の出力から発生する入力SENSEINは、リニア増幅器U20へと受け取られる。可変抵抗R127は、電圧分割器を形成し、これはC103へのU20の出力のうちの選択可能な部分を提供する。この部分は、典型的には60%から100%の範囲である。それからC103は、入力電圧SENSEINの第1導関数に比例する、ノードCompOutへの電流を発生する。比例定数は、アンプU20のゲインとC103の値とR127の部分設定との積である。このようにして、増幅器U20、ボリュームR127、およびそれらに関連する抵抗およびキャパシタは、第1導関数補償回路を形成する。好ましくは補償回路186は、U22、R130、および関連する抵抗およびキャパシタの形の第2導関数補償回路を含む。第1導関数補償回路と同様に、第2導関数回路もボリュームR130およびキャパシタC107を通して出力CompOutに容量的に結合する。しかし、第2導関数回路の入力段は、第1導関数補償回路の入力段とは異なる。第2導関数回路の入力段は、第1導関数回路の入力段内のR118およびR119の代わりにキャパシタC104およびC105を含む。これらのキャパシタは、入力信号SENSEINの他の導関数を取るよう機能し、入力電圧の第2導関数に比例する出力電流を生じる。
アライメントプロシージャは、補償回路を最適値に調節するよう実行されえる。光がゼロの条件では、制御電圧(例えば、適切な周波数および振幅の正弦波)が制御増幅器64に入力されえ、一方、適切なDCバイアス電流が図4の対数アンプ182に入力される。それから2つのボリュームR127および130は、対数アンプ182によって計測される電流のAC成分のRMS値を最小にするよう調節される。対数増幅器の電流のAC成分が最小にされるとき、補償回路186は最適化される。
15ダイノードのHamamatsu R3432-01のようなファインメッシュダイノード光電子増倍管が従来の光電子増倍管の代わりに本発明で利用されえる。これら光電子増倍管は、従来の光電子増倍管よりも、より短い輸送時間(transit times)、より高いパルス直線性、およびよりよい磁界耐性を有する。このようなチューブは、現在はふつうは用いられないが、それはこれらの小さな表面積のために、メッシュダイノードは特に持続した過負荷信号からのダメージを受けやすいからである。本発明は、これらの長所を利用し、過負荷ダメージからそれらを保護する。
代替として、PMTは、その応用例の要求に適した特定の仕様の制限に合致するようカスタマイズされえる。暗視野の応用例において、仕様は、固定された電圧におけるPMTゲインの製造バラツキを制限すること、1つ以上のダイノードおよびアノード間の寄生容量を制限すること、およびカソード抵抗を制限することを含みえる。ある実施形態において、PMTゲインの範囲は、2:1のバラツキに制限される。抵抗制限は、量子効率および定格抵抗値の間のトレードオフに基づいて選択されえる。結合容量制限は、PMTの製造可能性と、および結合によって引き起こされる誤差電流を正確に補正するためにPMTと共に用いられる補償回路中の信頼水準との間の許容できるトレードオフに基づいて選択されえる。またPMTのカスタム化は、PMTカソード内にワイヤを挿入すること、および/またはカソードの下のガラス上に金属線のパターンを蒸着させることによってシート抵抗の効果を低減すること、シールド構造を挿入すること、配線を短縮または再配置すること、またはダイノードおよび相互接続構成に他の変更を行って1つ以上のダイノードと、1つ以上の他のダイノードとの間の寄生容量を最小化することを含みえる。
他のタイプのセンサ技術もPMTの代わりに使用されえる。例えば、光電子増倍管の代わりに、固有の可変ゲインを提供する多くの他のセンサ技術の任意のものが用いられえる。そのような技術には、電子増倍管、マイクロチャネルプレートPMT、アバランシェフォトダイオード、メタルチャネルダイノードPMT、ワイヤメッシュダイノードPMT、明示的なゲートまたはグリッド電極を持つPMT、およびプログラマブルな積分時間を持つイメージングアレイが含まれる。
図11Aから11Cは、本発明のある実施形態による図4の混合モード検出器(MDD)の出力プロセッサ251のより詳細な概略図である。示されるように出力プロセッサ251は、図4の計測ブロック250とインタフェースする計測ヘッドインタフェース802を含む。図11Aにおいて、計測ヘッドインタフェースは、SENSOROUT、SENSORGAIN、およびMONITORINPUTを3つのマルチプレクサ(MUX)804a〜cに出力する。SENSOROUT信号は、対数的に増幅されたセンサからの出力に対応し、SENSORGAINは、増幅されたセンサゲインに対応し、MONITORINPUTは、照射レベルの対数に対応する(例えば図4について上述のように)。図4を参照して、SENSORGAINは、リニアアンプ190の出力であり、SENSOROUTは、対数アンプ182の出力である。MONITORINPUTラインは、代替として他の関連する信号を入力するために用いられえる。例えば、図13AおよびBについて後述されるように、MONITORINPUT信号は、ビームモニタ回路860の出力である。
図11Aに戻り、MUX804aは、SENSOROUT信号をローパスフィルタ(LPF)810aに出力する。同様に、MUX804bは、SENSORGAIN信号をLPF810bに出力する。MUX804cは、MONITORINPUT信号をLPF810cに出力する。LPF810は、それぞれの信号の帯域幅を制限することによってそれぞれのADCの帯域幅要件に合うようにする。それぞれのデータ信号(例えばSENSOROUT、SENSORGAIN、およびMONITORINPUT)は、その対応するADC812によってアナログからディジタル信号に変換される。よってADC812aの出力はディジタルSENSOROUT信号であり、ADC812bの出力はディジタルSENSORGAIN信号であり、ADC812cの出力はディジタルMONITORINPUT信号である。
クロックディレイ808abcおよびFIFOバッファ818abcは、プログラマブルアナログディレイラインに固有の信号歪みを受けることなく、それぞれのLPFで受け取られたアナログ信号についてのディレイを実効的に提供する。クロック要素808abcは、ニュージャージー州、CliftonのData Delay Devicesからのモデル3D7408と同様のプログラマブルクロックディレイラインでありえる。クロックディレイ808abcは、0.25の解像度で64nSの範囲にわたってロジッククロック信号の伝搬を遅延させる。アナログ信号がディジタイズされ、FIFOバッファへクロックが合わされるときを遅延させることによって、クロックに合わされて出されALUによって用いられる前にデータがFIFO内で「待つ」時間の量が減らされる。独立したプログラマブルな遅延をそれぞれの信号について実現することによって、SENSOROUTおよびSENSORGAIN信号の相対位相が調節できる。MMDのいくつかの実施形態については、適切に2つの信号を再結合させてアーティファクトのない光信号の表現を得るために、相対的信号位相の注意深いチューニングが用いられえる。例として、図4の増幅器64からのPMTへのゲイン入力が変化するとき、ゲイン変化がPMTに与えられるときと、このゲイン変化の効果がPMT出力で観察されるときとの間には固有の遅延が存在する。さらに、LPF810abcの伝搬遅延は、使用される要素の製造公差のために、MMDの個体ごとに変化しえる。MMDのそれぞれの個体についてプログラマブルディレイの値を較正することは、これら製造バラツキを補正する。
対応するLPFおよびADCのペアを通るそれぞれの信号についての遅延は、任意の適切なやりかたで較正されえる。ある実施形態においては、そのような遅延を決定するために既知の強度パターンを有する試料が利用される。明るい領域中のストリート(すなわちダイ間の暗い領域)のような際だったコントラストを有するパターンがうまく働く。この例では、入射ビーム(例えばレーザ)は、ストリートにわたってスキャンされ、PIDコントローラは急速にセンサ(例えばPMT)ゲインを変化させる。検出された信号の強度は方形波を形成するように期待されるので、予期される値の妥当な範囲内で多くの異なる遅延値を試し、MMDの出力中の観察可能なアーティファクトを最小にする遅延値を選択することは、容易な較正の実行である。この選択された遅延値はそれからソフトウェア中に記憶され、較正された遅延値としてクロック要素808にプログラムされえる。
図11Bを参照し、図11Aからのそれぞれのデータ出力は、一連の標準的な要素を通って伝えられる。すなわち、Dフリップフロップ816、FIFO818、およびMUX 820である。それぞれのMUXは、図11AのADCからのデータ出力を対応するSRAM824にまとめて流し込める。代替としては、メイン制御ブロック814は、それぞれのMUX 820およびWR_BUF(例えば826a)と動作するよう構成されえ、それによりその関連付けられたSRAM824に書き込むことを促進する。例えば、OFFSET値(例えば、較正目的でユーザによって設定されたPMTゲイン値に対応する)は、MONITORINPUTの代わりにSRAM824cに入力され、それを通らされえる。メイン制御ブロック814はまた、それぞれのMUX820およびRD_BUF(例えば826b)のペアと共に動作するよう構成され、それによりその対応するSRAM 824から読むようにされる。
ADC812a〜cは図4のADC204、202および203に対応する。SRAM824a、824b、および824cは、それぞれ図4のLUT208、LUT206、および207の例示的な実現例である。それぞれのSRAMまたはLUT824は、特定のルックアップデータに対応するアドレスとして、特定のデータを受け取る。それぞれのSRAMまたはLUT824は、それから、それぞれの特定の入力データについての対応するルックアップデータを出力する。SRAMは、データプロセスを簡略化したり、さまざまな較正またはノイズ補償技術を促進したりするようなさまざまな目的について、検査システムの出力データを変換する非常に効率的なメカニズムを提供する。この具体的な実施形態においては、それぞれのLUTは実効的には12ビット入力データを16ビット入力データに変換し、これは、データの解像度を増すと共に、特定の変換から起こりえる丸め誤差をなくすことを可能にする。
図11Cを参照して、SRAMまたはLUT信号は、それからALU828に入力され、MUX830を通されてSRAM832に入力され、これは図4の出力LUTの実現例に対応する。図11Cの示された実施形態において、出力SRAM832は、任意の適切な変換関数を用いて16ビットデータを12ビットデータに変換する。このビット数のダウングレードは、特定のデータワードサイズ、例えば12ビットを用いるよう構成される従来のソフトウェアおよび/またはハードウェアのために検査システムによっては必要となりえる。メイン制御ブロック814は、MUX830およびWR_BUF834およびRD_BUF836と共に、出力SRAM832から読み出し、出力SRAM832に書き込むことを促進する。
Dフリップフロップ838、SRAM840、およびDAC842は、センサゲイン較正LUTおよびセンサ出力較正LUTについての値を決定するメカニズムを提供する。それぞれのSRAM840aおよび840bは、対応するDAC842に選択的に出力および入力されえるデータを含み、DAC842はデータを対応するアナログ信号に変換する。示されるように、DAC842aは、DAC0OUT信号を出力し、この信号は、1つ以上の特定の較正モードがイネーブルされるとき、任意選択で増幅器182に組み込まれた可変電流源を制御する。DAC842bは、DAC1OUT信号を出力し、この信号は、1つ以上の特定の較正モードがイネーブルされるとき、PID184の出力を制御する。これら信号は、異なるSRAMデータを異なるアドレスから出力することによって変化されえる。センサ出力較正LUTは、そのセンサを照射する任意の光源をディセーブルし、それからその内部較正電流源によって増幅器182に入力される一連の既知の電流による出力を計測することによって決定されえる。いったんセンサ出力LUTが決定されると、センサゲイン較正LUTは、一連の既知の光学的刺激をそのセンサに機器から注入し、DAC842bおよびPID184の「オープンループ」較正モードを用いて検出器のゲインを変化させることによって決定されえる。ゲインが変化されるときにセンサ出力中の変化を計測することによって、センサゲイン較正LUTの内容が決定される。
図1に戻って参照し、集光チャネル510ab、511ab、および521のそれぞれは、追加の光学的操作を散乱された光に実行する他の要素を含みえるが、それら要素は本発明の趣旨をぼかさないために図示されない。例えば、それぞれの集光チャネル510a〜b、および511a〜bは、散乱された光を集め、導くレンズ系を含みえる。例えば、一連のミラーが光を反射するために用いられえて、それによりそれがPMT10上に結像される。フーリエ変換平面に配置されるのは、プログラマブルの空間フィルタおよび可変開口絞りである。このプログラマブルの空間フィルタは、表面12上の周期的フィーチャがスキャンされるときに、システムが空間フィルタリングを利用することを可能にする。フーリエ変換平面の近傍に配置されものとして、可変偏光フィルタもある。フーリエ変換平面にPMTを直接に配置することも可能であることに注意されたい。
代替の実施形態において、MDDは、PMTおよびADCの間に配置される対数アンプのような非線形電子回路と共に実現されえる。自動ゲイン調節回路がなくても利点が得られうる。PMTおよびADCの間に配置される非線形増幅メカニズムは、PMTから出力される信号のダイナミックレンジを圧縮する傾向にあり、それによってその出力信号をADCのダイナミックレンジにより近くするが、ADCはふつうはPMTのダイナミックレンジよりずっと小さいからである。もし非線形性が単調であり、較正されるなら、非線形性は、それからディジタル的に反転されえ、その結果、実効計測範囲を大きく伸長しえる。適切な圧縮非線形性は、対数、aが0から1の範囲にあるy=xaの形のべき乗を含む。(a=1/2およびa=1/3の特殊な場合は、それぞれ容易に平方根および立方根としてわかる。)ノイズ補償技術は、上述のように非線形出力に対しても効率的に実現されえる。
図12は、本発明のある実施形態によってPMTおよびADCの間に配置される非線形電子回路を有する代替MDD実現例の概略図である。示されるように、PMT710へのゲインは、高電圧電源および従来のバイアスネットワーク718によって決定される。PMTからの出力は、対数アンプ712によって受け取られる。対数アンプの出力は、それからADC714に入力され、これはそれからディジタルデータをLUT716に出力しえ、またはそれを直接に図1のデータプロセッサ500に送りえる。
従来の対数増幅器回路の設計は、この応用例で極めてよく働くことがわかった。古典的なトランジスタがフィードバックループにあるタイプの対数アンプ設計は、実際にはふつう用いられないが、これは、振幅依存の帯域幅、反転バイアスされた入力、および温度依存の入力におけるオフセット電圧に関するそれらの問題のためである。しかしPMTが信号源として用いられるとき、これらの制限全ては、克服されるか、利点のために利用される。まずPMTの理想的な電流源の振る舞いは、入力オフセット電圧の効果をなくす。さらにPMTの固有のユニポーラの性質(一種の真空管ダイオードとして考えられえる)は、FET入力のオペアンプが用いられる限り、逆バイアス問題をなくす。最後に、振幅依存の帯域幅は、高度なノイズ補償技術を実現するために用いられえる。PMTのための適切なゲインレベルを選ぶことによって、光子ショットノイズが許容レベルを超えて増加し始めるところで信号振幅が正確に落ち始めるように対数アンプの帯域幅を調節できる。帯域幅を小さくすることによって、アンプの積分時間を上げる。このより高い積分時間は、ショットノイズを平均化することによって、背景強度のより正確な計測を得る。このタイプのディジタルハードウェアにおける適応画像処理を実現することは、計算的に高くつく。このため、アナログ電子回路に固有のこのような適応帯域幅特性を有することは、大きな利点である。
検出された信号は、対数で表現される(図4のゲイン調節の実施形態におけるゲインのように)ので、センサゲイン調節に基づいて照射または入射ビーム強度を変調することによって、検査システムのダイナミックレンジを容易に伸長することもできる。すなわち、センサまたはPMTゲイン調節は、照射パワーを調節するために利用されえる。例えばこれは、計測された光レベルまたは調節されたゲインレベルに応答して、またはダイの光学的散乱特性の知識に基づいてスキャニングビームの強度を直接に変調することによって達成されえる。例として、レーザ強度が直接に変調されえ、AODの効率が変調されえ、または照射または集光パス内に配置された明示的可変減衰器(explicit variable attenuator)が変調されえる。照射レベルを調節する技術を実現するためには、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせが利用されえる。
図13Aは、本発明のある実施形態による自動的に照射パワーを調節するために利用される混合モード検出器(例えばブロック250および251)を有する検査システム850の概略図である。示されるように、システム850は、ビーム853を発生するレーザ852を含む。ビームスプリッタ854は、ビームの第1ビーム部分をモニタ860に導き、第2ビーム部分をスキャンエンジン856に導く。スキャンエンジンは、ビームを試料にわたってスキャンするよう動作する。適切なレーザ発生器およびスキャンエンジンは、図1について上述されている。
モニタ860は、入力レーザビームに基づいて照射レベル信号(例えばPMTおよびアンプで)を発生し、照射レベル信号をMDD出力プロセッサ251に出力しえる。同様に、試料から放射されたビーム857は、MMD計測ブロック250に入力される。放射されたビームは、例えば散乱光の形でありえる。上述のようにMDD計測ブロック250は、調節されたゲイン信号に基づいて、増幅された検出された信号を放射されたビームから発生する。MDD計測ブロック250はまた、センサ(例えばPMT)のゲインを自動的に調節し、それがMDDプロセッサ251に出力される前に調節されたゲイン信号を増幅するメカニズムも含む。
増幅されたゲイン信号は、PID862に入力され、PIDは、調節されたレーザパワー信号をレーザサプライ864に提供するために1つ以上の制御信号(群)と共に構成される。レーザサプライ864は、レーザビームのパワーレベルを調節するためにレーザサプライをレーザ852に入力する。したがって、レーザのパワーは、連続的に調節されたPMTゲインに基づいて連続的に調節されえる。例えば、ゲインが増すとき、レーザパワーは、MMDに入る光信号を大きくするために上げられ、こんどはこれによりMMDのゲインが低減して落ち着く(ネガティブフィードバック)ことになる。
もちろんレーザパワーの調節は、検出された光強度の変動をきたす。最終的な出力信号からレーザパワー調節を除することによってこの変動のファクタを消すことができる。この目的のために、レーザレベルは、モニタ860によってMDD出力プロセッサ251へ提供される。MDD出力プロセッサ251はそれから、レーザレベルを対数値に変換し、この対数レーザレベルを検出された信号から引く。よってレーザレベルの変化は、MDDプロセッサ251の最終的な出力信号からは実効的に取り除かれる。このメカニズムは任意の適切なやりかたで実現されえる。図11Aから11Cの実施形態において、レーザパワー信号は、MONITORINPUT信号をMDDプロセッサ251に提供しえる。
図13Bは、自動的に照射パワーを調節するために利用される混合モード検出器(例えばブロック250および251)を有する検査システム870の代替実施形態を示す。レーザ発生器852に適用されるレーザサプライを調節する代わりに、プログラマブルアッテネータ872が光学照射パス内に配置され、それによりレーザ発生器852から出力されたあとに照射ビームのパワーを調節する。アッテネータを変調したいと思うかもしれないが、そのような変調は、レーザサプライを直接に変調するより、より高いレンジおよび/またはより速い調節速度を有するからである。
図14は、本発明のある実施形態による走査電子顕微鏡(SEM)構成900の概略図である。示されるように、カラム913は、電子902のビームを発生し、試料904(例えば半導体ウェーハ)上をスキャンされるように導く。複数のラスタスキャン912が典型的には、試料904の小さい領域914上で実行される。電子のビーム902は、試料と相互作用を起こして二次電子906の放射を生じるか、または後方散乱された電子906として試料から跳ね返る。二次電子および/または後方散乱された電子906は、それからシンチレータ908によって検出され、このシンチレータは検出された電子を光子に変換する。シンチレータ出力は、混合モード検出器(MDD)909に与えられ、このMDDは、コンピュータシステム910に結合される。MDD909は、ここで記載されるMDDの実施形態の任意の形態をとりえる。コンピュータシステム910は、コンピュータシステム910上で記憶、および/または表示される画像を生成する。カラム913は、ビームを生成し試料904にわたって導く任意の適切な形態をとりえる。さらに、シンチレータ908およびMDD909は、任意の適切なタイプのSEMシステムの中に組み込まれえる。適切なSEMシステムのいくつかの実施形態は、米国特許第6,066,849号に記載され、この特許はその全体がここで参照によって援用される。
図15は、本発明の代替実施形態によるデュアルセンサ高ダイナミックレンジ光検出器1500の概略図である。大きくは、この検出器1500は、高ゲインPMT1502aと共に低ゲインPMT1502bを含む。示されるように、ビームスプリッタ1501は、光信号の小さい部分(F)を低ゲインPMT1502bに送る。他の値も用いられえるが、Fの典型的な値は、光信号の約5%および約10%の間である。2つのPMT1502は、それから別個にディジタイズされ、低ゲインPMT1502bはウェーハの明るい領域における欠陥を検出する。低ゲインPMT1502bはまた、高ゲインPMT1502aをオフにし、それによって低ゲイン「センチネル」PMT1502b(および低ゲインチャネル回路)が高ゲインPMT1502aをオンに戻しても安全であることを示すまで、それを過負荷信号から守る。
高ゲインPMT1502aがオフにされなければならないときを示す(または直接にPMT1502aをオフする)ために、約10から約100ナノ秒の範囲である立ち上がりおよび立ち下がり時間を持つ任意の適切な高速スイッチング回路が制御回路1550内で利用されえる。示されるように、それぞれのPMT1502の出力は、従来のリニアトランスインピーダンスアンプ、例えば上述のものに与えられる。低ゲインPMT1502bの出力は、アンプ1506に与えられ、高ゲインPMT1502aの出力は、アンプ1516に与えられる。直接アナログ回路は、センチネルPMT(例えば1502b)のアンプから制御回路1550へとフィードバックし、制御回路1550は高ゲインPMT(1502a)を制御する。
制御回路1550は、高ゲインPMT1502aへのゲインを制御し、PMT出力が大きくなりすぎるとき高ゲインPMT1502aをオフにし、高ゲインPMT1502aの状態を示す無効信号を出力する任意の適切な要素を含みえる。示されるように制御回路1550は、低ゲインPMT1502bからの増幅された出力、および閾値を受け取るコンパレータ1508を含む。コンパレータ1508は、「ブランクリクエスト」信号を出力する。このブランクリクエスト信号は、出力1が閾値より低いときに「0」であり、出力1が閾値以上であるときに「1」である。
ゲインブランキング回路(または高速スイッチング回路)1510は、ブランクリクエスト信号および高電圧(HV)電源1512からの出力を受け取る。ゲインブランキング回路は、ブランクリクエスト信号がロウであるときに、HV電源1512からの出力を高ゲインPMT1502aに提供する。ブランクリクエスト信号がハイであるときには、ゲインブランキング回路1510は、PMT内のグリッド電極または1つ以上のダイノードに逆バイアスをかけることによって、高ゲインPMT1502aを急速にオフにする。ゲインブランキング回路1510はまた、高ゲインPMTがオフにされているとき、オンまたはオフのプロセスにあるとき、または最近のゲインの遷移によって起こされた信号アーティファクトの影響を受けているときに、「ゲイン不安定」信号を出力しえる。ブランクリクエスト信号およびゲイン不安定信号は、「OR」回路1514に与えられえ、この回路は無効信号を出力する。あるいは、ブランクリクエスト信号は、無効信号として出力されるだけでもよい。任意の適切な高速バイナリゲインスイッチング回路は、ゲインブランキング回路1510のために用いられえる。いくつかの実施形態は、1989年4月11日に発行された米国特許第4,820,914号、および1991年12月31日に発行された米国特許第5,076,692号に記載され、これら特許はその全体がここで参照によって援用される。
「無効信号」フラグは一般に、高ゲインPMTからのデータが信頼できるかどうかを示す。一般に、高ゲインPMTからの信号は、それが信頼できるときは画像処理には好ましい。光信号が明るくなり過ぎて、高ゲインPMTからのデータが信頼できないとき、低ゲインPMTからのデータが、明るい領域における欠陥検出を実行するために依然として用いられえる。
それぞれのPMTからの増幅された信号は、別個にADC(不図示)によってNビットの解像度にディジタイズされえる。8、12、または16のような任意の適切な値がNとして用いられえる。それからADC出力および無効信号は、任意の適切な技術によって欠陥を検出するために分析されえる。ある実施形態において、低および高ゲインPMT1502についての出力信号は、別個に分析される。しかし高ゲインPMT出力から見つかる欠陥は、ターゲットおよび参照イメージの両方において無効信号フラグがロウである領域についてだけ報告される。高ゲインPMTについてターゲットまたは参照ダイのいずれかからのデータが無効である領域においては、欠陥検出は、低ゲインPMTからのデータを用いてやはりなされえる。
代替実施形態において、両方のADCからのディジタルデータは、画像処理の前に、単一の伸長されたダイナミックレンジデータワードに再結合される。この技術は、2つの出力信号を独立に並列処理することを避けることによって計算上の負担を最小にする。この実施形態において、2つのPMTについての動作電圧は、PMTゲインおよびビームスプリッタ効率も考慮して、実効ゲインの比が正確に2のM乗であるように選択される。典型的なMの動作値は、3〜7である。注意:PMTについての正確な動作電圧は、以前のインシステムの較正プロシージャによって決定されえる。
動作中、無効信号フラグがロウである領域において、出力データワードは、高ゲインPMTからのADC値であるとみなされ、M個のゼロがMSB(最上位ビット)側に満たされる。無効信号フラグがハイである他の領域においては、出力ワードはセンチネルPMTからのADC値であるとみなされ、MSB側へMビットだけシフトされ、LSB(最下位ビット)側にゼロが満たされる。
いったん出力データワードが選択されると、信号無効フラグは、画像処理システムによって無視されえる。スイッチング点の位置におけるわずかなバラツキは、それら自身では偽カウントを起こすべきではない。Mの大きい値について、出力データワードのダイナミックレンジはさらに伸長されるが、スイッチング点より少しでも上の、出力データワード内の粒状性が増す犠牲のもとでなされる。以下のテーブルは、いくつかの例示的なMおよびNの値についての総ダイナミックレンジおよびデータ粒状性を示す。
Figure 2009282037
本発明の実施形態および応用例が示され記載されてきたが、上述のものよりずっと多くの改変物もここでの本発明の概念から逸脱することなく可能であることが当業者には明らかであろう。速度、電力消費、ノイズ、感度、およびダイナミックレンジの間のルーチンの工学的トレードオフは、ここで開示された好ましい実施形態がある与えられた応用例に合わせられるとき、多くのマイナーな設計変更の動機を与えるだろう。したがって本発明は、添付のクレームの精神以外では限定されるべきではない。

Claims (54)

  1. 試料上の欠陥を検出する検査システムであって、前記システムは、
    入射ビームを試料表面に向けて導くビーム発生器、
    前記入射ビームに応答して前記試料表面から来るビームを検出するよう配置された検出器であって、前記検出器は、
    前記検出されたビームを検出し、前記検出されたビームに基づいて検出された信号を発生するセンサ、
    前記センサに結合された非線形要素であって、前記検出された信号に基づいて非線形検出信号を発生するよう構成される非線形要素、および
    前記非線形要素に結合された第1アナログディジタル変換器(ADC)であって、前記第1ADCは、前記非線形検出信号をディジタル化して第1ディジタル化検出信号にするよう構成される第1ADC
    を備える検出器、および
    試料表面上に欠陥が存在するかを前記第1ディジタル化検出信号に基づいて決定するデータプロセッサ
    を備える検査システム。
  2. 請求項1に記載の検査システムであって、
    前記第1ディジタル化検出信号を、前記第1検出出力信号の異なる強度レベルに関連付けられたノイズ変動を補償する第2ディジタル化検出信号に変換する変換メカニズム
    をさらに備え、および
    前記データプロセッサは、前記第2ディジタル化信号を受け取るようさらに構成され、前記欠陥が存在するかを決定するステップは、前記第2ディジタル化検出信号に直接基づくことによって、前記第1ディジタル化検出信号に間接的に基づく
    検査システム。
  3. 請求項2に記載の検査システムであって、前記変換メカニズムは、前記第2ディジタル化検出信号の導関数が、前記計測中のノイズレベルまたは不確定性の逆数の推定値である正規化関数に等しくなるようにするよう動作し、前記正規化関数は、包絡関数の平均を前記包絡関数自身によって割ることによって計算され、前記包絡関数は、前記第1ディジタル化検出信号の計測の観測された再現可能性に基づいて計算される検査システム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の検査システムであって、前記センサは光電子増倍管(PMT)である検査システム。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の検査システムであって、前記センサは、電子増倍管、マイクロチャネルプレートPMT、アバランシェフォトダイオード、メタルチャネルダイノードPMT、ワイヤメッシュダイノードPMT、明示的なゲートまたはグリッド電極を持つPMT、およびプログラマブルな積分時間を持つイメージングアレイからなるグループから選択される検査システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の検査システムであって、前記非線形要素は対数増幅器である検査システム。
  7. 請求項6に記載の検査システムであって、前記検出器は、前記センサのセンサゲインを前記非線形検出信号または前記検出信号に基づいて自動的に調節する第1フィードバック回路をさらに備える検査システム。
  8. 請求項7に記載の検査システムであって、前記第1フィードバック回路は、
    前記非線形要素に結合され、前記センサゲインの電圧レベルを非線形検出信号または前記検出信号、電圧参照信号、および1つ以上の制御信号(群)に基づいて調節するよう構成される可変電圧供給要素、および
    前記可変電圧供給に結合され、前記センサに入力される前に前記センサゲイン信号を増幅するよう構成される増幅器
    を備える検査システム。
  9. 請求項8に記載の検査システムであって、前記可変電圧供給要素は、比例積分微分(PID)コントローラである検査システム。
  10. 請求項9または10に記載の検査システムであって、前記センサ内の寄生容量によって前記増幅器から注入された前記電流を実質的に打ち消す電流を注入する補償回路をさらに備える検査システム。
  11. 請求項8〜10に記載の検査システムであって、前記補償回路は、第1および第2導関数補償回路を含む検査システム。
  12. 請求項7に記載の検査システムであって、
    前記センサゲインを受け取り、前記センサゲインをディジタル化し、それをディジタル化センサゲイン信号として出力する第2ADC、
    前記第1ディジタル化検出信号を較正検出信号に較正する第1変換メカニズム、
    前記ディジタル化センサゲイン信号を較正ゲイン信号に較正する第2変換メカニズム、および
    前記較正ゲイン信号を前記較正検出信号から引いて、第1検出出力信号を形成するよう構成される算術論理ユニット(ALU)
    をさらに備え、
    前記データプロセッサは、前記第1検出出力信号を受け取るようにさらに構成され、前記欠陥が存在するかを決定するステップは、前記第1検出出力信号に直接基づくことによって、前記第1ディジタル化検出信号に間接的に基づく
    検査システム。
  13. 請求項12に記載の検査システムであって、前記第1および第2変換メカニズムは、メモリデバイス内に実現されたルックアップテーブルの形をとる検査システム。
  14. 請求項13に記載の検査システムであって、前記メモリデバイスは、SRAM、DRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、不揮発性RAM、およびフラッシュメモリからなるグループから選択される検査システム。
  15. 請求項12〜14に記載の検査システムであって、
    前記第1検出出力信号を、前記第1検出出力信号の異なる強度レベルに関連付けられたノイズ変動を補償する第2検出出力信号に変換する第3変換メカニズム
    をさらに備え、および
    前記データプロセッサは、前記第2検出出力信号を受け取るようにさらに構成され、前記欠陥が存在するかを決定するステップは、前記第2検出出力信号に直接基づくことによって、前記第1ディジタル化検出信号に間接的に基づく
    検査システム。
  16. 請求項15に記載の検査システムであって、前記第3変換メカニズムは、前記第2ディジタル化検出信号の導関数が、前記計測中のノイズレベルまたは不確定性の逆数の推定値である正規化関数に等しくなるようにするよう動作し、前記正規化関数は、包絡関数の平均を前記包絡関数自身によって割ることによって計算され、前記包絡関数は、前記第1検出出力信号の計測の観測された再現可能性に基づいて計算される検査システム。
  17. 請求項15または16に記載の検査システムであって、前記第3変換メカニズムは、メモリデバイス内に実現されるルックアップテーブルの形をとる検査システム。
  18. 請求項12に記載の検査システムであって、ユーザが選択したセンサゲインを受け取り、前記第1検出出力信号を、前記ユーザが選択したゲインの対数によってオフセットさせることによってプログラマブルセンサゲインをエミュレートするよう構成されるオフセットメカニズムをさらに備え、前記実際のセンサゲインは変更されない検査システム。
  19. 請求項18に記載の検査システムであって、前記ALUは、前記対数ユーザ選択センサゲインを前記第1検出出力信号に加えるようさらに構成される検査システム。
  20. 請求項12に記載の検査システムであって、前記入射ビームの照射レベルを受け取り、前記照射レベルの対数値をとることによって対数照射レベルを作るよう構成される第2対数増幅器をさらに備える検査システム。
  21. 請求項20に記載の検査システムであって、前記ALUは、前記対数照射レベルを前記第1検出信号から引くようさらに構成される検査システム。
  22. 請求項21に記載の検査システムであって、前記センサゲイン、前記非線形検出信号または前記第1検出信号に基づいて前記照射レベルを自動的に調節する第2フィードバック回路をさらに備える検査システム。
  23. 請求項22に記載の検査システムであって、前記第2フィードバック回路は、
    前記ビーム発生器に前記入射ビームについてのパワーレベルを供給する電源、および
    前記センサゲイン、前記非線形検出信号または前記検出信号および1つ以上の制御信号(群)を受け取る可変電圧供給要素であって、前記可変電圧供給要素は、前記電源によって供給される前記パワーレベルを調節することによって、前記入射ビームの前記照射レベルを調節するよう構成される可変電圧供給要素
    を備える検査システム。
  24. 請求項23に記載の検査システムであって、前記可変電圧供給要素は、比例積分微分(PID)コントローラである検査システム。
  25. 請求項22〜24のいずれかに記載の検査システムであって、前記ビーム発生器は、前記入射ビームを前記試料にわたってスキャンするディフレクタを備え、前記第2フィードバック回路は前記ディフレクタの効率を調節することによって前記照射レベルを調節する検査システム。
  26. 請求項22〜24のいずれかに記載の検査システムであって、前記ビーム発生器は、前記入射ビームのパス内に可変アッテネータを備え、前記第2フィードバック回路は、前記可変アッテネータを変調することによって前記照射レベルを調節する検査システム。
  27. 請求項12に記載の検査システムであって、
    前記第1検出出力信号を第2検出出力信号に変換する第3変換メカニズムであって、前記第2検出出力信号は、前記第3変換メカニズムへのモード信号が第1モードを示すときには再線形化された第1検出出力信号であり、前記第2検出出力信号は、前記モード信号が第2モードを示すときには前記第1検出出力信号に等しい、第3変換メカニズム
    をさらに備え、および
    前記データプロセッサは、前記第2検出出力信号を受け取るようさらに構成され、前記欠陥が存在するかを決定するステップは、前記第2検出出力信号に直接基づくことによって、前記第1ディジタル化検出信号に間接的に基づく
    検査システム。
  28. 請求項27に記載の検査システムであって、前記第2検出出力信号は、前記モード信号が第3モードを示すときには前記第1検出出力信号のノイズ補償変換に等しい検査システム。
  29. 請求項28に記載の検査システムであって、前記第3変換メカニズムは、前記第2ディジタル化検出信号の導関数が、前記計測中のノイズレベルまたは不確定性の逆数の推定値である正規化関数に等しくなるようにするよう動作し、前記正規化関数は、包絡関数の平均を前記包絡関数自身によって割ることによって計算され、前記包絡関数は、前記第1検出出力信号の計測の観測された再現可能性に基づいて計算される検査システム。
  30. 請求項12に記載の検査システムであって、前記第1および第2変換メカニズムおよび前記ALUは、前記変換における誤差を丸めることを防ぐために、前記第1および第2ADCよりもより高い解像度を有する検査システム。
  31. 試料上の欠陥を検出する検査システムであって、前記システムは、
    入射ビームを試料表面に向けて導くビーム発生器、
    前記入射ビームに応答して前記試料表面から来るビームを検出するよう配置された検出器であって、前記検出器は、
    前記検出されたビームを検出し、前記検出されたビームに基づいて検出された信号を発生するセンサ、
    前記センサに結合された対数増幅器であって、前記検出された信号に基づいて対数検出信号を発生するよう構成される対数増幅器、および
    前記非線形要素に結合された第1アナログディジタル変換器(ADC)であって、前記第1ADCは、前記対数検出信号をディジタル化してディジタル化検出信号にするよう構成される第1ADC、
    第1メモリデバイス内に実現され、前記ディジタル化検出信号を較正して較正検出信号にするよう構成された第1ルックアップテーブル、
    前記センサのセンサゲインを前記対数検出信号または前記検出信号に基づいて自動的に調節するフィードバック回路であって、前記センサゲインは前記センサに入力される、フィードバック回路、
    前記センサゲインを増幅センサゲインに増幅するよう構成される増幅器、
    前記増幅器に結合され、前記増幅センサゲインをディジタル化してディジタル化センサゲインにするよう構成される第2ADC、
    第2メモリデバイス内に実現され、前記ディジタル化センサゲインを較正して較正センサゲイン信号にするよう構成された第2ルックアップテーブル、および
    前記較正ゲイン信号を前記較正検出信号から引くことによって第1検出出力信号を形成するよう構成される算術論理ユニット(ALU)
    を備える検査システム。
  32. 請求項31に記載の検査システムであって、
    第3メモリデバイス内に実現され、前記第1検出出力信号を第2検出出力信号に変換することによってデータ処理を促進するよう構成された第3ルックアップテーブル、および
    前記第2検出出力信号を分析することによって前記試料表面上に欠陥が存在するかどうかを決定するよう構成されたデータプロセッサ
    をさらに備える検査システム。
  33. 請求項32に記載の検査システムであって、前記第2検出出力信号は、前記第3ルックアップテーブルに入力されるモード信号が第1モードを示すときには、再線形化された第1検出出力信号であり、第2検出出力信号は、前記モード信号が第2モードを示すときには、前記第1検出出力信号に等しい検査システム。
  34. 請求項33に記載の検査システムであって、前記第2検出出力信号は、前記モード信号が第3モードを示すときには、前記第1検出出力信号のノイズ補償変換に等しい検査システム。
  35. 請求項34に記載の検査システムであって、前記変換メカニズムは、前記第2ディジタル化検出信号の導関数が、前記計測中のノイズレベルまたは不確定性の逆数の推定値である正規化関数に等しくなるようにするよう動作し、前記正規化関数は、包絡関数の平均を前記包絡関数自身によって割ることによって計算され、前記包絡関数は、前記第1検出出力信号の計測の観測された再現可能性に基づいて計算される検査システム。
  36. 請求項31〜35のいずれかに記載の検査システムであって、ユーザが選択したセンサゲインを受け取り、前記第1検出出力信号を、前記ユーザが選択したゲインの対数によってオフセットさせることによってプログラマブルセンサゲインをエミュレートするよう構成されるオフセットメカニズムをさらに備え、前記実際のセンサゲインは変更されない検査システム。
  37. 試料上の欠陥を検出する方法であって、
    入射ビームを試料表面に向けて導くこと、
    第1検出ビームを検出すること、および前記第1検出ビームに基づいて第1検出信号を発生することであって、前記第1検出ビームは、前記入射ビームに応答して前記第1試料表面から来る、検出すること、
    第1非線形検出信号を前記第1検出信号に基づいて発生すること、
    前記非線形検出信号を第1ディジタル化検出信号にディジタル化すること、
    前記第1ディジタル化検出信号を分析することによって、それが前記第1試料表面上の欠陥に対応するかを決定すること、
    前記センサの第1センサゲインを前記第1非線形検出信号または前記第1検出信号に基づいて自動的に調節すること
    を含む方法。
  38. 請求項37に記載の方法であって、
    入射ビームを第2試料表面に向けて導くこと、
    第2検出ビームを検出すること、および前記第2検出ビームに基づいて第2検出信号を発生することであって、前記第2検出ビームは、前記入射ビームに応答して前記第2試料表面から来る、検出すること、
    第2非線形検出信号を前記第2検出信号に基づいて発生すること、
    前記第2非線形検出信号を第2ディジタル化検出信号にディジタル化すること、および
    前記センサの第2センサゲインを前記第2非線形検出信号または前記第2検出信号に基づいて自動的に調節すること
    を含む方法であって、
    前記第1および第2ディジタル化検出信号は対数値であり、
    前記第1ディジタル化検出信号を分析することは、前記第2ディジタル化検出信号を引くことによって達成され、前記引くことは、前記第1および第2試料表面からの強度値の対数の差を生み、前記第1ディジタル化検出信号は、前記差が所定の閾値より上のときには、前記第1試料表面上の欠陥に対応すると決定される、方法。
  39. 請求項38に記載の方法であって、
    前記第1ディジタル化検出信号を分析する前に、前記第1および第2ディジタル化検出信号を較正すること、
    前記第1ディジタル化検出信号を分析する前に、前記第1および第2センサゲインをディジタル化および較正すること、および
    前記第1および第2ディジタル化検出信号を分析する前で、かつ前記第1および第2センサゲインがディジタル化された後に、前記第1ディジタル化および較正されたセンサゲインを、前記第1ディジタル化および較正された検出信号から引き、前記第2ディジタル化および較正されたセンサゲインを、前記第2ディジタル化および較正された検出信号から引くこと
    を含む方法。
  40. 試料上の欠陥を検出する検査システムであって、前記システムは、
    入射ビームを試料表面に向けて導くビーム発生器、
    前記入射ビームに応答する検出されたビームを前記試料表面から受け取り、前記検出されたビームを第1部分および第2部分に分割し、ここで前記第1部分は前記第2部分より大幅に大きいビームスプリッタ、
    前記検出されたビームの前記第1部分を受け取り、前記第1部分に基づいて第1検出信号を発生する高ゲインセンサ、
    前記検出されたビームの前記第2部分を受け取り、前記第2部分に基づいて第2検出信号を発生する低ゲインセンサ、
    前記低ゲインセンサに結合され、前記高ゲインセンサのゲインを前記第2検出信号に基づいて制御し、前記第1検出信号の信頼性ファクタを示す無効信号を出力するよう動作可能な制御ブロック、
    前記第1検出信号を受け取り、それをディジタル化し、第1ディジタル検出信号を出力する第1ADC、
    前記第2検出信号を受け取り、それをディジタル化し、第2ディジタル検出信号を出力する第2ADC、および
    前記第1および第2ディジタル検出信号および前記無効信号を受け取り、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定するデータプロセッサであって、前記決定は、前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が信頼できることを示すときには、前記第1ディジタル検出信号に基づき、前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が信頼できないことを示すときには、前記第2ディジタル検出信号に基づく、データプロセッサ
    を備える検査システム。
  41. 請求項40に記載の検査システムであって、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定する前記ステップは、
    前記第1および第2ディジタル検出信号を別個に分析することによって、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定すること、
    前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が前記ターゲットおよび参照ダイの両方について信頼できるときだけ、前記第1ディジタル検出信号の前記分析中に見つかった欠陥を報告すること、および
    前記無効信号が前記第1ディジタル検出信号が前記ターゲットおよび参照ダイのいずれかについて信頼できないときには、前記第2ディジタル検出信号の前記分析中に見つかった欠陥を報告すること
    によって達成される検査システム。
  42. 請求項40に記載の検査システムであって、前記試料表面上に欠陥が存在するかを決定する前記ステップは、
    前記高ゲインセンサについての第1動作電圧、および前記低ゲインセンサについての第2動作電圧を選択することによって、前記高ゲインセンサおよび低ゲインセンサの実効ゲインの比が、Mを整数として、2のM乗に等しくなるようにすること、
    前記無効信号が、前記第1ディジタル検出信号が信頼できることを示すときには、前記第1ディジタル検出信号に最上位ビット側の上にM個のゼロを満たすことによって、前記第1ディジタル検出信号から出力データワードを形成すること、および
    前記無効信号が、前記第1ディジタル検出信号が信頼できないことを示すときには、前記第2ディジタル検出信号をMビットだけ最上位ビットに向けてシフトし、前記シフトされた信号に最下位ビット側の上にM個のゼロを満たすことによって、前記第2ディジタル検出信号から出力データワードを形成すること
    によって達成される検査システム。
  43. 請求項42に記載の検査システムであって、前記整数Mは、3、4、5、6、7、および8からなるグループから選択され、前記第1および第2ADCの解像度のビット個数は、8、10、12、14、および16からなるグループから選択される検査システム。
  44. 請求項40〜43のいずれかに記載の検査システムであって、前記制御ブロックは、前記第2検出信号または前記第2部分に基づいて、前記センサの前記ゲインを自動的に調節することによって、前記高ゲインセンサの前記ゲインを制御するよう動作可能である検査システム。
  45. 請求項44に記載の検査システムであって、前記制御ブロックは、前記第2検出信号または前記第2部分が所定の閾値の上に上がるとき、前記高ゲインセンサを急速にオフすること、または前記高ゲインセンサに、それがオフされなければならないことを示すことによって、および前記第2検出信号または前記第2部分が前記所定の閾値の下に下がるとき、前記高ゲインセンサをオンすること、または前記高ゲインセンサに、それがオンされなければならないことを示すことによって、前記高ゲインセンサの前記ゲインを制御するよう動作可能である検査システム。
  46. 請求項40〜45のいずれかに記載の検査システムであって、前記検出されたビームの前記第1部分が、前記高ゲインセンサが扱えるよりも高い強度を有するときには、前記第1ディジタル信号は信頼できない検査システム。
  47. 請求項44に記載の検査システムであって、前記制御ブロックは、約10および約100ナノ秒の間の立ち上がりおよび立ち下がり時間を有する高速スイッチ回路を含む検査システム。
  48. 請求項40〜43のいずれかに記載の検査システムであって、
    前記第1検出信号を受け取り増幅する、前記高ゲインセンサに結合された第1増幅器、および
    前記第2検出信号を受け取り増幅する、前記低ゲインセンサに結合された第2増幅器
    を備え、
    前記制御ブロックは、前記第2増幅器の出力に結合されて、前記第2検出信号を受け取る、検査システム。
  49. 請求項48に記載の検査システムであって、前記制御ブロックは、
    前記第2検出信号および所定の閾値を受け取り、前記第2検出信号が前記所定の閾値より低いか、または高いかを示すブランクリクエスト信号を出力するコンパレータ、
    電圧信号を供給する高電圧電源、および
    前記ブランクリクエスト信号および前記電圧信号を受け取り、前記ブランクリクエスト信号が、前記第2検出信号が前記所定の閾値よりも低いことを示すときには、前記ゲインとして前記高ゲインセンサに前記電圧信号を提供し、前記ブランクリクエスト信号が、前記第2検出信号が前記所定の閾値以上であることを示すときには、前記高ゲインセンサをオフにするよう構成されるゲインブロッキング回路
    を備える検査システム。
  50. 請求項49に記載の検査システムであって、前記ブランクリクエスト信号は、前記第2検出信号が前記所定の閾値より低いときには、論理ゼロであり、前記第2検出信号が前記所定の閾値以上であるときには、論理1である検査システム。
  51. 請求項50に記載の検査システムであって、前記ゲインブロッキング回路は、前記高ゲインセンサがオフである、オンまたはオフに切り替えられるプロセスの途中である、または最近のゲイン遷移によって生じた信号アーティファクトの影響を受けているときを示すゲイン不安定信号を出力するようさらに構成される検査システム。
  52. 請求項51に記載の検査システムであって、前記制御回路は、前記ゲイン不安定信号および前記ブランクリクエスト信号を受け取り、前記無効信号を出力するOR要素をさらに含む検査システム。
  53. 請求項49に記載の検査システムであって、前記ブランクリクエスト信号は、前記無効信号によって出力される検査システム。
  54. 請求項40に記載の検査システムであって、前記第2部分は、約5および約10パーセントの間であり、前記第1部分は、1から前記第2部分を引いたものに等しい検査システム。
JP2009169717A 2002-02-26 2009-07-21 検査システム Expired - Lifetime JP4972675B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US35980502P 2002-02-26 2002-02-26
US60/359,805 2002-02-26
US10/180,807 2002-06-24
US10/180,807 US6833913B1 (en) 2002-02-26 2002-06-24 Apparatus and methods for optically inspecting a sample for anomalies

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003572074A Division JP4619005B2 (ja) 2002-02-26 2003-02-26 異常を発見するために試料を光学的に検査するシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009282037A true JP2009282037A (ja) 2009-12-03
JP4972675B2 JP4972675B2 (ja) 2012-07-11

Family

ID=27767461

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003572074A Expired - Lifetime JP4619005B2 (ja) 2002-02-26 2003-02-26 異常を発見するために試料を光学的に検査するシステム
JP2009169717A Expired - Lifetime JP4972675B2 (ja) 2002-02-26 2009-07-21 検査システム
JP2009169716A Expired - Lifetime JP4972674B2 (ja) 2002-02-26 2009-07-21 試料を光学的に検査する方法
JP2010167223A Expired - Lifetime JP4972701B2 (ja) 2002-02-26 2010-07-26 異常を発見するために試料を光学的に検査する装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003572074A Expired - Lifetime JP4619005B2 (ja) 2002-02-26 2003-02-26 異常を発見するために試料を光学的に検査するシステム

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009169716A Expired - Lifetime JP4972674B2 (ja) 2002-02-26 2009-07-21 試料を光学的に検査する方法
JP2010167223A Expired - Lifetime JP4972701B2 (ja) 2002-02-26 2010-07-26 異常を発見するために試料を光学的に検査する装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6833913B1 (ja)
JP (4) JP4619005B2 (ja)
WO (1) WO2003073476A2 (ja)

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003050592A2 (en) * 2001-12-10 2003-06-19 Genomic Solutions, Inc. Adjustable gain detectors in optical scanner devices
US6833913B1 (en) * 2002-02-26 2004-12-21 Kla-Tencor Technologies Corporation Apparatus and methods for optically inspecting a sample for anomalies
US20070258085A1 (en) * 2006-05-02 2007-11-08 Robbins Michael D Substrate illumination and inspection system
AU2003900277A0 (en) * 2003-01-20 2003-02-06 Etp Electron Multipliers Pty Ltd Particle detection by electron multiplication
KR100542747B1 (ko) * 2003-08-01 2006-01-11 삼성전자주식회사 결함 검사 방법 및 결함 검사 장치
US6985220B1 (en) * 2003-08-20 2006-01-10 Kla-Tencor Technologies Corporation Interactive threshold tuning
US7332700B2 (en) * 2004-04-26 2008-02-19 Bruce Masato Ishimoto Photomultiplier tube with dynode modulation for photon-counting
CA2571206A1 (en) * 2004-07-01 2006-01-19 Ciphergen Biosystems, Inc. Non-linear signal amplifiers and uses thereof in a mass spectrometer device
TWI247111B (en) * 2004-09-22 2006-01-11 Chunghwa Picture Tubes Ltd Method of detecting foreign objects in display manufacture processes
WO2006087213A2 (de) * 2005-02-18 2006-08-24 Schott Ag Verfahren und vorrichtung zur erfassung und/oder klassifizierung von fehlstellen
US7436508B2 (en) 2005-07-14 2008-10-14 Kla-Tencor Technologies Corp. Systems, circuits and methods for reducing thermal damage and extending the detection range of an inspection system
US7414715B2 (en) * 2005-07-14 2008-08-19 Kla-Tencor Technologies Corp. Systems, circuits and methods for extending the detection range of an inspection system by avoiding detector saturation
US7423250B2 (en) * 2005-07-14 2008-09-09 Kla-Tencor Technologies Corp. Systems, circuits and methods for extending the detection range of an inspection system by avoiding circuit saturation
WO2007011630A2 (en) * 2005-07-14 2007-01-25 Kla-Tencor Technologies Corporation Systems, circuits and methods for reducing thermal damage and extending the detection range of an inspection system by avoiding detector and circuit saturation
US7209055B1 (en) * 2005-10-03 2007-04-24 Applied Materials, Inc. Electrostatic particle beam deflector
JP4897334B2 (ja) 2006-03-31 2012-03-14 株式会社トプコン 表面検査方法及び表面検査装置
US20090116727A1 (en) * 2006-05-02 2009-05-07 Accretech Usa, Inc. Apparatus and Method for Wafer Edge Defects Detection
US7508504B2 (en) * 2006-05-02 2009-03-24 Accretech Usa, Inc. Automatic wafer edge inspection and review system
US20090122304A1 (en) * 2006-05-02 2009-05-14 Accretech Usa, Inc. Apparatus and Method for Wafer Edge Exclusion Measurement
JP4931502B2 (ja) * 2006-07-13 2012-05-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ 表面検査方法及び検査装置
JP4638864B2 (ja) * 2006-12-20 2011-02-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料表面の欠陥検査装置
JP4876019B2 (ja) * 2007-04-25 2012-02-15 株式会社日立ハイテクノロジーズ 欠陥検査装置およびその方法
JP2008281375A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Hitachi High-Technologies Corp 異物検査装置および検出回路
US7746462B2 (en) * 2007-05-21 2010-06-29 Kla-Tencor Technologies Corporation Inspection systems and methods for extending the detection range of an inspection system by forcing the photodetector into the non-linear range
US7787114B2 (en) * 2007-06-06 2010-08-31 Kla-Tencor Technologies Corp. Systems and methods for inspecting a specimen with light at varying power levels
EP2394295A2 (en) 2009-02-06 2011-12-14 KLA-Tencor Corporation Selecting one or more parameters for inspection of a wafer
JP2010217129A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Hitachi High-Technologies Corp 検査方法および検査装置
TWI403988B (zh) * 2009-12-28 2013-08-01 Mstar Semiconductor Inc 訊號處理裝置及其方法
JP5803280B2 (ja) 2011-05-27 2015-11-04 セイコーエプソン株式会社 光フィルター装置
US9389166B2 (en) * 2011-12-16 2016-07-12 Kla-Tencor Corporation Enhanced high-speed logarithmic photo-detector for spot scanning system
US8965102B2 (en) 2012-11-09 2015-02-24 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. System and method for defect analysis of a substrate
US9619876B2 (en) 2013-03-12 2017-04-11 Kla-Tencor Corp. Detecting defects on wafers based on 2D scatter plots of values determined for output generated using different optics modes
US9804087B2 (en) * 2013-06-11 2017-10-31 Scattermaster, Llc Hemispherical scanning optical scatterometer
JP6259669B2 (ja) 2014-01-20 2018-01-10 株式会社日立ハイテクノロジーズ 検査装置および計測装置
KR101550244B1 (ko) 2015-04-08 2015-09-18 김현수 제어 시스템 및 제어 시스템의 교정 방법
KR101627119B1 (ko) * 2015-08-12 2016-06-09 김현수 제어 시스템 및 제어 시스템의 교정 방법
JP7030566B2 (ja) 2018-03-06 2022-03-07 株式会社ニューフレアテクノロジー パターン検査方法及びパターン検査装置
EP4213189A1 (en) * 2020-09-23 2023-07-19 Hamamatsu Photonics K.K. Inspection device

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06313756A (ja) * 1993-03-03 1994-11-08 Toshiba Corp 異物検査分析装置及び異物検査分析方法
JPH06347412A (ja) * 1993-06-08 1994-12-22 Nikon Corp 異物検査方法及び装置
JPH0961537A (ja) * 1995-08-30 1997-03-07 Rigaku Corp 光検出装置
JPH10325711A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Hitachi Ltd 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法
JPH11160245A (ja) * 1997-12-02 1999-06-18 Topcon Corp 表面検査装置
JP2003520637A (ja) * 2000-01-21 2003-07-08 メディカル・オプティカル・イメージング,インコーポレイテッド 周波数掃引調節拡散断層撮影法を利用した宿主媒体内の異常を検出するための方法および装置

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4776693A (en) * 1984-05-11 1988-10-11 Nippon Kogaku K. K. Foreign substance inspecting system including a calibration standard
GB8608289D0 (en) * 1986-04-04 1986-05-08 Pa Consulting Services Noise compensation in speech recognition
US4843395A (en) * 1987-09-11 1989-06-27 Hughes Aircraft Company Large dynamic range analog to digital converter
US4820914A (en) 1988-01-20 1989-04-11 Vigyan Research Associates, Inc. Gain control of photomultiplier tubes used in detecting differential absorption lidar returns
US5047769A (en) * 1990-05-03 1991-09-10 General Electric Company Methods of correcting data conversion/transfer errors in a vibratory energy imaging system utilizing a plurality of channels
US5076692A (en) 1990-05-31 1991-12-31 Tencor Instruments Particle detection on a patterned or bare wafer surface
IL99823A0 (en) 1990-11-16 1992-08-18 Orbot Instr Ltd Optical inspection method and apparatus
EP0572336B1 (en) * 1992-05-29 2001-03-14 Eastman Kodak Company Coating density analyzer and method using image processing
JP3280720B2 (ja) * 1992-11-16 2002-05-13 松下電器産業株式会社 基板検査装置および基板検査方法
JP3435187B2 (ja) * 1993-05-12 2003-08-11 株式会社日立製作所 欠陥検査方法及びその装置
US5355212A (en) * 1993-07-19 1994-10-11 Tencor Instruments Process for inspecting patterned wafers
JP3265080B2 (ja) * 1993-10-05 2002-03-11 株式会社日立製作所 パルス信号測定方法
US5883710A (en) 1994-12-08 1999-03-16 Kla-Tencor Corporation Scanning system for inspecting anomalies on surfaces
US5991699A (en) 1995-05-04 1999-11-23 Kla Instruments Corporation Detecting groups of defects in semiconductor feature space
US6288780B1 (en) * 1995-06-06 2001-09-11 Kla-Tencor Technologies Corp. High throughput brightfield/darkfield wafer inspection system using advanced optical techniques
AU3376597A (en) 1996-06-04 1998-01-05 Tencor Instruments Optical scanning system for surface inspection
JPH1049654A (ja) * 1996-07-30 1998-02-20 Glory Ltd 画像取込装置の信号補正方法
ITBO960617A1 (it) 1996-11-29 1998-05-29 Emiliana Parchi Attrazioni Rav Natante chiuso per il trasporto di persone in parchi di attrazioni e relativo percorso
US6066849A (en) 1997-01-16 2000-05-23 Kla Tencor Scanning electron beam microscope
JP2001505150A (ja) 1997-09-12 2001-04-17 ミツビシ ハイテック ペイパー フレンスブルク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 感熱性記録シート
WO1999013082A1 (en) 1997-09-12 1999-03-18 Incyte Pharmaceuticals, Inc. Cxc chemokine
US6104835A (en) 1997-11-14 2000-08-15 Kla-Tencor Corporation Automatic knowledge database generation for classifying objects and systems therefor
US6077597A (en) 1997-11-14 2000-06-20 Outlast Technologies, Inc. Interactive thermal insulating system having a layer treated with a coating of energy absorbing phase change material adjacent a layer of fibers containing energy absorbing phase change material
US6002122A (en) 1998-01-23 1999-12-14 Transient Dynamics High-speed logarithmic photo-detector
US6208750B1 (en) 1998-07-07 2001-03-27 Applied Materials, Inc. Method for detecting particles using illumination with several wavelengths
US6255657B1 (en) 1998-09-01 2001-07-03 Bechtel Bwxt Idaho, Llc Apparatuses and methods for detecting, identifying and quantitating radioactive nuclei and methods of distinguishing neutron stimulation of a radiation particle detector from gamma-ray stimulation of a detector
WO2000016020A1 (en) 1998-09-16 2000-03-23 Carrier Corporation Air conditioner air directing apparatus
US6122046A (en) 1998-10-02 2000-09-19 Applied Materials, Inc. Dual resolution combined laser spot scanning and area imaging inspection
DE19846579C1 (de) 1998-10-09 2000-05-25 Collin Gmbh Dr Vorrichtung und Verfahren zum Messen der Viskosität plastischer Massen
ES2199608T3 (es) 1998-11-06 2004-02-16 Patrick Muller Procedimiento y dispositivo para preparar una mezcla de sustancias que contienen componentes organicos.
JP2001004347A (ja) * 1999-06-22 2001-01-12 Mitsubishi Electric Corp 欠陥検査装置
US6999614B1 (en) 1999-11-29 2006-02-14 Kla-Tencor Corporation Power assisted automatic supervised classifier creation tool for semiconductor defects
US6833913B1 (en) * 2002-02-26 2004-12-21 Kla-Tencor Technologies Corporation Apparatus and methods for optically inspecting a sample for anomalies

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06313756A (ja) * 1993-03-03 1994-11-08 Toshiba Corp 異物検査分析装置及び異物検査分析方法
JPH06347412A (ja) * 1993-06-08 1994-12-22 Nikon Corp 異物検査方法及び装置
JPH0961537A (ja) * 1995-08-30 1997-03-07 Rigaku Corp 光検出装置
JPH10325711A (ja) * 1997-05-23 1998-12-08 Hitachi Ltd 検査方法およびその装置並びに半導体基板の製造方法
JPH11160245A (ja) * 1997-12-02 1999-06-18 Topcon Corp 表面検査装置
JP2003520637A (ja) * 2000-01-21 2003-07-08 メディカル・オプティカル・イメージング,インコーポレイテッド 周波数掃引調節拡散断層撮影法を利用した宿主媒体内の異常を検出するための方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7012683B2 (en) 2006-03-14
JP4619005B2 (ja) 2011-01-26
JP2009282036A (ja) 2009-12-03
WO2003073476A2 (en) 2003-09-04
US6833913B1 (en) 2004-12-21
JP4972701B2 (ja) 2012-07-11
JP2005526239A (ja) 2005-09-02
WO2003073476A3 (en) 2005-03-17
JP2011022148A (ja) 2011-02-03
US20050092899A1 (en) 2005-05-05
JP4972675B2 (ja) 2012-07-11
JP4972674B2 (ja) 2012-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4972675B2 (ja) 検査システム
JP6165166B2 (ja) スポット走査システムのための改善された高速対数光検出器
US7436508B2 (en) Systems, circuits and methods for reducing thermal damage and extending the detection range of an inspection system
JP5722824B2 (ja) 検出器と回路の飽和を避けることにより検査システムの熱破損を削減して、検出範囲を拡張するためのシステム、回路、方法
US7414715B2 (en) Systems, circuits and methods for extending the detection range of an inspection system by avoiding detector saturation
Meyer et al. Experimental characterisation of CCD cameras for HREM at 300 kV
US10488251B2 (en) Method for improving the dynamic range of a device for detecting light
US7423250B2 (en) Systems, circuits and methods for extending the detection range of an inspection system by avoiding circuit saturation
US9368324B2 (en) Measurement and inspection device
WO2019159334A1 (ja) 欠陥検査装置
JPH0697210B2 (ja) スキャナの校正方法及び所定の散乱光振幅の発生装置
JPS5932145A (ja) 電位検出装置
WO2020129150A1 (ja) 測定装置、及び信号処理方法
JP2001084946A (ja) 二次粒子検出器系の評価方法および粒子線装置
JP6259669B2 (ja) 検査装置および計測装置
CN114556059B (zh) 用于光电倍增管图像校正的系统及方法
JP3832331B2 (ja) 電子線分析装置
US20150293034A1 (en) Inspection device and inspection method
JP2001059939A (ja) フォトマルチプライヤの感度調整方法、該感度調整方法を採用した走査型レーザ顕微鏡および感度調整プログラムを記録した記録媒体
CN115200724A (zh) 单光子探测器量子效率校准装置和方法
Boland et al. Measurements using the X-ray and optical diagnostic beamlines at the Australian synchrotron
Croix et al. Test of APV–DMILL circuits with silicon and MSGC micro-strip detectors for CMS

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4972675

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term